平成20年村上市議会第2回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成20年9月9日(火曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   21番   岩  倉  幸  治  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   28番   山  田     勉  君 29番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(2名) 27番   大  滝  久  志  君 30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君 副  市  長    鈴   木   源左衛門 君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君 市民部市民課長    須   貝   伸   一   君 市  民  部 本   間   太   一   君 環境衛生課長        福祉保健部長     小   田       均   君        福祉保健部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福祉保健部                   吉   川       強   君        社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産業観光部                   竹   内   友   二   君        農林水産課長        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君        会計管理者      吉   村   澄   子   君        選管委書記長        監査委員       佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長 教  育  長 寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長 教  育  部 板   垣   寿   弘   君 文化行政課長        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所 板   垣   純   一   君 地域振興課長        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は27名です。欠席の届け出のある者1名、遅参2名 です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めてまいりますので、よろしくご協 力をお願いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇副議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員には、会議規則の規定によって、15番、小池晃君、17番、長谷川孝君を指名いた します。ご承諾願います。                                              日程第2 一般質問 〇副議長(三田敏秋君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   5番、川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) 皆さん、おはようございます。川村でございますが、ただいまから議長のお 許しをちょうだいいたしましたので、通告に従い3項目についての質問をさせていただきます。そし てご答弁をいただいた後、再質問をさせていただきますので、よろしくお願いを申し上げます。   1項目めでございますが、現段階での村上市における救急医療体制の整備への取り組みについて です。8月中旬に厚生文教常任委員会におきまして、厚生連村上総合病院と県立坂町病院を所管事務 調査として視察をさせていただきました。両病院がこの地域医療の核としていかに重責を担っている かを再認識をするとともに、この圏域の人命を救う医療行為を充実させることがいかに困難なことで あるか痛感をさせられました。高度医療設備の導入やその設備の更新が急務であることや、医師不足 への対策を急ぐことも重要と思われますが、今村上市がなせることとして救急医療体制の支援策で、 第1次救急医療における軽度な医療行為のための診療所的な施設提供はできないものか、市長のお考 えをお伺いいたします。   2項目めでございますが、坂町駅周辺の排水路環境の改善策についてです。新市村上の南の玄関 口を自負する荒川地区において大勢の人々が出入りをする駅周辺では排水路がどぶ川状態になってお ります。気候条件においては悪臭を伴う箇所もございます。今後公共下水事業が進む中で家庭排水の 流入が減少されていくことが期待されておりますが、それにしても長年ヘドロの堆積している排水路 の改修は急務であると考えられますが、新村上市の南の玄関口である坂町駅周辺の排水路整備につい ての市長のお考えをお伺いいたします。   3項目めでございますが、夏休み中の子供たちの体力づくりや避暑、自然体験への環境整備につ いてです。昨年まで子供たちの体力づくりの場や真夏の避暑対策として有効に活用をさせていただい ておりました各地区にある防火水槽兼児童プールの利用が、ことしに入って大きく制限をされること となってしまいました。これについて今後の対策と村上市全体における子供たちの夏場の水場環境に 対する取り組みについてをお伺いしたいと思います。   以上でございます。よろしくお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。大変ご苦労さまでございます。川村議員の3 項目のご質問について順次お答えをさせていただきます。   最初に、1項目め、現段階での村上市における救急医療体制整備の取り組みについての救急医療 体制の支援策で、第1次救急医療における軽度な医療行為に対しての診療所的に施設提供はできない かとのお尋ねについてでございますが、本市は昭和53年8月から村上市、岩船郡医師会の協力を得て、 市内医師会館の一部を改造して直営の休日急患診療所を開設して、休日の日中の1次救急医療を担っ ております。近年2次救急医療を担う病院の勤務医が減少し負担がふえていることから、夜間におけ る軽度な医療行為は1次医療を担う診療所等で対応してほしいとの要望が病院側から出てきておりま す。   休日急患診療所の夜間対応について医師会では今のところこれ以上の対応は難しいとのことであ りますが、医療スタッフを確保して診療機能を拡大する案、また総合病院に休日救急医療所を移転し て、病診連携を図り対応する案などが考えられております。医療関係者の理解と協力を得て財政措置 を含めて具体的な検討ができるようこれから努力したいと考えておりますので、ご理解をいただきた いと思っております。   次に、2項目め、坂町駅前周辺の排水路環境改善策についてでございますが、議員ご指摘の排水 路は前島水路と前坪川水路の2路線の水路と認識しております。この2路線の排水路は坂町駅の手前、 通称藤町で合流してJR羽越本線坂町駅構内を暗渠で通過し、終末は1級河川烏川に流入しておりま す。いずれの排水路も勾配がほとんどないため排水の流れが悪く、汚泥やごみがたまりやすくなって おり、場所によっては悪臭の要因ともなっております。こうした状況の改善策として前島水路につい ては、旧荒川町とJRとの保守管理協定により、年1回業者委託による清掃作業を行っております。 前坪川水路については、地区からの要望により毎年業者委託による清掃作業を行っておりましたが、 平成17年11月の清掃以来行っておりません。また、前坪川水路の支流藤沢地区平田商会裏の排水路に ついては、平成18年11月に清掃作業を行ったところ、比較的勾配があるため汚泥除去により流れが改 善され、悪臭の解消にもつながったものと思われております。また、降雨による増水時のごみの除去 や一部の排水路の清掃は職員が適宜行っており、本年度前坪川水路の一部区間については汚泥や雑草 の除去作業を担当職員が行っておりますが、全面的な解決にはつながっていないのが現状であります。   当駅前藤沢地区は、平成10年11月の荒川浄化センター供用開始時に既に公共下水道工事が完了し、 その普及率は平成20年3月末現在で駅前地区が73.1%、藤沢地区が49.1%と加入者が少ない状態であ り、生活雑排水の下水道への流入量を減少させ、どぶ川状態の解消を図るため、さらにその普及率の 向上に努力をしてまいりたいと思っておりますし、またこれらの改善にも力を入れてまいりたい、そ のように考えております。   次に、第3項目め、市内の子供たちの夏休みの体力づくりや避暑、自然体験への環境整備の取り 組みについての防火水槽兼児童プールの利用がことしから大きく制限されることとなったが、今後の 対策と村上市全体の子供たちの夏場の水場環境に対する取り組みについてとのお尋ねでございますが、 現在夏場における児童の健康増進と水難事故等の防止により健全育成を図るため、市が防火水槽と プールを兼ねて設置し、プールとして地元集落に管理をお願いしているものが荒川地区では29カ所、 また集落所有の簡易水泳プールが神林では8カ所あります。   平成18年に埼玉県の遊泳用プールの吸水口のふたが外れ、小学生が吸い込まれて死亡するという 痛ましい事故が発生したことにより、新潟県ではこのような事故が繰り返されることのないよう、 プールの使用に当たっては安全管理上、衛生管理の徹底を図るため、新潟県プール条例の制定があり、 現に開設しているプールについては平成20年4月から適用されることになりました。この条例の適用 対象は容量が50立方メートル以上のプールであり、県に許可申請を要することなどから、今年度は荒 川地区では15集落中3集落で、神林地区では8集落中2集落のプールについて県の許可を得て開設し たところでございます。また、条例適用外である容量50立方メートル未満のプールについては、荒川 地区で10集落のプールを開設しております。昨年と比較すると荒川地区では12カ所、神林地区で1カ 所のプールが開設できませんでした。これは県のプール条例で監視員の設置が必要となったことや利 用児童数が減少傾向にあることなどによるものであります。今後の児童プールの開設は、地元集落の 意見を聞きながら対応したいと考えております。また、村上市全体の子供たちの夏場の水場環境につ いては、小学校では夏休みの一定期間児童の水泳普及、体力づくりのため、学校のプールを開放して おり、体育施設である荒川温水プールや神林プールの活用を考えておりますので、ご理解をいただき たいと思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、1項目から質問をさせていただきたいと思います。一般質問初日の鈴木いせ子議員の 医療に関する質問においても町長のご答弁聞かせてもらっておりました。また、今の答弁でも今市の 対応については一応理解はしているつもりであります。しかしながら、先般会派鷲ケ巣さんと同行さ せていただきまして、新発田病院の医療現状についての説明を受けてまいりました。その中で新発田 病院の充実ぶりというのに驚いてきたわけですが、若干説明させていただきますと、医師数について は充足しているのだというふうなことでございますし、入院患者を中心とした医療体制を組んだこと によって、外来者は基本的には予約制で診察を受けているというふうなことで、発足当初はいろいろ それについてのトラブルもあったようですが、昨今ようやくそれらの医療体制が充実してきたという ことでありましたし、また救急外来については救命救急センターの設置により、ここでは常時5名の 診療科の異なる医師が常駐した上、診療科が十幾つあるのですが、各科の医師最低一人は30分以内に 新発田病院に来れる位置にいることを拘束づけているというふうな体制で臨んでいるということで、 それらの救急救命センターの体制の充実ぶりにも感心をしてきたわけでありますが、それに伴いまし て、しかしながら救急外来の数はやはりどんどんふえている傾向であると。しかも、医療で本当に軽 度な患者さんが救急車で運ばれてきて診察をするというふうな傾向は全国的なもののようですけれど も、それもこういう状況であると。   しかしながら、新発田地区においては医師会の協力で開設している診療所、これが夜間も対応し てくれているというふうなことで、救急外来の数が夜間診療の先生方の指導の効果もあってだんだん 減っているということでした。医師数が村上地区と比べて基本的にはかなり違うので、先生方の輪番 も月に1回か2回で済んでいるのではないかなというふうな話でありましたが、非常に状況は厳しい のはよくわかりますが、やはり村上病院、坂町病院の医師不足を緩和させて、この圏域の医療を充実 をさせる。そして、またそういうところに優秀なお医者さんに来てもらえるような環境をつくるには、 やはり行政がしっかりとした手助けをする必要があるなということを伺わせていただいて、質問させ てもらっているわけなのですが、先般の鈴木議員の答弁の折にも、鈴木副市長にこれら病院関係との 協力体制の責任者になって、担当になってもらって取り組むというふうなお話をされていたと思いま すが、今村上地区にある医師会と協力のもとでやっております休日診療所、ここを充実させるために、 やはり村上市が積極的に医師を招聘するといいますか、探すと、村上病院さんでも坂町病院さんでも 大学医局を通じた医師の派遣を依頼しているということは続いているようですが、やはり行政として 医療設備を整えた上で手を挙げて探すということも必要なのではないかなと思っているのですが、そ の辺のお考えはないか、いま一度お聞かせ願いたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 川村さんのおっしゃるとおりでございまして、この圏域、非常に救急医療体 制の整備が急務となっております。ただいまご説明いただきましたように、医師会については休日診 療は行っておりますけれども、夜間診療はできないというような状況になってきております。幾らお 願いしてもそれは無理だというようなことでありますので、やはり救急医療体制をしっかりとやるに は、この圏域の基幹病院であります私は厚生連村上病院にしっかりとした対応をとっていただくしか ないのではないのかなと、それが最善の策と考えてこれから行動をとってまいりたいと、そのように 考えております。川村議員おっしゃいますように、今副市長も選任いただきましたので、仕事の分担 をしながらしっかりと対応に努めてまいりたいと、そのように考えておりますので、よろしくお願い をしたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) なかなか行政が病院経営運営にというのは大変なことだとは思いますが、一 つの例を挙げて市長にお考えをお聞きしたいと思うのですが、例えばこの地区に皆さんご承知のとお り介護施設に入所を希望しながらも入れないで待機している方がたくさんいるわけですが、そのよう な方たちが風邪だとかそういう軽度な症状で診察を希望する場合、救急車を利用したり、介護タク シーを利用したりというふうなことになってこようかと思います。これらの方たちの診療をやはり訪 問診療といいますか、できる医師を確保することは、医療経営上も成り立っていくことも考えられる のではないかと思うのです。今やっております夜間診療を担う医師を村上市が積極的に探すことで、 こういう訪問診療を望む高齢者の方たちに対しては、この上ない福祉政策にもつながっていくのだろ うと思うのです。   ネックになるのはやはり財政だろうと思います。医師の報酬はどうするのかというふうなことで ございますが、6月定例会で私の一般質問で新発田市のコミュニティバスの運行の例を挙げて指摘を させていただきましたが、村上市では年間1億2,000万の廃止代替バスの運行助成金、補助金を出し ているのです。これについて前向きに検討していこうというふうな答弁であったと思いますが、やは り福祉行政を見ても地域の足となるコミュニティバス化というのは急いでいくべきではないかと。そ れによって1億2,000万という経費が圧縮できるのではないかと思うのです。実際今市内の民間のN POでも運輸省に交通機関の認可を受け、村上市が発信する公共交通会議の開催を待っているところ もあるのです。そういう意味で民間レベルでは時代の流れを察知して動いているわけなのです。これ をやはり行政はきちっと前向きに動いていただければと。何度も言うようですが、担当責任者が副市 長であります。市長の意思をしっかりと運営に伝えていくことができる体制で臨めるわけであります ので、本気になって動けばやはりいい結果が見えてくると思いますので、ぜひとも今のコミュニティ バスの運行もとらえながら、前向きに医師を確保する体制を市で動いていただきたいということに対 して、いま一度ご答弁をお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいまコミュニティバスと医師確保についての話がありました。どちらと も本当に近々に取り組まなければならない大きな課題の一つとしてとらえております。特に医師確保 につきましては、私どもも自治医大とかいろいろなところに行って、あるいは県にお願いしているわ けでございますが、ご案内のとおり県においても非常に医師不足というようなことでございますが、 先ほども申し上げておりますように、そんなこと言っておられませんので、積極的に行政として力を 合わせて取り組んでまいりたいと、そのように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思って おります。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。この件については今の市長のご答弁に期待をしまし て、一応終わらせていただきたいと思います。   2項目めの排水路改修の件でございますが、駅前周辺の公共下水道の整備率は100%に達してい るというふうなことで、それぞれ今普及率の数字を市長から挙げていただきましたが、なかなかこれ が下水の100%普及を待って全体的な悪臭を伴う排水路の改修を待つのか。それとも普及と抱き合わ せといいますか、地域住民の理解も得ていく必要があるのでしょうけれども、やはり排水を整備した ご家庭が本当に下水に接続されているか、その辺の状況をいま一度詳しくご説明願いたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳しい数字については今担当部局から説明をいたさせますが、私もあそこの 地区は歩いて回らせていただきましたが、非常に合併した圏域の中ではああいうところは珍しいなと 思うくらいのところでありました。しかし、先ほど来申し上げておりますように、いわゆるそういう 地域だからこそ私たちは上下水道を完備して、そういうような状況から脱却するということで大金を 使って下水道を完備したわけでございます。一つには先ほど申し上げましたが、藤沢地区におきまし ては、まだ普及率が49.1%ということでございまして、これをどうしても理解をしていただいて100 %近い数字に持っていきながら、対策も同時に進めていかなければならないなと、そのように考えて おりますので、どぶ川と言っては失礼なのですが、河川周辺に接しているところが加入しているかど うかということについては今ご答弁させますが、ただいずれにしてもその地区はそこに排水が全部流 れていくわけでございますので、それらについて普及率の向上にも努めていきたいと、そのように考 えていますので、ご理解をいただきたいと思っております。   それでは、部長よろしくお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) それでは、今ほどの質問の関係でちょっと内容について市民部のほうか ら清掃の関係でお話ししたいと思いますが。前島水路につきましては、皆川肉店の裏、そこから線路 の手前のため升まで約250メートルございます。ここからJRの構内を通って、そこの工区の400メー トルということで、これについては20年度についても予算を計上して4月に清掃を実施してございま す。それでこの前島水路につきましても、やはり勾配が当初からなかったということで、揚水場を旧 小林家具店の裏にポンプがございました。それでくみ上げて水路に水を流していたということであっ たのですが、この件につきましても旧荒川町の行政改革大綱で18年の3月に集中プランを作成した際 に用水路の水道料、電気料の補助については生活排水の清掃に伴う補助という性格から、下水道の供 用開始した地区については18年度以降順次廃止するということを決めまして、新市に引き継いでおり ます。これが前島水路の清掃の関係でございます。   それから、前坪川水路清掃につきましては、地区の要望等について毎年実施してきたわけですけ れども、市長の答弁にもあったとおり、17年の11月を最後にしてやめてございます。これもこの支川 となります平田商会さんの裏の水路の方から来る分岐点、ちょうどテーラーサトウさんの横ですか、 あそこでオーバーフローするということで、構造上の問題があったのかということで、いろいろ対処 して、これについても清掃を行っておりました。それで大々的に19年度について水路の清掃を行った 際に詰まったということで、業者に委託してそれを取り除いた経緯で、その中にはテレビとかバッテ リー等も出てきたというようなことが原因であったということで私は聞いております。その後はそれ に伴うものはこれについては清掃は実施していないということでございます。   今市長答弁の中にあったとおり、清掃についてもやはり今後幾ら下水道が100%に近づけるまで は清掃を行っていくということは考えていかなければならないし、また全部終わった後でも雨水につ いてはここに流入するわけでございますので、これらについてはやはりそれまでは清掃を続けていく 必要があるのではないかということで私らは考えておりますし、ただ普及のほうにつきましては上下 水道部、それから特に構造上の問題等で改修が必要とするものであれば都市整備部ということになる かと思いますので、この辺は精査しながら対処してまいりたいということで考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。今家庭排水が流入しなくなるまで清掃が必要とい うふうなことでありますが、やはり地域住民にもそれなりの理解を得る上では期間を切った上で完全 に家庭排水をシャットアウトすれば、勾配が少ないとは言いますけれども、住宅の裏地を流れる排水 路でありますので、家庭排水がなければ雨水、道路排水のみであればかなり勾配をつけることは可能 なのだろうと思うのです。あくまでもその辺は行政がしっかり方向づけをつけていかないと、いつま でたっても公共下水の供用が進まない、裏のどぶ川に水を流してしまうというふうなことが断ち切れ ないのではないかなと思うのですが、やはり今予算化は必要なことでしょうが、きちっとした、先ほ ど市長もおっしゃったようにああいう町場であの形態というのは非常に見た目も悪いですし、早急に 改善が必要だろうということの中で、もう一度期限を切って対応できないものかお答え願います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然そうあるべきだと思っております。平成10年に供用開始したわけでござ いますので、10年ぐらいたってもまだ50%ぐらいしかないということでありますので、積極的に期限 を切るという言い方はどうかと思いますけれども、加入率の向上に努めながら、今おっしゃったよう にそうなった段階で河床を上げて勾配をつけることも可能でありますので、そういうことも可能です よというような説明をいたしながら、普及率の向上と両面にわたりまして事業を進めていく必要があ るというふうに認識しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 今のご答弁にご期待を申し上げまして、次の項目の再質問に移らせていただ きたいと思います。   地域の防火水槽兼児童プールの件でございますが、市長から今細かい設置数等お聞かせ願ったわ けでありますが、やはりこのプールがあるのが荒川地区に集中していると、神林に若干というような 状況でありますが、我々も小さい子供を育てる上で非常に有効に活用させていただいたプールであり ますし、いまだにそれを楽しみにしている子供たちが大勢おり、また地域にあるプールですので保護 者としてもまずは安心して子供たちをそこに通わせることができたわけであります。   他地区、ないところの方についてはちょっと申しわけない話かもしれませんが、やはりこれらの 施設を十分活用させてもらってきたなという考えの中で、県条例の制定がやはり大きな歯どめになっ ているというふうなことで、先週でしょうか、横越小学校の児童の賠償の金額も出ていましたけれど も、また先ほど埼玉県の女児の話も出ておりましたが、これについてはいずれも設備の問題だと思う のです。設置者の管理責任として設備を点検し、安全に維持していく、これは当然なことだと思いま す。そんな中で一律設備をうんぬん言わなくていいものが、この県条例によって網かけをさせられて、 使用に制限をさせられたと。   細かいところまではちょっと把握しておりませんけれども、要は監視員を2名、しかも救助指導 を受けた人、そして日に3回水質調査をしなさいというふうなこと等があるようでありますが、日中 高齢者しかいない地域には非常に厳しい内容なので、あくまでもこの施設の利用をやめなさいという ふうな対応のための条例なのではないかなというふうな気さえするのですが、それに伴いまして荒川 地区においては学校プールの利用もできなかったというふうな状況もあったので、非常に地域住民か らは大きな不満の声が出ていたのも現状なのですけれども、ここで市全体として夏場の水場のありよ うというものをお聞かせ願いたいと思うのですが。我々は清流荒川と言われてここ五、六年なのです が、荒川での遊泳は全面禁止で来ていたのです。保護者としては地域で連れて行ったりはしているの ですけれども、学校サイドも行政もそれを積極的に勧めるという形ではなかったのですが、清流荒川 のみならず、三面川や山北のきれいな川もあるわけですから、やはりそういう自然を取り込んだ教育 も考えまして、大いに河川利用を考えていってほしいなと思う中で、現状をお聞かせ願えればと思う のですが、よろしくお願いします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私の答弁の後にできれば教育部のほうからお答えをしていただきたいと思っ ておりますが、基本的な考えについて。   ただいま川村議員さんおっしゃったように、非常に荒川地区の29カ所、神林の8カ所、この防火 水槽兼プールにつきましては、お説のとおり県条例が制定されましてから一番私ども困ったのが、い わゆる救助指導員を2名配置しなさい。それも救助指導の講習を受けた方と言われますと、非常にい ないのです。できれば私どもが水質管理とか施設管理は行政でいたしますけれども、監視体制につい ては集落、地元あるいは子供育成会等々で対応をしていただきたいなというのが本音であるわけでご ざいまして、そういうお話をしますと、では違うところで泳ぐからいいよというような話になるわけ でございますので、非常に苦慮している段階ではございますが、それらを話し合いしながら、開くと ころは開く、あるいは多少遠くても開いたところに行っていただくというような形をとっていかなけ ればならないのではないかなと、そのように考えております。   後段の1級河川あるいは2級河川があるわけでございますが、それらの使用については教育部の ほうからひとつお願いしたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、教育委員会のほうから考え方をちょっとお話し申し上げたいと 思います。   今議員おっしゃるように村上市、新しい市の中で荒川地区の場合は特殊なケースなのです。ほか の地区ではこういう防火水槽を兼ねる遊泳プールといいますか、プールというのはないのであります けれども、42年の水害後に防災を兼ねた、いわゆる防火水槽を兼ねたものに子供たちも一緒に泳がせ ようということで42年以降に、いわゆる水害後に27カ所年次計画でつくったというふうな経緯があり ます。そんなことでその後小さい集落には50立方以下のプールもたくさんあるのでありますけれども、 そういうふうなことで、今結論を申し上げれば所期の目的は達成したのではないかなという気はしな いでもないのです。既にかなりの老朽化も進んでおりますので、管理上も大変な状況になっておりま す。しかし、今まで皆さんに有効に使ってもらった流れがありますので、できるだけ修理をしながら、 補修をしながら皆さんに使っていただいてきたという経緯は川村議員にもご理解いただけると、こう 思うのです。   そんな中で事故が続くものでありますので、県条例ができて1年の経過期間を経て施行されたと いうふうなことで、各50立方以上のプール施設を持つ、いわゆる管理していただく、夏場使っていた だくPTAを中心にした皆さん方から大変な対応を迫られたというのが、一つの大きい休館といいま すか、使っていただけない大きい原因になったわけでありますけれども、ただ事故が起きてしまえば これまた大変な人災、責任問題に波及するわけでありますので、事故は絶対起こしてはならないとい う基本姿勢のもとで、私も実は対応を見守ったというのが正直なところであります。そんな中で残念 ながら開館できない地区があったわけでありますが、その両者、開館された人でいろんなご苦労もあ ったと思うし、使えなかった皆さんの話なんかも総合的に、相互の話を聞きながら来年度の対応なん かを考えたいと思っておりますし、それから荒川地区の場合は両小学校のプールを今まで開放してお りません。というのはこういう施設があるためにしていないので、来年度以降は適正に開放しながら、 皆さんに使っていただく方向で検討していきたいと、こう思っておりますし、それから行政として集 落のプールに支援できる方法はないかと。先ほど議員おっしゃるように、水質の検査なんか非常に何 度も行ったり大変なわけです。それをやっぱり行政の職員が巡回することによって手助け、お手伝い をさせていただく。あるいは書類の作成だとか保健所への建議だとか大変な仕事があるわけですので、 その辺も行政のほうでスムーズに地域の皆さんがご利用できるお手伝いをさせていただきたいと、こ う思っております。   ただ、見守る、いわゆる監視の体制でありますけれども、これもすべて行政というわけにはなか なかまいりません。そんなことで今進めております学校単位の地域支援の郷育会議の関係もあります ので、そこでいろんなボランティアの皆さんもお願いをしております。そんなことでの話し合いなん かも検討しながら、責任のもとで監視をしていただくというような方向でやっていただきたいと思っ ておりますし、それからこれはまだはっきりはしておりませんが、今回平成の名水というふうなこと で荒川が指定されましたし、試みとして3年連続日本一のきれいな川というようなこともありました ので、川を危険のないような状況で使用させていただけるか、国交省との話し合いなんかも検討に入 ってみたいと、それをきっかけにほかの地区の遊泳というのでしょうか、昔みんな泳いだのでありま すけれども、安全を確保しながらやっていける方法はないか、その辺も踏まえながら検討させていた だきたいと、こんなことでありますので、よろしくお願いしたいと、こう思います。 〇副議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 事故は本当に起きては困ることでありますので、万全の注意を払う必要はあ ると思います。しかしながら、利用者責任ということもやはり考える必要があるのではないかなと思 っております、私自身は。   昔もやしっ子という言葉がありましたが、最近聞かないのです、もやしっ子なんていう言葉がな くなった背景は何か、みんな元気になったのかなというのではなくて、みんなもやしになってしまっ たのではないかという気さえします。というのも、今の問題が如実に物語っていると思うのですが、 要は学校義務教育を卒業させるまで安全に大事に、けがのないように、事故のないように送り出すの が学校の一番の目的であり、行政のとらえ方なのではないかなと、これが今回の県条例に私触れて感 じたことなのですが、やはりそれは子供たちのための安全管理というよりも、いわゆる行政の保身に も見えてくることに非常に教育の本質とは何かということを考えてしまうのですが、この背景にはや はり保護者側の権利の主張、義務のありようのとらえ方の違いもこれはあると思います、昨今の風潮 の中で。学校、家庭、地域の連携と言われて十数年たちます。20年近くたつのですが、実質的に私も PTA等学校の教育の中を見せていただいて、しっかり手を結んでやってこれたということは本当に 数少ない状況であります。今でもそんな状況であり、今新しい村上市が生まれて、やはりここの部分 をしっかりととらえていってほしいなという思いで申し上げさせていただきますが、やはり学校、家 庭、地域、そして行政がそれぞれ自分たちの義務と権利を明確に認識する、その上で自分たちがやれ ること、行政がやること、ここをしっかりと運営の中で認識していく。これはやはり行政側から一つ の形を示していただくしかないのかなと思っておりますので、先ほど教育長おっしゃいました地域と ともにプールの問題ではありますが、力を携えてやっていくことは大変望ましいことであります。   そして、最後に質問として言わせていただきますが、河川利用、これ非常に私も昔から願ってい ることなのですけれども、いろいろ昨今はやりのホームページで全国のこういう河川利用の状況を見 ますと、宮崎県の大淀川というのでしょうか、ここの河川流域が何十キロもあるのですが、ここに十 数カ所河川プールとしたり、子供たちそして大人を含めて水を楽しむ、憩える場所をつくっている環 境、村上市は一本の川が流れているのではなくて、何本もあるわけですけれども、その分管理は大変 かもしれませんが、やはり地域の目玉として〔質問時間終了5分前の予告ブザーあり〕自然環境を十 分に利用した河川の設置を積極的に考えていただきたいということで、これについてのお考えを市長 からお答えをいただいて、私の質問を終わらせていただきます。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全く私も同意見でございます。思い出せば私たちの小さいころはプールなん かなくて毎日毎日川で真っ黒になって泳いだり、あるいはそこで先輩からいろいろなことを教わって たくましくなってきたわけでございますので、必要性については十分に認識しておりますので、教育 部局と相談いたしまして、どういうふうにすれば利用できるのか、また保護者の皆さんがどういう考 えを持っているのかというようなことも含めて調査に入りまして検討していきたいと、そのように考 えておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   11時5分まで休憩とします。 午前10時47分 休 憩                                                        午前11時04分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、25番、小野七五三君の一般質問を許します。   25番、小野七五三君。           〔25番 小野七五三君登壇〕 〇25番(小野七五三君) 一般質問の機会をいただきましたので、私は次の3点についてお伺いいた します。  その1点目、国史跡村上城跡と平林城跡の現状と今後の取り組みについてであります。初めに、 平林城跡でありますが、旧村当時から長年の懸案であり、旧神林村の第4次総合計画において文化振 興の大きな柱として位置づけられた城跡整備計画について市長並びに教育長にご認識とご見解をお聞 きしたいと思います。   当平林城跡は、ご承知のように中世の越後の有力領主色部氏の居城であり、山城跡でもあります。 室町時代から慶長3年出羽金山城、現在の山形県南陽市でありますが、転封されるまで、この圏域を おさめ、その後開城となり、現在に至っております。なお、この城跡は昭和29年に県の文化財審議会 において満場一致で採択され、同2月10日に県の教育委員会において正式に史跡文化財第14号として 指定されました。53年9月には厳密なる調査研究に基づき、史料文献の提出により旧文部省告示第17 0号により国の史跡文化財に指定され、現在においても原型そのままの姿で保存され、全国的にも極 めて珍しく、貴重な文化遺産価値の高い史跡であると評価されております。   また、平林城跡を知っていただくには、色部氏の代々の系図や年じゅう行事、越後の国、人、領 主、色部史料集等々により知ることができますが、慶長2年に描かれた瀬波郡の絵図の中で平林城等 は大変重要な文化財として長岡市の県立歴史博物館に貯蔵されておるところでもあります。   以上、平林城跡が国の史跡指定に至った経緯の概要でありますが、旧神林村ではこのような歴史 的にもかげかえのない貴重な宝物を適正に整備保存し、後世においても正しく語り継ぎ、伝承してい くことが行政の責任であるとの観点から、昭和58年に平林城跡保存管理委員会を策定し、平成12年に は城跡整備基本計画策定委員会を設立し、その中で整備計画が進められたわけであります。 〇副議長(三田敏秋君) お静かに願います、傍聴者の方。 〇25番(小野七五三君) そこで私は教育長にお伺いしますが、先ほど来申し上げてきました旧神林 時代、貴重なる財産であり宝物として保存管理をしてきた平林城跡にはこのたび合併により新村上市 の財産となったわけであります。教育長はこの文化遺産にどのような施策を講じるべきか、お考えを お聞きいたします。   旧神林村においては、整備基本計画の審議もある程度完了し、基本計画に基づいて実施計画の委 員会に移行、整備、復元の検討に入る直前でありましたが、合併問題が本格化となり、委員会開催が されることもなく合併の運びとなり、当委員会も棚上げされたまま、現在に至っているわけでありま す。以前から要害山を含めたこの城跡には見学者また一般登山者が地域の内外から多数の入山があり ます。旧村当局でも約2億4,000万の総事業費を投入し、城跡へのアクセス道を平成18年度完了した ところでもあります。平林城跡保存会においても環境保全等整備等をしており、総合的な史跡の森公 園になる構想を描いているようでもあります。   そこで市教育行政全般の総括責任者である寺社教育長にまだ再開されていない基本計画及び実施 計画を立ち上げていただけるものかどうかをお聞きしたいと思います。また、立ち上げるとしたらい つごろをめどにと考えておられるのか、あわせてご答弁をいただきたいと思います。   次に、村上城跡でありますが、平林城跡より少し遅く国指定となったわけでありますが、私ども はこれをお城山と呼び親しんでまいりました。現在は市民の憩いの場でもあり、健康づくりの場でも あると考えます。このお城山、市民のモラルがよいのか、保存育成会の方々の努力によるものか定か ではありませんが、ごみ等も見られず、とても感じがよく、城山めぐりをさせていただきました。こ のお城山、基本計画に基づき総事業費9億5,000万円で史跡全般の保存修理が進められていると聞い ております。現在は危険箇所である石垣の修復工事が行われておりますが、この工事何年も前から行 われておるようでありまして、今は仮の通路を通っております。この復元工事はいつ完了するのか、 また全体計画の完了はいつごろになるのか、あわせてお伺いいたします。   項目の2点目であります。(仮称)林道岩船東部線についてでありますが、この林道は朝日地区 から村上、神林地区を経て関川村に至る総延長15.7キロに及ぶ林道であります。一日も早い完成を望 むところでありますが、この道路の完成となりますと、県北地域には多大なる恩恵をもたらすことは 言うまでもありません。現在政府また国民も山林に対する考えが見直され、その必要性が高く言われ ております。森林林業基本法が平成13年に制定され、その林道の整備指針によると森林管理道と基幹 道とに分類されておりますが、岩船東部線はそのいずれにも当てはまるものであります。今この議場 にもおられる市長、副市長、教育長は以前の経緯はご存じのはずであります。合併前は合同要望であ りましたが、今後はどのような形で行うのかをお聞かせください。   質問の3点目であります。若者が定住できるまちづくりでありますが、どこの地方都市でも多大 なる予算等を投入し、青少年の育成に力を入れておりますが、多くの若者は都会に出て行き、戻って くることは少ないようであります。地方に残る若者が少ない理由の一つに、生きがいを感じ、楽しく 過ごせる魅力に欠けている、そして第一働く場がないと若者は言っておりました。市長の施政方針で 述べられたことがすべて実現されたならば、すべて解決されるわけでありますが、そうもいかないと ころもありますので、私なりの考えを述べてみます。   1つには、働く場の確保、2つには地域医療の充実、3つ目には子育て支援、4つ目は学校教育、 スポーツ施設の充実、そのほか数えれば幾らでもありますが、特にということで取り上げてみました。 これらについては今定例会で同僚議員の一般質問でおおむね答えておられましたので、若者が定住で きるまちづくりに早急に実施すべきこと、またそれに対する対策、施策、取り組みについてありまし たらお伺いしたいと思います。   市長、教育長の答弁の後、再質問をさせていただくこともあると思いますので、よろしくお願い をいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 小野議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、史跡平林城跡及び村上城跡の現状と今後の取り組みについては、教育長に答 弁をいたさせます。   次に、2項目め、森林基幹道(仮称)岩船東部線建設促進についての今後も国県に対し建設促進 について強く働きかける必要があると思うがどうかとのお尋ねについてでありますが、森林基幹道 (仮称)岩船東部線の開設につきましては、平成10年に朝日関川間広域林道を開設する準備委員会か ら要望を受け、平成15年に荒川郷総合開発促進協議会で県当局に要望を行った経緯があります。この 間今日まで関係機関等との研究会や意見交換を幾度となく開催し、事業採択に向けて検討をしてまい っております。   当該路線の必要性については、豊かな環境と資源を最大限に生かし、農山村の活性化を図るため、 物流、経済、社会活動を支える最も基本となる市、村を越えた地域間を結ぶ広域基幹林道整備が必要 としております。さらには、国県道や幹線市町村道、地域間を結ぶ広域林道を含めた道路ネットワー クの整備や交流の促進や主要国県道路のアクセス道路として、また観光振興の面からも重要であるこ とから、合併基本計画にも県への要望事項として登載されております。   現在本市では県営林道が5路線、8工区で総事業費6億2,230万円で開設工事を実施中でありま す。その中でも旧山北町三条山線が進「率76.7%で、平成24年度完了予定であります。現在県農林水 産部や村上地域振興局では国県の財政事情が厳しいおり、新規路線の採択は難しい状況にあるという ことでありますので、この完了路線が迎えた時期に本岩船東部が採択できますよう、今後とも努めて まいりたいと、このように考えております。   次に、第3項目め、若者が定住できるまちづくりについて、活力あるまちづくりには若者が定住 できるまちづくりが必要と考えるが、その対策はとのお尋ねについてでございますが、議員が言われ ておりますように、活気があり、そして魅力あるまちづくりには次代を担う若者の存在なくしては語 れません。小林議員のご質問にもお答えいたしましたが、まず働く場の確保が欠かせないと思ってお ります。そのためにこれまで築き上げてきた地域産業の活性化と異業種交流などによる新たな付加価 値づくりが必要であります。また、公共職業安定所や岩船郡、村上市雇用対策協議会等との連携で新 卒者に対する適切な採用情報の提供を行い、地元就職率の向上を図ってまいりたいと考えております。 そして、本市立地の優位性を訴え、新たな企業の誘致による働く場の拡大など、ありとあらゆる方向 で精いっぱい取り組んでまいりたいと考えております。   なお、地域全体としての魅力アップにつながる地域づくり事業等への支援や、子供を安心して産 み育てる環境づくりの各種子育て支援施策を進め、そして教育の充実と若者の定住促進につながるよ うな施策についても積極的に行ってまいりますので、ご理解をいただきたいと思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、ご答弁申し上げますが、1項目めの史跡平林城跡及び村上城跡 の現状と今後の取り組みについての1点目でありますが、平林城跡は旧神林村において整備基本計画 が完了したが、実施計画が立っていない現状と今後の取り組みについてのお尋ねについてであります が、史跡平林城跡につきましては、議員おっしゃるとおり昭和32年に県の史跡に指定をされた後に、 昭和53年9月に国の史跡に指定されたことを受けて、平成2年には基本整備委員会を設置し、検討を 開始をいたしたものの、緊急を要する県営圃場整備事業を伴う発掘調査などの関係から中断をした経 緯がございます。その後平成11年度に再度整備基本計画策定委員会を設置いたしまして、平成12年度 には整備基本計画が策定されました。これまで一部遺構確認調査を実施いたしましたが、整備に係る 具体的な内容の検討が必要であるため、本年度から整備委員会を再開するとともに、毀損が著しい要 害山の登山道についてご要望がありますので、補修工事を実施することといたしております。   次に、2点目の史跡村上城跡の今後の取り組みと計画完了時期についてでありますが、史跡村上 城跡につきましては、昭和32年に県史跡に指定をされた後、平成5年6月に国の史跡に指定されたこ とを受けて、平成8年には史跡村上城跡整備基本計画策定委員会を設置いたしまして、平成10年度に 史跡村上城跡整備基本計画を策定いたしたところであります。その後この整備計画に基づき平成11年 度から石垣崩落危険箇所の修復を優先した整備を実施いたしまして現在に至っております。今後も引 き続き崩落危険の高い石垣の修復整備や史跡の保護上必要な箇所の公有化及び駐車場などの便益施設 の拡充などを実施する予定となっております。   なお、整備完了時期につきましては、国、県の支援策の関係等もあり、現段階では明示できない 状況でありますので、ご理解をいただきたいと、こう思います。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) 若干再質問させていただきます。   初めに、平林城跡についてでありますが、この中にはただいまのお答えではことしじゅうに再度 整備計画を立ち上げるということでございましたが、これについて答えができるのはいつのころです か。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今申し上げましたことから、スケジュールのほう担当課長が参っておりま すので説明させますが、その前に今も触れましたけれども、議員ご存じのとおり、議員も会員でいら っしゃいますが、保存会の皆さん非常に熱心でありまして、精力的にこれに取り組んでいただいてお ります。そんなことで20年度の平林城跡の整備の要望が参っております。そんなことで近年、今議員 から話しありましたように登山道が、非常に大勢の皆さんが利用されておりますけれども、毀損が非 常に著しいというようなことから強い要望がありましたので、登山道をまず安全なものにしたいとい うようなことで、金額は384万ではありますけれども、搬入路の105メーター、階段工の92メーター、 それから安全さくの工事が168メーター、それからちょっと足場の悪いところ、湿地帯があるのです が、その工事21メーターを10月ころから工事着工になると思うのですが、そんなことで11月には立派 に完成するのではないかというようなことで進めさせていただいております。   今後のスケジュールにつきましては、文化行政課長参っておりますので、答弁いたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 文化行政課長。 〇教育部文化行政課長(板垣寿弘君) 文化行政課長でございます。ただいまのご質問にお答えいた します。   今年度じゅうのスケジュールの中身でございますが、まずは平林城跡の関係で整備委員会の設置 要綱を設置、つくらなければいけないということもございます。そのような関係で城跡の委員会設置 は2月か3月の初め、これまでに設置して委員の皆様に委嘱をしたいということでございます。平林 城跡の委員12年度整備委員会は設置されておりましたのですが、その後相当な年数もたっております。 また、平林城跡につきましては中世の遺構であるというようなことから先生方の選考につきましてま たいろいろ検討させていただきたいというようなことから、2月中か3月の初めごろまでに委員を設 置して、これまでのつくっていただいた整備計画、それらを21年度に即検討していただいて実施計画 をつくっていただくというような考えでおるところでございます。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) 来年度2月から3月に一応実施計画の委員会を立ち上げると、こういうこ とでございますね。旧神林村においてはこういう整備計画の基本計画というのはもう13年の3月に策 定されております。この中においては、本来ならば、合併問題が出てこなければの話でありますが、 第1期事業として20年に約3分の1ぐらいは既に終わっているはずなのですが、だけれども、若干合 併問題に伴いまして棚上げというような形がありましたので、相当おくれている。そして、今後実施 計画を立てるとなれば、当然ながら神林村においてはやはりこのようなきちんとした計画書を作成し ておりますので、これらに基づいて当然やってくれるものというふうに考えますので、それほど、こ れをもとにしてやるとなると、基本計画の完了というようなものは、そう時間のかかるものではない というふうに私は考えますが、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 詳細といいますか、担当課長から説明させますが、今課長からも話ありま したように、以前平林城跡の整備委員会があったわけでありますが、議員も恐らくご存じのとおり先 生方が、大学の先生か何か3人ぐらい入られたり、あるいは神奈川県のほうの先生なんかもおいでに なったりしているようなこともあるようでありますし、今課長申し上げましたように、史跡の関係の 絡みで委員会のメンバーがちょっと検討しなければならないような話も私も聞いておりますので、で きるだけ早い機会に委員会を立ち上げて、議員おっしゃるように神林村当時の計画はあるのでありま すが、それが即そのままでいけるのであれば大変ありがたいことでありますし、いろいろまた手直し 等もあるかもしれませんので、今の段階では私のほうから極力早められるような対応をしてまいりた いということにとどめさせていただきたいと。   あと、細かいことについては課長のほうから答弁いたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 文化行政課長。 〇教育部文化行政課長(板垣寿弘君) ただいま教育長のほうから申し上げたところでございますが、 その件につきましては議員ご存じのとおりでございます。旧神林村の関係で国指定の管理団体の承認 をいただきたいということで、19年度旧神林地区のほうで申請をなされておったわけでございますが、 これが20年度の4月24日付の官報で告知されたところでございました。   そのような件もございまして、その段階で既に新市村上市ということになりましたので、今現在 一部名称変更、神林村から村上市に管理団体を変更するべく申請はしておりますが、まだいまだもっ てその承認が得ていないというような点もございます。そのようなことから、議員が言われたように、 整備計画既にきれいなものができております。これらは当然基本となるものでございますので、整備 計画の委員を早急に12年度以降途絶えておりますので、前の先生方がそのままお引き受けできるかど うか等ともございますし、そんなようなことで今要綱等を作成し、早急に平林城跡の整備計画を立て ていきたいというような考え方でございまして、早いうちに当然やっていきたいというふうな考えを 持っているところでございます。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) 立ち上げて委員構成もこれから考えるということでございましたが、この 点については前平林城跡の整備計画の策定委員、これらの方々も取り入れていくということでしょう か。それとも新しく全部メンバーチェンジしてやるというふうなことでしょうか。   それとまたこの整備計画書によりますと、神林村を例にいたしますと、総事業費、これが工事費 だけでも8億7,000万、それでもってその他の経費を入れると約12億7,000万かかっております。やっ ぱり規模的にはこのようになろうかなという気がしますけれども、いかがでしょうか。この2点。 〇副議長(三田敏秋君) 文化行政課長。 〇教育部文化行政課長(板垣寿弘君) 文化行政課長。ただいまのご質問でございますが、今の金額 につきましては、今後整備委員の先生方、基本的には旧神林村でお願いした整備委員の先生方を基本 に今お願いしたいという考え方でございますし、また整備計画書ができておりますが、その整備計画 書の順序、整備順序というのはどちらの方からやるべきか。また、当然国の補助等をお願いしてやる ものでございますが、その辺も整備委員会の先生方等にお伺いをしながら、その整備委員会の中でご 審議をいただいた中で今後早急に進めていきたいというふうな考えを持っているところでございます。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) もう一つお伺いします。この管理に関しては、おたくの方では文化財の発 掘調査とかこれにかかわる職員、その職員は何名おられますか。 〇副議長(三田敏秋君) 文化行政課長。 〇教育部文化行政課長(板垣寿弘君) 文化行政課におきましては、文化振興係、埋蔵文化係とござ いますが、今現在こちらの城跡の方にかかわる人間でございますが、今ほど4名ほどございます。そ のほかその事業等に携わる人として設計等に携わる人等おります。そのようなことで今現在村上城を 整備するに当たってそのような関係上、専門に1人ついておりますが、今現在は埋文のほうで発掘調 査等もございますが、それらの中の人間で今後やはり平林城跡も仕事を進めていきたいというふうに 考えておるところでございます。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) というふうにいいますと、平林城跡関係にはまだ職員は配置できていない ということだと思いますが、もしこれに平林城跡が加わると、現在の職員でもって対応しなければな らないということなのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今平林城跡、村上城跡もそうでありますし、特に遺跡の関係が、埋蔵のほ うが非常に今忙しいといいますか、手がけておりますし、急遽スマートインターの神林の関係なんか も飛び込んできたりして、今大変な忙しい状況でありますが、みんなで職員総力を挙げて取り組んで おります。それから、期間の問題でありますが、先ほども申し上げましたように、合併後村上市の名 称変更の申請のし直しでさえまだ回答が来ないというような状況でありますので、一生懸命取り組ん でまいりますけれども、何せ相手が国といいますか、文化庁といいますか、なかなか時間のかかる仕 事であります。職員挙げて取り組んでまいりますので、ご理解を賜りたいと、こう思います。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) わかりました。   それでは、次に村上城跡関係に移らせていただきますけれども、私は旧神林出身の議員でござい まして、村上市の行政またお城山に対する取り組み等は全くわからぬ面がございますので、私なりに 率直にお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。   私も城跡に関してはとても山に登る人たちのためにも一日も早く修復工事ですか、あれは完了し ていただきたいということでありますが、県の予算づけの関係もあるということでございましたので お聞きしますが、ここの資料によりますと、石垣の修理は12年度から主にやっておられると見ており ます。それでもってずっと県の助成がありました。それがだけれども、17年度からは県の方の補助が もうなくなっているのです。これは県のほうではどのように考えておられるのかなと思って、その分 今度市のほうが県の負担分を補うということで約2倍から3倍程度ふえているのです、市の予算が。 そういうことでございますので、なぜ県予算を減らしたのか。そして、これから先もずっと県のほう の予算はつかないのか、それらをお聞きします。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) ただいまの村上城跡に係る県の補助金の部分でありますけれども、これ につきましては今議員ご指摘のように、以前県のほうもつけ足しの補助をしていただいていた経緯が ございます。ただ、県も中越地震等々の災害等もあるというふうなことも含めて、なかなか予算づけ ができかねるというふうな状況に来ていました。それで旧村上市の議員のほうからもいろいろとご支 援をいただいて経緯もございますが、昨年度も私も育英会の高久理事長さんほかの方々と県の文化行 政課のほうへ参りまして、何とか予算を以前のように助成していただきたいということでお願いをし た経緯はございます。ただ、県の方もその段階では確約等はなかなかできないと、できるだけ努力は させていただきますがというふうなご返事のみで、なかなか予算づけがなされていないというのが現 状であります。当然私ども市の方としても県に対しましてこれまで同様に予算づけについては要請を していきたいというふうに考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) ところで教育長にお聞きしますが、このお城山、教育長は行かれましたで しょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 登ったことございます。でも大分以前でありますし、たまたま近いうちに 調査の先生がお見えになるので、一緒に登らせていただこうというふうなことで計画を立てておりま す。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) 登っていればおかわりだと思いますが、山頂付近にはトイレもないわけで す。そういうようなことで私も登りましたが、あの山は最低でも1日50人以上は登っているというこ とでした。それでもって主に中年以上、どちらかというと高齢の方が多いということで、ゆっくりと 回っているときなど、どうしても高齢者の場合はトイレが必要かなというような感じがありますが、 今どこの公園、山に行ってもバイオを利用したようなトイレが設置されているというようなことで、 これらのことをできないものかなということでございますが、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 議員おっしゃるとおり、朝一番に登られてラジオ体操をやっている皆さん、 私の仲間もいらっしゃいますし、聞いております。そんなことで非常に皆さんが日ごろ手軽といいま すか、常に登られる。しかも、名所でありますので、史跡でありますので、実態を調べさせていただ いて、どういう対応が一番いいのか、検討させていただきたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) もう一つこの整備計画によりますと、この中には山頂付近には天守やぐら とかを含めて13カ所あるのだと。それでもって門跡というのが9カ所あると。それでもって発掘文献 調査などを行い、この姿を明らかにする必要がある。そして復元的整備とありますが、その復元的と いうのはどのぐらいの、どの辺までを指摘して復元ということをおっしゃっているのかお聞きしたい と思います。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 大変申しわけありませんが、細かい復元の内容等まではちょっと承知を してございませんけれども、調査をしながら中世の遺構等々を整備委員会の方々にもなお再確認をし ていただきながら整備をするという形になろうかと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) 村上城跡関係で最後にちょっとお聞きしたいのですが、今修復工事をされ ている石垣、あれについてはまだ予算づけの関係でいつごろになるかわからぬとおっしゃいましたが、 今までかかった事業費、例えば9億幾らか予算にありますけれども、そのうちどれぐらいかかったで しょうか、現在まで。 〇副議長(三田敏秋君) 文化行政課長。 〇教育部文化行政課長(板垣寿弘君) 文化行政課長、ただいまのご質問にお答えいたします。   私のほうの今までの資料でお答えさせていただきますが、ちょっとはっきりした数字を持ってお りません。年度ごとでありますけれども、これまでどれだけの金額を石垣にかけたかということでご ざいますが、大変申しわけございません、はっきりした数字をここで申し上げることはできませんの で。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 一応年度ごとになりますが、ご了解をいただきたいと思いますが、石垣 に関する、調査も含めましてかかった経費的な部分でありますけれども、平成10年度が347万円、11 年度が788万、12年度が1,800万、13年度が4,000万、14年度が3,100万、それから15年度が2,300万、1 6年度が1,558万、17年度が1,750万、平成18年度が3,400万、平成19年度が3,150万であります。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) それで結構です。   それで年度別に石垣は工事をやっておるわけでありますが、この工事に関してはどのような入札 方法というのですか、それをやっておられるのでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) これは国の指定の史跡になっていますので、石積みの専門の技師等がい る業者を指名をいたしまして、指名競争入札をさせていただいております。   なお、石垣については山形県の最上の富沢石ということでそちらのほうから逆に経費をある程度 抑えようということで、市が石を購入しまして、請け負った業者にそれをお渡しして石積みをしてい ただいているということであります。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) ということは、年度別に入札ということでありますので、当然今まで11年 からですかというと何社ぐらい変わりましたか、この入札では。何社ぐらい変わったでしょうか、工 事を請け負った業者。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) ちょっと平成11年度から修復工事にかかって、実際の石積みが始まりま したのが、12年度になりましょうか。その前は詳細設計等の関係がございますので、ただ12年度から 何社業者がかかわってきたかというのは、ちょっと今手元に資料がございませんので、大変申しわけ ありませんが、お答えできないということであります。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) ということは、変わっているということで私は理解しております。当然な がら1社がずっと続けたわけではございませんわね。           〔「はい」と呼ぶ者あり〕 〇25番(小野七五三君) わかりました。そういうことで次、(仮称)岩船東部線に移らせていただ きます。   これについては努力しておるということで感謝申し上げます。しかしながら、県の方ではどのよ うな対応でありましたでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたが、新村上市では県林道5路線今工事をやっておる わけでございます。工区としては8工区、総事業費で6億2,230万を投じてやっておりまして、県の 方針はこの5路線のうちどれか1本でも完成をしないと新規の林道採択は非常に難しいですよという ことでありますので、まずこの5路線のうち一番進「率の高い三条山線76.7%でありますので、これ をまず完成させることが一番いいのではないかなと。その後で今おっしゃっております林道の採択に 向けてできる可能性が非常に高いということであります。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) 私も大分前ですけれども、県の出先機関の方にちょっとお話ししたことが あるのですが、そのときおっしゃるには、今は上越地方で大規模林道をやっているから、これ来年度 ですか完了するのだということで、今からしっかりと要望活動をしておいたほうがいいのだというこ とをおっしゃっていました。それでもって今仮にも手を緩めると結果的にどこかへ回るという可能性 もあろうかと思いますので、この点はしっかりと採択を目指して頑張っていただきたいと思いますが、 必要によってはやっぱり農林林業関係者の方も一緒に行って要望をするもの一つの方法かと思います ので、その点もよろしくお願いします。   それと今、鈴木副市長にちょっとご質問いたしますが、鈴木副市長は平成10年ころでしたか、ち ょっと名称は違いますが、要望書に一応名前をつらねているということでございます。そういうこと でこの林道に関しては市長より鈴木副市長のほうがかなり前は熱入れたのではないかなというふうに 思うわけであります。そういうことでこのたび市長がどうしても鈴木副市長を指名しました。鈴木副 市長は実行力、そして人柄もいいと。そういうことでこのたび推薦したと思いますが、副市長は東部 線に相当熱を入れているということで、これをしっかりとやっていただければ市長に対する何とか功 賞とかそういうのはなくなると思いますので、そういう声は聞こえなくなると思います。だから鈴木 副市長には相当頑張ってほしいなという気がいたしますけれども、鈴木副市長のご意見をお聞きした いと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 鈴木副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) それでは、小野議員さんのご質問にお答えいたします。   私も旧朝日村の村長時代、この地域の岩船治山林道協会の会長を仰せつかっておりました。その 中の県の要望を毎年取りまとめて県の治山課また部長に陳情をしております。その際の冊子の中に東 部線の早期実現ということを毎年うたって要望をしてまいりました。その回答については先ほど市長 の答弁のとおり、まだこの厳しい林業行政で圏域の予算はほぼ確定決まっている一つでも〔質問終了 時間5分前の予告ブザーあり〕林道が整備された後に新規として県のほうに要望していきたいという ふうな回答を得ております。去年も出しましたし、ずっと何年も出しております。今後とも会長がか わってもそのように続けられるものとしておりますし、早期実現のために私も一生懸命に力を注いで いきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。   以上です。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) ぜひとも市長、副市長の任期中にひとつめどを立ててほしいなというのが 私の要望でございます。   次に、若者が定住できるまちづくりについてでありますが、時間もございませんので、働く場の 確保ということでひとつお伺いします。   これいろいろ市長言われまして、今までも過去、今回の定例会で6人か7人質問しました。そう いうことで私その中の一つですけれども、今は他の市町村でも工業誘致ということはどこもやってい るわけです。だけれども、他の市町村と同じようなものを提供していては、この県北地方はどうして も条件が不利でございますので、来てくれるかなということを懸念するわけです。そこでどうしても 市としては他にないものを、例えばJAの優遇措置とか、これは今も少しはあると思いますが、それ らをもっと大幅に考える必要があるのではないかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) よそでやっていることをやっていたのではだめだというようなご意見です。 全くそのとおりでございまして、村上市としてはほかの市町村とは違うようなところでお願いに上が りましたというようなことで行かないと、当然だめなことはわかっております。税の優遇措置がいい のか、あるいは土地を安価に提供するのがいいのかというようなことになってくるわけでございます が、私が一番期待しているのは、いつも申し上げておりますが、いわゆる陸路を使った工業誘致だけ ではなくて、幸いにも岩船港、商業港がありますので、海路を使った工業誘致ができないか。海路で なければだめだ、海路のほうが理想的ですよというような工業だってあるわけでございますので、そ れらも含めまして頑張っていきたいなと、そのように考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 小野七五三君。 〇25番(小野七五三君) よくわかりました。努力のほうもひとつよろしくお願いしたいと思います。   それであとは私は4つほど上げましたが、その中の3つ、例えば地域医療の充実にはどうしても 産婦人科医、これをぜひとも来ていただきたいなということを感じますし、安心して子育ての支援の ほうでは、やっぱり保育園の時間延長、乳児保育の受け入れとかを考えてほしい。学校教育、スポー ツ面では特に学力の向上、これが大事だと思うのですが、これをやって学力が向上すればほかの人も やはり村上地域は大したものだと、来てくれると思うのです。それらを含めたことをこれからも忙し い中極力努力をいたしまして、少しでもよかったな、やっぱり大滝市長を選んでよかったと言われる ように、また一生懸命励んでいただきたいということを要望いたしまして、私の一般質問を終わりま す。   どうもありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで小野七五三君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩といたします。 午前11時54分 休 憩                                                        午後 零時59分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、1番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   1番、板垣千代子さん。           〔1番 板垣千代子君登壇〕 〇1番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 通告書のとおり一般質問をさせていただきます。私は、主婦の目線で思いやりの福祉、子育て支援、 命を守る地域づくりを目標に誠心誠意働いてまいりますので、よろしくお願いいたします。   私の質問は3項目でございます。1、第1回定例会一般質問について。第1回定例会で質問させ ていただいた事項についてその後の経過をお伺いします。@、学童保育料について、料金の改正は。 A、AED自動体外式除細動器について、普及及び講習が行われたかどうか。B、消防団員への支援 について、協力依頼及び救急箱の配備について。2、子育て支援について、育児と仕事の両立から休 日でも安心して仕事ができるように子育て支援策として、日曜日の保育についても考えていただきた い。3、無料配付ごみ袋について、市で無料配付を行っているごみ袋については現在庁舎のみでの配 付となっておりますが、介護をしている方や仕事をしている方はなかなか受け取りに来ることができ ません。休日夜間などの閉庁時でも指定ごみ袋取扱店等で受領できるようにしていただきたいと思い ますが、市長のお考えをお伺いいたします。   以上です。よろしくお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 板垣議員の3項目のご質問について順次お答えをさせていただきます。   6月の一般質問からまだ日にちが幾らもたっていませんので、やっているものとやっていないも のがございますので、ご了解をいただきたいと思っております。最初に、1項目め、第1回定例会一 般質問のその後の経過についての1点目であります。学童保育料について料金の改正はとのお尋ねに ついてでありますが、第2回合併協議会で利用料を月額5,000円とすることで決定をいただいている ものでありますので、今すぐ見直しということではなく、これからの子育て支援の総合的な取り組み も含め検討していきたいと、そのように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思っておりま す。   次に、2点目、AED自動体外式除細動器について、普及及び講習についてはどうかとのお尋ね についてでございますが、配備を予定しておりました本庁舎には7月1日、2階市民課の窓口に設置 するとともに、職員を対象に各課から20人ほどの参加を得て講習会を開催いたしました。今後も時期 を見て実施したいと考えております。また、今後のAEDの配備については、さきの第1回定例会で お答えいたしましたように、小学校や市民の多く集まる公共施設等への配備を検討してまいります。 なお、新潟県生命保険協会から本市に対しAED1台を寄贈したいとの申し出がありましたので、そ の配備施設についてはスポーツ施設が適当と考え、朝日総合体育館を予定しております。教育部では 市内29校の小中学校のうち未設置でありました村上地区の小学校7校については、7月末までに設置 を完了いたしております。一方講習会につきましては学校単位、また地区単位で夏休み前の保護者会 等の機会を利用して実施をいたしました。また、福祉保健部では消防署に応急手当講習会を要請して、 保育士、学童保育所指導員、子育てサポーター136名がこの講習の中でAEDの取り扱いについて受 講いたしております。   次に、3点目、消防団員への支援について、協力依頼及び救急箱の配備についてでございますが、 10月1日発行の市報にさきに実施しました防災訓練の様子や消防団への加入依頼、そして市内事業所 への協力要請をあわせて掲載する予定であり、さらなる協力を呼びかけてまいりたいと考えておりま す。また、救急箱につきましては7月上旬消防団の各方面隊本部指令車に配備済みであります。   次に、2項目め、子育て支援についての休日でも安心して仕事をするためにも子育て支援策とし て日曜日の保育についても考えていただきたいとのお尋ねについてでございますが、保護者の就労形 態の多様化に伴い、日曜の保育ニーズも一部にはあろうかと思いますが、原則として休みの日には家 庭での親子の触れ合いも大変大切なことでありますので、今のところ実施については考えておりませ ん。   次に、3項目め、無料配付のごみ袋についての無料配付を行っているごみ袋は現在庁舎のみでの 配付となっているが、休日夜間などの閉庁時でも指定ごみ袋取扱店等で受領できるようにしていただ きたいとのお尋ねについてでございますが、現在市民の皆様にはごみ処理手数料としてごみ袋または 処理券を購入していただいているわけでありますが、ごみ処理手数料の減免の範囲として生活保護世 帯、紙おむつ購入助成対象者には申請によって年3回に分けて本庁及び支所でごみ袋等を配付いたし ております。指定ごみ袋等の取扱店としては、大型店、コンビニエンスストア、一般の小売店など業 種もさまざまで市内全部で286カ所の取扱店があることから、全店に無料配付のごみ袋の取り扱いを お願いすることは困難であると考えますので、今後の検討課題とさせていただきます。   以上でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。学童保育については時間のかかる議題だ ったと思いますので、一般質問だったと思いましたので、詳しくはお聞きできないかなと思っており ました。でも私の質問が新聞等に載りましたことで、各地域のお母さん方からたくさんのご意見また 応援の声をいただきました。本当に私たちのことをわかっていてくれてうれしいと。子育てについて お母さん方の本当の苦労をわかっているのは、やはり女性議員でなければわからない部分がたくさん あるという意味だと思います。また、今までお子さん2人を学童にやっていたのですけれども、今は 1人しかやれませんというお話。本当は2人預けたいのですと、でも昨年まででしたら2人やっても 4,000円だった。でもことしになって合併になって2人やると1万円、その差は6,000円です。そうい うことで1人にしているというお話もありました、また、今までどおり4年生までの保育をお願いで きないかという声もありました。こういうお母さん方からの声も出ておりますので、ぜひ協議会のと きにじっくりと協議していただければと、このことに対してはもう一回質問できると思いますので、 またお聞きさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。   次のAEDに関してですけれども、今市長の答弁ですと7月の1日とおっしゃいましたか、入り ましたのが。私がたまたま庁舎に来ましたときに7月の30日だったのですけれども、本庁舎に設置さ れましたというお話を職員の方からしていただきまして、きょうは20名職員が講習を受けていますと いうお話を聞くことができました。本当にありがとうございます。   それでは、今後どんなふうに講習をされるのですかと、そのときお聞きしましたら、今後は予定 は全然ありませんという職員の方のお話だったのですけれども、ただいまの市長の答弁を伺いますと、 かなりの人数の計画がされているということですので、これも本当にありがとうございます。先日9 月7日の防災訓練がありましたけれども、私は20名しかわからなかったもので、もっと危機意識を置 いてもらいたいということをここで市長にお話しするつもりでしたけれども、本当にこれからいつ大 きな地震が来るかわからない。新潟は本当に地震の多い県だと思いますので、この講習を受け、また 災害時にも避難所で講習を受けたことが大いに生かされるものと考えておりますので、よろしくお願 いしたいと思います。   また、さきの議員、鈴木議員、川村議員のお二人の議員も救急医療制度、医療不足に対しての質 問もございました。このAED、救急法というのは救急車が来るまでの間の本当に大切な救命の措置 だと思います。一般的に心臓停止は3分、呼吸停止は10分、出血多量は30分を経過すると死亡率はそ れぞれ50%に達するということを言われております。また、救急手当ての一番の目的は、命を救う救 命であると。次いで悪化防止、苦痛の軽減、緊急事態に何もしなければ可能性はゼロになります。何 かをすれば可能性は高まっていくということが言われております。お二人の議員さんも言われており ましたけれども、救急医療制度また医療不足に対応といいますか、対抗していくには自分の命、家族 の命を守るためにはどうしても救急法というのが大きな力になっていくと思いますので、これからま た小学校等にたくさんAEDが入ると思いますが、その点本当に職員の意識、市民の意識を高めてい く取り組みをしていかなくてはいけないのではないかと考えております。私が各部署に行って聞いて きましたら、全然予定はないとすべて言われましたもので、それに対しての市長のお考えをいろいろ お聞きしたいと思っておりましたけれども、たくさんこれからの予定が入っているということで安心 しまして、市長の答弁要らないような形になってまいりました。   それから、市長は救急法は3年後にはまた新しく更新しなければいけないようなことを書いてあ ったのですけれども、こちらのほうはご存じでしたでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 自動車免許の更新は知っていますけれども、救急法のAEDに関しまして3 年後にはまた、もちろん救急医療器具というのは日々進歩しておりますので、医学もそうでございま すけれども、当然そういうことがあろうかと思いますが、今あるAEDについては職員が少なくとも 受講して身につけておくというようなことで取り組んでいきたいと、そのように考えておりますし、 また3年後に新しいものができたらそれに対応するべく取り組んでいきたいと、そのように考えてお ります。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。ぜひそのように先のことを見通して市民のために いろいろやっていただければと思います。   それでは消防団員への支援についてですが、救急箱のほうは取りつけをしていただいたというこ とで、これも本当にありがとうございます。次の市報に掲載したいという、6月に市長の答弁をいた だいたのですけれども、これも私総務課のほうにどうなっていますかと聞きに行きましたところ、掲 載もしていないし今後の掲載の予定もありませんと職員の方から言われまして、これは市長が答弁し たことに対してしないというのはどういうことだという思いがふつふつと沸いたところでしたが、10 月の市報に載せていただくということを今ほどお聞きしましたので、大変にこれもありがとうござい ます。今後ともよろしくお願いいたします。   では、次に移らせていただきます。子育て支援でございますが、ただいま市長のほうで祭日、日 曜に関しては子供との触れ合いを望んでいるというご答弁だったのですけれども、私もできるならば そのほうがいいのですけれども、本当に原油高になってから日常のあらゆるものが値上がりしている 中、ご主人のボーナスもなくなり、大工さんうんぬんという方たちは仕事がないから休んでほしい、 でも休んでいる間は6割見ますよというような形で収入がどんどん減っている。何事も余裕がないと いうのは争いのもとです。時間の余裕がない、お金の余裕がない、余裕があれば許されることも、余 裕がなくなってきますと夫婦げんかにもなります。何とかそれを家計を預かっているお母さん方は何 とかパートに出て少しでもという考えがあります。8時間ばっちり働くところなんかもう今現在難し い雇用体制ですので、パートで3時間、4時間の間何とか保育をしていただくような考えを持ってい ただければと思いますが、この点に関してはいかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおり、いろいろな事情があることは私ども十分に察知をいたし ております。そして、我々行政に対しても多くの要求、要請が届いております。例えば正月もやって いただきたいというような要求もございます。当然日曜日もそうでございます。しかし、先ほども申 し上げましたが、原則として日曜日というのは休みのところが非常に多いわけでございまして、その 日ぐらいはやはり子供と家庭で一緒に親子触れ合いを楽しむ、そして親子のきずなをしっかりと確か め合う、そういうようなことも必要なわけでございますので、事情は十分に察しをいたしております が、今のところ日曜日については家庭での触れ合い、家庭での親子の対話等を大切にしていただきた いなと、そのようなことを考えていますので、よろしくお願いをしたいと思っております。また、こ れから様子を見まして、そういう方々が非常に多くなってきたというようなときであれば、やはりそ こで考えていかなければならない事例だなと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 本当に大変な世の中になりまして子育て、それこそ少子化と言われていま すけれども、欲しくても育てられないと、本当にお金のかかることなのです。そのあたりをもう一度 加味していただきまして協議をしていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。   続きまして、3番、無料ごみ袋についてですけれども、先ほど市長が答弁していただきましたと おりです。現在無料ごみ袋をいただいている方たちは介護3以上、おむつをしている方、また障害者 の方、生活保護を受けている方々なのですけれども、年に3回、40枚ずつ支給されているということ です。皆さん、おむつの助成券は家のほうに封書で届きまして、それで助成券を使えるお店で自分の 好きなサイズ、本当に大人の紙おむつも多種多様になりまして、好きな物をお店で買ってこれるとい うことで喜んでいますし、ごみ袋に対しても本当にここまで面倒を見ていただいて助かりますと、喜 んでいらっしゃるのです。ただ、介護の方、寝たきりの方もいらっしゃいます。私もヘルパーをして いましたときに、そこは親子2人で生活されているお宅で、息子さんが仕事に行かれるとだれもいな い。寝たきりの親御さんがいるということで、ヘルパーに入ったときに息子さんは庁舎のあいている 時間にごみ袋を持ちに来れないということで、ヘルパーの私たちに頼むというような形だったのです けれども、そうしますと、その時間というのは半分ごみ袋をもらいに来るために使ってしまうしかな い、利用者の方の本当の、おむつをしているわけですから、その仕事ができないというようなときも あるのです。そんなこともあり、また障害者の方を介護されている方が来るにしても、なかなか自分 も疲れていますし、おむつ買いに行ったときに、一緒にごみ袋も買えるようなことであれば、行った り来たりしなくても済むというお話を多々聞いて、見ておりましたもので、皆さん弱い立場の方たち ばかりですし、何とか力になれる部分があればと思いまして、一般質問に上げさせていただきました。   私このごみ袋に関して市民課のほうに3度ほどお邪魔させていただきました。何とか庁舎でいた だくのではなくて、おむつの助成券のようにその券を持っていくと買うことができるような形にはで きませんかと、何とか市の職員の皆さんのお知恵をかりてできるような形はないでしょうかと行きま した。2度目は先月の半ばぐらいでしたか、どのようになりましたでしょうかと、お聞きしに行って きました、市民課のほうに。そうしましたら、職員の方は各支所に電話で聞いたと。各支所の担当に 聞きましたけれども、そのような申し出はなかったと。だからそのままにしておいたと、こう説明を いただきました。市長はこの職員の対応についてはどのように感じられましたか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この無料配付のごみ袋の対象者でありますいわゆる体の不自由な方、あるい は寝たきりになっている方がいるわけでございまして、おっしゃることもごもっともだと考えており ます。私どもこの問題につきましては、内部で話し合いをいたしました。何とかならないものかとい うことで話し合いをいたしましたが、市内全部に多くの何百というお店がありますので、そこに無料 のごみ袋を置いて、例えば券なら券を持っていって交換することは非常に困難に近い。そのお店にも 手数料を差し上げなければならないわけでございますので、お店に無料で置いていただいて取りに来 たらやってくれということではないそうなのです。置いていただくには置いていただくだけの手数料 も差し上げなければならないというようなこと等もありまして、非常に困難があるという結論に達し ましてこのような答弁になったわけでございますが、しかしながら板垣議員おっしゃいますように、 そういうような方がいたとすれば、市で調査をいたしまして、市で届ける方法もありますので、それ らについては十分に考えていかなければならないと思っておりますし、市民課の係の対応の件でござ いますが、恐らくこういう問題が質問されたので、各支所にそういうような問い合わせとか困ってい る方がいるという問い合わせがありますかというようなことで電話をして、そしてないというような ことで返事をいただいたと思いますが、多分その方は板垣議員と仲のいいような職員ではないのです か。もしそうでなければそういうような言葉遣いとかそういうような対応であれば部を通じてもっと 懇切丁寧に説明をしていくようにというような指導をしてまいりたいと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。各支所に電話してそういう意見はどちらにも届い ていないということなのです。わざわざ各庁舎にだれかが来てそういうことを言っていくかと、もら いに来るのも大変なのに、そういうことを言いに来るかということにもなりますよね。本当に私たち 議員というのはこの足、この目、この耳で市民のお一人お一人の御意見、相談に誠心誠意対応させて いただいております。この気持ちは市長も同じだと思いますが、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございます。もしそういう方々がいらっしゃいまして、私 たちはじめ職員も一生懸命に対応しておりますが、場合によっては行き届かない点もあると思います ので、もしそういう方々がいらっしゃいましたら、そういう方々がどこどこにいますので、どうか伺 って話を聞いていただきたいというようなこともご指導いただければありがたいなと、そうやってい ただくことによって私どもも対応をさせていただきたいなと、そのように考えておりますので、よろ しくお願いをいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 本当に二百何十軒というお店一軒一軒回ってこれをお願いしてくるという ことは大変な仕事ですし、職員の皆様お忙しい中でこれをするということは大変かと思いますけれど も、何とか取り組んでいただきたいというふうに願っております。   また、ごみ袋の数量、世帯数、金額はどれぐらいになっておりますでしょうか、お願いいたしま す。 〇副議長(三田敏秋君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(吉川 強君) 無料の対象になっている数でありますが、高齢者おむつ 等の購入事業に係る分としては要介護の認定、要支援の方たちが対象になるわけですが、これは対象 になる方が710人であります。それから、障害者の関係ですが、身体障害者手帳1級、2級また養育 手帳Aを持っている方でありますが、常時在宅しているというふうな方で、これは65歳未満の方です が、これが20名ございます。それから生活保護の受給世帯ですが、これが137世帯ございます。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。これは世帯で数えてよろしいのですね。877世帯 というふうに考えてよろしいですか。 〇副議長(三田敏秋君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(吉川 強君) 生活保護につきましては137世帯でありまして、受給の 人員まではちょっと今資料ございません。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) このごみ袋に対しての費用というか、それはどれぐらいになっていますで しょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(吉川 強君) すみません。小中大とありますが、その単価まではちょ っと私今把握してございませんので、ごみ袋の総額の金額ちょっと把握してございません。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 無料のごみ袋というのは中しか皆さんに配付されていないと聞いておりま すが、いかがですか。 〇副議長(三田敏秋君) 社会福祉課長。 〇福祉保健部社会福祉課長(吉川 強君) 生活保護世帯につきましては、世帯の人員によって違い ますので、1人から2人の場合は月小が10枚でございます。それから、3人から4人の世帯は中で10 枚、5人以上の世帯が大10枚というふうになります。それから、紙おむつ購入助成の対象者につきま しては、中で月10枚というふうになります。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) わかりました。後でまた詳しく教えていただきたいと思います。   私としてはこの数、金額もまだはっきりとわかりませんけれども、各お店に置くことによって10 %の手数料がお店に入るということに関して、本当にわずかな金額かもしれませんけれども、地域の 商店の活性化になるのではないか。また、ごみ袋だけもらって帰る人もいるかもしれませんけれども、 そのほかの物を1点、2点と買っていただくことによって地域のお店の活性化につながっていくので はないかという思いもありましたので、大変だと思ったのですけれども、こういうお願いをしたわけ です。これからまたいろいろと協議していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。   また、このようなご意見も私のほうに来ております。昨年までは健康推進員の方が持ってきてい ただいた大腸がん検診の容器です、もちろん容器のお金は払っていましたけれども、各家のほうに容 器を持ってきてくれまして、容器代を支払って大腸がん検診をしていたと。でも合併になってからこ の推進員の方が持ってきて来れなくなった。庁舎の方から電話がありまして、庁舎まで容器を買いに 来てくださいということだったのだそうです。それで片道420円のバス代をかけて庁舎の方に行った そうなのです。そうしましたら、担当の職員が8時半ぎりぎりに飛び込んできたと。出勤してあたふ たとしていたので、手際の悪さが目に入り、またしばらくそこで待たされたということで大変ご立腹 されていました。人間ですから、寝坊することもありますし、またいろいろなことがあると思います けれども、8時半というのは8時半までに庁舎に着けばいいという時間ではないと思います。8時半 にはもう市民サービスができる状態でいないといけないのではないでしょうか、市長、この点お願い いたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおりでありまして、始業時間が8時半ということでございまし て、8時半になったらスムーズに自分の仕事ができる体制がとれる、そういうようなことで職員も理 解しているはずでございますので、これからも徹底してやっていきたいと思っております。私がいつ も言っていますとおり、市役所の職員は住民に対してのある意味でのサービス業であるというような ことをこれからも徹底してまいりたいと思っておりますし、大腸がん検診の容器について支所まで取 りに来いと、それについてはどこの支所……           〔「朝日です」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 朝日支所ですか。そうしたらきょう担当支所長が来ていますので、あるいは また担当課で、あるいは部でどういう対応なのか、ちょっとお答えをさせていただきたいと思ってお ります。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子議員に申し上げますけれども、大腸がん検診のものに関しては 通告外になっておりますので、よろしくお願いします。 〇1番(板垣千代子君) 申しわけありません。通告外ですからだめなのですよね。 〇副議長(三田敏秋君) 発言をちょっとかえていただければ。 〇1番(板垣千代子君) これも外になりますかね。これはほんの一例だったのですけれども、多く の市民の皆様から窓口の対応が悪いということが…… 〇副議長(三田敏秋君) それもやっぱり通告外ですね。 〇1番(板垣千代子君) そうですね。申しわけありません。通告した後でいろいろ出てきたもので 大変申しわけありません。 この3項目につきまして市民の不安またご意見を……よろしいですか。 〇副議長(三田敏秋君) 3項目についてはよろしゅうございますよ。 〇1番(板垣千代子君) 申しわけありません。市民の不安を除いていただきますよう前向きな協議 をしていただきたいと思います。   私の一般質問は以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) 市民部長。 〇市民部長(阿部正一君) 今市民課というようなお話、さっきございました点、また応対等につい ては不備があったということであればおわびしておきます。   ただ、今ごみ袋の無料配付の関係で、これは皆さん市民の方に広域的に取扱所を設けて便宜を図 っていって、その中に今福祉保健部の関係で紙おむつと生活保護の世帯を減免をするというような要 綱をつくりまして減免をしているわけです。これを取扱所に全部徹底してやる分については相当な手 数料の関係の請求のところとか全部違ってくるわけです。そういうことである程度福祉保健部のほう と協議をしながら、箇所をまとめてやる方法も方法かと思います。ただ、先ほど議員がおっしゃった 日曜日とか閉庁日とかについてやってくれということでございますけれども、年3回に区分けして配 付してございますけれども、4月であれば4月の10日まで来いとか、そういうふうなことは一切言っ ていませんし、本人でなければできないとかという関係もございません。そういうことでございます ので、代理の方もできるわけでございますので、また支所に対しても配付してございますので、時間 外であっても夜間の延長をやっている場合もございますので、それ福祉のほうと連絡をとりながら警 備員で交換できるような対応もとりますということでございますので、何分その辺はご理解をしてい ただきたいと思いますが。 〇副議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 今回私がこの件に関してお話をしに行った課のほうでは、夜間窓口で渡す ということはできないとはっきり言われました。   以上です。終わらせてもらいます。 〇副議長(三田敏秋君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後2時まで休憩といたします。 午後 1時45分 休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) それでは、休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、9番、山田昭夫君の一般質問を許します。 9番、山田昭夫君。           〔9番 山田昭夫君登壇〕 〇9番(山田昭夫君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、私の一般質問をさせていた だきます。   私の一般質問は一般質問通告書のとおり1項目でございます。山辺里小学校と門前谷小学校の統 合小学校建設予定地付近の交差点に歩行者用の信号と歩道等の整備の1項目であります。児童の通学 の安全を確保することは重要であることから統合前に整備が必要と思い、1項目として質問する次第 でございます。よろしくお願いをいたします。   それでは、その1点目といたしまして、統合小学校予定地付近の交差点、いわゆる日下地内にあ ります村上市農村環境改善センターのところの十字路の交差点でございます。ここには現在3方向に 横断歩道がありますが、歩行者用の信号機はございません。小学校の開校時に徒歩通学の児童が安全 に横断できるよう歩行者用の信号機と、残り1方向の横断歩道を設けるべきではないかと思いますが、 いかかでしょうか。   次に、2点目といたしまして、この交差点で横断したとしても農村環境改善センター側、いわゆ る小学校建設予定地側には歩道は設置されておりません。このため道路の側線と路肩の部分、または 側線と一部民地の部分を通るしかございません。この交差点の小学校建設予定地側に交差点から建設 予定地までと、交差点から改善センター入り口まで2方向に歩道を設けて安全を確保すべきではない かと思いますが、いかがでしょうか。 3点目といたしまして、この交差点いわゆる山辺里方向、国道7号線からの山辺里方向から来ま すと、右折しますと、工業団地に行くようになっております。国道7号線の山辺里方面より通勤車両 が多く通ります。朝の時間帯によっては交差点より山辺里方向に200から300メーターぐらいも渋滞す ることがありますが、そこをスムーズに通過できるよう時間帯によって時差式の信号にしたらいかが かと思いますが、いかがなものでしょうか。   以上、1項目、3点の質問でございます。よろしくお願いをいたします。市長より答弁をいただ いた後、再質問をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 山田議員のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、山辺里小、門前谷小の統合小学校予定地付近の歩行者用信号機と歩道等の整備について の1点目、建設地付近の交差点には3方向の横断歩道はあるが歩行者用の信号機がない、児童が安全 に渡れるように歩行者用の信号機、残り1方向に横断歩道を設けるべきではないかとのお尋ねについ てでありますが、信号機や横断歩道の新設等の公安委員会で整備する交通安全施設については、年に 1度交通安全協会各支部、学校関係、福祉関係等への要望調査と区長会から等の要望事項に基づき、 村上警察署を通じて新潟県公安委員会に要望をしております。ご質問にありました箇所の歩行者用信 号機と横断歩道新設については、昨年も旧村上市として要望をいたしております。統合小学校完成ま でには信号機を含む交通安全施設の整備を要望しているところであり、今後も継続して要望してまい ります。   次に、2点目、交差点から学校予定地までと改善センター入り口までの2方向に歩道を設けるべ きではないかとのお尋ねについてでありますが、このことについては山辺里地区統合小学校建設検討 委員会や地区PTA、区長会から開校に間に合わせるべくご要望はいただいております。この道路は 県道大栗田村上線ですが、片側歩道で学校建設地の側には歩道がなく、最低でも門前方面へは農村改 善センター入り口まで、坪根方向へは校舎用地までは必要ととらえております。現有用地を活用しな がら県とも協議をし、ぜひとも設置に向けて検討に入りたいと考えております。   次に、3点目、通勤時間帯によっては渋滞することがあるが、時差式の信号機を考えたらどうか とのお尋ねについてでありますが、時差式信号機については今まで現地からも団体からも要望が出て いなかったため要望は行っておりませんでしたが、今後は議員のご発言も含めまして、市として要望 をしてまいりたいと、そのように考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ご答弁ありがとうございました。それでは若干の再質問をさせていただきた いと思います。   まず、最初に再確認の意味を含めまして市長にお伺いいたします。基本的なことをなして聞くの だと思われるかもしれませんけれども、気を悪くしないでひとつ答えていただきたいと思います。ま ず、その1点目でありますが、市長はいろいろ選挙戦のときに恐らくこの辺を通ったかとは思います が、この建設予定地の場所というのはご存じですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳しくは存じ上げておりませんが、大体この辺だなということはわかってお りますし、選挙戦のときに通りましたけれども、そのときは夢中でどこを走っているのかわからない ような状態でありましたので、その程度でございます。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございます。後でゆっくり見ておいていただきたいと思います。   それから、2点目でございますが、6月の定例会で統合小学校の実施設計の予算が承認されてお るわけであります。そしてまた市長も6月定例会の村上市施政方針演説の中で山辺里小学校、門前谷 小学校の統合小学校建設について触れているわけでありますが、市長はこの統合小学校が平成23年の 春の開校を目指すということは承知ですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 承知しております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございます。それでは2つまず答弁いただいたところで、いろい ろ口で説明してもなかなかわかりにくいと思いますので、私ちょっと漫画をかいてまいりました。こ れから眠くなる時間帯ですので、ちょうどいいかなと思いますが、これでちょっと説明させていただ きます。先ほど議長からの許可をいただいております。   これでちょっと説明させていただきます。場所といたしましては、これ県道です。下のほうが今 テクノフレックストーラとなっていますが、元の東京螺旋管の信号機、そこからずっと門前方面に来 る道路であります。そうしますと、途中に村上高等職業訓練校がございます。そこから七、八百メー ター来るとこの信号機になるわけでございます。そしてずっと行きますと、我がふるさとの耕雲寺あ ります、門前でございます。それで山辺里地区一帯、この前圃場整備が行われました。そして、歩道 用地ということで創設非農用地を創設いたしましてこの歩道、片側歩道、要するに国道からずっと今 現在は赤沢入り口でとまっておりますが、これがバリアフリーの事業でもってつくった歩道でありま す。残念ながら我が門前のほうまではもう1キロ半ぐらい残してそのバリアフリー事業は終わってし まったわけでありますが、今盛んにお願いしているところで、何とか形をつけてほしいなと願ってい るところでありますが、これは今回は出しておりませんのでいいですが、片側より歩道はついており ません。   そしてもう一箇所、こっち側へ行くと坪根の工業団地に行きます。坪根の工業団地側はこっちの 海側の方、海側より歩道はついていません。改善センターありまして、保育園、デイサービス、そし て今建設しようとしているのがわきの用地であります。大体これが現状なのでありますが、ここで教 育部長にちょっとお伺いしますが、統合小学校が完成した場合の入り口というのはどこが予定されて おりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) これまでの基本設計の中では一方は市道の農村環境改善センターからデ イサービスさくら荘、それから山辺里保育園を挟んだ市道山辺里デイサービス線と、それから西側の 県道大栗田線の、この2方向から校舎の児童玄関のほうに入って来れるというふうな配置図で今のと ころ考えられております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) 要するに今部長からの説明ですとこの部分、それからもう一カ所こちらのほ う、2カ所から今予定をされているということでありますが、これが開校いたしますと、当然に遠い ところはバス通学になるでしょうし、また近くのところは徒歩で通うような格好になると思うわけで ありますが、今のところ徒歩で通うような集落というか児童数というのは教育部長、今のところどの 辺を予定されておりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 徒歩通学の距離的な部分につきましては、国の遠距離通学の補助制度が 実はございまして、児童は4キロ、生徒は6キロというのが一応基本になってございます。ただし、 それぞれの市町村の地域事情、豪雪等々の部分も含めまして、すべてこれでということではないわけ でありますけれども、基本的には国の補助基準が基本とはなっています。ただ、今山辺里の統合小学 校の関係につきましては、若干今ほど申し上げました道路の状況やバスの運行の経路、それから学校 統合に伴う地域の状況等も当然かかわってきますので、今の段階ではまだどこから、どこの集落から 徒歩通学というのはきちんとまだ決まってございませんけれども、今後学校及び地域の保護者との協 議も踏まえながら決定していくということになろうかと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございました。まだ決まっていないということでありますが、例 えば学校の近くになりますと、自分の思う範囲内では上相川、日下、下相川、坪根、大関入れば入る のかなというふうな、地域と話し合いしてからということでありますが、この辺が私は確実に徒歩通 学になろうというふうに思っているわけでありますが、この各集落から通う児童というのは何名ぐら いになりますか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 今ほど議員がお話しされた集落5集落になろうかと思いますが、平成20 年、この4月1日の児童数になりますが、よろしいでしょうか。           〔「はい」と呼ぶ者あり〕 〇教育部長(小野泰三君) 20年4月1日現在の児童数でありますが、坪根が13、下相川が24、上相 川が8、日下が4、大関が7ということで56人になりましょうか。例えば今議員さんがお話になった 集落ということでありますので、ここで確定ということではございませんけれども、人数的にはそん な感じになります。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございました。確定でなくても歩いて自分なりに判断してこの辺 ではないかと思ったところでございますので、それはそれで結構でございます。   56名の児童が歩いてどうしてもこの交差点を通らなければならないというわけであります。それ で先ほど説明いたしました横断歩道はこれ3カ所でございます。学校用地はここです。仮に上相川、 大関、日下、この辺日下になるのですが、ここから児童が来た場合にここは横断できないのです、横 断歩道がないですから。仮にここで横断して、またここで横断する。そうすると、ここにブロック塀 があるのです。ブロック塀があって坪根方向からの横断というのはブロック塀の手前でシャットアウ トされて通ることはできません。ですから、ここで行きどまりになってしまいます。ですから、どう してもここには横断歩道が必要であるというのが横断歩道1カ所であります。それとここに横断用の 信号をつけていただきたいというのが私の質問の趣旨でありますが。そして、またここにはデイサー ビス、そしてまた保育園があるわけでありますが、デイサービスは歩いて通うことはないと思います が、保育園児は日下とかこの近辺の園児は恐らく父兄というか家族の方が一緒になって送り迎えする と思いますが、福祉保健部長、もしわかる範囲内でいいですが、園児で家族の方が送り迎えしている というふうな方が何名いるか おわかりでしたらお聞かせください。 〇副議長(三田敏秋君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) あそこの保育園の定員は90名、今100名近く利用されていますけれ ども、実際マイクロバス、園児送迎バスも走らせておりますけれども、約三十五、六人は保護者送迎 だというふうに聞いております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございました。三十五、六名、これが全部歩いてくるとは限りま せんけれども、お母さんなりおじいちゃんなり車で送っていく人もあるかもしれませんが、園児が1 人ということは2人になるのですよね、家族の人が連れてくるために。ですから、例えばこれが35名 だとすると、35名全員が歩いてきたとすると70名がこれを利用すると、利用しなければ入っていけな いと、そういう格好になっているわけです。恐らく今歩いてきた人はここでなくてもこの辺でごめん なさいという格好でこの保育園へ入ってきているのではないかというふうに私は推測するわけであり ますが。   そして、先ほど言いましたように、ここに横断歩道を仮につけたとしても、今度ここは道路側線 と路肩の部分、今ガードレールされていると思いましたが、その間を通るしかないのです。それこそ カニ歩きのように横になって通っていくような、そういう感じになってしまうわけでありますが、こ こで横断して本当に安全に通れるように。そうするためにもやはりここには先ほど市長答弁にありま したように、ここからこの部分、それからこれは何としても歩道をつけていただきたい。特に今のは いいということはないのですが、これがもし平成23年の開校の冬までに間に合わなくて、そうした場 合何が考えられるかというと、今現在は土、道路ですからいいでしょうが、冬になりますと、今度こ れ除雪します、県道ですから。歩道はこっち側しかないですから、どうしてもこっち側へ雪を寄せま すね、こっち側。そうしますと、道路幅員というのはおのずから狭まってくるのです。そして冬です から、今度滑る可能性も十分に出てきます。まして黄色い帽子をかぶった、黄色いカバーをしたラン ドセルをかづいた子供たちですから、血気盛んですから、どこでどう飛び出すかわからないわけであ ります。そういう意味合いからもぜひとも23年の開校までには間に合わせていただきたい、そういう ふうに私は思うわけであります。   今の説明で足らないところもあるかもしれませんが、市長大体理解をしていただけましたでしょ うか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 十分に理解をいたしましたし、非常に危険な場所に小学校をつくるのだなと、 なぜ歩道がこっちから向いて左側にだけずっとつけていったのか、小学校の部分等について隣接して つけなかったのか、不思議でならないような気持ちもいたしておりますが、それはそのとき、つける ときの事情によってそうしたのでしょうけれども、いずれにいたしましても、信号機につきましては 非常に多くの要望があって厳しい状況であるわけですので、今お示しいただいた地図等をいただきま して、詳しく清書して県の公安委員会あるいは警察等に持っていって、早くつくってもらうような段 取りをしていかなければならないなと感じているところでございますし、歩道等につきましては本当 にそれはつけなくてはならないところだなという、今感じを持っています。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございます。ぜひとも市長頑張っていただいて、歩道と信号機を お願いしたいと思います。   教育長にお伺いいたしますが、教育委員会からも児童を守るためにもぜひとも働きかけをお願い したいと思いますが、教育長いかがですか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 十分事情わかっておりますので、その方向で私どものほうも行政と一緒に なって対応してまいりたいと、こう思います。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございます。ぜひともこの件は頑張っていただきたいと思います。 それで平成23年に開校になるわけでありますが、市長と副市長、それから教育長に同じ質問でご ざいます。今平成20年9月です。開校するのが平成23年4月開校です。端的に言ってこの平成20年か ら23年の開校までの期間というのは、まだこれから考えても余裕があるというふうに感じられますか。 それとももうあともう少しだ、もうけつから火ついているのだというふうな感じに受けますか、どな たからでも結構です。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今の状況から見ますと、早速行動をとっていかないと開校の23年4月1日ま でには非常に難しい問題だなと思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 市長と同じ見解であります。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) ちょっと私、質問の要旨、とらえ方が違うのかわかりませんが、この問題 について3年間、いわゆる開校までに時間が十分あると思うかという趣旨なのですか。           〔「そういうことです」と呼ぶ者あり〕  〇教育長(寺社四男君) さっきも市長から答弁あったとおり、いろんな課題は残っておると思いま す。県に絡んだり、公安委員会に絡んだりするようでありますが、その辺は先ほど申し上げましたよ うに、行政、教育行政、私どもと一緒になってご希望といいますか、安全対策に努めるように精いっ ぱいやりたいと思っております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございました。教育長は行政と一体になってやりたいということ でありますから、市長、副市長と同じ考えだというふうに私はとらせていただきたいと思います。   市長言われるように、本当にこれは日前がないのです。今平成20年9月です。これから県に要望 したとしても県は例えば今要望を受けて、そして来年度予算に調査費、測量調査費、設計費を上げた とします。そうすると、まだ予算はついていないわけですから、設計書ないですから、予算というも のはまだ確保されていません。そうしますと、来年の予算要求のときに再来年の工事施工分として予 算要求するわけです。そうすると、それでやっとどうにかこうにか平成23年度開校に間に合うかとい うのがこれから行動を起こしてもやっとの状態ではないかなというふうに私は推測するわけでありま す。ぜひとも通学します児童、そして保育園児の黄色い帽子をかぶった子供たちを守るためにも一刻 も早く歩道と信号機、そして横断歩道の増設、これをお願いしたいと思いますが、もう一度市長の決 意は十分にわかっているのでありますが、再度市長の決意をお聞きしたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 決意のほどは先ほど申し上げたとおりでございます。この圏域には県会議員 も2人おりますし、私も長くこの仕事をやっておりますので、いろいろな人と知り合いもあります。 この議会が終了すると同時に行動を起こしてまいりたいと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございます。ぜひとも即にあすからでも、市長先頭になってやる わけにいかないでしょうから、副市長初仕事でひとつ頑張っていただきたいと思いますが、よろしく お願いします。   次に、3点目の時差式信号機でございますが、先ほども説明しましたように、国道7号線から工 業団地に通勤する車両が大分ふえています。今ブルボンのほうにバイパスみたいなのできましたので、 ウオロクからブルボンの前を通って工業団地に行く道路できましたので、ひと昔ほどは多くはないと 思いますが、時間帯によってはやはり渋滞が見受けられるわけであります。それでなして渋滞するの だとなれば、もう少し、5分でも10分でも余裕をもって出てくればいいのではないかというふうに思 うかもしれませんけれども、やはり人間だれしも朝はゆっくりとうちで休んで、そして出てくるのが 私も勤めていた経験からよくわかるわけであります。そんなことで渋滞をしていますと、どうしても 始業時間というのが気になりまして、信号機が2回、3回待たなければならないとなると、やはり気 が焦るというか、そういうふうな状態になってきますので、この信号機、例えば黄色終わりそうなと きになっても無理をして右折をしていくというふうなことが考えられるわけでありますし、私も何度 か坪根の方からうちに行くときに突っ込んでくる車あるわけです。何だこのやろうとは思うけれども、 これは私はうちへ行く方だし、相手は通勤する人だからそんなことはいいのですが、こういう渋滞に なるとどうしても事故が起きやすい。ですから、それを少しでも待つ時間帯、信号機の前で待つ時間 帯を少なくして、信号機で待つ回数を少なくしてやれば少しは気持ちがおさまるのではないかなとい うふうに私は思うわけでありますが、そんなことで私はこれを提案したわけであります。   今高速道路が形をあらわしてまいりました。そして、村上インター、朝日インター、これはでき るわけでありますが、合併前の旧市町村のときに高速道路に乗りおりするためのインター、合併前に 神林に1カ所、村上に1カ所、それから朝日に1カ所ということでいろいろ候補が上がっておったわ けでありますが、その当時の村上もそこに候補として上がっていた場所が今の職業訓練校のある付近 で一応候補として上がっていたわけでありますが、都市整備部長にお伺いしますが、今のところイン ターつけるとなればやはりそこが予定されている場所というふうに認識していいでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(須田 徹君) おっしゃるとおり、その場所への追加のインターチェンジというこ とは計画にありました。現在もその予定で考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございます。そうしますと、例えば高速が完成した曉には荒川か ら朝日までは無料ですね。そうしますと、今度通勤者とは別に工業団地に材料を運搬するまたは製品 を運搬する。当然にその車もこのインターを利用するような格好になるのではないかな。私が例えば 運転手であれば村上インターでおりて、そして国道7号線の信号機を何回も通ってくるよりも、ずっ とそのインターまで来て、そして信号機1回で工業団地へ行ける、なるべくとまる時間が少ないよう なそんな経路を私ならばとると思います。そういう意味合いからもこの交差点というのは込み合うこ とが当然に高速道路ができた曉には予想されるわけであります。これは今すぐどうのこうのというわ けにはいかないでしょうけれども、いろいろ手順を踏みながら、恐らく開通した曉の交通量調査とか いろいろな調査を経て考えなければならないところであると思いますが、今申し上げましたように、 当然に混雑が予想されるわけであります。ぜひともこの辺も検討していただきたい、そういうふうに 思うわけであります。   先ほどの歩道と信号機、そして横断歩道、大変市長からいい答弁をいただきました。ぜひとも23 年の春の開校には間に合わせていただきますようお願いいたしまして、私の一般質問を終わらせてい ただきます。   ありがとうございました。何か市長ありますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この3点目でございますが、信号機につきましては今ちょっと数字が確かで はないので間違ったら勘弁いただきたいのですが、非常に要望が多い部類の事項でございます。県で は1年に50カ所の設置を予算化していると。申し込みはたしか600ぐらいあったと思ったのです。で すから、優先順位がある程度決められているというようなこともありますので、ぜひとも前段の2つ におきましては力いっぱいやらせていただきたいと思っておりますし、3点目につきましても一生懸 命やらせていただきますが、神様も2つだけは何とかお願いがかなうというようなことでございます ので、1点目、2点目について精いっぱい努力させていただきまして、3点目につきましてはこれか らの大きな課題としてとらえさせていただきたいと、そのようにお願いいたします。 〇副議長(三田敏秋君) 山田昭夫君。 〇9番(山田昭夫君) ありがとうございました。時差式信号については今すぐというわけではござ いません。先ほど市長が言われましたように1点目、2点目、これはぜひとも地域そしてPTA、こ の前も8月の19日でしたか、山辺里地区の区長さん方全員集まりまして、そしてその現地を見ました。 そしてその後の反省会というか検討会、それを開いております。その中では歩道と信号機の問題で30 分も40分も費やすぐらいみんな本当に真剣に検討していたものでございます。ぜひとも市長言われる ように23年の開校に間に合うべく努力をしていただきたい、そういうふうにお願いを申し上げまして、 一般質問を終わります。   ありがとうございました。 〇副議長(三田敏秋君) これで山田昭夫君の一般質問を終わります。   2時55分まで休憩といたします。 午後 2時39分 休 憩                                                        午後 2時55分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(三田敏秋君) 次に、7番、中山悌一君の一般質問を許します。   7番、中山悌一君。           〔7番 中山悌一君登壇〕 〇7番(中山悌一君) それでは、議長のお許しをいただきましたので、さきに通告してあります2 つのことについて市長並びに教育長にお伺いするものであります。 まず、最初に農業振興の具体策について市長にお伺いいたします。市長は、施政方針の一つに活 力と魅力に満ちた都市づくりを上げておられます。そして、その実現のためには圏域農業の発展は欠 かせないものの一つであるとうたってあります。大滝市政が誕生し5カ月になろうとしておりますが、 目まぐるしく変わる農業政策の中ではありますが、大滝市長が掲げる次の5項目について抽象的なも のでなく、より具体的なお聞かせをお願いいたします。   1つ目として、地産地消の推進と食育の啓発とはどのような施策を実施するのでありましょうか。   2つ目として、農産物の高付加価値を求めるとありますが、どのような対策を講じるのでありま しょうか。   3つ目には、都市との交流促進と消費拡大方策とあります。どのような施策を実施していくので ありましょうか。   4つ目には、環境に優しい農業の振興方策とあります。どのような施策を具体化させていくので ありましょうか。   5つ目として、地域特産物のブランド化を図るとあります。どのような施策をもってブランド化 を進めていくのでありましょうか。   以上申し上げました中から、今消費者が求めている安全で安心な商品として地産地消はもちろん でありますが、そうした優良農産物を推奨するためにも一定基準を設けた中で村上市独自のブランド の認定制度ができないものか市長の考え方をお伺いいたします。   7つ目として、我々団塊の世代と言われる人たちが2007年から60歳に到達し、多くの人が定年退 職を迎えました。こういう世代の人たちを地域に取り込み、高齢になっても地域で活躍できる場所を 提供できるならば、それこそ地域の活性化に大きくかかわってくると考えますが、市長の考えはいか がでしょうか。   次に、教育長にお伺いいたします。今大分県に端を発しました教員の採用問題では日本じゅうを 駆けめぐり大きな汚点を残しました。また、毎年年度末には児童生徒、そして教師も悲喜こもごもな 教師の異動の時期がやってまいります。   2点についてお伺いをいたします。教育委員会として、圏域29校の小中学校の教師の異動にどの ようなかかわりを持っているのでありましょうか、お伺いをいたします。また、聞くところによりま すと、教師個人からそれぞれの異動の希望を確認するようなシステムがあるようでありますが、その 結果の異動での希望達成度はどのぐらいになっているのでありましょうか、お伺いをいたします。   以上、それぞれご答弁いただきまして再質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたし ます。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 中山議員の2項目のご質問について順次お答えをさせていただきます。   最初に、1項目め、農業振興の具体策についての1点目、地産地消の推進と食育の啓発とはとの お尋ねについてでありますが、まず食育の啓発についてでありますが、本市の学校教育においては家 庭、学校、地域が連携した食育の推進を目指しており、地場産食材の学校給食への供給を通じて次代 を担う子供たちに地域の食文化や農業に対する理解を深めてもらうため、本年から市内の小中学校の 学校給食で使用する米は、すべて岩船産米コシヒカリを使用することとしております。次に、地産地 消の推進でありますが、我が国の食糧自給率はカロリーベースでは40%台と依然として低い状況にあ りますが、平成18年度の都道府県別データで見ると、新潟県は99%と全国的にも高水準であり、今後 も食糧基地としての役割を担っていくことが期待されているところであります。市内には現在22カ所 の農産物直売所が設置されており、地域で生産された新鮮な農産物を供給する拠点施設としてにぎわ いを増している状況であります。今後はこれらの直売所でより安全、安心な農産物が供給されるよう、 地域振興局等とともに支援をしてまいる所存であります。   次に、2点目、農産物の高付加価値化への対策とはとのお尋ねについてでございますが、従来の 農業経営では農家は生産した農産物をそのまま販売して収入を得るというのが一般的でした。しかし、 農業をめぐる情勢がますます厳しさを増す中、農産物に付加価値をつけて地域特産品とする農産加工 事業は今後の農業の新しい分野として注目をされてきております。直売所や道の駅の一部に地域の情 報発信基地としての性格をあわせ持った複合的な農産加工施設が設置されたり、また専業農家の方々 が将来の農業経営を見据え、みずから農産加工を手がけるケースもふえてきております。当村上、岩 船地域におきましては、生産者がみずから生産した農産物やその地場産物でつくる加工品等を製造販 売する直売所経営者や起業家で組織する岩船うんめもんネットが平成16年に設立され、会員相互の連 携強化や経営発展に取り組んできております。本市といたしましても、地域の新たな特産物となり得 る付加価値商品開発や農業分野における新しい技術開発等への取り組みに対し支援をしてまいりたい と考えております。   次に、3点目、都市との交流促進と消費拡大方策とはとのお尋ねについてでございますが、近年 都市住民を中心に農山漁村の持つ美しい景観や自然にゆとり、安らぎ、いやし等を求めるニーズが高 まってきており、田舎暮らしやスローライフ、スローフードへの回帰が静かなブームを呼んでおりま す。当地域は海、山、川、温泉、豊かな食と伝統文化など多くの地域資源に恵まれてもおります。し かしながら、これらの資源を生かした都市と農村交流やグリーン・ツーリズムの取り組みはこれまで 市町村独自の活動にゆだねられ、地域内の多様な資源が十分生かされていませんでした。このような 状況を踏まえ、市、村の枠を超え、地域内に存在するあらゆる資源を有機的に組み合わせ、新たな地 域回遊型グリーン・ツーリズムに取り組んでいくため、本年村上地域グリーン・ツーリズム協議会が 設立をされました。今後はこの協議会を核とした各種ツアー、イベント等の企画、実施や人材育成、 資源開発等を官民共同で推進することにより、村上、岩船広域圏における交流人口の増加、地元産農 産物の消費拡大、農山漁村地域の活性化を図ってまいりたいと考えております。   次に、4点目、環境に優しい農業振興方策とはとのお尋ねについてでありますが、食料・農業・ 農村基本法においては我が国の農業の持続的な発展を図るための農業の自然循環機能の維持増進が不 可欠であると明記されております。農業は食糧供給のほか国土や環境の保全といった多面的機能を有 しており、このような機能を将来にわたって維持していく必要があります。そのためには家畜排せつ 物等の有効利用による堆肥等を活用した土づくりと、化学肥料、農薬の使用低減を行う農業生産方式 の浸透を図ることが急務であります。管内のJAでは今年度からコシヒカリについて全量化学肥料、 農薬を3割低減させた栽培に取り組んでおります。また、化学肥料、農薬を5割以上低減する特別栽 培米については、新潟県の認証制度に対応した生産者数は177名、栽培面積で約387ヘクタールの申請 があり、年々取り組みが増加してきております。今後も神林地区と朝日地区に設置されております堆 肥センターを有効に活用した土づくりの推進と、環境保全型農業に取り組む農業者に対する支援を行 ってまいります。   次に、5点目の地域特産物のブランド化方策とは及び6点目の村上市推奨品制度の創設は考えら れないかについてお答えをいたします。当地域の農産物には全国的にも注目を浴びている岩船米をは じめ村上牛、村上茶などいわゆるブランド商品が幾つかございます。しかしながら、地域全体の産業 振興と活性化を図っていくには、農産物を核とした林産物、水産物、物産品、歴史や文化など包括し た村上地域全体のイメージをアピールすることにより、新たな形の村上ブランドをつくり上げていく 必要があると考えております。この地域には全国にアピールできる資源が豊富にそろっております。 例えばその一つとして下越地区においては板びき網漁業などにより漁獲されるヤナギガレイがありま す。このヤナギガレイのブランド化を図るべく、先日も申し上げましたが、本年ヤナギガレイブラン ド化推進協議会が設立されましたが、市もオブザーバーとして参加し、新たなブランド商品の一つと なるよう支援をしてまいります。また、岩船産の岩ガキについても同様のことが言えると思います。   また、環境に優しい農業の先進的な導入やコスト低減等により地域農業の付加価値を高め、魅力 ある産業に育成するとともに、ブランドとなる得る資源を調査し、JAや商工会関係機関との連携を 図りながら、ブランド化の具体的な方策を検討してまいります。   6点目の村上市推奨品制度の創設についても、ブランド化方策とあわせて検討をしてまいりたい と考えておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。   次に、7点目、市内外の団塊世代の活用方法とはとのお尋ねについてでございますが、団塊の世 代と言われる年代のとらえ方は幾つかございますが、現在55歳から61歳の方と規定すると、本市にお ける団塊の世代の人口は4月現在で8,378人であり、全市人口7万人に対し約12%を占めております。 人生80年時代と言われる現在の日本においてこの年代の方々はまだまだ現役と言っても過言ではなく、 本市の発展のために欠かすことのできない大きな宝であると認識しております。特に農業分野におい てはこれまで兼業で農業をしておられた方が、定年を機に農業の専念して規模拡大を目指すという ケースも見られ、稲作のみならず畑地の有効利用や果樹栽培の振興に対する支援も含め、農業後継者 の育成とこうした意欲のある高齢農業者への支援にも力を入れていかなければならない時代に入った と考えております。   また、本市の恵まれた自然環境と既存施設を最大限に活用しながら、海を活用した、先ほども申 し上げましたが、クラインガルテンいわゆる滞在型市民農園を導入し、今後大量退職者を迎える市外 の団塊世代の方々の利用も視野に入れながら交流から派生する定住対策を推進したいと考えておりま す。特に団塊の世代と言われる方々、私も含めてでございますが、暇とある程度の経済的な余裕があ ると、そして田舎志向が非常に強い方々であるというところに着目をし、足を運んでいただくような 施策が必要だと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。   次に、2項目め、小中学校の教師の異動等については教育長に答弁をいたさせます。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、中山悌一議員にご答弁を申し上げます。   2項目めの小中学校の教師の異動についての1点目、教育委員会のかかわりはとのお尋ねについ てでありますが、市町村立学校の教職員の任命権者は県教育委員会でありますので、まず教職員の異 動希望は県教育委員会が示した個人の人事異動調査表を校長が人事異動調書に取りまとめ、それを市 の教育長が県へ報告をいたします。次に、県教育委員会の人事担当者、市の教育長、各校長から成る 2回の異動会議において県の人事異動の方針に基づき異動希望教職員の転出先や、それにかかわる教 職員について年齢や経験年数、所有免許状等を確認しながら、教職員の適正な配置ができるよう要望 いたします。その後県教育委員会から市教育委員会が内報を受け、各学校に通知をする形になってお ります。   次に、2点目でありますが、教師個人の異動希望の達成度はとのお尋ねについてでありますが、 先ほど述べましたように、市町村立学校の教職員の任命権者は県の教育委員会であり、県の人事異動 の方針に基づき人事異動調査表等によって要望を把握しながら行われておりますので、異動希望につ いてはほぼご本人の思いが達成しているものと、こう思っております。   以上であります。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 再質問させていただきます。   まず、初めに教育長にお伺いをいたします。確かに教師の異動等々については県の職権でもあり ますし、当然任命権者は県であろうと思いますが、代用教員や臨時教員、圏域でもかなりの人数がお られるようでありますが、これらの異動等についてはあるいは採用等についてはいかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) お尋ねの代用教員といいますか、今そういう言葉は使わないようでありま すけれども、言ってみれば産休、育休、そういうふうな場合にお願いしたり、あるいは突発的に臨時 的にお願いすることがあります。そんなときのために登録制なのでしょうけれども、もし不足な点が あれば部長から補足をしていただきますが、そんなことですべてこちらの状況を下越事務所なり通し ながら県のほうへ示してすぐ対応していただくというような状況であると、こう思います。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) そういう場合ではなくて、4月1日付の臨時教諭ということで加配される職 員があるわけです。それらについては当然市の管理ではないのかなという思いがありますし、先般の 予算書の中にもありました臨時採用という中でのあるいはボランティアにのっとった採用等について はこれは市の採用という形で加配されるのかなというふうに思っていますが、いかがですか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 教員のいわゆる年度当初から臨時というのは、これはあくまでも教諭の場 合は県の関係になりますので、市の対応はしておりません。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 県の臨時もあるいは市の臨時も含めて学校での職務分担、いわゆる担任等々 あるかと思いますが、それらについてはもちろん管理職である校長先生ということで間違いないです か。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) その辺の学校の、先ほどもくだりありましたけれども、臨時にかかわらず、 学校サイドでそれぞれの年齢あるいは科目等免許状等を勘案しながら学校長が対応しておりますので、 それを私ども経由して県のほうとの協議で決定するというふうなことであります。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) その結果については、その都度教育委員会に報告あるということで考えてよ ろしいですか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) そのとおりであります。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 実は1学年1クラスのいわゆる小規模校になろうかと思いますが、ある村上 市立の小学校、2年間の間に6名の先生がかわられたという事例があります。通常私ども異動等につ いてはおおむね3年というふうなのが通例かと思いますけれども、2年間の間に6名かわった。3年 の間に7名、8年の間に8名、そういった事例があるのでありますけれども、そのことを教育委員会 は報告を受けているのですか。それともまたなければ今どのようにお考えですか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 小規模校にまれにあるケースだと思うのですけれども、そういうケースが あるようでありますので、教育部長のほうから報告させます。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 私どももこの4月から新市というふうなことでスタートしたわけであり ますが、一部小規模校においていわゆる病休の方あるいは産休、育休の関係で正規の教職員が休まれ ていると。そのかわりに先ほど話のあったような県費対応の講師でありますが、その方が来られたと。 ただ、その対応してもらった講師も途中でまた自己都合等の関係でやめられて、別な講師の方になっ たというふうな事例はちょっと伺ってございます。特殊な事例なのだろうとは思います。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 2年間で6名、1クラスで6名かわられたということは、学力の向上なんて いうものではないです。春に別な先生が来られて、そしてまた夏休みが終わると新しい担任がきて、 2学期冬休みが終われば3学期にまた新しい担任が来る。当然まだ10歳前後の子供ですから、落ちつ かないというのは当たり前のことなのです。そのことが教育委員会で報告を受けていたならば、そう いうふうな指導がなぜできなかったのか。といいますのは、そのことで学校側から保護者会の説明は 1回だけでした。あとの5回は定期通信での報告のみであります。この現実をどのように考えていま すか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 私も就任して3カ月ちょっと過ぎたのでありますが、就任してからそうい う報告は受けておりません。そんなことでもし教育部長で補足がありましたら。それで報告を受けて おりませんので、早速調査をしてみまして、恐らくこれは異例なケースなのでしょうけれども、もし そうだったとすれば、今後対応には万全を期すようにやってまいりたいと思いますが、恐らく何か特 殊なケースだったと思いますので、確認をさせていただきたいと、こう思います。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 今ほどの議員のご質問の件でありますけれども、平成19年度合併する前 の実態やに聞いてございます。それでそれに伴う保護者への説明につきましては、ちょっと資料確認 させてもらった限りにおいては、2回ほど学年の保護者会を開催をさせてもらっているというふうな ところは承知をしてございます。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) そのことはそれぞれ原因があろうかと思いますが、クラスに問題があったの かあるいは保護者に問題があるのか、あるいは教師みずからの問題なのか、その辺の精査をしていた だくということが、やはり報告を受けた以上、そういった義務があるのかなと。また、それを保護者 会への説明があって当然なのかなというふうに思っております。そんなことでかなり長期に休んでお られる先生方もおられるようでありますが、ぜひともそんなことを調査をし、お願いをしたいという ふうに思っております。この事例を市長、どんなふうに思いますか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私もそういう事例があることは今まで聞いたことがあります。決していいこ とではありませんね。非常に子供たちが傷ついているでしょうし、例えば2年生、3年生のときにク ラスの担任が6人も7人もかわるということは子供たちが動揺いたしますし、決していいことではな いと、そのように考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) もう一回改めてお伺いいたします。   先ほど今年度の予算書の中で臨時教諭ということでの採用が何人かがあるようでありますが、そ れらの加配する根拠といいますか、どんな形で加配されるのか、まずそのことだけ。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 予算計上されている、補助員という形でやっておりますが、それぞれの学 校で特別支援学級の関係なんかもありますし、そんなことでそれぞれの学校の児童の数あるいは教室 の関係等で対応しているというのでありますが。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 私の不勉強かもしれませんが、先生方への残業手当というのは一律支給にな っています、4%の支給額でありますが、その超過勤務の時間の調査はしているわけですか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) その辺は教育部長のほうから答弁させていただきます。 〇副議長(三田敏秋君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 教職員の超過勤務手当については一律というふうな、たしか4%でなか ったかなと思います。ただ、細かい実態についてちょっと今のところきちんと把握されているかとい うことなのだろうと思いますが、まだそこまではちょっと今の段階ではしてございません。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 今文部省でも一律支給から時間支給に変えようという動きがあるようであり ますし、さらに先ほど申し上げました補助員のそれぞれいろんな学級制度があるようでありますが、 その他の教師についてもやはりそういったものを基準として加配すると、そういった方向づけが望ま しいのかなというふうに思っておりますが、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 特に去年からでしたと思うのですが、特別支援に対する支援が非常に手厚 くなってきたというのでしょうか、そんなことで補助教諭の問題、それから介助員なんかも場合によ ってはお願いしながら、子供たちを見ていただくというようなことで、それぞれの学校の状況に応じ て対応しているというふうな状況でありますので、これからもそんなふうな形で進めていきたいと、 こう思います。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ありがとうございました。   市長にお伺いいたします。地産地消の関係でありますが、食は当たり前のこととして命をつなぐ 大切なものであります。また、地域おこしの原点とも言われる地産地消運動だろうというふうに理解 しておりますし、先ほど学校給食の話がございました。学校の食育推進基本法の中では目標を30%に 定めてあるわけでありますが、先般お伺いしたときにまだまだ20%に満たないという話をちょうだい しております。それは通告にありませんのであれですが、一般的に地産地消の日であるとかあるいは 生産者あるいは地域住民といった者を取り込んだ交流会等の開催もいいことではないのかなと、そん な中での食材を使った伝統食あるいは文化紹介やそういったものができれば立派な地産地消、食育事 業に生かせていくのかなというふうに思っております。今ある22カ所の直売所に頼るのみではなくて、 ぜひともそういった形での地域おこしといいますか、そういったものにつながっていくのかなという ふうに考えますが、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全く同感でございまして、先ほど来申し上げておりますように、スローライ フ、スローフードの時代に入りまして、いわゆる田舎料理、その地域の食材を使ったごっつおという ものが着目を浴びてくるようになりました。山北だけではないでしょうけれども、特に山北地域にお いてはご馳走談義というようなことを年に何回かやりまして、先生を呼んで講演をしたり、そういう 給食関係の方々あるいはお母さん方等がそれぞれの集落、それぞれの伝統的な食を集めましてイベン トをやっているというようなことでございますので、やはりそれが一番大事な原点であろうと私も考 えておりますので、各地域でそういうようなものをこれから大いにやっていくような啓蒙、そしてお 願いをしてまいりたいと、そのように考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 先ほど環境に優しい農業の中で3割減、5割減という話をいただきました。 今地域挙げて優しい農業に取り組んでいるわけでありますが、国でも認定農業者や担い手という言い 方をしております。また、新潟県でもエコファーマーという形で環境に優しい農業に取り組んでいる。 圏域でも数十名のエコファーマーがおられるわけでありますし、数百名に上る認定農業者もおられる わけでありますが、この地域のリーダーを育成するということが最も大切なことだろうというふうに 思っております。そんな意味でその前段におきまして、村上市独自のリーダー認定制度というような ものが構築できたらなという思いがあるのでありますが、いかがでしょう。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおり、これからのやはり農業は認定農業者を中心とし、あるい はまたエコファーマー等を活用しながらやっていく必要があるというふうに考えております。この 方々と連絡をとり合いまして、今中山議員がおっしゃったような形でやっていくのが私も理想である と、そういうふうに考えています。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 理想であるといっても何かアクションを起こしてもらわないと進まないこと ですので、ぜひともそういったことでいろんな機会をとらえながら訴えていただきたいというふうに 思っております。 また、地域特産物のブランド化ということでありますけれども、確かに独自の認証制度も必要だ と思いますし、ブランド化については大変難しいものだろうというふうに思っております。一朝一夕 にはできない大変なことかなというふうに思います。   先般関西方面では岩船コシヒカリという名前を出してもわからない人もかなりおられるのです。 また、先日宮城県の鳴子の米プロジェクトを視察する機会をいただきました。そんな中でいろいろ話 を聞かせていただいて、改めてすばらしい取り組みだなというふうに感じてまいった次第であります。 ただ、1点、その懇談の中に岩船コシヒカリといえども村上市とつながっていないというジレンマが ありました。これだけこの地域で別立て上場されている岩船コシヒカリですけれども、まだまだやっ ぱり米どころに行ってもその地域と結ばれていない。逆に佐渡コシヒカリは全国に名前をはせている わけです。それだけ地名といいますか、地名のネーミングが高いと言われればそれまでなのですけれ ども、ぜひともそんなことを含めてブランド化のPRをしていただきたい、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私も2回全国の米問屋あるいは酒蔵の方々をJAさんが呼んで、いわゆる岩 船産米コシヒカリの求評会という会に出席をさせていただきました。出席をしてびっくりしてまいり ました。いわゆる岩船産コシヒカリに対しての論評ですね、値段が高くてこの食味では売れるわけな いだろうとか、割れがひどくて酒に使えないとか、こんなふうに岩船産コシヒカリを見ているのかな と、本当にびっくりして帰ってきたわけでございますが、そしてブランドというけれども、まだまだ 岩船コシヒカリはブランド品ではないという問屋さんもいらっしゃいました。本当に岩船という地域 が今村上市になりましたので、どこにあるかすらもうわからなくなったわけでございますので、よほ どしっかりした考えのもとにこの岩船コシヒカリをブランド化していかないととんでもないことにな るなと、私自身も考えておりますので、しっかりとした取り組み、そして先日も申し上げましたが、 やはり1,000円でも2,000円でも高く売れる組織づくりをしていく必要があろうと。その中でこういう ようなご意見もございました。まだまだ名前は低いし値段も高いけれども、この圏域から関東、関西 あるいは全国に相当の人が出ているはずだと。その人方は必ず岩船産コシヒカリを食べる可能性が強 い人々である。そういう方々に大いに食べてもらうような宣伝をするべきではないかというようなご 意見も出ておりましたので、非常にいい意見も出ているなというようなことも感じてまいりました。 鳴子温泉のお話もそのとおりだと思います。この地域には瀬波温泉、そして近くには高瀬温泉とかい ろいろな温泉場を有しておりますので、その方々とも懇談をする中で全量を使っていただくというよ うなことで考えていく必要があるのではないかなと、そのように考えていますので、よろしくお願い します。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 確かに全国的なブランドをつくるには難しいものだろうというふうに思いま す。そこで先ほど申し上げました消費者が求めている安全で安心なものという一つに、ある一定基準 設けて村上市の独自ブランド、先ほどヤナギガレイと岩ガキの話がございました。これは市としてそ ういった基準を設けないブランド化というふうに理解をいたしますが、そういう形ではなくて、市と して何らかのものをクリアしたものをすべて認証品とあるいは推奨品とステッカーをつくるなり、そ ういった制度に進めていかなければならないのかなというふうに思いますが、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろんそのとおりだと思っております。先ほどヤナギガレイと岩ガキの例 を出しました。このヤナギガレイについても私どもは平気で何匹も食っていますけれども、とても高 いところに行くとある一定品の大きさになると、とても我々の口に入らないような値段で食べさせて おりますし、また岩ガキについても何げなく私ども食べていますけれども、新潟あたりのちょっとい いところへ行くと1つ800円、あるいは東京当たり行くと1,500円とかちゃんと山北岩ガキと書いてあ るのです。ですから、なぜ食べに来てもらうような施策をとらないのだと、出さないで食べたい人は こっちに来てもらうようなことを考えようではないかということを何度も何度も言っていますけれど も、今日に至っているわけでございますので、ヤナギガレイにしろ岩ガキにしろやはりある程度の高 品質、ブランド化として通用するようなものに対してはそういうようなレッテルでもいいし、マーク でもいいし、何かをつけるというようなことでブランド化をしていかないと、何でもかんでも、小さ いのも大きいもの、うまいものもまずいものも全部ブランドであるというわけには私はいかないと、 そのように考えておりますので、農協の方々と何度か話し合いをしていますので、本当にできること であればここでなければ食べられない、ここから出ていったヤナギガレイあるいは岩船米、そして岩 ガキは幾ら高くても食べたいのだというようなことに持っていければ一番いいなと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) ぜひそのような形でそういった制度を構築していただきたいというふうに思 います。   最後になりますが、先ほど団塊の世代の話をさせていただきました。私もちょうどその年代にな るわけでありますけれども、先日発表された農水省の資料では新しい新規就農者といいますか、新規 就農者が7万5,000人おられます。これは10年前の1.5倍に当たるわけでありますが、7万5,000人お られると。その半分は定年帰農者なのです。ですから、そういった人たちを取り込む方策というのは やっぱり必要なのかなというふうに思っています。   先ほど海を活用したクラインガルテンの話をしていただきました。確かに今人生充実の道はグ リーンライフからアーバンライフへ、アーバンライフからグリーンライフへ変わっているのかなとい うふうに思っておりますが、この地域にそういった方々のいわゆる住み込みできるような研修施設、 そういったものの手だては考えられませんか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これについてもやはりこれからの観光はいわゆる団塊の世代を取り込む、こ の団塊の世代を取り込まなければ私は誘客人口交流はできないと考えております。空き家を利用して 活用していただいているようなところもいっぱいあるみたいですが、私ども前やらせていただきまし たが、やはり集落に入って生活をするということは並大抵のことではないみたいなのです。最初はい いかもしれませんけれども、集落には集落のおきて、おきてと言ったらおかしいけれども、決まりが あって非常に生活しづらいということでクラインガルテンというのが今脚光を浴びてきているわけで ございますので、それらについてしっかりとした対応をしていきながら、そういう方々がこちらのほ うに足を向けていただいてリピーターになっていただいて、それで最終的には定住までつなげていく ような、そういうような取り組みをしていく必要があろうと考えております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) せっかく答弁いただきましたけれども、私が言っているのは観光ではなくて 〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕研修施設ということで、いわゆる農業の研修をしていただ くと。例えば佐渡にありますけれども、2年間研修をすると。あそこは果樹の産地ということであり ますが、そういった農家の廃園地を活用しながら2年間研修をし、そのままその園地を引き継ぐとい うシステムができ上がっているようでありますが、そんな形でのものがこの地域にも、これだけ広大 な地域ですから、あるいはまだまだ遊休農地というのがたくさんあるわけですから、そういったもの ができないのかなという思いをしておりますが、いかがでしょうか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは必要なことだと私も思っております。今おっしゃったように、この地 域の団塊の世代、農業、林業、漁業あるいは商工業につきましてもそのとおりでございますが、それ ぞれの分野で卓越した技術を持っている方々が多うございますので、それらの方々にお願いしながら、 そういうような都市部都会の人たちを研修するような施設を取り組んでいく必要があると考えており ます。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 先ほど佐渡市の話をしましたけれども、十日町にも統合学校、廃校になった ところを使っての研修施設があります。あるいはここは実績はまだ上がっていなかったと思うのです が、津南町にもあります。そういったことでいずれも住み込み研修をしながら農地を貸し出すといっ た形でのいわゆる農業希望者になるわけでありますが、先日市長から当地域の求人倍率0.57という説 明をいただきました。これが達成された曉には立派な雇用対策ということにもなるのだろうなという ふうに思っておりますが、ぜひともこういった形で施設提供をしていただければと思いますが、いか がですか。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりだと考えておりますので、積極的にやらせていただきたいと思っ ております。 〇副議長(三田敏秋君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 最後になりますが、先ほど宮城県の鳴子の話をさせていただきました。これ も一朝一夕にできた組織ではないということであります。結城登美雄さんの指導のもとにつくった組 織でありますが、その前段には本当にその地域の村を思う心、そしてまた地域を思う心があってその ことを育てながらようやくにして米プロジェクトができたという地域であります。ぜひともこういっ た気持ちでこの地域の活性化に努めていただきたいというふうに思います。   大変ありがとうございました。以上で終わります。 〇副議長(三田敏秋君) これで中山悌一君の一般質問を終わります。                                              〇副議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   また明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   本日は大変ご苦労さまでございました。           午後 3時44分  散 会