平成20年村上市議会第2回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成20年9月10日(水曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(29名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   20番   小  田  信  人  君 21番   岩  倉  幸  治  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   19番   小  林  重  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君 副  市  長    鈴   木   源左衛門   君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        企  画  部                   菅   井   晋   一   君        情報政策課長 市 民 部 長    阿   部   正   一   君        福祉保健部長     小   田       均   君        福祉保健部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        福祉保健部                   吉   川       強   君        社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産業観光部                   竹   内   友   二   君        農林水産課長        産業観光部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君        会計管理者      吉   村   澄   子   君        選管委書記長        監査委員       佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        教  育  部                   斎   藤   敏   夫   君        スポーツ振興課長        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所長      佐   藤   壮   一   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) おはようございます。ただいまの出席議員数は28名です。欠席の届け出ある 者1名、遅参1名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、1番、板垣千代子さん、18番、滝沢武司君を指名 いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、27番、大滝久志君の一般質問を許します。   大滝久志君。           〔27番 大滝久志君登壇〕 〇27番(大滝久志君) おはようございます。それでは、議長の許可が出ましたので、通告してあり ました一般質問を行います。   村上地域における林業振興と森林の整備につきまして、市長にそのお考えを伺ってまいります。 古くから村上市の山北地域は杉の産地として知られ、戦前戦後、そして平成の現在まで地域経済の発 展に大きく関与をしてきました。村上市を中心とする岩船地域は、新潟県としては木材の一大生産地 でありますが、他の地域と比較して競争力あるいは販売力も弱く、全国的に見るならばその蓄積、面 積、規模ともに小さいものであります。   木材景気がよかったころ、山北地域で生産された100年を超えるような立派な杉は秋田市場に持 ち込まれ、秋田杉のブランド名で全国に出回った程度だと思っております。今から28年前には、1立 米の杉代が大学卒業者の初任給の10日分ほどの値段でありました。それが、バブル景気がはじけた平 成8年ごろには2日分となりました。21世紀を過ぎた今日に至っては、半日分、およそ3,000円にも 満たないというのが実態でございます。なぜそのようになったかといいますと、輸入外材に押され、 国産材は一向に値上がりせず、その一方で、伐採、搬出に要する人件費は年々上昇し、そのしわ寄せ のすべては山元での立木価格の値下がりにつながりました。   このような状況下にあっては、林道、作業道、作業路がなくては、少々不便な山奥にある木材は 道路端まで切り出すのに手間がかかり過ぎてお金にならないということです。古くから林業の大切な 中間収入源であり、保育作業も兼ねておりました利用間伐は、今は切り捨てへと変わり、山主が作業 員に対し賃金を支払って行ってもらうという、そういうシステムへと変わりました。だから、林道、 作業道、高性能機械が林業には必要なのです。   市長は、林業の重要性を深く認識し、熟知されておりますことは先刻承知しております。山北地 域でのおおぞら保育園、にじいろ保育園とも木造建築であり、また新しく新設される保育園もそのと おりであります。林業を営む者の一人として喜ばしく思っております。   私が今回林業問題を取り上げましたのは、農林水産業とある中で食と同じく生活の基本として忘 れてはならないものであり、農業、水産業と同じように、生活と結びつけて考えていかなければなら ない対象であると感じたからであります。輸入攻勢にさらされ続けてきた木材業界ですが、米材はも ちろん、北欧材、ロシア材など、ほとんどの外材の輸入が今不安定となり、行き先が見えない状況に なりつつあります。これは、日本林業にとっても、私たち林家にとっても千載一遇のチャンスが訪れ ていると考えて間違いなさそうです。   そして、林業の新しい動きとして森林セラピーがあります。これは、樹木が発散する物質が精神 を安定させ、ストレスを解消させるのに効果があります。森の緑は心身をリラックスさせ、風に揺れ る木の葉やせせらぎの音は、不規則な揺らぎによって気分を和らげ、心を和ませてくれます。これを 医学的に検証し、積極的に医療法として使用していこうとする動きが欧米、日本で進め始められてお ります。   先ほど洞爺湖サミットが終わりました。ここでは、地球温暖化防止対策とアフリカ問題が話し合 われたと聞いております。炭素の森林吸収源として3.8%を森林が担うというものです。この目標を 達成するには、現在経常的に行っている間伐に加えて、平成24年まで毎年20万ヘクタールを追加しな ければならないということで追加予算が認められて、森林整備に必要な国家予算が十分に確保された ことであります。   反面、阪神・淡路大震災のときに木造建築の崩壊が問題となり、専門家が研究会を開いて総合的 に検討したところ、伝統的工法と呼ばれる建築物に被害が多かったことから、西欧的な剛の思想で建 てられた家に注目が集まり、日本の伝統と知恵を生かした和風建築の家が姿をひそめ、西欧風の家が この地域にも目立つようになりました。   昨年の6月に改正建築基準法が施行されました。これについて一言言いたいことがあります。た び重なる地震の被害から、建築基準法が見直されるのはごく当然であり、それに文句があったわけで はありません。建築の知識のない私などがその法律を読んだとしても理解できないでありましょう。 改正建築基準法が施行されたならば、それにマッチするように、合格するように住まいを建てたいと 心待ちにしていた施主が多かったと私は思います。住宅着工件数が大きく伸び、林家も加工会社も大 工も左官も住宅関連の職人たちも、今度は忙しくなると期待に胸を膨らませていたと考えます。   ところが、法は施行されたが、建築許可マニュアルができておらず、担当役人が建築許可を出す ことができなかったという事実があります。何たる不始末でありましょう、あきれたものです。この ことによって、住宅着工件数がぐんぐんと落ち込み続け、その結果国民総生産が0.6%、金額にして およそ約3兆円も低下いたしました。建築に携わる大工や左官など、住宅関連職人たちおよそ40万人 もの職が奪われ、被害をこうむった、そういう人たちがこの地域にも多くいたと聞いております、全 く怒り心頭でございます。   話を戻しますが、私もずっと若いころ森林のおかげで4年間、少しの勉強と楽しい時間を過ごし た時期がございました。その森林も早いもので40年を過ぎました。利用間伐の最適期にあります。し かし、木材価格の安さと道路がないことから、やむなく切り捨て間伐となっております。まことに残 念でなりません。それでも私を支えてくれた森林に対し、鳥の声を聞きながら、春には山菜を取りな がら、秋にはキノコを取りながら、なるべく山に行くようにしております。そして、気づくことがあ ります。それは、最近極端に手入れが行き届いていない森林が目立つということです。手を入れてい ない森林は、日光が下まで通らないため林の中は薄暗く、草もろくに生えておりません。こんなとこ ろには虫もカエルも、鳥も動物も何も住んではいません。このような森林は、一見緑だけれども、森 林とは言えません。このような箇所から優良な木材など育ちません。   このような森林を間伐対策措置法、未整備森林解消特別対策事業によって国の力で森林を再生し ようとするものです。霞が関で考えていることと、現場をあずかる村上市とではいろんな面でギャッ プが多く、仕事がやりづらい面が多々あろうかと思いますが、林業のために力を出していただきたい とお願いを申し上げますとともに、もう一つ、市民の森として市民全員が参加できるような森林づく りをぜひ考えていただきたいと提案し、林業問題を終わり、教育基本計画について伺いたいと思いま す。   教育基本構想に基づいて基本計画を策定中と思いますが、今学力の低下が懸念される中、基礎学 力の向上に向けてどのように取り組まれておるのか、これが1点。   先日、小林議員が農業問題で触れておられましたが、食糧自給率の向上は国家目標であり、これ を実現するには、農業に従事する若い担い手の確保が必要です。この人材確保に向けた教育の取り組 みをどのようにするのか。   3点目として、いろいろな社会問題がクローズアップされる中、道徳教育を教育基本計画の中に どのように盛り込むのかを順次伺ってまいりたいと思います。   私は、基礎学力の向上には、日常からの生活習慣の立て直しが第一と考えております。子供たち は、漫画やテレビ、それにゲームと、寝る時間が遅くなり、午前1時というのも珍しくないと聞いて おります。これでは朝起きるのがつらく、登校に間に合わせてようやく起床する。当然のごとく朝食 をとる時間などありません。結果として、学校に行って勉強するにも、運動するにも元気がなくなっ ている。このような生活習慣を直さねばならないと文部科学省の呼びかけもあって、合併するまで山 北の教育標語は「早寝早起き朝ごはん」でした、すばらしいと思います。子供の学力低下を教育課程 や指導内容、教師の力量ばかりにとらわれず、自分の足元から見直せと示唆されたものであります。 まずは、子供たちを中学生といえども11時には寝かせ、6時には起こす。朝御飯をしっかりと食べさ せ登校させる。しつけとは、親が生活の基本を子供に教えることだと思います。「身」という字の隣 に「美しい」と書いて「しつけ」と読みます。子供が学校に行く前に、身をきっちりと整えてやり、 さあ、学校だよという心構えを持たせ、頑張ってこいよとぽんと背中を押してあげたら楽しく登校で きる、そのように思います。子供の食事と睡眠の不規則を家庭から直していくことが学力向上につな がると私は思っております。   日本の産業、特に大規模な近代工業の現場には、何十万人もの中堅技能者が必要であり、事務管 理の場にあっては、中間管理職が大量に必要となります。グローバル化された経済社会にあって、発 展途上国においてなぜ自国に大規模な近代工業が展開できなかったか。それは、中間技能者、中間管 理職を大量に育てることができなかったからであり、それは学校教育制度の不備にあったと言っても 過言ではないと思っております。日本は、現在まで築き上げてきた工業力を維持し、発展させ、台頭 してくる国々に工業製品で勝ち続けなければ先進国として生き残れない、そういう現実があります。 だから、どうしても学力を向上させなければならないのです。学力を身につけた生徒が社会に出て、 近い将来中堅層になる、この喜びをともにするという人生観を持たなければならない、私はそう思っ ております。いろいろと問題はあろうかと考えますが、教育長としてどのように学力を伸ばそうと考 えているのかお聞かせください。   先日、小林議員が農業問題から食糧自給に触れてお話をされておられました。私は、これから申 し上げることは少々無理なところはあるでしょうが、教育的な視点から農業をとらえてみたいと思い ます。食糧の自給率は40%、国際規格に使われる穀物自給率は日本が28%、フランスが186%、アメ リカが119%、ドイツ111%、イギリス109%など、先進諸国は皆100%を超えている中、日本の特異性 が際立っております。飢餓が深刻だと言われているバングラデシュ、エチオピアが85%、外貨がなく て農産物が買えない飢餓です。穀物自給率28%と低い日本は、外貨の豊かさから飽食です。この結果 から見ると、農林水産業の犠牲と言ったら語弊があるのだと思いますが、その上に近代工業が成り立 っていると思います。   洞爺湖サミットでは、二酸化酸素の排出削減とアフリカ問題が話し合われたと聞いております。 アフリカ問題とは、近い将来食糧危機が起こると各国が危惧しているからです。アフリカに限らず、 原油が高くなると、それを原料とする化学肥料や農薬が上がります。貧しい国の農民はそれが買えま せん。必然的に食糧の生産が減り、大凶作が起こります。生存に必要な食糧が得られなければ暴動が 起きます。政情が不安定となり、内乱になる可能性が大となり、既にアフリカでは食糧不足が始まっ ていると伝えられており、来年はそれが一層強くなると言われております。日本では食糧自給率の向 上を国家目標に上げて、平成27年には自給率を45%に引き上げる、これを実現するには農業に従事す る若い担い手を確保しなければならない、この人材確保に向けた教育の取り組みについて、教育長は どのような考えを持っているかお伺いをしたい。   私は、欧米諸国のように、初中等学校を卒業するとき全国一斉テストを行い、学問コースか職業 コースか進路を選択する教育が近い将来、私は平成27年、食糧自給率が45%に満たなかった、そのよ うなときに来ると思うし、10年後にはそうなるということを思っているから伺っているのであります。 これは、あくまで私の推測です。最近読んでおりました雑誌にこんなことが書いてありました。「秋 葉原の事件は、戦後教育の一番根本にある問題を明示したように思う。犯行自体もさることながら、 私が何よりも衝撃を受けたのは、惨劇のさなか血まみれの被害者が倒れている事件現場をカメラつき 携帯電話で撮っている若者が多くいた。同じまちに居合わせて、同世代の人々の不幸をどうして冷や やかに撮影したりできるのか。彼らこそ自分にかかわりがなければどうでもいいという戦後教育の最 悪の側面の象徴です」というものであった。このような過激なものではありませんが、本市において も事件はありました。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝議員に申し上げます。   今の農業問題について、教育基本計画という通告にありませんので、それはその辺でとめていた だきたいと思います。したがって、教育長からも答弁は、その分は削除させます。 〇27番(大滝久志君) 結構でございます。   授業が始まっても生徒が教室に入らない、授業中に突然教室から出ていってしまう、注意しても おしゃべりをやめない、ひどい場合は教師に暴言を吐いたり、暴力的な構えをするといった惨状があ ったと聞いております。学力の向上も大切ですが、人間形成の前提となる情操にも力を入れる必要が あります。自分ばかりではない、家族があり、地域があり、学校があり、社会があり、自分という個 人が一人で存在するのではない。公共という大きな基礎の上にあることを子供たちにしっかりと覚え ていただかなければならない。何をするのも私の自由勝手でしょうといった子供たちのモラルハザー ドは早急に摘まねばなりません。個人の自由とか尊重は、公徳心と表裏一体の関係にあることを道徳 教育でしっかりと教えていかねばならないと思います。人権だの自由だのと、抽象的なテーマでの道 徳教育ではなく、実際に生きた人間の姿を示す道徳教育を根幹とすべきと思っております。教育長の 率直なお考えをお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。大変ご苦労さまでございます。大滝議員の2 項目のご質問について、順次お答えをいたします。   最初に1項目め、林業の重要性についてどのように認識しているかとのお尋ねについてでござい ますが、本市の総面積11万7,000ヘクタールのうち、約85%に当たる10万ヘクタールの林野面積を有 しており、民有林、人工林率は35%となっており、また木材生産におきましては県全体の約40%を占 めるなど、県内有数の林業地となっておるのはご承知のとおりであります。森林は、木材生産のみな らず、山地災害の防止、二酸化炭素の吸収源、水源の涵養、また豊かな自然環境の保全といった多面 的機能の発揮を通じて、私たちの安全で安心できる生活を支える極めて重要な役割を担っているもの であり、私たちの生活を支える上で農業、水産業と同様に重要な産業であると認識しております。い や、農業、水産業を支えるのも森があるからと私は考えております。いかに森が大切か。私も同感で あります。   しかしながら、近年長期に及ぶ木材価格の低迷や国内他産地との競争激化等により林家の経営意 欲は薄れ、林業労働力の減少と高齢化が進み、手入れ不足の森林が増加するなど、森林の広域的機能 の低下が危ぶまれておるのも事実であります。また、地球温暖化対策による京都議定書目標達成計画 に規定された温室効果ガスの森林吸収目標である3.8%の削減を達成するためには、間伐材の実施が 喫緊の課題となっており、本年5月に森林の間伐等の実施の促進に関する特別措置法が施行されまし た。本市においても村上市特定間伐等促進計画を策定し、鋭意間伐促進に取り組むこととしておりま す。素材生産はもとより、林業と一体となって産業活動を営む木材製材業の活性化を図っていくこと は、地域産業振興のために重要であると考えております。   本市においては、村上市産材利用住宅等建築奨励事業、森林施策を支援し、林業活動の意欲を高 めるための森林整備地域活動支援交付金事業などの林業振興事業及び林道整備事業等の生産基盤整備 事業の促進をはじめ、森林組合の体質強化や労働環境の改善、特養林産物の生産促進、産出木材の付 加価値向上、緑化活動の推進などの事業を展開しております。また公共施設等には、先ほど大滝議員 からご指摘のありましたように、積極的に地域産材を活用し、地域林業の活性化を図ってまいりたい と考えておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。   次に、2項目め、教育基本計画については教育長に答弁いたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 皆さん、おはようございます。   それでは、私のほうから2項目め、教育基本計画について、教育基本構想に基づいて基本計画を 策定中と思うが、保育園から中学校までの連携はもとより、基礎学力の向上には生活習慣の立て直し が第一と思うがとのお尋ねについてでありますが、国の調査では、朝食を毎日食べたり、学校に行く 前に持ち物を確認したりする児童生徒のほうが、そうでない児童生徒より正答率が高い傾向が見られ るという報告がなされております。このことからも、きちんとした生活習慣を身につけることが学力 の向上には重要であると思っております。また、先ほども話ありましたが、県の調査では、テレビ ゲームに費やす時間が多くなると学力は下降する傾向があると報告されていることから、議員がご指 摘のとおり生活習慣の現状をとらえ、立て直しを図っていくことも重要である、こう考えております。 新村上市の教育基本構想でも、あいさつ、我慢、後始末などの生活習慣にかかわる市民標語を掲げて おりますので、各家庭、地域でもしっかりとした生活習慣を身につけていくための一層のお取り組み を期待しているところでありますので、よろしくご理解をいただきたいと、こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) それでは、木材利用促進について、この地域材越後杉ブランドの利用促進、 住宅助成の拡充、このことについてお伺いしますが、越後ブランド杉ということになりますと、いろ いろな面で制約があろうかと思います。そしてまた、県においてはふるさと越後の家づくりというこ とで、1棟につき50万の助成が200棟に限り昨年実施されましたが、本市においても地域材100万に対 して10%というようなことが出ておりますが、これらについていま一度ご説明願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大滝議員がおっしゃいますように、県と私どもいろいろな事業を展開して県 産材あるいは岩船産材の利用促進に努力しているところでございます。ご案内のとおり越後杉ブラン ド利用促進住宅助成、あるいは市では地域産材の助成、あるいはふるさと越後の家づくり等事業を県 でやっているわけでございますので、内容につきましては担当部長から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) それでは、概要につきましては今市長が説明したとおりでございま すが、我が市で実施しております村上市産材、杉、ヒノキの購入費100万以上の場合10%と、上限20 万円として条例で制定しているわけでございます。現在のところ22件の申し込みあります。なお、こ れらの普及促進につきましては、パンフレットをつくって各工務店あるいは商工会の窓口、各支所、 そんなところへパンフレットでPRする予定にしております。   それから、県の事業でございますが、これはふるさと越後の家づくり事業、確かに1棟について 50万ということで200棟を県で計画しておりますが、これについては現在くじ引きの状態でございま す。ただ、ものとしては面積要件、280平米までという面積要件ございますし、なお材につきまして は越後杉ブランド認定工場と、県がした認定工場から出たものを使ってもらうというような制約ござ いまして、なかなか県の助成で建てるのはかなり厳しい部分があるというようなことで、うちのほう の事業にかなり注目されているのが今の現状でございます。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) それでは次に、木材流通についてお伺いをいたしますが、地域内流通の促進 ということが一番肝心であろうと思います。いろいろと皆さんから議論をされておりますが、スギト ピアにおいては、原木の消費量が年間1万7,000立米ほど、約2万立米はあるのかなというようなお 話でございましたが、これがなかったとするならば、例えば村上から新潟へ運ぶのに金額に換算した ら大体3,000万以上のお金が必要となります。これが地域で間に合っている、あるいはまたスギトピ アで購入する価格が新潟市場の価格に負けるとも劣らずというような段階で推移をいたしております。 これは、とりもなおさず私たち林業家にとっても、木材生産業者にとっても、森林組合にとっても、 この村上圏域の林家にとっても大切なことであろうと思います。ただ、負債が大きい、それだけがひ とり歩きをしながらいろいろと議論を醸し出していると、私はこのように思うのですが、市長の考え お伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先日申し上げましたが、スギトピア岩船につきましては、川上から川下まで、 そしてこの圏域林業、特に県産材として注目を浴びております村上岩船圏域の林業には欠かすことの できない施設であるということで着手をしたわけでございます。今おっしゃっていますように、間伐 材あるいはそのほかの材につきましても非常に利用をされているというようなことで喜んでおるとこ ろでございます。この事業が例えばなくなったといたしますと、非常に私どものこの圏域の林業、大 打撃を負うということは目に見えていると私は思っておりますので、決してそのようなことのないよ うに私も努力をしなければならないし、国、県も今大きな力を、ご支援をいただいているというよう なことでありますので、しっかりとこの圏域の林業を支えていくような、そういうような事業体に育 て上げていかなければならないと、そのように考えております。   先ほども申し上げました農業、そして漁業が振興、発展するのも、やはりその奥に森、林業、森 林があるからだと私は思っております。寝屋あるいは岩船港でとれた魚がおいしい、海草がおいしい、 魚介類がおいしいと言われるのも、やはり森から出る豊富なミネラルが川を伝ってそれをえさにして いる生物がいるからおいしいと私は考えておりますので、いかに林業が大切かということは十分に理 解しておりますので、これからも引き続き努力をさせていただきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 今林家で大変困っていることは、地域外へ持ち出す運搬費、これが今県から 助成が出ておりまして、100キロを超えるところについては、1立米につき1,150円だそうです。100 キロ以内ということになりますと、村上を含めて730円でございます。この差が400ちょっとあるわけ でございますが、この場合村上を、この庁舎を拠点としてはかった場合、確かに100キロ未満であり ましょうが、新潟から100キロの表示が国道7号線にありますのは、勝木の十字路のところに100キロ という表示がございます。ほとんどがその辺から生産された材が新潟に持ち込まれている。この40キ ロ間が400円、大変なお金であろうと私は思います。1台につき大体20立米と換算しますと、1台に つき大変なお金になりますし、1日2回往復した場合、あるいはまた〔質問終了時間5分前の予告ブ ザーあり〕継続的にそれが続くとしたならば、大変なことであろうというふうに思っておりますが、 この点についてやはり南魚沼市あるいはまた糸魚川、佐渡と同じような形での取り組みはできないも のか、この点についてお伺いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私もその点については非常に苦慮をいたしておるところでございまして、こ れから県の林政あるいは森林中央会等いろいろなところの団体と協議をいたしまして、極力今おっし ゃったような形での将来的な取り組みをできるかということで検討してまいりたいと、そのように考 えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) それでは、時間も大分押してまいりましたけれども、作業道のことについて、 これについてはメーター680円を上限として査定事業費で出ておりまして、大体450円前後出ておるわ けですが、市としてこの半額ぐらいは作業道に対しても出してはいいのではないかというふうに考え ておりますが、この点についてはいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 作業道につきましては、最近非常に要望が多いわけであります。ご案内のと おり私どものこの圏域、広域基幹林道5路線持っておりますけれども、遅々として進まない。やはり これから必要となってくるのは作業道の普及であると私は考えておりますので、議員ご提案のような 体制がとれるか、とれるように、これもやはり国庫補助あるいは県補助でありますので、それらとあ わせて取り組みをしていく必要があると、十分に考えていかなければならないと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝久志君。 〇27番(大滝久志君) 大変ありがとうございました。時間も押しておりますのでこれで終わります が、教育長、12月にはまた行いたいと思いますので、よろしくご指導のほどをお願いいたしまして、 一般質問を終わらせていただきます。  ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。   11時5分まで休憩します。           午前10時50分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、21番、岩倉幸治君の一般質問を許します。   岩倉幸治君。           〔21番 岩倉幸治君登壇〕 〇21番(岩倉幸治君) 議長のお許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。私の質問事 項は3点であります。大まかに言いますと、国民健康保険を中心とした保険制度の維持管理、それか ら2番に学校教育について、それから3、市民の健康維持と医療体制の整備についてをお伺いいたし ます。   今日本国じゅうで医療問題は大変な状況を迎えておりますけれども、その中においても各自治体 によって一生懸命努力し、明るい方向が見えている、そういう自治体も多くあります。村上市は今後 どのような医療体制を構築し、市民の安心、安全を保障しようというふうにお考えなのかお伺いした いのでありますが、新聞等にも出ておりましたけれども、健康保険組合の解散、これらも報じられて おりました。村上市民の保険制度への不安が身近に感じられるだけではなく、介護保険、後期高齢者 保険の導入による市民の不満が寄せられておりますが、市長はどのように市政に反映させ、市民に対 して安心感を与えるために国民健康保険制度等を維持管理していくのかお伺いいたします。   次に、2番目、学校教育ですが、学力向上、これは大変重要なことであり、学校の中においての 中心をなすものであります。しかし、この学力向上について、村上市の具体的な目標を設定し、そし て生徒をはじめ市民を指導しているのか、その辺のことをお伺いしたいと思います。   そしてまた、学力だけでなく、スポーツ、文化活動等についてもその活動の目標を設定して、そ して生徒たちを指導しているのか、このことについてお伺いいたします。全国、県内においてのレベ ル、卒業者の進路、それから就職先の調査を資料として具体的に答弁いただければありがたいと思っ ております。   3、市民の健康維持と医療体制の整備についてであります。今ウェルネスむらかみと、それから かみはやしスポーツクラブ希楽々の発足により、市民がスポーツを通じて健康管理についての意識向 上から、市民の参加がふえていることにより医療費削減に結びつくことが考えられますが、今後の健 康維持のためのこの計画と参加者、指導者に対する支援策はどのようにお考えなのかお伺いいたしま す。   それから2番目に、地域医療体制についてでありますが、地域医療懇談会の発足以来3年が経過 しているが、何も姿が見えないとの不安が市民の中には多くあります。日報等においては、毎日のよ うに医療問題の報道がされ、そして特に上越地方では具体的な施策が見え、それを市民に提案してい る姿が報じられておりますけれども、村上市の医療懇談会等からの提案は何もされていない、市民は 全く無視されている現状の中で、今現在どのような活動をし、そして市民に連絡しようとしているの か、これらについてお答え願いたいと思います。   そして、県とか国とかからの地域に対して新しい提案はあったのかどうかです。ところが、県、 国のそういうところに従事している人たちに聞くと、医療問題は各地域において検討し、その答えが 出てからでないと国、県は動かないと、このような声が出ております。これではどちらが先なのか、 大変重要な問題になっていることをぜひ市長も認識のもとにお答え願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 岩倉議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、国民健康保険制度の維持管理についてでありますが、国民健康保険制度は昭和 36年に国民皆保険が達成されて以来、良質かつ適切な医療が提供されてまいりました。近年の医療保 険制度を取り巻く状況は、少子高齢化の急速な進展や引き続く経済状況の低迷、特に最近では燃油の 暴騰による生産原価の高騰などで自営業者の経営状況は厳しさが増しており、特に国保制度は他の医 療制度に比して高齢者や低所得者が多いなど、保険税負担能力にも構造的な問題を抱え、その運営に 苦慮しているところであります。国においても、これまで医療保険制度間の給付と負担の公平化を図 るため、昭和58年の老人保健法や昭和59年の退職者医療制度の創設といった大幅な制度改正や、数次 にわたる制度改正を行ってまいりました。平成18年度には、将来にわたる持続的かつ安定的な医療保 険制度を確保するための大幅な改正が行われ、その中核の長寿医療制度、後期高齢者医療制度、特定 健診、保健指導が今年度から始まり、医療保険制度全体が大きな転換期を迎えております。   本市の本年度の状況につきましては、合併協議により税負担の激変緩和措置のため、運営基金を 繰り入れながら財政運営に努め、さらに各種の保険指導による医療費の低減や、保険税の収納率の向 上を図りながら、市民の皆様にご理解をいただけるよう、これらの医療制度の周知に努めてまいりた いと考えております。   次に2項目め、学校教育について及び3項目め、市民の健康維持と医療体制の整備についての1 点目、スポーツを通じての健康管理についての意識向上で、医療費削減に結びつくと考えるが、今後 の計画と参加者、指導者に対する支援策があるのかについては教育長に答弁をいたさせます。   次に2点目、地域医療体制については、地域医療懇談会の発足以来3年が経過しているが、何も 姿が見えない、今後の見通しはとのお尋ねについてでありますが、これまで地域医療懇談会では、地 域医療の現状を市民に理解していただくこと、知事をはじめ県当局にこの地域の窮状をアピールする ことを目的に地域医療フォーラムを開催してまいりました。また、この地域の医療関係者が集まって、 休日、夜間の救急診療のあり方等を話し合ってきましたが、昨日の川村議員にもお答えいたしました ように、休日急患診療所を改築し、機能を拡大する案、あるいはまた総合病院内に休日急患診療所を 移転して連携を図る案などが出ていますが、総意を得るまでには至っておりません。今後とも話し合 いを継続して、安定的な休日、夜間の診療体制を構築してまいりたいと考えております。   次に、国県からこの地域に新しい提案はあったかとのお尋ねについてでございますが、国も救急 医療の確保のために、産科や小児科をはじめとする病院勤務医の負担軽減を緊急課題として、産科、 小児科への重点評価、診療所、病院の役割分担、病院勤務医の事務負担の軽減等の方針を打ち出して おります。具体的には夕刻以降の診療所の開業の評価、薬局における調剤の休日、夜間の体制に対す る評価、医療クラークの配置を評価、妊産婦救急搬送受け入れや入院管理を評価、小児の外来医療の 評価等を診療報酬で評価することや、医学部の定員を増員して医師の増員を図ることとしております。   また、県においては新潟県地域ケア体制整備構想を策定し、在宅医療を推進するためにかかりつ け医、または在宅医療支援診療所と地域の病院との連携により、緊急時の入院治療が確保できる体制 を構築することとしています。   なお、県立新発田病院救急救命センターへの時間短縮を図るために、さきに申し上げましたよう に高速道路の救急車退出路を今年度中に設置することといたしております。   今後国、県の医療情報の早期把握に努め、この地域でどういうことができるのかを関係者で話し 合ってまいりたいと思っております。私自身、坂町の病院の院長あるいは村上厚生連の院長、理事の 方々と会合を持ちながら、会話を持ちながら、この地域の救急医療問題あるいは医療問題等について 取り組みを強化してまいりたい、そのように考えておりますので、ご理解をお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、岩倉幸治議員にご答弁を申し上げます。   2項目めでありますが、学校教育についての1点目、学力向上について具体的な目標を設定し、 指導をしているのかとのお尋ねについてでありますが、各学校においては毎年度知育、徳育、体育の 分野で重点目標を設定し、その達成に向けた取り組みを行っております。また、その取り組みにおい て目指す児童生徒の姿を成果として設定し、評価項目や評価基準を明確にした上で成果を検証し、学 校運営を改善していく学校評価を行っております。学力向上に関する目標設定については、管内すべ ての学校において学校評価に位置づけており、具体的には前年度の標準学力検査や校内テスト等の結 果をもとに当該年度の数値目標を設定し、それを目指して指導方法の工夫、改善等に取り組んでおり ます。   次に、2点目の部活動についても目標を設定しているのかについてでありますが、新しい中学校 の学習指導要領において、学校教育の一環として生徒が自発的に取り組む部活動の意義や留意点が規 定をされ、部活動の教育的意義は一層明確に位置づけられたことになっております。児童生徒、指導 者もより高い水準の技能や記録を目指して活動し、指導者は社会生活を営む上で必要な協調性、連帯 感、フェアプレーの精神等をはぐくむ絶好の機会ととらえ活動しておりますので、当然のことながら 目標を持って取り組んでいるところであります。   次に、3項目め、市民の健康維持と医療体制の整備についての1点目、スポーツを通じての健康 管理についての意識向上で医療費削減に結びつくと考えるが、今後の計画と参加者、指導者に対する 支援策があるのかとのお尋ねについてでありますが、総合型地域スポーツクラブは国が平成12年に策 定したスポーツ振興基本計画の中で、生涯スポーツ社会実現に向けた重要施策として全国に設置され ております。本市においても2つの総合型地域スポーツクラブが設立されており、健康づくりや体力 づくり事業、スポーツ振興事業などを実施し、地域住民の健康増進や地域コミュニティーの醸成に貢 献していただいているところであります。   また、ウェルネスむらかみは昨年11月にNPO法人の資格を取得し、かみはやし総合スポーツク ラブ希楽々は今年度中に法人化を目指すなど組織の強化に取り組んでいるとともに、クラブ間の連携 を強化し、効果的な事業が実施できるよう連絡協議会組織を設立する準備を進めているほか、体育指 導員協議会と連携をして指導者研修会を実施し、指導者の資質向上を図っておりますので、市といた しましても両クラブの活動が市民の健康づくりに大きな役割を果たしていると思います。   このようなことから、これまでも事業の委託等を行いながらその支援をしてきたところでありま すが、今後もそれらを含めPR活動や体育施設の開放などを積極的に行ってまいりたい、こう考えて おります。どうぞよろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) ご答弁ありがとうございました。   これ1、2、3あるわけですが、順序をちょっと変えて2番の学校教育について質問したいと思 うのですけれども、やはり市民及び父兄の方々は、自分の子供たちの学力がどの程度になっているの か、そしてその学力、わかった学力でもってどこまで自分たちの子供、孫さんを伸ばそうという努力 したらいいのか、それを証明することができるのか、その辺いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 学校教育の、特に義務教育でありますので、学力向上が大きい目的の1つ であります。ただ、程度を知りたいというのは確かに保護者の皆さんや地域の皆さんの意図するとこ ろは理解できるのでありますけれども、何せ今話題といいますか、なっておりますけれども、全国の 学力テストなんかもずっと中断していたものがまた出てきたというような経過も踏まえながらも、1 つの判断材料にはなるのでしょうけれども、大きな学校教育の中の一側面というようなとらえ方もで きると、こう思っておりますので、それを知らしめる一つの基準にするのはちょっとほかの問題のほ うが大きいというようなことも懸念されますので、今の段階で学力の程度を市民の皆さん、あるいは 保護者の皆さんに的確に伝える方法というのはなかなか大変だというような認識でおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) それは個人情報とかいろんな問題があって、それが具体化できないというよ うな、これは昔から変わらないのです。そうしますと、父兄をはじめ皆さんが自分の子供をどうすれ ばいいのだという対策を立てることができないというわけです。一生懸命勉強させるための意識づけ にもしないといけないし、かといって国、県からの指導のことをそのまま飲んでいれば何も前進しな い。私議員になってから十何年たちますけれども、これについての活用が全然進まない。ところが、 先ほど教育長の答弁で「学校評価」、「テスト評価」という言葉ついていますけれども、この評価し たものはどこにどのようにして連絡されるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 先ほどのご答弁に申し上げましたとおりでありますが、全国の学力、学習 状況調査をやっておりますけれども、学校評価の中には、ほかにもそれぞれの学校でテストがあるわ けでありますが、その辺のテストと総合的に日常のものをとらえながら、それぞれの学校のもとに、 責任のもとでこの評価をしながら、それぞれの特性を生かしながら学校教育の学力向上のほうへ努め ていくという基準を設けながらそれぞれが対応していると。場合によっては、保護者の皆さんにもそ の辺の説明なんかも加えながら、特性のある学校といいましょうか、その学力のみの数字のみではな くて、読み取りというのでしょうか、その辺もあわせながら説明をしていくと、そういうふうな活用 で対応しているということであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) わかったような、わからないような、どうも逃げて歩いているような感じし か受けないのです。学校評価、テストにおける評価、これらのものをして評価しているのであれば、 市民にもこの、とりあえず一中であれば、一中は村上市内のほかの学校と比較してこのような学力が あります、こういうところすぐれていますよと言うのも、やっぱり市民に伝えることが教育委員会の 評価につながっていくものだと私は考えていますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 議員おっしゃることも理解できます。ただ、問題はいい方向へ結果といい ますか、方向行ってくださればいいのでありますけれども、往々にして序列化につながったり、ある いは保護者の皆さん、地域の皆さんが、いわゆるいい方向のほうはいいのでしょうけれども、ちょっ と不本意というような学校に対する不満等出たり、ちょっと不安定な学校運営につながりかねないと いう私は心配をいたしております。   そんなことで、学校だけではなくて、これからはやっぱり保護者の皆さんとの意識の改革という ようなことなんかも重要だというようなとらえ方を私はしているわけです。そんな1つの参考になる かどうかわかりませんが、本県の19年度の調査で、学習の時間調査というのでしょうか、高校生を調 べた結果がこの間出ておりましたが、高校1年生で全く家庭で学習をしないという、これ学校ではな いですが、家庭学習をしないというのが1年生で36%を超えると。それから、2年生で43.4という数 字が出てびっくりしたのでありますが、さすが3年生になったら3.6%という数字が出ておりました。 これやっぱり3年生になってから受験に向けて、これとてもではないが大変なので、今おっしゃるよ うに幼保小中を連携しながら、連絡を密にしながら教育、学力向上に努めていくのが基本だという観 点に立っております。そのためには、やっぱり勉強というのは受験生になってからではもうだめなの だと、学習の習慣というのはやっぱり小学校の小さいうちから習慣づけをしておくというのが、一番 身につけておくというのが大事だというような認識のもとで、そんなことでこれからも幼保小中の連 携をとりながら高校、大学の進学率に努めていきたい、学力向上に努めていきたいと、こう思ってお ります。そんなことでよろしく頼みたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) すぐには学力は上がらないのでしょうけれども、やはり教育長がそのような 常日ごろの努力というものを重要視しているのであれば、これはすぐできる、そのようなふうに考え るわけです。その辺はどのようにして今後推進していくのか、言葉だけではなくて、実行計画を見せ ていただけますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 言葉だけとおっしゃいますけれども、先ほども申し上げましたように、数 多くの学校があるわけでありますので、何度も申し上げるようですが、学校の序列化というようなこ とも非常に不安な面も持っております。ただ、今後新しい市になったのでありますので、とてもすば らしい基本構想つくっていただいておりますので、計画段階でそれらも踏まえながらしっかりと検討 を重ねながら取り組むようにしてまいりたいと、こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) この教育の問題については、村上市だけでどうこうといいますか、ああやり たい、こうやりたいといってもなかなか難しい問題もあるのだろうと思うのですけれども、地域の子 供たちがほかの地域へ行って、そこで知り合った人たちとの学力の差が認識されてからでは遅いので す。そこでもう既に子供たちの戦いは終わっているのです。早急にこれらについて施策をとることを 考えませんか。教育部長、どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 今ほど教育長のほうからも答弁がありましたように、教育基本構想を受 けた中で教育基本計画をこれから策定、今作成中というような形になります。それで、これまでの学 校で取り組まれてきた部分も含めて、今その点検、評価も行っている最中でありますので、それらも 含めながら今言われたことについては十分意を酌んで取り組んでいきたいというふうに思っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) 大変ありがたい答弁いただきました。これらをまとめた内容を、やはり皆さ んの力で市民にも報告するといいますか、そしてこういうところで今、村上市の教育はこういうとこ ろが足りないから今後どうするのだという、そういうことも提示できないものか、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 先ほど来申し上げておりますが、いろんな事情等もあります。そんなこと を踏まえながら、さっきも申し上げましたが、今後の計画に反映させながら方向づけをしていきたい と、こう思いますので。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) それいつまでやられるわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 計画は21年度につくり上げるというような計画でおります。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) そうやってやるというのであればあれですけれども、やっぱり遅いです。問 題認識等、世の中毎日のように動き回っている、それに対応していく、そういう教育行政を進めても らわなければ大変子供たちがかわいそうです。というのは、ことしというか、来年の4月に高校へ入 学するような生徒と何人かで話ししたのですけれども、結局勉強する方法を知らない子供が多いとい うことなのです。これはだれの責任でしょうか、親だということは十分わかります。親を教育するの はこの地域における教育部局だと思うのですが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 先ほども申し上げましたが、前段の大滝議員からもご指摘あったように、 決して一口で戦後処理のツケなんてことは申し上げませんけれども、保護者の皆さんなんかの認識、 意識なんかも相当変わってきている面もあるようであります。そんなことを踏まえながら、先ほど申 し上げましたようにしっかりと検討を重ねながら取り組んでまいりたいと、こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) このような教育のことで結構時間費やしてきたわけでありますけれども、市 民の方々からこの春新潟ジャムコへの市からの支援もあって採用されたと、市民が従業員として採用 されたけれども、どうも村上の人たちの採用が少ないと、どういうことですかという連絡が二、三来 たのです。でも、内容を調べてみればそうでもないのです。その人たちに私答えたのは、新潟ジャム コさん、これ会社、この人たちも優秀な人間を採用するために努力しているわけです。地元の人を全 員100%を採用するということはまず不可能ですよと。それよりもそうやって受けてだめだった人、 それから今後も受けようとする、そういう人たちがどういう努力をすれば新潟ジャムコに入るのか、 これ調査できませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) この話、今初めてお聞きしたわけであります。できるかできないかわかり ませんけれども、そういう実態があるのでありますので、ちょっと私のほうでも心して調べてみたい、 こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) 調べていただくことはいいのですが、私の手元にこの内訳が来ているのです。 かといって市民がそんなに心配するほどの人数でもないのだろうというふうには思いますけれども、 やはりこの新潟ジャムコには村上一中、それから桜ケ丘、村高とかの中でどれだけの勉強をしなけれ ば地元の就職は難しいですよというような就職案内はできないものですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) そういう地域からの就職のほうの要請等は、それこそそういう機関もあり ますので力を合わせながら言っていいと思うのですが、ただ1つの企業でありますので、その企業の 方針等もあるのかもしれませんし、その辺の踏み込んだところまでは、これは私のほうから申し上げ ることはちょっと控えたいと、こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) これジャムコに聞けというのではなくて、自分で調べられるのですよ、今回 勤めている人たちの内容を見れば。そして、就職のする人たちにこの程度、村高なら村高のこの程度 の学力あれば受けても大丈夫ですよとか、そういうような指導を具体的にやっていかなければならな いと私は思うのです。   もう時間もあれですので、今度このジャムコでの社員の数ですけれども、この2月29日まで214 人、そして旧村上市では95人、これは先ほど言った問い合わせのあった、何で村上から半分しかいか ないのですかという問い合わせのとおり数字が出ています。でも合併したものですから、その周辺か らも来ていますので、関川村、胎内、それから新発田市、この人たちが45人ですので、200人のうち4 5人は自治体から外れたところから入社していると。今回入社した方、調べたら36人だそうですけれ ども、村上地区から19、荒川3、神林3、朝日村5、山北ゼロ、関川村4、胎内1、このような現状 であります。これらを本当に分析して、行っている子供たちの学力を調査すれば、村上地域のそうい う評価といいますか、がわかるのではないかなというふうに思います。   この教育についてはここまででありますけれども、国民健康保険と、それから下の健康維持と医 療体制の整備についてまとめて再度質問させていただきます。この国民健康保険、なかなか大変です。 高齢化が進めば進むほど加入者、健常者の数が減っていく。そして、後期高齢者医療制度の導入等に よって村上市の国民健康保険の運営は厳しくなっていくのは同然であります。これは村上市が制定し た制度ではありませんので、国、県からの運営基準に基づいてこのような状況になっているのだろう と思うのですけれども、今後の見通しどんなものですか。健常者の加入率は下がりますよね、当然。 健常者というのは若い人ね、若い人がふえることによって、この国民健康保険にも少しは余裕出るの ではないかと、単純に考えましてそう思うのですけれども、その辺はいかがでありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 国民健康保険は、本当に今高齢者がふえていることと、 それから今医療費の給付状況が毎年、その年にもよりますが、5%から8%ぐらい伸びているわけで すけれども、何が原因かというと、退職者医療の分がふえているということです。退職する方がこれ からどんどんふえると、そしてその人たちの医療費がふえている。それから1人当たりの医療費も少 しずつふえているという状況でございます。何とかこれを減らしていくためには、やはり保健事業を きちんとやって、健康な高齢者をふやしていかなければならないのだというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) 健康な高齢者をふやすというのは大変難しい問題なのです。逆に若い人たち を村上市が運営する国民健康保険に加入させる運動をどうにかしてできないものですか、これ。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) これはもう制度上のことでございまして、会社に入って いる方は社会保険に入っていただく、それから会社をやめて自営業になられるとか、そういう場合に なりましたら国民健康保険に入っていただくという、そういう制度になっておりますので、国保の加 入者を若い人をふやすということにつきましては、こういう方法というのはちょっと私思いつきませ ん。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) これは強制的にやめて、そして国民健康保険に入りなさいということも、こ れは言えないとは思うのです。でもやっぱりそこまでせっぱ詰まった現状がこの運営の中に出てきて いるのだと思うのです。村上で1,000人ぐらいいる、そういう雇用をしているところは幾つもないで しょう、一番大きいのがここです、ここ、村上市役所。この人たちを国民健康保険に加入させる方法 はないものですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) そういう方法については存じ上げません。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) それは法律上とか、いろんな中においてできないのでしょうけれども、これ 西濃運輸の国民健康保険組合が解散ですよね、それと同じようなことを考えたらどうなりますか。そ うすれば、皆さんがご自分が毎日努力して計算している村上市国民健康保険に入ることができるので す、そうでしょう、入れませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 先ほど課長が申し上げましたように、法律的にいろいろな保険制度 がありますけれども、今ほど議員が言われるようなものは、例えば今言われているのは西濃運輸でし たか、いわゆる組合健保なのですよね、それが政府管掌保険のほうに切りかえるという形の中で解散 を決めたと。きょうの新聞にも京樽というのですか、会社が、そこもやはり今の負担がふえるという ようなことで、それも解散したというようなことのニュースも出て、それはあくまでも、いわゆる企 業がつくっている組合から政府管掌の保険にかえるというようなことでありますので、今ほどのお話 については制度上はできないということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) なぜこんなことを聞くかといいますと、私は前から健康保険については一元 制を求めているのです。そうすると民主党と一緒だ。私は、民主党がいいとか悪いとかの問題ではな くて、政策面においてそのようになってくる。そのようにやっぱりもう前進させていかないと、お互 いの健康保険の運営が厳しい、厳しいと嘆いているよりも、解決する方法はないのではないかと思う のですが、どうですか部長。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 今のお話です、一自治体が云々という話ではございません、と思い ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) 一自治体の問題ではないかもしれないけれども、地方分権の中にいけばこれ らの問題は今後出てくると思うのです、当然。今入っている加入者の方を保護することでいけば、当 然今の職員組合の保険は動かしたくないというのは、それはわかりますけれども、何も国民健康保険 にしたからといって、普及率も3割でお互いみんな一緒の状況になっているのです。その中で運営し ていくということは、私は必要になってきているのだろうというふうに思います。   それから、後期高齢者のことも去年からいろいろ議論されて、そして昨年6月の末の市長答弁に おいても、この制度は遺憾だというような答弁しているのですけれども、この後期高齢者をやめて、 そしてまたもとに戻すというのであれば、これは一元化につながっていくのではないですか、市長ど うですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この後期高齢者医療制度につきましては、私自体非常に難しくてわからない。 ですから、ほかの人はもっとわからないはずなのです。国民がわからない、なぜわからないかという と、国が説明を十分にしないで制度自体を取り入れたからだと私は思っているのです。もっと中身を よくかみ砕いて説明をすることによって理解を得られるかもしれない制度なのだと私は思っています。 1番は、やはり説明もそんなに十分に国民の皆さんにしないで、制度自体はこうなるのですよと押し つけられ、そして年金から天引きですよと、そういうようなことを言ったがためにやはり非常に反発 をくらったのではないかなと私は思っています。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) これ介護保険の出発した時点も同じような問題がこの議会でも議論されて、 かなり紛糾しているのです。それと今回のこの後期高齢者どこが違うのですか。制度の内容ではない です、導入と、それから保険料の徴収についてだけでもいいです。市長はどのように考えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 詳細につきましては、介護保険料はどういうふうに徴収されて、何歳から幾 ら徴収されて、あるいはまたこの後期医療保険が、75歳以上が幾ら徴収されてという、その難しいこ とは私は、数値的なことは詳しくは掌握しておりませんけれども、いずれにしても介護保険制度をつ くったときもそうであります、この制度が果たして将来的にもつのだろうかというようなみんな不安 を抱いたはずであります。この後期高齢者医療制度につきましても、新潟県すべからく自治体が加入 をしたわけでございまして、そこでやって、手続等あるいは事務等やっていただいているわけでござ いますけれども、やはりまず私は、村上市役所もそうでございますけれども、市民の皆様に懇切丁寧 に説明をして、そして納得をしていただかなければならないと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) 時間もなくなってきたのですが、これ導入のときに私の後援会のほうにも資 料を配って、そして現状と、それからこれからどうなるのです、このようになりますよということを、 そうやって説明しても不満は出たものの、現実的にこの制度が動き始めましたら、いや、おれ保険料 下がったとか、いろんな問題が現実に見えてこないからみんなわんわん、わんわんいろいろ批判して いるのだと思うのですけれども、その中において市長が答弁しているのです、6月に。お年寄りの懐 に手を突っ込んで金を取る制度みたいな感じがする、これは乱暴な発言ではないですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いや、例えばの話であって、国民の理解も得ないままに年金から天引きする こと自体が私はおかしい、それを例えて、どなたかもそんなこと言っていましたけれども、懐の自分 の財布の中に手を入れて年金から天引きされるようなものではないですかと、そう申し上げたのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) その表現の方法がやっぱりまずいね、この地域でトップに立つ人間ですもの、 こういう答弁のときには、やはりこの制度について再度考え、そしてその中において制度的なものを 見直す要求をしていくと。そのような答弁であって、懐に手突っ込んで持っていくなんていうような 非常に、わかりやすいかもしれないけれども、不満がたまる、そういう発言内容だと私は思いますの で、今後やっぱりいろんなことを見ていてもそういう発言の中身、言葉を本当に慎重に発言していた だきたいというふうに思います。   そのほかに〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕、あと村上病院のことも先ほど答弁されま したけれども、何で村上病院だけではなくて、この地域の医療問題、何も前進しない。でもここ1週 間、2週間の中で、各地域からこうやりたい、ああやりたいという提案がいろいろ出てきているので す、村上以外です。水原郷病院、厚生連と委託協力、県立化の病院を中核に、県央病院の再編、具体 的ですよね、そして魚沼基幹病院、医師確保危ぶむ声というのもありますし、湯沢で建設計画、茨城 の医療法人、これが施設をつくると。少しでも周りに市民が、やっているのだ、努力しているのだと いう姿を見せなければならないと思うのです。何も出てこないです。それは市長は、今市長になった ばかりですから、これからですと言うかも、あなたは山北町長時代からずっとこの問題に携わってい るのです、そうでしょう、村上病院の運営委員にもなっているのでしょう、何でこれ前進させること ができないのですか。あなたのこういう計画で行くということを市民に公表できないのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 相手があっての話でございますので、それに莫大なお金がかかる話でもあり ます。それをいとも簡単に、市はこう考えていますというようなことを市民の皆様に村上病院の意向 あるいは県立坂町病院の意向、開業医の先生の意向等を十分に把握しないと、それは市民の皆様にこ れはこうなりますと、今後村上病院はこうなります、県立坂町病院はこうなります、そしてその中で 救急医療はこうなりますということは私の口からは言うことができない現状でありますけれども、し かし内容的には進んでいることは間違いありません。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) 進んでいる現状報告願います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、開業医の先生方と病院と話し合いを持って、夜間救急医療体制がどう あるべきかということで具体的な話まで進んでおりますし、先ほど申し上げたように救急車の退出路、 これをいち早くつくったのもその結果ではなかろうかなと、そのように思っておりますし、また坂町 病院につきましても存続の運動をしたり、そして医師確保について奔走している、そして村上病院に ついても医師確保について病院局に行ったり、そういうこと自体の活動が私は今している活動で前進 していると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) それいつごろまで、では前進した結果が見えてきますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来申し上げておりますように、私は今すぐにでもどこかのところに救 急医療体制、医師を5名くらい完備したものをつくりたいということは私は希望している。しかし、 相手がいますでしょう。開業医の先生方の意向、病院局の意向、そして県の意向等をまとめないと、 そんなことを軽々に言ったら、さっきの話ではないですけれども、市長何うそついているのだと言わ れかねませんので、それは慎重にいかなければならないと考えていますが、進んでいることは間違い ないと理解してください。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) 進んでいると理解してくださいと言っても、我々は今その人たちと接触して いるわけではないですから、わからないのです。おかげで私、村上病院関係とか医師の関係の方とい ろいろつながりありまして、いろんな状況は把握しているつもりです。ですから、市民の皆さんには っきりした姿を、こうするというのをやっぱり、教育もそうですけれども、みんな見せて、それを努 力目標としてやっていかなければ、周りの人たちのことばかり気にしていたって、施策は前進しない ですよ、これ。ですから、そんなに恐れることなく、そして〔質問時間終了のブザーあり〕やってい ただきたいと思います。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで岩倉幸治君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時56分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、6番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔6番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇6番(冨樫宇栄一君) 一般質問も4日目の午後からとなりまして、答弁される理事者側はもちろ んでありますが、議員各位にも大変お疲れのこととは思いますが、あと半日頑張っていただきたいと いうふうに思います。   では、議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問をさせていただきたいと思いま す。私の質問は、3項目についてでございます。1項目めは、荒川大祭についてということでありま すが、この8月1日、2日に開催をされました荒川大祭について若干の質問をいたしたいと思います。 この荒川大祭は、何年から始まったのか定かではないようでありましたけれども、昭和の大合併によ って荒川町が誕生したことを祝って始められ、そして決定的には42年の羽越水害を乗り越えた災害復 興を記念して、昭和47年から大々的に開催をされてきたという経緯のようであります。いわば災害か らの復興のシンボルとして、荒川地区の住民のエネルギーを集約する形で各団体や地区の住民が力を 出し合って開催されてきたというのがこれまでの経緯であります。   ことしの荒川大祭では、大滝市長が実行委員長となっていただき開催をされ、例年並みのものと しては開催をされましたけれども、しかし関係者の中では来年以降どうなるのかという心配の声が出 ているので、市長のお考えをお聞きしたいということでございます。   2点目では、児童プールの問題について、きのうも川村議員のほうからもお話がありましたけれ ども、新潟県のプール条例の施行によって、地区にある児童プールを含めてプールの使用条件が大変 厳しくなって、せっかくあるプールが利用されない状況に陥っている現状にあります。子供の大事な 水遊びの場がなくなって、夏休みの子供の過ごし方を危惧する声があります。プールに行けなくて ゲームをやっている時間が多くなるのではないかということを心配されているお母さんの声が聞こえ てくるわけであります。これに対してどのように対処をしてきたのか、そして今後の対策はあるのか ということをお聞きしたいというふうに思います。   3点目でありますが、坂町病院の対策についてということで、先ほども岩倉議員のほうから医療 問題だとかでお話がありましたけれども、過日行われました坂町病院活性化協議会の総会で、坂町病 院の医師不足は危険水域にあるのだということが鈴木院長の口から述べられていたようでありますが、 活性化協議会の今後の取り組みと、そして行政としてどのような対策をするべきであるのか考えてお られるのか、市長のお考えをお伺いしたいと思います。   再質問については、答弁の後に行いたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 冨樫議員の3項目のご質問について順次お答えをさせていただきます。   最初に1項目め、荒川大祭について、来年以降も継続して開催できるかとのお尋ねについてでご ざいますが、皆様のご協力を得ながら来年度も開催したいと思っております。また、今年度の花火大 会の打ち上げ名簿を見ますと、主に荒川地区に偏った傾向がありました。今後市全体の取り組みとし て、県内でも有数の花火大会になれるよう努力いたしてまいりますので、市民皆様のご協力をお願い したいと思っております。民謡流しにつきましても検討してまいりたいと考えております。   次に、2項目め、児童のプール使用についての1点目、これらについては川村議員のご質問にも お答えをしてありますので、よろしくお願いをしたいと思っております。   県条例の適用に対してどのように対処してきたかについては、プールの安全管理では排水溝等の 格子ふたの固定と二重構造への改良、衛生管理では、学校のプールと同様に一般殺菌、大腸菌などの 検査が必要となることから、平成19年度に水質検査器具を購入し、開設しているプールで検査を実施 するなど準備を行ってまいりました。しかし、監視員については最低でも2名が必要となり、12カ所 のプールでその確保ができませんでした。   2点目の今後の対策についてでありますが、荒川地区では来年度は開設したいとする集落があり ます。監視員は水難者を救助するという対応が必要であることから、どのような講習会等の機会があ るのか、また監視員の確保はできるかどうか、開設を希望する集落の意見を聞きながら検討してまい りたいと考えております。   次に、3項目め、県立坂町病院対策について、活性化協議会の今後の取り組みと行政としてのど のような対策をすべきと考えているかとのお尋ねについてでございますが、去る7月30日に村上市、 胎内市、関川村の市町村、県議会議員、市議会、村議会議長、病院関係者、住民代表者等が参集して、 県立坂町病院活性化協議会総会を開催いたしました。10月25日には胎内市を会場にして、県立坂町病 院活性化促進大会を開催し、多くの住民に参加していただき、地域医療の現状を理解していただきた いと考えております。その後知事はじめ、県担当部局や大学病院に対し、県立坂町病院の必要とする 医師の確保、診療機能充実を図ってもらえるよう要望活動を行う予定にしております。   また、本市といたしましては、これらの取り組みを通じて市民の皆様の地域医療に対する理解を 深めるとともに、同県立病院が本圏域内にあって、引き続き重要な役割を果たしていただけるよう医 療体制の構築に関係市町村と力を合わせ努力していきたいと考えていますので、よろしくお願いをい たします。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 前向きなご答弁をいただきまして、大変ありがとうございました。   まず、1点目の荒川大祭についてでありますが、先ほども申し上げましたけれども、昭和の大合 併によって保内村、金屋村が合併をして荒川町が誕生し、合併した当初いろいろ問題があったようで ありますけれども、具体的に町として活動を始めたことを祝って開催をされたというのが経緯のよう であります。当初は、商工祭として町からの補助金を入れて、町の商工業の活性化を図るということ が大きな目的であったようであります。それが、42年に羽越水害が発生をしまして、荒川町において も甚大な被害を受けたと。そこから立ち直ったことをまた祝って、今度は「商工祭」から名前をかえ て、そしてかなりの額の金をつぎ込んで町が主導するような形で開催をされてきたというのがこれま での経緯であるようであります。そして、この大祭を通じて地域の、荒川町の一体感を醸成していく ということに大きな力点を置きながら、行政が音頭をとって開催をされてきたわけであります。   ことしも村上市になって、この趣旨に沿って、この旧荒川町地域を中心として、ここを何として も、荒川地域を活性化させるのだという意気込みのもとに取り組まれてきたわけでありますが、これ に対しては大滝市長に実行委員長を務めてもらって開催をされ、2日間にわたって夜遅くまで参加を していただきまして、大変ご苦労さまでございました。今日の厳しい経済情勢の中にあっても、何と か例年に近い規模で開催をされたということで、関係者胸をなでおろしておるようでありますが、民 謡流しにおいても、23の団体で約1,000人の地域の皆さんが結集をして、坂町駅の大通りで開催をさ れたということであります。これには地元の企業のみではなくて、スポーツ少年団のグループだとか 野球だとか、バスケットのチームだとか、あるいはダンスのチームだとか、集落としてのチームだと かいろいろ工夫をして集めた団体での民謡流しということでありまして、この開催にはかなり苦労を されたということであります。窓口は荒川支所でやってきたわけでありますけれども、具体的には商 工会を中心にして、地元の商工団体の方々が本当に昼夜を分かたず努力をしてつくり出してきたとい うことをお聞きしたわけであります。   おみこしも去年から復活をしたということで、ことしは新市誕生を祝ってということで、今まで 以上に活発なみこしにしたいということで、商工会青年部を中心にして神林だとか中条だとか水原ま で出かけていって、手づるのある仲間のグループに呼びかけて担ぎ手として参加をしてもらうために 春から取り組んだという話も聞きました。このみこしには、最後には市長も上に乗られて気勢を上げ たようなところでありますが、後ほど市長の感想などもお聞きできればというふうには思いますが、 この荒川地区における企業というのは小企業、零細業者がほとんどのこの荒川地区で、商工会の皆さ んが一生懸命に頑張ってイベントをつくっているということを私はそれを見て、これが荒川町の一つ の活力のあらわれだなという感じを受けるわけでありまして、少しでも来年以降もさらに盛り上がっ た荒川大祭ができればと、そのことにお手伝いできればという気持ちでこの問題を取り上げたという ことでございます。   そこで1つ、余り金の話をしないほうがいいよというふうなことも言われたのでありますが、こ れは市長にちょっとお聞きしたいのですが、この荒川大祭でのことしの補助金が若干ではありました けれども、削減をされたことはご存じだかどうか、まずお聞きしたいのですが、よろしくお願いいた します。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろん知っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) それは、何が大きな理由だったか、市長はどういうふうに理解しているの かお聞かせお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、例年の金の根拠をお聞きいたしまして、主催者と話をいたしまして、 これだけ市からいただければ、それで十分とまではいかなくてもできますのでというようなところで 合意したということでございます。  〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 規模に応じて金額がどれが適当なのかというのは、これはそれぞれの考え 方があると思いますので、私も今の補助が大きいのか少ないのかというようなことは余り問題にする 気はないのでありますけれども、祭りに補助金を出しているところはよそには余りないので減らして くれないかというふうに言われたと、その担当の者たちがそういうふうに受けとめたというふうに私 は聞いておるわけでありますけれども、それは間違いでしょうか、市長お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 各種この5つの市町村のいろんな祭りがありますけれども、それぞれに補助 をしたり、あるいは人的、市役所の職員が手伝ったりしている団体はありますけれども、荒川大祭に 対して自治体としてあれだけ大きなお金を出しているというところはないわけでございます。必要だ から出しているということになるのでしょうけれども、それらについて話し合いをさせていただいた と、そういうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) これまでの経緯を見ますと、余りその話は触れないほうがというふうに思 いますけれども、花火を含めて大変な額の金がかかっているわけでありまして、民謡流しの金をどう やって捻出するのかというのが一番苦労しているところだようであります。これは、支所の担当の方 に聞かれればよくわかるとは思うのでありますが、荒川町には観光協会というものがないわけであり まして、そして支所にも観光課はなくて、商工観光の担当職員が1人、これが荒川地区における商工 観光の行政の体制であります。民謡流しに1,000人の人を集めるには、支所の担当者1人が文書を出 して、それを回収して、またお願いの文書を出してということで、かなり苦労されておるようであり ます。ことしは特に担当者がかわったということもありましょうけれども、かなり根を上げているよ うな感じがありました。   行政の体制がとれていて、そして町主導としての大祭が、行政が中心でできるような体制を整え ているのであれば金はやむを得ないという、そんなに補助金は要らないのだと思いますけれども、結 局は商工会の皆さんのボランティアが中心でやらざるを得ない。そして、参加した人に集まってもら うには、それなりの形での援助をしないとなかなか集まらないという、こういう現状を踏まえて、も う少しやり方の工夫をすることは必要だとは思いますけれども、やっているほうにしてみれば、ただ 補助金が減らされた、この先心配だなという印象を与えるような対応では、祭りをさらに盛り上げて いくというには問題があるように思います。そういう面で、これまでの経緯をもう一度確認していた だきまして、取り組む人間がもっと元気を出してやれるような体制をぜひとっていただきたいという ことであります。   荒川大祭が産業振興祭として47年からかなり大がかりにやってきた、その中身をいろいろ調べて もらいましたら、大変ユニークなことをやってきたようであります。有名な歌手だとか、小林幸子さ んが昭和43年にやって、そして小林旭が52年、川中美幸が62年とか、大変いろいろな人たちを呼んで、 そしてまた珍しいチンドンマン大会だか何かあんなことをして、全国からさまざまなそれらの有名人 を呼んで、そして地域の皆さんに結集をしてもらうということで相当な経費もつぎ込んで、労力もつ ぎ込んでやってきたというのが、この荒川大祭の経緯であります。ピーク時には750万もつぎ込んで いるということが、商工会の人に調べてもらったらわかったわけでありますけれども、そんなことは 今はできないにしても、この村上市誕生を記念して、さらにこの荒川地区を活性化させるために、お 金のものを含めたご配慮をぜひお願いをしたいと思うのですが、市長の答弁では来年度以降花火大会 ももっと大きくやっていくし、民謡流しについてもやっていくことでという答弁がありましたけれど も、花火はお金をことしも874万ぐらい集めているわけです。これは、ほとんどというか、全部とい うのですか、行政を通じて一般市民の皆さんから、地域の住民の皆さんから1戸500円見当にという ことでの花火の募金をしたのが、これが130万ぐらいありますけれども、合わせて全部で700万ぐらい のお金をほぼ商工会の役員の皆さんがボランティアで集めたのだと、こういうことをお聞きしまして、 この辺についても補助金の額をふやすなり、あるいはもうちょっと荒川町には観光イベント、観光行 事というのはほとんどないわけでありますから、ここに住民の皆様大きな観光イベントの一つとして 取り組んでいるようでありますので、職員の派遣だとか含めてもう少し行政の援助が必要だというふ うに私は思うのでありますが、その辺についてはいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ここでお金の話をされますと、私の答弁は決まっているのです。5つの市町 村でそれぞれ立派な祭りをやっております。村上の大祭、瀬波大祭、そして岩船大祭、いろいろな大 祭があります。そして、旧山北町にも、旧朝日村にも旧神林村にも大きなお祭りがあるわけですが、 私の知っている範囲内では、行政がこれだけ多くのお金を投じている祭りというのは荒川大祭のみで あります。今の13日、9月13日に、これも歴史のある山北の勝木地区で花火大会がありますが、行政 からは1円も出しておりません。全部自分たちの手で寄附を集め、何カ月もかけてつくり上げてやっ ている花火大会であります。   そのようなことで、基本的には祭りとは何だということになってくるわけでございまして、この 厳しい財政事情の中で、今年度につきましては合併して初めての花火大会ということで、私どももぜ ひということで、よしやろうではないかということで実施したわけでございます。余り役場の市役所 の職員もそんなに応援に来ていないのではないかというようなことでございますが、私どもの目から 見ますと、それ相当の人的な支援もしているのではないかなと思っておりますし、また商工会等の団 体等が一生懸命にやっておりますので、本来祭りというのはやはり地域の人々の力の結集であります ので、行政もそれと一緒になってやっていくのが本来の姿ではないかなと、そのように考えておりま すので、来年度のいわゆる花火、その祭りについての行政からの補助金等について増額をしていただ きたいとか、あるいは減額するのかというご意見等については今の段階では到底答えられる段階では ないと考えていただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 今、祭りとは何ぞやということが市長からありましたけれども、祭りその ものを言えば、村上大祭や瀬波大祭のほうが規模としては、祭りとしてはだと思いますけれども、荒 川大祭は全く神社とか宗教上の祭りと全く無縁の、本当の地域の、いわば皆の力を引き出すため、あ るいは地域の人たちの心を取りまとめる一つの手段として開催をされているということの意味では、 荒川大祭と他の祭りとは趣旨が全く違っているということであります。そのことを今の荒川の人たち が主張しているのは、そこをわかってもらいたいのだということなのであります。金額余計だか少な いか、それについては私も言いません。だけれども、「祭り」というふうに一つにくくってしまうと、 村上大祭ほど立派な大きな祭りはないというふうにもちろん言えます。だけれども、荒川大祭は全く そういう面では意味が、全然趣旨が違っているのだと、ここをわかってもらいたいというのがこの問 題を取り上げた意味なわけであります。その辺について、これから議論がまたされていくと思います けれども、その地域のイベントとしての荒川大祭、名前は「祭り」だけれども、本来でいう祭りとは 何ぞやの祭りとはまた意味が全然違う、をぜひとも受けとめてもらいたいというふうに思うところで あります。   荒川には、先ほどから観光事業が何もないのだということでありますけれども、たった1つだけ 去年から始まったものとして、観光イベントになりそうな事業が1つあります。ここに前町長の寺社 教育長がおられますから、一番よくご存じなわけでありますけれども、この11月から12月にかけて行 われる荒川の鮭の有効利用調査という名前での鮭のさお釣りのイベントが行われます。これは当然の ことながらお金をもらって、釣り券を売ってやるイベントでありますから、金銭的には行政の負担は 全く、去年もなかったようでありますし、ことしも必要はないのだというふうに思いますが、これに ついても商工観光課がない、あるいは観光協会がないということで、商工会で臨時の事務員を雇って、 今全国からの参加募集を募っているというのが現状だそうであります。去年の収支決算については、 赤字にはならなかったようでありますけれども、こういうことを商工会がいろいろ中心になってやっ ておる、その一環としての商工観光事業としての荒川大祭の実現をしていきたいということが当該の 人たちの声なわけでありますので、そういう意味での行政の援助をぜひお願いしたいということなわ けであります。今すぐやるかやらないかの返事は結構です。これから関係の皆さんとしっかりと議論 をしていただければいいかなというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 前段にも申し上げましたし、前にも申し上げておりますように、荒川は日本 名水百選に選ばれた川でありまして、花火大会等につきましてはこの圏域の花火大会の最大のイベン トにして、そういうような大会にしていきたいという気持ちを持っているというようなことを申し上 げておりますので、それでご理解をいただきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) では、わかりました。今後またいろいろ関係者の皆さんとのご協議をよろ しくお願いいたしまして、次に進みたいというふうに思います。   2点目の児童プールの問題でありますが、きのうも川村議員の質問に対してお答えがありました けれども、このプール条例、新潟県プール条例というのは、去年ですか、できて、去年1年間が猶予 期間であって、ことしの4月1日から実施をするということの条例のようでありまして、趣旨は泉田 知事が本腰を入れてやったというそうでありますけれども、プール事故は絶対起こさないということ で、泉田知事の肝いりでできた条例だというふうにお聞きをしましたけれども、これを見たらとても とても地元のプールは実際できないなというふうに思うような大変厳しい、規制の厳しい条例になっ ております。去年は猶予期間があったから、猶予期間というのは本実施の前の準備期間ということだ と思いますが、去年どういう取り組みをされて、そしてことしどんな形でこの地域の要請をしたのか お聞きしたいと思いますが、荒川支所長よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 今お尋ねの冨樫議員さんにお答えをしたいと思います。   1年間の経過措置だったわけでございますが、平成19年の6月の末ごろです、関係の15集落区長 さんを通じまして、各PTAの役員の皆様に20年の4月から県条例が施行しますよと、こういうふう に厳しい状況になりますが、ご協力をお願いしたいということとあわせて、先ほど市長の答弁にもあ りましたように、残留塩素の測定機をお配りして、練習といいますか、1年間練習してくださいとい うようなことで実施をいたしております。また、本年入りまして、5月の中ごろに担当の課長、担当 の職員が関係集落のほうに出向きまして、各集落の意向をお聞きするとともに、実施できるかどうか、 集落ができるかどうかという確認をいたして、今回の開設になったという状況であります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 私も大変そういう面では不勉強であって、去年そういう取り組みをしてい るということを全然知らなくて、ことしの夏も近づいたころ、そんな話をちょっと耳にしまして、こ としはとてもプールやれそうもないので、PTAではプール掃除毎年やっているのだけれども、こと しはPTAではなくて区でやってくださいという話がありまして、私も区の役員の一人なものですか ら、プール掃除に行ってきました。最初は大変汚れていて、こんなのプール使えるのかなというふう に思ったのでありますが、小1時間ほどの作業で立派なプールになったわけであります。そして、そ こにはPTAのお母さんたちも何人か参加をされていました。深さが一番深いところで1メーター、 浅いところで60センチというプールであります。縦横、縦はちょっと長いにしても、横はそのくらい のところで、こんなところで事故起きるわけないなと、あるいはここにそんな訓練を受けたような監 視員が必要なのかということを素朴に感じたわけであります。   それで、支所の担当のほうに電話を入れて、どういう条例なのだというようなことをいろいろ聞 きました。監視は必ずしも去年受けた人でなくてもいいようですと、複数はどうしても必要だけれど も、何かあったときには対応できればいいのですというような話でしたが、区長だとか、PTAの役 員の皆さんは、ちゃんとした訓練を受けた者でなければだめだとか、監視員はじいちゃん、ばあちゃ んではだめだと、親でなければだめだというふうに言われて、やむを得ずプールは使わないことにし ましたというのが私らの耳に入った話なのです。親というふうにしても、仮に一つの集落でできない のであれば、二、三の集落が一つのところに結集、共同で使うだとかすれば幾らでも可能なのではな いですかというふうなことなんかもお話をしたのですが、支所の担当は、そういうこともありました ねと、来年に向けて検討しましょうという話であったのです。そういう面では、今支所長が言われた 取り組みが実際の地元の皆さん、PTAの皆さんには伝わっていないと、いなかったというふうに私 は感じるのであります。そういう意味では、もうちょっとその条例をよく知っている、あるいはプー ルの管理のことについてよく知っている行政の皆さんが丁寧に説明し、あるいは各集落の区長のとこ ろへ集まっていって話をどういうふうに、おたくの地域はどうしましょうかと聞くのではなくて、集 めて相談を持ちかけるだとかそういうことを、方法もあったのではないかというふうに私は気がする ので、その辺について検討されたのかどうかちょっともう一度お聞きしたいと思いますが、よろしく お願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 確かに説明不足の点もあったかとは思いますが、集落の方たちもちょ っと誤解があったのかなというふうに思っています。私どももまた来年に向けまして、さらにご理解 をいただけるように説明をいたしたいと、こんなふうに思っていますが、よろしくお願いしたいと思 います。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 行政側の担当の課については、要するに衛生管理だとか、事故のないよう にだとか、管理上の問題点から手続をとるというのは、これは行政マンの仕事として当然だし、それ はやむを得ないことだと思うのですが、教育長に伺いますけれども、先ほども申し上げましたけれど も、夏休みの子供の遊び場としての大事なプールを教育上の観点から、教育長あるいは教育委員会で 何か検討されなかったのかお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今の立場、こういう立場にいますのですが、実は昨年の経過措置の段階で、 ふたの二重構造にしたりするというのは承知していたのでありますけれども、私が責任者でありなが ら、当時経過措置でことしの4月からこれほどの、正式に言うと訓練を受けた救護員をつけろとか、 そういうふうなのは全く認識、説明を受けていない状況で、本当に申しわけなく責任を感じておりま す。それはおわび申し上げますし、その後今支所長からも話ありました、私が直接この防火用水兼児 童プールの話を耳にしたのは、実はこの立場になってから、直接支所から聞いたのではないのです。 そんなことから、さあ大変だというようなことでもありました。ただしかし、現実問題として、今支 所長からも話あったとおり、話がちょっと錯綜したというのでしょうか、正確に伝わらない、いわゆ る説明不足の点が根本にあるのかもしれませんけれども、受けた区長さんが、余りにも厳しいために 拒否反応と言えば失礼ですけれども、そういうふうな対応の集落もあったやに私も聞こえてはきてお りますが、いずれにしても川村議員にも申し上げましたが、このプールそのものは42年の水害後の防 火用水の件であって、築30から40年経過しております。そんなことで、プールとしてのこれからの継 続にも非常に困難な面も出てき始めております。それから、仮にではプールをやめて防災専門にした らどうかと言われても、これまた危険防止とかのかなりの対応をしていかないと、泳いでいないのに 子供が事故に遭ったのでは、それこそ大変なことになります。その辺も兼ねながら、今回のいずれに しても夏の子供の避暑、大事な運動の場でありました。   そんなことで、私も責任を感じておるのでありますが、いずれにしても今支所長から説明あった とおりでありますので、来年に向けて、今回開催した3つのプールでもいろいろやった当事者の皆さ ん、いってみればPTAだけではないのです。保育園の園児が行きますので、保育園児の保護者の皆 さん、あるいはお盆で帰省されたお孫さんのご家庭の皆さん、いろんな方がありますので、開所した 皆さんの地区のいろんなよかった点あるいは苦労した点、あるいは開くことのできなかった地域のこ れからの対応、それから開かれなかったところの子供さんをお持ちの皆さんがどういう思いをしたか、 そういうものをすっかり支所、あるいは私どもの教育部の荒川事務所と一緒になって検証しながら、 できるものであれば来年以降も大いに、使える場合に限りますけれども、みんなで力を合わせて使っ ていただければありがたいと思いますし、それからもう一つは、今ほど申し上げましたように非常に 老朽化が進んでおりますので、その辺の対応もありますので、私の立場からはやはり安全第一であり ますので、その辺を含めて今後それこそ前向きに検討させていただきたいと、こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 確かに老朽化している面もありますけれども、まだまだ十分使えるものが いっぱいあるというふうに思います。ことしは、この条例が適用になる容積50立方メートル以上の児 童プールというのが、旧荒川町では15カ所あるのだそうでありますけれども、やったのは3つだけと いうことでした。説明不足だとかは、今度はもっと来年に向けてはぜひ早目に対応をお願いしたいと 思いますけれども、たまたまこの間行って、支所のほうで利用された状況だとかを聞いてきました。 私もやっているときも2カ所ばかり実際に見に行ってきましたけれども、お母さんたちいろいろビデ オ見て、水質検査のやり方だとかいろいろやっていました。監視についても、じいちゃん、ばあちゃ んだなんていったって、定年退職なったばかりの人たちにすれば、現役の皆さんとほとんど変わりな い人たちがおりますし、そんな人たちが手伝いもしているようでした。   ちなみに、3集落でやったのを見ますと、大体半日、1日やったところもある〔質問終了時間5 分前の予告ブザーあり〕夏休み入ってすぐからお盆までの間で、1日平均20人から21人ぐらいの利用 があったということが支所での集計としてあるそうです。そういう面では、まだまだそういう需要、 子供は減ったと言いながらも需要はあるわけでありますから、来年に向けてぜひ善処されるようにお 願いをしたいと思います。   ちょっと時間がなくなりましたのですけれども、坂町病院活性化協議会のことについて一言だけ 触れておきたいと思いますが、この坂町病院活性化協議会は、何とか坂町病院の医師不足を解消する ために地域の声を県や大学当局にわかってもらおうということで、地域の声を反映させるというので すか、そういう熱意をわかってもらおうという意味で、関係市町村で協議会を結成をしてきたという 経緯でありまして、促進大会、ことしの10月25日ですか、やるということも決められたそうでありま すが、毎年促進大会をやっていますし、一度は医師不足解消に向けた取り組みとして署名活動も関係 地域などの、そういう意味では各地区で医師不足対策についてはみんな苦労されて、さまざまな取り 組みをやっているのですけれども、この坂町病院活性化協議会というのは、そういう意味では活動的 に見ては先進的な活動をやってきたというのはこれまでの経緯があるわけでありまして、今度は村上 市になって大滝市長が会長として先頭に立ってやってもらうということなわけでありますので、村上 市長にしてみれば村上病院もあるし、徳州会もある、そして坂町病院もあるということで、大きな病 院3つも抱えていればさまざまな、坂町病院だけにかかわっているわけにはもちろんいきませんけれ ども、坂町病院の置かれている地理的な条件、旧神林、関川、旧荒川、ここはもう坂町病院に頼って いるというのが非常に多いわけです、利用者の数だとか統計だとか見ても。そういう意味では、大滝 市長には先頭に立って、この地域の医師不足解消、医療体制の充実の旗振り役として力を入れてやっ ていただきたいということを最後に申し上げまして、私の質問を終わりたいと思います。   では、最後に一言決意をお聞きして。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいまご質問がございましたが、厚生連村上病院があるとか、県立坂町病 院があるとか、新発田病院があるにもかかわらず、県立坂町病院、私はあの圏域では重要な病院と位 置づけてこれからも取り組んでいきたいなと思っております。先ほど来いろいろなご意見ございます、 本当に私もでき得れば水戸黄門から印籠でも借りてきて、すぐにでもやりたい気持ちでいっぱいでご ざいますので、頑張らせていただきます。 〇6番(冨樫宇栄一君) どうもありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時50分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、24番、瀬賀秀雄君の一般質問を許します。   瀬賀秀雄君。           〔24番 瀬賀秀雄君登壇〕 〇24番(瀬賀秀雄君) 瀬賀でございます。2項目についてご質問させていただきます。   まず1項目め、地域産業の振興と活性化についてお尋ねをいたします。市長もご承知のとおり、 この圏域の第1次産業、第2次産業、そして第3次産業ともまことに厳しい現状にあります。今後4 年間、この厳しい現状に置かれている各産業別の村上市としての抜本的な取り組み、そしてこれらを 活性化する作業スケジュールというものは、私はもう既にでき上がっているものと思っておりますが、 いかがでしょうか。   旧5市町村は、それぞれ工業団地というものを開発をしてまいりました。その工業団地は、新村 上市になりまして今現在どのようになっているのか、把握をされていると思いますが、現状をお知ら せ願います。そして、あいている区画に関する今後の再開発及び販売計画等もあわせてお示しを願い ます。地域の活性化には、どうしても新規企業誘致、そして既存の地元企業へ元気を与える施策が必 要となります。市長は、どのようにこの施策等をお考えになっているのかお聞かせをください。   なお、今申し上げた3つほどの要項に関しては、既に私は6月の定例会でも市長のお話を伺って おりますが、あわせてその経過もお聞かせ願いたいと思います。   村上市の観光産業は、点から線へと以降する時期に来ております。これは、市長もよくご存じの ことと思います。村上市内外を含む広域的な圏域でのルートマップ及びオペレーションチャート、作 業手順とも言いますが、これを早急に作成すべきと考えますが、いかがでしょうか。   2項目め、情報基盤の整備についてお尋ねをいたします。既に朝日地区では完成をし、山北地区 でも今年度に完了の予定であります。神林地区は、合併協議の中でも合併後速やかに整備をすること になっております。私は、平成21年度にはこの整備がなされるものと承知をしておりますが、完成し た暁には当然のように旧朝日村、旧山北町、そして旧神林村を結ぶネットワークが構築されるべきと 思います。市長はいかがお考えでしょうか。   端末機、これは既に朝日地区、山北地区、それぞれ各家庭に配備をされておりますが、この端末 は音声機能だけではなく、インターネットと同じような双方向での情報交換も可能となっております ので、もっとこの機能を活用していくべきと考えます。市長はいかがお考えでしょうか。   村上市のホームページ、このホームページ及び完成した情報基盤の端末機、これらをもっと民間 の活力を導入し、取り上げてみてはいかがでしょう。例えば村上市のホームページに有料のバナーあ るいは情報端末の機器にも有料のバナー等、掲示できるようなお考えはないでしょうか、お尋ねをい たします。   一たん降壇いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 瀬賀議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に1項目め、地域産業の振興と活性化についての1点目、第1次産業、第2次産業、第3次 産業の現状と、今後4年間における各産業別取り組みへの村上市としての作業スケジュールはでき上 がっているかとのお尋ねについてでございますが、本市における就業者の産業別の生産額、就業人口 は、第1次産業が生産額140億6,900万円、就業人口3,700人、第2次産業が生産額557億4,500万円、 就業人口1万1,127人、第3次産業が生産額1,482億7,700万円、就業人口1万9,229人となっておりま す。   なお、生産額は平成19年度版新潟県市町村民経済計算、平成17年度市町村内総生産より、また就 業者数は平成17年国勢調査からのデータであります。   今後4年間の各産業別取り組みへの市の作業スケジュールにつきましては、現在着手をいたしま した市の総合計画策定の中で取り組んでまいりたいと考えておりますし、当面新市に引き継がれた事 業を合併基本計画の事業内容に沿って推進してまいります。具体的には産業活性化のアクションプラ ンとして、独自製品の開発、村上ブランドの推進、地場産品の消費拡大、観光と農林水産業の連携、 異業種ネットワークの構築、まちじゅうにぎわいの創出、連携による産業振興、2次交通の確保、伝 統産業の活性化プランとして鮭の観光活用の推進、鮭文化の伝承、村上茶生産量の維持拡大、担い手 の育成、村上木彫り堆朱のブランド力向上と新製品の開発、及び伝統工芸品の伝承、後継者の育成な どの取り組みをやっていきたいと考えております。   次、2点目、旧5市町村はそれぞれに工業団地を開発してきたが、現状はどうなっているのか。 また、今後の開発及び販売計画はとのお尋ねについてでありますが、まず工業団地の現状でございま すが、最初に坪根地内にあります村上市工業団地については、現在9社、就業者数759人が操業して おり、すべての区画が分譲済みとなっております。   次に、山北地区にあります府屋工業団地でございますが、現在7社、就業者数32人が操業してお り、2区画で約1万4,582平方メートルが分譲中となっております。これらのほかに神林地区に民間 事業者が造成した神林工業団地があり、現在6社、就業者数179人が操業しております。神林工業団 地内には旧神林村から伝承した土地が2区画、約1万5,277平方メートルの用地があり、分譲中とな っております。   今後の開発及び販売計画につきましては、今ほど申し上げましたおとり本市におきましては府屋 工業団地と神林工業団地に未売却の用地を保有していることから、現段階で新たな工業団地の開発計 画はありませんし、これらの市が保有している用地の売却を優先して考えていきたいと考えておりま す。   次に、3点目、新規企業誘致の取り組みは始まっているか、また既存の地元企業への支援対策は どのようになっているかとのお尋ねについてでありますが、山田議員からのご質問の際にも答弁いた しましたとおり、新規企業の誘致活動については、市内外の企業に対し、本市をきめ細かくアピール し、企業誘致を促しているところでありますし、村上市出身者からの企業立地に関する情報収集に取 り組んでおります。   また、既存の地元企業への支援策といたしましては、村上市企業設置奨励条例に基づき、工場や 事業所の新設、増設や移設の際の固定資産税の免除や、用地取得資金の助成などの奨励措置を定めて おりますし、商工業の振興策として各種制度融資や商工会議所、商工会の取り組みを支援し、市内企 業の経営安定、商工業の振興を図っているところであります。   次に、4点目、村上市の観光産業は「点から線」へ組みかえる時代に来ている。市外を含む広域 的な圏域でルートマップやオペレーションチャートを早急に作成すべきと考えるがとのお尋ねについ てでありますが、現在瀬波、温海温泉、笹川流れ観光開発協議会があり、私が会長を務めております が、この会では温海温泉から瀬波温泉までの日本海パークラインのルートマップを作成し、利活用を 図っておりますし、議員の申される市外を含む広域的な圏域でのルートマップにつきましては、現在 作成しておりませんが、観光地の点から線、線から面的な広がりを持たせるためにはどうしても必要 であります。市内各観光協会関係者や旅館、ホテルの営業担当者とも協議しながら検討してまいりた いと考えております。   また、オペレーションチャートとは観光施設に対する手順だとお聞きいたしておりますが、この 作成につきましては観光振興計画を策定する際に、各観光施設等の中長期の数値目標等を掲げる予定 にしており、作成できる施設等については計画策定委員会へも提案し、検討してまいりたいと考えて おります。   次に、2項目め、情報基盤整備についての1点目、旧神林村は合併協議の中でも合併後速やかに 整備することになっている。平成21年度に整備するものと考えているが、それぞれの地域を結ぶネッ トワークも同時に構築すべきと考えるがとのお尋ねについてでございますが、現在学校等を含む公共 施設を結ぶ行政情報の地域イントラネットと各地区支局までのインターネット環境は、旧神林村のと きに基幹となる幹線は整備されておりますが、各家庭までの施設部分の整備がなされておりません。 姫路議員のご質問にもお答えいたしましたが、朝日地区においては最先端の光ファイバーによる情報 ネットワークが構築されており、山北地域においても本年度完成の予定であります。その他の地域の 整備につきましては、合併協議において合併後の地域情報化基本計画の中で検討するとされていると ころであります。情報化基本計画の策定に当たりましては、民間有識者による策定委員会に図り、新 村上市の情報通信のあるべき姿など基本的な施策内容については本年度中に取りまとめることとし、 整備目標など具体的な実施計画については、財政計画などの連携を図りつつ策定する予定にしており ます。   次、2点目、端末機の機能は単に音声通話だけではない、インターネットを利用した双方向での 情報交換をもっと活用すべきではとのお尋ねについてでございますが、議員おっしゃるとおり整備さ れた戸別端末機の機能として、双方向による情報交換機能がございます。具体的な双方向通信機能の 事例といたしまして、本年7月から朝日地域包括支援センターで希望者を募り、高齢者の安否確認を 行っているほか、9月7日に行われた防災訓練でも、避難確認を行う手段として実証実験を行ってお るところでございます。この告知端末の活用方法については、今後もさらなる有効活用の可能性があ り、順次検討を重ねていきたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。   次に、3点目、ホームページや情報基盤整備機器を利用した民間活用の利用についてであります が、ホームページにバナー等を掲載することについては、旧村上市では以前から検討されておりまし たが、掲載による料金や運用等の課題があり、実現化しておりませんでした。今後ホームページや情 報基盤整備機器を利用した民間活力の利用については、歳入確保の面からも十分検討する値があると 思いますので、検討してまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 今第1次産業、第2次産業、第3次産業の現状を市長から数字を交えてご報 告をいただきました。就業人員、それから生産額等、これはもう一回改めてこのテープを起こした後 私も精査してみますけれども、いずれにせよ厳しい現状にあるというのは市長もご承知のとおりだろ うというふうに思います。ハローワークの村上での資料で、市長も同僚議員の質問の中で求人倍率の お話もされておられました。0.56あるいは0.57というご回答だったと思うのですが、確かに合計全体 としては、状況としては芳しくない。業種別にちょっと私も見てみたのですが、1.0を超えている業 種も市長おわかりだと思うのですがあるのです。特にこの6月のデータ、バランスシートを見ている のですが、技術職、それから保安職と言われるものに関しては、専門技術職なんかは1.53ということ です。それから、保安職というのは4.33という非常に高い数値を示しています。つまり人が欲しいけ れども、ここにはなかなか希望が出てこないというような業種もあるのです。そのばらつきを何とか 調整しながら、それぞれ住民の方々が求めるお仕事についていただくというところに落としどころを 見つけるしかないのですが、今の私の数字をお聞きになられて、市長どのようにお感じになられます か。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 業種別にはばらつきがあることは、私も承知をいたしております。例えば今 議員おっしゃるように技術職、保安職、非常に高い求人があるというようなことでありますけれども、 この地域には恐らくそういうような受け皿がない現状ではないかなと、そのように思っておりますし、 また受け皿があったとしても、恐らく技術者がいないような地域ではないかなと、そのように考えて おりますので、それらについてこれから検討をしていく大きな問題ではないかなと、そのように考え ています。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 市長、受け皿はあるのです。倍率ですので、1.0を超えているということは 受け皿はあるのですけれども、そこに希望する方々がなかなかいらっしゃらないということなのです。 先ほど専門技術職に関しては、求人のほうは159件もあるのです。そのかわり職を求めている方、実 際には104件ということで、つまり企業のほうはあるのだけれども、そこに行かれる方が少ない。先 ほどの保安職に関しては39件もあるのですけれども、そこに行かれる方というのは9件しかないとい うことで、この数字が出てくる。いずれにせよばらつきがあるのですが、この問題はハローワーク村 上さん、あるいは地元の企業だけのご努力ではなかなか0.56、57というのを改善するというのは難し いので、ここに何とか行政として知恵を出し、力をかし、上げていかなくてはいけないというふうに 思うのですが、ここら辺は市長どうお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そうだと思います。行政といたしましても、いわゆるこういうような現状を どのようにして打開していくのか、あるいはまた解決していくのかというようなことで努力をしてい く必要があると、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 地元の企業が大変苦しんでいるという話を先ほどしました。市長も同感だと いうふうにご同意されましたけれども、この地元の企業に対して、抜本的に何か優遇策を講じなけれ ばじり貧になるのです。大都会のように大手企業であれば財力もあり、あるいは体力もあるのですが、 いわゆるいかんせんこちらのほうになりますとなかなか中小の企業が多いものですから、その自力と いうものがどうしても小さい、少ないということで、抜本的な対策、何か目玉になるものを市長は考 えていらっしゃいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 例えば建設土木の業種に関していいますと、非常に私ども公共事業を今発注 できない段階にあります。前みたいに湯水のごとく公共事業が発注できるような今の状態ではないわ けでございます。どんどん、どんどん事業が減っておりまして、ともすると最盛期の半分くらいまで 発注量が落ち込んでいる。しかし、業者の数は変わっていないというのがこの地域の現状であります。 何らかの形でこれらを指導しながら解決をしていかなければならないと考えております。自然淘汰を 待つということではなくて、例えば技術提携をしていくとか、統合をしていくとか、そういうことに よって生き延びる方策を指導していきたいと思っておりますし、また行政のみに頼るのではなくて、 自分たちでも考案し、そして発案し、アイデアを出して、地域づくりあるいは他産業への進出等につ いても十分に行政として指導をしてまいりたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 世の中の景気が今こういう状況ですので、なかなか行政サイドとしても苦慮 するところだと思います。我々田舎と言われるこちら地方の都市では、よく例えられるように、景気 というのは旅客機の後輪と同じだというふうによく例えられます。景気が降下するときは、後輪が旅 客機早く着きます。降下するときは早く着いて、上昇するときも後輪が一番最後に離れるのです。で すから、どうしてもおくれるのです。東京あるいは大阪、大都市で景気のことが評論家がマスコミに 出て、大きな声で何かおっしゃっていますけれども、なかなか我々のところと合致しない。そこは行 政のほうで、そのタイムラグ、時間的な差を何とか調整していかなくてはいけないというふうに私は 思います。今後の市長の、及び行政の方々の取り組みにご期待を申し上げます。   新規の企業誘致という中で、6月の定例議会でも私のほうで少し提言をさせていただきました。 情報を得るには、もうアンテナというのは古いのだよと。ブラットホームを築いて、そこで人と物を 交流させて、初めてこれから新しい企業が動いてくるというような話をさせていただきましたけれど も、その中で理事者側のご答弁でも、さまざまなふるさと会というのがあって、そこのチャンネルも 大いに活用していこうという話がありました。チャンネルとのコンタクトはとられましたか、その後 どんなふうになっていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ふるさと会、旧村上地域にもありますし、山北地域、朝日地域、荒川地域に もそれぞれありますので、ふるさと納税制度を今立ち上げましたけれども、そういうようなところと か、いろいろな接点をあるところで何とかというようなお話をさせていただいております。村上のお 祭りのときも村上郷友会の方々がいらっしゃいましたし、その折にもお願いをしておりますし、また ふるさと山北会の方々にもお願いをしておりますが、いかんせん会員の方々自体、非常に昔みたいな 好景気の時代ではない時代に入っておりまして、非常に情報等についても不足をしているというのが 現状でありますし、またそれらの機会を通じて当然のことながらお願いをしてまいりますし、また私 いつも言っているとおり、県の東京事務所等に出向いていって、そして情報収集をしてまいりたいと、 そのように積極的に自分みずからが営業に出ていきたいと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 今ほど全般に市長申し上げたとおりでございますが、実務的には私 どもとして企業立地に関する情報提供をお願いしたいということで、8月21日付で村上市の郷友会の ほうへ約300通ほど手紙差し上げてございますし、なお同日付で朝日ふるさと会にも55、これは役員 のみでございますが、55通出しております。それから、9月の頭には山北町の会員向けに出そうとい うようなことで、東京の事務局と相談しながら情報収集に当たっている状況でございます。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 既に300通以上のものが出ているということ、大変結構だと思います。これ は、一過性のものではありませんので、引き続きなおしつこいぐらいこういう情報というのはこちら から提供し、なお向こうからいただくという、このスタンスがなければ絶対に片手落ちなりますし、 意思の疎通がなりませんので、これは絶対に続けていくべきだと私は思いますし、なおかつふるさと 会というのが3つあるようにお聞きしましたので、でき得るならばそのふるさと会も合同で市長主催 の、何か地元で一堂に集まれるような機会をおつくりになって、さまざまなご意見を拝聴するのも大 事なことではないかなというふうに思いますので、これもご検討いただければというふうに思います。   少し観光のことでお話をします。今村上市、新村上市と言いましょうか、観光協会というのはど んなふうになっているのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 観光協会は組織されているはずでございますし、協会長さんがどなたかとか、 事務所はたしか瀬波温泉のあそこにあると思っておりますが、詳しくは担当部から説明をさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) それでは、今現在市にある観光協会でございますが、村上市観光協 会、それから朝日村にも観光協会がございますし、山北と3つ観光協会、旧村で現在残っております。 合併に向けてはこれからさまざま協議する予定でございますけれども、今現在はこの3つで活動して いる状態で、かなり観光協会自体の力の相違もあるのは確かでございます。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 新村上市になったのですが、観光協会としてはまだ3つが現存しているとい うことですね。今部長からお話の中で、一本化を目指すということなので、ぜひこれは一本化を私も 目指すべきだと思います。先ほど市長も観光というのは点から線という話されました、同意もされて います。観光協会自体が点のままでは何の意味もなしませんので、これは恐らくそれぞれの財布が違 うのだと思うのです。ですから、なかなか即一本化というのは難しいかもしれませんけれども、これ は大事な観光促進の機関になりますから、そういうことも踏まえて早急なる対策が私は必要だと思い ます。名簿も私もしかるところからいただきましたけれども、会員も相当それぞれいらっしゃいます。 特にこの越後山北笹川流れ観光協会の皆さん方の名簿を見ましたら、村上市観光協会に匹敵するよう な会員の方がいらっしゃるのです、会員数が。ですから、これだけの人員を要するということですの で、それだけのエネルギーがあるわけなので、ぜひいい方向にまとめていただきたいと思いますが、 市長いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのとおりだと考えていますけれども、生い立ちを見ますと、村上市は瀬波 温泉という大きな温泉地を背景といたしまして、独自の観光協会を前から組織をしておりましたし、 朝日村と山北町は町村長が観光協会長を兼ねて、行政が主体となってやってきた観光協会であったと いうようなことでございますので、組織的にあるもののその内容的に大きな私は差違があると感じて おりますので、瀬賀議員おっしゃるとおり1つになって、点から線、線から面へとこれから観光拠点 をつくって、ネットワーク化をしていくときに3つあるということは確かに力が散分されるわけでご ざいますので、1つになるように、できれば荒川、神林等にも働きかけて、新村上市の観光協会とし て発足できるような取り組みのご相談をしてまいりたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 観光ということになりますと大事なことは、いわゆるアピール、宣伝、これ が大事になってくるわけです。6月にもたしか私、村上市のホームページのことでちょっと触れまし たけれども、その後市長もホームページはもちろん毎日のようにごらんになっていると思います。観 光というところに着目をしてホームページを、村上市をまず開いてみますと、観光情報というバナー がありますね、そこをクリックします。そうすると、一連の地区ごとの観光と言われる箇所が出てく るのですが、そこをまたクリックしてみました。驚いたことに文字だけのところが大半なのです。写 真が1枚も載っていない。村上市の中心で、市民の方々が憩いの場所とされている、自慢としている お城山の案内がたった3行です、写真もない。しかしながら、観光協会のほうにクリックすると、観 光協会のページが出てきますが、そこには写真もついております。しかしながら、歴史的な背景とか、 そういう説明がお城山の部分はなされておりません。同僚議員がお城山のことも、それから平林城跡 のことも質問された同僚議員もいますけれども、観光というのは単なるそういう写真を羅列するだけ ではなくて、歴史的なものがあるわけです、特に城跡の場合は。こういうことも踏まえた上でのつく り方をしていかないと、せっかく村上市がこれから観光で収入を上げると、あれほど市長もおっしゃ っているので、この部分はかえって文字3行だけだったら載せないほうがいいです、恥ずかしいです。 ですから、ぜひもう一度、文字だけの情報というのは観光には適しませんので、改めていただきたい と思いますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃることごもっともでありますので、担当部局と打ち合わせしまして 検討をさせていただくということにさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 時間も少ないので、あと観光のことはもう一件だけ触れます。担当部局では、 観光というともちろん相対で、観光施設とお客様ということで相対で接するのですが、その中に旅行 業者というのが介在している場合が多いのですが、ジャタ、それからアンタという、これ読み方です けれども、市長に対して言ったのではないですよ、ジャタというのとアンタという2つの組織が全国 的なものであるのですが、ご存じですか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いや、存じ上げておりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) ぜひ県外の旅行業者とコンタクトをとって、この村上市をアピールしたほう がいいと思います。先ほど言ったように、施設とお客様、直接の相対で商売するのが観光ではないで す。ジャタというのは日本旅行業協会、それからアンタというのは全国旅行業協会、JATAがジャ タですね、ANTA、これがアンタと読むのですが、この2つの大きな組織があります。それぞれジ ャタは3,000社ほど、それからアンタのほうは6,000社ほど旅行業者が加盟をしておりますので、この 観光をアピールするにはぜひキャラバンでも組んで、できることなら何とか担当部局で予算をつくり、 これも毎年のようにねらいを定めて各地の業者さんを回るなり、業者さんにDMを出すなり、これも 大事なアプローチではないかと思いますが、観光部長いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) 私も勉強不足で、初めてジャタとアンタというような話聞いたので すが、当然イベント主体に売り込んでいかないとなかなか誘客が難しいというのは認識しております。 ぜひ今の話をもとにして計画つくってみたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) また時期を見て、もう少し観光の推移を見ながら、またご質問させていただ きます。   情報基盤の整備についてであります。市長のほうでご答弁をいただきました。私のほうは、冒頭 旧神林村の情報基盤に関しては、残念ながら住民に何の説明もなく、また我々出身の議員にも何の説 明もなく、平成20年度の実施計画から外されました。これは、合併協議の中で実施計画にきちっと盛 り込まれております。これは、もうそこにいらっしゃる理事者側の皆さん方も、もちろん市長も副市 長も皆さんご存じだと思います。これは、住民にも知らしめてありますし、皆さん期待をしていたわ けです。平成20年度は、先ほど言いましたように、残念ながら何の説明もないまま実施計画から外さ れました。今この資料を持っております。合併計画の中で、合併市町村基本計画登載候補事業一覧、 必ず私が言った後、すべてこれをやるとは言っておりませんとおっしゃるのでしょうけれども、そう いう意味では聞きませんから、ここに載っております。議会でもこれを見て、よろしい、合併しよう ではないかというふうに判こを押した旧神林村議員も相当いるわけです。この中で、平成20年度実施 〇、21年度実施〇、22年度〇と、3カ年で完成させる計画になっております。総額7億1,200万、20 年度はなくなりましたね、21年度、22年度、これで実施するのですか、市長。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 前にもお話をいたしましたけれども、神林の情報基盤整備につきましては、 実施までの段階には至る計画づくりがなされていなかったということでございまして、今その段階に 入っているということで、詳細につきましては担当部長から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(小田貞明君) 合併市町村基本計画におきまして情報通信基盤の整備という項目に関し まして、山北地区並びに神林地区の事業実施が計画されたことは議員ご指摘のとおり、まさにそのと おりでございます。この合併基本計画につきましては、合併をしてから10カ年の計画であるというこ とになるわけでございますが、基本的にそれぞれの地域の思い、そういったものも当然ながら入って おるわけでございますので、具体的な実施の手順、また実施の内容、そういったものにつきましては 十分な検討を加えた中で実施をしなければならないものも当然含まれているというふうに考えており ます。   神林地区の情報通信基盤の事業内容につきましては、旧神林の役場の担当者からそれぞれ引き継 ぎを受けておるわけでございますが、事業の計画、内容、その他のところでかなりまだ大ざっぱな部 分があるというようなことで、財源となる過疎債の事前相談の中で、県のほうからの指導もございま して、今20年度の段階で予算化をするのは非常に問題があるというようなご指導をいただきました結 果が、このような状態になっているということでございます。市長答弁の中で申し上げておりますよ うに、合併後の情報通信基盤の整備につきましては、合併後にそれぞれ情報通信の基本計画を策定い たしまして、その中で事業の内容あるいは実施の手順等を決定をして取り組んでまいりたいというこ とでの考え方でございますので、ご理解をいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 理解はできません。まず、話の中で少し、時間が本当にないので、あともう 30分ぐらい欲しいのだけれども、それは無理ですから。   市長、お尋ねいたしますが、去る5月27日、手帳見てもらえるとまたありがたいと思うのですが、 村上商工会議所の議員総会というのがあって、そこにご来賓で行かれたという話も聞きました。そこ での市長のごあいさつの中に、私はそこに出ていませんし、テープもとっているわけではありません から、これは確かだという証拠にはなりませんけれども、ただ複数の方からそういう話を聞いたので すが、市長のごあいさつの中で、今後の情報基盤の整備は村上地区と荒川地区でやるとも受け取れる ようなごあいさつをされたというふうに私は複数の方から聞きましたけれども、事実ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 恐らくです、私も何を言ったか一字一句言えといえばちょっと難しい面もあ りますけれども、情報基盤整備、いわゆる光ファイバー、インターネット等については、朝日村は完 了しましたし、今年度は山北町でやっておりますと。これから神林、荒川、そして旧村上地区におい ても、同じ市でありますので、同じような機能を持った、同じようなものが使えるような、そういう 地域をつくり上げていくと、そういうふうに話ししたと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 言葉じりをとって私言うわけではありませんけれども、今のお話、今のお気 持ちが本当であれば、もう一回もとに戻りますけれども、この候補事業一覧というのは、先ほど企画 部長、あくまでも企画の中でこれから協議をしていくというようなご答弁もされました。これは、全 合併前の議員に配られて、これを全員で見て、ご存じのとおり最初登載されたけれども、カットされ た事業も大分あるのです、おわかりでしょう。ということは、これが残ったのです。それで、なおか つ実施予定の中で〇がついている。財源の問題があると今おっしゃいました。財源というのは過疎債 の話だと思うのですが、過疎債も時限立法です、平成21年度で終わってしまいます。整備しますよと いうのですが、22年度のところに〇がついていますけれども、1カ年で一気に過疎債が出てくるわけ はないでしょう。そうすると、財源どこから持ってくるのですか、神林のこの整備するときに。財源 の根拠があって整備しますとおっしゃったのですよね、それちょっと聞かせてください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来部長もおっしゃっておりますように、神林につきましては本来であ れば今年度から事業着手ということであったわけでございますが、計画自体がまだ過疎債に登載でき るような、あるいは県の補助事業に採択できるような、そこまでは至っていなかったということでご ざいます。今整備計画をこれからつくりまして、過疎債がいいのか、そういう制度がまだまだありま すので、それらについてこれから財源の検討も含めて整備計画をつくり上げていくというふうにご理 解していただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) ちょっと早口で言います。私の手元に、これは行政サイドでおつくりになっ た資料です、過疎地域自立促進計画参考資料、平成20年度から21年度、手元に入りました。きちっと 計画の中で過疎債を使って神林の情報基盤の整備やっていこうと、7億2,720万、平成20年度3億2,5 20万、21年度は4億200万、計画がきちっと出ております〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 計画をこれからなさるのではなくて、計画出ているのです、出ています。ということで市長、いま一 度お聞きしますけれども、21年度に実施するのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 神林地区も含めまして、それらについて今検討をしているということでござ いますので、それはお約束した事項でありますので、事業実施に向けて今最大限の努力をしていると いうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) ちょっと今言葉に詰まるのですけれども、どういうふうにして説明しますか。 6月の定例会でもたしか20年度実施できなかった理由は、住民の方々にもご納得いただくようにご説 明をしましょうとおっしゃいましたね、たしか。ご説明されていますか、いまだにまだ聞いていませ んよ、20年度なぜ実施しなかったのか。今9月の段階で、いよいよ予算づけをしようという時期です。 この時期で、今市長その答弁は、余りにも私もここに立って今50分わんわんしゃべっているのですけ れども、ああそうですかというふうに帰るわけにいかないではないですか。21年度にやるのですか、 実施を。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ですから、20年度に神林地区です、できなかったしっかりとした理由づけと、 そしてこれから21年度、今計画をつくって、どういうふうな計画でやっていきますよという計画がで きた段階で、私どもは神林に行って説明をすると、そういうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) いつご説明なさるのか、そのご説明の内容が、実は21年度もできませんとい う内容だったら、これ大変なことになりますので、それはちょっとくぎを刺しておきます。   最後に、市長にこの言葉を贈ります。市長もたしか前メンバーでいらっしゃいましたけれども、 世界的な奉仕団体でロータリークラブというのがございましたね、ございます。市長もたしかメン バーであったとお聞きをしております。私も岩船村上ロータリークラブの今メンバーなのですが、こ のロータリークラブで毎回例会のときに唱和する言葉があります。4つのテスト、市長、4つのテス ト覚えていらっしゃいますか、大分前のことなのであれかもしれません。私のほうからこの言葉を市 長に贈ります。贈って、私の最後の質問としますが、4つのテスト、これはロータリークラブのバイ ブルと言ってもいい4つのテスト、言行、言うことと行うことは、これに照らしてからしなさい、こ れを必ず言います。1つ、真実かどうか、2つ、みんなに公平か、3つ、好意と友情を持てるか、4 つ、みんなのためになるかどうか、我々ロータリアンはいつも例会のたびにこれを心の中で唱え、口 で唱えます。市長にこの言葉を改めてお贈りして、私の一般質問を終わります。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(佐藤宮吉君) これで瀬賀秀雄君の一般質問を終わります。   午後3時10分まで休憩します。           午後 2時54分  休 憩                                                        午後 3時10分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 最後に、12番、川崎健二君の一般質問を許します。   川崎健二君。           〔12番 川崎健二君登壇〕 〇12番(川崎健二君) 最後でございますので、皆さん大きく息を吸ってから聞いてください。   最初に、訂正をお願いいたします。私の一般質問の2番の高齢化社会に対応したスポーツの振興 についてというところで、「女性が81歳」と書いてありますけれども、「85歳」でしたので訂正お願 いいたします。   それでは、議長のお許しを得たので、私は2点についてお尋ねいたします。第1点目、神林地区 にある1級河川堀川のしゅんせつについてであります。ご存じのように堀川は、平林、松沢の上流か ら宿田、牛屋、南田中、北新保、長松、福田、塩谷の排水が全部この川に注ぎます。一たび豪雨とな れば、福田、塩谷の田畑、住宅にも浸水し、大きな被害が発生します。神林砂山地区の、いわゆる五 ケ字協議会でも、これを心配して多年にわたり神林支所及び振興局に対し請願してまいりました。お かげさまで、昨年の2月ごろより澤田医院下から砂山小学校の下あたりまで工事を着手していただき ました。私は、工事が終わった後見に行ってきましたが、あの程度の工事でよいものかと思う点があ ります。前段に申し上げたとおり、豪雨になれば堀川の下流の福田、塩谷の耕地は冠水し、場合によ っては収穫皆無となります。甚大な被害となることは必至です。「災害は忘れたころにやってくる」 と申します。最近の異常気象を考えるとき、堀川下流を水害から守るために一層のしゅんせつを早急 に強く要望します。また、下流まではいつごろまで完成するのかお聞きします。   次に、2点目、高齢化社会に対応したスポーツの振興についてであります。20世紀には日本の平 均寿命がぐんと延びました。戦後間もなく男女とも50代でしたが、それが今や女性は85歳、男性も79 歳で、実に30年も延びました。さまざまな要因があると思いますが、その第一は、栄養の改善が最も 大きいと言われております。では、21世紀はどうかと、生涯体育の時代だと申します。つまり生活習 慣の改善です。同じ60歳でも、昔と今では受けるイメージが全く違います。寿命が延びても寝たまま で過ごすか、元気で過ごすか全然違ってくると思います。1つのかぎは、若いころからの生涯体育だ と思います。猛スピードで進む高齢化社会を元気で生きるために、全市の高齢者を健康づくりにチャ レンジさせることだと思います。   私から申し上げるまでもなく、市の予算に占める老人医療費、介護関係の費用は年々増加するも のと思います。一例を挙げますと、老人1人入院しますと、病気によって多少違うと思いますが、1 カ月かなりの医療費を必要とします。このうち本人負担額はわずかで、残りは全額市の負担となりま す。高齢化に伴う医療費の出費は避けて通ることはできません。   そこで、介護予防、病気予防の一策として、各町内または各集落に対し、多少の奨励金を出して もスポーツを奨励し、生涯体育の必要性を強く訴えることであります。高齢者に対しては、ゲート ボール、グラウンドゴルフの普及がよいと思います。特にゲートボール、これを進めていただきたい。 なぜかというと、ゲートボールというスポーツは余り走らない、跳ばない、そして力が要らない、高 齢者にとっては適当な運動だからであります。以前新聞で見ましたが、北海道のある市役所では、 ゲートボール専任の担当職員を置いて健康づくりに取り組んで、医療費の軽減に努め成果を上げたこ とを書いていたのを拝見したことがあります。   「火の用心、出して消すより出さぬが手柄」ということわざがあります。病気もまさにこのとお りだと思います。介護を受けない、病気にならない、予防の一策としてスポーツの振興、とりわけ高 齢者のゲートボールの普及は介護予防、病気予防につながり、ひいては老人医療費の軽減になり、極 めて緊急を要することだと思います。そして、村上市の高齢者向けのスポーツとして大きく取り組み、 人生100年時代を楽しく、たくましく生きる原動力になるよう市長の意見をお聞きし、ひとまず降壇 いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 川崎議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、1級河川堀川のしゅんせつ工事について、昨年澤田医院下から砂山小学校下 までの間工事を行ったが、その先の下流はいつごろまでに完成するかとのお尋ねについてでございま すが、河川管理者が新潟県でありますので、当該箇所の調査を県から十分にやっていただき、引き続 き下流方向のしゅんせつを計画的に実施していただくよう県に要望してまいりたい、そのように考え ております。   そして、いつごろまで完成するのかについてでございますが、これにつきましても管理者であり ます県のほうに、1日も早くしゅんせつを完成していただくように要望してまいりたいと、そのよう に考えておりますので、私からいつごろまで完成するということは、ここでは答弁いたしかねますの で、お許しをいただきたいと思っております。   次、2点目、高齢化社会に対応したスポーツの振興について、私も十分に理解をしておりますが、 このことに関しましては教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 川崎健二議員のご質問に、生涯学習、スポーツ振興の観点でありますので、 私のほうからかわってご答弁申し上げます。   高齢化社会に対応したスポーツの振興について、市の高齢者向けのスポーツとしてゲートボール、 グラウンドゴルフ等の振興の施策はどう考えるかとのお尋ねについてでございますが、世界にも例の ない速さで高齢化が進んでいる中、今まで以上に健康で、生きがいのある人生を求める志向が高まっ ております。スポーツを通じてさまざまな出会いや交流を楽しむ人、競技スポーツで技術力のさらな る向上を目指す人など、それぞれのレベルや目的に応じてスポーツを楽しむ高齢者の皆さんが多くな っていますが、運動やスポーツを行う機会の少ない高齢者に対しても、総合型スポーツクラブなどと 連携しながらゲートボールやグラウンドゴルフのほか、気軽にできるレクリエーションスポーツや、 健康維持に効果のある運動プログラムを紹介し、興味、関心を持っていただくためのきっかけづくり を行いながら、運動やスポーツに取り組む高齢者の皆さんの増加を図ってまいりたい、こう考えてお ります。また、体育協会などと連携した各地区での活動はもとより、地域の一体感を醸成するための 全市的な交流大会を開催するなど、その振興を推進してまいりたいと、こう思っております。よろし くお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 昨今異常気象で、いつ大雨が降るかわかりません。水は、高いところから低 いところへ流れます。先日愛知県でひとり暮らしの老人が鉄砲水に遭い、亡くなりました。地域の住 民は、大雨が降れば不安で寝てもいられません。また、あの辺は地盤が悪く、機械が入りにくい場所 だと聞いております。ガツボ、市長、ガツボご存じでしょう。ガツボというのは、七夕の馬をつくる 材料、あれが流れをふさいでいるわけですが、カツボを徹底的に撤去すると流れがよくなると思いま す。早急に撤去し、安心して暮らせるようお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま川崎議員のおっしゃったことも、私としては十分理解できますので、 何といいましても県が管理者でございますので、それらの窮状を県に訴えて、そして一日も早くガツ ボを取り除いていただくように努力をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 早急に県に要望して、一刻も早くひとつお願いできるようにお願いします。   続きまして、2番目の高齢化社会に対応したスポーツの振興についてでございますが、最近各地 区の老人1人当たりの医療費はどのくらいになっているかお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 国保の統計見ますと、19年度になりますけれども、平均しますと、 老人医療費の1人当たりの年額は52万5,716円という数字でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 52万5,716円もかかっているわけですね。そこで、私のほうからは、先日6 日の日、北新保のゲートボール場におきまして市長杯争奪戦が行われました。市長、教育長、ご苦労 さまでした。約300人弱の大勢の人が参加しました。市長は、あの10面コートを見て何か感じなかっ たですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 市長に就任してから、なぜか知らないけれども、ゲートボールがあると、そ の日はちょうど日程があいているということで、ほとんどのゲートボール大会に出場参加をさせてい ただいております。非常にびっくりしております。何をびっくりしているかというと、参加チームと 参加人数の数、そして元気な姿に驚いております。ともすると、私どもより元気な姿がそこにありま す。そこには真っ赤な服装をして1人出ている方もいらっしゃいますけれども、そのようなことで私 はすばらしいことだなと常に感じております。こういう方々というのは、医者になんか行かないのだ ろうなと。医者に行って待合室で待っているよりも、ゲートボールのコートに行っていたほうが生き がいを感じているのだろうな、もっともっとやはりこういうところに力を入れて健康管理をしてもら って、医療費を節約していく方法が一番いいなということを感じてまいりましたし、また北新保の ゲートボール場すばらしいコート、この圏域でもあれだけのコートを持っているところはないくらい、 そしてまたその隣には今度保育園が建つということで、子供たちの声も聞こえる非常にすばらしい環 境にありますので、これからも川崎議員も一生懸命になってそれらに取り組んでいただければありが たいなとお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) はい、ありがとうございました。私の言いたかったのは、草1本も生えてい ないすばらしいコートだということも言ってもらいたかったのですけれども。あのコートは10面あり ますけれども、各集落に割り当て、例えば1コートは平林とどこどこ、2コートは塩谷とどこどこと かという割り当てております。それで、草取りとトンボかけ、これはしょっちゅうやっております。 だから私もあちこち試合に行きましたけれども、県内外でもああいうふうにきれいに整っているコー トは見受けられません。恐らくただ線を引いてやっているというところだけで、年間通してああいう ところはまずないです。それはいいのですけれども、ところがここからなのです。来年からは、1回 使用するごとに100円を徴収するということになれば、だれも行かなくなると思うのです、せっかく のあのコートへ。なぜなら、各集落には皆コートを持っているからです。そうなれば、草で覆われ、 業者に頼んでやらなければなりません。大金がかかります。そこで、今までどおりに旧神林連盟の人 たちに任せてやったらいかがでございましょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今のご質問は、100円をもらわないで、使用料を無料にして、そしてそのか わりに管理は地元の人に任せたほうがいいのではないかというようなご質問ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) そのとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それらについても、合併の調整項目の中で一応決めたことでありますので、 その点については十分にこれから検討し、考えさせていただかなければならないなと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) また、11月からは西神納体育館で3月いっぱいやっております。ここでは、 冬期間年寄りの憩いの場所です。お昼には弁当、またおやつを持参し、自分がつくってきたものを皆 さんに食べてもらったりして、1日遊んでいきます。終われば必ずトイレ掃除、また床をきれいに掃 除して帰ります。市長、副市長も一度訪問してみてください。ここでも同じく使用料を取るというこ とになれば、今まで7日間あるうち7日行った人が、100円払うのであれば一、二回になり、運動し なくなると、おのずと医者通いの回数がふえ、湿布もらいに行くのだということで医療費が高くなり ます。そこで、高齢者が施設を利用した場合には100円をもらうのではなくて、逆に100円を差し上げ るくらいの大きな気持ちを持ったらいかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常にするどい質問でございまして、苦慮いたしておりますが、合併調整項 目で、いわゆるそういうような施設から統一した料金をいただきましょうというようなことになって おりますが、今川崎議員がおっしゃったように、そういうような効果が十分に期待できるというよう なことであれば、私はその限りではないのではないかと、検討するに値すると考えていますので、今 すぐはい、わかりました、そのとおりにいたしますとは当然言えないわけでございますが、十分にそ の意を考えまして、これから検討をさせていただきたいと、そのようにお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 検討してくれるということですので、今までどおり減免をお願いしたいので ございます。前の前の村長の佐藤末吉さんがよく言っていました。神林方式、これをひとつお願いし ます。いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 余り申し上げたくはないのですが、神林方式も今この時代に入りまして、非 常に大きな問題となってきておるところもありますので、神林方式ではなくても、どこどこ方式でも ようございます。結果的にお年寄りが元気で、そしてそういうふうに希望を持って、生きがいを持っ て、健康でいられるということであれば十分に考えに値する事項であるということでご理解をいただ きたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) これで私の一般質問を終わります。   どうもありがとうございました。(拍手) 〇議長(佐藤宮吉君) これで川崎健二君の一般質問を終わります。   以上で今定例会の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   なお、あすから決算審査特別委員会が開催されますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでした。           午後 3時23分  散 会