平成20年村上市議会第1回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成20年6月12日(木曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(29名)    1番   板  垣  千 代 子  君     2番   鈴  木  い せ 子  君    3番   本  間  清  人  君     4番   板  垣  栄  一  君    5番   川  村  敏  晴  君     6番   冨  樫  宇 栄 一  君    7番   中  山  悌  一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   山  田  昭  夫  君    10番   齋  藤  信 一 郎  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   小  田  信  人  君   22番   相  馬  エ  イ  君    23番   大  滝  国  吉  君   24番   瀬  賀  秀  雄  君    25番   小  野  七 五 三  君   26番   石  嶋  修  平  君    27番   大  滝  久  志  君   28番   山  田     勉  君    29番   板  垣  一  徳  君   30番   佐  藤  宮  吉  君                                              〇欠席議員(1名)   21番   岩  倉  幸  治  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        総 務 部 長    小   田   吉   雄   君        総務部総務課長    斎   藤   甲   三   君        総務部財政課長    渡   辺   成   一   君        企 画 部 長    小   田   貞   明   君        企  画  部                   相   馬   正   喜   君        政策推進課長        企  画  部                   菅   井   晋   一   君        情報政策課長        市民部市民課長    須   貝   伸   一   君        福祉保健部長     小   田       均   君        福祉保健部                   遠   山   た   つ   君        保健医療課長        産業観光部長     増   子   太   平   君        産業観光部                   竹   内   友   二   君        農林水産課長        産業観光部                   瀬   賀       功   君        商工観光課長        都市整備部長     須   田       徹   君        上下水道部長     鈴   木   文   雄   君        会計管理者     吉   村   澄   子   君        消  防  長    佐   藤   秀   明   君        教  育  長    寺   社   四   男   君        教 育 部 長    小   野   泰   三   君        教  育  部                   大   滝   和   春   君        学校教育課長        荒川支所長      平   野   俊   之   君        神林支所長      田   村       豊   君        朝日支所長      板   垣   一   弘   君        山北支所長      佐   藤   壮   一   君        選管委書記長        監査委員       佐   藤   正   幸   君        事 務 局 長        農業委員会                   渡   辺   正   信   君        事 務 局 長                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    忠       隆   司        議 事 係 長    建   部   昌   文        書     記    石   井   美   紀           午前10時00分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの出席議員数は28名です。欠席の届け出のある者1名、遅参1名で す。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、7番、中山悌一君、24番、瀬賀秀雄君を指名いた します。ご承認願います。                                              〇議長(佐藤宮吉君) ここで、総務課長から発言を求められていますので、これを許します。   総務課長。 〇総務部総務課長(斎藤甲三君) 議長のお許しをいただきましたので、昨日の板垣千代子議員の一 般質問の中で、消防車両について救急箱の装備についてのお尋ねがございまして、確認をさせていた だきたいと申し上げましたので、お答えをさせていただきます。   旧山北町におきましては、一部の分団ではございましたが、ポンプ車並びに消防車両について配 備を行っております。導入時期につきましては、確認をできませんでしたが、かなり以前のことでご ざいます。そのほかの4市町村におきましては、装備は行っておりません。したがいまして、現時点 におきまして消防車両のほとんどについては救急箱を備えておりません。   火災が発生等いたしますと、ポンプ車両はもちろんのことでありますが、各方面隊の本部指令車 が出動いたします。そこで、この本部指令車のほうに救急箱を備えつけて対応させていただきたいと いうふうに考えますので、よろしくご理解をいただきたいと思います。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) ただいまの説明でご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(佐藤宮吉君) 日程第2、きのうに引き続き一般質問を行います。   最初に、23番、大滝国吉君の一般質問を許します。   大滝国吉君。           〔23番 大滝国吉君登壇〕 〇23番(大滝国吉君) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、きょう1番目に 一般質問をさせていただきます大滝国吉でございます。よろしくお願いいたします。   本年4月1日に約7年間の歳月をかけ、新市村上がようやく誕生いたしました。この間、いろい ろなことにご苦労された皆様方に、心から感謝を申し上げます。大変ご苦労さまでございました。今 後この村上市が市民に最も愛され、慕われ、活気あふれる魅力ある市になるよう、私も一生懸命活動 してまいりますし、心から期待しているものでございます。   それでは、最初に第1次産業の育成強化について質問をいたします。新市の第1次産業は、稲作、 畜産を中心に農業、林業、漁業により構成され、山、川、海、田畑あり、本当に理想の産業形態をし ておる大変魅力ある地域だと思っております。このような地域の中で、その地域ならではの産業がた くさんその地域にあります。その地域の特産としてつくられて、今も残っているものや、新しい開発 や地域づくり事業などでつくられた産物など、さまざまなものがあるようです。そして、その地域の 特産物として評価を上げておるものもたくさんございます。また、お年寄りの方々が自分の畑を一生 懸命つくり、育てている方々も多く見られます。猿などの被害に遭われながらも毎日黙々と一生懸命 自分の畑を育てている姿を見ますと、本当に頭が下がる思いでなりません。   このようにその地域で苦労をしながらできた産物を有効に利用し、もっと生産者が生きがいを持 てるように、張り合いが持てるように、そしてあしたに希望が持てるような取り組みがこれから大切 になってくるのではないでしょうか。それには、地場産物としてのPRをもっともっと広くするなど、 そしてその産物に付加価値をつける加工施設などが必要と考えられます。企業誘致による雇用の確保 も重要なことではありますが、地場産業を有効に活用し、守り育てていくためにも、特産物の加工施 設などは最も重要な課題と思われるものでございます。   また、各地域ではさまざまな地場産業を有しております。中でも江戸時代から延々と守り継がれ ている村上堆朱は、村上市を代表する伝統工芸の1つであり、最も貴重なものと認識しております。 また山形県鶴岡市関川と山北の奥地集落にある羽越シナ布は2県共同伝統工芸として今も受け継がれ ております。この2つの工芸は国の伝統工芸の指定を受けている、この新市村上を代表する大変貴重 な、これからも最も力を入れ、育てていかなければならない地場産業の1つであると考えます。新市 の第1次産業が活発に盛り上がることで、この地域全体が活力ある、魅力ある地域になるのではない でしょうか。市長、どうか新市の事業政策の1つと位置づけ、第1次産業の育成強化に取り組む考え はないでしょうか。   次に、均等な地域づくりについて質問をさせていただきます。新市は県内でも一番広い面積とな りました。市民は新市になっても十分なサービスが受けられるか、大変不安を持っております。市長、 あなたも市民の皆様の意見を聞いたところ、一番多く聞かれたのは合併しても自分たちの生活は大丈 夫なのかという不安の声でしたと述べられております。そして、早い時期に各地域にお伺いし、座談 会等を開催し、合併後の行財政運営に対する不安解消と、まちづくりに対する連帯及び参画意識を市 民の皆様と深めてまいりたいと言っておられます。確かに各地域での座談会等により、市民の不安解 消も当然必要なことではあると思います。   私はこの地域、集落にはさまざまな形態があり、いろいろな地域格差があるのは当然であるし、 それは仕方がないことでもあると思っています。私は山北の山熊田に住んでおります。戸数22軒、山 北支所のある府屋から18キロ奥地に入った集落でございます。冬になると2メーターを超す積雪にな るときもあります。また、集落には生業の里企業組合があり、常時5人の女性の方がシナ布や赤カブ、 ササマキ等の加工を行いながら働いております。そんなため、今では年間7,000人という方々が集落 を訪れるようになっております。また、きょう私はここまで1時間かけて車で来ております。これは どうすることもできない現実であり、こういう地域がこの村上市にはたくさんあるということも認識 しなければならないと思います。そして、その新市にはそれぞれに個性や伝統、文化を持った地域が たくさんあるのです。まず最初に、私はそのような集落や地域間の交流を図りながら、全市民がいろ いろな地域をきちんと共通の認識を持った地域づくりこそがこれから大切になってくるのではないで しょうか。   長岡市によれば、合併後の地域同士の交流を深めるためにも、小さな心の旅と題して自分たちの 豊かな地域資源、自然、食、歴史、文化などを紹介する市民を対象とした地域めぐりも行っているよ うでございます。本市も本庁と支所が十分に連携を図りながら、よりよい地域づくりをするためにも、 このような取り組みをしながら対応すべきではないかと考えます。   以上、2点について市長にお尋ねいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) おはようございます。大変ご苦労さまでございます。それでは、大滝議員の 2項目のご質問について、順次お答えいたします。   最初に1項目め、第1次産業の育成強化についてでありますが、広大な本市面積のうち、山林や 農地の占める割合は非常に高く、農林水産業が主要産業の一つであることは申すまでもございません。 本市の平成17年度国勢調査における就業者の産業別割合は、第1次産業が10.9%、第2次産業が32.7 %、第3次産業が56.4%であり、就業者の半数以上を第3次産業が占めている現況が報告されており ます。第1次、第2次産業の割合は年々減少していますが、新潟県平均をやや上回る値で推移してい るところであります。   農業については、総農家戸数4,920戸、農業生産出荷額では約210億円となっておりまして、三面 川、石川、荒川流域の稲作を中心に、野菜の生産や畜産が営まれておりますが、特に岩船産コシヒカ リ、村上牛などについては、ブランド化により市場の評価も高くなっております。今後は地域の特性 を生かした望ましい農業構造の確立、意欲ある担い手の確保、育成、水田農業確立のための施策の展 開、農地農業用水の確保、有効利用と農業生産基盤の整備充実、新技術や環境保全型農業技術の導入 普及の推進、土地利用型農業の活性化、市場原理の重視と農業経営の安定化、農業の自然循環機能の 維持増進、農村や中山間地域等の振興と支援、遊休農地の解消、発生防止、都市と農村との交流など、 各種施策、事業を総合的に実施してまいります。特に環境に優しい農業の先進的な導入やコスト低減 等により、地域の農業付加価値を高め、他産業に引けをとらぬ魅力ある産業に育成をいたしてまいり ます。また、ブランドとして注目を浴びている村上牛や岩船米等についても、JAや商工関係機関と の連携を図りながら、各種の支援策を講じてまいります。   次に、林業については、総林家数2,044戸、林業産出額では8億6,000万円となっておりまして、 杉とヒノキのほか、特養林産物としてエノキダケ、シイタケ等の生産も盛んに行われており、特に木 材加工部門においては森林組合が主体とした地域産材需要拡大への対応をとっております。今後は地 球温暖化防止や森林吸収源対策等を十分考慮し、長期視野のもと、計画的な森林整備の推進、計画的 造林と間伐の推進、林道や作業道などの生産基盤の整備、森林組合や他産業の体質強化や労働環境の 改善、森づくりへの住民参加による担い手の確保と組織の強化、林業、木材産業構造改革事業の導入、 林産物の生産、流通、加工施設の整備、林業者の定住化の促進、特養林産物の生産促進、産出木材の 付加価値向上など、各種施策、事業を総合的に実施してまいります。また、豊かな森林資源をはぐく みながら、地元産材の付加価値を高め、市場ニーズに適合した製品化に努めるとともに、公共施設等 の新築、改築には積極的に地域産材を使用し、地域活性化を図ってまいります。   水産業については、漁業経営体214経営体、漁獲高では約19億円となっております。岩船港や寝 屋漁港等の近海物を中心に、年間の漁獲高は約3,700トンとなっております。日本海沿岸東北自動車 道の延伸により、東京築地市場への直送時間の短縮が図られることから、需要増への期待が寄せられ ている現況であります。また、内水面漁業では、三面川に代表される鮭の利用、販路拡大により、地 域特産品としての需要額が期待されております。今後は漁場漁業環境の整備を推進し、水産資源の保 護、増殖等によるつくり、育て、管理する漁業を図るとともに、漁業地域の定住環境の改善を進め、 漁業担い手の確保、育成と所得の向上を図ってまいります。また、資材を生かした海洋レクリエーシ ョン施設の整備も行いつつ、観光事業との連携を図りながら水産業の活性化を促進してまいる所存で あります。この豊かな資源を有効に活用し、より一層の高付加価値を図るとともに、後継者を育成し ていくことが活力に満ちた地域の発展につながるものと確信をいたしております。   次に2項目め、均等な地域づくりについてお答えいたします。さきの冨樫議員にも申し上げまし たように、本市は新潟県の9.3%を占める広大な面積を有する自然に恵まれた魅力ある地域でありま す。それぞれの地域が長い歴史と伝統、文化をはぐくみ、個性あるまちづくりを進めてきたところで あり、今その成果も着実に実を結んでいることは事例を挙げてお答えしたところでございます。今後 はこれまで以上に地域の資源を活用して、そこに住む人が生き生きと暮らしていけることが活性化の 基本だと私は思っております。そのためにも市民生活に欠かせない交通手段確保のネットワークづく りを検討するとともに、情報格差の解消のため、情報通信網の整備にも取り組んでまいります。しか しながら、市民の皆さんの中には合併による不安をお持ちのことも承知をいたしております。そのた め合併に際しては、混乱の回避や急激な行政運営の変化を避けるため、総合支所機能の維持や部制に よる業務時間の連携をとり、市民サービスを行っているところであります。   ご質問のように本庁と各支所との連携が重要であるため、4月早々に連携会議等を開催し、業務 の遂行やお互いの役割等を確認し、サービスに支障のないようにしております。また、各区域に設置 する地域審議会は、均衡ある発展と公平なサービスを進める上で地域の声をちょうだいする大切な会 でありますので、活発な議論をお願いいたします。なお、私自身も7月末から8月にかけて市政懇談 会等をできるだけ早期に開催し、各地域にお伺いし、ご意見等をお聞きしながら、また私どもの考え を申し述べてまいりたい、そのように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 市長、第1次産業の育成強化に当たりまして、いろいろるる詳しく説明はあ りました。しかし、私が言っている地場産物を有効に利活用するためには、やはりその特産加工施設 もこれから大変重要になってくるものではないかと考えておるのですが、その点について市長はどの ような考えを持っておられるか、お聞きいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ごもっともな意見だと思っております。とれた産物を付加価値をつけて2次 加工、3次加工をしていくことが重要になってまいりますので、関係機関とよく相談し、検討しなが ら進めていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) それともう一つ、この新市には先ほども私が触れられましたけれども、国の 指定を受けている伝統工芸が2つあります。1つは、本当に江戸時代から、古くからこの地に根差し た工芸として、一生懸命その方々が守り、育ててきた堆朱があります。また、もう一つには18年に国 の指定を受けました羽越シナ布もあります。山形県ではいろいろな国の指定を受けたから、いろいろ な事業が展開され、活発にその事業を行っているようでございますが、なかなかこの新潟県において は、その事業が下まで浸透していないようなところがあるようでございます。市長も、旧山北町にお いてはその総会などにも出席されておるわけでございますが、この点についてもこの2つの国の指定 を受けている伝統工芸をよりよい地域づくりをするためにも、このものをもっともっと最大限に生か した地域づくりも必要ではないかと考えておりますが、その点についてもお伺いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございます。この地域には2つの伝統的工芸品があるわけ でございます。1つは村上の堆朱、これも大切にはぐくんでいかなければならないと考えております。 もう一つは、議員おっしゃるとおり平成18年に越後シナ布が伝統的工芸品に指定をされました。この シナ布につきましては、私が商工会の副会長をしている時代に、何年もかかって伝統的工芸品につく り上げたものでございます。十数年前の村おこし事業、1村1品運動から始まって、ようやく伝統的 工芸品まで押し上げた事業でありまして、この2つにつきましてはさきの三越デパートだったと思い ますが、この地域の物産展あるいは東京ネスパスとか、いろんなところでのPR、そして販売強化を やっているところでございますので、引き続きありとあらゆる機会を通じて販売促進あるいはPRを していきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 市長、よろしくお願いいたします。   次に、均等ある地域づくりでありますが、私は長岡の事例も言わせていただきました。前者の小 杉さんも言っておりましたけれども、やっぱりこの地域には地域地域にすばらしいものを持っている と思いますが、そのすばらしさを、その市民が本当に知っているのだろうか。旧山北町において議会 に立ったときにも私は言われたのですが、旧山北町の時代ですら集落間同士の交流並びに地域づくり、 交流会などが余りにも少ないために、海岸部と山間部ではその考え方並びにその地域のことをよく知 らないところが多く見られました。ましてこの7万人という新潟県一広い地域になったこの集落並び に地域づくりをしている集落をもっともっと市民が率先して知るべきであるし、みずからの地域を知 り、初めてそこから和があって交流が生まれてくるものと考えるものでございますが、市長、そのよ うな各支所間同士の地域を、資源を再確認するような事業並びに取り組みなどは考える余地はござい ませんか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これも非常にいいご提言でございます。おっしゃっているように、自分たち が今まで住んでいた地域すら、地域の宝あるいは地域の非常に歴史、文化等についてもまだまだ知ら ない部分が多いわけでありますが、ましてや5つの市町村の中でのことになりますと、もっと知らな い部分が多い。そして、おっしゃったように山間部あり、海岸部あり、それぞれの地域の違いがある わけでございますので、でき得れば早急に、多分企画部になろうかと思いますが、例えば市内めぐり とか、そういうような企画を立てまして、それぞれの地域を知っていただくような企画をやっていき たいと思って今検討をしたいなと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 大滝国吉君。 〇23番(大滝国吉君) 以上、これで私の質問を終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで、大滝国吉君の一般質問を終わります。   午前10時45分まで休憩します。           午前10時32分  休 憩                                                        午前10時45分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、15番、小池晃君の一般質問を許します。   15番、小池晃君。           〔15番 小池 晃君登壇〕 〇15番(小池 晃君) 民主党の小池晃でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告に 従いまして一般質問をさせていただきます。   第1点目は、合併による不安の解消についてでございます。合併により、県下一広大な面積を有 する新村上市が誕生いたしました。このことにより、少なからず市民には不安がございます。特に市 の中心部から離れた地域で生活する住民は、サービスが低下しないか、負担がふえるのではないのか、 今までよりも不便になるのではなど、さまざまな不安を抱えております。どこに住んでいても安全で 安心して暮らせる市政運営が望まれますが、その具体策についてお伺いをいたします。   次に、高度情報ネットワークの整備についてでございます。情報格差解消のため、情報通信網の 整備事業が昨年は旧朝日村が、そしてことしになって旧山北町がほぼ完成したとお聞きをしました。 先行して整備された朝日、山北のテレビ電話利用による告知サービスには大きな期待がございますが、 行政サービスの公平性やコンテンツをより充実させるためにも、新市全体が早期に整備される必要が あると考えます。地域情報化、基本計画策定に着手されるとのことでありますが、その方向性につい てお伺いをいたします。   以上、2点について市長の答弁をお願いします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、小池議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、合併による不安の解消についてお答えいたします。ご承知のとおり本市は県内 最大の面積を有する魅力あふれる地域であります。7万市民が海沿いの集落に、そして市街地、山合 いにと、さまざまな地理的条件のもとで暮らしております。合併後、どうなるのだろうとの不安の声 があることは十分に承知をいたしております。そのため先ほどの大滝議員にもお答えいたしましたが、 合併に際しての混乱の回避や急激な行政運営の変化を避けるため、総合支所機能の維持や部制による 業務間の連携をとり、市民サービスを行っているところであります。   また、ご質問の中心部から離れた地域の方が抱いているサービスが低下しないか、負担がふえる のではないかなどの不安の中には、市中心部では比較的対応が容易なもの、例えば積雪時の対応や交 通手段の確保など、生活する上で欠かせないものなどがあるのだろうと思います。繰り返しになりま すが、新市においてもサービスの低下を来さないよう努めてまいりますとともに、特に市中心部から 離れた地域の方の生活に欠かせない交通手段確保のネットワークづくりを検討していくなど、均衡あ るまちづくりを進めてまいります。また、各地区の声を行政に反映させるため、各地域に設置する地 域審議会は住みよい、そして活気あるまちづくりに向け、果たす役割が大きく活発な議論を期待して いるところであります。各支所においても、市民の皆様からのご意見、ご相談には適切に対応できる 体制をとっております。   なお、先ほども申し上げましたが、私自身も市政懇談会等を開催し、各地域にお伺いしたいと考 えておりますし、職員にも積極的に地域活動に参加し、対話の中から不安の解消等に努めるよう指示 しているところであります。   次に2項目め、高度情報通信ネットワークの整備についてでありますが、現在朝日地区において は、各世帯まで光ケーブルが敷設され、テレビ視聴における放送再送信、告知端末による双方向告知 サービスを開始するとともに、ブロードバンド、インターネットサービスが提供されております。ま た、山北地区においても、朝日地区同様に昨年度光ケーブルを地区内に敷設し、テレビ放送の試験配 信及びブロードバンドインターネットサービスの提供を開始しており、今年度は残る告知端末の設置 を行うことにしております。   新市の情報化については、今年度地域情報化基本計画を策定して取り組んでまいりますが、計画 作成に当たっては、各地域の情報化の現状把握とともに、情報サービスの手法やコストの検証など、 総合的に検討をしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 再質問をお願いしたいと思います。   合併に伴う住民の不安の問題については、市長施政方針の中でも述べられていますし、先ほどの 大滝議員の質問もございました。なるべく重複を避けた形で何点かについてお伺いをしたいと思いま すので、よろしくお願いします。   合併市町村基本計画というのが……お持ちですか。昨年の8月、合併協議会から出されたもので ございますけれども、この中に27ページになりますけれども、合併の不安に対する対応というのがご ざいます。(1)番、地域のあり方でございますけれども、A番のところで合併後の周辺部に対する 対応というのがございまして、ちょっと途中からになりますけれども、読ませていただきます。「新 市においては、地域の状況に応じ必要な施設整備を行います。その際にも地域バランスを十分勘案し、 地域の個性と機能に応じた施策の展開を図ってまいります。また、周辺部における過疎化や高齢化の 進行等に関しても、合併後すぐに抑制効果が働くものではありませんが、過疎化を抑制するための総 合的な定住施策の実施や高齢化に対応した行政サービスの提供、また社会基盤の整備などは、合併す ることで財政基盤が強化されることによって可能となると、こういうことが書いてあるわけでありま す。市長もこの合併協議の真ん中に座って協議を進めてこられた一人として、この財政基盤が強化を される、したがっていろんな施策が出ていることも過疎化を抑制するための総合的な定住施策の実施、 それから高齢化に対応した行政サービスの提供、社会基盤の整備などと、こういうことが合併して財 政基盤が強化されることによって可能になるのだと。こういうことだと思うのですけれども、市長の この辺の具体的なイメージはどんなものかお伺いしたいと思うのですけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほど申し上げましたように、この広い圏域の中には海岸部、中心部、山合 いの集落がございます。特に先ほど大滝議員からもご質問がありましたが、現状が報告されましたけ れども、中心部に住んでいたら山合いの冬期間の生活は考えることができないのですよね。2時間た つと除雪をしなければならない、そういう集落が点在している。それらについて、しっかりと対応を 合併してもしていく必要があるというようなことであります、1つ例を取り上げていけば。そして、 合併して財政基盤が強化されるということでございますが、それはごく当たり前の私はことだと考え ております。合併前には1つの市町村が単独でいった場合は財政基盤がこのままいけるかということ になってきますと、非常に厳しい面があるということで、私どもは合併に踏み切ったわけでございま すので、それら何度も申し上げております合併新法のもとの交付税特例等を有効に活用しながら、あ るいはまた過疎地域が入りましたので、過疎地債あるいは辺地債等を使いながら、地域の拡充を図っ ていきたいと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 一昔前ぐらいまでは地域からのいろんな要望がございます。いろんな要望に こたえるために、あれもこれもという時代もあったやに思いますが、今実はそういう状況ではござい ません。あれかこれかというところではないのかなというふうに思っております。あれもこれもから、 あれかこれか、こういう状況であるというふうに思っておりますが、そのときやっぱりどうしても思 うのは、費用対効果というのがやっぱり頭をよぎってくるわけなのですよね。どうしても同じお金を 使って投資をしたときに、どれだけの効果が出てくるのかということを考えたときに、やっぱりその 周辺部のところはどうも後回しになるのではないのだろうか。あるいは幾ら待ってもできないのでは ないだろうかなというようなことが、どこにも書いてありませんけれども、そういう心配があるわけ ですけれども、この辺のところは市長はどのようにお考えですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 行政の大きな役割の1つには、企業と違うところが私はあると考えておりま す。もうからないからしない、費用対効果が薄くなるからしないということでは私は行政の仕事では ないと。やはりそこに住んでいる人がいる限り、やはりそれは手厚い行政としての手を差し伸べる必 要がある。そのように考えておりますので、費用対効果ばかりを行政は追求していく必要がないわけ でございますので、住んでいる人がいる限り、あるいは遅れている地域が、あるいは弱い地域がある 限りは、そこに行政としての手を差し伸べてやるのが行政の仕事の1つであると、そのように考えて おります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 言葉で言えば均衡ある発展だということで受けとめさせていただきたいとい うふうに思います。ありがとうございました。   次に、同じあれなのですけれども、(2)番に行政サービスというのがございます。ここのB番 にサービスの質や使用料等の水準についての不安と対応というところで、行政サービスにかかる市町 村間の格差を是正するとともに、事業ごとに必要な調整を行い、可能な限りのサービス水準の確保と 使用料等の住民負担の抑制と安定した運営に努めていきますと、こういうことなのですけれども、合 併協議始まったのが平成13年、本格的に始まったわけでありますけれども、当初サービスは高いとこ ろに、負担は低いところにあわせるということで、事務調整をやるという話を実は伺ったことがござ います。いろいろ事務調整の中で苦労をされてシミュレーションをしたのでしょう。なかなかやっぱ り入ってくるお金と必要なお金との関係もあったのだと思うのですけれども、なかなかそういうふう にはいっていないというのが現実だというふうに思います。   昨日も板垣議員が学童保育料がどうも高いところにあわせたのではないのかというような話もご ざいました。学童保育料ばかりではなくて、いろんな使用料、利用料の関係なんかにしても、必ずし もやっぱり住民負担がふえてきているという事実もございます。水道料金、下水道料金なんかもそう ですよね。今年度はそのまま持ち込みということですけれども、来年からいろいろ調整をして、26年 の4月だったですか、には統一をすると、こういうことにもなっているようであります。どうも低い ほうにあわせていくような雰囲気でもないなというふうに感じ取れるわけでもございます。さらに保 育料が上がったよというような声も届いているわけでありますが、なかなかここのところ、特にこの 春から非常に物価や何かも上がっているわけであります。これはへき地というか、中山間地域に進ん でいるということばかりではありませんけれども、そういった不安もあることも事実でございます。 この辺の関係については、市長どのようにお考えでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 確かに小池議員がおっしゃるとおり、例えば公共料金のうち、水道料、保育 料、下水道料あるいはまた国保等につきましては、今調整をして、激変緩和を避けて何年かのうちに どの値に持っていったらいいかというところを今検討している段階であるということはご承知のとお りでございます。私ども前町の自治体を預かっておりまして、では町単独で今後いった場合、私ども が今まで水道料金をもらっていたのがそのまま維持できるかというと、決して維持できない。もっと もっと高くなる。そして、公共料金は高く取らなければならないし、サービスを低下させていかなけ れば小さい自治体として持っていけないというような私たちは判断をしたわけであります。合併する ことによって、ある程度の公共料金の維持ができる。そんなに極端に高くしなくても維持ができると いうことで、料金設定を激変緩和を避けながら、何年もかけてやっていきたいと、そういうことでご ざいます。安いところに照準を合わせるか、あるいは高いところに合わせるかということになってき ますと、やはりその中間層がどの辺がいいのかということを検討をしているということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ありがとうございました。合併後の不安解消については、積極的に対話にも 出られるという披瀝もございました。ぜひとも住民、市民と行政サイドから説明をして説得をするの だということばかりではなくて、市民の声を聞く耳というものを持っていただいて、とりわけ弱い立 場にある人に意を用いるような立場での市政運営をぜひともお願いをしたいなということでひとつ、 次に移らさせていただきます。   次に、情報通信ネットワークの関係についてでございます。先ほどの答弁にもございました情報 通信事業特別会計に工事請負費として約3億8,000万円、3億7,951万1,000円が提示をされていると。 この中身については山北町のあれですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) それでは、お答えいたします。   この工事費の内訳でございますが、山北町の工事費と、それから山北町の分が3億6,100万ほど、 そのほかの朝日の県道改良に伴う舗装工事関係が1,500万、そのほか神林の日沿道の関係の舗装工事 が200万円ほど、3件の工事費でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 山北町、金額はよろしいのですけれども、中身は。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) 山北町の工事の内容でございますが、本年度は宅内の告知端 末の整備、宅内の配線、それが主な工事でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) わかりました。   この予算が通ると、大体完成するのはいつころを見込んでございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) 目標は平成21年の4月から本稼働といいますか、したいとい うふうなことで準備をしております。議会議決後、すぐ着手いたしまして、できれば年内に完成に向 けて取り組んでいきたいと思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 来年の7月サービス開始予定ということですか、山北。ごめんなさい、ちょ っと。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) 来年の7月、本稼働を目標にしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ありがとうございました。   情報通信網の整備事業には大きく2つあるのかなというふうに思っています。1つは、先ほど答 弁にもありましたブロードバンドの関係ですよね、高速、大量に情報を瞬時に送るというこのブロー ドバンドが1つでございます。もう一つが朝日、山北も整備予定になっているこの告知システムでは ないのかなというふうに思います。また、それに附帯したような格好での携帯電話の不感地帯の解消 であるとか、あるいはまたテレビの共同受信の関係なんかもあろうかと思いますけれども、大きく2 つあります。まず、ブロードバンド、高速大容量の関係の未提供地域があるやに聞いていますけれど も、それはどこかありますか、管内で。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) 県でその対象地域の調査がございまして、管内でブロードバ ンドの空白地域となっているのは村上市の大栗田地区、それから神林の福田、それから塩谷地区の一 部の地域ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 旧村上市内は使えるということでよろしいでしょうか。ごめんなさい、大栗 田も村上市だ。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) ゼロ地帯という考え方がちょっとありますけれども、現実的 には村上市内でも、山辺里地区の一部はNTTの村上局舎から遠いというふうなことから、非常に速 度が遅いないし回線待ちの状態ということで、不便な地域がございます。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 交換所から遠いということで、なかなか速度が出ないという部分があるのだ ろうというふうに思いますけれども、基本的にはこれは業者が設備をして、これを使ってくださいと いうのが、これは実は基本だというふうに思います。ところが、やっぱりなかなか設備をするにもか なりのお金がかかるという関係もございまして、なかなか需要があるからすぐというようなわけにも いかないというふうに聞いております。そんな関係で、山辺里地区という話が出ましたけれども、あ そこには工業団地もございますし、こういったところからの例えば要請みたいなものはあるものなの ですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) 村上地区のブロードバンドの整備につきましては、18年の11 月にかけて、各地区単位で説明会も開催いたしましたが、なかなか人も集まらなかったというふうな ことであり、申し込み数も一応1,000件を目標に集めたのですけれども、250程度しか集まらなかった というようなことであります。ただ、駅前あたりから瀬波地区までの世帯、おおよそ5,200世帯は光 通信になっております。そのほかが光ではないわけですけれども、局舎に近い部分がADSLが結構 早い関係もありまして、要望が少ないということだと思います。今後山辺里地区をはじめ不便をされ ている地域のほうには、積極的に早期事業が進められるような体制でやっていきたいと考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) やってもらえないかというような要請なんかは行政のほうにはそんなには来 ていないということでよろしいですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) 市民からの要望は、電話、それからBフレッツの仮加入の申 し込み等来ております。特に羽下ヶ渕の区長さんからの要望はいただいております。今私7月以降の 把握している範囲では以上でございます。羽下ヶ渕の区長さんは先日も市役所においでいただきまし て、早期事業の進め方について要望を受けておりますので、早々に改めて説明会を開いて積極的に進 めたいと。あわせて山辺里地区のほうも進めたいというふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 1,000件くらいまとまったら設備をしましょうといったところが、200ほどし か集まらない実態だと思います。   そこで、市長にちょっとお伺いしたいのですけれども、これはさっきも言ったように、基本的に は業者が設備をして使ってもらうというのが基本なのだろうというふうには思いますけれども、実態 がそうであればなかなか時間のかかる話になろうかと思います。   そこで、行政としてもやっぱり積極的にかかわっていくべきではないのかなというふうに思うわ けですけれども、いかがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 業者はやっていただければそれにこしたことは我々ないわけでございます。 業者は企業でございますので、採算がとれなければやらないわけでございます。今課長から説明あり ましたように、1,000件のうち二百何十件しか申し込みがないと。では、500になればやっていただけ るのですかという段階になって、そういう話になったときにはやはり行政としても説明に回って、そ して加入促進をして、そして民間の業者にお願いをしていく、そういうような体制をとっていきたい、 そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) ありがとうございました。   次に、もう一つのほう、告知システムについてお伺いをしたいのでありますけれども、先行して 旧朝日村が昨年完成をいたしました。そして、来年の4月1日を目指すと言われていますけれども、 旧山北町が整備されると、こういう状況でございます。ほかの地区の関係については、これから基本 計画の策定に着手すると、こういうふうに伺っているわけなのでありますけれども、残る神林、荒川、 村上地区の関係ですよね。それぞれの市町村、今まで取り組んできた経過なんかも違いますから、 別々になっていることは承知をしておりますけれども、告知システムの関係でいえば、ほかの地区は どんな具合になっているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 前にも申し上げましたように、それぞれの地域で非常に告知放送の取り扱い が違っておるのは議員もご承知のとおりであると思います。また、神林地区においては電話について も農集電話が入っているとか、その詳細につきましては担当部局から説明をいたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) 朝日、山北以外の地域でございますが、村上市は防災行政無 線で屋外と屋内の放送がございます。それから、荒川町も同様でございますが、荒川町の場合は個別 の各家庭のものは約6割ほどの整備ということであります。それから、神林地区につきましては、有 線放送がございまして、これがいろんな放送の手段となっているということで、今後防災無線のほう も整備されるということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 確かにそれぞれであります。せっかく朝日が整備されたの、約9億7,000万、 総事業費ですけれども、山北幾らか、この分も含めてどれくらいになるのかわかりませんけれども、 いずれにしましても巨費を投じて先行で整備をされました。朝日が整備された経過は、一時合併協議 が頓挫したことがございました。合併がちょっと見えなくなった時期がございます。それならばとい うことでやったというふうに思っています。旧の山北町については、ナローバンドの解消だというこ とで始められた事業だというふうに聞いています。たまたまこの2町村が同じようなシステムで整備 がされた。かなりの巨費を投じて整備をされたということでございます。   そこで、新村上市が誕生したわけでございます。聞くところによりますと、合併協議の目玉にな っていたということも実はお聞きをしたわけでございますけれども、できればすばらしい整備の形な ものですから、サービスがもう無限に広がってくるようなシステムでございます。せっかく整備され たこの事業が、全市に、早期に完成できればという思いがございます。これはこれから老人ひとり暮 らしだとか、老人世帯だとかというのも多くなってくるというふうに言われておりますし、医療だと か福祉だとかいろんな面、教育だとか産業なんかもそうだと思います。使い勝手は非常にいいわけで ございまして、これが全市に整備を早期にやったらというふうな思いがあるのですけれども、市長い かがでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでありまして、私どもの山北町、なぜこの事業を取り入れた かということでございますが、まず1つにはデジタル放送の開始、アナログ放送が放送中止になると いうことで、1つにはテレビが見れないということが大きな要因でありました。そして、もう一つは 有線放送の耐用年数が、もうがたが来ていると。それを取りかえる時期に来て、非常にそのところに 多額のお金がかかると。そして、インターネットにつきましてはADSLすら接続できないところが 非常に多い。そういうことがありまして、非常に情報的に過疎地域と言われる地域であるというよう なことで、この光ファイバーを敷設することによりまして、これらがすべて解決をするというような ことで始めた事業、多分朝日村もそうだと思います。そして、そこに付随してサービス的についてい ったのがいわゆるテレビ電話、IP電話がついてきたわけでございますので、これらをうまく利用す ることによって、非常に地域が活性化する必要がまずあります。ブロードバンドの大容量が、これを やりますといながらにして自分たちがつくった特産品や、あるいはまた地域の産物をネット販売する ことが非常に今可能になってまいりまして、それを使ってやっている、非常に伸びている人もいらっ しゃいます。また、物を買うこともできるわけでございますので、やはりこれからはそういうのを全 市に整備して、そして自分たちの得意なものをネット販売をできるような、そういうような中山間地 でも、どこにいてもネットで販売ができて、自分たちの産物を売ることができる、そういうようなシ ステムを構築していくことによって、地域の産業も伸びていくと、そのように考えていますので、で きれば早く全市の計画を立てて、順次やっていきたいなと、そのように考えているところでございま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 小池晃君。 〇15番(小池 晃君) 大変前向きなご答弁をいただいてありがとうございます。実は私これを言う のも、先行した朝日が実は朝日村として合併しないでやっているのであれば、なかなかいろんなサー ビスメニューなんかもあって、こういったのをやっていこうというようなのも独自でできる、山北町 にしても独立していればそこの中でサービスをしていこうというのはいろいろ考えられるわけなので ありますけれども、いざ合併してしまいますと、行政サービスの公平性だとか、そういった観点から やはり施策によってはお金もかかる施策もあるわけでありますので、そこの地域だけがというような ことにもなかなかなり切らぬ部分もあるのだろうというふうに思っています。そういう意味では、や はり新市全体が同じような格好で整備されることによって、このサービスのコンテンツだとか、こう いったものが本当に広がってくるのだろうというふうに思っています。そんな観点から、ちょっとそ んな思いもあって、これから着手すると。基本計画策定に着手をされるということでありましたけれ ども、そんな思いから一般質問をさせていただいたところでございます。何分にもひとつ意のあると ころをお酌み取りいただきまして、策定に当たっては意を用いていただきたいと。   なお、不足する部分は、この後板垣議員の一般質問もあるようでございますので、私の分はこれ で一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがとうございました。(拍手)           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 今の小池晃議員に対しての答弁の中で、有線ということで神林地区はあると いうことで、さも行政がそれを運営しているような形の中での答弁の内容になっておりましたけれど も、たしかあれは私の感覚では、農協が主体を持って、農協の持ち物だろうと私は思うのです。行政 ではないのだろうと、こういうふうに思いますけれども、調べた上で訂正していただかないと大変な ことになりますので、お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私の答弁ですか。           〔「課長」と呼ぶ者あり〕 〇市長(大滝平正君) そうですね。それについては、今ほど詳しく調べさせますけれども、その農 協も当然関与しているはずでございますので、調べて後で課長から詳しく答弁をさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 情報政策課長。 〇企画部情報政策課長(菅井晋一君) 神林の有線放送につきましては、もちろん農協でやっている 有線放送でございます。ただ、有線放送で例えば災害の情報、防災情報とかを流しているということ で、そういう行政のものもそこから住民にお知らせしているという意味で申し上げた次第であります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで、小池晃君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時29分  休 憩                                                        午後 零時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、4番、板垣栄一君の一般質問を許します。   4番、板垣栄一君。           〔4番 板垣栄一君登壇〕 〇4番(板垣栄一君) 会派かけはしの板垣でございます。よろしくお願いいたします。   それでは、議長からお許しが出ましたので、通告に従い、3つの項目について質問をいたします。 私の3つの項目は、1つ目は学校給食の食材についてでございます。また、2つ目は高度情報通信ネ ットワーク整備についてであります。3つ目に、猿害対策についてであります。1つ目と2つ目につ きましては、昨日、その前と同僚議員のほうからいろいろと質問がなされております。そういった意 味ではかなり重複する部分があろうかと思いますが、その後の質問もございますので、確認の意味を 込めてその部分を質問させていただきます。   まず、1つ目は学校給食の食材について質問いたします。一般質問の初日に同僚議員の発言にも ありましたとおり、平成17年6月9日には食育推進法が施行され、学校給食の食材についてもその重 要性が大きく今議論をされております。ここ県北の桃源郷とも言うべきすばらしい環境、豊かな食材 の生産地である村上市内の現状と方向性について質問いたします。   小さな丸の1つ目、市内小中学校の給食で使われている米の全体的な使用割合をお伺いいたしま す。これは、量的な割合で教えていただければ幸いでございます。   小さな丸の2つ目については、これもまた一般質問の同僚議員の質問に対して回答が得られてお りますので、その回答を答えとして受けとめております。   小さな丸の3つ目ですが、1番の米の使用割合と2番の米以外の食材の使用割合、これは肉、野 菜、その他というふうに記載してございますが、そういった地場産の米だったり、地場産の米以外の 食材についてどのような流通経路をたどって使用されているのかお伺いをいたします。   次に、2つ目の項目である高度情報通信ネットワーク整備について質問いたします。このことに ついても、何度か同僚議員の質問に対し回答がなされており、重複する部分があるかもしれませんが、 確認の意味を込めてあえて質問をさせていただきます。情報基盤の整備は、住民サービスの向上や災 害時の情報提供はもとより、防災の面でも大きな効果を発揮するものと期待されております。今後の 光ファイバー整備について質問をいたします。   小さな丸の1番目、朝日地区では既に整備されており、山北地区についても今年度その整備が完 了し、先ほどの市長の答弁にもありましたとおり、山北地区におきましては来年4月1日から供用開 始ということでございますが、その他の地域の整備状況をお伺いいたします。   小さな丸の2番目では、整備後に想定される効果についてお伺いをいたします。   3つ目の項目は、猿害対策についてであります。近年、猿害の報告を頻繁に耳にし、テレビでは 特集までも組まれております。当市内も例外ではなく、山沿いの農地は被害甚大であります。近年の 被害状況と今後の対策を伺います。   明確な答弁をご期待し、一たん降壇いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、板垣議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、学校給食の食材については教育長に答弁をいたさせます。   次に、2項目め、高度情報通信ネットワーク整備についての1点目の朝日地区では既に個々の家 庭での利用が可能になっているが、各地区での整備状況はとのお尋ねについてでございますが、先ほ ども小池議員にお答えしたとおり、朝日地区では昨年度までに完成しているほか、山北地区について もテレビ放送の試験再送信と、ブロードバンドインターネットサービスの提供を開始しております。 今年度は残る告知端末の設置を行うこととしております。その他の地域については、神林地区におい ては、公共施設を対象とした地域イントラネットが整備されているほかは、各世帯を対象とする光フ ァイバーは整備されておりません。今年度策定する地域情報化基本計画の中で、総合的に検討した上 で情報通信ネットワーク整備に取り組んでまいります。   次、2点目の整備後に想定される効果はとのお尋ねについてでございますが、地上デジタルテレ ビ放送の難視聴解消をはじめ、告知放送サービスは行政情報や災害情報など、質の高い公共サービス により、山間部や点在した集落、高齢者にも安心、安全で豊かな暮らしを提供するものであると考え ます。また、超高速インターネット接続サービスにより、都市部と同等の情報基盤が整い、産業振興 をはじめ高度情報化社会に対応できる活力ある地域が構築されるものと期待をいたしておるところで ございます。   次に、3項目め、猿害、猿の被害対策についての被害状況と今後の対策についてでございますが、 非常に頭の痛い問題でございます。近年、全国的な問題として日本猿、イノシシ、カワウなどの生息 分布域の拡大や農山漁村の過疎化などに伴い、鳥獣による農林水産業などの被害は中山間地域を中心 に、深刻な状況にございます。本市におきましては、過去の猿の出没調査によりましても、山間地域 を中心にほぼ全域に拡大をしております。出没時期も5月から10月ころに集中し、30頭ほどの群れの 出没が年間を通して確認されております。また、被害品目につきましては、長ネギ、カボチャ、タマ ネギ、柿、サツマイモ、ジャガイモ、ナスなど、多品目にわたっており、昨年度の被害状況では面積 で39ヘクタール、被害額では約1,700万円に及んでおり、場所によっては壊滅に近い状態で、農家の 生産意欲も激減をしております。対策としては、従来から関係集落や関係機関から猿にかかわる情報 の収集や対策の検討を行っているとともに、また出没の確認と同時に、各地区の猟友会に有害鳥獣捕 獲の業務をお願いしているところでもあります。平成19年度の捕獲実績では、朝日地区で70頭、山北 地区で43頭、村上地区で16頭、荒川地区では14頭を捕獲しております。今後とも引き続き実施してま いりたいと考えておりますが、さらに本年施行されました鳥獣による農林水産業等にかかる被害の防 止のための特別措置に関する法律に基づき、今後具体的な規制緩和や国、県の支援対策等も考えられ ますので、十分検討して対策を講じてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたしま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、ご答弁申し上げます。   第1項目め、学校給食の食材についての1点目、給食で使われている米のうち、市内で生産され ている米の主要割合は、このお尋ねについてでありますが、学校給食における地元産米の使用割合は 79%で、旧村上市の小学校7校及び中学校3校を除く19校の小中学校では地元産のコシヒカリを使用 しております。なお、地元産米でなく、統一供給米を使用している村上地区10校につきましては、9 月から地元産コシヒカリを使用することとして、関連する予算を今定例会に計上したところでありま す。   次に、2点目、米以外の食材の使用割合についてはと。数字の答弁は省かせていただきますが、 これらもこれまでJAや生産者等のご協力をいただきながら、地元食材の利用拡大を図ってまいった ところであります。   次に、3点目、食材の流通経路についてのお尋ねについてでありますが、米につきましては精米 検定等の関係もありまして、地元JAから新潟県学校給食会を介して購入をいたしております。米以 外の食材につきましては、地区によってそれぞれ異なりますけれども、地元の野菜等はJAや直売施 設から購入をしております。また、肉類などの食材につきましても、その大部分を地元の商工会や販 売店を介して購入している状況であります。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それでは、学校給食関係について再質問をさせていただきます。   今ほど教育長の答弁の中に、米の流通経路について、学校給食会からJAを経由して購入してい るとありましたが、これは管内、市内の使用している米のすべてがそういった経路で入手されている のでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 学校給食米につきましては、市内すべての学校で県の学校給 食会から購入をいたしております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それでは、JAだけではないという、学校給食会は1つなのでしょうけれど も、その先はJAだけではないという、そういった解釈でよろしいでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) ただいまの質問でございますけれども、地元それぞれのJA のほうから、これは乾燥調整施設の関係でございますけれども、国、県の指導で性能が25馬力超の施 設のあるものを使用しなさいというふうなことでございます。なお、これにつきましては金属探知器 あるいは石抜き等の性能を備えたものというふうなことでございまして、村上市ではこの性能に該当 するのが神林カントリーさんのほうでございます。そんな関係で、学校給食会のほうでございますが、 新潟の旧黒埼のところに工場ございますけれども、そちらのほうを通して購入をしているものでござ います。なお、旧神林につきましては、この学校給食会の指定工場の1つとして神林カントリーさん の施設が認定されてございますので、それも一応学校給食会を介して、そこからの購入ということで ございます。   以上でございますが。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) それでは、学校給食会から購入しているというお話でございましたが、学校 給食会から県の今ほど答弁いただきました黒埼の確かに全農の隣に学校給食会の工場がございます。 その学校給食会から地元、この市内の単協にオーダーが行って、単協から学校のほうへ納めるという ことなのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) そのとおりでありますけれども、一応米の発注につきまして は、先ほど申し上げました学校給食会のほうに発注をしております。それで、それぞれの学校の米に つきましては、地元のJAの米を使用するということになってございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 大体わかりました。多分学校給食会のほうから全農新潟県本部にオーダーが 行って、全農新潟県本部から単協さんにいくのだろうと。私の調べた情報ではそうなっております。 ちょっと今ほどの答弁とはまた1つ違うわけでありますが、多分その辺の答えはどうでもいいわけで ありますけれども、実は何を申し上げたいかと申し上げますと、できるだけいいものを安い価格で、 地域の宝である子供たちに提供をしていきたいと、そういう思いからこういった質問をさせていただ いておるわけであります。ちなみに学校給食費、これが最近非常に値上がりをいたしておりまして、 これは全国的な原油高、流通コストが増したとか、いろんな理由があるわけでありますが、各地区で の学校給食費の値上がり状況というのはおかしいのでありますが、私のところにもデータはございま すが、学校給食費の増大、これについてはどのように把握されておるのかお聞きをいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 学校教育課長。 〇教育部学校教育課長(大滝和春君) 学校給食費の値上げでございますが、ご承知のように原油価 格等の値上げによりまして、パン粉あるいはその他の食材が値上がりしてございます。そんな関係で、 当市におきましても旧山北町の施設を除きまして、それぞれ15円から最大24円の幅でございますが、 値上げを実施してございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) わかりました。山北地区におきましては、平成19年度に見直しをかけて値上 げをしたと。20年度については値上げしていない、そのほかの地区については値上げをしております。 15円から24円の幅で値上げをしておるわけでありますが、できるだけ地場産の米を含め、野菜等、食 材も地場産を要することによって安全、安心な食への確保と給食費のコスト高を抑える、そんな形の 方向でご検討を願いたいと思っております。   それでは、次に高度情報通信ネットワーク整備について質問をさせていただきます。朝日地区は すべてでき上がったと。供用開始をしている。山北地区についても何度も市長がお答えになっており ますけれども、来年の4月1日からは供用開始になるということでございました。合併協議会の中の 基本計画の中には、神林地区と山北地区が20年度からの事業を予定しておったと。ところが、同僚議 員からの質問のお答えの中にもありましたように、神林地区についてはもう少し計画を練り直す必要 がある。そのような事由から、今後さらにその計画を詰めて、その後実行していきたいというような ご答弁だったように思っておりますが、またそのご答弁の中にも、神林には有線があるということが 何回か出てまいりました。有線放送は農協さんの施設でございまして、平成6年に整備されたもので あります。今回の耐用年数は10年でございます。当然耐用年数は過ぎております。また、附属するい ろいろな施設につきましては、順次更新中のものもございますが、総体的にはかなり古いものになっ てきております。そういった観点から、ぜひとも早い整備を期待するものであります。   そしてまた、現在旧村のときになりますけれども、神林地区では情報通信基盤の整備というよう なことで、農村総合整備事業の一端で光ファイバーの敷設が事業として取り入れられました。子局が 9カ所という、まだ非常に半端な施設の状態ではありますが、補助行政含めまして、たしか私の記憶 でありますと、3億7,000万の巨額を投じて整備されたように記憶をいたしております。それが何年 か空白があったわけでありますが、ここへ来まして基本計画の中に登載されていると。非常に地域の 住民は喜んでおりました。しかしながら、ここへ来て答弁の中にありましたように少し遅れるという ふうなお話がございました。これにつきましてはわからないでもない。計画がはっきりしないのだか ら、もうちょっと練り直さないとだめだという、このお話はわからないわけではないわけであります が、農協さんが運営している有線放送を当てにしてこの事業をもう少し先にできるのか。しかも、そ の施設は耐用年数を過ぎている。そんな状況でありますし、私の記憶でいくと昨年旧神林村のほうで は県のほうに過疎債で今後取り組んでいくというふうなことで説明を県のほうにしたような記憶がご ざいますが、それをまた伸びていくということになりますと、非常に県のほうの受けも悪くなるのか なと思っております。逆に言うと、一番心配、懸念されることは、今まで整備をしてきた事業に賦課 されております、かかってきております補助金、その補助金の返還までいくのではないのかなと、非 常に危惧をいたしております。その辺をどう考えているか、お聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 板垣議員が今おっしゃったような、そういうことを総合的に今年度判断をい たしまして、策定する地域情報化基本計画の中で練り直していきたいと。   詳細については、担当部から説明をさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(小田貞明君) 前にも説明をさせていただいたかと思いますが、ただいま市長からお話 のございました情報化基本計画の関係でございます。お話のように山北地区、朝日地区についてはほ ぼ完成の見通しが立っているわけでありますが、いずれも合併前のそれぞれの個々の町村での計画で ございました。新しい合併後の市町村の計画につきましては、合併協議の中で具体的な計画まで積み 上げることができませんでしたので、新市に移行後検討するということになっておりまして、必要な 経費を平成24年度予算にお願いをいたしまして、速やかに情報化基本計画の策定に着手をしたいとい うふうに考えてございます。   その内容でございますが、今後全市を通じて必要な情報化の基本的な項目の整備を改めてする必 要があろうかというふうに思っております。一口に情報化という話でございますが、前の一般質問で もございましたように、その内容はいわゆるブロードバンドインターネットに関するもの、あるいは 一般的な行政広報、あるいは防災広報のシステム、それから携帯電話の通信の関係あるいはテレビ放 送のデジタル化の対応等、さまざまあるわけでございまして、それらの1つ1つを検証いたしまして、 より効果的かつ安価に市内全域の整備をするために、どのような手法、どういった形で達成するのか という基本的なことを整備しなければならないというふうに考えてございます。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) いろいろときっちりと策定しながら計画を進めてまいるという話でございま す。この私が情報基盤について何で急いでお願いを申し上げているかと申し上げますと、皆様方の地 域住民の願いでもありますし、特に地元企業、CADを使って当然今の仕事をされている方がたくさ んいらっしゃるわけでありまして、この光通信が整備されることにより、非常に大量な情報が行き来 できると。これはまさにその地域の産業おこしの1つの整備の一端なのだろうと。要するに整備なの だろうというふうに考えております。   それでお伺いいたしますが、これは今後整備される山北町も含めてでありますが、これは私の聞 き漏らしかもしれませんが、過疎債を利用しての事業でございましょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 朝日と山北は起債の方法も違っていると思いますので、詳細については担当 部長から説明させます。 〇議長(佐藤宮吉君) 企画部長。 〇企画部長(小田貞明君) 主要な財源につきましてですが、旧山北町におきましては情報化の交付 金がございます。国の交付金、およそ事業費の3分の1の交付金を受けてございまして、残りについ ては過疎債を充当いたしております。それから、旧朝日地区の事業におきましては、全額過疎債で、 特別枠も過疎債を充当する事業ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) これはどなたかの質問の答弁にもありましたが、過疎法の話がちょっと市長 のほうからありました。これは過疎自立促進法のことを多分申し上げているのかなというふうに私は 理解をしたわけでありますが、この過疎自立促進法は10年間の時限立法でございまして、20年、21年 で終了いたします。今ほどお話をお聞きしますと、これは整備の終わったところではありますが、朝 日地区においては100%その過疎債を利用して整備をなされたということであります。また、21年度 以降、22年度から同じような事業があればいいわけでありますが、それまでに20年、21年で神林地区 を含め荒川地区、村上地区の整備がなされるとは到底思えないわけであります。それについてどのよ うにお考えなのかお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今板垣議員がおっしゃったように過疎法は21年、以前に申し上げましたとお り、これはどうしてもまた再度法制化をしていただくように私どもも今要望行動をとっているわけで ございます。国の今動向を見ますと、いわゆる情報格差はなくするのだというような、非常に強い意 思があらわれているように思っておりますので、その点については非常にもっといいいわゆる補助対 象制度が確立されるのではないかなと、そういう期待もしておりますので、そういう面については余 り心配する必要も私はないのではないかなと、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) わかりました。そう心配することはないというご答弁でありましたが、住民 にしてみれば情報の提供、これが地域間で厚みに変動があってはいけないと当然願っておるわけであ りますし、地元企業につきましても、できるだけ早い整備を訴えておりますので、そこのところを十 分お考えいただきまして整備を急いでいただきたいと要望を申し上げます。   それでは、最後の猿害対策についてであります。先ほどのご答弁では対して非常に困った問題だ というようなお話もございまして、いろいろとこういった作物が荒らされているのだというふうなお 話がございましたが、それではお伺いいたします。昨年の3月に県のほうで新潟県下越地域日本猿保 護管理計画、これがつくられました。これはご存じですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 存じ上げておりますが、詳細についてはまだ熟読したわけではございません ので、わかりません。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) この保護管理計画、まさに保護管理計画でありまして、どうやって今後猿と 人間とが社会をすみ分けをしていくか。駆逐ばかりが問題ではなくて、猿の住みかもきちんと確保し てやらなければならないというふうなことも含めて、この法管理計画がつくり上げられておるわけで あります。   そこでお伺いいたしますが、猿害につきましては、県内でも新発田市がトップの被害をこうむっ ているということでございまして、対策についても新発田市が一番県内では進んでいるということで ございます。たしか私の見てきた資料を、記憶違いがあるかもしれませんけれども、今年度予算には 100万ちょっとぐらいの予算しか載っていなかったのではないのかなと、本地区ですね。新発田市に おきましては、平成19年度予算で400万を超える当初予算が組まれておりますが、その辺の猿害に対 して直接こんな方策で対応するのだというふうな対策、具体策がありましたらお聞かせください。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この猿害については、前段で申し上げましたが、非常に私ども頭を抱える問 題でございます。どうしたら猿害がなくなるか、どうしたら猿から作物を守れるかということで、非 常に悩んでいる大きな行政課題の1つでありますが、今のところ有効的な方法としては射殺が一番い いのではないかなと。ある学者はメス猿だけを撃ったほうがいいのではないかなんて言っていますけ れども、そうもいかないと思っています。また、猟銃で殺した数も書いてございますが、決して猟友 会の方々も好んでやっていただいているわけではないのですね。銃を向けると何か拝むというのです、 撃たないでくれと。非常に気持ち悪くて撃つのが嫌だというようなことも聞いていますし、また新発 田市あたりでとっている施策も非常に、では効果的かというと、それほど効果が上がっていない。あ るいは犬を飼ったほうがいいのではないかとか、別の天敵である動物を同じところに置いたほうがい いのではないか、いろいろな方策が出ておりますけれども、これといって打開策になるような今のと ころ方策がないというのが現状でございます。そのような中で、とりあえず私どもは従来どおり猿を 射殺する方法をとっているというようなことでございます。昨年、一昨年あたりから生態調査も下越 地区でやっておるみたいですので、それらの結果も見ながら有効策を講じていきたいと考えておりま す。 〇議長(佐藤宮吉君) 板垣栄一君。 〇4番(板垣栄一君) 実はこの猿害対策につきましては、ハンターによる要は駆逐というのですか、 駆除というのですか、害獣駆除という名目で市町村長さんが許可をすれば駆除できることになってお りますので、そういった方法もあるにはあるわけでありますが、新発田市の例をとれば、テレメト リー方式だとかあるいはモンキードッグの養成でありますよね。たしかことしも新発田市では20年度 も要は追い払い犬、モンキードッグというそうでありますが、これの育成にも力を入れております。   これは18年度から新発田市が取り組んでおるわけでありますが、どういうものかと申し上げます と、例えば単純にハンターにお願いをして追い払うなり駆除をする場合は、大体猿は山沿いの農地に 出るわけでありますが、特に畑作業、自家野菜の管理となりますと、ご高齢の女性の方……男性の方 も当然いらっしゃいますけれども、女性の方が主に管理をされているわけであります。大事な自家野 菜をつくるために山沿いの畑に出かけていかれて、自分のところの農作物が猿に荒らされているとい う現状を目の当たりにいたしまして、四つ車で戻ってくるのか自転車で戻ってくるのかわかりません が、自宅へ戻ってこられて支所なり市役所に電話を入れ、そこからその係の方が、猟友会のハンター が持っている携帯のほうに電話を入れて、ハンターが、猟友会にそれに呼応しまして、自宅に帰られ て猟銃なり何なりを持って現場へ向かう。当然間に合う話ではないわけでありますよね。どういうこ とが起きるかと申し上げますと、当然そういった猿が出没する農地には女性や子供たちは行きたがら ないわけであります。作付はしたけれども、収穫はしない、荒れ放題になっている。これは単純に猿 のえづけ行為なわけでありますよね。本来であれば、作付になったものはすべて収穫をして、猿にえ さを残さないというのが鉄則だそうでありますが、なかなかそんなわけにはいかないと。特に先ほど 市長も言われましたが、猿は非常に頭のいい生き物でございますので、人を見るとそういうふうに申 し上げてもいいかと思うのでありますが、女子供だとばかにするというふうによく言われております。 逆にボス猿なんかは威嚇までもすると。これはたまったものではないわけでありまして、当然おばち ゃん方は逃げ帰ってくるわけであります。   そこで、市のほうとしては、これは私からのお願いなのでありますが、例えばえづけ行為に当た るような農産物の取りこぼしだとか、そういったことは絶対にしないでほしいということも、これは すみ分けということになるわけですよね、猿と人間のすみ分けになります。そういった啓発のチラシ だとか、あるいはもう一つ先ほども申し上げましたモンキードッグの育成も手がけていただきたい。 これは猟友会の方が飼っている犬ではだめなのだそうですよね。先ほどの経緯をたどって山の圃場に 行くわけでありますから、当然間に合わないわけであります。   では、どんなのがモンキードッグに適用をしているのかなということになりますと、4歳から5 歳ぐらいだといっておりました。しかも、品種は何でもいいのだと。まさかミニチュアダックスフン ドではこれはだめかと思うのでありますが、それなりの大きさの犬であれば、四、五歳、6歳ぐらい までの犬で、その畑を耕作している方が飼っておられる犬だと一番いいわけだそうであります。当然 畑の耕作に毎日行くわけでありますから、そこにその犬を連れていく。ただ単純に連れていったって しようがないわけでありますので、事前に警察犬訓練所等で2カ月なり3カ月の犬の養成を行いまし て、当然放すわけでありますから、人には危害を加えない、猿には向かっていく、呼んだら帰ってく るという、この3つを徹底的に教え込みまして、それでその次はその畑を耕作している方が畑に行く たびにその犬を連れている。これを養成するために、新発田市では予算を計上して対策に当たってい ると、そういうことだそうであります。   ちなみに、一応新発田市の話ばっかりして恐縮なのでありますが、新発田市が一番進んでいると いうことなのでありまして、私も新発田市も行ってきたわけでありますけれども、国県の補助事業が あるのですよね、猿害対策に対して。例えば平成16年は事業内容としては野猿群への発信機の装着、 監視、追い払い専門員の設置等、この事業内容で生産、振興、総合対策事業、グランド日本農産物供 給体制確立事業というふうな事業を利用されております。また、17年におきましては、同じような事 業内容で産地競争力の強化支援事業、強い農業づくり交付金、これは国庫補助であります。そんなこ とで、20年度については多分申請中だと思うのでありますが、鳥獣害防止総合対策事業と。いろいろ な国県の事業がございますので、どうかそれらを利用しながら、それこそ山手のきれいな水が流れ、 緑豊かな農地に育つ農産物が猿に食い荒らされて、お年寄りも困り、そしてまた家庭も困り、またそ れがひいては例えば野菜市等に出されるような農産物であれば、学校給食の食材にも困りはしないか なと、そんなことを危惧しておりますし、あわせて地域の山沿いのお年寄りがわざわざ畑まで出かけ ていって、くわを持ち作業をするという、この行為は1つの筋トレにも当たるわけです。大変な坂道 を上りおりして、農産物をしょっておりてこられる。その結果、それを調理して家庭、食卓に並べて、 家族の笑みを見ることで満たされる。よっぽどすばらしい光景のように聞こえるわけでありますが、 それが野猿、猿によって崩されていく。これは非常に残念な話でありますので、これは銃等で駆逐す るばかりが当然能ではないわけでありますが、先ほど申し上げましたようにいろいろな方法があるよ うでございます、すみ分けとしては。そういったことも十分考えられて、今後の対策をとっていただ ければと、そんなふうにお願いをいたしまして、私の質問を終わります。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(佐藤宮吉君) これで、板垣栄一君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時43分  休 憩                                                        午後 1時59分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 次に、24番、瀬賀秀雄君の一般質問を許します。   瀬賀秀雄君。           〔24番 瀬賀秀雄君登壇〕 〇24番(瀬賀秀雄君) 会派かけはしの瀬賀でございます。一般質問の3日目、15人の議員の質問の 中で、私が14番目でございます。   まずもって大滝平正市長におかれましては、新村上市初代市長へのご就任、まことにおめでとう ございます。心よりお祝いを申し上げるとともに、この新造船村上丸のしっかりとしたかじ取りをお 願いする次第であります。   この村上丸は乗客7万人、乗組員980名、積み荷としては当座必要と思われる身の回り品が298億 8,000万円、そのほかに使用目的別に仕分けされたコンテナが16個、計262億2,881万3,000円、合計56 1億881万3,000円の家財道具を積んで、今まさに出航しようといたしております。新しくつくられた この大型船の割にはやや馬力不足ではありますが、大滝船長、乗組員、そして時には乗客の皆さん方 にもお手伝いをお願いしながら、全員で一致協力して平成20年の荒波を乗り越えていただきたいと念 ずるものであります。   さて、通告をさせていただいた私の質問は、大滝市長が選挙時に掲げられた7つの約束、このこ とについてであります。6月の2日、市長は約1時間にわたり、平成20年度村上市施政方針を述べら れました。ここで、いま一度7つの約束に基づいたご自身のお考えをお示し願いたいと思います。   私に与えられた時間は50分でございます。きょうも多くの市民の方が傍聴に来られております。 また、テレビモニターでごらんいただいている市民の方もおられます。どうぞ市長、ひとつしっかり と市民を見据え、お守りいただきながら、ぜひ語りかけるようにお話をいただきたいと思います。   一たん降壇いたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、瀬賀議員から私の公約7つの約束について、その具体的施策につ いてのご質問ですので、順次お答えをいたします。   1点目の行財政改革の徹底と健全財政の堅持であります。合併前の市町村においても、集中改革 プランなど、行財政改革に取り組んでまいりましたが、合併により県外最大の面積を有した本市にお いては、住民サービスを低下させず、かつ均衡ある地域の発展を行うため、徹底した行財政改革と健 全財政は必要不可欠なものであります。このため私を本部長とする行財政改革推進プロジェクトを庁 内に設置したところでございます。今後は本庁、支所の業務分担を含む行政組織の見直し、行政業務 や施設管理手法の検討、補助金制度の見直しなどを積極的に行ってまいりたいと考えております。さ らに、新市総合計画をできる限り早期に策定し、予算に裏づけされた実施計画により、健全財政の堅 持に努めてまいる所存であります。   2点目の均衡ある地域づくりについてであります。さきにも申し上げましたように、県内最大の 面積を有する本市は7万市民が海沿いの集落に、そして市街地、山合いにとさまざまな地理的条件の もとで暮らしております。それぞれの地域で個性あるまちづくりを進めてきており、成果が着実に実 を結んでいることは事例を挙げてお答えしたところでございます。今後はこれまで以上に地域の資源 を活用して、そこに住む人が生き生きと暮らしていけることが活性化の基本だと思っております。そ のためにも、情報格差の解消や防災情報を協議できる地域づくりに通信網の整備が重要であります。 今後地域情報化基本計画を策定し、電気通信事業者等のご協力を積極的にいただきながら、市内一円 の情報通信網の整備に取り組んでまいります。また、市民生活における交通手段の確保として、これ までも定期バス路線の運行支援をしてまいりましたが、進む高齢化への対応や通学、通院、買い物な ど、生活に必要な交通確保の面や地域の活性化など、本市に合った交通ネットワークの整備が必要で ありますので、今後検討を進めてまいります。これらのインフラ整備とあわせ、ソフト面においては 市民や地域との協働のまちづくりを進めていくことが必要であります。また、各地区の声を行政に反 映させるために、各地域に設置する地域審議会は住みよい、そして活気あるまちづくりに向け、果た す役割が大きく、活発な議論を期待しているところであります。   3点目の市独自の奨学資金制度の創設と学習支援有料ボランティア制度についてであります。初 めに、奨学資金制度につきましては、さきの川村議員にもお答えしたように、私は次代を担う子供た ちを支援する市独自の奨学資金制度は、行政の大きな政策と考えているところであります。これまで 旧村上市と山北町で実施してきた経緯等も踏まえながら、資金や原資、貸付方法や金額等の具体的施 策について早急に検討を行ってまいりたいと考えております。   次に、学習支援有料ボランティア制度につきましては、現在の教育現場におきまして学習理解と 学習意欲の向上のため、少人数学級体制や特別学級への介助員、教育補助員を配置しているところで ありますが、ゆとり教育の反動等から学習指導要領の変更に伴い、学習体制づくりが急務と考えてお ります。このため、子供たちが学習に意欲を持ち、理解できる教育を推進するため、教員OBや有資 格者等を教員補助員としてさらに充実した制度や体制づくりを行ってまいりたいと考えております。   4点目の救急医療体制の整備による安心できる医療環境づくりであります。市民が安心して暮ら していくためには、地域における医療体制の整備が重要であり、中でも救急医療体制の整備は緊急か つ重要な課題であります。これまでも地域医療のあり方については、医療関係者、行政、市民等によ り協議を重ねてまいりましたが、医療体制や医師、看護師等の勤務体制等、問題点、課題が山積して おります。幸い平成18年度に関係各位のご努力によりまして、下越圏域の救命救急センターが県立新 発田病院に併設されましたが、本市からは距離があり、一分一秒でも早く、安心して治療のできる救 急医療体制整備に向けて今度も地域医療懇談会において具体的な解決策等についても検討をしてまい ります。また、この間の対応として要望しておりました高速道路の救急車退出路の建設が認可されま したので、県や関係市町村及び関係機関と連携しながら事業に着手をいたします。   5点目の子育て支援と元気な高齢化時代づくりであります。初めに、子育て支援につきましては、 生まれてくる子供が健やかに育ち、保護者が安心して産み育てることができる環境を整えるため、す べての子育て家庭を支援し、保護者の子育て不安や負担感の軽減を図る必要があります。このため保 育園では保育時間の延長に加え、特別保育の拡充を、学童保育所では開所時間の拡大を、家庭児童相 談業務につきましては、相談員1人を増員し、その強化を図ったところであります。また、この5月 には神林地区内に空き保育園を利用した子育て支援センターを併設した学童保育所を開設したところ であります。さらに、今年度の事業といたしましては、神林地区の2保育園を統合して、(仮称)神 林西統合保育園を建設し、保育施設の充実を図ってまいります。   次に、元気な高齢化時代づくりでありますが、高齢社会が進む中で、高齢者は長寿社会を支える 一員として、積極的に社会活動に参加し、また生きがいづくりに取り組むことができる地域社会を築 いていくとともに、高齢者みずからが健康づくりや介護予防を心がけて、これらを実践していくこと で、高齢者が元気で健康に暮らすことのできる長寿社会づくりの実現が必要であります。このためシ ルバー人材センターの就労を通じた生きがい活動への支援や老人クラブ、老人クラブ連合会の事業へ の助成を行うほか、各地区単位で実施してきた介護予防事業をさらに推進いたしてまいります。   6点目の産業振興による元気な地域づくりであります。市政方針でも述べましたように、産業の 振興のためには農林水産業の振興、商工業や地域産業の振興、観光リゾートの振興と雇用対策などが 必要であります。このため本市でも豊かで多彩な地域資源を活用し、農林水産物の高付加価値化、ブ ランド化、体験交流施設や地元農産物の直売施設の活用と都市との交流促進を図ることにより、産物 の消費拡大を図ってまいります。また、安全、安心で豊かな食の提供を促進することにより、地場産 品の販路拡大に結びつけていきたいと考えております。林業振興といたしましては、森林整備計画に よる計画的な造林と間伐等の施業を推進し、林業基盤整備や特養林産物の生産拡大、高付加価値化を 進め、間伐材を含む地域産材の利用促進等を進め、林業所得の向上を図ってまいります。水産業施策 といたしましては、漁場・漁場環境の整備とあわせ、つくり育て管理する漁業の推進と担い手の育成 に努めてまいります。また、顧客の満足度、購買意欲を誘発するため、インターネット等を活用する ことにより、ニーズの掘り起こしや販売手法の多様化、新しい商品の販売手法の確立を目指してまい ります。さらに、新たな事業展開や産業の創造を促進するため、業種の枠を超えた連携など、目的に 応じたネットワークシステムを構築し、地域資源の有効活用を図り、交流人口の増大や地場産品の消 費拡大を推進していきたいと考えております。瀬波温泉旅館組合と漁協、農協等とのタイアップによ る観光と農林水産業との連携の拡大、また雇用の場の確保が最重要課題でありますが、幸い最先端技 術を有する企業や多岐にわたる分野の工場が立地しております。立地企業の努力によりまして、雇用 の場が確保されておりますことは喜ばしいことであり、今後も企業誘致を最優先し、既存企業の増設 のための支援や企業への各種制度誘致等の支援をしてまいりたいと考えております。   7点目の交流人口拡大による活気に満ちた地域づくりであります。まず、交流人口の拡大には受 け入れる市民が郷土に対し誇りを持ち、こよなく愛する愛郷無限の気概が必要であります。このため 合併後の新市においては、地域の一体感の醸成と居心地のよい地域づくりのため、官民共同のまちづ くりと各分野の交流事業を一体化した新たな交流体験プロジェクトの検討に入ります。また、本市の 恵まれた自然環境と既存施設を最大限に活用した全国的にも珍しい海岸を利用したクラインガルテン、 いわゆる滞在型市民農園を導入を検討し、交流から派生する定住対策へと進めてまいります。地域の 活性化はその地域みずから知恵を出し、協力しながら行っていく必要があります。このためこれまで 成果を上げてきている山北地区での魅力ある集落づくり事業など、拡充して展開するほか、特色ある 地域資源や食文化を取り入れたコミュニティビジネスを創設し、高齢者等の生きがいづくりを応援し てまいります。   以上でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) それでは、少し市長と質疑をさせていただきたいと思います。少し私も力を 抜いてお話をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。   おととい、そしてきのう、きょうと合わせて13名の同僚議員からさまざまな角度からの質問をし、 その都度理事者側からもご説明がございました。そのやりとりや詳細については、今後市報あるいは 私どもで発行する議会だより等で市民の皆さんにお知らせすることができると思います。私のきょう の質問も恐らく同僚議員と多少ダブるところがございますけれども、ご理解をいただきたいと思いま す。   まず、多少前後しますけれども、産業の振興による元気な地域づくりからお聞きをいたします。 市長のお話のとおりこの元気な地域づくり、この骨格となるのは間違いなく雇用の場の確保であり、 地場産業に活気を与えることであり、そして何よりも積極的に企業誘致をすることであろうと私も思 います。これが丈夫な体をつくる、いわゆる村上市の基礎体力をつくる大事な背骨になるわけです。   そこでお伺いをいたしますが、ずっと市長の口からは積極的な企業誘致という言葉が盛んに出て まいります。当村上市役所では企業誘致を専門にする課、部あるいは係がありますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 専門にそれだけやるということではございません。企画部で担当することに なろうかと思っております。あるいはまた場合によっては産業観光等も含めた市全体での取り組みに なる可能性もあります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) ずっと3日間、市長の口からはこの企業誘致という言葉が大事であるという 話がずっと出ております。今のお話ですと、これはどこの自治体もやっていることと同じですね。い わゆるある課に兼務をさせ、ある係に兼務をさせという格好だと思います。私は、これだけ市長が冒 頭から企業誘致が大事なのだと。そして、なおかつ地場産業にも活気を与えるのだと。雇用の確保が 大事だよと、こういうお話でございます。私は専任のスタッフを置いてでも、この3つの骨格をなす 大事な部署に人員配置もしてよろしいのではないかと思いますが、改めてお伺いをします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長に聞いているのです。 〇産業観光部長(増子太平君) 産業観光部長ですが……。 〇議長(佐藤宮吉君) ちょっと待ってください。今市長に聞いているのですから、市長。 〇市長(大滝平正君) まず、一番やらなければならないのが市長の私であると。トップセールスマ ンとして当然、これから新潟東京事務所あるいはきのう、おとといも行ってまいりましたが、ジャム コ等のこれからの第7期、第8期の工場拡張計画等もお願いしていかなければなりませんし、基本的 にはトップである私が動かなければならないと考えておりますし、当然のことながら係が専従しなく ても、その一人一人がそういう意識を持つことが非常に私は大事であると思っておりますし、またそ れ専属ではなくても当然それは私はできるのではないかなと。かといって、私どもは小さな自治体で ございますので、東京あたりに事務所を構えること、そういうこともできかねますので、そういうよ うな担当部局を全員総揚げして、総力を結してやっていきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 産業観光部長。 〇産業観光部長(増子太平君) それでは、今市長答弁したとおりでございますが、所管としては私 ども産業観光部が企業誘致も対応しているところでございます。係につきましては、企業対策係とい うことで、均衡ある工業団地、3つほど今あるわけでございますが、全部100%埋まっているわけで ございません。これらの管理を含めながら誘致を進めるということで、係としては2人配置しながら 基礎資料をまとめている段階でございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 市長の話はごもっともです。市長がトップセールスマンであることは、これ は変わりありません。私は冒頭お聞きしたとおり、これほどこの新村上市を活気づかせるには、地場 産の活性化、そして雇用の場の確保、なおかつ企業誘致だということを強くおっしゃっておられます ので、この気持ちの中で市長はほかの係あるいは担当がそれぞれやりますのでと。これではどこの自 治体も同じですよと私申し上げたのです。それだけ市長が意気込みを持っていらっしゃるのであれば、 その意気込みを1つの形として課、係、そういうものを任命してでもあしたから行ってこいと。1カ 月帰ってこなくてもいい。企業の1つや2つ持ってこい、それぐらいの覚悟があって初めてここに7 つの約束の1つを私は掲げられているのだなというふうに理解をしたのです。それでお聞きをしたの ですが、改めて心構えと心づもりなのです。お聞きします。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ただいま産業観光部長からお話ありましたように、企業担当として職員を設 置しているわけでございますので、それらの職員を中心として、そして私を中心として積極的な誘致 活動に入りたい。瀬賀議員がおっしゃいますように、企業誘致課という新たな課を設置するかしない かはその推移を十分に見きわめた上で考えることではないかと私は思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 先ほどさまざまなところとのネットワークを駆使しながら情報を収集して企 業誘致等に努めたいというお話もありました。私もそのとおりだと思います。ぜひ各旧市町村ご出身 の方々が大都会にいらっしゃるわけですね。さまざまな名前で活動されていると聞いております。村 上は村上郷友会というのでしょうか。あるいは朝日であれば朝日ふるさと会というようなお名前で、 出身された皆様方が大都会で活躍をされて、なおかつそういうネットワークをつくっていらっしゃる というふうに聞いております。こういう方々のご助言、アドバイス等もお受けして、いわゆるアンテ ナではなくて、こういう方々をベースにしたプラットホームづくりを私はぜひなさるべきだというふ うに思います。アンテナというのはどうしても単一的な発信、受信でしかあり得ないと私は思うので すが、プラットホームであれば、そこに人も集まりますし、ものも集まります。そして、そこで物流 ができます。私はこのプラットホームという考え方をぜひこのネットワークの中で取り上げていただ いて、こちらの郷土出身された皆様方にいま一度ご活躍をいただく、そういうようなお願いしてみた らいかがというふうに思いますが、どうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くそのとおりでございます。埼玉出身の方でお祭りにも来るようでござい ますけれども、これは山北町大沢出身の方でございますので、非常に手広くやっている方等もいらっ しゃいますので、当然今瀬賀議員がおっしゃったようなことも含めて取り組みをしていく必要がある ということでございます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 企業誘致というと、決して国内だけではないわけですね。海外からの企業誘 致も十分考えられるわけです。私たちのこの村上市から南に約1時間弱下りますと新潟空港という国 際空港もございます。その国際空港を使えば、韓国ソウルから中国は上海あるいはハルピン、そして グアムあるいはロシアのほうまでも便が伸びております。また、その都市を経由すれば世界どこから でも来れますし、どこへでも行けます。ぜひ企業誘致は国内だけではございませんので、市長には広 く外にも目を向けていただいて、先ほどおっしゃったトップセールス、ぜひなさっていただきたいと いうことを強く望みます。   均衡ある地域づくりについて、これについてお聞きをいたします。この均衡ある地域づくり、こ れはベースになるのはあくまでも地域格差のない地域という意味だと思います。これも先ほど来情報 の基盤整備に絡んだ質問が相当多く出されておりました。6月2日の市長の施政方針の中で、ユビキ タス社会という言葉がありました。なかなか片仮名用語なので難しいのですが、このユビキタスとい うのはいつでもどこでもだれでも同じ情報を同次元で受けることができる、あるいは流すことができ るというこの社会を目指そうという市長のお考えだと思います。   そこで、ちょっと観点を変えて、この村上市のホームページを私ちょっとあけてみました。今村 上市のホームページはどこが所管されておりますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) ホームページの管理といいますか、担当は政策推進課の広報 広聴、市報の担当している係で担当部署となっております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 市民の皆さん方も恐らく相当数このホームページはあけていらっしゃると思 いますし、私もできるだけ毎日とはいきませんけれども、何か変わったことがあるかなと思いながら あけるようにはしております。きょうもあけてきましたけれども、ホームページというのはさまざま なつくり方があります。これはどこか外注したホームページですか、それとも職員の方がおつくりな さっているホームページでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 現在の市のホームページは、合併をするに当たって協議会を つくるその材料で、各市町村の職員がいろんな事務事業を調整してきました。この中で、広報を担当 している職員が中心になって、このスタイルがいいのでないかというふうなことで積み上げ、一部業 者の力もおかりしてつくってきたところであります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) もう一つホームページをあけてみました。大滝平正ウェブページというやつ です。これは市長の個人ホームページでしょうか。大変見やすい、すばらしいまずページだと思いま した。ページというのは、何ページつくるかはそれぞれの考え方もありますでしょうし、中身につい ても何を発信しようかという、その目的によって違ってきます。まず最初のページを開いたときに、 あっと興味を持たせるページをつくるのが肝要だというふうによくホームページで言われているよう です。村上市と大滝市長個人のホームページをぱっと見たときに、どちらのほうに指が行くか、どち らのほうを先にクリックするか、これはにこやかに笑っていらっしゃる大滝市長のほうの個人ページ のほうに最初に目がいくのではないかと思います。   私は村上市の今のホームページがいい悪いといっているのではありません。先ほど議論をいたし ましたけれども、企業誘致あるいはこの7万市民の皆さん方に新しい市を知ってもらう、さまざまな 分野も含めて最初にあけるこの1ページ目が一番重要なのですね。できることであれば、もう少し子 供から大人まであるいは本当に小さなお子さんから、ぱっと興味を持つようなつくり方からしていか ないと、先ほど言った企業誘致の原点にどうしてもかかってくるのですよ。そこが私は一番のポイン トだと思っています。つまり企業誘致をこちらのほうに、よし、村上市というところが新しく合併し たのだ、行ってみようかというもし企業があるならば、村上市とはどんなところだというふうに、ま ずこのページをあけるかもしれません。そのときに、興味を持っていただくようなつくりをしないと、 その企業誘致ということもままならないのではないかというふうに私は思います。ぜひ検討してみて いただきたいと思いますが、担当課長いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 政策推進課長。 〇企画部政策推進課長(相馬正喜君) 議員言われるとおりだと思います。以前の村上市、それから それぞれの町村の特色あるホームページ、入り口がとても時間がかかって、これだとどうだろうとい うふうな話、それから今ほど言われた魅力づくりのところなのですが、まず市民の皆さんにもよくわ かってもらわねばならないというふうなことが中心につくったというふうに聞いております。ただ、 議員言われるように、ホームページの魅力というのは、そこに入り込んでいきたいというふうなのが 第1条件だということでございますので、今ほどのご意見については十分参考にしていただきまして、 今後の検討材料にさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 地域格差をなくするというもう一つの取り組みの中に、我々議員サイドにも あろうと思います。今本会議が開かれております。初めての本会議でございますので、この本庁舎内 の議場でやっております。旧自治体にも本会議場はございました。ちなみに旧自治体の本会議場のそ れぞれの座席数、理事者側、議員、そして傍聴席等の数は恐らく今市長はご存じないと思いますので、 できるならば各支所長さんいらっしゃるので、それぞれの支所長さんにお聞きをしたいと思います。 〇議長(佐藤宮吉君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(平野俊之君) 荒川支所でございますが、議員席数は22議席ございます。議場そのも のは、そのものの形で管理をいたしております。理事者側の席数でありますが、18席。うち事務局席 でなっております。いつでも使えるような状況になっておりますが、今後の利用方法については特段 決まっておりません。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 神林支所長。 〇神林支所長(田村 豊君) 神林支所でございます。議員の皆さんの席は22でございます。理事者 側の席は18でございます。これは議会の書記も含んでおりますけれども。それから、傍聴の席は30席 ございます。今のこの空き部屋といいましょうか、そういうふうになっておりまして、いつでも使わ れる状態にはなっております。   以上です。 〇議長(佐藤宮吉君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(板垣一弘君) 朝日支所でございます。議場につきましては3階にございます。議員 席でございますが、24席。理事者席については18席ございます。なお、傍聴席につきましては35席で あります。いつでも使えるような状態にはなっております、現在。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(佐藤壮一君) 山北支所です。議員席は15席です。理事者側でありますが、15席です。 傍聴席は24です。いつでも使える状態です。今後の利用方法は決まっていないということです。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 今、各支所長さんからそれぞれの今の本会議場の状況、お聞きをいたしまし た。なぜこの話を今出したかといいますと、どの支所も本会議場はまだその手つかずのままの状態な のですね。いかにして利用するかということで、恐らく市長も苦慮されているのではないかと思いま すが、私はこの本会議そのものも、先ほど地域格差というものをなくするためにはということで、議 会側からの提案があってもいいという話をしました。それは議会も旧市町村を巡回して会議を開いた らいかがという考え方を持っております。しかしながら、今の話のとおり、議員の席、それから理事 者側の席、これは足りません。本会議をやるとしたら、新しく議場を直すなんて、そんなお金は当然 ありませんし、また必要もありません。私は本会議はやるのであったら、体育館で長テーブル、パイ プいすで結構だと思っております。   つまりなぜこれを言ったかといいますと、ここに来るためにはある議員の出身地であれば、片道 2時間近くもかかるわけです。その住民の方がこの議会を傍聴するためには、それだけの時間を費や さなくてはならない。これほど地域格差がある話はないのではないかと私は思います。なおかつ不安 を取り除くということが大事であろうと市長からの話もありました。そういう意味も含めて、私は議 会の巡回ということを提案をしております。ただし、本会議は今のところ物理的に無理のようです。 そうしたら、委員会を巡回させてみたらどうだという考えを今持っておりますが、この点について市 長、どのように考えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まことにいい考えだかなと思っています。ご案内のとおり柏崎市は今議場が 使えないので、どこか別な場所で、今おっしゃったようなやり方でやらざるを得ない状況であります。 これはあくまでも私どもが決めることではなくて、議会の議員の皆さんがそうしたいのだというよう なことであれば、私どもはそれなりの対応を考えていかなければならないと考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 私のほうに今振られたような話でございますが、これはこれから時間をかけ て、我々サイドでも話を煮詰めていきたいというふうに私も同僚議員に話をかけて、今後やっていき たいなというふうには思っております。   学校のことに少し触れます。学習支援及び学校環境ということで、さまざま市長の話もございま した。きのう、おととい、教育長からも非常に残念な話がありました。教育長はちょうど私と同世代 でいらっしゃいますので、ちょっと観点を変えてお話を少しお伺いします。時間も大分迫ってきまし たので、端的にお願いします。今村上市の小中学校で教育長、卒業式に「蛍の光」と「仰げば尊し」 というのを歌っている学校はありますか。私の旧神林村では残念ながら、小中学校ではありませんで した。いかがでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 私も就任早々であります。部長のほうから答弁いたさせます。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 大変申しわけありませんが、卒業式にそういうものが行われているかど うかというところまで、私も実は把握はしてございません。この4月から実は担当なものですから、 把握していないのが実情であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 聞くところによりますと、ほとんどの学校ではないように聞いております。 私は教育長と同じ世代でございますので、1学級45人から50人で育った世代であります。あのときの 勉強方法があれでよかったかどうかということは、また議論の余地がありますので、それは別として、 マンモスであれば逆にお互いをいたわり、お互いを尊重し、まして先生に対しては敬意を払い、こう いう教育がなされていたように思われます。今のさまざまな事件を目の当たりにして、教育長、ここ ら辺どんなふうにお考えでございますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) ただ単に時代の趨勢で片づけられる問題でないと思うのでありますけれど も、見ていますときのうもちょっとふえたと思うのですけれども、子供さん、児童生徒そのものより も、保護者そのものの認識の違いは大きいものがあるのではなかろうかと、そういうことと、もう一 つは今一番力を入れたいと思っているのでありますが、地域の底力ですか、地域とのやっぱりかかわ りというのは、私は非常に比較すると考えさせられる点がありますので、今後そのことをこうしなが ら取り組みたいと、こんなふうには思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 昔中国の学校教育を視察したことがあります。この前四川で大規模な地震が あって、学校が崩れたという大変痛ましいニュースも流れてきております。学校の構造そのものを今 問う話ではありませんので、あのときの学校視察で子供たちの学習意欲、それを目の当たりにいたし ました。学校の校舎はすき間だらけ、ブロックを単に重ねただけです。そして、先ほど言ったように 1クラス60人から80人入っておりました。しかしながら子供たちの目はらんらんと輝いております。 そして、なおびっくりしたのはその子供たちがほとんど寄宿生活を送っているのですが、子供1人に 1台割り当てられるぐらいのコンピューターが学校に入っているのですね。つまり勉強の取り組み方 法というのは、もうそれほどIT化されてきていると同時に、言葉の面でも英語を主体に勉強をして いるのですね。なおかつ道徳は、あそこの国はああいう国でございます。共産圏の国ですから、国が 第一という教育はもちろん変わりありませんけれども、今の教育方法、これから村上市の〔質問終了 時間5分前の予告ブザーあり〕子供たちを育てていく中で、市長の側から見て、学校の施設、それか ら子供たちに対する取り組み、市長としてはどういうふうに考えていかれますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私も小学校で4年間、中学校で3年間、PTA会長をやって、教育云々も見 てまいりましたし、子供たちの姿も見てまいりました。非常に最近の教育をはじめ子育てもそのとお りでございますし、なぜこんな事件が起きるのだろう、不思議でなりません。親が子を、子が親を、 兄弟が、友達が、クラスメートが殺し合ったり痛めつけ合う。私どもの世代では考えられない事件が 起きております。それはなぜなのだろうと。今ようやく国も腰を上げてきましたけれども、いま一度 抜本的な教育の見直しが来ているのではないか。その理由として、非常にバーチャル化していると言 われていることも聞いております。バーチャル化といいますのは、人間は本来5つの感性を持って、 5つで物事を判断すると言われています。目で見て、そういうことでございまして、非常に嘆かわし い現状の日本の教育現場ではないかなと考えております。やっぱり早急に何らかの方法で、そういう ような悲惨な子供たちが出ないような教育現場はもちろんでありますが、社会の構築が今望まれてい るのではないかと、そのように考えています。 〇議長(佐藤宮吉君) 瀬賀秀雄君。 〇24番(瀬賀秀雄君) 私も少し駄弁に走ったようでございまして、時間がなくなってきました。市 長も以前世界的な奉仕団体であるロータリークラブというのに属されていらしたというふうにお聞き しています。私も今村上岩船ロータリークラブというところに入っておりますが、そのクラブの中で、 これは当クラブだけではありませんけれども、4つのテストというのがあります。市長もよくご存じ だと思います。真実かどうか、みんなに公平か、好意と友情を深めるか、そしてみんなのためになる かどうか。これこそまことに我々議会人あるいは行政サイドの皆さん方にも当てはまる言葉ではない かと私は思います。   きょうはくしくも桶狭間の日だそうでございます。織田信長が約2,000で、大軍と言われた今川 義元を打ち砕いた、そういう日だそうでございます。村上市は今財政難だと言われている市だそうで すが、将を射んとしたら奇襲もありですから、さまざまな知恵をめぐらせて立ち向かえば、私は怖い ことはないというふうに思います。昔、偉人の言葉で力がないなら知恵を出せと。知恵がないなら汗 を出せという言葉があります。それをそのまま村上市に当てはめたら、お金がないなら知恵を出せと。 知恵がないならまず動けと、こういうことだと私は思います。新造船村上丸が平成20年度の処女航海 を無事終えて、来年の3月31日、ここ三之町の港に帰港できることを念じて私の一般質問を終わりま す。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(佐藤宮吉君) これで、瀬賀秀雄君の一般質問を終わります。           〔「議長」と呼ぶ者あり〕 〇議長(佐藤宮吉君) 本間清人君。 〇3番(本間清人君) ただいまの瀬賀議員の一般質問でございますが、私も以前に経験をしており ます。質問事項が大滝市長の7つの公約についての質問ではございますが、かなり質問事項から逸脱 しているような事項に私は思われます。議長の今後のご判断をよろしくお願いを申し上げます。(拍 手) 〇議長(佐藤宮吉君) 午後3時5分まで休憩します。           午後 2時50分  休 憩                                                        午後 3時05分  開 議 〇議長(佐藤宮吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 最後に、22番、相馬エイさんの一般質問を許します。   相馬エイさん。           〔22番 相馬エイ君登壇〕 〇22番(相馬エイ君) これより私の一般質問をさせていただきます。   私は去る3月議会の一般質問、きょうのように最後の一般質問を行いました。そのときに、必ず 市民の多くの皆さんの願いを議員として実現するために、そして多くの皆さんとご一緒に住みよいま ちをつくるために、必ずや全力で厳しい選挙戦を戦い抜き、必ずこの議場に戻ってまいりますと、最 後の言葉を残して一般質問を終わりました。では、新市になりまして、初めての6月議会、一般質問 をさせていただきます。   質問事項は、まず最初に子供たちの放課後対策についてであります。2番目は、村上市中心市街 地の道路整備について、3番目は後期高齢者医療制度についてであります。   放課後対策は1997年改正の児童福祉法で、放課後児童健全育成事業として法制化されました。こ の旧村上、そして新しくなりました新市におきましても、夕方になりますと、市内の学童保育所から 子供たちの元気な笑い声、おしゃべりが聞こえてきます。年々学童保育所への申し込み数が多くなっ ているようでありますが、特に今回は二之町学童保育所に絞り、お聞きしたいと考えております。現 在51名となっています。解決策は考えているのでしょうか。   @として、隣にある二之町テニスコートの現在の利用状況はどのような利用状況でしょうか。   A、二之町テニスコートを有効活用すべきではないのでしょうか。   B、4年生になる保護者からの要望はどのように解決しようと考えているのでしょうか。   C、放課後子供教室の現状と課題はどうでしょうか。   次に、2番目の村上市中心市街地の道路整備についてであります。市長は、4月28日の会見で、 幅員10.5メートルで整備する方針となっていた中心市街地の都市計画道路について、防災上の理由な どから再検討をする必要があると計画を見直す考えを明らかにしました。16メートルにしようという のでしょうか。   3つ目、後期高齢者医療制度についてであります。この制度は、前例のない異常な高齢者差別法 であります。75歳になった途端に後期高齢者のレッテルを張り、差別医療を押しつけるという年齢差 別の医療制度は世界に例がございません。4月1日から制度が始まりましたが、担当窓口ではどのよ うな状態でしたでしょうか。市民に周知は十分されていると市長はお考えでしょうか。   うば捨て山の医療制度をこれ以上存続させてはいけないと、6日の参議院本会議で後期高齢者医 療制度廃止法案が133対98の賛成多数で可決されました。4月1日、一たん始まったばかりの制度に、 立法府の1つの院が明確に待ったをかけたことは、制度存続の根拠を大もとから突き崩すものであり ます。国民の怒りの急速な広がりと参議院の与野党逆転状況が結びついた画期的な成果であります。 4月1日、制度発足のその日に長寿医療制度などと呼び方を変えなければならないこと自体、制度の 破綻を象徴するものではないのでしょうか。マスコミからもいろいろと批判されております。そして、 毎日のように朝のワイド番組、昼のワイド番組、そして夜のニュース等で後期高齢者医療制度の番組 が報道されております。   私は通告しました質問のお答えをお聞きした後、再質問をさせていただきます。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、相馬議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、子供たちの放課後対策についての1点目、二之町テニスコートの現在の利用 状況、2点目の有効活用をすべきではないか及び4点目の放課後子供教室の現状と課題については、 教育長に答弁をいたさせます。   次、3点目、4年生になる保護者からの要望はどのように解決しようと考えているのかについて お答えをいたします。4年生以上の学童保育所利用や学校の長期的休みに、4年生以上の居場所確保 について、一部の保護者や保護者会から要望があることは承知をいたしております。しかし、現在学 童保育所全体では定員を超える児童の利用があることや、施設規模などからして利用学年を今すぐ引 き上げることは困難な状況にありますので、非常に大切なことでありますので、今後の課題とさせて いただきたいと思っております。   次に、2項目め、村上市村上中心市街地の道路整備についてのお尋ねでありますが、さきに川村 議員にもお答えしたとおり、道路は安全で円滑な交通の確保のほか、大火災時の防火帯の役目、災害 時の大型作業車の活動等も考える必要があると思っております。したがいまして、1.5メートルの幅 員では道路機能を果たすことは非常に厳しいと考えております。しかし、関係者の中でも考えが二分 されていることから、双方の考えを見守った上で、ご理解をいただけるよう努力をしてまいる所存で ございます。   次に、3項目め、後期高齢者医療制度についてのお尋ねについてでありますが、制度がスタート した4月当初は多数の問い合わせがありました。4月11日以降、県内市町村の問い合わせ状況を広域 連合で調査しておりますが、本市は4月、5月ともに新潟市、上越市に続く県内3番目の問い合わせ 件数であり、4月集計で1,006件、5月では254件となっております。   次に、市民への周知についてでございますが、合併前の平成19年度においても各市町村の広報に より、制度の説明がなされてきましたし、広域連合でも12月と2月に新聞折り込み、全戸配布をして おります。また、老人クラブや民生委員、集落での説明会も何回か実施してきましたが、十分ではな かったと思っております。本年度新市においても4月15日の市報で制度の紹介をし、5月には地区の 長寿大学や集会所で説明会を実施しております。今後も引き続き制度の周知に努めてまいりたいと考 えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) それでは、相馬エイ議員にご答弁を申し上げます。   最初に、1項目め、子供たちの放課後対策についての1点目、二之町テニスコートの現在の利用 状況及び2点目の有効活用すべきではないかとのお尋ねについてでありますが、近年二之町テニス コートは施設の老朽化や、昨年瀬波テニスコートが人工芝コートに改修されたことにより、年間30人 程度の利用しかない状況にあります。昨年、学童保育所から児童の遊び場としてテニスコートを利用 したいとの要望を受け、施設の形態を損なわない範囲で有効利用してほしい旨、回答をいたしており ます。今年度も同様の利用申請がありましたので、5月から学童保育所の児童が利用をいたしており ます。   次に、4点目、放課後子供教室の現状と課題についてのお尋ねについてでありますが、昨年度は 旧村上市と荒川町で適用を実施いたしましたが、旧村上市では村上小学校と村上南小学校の2校を会 場に、平日は週1回、それぞれの学校の空き教室等を利用し、絵本の開き読みやものづくり、グルー プ遊びなどを行っております。土曜日は月に1回、スポーツやレクリエーション活動を中心に、地域 の支援者やPTAの協力を得て実施をいたしました。今年度もそれぞれの学校において、昨年度とほ ぼ同じ内容で実施する予定となっております。旧荒川町につきましては、荒川地区公民館を会場に、 平日は週2回、レクリエーションやものづくりなど行っておりますし、土曜日は月に1回スポーツ活 動を中心に、また夏休みにはカヌー体験など、荒川地域子供教室推進委員会が主体となって実施をい たしました。今年度も昨年度とほぼ同じ内容で実施をする予定となっております。なお、両地区とも 共通して子供たちの見守りや指導を行う活動支援者の確保の問題、村上地区では学校での活動場所の 確保が主な課題となっております。   以上であります。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ありがとうございました。   では、子供たちの放課後対策についてからお伺いをいたします。二之町テニスコートの使用料を 見ますと、夜間照明のない天神岡テニスコートでは200円になっているのに、二之町テニスコートは なぜか一番低い100円になっています。このことはどういうことから一番低い100円に使用料が決まっ たのでしょうか。どなたかご存じでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 二之町のテニスコートと、今天神岡のほうのコートとおっしゃいました か。その比較の金額の話ですが、使用料の料金設定の際には、二之町のテニスコートは土のコート、 いわゆるクレイコートでありまして、コート自体も暗渠排水入っているとか、そういう状況でないも のですから、施設としては一番グレードが低いというようなことで、金額的には一番低い金額に設定 をさせていただいたということです。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それで、現に年間30人ほどというご報告でありますが、私は毎日通っている わけではありませんが、あそこでテニスの練習をしている人たちを本当にここ最近見かけることがな くなったのですね。   それで、通告にもございますように、隣の二之町学童保育所は現在5月1日現在で51名、そして 6月1日現在、2名ふえて定員をはるかオーバーで、53名で学童保育所が運営されているという現実 があるのですね。そこで、まずテニスコートのほうから、テニスコートに関しましては関係の方々、 保護者会の方々から要望が、去年も、そしてことしも出ています。それで、去年の回答は隣のテニス コートは利用している人が少ない。利用している人がいない時間ならば、申請すれば使えることにな りましたということをお聞きしたのですが、申請すれば使えるという、このこういう手続、幾年もそ ういう厄介な手続をしなければならない対応になっているのでしょうか。その点ではどのような対応 なのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 一応管理上は市の社会体育施設ということでありますので、所管のほう から一応こういう形でその場所を学童保育の遊び場として使用したいということで、書類で上げてい ただいたということです。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ことしもそういうややこしい、きょうも使います、あしたも使いますという ことで、毎日書類を上げるのですかと。そうではないでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育部長。 〇教育部長(小野泰三君) 使う都度上げていただいているということでなくて、そういう形でその 場所を使いたいということで、書類で一応いただいたということです。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) では、きょう使うという場合、当然そこでテニスをしている人がいなければ、 あそこかぎをあけて子供たちが自由に遊んでもいいという体制になっているということですね。   しかし、終わってからそこをきれいに整地をしなければならない。いつ来るかわからないテニス 使用者のために、そういう現状になっているのだそうです。ですから、そこはもう本当に利用者がほ とんどいないと言ってもいいあのテニスコートについて、隣の学童保育所の子供たちの有効活用に今 こそ切りかえるべきだと思うのです。教育長、いかがですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 私は放課後のほうの対策で……。 〇22番(相馬エイ君) はいはい、わかりました。結構です。結構です、わかりました。   では、市長にお伺いいたします。今やりとり聞いていてわかると思うのですが、とにかく終わっ たらあそこを整地するのですよ、学童の先生たちが。結局テニスコートですから。そういう点では、 あした使うか、あさって使うかわからないテニスの利用者の人たちのために、一応形がテニスコート になっていますので、遊ばせてはもらうけれども、終わったら子供たちの足跡等、ないようにきれい に、テニスができるような整地というのでしょうか、きれいにして元に戻すという、大変ご苦労を先 生方しているのが現状なのですね。ですから、やっぱりその点に関しましては、関係者からそのテニ スコートを自由に子供たちのために使わせてもらえないかという要望が出ていますので、その点では 非常に今現実を考えて、今すぐご返事はなくても結構ですので、前向きな放課後対策、つまりそこで 子供たちが自由に遊べることが大事か、それとも年間30人使用、テニスをする人たちのあの場所が必 要なのか、どう考えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 子供たちがあそこでどういう遊びをやっているのですか。教えていただきた い。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 広く駆け回る場所とかがないわけですね。ですから、そこで軽く、駐車場と 一緒になっているわけですよ。半分仕切られてはいます。確かに仕切られてはいますが、やっぱり子 供たちというのは走りたいわけです。広いところで元気に鬼ごっこしたり、ボール遊びしたりしたい わけですね。ですから、では今度時間にちょっと見に行っていただきたい。そうすれば、私が今ここ で言っていることがちゃんとおわかりいただけますので、ぜひ見に来ていただけますね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) はい、見に行かさせていただきますし、それは両方うまく使えるようになら ないのですか。テニスをやって、そして学童保育の子供たちがそこで遊べるというように、お互いに 譲り合うとかどうかやっていくことは可能だと思いますけれども。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 年間30人ですよ。その人たちのために常にあけておく、そのことが大事なの か、毎日そこを土日以外、学童を利用している子供たちはわきに空き地があるのですよ。空き地とい うか、テニスコートの空間が。それを関係の保護者から子供たちが自由に使わせてもらいたいという 要望が出ているという、その現実をしっかりとですから見に行って、そして前向きな今後の対策を考 えていただきたい。できますね。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まず、見に行かせていただきます。   それから、どちらを選べということになってきますと、非常に私も困りますので、その後でいろ いろな、見に行かせていただいて、結論をお示ししていきたい、そのように考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) そういう答弁では、積極的な前向きな答弁にならないのではないですか。ま あいいです。年間30人で使うテニスコートよりも、子供たちの環境づくりを対等に考えている市長だ という、私は1つ認識をさせていただきました。では、現在5月1日から2人ふえて、定員オーバー の53名になっている二之町学童保育所、これの対策、もっと真剣に今年度中に考える必要があると思 うのです。その点では部長、どう考えますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) お答えします。   厚生労働省で放課後児童クラブの向上のためにということで、指針を示しておりまして、その施 設の最低基準、一応児童が休養を必要としたときに横になれるスペース、いわゆる畳1畳分は最低限 確保しなさいというふうになっております。二之町の建物の延べ面積は、全体で247平米ございます けれども、そこで厚労省でいうその基準に当てはめると、1階、2階合わせますと158平米ございま すので、これを1.65で割り返しますと96という数字が出ます。しかし、定員は30名ですけれども、畳 1枚で児童が過ごすというわけにはいきませんので、一応最大限の施設のものは96ということであり ますけれども、56、60ぐらいまでは何とか、十分とは言いませんけれども、ご利用いただけるのでは ないかなというふうに思っております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) あそこは定員ということでつくられております。ですから、げた箱も、道具 かけのものも、とにかく定員で今つくられていますよね。ですから、53名いるということは、その定 員外というか、失礼ですけれども、そのつまりオーバーになった子供たちの分は当然雨具かけもどこ かに仮に先生方が考えたのでしょう。靴置きだって当然どこかに考えたのでしょう。道具入れだって 当然考えたのでしょう。本当に大変な状況の中で指導員の方々たちもご努力していますし、そこで事 故が起きていないからまあいいようなものですけれども、大変な状況で学童保育所が運営されている というこの現実ですね。ですから、南小学校区で定員が本当にオーバーになって、南小学校のプレイ ルームを利用して南小クラブというのでしょうか、ああいう形で第2の学童保育所というのを考えら れました。それと同じように、この二之町学童保育所についてもしっかりと今後の対策を私は考え、 取り組むべきだと思うのです。そういう点では、たまたま隣に年間たった30人、それも何人の方が年 間30人使っているのかわかりませんが、延べで30人だと思うのですね。ですから、その土地があると いうことを今後有効に活用して、建て増しあるいはそこに第2の学童保育所をつくるということも真 剣に考えていく必要があるのではないかと考えるのです。そういう点で、今市長に本当は答えさせた いのですけれども、今答えると全体的に時間が超過しますので、そういうことをぜひ前向きに考える べきではないかと提案をいたします。そして、このことは1回の一般質問で終わるものではございま せんので、引き続き取り上げていきます。   それで、4年生の親からも対象にしていただきたいという声が相当あると思うのですが、その点 ではどのような状況になっているのでしょうか。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 年に一、二回、大体2回ぐらいの保護者会、各学童保育所で行って おりますけれども、そのときに一部保護者の方から引き続き4年生以降も利用させてもらえないかと いうふうなお話は、ご要望はいただいております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) なかなか今の現状では4年生は入れない。しかし、山北の学童保育所は現に 4年生も入所の対象にしているという現実がございますよね。それは、この数字を見てみますと、定 員よりも少ないという結果のせいなのでしょうか。その点では、ことし4年生6人、やまゆり園で入 所しているという現実がありますが、その点はどうなのでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 福祉保健部長。 〇福祉保健部長(小田 均君) 合併の際の事務事業調整の中で、議員ご案内のとおり基準がおおむ ね実際というか、小学校の3年生までと。ただし、障害児とかあるいはまた事由によっては4年生か らもというふうな話ありますけれども、基本的には小学校3年生ということであります。旧山北町の 場合は、条例で一応4年生までというふうになっていまして、ほかは3年生までというふうになった ので、今回20年度のいわゆる激変緩和というのですか、そういう観点から今回は市の条例も新たにし たときには、おおむね小学校3年生までということで、それで4年生は今回1年限りということで、 一応調整はさせていただいているということなのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 学童保育所の料金については統一をしておきながら、負担ふえるところも現 実に我慢してくださいという対応をしておきながら、では旧の山北町の条例がそうだったからという ことで、山北町は多分定員を超えていないからという条件もあるのでしょうけれども、4年生が対象 になっているという、やっぱりこの現実はしっかりと保護者の要望にこたえるという点では確かに山 北はすぐれていると思います。しかし、現に今いろんな事件が多くなっているこの情勢の中で、3年 まで学童保育所に上げていた子供たちの親が、4年生になって何か事件が起きないかなという、非常 に心配はしているのです。ですから、それは関係部、そして教育長も含めた子供たちの放課後づくり というのをいかに真剣に取り組むかということにかかってくると思うのですね。   そういう点では、放課後子供教室というこの事業はたしか3年の事業と聞いております。そうし ますと、その3年間の事業が終わりますと、事業が終わりましたので後は知りませんというわけには いかないでしょう。当然放課後子供教室、週1回の現状、旧の荒川町では週2回、さまざまでありま すが、放課後子供教室の充実、そして真剣にこのことを取り組むことが子供たちの放課後対策を真剣 に取り組むまちであるという、私はそう考えるのですが、短く的確に教育長お願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 教育長。 〇教育長(寺社四男君) 今後の課題ということなのでしょうが、私は2つあるのではないかなと。 まず人づくり、子育て支援に対しては非常に重要な問題という認識を持った上で、2つあるのではな いでしょうかと、こう考えるのです。というのは、私どもの立場からしますと、この子供たちを見守 りしてくださったり、いろんな指導をしてくださる活動支援者の皆さんの問題があります。その確保 の問題、あるいは今おっしゃられるように施設の問題、こんなものを解決していく方策を検討してい かねばならないと思いますし、もう一つは保護者の認識の問題も私はあると思うのです。実はちょっ と急ぐようですけれども、私保育園で延長保育したときに申し上げたことがあるのです。6時半まで、 買い物をしてくるとは一体どういうことだと。お子さん待っているのだから、まずはかわいいお子さ んのところへ帰ってきて、それからのほうが大事でしょうというふうなこと、同じような状況であり ますので、実態は時代の流れもわかりますが、その辺もしっかりと認識をしながら対応していく、今 後の課題だと、こんなふうに考えております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 子供は地域の宝ということで、大滝市長は選挙中も外宣、力説していらっし ゃいました。つまり奨学資金、それも大事です。しかし、今こういう現状が現実にあるということを しっかり認識していただいて、1つ1つの課題をクリアしていく。そのために真剣に取り組んでいた だきたいと思います。   次に、中心地市街地の道路整備についてであります。市長は当選された次の日、記者のインタビ ューに答えまして、幅員の見直しを示唆しております。そこでお伺いいたしますが、災害時など、命 を救う道という面を考えても道路の機能を果たせないというふうにおっしゃっています。そこで、消 防長にお伺いいたします。10.5メートルで救急車、消防車、入れないのですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 消防長。 〇消防長(佐藤秀明君) お答えします。十分入れます。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 10.5メートルでなくても、現在の大町小町の道路よりも、現に寺町、大工町、 道路の幅が非常に少ないです。そして、もっともっとちょっと裏に入りますと、道路の狭いところは たくさんございます。そうすれば、この市長のいう命を救う道という面を考えても道路の機能は果た せないということは、あの大町小町よりも道路の少ないところは、では本当に今救急車、消防車も入 れないという認識があるのか。そうではないでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) どんな狭い道路でも今は可搬式消防車、小さいところは小さいなりの消火用 の消防車が入るように、それは道路を直すのではなくて、そういうようなところに入れるような消防 可搬式とか、そういうのを整備しておりますよ。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ですから、見直すということは10.5メートルでは防火帯としての十分な機能 を果たせない、命を救う道という機能を果たせないとはっきりおっしゃっているのですね。では、現 の大町小町、そして10.5メートル以下の道路では、ではほとんどの道路がその機能を果たせないとい う認識になるのではありませんかと聞いているのです。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 都市計画道路ということで村上市が制定してありますよね。そして、それに よって整備をされてきた。それはとりもなおさずいわゆるきのうも申し上げましたが、これからの高 齢化社会において安心、安全な道路整備にして、そして子供たちやお年寄りが観光客がゆったり通れ る歩道を設けた道路整備を行い、その上で村上市の歴史的景観に配慮するため、城下町風町屋の風情 を取り入れた道づくりがこれからは必要なのではないですかと、そういうことを申し上げております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) ここに4月27日執行の市長選挙の公約のチラシがございます。ここに大滝市 長は大町小町の道路については、公約としては持っておりませんでした。載せておりませんでした。 しかし、数々の公約を7項目挙げています。しかし、次の日、4月の28日に記者会見で、村上中心市 街地の道路整備の幅員の見直しをまず真っ先に言う。普通公約を皆さんにお知らせしているわけです よね。そこを、それがまず私は公約こういうことを申し上げました。ですから、この答えにつきまし ては何々ですといって言うのが本来なら市民に対しての発言だと私は考えるのですが、公約には載せ ていなかったですよね。それなのに次の日発言をしたということは、それだけ重要だとお考えなので すか。しかし、市民は市長が約束として挙げていた中にはない、それなのになぜ次の日、マスコミに 大町小町の道路の見直しを言うのかと。ほかにも言ったのでしょうが、言うのかという、そこがちょ っと市民は疑問に思っているのです。それはなぜですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 都市計画道路というのはまだ生きているはずです、私の認識では。それを10. 5というのは、私どういうところから来たのかわかりませんけれども、現にまだ都市計画道路という あれは残っているわけでしょう。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) なぜ私がこういうことを言いたいかといいますと、公約にも載せていなかっ た。しかし、市長は告示前、3日前ごろでしょうか、元村上の幹部をなさった方と一緒に、大町小町 の方々に対して、私は新村上市の中心市街地道路事業について早期着工を目指します。16メートルと いうことで、チラシを配っているのですね。しかし、このチラシは大町小町全世帯には配られません でした。そして、ご自分のチラシと一緒にこれを配ったのです。しかし、7万市民の中の何軒のうち に配ったのかわかりませんが、ほんのわずかな人たちにこの16メートルについて早期着工を目指しま すというチラシを配って、私は頑張りますというチラシを市長は配りました。そのほんの何十軒の 方々に配ったチラシに対して、当選した次の日にマスコミに見直しを発表するという、その大胆さ。 私は13年間この村上市で議員をしてきた一人として、唖然といたしました。   そして、その新聞記事を見た歴道の関係者が、5月12日市長を訪ねております。しかし、そのと きその関係者に言った言葉というのは、「私は16メートルとは言っておりません。10.5でいいとは言 っておりません。これから、県からもよく聞いて10.5メートルでなければいけないのか、これから自 分なりに勉強させてもらい、時間をいただきたい」ということで、「特徴あるまちづくりの取り組み と、そういうことが大事なことと考えているが、とにかく時間をいただきたい」と、その心配した歴 道の関係者の有志に市長は答えています。   ですから、そして次の日発表したということは、この大町小町の道路がどのぐらい時間をかけ、 そして西村伸也新潟大学教授、そして西村幸夫東京大学教授の2人のご努力によって、平成15年、こ れは県が主催でしたが、道路のあり方研究会、そして17年度には村上市主催の中央商店街通りまちづ くり委員会、そして18年度11月9日からは村上市主催の歴みち調査計画策定委員会という関係で、県 も入り、そして行政も入り、関係の住民の方々から委員を出して、いろいろなアンケートをとったり、 ご努力をされて、そして最終的にアンケートをとった結果、歴みち10.5メートルでの整備を進めると いうことで、この事業導入を決定したのです。つまり言う言わないはご自分で自由ですよ。しかし、 村上市の市長になったからには、この歴みち決定に至る大変な関係者の努力があるということをまず しっかりと認識をし、勉強をし、そして何かの機会にもしご自分が16メートルをやるというのだった ら、何かの機会に言ってもいいと思うのです。しかし、このことの認識もなく、次の日に歴みちを見 直しますという発言をしたということは、私は市長の言葉というのは非常に重い。その点、市長の言 葉の責任の重さ、どう考えていますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 都市計画道路、これを策定したには策定したなりのもちろん意義があって策 定したものと考えております。現にこれが生きているわけです。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 答弁にならない答弁です。   確かに昭和36年ですか、都市計画道路はつくられました。そこで都市計画部長に聞きます。簡単 に答えてください。この都市計画道路が引かれた当時、南線北線、ごく最近では肴町山居町線ができ ました。そして、久保多町羽黒町線ができました。この線が引かれた当時、南線北線は整備されてい ましたか。 〇議長(佐藤宮吉君) 都市整備部長。 〇都市整備部長(須田 徹君) 計画決定は今ほど話がありましたように36年でございます。市で一 番最初道路事業、街路事業に入ったのは昭和40年代でありますから、そこはできておりません。ただ し、北線道路の一部はご存じのように電源開発道路の一環として行ったものでありますから、そちら のほうはある程度の幅員は確保されておりました。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 私県のちょっと担当の方に勉強に行ってきました。それで、県はそれなりの 莫大な金額のかかる事業に対しては、費用対効果というものを必ず重視します。それで、道路に関し ては交通量調査というのでしょうか、それは重視されるのですね。1台当たりで時間短縮どのくらい できるか。そして、交通量が多ければ効果は大になるわけですが、つまりこの2003年からのいろいろ な取り組みの中で、2006年交通量調査をしております。通過交通が少ないことが示されております。 つまり交通量調査をしても、ここを広げなければならないほどの交通量がないということが調査で明 らかになっているのですよね。つまり都市計画をつくるということは、将来そこを、道路を広げるこ とによって、交通量にどれだけ効果があるかということを見るわけです。ですから、県が幅を広げる 分の土地を譲っていただくということから始まるわけですよね。   それで、今は単なる道路ではなく、市長もご存じかと思うのですが、そのまちのまちづくり、ど のようなまちづくりをするか。そして、そこに住んでいる人たちが本当に安心して、安全な地域空間 になるか。そして、かつては中心市街地、にぎやかなまちでありました。しかし、今大型圏に押され て、日曜日も平日も本当にそこを通る住民、そしてたまに観光客が歩いておりますが、寂しいまちに なっております。それではいけないのだろうと思うのです。後期高齢化社会がどんどんと進む、足を 引きずりながら遠くまで買い物に行って、その途中荷物を道路に置いて休んでいるお年寄りもたくさ ん見かけます。ですから、これから道路1つにとっても、どのようなまちづくりをするか、そのこと が今真剣に行政は研究しなければならないときに来ているのだと思うのです。   最近の新聞で地道な取り組みが評価されて、美しいまちなみ大賞をいただきました。関係者の 方々が本当にご苦労している結果であります。熊本県の黒川温泉よりも高い点であったそうでありま す。つまり、そしていろんな賞を関係の団体はもらっております。今どのようなまちづくりが本当に 評価されているのか。それはかつて単なるまちづくりだけではなくて、村上は宝物がたくさんありま す。そこに気づいた、吉川さんが中心なのですが、町屋という昔住んでいたその文化を、そこに住む 人たちの空間を提供する。そして、都会の方々にこういうところで住んでいるという、そして村上は たくさんのおいしいものもあるし、すぐれた文化財等もあるということで、喜んで温泉もいろいろこ ういうまちづくりが始まってから、温泉にも大きな影響を与えている。温泉、そして食堂、お土産屋 さんが元気づくということは、それに関係するいろいろに職種の方々への経済効果も出ているわけで す。その点をしっかりと勉強していただいて、単なる都市計画の決定が残っているから16メートルで いいという、そういう発言をとまった次の日にするという、市長のその軽さというのでしょうか。軽 さといったら失礼ですが、私は言葉の重さをしっかりとわきまえないということは、非常に残念なこ とでありました。ですから、このことにつきましては慎重な対応を求めます。その点ではどうですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私は先ほども言いましたようにまち並みを残す、歴史的のある、そういう屋 並みを残すとか、大賛成ですよ。一言もそれを否定しているなんていうことは言っておりません。し かしながら、道路は道路としても役割を残しながら、そういうような屋並みを残し、まち並みを残し、 歴史文化を残すような、そういうようなつくり方をするべきではないですかということを申し上げて いる。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 幾らここで質問してもすれ違いになっております。つまり本物の文化とは何 か、まちづくりとは何かという、その認識が市長と私の関係ではずれているのだということをまずわ かりましたので、この点はまた何かの機会に取り上げさせていただきます。   次に、後期高齢者医療制度、この点で質問をいたします。担当部長でも結構ですし、課長でも結 構ですが、今までの老人保健と違いまして、月の半ばで75歳になった方の医療費、どのような違いが あるのでしょうか。ご説明をお願いいたします。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 月の途中で75歳になった場合の高額療養費の支給につい てお尋ねですのでお答えいたします。   今までの老人保健の場合は、誕生日が来ますと翌月から対象ということになります。ですが、今 回の後期高齢者医療の場合は、誕生日の来たその日から後期高齢者医療のほうに入っていただきます。 ですので、例えば前半が国保で、途中で後期高齢者になったという場合ですが、この両方を足してと いうわけにはまいりません。後期高齢者になってからの部分について、高額療養費は同じように制度 がございますが、合算ということはできません。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 2日前ごろでしょうか、朝のみのもんたさんの番組で、75歳に途中でなった 人は次の月から対象だということで、いろいろと金額がかさんだ場合、高額医療の対象になると。そ うすると、高額医療の差額分だけでよかったと。しかし、月中で75歳になった人は、2つの保険との 関係が出てくると。そうすると、金額が途中までですので、高額医療の対象にはならない。そうしま すと、倍の医療費になったという実例を出して、実際なったという方の例も出して〔質問終了時間5 分前の予告ブザーあり〕テレビで放映しておりました。そういうこと、現実があるのだなということ を私もそのとき知ったのです。ですから、テレビの報道は決してしっかりとした調査のもとに基づい て報道していると思いますので、そういうことをまだまだ一般の人は知らないのですよ。   それで伺います。月6,000円の包括払い制度が導入されました。ですから、いろんな病院にかか っていたとしても、1医療機関のみしか、それも月6,000円しか包括払いでしか医療機関には払われ ません。それと、後期高齢者調整加算ということで、退院困難な要因のある後期高齢者を見つけ出す 体制を病院内につくり、それらの患者の退院計画をつくって退院させた場合、報酬を加算する。これ は幾らですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 主治医を決めるという場合は6,000円、退院の場合は2,0 00円だというふうに理解しております。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) それから、終末期医療でも回復困難と判断した患者、家族等に終末期医療の 診療方針を話し合い、文書の中にまとめたときに報酬を加算する後期高齢者終末期相談支援料、これ は幾らですか。 〇議長(佐藤宮吉君) 保健医療課長。 〇福祉保健部保健医療課長(遠山たつ君) 2,000円でございます。 〇22番(相馬エイ君) つまりこのような医療機関に協力を要請しながら、そしてその医療機関が大 変な、いろんな治療をしたとしても、1医療機関のみ月6,000円しか病院に入ってこない。ですから、 全国の30以上の医師会がこの制度に対しての反対あるいは見直しを求めているという現状が出てきて いるのです。   市長に最後にお伺いいたします。75歳以上区切ったこの制度、なぜ75歳以上に区切ったのか、市 長自身ご勉強していらっしゃいますか。 〇議長(佐藤宮吉君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この後期医療制度については、正直言って私も難しくて、わかりません。は っきり言ってお年寄りの懐に手を突っ込んで金を取る制度みたいな感じをいたしております。それは あなたと同じ考えでおります。決していい制度ではないのではないかと私自身も、党派を別にしてで すよ、党派を別にして、一人の国民として思っております。 〇22番(相馬エイ君) ありがとうございました。 〇議長(佐藤宮吉君) 相馬エイさん。 〇22番(相馬エイ君) 75歳以上を区切る必要があるのか。このことが今全国のお年寄りの怒りの的 になっております。これは3つの点を挙げておりまして、1つ、老化に伴う治療の長期化、複数の慢 性疾患が見られる。2つ、多くの高齢者に認知症の問題が見られる。3つ、いずれ避けることのでき ない死を迎えると。これは厚生労働省の社会保障審議委員会の中での文書の中でもしっかりと挙げら れております。そして、医療費削減、それがまず最初にあるという点で、全国のお年寄りから、自分 たちは戦後、戦中、戦前、本当にご苦労して、地域の発展に尽くし、子供を育て、頑張ってきたのに、 年をとってこのような仕打ちをされる、許さないと国会前で座り込み、そして抗議の声が全国で巻き 起こっております。   今市長も党派を超えて大変な制度であるということをおっしゃいました。ですから、市長の会議 がいずれあるでしょう、県内の。そのときにも率直に今述べられましたようなことをしっかりと発言 をしていただきたい。そして、この制度はまさに人間の尊厳を否定する制度であって、許されない制 度である、直ちに廃止、そのことを私はしっかりとこの議場で訴えまして、私の一般質問を終わらせ ていただきます。   急ぎましたので早口でした。しかし、これからも引き続きこれらのことについては質問させてい ただきます。   以上です。終わります。 〇議長(佐藤宮吉君) これで、相馬エイさんの一般質問を終わります。   以上で今定例会の一般質問を終わります。                                              〇議長(佐藤宮吉君) 本日はこれで散会いたします。   なお、あしたから各常任委員会が開催されますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでした。           午後 3時55分  散 会