平成20年村上市議会第1回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成20年6月11日(水曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(28名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   小  田  信  人  君    22番   相  馬  エ  イ  君   23番   大  滝  国  吉  君    24番   瀬  賀  秀  雄  君   25番   小  野  七 五 三  君    26番   石  嶋  修  平  君   27番   大  滝  久  志  君    28番   山  田     勉  君   29番   板  垣  一  徳  君    30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(2名)   16番   姫  路     敏  君    21番   岩  倉  幸  治  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        企  画  部                   菅   井   晋   一   君        情報政策課長        市 民 部 長    阿   部   正   一   君        市  民  部                   本   間   太   一   君        環境衛生課長        福祉保健部長     小   田       均   君        福祉保健部                   西   村       治   君        介護高齢課長        福祉保健部                   吉   川       強   君        社会福祉課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君        会計管理者      吉   村   澄   子   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君        消防本部次長     斎   藤   文   夫   君        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所長      佐   藤   壮   一   君        選管委書記長        監査委員       佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は27名です。欠席の届けのある者2名、遅参1名です。 定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、6番、冨樫宇栄一君、23番、大滝国吉君を指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   最初に、3番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔3番 本間清人君登壇〕 〇3番(本間清人君) 改めましておはようございます。民主党の本間清人でございます。本日トッ プバッターとしてまたこの演壇から一般質問を議長のお許しをいただきましたので、早速一般質問を させていただきます。   私のこのたびの一般質問の内容は2項目にわたりまして質問をさせていただきます。その第1点 目、新市の財政についてでございます。その@、5市町村が合併をし、財政力や実質公債費比率など は今後どのように変化をするのでしょうか。   A、新市の地方債残高はどのくらいになるのか。   B、公共施設の数と運営はどのようになっているのか。例えば指定管理者などについてはどのよ うになっているのかをお尋ねしたいと思います。   またC、それらを市長はどのように統括し、管理、運営をしていくおつもりかをお聞かせいただ きたい。   大きい項目の2番目、定住促進についてでございます。こちらの@、これからの村上市の課題は、 人口をいかに維持するか、また増やしていくかということだと思うが、市長のお考えをお聞かせいた だきたい。   A、限界集落、過疎化対策において、お年寄りのひとり暮らし等の安否確認などどのように考え ておられるか、お聞かせいただきたい。   B、地域を活性化させるには、何をどのようにすればよいと考えているか、お聞かせいただきた い。   C、若者の定住化に必要な要素は、働く場や生活環境、子育て支援などいろいろあるとは思いま すが、市長としてのお考えをお聞かせいただきたい。   以上についてご質問をさせていただきました。また、市長答弁の後に再質問をさせていただきま すので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) おはようございます。大変ご苦労さまでございます。それでは、本間議員の 2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、新市の財政についての1点目、合併をして財政力や実質公債費比率などは今後 どのように変化するかについてでありますが、財政力を財政力指数ととらえてお答えいたします。財 政力指数は、毎年の地方交付税の算定で示される数字であります。平成18年度の3カ年平均では、旧 村上市が0.522、旧荒川町が0.432、旧神林村が0.314、旧朝日村が0.302、旧山北町が0.208でありま した。合併後の新市では0.3台になるものと推計をいたしております。また、実質公費比率は決算を しなければ正式にあらわせない指数であります。したがいまして、あくまでも推計ではありますが、 平成20年度分の決算では18%を下回る見込みであります。しかしながら、平成21年度以降は18%を超 える年度も出てくるように考えております。   次に2点目、新市の地方債残高は幾らとのお尋ねについてでありますが、昨日冨樫議員にもお答 えしたとおり、企業会計を除き872億200万円であります。   次に、3点目の公共施設の数と運営はどのようになっているのか、指定管理者などはどうなって いるのかとのお尋ねについてでございますが、本市が管理する公共施設の数は、個別法により指定管 理者制度の対象とならない学校などを除いて628施設あると把握しております。運営については、合 併協議を受け、合併前市町村の管理運営方法で引き継いでおります。また、管理運営を指定管理者に お願いしている施設は118施設ございます。   次に、4点目のそれらを今後どのように管理運営していくつもりかとのお尋ねについてでござい ますが、私を本部長とする行財政改革推進プロジェクトを設置いたしましたので、一つ一つの施設に ついてあり方や管理方法などを検証、検討し、村上市行政改革推進委員会のご意見もいただきながら、 今後策定を予定している仮称施設見直し計画に基づいて管理運営をしていくこととなります。   いずれにいたしましても、非常に多くの施設を抱えている現状を踏まえ、施設の目的や効果を検 証し、当該自治会などに譲渡すべき施設は譲渡を、また民間のノウハウにより市民サービスの向上と 経費節減が期待できる指定管理者制度を積極的に取り入れるなど効果的、効率的な施設管理をしてい きたいと考えております。   次に2項目め、定住促進についての1点目、これからの村上市の課題は、人口をいかに維持する か、また増やしていくかといことだと思うがとのお尋ねについてでございますが、ごもっともなお尋 ねでございます。全国的な少子高齢化の問題は、本市においても例外ではなく、これに加え、流出人 口が流入人口を上回り、本市の人口は減少傾向にあります。平成12年国勢調査の人口は、旧5市町村 合計で7万3,902人、平成17年国勢調査では7万705人、そして5市町村が合併し、平成20年6月1日 の住民基本台帳の人口が6万9,916人となり、7万人を割っておる現況であります。   施政方針にも申し上げましたが、市民にとって居心地のよいまちは、他に住む人にとっても魅力 的でなければならないと思っております。そのためにも、地域づくりや人づくりの仕組みが重要であ ると思っておりますが、中でも少子化対策は極めて重要であると考えております。このため、出会い の場や安心して子供を産み育てる環境づくりが必要であり、定住化に結びつく交流事業の拡充、推進 やソフト、ハードを含めた幅広い子育て支援事業の充実が必要であると考えています。   次、2点目の限界集落、過疎化対策などにおいて、お年寄りのひとり暮らし等の安否確認などど のように考えているかとのお尋ねについてでございますが、本市はひとり暮らしの高齢者や高齢者の みの世帯が多く、見守り、安否確認、日常生活を支援するサービスが必要な高齢者も増加してきてお りますので、民間事業者とも連携して、配食サービス、寝具乾燥消毒サービス等の高齢者の生活支援 サービス実施時における見守り、安否確認を引き続き実施してまいります。また、これらの高齢者が 安全に、安心して住宅生活が続けられるよう緊急通報機器の設置による緊急時の対応に備えるととも に、民生委員、児童委員をはじめ、関係機関、団体とも連携して、地域全体で支える体制づくりを推 進してまいりたいと考えております。   次に、3点目の地域を活性化するには、何をどのようにすればよいかと考えているかとのお尋ね についてでございますが、当然ながら地域の活性化は行政のみで達成するものではありません。地域 の持つ有形、無形の資源や伝統、文化を市民が共通認識し、地域の底力を発揮できる仕組みづくりが 必要であると考えております。このため、1つには、市民自ら郷土をこよなく愛する、いわゆる愛郷 無限の気概を持った官民協働のまちづくりが必要と考えております。   2つ目には、コミュニティビジネスの創出、普及であります。本市は、広大な市域面積を有して いることから、各地域においては特色ある食文化や伝統、文化が豊富であると同時に豊かな資源に恵 まれております。これらの資源を生かしたコミュニティビジネスの創出、普及が必要と考えておりま す。   3つ目は、1点目にも述べましたように、定住対策につながる一方策として、クラインガルテン の導入であります。いわゆる滞在型市民農園につきましては、県内では妙高市と小千谷市で既に実施 しておりますが、これらはすべて山地を利用したものであります。私は、本市の景勝地の一つである 海岸と既存施設を最大限に利用した滞在型市民農園を導入し、定住にまで結びつけていく方策を考え ております。   これらの政策を有機的に連携し、点から線へ、線から面へと広げ、人と物の交流拡大が地域活性 化には欠かせないものであると考えております。昨日冨樫議員にお答えしたように、幸い本市には活 動の核となるすばらしい取り組みが幾つもありますので、今後もアイデア豊かな地域づくりが図られ るものと思っております。   次に、4点目の若者の定住化に必要な要素はとのお尋ねについてでございますが、議員ご質問の とおり、生活の価値観や多様化している若者の定住対策には、働く場や医療、福祉、教育、子育て支 援、情報基盤、娯楽、生活環境など多様な条件整備が必要であると考えております。私は、本市で暮 らしたいと思ってもらうためには、魅力あるさまざまな社会資源を最大限生かした、第1次産業をは じめとする各産業の活性化と本市の利点を生かした企業の誘致が必要であると考えております。また、 スローライフを望む人たちには、その受け入れ態勢を地域のお力をおかりいたしまして構築し、UJ Iターン対策を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) どうも市長ご答弁ありがとうございました。私、議員にならせていただきま してちょうど2年になります。その2年間は、前市長と合併についてずっと論議を重ねてきたわけで ございますが、今はもう既に合併をした新市でございますので、その合併の論議はするつもりはござ いません。   ただ、せっかく合併して大きくなり、人口も増えて、規模も大きくなったわけですから、やはり いろいろ注意をしていかないと今後の財政についてはやはり難しい。本当に一般財源であります市税 がどんどん下がっていったり、地方交付金がどんどん、どんどん下がっていくということになります と、やはりやることもできない、何もできないというようなまちになっては、これは住んでいる方に 申しわけないということで、何とかその財政力の立て直しというのが今合併の一番の目的であります 行政のスリム化、財政のスリム化ということで私は合併をしたのだなと、この圏域の合併に踏み切っ たのだなと理解をしておりますが、市長、その辺はいかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全く本間議員のおっしゃるとおりでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ちょっとくだらない質問をしたいと思います。   市長は、意外と隣の家のこととか、また隣で食べているもの何食べているかとか、そういうのを 気になるほうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全然気にならないほうです。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 前市長の話してもしようがないのですが、前市長も実は合併をずっと盛んに 叫んでいた市長の割に、平成でこの合併一番最初に日本で成功したところはどこですかと聞いたら、 わからないと言うのです。自分が今やろうとしていることに関して、いわばほとんど勉強していない のかなという部分がありましたが、市長は当然おわかりになりますよね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) かなり前の話でありますので、一番最初に日本で合併したところはどこか… …。           〔「いや、平成の大合併で」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) だから、平成の大合併で、一番新潟県では新潟市、黒崎でございますけれど も、全国的にではどこかということになってまいりますと、それほど私頭よくありませんので、そこ まで記憶の中にはございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) わかりました。   これ、兵庫県の篠山市というところで平成11年に合併をしております。答弁は、前市長と全く同 じ答弁でございました。   市長、この合併をして、代表質疑であるとか市長の施政方針をずっと聞いておりますと、大きい 圏域になった、大きい圏域になったということを盛んにおっしゃっております。1,000平方キロメー トルといいますと、東京都23区、こちらを合計しましても660平方キロメートル、ですので約東京都 の、23区ですよ、23区の2倍の広さが今現在村上市の広さなのです。その中で1,000を超えている広 さの都市は、全国で今約13ぐらいあります。ちなみに代表的なところを申し上げますと、北海道は札 幌、そのほかに北海道に3都市あるのですが、札幌が一番有名です。こちらが人口が約190万、面積 が1,121、そして秋田の由利本荘、こちらが8万9,000の人口で1,200、それで福島のいわき、こちら が35万6,000、それで面積も1,231、富山市、こちらが41万8,000、1,241平方キロメートル、静岡には 静岡と浜松がございまして、静岡が72万、浜松が82万、同じく面積も1,300と1,500でございます。岐 阜の高山、広島の庄原、あといろいろ3都市あるのですが、大体こう見ますと大きい広さのその面積 をお持ちの都市ではありますが、ほとんど全国的にも結構名の通っているというか、有名な都市が多 いのです。その中で、村上と比較対照して大体同レベルの、例えば財政規模であるとか面積であると か人口が大体同じぐらいであるとかということをいろいろ調べてみました。そういったものは市長あ なたは勉強されたことございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今おっしゃられた13の市の中には政令指定都市がかなり入っておりまして、 今私どもが千百七十幾つの非常に大きい圏域となったわけでございますが、それらと同じような行政 自治体があるかとかそういうところが何をしているとか、そういうことは詳細には私は調べたことが ございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 議員の視察とかいろいろ行政の方の視察もあると思います。私も視察に対し て賛成、反対、いろいろな討論はあるとは思いますが、例えばそういった村上市と同じような規模、 また同じような財政力、そういったところがどういった市の運営、またどういったまちづくりをして いるのかということを例えば視察に行ったり、一番本当は行くべきなのは私は行政の方々がそういっ たところに勉強に行くべきだと思います。   先般商工会議所の商工部会で、私も商工会議所の会員ではありますが、矢祭町の視察に行きまし た。ただ、矢祭町は合併をしないまちですので、正直言いまして、私はこれから行くのであればやは り合併をしたまちに行かないと余り勉強にならないのではないかな、これは行った方に対して大変失 礼な言い方かもしれませんが、そういった勉強は大変私にとってはこれからは重要なのではないかな と。   そこで、私今回財政について市長に質問をした中で、代表質疑のときにも市長に言いました。市 長は、このたび20年度の一般会計、村上の298億8,000万、19年度の5市町村の合計が287億3,700万、 その差が11億4,300万、こういった予算書を立ててきたわけですが、そのときの答弁いろいろござい ました。これがスタートの基準になる予算書ですので、これから21年、22年、23年と市長の任期であ ればこれからまだ3年間の予算を組むわけですけれども、その結果を見て、当然下げる、上げていく、 また歳入歳出そのバランスがあるとは思いますが、今この財政で本当に村上市の財政としていいもの かどうか、本当に再度もう一度その辺を市長に聞きたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 入ってくる金が多ければ多いほどいいわけでございます。そうすれば多くの 事業ができるわけでございますが、何回も申し上げているように、決して村上市は財政基盤が豊かで はありません。特に自主財源が30%超ということでございますので、しっかりとこの入りを、入って くるものを確実にとらえて、そして出を抑えながら予算編成をしていく必要があろうと、この辺につ きましては継続事業等もありますので、これだけの予算編成になったわけでございます。次年度以降 につきましては、しっかりと入りを考えて、出を考えていくと、そのような予算編成になると、その ように考えておりますので、お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それと、新市の地方債の残高でございますが、こちら今答弁にありました87 2億200万円という残高がある。企業のほうの特別会計、それを入れますと924億ぐらいになります。 一般会計が300もいかない会計、特別会計を入れますとそれの約倍近くになるのでしょうけれども、 ほぼ倍ある借金を普通の例えば会社の経営感覚ですとか家の家計簿なんかですと、途方もない借金だ と私は思います。これを返していかなければいけないわけですが、どういった計画で、例えば10年後、 20年後の計画という大きな総合計画みたいなものはこれから当然策定するのでしょうけれども、10年 後には大体どの程度この地方債を少なくする、そういったプランは、市長の今のご自分の考えで結構 ですが、お持ちですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま申し上げましたように、企業会計を除き872億200万円。私そんな心 配した数字ではないと考えております。   この中には過疎債、辺地債等も当然のことながら含まれておりますので、特別他の自治体に比べ て突出しているとか、そういうことはないし、そんなに心配もするようなまだ数値には至っていない と私は認識をいたしております。その中で、当然のことながら、本間議員おっしゃいますように返済 をしていかなければならない。それらについては、詳細の数値については財政からお話をさせていた だきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 合併のときにつくったプランでいけば、だんだんと少なくなって いくような計画を立ててはおります。   ただ、実際に今後10年間市を維持していくわけですけれども、どれだけの事業が単年度に集中を するとか、それから大規模プロジェクト、同じようなことですけれども、それらの関係もありますけ れども、できるだけ地方債は平準化するような形でもって事業執行をやっていく必要があると考えて おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 今国は、また今度は地方に移譲するとしております、所得税もそのとおりで ざいますが。本当に国の交付金、過疎債、ここには離島債は今ありませんけれども、そういったもの を当てになるのかどうか、今後。地方は地方で勝手にやりなさいということで、今地方分権を目指し て同州制などもまた今議論化されております。その中で、今市長がおっしゃったその中には交付金や ら過疎債が含まれているので、大した心配は……大した心配はないですか、その900億もなる借金を。   私は、その900億というのがどれだけの規模かがわかりませんので、900億あれば例えば東京都庁 が工事金額で言えばどのくらいまでができるのだとか、そういった何か比べるものがあれば900億と いう金額の価値がわかるのですが、その価値がわからない。ただ、一般会計を見るだけで300足らず の一般会計を行っている市の財政力にしては、私はやはり借金の金額は大きいのではないかなと思い ます。   ほかの例えば都市、例えば村上に似たようなところ、いろいろ調べてみましたらありました。と ころが、大体調べてみますと、そこは観光が非常に盛んだったり、日本でもだれでもわかるようなメ ジャーなところが非常に多いのです。例えば栃木の日光市、こちらもほぼその市民の数、人口ですと か広さ、そういったものは村上とほぼ同じ規模です。それに岩手の一関市、こちらもほぼ村上と大体 似ております。   それで、今日本で一番大きい市というのは、岐阜県の高山市、飛騨高山とか合掌づくりであると か、当然観光は日本でも有数の観光資源を持っているところでございますが、こちらは面積何と村上 の倍ほどあります。高山市の面積は2,177.67平方キロメートル、もう非常に大きい。ただ、当然わか りますように高地でございますから、これもほとんどいわゆる山岳地帯が有しているのではないかな と。いわゆる人が住める平場というか平地はさほどの面積の割合ではないのではないかなということ は推定されます。ここは9万5,000ということでやっておりますが、非常にここの9万5,000しかない 高山市ではありますが、財政は非常にいいのです。非常に私もびっくりしました、財政をこう見ます と。一般会計の歳入で470億なのです。もうちょっと割合的にいくと、非常に私はいい財政力ではな いかなと思います。こういう市でも前年度から比べますと、前年度が489億、その歳入があったので す。それを3.9%減にして、歳入が減っていると、470億に。当然歳出も減らしているわけですが、非 常に歳出は10%も削減しているのです。   これをやはりこれからの市というのは、当然新しい市になったばかりです。どなたかもおっしゃ っていました。基本になるものがないから比べるものがないと。ですから、今回の20年度が本当に一 番基本になる財政でございますので、本当にこの財政でできるかどうかの決算は来年9月にしか出ま せんでしょうけれども、そのときには市長まだ在任中でございますので、我々も在任中でございます。 本当に真剣に我々30人と市長と本当に考え合っていただき、また行政の方も考えていただいて、しっ かりとした財政を築き上げる市の予算をぜひとも私は組んでいただきたい、そのように切望するわけ ですが、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 1つは、合併して、合併新法のもとに私どもは合併をいたしました。その中 に交付税特例というのがございまして、8年間は交付税につきましては非常に優遇措置がとられてお るわけでございますので、その間に私どもはしっかりとした財政の健全化計画を立てる必要があると 思って、今早速プロジェクトチームをつくったわけでございます。   もう一つは、過疎債、いわゆる過疎債、辺地債、非常に多く使っています。しかし、過疎地域も 時限立法でございまして、来年、再来年にはこの期限が切れる年度を迎えます。どうしてもこの過疎 法についてはいま一度成立をさせてもらって、そして国でまた10年なりの制度として法的につくり上 げていただかなければならないと今猛烈に運動を展開しているということでございまして、正直言っ てこの過疎法が再度つくり上げていただかなければ、非常にやっぱり私どもに限らず、いわゆる過疎 地域を抱える自治体は非常に苦しい現状になるだろうと。政府もそんなことは十分にわかっています から、そんなことはしないと思っておりますが、いずれにいたしましても過疎法のまた期限をつくっ ていただきたいということであろうかと思っております。   ですから、平成20年度の予算編成と21年度の予算編成、20年度の決算を見て、21年度の入りを見 て、出をどうするかというような予算編成になろうかと思いますが、何度も申し上げますが、合併特 例のある年度内にしっかりとした村上市の財政健全化計画をつくっていく必要があると考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 限られた時間ですので、できれば手短にお願いします。   この質問の内容を順番ではなく、大体同じ関連の質問ですので、どれとなくではなく流れていき たいと思いますが、市長、今公共施設の数が628施設、そのうち118施設が指定管理になっているとい うことでございますが、非常に多い施設の数だと私は思います。   どうでしょうか、市長、この628の中で全部その施設行っていますか。そして、この施設全部が 本当に市民にとって必要な施設ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 628施設を私が全部行ったかということですか。           〔「いや、いや、行ってみたことありますかという」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 628施設は行ったことないです、正直申し上げまして。   そして、628施設が全部必要な施設かということでありますが、当然つくった段階においては必 要だからつくったと考えなければなりませんが、今では必要かと言われれば、そうでない施設もある と私は考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 先ほど言ったその視察というのも、遠くばかりが視察ではありません。市長 は、ぜひ自分が今首長としての一番トップでありますので、628施設もし行ったことないのであれば、 やはり行くべきだと思います。自分の目で見ていただいて、本当にこの必要性があるのかどうかとい うのをやはりご自分が認識しないと、我々が質問したときにだってやはり答えられないということに なるわけですから、ぜひとも私も一緒に行っても結構なので、628全部見てみてください。多分「何 だ、おい、この施設」というのだってあると思います。   これからその施設例えば見直しにかけていった場合に、市長、もし今おっしゃった「当時は必要 だと思いましたが、今は必要ではない施設もあろうかと思う」と。もし本当に必要ではないと感じた らその施設はどうされるのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 628施設へ一緒に行っていただけるということで、本当にありがとうござい ます。   今行って必要でないと思ったらどうするかということてありますけれども、当然必要でないなと いう施設については、住民の意見も当然聞かなければなりません。その中で、やはり淘汰する必要が あると。当然のことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 施設の中には、観光施設等々も当然あろうかと思いますし、どうしても福祉 の施設みたいなものもあろうかと思います。   先ほど申し上げました高山という市、当然ここは観光でほとんどの方が行ったことある方は多い と思うのですけれども、非常にここはやはり観光の資源、観光での財力が外資が入ってくるまちなの です。年間の、これ19年度の観光客の見込み数なのですけれども、434万5,000人なのです。ここのす ごいところは、減っていないのです、毎年伸びている。19年度は、前年度よりも3.6%も増加してい るのです。それで、宿泊数が219万人で、日帰りのお客さんが215万、約半々ぐらいなのですけれども、 その割合でも宿泊客が50.4、日帰り客49.6、それがどんどん、どんどん宿泊のほうもふえてきている 状況なのです。それはどうしてかと言いますと、国が進めていましたいわゆるビジットジャパン、外 国人による宿泊客が非常にふえているのです。ちょっと私の聞き違いだったかどうか、市長もたしか 外国人の誘客を、ロシアであるとか台湾であるとかというようなお話をされておりましたが、どうい うふうな形でその外国人誘致を具体的にどういうふうに進めていくおつもりでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今飛騨高山市のお話がございました。そこと比べられると、メジャーリーグ とマイナーリーグの感がいたすわけでございますが、当然この地域5つの市町村が合併して、何度も 申し上げておりますが、非常にすばらしいその地域地域にあるものがあります。海があります、ス キー場があります、レジャー施設があります、ゴルフ場があります、きれいな川があります、そして 伝統、文化が息づいている地域がある。これらを点から線、線から面へついて観光ルートをつくり上 げていったときには、必ずや対岸のロシア、韓国、台湾、中国、これらの方々の富裕層のいわゆる憩 いの休憩する、休息する観光地としてだけのものは持っている地域であると私は思っておりますので、 当然のことながら観光協会あるいは県の協力をいただきながら、そういうものをつくり上げていく必 要があるだろうと、そのように考えておりますし、一方では今団塊の世代の大量退職期を迎えるわけ でございますので、団塊の世代のあれだけの数の人たちが今退職期を迎えます。どういう層かといい ますと、まず1つには暇がある層であります、お金を持っている、そして田舎志向が強い、そういう ようなことを言われておりますので、まずこの団塊の世代もターゲットにして、足を運んでいただく ようなそういうような観光ルートあるいはそういうような施設、そして体制をつくっていく必要があ ると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 確かにメジャーとマイナーの違いぐらいはあろうかと思います。   しかし、ここの市のこの観光のまとめ方が非常にすばらしいのです。その地域別で誘客数を全部 その施設ごとに出していたり、国別で出していたり、日本のお客さんですと地域別で出していたり、 月別で出していたり、細かい数字が非常にわかりやすい。そうすると、この施設は何でこんなに多い のかなというのも勉強になるし、何でこの施設はこんなに少ないのだろうということもまた参考にな る。非常にいい資料だと思います。   また、市長は難しい言葉でよくお使いになっておりますクラインガルテンでしょうか、私も非常 にそれ賛成です。私も一般質問でずっと言ってきました。できれば村上の武家屋敷を体験型宿泊施設 に変えたらどうだということを一般質問でも前言ったことあります。健民少年団ですとか横浜との少 年が交歓会もしている。ああいう都会で暮らしている子供さんたちが村上に来てああいう武家屋敷に もし宿泊体験ができて、炭火で御飯を炊いたり、いろりで御飯を食べたりなどという経験は多分なか なかできない、おじいちゃん、おばあちゃんがこういう田舎の方でしたらそれは別かもしれませんが。 そういったことを私いろいろ一般質問でもずっと提言をしたことがあります。もう市の施設でどうせ 税金でつくった建物をむだに使うのであれば、無料で今開放しているところもあります。シルバーの 方を頼んで年間の維持費経費だけでもう非常に何百万と使っている。採算はというと、無料で開放し ていますのでゼロ。そこに観光バスが入れるかというと、観光バスすら入れない。非常に何のために つくったのだろうというのが多いのです、観光のその施設の中にも。あれは観光なのか、記念につく ったものなので、その意図はよくわかりませんが、そういった施設を今言っている、市長は海をとい うことは言っておりますが、町の中にもそういう施設はあるのです。ぜひそういったものも一考にし ていただくお考えはございませんでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然考える必要があると思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 前から言っております、口だけではなくて、前の市長も何とか頑張ります、 やりますとは言ってきましたが、なかなか前に進まない。ぜひ議員の一般質問をただ流すだけではな くて、議員を軽視しているわけでもないでしょうけれども、ぜひどこか心の片隅でもいいので置いて おいて、いずれ何かのときにはぜひ庁議にでもかけていただきたいなと思います。ひとつよろしくお 願いをいたします。   それと、子育て支援の件でございますが、何度も何度もほかの市を参考にするようで申しわけご ざいません。この高山市のその予算の中に、事業項目こういったものがありました。若者の定住促進 事業ということで、非常に金額も3,300万ぐらいの予算をつけて何をしているかといいますと、先ほ ど言いました市長がUIJターン、これを推進したいのだと。そのために、この市も何をやっている か。35歳未満のUIJターン就職者に対し、家賃の助成をしているのです。   子育て支援、非常に新潟の平均収入の中でも村上の平均収入は非常に低いと思います。就業倍率 にしましても、先般市長もおっしゃっていました半分ぐらいなのです。確かに0.5なのです、今求人 倍率。その中で、今雇用促進住宅というのが県のやつで松原町のところに2棟建っております。これ 何度も言っております。あの1棟がほとんどまるがらあきなのです、5階建てなのですけれども。ぜ ひともあそこを、子育て支援ということを市長おっしゃっているのでしたら、小さいお子さんを育て る家庭に例えば市でその建物を家賃を援助して住んでいただく。そして、地元でお子さんを何とか育 てていただく、そういった支援策というものがないと、やっぱりなかなか村上で若い人が残るという のは難しいではないですか。   私代表質問でも言いましたように、少子高齢化になるのは当たり前なのです、中間層でいる本当 に今お子さんをつくらなければいけない20代、30代の方がどんどん、どんどんいなくなってしまって いるわけですから。その辺の具体策の施策をやっぱりこれからしっかりとってもらいたい。その辺、 もう一度市長どうでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 子育て支援もそうですけれども、いわゆる少子化、これは短絡的な一つの事 業をやったから解決するものでは私はないと思っています。トータル的に事業をやっていかないと少 子化対策には結びついていかないと考えております。   1つには結婚、結婚しなければ普通は子供ができない、そうでない人もいるでしょうけれども。 ですから、まず結婚をするにはどうしたらいいか。結婚をしたくてもできない男性がいるし、女性の 方々も非常に今考え方が変わってきて、結婚しなくてもいいというような人もいっぱいいるようでご ざいますので。しかしながら結婚をしたくてもできない、それをどうやって解決していくか、そして 多くの人たちに結婚をしていただいて子供を産んでいただく、そして子供を産んでいただいたら、い わゆる今おっしゃったような安心して働きながら安心して子育てができる環境づくりをつくる、何が いいかということをやっぱり考えていく必要があると。今おっしゃったようなそれも一つの方法であ ると。   そして、子供は教育費がかかります。それを解決するのは奨学資金制度、そして学習支援ボラン ティア制度等を取り入れながら、トータル的に施策を講じていくことによって少子化対策が解決して いくものだと私は考えていますので、それらも含めまして、トータル的な施策の中で少子化対策、子 育て支援を考えていきたいと、そのように考えています。大変いい意見だと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) 参考までにお聞きしたいのですが、私も先般言いました、今4人の子供がお ります。市長、市長は山北町の町長時代に恐らく子供の助成というか、出産祝い金に含めまして、非 常にいいことをしていたのではないですか、何番目からは幾らだとかと。その辺ちょっと参考までに 教えていただけませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 4人以上の方に100万円……いや、5人以上だったかな。4人以上の方は70 万円だったと思います。そして3人以上が50万円。それでスタートしたのです。そうしたら、1人、 2人産んだ人たちから我々には何にもないのかというようなことで、1人目あるいは2人目からそう いう事業も取り入れた経過が〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕ございます。   しかしながら、山北町は当時大学、短大、専門学校生に10万円ずつ月奨学資金をお貸ししており ました。ここに多くの力を注いでいこうという施策のもとに、それは廃止をせざるを得なかったとい うようなことで、お金があればやっていく事業の一つだろうなと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) お金があったらというよりも、お金はつくるべきだと思います。何かをいろ いろ各部で持っている予算を1億でも2億でも削減、そこを別なほうに回せばお金はつくれるわけで す。本当に今20億という例えば各部の予算が上がっているのが本当にその20億必要なのだろうか、そ んなものおれは18億でもできるのではないかという、今回はやっぱりそういう詰めをやるはずですけ れども、何とかその辺でできることならばぜひ市民の方が喜ぶことも何かやっていただきたい。同じ 税金を払っている市民の方、皆さん税金払っているわけですから、何か一業者の方だけが潤うような 市税の使い方は私はやはりよくいないのではないかなと思います。   それと、村上市の施政方針の中に、この間今市長が言っていた学生に対する支援、それがちょっ とこの間言いましたように矛盾していましたよね。これ、今大卒だとかそういった専門知識などを持 っている方の就職が伸びているのだという欄もあり、なおかつその裏にいきますと、その専門、大学 職を幾ら学んでもそれを活用する場がないのだとなっている。この辺の矛盾というのはどうなのでし ょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大学進学率は伸びているのは間違いないと考えております。   しかしながら、学校を出て、専門学校、短大、大学を出て、地元で帰ってきて働きたいのだとい ったときに、その学んだ学習技術を生かせる場所がない。それをいかにしてこの地域につくり上げて いくか、それが一番これから雇用の拡大という面では考えていかなければならない施策の一つであろ うと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) いや、違うのです。ここに書いてあるのは、大学等への進学率が伸びている と同時に地元企業等においても新卒者の採用割合がふえていると書いてあるのです。ところが、裏の ページにいきますと、せっかくそういう専門の技術や知識を学んでも、それを生かし切れないという 現実があるという、何か非常に矛盾しているところがあるということを私は指摘したのです。   そういった中で、ぜひとも若者の支援を本当に力入れていただきたい。若者が本当に暮らしやす いまちづくりではないと、やはりお年寄りを守ることもできないし、子供をつくることもできないし、 やっぱりそこが私今後一番活性化ということを考えるのであれば、その世代に対する支援を非常に充 実していただければありがたいなと思っております。   また、市長の今お考えの中に、当時の山北町の支援の出生祝い金ですか、今村上はありませんよ ね。ぜひそういったものももう一度再考していただいて、お子さんをつくれる環境も、1つの事業を やればできないと先ほど言いましたが、それもまず一つのきっかけではないですか。何かそういった ものもやっていただきたい。   最後、そういったものを市長の答弁をいただいて、終わらせていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) さすが4人のお子さんを持っている議員の方の質問だなと感服をいたしてお りますので、経験上からそういうような議論がなされるのだろうなと考えておりますので、十分に尊 重をさせていただきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) それでは、私の一般質問をこれで終わらせていただきますが、市長、4年間 ぜひともいい市をつくるためにお互いに頑張りたいと思います。何とぞよろしくお願い申し上げまし て、一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで本間清人君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) それでは、市長のお許しをいただきましたので、私の一般質問を行いたいと 思います。私の一般質問は2点ありまして、第1点目は市長に、第2点目は教育長に、それぞれ両方 とも新しくスタートした村上市の教育の現状と今後の対応についてをお聞きするものであります。   まず、市長に対しては、市長選挙公約でも教育の重視を第一に挙げておられましたが、新村上市 の教育及び教育環境の現状をどのように受けとめ、当面次の点についてはどのように改善、強化する 必要があると考えているか、お考えを具体的にお示し願いたいものであります。   その1つは、施設設備、学校環境、安全対策などを中心とした学校教育環境の具体的な整備につ いてであります。   2点目は、文化、芸術分野の振興を図る生涯学習活動への支援と手だてについて伺います。   3点目は、市民の健康の維持、増進を図る社会体育、市民スポーツ面などの強化についてであり ます。   4点目は、新市長として特に今後力を入れて取り組もうと考えているその他の教育施策について お伺いいたします。   2番目の教育長に対してでありますが、その1は、新村上市教育委員会教育長に就任されて間も なくでありますが、これまでの経験を踏まえて、新発足した村上市立小中学校の現状や課題をどのよ うに受けとめておられるか、また今後村上市の教育発展のためにどのように力を注いでいきたいと考 えているか、教育長としての所信の一端をお伺いするものであります。   その2は、国内外に多発する自然災害にかかわって、児童生徒の安全管理や学校施設の耐震性及 び教育関係交付金の目的外流用などが問題となっておりますが、村上市での状況と今後の対応や心組 みについてお伺いしたいと思います。   以上が通告書に沿った質問でありますが、市長の教育への考え方、教育長の所信を伺うことにな っておりますが、やはり昨日教育長から報告のあった村上第一中学校生徒の問題行動については、現 在市民が注目し、心配している事項でもありますので、避けて通れないことであると考え、関連質問 で取り上げたいと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、滝沢議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、新市長としての村上市の教育関係における現状把握と今後の具体的な対応につ いての新村上市の教育及び教育環境の現状をどのように受けとめ、どのように改善、強化する必要が あるかの1点目といたしまして、施設整備、学習環境、安全対策などを中心とした学校教育環境の具 体的な整備についてのお尋ねについてでございますが、初めに施設整備につきましては、児童生徒の 安全、安心が大変重要であることから、中国の四川大地震でも大きな問題となっておりました校舎及 び体育館の早急な耐震化が最重要課題であると考えております。このため、今年度は体育館の耐震補 強工事を3校、改築工事を1校で実施するとともに、来年度以降の工事に向けての校舎耐震設計を2 校、体育館耐震設計を2校で実施する予定であります。   次に、学習環境の整備につきましては、児童生徒一人一人きめ細かな指導をしていくため、これ までも各地区で学習支援や教育補助員等を配置し、学習支援事業を行ってきたことや介助員を配置し て特別支援教育の充実に努めてきたことにより、学習への集中力、持続力の向上、学習意欲の喚起、 個性の伸長等が図られたものと思っております。今後も施策の一つであります新たな学習支援有料ボ ランティア制度の導入なども含めまして、児童生徒一人一人を大切にして指導が行われるような学習 環境の整備に力を注いでまいりたい、そのように考えております。   次に、安全対策につきましては、当地域においても不審者に関する事案が発生していることから、 これまで同様不審者等に対応したスクールガードリーダーの配置を行うとともに、地域住民のボラン ティアによるながらパトロールを実施し、児童生徒の登下校時の安全確保を図ってまいりたいと考え ております。   次に2点目、文化、芸術分野の振興を図る生涯学習活動への支援と手だてについてのお尋ねにつ いてでございますが、文化、芸術の振興に当たっては、文化、芸術活動を行う人の創造性が十分に発 揮され、活動が活発に行われるような環境の整備が必要であると思っています。このようなことから、 これまで各地域ではぐくんできた特色ある文化活動を引き続き支援していくとともに、美術展覧会や 文化講演会の開催など優れた芸術、文化に接する機会と場を積極的に提供をしてまいりたい、そのよ うに考えています。   次に3点目、市民の健康の維持、増進を図る社会体育、市民スポーツ面などの強化についてのお 尋ねについてでございますが、市民の健康増進を図るためには、一人でも多くの市民が気軽にスポー ツに親しみ、参加できる環境づくりが大切であると思っております。このようなことから、総合型地 域スポーツクラブと連携し、年齢や性別、技能、技術レベルに関係なく、だれもが楽しめるレクリ エーションやニュースポーツの普及を図るとともに、健康、福祉部門や老人クラブ等との連携を強化 しながら、市民の健康づくりに努めてまいりたいと考えております。   次に4点目、新市長として特に力を入れて取り組もうとしているその他の教育施策についてのお 尋ねについてでございますが、何度も申し上げておりますように、次代を担う子供たちを支援する村 上市独自の奨学資金制度を導入して、そして学習体制の充実に向けた学習支援有料ボランティア制度 を整備してまいりたい、そのように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。   次に2項目め、新村上市教育長としての所信と今後の対応や心組みなどについては、教育長に答 弁をいたさせます。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) おはようございます。それでは2項目め、新村上市教育長としての所信と 今後の対応や心組みなどについての1点目、これまでの経験を踏まえて、新発足した村上市立小中学 校の現状や課題をどのように受けとめ、今後村上市教育の発展のためにどのように力を注いでいきた いと考えているかとのお尋ねについてでありますが、先日の私の就任のあいさつでも申し上げたとこ ろでありますが、今後の教育行政の先頭に立つということで、これまでの議会と行政で培ってきた経 験等を踏まえ、その思いを述べさせていただきたいと思います。   議員の皆さんもご承知のとおり、これまで5市町村ではおのおのの理念のもと、最大限の努力を もって教育行政を推し進めてまいりました。これからは、学校関係施設、生涯学習関係施設、スポー ツ関係施設、文化関係施設が大変多くなり、あわせてそこに従事する職員等も多くなって、大所帯と なるわけでありますので、目指すところを一つにして、教育基本構想にもあります「郷育のまち・村 上」をあらゆる施設、行事、そして一人一人の心に浸透させることから始めたいと考えております。 その中で、各地区のよさを取り入れ、教育委員会各事務所体制の効果を十分に引き出し、何とか一日 でも早くこの新村上市の「郷育のまち・村上」の確立のため邁進をしてまいりたいと、こう考えてお ります。   次に2点目、自然災害にかかわる児童生徒の安全管理、学校施設の耐震性や教育関係交付金の目 的外流用問題についての村上市での状況と今後の対応等はとのお尋ねについてでありますが、先ほど ご質問のあった施設整備の中でも市長が申し上げましたとおり、児童生徒の安全管理は大変重要であ り、今年度も耐震補強工事等を実施することとし、耐震化の向上を図っているところであります。   ちなみに本市では、耐震診断をすべて実施をしており、耐震化率については52.8%の状況であり ます。現在国においては、耐震補強工事に係る補助率等の引き上げを検討していますので、これらの 動向も見きわめながら、できるだけ早くすべての学校の耐震化が図れるよう努力をしてまいりたいと 考えております。   一方、教育関係交付金の目的外流用の関係についてでありますが、文部科学省の「安全・安心な 学校づくり交付金」は、地方公共団体が整備計画に基づいて行う教育関係施設整備事業の実施に要す る経費に充当するための交付金であり、事業のメニューは学校の校舎や体育館の新増築から耐震化を 図る大規模改造など多岐にわたっており、交付金の算定に当たっては、それぞれのメニューによって 定められた基準で事業費を算定し、交付率を乗じたものとなっております。   以上のように、定められた整備計画に基づいたメニュー及び事業費に対する交付金であることか ら、地方公共団体における交付金の流用はあり得ない、こう思っております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 大変ありがとうございました。大変大きな問題をいろいろ抱えているもので すから、やはり村上市に住む子供たち5,600人おりますか、その子供たちがやはり健やかに成長して もらいたいというのが地域の皆さん方の本当に大きな願いであり、その方向をとる教育行政をやって ほしいというのが市民の皆さん方のやっぱり大きな注目の的なのだろうというふうに私は思います。   そういった関係から、市長にまずお伺いしますが、先ほど1の@のところで学習環境ということ で、きめ細かな子供たちへの対応に心がけると、そのために学習支援員あるいは介助員というのを配 置をすると。そしてもう一つ、いわゆる学習支援の関係で有料ボランティアということなのです。こ の2つを、有料ボランティアというのは今までよそではありましたけれども、村上市では恐らくなか ったのだろうというふうに思いますが、この2つをどのように区別をして、特に学習支援員と有料学 習支援員になりますか、ボランティア、それとそのかかわりあるいはこれだけの違いがあるのですよ というようなものは、ただ無料と有料の違いだけではないのだろうと思いますので、その辺もう少し お聞かせいただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、滝沢議員ご承知のとおり、介助員につきましては教員免許がない方で もできるわけでございます。ご承知かと思いますが、今非常にADHDとかそういう子供たちがふえ てきております。そういう子供たちの学習を見たりするのは介助員であるという認識をいたしており ます。   また、有料学習ボランティア制度でございますが、これは当然のことながら教員免許を持った 方々にお願いをするということになります。そして、算数の時間あるいは国語の時間、社会の時間、 理科の時間、この時間に限って教えていただく。担任の先生と一緒になって学習をしていただくと、 サポートをしていただくと、そういうような制度につくり上げていきたい。そうすることによって、 クラスで学習についていけない子供たちもいなくなるでしょうし、ひいては余裕な時間ができますの で、人間教育にも力を入れていくことができる。学級崩壊というような最悪の事態を避けることもで きると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 介助員については、私わかります。昨年度の5市町村で、いろいろな形あり ますけれども、28人の方が介助員としてお勤めいただいているというような資料もいただいておりま すが、学習等指導員、この方が10名いらっしゃるようです。神林に1名、朝日で6名、山北で3名、 もっといらっしゃるのかなと。学校へ行きますと、いろんな前に一緒に勤めた人が仕事をしている様 子から見ますと、10人で賄っているのかななどというふうに思いますが、仮に10人として、今までの 指導員と、それから市長が考える有料ボランティアということでの数なり、恐らく有料と無料の違い がどの辺にあるのかなということがはっきりしないとなかなか色分けできない。あるいは今までの無 償奉仕だった人を有料にするというのか、その辺がわからぬので先ほど聞いたわけです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) おっしゃるとおり、今現在でも無料でボランティアとして学習指導に当たっ ていただいている教員免許を持った方々もいらっしゃるわけです。   しかし、現実から考えると、では村上市の人が荒川町に行って、山北町に行って無料で汽車賃を 払って、車代を使って、ガソリン代を使って行くことに長続きするかということになってきますと、 そこにはやっぱり限界があると私は感じております。   ですから、今無料でボランティアをしていただいている方々も含めて、しっかりとした体制、市 としての対応を考えて、電車賃あるいはガソリン代、そして時給、そんな高くないお金で来ていただ くような制度としての確立を目指していきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私は、その考え方というのは非常に大事なことだというふうに理解します。   ただ、そういう多数の方のいわゆる人的配置の関係で、今までのように自分の市町村だったら自 分の市町村のことを考えればいいようだった状況が、今市長言うように、村上の人が山北へ行くとか 荒川の人が村上へ来るとかということになると、それを統括する必要があるのだろうと。これは、恐 らく教育委員会の仕事になるのだろうと思うのですけれども、その辺も考えてのいわゆる有料化とい うふうに理解していいわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今現在もそういう方々がいらっしゃるのです。その地域、例えば荒川地域だ ったら荒川地域の人が荒川の学校ではなくて別なところに行って無料ボランティアをやっている方々 もいらっしゃるのです。ですから、そういうものを総合的に統合して、統合と言えばおかしいですね、 一緒にして、そしてしっかりとしたそういう制度をつくって確立をさせて子供たちの学習に支援して いきたいと、そう考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) まだ市長からお聞きしたいと部分、当初考えていたのはいっぱいあるのです けれども、一たん2番目の教育長の所信にかかわっての話にその移らせてもらいたいと思います。   今教育長からるる説明があったわけですけれども、やはり教育長としての所信が、先ほど言いま したようにきのうの教育長の報告のような事態が起きてもやはり変わらないと、つけ加えることはな いというふうに理解していいわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 私も就任間もないたまたまの段階での事案でありました。   しかし、私にしてみれば、行政と同様教育行政もこれは継続が当たり前でありますし、一日もこ れはおろそかにできない重要な問題だと、こう認識しておりますので、教育委員会挙げて対応に取り 組むというようなことでやってまいりました。   そんなことで、私の就任のあいさつにも申し上げました。今議員もご承知のとおり、学校そのも の、そして保護者の皆さんあるいは地域の皆さん、何か時代の趨勢と言うのでしょうか、非常に取り 巻く環境が私は変わってきたのではないかと。そんな中でしっかり取り組んでいくというような観点 から、特に今までは各市町村の教育委員会は少ないところは3校、多くても10校ほどの学校現場を見 るというような状況下でありましたけれども、ご承知のとおり小学校が21校、中学校が8校という非 常に数の多いところを管理していくというような観点から、先般も校長会を、たまたまこの事案の前 の段階でありましたけれども、開催させていただきまして、私のほうから篤と私の思いと今後の取り 組み姿勢、特に私は教育現場の人間でありません、教育が不足しております、現場の。しかし、一緒 になった合併を今回を一つのきっかけにして、発想を転換して、教育の基本的なものをしっかりとと らえていくには、各学校の責任者である校長を先頭に、教職員がまず責任のもとで一致団結して、保 護者はもちろんでありますけれども、昔のような地域の皆さんがしっかりと一緒に取り組んでいただ けるような、今もまだそういう地区があるわけでありますので、これを機会にしっかりと取り組んで いこう。   そして、今議員がおっしゃるように、こういう事案が発生しましたこの段階で、私としてはどう しても今のこの事案をいち早く解決をして、方向を見いだして、安定した正常な学校運営になるよう にはどうすべきかと。校長以下先頭になってやることはもちろんでありますけれども、私ども教育委 員会も挙げて今取り組んでおります。そんなことで、特に心を痛めているのは、事案の被害者の皆さ んの痛手はもちろんでありますけれども、加害者の皆さん、生徒もいるわけですが、この子たちの今 後のこともしっかりと取り組んでいかなければならない。ましてや大勢のいわゆるかかわっていない 生徒がいらっしゃいますので、その保護者の皆様非常に不安を今持っていらっしゃいます。そんな中 で、いち早くまず学校をしっかりと立て直して、これが新市になって、これがしっかりすることによ って新しいスタートを始めるのだというような認識で今取り組んでおります。   そんな中に、ちょっと昨日の今日といいますか、昨日あたりは報道が非常に生徒にまでインタビ ューするような状況がありましたので、非常に心を痛めたり、学校でのそういう不安もあるだろうと いうことで、何とか報道の皆さんにも今はそういう責任とか問題でなくて、これからどうやっていち 早く正常化を求めるかというようなことで、子供も不安なので、ぜひ報道はお控え願えないものかと いうような要請を含めて、精いっぱいの対応で取り組んでいきたいというような状況でありますので、 私の所信の一端に申し上げたほかに、喫緊の課題はこういうふうに重要問題が今ありますので、精い っぱい取り組んでまいりたいと、こう思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) あるいは失礼な聞き方になるかもしれませんが、この問題を教育長が最初に お聞きになった率直な感想を伺いたいのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 私は、先月の21日に就任をさせていただきました。それから、報告を聞い たのが28日……29の日に委員会のほうへ報告がありました。それで、今までの流れ等を校長に聞いた りしながら、いわゆる担当の私どもには管理主事、指導主事がおりますので、聞きながら。しかも、 土日に入りましたのでありますが、先週もそうでありますが、土日はなしで皆さんで対応しながら、 私もまじえさせていただいて今後の対応をしたと。聞いたのはその時点でありますが、ただいつから 出たからこうだったか、そういう問題でなくて、今のこの事案をどう対応していくかというようなこ とに取り組んできましたので、私は就任早々でありましたけれども、そういう体制づくりということ で精いっぱいの取り組みをしたというのが現状であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今のお話、後段は別にして、前段の報告の関係では、5月29日ですか、その 話を聞いたと。それで、結局記者会見をやったのが9日ですか。そこまでの教育委員会としての対応、 特に当該学校との連絡あるいは状況把握や指導、この間に行われたという理解でいいわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 大筋そのとおりであります。   ただ、先ほど申し上げましたとおり、その後の対応について校長等まじえながらいろいろと検討 してまいりました。結果的にあの事案が表へ……表といいますか、ああいうふうな結果になったとい うようなことでありまして、私どももそこへ行くまでの過程もどう対応したほうがいいかという点も 含めながら、学校と教育委員会として事の対応に当たったのは、結果的には当局のああいう逮捕ある いは児童相談所への通告という結果を踏まえてのあれで、その前から大変な事態だと、そういう方向 へ行く可能性もなきにしもあらずというようなことも踏まえながら、学校と協議をしながら対応に当 たってきたと、こういうことであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今回の問題について、5月の中ころ後半に話が教育委員会に聞こえてきたと、 あるいは報告という形なのかどうかわかりませんが。これまでの学校と、これは当該学校に限りませ ん、学校と教育委員会とのかかわりでやっぱりこういう点がまずかったのかなというような思いはあ るいは部分はありませんでしたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 先ほども申し上げましたけれども、教育委員会として、私が就任して早々 でありましたけれども、「いや、もっと早くこうすればいい、ああすれば」という段階ではないと。 事案をしっかりと受けとめて、この対処方法に全力を尽くそうというような私はそんな姿勢で臨んだ ものですから、あえてここでその以前の流れ等を私から申し上げるものはございません。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今の教育委員会、教育長あるいは教育部長そうですが、今までの村上市の、 旧村上市の教育長あるいは学校教育課長、そういった方が朝日のほうに行っていないものですから、 今お聞きしても非常に難しい部分は私自身感じます。どこまで聞いたらいいのかなと、どこまでおわ かりなのかなと。大変失礼な言い方ですが、そんなふうに思うのです。   今のように今回の問題はあるいは、これはちらちらと4月、新年度になってからいろいろ市民の 皆さんから「村上第一中学校は大変なんだってね」などという話は聞いていたわけです。しかし、そ の状況についての説明なりあるいはコメントがないものですから、軽々にこういうふうになっていま すなどということをほかに言うことができなかったわけですけれども、やはりずっと考えてみると、 やはり学校と教育委員会とのかかわりに私はいささかそごがあったのではないだろうかというふうに 感じます。いわゆる学校で苦しんでいる、対応に大変困っていることが本当に率直に教育委員会に報 告あるいは話がされていたのかどうか。私は、されているともう少し早目に打つ手はあったのだろう と。今回のような大騒ぎというか、そういったことにならないうちに私は消しとめる部分というのは 相当あったのだろうと思うのですが、特にこれまでの村上市の教育委員会へなかなか報告がしづらか ったあるいは状況について指導を仰ぐことにいささかの躊躇があったということは感じませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 先ほども申し上げましたが、22から教育部のほうへ勤務したのであります けれども、これは部長以下皆さんが決して気を使ったとかでないと思うのでありますが、たまたまそ の後市長がほかの要件等々重なったために、急遽村上の郷友会の東京での何か130周年などというも のに上京したり、そんなこともあったのかもしれませんし、決して私に言いづらいとかそういう面は なかったのだと思いますけれども、私としては先ほど申し上げましたように、この事案は事案、今ま での経過は経過、では前はどうしていたのだと言ってみても、私は今の事案そのものどうなるわけで ないので、私はそれなりの考えは持っています。でも、それは口に出すことはあえて一切ありません でした。今後の対応をどうするかと、挙げて取り組もうというような、先ほど申し上げましたとおり の対応で万全を期していこうというようなことで取り組んできたのがそのままの私の気持ちであり、 行動であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今の教育長の対応がどうこうということではなくて、先ほど言いましたよう にこれまでの流れ、そういったところに何かお考えはないかということをお聞きしたわけです。   私は、昨年の9月定例会で当時の教育長に今学校で先生方は大変容易でない面、特に不登校の関 係での調査にかかわって、先生に負担をかけるようなあるいは先生方と子供たちが正対できるような 様子を削るようなことになっていないかということを一般質問で聞いたのです。そのときに、特に今 のところ問題はないと。むしろ中一ギャップとか中二ギャップの問題のほうが何かこれからいろいろ 検討しなければならぬと。   ところが、実際には先生方が非常に、先ほど市長も言ったように本当に子供たちに全精力を向け るということが教育委員会が非常に高圧的な態度で、そして学校に「こうしろ、ああしろ」というこ とをどんどんと言うものだから、やはり教育委員会から言われれば、学校でやらぬわけにはいかぬわ けです。そういった学校と教育委員会とのかかわりがやっぱり余りいい方向に行かなかったのではな いか、ここからは推測ですけれども。言えば怒られる、子供みたいなことですけれども、言えば怒ら れる、では言わないで何とか自分たちの学校の中でおさめようと、ふたしようというような学校と学 校校長、先生方それぞれ頑張っているわけですけれども、そういった雰囲気が今回を招いたのではな いだろうかと、直接でなくても。そういう私は気がしてならないのです。   私も経験で荒川と関川の校長という仕事をしてきました。そのときに、教育委員会から本当に温 かく、また理事者、議員の皆さん方からも理解を得ながら、本当に町内の子供たちに対応をできたと いうことから考えると、教育委員会がもうああしろ、こうしろという役割はあるのだろうと思うので すけれども、学校や校長、先生方、そういった思いを無視してやってきた部分があるのかなというふ うに私は今感じているのですが、やっぱりこれから教育委員会が学校に対してはどんな態度で臨もう かと。今教育長から若干触れられましたけれども、やっぱりこのようなことが一番大事なのだと。教 育委員会と学校とのかかわりの中で、そのポイントがあったらお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 議員は、教育現場長い経験をお持ちでいらっしゃいますが、私は今までの 私が就任前の教育委員会の皆さんが学校に対するあるいは威圧だとか、そういう関係は私は存じ上げ ておりませんが、私はそういうことはないだろうと。要は、学校、校長先生の思いとか取り組む姿勢 なんかを大事にしながらやってきたのかなと思いますが、私は存じ上げません。   ただ、この事案が出る前にたまたま校長会で私がお願いしたことは、私が現場を知らないがゆえ に、数が多くなったゆえに、今までと同じ学校なのでありますが、それぞれの校風、伝統等あります ので、先ほど申し上げました、学校長責任のもとに、教育長がかわったから学校教育が変わったなど と言われては大変なことになるというようなことで、常に責任のもとで私どもも出向くようにするし、 しかも常に皆さんの責任ということは、強いて何かということは、その責任に至るまでの報告、連絡、 相談というもの、もう的確な時期を逃がしてはならないと、常に連絡を密にしながら、協力的な体制 をとりながらやっていこうというようなことを篤とお願いしたやさきでありました。私も先ほど申し 上げましたように、そういう特に校長さんとかという経験もございませんがゆえに、何とかこの新し い市の教育を方向づけるためなのだから、ぜひ私のない部分を力をかりたいと、そんなことを本当に 先生方に理解をしていただいたやさきでありました。   そんなことで、今回の事案も決して私は教育委員会として学校長に「ああせい、こうせい」とい うようなことは申し上げておりません。ただ、事情をしっかりと把握して、今の事案はここまで来た のだから、今後どうするかという問題にみんなで力を合わせようというようなことで、対処の仕方も 学校長の考え方を聞いて、それを的確に私どもも一緒に相談をしながら判断を下すというような方向 で今真っ最中でありますので、ぜひご理解とご指導賜りたいと、こう思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 先ほど市長から子供たちの学力を向上するあるいは子供たちが本当にこの地 域に育ってよかったというような様子をつくるために、学習指導員、有料ボランティア、そういった 思いがある中で、先生方が本当に子供と、先ほど言いましたように真っ正面から取り組むことのでき ないような様子はできるだけ、もう完全にと言いたいのですけれども、できるだけ避けてもらいたい と。本当に心から子供たちと一緒にぶつかり合える環境をつくってもらいたいということを今教育長 のお考えにつけ加えて私からもお願いをしたいというふうに思います。   市長にお伺いしますが、今回の報告あるいは一連の教育委員会の対応、そういったことについて はどのようにお感じになっておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 以前のことは私わかりませんけれども、今回の事例については教育委員会か ら事あるごとに詳細な連絡を受けておりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そこでどのように感じられたかということには触れられませんでしたけれど も。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 教育委員会の対応としては、熟慮した上での対応と考えておりまして、いた し方ない対応だなと、そのように考えております。   今後については、先ほど教育長が述べたとおり、しっかりと対応していかなければならないなと、 そのように私も同じ考えを思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 先ほど演壇でお伺いした幾つもの項目にさっぱり触れていないのではないか と言われそうですので、若干教育委員会、教育長にお伺いしたいのですが、交付金の関係とかあるい は流用の問題、そういったことについては特別村上市としてはそういうような、昨年度まではみんな 5市町村に分かれていましたから、中身についてはわからない部分があるのだろうと思うのですけれ ども、そういう流用するような状況にはなっていないというふうに現在思っておられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 交付税の関係は、議員ご承知のとおり全体的な積算のもとで来ますので、 言い方がちょっと極端でありますが、色がついていない部分が見えるわけでありますけれども、ただ 事この交付金、今回の交付金の流用の関係につきましては、先ほど答弁したとおり、ありませんとい うような答え方したのでありますが、今回だとこの交付金を使っているのが金屋小学校の今の体育館 の耐震の改築工事のほうで使っております。あと議員おっしゃるのは、もしかして教材とかそっちの ほうの話なのでないでしょうか。ちょっと真意、質問内容がちょっと。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 学校耐震化の問題、文部科学省から出ている資料なり、県の教育委員会から 出ている資料を見ますと、交付金としておろされてきたのがそのままそっくり交付の意図どおりに使 われていないということありますよね。そういったことで、では村上市はどうなのだろうかなと。交 付金ですから、色ついていないと言えば色ついていないので、どこに使おうがなかなかはっきりしな い部分があるのですけれども、教材費も含めてということでお伺いしたつもりです。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 交付金と交付税の違いなのですけれども、交付金は先ほど申し上げました けれども、安全・安心な学校づくりの交付金と、目的、いわゆるメニューがあって、こういうものを やりますよということでありますので、〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕流用ということは あり得ないと私は認識している。   ただ、交付税の中の教材費だとか教育関係の予算についての問題をとらえていくと二十何%が、 流用という言葉を使うのですね。その辺も何か見ていますと、財務省と文科省の何かこの財政的な部 分が非常に大きいような気は実は、口に出していいか悪いかわかりません、その嫌いが見えるような 状況でして、私は交付金の中では流用はあり得ないと、こういうことを申し上げたのですが。 〇議長(佐藤宮吉君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 教育長は、村上市の場合、交付金の、マスコミの表現でいけば流用というの はあり得ないというふうには思っているかもしれないのですけれども、県の教育委員会なりからも、 例えば今の耐震化の交付金あるいは教材の交付金、さらに学校図書館の図書購入費でのつもりで各地 方自治体に配分したのだけれども、そのとおりになっていないという現実があるではないかという指 摘なわけです。ですから、それは村上市ではありませんかということなのです。   特に図書館の図書費、これは大体5市町村で昨年だったら1人当たり幾らというのがみんな出て いるのです。村上だと1人当たり875円、荒川は1,609円、神林2,275円、朝日2,275円、山北2,012円 と、1人平均。これは、もう教育費の中の図書購入費を人数で割れば出てくるわけです。それが果た して図書購入ということで配分されてきている満額なのかどうかということも含めてお聞きしたので すが、ともかくちょっと時間ないので、この点についてはまた別な機会にお伺いします。   ただ、今回の予算計上を見ますと、小中学校合わせて813万8,000円という計上があります。これ 1人当たりにすると1,434円ぐらいだと。ところが、県のほうでは大体学校1校当たり、小学校だと3 1万円ぐらい、中学校だと49万円ぐらいということでどうも試算しているようです。全国平均よりも 新潟県の場合は下がっているわけですけれども、そういったことでいくと、図書費一つ見てもなかな か教育費十分に配分されていないなというふうに感じたものですから入念にお伺いしました。   通告書の提出期に考えたものと大分違うわけですけれども、衆目の一致している第一中学校の問 題、この点についてはできるだけ早く生徒あるいは保護者、地域の皆さん、そういったことに安心の 持てるような対応を抜かりなくやっていただきたいということをお願いして、一方的な話になったよ うな嫌いがありますけれども、いろいろお願いをしまして、私の一般質問を終わらせてもらいます。 ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時55分  休 憩                                                        午後 零時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、20番、小田信人君の一般質問を許します。   小田信人君。           〔20番 小田信人君登壇〕 〇20番(小田信人君) それでは、議長のお許しが出ましたので、3点についてお伺いいたします。   まず最初に、食用廃油のリサイクル事業について伺います。7月に行われます洞爺湖サミットの 主要テーマは、地球温暖化問題と食料問題であると言われております。また、世界各地で起きている 異常気象や干ばつ、サイクロンなどは、地球温暖化が要因とされ、テレビ、新聞等で毎日報道されて おります。国民の関心も高まる一方であります。   そんな中で、行政、市民が一緒になって協力し、環境問題、資源問題、循環型社会の形成に貢献 できる新たな事業として、使用済みてんぷら油を加工精製し、バイオディーゼル燃料をつくるリサイ クル事業が注目されております。既に新潟市や上越、燕市などでは取り組みが始まっているとのこと であります。   この使用済みてんぷら油からできるバイオディーゼルの燃料の特徴といたしましては、排出され ますCO2や黒煙などが軽油よりも少なく、小児ぜんそくやアトピーの原因となる硫黄酸化物がほと んど出ないとのことであります。また、軽油引取税は対象外となり、1リッター当たり約30円前後の 経費削減になります。ガソリン価格の高騰する中で、大変ありがたい話であります。   学校給食や一般家庭から出る使用済みてんぷら油を回収し、委託業者に引き取ってもらい、でき たバイオディーゼル燃料を買い取り、市の公用車に利用する。経費削減を図りながら地球温暖化対策 に取り組むことができる一石二鳥の事業であると思います。また、小中学校の総合学習の取り組み課 題としても、地球温暖化対策を見て、学んで、行動する、よい環境づくりができるものと考えます。 ぜひ新村上市の目玉事業として取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。   次に、2点目の質問といたしまして、新村上市の職員体制について伺います。先ごろ2006年度の 国家公務員実態調査が新聞に掲載されました。それによりますと、2006年度に病気やけがで1カ月以 上休んだ国家公務員の数は6,105人であり、そのうち63%がうつ病や統合失調症などの心の病が原因 であるとされております。このデータがそのまま私どもの自治体に当てはまるものとは思いませんが、 新村上市におきましても4月の合併に伴い大幅な人事異動があったわけであります。2カ月余りが経 過している今日、SOSのシグナルを出している職員がいるかもしれません。1,000人近い職員を束 ねるトップとして、職場環境について検証する考えはないか伺うものであります。   3点目といたしまして、入札制度について伺います。ことし3月には新発田市で談合問題が発覚 しております。私の友人であります新発田の市会議員に話を聞きますと、3月以降の入札につきまし ては様相が激変したと言われております。高どまりの傾向が一変し、落札率が大幅に急落したとのこ とであります。ダンピングに等しい価格で落札される事態になっているとのことで、6月からは最低 制限価格が本格的に導入されるとのことでありました。談合問題は、すべて内部告発であります。公 共事業が激減した今日、近い将来村上市でも起こり得る問題ではなかろうかと思います。   県では、このような背景を踏まえて、平成18年度から総合評価方式による入札制度が施行されて おります。毎年改正を行いながら、今年度で3年目を迎えております。平成20年度の施行目標は、農 地部で約100件、土木部で250件以上とのことであります。制度的には成熟段階に入ったと推測されま すが、村上市では導入する考えはないのか、お伺いいたします。   以上3点について市長に答弁願います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小田議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、食用廃油のリサイクル事業についてでございますが、近年二酸化炭素増加問題 や地球温暖化対策として、再びバイオディーゼル燃料が注目されております。菜種油、オリーブ油、 ひまわり油、大豆油などの植物油、魚や牛などの獣脂及び廃食用油、いわゆるてんぷら油等などさま ざまな油がバイオディーゼル燃料の原料となっております。   バイオディーゼルは、石油等化石燃料の代替燃料としてだけではなく、環境に対する影響の少な い燃料と言われており、本市でも注目をいたしておるところであります。また、使用済みのてんぷら 油等食用油の回収、再生利用は、限りある石油資源の利用量を減らすことができるとともに、ごみと して捨てられて、燃やすときに発生していた炭酸ガスを減らすこと、さらにごみの減量化や河川等の 環境保護にもつながることから、重要な取り組みであることを認識をいたしておるところであります。   現在本市においては、家庭から出る使用済みのてんぷら油等食用油について市として回収、再生 利用する事業は実施しておりません。家庭からの使用済み食用油は、個人では石けんをつくるなどの 再利用が行われていますが、一般的には燃えるごみとして排出されているのが現状であります。   学校給食から出される使用済みの食用油については、以前から廃食用油回収処理の専門業者へ引 き取ってもらっており、平成19年度旧市町村では合計して18リットル缶で785缶分に当たる1万4,130 リットルの回収実績がありました。今年度も引き続き回収を行っております。業者では、回収した使 用済みの食用油からバイオディーゼル燃料等を製造しております。市内にも飲食店やスーパー等の事 業所から排出される使用済み食用油からバイオディーゼル燃料を自社の製造施設で精製し、自社のご み収集車に利用している民間業者もあります。市の保育園給食から出される使用済み食用油につきま しては、一部を昨年度からこの市内業者に引き取ってもらっております。   県内の最近の例として、先ほどご紹介がありました新潟市では平成19年6月から家庭から排出さ れる使用済みてんぷら油を資源再生センターや区役所、公民館などで回収を行い、軽油の代替燃料で あるバイオディーゼル燃料に精製して公用車に使用しているとのことであります。上越市でも平成16 年10月から鳥などの家畜飼料の原料に再生利用する事業を施行しております。当地域でも平成16年度 に村上地域振興局の指導により、豊富に存在するバイオマスの利活用を進め、地球温暖化対策ととも に、新たな産業創出による地域の活性化を図るため、つきさらバイオマス利活用推進委員会が設置さ れ、検討が行われてきました。その検討結果がこの20年3月に村上・岩船・つきさらバイオマスタウ ン構想(案)としてまとめられております。この構想では、現状を踏まえ、使用済み食用油のバイオ ディーゼル燃料化の利活用を進めることについても提案をされております。   県が平成16年3月に策定したバイオマスにいがた構想によると、平成11年時点で県内の使用済み 食用油の発生量は年間1万トンとされており、当時そのうち53%が家畜のえさや燃料等で再生利用さ れており、47%が未利用のままとのことであります。当時の数値から人口案分によって推測すると、 本市では年間300トン弱の使用済み食用油が発生すると考えられますが、冒頭述べましたとおり、こ の大半は現在利用されていない状況であります。学校給食から出されている使用済み食用油の回収、 再生利用については、一定の道づけがなされていることから、ご質問の事業実現については、家庭か らの回収方法の確立が特に重要な課題になると思われます。このため、先進市の取り組みに学び、村 上・岩船・つきさらバイオマスタウン構想(案)を参考に、市の総合的な環境政策の一環として、市 民はじめ、民間業者の協力を得ながら研究を進めてまいりたいと考えております。また、これらを含 めた環境施設全般について、市報やホームページ等で継続的に意識啓発してまいる所存でございます。   次に2項目め、新村上市の職員体制についてのお尋ねでありますが、本年3月24日から新市の職 場体制となる人事異動が行われ2カ月が経過いたしました。各職場では、部課長などの管理職員が職 場内のコミュニケーションをとりながら意思の疎通を図り、部下職員の健康状態に注意を払っている ところであります。変化が見受けられれば、その都度人事担当と協議することとしております。   新市への移行時期を過ぎた現在、人事異動が直接の原因と思われる病状で療養をしている職員は いないようでありますが、今後も職員の心と体の健康管理面で年1回の健康診査はもちろんですが、 本庁、各支所に労働安全衛生法に基づく衛生委員会をそれぞれ設置し、メタボ対策やメンタルヘルス 対策など健康障害の防止策を協議してまいりたいと考えており、今月中には第1回目の衛生委員会を 開催する予定でありますので、そこである程度検証できるのではないかと考えております。   次に3項目め、入札制度についてのお尋ねでありますが、公共工事の品質確保等のために行われ ている総合評価方式による建設工事の入札については、要領を定め、平成20年度は数件の施行を行う ことにしております。また、このことにつきましては、平成20年2月22日に建設工事業者を対象とし て開催いたしました新市の入札制度説明会において説明を行っているところでありますので、ご理解 をいただきたいと思っております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) それでは、再質問させていただきます。   1点目のリサイクル事業につきましては、研究を進めていきたいとのお話ですが、研究を進める ということは、市長個人の考えで、余りやる気がないような感じを受けるわけなのですが、どんなも のでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常にやる気あります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) それでは、2点目の職員体制について何点か質問させていただきますが、今 ほどの答弁でありますと、現在の980人余りの職員の中で長期間の病欠届なんかは報告されていない との話ですが、今現在そういう長期の病欠届は出ていないということで理解してもいいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 先ほど答弁いたしましたのは、合併に伴ってのそういう休暇とい うご意見でございましたが、それに伴わない病気休暇、病気休職による、この国家公務員の実態調査 に伴う要件、いわゆる一月以上の連続して休暇をしている該当者は5人ほどございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 4人と言いますが、その4人の病気の内訳といいますか、うつ病とかそうい う関係なのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 5人と申し上げましたのですが、その中で心の問題等での症状で はお二人でございます。以前からそのような症状で連続して休暇をされているということでございま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 職場で一番大切なのは、人間関係がうまくいっているかうまくいっていない かだと思うのですが、大幅な今合併のおかげで人事異動あったわけですが、上司の方と意思の疎通が うまくいかないような方が出た場合、配置がえといいますか、そういうことは可能なのかどうか、お 伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 先ほど申しましたように、人事担当と協議をして、その後の結果となり ますけれども、各部の中での配置がえも可能ではありますけれども、それ以上の配置がえというのま では考えてはいません。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 人事異動というのは、県の病院局なんかでは3月の異動のほかに9月にも若 干の微調整で行われていると思うのですが、私どもも4月に合併したばかりですので、合併当初でも ありますので、9月にそういう方が出た場合、微調整的なそういう異動なんかは考えられますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 980名おりますので、その中の1名とか2名とかという部分につきまし ては、9月の異動とかということではなくて、職場の内部での対応をまず第一義的にやらせていただ きたいということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) それでは、入札制度のほうで何点か質問させていただきます。   5市町村が合併して大きな予算になったわけですが、指名選定委員というのはどういうふうにな っているのか、お伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 今市の中に入札委員会を設けておりまして、そのメンバーは、今 はおりませんけれども、副市長、それから総務部長、企画部長、産業観光部長、都市整備部長、それ と私財政課長のメンバーでございます。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇総務部財政課長(渡辺成一君) すみません、もう一人、上下水道部長も。           〔「全部で何人になります」と呼ぶ者あり〕 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 7名でございます。           〔「副市長入れて7名」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 副市長入れて7名ですね。こういう大きい予算が合併に伴いなっているわけ なので、そういう入札が適正に推移されているか監視するような監査委員会などというのは設けてあ るでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) そういう監査委員という委員会ですか、までは設けてはございま せん。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 監査委員、失言です。審査委員です。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 入札が適正に行われたかどうかを審査する。           〔「検証する」と呼ぶ者あり〕 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 検証する。そういうものは持っておりませんけれども、何か問題 があれば、その入札委員会に諮って決定をするということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 内部の人がそういうことをするのはいかがなものかなと思うのですが、やは りそういう入札が適正に推移されているか検証するのは、やはり外部の方が検証するわけでありまし て、内部のその選定委員が同じことをやっていれば、それはちょっとおかしいような気がするのです が、これからそういう審査委員設ける考えはありませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) ご指摘ごもっともでございます。外部委員というのですか、それ の導入もあわせて検討しなければならないと考えます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) もう一点、5つの市町村が合併したわけでございますが、入札に関しまして、 地域性といいますか、今までの旧村単位の配慮されたような入札方法でこれからいくのかどうか、お 伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この問題につきましては、合併協議の中でも話し合われた協議内容でござい ます。今現在は、旧地区の入札方法を継続してやっているという段階でございまして、いずれかの時 期にやはり一本化した入札制度を施行するべきだろうと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 今の問題に関しまして、下水道事業があるわけなのですが、これらを見ます と、旧村単位で言わせてもらいますと、山北、朝日、神林なんかはもう既に終了しておるわけなので、 残っているのが旧荒川と村上市になるわけなのですが、こういう下水道事業に関してはどういうふう な対応をなさるお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今お話ししたとおりでございまして、今現在は旧市町村単位の入札制度を取 り入れているということでございまして、いずれかの時期にやはり1つの市になったわけでございま すので、一本化した制度にしていく必要があると、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 大変わかりましたのですけれども、いずれかの時期といいますと、1年先と か2年先とかさまざま、10年先とか、私ちょっといずれかというのはどういう意味合いなのか、お願 いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今はまだ合併をしたばかりで、新市がスタートしたばかりでございますので、 当分の間と言ったほうが適切かもしれません。そんなに遅くない時期にやはり統一した制度にしてい くべきだろうと考えています。例えば9月1日とか10月1日とか12月1日とか、そういう今時期的な ものも担当部局と打ち合わせをしているという段階でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) そうしますと、来年度からは間違いなくフリーになるわけですね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 来年と言いますと、新年度ということですか。           〔「そうです」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 平成21年の4月ということですか。そんなに遅くならない時期にやはりする べきではないかなと私は思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小田信人君。 〇20番(小田信人君) 私の一般質問終わらせていただきます。どうもありがとうございます。 〇議長(佐藤宮吉君) これで小田信人君の一般質問を終わります。   午後1時40分まで休憩します。           午後 1時26分  休 憩                                                        午後 1時39分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、5番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔5番 川村敏晴君登壇〕 〇5番(川村敏晴君) ただいま議長より一般質問のお許しをいただきましたので、質問をさせてい ただきたいと思います。   昨日から今日、そしてまたあしたと、市長さん、そして理事者側の皆様には大変ご苦労さまでご ざいます。私旧荒川町の議会議員として4年4カ月議員経験をさせていただきましたが、今回のよう に一般質問が3日間も続くというふうな経験は初めてでございます。また、このような質問形式、一 問一答ですか、このやり方も初めての経験でございまして、なれないことが多くて、今大変緊張して おりますが、新村上市7万市民の目線に立ちまして、まずは通告に従って質問をさせていただきたい と思いますので、よろしくお願いいたします。   それでは、第1問目でございますが、市長選挙時の市長の公約の1つでもございました新市での 奨学金制度の新設の進め方についてでございますが、代表質疑や一般質問で何名の方かこの奨学金制 度について触れておられましたが、私のほうからも改めてお聞かせを願いたいと思います。   まず1つに、今年度の卒業生、いわゆる平成21年4月に入学をする学生にこの制度は間に合うか どうか。そしてまた、対象学年は大学入学をする人と高校入学をする生徒も含めるのかというところ です。そしてもう一つ、この奨学金制度の財源の確保はどのようなことを考えられているか。この3 点についてお願いいたします。   それから、2番目でございますが、コミュニティバス運行計画についてでございます。これは、 村上市の施政方針でも取り上げられておりました。少子化、高齢化への対応及び効率的な市民の交通 手段を確保するために、コミュニティバスによるネットワーク化の検討に入るとしておりますか、実 は私も荒川町の12月の議会の定例会におきまして、新市となっても高齢者や交通弱者のための足とな るコミュニティバスの運行を検討してもらいたいという思いで、新発田市のコミュニティバスの運行 例を挙げて一般質問をさせていただいた経緯もございます。定期運行については後ほど質問させてい ただきたいと思いますが、まず通告に従い、もう一つの側面でございますスポーツ少年団、そしてま た高齢者の体育活動に伴う各大会遠征時の足としてのバスの運行方法については、旧5市町村間でか なり違いがあると聞いております。送迎を担う保護者や競技団体の指導者によります不測の交通事故 でそのスポーツ競技の衰退が起こらないためにも、ぜひ市で所有またはリースをしている車両の有効 活用方法を考え、コミュニティバス運行計画をする予定がないかどうかお聞かせください。   そして、3番目でございます。中条工業高校、19年度で閉校となりました。旧荒川町に所在して おりますが、この跡地利用について合併新市の考え方についてお伺いします。旧荒川町において、前 寺社町長が中条工業高校の跡地を県への買い取り計画を述べておりましたが、今後の計画についてお 聞かせ願いたいと思います。   4番目でございます。これも旧荒川地区にちなんでの質問となりますが、関川村湯沢地区にある いこいの家の再生計画について、こちらも耐震性が非常に危険であるというふうなことで、昨年営業 をやめたわけでありますが、合併後のこのいこいの家の再生計画についてお答え願いたいと思います。   それから、最後の5番目でございます。村上市の都市計画道路でございます344号、泉町羽黒町 線についてでございますが、18年度に旧村上市において歴みち調査計画策定委員会から歴史的環境整 備街路事業調査業務委託報告書が提出されたわけであります。これによりますと、大町、小町の道路 幅を従来どおり16メーターでいくかまたは12メーター、10.5メーターとのいろんな意見が出ていたと 思います。これらの問題に対して、市長は選挙後新聞報道により、長井町から大町、小町を通る歴み ち調査計画を見直したいと、このような記事が載っておりました。この件について真意をお聞かせ願 いたいと思います。   以上5点についてよろしくお願いしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、川村議員の5項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、奨学金制度新設の進め方についての奨学金制度は平成21年度入学生に間に合わ せられるのか、また高校生から対象とするのか、財源確保はどのような方法を考えているのかとのお 尋ねについてでございますが、公約にも掲げさせていただきました市独自の奨学金制度につきまして は、財政の厳しいところではありますが、市域の宝である次代を担う子供たちを支援することは、行 政の大きな仕事と考えているところであり、ぜひとも来年度から導入をしたい考えを持っております。   また、資格対象につきましては、基本的には大学、短大、専門学校への入学者と考えております が、詳細な基準案につきましては今後検討を進めてまいりたい、そのように考えております。   また、財源の確保についてでございますが、基金の活用等も含め、予算化できるよう検討してま いりたい、そのように考えております。   次に2項目め、コミュニティバス運行計画についてお答えをいたします。まず、スポーツ少年団 や高齢者の体育活動に伴う各大会遠征時の足としてのバスの運行方法についてでございますが、議員 ご指摘のとおり、大会遠征時におけるスクールバス等の運行については、現在旧市町村の運行基準で 対応していることから、同乗者の有無や使用者の負担金、運転等について相違があります。今後は、 各地区の団体が公平なサービスが受けられるよう統一した運行基準を設ける必要があると考えており ますので、基準の作成を検討することといたしております。   また、これらを含め、市民生活における交通手段の確保は、生活圏が拡大している今、なくては ならない要素であります。これまでも利用しやすい運行時刻、ニーズに合ったルートの検討を行い、 定期バス路線の運行を支援してまいりました。しかし、本市は広い面積があり、暮らしの拠点が点在 しております。進む高齢化への対応や通学、通園、通院、買い物など生活に必要な交通確保の面や地 域の活性化など本市に合った交通ネットワークの整備が必要であると思っておりますので、今後検討 を進めてまいります。   次に3項目め、中条工業高校跡地利用についての新市の考え方についてお答えをいたします。県 立中条工業高校は、県北唯一の工業高校として昭和43年開校し、以来40年の節目となることし3月閉 校となりました。県教育委員会では、閉校後の利用計画が県としてないため、平成18年10月、施設所 在地である旧荒川町に財産の取得希望を打診しておりました。これを受け、平成18年12月、旧荒川町 では「町において自ら公共用に供したい」と回答をしていたところであります。その後、取得後の用 途について、防災センター、総合コミュニティセンター等としての活用を検討してきたところであり ますが、決定までには至っておりませんでした。この件については新市に引き継がれましたが、新市 全体としての計画構想の中で検討をしてまいりたいと思っております。   次に4項目め、荒川いこいの家の今後の再生計画についてでございますが、本施設については昨 年11月に床下の換気工事を実施した際、シロアリ被害や基礎土台部分の腐朽が確認されたため、構造 物現況調査と耐震診断を1級建築士に委託して実施しました。その結果、特に基礎土台及び柱の根元 部分の傷みが激しく、現状のまま施設を継続することは非常に危険であると診断されたため、本年2 月29日から休館しているところであります。今後の対応については、現在施設のあるところに日帰り の温泉施設として整備ができるかどうか、費用や施設の管理運営の面なども考慮しながら総合的に検 討をしてまいりたいと考えております。   次に5項目め、歴みち調査計画の変更計画は実現するのかとのお尋ねについてでございますが、 大町、小町を通っている都市計画道路は、羽黒町から泉町方面北線を結ぶ中心市街地にとって非常に 重要な路線であります。私は、これからの高齢化社会において、安心、安全な道路幅にして、子供た ちが、お年寄りが、そして観光客がゆったり通れる歩道を設けた道路整備を行い、村上の歴史的景観 に配慮するため、城下町風町屋の風情を取り入れた道づくりをすることが中心市街地においてのまち づくりにつながるものと思っております。また道路は、安全で円滑な交通の確保のほか、大火災時の 防火帯の役目、災害時の大型作業車の活動等も考える必要があると思っております。   したがいまして、私の考えは10.5メートルの幅員ではただいま述べたような道路機能を果たすこ とは厳しいと思っております。しかし、関係者の中でも考えが二分されているということであります ので、双方の考えを見守った上で、ご理解をいただけるような道路整備をやっていきたい、そのよう に考えております。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。それでは、1番から5番について再質問をさせて いただきたいと思います。   まず、1番でございます。奨学金制度、非常に私も期待をしている一人でございます。何せこの 県北に位置する村上市の学力については、ご存じのとおり県下でも厳しいと言わなければならない現 状にあると思います。だれしもがこの地域の子供たちの学力向上を望んでいることと思います。その 意味で、勉学力に燃えながらも、家庭の経済的理由によって進学の道を閉ざされる将来ある若者たち にとっては、本当に断腸の思いであろうと、このように思われます。そのような向学心のあふれる若 者たちに行政が手を差し伸べることは本当に意義のあることと思っておりますが、昨今学校給食の不 払いの問題等全国的に問題になっております。また、高校においては授業料の長期滞納、これらもい ろんな意味で問題提起をされているところでありますが、本当に経済的な意味合いから支払いをでき ないというよりも、支払いを拒んでいるというふうな趣がある。これを新聞やテレビで見ていてすご く悲しく感じているところでありますが、そんな現在社会で、しかも経済的に本当に厳しいこの村上 市で奨学金制度の創設でありますので、今検討に入るということでありますが、その支給の規定等の 作成に終わらないで、国内にはいろいろな奨学金制度がございます。ご承知のこととは思いますが、 これらの制度をしっかりと把握した上で、そしてまた進学を希望する生徒たちに学力やその家庭の経 済力、そしてまた向学心をしっかりと調査して、いろんな角度で学業支援ができるそういうエキス パートをこの市の職員の中に育てていっていただきたいと、このような思いの中で奨学金制度をお金 を出すだけでない制度にしていっていただきたいなと思っておるわけであります。   数は少ないでしょうけれども、高校生においても非常に経済的な理由で授業料等の支払いに苦慮 する家庭が少なくなくあると思います。また、昨今の経済状況においてはふえていくのではないかな というふうなことが危惧されるわけですけれども、それらの現役高校生に対してもやはり経済的支援 や情報に対する支援、そういうことも対応していける制度にしていっていただきたい。   今お話だと、いわゆる高校入学生、中学生に対する対象ではなくて、あくまでも高校を卒業して 大学に向かう生徒を対象にするということでありますが、私も高校3年生を持つ親としてとらえてい るところで、現役の高校3年生が各種奨学金制度があるのですが、これを自分でいろいろ調査して申 し込みをするというふうなことが非常に大変だなというのを見ていて思うのですけれども、今申し上 げましたように本当に国内でもいろいろ奨学金制度がある中で、市としても財政が絡むことでありま すので、やはり市から奨学金を支給できる人数というのは限界があると思います。そこで、やはり大 学に進学したい、短期大学に進学したいという向学心のあふれる人に対して、いろんな情報をフォ ローしていける奨学金制度、こういう形のものを維持していくために、専門の担当部署を立ち上げて 進めていっていただきたいというふうな思いなのでありますが、これについて市長の考えをお聞かせ ください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、奨学金制度についてでございますが、この制度はお金をくれるという ことではなくて、お貸しをするということでありますので、これから何年返済でいいか検討に入って いきますけれども、1回ローテーションをすればみんな戻ってくるお金であるということでございま す。そして、この制度は山北町でやっていたわけでございますが、返済については全員返済を滞りな くやっているというようなことでございます。   そして、これも山北町でやっていた制度の内容でございますが、本人がもちろん借りるわけです が、家族の保証、そしてそのほかに2人の保証人をつけていただくというようなことで取り組みをさ せていただいてきた経緯がございます。   そのようなことで、これから教育委員会、教育部局で検討に入るように指示をいたしております ので、遺憾のない制度をつくっていきたいなと、そのように考えておりますので、ご理解をいただき たいなと思っております。   それから、高校生のお話がありましたが、高校に入学して、非常に家庭的に1年生から2年生に あるいは3年生にいく段階で非常に家庭経済が困窮したという場合には、社会福祉協議会でそういう 制度がございます。例えば高校在学中に会社が倒産したり、リストラに遭って収入がなくなった場合 について、社会福祉協議会の中にそういうような制度がありますので、それらを利用していただくこ とで解決するのではないかなと、そのように考えておりますし、また高校の場合は近くに多くの学校 がありますので、さほど経済的負担を強いられるものではないのではないかなという観点から、奨学 金制度については短大、専門学校、大学に絞って制度化をしていきたいと、そのように考えておりま すので、よろしくお願いをしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。   今の件でもう一点だけ、財源が回収できる、これはもちろんそうでありますが、借りたものは全 額返すのも当たり前でありますが、どこの奨学金制度も大学を出て勤めに入って、返済回数が大体百 五、六十から200回というふうなことで、十四、五年かかります。来年から始めて全額回収になるに は、当然15年以上はかかるだろうという、それまでは一般会計から繰り出していったとか、いろんな 基金が設立できればそれにこしたことはないですけれども、やはりそういう意味では対象が絞られて くるだろうというふうな思いで、その奨学金制度というのは、あるのはわかるけれどもどうすればい いか、村上市の制度でなくて、本当に国がやっている制度、学校がやっている制度あるのですが、非 常にそこに申し込んで運用するというふうなところが、今高校の先生方も、本来高校のほうで窓口と なってやってくれていることなのですが、非常に雑多なことで今先生方も忙しい時期で、大切なこと ではあるのですが、生徒たちがそこにしっかりと対応し切れていないということも考えられます。情 報センターあたりを窓口に置いて、高校生が相談しやすいような部署といいますか、窓口をぜひこの 制度と抱き合わせで考えていただきたいなと思っているわけであります。いま一度ご返答をいただけ ればと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) その返済の期間でございますけれども、山北町でやった場合には大学を卒業 して1年据え置いて13年償還、ですから向こう14年間でお支払いをしていただいたというようなこと もありますので、それらを参考にして協議をしていく、検討していただきたいと思っておりますし、 当然のことでありますが、情報センター等にも申し込みができるような、そういうような組織体制も つくっていく必要があろうと、そのように考えております。   市の独自の奨学金制度でございますので、手軽に申し込みができて、借りられる、使える、そう いうような制度にしていかなければならないのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございます。奨学金制度についてはこの辺で終わらせていただき たいと思います。   次に、コミュニティバスの運行についてなのですが、12月に私が直接新発田市の市民部公共交通 対策課のほうにお邪魔しまして、このコミュニティバスの運行についての立ち上げから細かくお聞き してきたのですが、ご存じのことと思いますが、菅谷地区と築地地区ですか、2路線、これすべてを NPO法人を立ち上げて運営をやっていると。立ち上げに際しては、市が全面的に運輸省等の許認可 の関係は全部市でやったというふうなことでございます。ただ、このNPO法人を立ち上げて、幅広 い運行ができる。今まで行政が所有する車両だとか借りている車両を使わせるのは非常にいろんな足 かせがあって、なかなか目的外使用がしづらいとかという話も聞いているのでありますが、そのよう な形にした上で、住民の足となる定期路線の部門と、それからスポーツだけではないのですが、不定 期な各種団体が要望する送迎に当たることを目的とした部門を2つうまく運営していくというふうな 方法をとれないものか、そういう検討に入れないものか、お伺いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま川村議員からお話ありました、いわゆる新発田の菅谷地区でござい ますが、これ立ち上げるまでに非常に難儀をして、そして長い年月をかけてようやく立ち上げたわけ でございますので、今私どもも計画の段階に入ったということでございますので、詳細については担 当部局から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) コミュニティバスの必要性については、施政方針、また代表 質疑の中でも市長がお答えしているとおりでございまして、今後検討していくということでございま す。   それで、従来は交通事業者が運営していましたバス路線のところが当然赤字になってきて運行が できないということで、それを自治体、県、国が支援して運行していたわけでございますけれども、 平成17年だったと思いますけれども、法改正がございまして、その支援のみならず、地域公共交通活 性化再生総合事業というものが取り組める形になりました。この中では、市のみならず、今ほど事例 出てきましたNPOであったりとかいうところも取り組めるというようなものでございます。これに ついては、十分地域の理解またはこれまで代表質疑でもお答えしましたように、例えばスクールバス、 それから保育園のバス、それから買い物等の生活交通バス、新発田においても今事例挙げられたとこ ろはこういう幾つものものがなかなかもう財政的支援も無理だというようなことで、地域の皆さんと 考えようとして結論を出したのがNPOによるコミュニティバスの運営だというふうに私も承知して おります。そういう積み上げで、私どものほうでもいろんな運行しておりますが、トータルで考えて いく必要があるし、そのようなことを土台に検討していきたいというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ご承知の上であえて申し上げさせていただきますが、新発田市で昨年私が聞 いたときに、廃止路線代替バス補助金が5,000万相当、これはNPO法人の運営に際しては4,300万程 度、700万ぐらいの経済効果が生まれたというふうに聞いておりますし、そのNPO法人を立ち上げ て、運営会社を立ち上げるのも非常に難儀したと、これも聞いております。   ただ、いい前例が近隣市にあるわけでありますので、まねできるところは大いにまねしていただ いて、スピーディーな立ち上げに向けて動いていただきたいと思いますが、その理由としては、やは り今いろいろ物騒な世の中になっています。関川村では、部活で遅くなる子供たちを坂町駅まで村で 所有する車を迎えに来て、下関地区と女川地区2路線に分けて子供たちを無料で地区まで送り届ける というふうなこと。これは、新しい車を調達したわけではないと、あるものを使っているのだという ふうなお話でございました。合併して、本当に車両数はぐっとふえたと思います。今までのところで かつかつで運行していたということも理解はできますが、合併することによっていろんな意味でその 辺の利用が幅広く活用できるのではないかなというふうな思いでいるのですが、また昨今の経済状況 によるガソリンの値上げだとか、先ほども言いましたように事故による保護者、体育指導者への負担、 それから地球環境の話がよく出てまいりますが、個人個人がガソリンを振りまいて子供たちの送迎に 当たるより、行政で一括して送迎することによって、この地域の二酸化炭素の排出量を削減できる、 そういう地球環境に優しい行政という側面もあらわれてくるのではないかと思いますので、ぜひとも 速やかな立ち上げをしていただきたいと思うのですが、これ1つお聞きします。   これらNPO法人化するとかという中で、地域公共交通会議、これをまず前段に持っていかない と前に進まないというふうな、前調べたときにそういうふうな話があったのですが、今後市ではこの 会議の立ち上げの予定はお持ちでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) まだ具体的な進め方等詰めてはおりません。ただ、議員言わ れるように、市町村、交通事業者、また道路管理者等が一緒になって、協議会を設置して、その地域 の公共交通はこういうふうにあるのだという計画をつくって、それを認めていただくというようなと ころに財政支援もあるというようなことでございますので、それらも含めて検討することになろうか と思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。まず、速やかな進め方を期待して、次の3番のほ うの再質問に入らせていただきます。   中条工業高校の跡地利用についてでございますが、合併協での取り上げもされていたというふう なお話でございますが、これもやはり荒川町としては、さっきも言いました防災のセンターにするだ とかいろいろ利用については細かく相談がまとまっていたわけでありますが、いかんせん荒川地区、 胎内も含めて、日本で一番小さいと言われます櫛形山脈を有し、そこの活断層があるということで、 中越地震、そしてまた中越沖地震と連続してこの新潟に大きな震災が訪れているわけで、日常的に震 災に対する警戒と心構えが必要なことは皆さんもご承知だと思いますが、その万が一の際の避難場所 にすることを一つの目的として、また来年国体が開催されるに当たりまして、高速道路の開通も荒川 インターまでは通ってくるというふうな中で、あそこの建物について非常に付加価値が生まれてくる と思います。市長がよく言われるクラインガルテン構想ですか、これなんかにも利用できるのではな いかなというふうなことで思っておりますが。   それと、地域のスポーツ関係者からは、あの校舎及びグラウンドについて非常にもったいないと、 いつまで遊んでいるのかなというふうな声が私のところに届いてきているわけでありまして、体育館 については室内競技の団体から、そしてグラウンドについてはスポ少も含めて、野外の競技団体から 何とか使わせてもらいたい、使いたいとか、県のほうに申し出てくれないかというふうな要請があり まして、県の教育委員会のほうに確認をさせていただきましたが、有料であれば使えるのです。ただ、 四、五十万かかるという非常に膨大な経費が必要だということなのですが、ただ無料で使える条件が ありまして、市が買い取るというふうな前提があればお貸しできるというふうなことだそうですが、 とりあえず施設の利用を含めて、無料で利用したいと、させてくれないかというふうな要請を県教育 委員会のほうにしていただくわけにはいかないかということでお聞きしたいのですが、お願いいたし ます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど申し上げましたが、川村議員おっしゃるのも十分に理解をいたしてお ります。   これから市全体としての計画の中でしっかりとした位置づけが必要でありますし、それらについ て全体的な計画の中で再度検討をしていく必要があろうと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) わかりました。これについては、そういう方向であってほしいということで お願いしたいと思います。   4番について再質問をさせていただきます。予算も伴うことで、今年度予算については維持管理 費の69万7,000円程度の予算でしかないので、なかなか進みづらいなと思っておりますが、日帰り施 設への検討をしたいというお答えでありましたが、今も温泉水は、温泉お湯ですが、わき出ているは ずなのですが、この辺山北にも温泉施設ありますし、朝日にもありますが、コインで販売する機械も あるように思っていたのですが、この日帰り施設ができるまでこのお湯をうまく利用するというか、 市民に配給するような手だてはご検討する余地はないかをお聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 川村議員おっしゃいますのは、いわゆる温泉をコイン販売機によって個人の 方がそこへ行って、ガソリンスタンドみたいにして買って、お家に帰ってお家のおふろで温泉に入る ような気分、そういうようにしてはどうかというご質問ですよね。           〔「それと、無料ということを考えれば、あそこは非常にご高齢の 方たちの利用が多かったものですから、そこに宅配をするとい うふうなことを含めてでございます」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 温泉スタンドにつきましては、私どももやった経緯がございます。当初は非 常に人気があって利用者が多かったのですが、日がたつにつれてだんだん、だんだんにいなくなりま して、最終的には置く価値がないということでやめているような経緯もありますので、それについて はさほど必要としていないと私らは判断をいたしておるところでございます。また、温泉をいわゆる タンクに積んで、そして老人のみ世帯あるいは老人世帯に宅配をするという事業についても、非常に 厳しい面があるなと、そのように、それも私どもも1回やった経緯がございますが、やめましたとい うようなことでございますので、総合的に今ある施設を日帰り温泉ができるような簡単なそういう施 設にしていくには幾らかかる、もうちょっとグレード高くするには幾らかかるということを今年度中 に策定をいたしまして、どうあるべきかということを今検討をしている予算を計上させていただいた ということでご理解をいただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。その青写真を期待して、この問題については終わ らせていただきます。   最後の質問のこの都市計画路線でございますが、先ほど市長さんも10.5メーターでは厳しいと。 私もそう思います。計画では16メーターというふうなことになっていたわけですが、私もこの旧村上 地区に仕事で入って二十四、五年になるので、あの道もよく通るところで、非常に狭くて、当然住宅 も密集している中で、交通上の安全も含めて非常に改良が必要な箇所ではないかなと、従来そう思っ ております。   そんな中で、調査報告書を見させていただいた中でも非常に、私の読み方が不勉強だったのでし ょうけれども、明確にこのぐらいの幅というふうなことが何を言わんとしているのかなというのがい まいち伝わらなかったところがあるのですが、ただ16メーターではないというふうなことはしっかり 伝わってきているのですが、地域住民の方たちもいろんなアンケートをされたという中で、やはり私 の聞き及ぶ中ではかなり大勢の方が従来どおりの改良、都市計画の遂行を望んでいるというふうに受 け取っているわけでありますが、そこでこの長井の344、泉町羽黒町線の都市計画、これは現在も法 律として有効かどうかお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 都市計画道路につきましては、そのまま今も残っていると思いますけれども、 詳細については部長から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(須田 徹君) 今市長がお答えをしたとおり、計画決定されたものであります。そ のまま残っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) であれば、この事業の内訳で、国県の負担で地元負担というような事業費の 中であると思うのですが、この辺の割合についてはどのくらいの比率になっているか教えていただけ ますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(須田 徹君) 議員ご存じのようにあの路線は県道でございます。県道であります ので、現在大町の交差点まで事業が進められておりますが、国の交付金を受けてやっております。今 は55%が国から交付金として入っていると思います。市のほうは、総事業費の8%を負担金として負 担するということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) 8%ですか。非常に市にとっては有益な事業ではないかなと今聞いて思いま したが、仮にこの歴みち調査で上がってきた歴史的環境整備街路事業に移行した場合に、やはり市の 負担というのはこの8%でいけるわけですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(須田 徹君) この歴みち調査を入れて事業を進めていこうという中身は、歴みち 街路事業、正確にはちょっと違うのでありますが、簡単に言いますとそういう事業が1つ、それから まちづくり交付金事業を導入すると、あわせて町並み環境整備事業、この3つを事業の柱として進め ていく予定で考えておりました。それぞれに市の負担は違うわけですので、8%でいくとか何%でい くとかという今手元にちょっと数字はございませんですが、まず歴みち街路事業という形で取り組め るものについては、これは引き続いて、県道でありますので、県のほうに施工を、事業をお願いした いというつもりでは考えておりました。   それから、ルート的にあの道路が途中から現道に沿って北線まで抜けるという計画が示されてお りましたので、その計画でいった場合には途中から一度市道になります。そうしますと、その市道部 分についての事業は、これはまちづくり交付金事業という事業を採用するよりほかにはちょっと考え られないかなと思っておりました。その費用でいきますと、それに係る費用の約4割は国から交付金 という形で参りますので、残りの裏負担6割分は市が負担をすると。それから、あわせまして町並み 環境整備事業という事業を取れ入れまして、これは建物の外面といいますか、外観であります、外観 の整備をやるということで、このやり方というのは建物の所有者、それから国で、市、おのおの3分 の1ずつ負担をして行うという事業であります、そういう形ですので。それからもう一本、もう一本 といいますか、もう一つ事業を考えておりまして、今は県道から北線へ抜ける道路部分でありますし、 面的にも考える必要があると〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕いうことで、周辺の道路を2 路線ないし3路線整備をしていくと。これもまちづくり交付金事業を取り入れた形でということで考 えておりましたので、簡単に市が幾ら、県が幾ら、事業費の細かいところまで積算したところまで至 っておりませんので、そんな状況でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 川村敏晴君。 〇5番(川村敏晴君) ありがとうございました。   もともとの都市計画の費用を上げなさいというふうなとらえ方を漠然とさせていただきましたが、 時間も参りますが、いろいろこの話を聞く中で、やはり予算、お金のかかることでもあり、県のほう の意向もかなり働いていたのかなというふうなとらえ方をしております。この件については、やはり 長年そこに住まれている方がこの都市計画を遵守して、いろんな法律的な制約を受けながら今でも生 活をしている方が大勢いらっしゃる中で、あくまでも地域住民の皆様の意向を最大限尊重した形で、 市長は公平な立場でこの事業を推進していっていただきたいと、このようにお願いを申し上げまして、 私の質問を終わらせていただきます。   ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   午後2時45分まで休憩します。           午後 2時27分  休 憩                                                        午後 2時44分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 最後に、1番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔1番 板垣千代子君登壇〕 〇1番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。ただいま議長のお許しをいただきまし たので、通告のとおり一般質問をさせていただきます。   4月27日の選挙におきまして当選をさせていただき、本日で45日となりました。毎日が初めての ことばかりでございます。今日も初めての一般質問であり、緊張で足ががくがくとしておりますが、 最後までよろしくお願いいたします。   私の質問は4項目となっております。初めに、子育て支援でございます。学童保育の利用料につ いて、このたびの合併により学童保育の利用料が一律5,000円になりました。合併前は、旧朝日村は2, 000円、旧村上市は3,000円、旧山北町と旧荒川町が5,000円でした。これでは旧朝日村は3,000円の値 上げ、旧村上市は2,000円の値上げでございます。余りにも親の負担が大き過ぎると思いますが、ど のようにお考えか、お伺いいたします。   2項目めは、AED(自動体外式除細動器)の普及及び操作について、@、AEDの普及につい ては、公共施設や小中学校への設置が進んでいるようですが、いまだ設置されていない学校、市の庁 舎があると聞いております。その学校と庁舎の名称及び設置の計画についてお伺いいたします。   A、操作の講習については、今までどのように行ってこられたのでしょうか。操作できる人がま だまだ少ないと聞いております。これからどのように進めていかれるか、お伺いいたします。   3項目め、消防団員への支援についてですが、私が議員になって45日の間に3件の火災が発生い たしました。5月22日、旧朝日村の桧原、5月31日、旧神林村の平林、6月4日、村上の塩町、3件 ともすぐに駆けつけ、桧原では鈴木いせ子議員とともに炊き出しのお手伝いもさせていただきました。 消防団員は、地域のために火災、水害、その他の災害発生時には仕事をなげうって現場に駆けつけ、 命がけで職務に従事されております。しかし、たとえ緊急時であったとしても、職場の理解と協力な くして成り立つものではありません。消防団員の精神的ご苦労に対し、市として職場に対しての協力 依頼書、感謝状等を考えていただきたいと思います。旧山北町では既に行っていたとも聞いておりま すが、どのようにお考えか、お伺いいたします。   4項目め、広告を村上市の封筒に掲載することについて、このことにつきましては旧村上市で議 員の一般質問があったと聞いております。市民に負担を強いるばかりでなく、行政といえども少しで も収益を上げることも前向きに検討していただきたいと思いますが、お考えをお伺いいたします。   以上質問いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の4項目のご質問に順次お答えいたします。   最初に1項目め、学童保育の利用料についてでございますが、学童保育所は現在12カ所で、昼間 保護者のいない家庭の小学校1年生から3年生、旧山北町では今年度限り4年生までの児童の放課後 対策として実施をいたしております。   学童保育所の利用料金につきましては、旧市町村で違いがあったことは議員ご指摘のとおりであ ります。合併の事務事業調整では、県下市町村の開所時間や使用料金の実態等を調査し、検討した結 果、開所時間につきましては、平日は放課後から午後6時30分まで、学校休業日は午前7時30分から 午後6時30分までとすることとし、利用料金は調査した県下の平均的な保育料5,135円を参考にしな がら、開所時間が延びる旧村上市、旧朝日村につきましては料金の増額をお願いし、旧荒川町及び旧 山北町の5,000円と同額にすることで調整が図られたところであります。旧村上市と旧朝日村につき ましては、時間が延長されたということでご理解をいただきたいと思っております。   次に2項目め、AED(自動体外式除細動器)の普及及び操作についての1点目、未設置の学校 及び庁舎名と設置計画についてでございますが、AEDは心停止や心臓発作などの際、救急車が到着 するまでの間に救急救命措置を行う有効的な機器であると認識いたしております。   現在市の施設でAEDが配備されていない施設は、学校では全小学校21校中7校であります。そ の内訳でありますが、村上小学校、村上南小学校、岩船小学校、瀬波小学校、山辺里小学校、門前谷 小学校、上海府小学校であります。庁舎につきましては、朝日支所を除き、本庁と3支所には配備さ れておりませんが、今年度は本庁に1台配備する計画であります。今後さらに小学校や市民の多く集 まる公共施設等への配備を検討しております。   次に2点目、操作講習についてでございますが、消防本部においては住民または企業、学校等各 団体からの救急法講習の申し込みの際に実施しております。AED操作は、救急法の講習と並行して 実施することによって救命率の効果が得られるものであることから、心肺蘇生法と同時に受講するよ う進めております。昨年1年間の実績は、講習実施回数137回、受講者数は3,658人で、そのうち90% 以上はAEDの取り扱いを受講しております。近年AEDが徐々に普及し、救急講習も年々増加の傾 向にあり、これも住民の救命に対する関心のあらわれかと思いますので、今後ともより一層の普及、 啓発に努め、救命率の向上につなげていきたいと考えております。   次に、3項目めの消防団への支援についてのお尋ねでありますが、消防団員は有事の際には日夜 を問わず出動できる体制を整えておりますが、特に団員の勤務する各事業所においては、常日ごろ消 防団活動に深いご理解とご協力をいただいており、まことに感謝にたえないところであります。板垣 議員のおっしゃるとおりでございます。   事業所への協力要請についてということでありますが、これまで旧市町村における取り組み状況 に違いはありますが、一部の団員からは勤務事業所については個人のプライバシーに関することでも あり、個々にはいろいろな事情もあるようで、逆に要請をしないでほしいと断られるケースもあり、 市全体として環境が整っていないようでありますので、個々ではなくて、市報を通じて事業所へのさ らなる協力要請を呼びかけていきたいと考えております。   次に4項目め、広告を村上市の封筒に掲載することについてのお尋ねでありますが、旧村上市で は平成18年から2年間、有料広告掲載事業の試行を行ってまいりました。広告の対象としたものは、 ごみ収集カレンダーと封筒であります。この試行結果の検証では、事業に対して苦情等がなかったこ とから、公共物への企業広告の掲載については市民の理解が得られたこと、ごみ収集カレンダーにつ いては募集枠数以上の申し込みがあり、有料広告掲載事業の効果があり、今後も制度化して事業を実 施していくべきであるとの報告がなされております。   しかし、封筒については、申込者が少なく、採算性がとれないことから取りやめたことも報告さ れ、採算性や募集方法などについて検討すべきとの指摘もされております。ごみ収集カレンダーにつ きましては効果があったことから、平成20年度の村上地区版カレンダーについては有料広告掲載を行 ったところであります。全国的にもホームページや市報等への有料広告掲載が普及しておりますので、 試行結果報告で指摘された諸課題も含め、板垣議員がおっしゃいますように具体的に検討をしてまい りたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) それでは、再質問させていただきます。   1項目めの学童保育の利用料についてですが、ただいまの市長のご返答をいただきますと、旧朝 日村、旧村上市のこの2,000円増し、3,000円増しについては、我慢してほしいというご意見ですか、 お答えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上市と朝日村につきましては、開所時間が延長されたこと等もありまして、 合併協議の中で5,000円に統一するということでご理解をいただいたものと私どもは理解をしている ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 時間が延長されたとおっしゃっておりますが、どれくらいの時間が延長さ れたのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 時間の延長時間についてと、それと合併協議の中で合意された経緯につきま して、担当部長から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) お答えいたします。   時間的には、これまで村上であれば6時15分のところ6時半までとかあるいはまた長期休業時に おける、例えば夏休みとか冬休みですけれども、それは8時からであったのを7時半にするとかいう ふうなことでの時間延長と、それからもう一つ申し上げたいのは、やはりいわゆる係る経費について、 もちろんその負担額の検証もさせていただいて、今市長答弁のとおり、県内の状況とかあるいはまた その他子育て支援の全体的な底上げとか、そういったもろもろのことを勘案して、ここにはいろいろ ご不満等が当然あることは承知しておりますけれども、合併協議の中での調整事項として一応提案さ せてもらって承認いただいた事項でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 時間の延長と申しますが、ただいまの答弁をお聞きしますと15分の延長で すね。あとは夏休みに関しては、それでは夏休みの期間だけの保育料の値上げというような形はとれ なかったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 今ほどお答えしましたように、ただ単に何分時間延長したからでは なくて、やはり全体的な費用の面、それからご負担いただくいわゆる金額、その辺の妥当性について も検討させて、総合的にというか、トータル的に考えまして、いろいろ例えば施策なものですから、 8,000円のところもあれば2,000円のところもあれば、それぞれ負担額は違いますけれども、当市とし ては、新市といたしましては5,000円が適当であろうということで判断したところでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) そういたしますと、旧朝日村の場合、今まで2,000円だったのが2.5倍、3, 000円アップなのですけれども、この福祉についてはサービスは高く、料金は低くというようなもの を皆さんお考えだったと思いますけれども、また皆さんのご理解を得たというお話ですが、ではこの 親御さんの理解を得られたという意味でとらえてよろしいのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) ですから、個々に利用料金が下がるところはということであればよ ろしいのでしょうけれども、上がる場合はやはり「はい、わかりました」という形はなかなか難しい というか、ご不満もあるかもしれませんけれども、そういうことでお願いしたということでご理解い ただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 市長にお願いいたします。   料金についてですが、いきなり3,000円アップ、2,000円アップではなく、段階的なアップという 考えはなかったのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に難しい答えになりますが、合併協議の中で、朝日村と村上市上がるわ けでございますけれども、それらについて検討をし、そして説明をした中で5,000円でいきましょう ということで、各家庭にも合併協議だより等にも載せてありますし、それらについてご理解をいただ きたいということでございまして、2,000円をでは朝日村だけ3,000円にしてというようなこともあり 得る話ですけれども、私どもは合併協議の中ではやはり一律に5,000円にするべきだというようなこ とで、結果的にはそうなったということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 合併協議会で十分な審議をされ、この5,000円という利用料になったとい うご説明はよくわかりました。   しかし、それであっても、旧朝日村、旧村上市の保育の人数のほうがかなりの人数が占めていた かと思いますが、その点についてはどうでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 人数的には、村上も朝日村も多いほうだと考えています。例えば山北町の場 合は、小学校4年生までを対象にしていたわけでございまして、それが3年生までに今度改正された わけでございまして、この点についても非常に多くのご意見がございました。4年生までお願いした いというようなご父兄がいっぱいいたわけでございますが、非常に難しい問題があるということで3 年生までにしたというような経緯もございます。村上市と朝日村の学童保育の数が多いのも十分に把 握した上での結果ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) たくさんのご意見があったにもかかわらず5,000円にしなければならなか ったということですね。これからまた審議をしていただくようなお考えはありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然合併協議の中でスタート時には5,000円、そして小学校の3年まで、時 間はこうですよという協議をしていったわけでございますので、経過いたしまして、いや、小学校4 年生までという、先ほど言いましたように非常に多くの意見があるのです。それと、あと開所の時間 等についてもいろいろなまだまだご意見があろうかと思いますので、それらをやってみて、その結果 いろいろな意見をまた参考にしながら、改正をする必要があれば改正をしていかなければならない事 柄の一つであると考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。ぜひ改正をしていただくような協議をしていただ きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。この学童保育の件につきましては、質問は以上 で終わらせていただきます。   2項目めのAEDの件でございますが、この件につきましてこれからの設置、@なのですけれど も、小学校のほう7校、あと庁舎のほうでも3庁舎ですか、まだAEDのほうが設置されていないと いうことですが、期間はいつごろまでというようなお考えはありますでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このAEDにつきましては、ほとんど村上の学校が設置されていない状況で ございます。今買わなくてもリースで対応できるのです。そういうことでありますので、教育委員会 と相談いたしまして、できる限り早く各学校にどうしても1つは必要なものであると考えていますの で、今年度はこのとおりの設置になっておりますが、できる限り早く全部のところに配置ができるよ うにやっていきたいと、そのように考えていますので、よろしくお願いをします。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私も買いそろえてくださいとは申しておりません。リースでたくさんの学 校なり庁舎のほうに入っていると、各共同で使うような施設に入っていると。リースがこれからは一 番いい方法ではないかと、私もそれは賛成をいたしておりますが、やはり大事な生命を守る一つのも のでありますし、なるべく早く設置をしていただきたいと思います。   それでは、このAED、また普通の人工呼吸、その救急法に関しての操作講習についてはこれか らどのようにお考えか、お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 市長の答弁にあったとおりなのでございますが、引き続き消防本部では連 日のように講習依頼がございますので、救急救命士を中心に出向いております。   また、ちょっとここには触れていなかったのですが、消防署以外でも赤十字の救急法の指導員、 私も指導員なのですが、きのう海上に救急事件ありました。海上にも指導員がおりまして助かりまし た。いい例を早速持ってきていただいて対応していただきまして、そういった赤十字の指導員も呼吸 蘇生法の資格を持っている方が何人か私どもメンバーいますので、その方たちにもお願いをして講習 対応していきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 私が今お聞きしたのは、これからの講習の計画はございますかという意味 でしたのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) 消防署のほうには、この普通救命講習あるいは上級救命講習というものあ りまして、いつでもこういった申し込みがあれば、言っていただければ出向きますよということで言 っております。   ですので、消防署のほうで企画というよりも、むしろ職場のほうであるいは地域であるいは自治 組織、町内会とか、そういったところで、消防団でもいいですし、今回の22日の消防についてはもう 既にやりますが、いつでもこちらは出かける体制にございますので、企画をつくっていただければ参 ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 教育長にお願いいたします。   ただいまのご答弁もありましたように、要請があればいつでも講習に伺っていただけるというお 話ですが、学校としてどのように計画をされているか、お聞きしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) お答え申し上げますが、19年度の実施した講習の結果のは私聞いておった のですが、その辺の事務的な面、担当のほうから答弁させていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) それぞれ各学校において毎年救急法等の受講、講習をやっています。そ れで、それぞれの学校の年間の計画の中で実施をしておりますので、この学校は今いついつという細 かいその日程まで私手元に資料ちょっと持ち合わせてございませんが、基本的にそれぞれの学校でき ちんと毎年講習をやっているということであります。今年度も当然同じように実施をするということ でとらえています。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) 市長にお願いいたします。   学校のほうでは計画的に予定は立てていらっしゃるということですので、それでは庁舎の職員に 関してのこの講習の計画というものはございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 庁舎と言いますと、本庁……。           〔「すべてです」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) すべてと言いますと……。           〔「各……」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) 施設全部。           〔「はい」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) ちょっとそれについては、部長わかりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務部長。 〇総務部長(小田吉雄君) 今のところの計画はありませんが、今後計画をしていきたいというふう に考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございます。ぜひそのように、いざというときに誰でもがこの 人工呼吸なりAEDなりを使用できる体制をつくっておくのが必要かと思われますので、よろしくお 願いいたします。また、夏にかけて大きくプール等も始まりますし、夏はいろいろな事故も多発する 時期でもあります。計画については、夏だけではなく、年間を通しての計画を立てていただければよ ろしいのではないかと思いますので、その点もよろしくお願いいたします。2項目めはこれにて質問 は終わらせていただきます。   3項目ですが、先ほど市長からのご答弁もございましたが、プライバシーもあるというお話でし たので、個々のプライバシーは守っていかないといけないとは思いますが、市としましてやはり皆さ んにご協力をいただかないといけないということですので、またいろいろな面でお願いしていくよう な形をとっていただきたいと思います。   また、先日旧朝日村の桧原の火災のときに消防団員の方が指にけがをされまして、押さえてはい るのですけれども、血がとまらずに、けがした部分は泥とか砂利がついてかなりひどい様子だったの です。「消防自動車のほうに行って救急箱持ってきましょうか」とお話ししましたら、ついていない というような団員のお話だったのですけれども、こういうまずせめて消毒液、ガーゼ、また包帯等は 入っていないのでしょうか。そのあたりをお聞きしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、1点目の事業所への協力要請でございますけれども、板垣議員がおっ しゃるのは個々の事業者にそれぞれお願いをしたほうがいいのではないですかというふうに私たちは とらえたものですから、それはそんなことしないでいただきたいという団員もいるということでご理 解をいただきたいと思っております。   ですから、私どもとすれば、市報を通じて常日ごろ事業所の皆さんには大変感謝いたしておりま すというような、ご協力をいただきたいというような形でのお礼とお願いをしていきたいと、そのよ うに考えております。   消防自動車に救急箱はついていると思いますけれども、ちょっと担当課長に答弁させます。 〇議長(佐藤宮吉君) 総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 個々の旧村単位の中で消防車に必ず救急箱を設置しなさいという 形はとっておりません。消防車に置いておる場合がございますし、それぞれの配置の状況が違ってお りますが、大変申しわけありませんが、全体の状況を把握しておりませんので、消防車に置いている 消防団のものもございますし、それを車両につけている場合もございますので、個々ケースが大分違 うようでありますので、全体的な把握がちょっと承知しておりませんが、そのようなことで少し内容 を確認させていただきたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) よろしくお願いいたします。   けがはもちろんですけれども、やけどということも心配されます。救急車を呼ぶほどではないで すけれども、応急手当てをそこでできるような体制をお願いしたいと思いますので、よろしくお願い いたします。   また、市長のほうにお伺いいたしますが、消防団につきましてはほとんどボランティアのような 形でご協力をいただいておりますけれども、大変申し上げにくいことなのですけれども、お盆ですと かお正月に団員の皆さんに缶ビールの1本もというようなお気持ちはどんなものでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私がやれということですか。私らは公職選挙法がございまして、一切やって はいけないことになっておりますし、市としては出動すれば出動手当を差し上げておりますし、団員 手当も差し上げて、些少でございます、本当に全くのボランティアという感じでありますので、いわ ゆる自分たちの地域の生命、財産、自分たちの地域は自分たちで守るというような意識の啓蒙を図っ ていきながらお願いをしていきたいと考えています。正月、お盆ではなくても、毎日毎日でもやりた いくらいの気持ちは持っておりますが、それができないということもご理解いただきたいと思ってお ります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございました。3項目めはこれで終了させていただきます。   次、4項目めでございます。市長のほうの答弁もございました。ごみ収集の用紙のほうの広告掲 載に関しては、かなりの好評な意見があるとお伺いしましたが、封筒のほうでは採算とれないという ようなお話でしたけれども、採算がとれないというと、その広告をすることによって赤字を生じると いう意味でしょうか、お伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 財政課長。 〇総務部財政課長(渡辺成一君) 封筒につきましては、募集をいたしました。ところが、1社のみ の応募でございました。当初私ども考えましたのは、5つの枠、5枠を設けまして、そういうのが全 部埋まるように募集を計画立てたのでございますけれども、残念ながら1社だけでございました。そ の5枠を入札するのに10万円印刷費が余計にかかるというふうでございましたので、1枠2万円で募 集をしたのですけれども、1社しかありませんでしたので、差し引き8万円印刷することによってむ しろマイナスになるということでございました。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣千代子さん。 〇1番(板垣千代子君) ありがとうございました。ご説明はよくわかりました。   ほかの自治体、170以上もの自治体がこういう掲載を持っているというお話も聞いておりまして、 村上市としても大きくなりましたもので、何とかこういうものを取り入れていかれればと私も思いま したけれども、今のご説明を聞くとちょっと無理なのであれば仕方ないと思いますが、また職員の皆 様のご意見をいただきながら、市政に少しでも前向きな形のものを取り入れていきたいと思いますの で、ぜひよろしくお願いいたします。   私の質問はこれで終了させていただきます。ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、あすも午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間にわたり大変ご苦労さまでございました。           午後 3時20分  散 会