平成27年村上市議会第1回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成27年2月25日(水曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名                               第 2  平成27年度村上市施政方針及び議第3号から議第13号までに対する代表質問          議第3号から議第13号まで委員会付託                                                                    〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君 7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君 12番   川  崎  健  二  君   14番   三  田  敏  秋  君    15番   小  池     晃  君   16番   姫  路     敏  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君 19番   小  林  重  平  君   20番   佐  藤  重  陽  君 21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(1名) 13番   木  村  貞  雄  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市長職務代理者                   鈴   木   源左衛門    君        副  市  長        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    高   田       晃   君        財 政 課 長    菅   井   晋   一   君        政策推進課長     渡   邉   欽   也   君        自治振興課長     大   滝   一   芳   君        税 務 課 長    板   垣   喜 美 男   君        市 民 課 長    佐   藤   勝   則   君        環 境 課 長    吉   村   和   昭   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     佐   藤   憲   昭   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    東 海 林   則   雄   君        会 計 管 理 者    忠       芳   夫   君        農 業 委 員 会                   遠   山   昭   一   君        事 務 局 長        選 管 ・ 監 査                   米   山       聡   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    渡   辺   正   信   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    本   間   誠   一   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長       橋   邦   芳        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は25名、欠席の届け出のある者1名です。定足数に 達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の会議は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願いを いたします。           〔「議事運営について」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 18番、滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 議事運営についてお伺いをしたいと思います。   きょう、今机の上に本日の代表質問者通告書一覧表というのが乗っておりました。これで見ます と、村上市議会には7つ会派があるのに、3つしか、3会派しか通告をしていないという状況のよう です。会派制をとって一番大事なのは、この1年に1回の代表質問あるいはそれぞれの会派での活動 もあるでしょうけれども、議会として一番大事なのは、表壇に立って言えるのは、この代表質問だろ うというふうに思います。しかも、この代表質問については、議会運営委員会というものですから、 委員会から順番も、持ち時間もみんな決められた中で、今回の代表質問が行われるということに段取 りはなっているわけです。それが、なぜ4つの会派がです、通告もしない、あるいは代表質問をしな いという状況についてです、各会派からどのような、やらない理由といいますか、そういったものが あったのか、議長にお伺いをしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 大変ご苦労さまです。   まずです、この代表質問の取り扱いについて、私から若干お話しさせていただきたいと、こう思 います。まず、代表質問は、地方自治法や会議規則に規定されているものではございません。会派の 申し合わせによって、各会派の代表者が質問をすると、いわゆるその性格性は、会議規則に定める一 般質問と同様であるというふうに私は捉えております。また、村上市議会では、施政方針あるいはこ の平成27年度の当初予算に対する一般質問を一括して行うこととしております。その方法は、全く 代表質問によるものとして、議会の先例に基づいて実施をしているという現状でございます。   3点目は、代表質問については、あらかじめ議長に代表質問を行う者の通告を行うこととしてお ります。その質問内容については、通告を行わず、通告は定例会の初日の正午までとしており、代表 質問は大会派から順に行うことと、その順序もあらかじめ決定をしているというのが現状でございま す。   それから、4つ目ですが、議会運営委員会、これは先般の議会運営委員会でありますが、2月 17日に決定した代表質問の順により、通告のあった会派代表者が代表質問を行うと。これに基づい て私は、通告がなかったために代表質問の順を、今ほど滝沢議員からお話しありましたが、市民クラ ブさん、日本共産党さん、凛政の風村上未来さんにきょうは代表質問をしていただくと、こういうふ うに考えております。   どうぞ、滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今幾つか理由述べられましたけれども、私もその代表質問の意味合いとい うものを、私は今のお答えの中からは見出せない。あるものについては、一般質問と代表質問がある いは混同されているような理解をされている。通告をするのであれば、一般質問は、これは個人です から、個人としての可否といいますか、やる、やらない、それは個人に任されているわけです。代表 質問は会派に、会派ですから、1人のいわゆる会派に属さない人がやる権利すらない、それほど非常 に重たいもの、しかも会派の意味合いというのは、基本条例にちゃんとあって、会派として動く、先 ほど言いましたけれども、会派としてこの議会で態度を表明するのは1年にこの代表質問しかない。 それがです、ことしはやりませんよという会派が、ほかにいろいろな事業あるいは研修をやったとし てもです、表壇に立つ、この代表質問の機会をみずからとらないということは、私は会派にとっても 存立にかかわると思うのです。そういった意味合いから、私は、しかもこの代表質問の対象は平成 27年度の市の方針を、あるいは予算を決める非常に重たいものだと思うのです。それに対する質問 すらないと。会派としての代表質問がないということは、私は基本条例にある会派の存立すら疑われ ると思うのです。10人であれ、8人であれ、2人であれ……ですから、私はもう一度各会派の、今 回やらなかった理由をお聞かせいただきたい。ただ、ありません、ああ、そうかと、こういうわけに はいかぬと思うのです。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司議員、後日ですね、会派長会議、滝沢議員も会派長でありますので、 その時点で、そのときに発言し、提案していただきたいと思いますが。   滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私は、こういう事態のときにこそ、それぞれの会派の代表から、私は会派 代表者会議ではなくて、この議会で私らのところはこういう意味合いで今回はやりませんということ を表明してもらいたいと思うのですが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 私は、それを考えておりません。きょうは、この通告してある順に従いまし て代表質問を行います。 〇18番(滝沢武司君) 通告の順にというのは、これは議長の権限ですから、そこまで私は侵しま せん。しかし、今回のような事態にです、こういうようなことはやっぱりあってはならないと、やら ないのだったらやらないだけの理由をきちっと示していただきたい、今後のためにもお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 21番、相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 今の滝沢議員の質問は、私は簡単でいいけれども、やっぱりこういうこと で辞退しますということを本当は簡単でいいから言うべきだと、そんなふうに私は考えています。た だ、期日まで通告がなかったからということで、事務的なことで片づけるのはやっぱりちょっと何な のだろうと、議員はある程度わかっていたとしても、市民はどうしてなのかなとわからない部分があ ると思いますので、その点は本当に簡単でいいから報告すべきだったのではないかなと、そんなふう に思います。 〇議長(板垣一徳君) 会派でどうしても代表質問をしなければならないという義務とか、そういう ことはございません。通告制に一般質問と同じくなっているわけですから、通告をしなかった会派は このたびは代表質問は要らないと、しなくてもいいという結論に至ったので通告しなかったと、議長 はそう思っています。 〇21番(相馬エイ君) はい。 〇議長(板垣一徳君) 19番、小林重平君。 〇19番(小林重平君) 今の会派が質問しないということに対して、いろいろな発言がありました。 私は清流会でありますが、清流会で決めて、今回は代表質問はしないということに決定したわけであ ります。それに対して私から言わせれば、しないのは変ではないかと、どういうのだということは会 派に対する侮辱だと思っております。こういう発言はやめていただきたい。それを申し上げて終わり ます。 〇議長(板垣一徳君) 皆さんに申し上げます。この場は本会議場であります。立派な市民のために なる議論をしていただきたいとお願い申し上げます。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、4番、鈴木いせ子さん、16番、姫路敏君を指名 をします。ご了承願います。                                              日程第2 平成27年度村上市施政方針及び議第3号から議第13号までに対する代表質問      議第3号から議第13号まで委員会付託                 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、これから平成27年度村上市施政方針及び議第3号から議第13 号までの11議案に対する代表質問を行います。   本日の代表質問は、昨日の正午までで通告を締め切ったところ、市民クラブ、日本共産党、凛政 の風村上未来の3会派から通告がありました。したがいまして、本日の代表質問は、配付してありま す代表質問通告者一覧表の順に行います。   最初に、市民クラブの代表質問を許します。   7番、冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) おはようございます。図らずも代表質問トップバッターになりましたが、 市民クラブの冨樫が提案されております施政方針並びに平成27年度予算について何点かについて質 問をさせていただきたいというふうに思います。   施政方針のトップにも出ておりますけれども、昨年成立したまち・ひと・しごと創生法による地 方版総合戦略の策定が全国的に進められているということであります。当村上市におきましても、第 1次村上市総合計画に基づくまちづくりを進めてきましたが、地方版総合戦略の策定に合わせて総合 計画の見直し作業に着手するとしてあります。そして、見直しに当たっては、地域間競争に勝ち抜き、 若い人たちが明るく、生きがいのある未来を描くことのできるような思い切った政策を盛り込んでい きたいというふうに述べられております。大変すばらしい方針だというふうに思いますが、これに関 しまして、基本的なことからちょっと質問いたしたいと思います。   政府は、この地方版総合戦略を2015年度、今年度じゅうに各都道府県並びに各市町村に策定す るように求めておるようでありますが、この地方版総合戦略と村上市が見直しを検討している市総合 計画の関連性というのですか、どのような形で、どのような構成メンバーで検討をしていくのか、ま ずお聞きいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) この地方版総合戦略につきましては、政府のほうで 3月6日まで提出をせよという通知が来ております。今その中でいろいろ調査の中で組織をつくりな がらやっているところであります。また、総合計画の策定の見直し等もいろいろ整合性等も加味しな がら、それを今練っているところであります。議員の皆さんには、3月4日の全員協議会である程度 の事業内容の計画についてお示しできると思います。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) それぞれ2つの総合戦略と市の総合計画と、この見直しと、どういう形で 進められるのですか、同時に同じメンバーでされるということですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 議員ご承知のとおり総合戦略につきましては、人口減少問題にいか に対応していくかというところが大変重要なキーワードになっております。また、第1次の村上総合 計画につきましても、定住の里アクションプランというようなことを中心に、村上市の人口をいかに 維持していくかということが主眼となっております。相通じる部分がございますので、そういった部 分につきましてはお互いに調整を図りながら、より実効性のある計画にしていく必要があるというふ うに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 非常に大きな課題でありますので、それこそどこから手をつけたらいいの か、どういう組織で検討するのか非常に迷うような大きな課題でありますけれども、この問題につい ては国立社会保障・人口問題研究所の推計に基づく人口減少にどう歯どめをかけていくのかというこ とから提議がされているわけでありまして、今まで比較的人口減少はどこでも言われてきたのですけ れども、我々自身も含めてそう切迫感というものは持っていなかったというふうに言っていいのでは ないかというふうに思いますし、当村上市においても人口問題対策委員会は設置をされて検討はして きているわけでありますが、政府のここに来ての方針は極めて急ぐと、大変な重大な危機感を持って いるというふうに言えるような形で、政府が主導する形でこの問題の検討を急がせているというふう に言えると思うわけでありまして、前の総務大臣、増田先生なんかが非常にさまざまのところで本で 書いたり何かして、非常に大きな波紋を呼んでいると。それこそ全国の市町村の約半分、869の自治 体が消滅可能都市だというまで規定をしているわけです。そういうふうに言われてみると、消滅する かどうかは別といたしましても、大変な事態なのだなというふうに我々も、私自身も受けとめていま したし、そういうふうに受けとめていかないと、これからの市の維持が非常に厳しくなるというふう に思うわけです。   村上市も、定住自立圏構想で中心市を担うということを宣言をしておるわけでありますが、これ は創生会議は民間の組織でありますから、自由に研究した結果を言うのでありましょうが、この定住 自立圏構想を打ち上げた、このことについての市のお考えをお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 先ほどの質問、地方版総合戦略はどの部署でやるの かということでありますけれども、先ほど答弁がなかったと思いますけれども、今まで人口減少問題 対策委員会というのを組織でつくってやっていました。それを今度総合戦略推進本部会議ということ で名前を変えまして、その中でいろいろ協議をして決定をしていくということでさせていただいて、 今進めております。ただ、政府とのこっちからいろいろな事業を出しているのですけれども、なかな かそれはだめだよとか、いろいろその調整がなかなかこっちでいい案出してやっても、向こうでいろ いろとめられたという、そういう事例もありますので、やりとりを今しながら調整中でございます。 その中でやっていくということであります。また、定住自立圏につきましては、合併前から広域事務 組合で一緒にやっていた事業、消防ですとか救急、急患診療所の運営、そういうものをこの中でいろ んな全体的なこの地域のそういう問題に対して共同で取り組んでいく、またそれを来年度9月ぐらい をめどにある程度策定をしながら、協議をしながら、関川村と粟島浦村と協議をしながら、これから 全体でやっていく事業、ごみ処理場の問題もありますので、共通の課題についていろいろ話し合って 事業を展開していくということであります。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 当村上市は、1,174平方メートルですか、広大な地域を要する市でありま すので、人口はともかくとして、この地域の中核都市として頑張っていかなければならない、そうい う任務を持っているというふうに私も思っておりますし、そういう気概でぜひとも頑張っていくべき だというふうには思っておりますが、政府が言っているのは、日本創生会議が言っているのは、この 人口減少は東京一極集中が、この人口急減の最大の原因なのだと。したがって、これを阻止するため には、地域に人口が20万ぐらいの中核都市をつくって、東京への流れを食いとめるダムの役目を果 たすことを構築すべきなのだというふうに提案をしておるようでありますが、当村上市はどういう観 点でこの村上市を守っていこうというふうにされているのかお聞きいたします。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 議員おっしゃるような人口流出、東京への一極集中というような形 で、若い世代が学校を卒業すると東京のほうに就職し、定住してしまうというような形が大きな、い わゆる社会減というような形で問題になっているわけでございますが、これは必ずしも地方の自治体、 一市町村、1市だけで解決するような問題ではございません。ご承知のとおり国のほうでも、また県 のほうでも政策の一番の課題として取り上げておりますので、そういったものも見据えながら、市と してやれるものをなるべく早くやっていきたいということでございます。市のほうでは人口減少問題 対策委員会ということで、平成25年度に人口減少問題チャレンジプランというものを構築いたしま して、もう既に平成26年度から着手しているわけでございますが、そういったものをベースにし、 またなおかつ今回取り組んでおります地方版総合戦略への取り組み、国からの大きな支援も期待でき るものでございますので、そういったものを十分に把握し、また職員の英知を結集しながら、戦略づ くりに努めていきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 東京一極集中を防ぐということは、各地方で頑張るということより非常に 大変であり、また大切でありますが、政府の果たすべき、国が果たすべき役割は非常に大きいという ふうにもちろん言えると思いますし、そのことなくしては、東京一極集中を阻止するというふうなこ とはできないというふうに思うわけでありますが、しかし、しからば、では地方は何をするのかと、 ここが問題になってくるというふうに思うのです。さまざまやることは、今までもやってきています し、これからもやることだっていっぱいあるとは思います。しかし、それぞれの対処策で果たしてそ れが、地方が生き延びていけるのかというふうなこと、非常に危惧をするわけでありまして、大きな 戦略、村上市はどういうふうに進むのだと、こういう大きな戦略のもとで個々の政策を進めていかな いと、結局は総花的になって、じり貧になっていくのではないかと、これを非常に危惧するわけであ ります。   そういうことについて、この村上市はこの圏域で、例えば創生会議だとか言っているように、地 方中核都市として20万ぐらいの規模は想定しているようでありますが、そういうふうなことを考え るとすれば、しからば、では村上市は村上市単独でいく、あるいはこのまま阿賀北を一つのブロック としてこれから生き延びていく道を選ぶのかと、こういうようなことの基本的なことが問われている のではないかと思うのですが、その辺についてはいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 本当に議員ご指摘のとおりだと思います。また、村 上市といたしましては、いわゆる今まで掲げてきた定住自立圏、定住の里づくりということで、やは りこの地域に住みたい、また住んでよかった、そういう自覚ができる、そういう政策をこれから、今 までもやってきましたし、これからももっとそういう魅力、地域の魅力を発信して、安心して生活で きる、そういう地域をつくっていかなければ、やはり定住はしない、人口もふえないことであります。 子育てもそうでありますけれども、いろんな面でやはり魅力ある地域づくり、磨きをかけて、アピー ルをして、どこでも人口減少はあるわけでありますので、その中でやはりそれを食いとめて、この地 域の活性化につなげていきたい、そんな思いでやっております。   ただ、まだその中核都市等のそういう構想については、今のところまだ各自治体でこの総合戦略 を練っている段階でありますので、その先まではまだいろんな具体的なものは出ておりませんので、 それは今後やはりどの地域で、ではスクラムを組んでやっていくかという、そういうのはこれからの 対応になるのではないか、また国のいろんな情報、また県の情報等も取り入れながら、全体でこの地 域、この県北どこまでエリアでやっていくかというのは、これから考えなければいけないということ であります。   ただ、今までも阿賀北首長会議というのも開催していまして、いろいろ阿賀北でどういう問題が あるか、また共通の問題意識を持って、この地域をどう発展させていくか、その前段としての組織も つくって、今首長間でいろいろ情報交換をしている中であります。その中で、いろいろいい知恵が生 まれてくるのではないかなと期待をしております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 魅力ある都市づくり、これはさまざまなあらゆることをやっていかなけれ ばならないわけでありますが、基本はこの地域経済をどうやって守っていくのかと。結局人口が都市 に集中しているというのは、若い人が都市に集中するというのは、結局は働き口、職場の問題だとい うふうに思うわけです。そうすれば、何といったってここに生活できるだけの働く場を確保しなけれ ばできないわけでありまして、これは一市長さんがやるべきことではもちろんないわけでありますが、 この地域の地域経済をいかに守っていくのか、ここをまずは第一に検討しなければならないと思いま す、考えなければならないことだというふうに言えると思うのです。そういう面では、ここの問題を、 魅力あるまちづくりというのは、もちろんいろいろ考えて、さまざまあらゆることをやっていく必要 があると思うのですが、この地方経済、さまざま創生会議だとか言っているのは、この地域にある資 源、資本を集中的に投資をすることによって、その地域の経済が活性化すると、こういうことを目指 すべきだというふうに提起をしているようであります。幸いにというのですか、この村上市には日本 海東北自動車道が全走するだとか、あるいは岩船沖の洋上風力の問題が出てきているだとか、可能性 としてはもちろんあるわけでありますが、そういう面では、この地域の単なる特産物をどうするかと いうふうなレベルではなくて、もっとこの村上市が生き延びていくにはどこに投資をすべきだとか、 こういうことをもっと市としても真剣に考える必要があるのではないかというふうに思うのですが、 いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 議員おっしゃるとおり、やはり雇用の場、働く場が なければ、この地域も発展しないということで同感だと思います。来年度、産業振興懇談会というこ とで、中小企業の皆さんといろいろお話をさせていただきながら、この地域のいろんな、どういう制 度がいいのか、またどういう補助金がいいのか、その辺も含めて、今現在いる中小企業の皆さんを活 性化をして、雇用にまたつなげていきたい、そんなことで力を入れて考えております。また、日本海 東北自動車道もそうですけれども、洋上風力発電、これから大きなプロジェクトが、大きな事業でや ってきます。それらも見据えて、やはり夢のあるそういう場所だということをアピールをしながら、 いわゆる地域経済を盛り上げて、また雇用の場もいろんな面で対応しながら、この地域の活性化に向 けてやっていきたいということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) この間の新潟日報の特集で、「転換期を語る」という特集記事の中で、経 営競争基盤の最高責任者の富山さんというのですか、ありのままの日本の現状を見ようというふうな 見出しで大きく記事として載っておりましたが、これによりますと、我々の見る視点も毎回振り返る 必要があるなんていうふうに非常に思ったのでありますが、坂の上の雲を目指す段階は、もう日本は 終わったのだと。アベノミクスによるトリクルダウンはもう期待するのは無理があるのだと、その現 実は見るべきだというふうに言っているわけであります。経済構造が変わって、グローバル経済とロ ーカル経済が産業構造的に切れてしまっているのだと。したがって、風が吹けば桶屋がもうかるとい うことは、ほんの少ししか起きないのだと、そこをきちんと日本人は見定めよというふうに言ってい るわけです。そして、少子高齢化と人口減少で地方経済は非常に疲弊していると、コンパクトシティ ー化を含めて、地域の経済の中で労働生産性を上げることを考えなければ、そこを目指すべきなのだ と。地方の賃金水準を上げて、雇用の安定を図ることを目指せと。   その次に、今度中山間部からは順次撤退をして、もう一つの東京一極集中の流れを食いとめる山 をつくるべきであるというふうに言っているようですね。それから、人口30万ぐらいの地方都市と いうふうに言っていますけれども、この中で共働きをして、年収600万から700万ぐらいで働ける 職場を確保して、その働く場の近くに住んで、その近くにじいちゃん、ばあちゃんがいて、子供の面 倒を見てくれたりして、子供2人ぐらい育てて大学までやれるような生活モデルを各地方につくるべ きだと、こういうふうに言っているわけです。   私も非常にこれは同感だなという感じがするのでありますが、そういう、もう一度この日本経済 というのは、この地域の経済を見直す、そういう時期に来ているのではないかと。あうんでこうやっ て、魅力あるまちづくりなんて、そういう小手先と言ったら大変失礼ですけれども、そういうことに よってだけでは、この人口減少の急激な流れを食いとめることは無理だというふうに感ずるわけであ ります。非常にそういうふうに改めて思っているわけでありますが、石破地方創生担当大臣がことし の年頭所感の中で言っておりますけれども、東京一極集中を是正すること、そして若い世代の就労、 結婚、子育ての希望の実現をさせること、そして地方特性に則した地域課題を解決する、この3つの 観点から人口減少問題に取り組んでくださいというふうに言っているわけです。そして、平成27年 度を初年度とする総合戦略を政府としてはつくっていくということでありまして、しかし、この地方 創生は地方の知恵にかかっているのだというふうに言っております。ことしを初年度に本格的に移す 年であるし、したがって地方の個性を尊重して、それぞれの発想や地方の創意工夫を後押しするのが 政府の役目なのだと、地方のことを一番よく知っているのは地方なのだと、したがって現場の知恵を 持っているのは地方なのだと、地方創生の主役は地方だというふうに言っておるわけで、非常に地方 に期待をしているというのですか、地方の創意工夫をあおっていると、言い方大変失礼ですけれども、 そういうふうに感ずるわけです。これを受けとめて、ではどうするのかというふうなことをもっとも っと大きな議論をしていく必要があるのではないかと。   ただ、時間的に、今年度中に総合戦略をつくりなさいだとかというふうに言っているわけですが、 非常に無理もある感じですけれども、これは本当に全庁を挙げてというのですか、あるいは一般の民 間人を含めて知恵をかりてというか、急いで、今までのようなというのは、一定の期間を区切って、 ゆっくりというふうにはならないわけでありますから、とりあえずこういうふうにする。そして、手 直しはいつでも随時やるだとか、こういう体制をつくる必要があるのではないかというふうに思うの ですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 議員おっしゃるとおり、アベノミクス効果につきま しては〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕やはりまだまだ地方には恩恵がない、大変まだま だ厳しい状況が続いているというのは認識をしております。総合戦略につきましては、本当にいろん な面で知恵を出して作成しているところでありますけれども、ただやはり時間がない中で、全職員に もネットで知恵を出していただきたいということでいろいろ流して、それを吸い上げて、今つくって いる段階でございます。本当にそういう意味では、市役所の職員も考え、またいろんな地域の、また 考えもございますので、来年度先行型につきましては、来年度いろいろそれを聞く委員会を、審議会 ですか、委員会をつくって、その中でいろいろまた民間の知恵を出していただきながら、その中身に ついていろいろまた議論をして、それでこれから取捨選択をしながら、また1年後に効果があるもの については継続しますけれども、そういう5年間の計画の中で、新たなまたいいアイデアが出れば、 それが可能ですよというようなことも指示をいただいておりますので、その中で一生懸命に努力をし ております。   ただ、国の縛りもいろいろ出てきまして、やりとりの中でどういうものがこの地域に合っている か、またここまではだめだよというやっぱりいろいろ制限も加えられておりますので、そういう発想 の中で鋭意努力をしているところでありますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) こればっかりやっているわけにはいきませんのですけれども、あとはもう 一つ、この東京一極集中を防ぐためのダムの役目をつくれというふうに言っている、それはそれとし て非常に大きな、大事な、そういう必要性を感ずるのでありますけれども、またこの人口問題につい ては、別な見方の人も、本に書いたり、いろいろ言っているわけでありますけれども、やはり日本が これまで進んできた経済第一主義というのですか、経済成長を追及する、そのことに精いっぱい必死 になってやってきたこの日本のあり方を見直すチャンスでもあると。人口減少は、当面食いとめるこ とは難しいけれども、しかしこの地域の規模に合った、自分たちがそこに住める、そういう社会、人 口の一定のところで、今1億2,000万ですか、21世紀の末には5,000万を割るというふうに想定を されていますけれども、そこまでいかないように一定のところで食いとめながら、日本の各地域全部 が生きていけるような、そういう社会をつくる、そういうことを今考えるチャンスでもあるというふ うなことを言っている学者もいるようでありますから、私たちもそう暗くなる必要はないというふう に思うのですが、精いっぱい知恵を出して、この人口問題に対処していく。そして、定住自立圏構想 を打ち出しているように、この地域が中心となって、この村上市が中心となって、この地域の中で6 万、7万の人たちが住んでいけることを目指して、精いっぱい知恵を出していただきたい、いくべき だというふうなことを申し上げまして、次の質問を若干させていただきたいというふうに思います。   平成27年度予算について何点かについて、基本的なことについて〔質問終了時間5分前の予告 ブザーあり〕私ちょっと質問をさせていただきたいと思います。   市税の関係でありますが、景気後退、人口減少なんかあって、市税収入が減少の傾向にあるわけ でありますが、今後の見通しと考えておる対策についてお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 税務課長。 〇税務課長(板垣喜美男君) 市税の見込みでありますけれども、その年の所得の状況等々を勘案し まして、当初予算において積算しております。今年度につきましては、市民税のほうにつきましては、 農業所得の減少とかの関係で前年度よりも若干減の98.5%として積算しておりますが、法人税につ きましては、今回の補正予算にも計上しておりますが、平成26年3月末決算の法人が好況だったた めにかなり、1億2,500万ほど補正をさせていただいております。   それに倣いまして、平成27年度当初予算につきましても、法人税につきましては上回ったよう な形で積算しております。長期的な見通しにつきましては、今全体的なことを申し上げる要素があり ませんので、おおむねこの形で推移していくのかなと思いを持っております。   固定資産税につきましては、今年度1億1,900万ほど減となっておりますが、これは3年に1 度、土地、家屋の評価替えがありますので、土地につきましては宅地のみですけれども、年々下落し ておりますので、下落分で固定資産税が下がります。家屋につきましては、新増分等とありますけれ ども、3年間分の原価を見ますので、かなり大幅な減額となっております。ただ、建物につきまして は、新しいものができてきますので、それに基づいて増分もあります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) ちょっと時間がなくなりましたので、急いでしますけれども、医療費の抑 制ということを非常に打ち出していますけれども、具体的なというのですか、ことしの重点的なこと についてお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 医療費の抑制ということで、国民健康保険の医療費でございます けれども、年々高度医療を含めてです、高齢化社会に入ったこともあって、医療費が伸びております。 それを抑制するためにも、さまざまな事業を展開していきたいと思っておりますが、特にジェネリッ ク医薬品の啓発関係、テレビ報道でも出ておりますけれども、ジェネリック医薬品とか、さまざまな 保険増進事業含めてです、医療費を抑制してまいりたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) それから、ふるさと納税について、これまで御礼はしないのだというふう な、趣旨に反するからということでしたが、ことしから実施をするということでありますが、なぜこ としからやることになったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) ふるさと納税につきましては、今までは市といたし ましては、やはりふるさとを思ってやってくれるということで、その返礼というのはいかがなものか ということで、そういう考えでやってきましたけれども、昨今のいろいろ例を見ますと、やはりいろ いろその地域の特産品とか、そういうものを返礼にやっているというような事例がいっぱい出てきま して、どこでも、どこでもと大変あれですけれども、どこでもそういうことが実際起きております。 そういう返礼がいいところには結構応援基金がいっぱい行くということでありますので〔質問時間終 了のブザーあり〕それらも勘案しながら、市でもおくればせながらやっていきたいということでござ います。 〇7番(冨樫宇栄一君) 時間でありますので終わりますが、大変ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで市民クラブの代表質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時53分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開をいたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、日本共産党の代表質問を許します。   21番、相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) これより日本共産党会派を代表いたしまして、代表質問をいたします。   代表質問は議員として、そして会派として大事な仕事だと受けとめております。私ども日本共産 党は、市長職務代理者に対して、非常に大変なお仕事だとは思っておりますが、市民から選ばれた議 員として大事なこの代表質問をさせていただきます。   まず最初に、村上市は1市2町2村の合併で新市が誕生し、広大な面積を持ち、自然豊かな風光 明媚なこの土地で、そして先人が自然に生かされ、産業、文化、歴史をつくって今日まで来て、私た ちが引き継いでおります。そこで、増田レポートで自治体消滅論というのが登場してきました。この 新潟県内でも、その幾つかの中に村上市が入っているということで新聞で報道されました。しかし、 自治体消滅論、増田氏のシミュレーションには虚構があるということで、まずそのことを指摘してお きたいと思います。   1つは、2005年から2010年の人口動態と、全国平均の若年女性年齢階層別移動率を前提にす る。それから2つ目、3.11以後の人口移動、首都圏等からの人口移動を見ていない。田園回帰傾向 が進んでいるということです。3つ目、自治体ごとの定住政策や地域づくりの努力による傾向変化を 見ていない。4つ目、過去の国土庁推進計画においても、10年後の集落消滅の数の予想が大きく外 れているということの、この4つを指摘しておきたいと思います。   その4つ目の実証する数字として、1999年時点での消滅予想と実際の消滅集落数ということで、 新潟県の総務管理部地域政策課が過疎地域等における集落の状況に関するアンケート調査を行ってお ります。そのときに10年内に消滅ということで、1999年時点での対象が419集落ございました。 しかし、2007年時点で消滅していた集落は61ということで、実際に消滅した比率は15%でしかな かったという、この数字的な証明がされております。まず、それを前提にして、消滅論に振り回され ることなく、今大事なことは、2014年の12月12日、自治日報で片山善博さんが、今大事なことは 地道で賢い地方創生が何よりも大事だと、地域の特性を生かし、地域で考え、市民とともに地域で行 動する自治体こそ生き残っていけるのだというふうに述べておられます。   そこで、いろんな施策についてお伺いをいたします。昭和51年、国の伝統的工芸品に指定され た村上木彫り堆朱業界の実態、そして課題はどのように捉えているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) お答えいたします。   木彫り堆朱の実態なのでございますが、まず各木地師、塗り師、彫り師というふうな職人さんが おいでになるわけですが、その職人さんの数値を申し上げます。木地師につきましてはお2人、それ から彫刻いたす彫り師ですが、これは17人ほどおりまして、平均年齢が50歳代でございます。ち なみに、木地師は平均年齢2人でございますけれども、70歳代でございます。それから、塗り師に おきましては26名、平均年齢が50後半でございます。合計しますと45名、平均年齢ですと50代 後半ということになります。なお、この中には組合員に入っている方、入っておらない方、合計の数 値でございます。そのほか販売といたしまして、70代の方お2人ということで、関係者は全部で47 名でございます。   それで、今現在の木彫り堆朱の課題でございますが、木地そのものが不足しているという状況も ありますが、一番の課題は非常に伝統工芸品ということもありまして製品が高うございます。そんな にそんなに売れるものでもないということもありますので、いかに使っていただいて市民に親しんで、 なおかつたくさん買っていただく、また買っていただくことに対する生産力の確保というのが課題か と思われます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 次に、同じく国の伝統的工芸品に指定されている羽越しな布の実態、そし て課題はどのように山北支所長、受けとめているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) こちらの課題といたしましては、織り手が途絶えるかもしれないとい う懸念が大きくなっております。この織り手を途絶えさせないためには、収入の増等の対策を講じな ければいけないと考えております。その対策としましては、デザインを開発したり、あるいは民芸品 以外の商品開発、あるいは他の産業とのコラボによる新商品の開発等、これによって収入が上がれば、 織り手も若手の方々に後継者が育っていくと、このように考えております。幸いにも非常に期待して おりますところは、地域おこし協力隊等の方々のお力をおかりしたり、あるいはUターンされた革細 工の職人さんがいらっしゃる、そういう中でこういう開発に取り組みたいと考えております。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) それから、村上牛と朝日豚もそれぞれ貴重な業種になっております。生産 農家の実態と課題はどのように受けとめていらっしゃいますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 村上牛といいますと肉用牛になります。昨年現在でございますが、 21戸、飼育頭数につきましては766頭ということでございまして、それから豚につきましては、昨 年の2月現在でございますが、飼育農家戸数が19戸、飼養頭数につきましては3万3,265頭という ことでございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) それと、村上は鮭文化のまちで、鮭の帰ってくるまちということで、秋に なりますと三面川の風物詩として居繰り網漁の風景がテレビや雑誌に紹介されます。その居繰り網漁 の漁師さんというのですか、その伝統漁法をやれる方の現状はどのようになっていますか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 市のほうで、市が事業主体となりまして、平成26年度から居繰り 網漁をお願いしているわけでございますが、そのお願いしている方につきましては、6名ほどお願い してございます。ただ、高齢化は否めません。そのほか集落において、独自で居繰り網漁を行ってい るところもございます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 今、幾つかの分野の実態と課題を各担当課長にお聞きいたしました。これ らは後継者が非常に少なくなってきて、関係する方々も減ってきていると。そして、村上を代表する 大事なものであります、ものというか宝であります。つまり、そこで行政が今本気で対策を考えなけ れば、行政の責任が問われるわけです。何年か後にはこの業界で、この部分でもういないから、この 業界はもうだめですというようなことがなったときに、今まさに市の行政でかかわっている皆さんが 何をしていたのかということになるのだと思うのです。そういう点では、やっぱり関係する方々の実 態をしっかりとひざをつき合わせて、本当に今何が求められているのかと。そして、他の自治体、他 の産地から多くのことを学んで、今本気でこの苦境を乗り切っていくという、そのために行政のリー ダーとしての役割が問われるのです。市長職務代理者、どのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 議員おっしゃるとおり、この地域には非常にいい伝 統文化のものもそうですけれども、いろいろございます。また、全国に誇れる、いわゆるこの地域の 特産があるわけであります。それらを総合的にいろんな面で残し、後継者づくりもそうですけれども、 やはりどういうところで定着してつくっていただける農家、また業者がふえるかということで、今い ろんな話を聞きながらやっているところであります。本当にこれらの産業を生かしながら、やはり新 しい発想でいろいろアピールしていかなければなりません。また、来年度から始まるふるさと納税の 返礼品につきましても、その辺も考慮しながらやはりアピールして、それらを使用しながら全国にア ピールして、よさを知ってもらう、また使っていただきたい、そういうことで今後販路拡大にも力を 入れて、また後継者対策についても力を入れていきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 次に伺います。   施政方針の中に、「村上地区において「歴史まちづくり法」による「歴史的風致維持向上計画」 の策定作業に着手いたします」ということでございます。このことは、つまり旧村上の中心市街地は 空き店舗が多く、シャッター街となっております。いろんなイベントがあって、観光客がおいでにな っても非常に見苦しい風景というか、光景が目につくわけですが、そのことに対しての対策というこ とを全体網羅していると受けとめてよろしいでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 私のほうから全体を申し上げて、詳細につきまして は課長から答弁をさせていただきます。   歴史まちづくり法によるこういう整備といいますか、本当に長年にわたり都市計画の決定以後進 んでいない、また地域の同意が得られない、その中でいろいろ鋭意進んできたわけでありますけれど も、今回この歴史まちづくり法による風致維持向上計画を策定をして、いろいろ地域の皆さんとの協 議の中で、この計画は2年間でやるわけでありますけれども、その中でやはりこの地域に合った、ま た地域の合意が得られる、そういう手法を検討してまいりたいということで、今回計上させていただ きました。   詳細については、課長から説明をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) ほかのこともお聞きしますので、済みません、課長申しわけございません が、ちょっと大きく捉えておけばそれでよろしいので、申しわけございません。答弁していただけれ ば本当はよろしいのでしょうが、済みません。   そこで、次に伺います。施政方針の最初にです、はじめにというところで、「厚生連村上総合病 院の新築移転に伴う村上駅周辺の整備」という言葉がございます。まちづくり策定委員会で約1年間 かけて素案をつくったということでありますが、しかしです、協議されてきたときには、本当に自由 なご意見の話し合いであり、そして最終的に、もしこの事業を全部するとしたらということで、約 90億円の概算が出ております。物すごい大きな金額です。駅中心の大型開発、つまりこれは今全国 的に国指導で進められているまちづくりなのです。それに村上市も乗ろうとしている。「コンパクト シティー」という言葉をよく使いますが、コンパクトシティーというのは、イギリスの都市計画の考 え方の一つで、歩いて暮らせるまちを基本にした都市、地域をつくることを目指しているのです。と ころが、日本に輸入されると、広大な自治体の中心部だけに、選択と集中の投資を行い、そこに居住、 商業、医療、福祉サービス施設を集中させ、周辺の農山村部への行政投資を削減し、住民にはそこか らの撤退を促すという増田レポートにつながる考え方に変わってしまったのですという文章がござい ます。つまりこの国指導のリノベーション事業を使って、そして駅中心に大型開発をやろうとするま ちづくりを、村上市は一方で進めようとしています。まちの均衡ということを考えますと、合併をし て、そして5つの自治体が一緒になったと。そこで、村上駅周辺に90億の大きな予算を投資して全 部するとしたら、合併した旧山北町、旧荒川町、旧朝日村、そして旧神林村、その人たちがどのよう にお考えなのでしょうか。確かにその地域の代表の方もまちづくり協議会策定委員会の中には入って いらっしゃいました。このようなまちづくりの手法は決して新しいというか、今後の村上市にとって 私は考えなければならないまちづくりだと考えます。   そこで、委員長が最後に述べられた言葉、それは具体的な取り組みや事業実施は財政状況や社会 情勢を考慮しながら検討してほしいというふうに述べていらっしゃいます。しかし、これを一つ一つ 実施するにしても、市民への徹底した情報提供、そして市民との協議、そして市民の合意なくして行 政指導で決して進めることのないよう、政策推進課長、どのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) まちづくりプランの策定委員会におきましては、櫛谷委員長さんの 提案でございますが、集まった委員の皆様のご意見を、お気持ちを十分にくみ取るために、予算的な もの、財政的なものについては考えないで、本来村上駅周辺のまちづくりがどうあるべきかというこ との議論をしましょうということでまとめたものがこのプランでございます。また、今議員おっしゃ るように、このプランの最初の目的のところに、これを全部やりましょうということではなくて、実 施に当たっては社会情勢とか財政状況、それから実施ができるのかどうか、時期も含め、さまざまな 検討をした上で事業計画というのですか、そちらのほうに移ってほしいと、事業の実施に当たっては そういったことを十分考慮した上で行ってほしいということでございますので、全てやるということ が前提ではございません。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 総務課長にお伺いいたします。   職員定員管理、職員定員適正化計画で合併時から今現在、職員は約何人ぐらい減っているのでし ょうか、おわかりでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) 合併時、平成20年の4月現在で982名、そして今年度当初790名、今 現在この定員適正化計画は進んでおりますので、このままいきますと平成27年、ことしの4月1日 で761名になります。したがって、220名ほど減少しているということになります。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 合併時の計画であるかもしれません。しかしです〔質問終了時間10分前の 予告ブザーあり〕職員をどんどん、どんどん減らしていくということは、非常にこれからのまちづく りにとっては大きな痛手になるのです。そこで、私どものボックスにいろんな宣伝物が入っておりま す。人口減少時代における地域再生、人口減少と高齢化への挑戦、自治体、地方自治の知恵とかとい う形で議員に研修に参加しませんかというチラシが入っております。まさに施政方針の中にもありま すように、職員の資質向上、政策能力向上にとっては、どんどん減らされていく職員の研修というか、 政策能力向上がまさにこの村上の未来にかかわる問題だと思うのです。   そこで、伺います。一般質問も行いまして、平成27年度から職員の国内研修制度を設けるとい うことでありました。お聞きしましたら、予算は約30万弱ということでありますが、ちょっと大事 な制度であるにもかかわらず、予算的には少なかったのではないかと思うのですが、その点総務課長、 十分だとお考えでしたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) この30万が十分かどうかという議論については、ちょっとまだやった 効果、実績を見てからでないと判断できないのかなというふうに思います。今私ども市の職員がさま ざまな研修を受けております。階層別研修から専門研修、そして市独自の研修、そして人事考課と、 これら合わせると約600万ほどの経費を執行しているわけですが、この30万が高いかどうか、これ については高いからいい、安いから悪いというふうな判断はできないというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 30万から出発して、さらに職員の希望があったら、さらに次年度予算をふ やすという気持ちはあるのだというふうに受けとめて、次に進みます。   今少子化、そして定住政策というのがどこの自治体でも問われております。しかしです、合併を しなかった、小さくても輝く自治体づくりで全国で頑張っている自治体では、定住人口がふえ、そし て子供がふえているという実態がいろんなところで報告されております。そこでは産業政策が住民の なりわいである、農林業や製造業、建設業、そしてサービス業を対象にして効果的に実施されている ところ、そして福祉、医療、子育て支援などの福祉政策もしっかりと行われているということで、本 当に総合的な政策づくりがまさに功を奏しているのだということです。先日NHKの「クローズアッ プ現代」で、村上にも3度ぐらいおいでになって講演等をされていらっしゃいます藻谷浩介さんが、 幾つかの全国の実例を紹介していらっしゃいました。その一つに、島根県の海士町の実践、すばらし い実践だと思います。2003年に町長になられた方が町長になられたときには、三位一体の改革で、 自治体の財政は破綻状況だったと。そこで、合併の任意協議会から離脱して、自分たちは自分たちで 生きていくのだという、島民挙げての島づくりを本気で町長さん先頭にやられたという、その実践の すばらしいことが報告されております。ぜひ村上市の職員の方々も研修費を使って、この海士町に研 修に行っていただくことを私は期待しております。   あと時間もわずかになりました。ここに、つまりまちづくりが人づくりなのだろうと思うのです。 ちょっと時間気にして早口で、頭の回転を早めておりますが、まちづくりは人づくり、そして職員の 人づくりは皆さんに地域創生、これからのこのまちを、この村上市を〔質問終了時間5分前の予告ブ ザーあり〕どう発展させていくかということが問われる大事なことだと思います。   2014年12月26日の日報抄にこのような記事が載っておりますので、お伝えいたします。駆け 出しの記者として取材していた昭和の終わりごろは、自治体の職員にもユニークな人がいた覚えがあ る。観光課の担当者が、実は郷土史の専門家だったり、休日に地域おこしに汗を流す人がいたり、そ して飛びます、最後に、やる気と知恵を生み出す担い手をいかに育成するか、制度を生かすためにも 長い目で人を育てる取り組みは欠かせないというふうに大事な指摘をしております。そこで、最後に、 市長職務代理者として副市長、私延々と早口で述べてまいりましたが、まさにこの村上市を生かすか、 本当にどうなるかというのは職員の政策能力、そして職員のやる気にかかっているということをお聞 きしたいと思いますが、そのリーダーとしてどのようなお考えをお持ちでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 本当に議員おっしゃるとおりだと思います。今の時 代は、やはり地域間競争をどう生き残るか、どう人口減少の歯どめをかけるか、それの知恵が試され ている現状であります。その中で、総合戦略の中でもそういうのもいろいろの知恵を出しながら盛り 込んで、この地域の活性化につなげていきたいということで、本当に全職員が総出で今いろいろ案を 練っているということであります。本当に議員おっしゃるとおり、やはり職員を能力ある職員を育て、 またそれを生かしていくのが我々トップの役目でありますので、今後ともいろんな面で提案制度も含 めて、非常に研修も、やはりよそを見ないと自分のところわかりませんので、それが一番大事かなと 私も思っております。予算が少ない、多い、そのことはいろいろあろうかと思いますけれども、ぜひ そういうところにも力を入れて、やはり全国を見る、そういう力、また比べる力、この地域をやはり 足元から見て、いいアイデアを出して、この地域の発展のためにつなげていきたい、そういう職員を 育ててまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 財政課長に最後お聞きいたします。   国内職員研修費約30万弱でした。その金額は、総務課から要望された金額なのだろうと思いま す。しかし、もしもう少し50万あるいは60万の予算が総務課から要望されたとしたら、それを大 事な施策として財政課としてはお受けになったのでしょうか、それとも遠慮して、最初から約30万 だったので、それをそのまま認めたのでしょうか、そこら辺の財政課として、この制度の重要さから どのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(菅井晋一君) この職員の研修につきましては、やっぱり職員みずから自分たちが企画 した、その研修というのが一番身になるのではないかというようなことで、予算の査定の中でそうい うお話になりました。それで、金額はどうするかということにも至ったわけでありますが、まず初年 度でありますし、いい結果を出すために、まずはスタートしようということで、もし不満をいっぱい 職員が持ち寄って、それが100万ぐらいの金額になれば、それは内容によって補正することもある し、そういうふうな方向で、とりあえず30万でスタートしましょうと、そういう話をさせていただ きました。 〇議長(板垣一徳君) 相馬エイさん。 〇21番(相馬エイ君) 補正もあり得るという財政課長の答弁でした。そのことを確認いたしまし て、日本共産党としての代表質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで日本共産党の代表質問を終わります。   議員の皆さんに申し上げますが、12時若干過ぎると思いますが、継続して議事進行させていた だきます。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、凛政の風村上未来の代表質問を許します。   17番、長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 最後になりますけれども、凛政の風村上未来を代表いたしまして質問さ せていただきます。   事前にです、質問する内容について若干ちょっと最初から言っておきます。最初に、村上岩船定 住自立圏構想について、次に第6次介護保険事業計画について、それから次に、観光の振興について、 そして教育関係の奨学金制度の利用状況とマナボーテ村上の利用状況について、最後にです、最後の ページにあります市民と行政の協働による行政経営についての地域おこし協力隊と再任用制度につい て、以上です。30分と限られた時間ですので、なるべく急ぎ足でやっていきたいというふうに思い ます。   最初に、村上岩船定住自立圏構想についてお聞きいたします。本年10月までに共生ビジョンを 策定するということですが、その順序、手法はどのような考え方をしているのか、ちょっと基本的な 考え方をお聞きします。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 定住自立圏構想につきましては、議員ご承知のとおり1月21日に 村上市が中心市宣言をいたしました。この後、今回議会の議決すべき事件のところに形成協定の、そ れから締結、廃止等の項目を載せることで、今回提案はさせていただいております。これから形成協 定の内容につきまして、事務レベルで詰めた上、6月定例会のほうに形成協定についての議案を提案 をさせていただきます。承認いただきました後に、3市といいましても村上市と関川村、それから村 上市と粟島浦村さんでの形成協定を結んだ後、形成ビジョンづくりに着手いたします。形成協定は、 まちづくりにかかわる項目、いわゆるメニュー出しみたいなものでございますので、こういった項目 について検討していきましょうということでの形成協定でございますが、共生ビジョンにつきまして は、具体的にみな項目について目標値も定めながら、どういったことでどんなふうな形で定住自立圏 構想を進めていこうかということのビジョンづくりをし、また審議会も設け、またパブリックコメン トをさせていただいた後に、10月ごろをめどに完成を目指していきたいというふうに考えておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 先ほど市長職務代理者の同僚議員の代表質問の中身では、この自立圏構 想については、広域で取り組んできた共通の事業を中心に展開していくというふうに答弁されたので すが、政策推進課としてもそのような考え方なのですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 先ほどの答弁にもございましたように、私ども3市村にとりまして は、今お話しのとおり、岩船広域圏でのこれまでの土壌がございますので、そういった意味では新た に協議を始めるというよりも、今現在も協働でやっている事業などもございますので、非常に円滑に 進むのではないかなというふうに思いますし、先進地の事例なども一緒に研究しながら今に至ってご ざいますので、順調にいくのではないかなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 参考として聞いてもらいたいのですけれども、2月20日の山形県の新聞 によりますと、酒田市を中心に三川と庄内と遊佐町の4市町村が構成する庄内北部定住自立圏という のがあるらしいのです。そこで、共生ビジョンで酒田市と遊佐町、酒田中心市ですから、そこに対し て各町が締結するような形になるわけですので、遊佐町では酒田祭りが行われる5月20日を観光庁 が推進するふるさと休日に設定したという新聞記事がありました。つまりはです、何を言いたいかと いうと、やはりその地域を盛り上げて、地域を元気にしていくには、そういうような発想までもやっ ぱり定住自立圏構想の中で捉えるべきなのではないかということを私は考えているので、その辺を参 考にしながら、もう少し協力体制というのですか、そういうのを深くしてもらいたいと思うのですが、 市長職務代理者はどのような考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 私先ほど申し上げたのは、今までやっぱりそういう 事例で一緒にやってきた経緯もありますので、それを土台として新たな共生ビジョンを立ち上げると いうことで、議論はこれからであります。いろんな事案を参考にしながら、やはり一緒になって自立 をしていける、また定住、また観光の面でもやはり来ていただける、そういうことで共通の話題とし て、問題として、やはりこの地域の発展のために一緒に力を尽くしていきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) はい、よろしくお願いします。   次に、第6次介護保険事業計画についてお聞きいたします。なかなか施設利用、特に特別養護老 人ホームとかというのが待機者が多いとかで非常に、施設をふやせばいいのだけれども、介護保険料 が上がっていくということで、なかなかふやせない状況にありますが、平成28年、29年にはミニ特 養とか、痴呆症の利用者をあれするグループホームとかということをつくるということの計画がある わけなのですけれども、ここでお聞きするのは、やはり所得の低い方が実際特別養護老人ホームとか、 そういうようなのが入っている状況がどのような形になっているのだかということでお聞きしたいと 思います。介護保険負担限度額認定証の交付をもらうことによって、ある程度減免制度があるわけな のですが、それらを使って減免ができるような施設についての利用負担第1段階、利用負担第2段階、 利用者負担第3段階、利用者負担第4段階というのがあって、この第2段階と第3段階についての対 象者というのが、事前に税務課長にもお聞きしたのですけれども、例えば3人家族で同じ給料をもら っていても、中身がちょっと違うことによって該当する人、第2段階に該当する人とか第3段階に該 当する人とか、なかなか把握し切れないところが、この対象者の、例えば第2段階の方、世帯全体が 市町村非課税者で、課税年金収入額と所得金額の合計が80万円以下の方と言われても、なかなか、 ではどういう人を指しているのかというのはわかりにくいと。それはそれでわからないのだから、そ れはまず別にしまして、各施設、特別養護老人ホームとかミニ特養とか、そういうものを第2段階と 第3段階という賦課限度額の軽減を受けている人たちの比率は一体どのぐらいなのかということを、 介護高齢課長にお聞きしたいというふうに思いますが、よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 特別養護老人ホームの第2段階の割合でありますが、64.6%であり ますし、第3段階が21.6%であります。それから、ミニ特養でありますが、第2段階が66.7%、そ して第3段階が19.2%であります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 今の数字を、例えば第2段階の人で特別養護老人ホームに入っていて、 多床室というところに入られた場合には、居住費の負担限度額が9,600円、それで食費の負担軽減 額が1万1,700円、2つ合わせて2万1,300円、そしてそこに介護保険のサービスの1割負担の限 度が、第2段階ですと上限が1万5,000円ですよね、そうしますと大体3万六、七千円ぐらい、ほ かにもちろん自己負担の部分は、おむつ代とかあるとは思いますけれども、大体4万円ぐらいで第2 段階の人は特別養護老人ホームとかミニ特養とかには入れているということで理解していいわけです ね。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) そのとおりであります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) はい、わかりました。   次にです、観光の振興についてお聞きいたします。3月14日にはいよいよ北陸新幹線が開通す ることとなります。こちらにとってみれば、非常に脅威なのではないかというふうに思います。私ど もの会派も糸魚川市に以前に視察に行ったときに、駅の新幹線の共同乗り入れとかでもって、駅舎も すごくきれいになっていましたし、その近くの商店街のアーケードとかもみんな取りかえて、駅裏に 関してはもう何十件も立ち退いてもらって大きい道路をつくっておりました。それだけやはり北陸新 幹線に関する期待というのは、糸魚川市でも非常に大きいのではないかというふうに思っております。   そこで、村上市の観光は、やはり相当影響があるというふうに理解しているのですが、それらに ついて、もし今の現段階でどのような状況にあるのか教えていただきたい。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 3月14日に北陸新幹線開通しますが、今現在でも影響は出てきて おります。金沢地域、対前年度比300%、要するに3倍の観光客等が今現在来ているということは、 300%の反比例がほかの市町村に影響を与えているということでございまして、最近うちの商店街で すとか、温泉のほうにお聞きしたところ、やはり人が少なくなってきているということで、本当に温 泉についてはマイナス十何%というふうな影響が出てきております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) この前です、第40回ホテル旅館100選、全国の旅行業者が選ぶ100選 の中に、新潟県の旅館、ホテルが4つですか、入っていた。それと、全国2位が月岡温泉の華鳳です。 そして、18位が湯沢温泉のホテル双葉、そして30位が瀬波温泉の汐美荘、そして34位が同じく月 岡温泉の清風苑、この4つが入っております。4つのうち3つが下越から、つまり新発田市と村上市 の旅館関係は非常に評判がいいということを考えますと、新発田市とやはり村上市が一緒になってこ ちらのほうに、例えば羽越線のほうに電車利用の観光客は引っ張ってくるし、日本海沿岸東北自動車 道とか、そういうことに関しても、何とかこちらのほうに引っ張ってくる施策が必要だと思うのです が、その辺については商工観光課長、どのような考え方でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 光栄なことに30位に汐美荘さんが入っているわけでございますが、 もう一つ説明させてもらいますと、料理部門では汐美荘さんが21位でございます。それで、今長谷 川議員のご質問に対して、どういう施策を講ずるかということなのですが、大小いろいろあるわけで ございまして、今現在観光協会が中心となりまして、大阪府の堺市と今連携をとりまして、この3月 22日にそちらのほうに行って、商店街に観光協会の出店を出すという段取りになっております。そ れから、埼玉県の川越市、これは日帰り客が多いわけでございますけれども、その川越市とも連携を 強化してくれないかというふうな呼びかけもございまして、そちらとも連携を強化しておる次第でご ざいます。それから、他地域の連携強化といたしましては、山形県の置賜郡、それから関川村さんと 今後ますます連携を深めていこうと。それから、きょう実はきらきら羽越観光圏の課長会議が開催さ れているわけですが、そちらのほうでも改めてその北陸新幹線対応に対しての協議を進めている最中 でございます。それと昨今の、先ほど来から話が出ております地方創生地域版戦略会議の関係でござ いますが、平成26年度の先行型として、今現在、まだ国の協議が未定でございますので、はっきり は決まっておりませんが、今バスの事故以来です、観光バスが非常に高くなりました。実際的には高 くはなっていないのですけれども、罰則規定が設けられましたので、実際3倍から4倍のバス賃が上 がっています。それで、よそからお客さんを持ってこようということで、バスの運行費補助、それか らマイカーで来る方に何とか補助できないかなと、今検討しております。それから、インバウンド対 策としまして、いろんな方策で外国人を呼び込みたいということを考えておりますし、東京等におき ましてはプロモーションを展開していきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 何か東京発で4日ぐらい東北回れば、電車は新幹線に乗っても全部合わ せて1万5,000円で、幾らでも何度乗ってもいいなんていう、東京と東北関係で力を入れていると か、それから国内の観光客というのは、やっぱり65歳過ぎた高齢者の方が非常に多くなっているの だとか、そういういろいろなデータを把握した中で、やはりこちらに3月14日以降光を当てるよう な観光施策をぜひともよろしくお願いしたいというふうに考えております、お願いします。   次に、教育関係の奨学金の利用状況、特に今回基金がなくなって、一般会計の中に入るというこ となので、ちょっとその辺についてお聞きしたいのですが、よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) ただいま今現在で奨学金制度を利用されている方の数でございます けれども、458名の方からご利用いただいております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 償還には入っている方もおられるのですよね。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 償還に入っている方もございます。現在償還に入っている方、償還 をしていただいている方については224名の方が償還をしていただいております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) その人たちが全員大学とか専門学校とか出られて、就職されて、速やか に返還に当たっていただいていれば、それにこしたことはないのですけれども、今実際何か奨学金を 返せなくて自己破産するとかという方も中にはいるというような状況を踏まえますと、償還のできな い方でもやっぱりある程度穏やかな形で〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕償還の相談にの っていただきたいというふうに思っているのですが、その辺のことで相談とかは受けられていません か、今のところ。 〇議長(板垣一徳君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(板垣 圭君) 確かに今議員おっしゃられたような方もございます。当然定期償還 におくれている方も実際おられます。その方々、現状のことについてはよく私ども担当のほうで把握 をして、そしてその方がよりよい形で償還ができるように相談に応じて、定期償還を越えた形で償還 をしていただいている状況もあります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 地元に今度看護学校の専門学校とかもできますし、岩船で日中でも若い 人たちが行き来しているので、本当に最近元気が出てすごくいいのですけれども、そういうリハビリ の大学の地元の市民の方が入学されたりした場合の、特別な特例みたいな奨学金制度というのは今の ところは考えていないのですよね、教育長。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 現在のところ考えておりません。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 最後にです、地域おこし協力隊、今回非常にパンフレットも私書箱に入 っていたのですけれども、行ってみたいなというような以心伝心で、すごくパンフレットよかったの ではないかと思うのですが、今回2地区とも内定したということなのですが、ちょっとその辺につい てお聞きしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(大滝一芳君) 地域おこし協力隊につきましては、おかげさまをもちまして今現在 内定しております。まだ事務手続中でございますので、詳細は控えさせていただきますけれども、山 北と朝日、双方1名ずつ、朝日地区につきましては20代の女性の方、それから山北地区につきまし ては30代の女性の方ということで内定しておりますので、ご報告させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) その人たちをやはり3年間ですか、地元の人たちと一緒になってこの地 域を発信できるような形の体制をとっていただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いし ます。   最後に、再任用制度、昨年度から始まったのですが、昨年度が再任用制度に職員としてまた働く という人が余りいなかったような気がするのですが、ことしはどうなのでしょうか、教えてもらえま すか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) おっしゃるとおり、昨年はいろいろ議会でも取り上げられた関係で3名 でしたが、ことしは約12名です。一般職8名、消防2名、技能職2名です。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 例えば今回退職される方を面談か何かやられて、自分が働きたい部署と か所属したいというようなところを聞きながら、再任用制度というのに今回取り組んだのか、その辺 についてはどうですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(高田 晃君) おっしゃるとおり、昨年この制度が始まって、あらかじめ市役所の業務 の中で再任用として受け入れ可能な部署、業務、これを洗い出ししまして、それによって再任用され る方がどういったところで4月から働きたいというふうな希望、第1次希望、第2次希望をとりまし て面談をします。面談をして、ある程度部署とか勤務時間等とかというふうなものを決めております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 非常に今職員、きょうこのひな壇に並んでいる27名の理事者の方で、今 回こちらの12名の方というのが〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕全部こっちにだけという 意味ではないのです、12名の方が退職を迎えるとなれば、こちらの方の12名ぐらいがごっそり抜け るという意味で言っているのですから、そういうことになります。60歳で定年されても、まだまだ やっぱり働きたいという方に関しては、65歳ぐらいまでやっぱり元気で、この村上市を背負って、 一緒になって汗を流してもらいたいというふうに私は思っているのです。それで、今回地域おこし協 力隊の内定が出たので、それはそれであれなのですけれども、そういうような仕事も、もし採用内定 者が出なかった場合には、そのような仕事も私は定年退職された方が地域に入ってどんどんやっても らいたいという気持ちを持っているのですが、その辺に関して市長職務代理者はどのような考え方を 持っているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 昨年度から地域おこし協力隊につきましては募集を かけておったのですけれども、なかなかやはり時期の問題等もありまして、ちょっと応募がなかった ということで、今回万を期していろんな伝統、また実際地域を見てもらうというようなことで、よう やく2名の方が内定したということであります。来年度の採用のあれを見ながら、また政府ではどん どんやはり拡大していきたいというものもありますので、ぜひこの地域でもふやしてはいきたいなと、 私自身は考えているところであります。   また、再任用制度につきましては、やはり今までの経験、知恵、また人脈、それらを使って、ぜ ひいろんな部署で頑張っていただきたいと思っております。この地域おこし協力隊の趣旨とは、やは りよそから来ていただいて定住できれば、またそこの中で結婚して、人口をふやしていただければ一 番ありがたいということでありますので、その辺がちょっと再任用制度で、またプラスアルファ手助 けできる、やはりそういう部署を設けながら、地域に貢献してもらいたい、恩を返していただきたい、 その思いでまたいろんな面で構築をしてまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) はい、ありがとうございました。人口減少とかいろいろな課題はいっぱ いあるのですけれども、やっぱり地域を元気にしていくには、理事者側もちろん、議会の議員の皆さ んが地域に携わりながら一生懸命に頑張りたいというふうに思っているわけですので、お互いに協力 しながら頑張っていきたいと思います。   私の会派の代表質問を終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで凛政の風村上未来の代表質問を終わります。   以上で代表質問を終了します。   ただいま代表質問の対象となりました議第3号から議第13号までの11議案については、平成 27年度一般会計予算付託表、平成27年度特別会計予算付託表のとおり、会議規則の規定によって一 般会計予算審査特別委員会並びに各所管常任委員会に付託をいたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 以上で本日の日程は全て終了しました。   本日はこれで散会をいたします。   なお、27日から本会議を開き、一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでございました。           午後 零時04分  散 会