平成24年村上市議会第4回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成24年12月7日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                                                     〇欠席議員(1名)   19番   小  林  重  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    大   滝   平   正   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    大   滝   和   春   君        財 政 課 長    佐   藤   昭   一   君        政策推進課長     斎   藤   甲   三   君        自治振興課長     佐   藤   憲   昭   君        税 務 課 長    伊 与 部   純   夫   君        市 民 課 長    西   村       治   君        環 境 課 長    本   間   誠   一   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     川   内   信   一   君        福 祉 課 長    斎   藤       勉   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長  田   嶋 雄   洋   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    太   田       薫   君        会 計 管 理 者    百   武   勇   一   君 農業委員会 遠   山 昭   一   君        事 務 局 長        選管委書記長        監 査 委 員    加   藤   正   志   君        事 務 局 長        消  防  長    本   間   善   和   君        教  育  長    工   藤   泰   則   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     高   田       晃   君        荒 川 支 所 長    平   野   俊   之   君        神 林 支 所 長    板   垣       裕   君        朝 日 支 所 長    増   子   要   作   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君        山 北 支 所                          増   子   和   治   君 産業建設課長                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    菅   井   晋   一        事 務 局 次 長    高   橋   邦   芳        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は25名です。欠席の届けのある者1名です。定足数に 達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、5番、本間清人君、18番、滝沢武司君を指名をい たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、昨日に引き続き、一般質問を行います。   本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承を願います。   最初に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) おはようございます。私の一般質問は3項目です。   1項目め、平成25年度市職員採用状況について。村上市の将来を担う優秀な人材を採用する採用 試験の状況について、お伺いいたします。   @、来春の職員採用職種別申込者数と採用決定者数について。   A、1次試験(筆記)と2次試験(面接)はどのような面を重視した内容でしたか。   B、中途採用枠を設ける予定はないですか。   2項目めは、後期実施計画及び来年度予算に向けた対応についてです。後期実施計画、そして来 年度予算に向けて各課からの予算要求、財政課とのヒアリングと進むこととなりますが、以前に取り 上げました村上総合病院支援金、岩船体育館、マリーナ建設、そして臨時保育士、総合型スポーツク ラブ職員の待遇改善に関しては、現在どのような状況にあるかをお聞きいたします。   3項目め、村上市への提案はどのように生かされているのかについてです。市政への提案は現在 までどのくらい届けられ、回答されたものはどのぐらいあるのか、そしてその提案が生かされたもの がありましたらお聞かせください。また、職員からの提案についてはどうですか。   以上、3項目について市長答弁の後、再質問をいたします。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) 皆さん、おはようございます。それでは、長谷川議員の3項目のご質問につ いて、順次お答えいたします。   最初に1項目め、平成25年度市職員採用状況についての1点目。来春の職員採用職種別申込者数 と採用決定者数についてのお尋ねでございますが、事務職常勤におきましては申込者数27人、内定者 1人。事務職初級申込者28人、内定者3人。保健師申込者7人、内定者1人。保育士申込者数32人、 内定者4人。消防職申込者数33人、内定者8人となっております。なお、土木技術職については応募 はございませんでしたが、継続的な採用に努めてまいります。   次に、2点目、試験において重視した内容はとのお尋ねについてでございますが、職種により若 干異なりますが、1次試験におきましては学力に応じた一般教養と適性のほか、職種に応じた専門知 識の習熟度についての試験となっており、2次試験については面接により態度、表現力、積極性、堅 実性、社会性などを重視しております。   次に、3点目、中途採用枠を設ける予定はないかとのお尋ねについてでございますが、民間会社 等に勤務されて経験を積まれた方のノウハウを行政事務に繁栄させるための手段として大変有効であ るということは理解しております。しかしながら、現在本市においては年次計画により職員総数の削 減を行っていることから、毎年度の採用者数を退職者数に比して低く抑えていることはご存じのとお りであります。そのため、新採用職員募集の際には新卒者に限定せず、かつ将来的な職員定数管理の 観点から、30歳未満の方を対象として採用試験を実施しております。   次、2項目め、後期実施計画及び来年度予算に向けた対応についてのお尋ねでございますが、議 員ご質問の各施設ごとにご説明申し上げます。まず初めに、村上総合病院支援金についてでございま すが、9月26日に村上市総合病院新築に係る村上市の支援方針を厚生連に提示いたしております。そ の後、10月17日に厚生連の末武理事長が来庁され、支援に対してのお礼と今後の進め方について話し 合いをしたところであります。また、11月12日にも末武理事長とお会いし、支援の内容について確認 をいたしております。新年度予算につきましては新築用地をどこに計画するか、新病院はどのような 整備を計画しているのかなどが確定しない段階では予算の算出ができない状況であります。   次に、岩船港におけるマリーナ建設についてでございますが、この件につきましては岩船港利用 促進協議会を中心とし、マリーナ建設実現のために港湾管理司令である新潟県と調整をしてきたとこ ろであります。現在、係留保管施設の管理運営予定者新潟県、そしてそれに本市の役割等を決め、支 援のあり方等を具体化に向けた今後の協議を行っているところであります。本市としましては、マ リーナ実現のための支援策や塩谷海岸の侵食問題の解決策等にもつながる、事業展開がしやすい計画 を持っておく必要があると考えており、その準備を進めているところであります。   次に、臨時保育所の待遇改善についてでございますが、昨年12月設置した村上市保育園等施設整 備計画検討委員会で、将来の本市の保育園のあり方や職員の定数配置や臨時保育士の待遇等について も検討を行っていただき、本年10月に提出された答申の中で臨時保育士の確保が困難な状況を考慮し、 雇用条件の改善と保育の質の向上を図る必要があるとの提言をいただいたところであります。本年4 月1日現在の保育士数は、正規保育士79人、臨時保育士88人で臨時保育士が半数を超えている状況で あり、今後しばらくは配置に必要な保育士を臨時職員に頼らざるを得ない状況が続くことから、この 答申をもとにこれまでも待遇改善に向け努めてきましたが、保育士資格の有無、職種の内容、責任の 程度に応じ臨時保育士賃金の改善を行うこととし、12月1日号市報、ホームページに掲載し、募集を 開始したところであります。この待遇改善の実施により、一層の保育サービスの充実に向け、子育て 支援のための環境づくりに努めてまいりたいと考えております。   なお、岩船体育館建設と総合型地域スポーツクラブ職員の待遇改善につきましては教育長から答 弁をいたさせます。   次、3項目め、村上市への提案はどのように生かされているかとのお尋ねについてでございます が、市政提案制度は平成20年5月に市役所及び支所、庁舎をはじめ、市内公共施設15カ所に提案箱を 設置し、平成22年1月からはホームページでの提案受け付けを開始いたしているところであります。 本年11月末までに提案箱及びホームページでの投稿は合わせて222件ありましたが、要望、質問、苦 情等が大多数を占め、提案として受け付けたものは39件あり、匿名や回答を希望しない方等を除き回 答いたしております。提案が生かされたものはあるかとのお尋ねについてでございますが、現在のと ころ具体的な施策または事業として実現したものはありませんが、大変貴重なご意見を頂戴し、その 実現に向け取り組んでいる提案もあります。一例を挙げますと、平成21年度に市民協働のまちづくり 事業の中で、地域に定住し、活動のコーディネーター的な役割を果たす地域おこし協力隊導入の提案 をいただき、現在導入に向け具体的な準備を進めているところであります。今後も市民の皆さんから いただく豊かな発想による提案の中で、実現可能な提案につきましては積極的に取り組んでまいりた いと思っております。また、職員提案制度につきましては平成20年10月から制度を導入し、現在まで 12件の提案がありましたが、担当事務の改善に関する提案が多く、政策的な提案に結びついていない のが現状でありますので、縦割り行政の解消に向け提案しやすい制度づくりを進めているところであ ります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、長谷川議員の2項目め、後期実施計画及び来年度予算に向けた 対応についてのうち、岩船体育館建設と総合型地域スポーツクラブ職員の待遇改善についてのお尋ね でございますが、まず岩船体育館の建設につきましてはさきの岩船区長会でもご説明いたしましたと おり、現在策定作業を進めております。村上市スポーツ施設整備計画において検討しているところで あります。この整備計画では、既存施設の利便性向上を目的とした修復や安全対策に重点を置いた整 備を計画しているほか、地域バランスを考慮したスポーツ施設環境の整備のあり方を示すことになり ます。現在計画策定の基礎資料にするため、スポーツに関する市民アンケート調査を行い分析に入っ ておりますので、施設整備に関する市民の皆様のご意見を反映させていきたいと考えております。ま た、本市では第1次村上市総合計画後期実施計画の策定作業を進めており、スポーツ施設につきまし ては緊急性や安全性、必要性に十分配慮した施設の改修、整備事業を登載する予定ですが、大型投資 事業を控え、限りある財源の中で将来の財政状況を見据えた実効性のある事業を計画していく予定で あります。   次に、総合型地域スポーツクラブ職員の待遇改善の状況についてでございますが、現在3つの総 合型地域スポーツクラブに対しましてはスポーツ事業を委託しているところですが、健康運動指導士 等の有資格者を活用した健康づくり事業につきましては、資格に見合った単価での積算に切りかえて 事業委託を行っております。また、介護予防や健康増進事業等の委託も増加していることから、事業 収益の拡大につながっているものと考えております。また、村上地区と神林地区のクラブには体育施 設の指定管理を委託していただき、施設の有効利用と適切な管理運営をしていただいておりますが、 将来的には現在の委託料型から利用料金併用型への切りかえを検討しております。これにより、管理 施設を利用した事業を拡大して利用者の増加を促進することで使用料収入の増収が見込まれ、将来の 財源確保による職員の待遇改善につながるものと考えております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ありがとうございます。では、1項目めから再質問を行いますが、市の職 員の採用状況についてなのですが、今回の場合には合計で、今ざっと数えますと127名が応募され、1 7名が内定したという形になりますが、今までのこの採用試験に比べて今回の内容というのですか、 応募された新卒者の質の問題とか、そういうような点というのは今までと違った点とかというのはあ りますか。それと、もう一つは今までに比べて応募者はどうなのか、その辺について教えていただき たいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 今回の17名の方、採用、内定ということでございます。それで、これま での方とどのように違うかというようなことでございますけれども、第1次試験の内容につきまして は、これ県の市町村総合事務組合に委託してございますので、その問題の内容については把握はして ございませんけれども、成績等についてはほとんどこれまでとそんな大きな差はなかったというよう なことで感じているところであります。   もう一点は何だったでしょうか、すみません。           〔「もういいですわ」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、30歳未満の方まで応募できるということですが、新卒者と新卒で ない方のバランスとか、そういうようなののこの内定者というのは、やはりほとんどは新卒というふ うに理解していいのですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) 特に採用に当たってはそのようなことは、新卒あるいは新卒でない方と いう区分はございませんけれども、ただ受ける方の中にはこれまで何回かお受けになっている方もご ざいます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ちょっと具体的に。わからない面があるのですが、ほかのものも控えてい ますから、いいですけれども、それで3番目に中途採用枠を設けてほしいというのにだけちょっと私 一言お願いしたいというのは、実は30代ぐらいの方でばりばり、ばりばり東京あたりでいろいろな仕 事についている方が、こちらのトライアスロンとか、佐渡トライアスロンとか、そういう行事に参加 するために帰ってきますと、やはりこの地元はすごくいいねという話をするのです。それで、自分た ちが一線の営業とかで給料幾らぐらいもらっているのと言えば、30代で大体500万超えているのだけ れども、もう非常に疲れて何とか地元に帰りたいと言う人も中にはいると。そういう人たちが例えば 日体大とか出ていて、それである程度の資格も持っていて、それでこちらに帰って何か仕事ないかと いったら、いや、実はそのウェルネスあたりの30歳の、後でその話も出ますけれども、30歳で250万 ぐらいですよという話をすると、「いや、それじゃ嫁さんと生活できないね」という話のときに、や っぱり三十二、三の人でも村上市の職員の採用試験を何とか受けられないかという人がいるのです。 それで、いや、今だともう30歳までなのですという話をすると、やはりそういう例えば大学出て、キ ャリア10年ぐらい積んだ人がこちらに帰ってきたいというときに、ある程度そういう異業種の人で一 生懸命にやられる人の採用枠を年に1人ぐらい用意しておいてほしいなというような要望があります ので、その辺を何とか考えてもらえないかということで、3番目にちょっと採用枠を設ける予定はな いかということで用意させてもらったのですが、市長はその辺どういうふうに考えていますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 大変これからの行政をやる上で重要なことだと私は認識しております。しか しながら、毎年その枠を設けるということになりますと、枠にはまってしまう可能性がありますので、 必要だなと思ったときにはそういうような採用の方法を考えていく必要が私はあると、そのように認 識をいたしております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。今回採用された職員の皆さんが一生懸命に働けるような環 境を整備していただきたいというふうにお願いしまして、1項目めを終わらせてもらいます。   2項目めに関して、私がこの1年ぐらいの間に取り上げました問題について、今後後期計画並び に来年度予算にどのように取り入れていただいたのかということで質問させていただいたのですが、 それを最初の村上総合病院の支援金から再質問させていただきます。村上総合病院については、市長 が先ほど10月と11月に厚生連の理事長さんとお話し合いをしたと、それで支援の内容についても確認 していただいたという答弁がありました。その中で、新築の場所と、それからそれに伴う整備計画も 厚生連のほうも確定していないと。村上市は、市長はやはり厚生連のお話がある程度結論が出た段階 でその予算計上をするということになるのだと思いますが、今後はまだ厚生連の考えが出てこない限 りは予算の算出はできないということになると、来年度予算に盛るという可能性もないというふうに 考えられる。時期的にどうなのでしょうか。その辺やはり厚生連の考え方が出てこない限りは予算措 置はできないというふうに理解していいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) ある程度新しい病院建てる場所が特定できなければ、それに関する例え ば水道、下水道と一定のインフラ整備に関する予算計上もできませんので、特定された段階でという ことになろうかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。   次に、岩船マリーナについてなのですが、利用協議会が窓口になっているというのはこの前も一 般質問で理解して、それで確かに塩谷海岸の侵食問題などともつなげて事業をやるということがやり やすいというのも確かにわかります。でも、これはちょっと考え方が違うのではないかと思うのです。 マリーナに関しては、市はやるのだという結論が出ているわけですから、それをいかに村上市の考え 方が県に熱意としてつながって、それで県の支援を引き出してやらなければだめだという事業ではな いかと思いますが、その辺について都市整備課長はどのような考え方を持っていますか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 議員おっしゃるとおりだと思っております。それで、もう少し先、 具体的に進めるに当たっては市のきちっとした方針を県に伝えることも必要かと思っておりまして、 そういった今準備をしているというところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ということは、後期実施計画に載せるという、そして平成26年度に完成す る予定の泊地護岸の工事に合わせて進めるというふうに理解していいわけですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) このペースで行きますと、県の今の護岸工事がちょうどマリーナ の建設を予定しているところに平成26年度あたりから入りそうだというふうなことを聞いております ので、私どもはこれを積極的に進めるかといたしましては、新年度に何らかの計画をもって26年度の 県のその事業に訴えてまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 粟島に副知事がよく行かれるという話を聞いて、それで私の友達の県のO Bの方が自分のボートで送り迎えするのだそうです。そのときに、港湾でのマリーナの話を何とか自 分も積極的にやってもらいたいという話を副知事にしますと、今港湾の予算というのは、もうほとん どないということなのです。それで、ない予算の中で何とか地元で要望する部分を引き出すにはやは りそれなりに村上市の考え方がきちっとして、その熱意を県にきちんと伝えない限りはなかなか進ま ないということを考えますと、やはり何度も何度もお願いしているようにきちんとした村上市の考え 方が、計画が進まない限りできないということになりますので、県とお互いに協力しながらやってき ているのでしょうが、やはり村上市の独自の考え方をきちんと明確にすべきだと思いますが、その辺 については都市整備課長、どうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) おっしゃるとおりだと思います。これまでも県といろいろ協議は してまいりましたけれども、具体的に進めるに当たってはなかなか港湾振興ビジョンだけの捉え方で は具体性がないというふうな捉え方をしておりまして、もう少し市でできる部分、県が協力していた だける部分、そういったことを突き合わせるためには、市としましてもこういった計画を立ててこう いった事業が取り込めるというふうなものを持って具体的に話をしたいというふうな段階に来ている と思いますので、そういった意味で市の方針をきちっと打ち出すような計画を1つつくりたいという ふうな段階であります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) よろしくお願いします。   次に、臨時保育士の待遇改善なのですが、福祉課長、努力していただいて、それで会でもそうい うふうにやはり臨時保育士への待遇改善はすべきだということで、今回の12月の市報で募集の中であ る程度改ざんされた内容というのがあるということなのですが、私どもが12月1日の市報で保育園の 臨時職員の募集という中では、金額的に書いてはあるのだけれども、どの部分がどれだけ変わったの かというのが全くわからないのですが、その辺についてちょっと説明していただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) これまで臨時保育士の日額の賃金が7,200円だったのでありますが、こ れを7,600円に改定させていただきたいということであります。しかしながら、臨時保育士さんの中 でクラスを単独で持っておられる臨時保育士さん、あるいは複数で持っておられる臨時保育士さんが おりますので、それらの方々に対しましてはこれまで同一の保育の賃金だったのですけれども、これ を8,100円に改定をさせていただきたいということでございます。それから、パート保育士さんの臨 時賃金でありますが、これまで資格ありの方で815円だったのでありますけれども、これを900円に改 定させていただきたいということでありますし、それから無資格の方、これまで775円でございまし たが、これを835円に改定させていただきたいということで、このたび市報に載せさせていただいた ということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。これは、経験年数とかというのがその分が入る、例えば1 年目の人と10年目の人とが同じ7,200円が7,600円に変わったというふうに理解していいのか、それと も経験で、クラスを持ったり、いろいろな形である程度の部分は今までよりも若干違ってくるのだよ というふうに理解していいのか、それを教えてくれますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 今回の賃金改定につきましては、やはり経験年数等は考慮しなくて、一 律7,200円から7,600円に改定させていただいたということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それは、臨時保育士というのは1年契約ですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) はい、そのとおりであります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) やはり私は思うのですが、資格を持っている人が長く勤められれば、若干 やっぱり違ってくるのが本来の姿なのではないかというふうに思うのです。ちょっと総務課のほうに 出していただいたのは、保育士さんになった方で、短大出て20歳の方が30歳になれば給料自体が7万 円ぐらい上がるのです、昇給していくというような。それだけやっぱり経験を積むと、ある程度子供 たちも安心して保育士さんに懐いていくというようなのも考慮して、今後そういうなのもちょっと考 えていただきたいと思うのですが、いかがなものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) これまで本当に同一の保育士の賃金単価ということで経過しているわけ ですが、今後の研究課題とさせていただきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) よろしくお願いします。   それから、体育館の件は後にしますが、総合型地域スポーツクラブ職員の待遇改善で、健康運動 指導士さんというのが事業委託されていて、ある程度それなりの待遇は受けていると思うのですが、 指定管理の部分の、体育施設を指定管理であれされている方というのは聞くところによると4名の方 で、1,000万円という金額を4人の方で分けているというのが今の現状で、それで中に男性で30歳の 方がいて、その方が来年結婚するのだけれども、転職を考えながら仕事しているような状況では余り にもかわいそうなところがあるということで、その人になるべく給料を差し上げるような努力をして いるというような現状があります。ですから、指定管理というのは非常に、市としてはこれだけの総 額の中でやってくれというふうに任せたのだから、そんな人件費まで考える必要はないだろうという ふうに思うのですが、社会福祉協議会にしてもそう。これは利用料金型ですから、指定管理の場合に はそれなりの給料も受けられると。でも、イヨボヤの里開発公社は、要するに使用料とかは市に入っ てきて、委託できちんとやるわけです。その前哨戦としてイヨボヤの里開発公社の職員は、ある程度 やはり社会福祉協議会に合わせた給料体系に前々からなっていたということを考えると、ウェルネス とか、それから希楽々さんとか、そういう人たちの職員さんの若い方が大学出て30歳で結婚しても養 っていけないというような状態で指定管理をすること自体が私は間違っているのではないかというふ うに思います。   そこで、お聞きしますけれども、委託料型ですよね、今まで。それを教育長の答弁ですと、利用 料金併用型にするのだと、そうすればある程度待遇改善されるのでないかということは、例えば市に 入っている利用料というのを今まで市に入っていた部分も一緒に換算して職員のほうに配分するとい うふうに理解していいのですか。そうすれば、確かに待遇は改善になるのですけれども、そういうふ うに理解していいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 先ほど教育長が答弁いたしました使用料併用型に持っていきたいと いうのは、私ども26年あたりからそっちに切りかえていきたいというふうに今勉強中でありますが、 使用料を当初予算の中で例えば200万予定していたと、指定管理を受けた団体が努力してそれよりも ふえたというふえた分については、いわゆる指定管理者のほうに財源として入るというふうな仕組み だということですので、幾分そういった面では増益につながるのでないかなというふうに考えており ます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ことしの4月に高田課長に努力していただいて、20万円ぐらいは総額で確 かに待遇改善になったことはなった、月1万円ぐらい男性の方がふえたというふうに言われています。 そこで、市長、今私が言ったように、同じイヨボヤの里の開発公社の例えばおしゃぎり会館とかとい うのは、利用料金そのまま、そこに入場された方とかでもって給料を出しているのではなくて、市に その入館料とかというのは入るけれども、これだけ人件費で指定管理しなさいよという形になってい るわけです。その金額に比べると、ウェルネスというのは確かに歴史も浅いし、できたいきさつとか、 いろいろ違うのだろうけれども、その辺と指定管理の考え方として、片方が余りにも待遇が非常に劣 っているというような指定管理というのは、どういうふうに考えればいいのか教えてくれませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 確かにまず設立の時点において、スタートの段階で大きく違いが出てきてい るということでありますので、今になってみますと矛盾点がおっしゃったように出てきているという ような現状でありますので、これをどうやって改善していくかということも1つやっぱりこれから考 えていく必要があるということであります。ウェルネス、希楽々、あるいは愛ランドあさひの職員に ついてはお説のとおりでございまして、成人男性、結婚してもとてもというような話もよく私も聞い ておりますので、それらについてこれからどういう対処をしていかなければならないかということも 考えながらいく必要があるのではないかと。あくまでも両方とも営利を目的としない、どちらかとい うとイヨボヤのほうは営利目的みたいですけれども、そういう団体でありますので、市でもやはりあ る程度のことは考えていく必要があるのではないかと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 来年希楽々とウェルネスが一緒に契約更新に、わざとウェルネスが契約を 1年縮めて希楽々と一緒に契約をするということになったときに、そういうような問題も控えた中で そういうふうにしたのだと思いますので、その辺についてもう一度検討していただければというふう に思いますので、よろしくお願いします。   それから、岩船体育館の件なのですが、教育長の答弁ですと、9月の26日の岩船区長会の連絡協 議会の要望事項に対しての回答書と全く同じ回答です。私はこの回答書を見ますと、一番思うのは、 大型投資事業を控えとなれば、これはつくらないというふうに理解するのでないかなと思いますけれ ども、教育長は岩船体育館をつくる気ない答弁だと思いますが、どうなのですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 長谷川議員は、これで何回も要求していて、そのご意見に沿いたいのであ りますが、まず第一にこれから修復あるいは改善していかなければならない体育館や野球場、グラウ ンドなどがたくさんあるということが第一。それから、今村上病院だとか、ごみ処理場だとか、その ようなことで大型投資をしていかなければならない村上市の財政状況があるというようなこと、その ようなことを踏まえると、〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕今……           〔「教育長、わかりました」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。言うのはもう本当にわかっているのです。でも、今までの 中で、先回の6月の定例会の後に私が岩船に議会報告の報告書を出したときのあれというのは、こう いうふうな書き方しているのです。「岩船体育館の建設については、総合計画の後期計画について現 在担当者レベルで事業計画案の検討に入っています。9月中旬に後期計画策定作業が始まりますが、 それに取り入れていただきたいというふうに検討してもらっているところです」と、それは何でこう いうふうに言うかというと、高田課長は公益性のあるもの、公共性のあるものをということの理由で、 体育館は何とかやっていきたいから、その公共性、公益性、それから今の場所、できる場所、つくる 場所、そういうものに対していろいろな形で、図面引いたり、いろいろするような作業の中で、何と か可能性があるのでないかという、区長会で一時話し合って、それで場所も決め、そして設計屋さん にも設計してもらったりしたいきさつがあるのです。ですから、要するに今まで十何年間同じことを 言ってきたのに、今までの答弁というのか回答というのは、何とかアンケートとか、そういうような ことばかり言っていて、実質的に財政的に厳しいから、できないのだったらできないと早く言わない と。今ごろ結論を出したって、毎年毎年これ上がってきているわけでしょう。それで、一番あれなの は、例えば後期計画の中で、高田課長はたしかある程度実施計画に盛り込んでいきたいという努力は してくれたのだろうとは思うのです、私は。それで、その後実質的に例えば政策推進課とか、あと財 政課とか、いろいろヒアリングした中で結局財源的に厳しいというふうになったのだとは思うのです が、その辺のいきさつはどういうふうな形になったのか教えてくれますか、今までの経緯について。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(高田 晃君) 今ほど長谷川議員おっしゃったとおり、本当に長い間地元の皆さん から要望をいただきまして、昨年来、これは岩船区長会の方々とも協議させていただきましたし、い わゆる建設場所についての要望も6月にいただいております。その建設場所で果たして岩船体育館、 どういったものができるのかという部分についても八日市の区長さんとも話をさせていただきました。 担当課としましては、十分その辺の必要性、今までのいきさつも承知しておりますので、できる限り 建設が実現できるような方向で進めております。ただ、これはスポーツ施設整備計画に載せるかどう か、あるいはそれがいわゆる後期計画に載っていくかどうか、その辺は今本当に政策ともすり合わせ して最終的な段階でありますので、今年度中には結論を出していきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。確かに厳しい財政の中でやらなければだめだということも 十分私どもも知っていますし、その中で何とかという、地区の要望というのもありますので、何とか いい方法で検討していただきたいというふうに再度お願いを申し上げます。   それで、最後の、あと時間も5分余りになりましたが、村上市の提案についてはなかなか、222 ぐらい市民の皆さんからいろいろな話、市政への提案はあったけれども、批判的なものとか、〔質問 終了時間5分前の予告ブザーあり〕誹謗中傷みたいなのもあったりして、なかなかアイデア的には政 策面でならないというのが現状だということを理解しました。その中でも、まちづくり協働隊とかと いう話がありました。このまちづくり協働隊というのは総務省か何か、国の施策の中にも入っていま すので、何とか村上市もそれを同じような形で実現できるように期待しておりますので、よろしくお 願いします。   それとあと、市の職員の提案というのは私は非常に大事なのではないかというふうに思います。 さっき縦割り行政の弊害をなくしてということを言われましたが、私は、これは時間がないので、ち ょっと長い話になるから、はしょりますけれども、小さなまちでも非常に20代、30代の人の力を結集 して、いろいろな形で行革にも取り組むし、それからアイデアも結集して出して、新しい行政経営に かかわる問題をみんなでやろうというふうにしている事例もありますので、今度時間があったときに 紹介しますけれども、その中で私1つだけ、11月10日の日報の窓欄にある村上市の職員が復興へ職員 派遣制度化という記事を載せております。私どもも福島に行ったときにまだあそこは900億円ぐらい の予算なのですけれども、1,400億ぐらいになって500億円ぐらいふえていると、そのふえたのは何か と、要するに放射能の除染費なのです。ところが、それを1年間で使い切れないぐらい専門職の人が 確かに足りないのだと、この村上市の職員の方が言っているところのずばりそのとおりなのです。で すから、こういうような考え方を持っている職員の方もおられるということを考えると、村上市もま んざら捨てたものではないなと思うのですが、この記事を市長、ごらんになってどう感じましたか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今まんざら捨てたものでもないなという長谷川議員のお答えでしたが、私も ああ、大したものだなと、そのように考えております。基本的には放射能あるいは震災のあれは、国 が責任を持ってしっかりと末端自治体まで指揮命令を下すべき問題であると、私はそのように考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ありがとうございます。   職員の皆さんのやはりいろいろな貴重なアイデアを出せるような環境をぜひともつくっていただ ければというふうにお願いを申し上げ、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍 手) 〇議長(板垣一徳君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時50分  休 憩                                                        午前11時04分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、4番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。           〔4番 鈴木いせ子君登壇〕 〇4番(鈴木いせ子君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。   私の一般質問は3項目についてであります。初めに、1項目め、村上総合病院新築の見通しにつ いて。村上総合病院新築については、9月定例会後の全員協議会において村上市の支援方針が示され ました。その支援方針を受けて、厚生連では新築への方向づけが大きく前進したようであります。そ れなのに、運営審議委員会の開催がいまだ示されないのはどのような理由なのか、次の点についてお 伺いいたします。@、開催が延びている最大の問題は何でしょうか。   A、財政支援規模に関する内容が厚生連に示されましたが、市の考え方は理解されたのでしょう か。   B、用地の選定が遅れているようですが、候補地の評価内容が重要となってきます。市の支援プ ロジェクトでは、準備を既に終えているのか、また厚生連村上総合病院とその協議について十分尽く されたのかをお伺いいたします。   C、村上市の支援は伝えたが、関川村、粟島浦村の支援も決まったのでしょうか。   D、村上総合病院には来年も研修医が来ない、今のままでは来るはずもありませんが、遅れれば 遅れただけ市民の命を脅かすことになります。小千谷市と村上市でどちらが早く建設するかと、早く 土地が決まったほうが新築できるというような厚生連は状況になっているかと思います。今は、どの 候補地が早く新築できるのかを考えるときであると思います。   2番、悪臭防止対策についてであります。不快なにおいにより、市民の生活環境が損なわれるこ とを防止するため、悪臭防止法では規制区域内の全ての工業、事業所の事業活動に伴って発生する悪 臭を規制するとあります。県知事は、市民の生活環境を保全するため、悪臭を防止する必要があると 認める地域を規制地域として指定しております。指定されているのは、村上市、村上地区、荒川地区、 朝日地区ですが、現状についてお伺いいたします。@、村上地区、朝日地区は悪臭防止法の規制地域 となっていますが、畜産事業所からの悪臭、苦情にどのように対応し、どのように対策しているのか 伺います。   A、市は規制地域における臭気測定を行わなければなりませんが、臭気検査はどのように行って いるのでしょうか。   B、住みよい生活環境を維持するため、悪臭対策については積極的な対応が必要と思いますが、 悪臭防止法の臭気基準と周辺施設の測定値はどのようになっているのでしょうか。   C、規制基準を超えている場合、立入検査、改善勧告、改善命令を出した事例は今まで村上市に あるのでしょうか。   3番、猿、熊の鳥獣被害状況についてであります。ことしは、例年よりも早く猿の出没が防災 メールに多く入り、猿や熊による鳥獣被害が多いようですが、24年度の鳥獣被害と対策についてお伺 いいたします。@、猿、熊の鳥獣被害の状況について。   A、猿、熊の鳥獣被害の捕獲頭数について。   B、24年度電気柵は何カ所設置され、個人負担はどのくらいだったのか伺います。   C、熊のおりには何頭ぐらいかかったのでしょうか。   そしてまた、D、カラス、ハクビシン等の対策はどうなっているのかお伺いします。よろしくお 願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、鈴木議員の3項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、村上総合病院新築の見通しについての1点目、運営審議委員会の開催が延び ている最大の問題は何かとのお尋ねについてでございますが、村上総合病院、瀬波病院合同運営審議 委員会の事務局は厚生連で組織しております。開催時期につきましても厚生連が主導し、決定いたし ますので、開催が延びていることについて私は承知はしておりません。   次、2点目、市の財政支援規模に関する内容が厚生連に示されたか、考え方は理解されたのかと のお尋ねについてでございますが、さきの議員の質問にもお答えいたしましたが、10月17日に厚生連 の末武理事長が来庁され、支援に対してのお礼と今後の進め方について話し合いをしたところであり ます。また、11月12日にも末武理事長とお会いし、支援の内容について確認をいたしました。これら のことからも本市の新築に係る支援につきましては、理解されているものと考えております。   次に、3点目、候補地の評価について支援プロジェクトでは準備を終えているのか、また厚生連 村上総合病院との協議については十分尽くされたかとのお尋ねについてでございますが、候補地を決 定するための評価につきましては支援プロジェクトで行うものではなく、厚生連や運営審議委員会で 行うものと考えております。支援プロジェクトでは、評価に必要な用件につきましては随時情報を収 集しております。また、厚生連や村上総合病院とは評価に必要な要件について協議を行っているとこ ろであります。関係機関との協議に関することや法的規制などにつきましては、より詳細な計画が必 要となりますので、今後も引き続き協議をしてまいります。   次、4点目、関川村、粟島浦村などの支援は決まったのかとのお尋ねについてでございますが、 厚生連では本市の支援方針を提示された後、両村長に対し支援の要望を行ったと聞いておりますが、 支援の金額等については承知をいたしておりません。   次に、5点目、どの候補地がいち早く新築できるかを考えるときと思うが、いかがかとのお尋ね についてでございますが、早期の新築は多くの市民のご要望であることも考えております。それと同 時に、救急医療や地域医療の体制など、また診療科目を含めた新築病院の整備計画についても重要な 事項であります。早期の新築を目指すため、どの候補地が早く新築できるかとあわせ、医師の確保に は新築病院の整備計画や規模を確定する作業も必要と考えております。   次に、2項目め、悪臭防止対策についての1点目、住民からの悪臭苦情の対応、対策についての お尋ねについてでございますが、悪臭については市内、とりわけ朝日地区には大小多くの畜舎があり、 そこから発生する悪臭が問題となっております。悪臭については、気圧の変化や風向き等、気象状況 の影響を受けます。特に風下となった住民からの苦情が寄せられることがあります。悪臭の対応とし ては、年1回臭気測定を行っています。特に鵜渡路周辺地域、大場沢周辺地区、坪根周辺地区におい ては事業者、地区住民、行政の関係者で畜舎の状況を確認し、問題について話し合いを行うなど、改 善に向けた取り組みを行っております。このほかにも当然のことでありますが、苦情が寄せられた場 合は必要に応じて事業者に指導するなどの対策を講じておりますし、しかし悪臭はもともと目に見え るものではないことから、人によって感じ方が違うことから感覚公害と呼ばれて、公害の中では最も 対応が難しいものであります。一番の解決方法は、原因者に対して根気強く施設の改善、業務内容の 見直しを求めることだと思います。現在国、県の関係部署、市農林水産課、各支所の産業建設課と連 携し、対応をしているところであります。   次、2点目、臭気測定についてのお尋ねについてでございますが、ご指摘のとおり悪臭防止法の 規定により、規制地域の臭気検査が義務づけられております。本市では、毎年市内朝日地区6地点、 村上地区1地点、神林地区1地点の8地点において専門業者による臭気測定を行い、経過を見ており ます。臭気検査の方法についてでありますが、法に基づく臭気指数を採用しています。これは、特定 物質の臭気強度を測定して判断するものではなく、複合的なにおいに対応するため、人間の臭覚によ り判定するものであります。測定する臭気は、施設の境界地点で原則風下で採取します。具体的な検 査方法は3つの袋を用意し、2つには無臭の空気、1つには採取した空気のある空気を入れ、それを 6人以上の臭覚試験者が臭気の有無を判定する方法です。においをかぎ取れなくなるまで希釈を繰り 返し行い、どの濃度でにおいをかぎ取れなかったかという結果でにおいの強さ、臭気基数を算定する ものであります。   次に、3点目、本市の臭気基準と周辺施設の測定値はとのお尋ねについてでございますが、悪臭 防止法により本市においては村上、荒川、朝日地区の一部を規制区域とし、規制基準として第1種区 域で臭気基数を10、第2種区域で12、第3種区域で13と規定をいたしております。本来臭気測定は、 通年的に臭気発生事業所全てを対象に調査し、均衡のある指導監督が必要と考えられますが、臭気測 定は1点につき約6万円の経費が必要なことから、現行の8地点の結果を参考値として基準を超えた 場合は改善等の指導を行っているところであります。これまでの調査結果では、臭気指数16と高い数 値を測定した箇所もありますので、改善の指導等を行っております。   次、4点目、基準を超えている場合、立入調査、改善勧告、改善命令を出した事例はあるかとの お尋ねについてでございますが、現段階では事例はございません。しかし、3点目の質問でお答えし たとおり、臭気指数の測定値を超えている施設には法の規定で立入調査、改善勧告、改善命令等の行 政措置を行うことがありますが、本市といたしましては事業所への立ち入りにより、臭気発生源の調 査、確認、改善指導を行い、さらに改善等が見られない場合は県の畜産関係部署と協議を行うことで 対処していきたいと考えております。   次に、3項目め、猿、熊の鳥獣被害状況についての1点目、猿、熊の鳥獣被害の状況についての お尋ねについてでございますが、本市のニホンザル、熊による鳥獣被害は本年度朝日地区で熊による 人身事故が1件、ニホンザル、熊による農作物被害は今まで被害のなかった田畑や農作物の被害品目 も拡大していると聞いております。なお、来年度からの鳥獣被害防止計画に反映させるため、今後集 落に対してアンケート調査を実施し、被害状況を取りまとめる予定であります。また、熊による杉、 ヒノキ等の樹皮の剥ぎ取り、いわゆる熊剥ぎの林業被害も市内の山間部、特に朝日、山北地区で発生 をいたしております。   次に、2点目、猿、熊の鳥獣被害の捕獲頭数についてのお尋ねについてでございますが、11月末 現在、本年度はニホンザルで288頭、熊は16頭を捕獲しております。   次に、3点目、24年度で電気柵は何カ所設置され、個人負担はどれくらいかとのお尋ねについて でございますが、本年度、村上市有害鳥獣被害防止対策協議会による電気柵の設置は国の鳥獣被害防 止総合対策交付金を活用したもので、荒川地区1カ所、亀田地区6カ所、朝日地区10カ所、山北地区 1カ所の計18カ所を設置しております。この電気柵は、受益戸数が3戸以上で農家、地域住民等参加 方による整備をすることとして実施しておりますので、資材費の全額が交付金の対象となり、金銭的 な個人負担はありません。   次、4点目、熊のおりには何頭かかったかとのお尋ねについてでございますが、熊をおりにより 7頭捕獲しております。   最後に、5点目、カラス、ハクビシンの対策はどうなっているかとのお尋ねについてでございま すが、平成21年度に策定した村上市鳥獣被害防止計画に基づき、カラス、ハクビシンの対策を実施し ております。具体的には銃器、箱穴による捕獲を新潟県猟銃会村上支部に委託し、毎年カラスで500 羽、ハクビシン20頭程度を捕獲する計画としており、本年度は11月現在、カラス271羽を捕獲してお りますが、ハクビシンについては今現在捕獲はありません。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 市長の村上総合病院新築に対する見通しはお伺いしましたが、私は市長は 一番大事なことを忘れているような気がします。病院が建設されれば、病院を中心とした新しいまち が生まれ、新しい交通体系が生まれると思います。だから、広い場所で、そして50年も100年も先を 見据えたまちづくりを考えながら、建設予定地は決まるものと思います。私は、市長に3つのことを 考えて、そこに決定に向けての準備をしていただきたいと思うのですが、まず市民にとってその場所 は一番便利な場所なのか、市民にとってそこは夢の持てる場所なのか、将来に発展していく場所なの か、そして一番大事なのは一分間でも早く救急車が着くのか、この3つを頭に入れれば、場所はそん なに悩まなくても決まってくるのではないかなと思うのですが、市長の考えをお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 3つと言いましたけれども、4つあるような感じでございましたが、お説は ごもっともだと思っております。しかしながら、鈴木議員ご承知のとおり、私ども村上市としては村 上総合病院新築に係る村上市の支援方針ということでお示しをしております。その中には、4点につ いて、皆さんにもお配りしてあると思いますけれども、申し出をしておるわけでございますので、こ れらについて恐らく村上総合病院側で今検討の段階ではないのかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 厚生連が、そうすると要望書が出てきた時点において、それは決定される ということですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) もう既に村上総合病院には資金援助をするときに、村上市の支援方針という ことで、4点について提示してあるわけでございます。その4点も含めて、いわゆるここには土地の ことも書いてありますので、それらについて厚生連側は自分たちの病院をつくるわけですから、非常 にそれは簡単なものではないだろうと推測できるわけでございまして、それらについて今内部協議を している段階ではないかなと、そのように考えているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 2回ほどトップ会談されたようですが、20億という支援について厚生連は、 ありがとうございましたで終わったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) どういう意味で言っているのかわかりませんけれども、20億については、私 の感覚ですけれども、末武理事長は納得をし、感謝をしておるのではないかなと、そのように感じ取 ったところでございます。言葉としては、今鈴木議員がおっしゃったような具体的にありがとうとか、 これで結構ですとか、そういう言葉ではないです。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そのときにトップ会談ですので、理事長も厚生連の県のトップでございま すので、2回もおいでになって、ありがとうございましたでは終わらなかったと思うのですけれども、 もっと具体的な話し合いというのはなかったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 何を引き出したいのかちょっとあれですけれども、当然村上市長の私と厚生 連の末武理事長が2人で話しするわけですから、その内容はもっと踏み込んだものになっております けれども、ここでしゃべるようなものではございません。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 今厚生連は10億の、新潟県の厚生連は新潟県の厚生連ですけれども、10億 の病院を経営しております。今そして3つの病院の建設を計画しているということです。県立病院の 数よりは厚生連の病院の数のほうが、新潟県としてははるかに大きくなっております。それなのに、 新潟県の医師の数は全然ふえていないのです。新しい病院が建てば、村上総合病院もそうですが、今 10名いる医師も新築されることによって、20名の医師が必要になってきます。全体の数が決まってい るのに、新しい病院にまた今以上にその医師を補充するとなると、早く建てないと医師も極端に言え ば、本当に充足された医療の全部の科目ができるのか、大変心配されます。今は、2カ月遅れれば、 新築が、計画が2カ月遅れれば2年遅れる、建築が2年遅れるというのが今の厚生連病院の現状です。 次から次へと県立病院が厚生連、厚生連と言ってきますので、村上総合病院がいつまでも具体的なも のが出てこないと、よその病院に越されるという状況にあるのですが、市長はこのことについてどの ように考えますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 越されるとかいうことではないのではないかなと思っております。具体的に 先ほど言いましたように話もしておりますし、あるいは開業年度等についても話は進めているところ でございます。そのようなことで、他の病院に対しておくれをとるというようなことは決してないと 考えておりますし、また厚生連につきましても、ここは最重要病院、新築するに当たりましてそのよ うな位置づけで臨んでいるようでございますので、しっかりと恐らく今計画を立てながら最善の病院 をつくるような話し合いをしているさなかではないかなと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 市長は、運営審議委員会の開催に向けて、私はこの日が都合いいですよと いうような日程があるにもかかわらず、厚生連はその日程に合わなかったのか、もう9月、議会では 市長も12月議会において村上市の支援が決まったのだから、大体土地はここに建つ、そして何階建て で建つ、どのような診療科目を設ける、そういうことを大まかですけれども、それを12月議会には20 億の支援を全員協議会に諮ったときに伝えられるのではないかなというようなお話をしていましたの ですが、それを話しする時間も皆さんでなかったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 運営審議委員会を開くということは、村上市の支援方針は決まったわけです が、まだ関川、粟島は決まっておりません。それも含めまして、大ざっぱな計画を運営審議委員会に 恐らく出すということはできないのではないかなと、やはり運営審議委員会を開くにはそれ相当のも のをもって臨まないといけない会議ではないかなと、そのように考えていますので、それらを考えた ときに運営審議委員会を開くまでには至っていないのではないかと、推測ですけれども、そのように 考えています。今鈴木議員がおっしゃったように、大ざっぱなもので運営審議委員会を開くというこ とはあり得ないと考えていますので、運営審議委員会を開くときにはしっかりとした方針のもとに運 営審議委員会が招集されるものと、そのように考えているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) トップ会談は、もう終わっているわけですけれども、もっとその先を行っ ているのは、事務レベルの話し合いも何回かしておると思うのですが、事務レベルになると細かいと ころまで話が進んでいると思うのですが、総務課長さん、厚生連、病院、市役所の事務レベルでどの 辺までの話をしているのか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(大滝和春君) ただいまの市長が申し上げたとおりでございますけれども、事務レベル におきましては、やはり一度おいでをいただきまして、村上市の支援の方針について再度確認をして いったというようなところが現状でございます。あと、電話で何回か細かな部分は担当のほうと情報 交換はしておりますけれども、特に目新しいような部分についてはございません。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 運営審議委員会も開かれない中で課長が何かしゃべるわけはないとは思っ たのですが、念のために聞きました。   新聞報道にもありましたが、市長が商工会議所との市政懇談会の中で、村上市はコンパクトシテ ィを目指しているのだというような記事が載っておりましたし、コンパクトシティを考えていますの で、重要なものはそこにまとめたいというふうに私は捉えたのですが、その中で場所の決定は厚生連 であると先ほどからおっしゃっていますが、ぜひ厚生連がそういうきちっとしたもの等、市の土地を 提供していただくことについて要望がありましたら、市長がおっしゃるように厚生連が望むところに 建てていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほどから申し上げておりますように、村上市の支援方針として4項目上げ ております。その2項目めに村上市は都市計画マスタープランにおいてコンパクトな市街地形成を目 指していることから、新病院の建築予定地は市街地を優先して検討していただきたい、こういうこと で伝えてありますので、それらに合致すれば当然私は異議はないわけでございますけれども、この支 援方針については皆さんももう既に了承されているわけでございますので、それに相そぐわないとい うようなことがあれば、市としてはやはり異議の申し立てを、ちょっとおかしいのではないですかと いうことになるのではないかと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 時間もなくなりましたので、次に移りますが、次に悪臭防止対策について ですが、鷲ケ巣会で11月28日に県北振興研修会というのをやったのですが、そこで1人の人が、新聞 配達をしている人なのですけれども、朝新聞配達していると非常に臭いと、何とかしてくれと、ちょ っと議題に沿わない意見だったのですけれども、その人はよほど臭かったのでしょう。そういうこと が困っているというふうにおっしゃってました。ああ、これが本当なのだなと思いましたけれども、 集落の苦情が出てきた場合はどのような対応をしているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 苦情につきましては、22年、23年で、村上地区が22年が2件、それから 23年で4件、それから朝日地区にいきますと22年では8件あったのが23年では2件になったと、そう いうような調査がございます。そういう苦情が来た場合には事業所に行きまして、どういうふうな体 制で処理しているのか、また時間的な処理の時間とか、そういうものを調査いたしまして、なるべく そういう悪臭の出ないような方法でしていただくようにお願いしているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私もちょっとそのデータを見てきたのですが、悪臭の検査は毎年11月、も う24年度分は終わったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 22年には12月初め、それから23年には11月の初旬、ことしは11月の中旬 に実施しております。22年、23年の結果は出ていますが、24年の結果はもうすぐ入るかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) その設定の範囲も何かさっきお聞きしましたら朝日が6カ所、村上が1カ 所、神林が1カ所ということでしたのですが、村上市も合併して、山辺里地区を含めてもっと広範囲 になっていると思うのですが、それで村上市が1カ所というのはどこで採取しているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 村上市の調査箇所については坪根の鶏舎でございまして、22年の規制区 域としては第3種でございます。第3種の基準が臭気指数13でございますが、23年度には16が出たと いうことで、地元というか、その臭気の被害のある6集落と行政が事業所に出向きまして、現状、そ れから改善をお願いしているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 悪臭が出るのは夏場だと思うのです。今になっても、私のところも養鶏所 があるのですけれども、夏はにおうけれども、今ごろはにおいはないのです。この一番におわない時 期に検査しているというのはどういう理由なのですか。夏場はできないのですか。金がかかるようで すので、2回、3回とふやすわけにはいかないでしょうが、この一番においのしないときに悪臭の検 査をしているというのはおかしいと思うので、もし夏場、今度は7月、8月とか、一番暑い時期に検 査というのはできないものですか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 今まで前例でその時期にしているということで、似通った時期にさせて いただいております。ただ、坪根につきましては業者が自主的に8月にしているかと思いますが、そ れは臭気指数13となっておりまして、出ておりません。また、天候によりまして、天気のいいときと か、そういう上昇気流ができるときに検査しても上のほうに上がって臭気測定の指数が出ないとか、 検査する時点の気候によって大変誤差が出てくるかと思われます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私が村会議員していたときは、悪臭の調査委員会というのがありまして、 いろんなグループで悪臭の現場に注意に行くとか、検査に行くとかいうのがあったのですが、合併し てからはそういう会議というか、その仕組みは持たれないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) そういう悪臭の苦情とか、指数を超えたところにつきましては、そうい う関係集落とか、そういう方々と一緒に行って現状を見てもらい、先ほども申しましたが、対策をお 願いしていると、そういうことでございますし、今現在そういう団体をつくって育成とか、そういう ことは実施しておりません。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 先ほどから坪根、坪根という鶏舎の問題、あそこが一番大きいようですけ れども、すぐそばに工業団地があります。工業団地の誘致にはあの悪臭は響かないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) 今までの苦情とかを聞きますと、工業団地からは煙の色について、黒い 煙が出ていることがあるということで、そういう苦情が出たことがございますが、工業団地自体から においの苦情はございません。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 一番近い工業団地から苦情が出てこないということは、そんなに問題にす ることではないのかなと思うのですけれども、その周辺からの苦情というのはそんなに、工業団地さ えも出ていないのであれば、集落からは、においはするだろうけれども、回数はそんなにないという ことだろうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(本間誠一君) ちょっとここが違うかと思うのですけれども、工業団地自体から出るに おいの苦情がないということでございまして、山を隣接してある鶏舎からのにおいにつきましては工 業団地でも臭いという、そういう話を聞いたことがございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私は、そこが大事だと思うのですけれども、これから近代的な会社を誘致 するにしてもやはりにおいというのは気になるところですので、でも今工業団地が何社も来ている中 でそれが問題にされていないということは、それほどでもないのかという、ただ聞いただけでそう思 うのですが、以上で悪臭の問題については終わります。   次に、猿、熊の鳥獣被害についてでありますが、私、朝日で一番、今も朝日で10カ所ということ だったようですが、経済建設常任委員会の閉会中の事務調査でも朝日の電気柵つけたところとか、去 年からつけているところとか調査に行ってきたのですけれども、それで私も朝日の地区ですので、電 気柵をつけたところにどうですかということで調査に行ってきました。そうしたら、一番大きく電気 柵をつけていた黒田地内の区長さんのところに行ってきたのですが、大変喜んでおりました。あそこ は昔開拓村で、全部の集落に同じぐらい分けてやって開墾した土地があそこなのだそうです。そこを 全部囲って、今は年寄りでできないところもあるけれども、その人ができる人に貸して、またできる 人が一生懸命そこで頑張って、野菜の出荷もできるようになったということで大変喜んでおりました。 去年はあそこには、17,972平方、大変大きな面積です。そこに設置して、そしたら猿が一匹も来なか ったと。その畑を今度、来ないとどこかに行くのでないかというような話もあったのですが、そこが 大きく市のほうで囲ったものだから、その中を分け合ってみんなで野菜をつくれて、被害もなくて大 変喜んでいますから、市役所に行ったらいせ子、よく礼を言ってこいと、悪い、悪いと言われること はいっぱいなのですけれども、よかった、よかったということはこの議会でも数少ないほうの事例な のですが、大変喜んでおりました。それで、そこで一番大切なのは、みんなでやるということ。みん なで自分のところを草刈りして、初めは設置するのにも大変時間かかったそうですけれども、あれだ けの面積を設置するのに3時間、そして取るのに1時間しかかからないそうです。それをみんなで共 同してやっていますので、村づくりというのですか、そういうところまでいっているので、本所の職 員も褒めてくればいいし、何といっても一番褒めてもらいたいのは朝日支所だと、そういうふうに言 われてきました。市長、職員も一生懸命頑張っているのです。やっぱり市民からこんなに喜ばれると きは、おまえたち、〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕ようやったなって市長から一声あった らまた頑張るのでないかなと思うのですが、そのこと1つ。   また、そこにつけ加えて村上総合病院の新築、市長も市民にああ、大滝市長でよかったなって、 ああ、ここに建ててもらってよかったなって言われるような病院建設をお願いしたいと思います。あ とこれで終わりますので、それをお願いして、いいです、市長。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇4番(鈴木いせ子君) では、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いろいろ質問いたしておりますが、全て何かそこにつながっているのではな いかなというような、そういう意図があるのではないかなと思っておりますけれども、おっしゃると おり、村上総合病院の新築に関しましては何度も何度もできる問題ではありません。一回つくれば、 未来永劫とはいきませんけれども、将来的に非常に長もちさせなければならない、市民の救急医療、 命を救う病院としてしっかりと対応していかなければならない、そのような覚悟で臨んでいきたいと 考えております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 市長、大変ありがとうございました。職員も叱るばかりでなくて褒めてや って、頑張ってもらえるようにも一声かけていただければありがたいと思います。   これで私の一般質問を終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時46分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、16番、姫路敏君の一般質問を許します。   姫路敏君。           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) 姫路敏です。一般質問を行います。   私の一般質問は、4つございます。1点目、村上総合病院建設について。村上総合病院の新築に 対して、村上市の支援方針として用地関係費、新病院建設費及び用地周辺のインフラ整備費も含め、 総額20億円を支援することを決めたが、その後村上総合病院からどのような返答があったのか聞かせ てください。   2点目、財団法人山北町産業振興公社について。この法人は、山北地区の稲作農業にとってどれ くらい有意義な価値を見いだしているのか、その成果をお聞きしたい。   3点目、いじめ問題について。小中高校が把握しているいじめ問題は、全国的にもふえてきてお ります。報道によると、新潟県でも4月から7月の4カ月間で1,000件を上回る勢いであります。そ こで、村上市が把握しているいじめの現状はどのようになっているのか聞かせてください。   4つ目、自殺者について。全国の自殺者は約3万人です。村上市は平成22年に27人、平成23年は 18人、そして本年は10月末までの現在で22人となっております。自殺にはさまざまな要因があります が、このような悲劇を行政として放置するわけにはいきません。新発田では、昨年6月議会で自殺対 策の一環として新発田市民のきずなを深め「いのち」を守る条例を制定し、行政、医療機関、事業主、 学校などが市民と連携をとり、自殺防止の対策を行っております。村上市も新発田市と同様に自殺防 止条例を制定し、具体的な対策はとれないものでしょうか、お聞きいたします。   以上4点でございます。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、姫路議員の4項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、村上総合病院建設についてのお尋ねでございますが、さきのお二人の議員の ご質問でお答えいたしておりますが、9月26日村上市総合病院新築に係る村上市の支援方針を厚生連 に提示いたしました。その後10月17日に厚生連の末武理事長が来庁され、支援に対してのお礼と今後 の進め方について話し合いをしたところであります。また、11月12日にも末武理事長とお会いし、支 援の内容について確認をいたしております。   次、2項目め、財団法人山北町産業振興公社について。この法人は、山北地区の稲作農業にとっ てどのくらいの有意義な価値を見いだしているのか、その成果についてのお尋ねでございますが、当 公社は平成10年2月に設立し、農林業の担い手育成、農林漁業の作業支援や地域資源を活用した事業 の取り組みを行い、地域産業の振興を図ることを目的に運営しております。特に山北地区は平たん地 が少なく、狭隘な箇所に農地が点在し、効率的な稲作経営が困難であり、また稲作農家の高齢化など により、耕作放棄の傾向にありますが、中山間地の条件不利地域での農作業等の寄託をすることによ り、国土保全と山北地区の農業振興に努めているところであります。その成果として、耕作放棄地の 増加傾向に歯どめをかけるとともに、地域雇用の安定確保に努めているところであります。   次に、3項目め、いじめ問題については教育長に答弁をいたさせます。   次、4項目め、自殺者について。村上市も新発田市と同様に自殺防止条例を制定し、具体的な対 策はとれないかとのお尋ねについてでございますが、本市では自殺対策における啓発事業を毎年実施 しておりますが、本市の過去3年間における自殺率の推移を見ると毎年自殺者は増加傾向にあり、平 成22年において県下ワースト9位となり、下越管内においては最も高い地域となっております。ご承 知のように、県外3市と新発田市が自殺対策に関する条例を制定しております。新発田市は、県内で も先駆けて昨年6月に条例制定しており、本年行動計画を策定して取り組みを進めていると聞いてお ります。このようなことから、自殺率の高い本市においてはなお一層自殺に対する効果的な予防対策 を推進するべく、市民に対してさまざまな啓発活動や講演会を開催するなど、きめ細かな事業展開を 実施する必要があると考えております。このため、本市では条例化も視野に入れた取り組み支援を作 成いたしました。推進体制の整備とさらなる予防対策事業の充実を図り、市民団体や関係機関などの ご意見もお聞きいたしながら、広く自殺予防を進めてまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、姫路議員の3項目め、いじめ問題についてのお尋ねでございま すが、先日の木村議員の一般質問でもお答えいたしましたが、今年度7月の調査におきましては小学 校で2件2校、中学校で26件4校のいじめ認知の報告がありました。文科省がいじめはどの学校にも どの子供にも起こり得るものと指摘しているのを受けまして、全ての学校でいじめがあるのではない かという意識を持ち、いじめ見逃しゼロスクールの実践を推進し、いじめ把握と未然防止に努めてお ります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ありがとうございました。そうすれば、再質問させていただきたいと思いま すが、質問の順序がちょっと前後いたしますが、最初に今ご答弁いただいた教育長のいじめの件から ちょっとお伺いしますけれども、11月23日の新潟日報さんのいじめの報道で14万件を超えると、小中 高では、2011年の2倍になっていると、全部で14万4,054件ということで、きのう木村議員の質疑で 私も大体把握はできているのですが、教育長のほうからも数そのものよりも解決とか解決の方法、そ してまた未然に防止できるかが大事であるというご答弁もしておりました。また、日報さんのほうで は県のほうの教育委員会義務教育課のほうに取材してきたのだろうけれども、いじめは起こり得ると いう前提で取り組みを進めたいという、その方向性の中で物を考えていきたいということにしている ということですが、村上市も当然きのうと同じ答弁になるのでしょうけれども、そういうことを大事 にしていっていただきたいなと、こういうふうに思いますが、再度どんなものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) きのういろいろと方策について述べました。その方策を私たちは各学校に お話をし、指導し、そして実践していきたいと、そのように思っております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それで、私のほうからは一歩踏み込んで、インターネット等々で調べると、 岐阜県の可児市、ここはことしの2012年の10月2日にいじめ問題として子供のいじめ防止条例という、 条例化されております。非常にいいことでなっておるのですが、教育評論家の石井昌浩さんという方 は条例制定についてこれまでにない取り組みだ、いじめについても集団による無視などと具体的解説 で示していることは現場の教員らにとって参考になるだろうとその条例そのものを大変よく評価して います。また、深刻化するいじめ問題の解決を目指した条例に、専門家から教育現場の隠ぺい防止に つながる先進的な取り組みであるということも声が上がっております。何を言いたいかというと、一 応こういったところの先進地の取り組み方法も教育委員会はじめ現場の教員さんも含めてちょっと視 察あるいは交流なども深めていただいて、最終的には村上市としてもやっぱり条例化を目指すぐらい に取り組んでいただければいいなと思っております。忘れたころにぽつんと出てきたりしますので、 その辺の取り組みを期待したいのですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 今市長の答弁にもありましたように、自殺防止条例に向けて市はこれから 推進をやっていきたいという市長の答弁がありました。それらを受けて、教育委員会といたしまして もいじめ防止規則、教育委員会では規則をつくることができるわけでありますので、そういうふうな いじめ防止規則のようなものを検討して、これからいじめによって自殺は絶対に起こしてはいけない というような方向でまず検討してみたいと、そのように思っておりますが、よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) いきなり条例というよりも規則、そういったものをしっかりと充実させて、 その後そういう取り組みをしているうちに、条例化というのは市長の責任、住民の責任、またいわゆ る教員の責任、責任もとるということありますので、これ難しいところもあるのかもしれませんが、 その辺の含めて可児市あたりをちょっと視察していただいて、そして取り組みの内容を充実させてい ただきたいなと、こういうふうに思っております。これはいじめ問題ですけれども、ぜひお願いした いなと。前向きなご答弁なので、これ以上はないですけれども。   次に、自殺問題です。自殺について。私の後で尾形議員も同じようなことを聞いておりますので、 私のほうからせっかくの機会なので資料をお示しします。資料1のところです。せっかくですので、 村上市の自殺の状況だけ、資料1という側の左の上のほう、これは私インターネットから引っ張って きて、もしかして数字違っているかもしれませんが、一応は警察庁の自殺統計原表から基づいて持っ てきたものですが、平成22年27名です。これ男女別にすると、やっぱり男子のほうが多いわけです。 どこでもそうですけれども、傾向的には。40代の方が6人も自殺なさっております。それで、また23 年度、これは18人、若干減りましたが、またことしに入って、これは10カ月なのですが、22名までい っております。何か私たち生活しているとちょっと余り気にはとめていないところもあるかもしれま せんが、結構自殺ということがこれだけ村上の市内でもあるということを、先ほども市長の答弁から も自殺率が高い本市ということで、自殺率10万人に換算して考えると新潟県でも相当高い数字が出て おりますので、この辺の内容について言えば、後で尾形議員から話があろうかと思いますが、私はこ こまでにしておきたいと思いますが、というのは答弁のほうで条例化も視野に入れて取り組んでいく、 条例化を視野に入れてやってくださいという質問に対して視野に入れてやっていくというので、これ 以上のことはないのですが、ぜひ村上市でも新発田市を参考にしてちょっと踏み込んでやっていただ きたいなと、こういうふうに思います。市長、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) この問題は、この後質問する尾形議員がいのちの電話の役員をやっていると いうようなことで、前から非常に熱心に取り組んでおられる事業でございまして、それを受けて私ど もも条例化に向けて今準備を進めているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。私も自殺というと、いじめから入って自殺に来ているところ もあるので、その辺もちょっとなるほどなと、今市長の答弁聞けばわかりますので、たしか長谷川議 員も命の電話などにも関与をされているかと思いますけれども、議員さんの多くの方がそういったこ とで命という部分を大事にしていこうという方向性であると思うので、よろしくお願いいたします。 この2点は、ここまででしたいと思います。   それでは、村上病院の建設についてです。先ほど午前中に鈴木議員にいろいろとご答弁なさって おりますので、大体のところは私も早くメモとりながら対応をやってきたのですが、最初に2度ほど、 10月と11月にお会いしていると、理事長さんと、厚生連の。市長のほうでは、その内容については2 人で会って話ししたので、その内容について見ればこの場でちょっと返答できないと言われておりま したが、やっぱり村上市民としてみれば、非常に気になるところではございます。どうですか、その 内容的なところの一つとして、場所的なところの話は踏み込んでもうなさっているかと思いますけれ ども、それでも返答はできないものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 非常に大きな問題ですので、ここで理事長と私とどういう話をしたかは差し 控えさせていただきたい。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 本当にそこなのです。お会いした、そしてどんな話をしたのだと、みんな気 になるところです。やっぱり市長として、しっかりと方向性を出していただいて、それで皆さんに公 言できるような内容で進めていただきたいなと、こういうふうに思っております。話できないと言え ば、これ以上言っても話できないで押し問答していてもしようがないでございますので、村上市の支 援方針についてちょっとお聞きしますけれども、丸の2番目かな、あるのですけれども、新病院の建 設予定地は市街地を優先として検討すると。先ほど午前中にそれとそぐわないことをするようであれ ば、するようであればというのは、市街地以外に出ていくような行為、いわゆる山辺里の日下あたり にという要望もありますので、そこに行くというようなことになれば支援はしないよと考えてよろし いのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いや、そういうことではございません。そういうような申し出があれば、こ の我々が支援方針の案と違うのではないですかと、我々が説明したものと違うので、再度再考してい ただきたいというようなことと、やっぱりそうなれば何らかの話し合いを順次していく必要があるの ではないかと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 市長の午前中の答弁だと、市街地以外に持っていくということになれば、支 援の方法もやり方も考え直さなければならないと、そう言われているのです。そうではないのですよ ね。その支援の方針は、変わることないのですね、日下に建てるといっても。村上病院が日下に建設 するといったときに、では支援は打ち切りますと言うのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 午前中の答弁で、例えばこのいわゆるコンパクトシティを目指している村上 市の市街地から出ていったときに、支援をしませんとは私は答弁していないはずでございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) はい、わかりました。では、私の聞き違いで大変申しわけございませんでし た。支援はするということですね。私もさまざまなところから聞こえてくる、これはうわさ話にしか すぎないかもしれません。しかし、村上病院の建設の方向性は大きく日下のほうに予定を立てている という話が聞こえてくるのです、これ。この辺は、全くもう言えない話ですか、わからない話ですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 全くわからない話です。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) もし日下のほうに行くということになった場合、場合ですよ、恐らく駅前周 辺というのはがらがらになると思うのです。こうなってきたときにどうなるかというと、そういった ときの対応、対策というのは考えておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ですから、支援方針の中に本市は都市計画マスタープランにおいてコンパク トな市街地形成を目指していることから、新病院の建設予定地は市街地を優先して検討していただき たいと、こういうことを申し上げているのです。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) だから、日下に村上病院が移動すると、新築するということが決まったとし たならば、村上市はそれに対応でき得ることを考えておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今は白紙の状態です。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) どんな構想ですか、コンパクト構想。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 駅前を中心といたしまして、いわゆる郊外を伸ばしていくのではなくて、村 上市の市街地をこれから活性していこうというようなこれから計画をつくるというようなことでござ います。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 村上病院が村上の駅前あるいはその周辺から移動して日下のほうに移るとい うことになった場合、にぎわいをどういうふうにするのか、どんなふうな格好がいいのかということ をその時点で考えるのですか。今はもう全く考えていないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 村上病院が日下に行ったときに、行った場合ですよ、そのときにあの地域を どうするかというのは、今私どもが言っている市街地、それはもう前から計画している段階でありま すので、ただ日下のほうに行った場合には、あそこは前から別な計画を持っている地域でありますの で、そういう点から今は白紙の状態で、計画自体は前のままということであります。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) あと午前中の答弁で、市長のほうで病院の移転の場所も何もかも病院が決め る話であってということが前提にお話しされております。私思うのですけれども、それはそうでしょ う、最終的には病院が決めるのでしょう。でも、大きな部分でいえば、まちづくりの一環が大きく変 わるということがあるわけです、その中に。それに対して市長は全くの受け身でいくのですか。20億 円ものお金を出して全く受け身で待っているだけなのですか。何で攻めないのですか、考え方として。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ここに支援の方針を出してあるでしょう。これで私どもは考えていますとい うことでありますので、何もその村上病院、厚生連に対して私どもが意見を述べていないということ ではないのではないですか。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 病床数は263床です、今。263床の病床をふやそうとしておりますか、維持し ようとしておりますか、減らそうとしておりますか。大事なことですよね、それも。ですから、市長、 私が言いたいのは、全部受け身でいるではないですか、答弁も全て。20億もの税金を、そこに血税を 入れるわけです。そして、村上病院が移動されればどうなるのだという村上駅前の人たちの気持ちは どこにあるのですか。あなたがそういうところをしっかりとつかんで、もっと具体的な例を示そうと しないのですか。具体的なことを話そうとしないのですか。そこら辺聞きたいのです。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 言われるまでもなく、そんなことはもう十分に承知しております。あそこか ら病院がなくなればどうなるか、あるいは病院の跡地をどうしなければならないか、そういうことは 十分に考えております。しかしながら、厚生連に対しまして病床数を何床にしろとか、300にしろと か、263にしろとか、200にしろとか、それは私どもの言うことではない、向こうのほうで将来的な計 画の中で、あるいはまた採算性を考えて村上厚生連病院のほうで決めて私どもにこういう病院をつく りたいのだというのが筋ではないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私が言うのは、病床数まで踏み込んでやるべきだということを言っているの です。263床の病床数で現状維持をすれば、国の支援金の3分の1の支援金を補助金として使えるの です。そのぐらいのことは、プロジェクトまで立ち上げていてわかるのではないですか。県の補助金 がございます。補助金のうち3分の1です、約90億に建設費用にかかるとするならば30億、例えば日 下のほうに移動するという構想が、私はそういうふうに聞いておりますので、いろんな方から。そう いうふうになった場合、そうすると30億ということで、申請3分の1であれば単純に、そういうこと も申請できるではないですか、村上総合病院も。そうすれば30億の申請がとれるのであれば、20億の 村上市が用意するものをしなくても国の補助金で賄えるようになってくるのではないですか、建設費 用そのものも。この辺の踏み込んだ考え方はできないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今263床の病院をつくれば国県の補助金を受けられると言いますけれども、 そうではなくても受けられるのです。下越圏域は、まだ余分があるのです、ベッド数に。だから、26 3床をふやしたから、その補助金が受けられないというものではない。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 263床を超えても県を通しての国の補助金受けられるのですか。教えてくだ さい、それ。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 今ほど姫路議員が30億の補助を受けられるとおっしゃったわけな のですが、この補助事業は医療施設近代化施設整備事業ということでやっているのですが、実際のと ころ1床当たりの平米数25平米掛ける263床であれば、そのベッド数掛ける基準単価が15万9,900円で ございますので、補助基準額が10億5,000万ぐらいなのです。それの3分の1ということになります ので、3億4,000万近くの補助ということになりますし、今ほかにこの263床以外でも市長が受けられ るというのは、いわゆる上昇した場合のことなのですが、幾つかの要件がございますが、受けられる 制度がございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それをフルに活用したら、幾ら補助を受けられますか。90億の建築をして、 そこの病院が建築をしてフルに、その今の言う補助金を活用するということになったらどのぐらいの 補助金を見込められる。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 90億という数値というよりは、わかりやすく言えば、例えばベッ ド数300床、263から300床にふやすということになれば、私が先ほど言った基準単価を乗じた金額の 補助率ということになります。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) いや、そのほかに補助があるってあなた言いましたですよね。そのことを言 っているのです。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) その他の補助につきましては、県にも確認したのですが、災害拠 点病院ということで受けられる制度がございます。 〇16番(姫路 敏君) 幾らですか。 〇保健医療課長(林 与市次君) ベッド数263床の中でいけば、2億4,500万相当になります。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) そうすれば、90億の建設費用に対しての3分の1の約30億というのは、こう いう補助というのはもう皆無なのだと、ないのだという判断でよろしいですか。市長、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) いや、そうではないです。その30億の金額が違っているというだけなのです。 今課長が言ったようにその3分の1ですので、3億から5億くらいの間ではないかなと。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) だから、建設の費用が90億かかると、その中の3分の1の建設に対する費用 を補助するという制度はないということですね。この制度は、そういう制度ではないのだということ を課長は言っているわけです。それなら、30億もならないですよということを課長が言っているわけ です。全部病床数の掛け算していっても3億かそこらですよと、プラス300床に合わせても2億プラ スになって5億ぐらいですよという話を課長は一生懸命している。だから、それはわかった。建設の 補助としてあり得るものは、あとはないのですかということを言っている。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 今課長がおっしゃったように、災害拠点病院の補助ではないですか。 〇16番(姫路 敏君) それは2億だと言っている。 〇市長(大滝平正君) だから、そんなものなのではないですか。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) あなた、ちゃんと聞いてよ。みんなわかっている。90億ぐらいの建設をしよ うとする病院が建築関係で3分の1ぐらいの補助を受けようと思っても思うだけであって、そういう 制度は世の中にないのだよということでよろしいのですかというの。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 30億をいただける補助はないと考えています。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) では、今の以外なら幾らならあるのですか。           〔「今の……」と呼ぶ者あり〕 〇16番(姫路 敏君) 今の以外のことを聞いているのです。今課長が言っているでしょう。そうい うので3億、それでその緊急体制の中でやれば2億プラスされても、それ以外にないのですかという ことを聞いているのです、あなたに。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 私の知っている範囲ではそれ以外はないです。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 最初からそう言えばいい。そうすれば、補助金はあっても5億いくか、いか ないかが限度どまりだよと、こういうことですね。病床数が変化したところでそんなに変わらないの だということでございますね。わかりました。そうすれば、国県に頼るところの補助金というのは非 常に狭いと、ですから20億を出すということの方向性を村上市はまず出したと。   もう一つ、私思うのですけれども、この20億という、こういうのを1枚私らに出すと、箇条書き で。でも、県とか国とかは全て要綱とか、こういうのをつくるのです、ちゃんと。村上市医療設備整 備補助金として、目的から全部うたって、そしてそこに該当するものを出す。例えばそれが市長が言 われるコンパクトを狙うのであれば、駅前から余り離れるなといって望むのであれば、例えばそこに 1つうたい込めばいいわけです。駅周辺から1キロ以内を限度とするとか、例えばですよ、その交付 条件の中に、公共施設の交通網の拠点が何キロ以内にあることとか。そして、要綱をつくって、その 要綱に従って村上市が支援をするようなものを出すと、こういうふうにすれば、やっぱり要ります、 こういうのが。こんなA4の1枚で20億です、これ。市長、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) このA4のを出したのは、読んでいただければわかりますけれども、支援の 方針なのです。これによって今度は今おっしゃったような要綱とか、そういうものをまとめていくと、 そういう作業に入るということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) だから、そういうことを言えばいいではないですか。こんなの、これで示し ましたなんて言っているとわからないでしょう。だから、そういうのをきちんと言ってもらう、逆に。 村上総合病院ばかりやっている。もう一つメインのがありますけれども、とりあえず村上総合病院の 支援の要綱をもう少しきちんと出していただいて、市民がやっぱり待っているわけですから、そこら 辺をしっかりと提示していただきたい、早目に。そういうことでございます。   次に、山北の産業公社について。これ1つ聞きたいのですけれども、合併したのに何で財団法人 山北町産業振興公社になっているのですか。名前は、何でいまだに山北町なのですか。何かあるので すか、こだわりが。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 合併のときの申し合わせ事項で、改正するのは非常に理事会等、また 手続も複雑になるというようなことで、そのまま残したというところであります。また、公益財団法 人の意向も今後ありますので、それを見据えてそのまま残したという経緯と聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 聞いているというか、副市長、あなたはその理事長でしょう。あなたがやっ ぱり主導体制とらないと、聞いているとか、人ごとのようなことを言わないで。   それで、ことしの収穫、私もここ二、三日担当課とやりとりしながら聞いておりますけれども、 コシヒカリ704俵に40.5俵足されるのかな、それと高嶺錦310俵、こしいぶき174俵、あと保留米、小 作代に与えるということで40.5俵、全部合わせて1,859万5,070円と、こういう米の販売収入になりま すけれども、そして平均反数1反から何ぼとれるか。5.1俵です。市長、5.1俵です、公社がとる、1 反当たり。どう思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 先ほども提案理由の説明でお話ししましたが、非常にこの公社については担 い手の方々が受け取らない、やっていただけない非常に狭隘な山間地、人が嫌がるところだけをやっ ているような状況なのです。ですから、非常に苦労してやっている現状であって、反収もその程度し かとれないということであります。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 山北地区の平均反収、1反当たりから8.四、五俵です。山手のほうも非常に 頑張っております、山北で。そういうことなのです、市長。それで、この裏の資料3見てください。 ちょっと印刷どうしても見えにくいところがあるのですが、これ刈り残しです。わかりますか。収穫 しないで途中でやめてしまうの。この前公社の事務局長と懇談する場がありまして、そこでお話しし ていたのですが、写真見せながら、私たちは8時、5時でやっております。8時、5時です、公社の 農業作業者は。だから、時間になれば上がるのです。ですから、最後までやろうと思っても、時間が 来ればそこでやめて上がってしまうの。それで、これが刈り残し。こういうのがいっぱいあるの。刈 らないところまであるという話。これは、山北地区でお住まいの方々に、私瀬波なのですが、お話あ ると言ってちょっと聞きに行ってきました。そしたら、大変困っていると、公社のやっている仕事に 対して。非常に迷惑もしているということが出てきている。それを事務局長に言ったら、事務局長は 8時、5時で一生懸命やっていますと言う。これ、どこかずれているのではないかなと。これちょっ と見にくいですけれども、こういうことをしている。どう思いますか。副市長、あなたは理事長です から。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 後で報告を受けまして、非常に残念だなということで、迷惑のかから ないような処理をしろということで〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕指示をさせていただき ました。本当に非常に管理が行き届かなくて、大変迷惑かけたことはおわびを申し上げます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) おわびというか、おわびもそうなのですが、何とかそれを形を変えなければ いけない、組織としてきちんと動けるものにしなければない、そういうことだと思うのです。   それで、いわゆることしの収穫の全部は村上のカントリーに持っていかれたのですか。担当の農 林水産課長、あるいはその隣の山北の方。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) コシヒカリにつきましては、カメムシがついたということで、山北 のほうのカントリーでは処理できないということで、色選機にかけなければならないということで、 色選機のある村上のカントリーのほうに持っていって、色選機にかけて分別しましたという状況でご ざいます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 色選機にかけるということはどういうことか、市長もご存じだと思いますが、 カメムシが湧いているということです。カメムシに米がなめられる、そうすればまともなところのカ ントリーでは受け入れられない、色選機のあるところに行ってくれと言われるのです。コシヒカリ全 部持っていった、そこに。この現実どう思いますか。市長、これが現実です。あなたが言っている部 分と全く違う現実がある。どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 農業に対する姿勢がまだまだ足りないなと、そういうふうに考えています。 例えばカメムシ対策にしろ、あるいは刈り残しにしろ、決してそういうことはあってはならない。役 所の職員ではないのですから、そんな8時から5時というのもおかしい話であると、そのように認識 をしています。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 色選にかけてカントリー動かすと、30キロ当たり500円取れるのです。1俵 やれば1,000円です。1,000円。お金も増す、そしてあそこまで自動車で山北から、村上の虹のホール の脇です、あそこ、仲間町の。あそこまで持ってくる手間、こういったものが全部足りなくなればど うしますか。今回米の収穫の収入の2,050万円を大きく下回って1,859万、200万足りなくなる。これ どうするのですか。どうしますか、これ、足りなくなった分は。課長、どういうふうにしますか、そ れ、処理。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 私、評議員なものですから、その中でまた検討しなければならない とは、赤字が出た場合、最終的に、この米ばかりではございませんので、全体として赤字が出たとき のことを考えますと、短期の借り入れを起こすなり、次に頑張るというふうな形になろうかと思いま す。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 短期の借り入れ起こしたところで、借りた金は返さねばないのです。結局最 終的に公社に流れていくのは、一般会計から税金が流れていくわけです。こんなことは、いつまでも 繰り返していられない。そうなのですよ、市長、どう思いますか。公社の会計の中に税金が入ってい るのですよ。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 年度ごとの赤字に対して一般会計から公社に対して金が入っているというこ とはないと思いますけれども。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 赤字に対してないのではなくて、事業を起こせば出てくるではないですか、 いっぱいこと。みんなそういうふうにして賄いを取っていくわけでございますから、税金は入ってい るのです、一般会計から。赤字に対してうんぬんではなくて、仕事としていろんな部分で。   公社の仕事でもう一つ、道路除雪作業とかってありますよね、道路除雪作業、道路補修、機械使 用料とか。これは通常であれば、ほかの支所でやればほかの支所から支所をおそらく通していろいろ と〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕支払われてくるお金ではないかなと思うのですが、こう いったことまで全部公社にやっていただいているのが現実ではないですか。まだこんなことを公社に ずっとやらせておくのですか。普通の除雪作業、除雪作業は都市整備課から業者選定してみんなやっ ているわけです。山北だけ公社に委ねて全部やっていっている。どうなっているのかな、これは。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 先ほどから市長もお答えしているとおり、農業収入だけではなかなか 耕作放棄地防止等、そういう目的の中で経営しておりますけれども、今の現状では非常に多くの集落、 また98という耕作地を受けております。非常に散らばっておりますので、本当に管理もなかなか行き 届かないでこういう対象になったということであります。また、その分につきましては、除雪も以前 からそういう条件で、こういう冬場の雇用も含めて、旧山北町時代からそういう仕事をしていただい ているということで、私も平成21年からやったものですから…… 〇16番(姫路 敏君) 副市長、いい。わかったって。あなたは、言いわけしか言っていないから、 いい、申しわけないけれども。公社の目的に沿った公社の運営組織をつくり上げないと、早く。8時、 5時の仕事でやっているようではだめでしょう。やっぱり農家で田んぼしていたら、1反から8俵以 上とれないと経営なんか成り立たないです。それでも、自分の人件費はなしです。5俵やそこらで成 り立たないことぐらいわかるではないですか。公社を別にもうやめてしまって、解散して、農業のス ペシャリストがあるような形の中で、農業を1つ柱にしてつくり上げるとか、そういうやり方をとら ないと、それで採算取るなんていったってなかなかできないではないですか、農業で。だから、冬場 の除雪もさせているではなくて、もういわゆる農業認定者をしっかりと育てて、支所として、農協と 一緒に。そして、そういう方々に委ねられるような組織体を1つ専門につくらないと、なかなか容易 でないと思います。市長、そういうことなのです。しっかりと管理して、模範となるような運営をし ていかないと。 〇市長(大滝平正君) 先ほど来申し上げておりますように、非常に誰も受け取らない、かといって それをやめると耕作放棄になってもらうところがほとんどなのです。本当にかわいそうなくらいそう いうところをやっている。だから、それを何とかしていかなければならないというのは私もわかりま す。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) もう時間もないので、あれですけれども、そういうところがあいてきて、そ れをうまく効率よくやるのが公社なのです。誰もできないところをしっかりとまとめてやっていくの が本当の農業者なのです。草刈りも1回しかしない。草刈りしなければ、市長、どうなるかわかるで しょう。カメムシ湧いてくるのです、当たり前のように。そういうことなのです。そういう組織体を ぜひつくっていってもらいたい、山北の農業を守るためにも。ここを言っているのです。どうですか、 副市長。あなたは理事長でしょう。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) おっしゃることはよくわかります。ただ、山北地区の状況を見ますと なかなか難しい問題もございます。その中で、公社移行ということで、公益法人移行ということで、 改革の中で今鋭意手続をしております。その中で、どういうふうな形での新たな意識改革等も含めて、 今後改革に向けて頑張っていきたいというふうに考えていますので、よろしくお願いします。 〇16番(姫路 敏君) もう時間が来たようで、まず頑張ってください、山北のためにも。〔質問時 間終了のブザーあり〕   以上です。 〇議長(板垣一徳君) これで姫路敏君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩します。           午後 1時50分  休 憩                                                       午後 2時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、1番、渡辺昌君の一般質問を許します。   渡辺昌君。           〔1番 渡辺 昌君登壇〕 〇1番(渡辺 昌君) 鷲ケ巣会の渡辺昌です。議長のお許しをいただきましたので、通告書に従い まして一般質問を行います。   質問項目は2項目であります。1、市営蒲萄スキー場について。スキーシーズン直前になって、 この冬の営業中止が決定されました。このたびのこのような事態が来季の営業再開に当たって大変な リスクとなることは間違いありません。そこで、次の点についてお聞きします。   @、地元集落やスキー場利用者、例年雇用されている方々など営業中止の影響を受ける方への配 慮は十分なされていますか。   A、来季の営業に向けてどのような計画で取り組んでいかれるお考えでしょうか。   B、地権者などの地元集落と市とのスキー場についての契約はどのような内容となっていますか。   C、仮にスキー場を閉鎖する場合、その原状回復に係る費用はどのくらい見込まれていますか。   質問項目の2番目、合併後の市民の意識調査について。合併から5年目となった現在、旧市町村 ごとに異なっていたさまざまな制度がほぼ統一されました。また、財政健全化のため、行政改革が進 められています。これらは、新村上市を築くためには必要なものではありますが、市民サービスの低 下などを感じ、合併後の施策に否定的な意見が少なくないのも現状であります。広大な面積の新市の 一体感を醸成し、きめ細かな行政運営を図るためにも、市政の現状についての市民の意識調査の実施 を提案しますが、市長のお考えをお聞きします。   市長の答弁をいただいた後再質問いたします。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、渡辺議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、市営蒲萄スキー場についての1点目、地元集落やスキー場利用者、例年雇用 されている方々など営業中止の影響を受ける方への配慮は十分なされているかとのお尋ねについてで ございますが、営業休止の方針を決めてから蒲萄集落で説明会を行い、理解を求めるとともに、要望 等もお聞きしてまいりました。蒲萄集落に対しましては、ロッジ営業のための準備を一部始めていた ことから、ロッジ営業再開に向けて既に執行していた経費について補償する方向で協議しているとこ ろであります。例年雇用している従業員の皆様には、今年度のスキー場の営業を休止するため、雇用 の予定がないことを文書にて通知しております。なお、説明会の折にも、従業員の皆様については期 間雇用契約をしていたことから補償の対象とはならないことを説明しております。昨年シーズン券を 購入していただいた方々へは、近隣のわかぶな高原スキー場にお願いし、シーズン券の超早割引の対 象としていただき、安価で購入できるよう配慮するとともに文書にて通知をいたしております。例年 蒲萄スキー場でスキー教室事業を実施していた朝日地区、山北地区の小中学校については、わかぶな 高原スキー場、胎内スキー場に特別料金で受け入れをお願いし、了承していただいております。ただ し、これまでリフト使用料を免除していた経緯があるので、リフト使用料については今定例会にて補 正予算を計上し、保護者の負担がないように配慮しております。   次、2点目、来季の営業に向けてどのような計画で取り組んでいくのかとのお尋ねについてでご ざいますが、スキー場の再開に当たっては索道技術管理者を選任する必要性があり、現在専門知識、 技術を有した適任者を探しているところであります。また、専門業者による索道施設の総点検を行い、 安全で安心できる索道施設、設備とするためにどの程度の修繕経費を必要とするかを把握する予定で おります。総点検の予算につきましては、今定例会にて補正予算を計上させていただいております。 さらに、再発防止策を検討するとともに、これまでの組織体制についても抜本的に見直し、北陸信越 運輸局のご指導をいただきながら再開に向けた協議を進めてまいりたいと考えております。再開に当 たっては、これらの条件を全てクリアする必要があると考えております。なお、(仮称)スキー場の 運営に係る外部協議会の設置に向けての準備を進め、蒲萄スキー場の運営全般について検討してまい りたいと考えております。   次に、3点目、主権者など地元集落と市とのスキー場についての契約はどのような内容になって いるかとのお尋ねについてでございますが、スキー場については用地の借地契約のみ行っており、37 件の地権者には年額で総額約270万円を支払う契約をしております。   次、4点目、仮にスキー場を閉鎖する場合、その原状回復に係る費用はどのくらい見込まれるか とのお尋ねについてでございますが、スキー場の閉鎖については現段階では考えておりませんので、 費用の試算等は行っておりません。なお、契約書には、契約を更新しない場合には工作物の撤去をし なければならないと明記されております。   次、2項目め、合併後の市民の意識調査についてのお尋ねでございますが、合併後これまで制度 の統一をはじめ、新市の一体感の醸成と均衡ある地域の発展に努めてまいりましたが、ご指摘の点は 真摯に受けとめてまいります。現在の第1次村上市総合計画策定の際も、市民意識から見たまちづく りに対するアンケート調査を実施いたしましたが、現総合計画の計画期間が平成28年度で終了するこ とから、平成29年度を始期とする第2次総合計画について平成27年度から策定に着手する予定であり ます。ご提案の市民意識調査の実施については、私も必要と考えておりますので、この第2次総合計 画策定の中でその実施を検討してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ありがとうございました。それでは、再質問させていただきます。   10月9日に蒲萄スキー場促進協議会、朝日地区区長会、塩野町地区区長会それぞれの会長と朝日 地区の市会議員4名の連名で、今期のスキー場営業に向けて最大限の努力をしていただくよう要望し ておりましたが、これは1年休むことのリスクを考えて、最大限営業してくださいという要望でした けれども、この1年休むことのリスクに対して市長はどのようなお考えだったでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然1年休むことによっていろいろなリスクがあろうかと思いますが、営業 は今年度は営業開始ができないという状況にあるというようなことは既に説明し、お願いしていると ころでございますので、来年度再開に向けて準備を進めておりますが、その段階で、先ほども申し上 げましたが、総点検をし、それらについてどのような経費、あるいは20年経過しておりますので、そ れらがどのようなことになっているか等も全て総点検をし、そして報告をしながら検討してまいりた いと、そのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) それでは、シーズン直前のスキー場休業の決定によって影響を受けた方々へ の対応について細かく質問していきたいと思います。   休業に当たって地元集落と話し合いが持たれたと思いますけれども、その中でロッジの件以外で 集落からどのような要望がありましたでしょうか。スキー場のこの冬の維持管理といいますか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 特に大きな問題としては、雪崩等の大きな事故がないようにきちん とした安全対策をとってほしいという要望をいただきました。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ことしの冬の維持管理に関しては、もう既に全部打ち合わせといいますか、 どのようにするかはもう決定していますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 先ほど市長が言いましたように、今シーズンの安全対策等に係る経 費を今定例会で補正予算として計上しておりますし、地元とは細かいところを担当していただく方と 直接話をしたりして対策を講じているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 今まで雇用されていた従業員の方々についてですけれども、毎年約15名の方 が雇用されていたと聞いていますが、その人数でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 細かいところは、ちょっと数字的にはあれですが、約20名近かった というふうに記憶をしてございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 大勢の方が毎年継続して勤められていたと思います。蒲萄集落住民以外の方 も多いと思いますが、例年どおりスキー場でことしも働けると考えたところ、11月の半ばになって休 業の知らせが入って、そのことでこの冬の仕事を急遽探さなければならないということで、大変困惑 された方も多いと思います。期間雇用契約といえども、スキー場の業務に熟練された方々が多いと思 います。今シーズン休んだことでその方々がほかの仕事について、来シーズン蒲萄スキー場再開にな ったって戻ってこられなかった場合、来シーズンのスキー場の営業がスムーズにいかなくなる可能性 もあると思います。この冬の営業休止の理由に施設の安全点検を挙げられていますけれども、幾ら施 設に問題がなくても、それを操作する従業員の方が熟知していなければ、安全確保をするのは難しい と思います。期間雇用の従業員といえども、スキー場の営業には欠かせない方々でありますけれども、 その認識はお持ちでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 議員おっしゃるように、知識、技術を持った方々は大変貴重な人材 だというふうに感じております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 次に、昨年まで蒲萄スキー場でスキー授業をやられた学校に対してのことで ありますけれども、先日地元の小学校のほうにことしのスキー授業の件はどうなっているか確認しま した。教頭先生に聞きました。そうしましたところ、市報で蒲萄スキー場の中止は知っているけれど も、それ以外のことは何にも市のほうから連絡ない、全く今現在ではわからないというような返事が ありましたけれども、これについてどういうことか説明をお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 私どものほうといたしましては、11月5日の日に朝日地区の校長会 がございまして、そちらのほうに担当職員を派遣しまして説明をいたしまして、近隣のわかぶな高原 スキー場及び胎内スキー場のほうをあっせんしたというところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) では、校長先生のほうからまだ教頭先生のほうに連絡が行っていない可能性 があるということでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) それでは、学校側への今回のスキー場の突然の中止のことについて の連絡のことについて申し上げます。   今商工観光課長が申し上げたように、突然の休止でございましたので、11月5日に朝日地区の校 長会がございました。そのときに商工観光課のスキー場担当のほうからもおいでいただいて、経緯と 今後のことについてのお話をしてございます。その時点では、まだ学校側からの要望は取りまとめは なかなかできなかったわけですが、その後私のほうに、学校教育課のほうに学校側の意向として、今 回のスキー場の中止については突然の中止だったので、今平成24年度の学校授業、いわゆる冬場の体 育授業のカリキュラムがもう組んであると、そのカリキュラムの実行ができなくなるというのは非常 に学校側としても痛手があるということで、ほかのスキー場へ行くにしても、今まで蒲萄スキー場だ と減免措置等々がお願いしてあったわけですが、それらのことがなくなると児童生徒、保護者になり ますが、保護者にいろんな迷惑がかかるというようなことで、負担もかかるというようなことで、そ れらのことの措置をぜひお願いしたいということでお話がございました。それらにつきましては、商 工観光課、あとは予算措置の関係もありますので、関係課のほうにその旨をお伝えして、先ほど市長 が申し上げましたとおり、特別会計のほうでスキー授業の補正予算をスキー場負担金というような形 で、リフトの負担を市側でするというようなことでの精算措置をお願いしてございます。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) わかりました。   それでは、例年蒲萄スキー場のシーズン券を購入されている方への対応についてですけれども、 地元のスキークラブの会員の方に今回の市のほうから何らかの説明があったかとお聞きしましたとこ ろ、わかぶな高原スキー場のシーズン券を割引ですか、で市のほうであっせんするというような案内 が来ているというような話は聞きました。それは、大変ありがたいことでありますけれども、蒲萄ス キー場の場合はコースが上級者向けでありますので、スキークラブの方も上級者多いものですから、 できればわかぶな高原だけでなく、胎内スキー場のシーズン券もその対象にしていただきたかったと いう部分がありましたので、その点をお伝えしておきます。今回胎内スキー場のシーズン券について は、何らか検討はされたのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 交渉はいたしましたが、今回は期間的に、わかぶな高原スキー場も 本来であれば早割の期間を過ぎていたところを昨シーズンまで蒲萄スキー場でシーズン券を買ってい ただいた方限定で特別期間を延ばしていただいて購入することができるようになったという経緯でご ざいますので、ご了解をお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) それでは、蒲萄スキー場の今後のことについて質問いたします。   改めて確認しますけれども、来シーズンスキー場の営業を再開するために運輸局が提示している 条件とはどのようなものか、もう一回説明をお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) まず、知識、技術を持っている索道技術管理者をきちんと配置する ことでございます。それから、このたびのこともありまして、施設を総点検したほうがよろしいので はないかというようなご助言をいただきました。指導ではなくて、あくまでも最終的に判断したのは 村上市でございますが、運輸局のほうからは一度点検されてはどうかというようなご助言でございま した。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) この蒲萄スキー場の今シーズン営業できないとか、休止に至る説明の中で、 索道管理者については、ちょっと言葉のニュアンスは違うかもしれませんけれども、今までいた地元 の方でなく、よそのスキー場の経験のある方をつかせなければならないような説明があったように思 いますけれども、その点はどうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 基本的にはそうではなくて、知識、技術を有している方であれば地 元の方でもよいわけでございますが、いろいろな経緯がございまして、このたびは今まで関係した方 ではなく、当初は地元の方々にお声がけをした経緯もございますが、最終的にはよそから連れてくる という考え方がよろしいのではないかというふうに市のほうで判断をさせていただいたところでござ います。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) もし今説明がありました索道管理者の件と総点検ですか、そのことがクリア されれば、来シーズンは営業が再開できるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) まず、1つは先ほど言いましたように、索道技術管理者を用意でき ることでございます。それから、もう一つは施設の総点検によりまして、あそこが悪い、ここが悪い といったところがどの程度かかるのかを把握して、それを今度、どの程度出てくるかわかりませんが、 悪いところを直さなければならないということになろうかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 今まで運輸局に提出しなければならなかった定期的な安全点検と通常の維持 管理というのは多少別物だと思うのですけれども、1年に1回やらなければならなかった点検はしな かったけれども、過去4年間、不備があったけれども、通常の運転の維持管理というのはきちんとや られていたと考えていいのでしょうか。点検と維持管理というのは別のものだと多少思うのですけれ ども、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 前にもお話しいたしましたが、スキー場を再開する前に施設が安全 かどうかを確認する適合確認検査というものをやるわけでございますが、これについては22年度と23 年度についてその一部の検査を実施しなかったということでございまして、ほかの検査についてはや っていたということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) そんな以前ではないけれども、ここ数年以内にリフトのロープというのです か、張りかえたような話聞きましたけれども、その辺ちょっと説明いただけますか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 2本の索道がございまして、そのケーブルについては21年度と22年 度の2カ年をかけて新品に取りかえております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 点検しなければならない箇所というのは、それ以外にどういうものがありま すでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 開設当初から使っているケーブルにくっつける握索器あるいはリフ ト等の点検が、こちらのほうの施設は特に古くなっているのではなかろうかなというふうに感じてお ります。こういったものをもう一度点検して取りかえなければならないのかなというふうに感じてお ります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 先ほどの説明の中に今後再発防止策の検討、それとこれまでの組織体制の抜 本的な見直しをするというような説明がありましたけれども、もっとわかりやすく具体的な説明をお 願いします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今までの体制的には、一部の職員にみんな任せていたという部分が あるように感じておりました。これは、全員で共通して認識ができるような報告、連絡、相談をする とともに、課を挙げて組織を立て直さなければいけないなというふうに感じております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 蒲萄スキー場にかかわる外部協議会の設置につきまして、いつごろどのよう なメンバーで、そのメンバーを誰が選ぶのかは具体的には今現在ありますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今現在具体的に考えておりません。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 時期はいつごろでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 具体的な時期についても今ちょっと正確な時期を考えておりません が、とりあえず施設の総点検をその動向を見ながら、準備だけは進めてまいりたいなというふうに考 えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 議員になったばかりで、まだ予算のことはよくわからないのですけれども、 もし25年度に蒲萄スキー場を営業するのであれば、3月議会において25年度の予算が計上されるとい うか、議決されなければならないわけだと思うのですけれども、その場合来年シーズンの例えば組織 的なものとか、中身のことが曖昧なままでも当初予算というのは上げるわけなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 今当初予算を組んでいる段階でございますので、じっくり検討しな がら考えてまいりたいということで、今現在細かいところまで申し上げにくい段階でございます。ご 了解をお願いいたしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ある程度の予算だけ上げておいて、新年度になって例えば細かいところを詰 めていくとかということで理解していいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 事務方としての商工観光課段階でございますが、先ほど言った総点 検の動向などを見ながら、当初予算では最低限必要なものは計上させていただいて、時期を見て補正 予算等でまたお願いするというようなことでどうかなというようなことは考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) もし仮に蒲萄スキー場を閉鎖した場合の費用について質問したわけですけれ ども、閉鎖は考えていないので、見積もっていないと、金額は出ていないという説明でしたけれども、 合併協議会とか、そういうところではそういう金額は出ていないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(田嶋雄洋君) 合併協議会を含めて、その当時閉鎖ということは全く考えておりま せんので、そういった金額は一切計算もしておりません。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ただ、閉鎖した場合に幾ら幾らかかるという数字は聞いているのですけれど も、ということはそれは朝日村時代に何かそういうことを検討といいますか、試算したようなことは なかったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私は、旧朝日村の村長でありましたときにそういう閉鎖するときに幾 ら幾らかかるとか、具体的なその見積もり等はとっておりません。そういう閉鎖するというようなこ とは考えておりませんので、具体的に幾ら幾らかかるとか、そういうものは提示していなかったので はないかなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 閉鎖でなくて、リフトの撤去費用に幾らかかるというのは、そういうのも全 然ないでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 蒲萄スキー場を仮に閉鎖する場合には、構造物等を全部撤去というこ とでありますので、リフトの支柱、また今の施設、ラビットもそうですけれども、そういう施設も全 部更地にしなければいけないというようなことであります。それらの見積もりについては、ちょっと 私も記憶はございません。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 行政改革大綱によりますと、見ますと蒲萄スキー場については、これなので すけれども、コピーしてきたのですけれども、24年度まではスケジュールとして直営プラスアウト ソーシングですか、それで後期にも同じように書いてあるのですけれども、行政改革大綱にはこのよ うに記載があって、議員の方に聞きますと、本会議においては蒲萄スキー場に関しての質問というの は議題になるようなことはほとんどなかったと、そしてまたことしの、24年度のスキー場の当初予算 においても何ら問題なく議決されていて、多くの方がことしスキー場を営業するのだと思っていたと ころ、9月の定例会で今回の問題が出て、それであっという間に営業休止、下手したら閉鎖もあり得 るような状況になるというのは、こんなに急に事業が変化というのか、こんなに大きく動くようなこ とというのはよくあることなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 休止は、それは事情によって今年度は休止をせざるを得ないということであ りますけれども、閉鎖となりますとそんな簡単に私たちは閉鎖したいのですよというようなわけには いかない。当然議会もありますし、地域住民もありますし、あるいはまたそのほかの関係者と相談の 上でじっくりと取り組まなければならない大きな問題になってきますので、そんな簡単に閉鎖とか、 そういうことではないということであります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 9月議会の一般質問におきまして、私はごみ処理場のことを取り上げました。 迷惑施設と言われているごみ焼却場については、過疎地という朝日地域、そこに建設され、逆に過疎 地の地域振興になっているものは採算性が悪いという理由で閉鎖してしまうことのないように、市長 には検討して蒲萄スキー場の将来について見通しが立つようにぜひお願いしたいと思いますが、いか がでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 合併してこれだけの広い市の面積を有する行政でありますので、本当に日の 当たらないところ、日陰の部分も出てくる可能性がありますので、そういうところをしっかりと私ど もは見きわめながら、そういうことのないようにしていきたい。大体中心部は当たりますけれども、 だんだん、だんだんに当たらなくなってくる可能性がありますので、そういうことのないように、蒲 萄スキー場においても村上市でたった1つのスキー場ということでありますので、それらも十分に踏 まえながら、関係機関とこれから密に連絡をとりながら話を進めてまいりたいと、そのように考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 今回この蒲萄スキー場の問題が出まして、いろんな方に話聞きました。そん な中で、今までの蒲萄スキー場の運営の仕方について、運営といいますか、一般の利用者の方から見 てどのような感想が出たかといいますと、お客さんというか、いろんな方から聞いた話であれば、利 用者を呼び込むための営業努力が足りなかったのではないか、またポスターも最近はデザインも写真 もほとんど同じものを使い回していて、今の時代とはちょっとずれているようなポスターになってい る話を聞きました。そういうことも含めて、そういうことをもっと努力することで、目に見えた採算 性というのは上がらないかもしれませんけれども、100人や200人のお客さんをふやすことは十分にで きると思いますので、もし来年営業を再開できるようであれば、そういうことも含めて、ただあるか ら、運営するというだけではなくて、もっと熱意のある運営をしていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 当然のことながら、今回のこの件を教訓といたしまして、新しい蒲萄スキー 場の姿にしていかなければならないのではないかなと、全てにおいてそのように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) それでは、質問の2項目めに移ります。   合併後の市民の意識調査についてであります。市長からの答弁の中には、総合計画ですか、長期 計画を立てるために市民の意識を聞きたいという答弁でした。実は、自分が考えましたのは、もっと 長期的なものでなくて、合併して5年後の今現在起きているような問題に対処するために市民の意見 を聞くようなことができればいいかなと思って質問いたしました。今現在起きている市の問題の中に は、合併によってもたらされた課題というのも多々あると思います。ですので、市長の4年間の業績 を評価すると、そういう狭い意味でなくて、この大事業であった市町村合併を総括するという意味を もってぜひ調査をお願いしたいと思いますが、どうでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それは、合併して今5年目に入ったわけでございますので、いろいろな角度 からいろいろな団体、あるいはいろいろな人たちからいろいろな意向調査とはいかないまでも、〔質 問終了時間10分前の予告ブザーあり〕意向を伺っております。例えば私がふれあいトークするのもそ うでございますし、あるいはまた提案箱もそうでございますし、いろいろなところに出かけていって、 あるいは来庁した方々にもそのとおりでありますが、具体的に全市民あるいは市民を対象としてアン ケートをとるとか、そういうことでなくてもそういうような合併してからの市民の意識がどのように 変わっているのかというようなことは把握していく必要があると、そういうことを把握することによ って第2次の総合計画、あるいはその前の後期計画等につなげていかなければならない問題であると、 そのように捉えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 質問文のところにもありますけれども、この合併後、多くの市町村ごとに異 なっていた制度が統一されました。そして、これはあくまでも自分の考えですけれども、一旦制度が 一緒になりましたので、逆にここからまた、大変広い村上市でありますので、その地域に合った政策 といいますか、対策をとるためにも、多少矛盾というのか、ちょっとあくまでも自分の考えですけれ ども、その地域に合った政策をする必要があるのではないかと考えます。確かに協働のまちづくり始 まりましたけれども、まだ始まったばかりであります。まだそこに参加している方々の考え方もばら ばらで、また予算的な問題もあります。また、その予算のつけ方も人口割、世帯割でやっており、多 少過疎地に対しては加算されているようでありますけれども、まだ協働のまちづくりでもってその地 域を住民がやっていくというのはなかなか難しいことであります。過疎地のほうへ行きますと、本当 に限界集落といいますか、そういうところも多くなっています。行政に対してああしてください、こ うしてくださいという要望を上げるのはまだいいほうだと思います。中には諦めて、我慢して意見を 言わない方も多いと思います。そういう言葉を、そういう方の意識を拾い上げるためにも、いろんな 形で行政のほうに声が届くような体制をとっていただければと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) まだ合併して5年目ということで、いわゆる公共料金等、まだでこぼこがあ るのもございます。それらについてもこれからの解決しなければならない課題でありますので、解決 に向かっていきたいなと思っておりますし、今おっしゃったように広い圏域、非常に地域あるいは集 落によっては祭りさえもできないというようなところも出てきているということと、あるいはまた自 分たちの住んでいる地域に非常にすばらしいものがあるというようなことをみんなで考え、そしてそ れを対外的にアピールしていこうではないかというようなこと、そして地域をつくっていこう、集落 を活性化させていこう、元気にしていこうということで始めたのが協働のまちづくりでありますし、 その前に地域審議会という組織もありますので、それらを通じて自分たちの住んでいるところをより よい方向に持っていく、そして自分たちの住んでいるところの宝を発掘しながら育てていく、継承し ていくというようなことで力を出していっていただければなと。協働のまちづくりもまだ1年です。 1年で結果が出るわけありません。しかし、非常にあるところでは活発に活動しているところもあり ます。そのようなことで、これが起爆剤になって地域の活性化につなげていく、そして将来的には地 域の元気を取り戻していく、そういうような組織にしてつくり上げていきたいと考えて、これからも 継続してやっていくつもりでございますので、よろしくお願いをいたします。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ぜひ広い村上市、〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕隅々まで日が当 たるような政策をお願いしたいと思います。   これで終わります。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで渡辺昌君の一般質問を終わります。   午後3時5分まで休憩します。           午後 2時50分  休 憩                                                        午後 3時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、2番、尾形修平君の一般質問を許します。   2番、尾形修平君。           〔2番 尾形修平君登壇〕 〇2番(尾形修平君) 1項目め、政策立案の過程における市民の声及び議会における一般質問につ いて。市の総合計画において市民の主体的な自治への参画を進めることにより、協働のまちづくりを 推進し、市民との情報の共有化及びまちづくりへの積極的な参加を唱えております。現状の政策立案 の過程において市民の声がどのように反映されているのかを伺います。   また、議会において各委員からなされる一般質問に対してどのように議員の意見、提案が受けと められ、反映されているのかをお尋ねします。   2項目め、本市における自殺者数の増加に対する対応について。新潟県は、全国でも人口10万人 当たりの自殺者数が4位と全国的にも高い位置にあります。その新潟県において当市は上位にありま す。さまざまな要因により悩みを抱えておられる方がいる状況の中で、行政としての取り組みについ てお尋ねいたします。   @、多様な心配事、困り事の相談がある中で、現状ではどのように対応しておられますか。   A、情報社会の中、インターネット等の掲示板等で誹謗中傷などを受けている市民及び児童生徒 がいることをご存じでしょうか。   B、市としてこのような状況を踏まえ、行政として確固たる対応を講じるため、(仮称)自殺防 止条例等を制定するお考えはありますか。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 大滝平正君登壇〕 〇市長(大滝平正君) それでは、尾形議員の2項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、政策立案の過程における市民の声及び議会における一般質問についてのお尋 ねでございますが、まちの将来像、元気“eまち”村上市を目指し、この実現に向けた取り組みを進 めるためには、より一層市民の参画と協働の推進を図っていく必要があります。この中で本年度より 交付金を活用し、市内17のまちづくり組織において、本格的な活動がスタートいたしましたが、それ ぞれの地域づくり、地域の活性化に向けての取り組みに、できるだけの支援を行っているところであ ります。ご指摘のとおり市政の運営に当たっては、市民の声をどのように反映させていくかが大変重 要なことであります。その市民の参画については、各種審議会や協議会等に、委員として加わってい ただくことはもちろんのこと、市政への提案、市民意識調査の実施、市政懇談会や市長とのふれあい トークの開催などの取り組みにより、より市民が参加しやすく、かつ実効性のある手法を講じてきま したが、まだ不十分な点も多くあります。現在総合計画や各種計画の策定に当たっては、市民の意識 調査や計画案に対する意見の徴収は実施しておりませんが、パブリックコメントが制度化されていま せん。このパブリックコメントは、本市の政策形成過程における公正の確保と透明性の向上を図ると ともに、開かれた市政の推進には非常に効果的な手法であると認識しておりますので、導入に向けて の検討を進めているところであります。   次に、議会での一般質問に対してどのように議員の意見、提案が受けとめられ反映されているか とのお尋ねについてでございますが、ご承知のように議会での提案については、本市が実施中の健康 制度への提言、新たな政策の取り組みなど、大変貴重なご意見、ご提案をいただいているところであ ります。基本的にはそれぞれの所管課に検討を指示しておりますが、複数課にまたがる課題、懸案事 項については、庁内で組織する政策調整会議において検討手法などを協議し、具体的にはプロジェク トなどの設置により検討を重ねてきました。可能なものから順次対応してまいりますが、多岐にわた る課題も多く、時間を要するものもありますので、ご理解をいただきたいと思います。   次に、2項目め、本市のおける自殺者数の増加に対する対応についての1点目、多様な心配事や 困り事の相談がある中で、現状ではどのように対処しているかとのお尋ねについてでございますが、 まず尾形議員におかれましては新潟いのちの電話後援会において日ごろご尽力されていますことに、 まずもって敬意を表させていただきます。   さて、全国でも新潟県は自殺者数が上位にあり、さまざまな要因により悩みを抱えておられる方 がいる状況であります。市民からの相談については、本人、家族、職場の方々の電話相談が多く、保 健師が対応しております。精神的なストレスにより、心の不調を訴える方が多く相談されております。 状況によっては、専門医療機関や専門相談員を紹介しています。相談は、相手の立場に立ってよく傾 聴しながら不安解消に当たっています。   次2点目、情報社会の中、インターネットの掲示板等で誹謗中傷などを受けている市民や児童生 徒がいることをご存じですかとのお尋ねについてでございますが、市民から誹謗中傷などの相談は特 に寄せられておりません。ほとんどは自分の健康問題や家庭、職場の問題などの相談であります。な お、児童生徒の状況につきましては、教育長から答弁をいたさせます。   次3点目、このような状況を踏まえ、行政として確固たる対応を講ずるため、(仮称)自殺防止 条例等を制定する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、本年6月末に新潟いのちの電話 後援会下越部長が来庁され、条例化について申し入れがありました。その後、庁内関係各課と今後の 取り組み体制などについて協議を進めてまいりました。今後の取り組みについては、市民に対してさ まざまな啓発活動や講演会を開催するなど、きめ細かな事業展開を実施する必要があると考えており ます。このため、本市では条例化も視野に入れた取り組み指針を作成いたしました。推進体制の整備 とさらなる予防対策事業の充実を図り、市民団体や関係機関などのご意見もお聞きしながら広く自殺 予防を進めてまいる所存であります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) それでは、尾形議員の2項目め、本市における自殺者数の増加に対する対 応についての2点目、インターネットにおける誹謗中傷についてのお尋ねでございますが、現時点で は本市での小中学校のインターネット等によるいじめ等の被害報告は私の耳に入っておりません。し かし、そのネット上のいじめで他県では女子中学生が自殺したケースがあります。それ以外にも自己 紹介サイト、いわゆるプロフでの悪口の書き込み、有害サイトへの接続など、負の要素が余りにも大 きいことが問題となっております。当村上市の児童生徒においても、ないと断言できる問題ではない と考えております。そこでインターネット、携帯電話をめぐる問題に対しては、各小学校の6年生児 童に対して子供向け啓発リーフレット、「ちょっと待って、ケータイ」を配布し指導しておりますし、 新学習指導要領では情報モラルを身につけることを規定し、違法、有害情報に適切に対応する能力を つくる情報教育を推進するよう学校に求め、これを受け各学校では教育課程にも位置づけて指導して おります。また、中学校では校長会、生徒指導主事が中心になって問題点について研修し合っており、 問題が生じないように努めているところであります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) では、再質問させていただきます。   きょう午前中に長谷川議員のほうから同じような質問内容があったわけですけれども、その際に 市のホームページ、また意見箱等に寄せられた案件が222件、提案が33件あったとお聞きしました。 中でも職員から12件の提案があったそうでございますけれども、その職員からの提案制度に対しての システムがどのようになっているのかお聞かせ願えればと思います。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 先ほども申し上げましたように、職員の提案につきましては平成20 年の10月に開始をさせていただきまして、本年9月まで2件が寄せられました。           〔「2件ですか」と呼ぶ者あり〕 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 2件が寄せられました。それで10月に10件で、合わせて12件という ことです。なぜ2件かと申しますと、非常に職員提案について周知が不十分だったのではないかとい う反省をいたしておりました。それでもう一つは、いつでもいいですよということでお願いをいたし ました。人間いつでもいいということになりますと、なかなかはいって提案というか、意見が出てこ ないものでありますので、今回10月から期間を限定させていただいて、5月と9月のそれぞれ1カ月 間に提案を募集する。そうした中でこちらのほうから催促をさせていただくというか、呼びかけをさ せていただいて、いただいたら10件の提案をいただいた。そういうような形で、ただ内容的には大変 事務的なそれぞれの特定の部署における事務改善というような提案ではございましたけれども、そう いう意識を持っていただいたということについては大変ありがたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 長谷川議員の提案にもありましたように、やっぱり若手の職員が気軽に意見 を政策提言できるようなシステムというか、多分そのシステムというのは、直接政策推進課のほうに 出すようになっているのか、それとも各課で取りまとめて出すようになっているのか、また市長に直 接行くようになっているのか、やっぱり職員の側からすれば上げづらい部分があると思いますので、 できれば私は市長にダイレクトに届くようなシステムにしていただければなというふうに思っており ます。今市長さんから答弁いただきましたパブリックコメントなのですけれども、総合計画におきま しては平成24年度に100%の実施率を目指しておったわけですが、いまだにそれがなされていない原 因はいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 確かにおっしゃっていること、ごもっともであります。また、県下 におきましてもその制度がほとんどのところが導入されておりまして、村上市がいまだというのは大 変残念なことであります。今まで意見を徴集しているということは、各計画を立案する際には意見を 徴集しておりましたけれども、このパブリックコメントになりますと、それに対してどういうふうに 扱って、どういうふうなものを取り入れて、どういうものができなかったということをご本人に返し て、そして公開をするという制度であります。非常に事務的な形では、かなりのボリュームを持つと いうところでありましたけれども、少し時間をかけましたけれども、来年度には導入したいというこ とで今検討させていただいているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ありがとうございました。先ほど渡辺議員から蒲萄スキー場等の件に関しま しても一般質問ありましたけれども、私が思うに、例えば今政策推進課長おっしゃったように、全て の案件でこのパブリックコメント制度を導入するというのは、なかなか難しいかと思いますけれども、 先ほどの渡辺議員がおっしゃった蒲萄スキー場の再開する件に関しても、ぜひパブリックコメント等 をとっていただきまして、市民のいろんな方々の意見を求めていただければというふうに思っており ますが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(斎藤甲三君) 今議員おっしゃられたように、何でもかんでもがこの制度というわ けにいきません。非常に市として重要な施策、また市民にとって影響の大きいもの、今蒲萄スキー場 の閉鎖、また再開というものは大変な大きな問題でありますので、やはりそういう制度を活用して市 民の声を聞くというのは大変重要なことだと、そういうふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ありがとうございました。ぜひそのようにお願いしたいと思います。   続きまして、9月の定例会におきまして坂町区長さんから陳情がありました通学路の歩道設置に つきまして、私ども経済建設常任委員会で閉会中事務調査で現地を確認した際に、荒川支所、あと地 域、学校と、当面の間迂回路を通学路として子供たちの安全確保がされたということで、対応の速さ に感心しました。現状の坂町停車場線の歩道設置はなかなか困難であり、今できる危険回避の方法と して最善の方法がとられたのではないかというふうに私は認識しております。   そこで、質問いたします。6月定例会におきまして小杉議員から三之町の奥村酒店脇の危険箇所 の問題、工藤酒店前の横断歩道設置の提案、山居町の信号の件について一般質問がされましたけれど も、その後どのように対応されたのか伺います。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) 6月議会で話がありました三之町工藤酒店前の横断歩道の関係と、それ から山居町の市道の交差点の横断歩道の押しボタン式の信号機の設置についてですが、いずれも警察 のほうと私ども、関係する区長会あるいは学校側のほうとも情報を共有し、村上警察署のほうに私ど もの考え方もお示しして、今後こんな対応をしていただきたいというようなことで要望としてそれぞ れの必要なことはお話しさせていただいております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 奥村酒店脇の道路に関してはいかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) すみません。その奥村酒店の件については、私ども市民課のほうではち ょっと承知しておりませんが。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 確かに私、6月の定例会のVTR見直してここで質問してありますので、間 違いなく小杉議員から発言はありました。市民課でないとすれば、都市整備課になるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) そういった話を承りまして、私どもの内部でもいろいろ調査とい いますか、やっている途中で、通学路のことで学校部局のほうと一緒に点検をするというふうなこと になってきましたので、その結果を踏まえて今後の事業を申請するとか、県のほうといろいろまた相 談をしていくというふうな形になろうかと思います。できることからまずやっていきましょうという ことで、田端町の横断歩道の部分につきましては信号機がちょっと難しいというふうなことで、その 場所で道路標示でスピードをダウンさせるような、そういう方法をとらないかというような提案が出 たそうですので、そういったことはできるように、新年度の予算に今私どものほうから上げさせてい ただくということで考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今ほど私、坂町の市道の件話ししましたけれども、奥村酒店の脇の道路に関 しましてはもう10年以上前から村上小学校学区のPTAとしても要望しているのです。それがいまだ に改善されていない。私なんか考えるに、単純に通学時間帯だけ片側通行にするだけでも危険回避は できるのではないかと。だから、今できることからやっていくって課長今おっしゃいましたけれども、 10年前からですよ。いかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私、10年前からという話今初めて聞いて、大変申しわけなく思っ ているのですけれども、そういう交通規制関係につきますと、公安委員会のやりとりとか出てきて、 なかなか改善に至らなかったのかなというふうに思っております。また帰りまして詳細を聞いてみた いと思います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ここで幾ら言ってもあれなので、陳情された案件にはある程度速やかに対応 されているように思うのですけれども、議員の一般質問で提案された件に関しては腰が重いように感 じるのは多分私だけではなくて、前回の定例会で本間議員のほうからも区長さんの要望は聞くけれど も、なかなか議員の要望は応えてもらえていないというようなお話もありましたし、ぜひ本当に予算 を伴わないでできることはすぐにでも始めていただきたいというふうにお願い申し上げます。   次に、私が6月定例会において本市のエネルギー政策について一般質問をさせていただきました。 市長からも今後の施設整備に関しては積極的に導入を図りたいとの答弁をいただきましたが、市長、 間違いございませんよね。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) これからつくっていく公共施設等について可能なところ、可能な限りやはり 新しいエネルギーを設置していかなければならないと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) そこでなのですけれども、9月の定例会におきまして、補正予算において小 学校の備品購入費で65万、中学校の備品購入費で200万円でストーブの購入が上げられました。委員 会で質問をしたところ、これは学校教育課だったのですけれども、灯油のFFファンヒーターだった ということでありました。私ばかりではなくて、多分そこにいた委員の方は腰が抜けるほど驚いたの をきのうのように私記憶しているのですけれども、当市として本年度より地球温暖化対策、再生可能 エネルギーの推進及び未利用木材の利用を目的に木質バイオマスストーブの補助金を市民に対して行 っているにもかかわらず、市の政策との整合性、一貫性がとれていないような気がするのですけれど も、市長、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) 恐らくそこの、どういうような状況かはちょっと今わかりませんけれども、 そのところにいわゆる木質バイオマスストーブあるいはまきストーブをつけるのは困難なのではない かなと、そういう状況ではないかなと思っております。教育委員会のほうとも話し合って、できる限 りそういうような新しいクリーンなエネルギーを導入するようにという話はいたしておるところでご ざいますので、その件についてはそういうことではないかなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、伺います。   学校教育課長、このFFのファンヒーターを導入した経緯についてお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 先回の9月定例会でお願いしましたFFの暖房機器の入れかえでご ざいますけれども、たしか山北の小学校だったか中学校かちょっと忘れましたが、と荒川地区の学校 だったかと思います。ほかの教室につきましても全てFFの暖房機器、40台から50台の機器が配置さ れております。その中の数台が故障して、この冬の暖房に支障を来すということで、9月定例会で補 正をお願いしたものでございます。よって、数多い中のFFの一部が壊れたということで、そこだけ 確かに新エネ、省エネの機器を導入すれば一番いいのかもしれませんが、他の教室との兼ね合い、そ れから配線等の兼ね合いもございまして、同様のFFの暖房機の備品購入をお願いしたということで ございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今の学校教育課長の答弁を聞いていますと、今後も学校の現場内では木質バ イオマスストーブは普及することはないというふうに私は思ったのですけれども、教育長がおっしゃ られている教育の視点から木質バイオマスストーブを導入することは、学校現場においての自然教育、 社会教育の視点でもすばらしいことだと私は感じているのですけれども、教育長、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) そのとおりであります。すばらしいことだと思います。 〇2番(尾形修平君) すばらしいことがわかっていてなぜしないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(工藤泰則君) 新しい生涯学習センターをつくるときにそういうふうなものを一生懸命に 私は新しい暖房あるいは冷房として使うようにというようなことを設計業者に話をしたり、いろいろ したわけでありますが、見積もりをとってみますというと約2,000万くらいから3,000万くらいの差が 出たというようなことから、その導入を新しいところに入れることはできなかったわけなのでありま すが、今市長の話を聞きますというと、新しいものをつくるときにはというお話がありましたので、 今後はそのようにしていきたいと思いますけれども、今課長が言ったように各学校の1つ、2つ入れ かえるときにはなかなか難しいのではないかなと、そのように思っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ですから、そういう観点からすると、学校現場ではこの先も採用されないと、 これから新しい学校が建つ予定も何もないわけですから、そうなるのではないかというふうに思って おります。   私が推測するに、何でFFのファンヒーターを採用するかというと、簡単なわけです。ボタンを 押せばつくし、木質バイオマスのストーブというのはやっぱり灰の処理とか、原材料を補給しなけれ ばないとか、いろいろやっぱり容易でないですけれども、そういうことを子供たちに経験させること、 私らは子供のころは石炭を担当を決めて、毎日のように触れていました。そういうことをすることは、 本当に学校の現場において情操教育にもつながるし、この地域のエネルギーを地域で使っているのだ ということを知らしめるためにもいいことだと思っているのです。教育長も同じ意見ですけれども、 ただその1台、2台をかえていくと、その1台、2台からかえていかなければだめなので、今後でき るのであれば、小学校は難しいかもしれないですけれども、中学生であればそのぐらいのことは幾ら でもできますので、ぜひとも採用していただくようにお願いしたいと思います。   早く終わると約束したので、次行きます。続きまして、皆さんのお手元にお配りしておりますけ れども、資料1でちょっと説明させていただきます。今村上市の、この1番にあるのですけれども、 多様な心配事、困り事や相談がある中で、今市としては社会福祉協議会に心配ごと相談所の委託契約 をして行っているということで、これは村上本庁ですけれども、村上本庁、荒川、神林、朝日、山北 と、本庁に関しては月に4回、各支所に関しては月に3回の相談窓口を受け付けているということで すが、福祉課長、これで間違いございませんか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 各支所ごとの開催日については、議員おっしゃるとおりでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この数字、皆さん見ていただいてわかるのですけれども、私は村上支庁、年 間で、年間ですよね、これ。43件。異常に少ないなと思ったのは朝日支所、20件。これ多分月に3回 で、相談される方が支所に足を運ばなければなかなか相談できない状況に今あると思うのです。そん な中で私が提案したいのは、全ての相談窓口を本庁で受け付けるというようなことは、市長、できな いものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) ちょっと理解できないのですけれども、全部の相談窓口を本庁で受け付ける ってどういうシステムになるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) すみません、舌足らずで。私が申し上げたいのは、相談に関しても、相談事 項ということで20項目ここへ上がっていますけれども、それ以外に先ほど質問したインターネット等 の誹謗中傷に関してもあるわけです。本庁に相談が寄せられていないということですけれども、現実 問題としてあります。その方が警察に行くわけです。警察に行ってもなかなか事件性が立証できない がために、ほとんどの案件で泣き寝入りをしているというような状況になっているわけです。私が今 申し上げた窓口を一元化できないかというのは、本当にさまざまな悩みがあるのです。そんな中で気 軽に、市の窓口が一本化になっていれば、こうこう、こういうことで相談したいのだけれどもといっ たときに、その件に関してはではこちらでお願いします、その件に関してはこちらでお願いしますと いうような、その窓口の方が専門員がいて相談できれば一番いいのでしょうけれども、そういうこと を申し上げているのですけれども、いかがでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(大滝平正君) それぞれの支所で、恐らく相談の内容によってはどちらのほうに行って相談 したほうがいいですよというようなアドバイスもしていると思いますし、また相談員が5名くらいい るのかな、その相談員の得意分野等もありますので、そういうようなところで出かけていって相談し ている方もいると思いますので、一元化して、果たしてでは遠くからそこに来てくれるかということ になると、非常に問題があるのではないかなと、そのように考えておりますので、今後見きわめてい きたいなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 市の場合、多分こういう相談が寄せられるのは福祉課及び保健医療課、あと 市民課にもそういう相談が寄せられるかと思うのですけれども、そのときに例えば自分たちの課で対 応できないものに関しては、どういう処理の仕方をしていますか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(斎藤 勉君) 福祉課のほうにご相談された方に関しましては、当然生活相談という方 のほうが大方占めるわけですけれども、相談の話の中でもし他課に属するようなご相談であれば、そ の担当の課のほうから来ていただいて、一緒にご相談に乗っていただくということで対応させていた だいております。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 保健医療課のほうで対応しているのは、鬱病とか心の病に入った 方の相談が多いのですけれども、保健師に聞きますと、例えば山北の方からこの本庁にわざわざ電話 をされて、また来庁されてご相談があると、いわゆる地域では相談員は顔がわかるし、嫌だというこ とで、地区を越えて来ている方々も多いようでございます。 〇議長(板垣一徳君) 市民課長。 〇市民課長(西村 治君) お尋ねがありましたので、市民課のほうからもお答えさせていただきま す。   私どものほうには市民相談ということで、電話で心の病について窓口に相談が入ることがありま す。そういう場合は、内容をよくお聞きして、話の区切りのいいところで保健師さんにそういう相談 はつなげさせていただきますというようなことで、そちらのほうにつなげる形で相談に乗っていただ くという対応をとっております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 国には自殺対策基本法というのがございまして、同法は近年我が国において 自殺による死亡者数が高い水準で推移していることに鑑み、自殺対策に関し基本理念を定め、国及び 地方公共団体の責務を明らかにするとともに自殺対策の基本となる事項を定めること等により、自殺 対策を総合的に推進して自殺の防止を図り、あわせて自殺者の、ここ大事なのですけれども、親族等 に対する支援の充実を図り、もって国民が健康で生きがいを持って暮らすことができる社会の実現に 寄与することを目的としております。この同法で第4条が今度地方公共団体の責務になっているわけ ですけれども、地方公共団体は基本理念にのっとり、自殺対策に対して国と協力しつつ、当該地域の 状況に応じた施策を策定し、及び実施する責務を有するとなっております。この法に基づき、現在村 上市で行われている自殺対策について伺います。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 先ほど市長からも答弁ありましたけれども、保健医療課では相談 以外にさまざまな事業を展開しております。例えばアンケートといって、特定健康診査の中で審査申 し込みをする中での裏面に心の健康アンケート調査というようなものを設けまして、いわゆる丸をつ けていただいた中で多い方については訪問に行っているとかいうのもございますし、また広報活動で は、尾形議員さんもおわかりとは思いますが、こういうのを、ちゃんと眠れていますかというメッ セージカードを市でつくりまして、これをコンビニとか銀行さんとか、またATMのあたりに人目に つかないところで持っていかれるような形で啓発活動を行っております。さらには、講演会等も行っ ていますし、ゲートキーパーの要請講座等も実施しております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今ほど課長のほうからありました、9月1日ごろにこの自殺対策に関する特 集というのですか、9月がたまたま自殺対策の推進月間だったものですから、市としても大きく取り 上げていただいたというふうに認識しております。あと、資料2のほうなのですけれども、先ほど来 市長のほうからご紹介していただいておりますけれども、私も新潟いのちの電話下越支部というとこ ろに所属しておりまして、月1回の例会を重ねております。その中で、これは12月5日現在の資料な のですけれども、この数字を見て皆さん驚かれるか、納得されるかは別としまして、月平均、今新発 田であれば31件ぐらいのコール件数に対して、村上管内は63件とほぼ倍のコール件数があると、それ だけ潜在的に心を病んでおられる方がおるというのが現状であります。   そこで、先ほど来姫路議員からもご提案ありましたけれども、全国で初めて2008年に平塚市で平 塚市民のこころと命を守る条例が制定されました。続きまして、日野市におきまして日野市自殺総合 対策推進条例が制定され、全国で3番目に新発田市民のきずなを深め「いのち」を守る条例が制定さ れました。条例制定の大きな意味として、議会を含む地方公共団体の意思表示として、市としては絶 対自殺は許さないという強いメッセージを発信することにあると思います。新発田市の条例は、議員 発議で行われましたけれども、当市においては行政の主体性を示す観点からも、ぜひとも早急に理事 者提案として上程していただけるように〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕お願いいたします。   終わりに当たりまして、村上、この地域でこれだけ潜在的に心を病んでおられる方がおるわけで すから、先ほど来話題になっております新村上総合病院におかれましては、ぜひ診療項目として心療 内科等の科目を設置していただければという思いを込めまして、私の一般質問を終わらせていただき ます。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで尾形修平君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会いたします。   また、10日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時46分  散 会