平成20年村上市議会第1回定例会会議録(第1号) 〇議事日程 第1号 平成20年6月2日(月曜日) 午前10時開会 第 1  会議録署名議員の指名                               第 2  会期の決定                                    第 3  諸般の報告                                    第 4  議会選第5号 下越清掃センター組合議会議員選挙について              第 5  議会選第6号 新潟県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙について          第 6  議会選第7号 村上市選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙について         第 7  議会選第8号 村上市農業委員会の委員となるべき者の推薦について          第 8  議会選第9号 村上市農業委員会の委員となるべき者の推薦について          第 9  請願第1号の1 通学路、市道助渕・村上線(神納東小学校前から八藤後酒店までの間)              の歩道の設置と水路の改修工事、交通規制(速度規制を含む)を求める              請願                               第10  請願第1号の2 通学路、市道助渕・村上線(神納東小学校前から八藤後酒店までの間)              の歩道の設置と水路の改修工事、交通規制(速度規制を含む)を求める              請願                                    請願第2号 市道拡幅用地(里本庄線と里本庄13号線並びに里本庄8号線)の舗装と歩            道等の設置を求める請願                             請願第3号 二級河川石川(下流3川合流点からJR羽越本線鉄橋間)の改修工事の早期            着工を求める請願                                請願第4号 通学路 市道助渕・村上線(助渕大橋から神納東小学校間)、下助渕・七湊            線(助渕大橋から志田平三叉路間)、市道助渕・七湊線(下助渕田屋地内)            の歩道等の設置を求める請願                      第11  報第 2号 平成20事業年度岩船地域土地開発公社事業計画及び平成19事業年度岩船            地域土地開発公社決算の報告について                  第12  議第29号 村上市副市長定数条例制定について                   第13  議第30号 村上市副市長の選任について                      第14  議第31号 村上市副市長の選任について                      第15  議第32号 村上市監査委員の選任について                     第16  議第33号 村上市監査委員の選任について                     第17  平成20年度村上市施政方針                            第18  議第34号 平成20年度村上市一般会計予算                         議第35号 平成20年度村上市土地取得特別会計予算                     議第36号 平成20年度村上市情報通信事業特別会計予算                   議第37号 平成20年度村上市みどりの里特別会計予算                    議第38号 平成20年度村上市蒲萄スキー場特別会計予算                   議第39号 平成20年度村上市工業団地事業特別会計予算                   議第40号 平成20年度村上市あらかわゴルフ場特別会計予算                 議第41号 平成20年度村上市奨学資金特別会計予算                     議第42号 平成20年度村上市国民健康保険特別会計予算                   議第43号 平成20年度村上市国民健康保険診療所特別会計予算                議第44号 平成20年度村上市後期高齢者医療特別会計予算                  議第45号 平成20年度村上市老人保健特別会計予算                     議第46号 平成20年度村上市介護保険特別会計予算                     議第47号 平成20年度村上市介護サービス事業特別会計予算                 議第48号 平成20年度村上市下水道事業特別会計予算                    議第49号 平成20年度村上市集落排水事業特別会計予算                   議第50号 平成20年度村上市簡易水道事業特別会計予算                   議第51号 平成20年度村上市上水道事業会計予算                      議第52号 村上市過疎地域自立促進計画の策定について                    議第53号 政治倫理の確立のための村上市長の資産等の公開に関する条例制定について      議第54号 村上市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について                                                    〇本日の会議に付した事件 日程第 1  会議録署名議員の指名                             日程第 2  会期の決定                                  日程第 3  諸般の報告                                  日程第 4  議会選第5号 下越清掃センター組合議会議員選挙について            日程第 5  議会選第6号 新潟県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙について        日程第 6  議会選第7号 村上市選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙について       日程第 7  議会選第8号 村上市農業委員会の委員となるべき者の推薦について        日程第 8  議会選第9号 村上市農業委員会の委員となるべき者の推薦について        日程第 9  請願第1号の1 通学路、市道助渕・村上線(神納東小学校前から八藤後酒店までの                間)の歩道の設置と水路の改修工事、交通規制(速度規制を含む)                を求める請願                         日程第10  請願第1号の2 通学路、市道助渕・村上線(神納東小学校前から八藤後酒店までの                間)の歩道の設置と水路の改修工事、交通規制(速度規制を含む)                を求める請願                                請願第2号 市道拡幅用地(里本庄線と里本庄13号線並びに里本庄8号線)の舗装              と歩道等の設置を求める請願                           請願第3号 二級河川石川(下流3川合流点からJR羽越本線鉄橋間)の改修工事の              早期着工を求める請願                              請願第4号 通学路 市道助渕・村上線(助渕大橋から神納東小学校間)、下助渕・              七湊線(助渕大橋から志田平三叉路間)、市道助渕・七湊線(下助渕田              屋地内)の歩道等の設置を求める請願                日程第11  報第 2号 平成20事業年度岩船地域土地開発公社事業計画及び平成19事業年度              岩船地域土地開発公社決算の報告について              日程第12  議第29号 村上市副市長定数条例制定について                 日程第13  議第32号 村上市監査委員の選任について                   日程第14  議第33号 村上市監査委員の選任について                   日程第15  平成20年度村上市施政方針                          日程第16  議第34号 平成20年度村上市一般会計予算                         議第35号 平成20年度村上市土地取得特別会計予算                     議第36号 平成20年度村上市情報通信事業特別会計予算                   議第37号 平成20年度村上市みどりの里特別会計予算                    議第38号 平成20年度村上市蒲萄スキー場特別会計予算                   議第39号 平成20年度村上市工業団地事業特別会計予算                   議第40号 平成20年度村上市あらかわゴルフ場特別会計予算                 議第41号 平成20年度村上市奨学資金特別会計予算                     議第42号 平成20年度村上市国民健康保険特別会計予算                   議第43号 平成20年度村上市国民健康保険診療所特別会計予算                議第44号 平成20年度村上市後期高齢者医療特別会計予算                  議第45号 平成20年度村上市老人保健特別会計予算                     議第46号 平成20年度村上市介護保険特別会計予算                     議第47号 平成20年度村上市介護サービス事業特別会計予算                 議第48号 平成20年度村上市下水道事業特別会計予算                    議第49号 平成20年度村上市集落排水事業特別会計予算                   議第50号 平成20年度村上市簡易水道事業特別会計予算                   議第51号 平成20年度村上市上水道事業会計予算                      議第52号 村上市過疎地域自立促進計画の策定について                    議第53号 政治倫理の確立のための村上市長の資産等の公開に関する条例制定につ              いて                                      議第54号 村上市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について                                                  〇出席議員(30名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   21番   岩  倉  幸  治  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        福祉保健部長     小   田       均   君        産業観光部長     増   子   太   平   君        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君        会計管理者      吉   村   澄   子   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所長      佐   藤   壮   一   君        選管委書記長        監査委員       佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時04分  開 会 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は30名です。定足数に達しておりますので、これから 平成20年第1回定例会を開会します。   市長から招集のごあいさつをお願いいたします。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆様、おはようございます。本日、平成20年村上市議会第1回定例会を招集 いたしましたところ、議員皆様には公私ともお忙しい中ご出席いただきまして、まことにありがとう ございます。厚くお礼を申し上げます。   さて、本日提出いたしました議案は、報告1件、人事案件4件、平成20年度村上市各会計当初予 算18件、条例制定2件、条例の一部改正1件、過疎計画の策定1件の27件で、いずれも重要な案件で ありますので、十分ご審議の上、原案のとおりご決定賜りますようお願いを申し上げまして、招集の ごあいさつとさせていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) これから本日の会議を開きます。   本日の会議は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願いい たします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、3番、本間清人君、19番、小林重平君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 会期の決定 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、会期の決定を議題といたします。   最初に、議会運営委員長から本定例会の会期日程案及び議案の取り扱いについて報告をお願いし ます。   議会運営委員長。           〔議会運営委員長 長谷川 孝君登壇〕 〇議会運営委員長(長谷川 孝君) おはようございます。本定例会の会期日程及び議案の取り扱い について申し上げます。   平成20年第1回定例会の運営について議会運営委員会を去る5月26日午前10時より第1委員会室 において、委員全員、正副議長、市民経済常任委員長、厚生文教常任委員長、建設企業常任委員長及 び総務部長、総務課長、議会事務局長出席のもと開催いたしました。その協議内容と結果についてご 報告いたします。   会期については、本日6月2日から6月27日までの26日間といたしました。   審議日程につきましては、お手元の配付の日程のとおりとなります。本日の会議では、会期の決 定の後、諸般の報告、続いて報告事件及び即決事件の審議、採決の後、市長から平成20年度村上市施 政方針について所信表明を行います。その後、残る議案の一括上程を行い、提案理由の説明を求めま す。   6月6日の本会議では、施政方針及び議第34号から議第54号までの議案に対する各派代表質疑を 行います。代表質疑終了後、各所管常任委員会に議案審査を付託いたします。なお、代表質疑の順序 及び制限時間につきましては、1番、鷲ケ巣会45分、2番、清流会、3番、かけはしが各40分、4番、 つきさらクラブ、5番、新生会、6番、村上未来がそれぞれ36分、7番、民主むらかみが34分と決定 いたしました。   6月10日から12日の3日間は、本会議で一般質問を行います。   6月13日、16日は総務常任委員会、17日、18日は市民経済常任委員会、19日、20日は厚生文教常 任委員会、23日、24日は建設企業常任委員会をそれぞれ開催し、付託議案の審査をお願いいたします。   6月25日、26日は、各常任委員長の事務整理日とし、休会といたします。   6月27日は本会議を開き、各常任委員長より委員会審査の報告を受けた後、採決を行います。   なお、追加議案が上程された場合は、当日審査を行い、即決といたします。   次に、議案の取り扱いについて申し上げます。議会関係議案、議会選第5号 下越清掃センター 組合議会議員選挙について、議会選第6号 新潟県後期高齢者医療広域連合議会議員の選挙について、 そして議会選第7号 村上市選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙についての3議案は単独上程と し、指名推選による即決といたします。議第8号、第9号 村上市農業委員会の委員となるべき者の 推薦については、平成20年7月31日までの任期の委員の推薦と任期満了に伴う平成20年8月1日から 平成23年7月31日まで3年間の委員の推薦の2議案となり、被推薦人は同一人となります。推薦の方 法については、議題となる前に休憩し、会議を協議会に切り替えて、その協議会において議会議員2 名を投票で決定するとともに、農業委員会から人選のあった女性農業者2名の計4名を了承の上、そ の結果をもって会議を再開し、簡易採決の方法をとり、即決といたします。   請願第1号の1 通学路、市道助渕・村上線(神納東小学校前から八藤酒店までの間)の歩道の 設置と水路の改修工事、交通規制(速度規制を含む)を求める請願は単独上程とし、紹介議員の補足 説明を受けた後、市民経済常任委員会に付託いたします。次に、請願第1号の2、請願第2号 市道 拡幅用地(里本庄線と里本庄線13号線並びに里本庄8号線)の舗装と歩道等の設置を求める請願、請 願第3号 二級河川石川(下流3川合流点からJR羽越本線鉄橋間)の改修工事の早期着工を求める 請願、請願第4号 通学路 市道助渕・村上線(助渕大橋から神納東小学校間)、下助渕・七湊線 (助渕大橋から志田平三叉路間)、市道助渕・七湊線(下助渕田屋地内)の歩道等の設置を求める請 願4件については、同地区の請願であること、紹介議員が同じことなどから一括上程とし、紹介議員 の補足説明を受けた後、建設企業常任委員会に付託いたします。   次に、理事者提案の議案についてでありますが、報第2号 平成20事業年度岩船地域土地開発公 社事業計画及び平成19事業年度岩船地域土地開発公社決算の報告については単独上程とし、質疑の後、 報告を終わります。   議第29号 村上市副市長定数条例制定については単独上程とし、質疑、討論の後、起立による即 決といたします。   議第30号、議第31号 村上市副市長の選任については、それぞれ単独上程とし、質疑の後、無記 名投票を行い、即決といたします。   議第32号、議第33号 村上市監査委員の選任については、それぞれ単独上程とし、質疑の後、起 立による即決といたします。   その後、市長から平成20年度村上市施政方針の所信表明があります。   続いて、議件名を省略いたしますが、議第34号から議第54号までの21議案は一括上程とし、本日 提案理由の説明を受け、6月6日の本会議で施政方針及び全議案に対して代表質疑を行った後、各常 任委員会に付託いたします。   次に、各議案の委員会付託について申し上げます。議第34号から議第51号までは、平成20年度村 上市各会計に関する予算でありますが、議第34号については、4常任委員会分割付託となります。議 第35号から議第36号の2議案については総務常任委員会へ、議第37号から議第40号までの4議案につ いては市民経済常任委員会へ、議第41号から議第47号までの7議案については厚生文教常任委員会へ、 議第48号から議第51号までの4議案については建設企業常任委員会へ付託し、審査をお願いいたしま す。各予算以外の議第52号と議第53号については総務常任委員会へ付託し、審査をお願いいたします。   なお、議第54号については、議会運営委員会で厚生文教常任委員会への付託としましたが、国民 健康保険税条例の一部を改正する改正であることから、市民部所管となり、市民経済常任委員会への 付託と訂正させていただきますので、ご了解をお願いいたします。   次に、各派代表質疑者の通告期限は、本日の正午までといたしました。一般質問の通告期限は、 5月28日正午とし締め切ったところ、15名の議員が本定例会において質問を行うこととなりました。   なお、討論及び請願、陳情に伴う意見書の提出期限は6月25日正午までとし、その他の意見書提 出期限は6月12日正午までといたしましたので、よろしくお願いいたします。   以上、議会運営委員会の協議内容と結果の報告を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの委員長報告に対する質疑を行います。   16番、姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 委員長、ご苦労さまでございます。初めてなもので、しっかりと確認をとら なければいけない、今後のために部分がございますので、お聞きいたします。   議第29号の条例の制定です。いわゆる副市長さんを2人にするのだという市長さんの思い入れが あっての条例制定なのでしょうけれども、条例制定に至っては、即決ではいというわけには議会とし ては今までの慣例ではやらない。委員会に付託して、副市長今まで1人だったのだけれども、2人が いいのかどうか、これをしっかりと委員会で審査をした上で待つというのが私は手順だと思うのです が、その辺についてはその議会運営委員会の中ではお話はございませんでしたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 議会運営委員長。 〇議会運営委員長(長谷川 孝君) 1人の委員より、定数を2名以内にするという条例制定等に関 してのご意見はありましたけれども、その他については何もございませんでした。 〇議長(佐藤宮吉君) はい。 〇16番(姫路 敏君) それは、やっぱり条例の制定で、副市長を1人から2人、今まで1人のとこ ろを2人というふうに大きな変化でございますので、そういうときには議会の運営委員会でも少し理 事者側とお話しした上で進めていただきたいなと、今後のためにもお願いしたいなと、こういうふう に思います。   もう一つ、請願の件なのですけれども、今回紹介者である川崎議員さん、一生懸命頑張られて、 請願の1号からずっと重なってきますけれども、議会に対してどうなのだと。頼むということに対し て見れば、請願の前に陳情というものがございます、陳情というのが。例えば私が市民からおい、街 灯が欲しいのだと。防犯街路灯が欲しいのだと。街灯が欲しいのだと、危険きわまりないから。姫路 君、これを請願にしてくれと。もし私が言われたら、それは請願でもいいのでしょう、議会に対して。 でも、その前に議員としてやるべき方向性の中で、いわゆる議会にどうしても納得してもらいたいと いうのであれば、最初に陳情ということが来たほうが非常に運営上よろしいのかなと、このように私 は思います。議長からの諮問の中で、議会運営委員会が開催され、運営されているわけですから、議 会運営委員会でいいとか悪いとかという判定はできないにしても、そういうようなことで議長とお話 しした上で、議運の委員長のほうも今後進めていっていただかないと、恐らくこの広くなった面積の 中で、要望事項は多々あろうかと思います。それを1つの定例議会で皆さんが持ち寄って3つ、4つ、 例えば1人の議員が2つずつ持ってきても30人いますので、60件を議員発議として審査していくのか と、こういうことにもなります。したがいまして、その辺も今後議会運営委員会の中できちっと精査 した上で、議員の提案権を制限するものでも何でもございません、これは。議会運営上の問題でござ いますので、その辺は議運の委員長としてはどのようにお考えですか、今後のこともあります。聞い ておきたいと思いますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 議会運営委員長。 〇議会運営委員長(長谷川 孝君) 合併したばかりでありまして、紹介議員がいればまず請願とし て受け付けるということになっていますけれども、そこの議会運営委員会の26日の話では、議長から もそのような点について指摘がありましたので、今後議会運営委員会としてはきちんと協議していき たいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路君。 〇16番(姫路 敏君) では、最後1つですけれども、この議会の中での一括上程、質疑と討論は代 表質疑という部分ございますよね。議第34号からの部分です。   一括上程、一括質疑ということが常でございます。そうすると、いわゆる以後3月の議会になる のでしょうけれども、予算を決めていく中では3月。これは、予算を決める議会でもございますので、 その予算を決める議会では、その詳細については代表質疑でしか認められないと。ご存じだと思いま すが、4分割で委員会に行けば委員会で委員外議員の発言は認められておりますので、村上市議会の 場合。さほどその辺は影響はないとは思いますが、しかしながら一括上程、代表質疑でということに なれば、聞いた側のほう、きょう市長さんからさまざまな予算の説明がございましょう。それに対し て聞いた側のほうは、代表質疑でしか質疑ができないという束縛に入るわけですが、この辺の件につ いては委員会としてはどのようにお話しされましたか、聞きたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 議会運営委員長。 〇議会運営委員長(長谷川 孝君) 一括上程については、委員の皆さんから質疑等何もございませ んでした。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。   終わりますけれども、参考までにまとめていく議運の委員長、本当にご苦労さまだと思いますが、 先行ってやっぱりそれが先例になってしまわないように、もう一度議会、次の定例会までに少しもん でいただきたいなと思いますが、よろしくお願いします。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   お諮りします。本定例会の会期は、議会運営委員長報告のとおり、お手元に配付の日程表により、 本日から6月27日までの26日間としたいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、本定例会の会期は本日から6月27日までの26日間と決定いたしました。                                              日程第3 諸般の報告 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第3、諸般の報告を行います。   理事者から報告をお願いします。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、諸般の報告を申し上げます。   最初に、災害の発生状況であります。配付報告書のとおり、建物火災3件、林野火災2件であり ます。特に4月5日の塩町地内の建物火災につきましては、必死の消火活動にもかかわらず建物10棟 の類焼を防ぐことができませんでしたが、けが人がいなかったことは幸いでありました。改めて被災 された方々に心からお見舞い申し上げます。   次に、寄附の申し出についてであります。寄附の内容につきましては、配付報告書のとおりであ り、多くの善意が寄せられました。深く感謝を申し上げるとともに、有効に活用させていただきます。   次に、先月の12日と13日に連続して消防車両の盗難事件が発生しましたことは、ご承知のとおり であります。このため、事件発生後直ちに消防団において消防車両と車庫の点検を行うとともに、夜 間の特別警戒も実施しました。また、消防車両は必ずロックし、団員のみがわかるようかぎの保管に も十分留意するよう対応させていただきました。   以上のとおりご報告させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。   16番、姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長、ご苦労さまでございます。   それでは、諸般の報告の中で、これは前の市議会のときにも私議会でちょっと提案というか、お 聞きしたことございますけれども、非常に善意でありがたいのです。市民からの善意で寄附、いろん な、現金以外にもさまざまな寄附がございます。ここにもいろいろと寄附が書かれております。この 寄附の、例えばの話ですけれども、ボールプールサークル、プラスチックボールとかってございます よね。一式と。これ、一番上のを読んでいるわけですけれども、その物の型式、例えば何年式だとか、 それで物の、できれば対価になるその金額的なところがもし表示ができれば、把握はしているのであ れば、それを書き入れるのがちょっと不都合であればそれは要らないにしても、何年式の何だと。い ろいろあるのです。前にもカラオケの機械とか、あかまつ荘にカラオケの機械とか寄附、善意ありが とうございます。でも、カラオケの機械は年々いろいろと更新していって、最近はすばらしいですけ れども、昔のサントラ盤のからいろいろカラオケの機械はあるわけです。型式を書いていただいて、 そのものの対価がついていると非常にわかりやすいし、またそれだけの善意を受けるわけですから、 ありがたいなと思います。   それでもう一つは、前の佐藤順さんが市長さんのときに、北都健勝学園から、山口学園から温泉 のところの建物を返してもらった経緯があるのです。ところが、利用するには相当なお金をかけて、 ほごすのにも金がかかる。決してその寄附行為が悪いわけではないのですが、よくよく精査してかか らないというときもございます。したがいまして、そういうところを考えてみたときに、この寄附の いろんな物の寄附には、その対価たるものの金額あるいはその型式、年式とかがここに記載されてい るともっと優しくなると思いますが、市長さん、どうでしょうか、その辺。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃっていることはよく理解をいたしております。   善意の行為でございますので、その時点ではとやかく言うことはできないと思いますので、詳細 につきましては、担当部長からお答えをさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) いいです、恐らくいろいろとわからない部分も多々あろうかと思いますし。   私の言いたいのは、今後の課題としてひとつそれをつけ加えておいて、それもやっぱり検討して もらいたいと。いいか悪いか別としてです。そういうことなのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) そのように今後はやっていきたいと思います。 〇16番(姫路 敏君) では、終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 伺います。   今市長が諸般の報告で最後に報告されました5月12日と13日の消防車の紛失についてご報告がさ れましたが、たしかがけに突き落とされていたのですよね、1台の消防車は。そこで、紛失をされた 車が見つかったとしても、その修繕費がどのぐらいかかったのか、その辺ご存じでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) ただいまの車両については、竹やぶのほうに放置された件だと思 いますが、これに関しての修理が31万3,939円。あわせて、竹やぶから道路に引き揚げをするために 重機を借り上げさせていただきました。その経費が4万950円。合わせて35万4,889円となっておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 大変な損失になるわけですよね。   そこで、再発防止のためにどのようなことが改善されたのか、その辺は。お聞きしたいと思いま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) その後発生後直ちに、先ほどの報告のとおりでございますが、消 防団幹部の皆さんに対しまして諸車車両の点検、特別警戒をお願いいたしました。そして、従来キー をつけっ放しの状態であったということも事実でございますので、その辺は車両については必ずロッ クをして、ただしかぎの保管につきましては、団員がすべて周知をしていなければいざというときに 出動ができませんので、その辺を十分留意されるようお願いをいたしました。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 最後です。   警察も捜査は当たったのだろうと思うのですけれども、やった方はまだ見つからないのでしょう か。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) ただいまについては、警察のほうから報告を受けておりませんの で、まだ見つかっておりません。 〇22番(相馬エイ君) はい、終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わり、諸般の報告を終わります。                                              日程第4 議会選第5号 下越清掃センター組合議会議員選挙について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第4、議会選第5号 下越清掃センター組合議会議員選挙を行います。   お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定に基づく指名 推選により行いたいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。   お諮りいたします。指名推選の方法については、議長において指名することにしたいと思います。 これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、議長において指名することに決定いたしました。   お諮りいたします。下越清掃センター組合議会議員に三田敏秋君、中山悌一君、そして私佐藤宮 吉を指名します。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、ただいま指名いたしました三田敏秋君、中山悌一君、そして私佐藤宮吉が下越清掃セン ター組合議会議員に当選いたしました。                                              日程第5 議会選第6号 新潟県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第5、議会選第6号 新潟県後期高齢者医療広域連合議会議員選挙を行 います。   お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定に基づく指名 推選により行いたいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。   お諮りいたします。指名推選の方法については、議長において指名することにしたいと思います。 これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、議長において指名することに決定いたしました。   お諮りいたします。新潟県後期高齢者医療広域連合議会議員に川崎健二君を指名します。これに ご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、ただいま指名いたしました川崎健二君が新潟県後期高齢者医療広域連合議会議員に当選 いたしました。                                              日程第6 議会選第7号 村上市選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第6、議会選第7号 村上市選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙を 行います。   お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定に基づく指名 推選により行いたいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。   お諮りいたします。指名推選の方法については、議長において指名することにしたいと思います。 これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、議長において指名することに決定いたしました。   お諮りいたします。村上市選挙管理委員会委員に村上市飯野桜ケ丘8番3号、岡村和子さん、村 上市大代187番地、加藤為吉君、村上市金屋2256番地、佐藤和一郎君及び村上市小川1195番地、石栗 猛君、同補充員に村上市小口川213番地、竹内光雄君、村上市藤沢7番地28、磯部康次君、村上市越 沢589番地1、斎藤武君及び村上市肴町8番7号、渡辺宣子さん、以上選挙管理委員会委員4名、同 補充員4名を指名します。   なお、地方自治法第182条第3項の規定により、補充員の補欠の順序はただいま補充員を指名し た順序によることにいたします。   お諮りいたします。ただいま議長において指名した者を村上市選挙管理委員会委員及び同補充員 の当選人と定めることにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、ただいま指名いたしました岡村和子さん、加藤為吉君、佐藤和一郎君及び石栗猛君が村 上選挙管理委員会委員に、竹内光雄君、磯部康次君、斎藤武君及び渡辺宣子さんが同補充員に当選さ れました。   暫時休憩いたします。           午前10時39分  休 憩                                                        午前10時52分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              日程第7 議会選第8号 村上市農業委員会の委員となるべき者の推薦について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第7、議会選第8号 村上市農業委員会の委員となるべき者の推薦につ いてを議題といたします。   お諮りいたします。農業委員会等に関する法律第12条第2号の規定により、議会が推薦する農業 委員会委員に山田昭夫君、板垣栄一君、村上市金屋2258番地、遠山かづえさん及び村上市松山151番 地、東海林節子さんを推薦したいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、ただいま指名しました山田昭夫君、板垣栄一君、遠山かづえさん及び東海林節子さんを 村上市農業委員会委員に推薦することに決定いたしました。   午前11時10分まで休憩します。           午前10時54分  休 憩                                                        午前11時10分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              日程第8 議会選第9号 村上市農業委員会の委員となるべき者の推薦について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第8、議会選第9号 村上市農業委員会の委員となるべき者の推薦につ いてを議題といたします。   お諮りいたします。農業委員会等に関する法律第12条第2号の規定により、議会が推薦する農業 委員会委員に山田昭夫君、板垣栄一君、村上市金屋2258番地、遠山かづえさん及び村上市松山151番 地、東海林節子さんを推薦したいと思います。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) ご異議なしと認めます。   よって、ただいま指名しました山田昭夫君、板垣栄一君、遠山かづえさん及び東海林節子さんを 村上市農業委員会委員に推薦することに決定いたしました。                                              日程第9 請願第1号の1 通学路、市道助渕・村上線(神納東小学校前から八藤後酒店              までの間)の歩道の設置と水路の改修工事、交通規制(速度              規制を含む)を求める請願 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第9、請願第1号の1 通学路、市道助渕・村上線(神納東小学校前か ら八藤後酒店までの間)の歩道の設置と水路の改修工事、交通規制(速度規制を含む)を求める請願 を議題といたします。   紹介議員から特に補足して説明することがありましたら発言を許します。   川崎健二君。           〔12番 川崎健二君登壇〕 〇12番(川崎健二君) ただいま許可を得ましたので、一言。   この請願に関しましては、前神林村でも一度提出されました経緯がありますので、新村上市とな り、議会構成と市長も変わりましたので、地域住民の強い要望でもありましたので、再度提出させて いただいたものでございます。   なお、記載のとおりでございますので、場所とか、場所もきょう地図用意してございますので、 後ほど見ていただきたいと思います。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいま議題となっています請願第1号の1については、会議規則の規定に より請願文書表のとおり市民経済常任委員会に付託いたします。                                              日程第10 請願第1号の2 通学路、市道助渕・村上線(神納東小学校前から八藤後酒               店までの間)の歩道の設置と水路の改修工事、交通規制               (速度規制を含む)を求める請願       請願第2号 市道拡幅用地(里本庄線と里本庄13号線並びに里本庄8号線)             の舗装と歩道等の設置を求める請願       請願第3号 二級河川石川(下流3川合流点からJR羽越本線鉄橋間)の改             修工事の早期着工を求める請願       請願第4号 通学路 市道助渕・村上線(助渕大橋から神納東小学校間)、             下助渕・七湊線(助渕大橋から志田平三叉路間)、市道助渕・             七湊線(下助渕田屋地内)の歩道等の設置を求める請願 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第10、請願第1号の2から請願第4号までの4件を一括して議題といた します。   紹介議員から特に補足して説明することがありましたら発言を許します。   川崎健二君。           〔12番 川崎健二君登壇〕 〇12番(川崎健二君) 今ほどと同じでございますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいま議題となっています請願第1号の2から請願第4号までについては、 会議規則の規定により請願文書表のとおり建設企業常任委員会に付託いたします。                                              日程第11 報第2号 平成20事業年度岩船地域土地開発公社事業計画及び平成19事            業年度岩船地域土地開発公社決算の報告について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第11、報第2号は、平成20事業年度岩船地域土地開発公社事業計画及び 平成19事業年度岩船地域土地開発公社決算の報告についてであります。   理事者から発言を求められていますので、これを許します。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程いただきました報第2号につきまして、ご報告を申し上げます。   本市が出資しております岩船地域土地開発公社につきましては、地方自治法第243条の3第2項 の規定によりご報告申し上げます。   最初に、平成20年度の事業計画ですが、新規の用地取得事業はなく、これまで取得した公有地の 逓次償還であります。   次に、平成19年度事業実績でありますが、当初依頼事業はありませんでしたが、岩船地域広域事 務組合消防署荒川分署(仮称)の用地取得等の依頼があり、取得いたしました。   なお、このたびの合併により、当公社の構成団体は村上市、関川村及び粟島浦村となっておりま す。   以上、ご報告申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わり、報告を終わります。                                              日程第12 議第29号 村上市副市長定数条例制定について 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第12、議第29号 村上市副市長定数条例制定についてを議題といたしま す。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程いただきました議第29号について提案理由のご説明を申し上げ ます。   地方自治法第161条第2項の規定により、副市長の定数については条例で定めることになってお りますので、その定数を2人とすることを提案するものであります。   副市長の定数条例の規定でありますので、必要性があっての提案であり、このためにも定数は明 確に示すことが適当だと考えております。私としては、県下一の広大な面積を有する新市の市政運営 を円滑に進めていくためには、副市長は2人がぜひ必要であると判断したところであります。近年住 民ニーズも複雑かつ多様化しており、きめ細かな行政サービスの提供も求められている状況下であり ますことから、副市長については、単に内部的な長の補佐にとどまらず、直面する課題の解決に向け てより積極的に政策及び企画について関係部局の指揮、監督に当たっていただきたいと考えておりま す。   また、長い歴史と伝統のある5市町村が合併したわけでありますが、合併後、日も浅く、一日も 早く新市としての一体感の醸成にも努めなければなりませんし、それぞれの地区の特性と豊かな資源 を生かした地域づくりをさらに進めていく必要があります。このようなことから、2人の副市長には それぞれ役割を分担していただき、お一人には主に本庁、各支所に係る行政組織の円滑な運営と関係 部局の指揮、監督に当たっていただきたいと考えております。また、もうお一方には、合併後の行政 運営などについて市民への周知が十分でなかった点もありますことから、積極的に市民の中に入り、 その不安の解消に努めていただくとともに、市全体の均衡ある発展のため、各地区に直接出向き、そ れぞれのまちづくりへの取り組みを監督していただき、あわせて市民の連帯感の向上に当たっていた だきたいと考えております。   以上でありますので、よろしくご審議の上、ご決定賜りますようお願い申し上げます。 〇議長(佐藤宮吉君) これから質疑を行います。   8番、小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、伺います。   市長の選挙公約7つ約束というのがあると思いますけれども、そこには副市長2人というのはう たっていなかったです。むしろ行財政改革の徹底と健全財政を訴えておりました。副市長2人にする ということは、人件費がかなりかかるわけですが、市民の理解が得られるとお思いでしょうか、どう でしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま提案理由で申し上げましたとおり、非常に広大な面積の新市が誕生 いたしまして、5つの市町村が合併して間もないという点を考えますと、当然のことながら今私が提 案理由したようなことで、2人体制でしっかりとしたスタートを切って、立派な行政運営をやってい くのが先決だと、そのように考えて2人が適当であると考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 先ほど提案理由の中で、市民の中に入る。直接出向いていくと。連帯感持た せるというのがありましたけれども、そういう役割を支所長ができないものかと私は考えるのですが、 どうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 支所長の役割と副市長の役割は全く違うものでございますので、副市長がや はり指揮、監督のもとに支所長ともども話し合って、地域に入ってその地域づくり、そして新市の一 体感を醸成していく、そういうことをやっていただきたいと、そう考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) いきなり2人、2名にするという提案でありますが、先ほど議運の委員長か らも出たのですが、2名以内にするとか、とりあえずまず1名で提案して、どうしても必要性があっ たら条例を改正して2名にするとか、そんなことは考えなかったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろんその点も熟慮いたしました。   その結論として、やはり新市のスタートに当たっては、2名体制をとってしっかりとした市政運 営をしていく、それが今一番大事なことであるという判断のもとに2名体制をとったということでご ざいます。 〇8番(小杉和也君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 伺います。   市長は、旧山北町町長時代に三役制を廃止して助役、収入役を兼務する形をとっておりました。 役場の人件費削減の一環として私が助役、収入役を兼務し、少しでもむだな経費をなくするように努 めていますと町民には常日ごろお話をしていました。しかし、広大な面積、これは市長がこの新しい 大きい合併した市の市長選挙に臨むに当たって、当然認識はされていたことであります。先ほどの議 員がおっしゃいましたように、公約には全然そのことは触れておりませんでした。しかし、当選した 後すぐ副市長を2名という形で出してきなさいましたが、そこで伺いますが、副市長の給与、そして 賞与、1年間幾らに、ざっとでいいですけれども、なるのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 今手元にございませんので、調べて報告させていただきたいと思います。 〇22番(相馬エイ君) では、休憩を求めます。 〇議長(佐藤宮吉君) 暫時休憩します。           午前11時23分  休 憩                                                        午前11時28分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。   総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 大変失礼をばいたしました。   副市長の給与の月額ですが、62万5,000円、年間総額1,292万2,712円になります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 今1年間給与、そして賞与と足して1,292万とおっしゃいました。   そして、任期が副市長の場合4年になりますので、つまり約5,000万ですね、ざっと。その5,000 万、2人にすればその倍、副市長に給与として行くということです。それだけの金額が1人と2人で は大きな違いがあるわけです。そこで、市長の選挙のときの後援会のチラシの中に、多くの人たちの 声を聞き、悩みや苦しみを肌で感じてまいりましたとあります。市民の人と対話をしていきたいとあ りますね。つまり今毎日のようにマスコミで報道していますように、後期高齢者医療制度が4月から 始まって、年金が月額1万5,000円以下の方からも保険料が取られるという暮らしが大変な状況にな っているのです。そういう大変なときに、1人で十分なはずの副市長を2人置こうとする。つまり大 変な金額を市長は、副市長2人にするということで提案しているわけです。その点では財政が厳しい、 厳しいということで、今回20年度の予算を組みました。その点につきましては、ざっと1人4年間5, 000万かかるというその現状をとらえてどのように考えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然機厳しい財政事情の中でスタートしたわけでございます。   この前も申し上げましたが、早速行財政改革プロジェクトチームをつくりまして、徹底した財政 改革をやっていきたい。しかし、7万人という、そして5つの市町村、県下一広い、全国でも9番目 という市ができたわけでございます。そういう点から考えますと、どうしても2人を副市長に据えて、 そして住民生活の安定、ひいては7万市民の安定に資すということが重要であるという観点から、2 人をご提案を申し上げたわけでございます。行財政改革は、しっかりとやっていきたい、そのように 考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 最後の質問になります。   副市長の責務として、地方自治法167条に、市長もご存じと思いますが、普通地方公共団体の長 を補佐し、その命を受け政策及び企画をつかさどり、その補助機関たる職員の担任する事務を監督し、 普通地方公共団体の長の責務を代理するという、そういう副市長の職務というのは大事な目を必要と するわけですよね。そういう市長の時あらば代理になるわけですが、その方たちを、この後になるの でしょうけれども、提案してくるという、つまり先ほど2人の人の仕事を分担しますとおっしゃいま した。しかし、分担しますと言葉では簡単に言いましても、行政経験もなければ、非常に大変な新し い村上市のかじ取りというのは、そう簡単なものではないはずなのです。にもかかわらず、1人は合 併後のまちの中に入って市民との不安解消、そして合併が円滑に進むように、そして1人は職員のま とめという、行政の円滑にというまとめというご説明があったようでありますが、900人の職員です。 その900人の職員をしっかりとまとめてかじ取りをするというのは、それなりの本当に行政経験が豊 かな方でなければ大変な仕事だと思うわけです。そういうことも含めまして、まさにこの2人を出し てきたという……2人副市長を出してきたということは、公約にもなかった。つまり市民は、選挙の 論功行賞である、そういうふうに感じているのですが、その点については市長はどのように答弁なさ いますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 選挙の論功行賞ということでございますけれども、この後でご提案を申し上 げたときにお答えをさせていただきますけれども、どなたのことを言っているのかということなので すが、もしできればこの後のご質問のほうに回していただければそこで答えさせていただきたいなと、 お二人いますので。 〇22番(相馬エイ君) では、論功行賞ということではなくても、大変な副市長の仕事の内容がある という点で、言葉だけでは簡単に済ませることができますが、7万市民の暮らし、そして900人の職 員のかじ取りをするという大変な仕事をするのが副市長であるという、その点は再度どのように感じ ていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども申し上げましたように、今私たちの市は、合併してスタートいたし ました。5つのそれぞれ違う文化、歴史、生活習慣を持った市が1つになったのです。そして、7万 人という広大な面積を持った市が誕生いたしました。   どうしてもこのスタートを市民の皆さん、議員の皆さんとともに、失敗することはできない、よ りよい新市、よりよい圏域をつくるためには、しっかりとした2人体制で取り組んでいくことが最も 今大事なことであるという判断から2人を上程いたしました。ご協力お願いします。 〇22番(相馬エイ君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) お伺いいたします。   市長は、今1,292万円という金額があることをわからず2名の提案をされておりますが、どうも 市長の話を聞いておりますと、合併をしたから、何かいかにもこの市が豊かになったような錯覚にと らわれるのですが、全然5市町村が合併したからといって財政が豊かになったわけでもありませんし、 新潟市が今80万人の政令都市で副市長が3名、まして先般その副市長室を1つにして、3名が同じ部 屋に入るというのをニュースで報じられておりました。その辺市長は、この4年間で5,000万もかか る経費を使って副市長を任命するよりは、血税を預かっているあなたの立場として、何をしても今予 算がない、予算がないと言われている中で、ほかにそういった金額を回そうとか、そういったお考え はございませんでしたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいまのご質問でございますが、副市長の給与も知らないでということで ございますが、概略はわかっておりましたけれども、はっきりとした数字をお答えしなければならな いということで休憩をいただいたということでご理解をいただきたいと思っております。   もう一つです。よろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) はい。 〇市長(大滝平正君) 財政の厳しいのは、十二分に承知しております。   先ほど申し上げておりますように、行政改革プロジェクトをまず内部に設置いたしまして、徹底 した行政改革と組織改革、財政改革に手がけていきたい。しかし、私たちの市は、先ほど来何度も申 し上げておりますように、5つの文化、歴史、生活習慣が違うところが1つになって、今が一番大変 なときなのです。その大変なときにみんなで力を合わせて、そして役割分担をして、しっかりとした 新市の姿として立ち上げていかなければならない。そして、将来的にはそういうふうにしっかりとで きたというときには、そのときはに要らないかもしれません。しかし、今が一番大切なときでありま すので、ご提案を申し上げているということでご理解をいただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 村上市条例集の159ページに市長の月額報酬、それと副市長の月額報酬とい うのがきちんと出ています。概略ではわかっているけれども、正確に言えないと言いましたが、これ を見れば正確には出ます。もっとよく条例というのを見てみていただければすぐわかることだと思い ます。   それと、先ほど2人置く理由として、1人の方は行政の指揮、統括に当たっていただきたい。ま たもう一人は、市民の連帯感を持つために、その向上に努めていただくために1人置きたいという、 この2人のご提案でございますが、これどっちとも市長ができるのではないですか、副市長をわざわ ざ置かなくたって。わざわざその2人とするという条例を今制定するのではなくて、例えばこの条例 を今2人とするということにしてしまいますと、どうしても2人置かなければいけなくなってしまう。 その辺を我々はぜひとも、例えばそれは副市長1人置くのは全く当たり前のことだと思いますので、 複数置くことができるとか、そういう文言であれば、いつ1人にしても、なくしても、2人にしても いいと思うのですが、その辺まではお考えになりませんでしたでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろん考えてご提案を申し上げました。   何度も申し上げておりますように、今一番大事なスタートのときであります。しっかりと市政運 営をしていくためには、2人体制をとりまして、民生の安定、そして地域の安定、市政の運営にいく 必要があるという判断のもとに2人をご提案申し上げたと。私ができるのではないかと言いましたけ れども、1人の力は知れております。その役をやれと言われても、ちょっと非常に難しい面があると いうようなことで、2人を提案させていただいたということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 最後になります。   市長、合併はずっと法定協議会からもう何年もかかってやって、今こうやって新市が誕生しまし た。合併の一番の最大のメリットは財政の改革、それと行政のスリム化ということで、我々議員も30 名になったわけです。それをずっと提案し、また法定協議会をずっと最初からいられる方は、市長、 あなたしかいなかったはずです。その中で、今言われた2人をどうしても置きたいという今の提案理 由はわかります。でも、初めてこういう市としてスタートするのであれば、なおかつ2人ではなく、 スリム化、行政の改革で合併をしたのだから、1人で十分だと言っていただけるのが市長ではないか なと私は思います。その部分の仕事は、補う部分は私が代表、市長としてやるのだということを市民 に言うべきものがあなたの私は役割ではないかと思います。そのことをご提案申し上げ、質問を終わ らせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 関連してお伺いいたします。   面積が広いということは確かにそれはあるでしょう。そして、副市長が2人でも3人でも余計い たほうがいいには決まっています。しかし、今ほど言われていますように、かなり多額な経費がかか るわけでありますし、そして副市長は毎日外回りして歩くような営業マンとはまた意味が違うわけで ありまして、必ずしも副市長がどうしてもいなければ地域が満遍なく回れないということはないとい うふうに思います。そして、一番市民が合併について不安を持っているのは、説明をしてもらえるか どうかということではなくて、本当に財政が大丈夫なのかと。この先ずっと自立してやっていけるの かと、こういう不安が一番大きな不安ではないのかと私は思うのですが、その辺については市長はど うお考えなのかお聞きしたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどから申し上げておりますように、財政の厳しさはよく知っております。   ですから、内部に行財政改革プロジェクトチームをつくって、そして財政の健全化を維持してい かなければならない。特に新法による交付税特例があるうちに、しっかりとした村上市としての健全 財政をつくり上げていかなければならない。それは、しっかりとやらせていただきます。そして、先 ほど来申し上げておりますように、非常に5つの市町村、広大な面積の中でもちろん混乱が予想され るわけでございますので、それらをしっかりとした行政運営をしていくためには、2人の副市長を置 いて、そしてスタートを切ってしっかりとやっていきたい、そういうことでご提案を申し上げている ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 財政の厳しさは十分承知をしておる。そして、改革プロジェクトをつくっ て徹底して行政改革を進めるというふうにおっしゃっているわけでありますが、当然そうやっていか なければならないわけでありますが、その先頭に立つ市長が隗より始めよという言葉ありますけれど も、みずからの身を削ってもという、そういう姿勢を示すことがそのプロジェクトを有効な機関にで き、あるいはその出してきた結論をみんなが力を合わせてやっていけることにはなるのではないのか。 みずからまずはその行政改革の先頭に立つと、こういう姿勢を示すことがまずは大事なのではないか というふうに思うのですが、市長はどうお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何度も申し上げておりますように、非常に5つの市町村合併いたしまして、 大きな大きな問題、課題を抱えております。   それをしっかりと解決をしていくためには、副市長2人制をとって、そして新しい新市として遺 憾のないような体制をつくり上げていく、そのことがまず大切であると。もちろん財政改革もやって いきますし、組織改革もやっていかなければならない。しかしながら、この5つの市町村の安定を考 えたときには、どうしても2人の副市長を置く必要があるということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 冨樫宇栄一君。 〇6番(冨樫宇栄一君) 合併協議会の中で……。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 傍聴の皆さん、お静かに願います。 〇6番(冨樫宇栄一君) 5つの市町村が合併をしたという数もそれはあります。   数のことを言えば、もっと幾つも大きな数の合併のしたところもあるわけでありますし、面積の ことは先ほど言いましたけれども、行政事務をしていくためには、任務分担としてさまざまの業務を 運営スムーズにやるために内部の監督する副市長が必要だというのだったらまず話はわかるのですけ れども、1人は外回り、1人は市長を中心にという、そういう任務分担は果たしてできるのかどうか と私は非常に疑問なのです。市長が回って歩くのだったら、決断権はありますから、そこで判断でき ますでしょうけれども、副市長が回って歩いて、それはわかりました。いや、そうしましょうという ふうなことは、これはなかなかそう簡単には最初のうちはできないのではないのか。新発田市の例を 見れば、今2人になりましたけれども、1人でやってきて、いろいろやってみて、どうしても必要だ ということでやったのではないのかというふうに思うのです。そういう面では、もう少し行政改革を 強力に進めるトップとしての姿勢をはっきりと示すことが大事ではないのかというふうに思うのであ りますが、その辺についてもう一度伺いまして終わりたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 同じ繰り返しになりますが、今の現状をかんがみ、しっかりとした行政改革、 健全財政改革計画を立てて、そして1つの7万人の市民が合併の不安を一日も早くなくして、村上市 の1つの市民になったのだという醸成感をつくり上げていくには、どうしても2人の副市長に頑張っ ていただいて、私はもちろんでございますけれども、新市の村上市のスタートを切る必要があると、 そのように考えております。 〇6番(冨樫宇栄一君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 7番、中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) お伺いいたします。   先ほどから行政改革、財政改革というふうにおっしゃっておりますけれども、いつの時代、いつ の時期にも行政改革あるいは財政改革に終わりはないというふうに思っているわけでありますが、今 2人制ということで、その必要性については、これだけ県下一の広大な面積を有する都市であります し、またそれぞれニーズの複雑化ということから、ある程度理解はできるのでありますが、その2人 の中で、ただ直面する課題解決、900名余りの職員を有する中での課題解決、いわゆる内面的なもの というふうに理解をいたしました。また一方では、市民にかかわる一体感の構築ということからお話 があったわけでありますけれども、これらについては従来の助役制、収入役制というものをイメージ しておられるのかどうかお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろん以前制度が変わる前は、村上市には助役、収入役というのが2人い たわけでございまして、それぞれ収入役はいわゆる会計事務分担をやっていた。それと、財政もやっ ていたでしょう。もう一人の助役さんは、いわゆる人事管理とか今おっしゃったようなことをやって いたと認識をいたしております。   そして、助役、収入役制度が廃止されまして、副市長制度が導入されたわけでございます。会計 は会計管理者がいるわけでございまして、その出納については何も心配ないわけでございますが、し かし5つの市町村の職員、おっしゃったように、それらをより効率的に組織立てし、効率的に仕事を していただくようなしっかりとした体制もつくっていかなければならない。そして、財政の健全化も していかなければならない。そして、広い圏域を理解をしていただくために、一体感を醸成するため に、地域に行って話もしなければならない。説得もしていかなければならない。お願いもしていかな ければならない。そういう観点からすると、やはり当面は2人でしっかりとやっていく必要があると いうことでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) はい、ありかどうございました。   市民にかかわる一体感の構築ということでありますけれども、市長の施策の方針の中で、地域審 議会なるものの提案があるようであります。このいわゆる審議会については決定権を持たない。ある いは、副市長制についても決定権を持たないという中で、地域とのかかわりあるいは市民とのかかわ りの中に副市長の立場としてどのようなかかわり方をされていくのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 5つの市町村非常に中山間地域あるいは海岸部、平場、本当にすべてのもの がある地域、それが宝でもあるわけでございますが、そういうところに出向いていって、いわゆる地 域の意見、地域の皆様方の生活、そして地域の人たちが何を望んでいるのか。新市になって、1つの 市民として頑張っていこう。そして、地域を衰退させない、そういうようなことをひざを交えて相談 をしながら、一体感を醸成していく必要があると思っておりますので、そういうところに大きな力を 注いでいかなければならないと考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 中山悌一君。 〇7番(中山悌一君) 先ほど申し上げましたように、決定権を持たないわけですね、お互いに。審 議会、副市長とも決定権を持たない中で、むしろそういった相談事までかかわるような、そういう体 制づくりに問題があると思うのですが、いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もちろん審議会の意見も聞いて、そしてあるいはまた副市長がそういうとこ ろへ出向いていって、そして私どもといろんな意見交換をして、よりよい方向を見いだしていくと、 それは当然のことでなかろうかなと。   副市長自体は、市長ではありませんので、決定権はありませんけれども、そういうような意見を 吸い上げて、そして私どもと一体となって相談をして、一体感の醸成をつくり上げていくと、そうい うことでやっていきたいと、そのように考えています。 〇7番(中山悌一君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 議員の皆さん申し上げますが、まだ質疑やられる方、予定している方挙手し ていただけますか。   午後1時まで休憩します。           午前11時55分  休 憩                                                        午後 零時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。   引き続き質疑を行います。   小池晃君。 〇15番(小池 晃君) お伺いをいたしますが、大分議論も尽くされてまいりましたので、簡潔にひ とつお聞きをしたいというふうに思います。   私は、副市長の関係、1人で頑張ってくれというのが、これ住民の声ではないのかなというふう に思っております。住民の声というものを黙殺をしてしまっては、民主政治の根本が崩れてしまうと いうふうに思っておりますけれども、この住民の声ということについて市長はどのようにお考えにな るのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に難しい問題でございます。   私どもは、ある程度いろいろな方々のご意見をいただきながら、やはり繰り返しになりますけれ ども、この圏域、対等合併して新しい1つの市町村が合併した段階において、やはり2人の副市長を 置いてしっかりと市政運営をしていくべきだという声も非常に多く聞かれていますし、また1人で頑 張れというような声も、それは当然あってしかるべきだと思います。その中で、私は熟慮をして副市 長2人制をお願いしたということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 今の答弁でありますけれども、住民の声ということが大事になってくるのだ というふうに思っておりますので、やはり副市長は1人で、あと足りない部分については、優秀な幹 部職員の皆さんと一緒になって頑張ってもらいたいというのが私は住民の大きな声なのだろうという ふうに思っておりますので、答弁いただきましたので、再度答弁は要りません。   終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) 議長のお許し得ましたので、質疑させていただきます。   今までの市長の答弁をお伺いしていますと、どうも7年間のこの合併に至る過程における職員が 積み上げた行財政改革に対する計画案、これというものが既にもう否定されているような気がしてな らない。ということは、副市長が2人制にするというお考えの中に、行財政改革プロジェクトを立ち 上げるということをお話ししておりますけれども、この7年間ぐらいで何億という人件費を投入して までつくり上げた合併の基本計画をなぜ実施もしないうちに再度これを見直ししようとしているのか。 それは、だれが実施するのか。それに携わった、ここにいらっしゃいます部長さんはじめ各支所長さ んが身にしみてわかっていることであります。それをどう管理、監督するかというのが重要なのであ りまして、それは市長みずからが責任を持って管理すべきでありまして、そうしていきますと、提案 にありました行財政改革担当者、それから合併の説明会、説明のためとか、それから地域が広いから という理由といろいろ加味していきますと、行財政の中の合併で立てた計画案を実施するコントロー ルは、それは職員がやるべきであって、それが市民と職員との信頼関係を構築するものだと私は考え ます。そうしていきますと、1人で十分であると思いますが、いかがお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 合併協議の中で、私も携わってきましたので、十分承知をいたしております。   繰り返しになりますけれども、本当に同じような繰り返しになってしまいますけれども、5つの 市町村、この広さの圏域、そしてそれぞれの地域を考えたときに、この新しい村上市のスタートをス ムーズに、そして効率的にかつ発展点にやっていくには、やはり2人の副市長を置いて、そしてそれ ぞれの分野で力を発揮していただいて、遺憾のないような新市のスタートをし、構築していくという ことではなかろうかなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) それと同時に、もう一つの私の今回今の質問の中にありました、これだけそ ろっている能力を持った職員、この人たちが自分たちで構築した行財政改革案、これをどう実施する かというには皆さん自信を持って計画を立てたのだろうと思うのです。ほかの委託料を払ってまでこ れを立てたわけでありません。13年から構築したこの計画案、これは皆さん、職員が責任を持って構 築するわけでありますので、そうすると、行政とか財政管理の副市長は、これはみずからもう構築し ているというふうに私は考えますので、1人でいいのでないかというふうに私は思います。   そして、先ほど副市長さんの給料が4年間5,000万とあるけれども、さっきお話ししましたよう に、何億もかけて構築し、ここまで皆さんで努力してできたもの、これをもっと大切にして、そして そのものが2年間でも運営をして、そしてそこに現状と差ができた、問題点ができたところでやっと プロジェクトチームの立ち上げ、そしてそれをどうするかというところにかかっていくのだと思うの ですが、まだ何もそれを実施していない。その中において、こういう2人制とる必要はないというふ うに私は思いますが、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何度も本当に同じような答弁になります。   2年後にプロジェクトチームを立ち上げるとか、3年後でいいとか、合併協議の基本項目はわか っています。しかし、早急にプロジェクトチームを立てて今後どうあるべきかというようなことを議 論をし、計画をつくっていかなければならない、それは基本計画と整合性を持って当然やっていかな ければならない話ではありますけれども、早急にそういうような仕事に着手していかなければならな いということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 岩倉幸治君。 〇21番(岩倉幸治君) ですから、そういう指令をご自分が各職員に出せばいいわけです。   そうすると、専任的な行政管理を主にした方、この副市長は要らなくなるはずです。そうでしょ う。そうでなければ、どういうことなのかどうも理解できないし、もっと発展的な答弁が期待できな いのは、本当に残念であります。   それと同時に、副市長制2人が地域の広大さを非常に何回も何回もお話しされておりますけれど も、それをカバーするための地域審議会等で吸収する。そこにおいても意見の吸収できるし、そして 各支所長さんがいらっしゃいます。この方々が先頭に立って地域住民と接触を保ち、そして本庁にお ける会議にいろんなことを提案し、そして活性化させることが行財政改革へつながると私は思います。 いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それはごもっともなご意見でございます。   しかし、今の現状をかんがみたときに、まだまだ5つの地域、それぞれ今スタートしたばかりで、 非常に大きな、大きな不安を抱いている。そして、一体感を醸成して新市として遺憾のないスタート 切るには、やはりそれぞれの分野で力を発揮していっていただきたい。そして、職員全体として頑張 っていかなければならない時期ではないかなと、そのように考えております。 〇21番(岩倉幸治君) ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ご苦労さまでございます。   同じ答弁を聞いていても仕方ないので、私のほうからは具体的なところでお聞きいたしたいと思 いますが、副市長1人にかかる、副市長がいただく給料というのが……年収です。手当も含めて1,29 2万円という答弁が先ほど聞くことができましたが、これは本人に渡る分の給料でございまして、人 件費という考え方でございますと、どういうことが言えるかというと、共済費、保険料、その他がそ こに含まれておりません。それらを含めると、行政、村上市としてその副市長1人に与えるその経費 は幾らになるのか。   とあわせて、4年後に退職金をいただくことになります、副市長は。その退職金の金額、これは できれば教育長も欲しいのですが、今は教育長の話ではございませんので、特別職、副市長、常勤の 特別職、副市長としての退職金の4年後もらえる金額、そしてあわせて年間に村上市が人件費として 保険料も含めて負担しなければいけない経費を聞かせていただきたい。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) それでは、事務的なことで私のほうから答弁させていただきます。   副市長の先ほど申し上げました1,292万2,712円という金額につきましては、説明が少し足りなか ったかもしれませんが、すべて給料、手当等も含めて総額でございまして、いわゆる市として副市長 を1人置くに必要な経費というふうにご理解をいただきたいと思います。   ちなみに、給料でございますが、給料につきましては、条例に定めた62万5,000円の12カ月分と いうことで、687万5,000円でございます。それから、賞与等、それから退職等、通勤手当等の負担金 につきましては474万9,525円、共済費が129万8,187円、総額で1,292万2,712円でございます。退職金 の金額につきましては、後ほどご報告させていただきたいと思います。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 議長、休憩していただいて、退職金計算してもらいたいと思います。   後ほどということではない。ここで聞いている。今傍聴の皆さんもいらっしゃいまして、議員の 皆様もいらっしゃいます。後で私にだけ教えてもらっても困る。しっかりとお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 暫時休憩します。           午後 1時13分  休 憩                                                        午後 1時15分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。   総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 大変失礼をいたしました。   副市長の4年後の退職金につきましては、一定の率がございまして、市町村総合事務組合に加入 しておりますので、それで計算いたしますと、780万円になります。 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ということは、1年間で1,292万2,712円の総額の報酬をいただける副市長さ ん、そしてさらに4年勤めれば780万円もらえる副市長さんをお一方ふやすということは、今どきは 大変失礼ですが、そこにいらっしゃることにおいての費用対効果という部分も非常に目を見張るとこ ろがございます。   というのは、国においても天下りとかいらっしゃいますね。税金を無駄に使われているというマ スメディアの放送まであります。そのような副市長を置いてまで市長の言われる必要なのだという効 果をどれだけ期待ができるのか、非常に私は疑問でしようがないです。つまり、先ほども出ましたが、 合併で失われるといけないところ、遠いところ、そして小さなところ、ここにつきましては、地域審 議会というのを合併協議会の中では立ち上げるということで、例えば政令都市になった新潟市であれ ば、豊栄市の市長さんは、地域審議会の長みたいなことをして、本当にボランティア精神旺盛の中で 豊栄市をまとめてくれたのです、新潟市に吸収された後も、豊栄というイメージが下がらないように。 私は何を言いたいかというと、市町村長というのは、朝日の村長さん経験者でございますれば、村長 の経験者であれば、朝日をまとめる地域審議会の長になってこそ市民のためになるのだと思うのです。 だから、その関係の中で副市長をふやすまでは至らないと思います。   先ほどもありましたが、すばらしい職員さんがいっぱいいるではないですか。この方々を采配で きて、初めて市長の政策がまとまっていくと私は感じるところであります。市長どうですか、ここで 少し、確かに何度も答弁聞くかもしれません。1人でいかがか。いや、2人が必要だ。この繰り返し になろうかとは思いますが、最後にそういう部分でいうと。お聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 姫路議員のご意見、全く立派なご意見だと考えております。そのとおりだと 考えております。   しかし、今は合併をしたというときでありまして、今だからこそそれが必要だと私は考えたとい うことでご理解をいただきたいと思います。 〇16番(姫路 敏君) 終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほかございませんね。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) これで質疑を終わります。   これから討論を行います。   最初に、原案に反対の討論を許します。   8番、小杉和也君。           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 私は、反対の立場で討論いたします。   市長の市政運営、政策立案体制の強化のため、2007年4月1日に地方自治法が改正され、副市長 という役職ができましたが、副市長は市長を補佐し、市長の命を受けて政策、企画をつかさどり、そ の補助機関たる職員の担当する事務を監督することとされています。先ほどの市長の答弁で、1人は 本庁を円滑に運営するため、2人目は市民への周知、直接出向く、連帯感を持たせるとありました。 また、提案理由には、そのためにどうしても必要なのだと言っておりました。しかしながら、私はど うしても副市長が2名必要だという明確な必要性を感じません。2名置いています他市は、住民サー ビスの充実のために内部の業務を分担するということで置いております。昼休みにある市の副市長の 事務分担を調べてまいりました。1人の副市長は総務、総合政策課、財政課及び税務課が担当する事 務、もう一人の副市長は市民生活、健康福祉課、農林水産課、地域整備課、上下水道課、観光課、支 所が担当する事務とありました。そちらのほうが住民のサービスになるためだと思います。ほかの市 も調べてまいりましたが、1人が本庁を円滑に、1人が住民のところに出向くという市はありません でした。私は見つけられませんでした。これは、規則でございますが、市長は市民の理解が得られる と考えておりました。むしろ外に出向くのは、市長であるべきだと思います。タウンミーティングも できます。井戸端会議もできます。市長が直接声を聞けばいいのです。   選挙公約の中にも、副市長2名制はうたっておりません。むしろ先ほどから何度も出ていますが、 行財政改革の徹底と健全財政を訴えています。また、行財政プロジェクトチームで一番になるのは、 この高い人件費なのではないでしょうか。人口規模、面積が広い、そんなふうにおっしゃっておりま す。南魚沼市、こちらは6万2,000でございますが、副市長の定数は1名でございます。糸魚川市、 若干少ないですが、5万人、こちらも1名でございます。9万3,000人の柏崎市も1名でございます。 人口規模6万2,000、十日町市。こちらは、5つの市町村が合併した地域でございます。条例は、2 名以内となっております。2名でなくても運営できると考えます。様子を見て2名の体制にするとい うこともできます。この条例は、2名という提案でございますので、私はこの条例には反対いたしま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、原案に賛成の討論を許します。   板垣一徳君。           〔29番 板垣一徳君登壇〕 〇29番(板垣一徳君) 傍聴者の皆さん、大変ご苦労さまでございます。私は、市長と同じ山北町出 身だから賛成の意見を述べるのではございませんので、よくお聞きしてもらいたいと、こう思います。   実は私は、この村上市1市2町2村の合併に当たりまして、7年猶予、当初は合併研究会、合併 懇談会、そして合併協議会、そして法定協議会と重ねること7年間にわたってこの新市村上市がこと しの4月に誕生されたことは、皆さんご案内のとおりであります。先ほど来面積のこと、あるいは人 口のこと、観点から考えますと、大変難しい選択になるのではなかろうかと私も思っております。し かしながら、山北町から荒川町まで直線にしまして50キロの距離がございます。このような中で、道 路が折れ曲がっておりますから、行くにも1時間、帰るにも1時間の時間を要するということ。それ に、7万人の人口が今大変心配しております。後に今までの過去のことを申し上げますが、今ほど来 反対の皆さん方は財政面から、いわゆる行政改革からの点からのみお話をされて、私お聞きしており ました。確かに1,292万、給料はこの圏域では何人しかいないでしょう。しかしながら、900人の職員 を10分間ずつの仕事をしていただくならば、どういう数値が生まれるかということなのです。900人 の職員の皆さん方に10分ずつ余計な仕事をしていただきますと、9,000分であります。1日に換算し ますと、20人分の職員が多く仕事をするということになるのです。私は、財政から考える点、あるい は市民のこの今心配している、このことにも耳を傾けていただきたい。   例えば私は4月27日に当選をいたしまして、山北町でいろいろな団体の総会、商工会の総会ある いは期成同盟会の総会、方面隊の演習あるいは運動会、たくさん出てきておりますが、残念ながら市 長、副市長、いわゆる行政を監督する方は一度も来たことがございません。そのときに市民は何を言 うかというと、今度副市長ができたら、板垣さん、来るのでしょうと。そうですよ。学校教育のため にも、あるいはボランティアと同じような方面隊の活動をされている、この皆様方がこの圏域に何千 人いるのです。その方々に指導者が時折参画して、そして市政の方向やら、あるいは管理、監督をす るということは、私はあってしかるべきだと思っております。ぜひともこの議員の皆さんはじめ傍聴 者の皆さん、金だけではなくて、この7万人の住民の皆さん方が合併してよかったと安心できる行政 が今出発点で最も重要なことであろうと、こういう観点から考えまして、私は賛成の立場をとらせて いただきます。どうもありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、原案に反対の討論を許します。   本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) 議長のお許しをいただきましたので、議第29号 村上市副市長定数条例制定 につきまして反対の討論をさせていただきます。   このたびの5市町村の合併の一番の目的は経済改革、行政のスリム化が第一だったはずでござい ます。また、各支所に支所長及び行政のプロであります職員も配置し、今後は地域審議会も発足をし、 旧市町村単位での審議会は十分に行っていけるはずでございます。また、市長みずから、また我々議 員みずから圏域の声を聞くことは十分に可能なことでございます。新潟市の副市長も3人、7万人の 村上では私は1人で十分であると思います。その1人の副市長を採用することにより、経費の面、ま た歳費の面、それだけかけることが本当に必要なのかどうか。税金を預かる行政の長としては、全く もって不十分な私は答弁と感じます。もっと時間をかけて市民の皆様の判断を聞きながら決めてもよ いことと私は思います。この広い県域をスムーズにいくために2人置くのだという答弁ではございま すが、1人ふえることでの仕事とは私は全く関係のないことと思います。市長みずから、我々議員み ずから本当に地域の市民の皆様にきちっと語ることによって、その職務は補えるものと考えます。よ って、私はこの議第29号 村上市副市長定数条例制定につきまして反対とさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、原案に賛成の討論を許します。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 次に、原案に反対の討論を許します。   相馬エイさん。           〔22番 相馬エイ君登壇〕 〇22番(相馬エイ君) 議第29号 村上副市長定数条例制定について反対の討論を行います。   市長は、副市長の定数を2人とすると条例制定を提案していました。しかし、村上市長選挙広報 には、大滝平正7つの約束とあり、1として行財政改革を徹底して健全財政を堅持します。そして、 小さい字ではありましたが、最小の経費で最大の効果を上げますとあります。このように公約してお きながら、当選して市長の座についたとたんに副市長2人を提案、ここには言っていることとやろう とすることに矛盾があります。副市長1人につき年間1,292万2,000円、約ですが。4年間で約5,000 万円、退職するとすれば退職金約780万円、合計で5,780万円になります。副市長2人にするというこ とは、この倍の数字であります。何と厳しい財政の中でおろかなことでしょう。例えば市長みずから の給料、手当を半分にしてもいいからというような言葉は、一つもありませんでした。物価の値上が り、ふえ続ける負担増、長引く不況の中で市民は苦しんでいます。地方自治体の仕事は、住民の安全、 福祉、暮らしを守ることです。市長の答弁からは、ご自分の立場からの答弁のみで、ご自分と副市長 1人と各部長たちと各支所長とで厳しい財政の中市民の暮らしを守り、村上市発展のために全力で頑 張るという言葉は、何一つありませんでした。何人かの方が質疑をいたしました。そこで、明らかに なりましたことは、市長は広大な土地であります。そして、自分のかわりにいろんな仕事をしていた だきますという言葉を何回も、何回も繰り返されました。しかし、その言葉の裏返しすれば、この広 大な7万の新しい村上市でしっかりと自分が副市長1人とでかじ取りをするという勇気、そして自信、 そして市民の力をかりて頑張るという気迫は、私には感じられませんでした。   以上申し上げましたように、副市長を2人にするということは、市民が到底納得するものではご ざいませんし、今当選したこの場において副市長2人を提案してきたということは、ただ、ただびっ くりしている。そして、どういう市長は感覚をお持ちなのだろうという心配をしております。   以上、反対の討論として申し上げました。終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) そのほか討論ございませんか。   姫路敏君。           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) 議長のお許しを受けましたので、これから反対の立場で討論いたしますが、 ここで賛成の討論された板垣一徳議員、非常に一生懸命お話しいただいたと思います。というのは、 やっぱり反対する人もいれば賛成する人もいなければいけないということでございますし、それとも う一つは、1,292万円というその報酬をもし市長が2人がついていただきたいというのであれば、例 えばの話、その給料改正の条例も一緒に持ってくればいいのです。つまり1カ月10万円にするから2 人置かせてくれと。例えばの話、議員は27万3,000円なのです。1年間400万ちょっといただいており ます。したがいまして、その400万ぐらいの分をこうやって勉強しながら議会でお話をして、皆様に フィードバックしていくというのが仕事でございます。少なくともそのぐらいの金額の中で、お二方 というのであれば、これまた考え方も変わってくるでしょう。2人必要なのであれば、お一方の分、 しっかりとそういうことで最初から私はお給料も含めて言うべきだろうと。お金だけではないと。お 金です、やっぱり。それだけ支払われるということは、やっぱりそれだけの仕事を期待するわけです。 やっぱりそういうことを考えて、財政の部分から言うと、もう少し市長のほうも給料も含めて慎重に その2名を上げていただきたかったと、そういうふうに思います。   私も、文章書いてきたのですが、副市長2名とする条例制定は、合併の新市を目指している財政 の健全化、特に人件費抑制という大きな目標からも、ずれているのではないでしょうか。市長は、地 元紙などのメディアに向けて財政の健全化に取り組まなければならないと、あれほどまで訴えており ます。にもかかわらず、このように副市長2人という条例を上程してくること自体疑問に思えてなり ません。多くの市民は、さきの教育委員会の同意と一緒に、今回の人事策にかわる条例制定議案にも 嘆きと悲しみを持つことでしょう、このままでいけば。市民は、今大変な思いをして生活をしており ます。この6月から燃料代の高騰によって、物価上昇も相次いで、生活必需品までも高くなって困っ ている方がたくさんおります。全く楽にならない、生活も。そして、事業主の方も、会社の経営まで 我慢、我慢を重ね、さらに渇いたぞうきんを絞っても一滴の水も出ないように、限界まで来ておりま す。そういう企業の方もいらっしゃいます。それでも、地域の発展を祈り、わずかな明かりに行政の 采配に期待を込めて、強い責任感のもと納税義務を忠実に果たそうと、さらに節約して、節約して頑 張っている企業、住民がいるのです。そのような方々からいただいた血税を、いや、納めていただい た大変貴重な税金を我々議員は行政に正しく使っていただけるよう、正しく使っていただけるように 監視して、時には行政に対して勇気を持って反対をしなければならないときもあります。それが本当 の議会人ではないでしようか。そのような議員活動を皆が実践することで、議会と理事者が正しい関 係で機能し、お互いに緊張感のある正しい行政運営がなされるものと私は確信しております。   そこで、経費の抑制という観点からは、副市長の人件費については、先ほど来ありましたように、 相当な金額がございます。このような高級取りの特別職が本当に2人も必要でしょうか。市民は、そ のことを望むでしょうか。私は、1人で十分であると考えます。現在は、市町村合併において各市町 村から先ほども言ったように、優秀な幹部職員が集結されております。市長に求められる手腕とは、 このような優秀な職員を政策のスタッフとして右腕、左腕としてうまく人材の能力を導き出していた だくことにあるのです。副市長を1人ふやすことではないのです。したがいまして、副市長は1人と して、不足する分を幹部職員に充ててもらえると、こういうぐあいにしていただきたい。   なぜこのようなことを申し上げるかといいますと、市町村合併でさまざまな活動補助金が抑制さ れ、市民にも我慢してくれ、我慢してくれということの場面がふえてきております。今後もふえてき ます。私は、副市長にかかる年額一千二、三百万のお金、これを市長が逆に我慢していただいて、そ して我慢している市民に、1,000万です。年間一千二、三百万の金を向けてあげれば、大きな事業が できるはずなのです。1,200万副市長に払うがゆえのお金を市民に向けてもらえば、必ずいい事業が できるはずです。そういうふうに使っていただきたいのです。   最後に、町村長には行政四役などの常勤の特別職ポストを希望するのではなくて、旧町村長です。 合併をしたら、旧町村ごとにできる地域審議会という中に入っていただいて、そして山北町、朝日村、 神林村、こういったところでの長だった方々がそこでまとめ上げるのが、本当の恩返しではないです か。そういったことに努めていただきたいものなのです。議員の皆様にお願いがございます。ご英断 をしていただいて、市民の立場から副市長2名という、全く財政的な厳しい状態でございますので、 勇気を持って反対してもらいたいと思います。必ずそれが市民のためになろうかと思います。   これをもちまして私の反対討論を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) これで討論を終わります。   これから議第29号を起立により採決いたします。           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 大変申しわけないですが、採決は投票にしていただきたいのですけれども、 どうでしょうか。お願いします。           〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 投票という声がございまして、賛成者もありますが、投票に2通りあります。 記名と無記名とございます。どちらを……。           〔「無記名です」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 無記名。   無記名投票の声があります。この場合の請求の成立には、会議規則第71条第1項の規定により3 名以上を必要といたします。よって、挙手により確認いたします。           〔賛成者挙手〕 〇議長(佐藤宮吉君) 挙手3人以上であり、無記名投票の要求は成立いたしました。   これから議第29号を無記名投票により採決いたします。   議場を閉鎖します。           〔議場閉鎖〕 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は議長を除き29名です。   投票用紙を配付します。           〔投票用紙配付〕 〇議長(佐藤宮吉君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 配付漏れなしと認めます。   投票箱を改めさせます。           〔投票箱点検〕 〇議長(佐藤宮吉君) 異状なしと認めます。   念のため申し上げます。投票は本案を可とする者は賛成と、本案を否とする者は反対と記載の上、 点呼に応じて順次投票願います。   なお、会議規則第73条第2項の規定により、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票 は否とみなすことになっておりますので、その点特にご注意願います。   点呼を行います。           〔点呼により順次投票〕 〇議長(佐藤宮吉君) 投票漏れはありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 投票漏れなしと認めます。   投票を終わります。   議場の閉鎖を解きます。           〔議場開鎖〕 〇議長(佐藤宮吉君) 開票を行います。   開票立会人は、議会が行う選挙の方法に準じ、会議規則第31条第2項の規定によって、3番、本 間清人君、19番、小林重平君を指名します。   両者の立ち会いを願います。           〔開  票〕 〇議長(佐藤宮吉君) 開票の結果を報告します。   投票総数29票、これは先ほどの出席議員数に符合しています。   そのうち、賛成  14票        反対  15票   以上のとおりであります。   よって、議第29号は否決されました。   暫時休憩いたします。           午後 1時56分  休 憩                                                        〔議長、副議長と交代〕           午後 2時18分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩を閉じ再開いたします。   議長が都合により早退されましたので、地方自治法第106条第1項の規定に基づき副議長の私が 議長の職務を行いますので、よろしくお願いを申し上げます。                                              日程の変更 〇副議長(三田敏秋君) 理事者より議第30号及び議第31号の取り下げの申し出がありましたので、 議長においてこれを許可いたしました。したがいまして、本日の議事日程について会議規則第21条の 規定によって、日程第13、議第30号 村上市副市長の選任について及び日程第14、議第31号 村上市 副市長の選任についてを削除し、日程第15、議第32号 村上市監査委員の選任について以下を順次繰 り上げ訂正いたします。これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(三田敏秋君) ご異議なしと認めます。   よって、日程第13、議第30号 村上市副市長の選任について及び日程第14、議第31号 村上市副 市長の選任についてを削除し、日程第15、議第32号 村上市監査委員の選任について以下を順次繰り 上げ訂正いたします。                                              日程第13 議第32号 村上市監査委員の選任について 〇副議長(三田敏秋君) 日程第13、議第32号 村上市監査委員の選任についてを議題といたします。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程いただきました議第32号について提案理由のご説明を申し上げ ます。   本件は、村上市監査委員のうち、識見を有する者の中から選任するものとして、村上市上片町の 種部義秋さんを選任したいので、地方自治法第196条第1項の規定により議会の同意を求めるもので あります。   同氏の略歴につきましては、お手元のとおりであります。長く税務署に勤められ、退職後は税理 士事務所を開設し、短い期間ではありましたが、この3月までは旧村上市の監査委員を務められてお りましたことから、新市の監査委員として適任であると考えております。よろしくご審議の上、ご同 意賜りますようお願い申し上げます。 〇副議長(三田敏秋君) それでは、これから質疑を行います。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(三田敏秋君) これで質疑を終わります。   本件は人事案件ですので、委員会付託を省略し、討論を用いないで直ちに採決したいと思います が、これにご異議ございませんか。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(三田敏秋君) ご異議なしと認めます。   よって、本件は委員会付託を省略し、討論を用いないで起立により採決いたします。   本件は原案のとおり同意することに賛成諸君の起立を求めます。           〔賛成者起立〕 〇副議長(三田敏秋君) 起立全員です。   よって、議第32号は原案のとおり同意することに決定いたしました。                                              日程第14 議第33号 村上市監査委員の選任について 〇副議長(三田敏秋君) 日程第14、議第33号 村上市監査委員の選任についてを議題といたします。   木村貞雄君は退席を願います。           〔13番 木村貞雄君退席〕 〇副議長(三田敏秋君) それでは、理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程いただきました議第33号について提案理由のご説明を申し上げ ます。   本件は、村上市監査委員のうち、議会議員の中から選任するものとして村上市七湊の木村貞雄氏 を選任したいので、地方自治法第196条第1項の規定により議会の同意を求めるものであります。   同氏の略歴につきましては、お手元のとおりであります。神林村議会議員として28年余り務めら れ、地方公共団体の財務や行政の仕組みにも知識があり、すぐれた職見を持たれた方と思っておりま すので、適任と考えております。よろしくご審議の上、ご同意賜りますようお願い申し上げます。 〇副議長(三田敏秋君) それでは、これから質疑を行います。   16番、姫路議員。 〇16番(姫路 敏君) 監査委員で木村貞雄さん、非常によろしい方だと思います。   市長にちょっとお聞きしたいのですが、監査委員の議会の推薦というのはどのような形の中で理 事者側のほうに議会の中でこういうふうに人選が行われたのですよということを、恐らく議長のほう からお話があって、それを受けて理事者側として上程されてきたのだろうと思いますが、私はその内 容を一向にわからないのです。その内容全然だれにも聞いていない。これ、どんなふうにして議会の 推薦があって、議長から得て、理事者のほうに伝わったのか。大変なことなのです、実を言うと。ち ょっとお聞かせ願いたいと思います。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 木村貞雄議員につきましては、監査委員として適任であるのでというような ことでございます。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路議員。 〇16番(姫路 敏君) 私も、木村貞雄議員が一生懸命やられる方です。いろいろな経験もお持ちで よろしいかなとは、私はこのようには思っております。   私の聞いているのは、市長が上程されてきた経緯です、経緯。いわゆる市長が木村貞雄議員とい ってやっているだけではないと思うのです。いろいろな部分でやっぱり議会の議長さん、副議長さん、 あわせて事務局サイドからもいろいろなアドバイス、ご指導を受けながら市長が提案のところまで至 ってきていると思うのですが、その経緯を何分にも議会の私の知り得る範囲だと、この議会の30名の 議員全員が掌握しているとは私は思えないのです。したがいまして、そのような状態でこの選挙を行 ってよろしいのか、非常に私は疑問に感じるところありますので、市長さんのほうからその辺をしか としたご答弁をいただければ、非常に私もありがたいなというふうに思うのですが、お願いいたしま す。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま申し上げましたように、私も木村貞雄さんは適任者と思っておりま したし、また議会の皆さんからも木村貞雄さんは適任だから、監査委員として最適任だということで、 そういう経過をたどって申し上げているということであります。 〇副議長(三田敏秋君) 姫路議員。 〇16番(姫路 敏君) 議長、副議長、私の言われていることよくご存じだと思うのですけれども、 把握しているかと思うのですが、上程議案の中で、今審査されようとしているのは、その木村貞雄さ んが監査委員としていいのか悪いのか、これは確かにそれを審査しているわけで、上がってきた上程 する経緯までは要らないといえば要らないのだかもしれません。   しかしながら、私はしっかりと議員さんを納得させて、まず議員を納得させなければいけない、 理事者側としてみれば。先ほどの条例制定もそうですが、議員に納得できる説明ができるということ がやっぱり市長に求められる裁量だと思うのです。したがいまして、私はその上がってきた経緯、つ まり議長からお話があったのだよと。議長が会派の会議をかけてこういうふうな形で進んでいるよと、 そういういわゆる議員が納得できるような材料と答弁をいただければ非常にありがたい。私は、木村 貞雄さんを否定するものではないのです。ただ、そういうことがあるものですから、聞いている。こ こなのです、ご答弁の趣旨は。市長、何とかその辺を理解した上でお願いしたいのですが。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま申し上げておりますように、議長からも副議長からも、そして私も 木村貞雄さんが適任であるという順序を踏みましてご提案を申し上げたということです。 〇16番(姫路 敏君) はい、わかりました。 〇副議長(三田敏秋君) 22番、相馬エイ議員。 〇22番(相馬エイ君) 伺います。   先日議運があった折、監査委員の選任についてのご報告のときに、総務部長より議会から推薦を いただきましたという言葉がありました。私は、議会から推薦をいただいたという言葉があったので すが、いつ話し合いというか、そういうことがされたのでしょうかと、全然知りませんよと問い直し ましたら、勘違いでありましたということで訂正されました。   しかし、今市長は議長、副議長からも推薦をもらっていますかのような答弁をなさいましたが、 私はっきり聞いたのです、議長に。議長のところに市長から議会からお一人適任者を出してというか、 言葉は悪いのですけれども、推薦していただきたいというお願いがあったのですかと聞きましたら、 市長からはありませんでしたと、はっきり答えました。ですから、この姫路さんもおっしゃいました ように、木村貞雄さんがどうのこうのではないのですが、その決め方というか、やっぱり会派代表者 会議もあるわけですし、議会から監査の1人を出さなければならないのだけれどもという、やっぱり ざっくばらんな話し合いが当然されてもいいのだと思うのです。なぜならば、監査委員というのは非 常に大事な任務を持っているのです。行政のした仕事に対してしっかりと監視するというか、精査す るというか。ですから、そういう大事な仕事をする方がどこでどういう形でどなたの推薦で市長のほ うに届けられたのかわかりませんが、そういう不透明な出し方をしているということは、このご本人 にとっても非常に嫌な思いをするのだろうと思うのです。ですから、そういう点では今後の教訓にし ていただきたい。村上市議会は、かつて賛成も反対もこの議場で本当に大いにけんかをしました。や り合いました。しかし、それが議会というものなのだろうと思うのです。ですから、会派代表者会議 もあるわけですので、そこでしっかりと議会からの監査委員はこの人がいいだろうというようなこと がざっくばらんに話し合われてもいいものだろうと私は思うのです。そういう点では、今回どういう 経緯でこの方が推薦されたのかということは、本当に全く知らない議員さんがたくさんいる。そうい う議会であってはならないのだろうと思うのです。   そこで、市長、お聞きします。宮吉議員、言いませんでしたよね。議会から出してくださいと。 いつ議長に言いました。宮吉議長からは、市長からは言われておりませんとはっきりお聞きを私はし たのですが。 〇副議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、担当部局から私の命を受けてしていると思いますが……。 〇22番(相馬エイ君) 担当部局といいますと。2つ目の質問です。 〇副議長(三田敏秋君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 私のほう、先ほど議運の話をお伺いいたしましたけれども、その件につ きましては、その議運の中でお話ししたとおりでございます。   それから、この監査委員の選任につきましては、市長の専権事項でございますので、中身につい ては私からお答えする必要はないと思いますが。 〇副議長(三田敏秋君) 相馬議員。 〇22番(相馬エイ君) では、最後の質問です。   ということは、市長がこの方を推薦されたのですよね。だけれども、私はある方からこの方でど うだろうと電話もらったのです。やっぱりそういうことではいけないだろうと思うのです。ですから、 今後議会は対等に話し合う。そして、ぶつかり合う。そして、住民にしっかりと恥ずかしくないよう な議会にならなければならない。そういうことも含めまして、今後議会からのいろんな委員をお願い するようなときには、公にしっかりとしたルートでお願いをしていただきたい、そのことを申し上げ まして終わります。(拍手) 〇副議長(三田敏秋君) 傍聴の方は拍手を慎んでいただきたいのですけれども、よろしくお願いし ます。           〔「何言っている」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(三田敏秋君) だれですか、今。何言っていると言った人、ちょっと悪いですけれども、 退場していただけますか。           〔「退場せい」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(三田敏秋君) ほかにご質疑ございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(三田敏秋君) これで質疑を終わります。           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(三田敏秋君) はい。 〇16番(姫路 敏君) 投票でお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。           〔「賛成」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(三田敏秋君) 姫路議員にお尋ねしますが、無記名投票ということですか。 〇16番(姫路 敏君) はい。 〇副議長(三田敏秋君) 無記名投票の声があります。会議規則第71条第1項の規定により3人以上 を必要といたします。よって、挙手により確認をいたします。賛成の方の挙手をお願いします。           〔賛成者挙手〕 〇副議長(三田敏秋君) 挙手3人以上であり、無記名投票の要求は成立いたしました。   それでは、これから議第33号を無記名投票により採決いたします。   議場を閉鎖いたします。           〔議場閉鎖〕 〇副議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は副議長を除き27名であります。   投票用紙を配付いたします。           〔投票用紙配付〕 〇副議長(三田敏秋君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(三田敏秋君) 配付漏れなしと認めます。   投票箱を改めさせます。           〔投票箱点検〕 〇副議長(三田敏秋君) 異状なしと認めます。   念のため申し上げます。投票は本案を可とする者は賛成と、本案を否とする者は反対と記載の上、 点呼に応じて順次投票願います。   なお、会議規則第73条第2項の規定により、賛否を表明しない投票及び賛否が明らかでない投票 は否とみなすことになっておりますので、その点特に注意をお願いいたします。   それでは、点呼を行います。           〔点呼により順次投票〕 〇副議長(三田敏秋君) 投票漏れはございませんか。           〔「なし」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(三田敏秋君) 投票漏れなしと認めます。   これで投票を終わります。   議場の閉鎖を解きます。           〔議場開鎖〕 〇副議長(三田敏秋君) これより開票を行います。   開票立会人は、議会が行う選挙の方法に準じ、会議規則第31条第2項の規定によって、3番、本 間清人君、19番、小林重平君を指名します。   両者の立ち会いを願います。           〔開  票〕 〇副議長(三田敏秋君) それでは、開票の結果を報告いたします。   投票総数27票、これは先ほどの出席議員数に符合しております。   そのうち、賛成  14票        反対  13票   以上のとおりであります。   よって、議第33号は原案のとおり同意することに決定いたしました。   それでは、木村貞雄君を入場させてください。           〔13番 木村貞雄君入場〕 〇副議長(三田敏秋君) 木村貞雄君に申し上げます。村上市監査委員の選任については、同意する ことに決定いたしましたので、お知らせいたします。                                              日程第15 平成20年度村上市施政方針 〇副議長(三田敏秋君) 日程第15、平成20年度村上市施政方針について市長の発言を許します。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 本日、ここに市政の基本方針を表明できることは、まことに光栄であります。 今議会は、新市誕生後初めての定例会となりますので、市政運営に関する所信を申し述べ、市民の皆 様、議員の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。   初めに私は、さきの市長選挙において、市民の皆様にご判断をいただき、新村上市の初代市長と して就任いたしました。これから市民の負託にこたえるため、重責を自覚し、全力で職務に取り組ん でまいります。また、同時に私に対するご批判にも謙虚に耳を傾け、ご理解とご協力をいただけるよ う進めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。   去る4月1日、新「村上市」が市民の大きな期待と夢を乗せ船出いたしました。合併の必要性を 訴えてきた者としては感無量の思いであり、新市誕生に至るまで大変なご苦労をなされた関係各位に 対し、この場をおかりしまして心から感謝とお礼を申し上げます。   さて、地方自治体にとって、厳しい財政状況を克服しつつ幅広い住民の声にこたえていくには、 このたびの合併は必要であり、私たちの選択は、将来の世代からも正しい選択だったと評価されるも のと確信いたしております。   今、地方の自治体は、長引く景気低迷の影響による税収の落ち込みに加え、サブプライム住宅 ローン問題に端を発した円高傾向、原油高などによる株価の低迷、素原材料の高騰、さらには、道半 ばの三位一体改革などにより、かつて経験したことのない大変厳しい財政状況に置かれております。   このため、行財政運営においては、既成概念にとらわれない、まさに変革・改革が求められてお り、多様な住民ニーズを的確に把握し、きめ細かな、より実効性の高い施策を進めていくことが重要 であります。   また、ことしは、北海道洞爺湖において主要国首脳会議の開催が予定されており、主要テーマの 一つである「環境・気候変動」において、ますます地球の環境問題が大きく取り上げられ、我が国が 提唱する「クールアース50」の推進の必要性が高まる年でもあります。   このことは、多様化する市民ニーズに加え、世界的にも生活形態の変革が求められることから、 地方都市においては生活の利便性の向上と二酸化炭素排出量削減のバランスをとることが大変重要な 課題として受けとめなければなりません。先人たちが築き上げてきた、豊かな自然と文化を次の世代 に引き継ぐためにも、市民一人一人が自然と郷土を愛し、自信と誇りを持って、生活していける村上 市にしていくことが、私たちに課せられた責務であり使命であります。   私はこうしたときに、市政を担当することの重責を強く感じておりますが、厳しい時代を乗り越 えて将来への展望が開けるふるさとづくりを目指し、市民の皆様、そして議会の皆様と一緒になって 取り組む所存でありますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。   それでは、本市が発展していくため、合併市町村基本計画の基本的方向と私が公約して掲げてき た重点施策の主なものについて、その概要を述べさせていただきます。   まず、取り組むべきことは、市民が抱えている合併の不安解消であります。   私は、これまで各地域において、市民の皆様のご意見をお聞きしてまいりましたが、一番多く聞 かれたのは「合併して自分たちの生活は大丈夫なのか」という不安の声でした。   合併論議は、紆余曲折を経ながら約7年間の歳月をかけ実を結んだわけですが、合併後の行政運 営などについて市民への周知が必ずしも十分ではなかったことが、こうした不安の一つではないかと 感じております。   そこで、早い時期に各地域におうかがいし、座談会等を開催し、合併後の行財政運営に対する不 安解消とまちづくりに対する連帯及び参画意識を市民の皆様と深めてまいりたいと考えております。   また、職員にも行政は、市民に対してのサービス業であることを徹底させるべく、積極的に地域 行事等に参加し、対話を重ね市民の不安解消に努めるよう指示したところであります。   次に、行財政改革の徹底と健全財政の堅持であります。   自治体にとって合併は、最大の行政改革とも言われ、合併後の数年間、国・県の財政支援等のあ るうちに、持続可能な行財政システムを構築することが必要であります。   特に、冒頭申し上げましたように、大変厳しい財政運営でありますが、市民への行政サービスを できる限り低下させないよう配慮しなければなりません。健全財政は、重要課題であります。   これまでも、集中改革プランなど行財政改革に取り組んでまいりましたが、できるだけ早期に庁 舎内に行財政改革プロジェクトを立ち上げ、効率的な行財政運営に努めてまいります。   次に、未来を担う人づくりであります。   地域の次世代を担う子供たちは「地域の宝」であり、人材は、本市の財産でもあります。   近年、学校教育関係者のご尽力により、当地域においては、大学等への進学率が伸びてきている と同時に、地元企業等においても新卒者の採用割合がふえております。   このため、人づくり、ひいては地域活性化につながるよう、意欲ある青少年の大学等への進学支 援等に寄与できる独自の奨学金制度と学習支援に係る指導員等の有料ボランティア制度の整備に努め てまいります。   次に、子育て支援と元気な高齢化時代づくりであります。   少子・高齢化の問題は、本市においても避けて通れない大変大きな課題であり、嫁婿対策をはじ め、子供を安心して産み育てる環境づくりが重要と考えております。   このため、子育て支援センター、保育園、学童保育所などの児童福祉施設や業務内容の充実を図 るとともに、ボランティア組織の育成や地域・市民との協働による相互支援の仕組みづくりを推進い たします。   また、高齢者が元気に生きがいを持って地域で暮らせるよう、就労機会の拡充や高齢者の持つ技 術や能力が生かされる活動を構築してまいります。   次に、均衡ある地域づくりであります。   県内で一番広い市域面積を誇る本市においては、それぞれに個性や伝統・文化を有する地域が点 在しており、この個性を大切にした総合的・一体的な地域づくりが不可欠であります。   このため、情報格差の解消と過疎化対策の一翼を担うユビキタス社会の実現を目指し、情報通信 網の整備を順次行ってまいります。   また、生活交通確保対策として、これまでも定期バス路線を確保してまいりましたが、今後、急 速に進むことが予想される少子・高齢化への対応及び効率的な市民の交通手段を確保するため、コミ ュニティーバスによるネットワーク化の検討に入ります。   さらに、住民参加型の行政運営と、市民の声をきめ細かく行政に反映させるため、各地区の代表 で組織する「地域審議会」を設置いたします。   今後、本審議会が地域の意見を施策に反映できるような仕組みづくりを行ってまいります。   次に、産業の振興と元気な地域づくりであります。   人づくりの成果がこの地域にとっても実のあるものになるためにも雇用の場の拡充が必要であり ます。   幸い本市には、最先端技術を有する企業や多岐にわたる分野の工場が数多く立地しております。   特に、工業団地や農村地域工業等導入地区などに立地された企業の絶え間ない努力により、雇用 の場が確保されていることはまことに喜ばしいことであります。しかし、冒頭申し上げましたように 円高、株価の低迷及び素原材料の高騰などから、雇用の機会が安定されないことも想定されます。   また、大学等で専門知識などを得ても、それを生かし切れない現状もあることから、高速交通体 系及び高度情報通信網整備の進展と広大な土地を有する本市の利点を生かせる企業誘致を進めてまい ります。   さらに、本市には、特色ある食文化や自然の恵みが豊富なことから、市街地で、また、集落で特 色を生かしたコミュニティービジネスの創出・普及に取り組んでまいります。   元気に安心して暮らせるということは、医療体制の充実が何よりも大切かつ重要であります。厳 しい医療環境ではありますが、関係機関等の理解をいただき救急医療体制の整備を早急に進めてまい る所存であります。   最後に、交流人口の拡大と協働による活気に満ちた地域づくりであります。   過疎化が進む地方自治においては、異口同音に交流人口の拡大を唱えているところでありますが、 私は、市外の人に本市を愛してもらう前に、市民みずからが郷土をこよなく愛する「愛郷無限」が大 切であると考えております。   市民にとって居心地のよい市は、他に住む人にとっても魅力的なはずです。このため、活気に満 ちた魅力ある地域づくりを積極的に行い、官民協働のまちづくり推進してまいります。   また、本市の恵まれた自然環境と既存施設を最大限に活用しながら、全国的にもこれまで余り例 のない海を利用したクラインガルテンいわゆる滞在型市民農園を導入し、交流から派生する定住対策 を進めたいと考えております。   さらに、これまでばらばらに進められていた交流事業を一体化し、観光や特産物等のすぐれた地 域資源を点から線へ、線から面へと広げ、人・物の交流拡大を図ってまいります。   以上が市長就任に当たっての私の基本的な考えと重点施策であります。   今後は、合併市町村基本計画を最大限に尊重しつつ、マネジメントサイクルを取り入れた新市の 第1次総合計画を速やかに策定し、進捗管理や市民の評価をいただきながら、これらの施策を確実に 推進してまいります。   次に、今年度の一般会計本予算の概要と主要事業の取り組みについて、申し上げます。   まず、今年度の本市の予算規模でありますが、一般会計総額で298億8,000万円を計上いたしまし た。   主要財源につきましては、市税で74億6,716万6,000円、地方交付税で113億7,700万円、国県支出 金33億7,111万3,000円、市債29億1,920万円を見積もりました。   次に、主要事業の取り組みにつきましては、合併市町村基本計画の主要施策を基本にご説明申し 上げます。   安心と安全、人に優しい都市づくり。   初めに、安心と安全、人に優しい都市づくりであります。   地域社会福祉の形成に向け、社会福祉の充実として、すべての市民が住みなれた地域で心豊かに 暮らしていけるために、ボランティア組織の育成や地域ぐるみの福祉活動が広がるよう意識の啓発に 努め、連携や協働等支え合う仕組みづくりを推進してまいります。   まず、児童福祉につきましては、生まれてくる子供が健やかに育つことが、親をはじめ家族の願 いであり、次世代を担う子供も安心して産み育てることができる環境づくりが大切であります。   このため、子育て中の保護者の悩み等、幅広く対応できる相談体制を充実させるとともに、身近 な場所で親子同士の交流や情報交換ができる場として、新たに、神林地区内に、空き保育園を利用し た子育て支援センターを5月から学童保育所とあわせて開設いたしました。   今後は、さらに環境整備を行い、子育てのさまざまな悩みや負担の軽減に取り組んでまいります。   また、保育園は地域で最も身近な福祉施設でありますので、園児が心身ともに健康で、元気いっ ぱい過ごすことができるよう、施設及び設備の整備に努めてまいります。   具体的には、ハード面として、懸案の神林地区の2保育園を統合して仮称神林西保育園を建設し、 保育施設の充実を図ってまいります。ソフト面としては、保育時間の延長や乳児保育の生後4カ月か らの受け入れなど保育内容の充実を図り、保護者のニーズにこたえてまいります。   学童保育につきましては、合併を機に平日の開設時間の延長を行ったところですが、夏休みなど の長期学校休業日には早期保育を実施するなど、今後も、施設の有効利用と地域の要望にこたえてま いります。   児童虐待をはじめとする親子・家庭環境の問題などに対しては、迅速な対応を図る必要がありま す。このため、家庭児童相談室に相談員を増設し、関係機関との連携を密にしながら、よりきめ細か な、かつ迅速な対応に取り組んでまいります。   障害者福祉につきましては、障害のある人たちが住みなれた地域で自立した暮らしができるよう、 地域活動支援センターによる相談支援事業や地域生活支援事業の充実を図ってまいります。   さらに、社会参加や地域貢献への拡大や家族の不安解消など多くの課題を解決していくために、 平成21年度からの第2期障害福祉計画の策定に着手いたします。   単独医療費助成といたしましては、精神障害者医療費助成の統一と充実を図りながら、医療費の 負担軽減に努めてまいります。   また、引き続き介護給付サービスや自立支援医療給付費等の適切な運用を図るとともに、必要な 福祉サービスを積極的に活用できるよう環境整備に努めてまいります。   高齢福祉についてでありますが、本市の高齢化率は、本年4月1日現在29.9%と県平均25.3%を 大きく上回っており、今後とも上昇が見込まれることから、福祉サービスの需要が増大するものと思 われます。とりわけ、ひとり暮らし老人や高齢者のみの世帯も多く、見守りや日常生活を支援する サービスが必要な高齢者も多いため、これらの方々ができるだけ長く住みなれた住宅での生活ができ るよう見守り体制の強化や配食サービス、寝具乾燥消毒サービス、軽度生活援助サービス等の生活支 援事業を推進してまいります。   また、単位老人クラブの活動や各支所単位の老人クラブ連合会の事業に対する助成を引き続き行 うとともに、シルバー人材センターの就労機会を通じた生きがい活動への支援を進めてまいります。   介護保険につきましては、合併により一本化された介護保険特別会計の安定した保険財政の運営 に努めるとともに、要介護・要支援状態への移行と重度化を防止するため、これまでの旧市町村単位 で実施してきた介護予防事業を継続してまいります。   また、本年度は「第4期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画」の策定年度になっております。 策定に当たっては、一般高齢者・要介護認定者に対するニーズ調査の実施結果や旧市町村のこれまで の介護サービスの基盤整備状況を踏まえて、平成21年度以降3カ年の介護サービスの必要量とこれに 対する提供量を適正に見込みながら、計画づくりを進めてまいります。   次に、保健・医療の充実であります。   保健につきましては、保健・医療・福祉の関係機関が連携し、市民の健康づくりへの支援を進め てまいります。   市民が安心して暮らしていくためには、地域における医療体制の整備が重要であります。地域医 療のあり方につきましては、これまで医療関係者、行政、市民による「地域医療懇談会」を開催して 問題点・課題の共通を図ってまいりましたが、今後は、その解決策の検討に向けて取り組んでまいり たいと考えております。   また、救急医療体制の整備は、緊急かつ重要な課題でありますので、その構築に向けた取り組み を行ってまいります。   なお、県立新発田病院・救命救急センターへつなぐ高速道路の救急車退出路の建設が認可されま したので、県や関係市町村及び関係機関との連携を図りながら事業に着手いたしてまいります。   次世代を担う子供の健康づくり事業といたしましては、乳幼児の健診や離乳食相談、乳児家庭訪 問、子育て支援センターや保育園との連携による乳幼児健康相談等を実施してまいります。   また、乳幼児の予防接種を実施するに当たり、各地区でも医師会の協力を得て、今年度から集団 接種から個別接種に移行し、実施してまいります。   なお、平成20年度から施行された「高齢者の医療の確保に関する法律」により、保険者が40歳か ら74歳までの人を対象に特定健診・特定保健指導の実施が義務づけられました。   本市では、さらに、疾病予防の重要性から単独事業として30歳代の市民も加入保険を問わず対象 に加え、市の国民健康保険の被保険者とあわせて全健康項目を対象に、また、被用者保険の被扶養者 及び75歳以上の市民は、一部を除く健診項目を対象に集団健診を実施し、内臓脂肪症候群(メタボリ ックシンドローム)早期発見に努めてまいります。   さらに、「特定健診・特定保健指導実施計画」により、健診結果で生活習慣の改善が必要な人に 対して特定保健指導を実施し、健康の保持ができるように支援してまいります。   また、後期高齢者医療制度が創設され、高齢者からの問い合わせが多くありますが、これらの相 談にはきめ細かな説明を行うとともに、新しい制度を理解していただけるよう周知に努めてまいりま す。   次に、生活環境基盤の整備であります。   環境及び地球温暖化防止対策等につきましては、今年度において環境基本条例の制定を予定して おり、条例制定後、速やかに環境基本計画及び地球温暖化防止地域実行計画の策定に着手します。   ごみ処理業務につきましては、現有施設の更新を視野に入れた、焼却処理施設等の整備充実、収 集体制の統一を行うとともに、ごみの減量化運動の展開や資源化の意識高揚を図ってまいります。   さらに、事業活動等に伴い排出される産業廃棄物につきましては、排出事業者、処理業者等に対 し、適正処理の推進や再利用の促進等の指導に努めてまいります。   不法投棄につきましては、減少傾向にありますが、依然として後を絶たない状況が続いており、 放置による環境悪化が懸念されることから、引き続き関係機関と連携しながら巡回パトロール等の対 策を講じてまいります。   し尿処理業務につきましては、下水道整備地域における水洗化の普及、一部区域外地域において は、合併処理浄化槽の設置促進を図るとともに、浄化槽維持管理業者、収集業者等への水質環境向上 のため共通理解と啓発活動への協力要請を行ってまいります。   なお、し尿の収集形態が地区ごとに違っておりますので、委託収集方式と手数料の統一に向けて、 市民の理解を得られるよう努めてまいります。   火葬業務につきましては、現在、村上火葬場、荒川火葬場、山北火葬場の3施設において業務を 行っておりますが、村上火葬場と荒川火葬場は、指定管理者制度による管理、山北火葬場が直営によ る管理と管理運営形態に違いがあります。今後は、施設及び地域の実情を考慮し、3施設とも指定管 理者制度による管理とすべく検討を進めてまいります。   次に、上下水道の整備であります。   都市の健全な発展、水質の保全、公衆衛生の向上と生活環境の改善を図るため、上下水道の整備 促進に努めてまいります。   上下水道につきましては、安全でおいしい水を安定して供給するとともに、災害に強い施設づく りを目指し、村上地区で第4次拡張計画に基づいて、浄水場の施設整備を進めてまいります。また、 事業運営に当たっては、一層の経営の効率化を進め、公共性と経済性の両立を目指す公営企業として 安定した経営とサービスの提供に努めてまいります。   簡易水道につきましては、村上地区で引き続き上海府・瀬波地区簡易水道の統合事業による配水 管の整備を進めてまいります。   また、上下水道及び簡易水道の老朽管の更新につきましては、下水道事業や道路改良事業にあわ せ、計画的に整備してまいります。   次に、公共下水道事業につきましては、海や川の水質保全と生活環境の改善に向けて、村上処理 区では終末処理場の汚泥処理施設と水処理施設の増設工事、あわせて管渠整備を進めるとともに、荒 川処理区においても終末処理場の増設工事と管渠整備を進めてまいります。   特定環境保全公共下水道事業においては、山北地区では汚泥の有効利用を図るため汚泥炭化設備 工事を進めてまいります。   農業集落排水事業につきましては、門前・鋳物師地区の汚水処理場建設と管渠布設工事を進め、 平成21年度の供用開始を目指すと同時に、上海府地区においては汚水処理場の建設と管渠整備を進め てまいります。   これら、一連の事業を計画的に推進し、供用区域の拡大を図るとともに下水道普及率の向上と加 入促進に努めてまいります。   なお、市の上下水道料金統一には、困難と時間を要しますが、厳しい財源事情と公平性の確保か ら、市民の皆様にご理解をいただきながら、今後検討を重ねてまいります。   次に、都市計画の見直しですが、市の総合的・計画的、弾力的な都市づくりを進めるため、各地 域の特性と魅力を生かしながら、都市計画区域及び用途地域並びに都市計画道路をはじめとする都市 計画施設の見直しが必要であります。このため、今年度から都市計画マスタープラン策定に向けた調 査等に着手いたします。   次に、治山・治水・海岸保全であります。   自然災害を未然に防止するため、砂防事業では、山北地区の向川、大林沢川、家の上沢川事業推 進、急傾斜地崩落対策事業では、勝木地区、瀬波温泉地区の事業促進を、河川事業では、一級河川荒 川の河口処理対策、荒川本川の水衝部対策、乙大日川、烏川の流下能力拡大事業の推進、二級河川三 面川水系、石川水系の整備促進と大川の早期整備事業着手を、引き続き国・県へ要望してまいります。   また、海岸事業では、塩谷海岸、瀬波海岸、岩ケ崎海岸、早川海岸、桑川海岸の海岸保全対策事 業の促進と、新規箇所事業着手についても、国・県に要望してまいります。   市の事業では、継続事業として国道7号線沿いの仲間町幹線排水路の整備を行うとともに、神林 地区滝矢川、村上地区田沢川及び朝日地区天照寺川改修工事も進めてまいります。   次に、安全対策の推進であります。   常備消防につきましては、広域防災体制の整備、消防組織の強化充実に努め、防災行政の推進を 図るとともに、日本海沿岸東北自動車道の仮称荒川インターまでの延伸にあわせ、消防署荒川分署の 移転改築に着手し、迅速な救急救命業務を可能とする高速救急隊の配備を行ってまいります。   非常備消防活動につきましては、消防団の活動助成や消防水利、施設整備等の充実を図りながら、 団員の意識向上と団員確保に努めてまいります。   なお、今年度は、新体制の活動となりますので、団の連携強化と士気高揚を目的に、村上方面隊 の一部、神林方面隊及び山北方面隊の活動服を統一するほか、荒川方面隊については、消防用自動車 7台を購入し、起動力の充実を図ります。   自主防災組織につきましては、引き続き体制づくりの支援を行うとともに、災害時要援護者情報 の活用など、災害時の安否確認体制を確立してまいります。   防災には、迅速かつ的確な情報の伝達が重要であります。このため、広大な市域をカバーする防 災行政無線の統一と緊急地震速報などの一斉放送が可能となるよう設備の整備を行うとともに、地域 防災マニュアルとなる地域防災計画を策定いたします。   防犯体制の整備・強化については、最近の悪質・凶悪犯罪の増加を受け、既存の防犯連絡組織の 連携強化を図り、全地域一体となった防犯体制の確立を目指してまいります。   交通安全につきましては、交通事故の減少と道路を利用するすべての人が安心安全に通行できる 交通環境づくりのため、交通弱者である保育園児、小学校児童及び高齢者を主体として交通安全意識 の啓発を図りながら、交通安全施設の整備を行い、交通安全の取り組みに向けた事業を推進してまい ります。   消費生活の安定向上につきましては、消費生活の改善活動を行っている消費者団体の育成を図る とともに、各支所に消費相談窓口を設け、苦情処理体制を強化し、消費生活相談制度の充実を図ると 同時に、広報活動により消費者情報を提供しながら、安心な消費生活を推進してまいります。   活力と魅力に満ちた都市づくり。   次に、活力と魅力に満ちた都市づくりであります。   農林水産業の振興は、「にいがた農林水産ビジョン」の「安全・安心で豊かな食の提供」に基づ き、地産食材の提供を拡大し、地産地消の促進と食育の啓発等により、農林水産業の振興に取り組ん でまいります。   まず、農業振興につきましては、WTO体制下で進められる国際化への対応と「食料・農業・農 村基本計画」で示された国の農業構造改革の実現を目指すため、個々の経営に着目し、経営体として 発展できる農業の担い手を育成し確保する必要があります。   このため、本年から施行された水田農業所得安定対策の着実な推進と地域の実態に即した、認定 農業者や集落営農組織の育成と生産組織の法人化に向けた取り組みを行ってまいります。   また、米政策改革につきましては、本市の水田農業ビジョンに基づき、生産者及び生産者団体が 主体となった需給調整の確実な達成とともに、生産対策と経営対策を一体的に促進しながら、水田農 業の構造改革を進めてまいります。   農業・農村の持続的発展を目的とした「農地・水・環境保全向上対策」につきましては、農地及 び農業用水の資源や農村環境を守る地域の共同活動と環境保全を進めた先進的な営農活動を支援して まいります。   さらに、県営圃場整備事業の村上山辺里地区、神林指合地区及び県営湛水防除事業の神納郷北部 地区並びに広域農道整備事業の下越中部地区の早期完了を目指すとともに、新規事業として三面川左 岸地区の県営かんがい排水事業の着手と高根大向地区等の地すべり防止対策事業等、早期実現に向け て国・県に強く要望してまいります。   林業振興についてですが、森林は、国土・自然環境の保全、水源の涵養など多面的・公益的機能 の観点から、適正な整備や木材の安定した利用促進が重要となっております。   森林の適切な整備と計画的かつ、一体的な森林施設を森林整備地域活動支援交付金制度の活用な どで支援するとともに、村上市産材利用住宅等建設奨励事業により、地域産材の利用拡大により林業 関係者の経営意欲の向上に努めてまいります。   また、市行造林事業や間伐などの森林整備を推進するとともに、治山事業による山地災害の未然 防止や公益的機能が低下している森林の整備を推進いたします。   林道整備につきましては、森林基幹道海府南線ほか4路線の整備促進と林道後谷線ほか2路線の 改良舗装事業を実施し、林業経営のコスト軽減と適切な森林管理を図ってまいります。   さらに、白砂青松のすばらしい景勝地である笹川流れや、お幕場森林公園などで憂慮されている 松くい虫被害についても、病害虫駆除を徹底し、被害の撲滅と豊かな自然景観の保持に努めてまいり ます。   水産業の振興についてですが、本市は、50キロメートルに及ぶ海岸線、また、清流である荒川、 三面川、大川などの河川を有し、豊かな水資源に恵まれていることから、次世代へこの豊かな資源を 守り引き継ぐためにも、漁場・漁業環境の整備とあわせて「つくり・育て・管理する漁業」の進展が 不可欠であります。   このため、海面ではヒラメ、アワビの種苗放流、内水面では鮭、マスのふ化放流やアユ、イワナ などの稚魚放流事業へ支援してまいります。   さらに、県北で唯一の第2種漁港である寝屋漁港を漁船業の拠点とし、また、名勝天然記念物 「笹川流れ」の中心に位置する桑川漁港については、観光事業との連携を図りながら漁業活動の安全 性と効率化を進め、水産業の活性化及び担い手の育成に努めてまいります。   また、4月にオープンいたしました岩船港直売所等については、地産地消や交流人口の拡大が図 られるよう支援してまいります。   次に、商工業の振興についてであります。   県内の景気は、依然として横ばい傾向であり、一時期改善傾向が見られた本市の雇用状況も、雇 用有効求人倍率が1倍を下回る状況が続いております。   こうした状況を踏まえ、引き続き各種制度融資や信用保証料補給制度を継続するとともに、商工 会議所や商工会の取り組みを支援し、中小企業の経営安定、商工業の振興を図ってまいります。   また、既存企業への定期的な訪問を行い、経営状況や要望等企業ニーズを的確に把握するととも に、既存企業の増設や関連企業の新たな企業立地の支援など、企業の目線に立ったきめ細かな行政 サービスを展開してまいります。   さらに、中心市街地や商店街の活性化を図るには、にぎわいあふれるまちづくりを進めていくこ とが必要でありますので、商工関係団体と連携しながら、商店街活性化事業補助制度の利用促進を図 ってまいります。   次に、地場産業の振興であります。   地域に有する伝統工芸等の振興や農林水産加工品の開発など、地域資源を有効に活用し、産業の 高度化、高付加価値を目指すとともに、IT技術の活用を図りつつ、物産展などの販売促進事業を展 開してまいります。   具体的には、さいたま市での「村上フェア」を継続し、地域商品や特産物の展示即売会、工業製 品の商談会を開催し、地場産業の振興を図るとともに、村上木彫堆朱事業等の振興についても支援し てまいります。   次に、観光・リゾートの振興であります。   観光振興事業については「300万人観光の実現」と「通年型観光地の形成」を目指し、具体的な プロジェクトの推進をするための指針となる「観光振興計画」の策定に着手いたします。   また、広大な地域の中には、美しい自然景観や歴史・文化など豊富な観光資源が存在しており、 これらの資源の掘り起こしをはじめ、地域一丸となった観光宣伝を行い、本市の新しい観光イメージ を高める必要があります。   幸いにも、新潟県や新潟県観光協会などが中心となって「2009大観光交流年推進協議会」が組織 され、新潟県を国内外に売り込む準備を進めており、本年10月から12月にかけて、全県的にプレイベ ントを実施する予定でありますので、本イベントの準備や実施の過程を通して、市民相互の連携や調 和、融和を深めてまいります。   さらに、市民団体や各地域観光協会等が主催する観光関連イベントにつきましては、引き続き支 援するとともに、各地域の特性を生かしながら広域的な観光ネットワークを形成するため、点から線 そして面的な広がりを持たせ、それぞれの地域と連携を深めて、交流人口の拡大に努めてまいります。   具体的には、プレイベントの一環として実施する「各種体験講座」や「いなかご馳走まつり」な どの企画内容を充実させ、秋の恒例イベントへの定着を目指してまいります。   次に、雇用対策の推進であります。   公共職業安定所や雇用対策協議会など関係機関と連携を図りながら、雇用対策に取り組むととも に、職業訓練事業を支援し、職業能力の開発向上を図りながら、若者の地元定着を目指してまいりま す。   また、若年の職業自立支援対策として、引き続きキャリア形成のための支援講座を実施するほか、 勤労青少年ホーム等を拠点に実施しております、ニート・フリーター等の若者を就労に導くための事 業のほか、新たに全国75カ所で国が進める「地域若者サポートステーション事業」の一つに認められ ましたので、市内高等学校、企業やNPO法人などと連携を図り、国と協調しながら、より実効性の 高い事業を実施してまいります。   参加、連携、人がふれあう都市づくり。   次に、参加と連携、人がふれあう都市づくりであります。   活気に満ちた魅力ある地域づくりには、地域がみずから主体的に取り組む必要があります。この ため、「魅力ある地域集落づくり事業」を積極的に行い、交流事業を促進しながら市民協働のまちづ くりを推進してまいります。   まず、交通ネットワークの整備であります。   日本海沿岸東北自動車道の中条インターから仮称荒川インター間は、有料道路区間として平成21 年度のトキめき新潟国体開催まで供用開始に向けて工事を進めております。ようやく本市においても 高速交通体系が整備されつつあります。   仮称荒川インターから仮称朝日インター間は、平成18年度から新直轄方式で整備が進められ、盛 り土や橋梁など目に見える工事が進められていますので、早期の供用開始を期待するとともに、朝日 温海間の早期事業化につきましては、地域を挙げて国、県及び関係機関に対し、引き続き強く要望活 動を行ってまいります。   また、地域高規格道路山形南部連絡道路の仮称荒川インターから国道7号間の荒川道路3.6キロ メートル区間につきましては、順調に工事が進み、平成20年度中の供用開始が見込まれておりますし、 国道345号までの乙バイパスにつきましても県で鋭意工事を進め、主要地方道新潟新発田村上線まで は本年度中に供用開始が予定されております。   次に市内の国道につきましては、国道7号の村上地区交差点改良事業の牛沢交差点から仲間町交 差点先までは昨年度完成しましたので、引き続き新町交差点までの早期完成と、その先山辺里大橋ま での事業化及び荒川地区の中条・黒川バイパスの4車線化の促進、山北地区の勝木トンネル改良事業 の整備促進、越波対策事業及び朝日地区の葡萄バイパス事業の早期事業化を強く要望してまいります。   国道290号は、日本海沿岸東北自動車道仮称村上インターへのアクセス道路として神林地区の上 助渕バイパス事業に着手しておりますので、日本海沿岸東北自動車道の供用に合わせた工事完成を要 望してまいります。   国道345号は、荒川にかかる旭橋架け替え事業で、今年度、右岸側橋脚1基の工事が予定されて おりますし、山北地区芦谷拡幅事業の工事も進められておりますので、早期完成に向け要望してまい ります。   県道につきましては、日本海沿岸東北自動車道アクセス道路岩船港線の山居町地内は、用地取得 が完了し、本線の供用開始に向けて工事が進められております。   また、都市計画道路・岩船港線は、第2工区の事業が認可されましたので、都市計画道路・泉町 羽黒町線とあわせ事業推進を強く要望してまいります。   県道高根村上線バイパスの西興屋古渡路間につきましては、今年度中の供用開始とその先国道7 号交差点を経て小川小学校までの全線の早期完成とあわせて岩船町停車場有明線、村上朝日線、山北 朝日線の整備促進を強く要望してまいります。   瀬波トンネル先線をはじめとするその他県道の早期事業化についても、引き続き要望してまいり ます。   幹線市道につきましては、村上地区の瀬波1号線、荒川地区の西大通り線、佐々木学校町線、神 林地区の桃川牧目線、松沢線、有明山田線、有明4号線、朝日地区の石住上中島線、布部高南線、山 北地区の勝木上大鳥線、板屋沢2号線の勝木川橋架け替え、山熊田1号線の事業促進を図ってまいり ます。   生活道路の整備につきましては、緊急性と地域バランスを考慮し、整備を進めていくほか、除雪 作業についても、歩道や狭い道路にきめ細かな除雪を目指してまいります。   「特定地域振興重要港湾」に指定されております岩船港につきましては、「岩船港振興ビジョ ン」に基づき、にぎわいづくりの公園緑地が整備されております。   今年度は、さらににぎわいの場としてプレジャーボート係留施設整備の取り組みを行い、港を核 とした地域の活性化を推進すると同時に港本来の機能であります港湾の安全確保と整備促進が図られ るよう、国・県に要望してまいります。   高速情報通信ネットワークの整備につきましては、産業、交流、定住、物流、教育、医療、福祉、 防災等の多面的活動を支え、地域今の格差是正に大きく貢献する重要な社会基盤であることから、電 気通信事業者等の協力を得ながら順次整備を進めてまいります。   具体的には、継続事業である山北地区の情報通信基盤整備事業のほか、関連する新規事業といた しましては、山北地区6集落の携帯電話不感地帯解消事業を実施するほか、計画性のある整備を推進 するため、地域情報化基本計画の策定に着手をいたします。   次に、住民の参加による地域活動の推進についてであります。   地域の連携や連帯感、相互扶助意識の醸成を図るためには、地域内外の住民参加による地域活動 が必要があります。心触れ合う魅力ある地域社会の形成や交流人口の拡大のため、山北地区で実施し ている「週末百姓やってみ隊」に代表される、交流・定住促進事業を継続して実施してまいります。   男女共同参画の促進につきましては、既存の「男女共同参画プラン」に基づき、各種講座の開設 や広報等での啓発活動を通し、男女が互いに個性と能力を発揮できる活力ある社会づくりを推進して まいります。   自然と歴史、文化が薫る都市づくり。   次に、自然と歴史、文化が薫る都市づくりであります。   幼児・学校教育の推進につきましては、適切な教育環境のもと、日々変化する社会情勢に対応で きる柔軟で豊かな創造性と人間性豊かな人づくりが大切であります。   新市の教育基本構想では、市民と関係機関が一体感を持って教育の取り組みを通じて、愛着と誇 りの持てる住みたくなるまちづくりを推進することとしておりますので、この方針に基づいて教育事 業を展開してまいります。   教育基本構想の「郷育のまち・村上」を具現化するため、教育基本計画の策定に着手する一方、 具体的な施策といたしましては、幼稚園・保育園・小学校・中学校相互連携の取り組みを継続して推 進するとともに、いじめ・不登校等の問題に対しては、新たに中核となる指導主事を配し、学校、家 庭をサポートする教育支援センターの体制を整え、きめ細かな支援を行ってまいります。   さらに、私立幼稚園に対する運営費等の助成につきましても継続してまいります。   学校教育の基礎・基本であります学力向上につきましても、少人数学習の推進や学習支援員の拡 充を図るとともに、小学校、中学校ともに外国語指導助手(ALT)を活用して英語の授業を強化し、 国際理解教育を推進してまいります。   子供たちの安全確保については、最大限の配慮が必要であることから、スクールガードリーダー を配置してパトロールボランティア等との連携を一層推進すると同時に、防犯用品・自転車用ヘルメ ット購入助成事業、冬期間の登下校バスの運行等についても引き続き実施してまいります。   また、学校施設については、災害時における地域住民の避難先にもなっていることから、その改 修等が急がれるところであります。   本年度は、昨年度からの継続である金屋小学校体育館建設のほか、山辺里地区統合小学校建設の 実施設計、門前谷小学校、上海府小学校及び村上第一中学校の体育館耐震補強工事を実施するととも に、次年度以降につきましても災害時等に対応すべく、緊急度の高いものから耐震診断及び補強工事 を国の補助制度を最大限に活用しつつ、財政事情を考慮しながら計画的に実施してまいりたいと考え ております。   特別支援教育につきましては、児童生徒の障害の個別性に応じた適切な教育体制の整備充実に向 けて、介助員の配置を行いつつ、関係機関との連携を密に充実を図ってまいります。   また、経済的な理由によって就学困難な児童・生徒の保護者への援助も、義務教育の円滑な実施 のため引き続き実施してまいります。   食育の推進につきましては、食の安全はもちろんのこと、地域産業への啓発の意味からも次世代 を担う子供たちへの大事な教育と考えることから、地産地消を推進し、その中で地元産コシヒカリの 給食補助を、市全域の小・中学校で実施してまいります。   各中学校単位で地域住民と学校が連携して教育力を向上させるため、今年度からの新たな国の委 託事業である学校支援地域本部事業を活用して「郷育会議」の取り組みを進めるとともに、生徒の勤 労観・職業観をはぐくむための地域支援活動として、キャリア・スタート・ウィーク事業を計画して おります。   また、放課後の児童の安全安心な居場所づくりとして昨年度から実施いたしました「放課後こど も教室」につきましても、本年度も関係各位のご協力を得て引き続き実施してまいります。   次に、生涯学習の推進であります。   市民一人一人が「ここで生きる」喜びと、生きがいを見出しながら、人格を磨き充実した心豊か な生活を送るため、これまで同様、中央公民館と各地区公民館が連携を図りながら、各地区の特色を 生かした地区文化祭や生涯学習フェスティバルなどの各種事業を実施してまいります。   また、教育情報センターにつきましては、図書館や図書室との間のネットワークの充実を図ると ともに、「メディアメッセ」や「情報センター夏祭り」などの各種事業の実施や施設の貸し館による サービスの充実と利用者の拡大に努めてまいります。   心身ともに明るくたくましい青少年の健全育成につきましては、各地区の青少年健全育成市民会 議や青少年健全育成センターとの連絡調整の強化に努めてまいります。   人権につきましては、人権意識が広く深く根づき、互いの人格に配慮した考え方や行動に支えら れた社会を築くため、人権啓発を主眼とした講演会を開催するなど啓発活動を推進するとともに、市 職員にも研修等を実施してまいります。   次に、スポーツ・レクリエーションの推進であります。   近年、スポーツに対する市民ニーズが高度化・多様化しておりますので、各年代のニーズに応じ た取り組みを適切に推進してまいります。   まず、中・老年期のスポーツにつきましては、関係機関と連携を図りながら、健康・体力づくり の事業に取り組んでまいります。特に、「健康で長生きする」ことは、個人の幸せのみならず、社会 全体にとっての幸せでもあることから、「さわやかスポーツ」を標榜し、参加人口の増加を図ってま いります。   また、子供の体力低下が危惧される状況になっていることから、国・県が進める「子どもの体力 向上事業」に呼応した事業を関係団体と協力して行い「楽しいスポーツ」の普及を図ってまいります。   一方、競技スポーツについては、体育協会やスポーツ少年団、学校等と連携し、競技力の向上を 目指した環境整備と指導技術の高い指導者養成に努め、「きたえるスポーツ」を振興してまいります。   なお、スポーツ・レクリエーション事業につきましては、これまで行ってまいりました事業の継 続を大切にして、市民のスポーツ実施機会の確保に努めてまいります。   特に、県内外の参加者が集う「元旦マラソン」や「笹川流れマラソン大会」は、交流人口や経済、 さらには、地域の活性化に大きな効果をもたらしていることから、全市的な取り組みとしてさらに充 実した事業に発展させてまいります。   これら、施策の実現には、いつでも、どこでも、だれでも気軽にスポーツ活動が実施できる環境 を整える必要があり、総合型地域スポーツクラブと連携し、効果的な事業展開や指導体制づくりを推 進すると同時に、さらなる振興を図るため、施設整備や団体育成、指導者の養成、各種スポーツ事業 など基本方針や基本計画を盛り込んだ「(仮称)村上市スポーツ振興計画」の策定に着手いたします。   また、平成21年度に本県で開催される「トキめき新潟国体」につきましては、実行委員会が組織 され、その準備が進められております。   本年度は、リハーサル大会として8月23日神林総合体育館において銃剣道北信越大会、24日には 山北総合体育館で第47回全国教職員相撲選手権大会、31日には関連大会として第44回北信越相撲大会 が開催をされます。   国体本番前の大切な大会でありますので、一過性のイベントにすることなく、開催を契機に競技 スポーツ、生涯スポーツ双方での振興、国体に対する市民の一体感の醸成を行いながら地域の活性化 を図ってまいります。   また、地域文化の振興と歴史的環境保全であります。   文化の振興については、市美術展覧会及び新潟県美術展覧会村上展を開催するなど、すぐれた芸 術文化に接する機会の提供に努めてまいります。   また、歴史的環境保全につきましても、本市にあるさまざまな有形・無形文化財を適切に把握す るとともに、学術的資料や観光資源としての有効活用を図らなければならないと考えております。   このようなことから、地域の歴史的文化遺産である国指定史跡村上城跡につきましても、適正な 保存を図るため、引き続き石垣の修復工事を実施するとともに、国指定史跡平林城跡の整備につきま しても、整備検討委員会を再開し、登山道の整備に努めてまいります。   埋蔵文化財の発掘調査につきましては、開発行為に伴う事前の届け出等を開発業者などに徹底さ せるとともに、文化財保護の意識啓発を図るため、県教育委員会及び財団法人新潟県埋蔵文化財調査 事業団と共催し、遺跡発掘調査報告会の開催を行ってまいります。   以上が私の市政運営に当たっての所信の一端と平成20年度の主要な事業の概要であります。   「自然と環境 すこやか社会 産業・文化が息づく故郷」の実現を目指し、職員とともに誠心誠 意取り組んでまいります。   市民の皆様と議員各位におかれましても、特段のご理解とご協力とご支援を賜りますようお願い いたしまして、終わります。 〇副議長(三田敏秋君) ご苦労さまでございました。   15時45分まで休憩といたします。           午後 3時33分  休 憩                                                        午後 3時45分  開 議 〇副議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              日程第16 議第34号 平成20年度村上市一般会計予算       議第35号 平成20年度村上市土地取得特別会計予算       議第36号 平成20年度村上市情報通信事業特別会計予算       議第37号 平成20年度村上市みどりの里特別会計予算       議第38号 平成20年度村上市蒲萄スキー場特別会計予算       議第39号 平成20年度村上市工業団地事業特別会計予算       議第40号 平成20年度村上市あらかわゴルフ場特別会計予算       議第41号 平成20年度村上市奨学資金特別会計予算       議第42号 平成20年度村上市国民健康保険特別会計予算       議第43号 平成20年度村上市国民健康保険診療所特別会計予算       議第44号 平成20年度村上市後期高齢者医療特別会計予算       議第45号 平成20年度村上市老人保健特別会計予算       議第46号 平成20年度村上市介護保険特別会計予算       議第47号 平成20年度村上市介護サービス事業特別会計予算       議第48号 平成20年度村上市下水道事業特別会計予算       議第49号 平成20年度村上市集落排水事業特別会計予算       議第50号 平成20年度村上市簡易水道事業特別会計予算       議第51号 平成20年度村上市上水道事業会計予算       議第52号 村上市過疎地域自立促進計画の策定について       議第53号 政治倫理の確立のための村上市長の資産等の公開に関する条例             制定について       議第54号 村上市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定について 〇副議長(三田敏秋君) 日程第16、議第34号から議第54号までの21議案を一括して議題といたしま す。   理事者から提案理由の説明を求めます。   市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) ただいま上程いただきました議第34号から議第54号までの21議案について一 括して提案理由のご説明を申し上げます。   議第34号から議第51号までの18議案は、平成20年度村上市の各会計予算案であります。ご承知の ように新市の予算は、4月から6月まで3カ月間の暫定予算を編成し、現在執行中であります。ただ いまご提案しております予算案は、暫定予算を含む本年度末までの本予算となります。したがいまし て、既に執行済みの予算も含まれていることをご理解いただきたいと思います。   それでは、ご説明申し上げます。本市の財政は、市税等の自主財源に乏しく、地方交付税や国県 支出金、起債などの依存財源にその多くをゆだねざるを得ない体質で、財政基盤は極めて脆弱であり ます。このため、使途の特定されない一般財源が少なく、進む少子高齢化への対応や特別会計への繰 出金が大きくなっていることなど、新市初予算の編成に大変苦慮したところであります。こうした財 政環境の中ではありますが、合併市町村の均衡のとれたまちづくりと新市の将来像であります自然と 環境健やか社会、産業文化が息づくまちの実現に向け、限られた財源を重点的に、効率的に配分いた しました。この結果、議第34号、村上市一般会計予算は、総額298億8,000万円とし、第1条に定めま した。第2条では、継続費、第3条では地方債の目的及び限度額等を、第4条では一時借入金の借り 入れ最高額を30億円と定めたところであります。   それでは、歳入歳出予算の主なものを申し上げます。歳入の第1款市税は、総額で74億6,716万6, 000円を計上し、歳入総額の25%を占めております。内訳では、市民税が38.9%の29億441万6,000円、 固定資産税が50.3%の37億5,405万3,000円、その他の税が10.8%、8億869万7,000円となっておりま す。   第2款地方譲与税では、自動車重量譲与税を4億1,558万円、地方道路譲与税を1億4,794万1,00 0円、合わせて5億6,352万1,000円を計上し、第6款の地方消費税交付金は6億1,500万円を計上いた しました。   第10款地方交付税は113億7,700万円を見込み、歳入総額に占める割合は38.1%となりました。   第12款分担金及び負担金は、総額で6億8,079万3,000円を計上し、第14款国庫支出金では、国庫 負担金を8億8,795万5,000円、国庫補助金を5億1,862万4,000円、総額で14億2,734万5,000円計上。   第15款県支出金では県負担金を7億4,924万9,000円、県補助金を8億5,058万6,000円、総額で19 億4,376万8,000円計上いたしました。   第18款繰入金は、特別会計繰入金1億6,056万8,000円、基金繰入金を4億7,300万円、合わせて 6億3,356万8,000円を計上し、第20款諸収入では貸付金元利収入を6億2,534万3,000円、雑入で7億 6,210万9,000円、総額で14億2万9,000円計上いたしました。   第21款市債では、地方交付税の振り替え措置であります臨時財政対策債を含め29億1,920万円を 計上いたしました。   次に、歳出について申し上げます。第1款議会費は、総額1億8,192万9,000円を計上し、第2款 総務費では総務管理費に20億6,805万1,000円を、徴税費には3億8,476万2,000円、選挙費に2億548 万5,000円を計上し、総務費総額で29億5,337万2,000円を計上いたしました。   第3款民生費は、総額72億7,173万6,000円を計上しました。歳出総額に占める割合は24.3%とな っております。社会福祉費には39億4,278万3,000円を、児童福祉費が29億3,915万7,000円、生活保護 費には3億8,979万2,000円を計上いたしました。   第4款衛生費は、保健衛生費に10億5,193万7,000円、清掃費に10億5,013万3,000円、総額で21億 207万円を計上。   第5款労働費は1億4,321万9,000円を計上いたしました。   第6款農林水産業費は、農業費に8億3,770万5,000円、林業費に2億3,716万円、水産業費に3 億7,142万5,000円、集落排水処理施設費に3億8,910万4,000円、総額で18億3,539万4,000円計上。   第7款商工費には9億6,085万7,000円を計上いたしました。   第8款土木費は37億1,310万1,000円で、歳出総額の12.4%を占めております。道路橋梁費に13億 9,452万円、下水道費に18億1,396万6,000円を計上し、第9款消防費には22億5,498万9,000円を計上 いたしました。   第10款教育費には33億5,007万円を計上、歳出予算総額の11.2%となります。教育総務費に6億3, 089万2,000円、小学校費に10億6,828万9,000円、社会教育費に7億321万6,000円、保健体育費に6億 6,048万2,000円を計上し、第12款公債費には48億9,649万8,000円計上いたしました。公債費の歳出総 額に占める割合は16.4%であります。   なお、平成20年度末の地方債残高は、予算書の269ページに記載のとおり、380億3,930万1,000円 となる見込みであります。   続きまして、特別会計の予算案について申し上げます。続きまして、議第35号、土地取得特別会 計の予算案は、総額で3,405万5,000円を計上いたしました。その主なものは、歳入で土地開発基金繰 入金を3,380万6,000円、歳出で一般会計への繰出金を同額計上いたしました。   議第36号は、情報通信事業特別会計の予算案であります。この予算は、山北地区、朝日地区及び 神林地区における情報基盤整備費及びその施設の維持管理事業費であります。予算の総額は6億5,17 0万円であります。歳入では、情報ネットワーク使用料で2,100万円を、情報通信基盤整備事業交付金 で1億8,822万8,000円を、一般会計繰入金で2,950万5,000円を、諸収入で4,766万7,000円を計上し、 また情報通信基盤整備債で3億6,530万円を計上しました。   歳出では、総務費で5,875万8,000円、事業費で3億8,510万円、公債費で1,718万2,000円を、諸 支出金で1億9,056万円を計上いたしました。   議第37号は、みどりの里特別会計の予算案であります。予算総額は2億4,800万円で、歳入の主 なものは売上金で7,176万2,000円、使用料及び手数料で1億739万5,000円を、繰入金では4,838万4,0 00円、また諸収入では前年度剰余金として1,448万円を含んだ2,045万8,000円を計上いたしました。   歳出では、総務費では5,566万3,000円を、事業費では主なものとして物産会館事業費1,934万7,0 00円、食堂事業費4,436万8,000円、保養センター事業費4,326万4,000円、体験交流施設事業費1,140 万9,000円、温泉活用健康増進施設事業費7,223万5,000円をそれぞれ計上いたしました。   議第38号は、蒲萄スキー場特別会計の予算案であります。予算総額は2,890万円で、歳入の主な ものは使用料及び手数料で、蒲萄スキー場使用料1,269万5,000円、繰入金で1,051万9,000円を、諸収 入では前年度剰余金として416万円を含んだ560万9,000円を計上し、歳出では蒲萄スキー場運営経費 を含んだ総務費で2,880万円を計上しました。   議第39号は、工業団地事業特別会計の予算案であります。予算総額は534万6,000円で、歳入の主 なものは財産収入の土地貸付料155万4,000円、繰入金で378万9,000円を計上し、歳出では公債費とし て起債償還元利金534万6,000円を計上いたしました。起債償還は、本年度で完了となります。   議第40号は、あらかわゴルフ場特別会計の予算案であります。予算総額は5,330万円で、歳入の 主なものは使用料及び手数料のゴルフ場使用料を4,393万4,000円、繰入金で396万2,000円を、また諸 収入では前年度剰余金の325万円を含んだ460万2,000円を計上いたしました。   歳出の主なものは、ゴルフ場管理費の5,324万8,000円であります。   議第41号は、奨学資金特別会計の予算案であります。予算の総額は5,921万2,000円で、歳入の主 なものは貸付金収入を4,377万2,000円、繰入金を1,415万9,000円計上いたしました。   歳出では、平成19年度末までに旧村上市と旧山北町で貸し付けを決定した奨学金を継続するため、 5,921万2,000円計上いたしました。   議第42号は、国民健康保険特別会計の予算案であります。予算の総額が84億8,000万円でありま す。歳入では、国民健康保険税を15億9,014万4,000円計上し、本年度から特定健康等実施による分担 金及び負担金で983万8,000円、国庫支出金で特定健康等負担金613万6,000円を含む20億8,684万9,000 円を、療養給付費等交付金では8億6,811万円を計上し、今年度から被用者保険、国民健康保険間の 医療費負担を調整するための前期高齢者医療制度の創設により、前期高齢者交付金を18億4,954万2,0 00円、共同事業交付金では保険財政共同安定化事業により9億7,423万3,000円を計上しました。   歳出では、総務費で15億8,630万円を、保険給付費で53億2,726万7,000円を、本年度から後期高 齢者医療制度の創設により、後期高齢者支援金等では7億8,758万円、共同事業諸支出金では10億3,1 48万6,000円を計上したほか、保健事業費では生活習慣病予防を目的とし、今年度から始まる特定健 康委託料4,545万5,000円を含む各種事業と温泉活用健康事業等を継続実施するため、6,866万5,000円 を計上しました。   議第43号は、国民健康保険診療所特別会計の予算案であります。予算の総額は3,360万円であり ます。歳入では、診療収入で1,661万円を、繰入金では他会計繰入金1,594万6,000円を計上し、歳出 では総務費の施設管理費で2,945万2,000円を計上いたしました。   議第44号は、後期高齢者医療特別会計の予算案であります。本年度からの事業であり、予算の総 額は6億9,240万円であります。歳入では、後期高齢者医療保険料を4億7,952万5,000円、一般会計 繰入金として2億1,286万9,000円を計上し、歳出では総務費で3,071万9,000円、後期高齢者医療広域 連合納付金で6億6,157万9,000円を計上いたしました。   議第45号は、老人保健特別会計の予算案であります。予算の総額は13億6,020万円であり、歳入 では支払基金交付金で7億548万7,000円を、国庫支出金で2億3,768万1,000円を、県支出金で5,933 万2,000円を計上し、繰入金では6,217万8,000円を、諸収入では前年度剰余金等で2億9,552万1,000 円を計上いたしました。   歳出では、医療諸費で13億158万円を、諸支出金で5,494万4,000円を計上いたしました。   議第46号は、介護保険特別会計の予算案であります。予算の総額は62億9,130万円であります。 歳入の主なものは、保険料を9億8,081万3,000円、国庫支出金を13億7,518万6,000円、支払基金交付 金を18億2,866万8,000円、県支出金を9億3,730万1,000円、繰入金を7億4,801万1,000円、諸収入を 4億946万7,000円計上しました。   歳出では、総務費を2億4,787万8,000円、保険給付費を58億3,300万5,000円計上し、地域支援事 業費を1億7,147万4,000円計上いたしました。   議第47号は、介護サービス事業特別会計の予算案であります。予算の総額は1億8,080万円であ ります。歳入の主なものは、サービス収入を1億6,725万9,000円、一般会計繰入金として1,092万7,0 00円を計上し、歳出では居宅介護サービス事業費を1億4,302万1,000円、介護予防サービス計画費を 2,257万9,000円、一般会計繰出金として1,500万円を計上いたしました。   議第48号は、下水道事業特別会計の予算案であります。予算総額は52億5,100万円を計上いたし ました。歳入については、受益者負担金、下水道使用料、国庫補助金等で15億6,110万円、市債18億7, 990万円、他会計からの繰入金18億1,000万円を見積もりました。   歳出の主なものについては、下水道建設費として22億280万円、公債費に24億4,912万円を計上し ました。本予算のもと、村上、岩船、荒川地区において管渠整備を約11キロメートル予定するととも に、各終末処理場の増設工事を進めてまいります。また、山北地区には汚泥炭化設備工事を進めてま いりますし、神林、朝日地区においては、日東道関連下水道切り回し工事を予定して、引き続き水洗 化率の向上にも努め、使用料収入の確保を図ってまいります。   議第49号は、集落排水事業特別会計の予算案であります。予算総額は21億5,300万円を計上いた しました。歳入については、受益者負担金、使用料、国庫補助金等で9億1,989万円、市債8億4,400 万円、他会計からの繰入金3億8,910万円を見積もりました。   歳出の主なものについては、集落排水建設費として13億4,707万円、公債費に5億7,771万円を計 上いたしました。本予算のもと、門前鋳物師地区及び上海府地区の処理場建設並びに管渠整備を約8 キロメートル予定しており、引き続き水洗化率の向上にも努め、使用料収入の確保を図ってまいりま す。   議第50号は、簡易水道事業特別会計の予算案であります。簡易水道事業は、26の施設を管理運営 しており、給水戸数4,900戸、年間総給水量132万3,000立方メートルを予定しております。予算総額 は7億600万円を計上いたしました。歳入については水道使用料、国庫補助金等で3億831万9,000円、 集落排水事業費に伴う工事負担金及び工事保証金として1億4,525万9,000円、市債を1億1,100万円、 一般会計からの繰入金1億4,142万2,000円を見積もりました。   歳出の主なものは、上海府、瀬波地区の統合簡易水道整備事業として2億7,521万円、建設改良 費を5,378万円、公債費に2億1,463万4,000円を計上いたしました。これらの予算のもと、村上地区 では農業集落排水事業等にあわせ配水管の整備、改良工事を進めてまいります。また、山北地区にお いては、石綿管布設替えを約340メートル予定し、年次計画で改良を進めてまいります。   議第51号は、上下水道事業会予算案であります。業務の予定量は、給水戸数2万28戸、年間総給 水量を650万5,503立方メートルと定めました。収益的収支予算では、事業収益を9億9,549万4,000円、 事業費用を8億7,103万4,000円とし、当年度純利益は9,594万1,000円を見込んでおります。   資本的収支予算では、資本的収入を5億4,068万9,000円、資本的支出を9億9,439万5,000円とし、 主な事業として村上地区の第4次拡張事業で浄水場の施設整備及び各地区で下水道道路改良工事に伴 う排水管布設替えなど、約7,000メートルを予定しております。   収支差引不足額4億5,370万6,000円を過年度分損益勘定留保資金3億9,442万円、当年度分損益 勘定留保資金3,512万4,000円及び建設改良積立金2,416万2,000円で補てんしようとするものでありま す。引き続き安全でおいしい水の安定供給と災害に強い施設整備が図られるよう、堅実な経営に努め てまいります。   以上、一般会計及び各特別会計の予算案についてご説明を申し上げました。   議第52号は、村上市過疎計画自立促進計画の策定についてであります。本市は、従前に過疎地域 の指定を受けておりました旧山北町及び旧朝日村を含む市町村合併に伴い、過疎地域自立促進特別措 置法第33条第1項の規定により、新市全域が過疎地域の指定を受けております。これにより、同法第 6条第1項に基づき新市としての過疎地域自立促進計画を定めるものであり、計画作成に当たっては 事前に県との協議を行い、同意を得て議案を上程するものであります。   なお、平成22年3月31日をもって過疎地域自立促進特別措置法が失効予定のため、本計画の計画 期間は平成20年度から21年度までの2カ年となります。   議第53号は、政治倫理の確立のための村上市長の資産等の公開に対する条例制定についてであり ます。本件は、政治倫理の確立のための国会議員の資産等の公開等に関する法律第7条の規定に基づ き、国会議員の資産等の公開の処置に準じ、村上市長の資産等の公開について必要な事項を定めるた め、新たに条例を定めるものであります。   第54号は、村上市国民健康保険税条例の一部を改正する条例制定についてであります。本件は、 国民健康保険税の徴収方法をこれまでの普通徴収によるほか、65歳以上の公的年金受給者からの特別 徴収を行うための所要の改正であります。   以上申し上げました21議案について、よろしくご審議の上、原案どおり可決賜りますようお願い を申し上げ、提案理由の説明を終わらせていただきます。 〇副議長(三田敏秋君) ご苦労さまでした。                                              〇副議長(三田敏秋君) 以上で本日の日程はすべて終了いたしました。   本日はこれで散会といたします。   長時間大変ご苦労さまでございました。           午後 4時09分  散 会