平成27年村上市議会第1回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成27年2月27日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    16番   姫  路     敏  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   21番   相  馬  エ  イ  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   片  野  鉄  雄  君    26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市長職務代理者 鈴   木   源左衛門    君        副  市  長            教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    高   田       晃   君        財 政 課 長    菅   井   晋   一   君        政策推進課長     渡   邉   欽   也   君        自治振興課長     大   滝   一   芳   君        税 務 課 長    板   垣   喜 美 男   君        市 民 課 長    佐   藤   勝   則   君        環 境 課 長    吉   村   和   昭   君        保健医療課長     林       与 市 次   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     瀬   賀       功   君        商工観光課長     佐   藤   憲   昭   君        都市整備課長     船   山   三 喜 雄   君        下 水 道 課 長    中   村   則   彦   君        水 道 局 長    東 海 林   則   雄   君        会 計 管 理 者    忠       芳   夫   君        農 業 委 員 会                   遠   山   昭   一   君        事 務 局 長        選 管 ・ 監 査                   米   山       聡   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長     板   垣       圭   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    渡   辺   正   信   君        神林支所長代理 遠   藤   利   博   君        産業建設課長        朝 日 支 所 長    本   間   誠   一   君        山 北 支 所 長    斎   藤   寿   昭   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長       橋   邦   芳        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、5番、本間清人君、17番、長谷川孝君を指名を いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、一般質問を行います。   質問の順序は、お手元に配付の一般質問通告書のとおり行います。   なお、今定例会の一般質問通告者は17名でしたので、本日の一般質問は5名を予定しておりま す。ご了承願います。   最初に、2番、尾形修平君の一般質問を許します。   2番、尾形修平君。           〔2番 尾形修平君登壇〕 〇2番(尾形修平君) 皆さん、おはようございます。高志会の尾形修平であります。本定例会トッ プバッターで一般質問をさせていただきますが、過去11回の定例会でトップバッターになったのは 3度目であります。打率で言うと2割7分2厘であり、あともう少し頑張ると3割バッターになれる と思いますので、事務局次長のくじ運の強さに期待しているところであります。   それでは、一般質問をさせていただきます。私の一般質問の通告は2項目であります。1項目め、 子ども・若者総合サポート会議の取り組みについて。去る2月1日号の市報で告知されましたが、村 上市子ども・若者総合サポート会議の今後の取り組みについて具体的にお聞かせください。   2項目め、人材バンクの取り組み状況について。昨年の第2回定例会において提案しました本市 における人材バンクについての進捗状況をお聞かせください。また、合併前に旧市町村単位で交流が 行われていた首都圏及び関西圏におけるふるさと会とは、現在どのような交流が行われているのでし ょうか、お尋ねします。   市長職務代理答弁の後、再質問させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。           〔市長職務代理者 副市長 鈴木源左衛門君登壇〕 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 皆さん、おはようございます。それでは、尾形議員 の2項目の質問に順次お答えいたします。   最初に1項目め、村上市子ども・若者総合サポート会議の今後の取り組みについてのお尋ねでご ざいますが、村上市子ども・若者総合サポート会議は、子供、若者を支援してくださる多くの関係機 関、民間団体からご賛同を得て設置し、昨年11月20日にはその代表者30人にご出席をいただき、 第1回の代表者会議を開催することができました。代表者会議では関係機関の代表が一堂に会し、連 携や情報共有によりさまざまな問題を抱える子供、若者に対して切れ目のない支援に必要な体制の整 備や年間活動方針、評価などを行うことといたしました。   代表者会議の下部組織として実務者会議があります。実務者会議には、自立支援部会、要保護児 童対策部会、子ども・若者育成支援部会の3つの部会があり、各1回ずつ部会を開催しており、それ ぞれの部会では今後次のような取り組みを行ってまいります。自立支援部会では、関係機関のネット ワーク強化や若者支援についての啓発・情報発信を積極的に行い、それぞれの機関が実施している支 援内容の充実を図ってまいります。また、民間支援団体との協力やキャリアコンサルタントによる相 談の実施を検討するなど、支援体制の充実を図り、より多くの若者の就労を支援し、自立を促してま いります。要保護児童対策部会では、身寄りのない児童、保護者から暴力や育児放棄などの虐待を受 ける児童などについて関係機関等が連携し、早期発見に努め、定期的に情報交換し、要保護児童を保 護・支援してまいります。子ども・若者育成支援部会では、自立支援部会や要保護児童対策部会に該 当しない38歳までの子供、若者支援対象者について現状把握に努めてまいります。   また、関係機関や関係団体等の実務担当職員の研修や情報交換等を重ね、各種相談や支援に対す る資質向上を図るとともに、担当者間の連携を深め、個別相談等に応じられる体制の整備・充実を図 り、社会生活を円滑に歩む上で困難を有する人やその家族を支援してまいります。さらに、関係者に よる各種支援の事例検証を重ねて、各種困難事例の解決に向けて対応できるようにしてまいります。   次に、2項目め、人材バンクの取り組み状況についての1点目は、人材バンクの進捗状況につい ては教育長に答弁いたさせます。   次に、2点目、ふるさと会と現在どのような交流が行われているかとのお尋ねについてでござい ますが、現在、村上市出身者等で構成されている東京村上市郷友会、荒川地区出身者で構成される新 潟荒川会、朝日地区出身者で構成されている村上市朝日ふるさと会と交流が続いております。交流内 容を一部紹介しますと、毎年これら各会の総会や事業に私副市長でありますけれども、私を含めて市 から職員が出席をしております。東京村上市郷友会では毎年9月に「鮎を食べる会」、12月には 「鮭を食べる会」を開催しており、本市関係者も毎年出席して交流を深めております。また、同会創 立130周年の記念品として村上木彫り堆朱による本市市章を寄贈いただき、現在この庁舎の市民ホ ールに飾っております。新潟荒川会には毎年「あらかわ大祭花火大会」の花火打ち上げの寄附をいた だいております。村上市朝日ふるさと会では、総会会場等での本市物産の販売や朝日地区区長会との 交流を実施しているほか、会員には「朝日まほろば夢農園」の利用者もおられます。いずれの会も本 市の発展に寄与したいとの思いで活動しておられ、すでに物心両面からご支援をいただいております。 本市といたしましては、物産品の販売促進などとともに、地域の課題解決について知恵をおかりする ことも期待しており、今後もふるさと会との交流を続けてまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、尾形議員の2項目め、人材バンクの取り組み状況についての1 点目、人材バンクの進捗状況についてのお尋ねでございますが、生涯学習課では昨年6月以降に各地 区公民館長や担当職員と検討を進め、平成27年度から「指導者登録リスト」や「社会教育関係団体 リスト」等の整備に着手することといたしました。市民の皆様のご協力をいただき、各種知識や技術 等をお持ちの市民の皆様に指導者としてご登録いただき、市民に周知するとともに活躍できる場の提 供等体制を整備してまいりたいと考えております。   また、市民の皆様と協働で各種知識や技術を学び、後継者となる方を養成する人材養成講座等を 開催し、人材の継続的な養成を図り、「指導者登録リスト」をさらに充実してまいりたいと考えてお ります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、確認の意味を踏まえまして、再質問させていただきます。   今ほど市長職務代理者のほうから代表者会議の役割について教えていただきましたけれども、代 表者会議の構成メンバーを見ますと、市内のありとあらゆる団体が入っていると思うのです。その中 で単独の団体から代表者が出てきて、その代表者から各単会に情報がうまく伝わるのかなというふう な私は危惧を持っているのですけれども、その辺に関してはいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 11月に代表者会議を行ったわけでありますけれども、そういったこと のないように代表者の皆様にはそういう形で下につなげていけるようなことでお話ししてまいりたい と思っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) わかりました。それでは次に行きます。   実務者会議について3部会が設置されたということですけれども、それによりまして順次質問さ せていただきます。まず1点目、自立支援部会では商工観光課が所管し、サポートステーションと連 携して行われると思いますが、雇用促進の観点からも市内事業者に対してアプローチが必要なのでは ないかというふうに私考えるのですけれども、どのような取り組みをなされているのでしょうか、お 尋ねします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 大きく2つありまして、1つは雇用対策協議会や企業の皆様方に自 立支援部会に参画していただいて、連携強化を図っております。もう一つは企業ニュース、これは年 最低6回、場合によっては8回発行することがありますが、企業ニュースを企業に配付しまして、職 場体験等の協力をお願いしております。おかげさまで数多くの企業からご協力いただきまして、ジョ ブトレとか見学会を開催してございます。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先般サポートステーションさんにお邪魔してまいりましたところ、今現在来 月から始まる人形さま巡りに際しまして、児童たちが市内各企業を回ってガラス磨きをしたり、店の 掃除を手伝ったりというようなことをされているというふうにお聞きしました。また、市として活動 できる場所を提供することが私はあるのではないかというふうに考えておりますけれども、具体的な 例がありましたら、お知らせください。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 具体的な例でございますが、まず保健医療課におきましては、封筒 のゴム印を押す作業、それから資料のファイルのとじ込み作業を行っておりますし、それから元旦マ ラソンの資料の袋詰め、これ教育委員会生涯学習課でございますが、行っております。そのほか当課 勤労青少年ホームがあるわけでございますが、ボランティアということで掃除のお手伝いをしていた だいているということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、サポートステーションに現在どのぐらい登録されているのでしょ うか。私2年前に一般質問させていただいたときには、43名の方が登録されていたと思うのですけ れども、今現在どのような状況になっていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 下越地域若者サポートステーションの登録者は全部で150名ほど でございまして、そのうち村上の常設サテライトの登録者、これが61名でございます。内訳は村上 市内が51名、胎内市が6名、関川村が4名でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) その中で今おっしゃられた61名の中で、昨年の実績見ますと、就労に結び ついた数が57名でありました。その数字が今言ったように下越地域サポートステーションの全体の 数字なのですけれども、そのほとんどが正社員ではなくて、いわゆる臨時雇用となっています。その 件に関して課長はどうお考えになりますか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) おかげさまで各企業のご協力を得まして採用していただいているわ けですが、何とか臨時ではなくて正社員になるように企業なりサポートステーション等もご努力いた だきたいなというふうに思っておりまして、その辺の進め方については今後さらなる検討が必要かと 思っております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) サポートステーションに登録されている方、現在61名ということですけれ ども、ニート、引きこもりというのはその3倍から4倍いるのではないかというふうに言われており ます。実態把握に関しまして行政のほうでどういうふうな取り組みがなされているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) まず、国勢調査5年に1回あるわけですが、前回平成22年、今年 が国勢調査の年でございますけれども、国勢調査からは156人というデータが把握されております。 また、サポートステーションの登録者61名ですが、そのほかニートイコール支援が必ずしも必要だ ということではありませんので、なかなか実態把握が難しい状況ではございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今課長おっしゃられたように、国勢調査でも出てくるのでしょうけれども、 当然就労していないわけですから収入がないわけで、そうすると親の扶養になっているケースがほと んどかというふうに私は思うのですけれども、例えば国保の加入状況とかあと税務課のほうでの確認 とかというものはできないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 残念ながら国保等につきましては個人情報でございますので、目的 外使用という形になります。でありますので、各区の区長様方、民生委員のお力をおかりしていきた いと。また、先ほど市長職務代理者からお話があったように、キャリアコンサルタントを採用といい ましょうか委託いたしまして、そのような家庭訪問等を充実していければなというふうに考えており ます。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 加えて説明させていただきますけれども、保健医療課では保健師 が訪問活動の中で家庭訪問しているわけですが、その中で精神的な面、それから身体的な面、さまざ まな要因で引きこもりということが出てくるわけですが、今現在保健師さんに聞きますと、保健師が 把握している人数は29名、それから現在かかわっている人数は16名であります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 本市でユースアドバイザー、いわゆるニートや引きこもり、不登校などの問 題を抱える若者に対しまして、社会的な自立を支援する専門的な相談員になりますけれども、その方 は何名ぐらいおられますでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 子ども・若者総合サポート会議の中の取り組みだと思いますが、当 部会のほうにはユースアドバイザーは今現在はおりません。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ユースアドバイザーというのは内閣府が養成を進めていて、県内でもかなり 多くの方が資格を取得されているというふうに伺っています。今後ほかの議員の方から研修、人材育 成の件も一般質問されると思いますけれども、やっぱり市の職員の方が取っておられるというふうな ものは、専門性を高める中でも私は必要なのではないかというふうに思います。   次に、要保護児童対策部会についてお尋ねします。この部会は福祉課が所管するということです けれども、現在市内にはどのぐらいの対象児童がおられるのでしょうか、お尋ねします。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 私どものほうでは73人の児童を対象としております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 73名の方それぞれ家庭の家族関係や暴力、そしてネグレクトなどのさまざ まなケースがあると思うのですけれども、実態はどのように把握されていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 実態と申しますか、私どものほうでもいろいろな会議持っておりまして、 その中でいろいろなケース検討とかやっておる中で、要保護児童と申しましても、本当の意味での要 保護児童と要支援児童という形での2通りに分けておるものがあるわけですけれども、相談あるいは その後のかかわりの中で事業のほうを分けさせていただいておるような形でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ですから、私が聞きたかったのは、要保護、要支援の中で個別のケースがあ ると思うのですけれども、さっき言った家庭内、家族関係また暴力、ネグレクト、その実態を把握さ れているのですかということをお聞きした。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 実態のほうは私どものほうでは大体把握しております。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 市役所の関係機関入りますけれども、家庭児童相談室とか児童相 談所、それから保健所も入ります、警察関係も入りますけれども、個別のケース検討会議を専門の機 関と一緒に連携しながら対応しているという実態でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 福祉課長にもう一度お尋ねしますけれども、実態の中身を要保護であれば保 護者が虐待しているとか、保護者の疾病などによって必要な看護を受けるような児童というふうにな っていますけれども、73名の中でどういうようなケースがあるのかというのをお尋ねしたのです。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) ケースの件数は実は持ってきておりませんけれども、本当に私どものほ うで家庭相談員、現在2名おるわけでありますけれども、この方々と私どものほうの福祉政策室の室 長、現在その3人で各家庭といろいろなコンタクトをとりながら、いろんな支援をしているような状 態でございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、次に移ります。   不登校の児童がおられると思うのですけれども、それは3部会の中でどの部会が担当されるので しょうか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 部会のほうではこちらは対応しておりませんで、学校のほうに実は対応 をお願いしているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 代表者会議の中には教育委員会も入っているし、当然学校教育課がかかわっ ていると思うのですけれども、それが不登校の子に関してはいわゆる教育委員会のほうで担当すると いうことなのですけれども、その子供さんが義務教育課程を終えたときに、どういう引き継ぎがなさ れるのか、その辺についてお尋ねします。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 今現在中学校を卒業した方については、小学校、中学校時代の情報 を含めて、学校の先生方のほうから私どものほうの担当職員のほうに情報をいただいているというこ とでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 不登校ではなくて、例えば保健室に通っているような児童さんもおられるか と思うのです。そうすると、いわゆる養護教諭の方とのコミュニケーションが強くなっているのでは ないかというふうに私は思います。例えばその人が義務教育課程を卒業されても、養護教諭さんとの つながりというのは私大事になってくるのではないかなと思うのですけれども、その辺の対応はどう いうお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) これにつきましても、保健室のほうの養護教諭の先生のほうから情 報をいただいて、場合によっては今現在うちの職員が学校を訪問して保健室で子供たちと直接お会い して、子供の生の声を養護教諭と一緒にお聞きしているという場面もございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今回市報でそれこそ家庭児童相談員の募集が出ておりました。先ほど社会福 祉主事が1名、現在相談員が2名という体制でやっているというお話でしたけれども、相談員の任期 が1年ということでありました。やはりこういうようなお互いの信頼関係が非常に大事になってくる のではないかというふうに私考えるのですけれども、任期が1年、ただし再任は妨げないというふう になっていましたけれども、余りにも短過ぎるのではないかというふうに私感じたのですけれども、 その辺いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 今回の1年につきましては、実は2人いるうちの1人が退職ということ であったものですから、その方の残った任期の1年ということで今回募集をしたものでございます。 通常2年の任期ということにしております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今回それこそ定例会でも提案されていましたけれども、家庭相談員の方の待 遇に関してもある程度上がった報酬ということで提案されていましたので、私は本当に今回提案され ている額でも少ないのではないかと思うぐらいに、多分の業務量になっていると思うのです。   次に進みますけれども、子ども・若者育成支援部会についてですが、生涯学習課で所管するとい うことでしたけれども、前2部会の対象者以外の方を全て支援するというふうになっておりましたが、 範囲がちょっと広過ぎるのではないかというふうに私思うのですが、その辺の対応はいかが考えでし ょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 法律の趣旨がそういうことで、ゼロ歳から39歳までのいろいろな 困難を抱えている方が対象になっているものですから、2つの部会が担当しない部分は全て私どもの ほうの育成部会ということが担当いたしますので、かなり広くなったなという印象は持っております。 ただ、今現在まだケース的な数が少のうございますので、今現在は。これからの推移にもよりますが、 何とかこなしていっているということを感じております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先ほども申しましたけれども、今回も指導員の募集、今2名ほどということ で出ていましたけれども、青少年健全育成センターの指導員に関しても、先ほど言ったように対象児 童との信頼関係が非常に密接になってきて、指導員を慕ってという部分が非常に大きくなるのではな いかというふうに思うのです。ですから、再任は妨げなくて、ある程度優秀な方はずっとやっていく のだと思いますけれども、その辺について課長のお考え、実態がどうなっているかというのをもう一 度お尋ねします。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 議員がおっしゃるとおり、やはり人間関係といいましょうか、信頼 関係が大事でございまして、特に秘密にかかわる部分がございますし、指導員と長くつき合うことに よっていろいろな困難から立ち直る子供たちがいるということを実態として感じております。指導員 についてはいろいろな研修に、東京方面も含めて常に研修をするように出しておりますし、しっかり と話し合いをして信頼関係を築くように指導しているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 実は昨日こういう件に関しての講演会がここの生涯学習センター、情報セン ターで開かれたわけなのですけれども、きのうの講演で全国で年間5万5,000人が高校を中退して いる方がおられるということでした。本市においてはどのような状況になっているか把握されていま すでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 高校を中退しているという数字につきましては、私はお話としては 聞いてはおりますけれども、正確な数字は把握しておりません。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) そうすると、さっき私言った代表者会議に各高校のほうからも入っていただ いている中で、例えばその子供が中学校を卒業すれば当然、高校に進学して中退したという情報がど こにも把握されていないような状況であるということは、私いかがなものかなというふうに思うので すけれども、そういう意味での代表者会議の設立だったと思うのですけれども、その辺はいかがお考 えですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) これにつきましては、その都度連絡が入る場合もございまして、各 学校の生活指導担当のメンバーが実務者として入っておりますので、連絡をいただいた場合は訪問を するような活動にしまして、その後どうなっているかというところをお聞きしたりしているところで ございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今回施政方針の中でも生涯学習の充実について述べられておりますが、青少 年の居場所づくりを積極的に実施するとありましたけれども、具体的にどういうことをお考えなのか、 教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 特に子ども・若者育成部会という観点で立ちますと、現在具体的に 行っている活動といたしましては、夏休みの子供たちを対象にした、主に小学生でございますが、居 場所づくりということで1週間程度生涯学習センターで一緒に生活をすると。日帰りでございますが、 1週間企画をやっているところでございます。それから、高校生の居場所づくりとしては、特につい 最近行ったばかりでございますが、雑音祭といって軽音楽部などのクラブをやっている高校生たちに 自主的に企画の段階から何カ月もかけて準備をして、こういった雑音祭を平成26年度2回実施いた しました。それから、平成27年度も予定しているわけでございますが、平成27年度から生涯学習 課のほうでは特に若者の居場所づくりについて担当してまいりたいということで、これについてはも う少し委託する業者のほうとの打ち合わせをこれから具体的に始めてまいりたいというふうに考えて いるところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今回のサポート会議の一番の目的は、以前教育長からのお話がありましたよ うに、切れ目のない支援に取り組むことであるというふうに思います。その中では行政の縦割り構造 を払拭して、真に市民にとって実りのある実感できる制度になることを望むわけでありますけれども、 相談窓口業務が平日の9時から3時までとか4時までとかいうのは、余りにもお役所仕事過ぎて、必 要なときに必要なところにつながらないというようなことを私は思うのです。そういうことが私は支 援という観点からすると一番重要なのではないかというふうに思うのですけれども、その辺いかがお 考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) これにつきましては、まず横の連携と縦の連携があるわけでござい ますが、横の連携については特に保健師さんですとか、家庭児童相談員と、それから学校の先生方と の連絡とか連携を行っているところでございます。それから、先ほど言いましたように、中学校を卒 業した後、高校へ行っていないとかあるいは先ほどのように高校を途中で退学されたと、こういった 方の情報をいただきながら、これについても私どものほうの相談職員と保健師が一緒に出かけていっ たりといったようなことで情報を共有している。これからもそういった体制で臨んでまいりたいとい うふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) そういう対象児童の方と例えば指導員の方が先ほど言った勤務時間以外に、 例えば土曜日とか日曜日とか相談に乗ってもらいたいというような個人的なつき合いの中でやってい るものに関して、というのはあると私は思うのです。そういうものに関して言うと、先ほど家庭児童 相談員の方の待遇ではないですけれども、もうちょっと待遇をよくしてもいいのではないかなという ふうに私考えるのですけれども、課長いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 待遇面につきましては、市の今現在の規定がございますので、これ で雇用する前の段階からこの条件でお願いしたいということで募集しているところでございます。   ただ、週の勤務時間を決めておりますので、例えば夜に相談が入ったといったような場合は、そ の週の中で時差といいましょうか、勤務時間の範囲内で勤務時間をずらして対応しているという現状 がございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 市で考えている支援というのが、具体的にどの程度を目指しているのかとい うのが私には見えてこないのです。昨日も講演会で私がぐっときた言葉に、信頼関係がある伴走型支 援というのがありました。ある程度の長期にわたるケースがあると思うのですけれども、その辺に関 して市長職務代理者、また教育長から一言ずつお願いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 尾形議員おっしゃるとおり、やっぱり切れ目のない 支援というのが一番大事だと思います。今回このように昨年立ち上がりましたので、その辺の情報交 換が顔の見えるいろんな情報交換をしながら、やはり長くサポートできる、そういう体制を児童相談 員も含めてそういうものを共有しながらそういう人たちの早期発見、そしてサポートを十分させてい ただきたい。今後これが一つの課題かなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 尾形議員のお話のとおりですが、今回始まったわけであって、尾形議員の おっしゃるとおりニート、見えない部分についてはっきりとしてつかんでいないというのはどの市も 一緒だと思っています。今回こういう制度を設けたことによって、義務教育を終えた後の子供たちの つながり、どのようになっているか。そしてそのような子供たちをどう支援していって職業につなげ ていくか、それをきちっとした連携が行われることであると。縦割りであったものが横のつながりを 大切にして子供たちの支援に努めていく、大変大切な私は制度だと思っていますし、このことをきち っとつなげていくことが大切であると、このように認識しております。   支援のあり方は先ほどおっしゃったとおり、やはり信頼関係なくして子供と、それからそのよう な人たちとのつながりは生まれません。また、強いリーダーシップは必要でありますが、その子をど のように支えていくか、まさしく伴走型が大切であり、その伴走をするということは非常に長く続い ていくということであります。そういう意味で信頼型伴走というのは非常に大切な中身であると、そ のように認識しております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ありがとうございました。それでは時間もないので、次に移ります。   人材バンクについての取り組みですけれども、今ほど市長職務代理者のほうから6月をめどに人 材バンクについての取り組みをしていきたいというふうなお話がありました。それと先ほどふるさと 会に関しての職務代理者のお話の中で、旧4市町村ありましたけれども、山北に関しての山北ふるさ と会というのですか、に関してのご説明がありませんでしたけれども、会自体はもうないのでしょう か。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 平成21年合併後、10月に〔質問終了時間10分前の予告ブザーあ り〕24年間続きましたふるさと山北会を解散いたしております。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 解散したというのは私も調べてわかっていたのですけれども、解散した後に やっぱり地元山北出身者の方との交流が完全に行政としては途絶えてしまったというふうな受けとめ 方でよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) 関東圏での旧役員の皆様はその後も引き続きお集まりでございますけ れども、行政側からの出席は一切ございません。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ふるさと会はふるさと村上を離れて県外でご活躍されている方が多数おられ るわけですから、今後村上市が推進する政策に対しての情報提供とか、あと村上に帰郷を促すような こととか、そのためにもある程度のデータを市のほうでデータ化しておく必要があるのではないかと いうふうに私は考えるのですけれども、切れてしまったらそれで終わりなのです。だから切れないう ちにそういう方たちのデータなんかを市が把握しておくことが大事なのではないかと考えるのですけ れども、その辺いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) そういうことは大変重要かなと思っております。こ の地域の出身者でやはりこういう郷友会とかふるさと会に来る方々は、それなりにやっぱり肩書とい いますか、ある程度事業に成功したり、やっぱりきっちりしている方が多いわけであります。また、 大学の先生をやめた方とかそういう方もございます。それらの情報をやはりしっかりとデータにして、 いざというときにいろいろ知恵を出していただく、そういうネットワークは大変必要かなと感じてお ります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 例えば税金の通知に関してなんかでも、ふるさと会は別にして県外に散らば れている地元出身者の方がおられるわけなのですけれども、そういう方々に対して村上市の例えばイ ベントカレンダーを同封して送るとか、年に何回か帰郷してくださいよというようなお願いをするこ とも、交流人口の増加にはつながるのではないかというふうに思いますけれども、具体的にそういう ような取り組みがなされていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 私も村上郷友会、そしてふるさと会には出向いて、 年1回ぐらいずつですけれども、出向いております。その中でやはり観光パンフレット、また開催が 6月でしたら9月の屏風まつりのポスターなんかも持ち込んで、またいろいろ物産のそういう配付も パンフレット、それらも含めてイベントのパンフレット等も持ち寄って皆さんにお配りしてふるさと にも帰っていただきたい。また、ふるさとの物産を買っていただきたい、そういう広報活動もやって ございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 私今申し上げたのは、市長職務代理者言われたこととはちょっと違って、市 が村上出身の方で県外に多数散らばっている方に関して、いろいろいわゆる行政文書等の発送はある わけです。そういうときにその文書だけを入れるのではなくて、例えばさっき言ったイベントカレン ダーとかそういうものを同封するわけにはいかないのかなというふうに思ったのですけれども、そう いう取り組みはなされていないのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 私どもで空き家バンクを始めたわけでございますが、以前納税通知 の中に市外に住んでおられる納税義務者の方のほうにそういったご案内も送付したことはございます。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) そういう空き家バンクのやつの話は前回の一般質問でお聞きしたのですけれ ども、やっぱり交流人口をふやすような村上に来てくださいよと、たまに帰ってきてくださいよとい うような情報発信というのはしていないのですかということをお聞きしている。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 定住人口の拡大ということも今目指しているところでもございます ので、一つの例として今空き家バンクのお話を申し上げましたが、今後〔質問終了時間5分前の予告 ブザーあり〕進めていく中では、以前関東圏のほうでふるさと回帰フェアなどもございまして、そう いったところへの空き家バンク、またそれについてのご案内も送付をしております。また、こちらの 方から出向いて村上のPRを行う中で、こちらのほうに住んでいただくようなことのPRもしており ます。ただ、おっしゃるような広い意味での情報提供というのは今のところやっておりませんので、 検討の必要はあろうかなというふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 前に言いました村上出身者の方ではなくて、氏名の村上へつながるという方 だけでも、全国に38万人いると言った記憶があるのですけれども、やっぱり全然つながりのない人 に出すよりは、やっぱり地元を離れた方はつながりがあるわけですから、そういう方に対しての本当 にダイレクトメールではないけれども、行政文書が行くだけですから、そこにこういうことを村上市 ではやっているのだ、こういうことを考えているのだという情報提供は必要なのではないかというふ うに思うのです。その辺を今後積極的に進めていただきたいなという、これはお願いであります。   本市においても総合戦略を実施するに当たりまして、やっぱり今申し上げた地元出身者、サポー ター、村上が大好きだという方が全国におられますから、そういう方との結びつきが大変重要になっ てくると思います。そういう取り組みを市で総合戦略に入れるお考えというのはありますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 総合戦略自体が人口減少対策というのが一番大きなテーマでござい ますので、そこのほうにどういうふうにつなげていくかということについては検討をしていく必要が あるかなというふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、最後になりますけれども、通告とは若干は離れますけれども、地 方創生の推進に当たりまして、いわゆる人的支援、地方創生人材支援制度及び地方創生コンシェルジ ュ制度というのがあると思うのですけれども、その活用について市はどのように考えておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 具体的に利用の申請までは至っておりません。現在総合戦略の策定 というところで頭を悩ませているというか今検討を進めているところでございますので、その中でこ の制度をどういうふうに利用していくかということの検討は大変必要なことかなというふうに思って おります。 〇議長(板垣一徳君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 地方創生人材支援制度及び地方創生コンシェルジュ制度というのは、やっぱ り村上に何らかの関係があって、村上に愛情とか関心がある人を各府省庁の方が相談窓口になってい ただけるというような制度でありますので、多分いっぱいいると思うのですよ、私は。そういう方を ぜひこの制度を活用して村上の応援団になってもらいたいというふうに考えているので、積極的な活 用をお願い申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで尾形修平君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時50分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、24番、山田勉君の一般質問を許します。   24番、山田勉君。           〔24番 山田 勉君登壇〕 〇24番(山田 勉君) 鷲ヶ巣会の山田勉です。議長のお許しをいただきましたので、これから一 般質問をさせていただきます。私の質問は3項目予定しております。よろしくお願いします。   1項目め、下海府地区の現状について。下海府地区の現状把握を目的として平成27年1月26 日、経済建設常任委員会で閉会中事務調査を実施してまいりました。道路の陥没や海岸侵食のため、 このような状態では大きな津波が襲来したら大変なことになると思います。また、海からの漂着ごみ のため川や水路の流れに支障を来していることから、すぐにでもごみを撤去してもらわなければなり ません。県道、市道の管理者がお互いに早く話し合い、対応していただかなければならないと思いま すが、市のお考えを伺います。   2項目め、基金の状況について。合併時の財政調整基金の残高は17億9,153万円、ごみ処理場 建設基金や義務教育施設設備整備基金など目的別基金の合計は13億6,388万円でしたが、平成26 年度末はどのぐらい見込まれるのか伺います。   3項目め、荒川地区の公共施設について。荒川総合体育館の施設であるトレーニングルームは、 1日15人以上使用しているようですが、ほとんどの器具は使用できない状態であります。大変危険 であるので、どのように点検しているのか伺います。   A、トレーニング施設のふぐあいによる事故が起きた場合、市の対応はどのようになるのでしょ うか。   B、新しいトレーニング器具を購入することにより、体育館の利用者が増加すると思いますが、 新しい器具を設置する予定があるか伺います。   C、荒川地区公民館は特に冬は寒く、暖房がよくききません。温風ヒーターをかけても寒い、も う少し暖かくならないものかと思います。利用者からも寒くて何とかならないかとの声がよく聞かれ ます。対応についてお伺いします。   答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。           〔市長職務代理者 副市長 鈴木源左衛門君登壇〕 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) それでは、山田議員の3項目の質問について順次お 答えいたします。   最初に、1項目め、下海府地区の現状についてのお尋ねでございますが、山田議員のご指摘のと おり、近年頻発する爆弾低気圧や冬季波浪によるしけの影響で海岸護岸等背後地の陥没など心配され る事象が目立ってきております。これらにつきましては、その都度、所管する県にお願いし、道路修 繕等を行っていただいているところでありますし、離岸堤の整備等根本的対策についても毎年要望し ているところであります。また、しけのたびに海からの漂着物処理にも苦慮しているところでありま す。本市では道路パトロールの実施や関係集落からの連絡に基づき状況を確認した上で、県や市が所 管する施設の管理区分に応じて管理に努めているところであります。さきの経済建設常任委員会でも 調査いただきましたとおり、今後も県当局及び地元関係者とも連携しながら、速やかな対応をしてま いりたいと考えております。   次に、2項目め、基金の状況についてであります。平成26年度末の基金の残高はどれぐらい見 込まれるかとのお尋ねについてでございますが、基金の平成27年3月末の現在高見込み額を申し上 げます。財政調整基金38億3,731万3,000円、減債基金3億1,466万5,000円、その他特定目的基 金は合計で49億9,548万8,000円となる見込みであります。その内訳は、合併特例措置逓減対策準 備基金20億572万3,000円、義務教育施設設備整備基金10億589万3,000円、社会福祉基金4億 4,623万7,000円、ごみ処理場建設基金15億3,763万5,000円であります。   次に、3項目め、荒川地区の公共施設については教育長に答弁をいたさせます。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、山田議員の3項目め、荒川地区の公共施設についての1点目、 荒川総合体育館トレーニングルームの器具はどのように点検しているのかとのお尋ねについてでござ いますが、現在同トレーニングルームには比較的大型の各種トレーニング用器具12台と、ベンチプ レスやダンベルなど小型の器具が数種類あり、固定利用者を主に平成25年度は年間延べ約2,500人 の皆様にご利用いただいております。このうちご指摘の使用できない器具につきましては、一部不良 を含め3台あります。これらトレーニング器具の点検管理につきましては、専門的な知識を有するト レーナー等が常駐しておらず、詳細な点検は難しい面がありますが、利用者の皆様からのご報告や故 障修理等の際、あわせて行っているところであります。   次に、2点目、トレーニング施設のふぐあいによる事故が起きた場合、市の対応はどのようにな るのかとのお尋ねについてでございますが、万一施設や器具のふぐあい等が原因で事故が発生した場 合は、施設の管理者である市がその損害の賠償責任を負うことになります。なお、トレーニングルー ム及び器具につきましては、高校生以下の利用を制限させていただいているほか、施錠等の管理を行 い、事故防止を図っております。   次に、3点目、新しい器具を導入することにより体育館の利用者が増加すると思うが、新しい器 具を設置する予定はあるかとのお尋ねについてでございますが、新しいトレーニング器具の設置につ きましては、利用状況も勘案しながら検討してまいります。   次に、4点目、荒川地区公民館は冬の暖房がよくきかない。もう少し暖かくならないものかとの お尋ねについてでございますが、荒川地区公民館は建設から31年経過しており、冷暖房は冷温水発 生機による集中管理方式になっております。旧式の暖房設備であるため、部屋ごとに温度設定ができ る施設と比べると、外気温が低いときには温度が上がりにくく、利用者にご不便をかけている状況で あります。また、大ホールは天井が高く、冷暖房設備も上部にあるため、構造上からも暖まりにくい 状況であります。そのため必要に応じストーブやジェットヒーター等の補助暖房器具を準備し、暖房 設備と併用してできる限りの寒さ対策をしているところであります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) お尋ねしますが、下海府地区のどのような川が、1級河川があるのですか、 2級河川だけなのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 村上市におきましては、荒川水系が1級河川で、ほかはあと2級 だとか普通河川になっております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 清掃は年に何回かやっていると思いますが、どのぐらい、年に何回やって いるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 海岸清掃という形では集落のほうにお願いして謝礼という形でや っておりますけれども、それはごみがたまった時期あるいは海水浴シーズンを迎えての時期を見計ら って集落がやっているものに対してということで、ちょっと数把握しておりません。   それから、この時期しけでかなり漂着物が寄りますので、冬を越えた時点で一度はやるはずでご ざいます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) その費用はどちらのほうで負担するのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 当然地元で対応できない大きい流木とかそういったものも流れて くる場合がありますので、そういったような大きいものにつきましては、市のほうで業者に委託をし て処理をさせてもらっています。   それから、集落のほうでやっていただく分につきましては、年間新年度予算で80万ほどだと思 うのですが、謝礼というふうな形の予算の組み方をしておるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今まで当然いろんな災害あったと思います。被害はあったところあります か。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 大方が県の管理する海岸あるいは河川のほうになっておりまして、 離岸堤が沈んでしまったりとか、防波堤といいますか、道路の支え用の護岸とかが陥没したとかとい うふうなことがありまして、そういったことはその都度県のほうにお願いして処理をしていただいて いるという状況であります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 川や水路や小さな災害や清掃することが、恐らくこれから大きな原因にな ってくると思いますが、もし住民に対して何かあった場合、大きい事故があった場合は補償はどうい うふうな形になるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 災害のように大きなものになれば、災害の援助を受けたりとかい ろんなことが出てくるのでしょうけれども、そこに至らないようなものにつきましては、管理者のほ うの過失だとかそういうふうなことになれば、当然何らかの形で管理する側で補償というふうなこと になるのでしょうけれども、私もどんな場合がどうなるというふうなところまではちょっと、申しわ けないのですが。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) この前下海府を見て9集落をみんな見てきました。村上市であんなところ があるのかなと思うぐらい大変なところが多くありました。1つは浜新保集落、しかも護岸陥没箇所 の早期復旧、それから国道345号の側溝の土砂清掃ということで言っておられましたが、これに対 してはどういう考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) そういった話につきましては、1月26日の経済建設の常任委員 会の視察の後、いろいろと地元の区長さん、それから県の方はその会議のほうはいなかったのですが、 現場を見て一緒にそれぞれ緊急にやる必要があるところだとか、それから今後根本的に改修をしてい こうとか、そういうふうな話になったと思っておりますので、そういうふうなことで県のほうとまた 連絡をやりとりしながら進めてまいりたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それから、次は桑川の関係ですけれども、大滝マサエ宅裏周辺の海岸に一 般対策を実施していただいた本件が、十数年前より集落緊急要望事項として早急に恒久対策をお願い しております。しかしながら、県の治水課に多大なるご協力をいただき対応してもらっていますが、 目に見える成果がなく、放置されたままと同然の形で現在に至っております。離岸堤のかさ上げや開 口部を狭めることなど、いろいろな手法が考えられるが、最も効果的な手法は現在の離岸堤開口部と 並行した形で沖合離岸堤を新設することだと思われますが、これに対してはどう思われますか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) そういったことにつきましても、先ほどと同じような繰り返しに なるのですが、県のほうにも私ども土木振興会、これは粟島浦村、関川村も含めての土木振興会とい うふうな組織もありまして、そこで重点的に絞り込んだものを要望させていただいているというふう なこともございます。毎年11月には県のほうへ市のほうから要望する次年度の予算の要望もありま すので、そういったことを含めて県のほうには逐一お願いしているところでございますので。県のほ うでも何せ離岸堤ひとつつくるにも100メートルで何億というふうなことで、非常に海岸線の長い 新潟県では村上だけ特別視するというふうにもいかないのだというふうな事情も聞いておりますので、 県のほうの優先順位に従って私どももやっていただくという立場でございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 何かあると当然山北支所のほうに恐らくお願いなりするわけですが、県の 物件だからといって、それこそ山北支所からじかに行くわけではないと思うのです。そこから本庁に 行って本庁でまとめて県のほうに陳情するとか市のほうにやるとか。中には今度反対に言うと支所の ほうで果たして本部が村上本庁のほうに通達しているのかというような不安さえ言っている方がいる のですが、この件に関してはどうですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 私どものほうで当然まとめております。要望につきましても、4 つの支所から来たものを全部まとめ上げて、それで県のほうの予算に関係するものであれば、県のほ うにお願いしておりますし、そういったものはきちっと上がってきます。ただ、支所のほうで判断し てこれは本庁までというふうなものは当然上がってきていないと思いますが、必要なものは上がって きているというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) もう一つ、当集落においては数十年前から夕日会館前の浜海岸、相馬綾子 宅裏の海岸、最大なる緊急懸案事項のエリアで、余り人間の住む場所ではないと言われるほど、大し け時は南西または南風が吹くと強風と高波に悩まされる地域です。しかしながら、余り行政の温かい 支援が差し伸べられることがなく、そこに住む住民は行政の不満と憤りで開き直って生活している現 状です。数十年前よりの砂浜の侵食で離岸堤の陥没が徐々に進み、大しけ時には高波や波しぶきの激 しい音が民家をたたいて、地響きで夜も寝れないほどの恐怖におびえながら生活している、そんな現 状でございますが、どう思われますか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) そういったことで、この間の経済建設常任委員会の皆様方から調 査をされたというふうに思っております。そこに県の方も直接来てそういった方々の事情も聞いてい きましたし、私どももじかに聞いておりますので、文書だけで上げた要望よりは効果も出てきている と思いますので、またその辺を私どもも県と一緒になってよりよい方法を見つけてまいりたいと思っ ております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 先ほど村上市の施政方針ということで市長代理の副市長が言われました。 市民の皆さんが安心して生活できる郷土づくりを基本に、総合計画の見直し作業を進めてまいります ということを正式に言いましたが、そのことに関して今お話しした件に関してはどう思われますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 当然本当に安心して暮らせる定住の里づくりという ことで、村上市はそういう方向を目指しております。いろいろやはり海岸につきましては、非常に侵 食されたり、最近の爆弾低気圧等非常に大きな災害も発生しております。また、津波についてもいろ いろどういう地震でどういうものが来るかということで非常に大変な時代といいますか、そういう状 況が来ているなと切実に感じております。市といたしましても、住民の生活を守るためにいろいろそ ういう現場を把握しながら、市でできるもの、また県、国に要望してできるもの、特に海岸について は非常に大きな投資が必要でありますので、県、国に要望するほか、また地元でできる、市でできる そういう最大限の努力をさせていただきながら、県会で、国の国会でそれらについてやはり国を動か さないとやっぱりできない事業もありますので、その辺と連携をしながら、何とか地域の住民の生活 を守っていきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 先ほど言いましたように、夜も寝れないほどの恐怖におびえながら生活し ているということを訴えているわけですが、市長代理副市長、そういう意味では現場行ったことあり ますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 私は山育ちなものでありますから、やはり海岸が荒 れているとうちらのほうは静か、穏やかというか、雪は大変降るのですけれども、そういう状況は本 当にその場所でないとわからないということもあろうかと思います。それらいろいろお話を聞きなが ら、そういう把握をしながら不安解消について努めていきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 一回一度見ていただきたいなと、私も行ってびっくりしたわけですので、 よろしくお願いします。   それから、塩置き場トンネル出入り口周辺の保安林に植えられている全ての枯れ木を早急に伐採 してもらいたい。枯れ木が国道345号上にいつ落下しても不思議ではない状態であり、交通または 人身事故の発生する可能性は大きい。そのために当集落住民は無論、その道路を頻繁に使用する笹川 及び他集落より苦情が多発しています。なお、本件は土地所有者より伐採許可をいただいており、ま た平成26年10月29日発行、山北支所の要望事項の回答書では、松くい虫防除対策事業費や県営治 山事業により対応を検討中となっています。当集落では口頭で二、三年前より伐採要望していますが、 行政側の対応が鈍足である、要するにゆっくりし過ぎると、もっと早急にやってほしいということで す。   昨年の12月の悪天候の強風で大木、松の木1本が根元より折れ、国道345号に落下したため、 笹川総代2名で大きい木の撤去処理という連絡が笹川総代よりあった。その内容は偶然落下のときは 交通量も少なく、即事に落下を発見したため何事もなく撤去した。あそこは桑川区域の管轄なので早 急に行政へ連絡し、全ての危険な枯れ木を伐採してもらわないと困るのですがというお話はどうでし ょうか、これについて。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(瀬賀 功君) 今ほどの件につきましては、保安林ということで、私どものほうの 担当というふうに解しております。先ほど議員おっしゃるように、市長のほうに要望ということで以 前から話が来ていたということで、対処方いろいろと支所の担当で検討してまいったのでありますけ れども、国道の上でありまして、ちょうど国道境、それは個人有地なのであります。そこに保安林が かかっていると。個人の人に切ってくださいと。それは基本的には個人の山であれば切るのは個人で あるという部分でありますけれども、非常に危険があるということで、桑川集落の特別顧問とか総代 にいろいろ現場ヘ行ってお話ししまして、それは本来であればその持ち主が切るべきではないでしょ うかというお話をしたのでありますけれども、その持ち主に話をしてもいろいろとお金の都合とかあ って、なかなか切れないということで、何とか行政でやってくれないかという話で承っておりました。 そんな中で県にお願いしたりいろいろ林業関係もお願いしたのですけれども、なかなか打つ手がない という中で、何とか手はないかということになりまして、そうしましたら最終的には松くいの範囲に 入れて松くい事業で防除するしかないのではないかということで、来年度6月以降の補正予算で対応 できないかということで県と今相談しているという状況でお話をしました。   それで先般二、三日前、4日前でしょうか、そのまた1週間前に木がまた落ちたという話を聞き まして、私も今ほど申し上げた総代と特別顧問さんと一緒に、それから笹川の区長さんと現場でお話 しして、どうしようと。だけれども、それはちょうど国道の管理者との境でありまして、これはやは り国道管理者のほうに、要するに県ですね、振興局のほうにお願いして何とか切ってもらったほうが いいのではないかということで、支所の担当課長に行ってくれということでお願いしまして、きのう 返事いただいて、何とかできる限りのことは対処はしたいという返事をして今いただいております、 その部分につきましては。それ以外の部分につきましては、今度松くい虫対応とかできる範囲の中で 対応していきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 課長はその近くなのでしょうから、絶えず見ているでしょうから、どうか ひとつよろしくお願いします。   それと今度笹川のほうですが、大しけが続くと砂浜が削り取られて海が護岸まで達する。越波し た波やしぶきが強風にあおられて飛散し、民家に降り注ぎ被害が出ている。また、砂浜の量が毎年減 少している。平成24年4月4日爆弾低気圧が急速、猛烈に発達し、暴風、高波で大しけとなり、当 村では大波が河口から逆流、護岸を乗り越えて道路に流入し、付近の民家に被害を及ぼした。また、 上流の農道橋も流出したということでございますが、これについて農道もすごいあれでなくなったと いうことですが、これについてはどんな考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) それにつきましても、この間の調査の後の話し合いでなされたと 思いますけれども、今分そういったところにつきましては大きい麻袋、ああいったもので一時しのぎ をしておりますけれども、今後そういったところについてもかさ上げするなり、そういったようなこ とをやっていくというふうなことで、県のほうでも少し前向きになってきているというふうに思って おります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) ブロックのかさ上げも10年ぐらいになるみたいです。それだけ大体1メー トルぐらい減ったような話も聞きますが、これも早急にやってほしいと思いますが、いかがですか。 県のほうでしょうけれども。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) この間の実情は新潟県の担当の方も一緒にごらんになっています ので、十分そういった対策については今検討しているということだと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) よろしくお願いします。   板貝につきましては、駐車場トイレの修理とスクールバスの強波対策、要するに離岸設置をお願 いしたいということで、大変スクールバスの関係で大変危ないところだということでございますが、 それについては課長も行きましたでしょうから、移動するのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) それにつきましても、そのときにスクールバスのバス停を移動さ せるに当たっては横断の関係だとか何かいろいろあってというふうな話もありまして、その辺をまた 今後どうしたらいいのか検討していこうというふうな話になったかと思っております。そういったこ とで現地のほうは各集落ごとに実情をお聞きし、支所の職員も出ていますし、私も出ましたし、県の 方も出ていますので、十分今後また連携をとりながら進めてまいりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今川も同じようにブロックを越えて海岸の砂浜まで侵食され、ブロックの かさ上げを大いに何とかかさ上げしてもらわないと、子供たちのスクールバスの関係で大変危険であ るということで、同じ話がありましたが、それも全く同じですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) そういったことを含めまして、今後また地元のほうと調整をして いくというふうな形になったかと思っております。決してやらないということではありませんので、 地元のほうとどうしたらいいのか、問題になっているところを整理していくということでございます ので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 脇川も同じようにテトラポットをかさ上げしてほしいと同時に、今川方面 ヘ向かう車と集落が国道へ出る車の接触事故があった、カーブ区間で見通しが不良になっているため、 改善を何とかして要望したいということですが、早急にお願いしたいということですが、どうでしょ うか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) それにつきましても、カーブの見通しが悪いので山を切ったらど うかとかいろんな話もございましたけれども、そこがちょっと私もはっきり覚えていないのですが、 切るに当たっていろいろ法の制限もあったりとかというようなことで難しいのではないかというよう な話もあったようでありますが、その辺を県当局のほうとまた今後次善の策といいますか、そういっ たことを聞いてまいりたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 寒川も同じように離岸堤設置、それからもう一つは海から出たごみ、打ち 上げられていっぱいになってどうしようもない状態なのです、課長も見たと思いますが。これはやっ ぱり早急にやらないと、においはする、夏になるとそれなりの衛生管理相当、何かあった場合は大変 でしょうけれども、これを早急にやっぱりきれいにしてほしいということですが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) それにつきましても、支所の産業建設課長がお答えしていたと思 うのですけれども、この時期、冬場のしける時期ですので、1回やってもなかなかまたもとのもくあ みというようなことがありますので、ある程度落ちついてくる春先になったらやりたいというふうな ことでお話をしていたかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 芦谷はもっとひどいのです。簡単に言うと、集落中央に排水溝があり、そ の中に砂等が堆積したため排水ができず、よどんでいる状態です。今のような状態で夏まで放置して おくと悪臭が、におい、環境面では放置できませんが、早急にお願いしたいということですが、環境 課に質問したいのですが、大変なことになった場合は、においが今でもするわけですから。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(吉村和昭君) 環境課だけでは対応できないので、他課と相談しながら善処できるよう に検討してまいりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これは本来では集落の物件でしょうから、集落でやるのが当然、集落でで きない状態なのです、もうあふれて。大きい木やらいろいろ入っていますので、これは早急にお願い したいと思いますが。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 普通河川というような部分につきましては、市の管理であります ので、そういった排水路的なものも含めて、集落からの排水がうまくいかないというふうな閉塞状況 のところにつきましては、私どももその都度手当てもしていますし、また頻繁に起こるけれども、漂 着物が来ても大したことないというふうなものについては、春先まで待っていただいてやったりする というふうなことでやっておりますので、本当に危険なところ、何か支障のあるようなところにつき ましてはすぐやるようにしておりますので、そういった部分については集落のほうからの連絡もお聞 きしながらやっていきたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 早急にお願いします。   それから、越沢につきましても、林道矢止線というか矢止沢、そのつっかかり、アスファルト途 中まではやっているのですが、その先がやっていないと。この前担当の方がその先を100メートル ぐらいするということの話も出ていましたが、これやっぱり完全にしてもらいたいと思いますし、危 険な箇所の手すり、ガードレールの設置、市道越沢1号の男沢の橋の危険の防止のためにガードレー ルの設置をお願いしたいという要望がありましたが、これについてはどうなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) その件につきましても、予算をつけてやるというふうな部分があ ったかと思います。先ほどの道路の舗装なんかにつきましても、すぐには簡単にはできないけれども、 検討するというふうなことで、その場で話をしていたかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 特に下海府、初めて私も全部回ったのだけれども、本当に村上であんなと ころ、先ほども言いましたが、あんなところあるのかなというぐらいに思いましたけれども、これに ついて山北支所のほうはどうお考えですが。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) まず海岸清掃等につきましては、先ほど課長がおっしゃられたとおり、 集落にお願いして、特にマラソン大会のある春先、一斉にやっていただいております。そのほかにも まちづくり協議会並びに小中学校が共同でボランティアで海岸清掃をする等々のボランティア活動を 実施しているところでございます。大変海岸等の大きな金のかかる事業ばかりでございますので、集 落の皆様方には大変時間をかけて少しずつしか進まないことに申しわけないと思っておりますが、支 所並びに本庁のほうで連絡を密にしながら、県等へ要望を重ねているところでございます。決して支 所で要望をストップしているというふうなことは一切ございません。こういう厳しい環境の中で山北 地区の皆様が生きているのだということを皆様にお知らせしていただく山田議員の質問に、大変詳細 にまで及んでいただきましてありがとうございました。ぜひ山北地区が一日でも早く環境整備ができ ますよう、皆様方のお力添えを願いたいと思います。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 区長さんがマラソン大会になると、その前に皆さんの手前があるからきれ いにするのだよねというようなお話もありましたけれども、マラソン大会とか何かあるたびに前の日 きれいにするというような話、それ以外はできないのですか。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(斎藤寿昭君) あくまでもボランティアでございますので、いろいろな方々の条件が 合うときに今自主的にしていただいているという状況でございます。また、河川海岸愛護月間等に向 けて夏場にも一斉に草刈りあるいは〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕大きなごみの清掃等 に当たっているということでございますので、これからもまちづくり協議会等に呼びかけてボランテ ィアの回数等がふえるように努力したいと思います。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) ありがとうございました。   2項目め、基金の状況について。財政調整基金ふえているが、これからどのぐらいまで減るのか なと思いますが。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(菅井晋一君) 基金の今後の見通しということでございましょうか。 〇24番(山田 勉君) はい。 〇財政課長(菅井晋一君) 一応財政調整基金につきましては、今ほど現在高ご報告した38億ほど ございます。それで38億の内訳としては、村上総合病院の建設に係る部分が20億ございます。そ うすると残るのが18億でございます。国、県の指導では市の標準財政規模、村上市の場合は220億 ぐらいなのですけれども、それの1割程度、そうすると20億ぐらいは確保しておくのがいいだろう と、財政調整基金は年度間の財源の不均衡を是正するといいますか、調整する、そういう財政の安定 化のための基金でございますので、一応20億ぐらいを常に確保しておくのがいいのかなと。そうす ると、もう少しは財政調整基金の場合は必要なのかなと思っております。ほかの基金は合併の準備基 金につきましては、目標の20億に達しております。ほかも大体予定した金額でございますので、お およそ今の基金の規模は安定した財政運営をする上で適正なのかなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 要するに、ごみ建設基金の場合15億ですが、これを助成をあれして現にあ るわけですが、これは今後どうなる考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(菅井晋一君) 今のごみ処理の建設基金はごみ処理場の建設が終了したということで、 今度は衛生施設の整備基金というふうに今定例会で条例改正をお願いしているところであります。こ れは今後旧施設、桧原の処理場の解体もございますし、荒川の施設の解体もございますので、それら が大きな金額を必要とされるので、それらに充てることになるのかなというふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それでは、3番の荒川地区の公共施設についてお伺いします。   体育館と公民館の目的をちょっと教えてくれませんか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 体育館のほうは主に市民の競技スポーツの向上あるいは生涯スポー ツの振興、健康づくり、こういった体を主に使った運動ができる施設として設置しているところでご ざいます。   それから、公民館につきましては、主に市民の生涯にわたる学習活動ができる施設ということで 設置しているところでございます。公民館にはそういった意味で、体育館もそうでございますが、そ れぞれの主催をする市民に提供する学級、教室等の開催をしているところでございますし、市民の皆 様から自主的にグループサークルとしてご利用いただく、あるいはスポーツ少年団や体育協会として ご利用いただくといったような自主的にご利用いただくというような機能を持っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これから健康が第一ですが、健康づくりはこれどのように考えておられま すか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 特に体育館を使った健康づくりに関しては、現在市内に5地区の総 合型の地域スポーツクラブを設置していただきましたので、スポーツクラブを中心として、それから 体育協会、スポーツ少年団の団体等を中心とした事業展開をしていただくよう支援してまいりたいと いうふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 〇24番(山田 勉君) 公民館の光熱費、備品、合併時平成19年度、それから平成26年度の決算 の数字を教えていただきたいのですが。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 大変申しわけございません。現在正確な数値を持ち合わせておりま せん。後でご報告させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) どうか後でひとつよろしくお願いします。   それから、老朽化、要するにトレーニングルームの関係なのですが、31年もたっているわけで す。そうすると、やっぱり当然レッグマシンとか何とかマシンとかいろいろありましたけれども、ワ イヤーがぽつんと切れる場合も、これはもうあり得ると思うのです。何かあってからでは遅いわけで すが、これ何とかしなければならない。10年でさえ、私もトレーニングマシン持っていますけれど も、やっぱり絶えず油くれたりして10年たっても何とか使っていますけれども、三十何年となると 大変だと思いますが、どんな考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) おっしゃるとおり、開館当初から使用しているという器具もあると いうふうに把握しております。これにつきましてもメンテナンスをいたしまして、常に使える状態に は一応しております。これからも事故のないように細心の注意を払って点検をして使える状態を維持 してまいりたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 特に今リースなんかはやっていますけれども、トレーニングルームのリー スなんかしては、こういう施設の、要するに新しいのを買うとなると手間かかるから、そういう点で はいずれは体育館も新しくという考えもあるわけですね、荒川のほうは。そういう面ではリースなん かは考えてみたことありますか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) トレーニング機器につきましては、やはり大きい金額のものになり れますと、100万円を超える高額な器具が多うございます。リースというご提案でございますので、 これについても検討してみたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 私これで終わりますけれども、最終的には私は下海府地区の担当課長であ る皆さんのほうで行けたら行ってみて、現実こんなところもあったのだというのをまた再発見すると 思いますので、どうぞひとつ見ていただいて、よりよい安定したこれから立派な村上市のためには、 どうかひとつ見て、お互いに危険のない、安心して生活ができるような方法でお願いしたいと思いま す。   これで一般質問を終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで山田勉君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時59分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、23番、大滝久志君の一般質問を許します。   大滝久志君。(拍手)           〔23番 大滝久志君登壇〕 〇23番(大滝久志君) 鷲ヶ巣会の大滝久志でございます。議長のお許しが出ましたので、一般質 問をさせていただきます。   1点目は、村上総合病院の建設についてでございます。厚生連村上総合病院は、地域医療に重要 な役割を果たしてきたことは誰もが認めるところであります。しかし、現在の病院の建物は建築から おおよそ45年という長い年月が経過し、老朽化が進み、その建物の耐震性にも機能性にも懸念があ り、移転新築が検討されてまいりました。紆余曲折を経ながらも、ようやく平成25年5月に厚生連 村上総合病院は、みずから移転新築候補として駅西にすることを決定して村上市に報告がなされまし たことは、皆様も先刻ご承知のことと思います。これを受けて平成25年12月定例会に、村上市駅 周辺まちづくりプラン等策定委員会条例を策定しましたのは、記憶に新しいところであります。   村上総合病院の建設については、市からの支援総額を20億円としながら、話は矢継ぎ早にとん とんと進みました。早ければ平成26年度6月定例会に新築計画が示されるのではと期待しておりま したのは、私ばかりではなかったはずであります。しかし、計画は示されずに、秋ごろまでにはとな り、年を越して平成27年、ことしの3月までころと変更になり、移転新築に向けての歩みは一向に 進んでいないように思いますが、何が原因なのかお伺いをいたします。   次に、学校教育問題でございます。さきの定例会において時間切れとなりまして、再質問ができ なかった学校教育問題について、同じ問題ではございますが、教育長にお尋ねをいたします。教員の 体罰については、2012年大阪の高校で教員の体罰を苦に生徒が自殺した事件が大きく報道されまし た。文部科学省が教員の体罰の実態を調査した結果、全国小中で6,721件、1万4,208人であった ことがわかりました。ことし1月31日の新潟日報によりますと、新潟県内において体罰によって処 分された教員は前年は4人であったが、ことしは小学校で1人、中学校で10人、高校で16人、特 別支援学校で1人、計28人だったそうであります。前年に比較して7倍となりました。本市におい ても体罰はあるのでしょうか。   次に、道徳教育についてお伺いいたします。体罰についてもいじめについても学校ばかりではな く、社会には常に残念ながら一定数はあるものだと思っています。私は、一定数あることを決して容 認したくはありません。いじめや体罰の根絶を常に目指すべきであることは言うまでもございません。 いじめや体罰問題の原因は、人をいじめたいという心があると考えることから心の教育、道徳によっ てなくそうとしています。しかし、そのような危険な内心は誰もが多かれ少なかれ持っているものな のではないでしょうか。それゆえいじめや体罰は撲滅できなくて、いつまでたっても解決できない。 児童生徒の心は一つではありません。道徳は数学や化学と違い答えは一つではありません。2通りに も3通りにも考えられることがあるでしょう。それだから数値評価はしないで、記述評価とするので しょうが、心という内面をどう評価するのでしょうか。   次に、このたびの地方教育行政の組織及び運営に関する法律によって、市の条例も数本変わろう としておりますが、市長が教育長を任命するなど、教育委員会と市長との関係が変化することになり ます。今回の改革によって教育に対して市長が直接的に関与できる部分が多くなり、権限の強化につ ながっていると思いますが、その反面、学校教育の充実、家庭や地域との連携などの教育を巡る課題 に対して、新たな教育長の責任のもとで地域の実情に合った方策を実行しやすい体制になったとも言 えますが、教育長のお考えをお伺いするものであります。   答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理。           〔市長職務代理者 副市長 鈴木源左衛門君登壇〕 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) それでは、大滝議員の2項目の質問に順次お答えい たします。   最初に、1項目め、村上総合病院の建設について、市からの支援は総額20億円を限度とし、建 設用地は村上総合病院・瀬波病院合同運営審議委員会で駅西が候補地として選定されましたが、話が 進んでいないように思われる。何が原因なのかとのお尋ねについてでございますが、新潟県厚生連か らの村上総合病院新築についての説明では、厚生連や医療を取り巻く情勢が変化し、厳しい状況にあ るとのお話を伺っております。具体的には消費税の影響や建設資材の高騰等の社会情勢や、監督官庁 である農林水産省との協議に時間を費やしているとのことでありました。新築移転に係る計画には、 経営計画や財務計画が必要であると伺っておりますので、厚生連本体の経営状況や財務状況によるも のと考えております。   次に、2項目め、学校教育については教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、大滝議員の2項目め、学校教育についての1点目、体罰につい てのお尋ねでございますが、体罰は学校教育法で禁止されている決して許されない行為であり、市教 育委員会といたしましても、校長会議で繰り返し指導してきております。また、県教育委員会でも体 罰禁止の徹底を図るべく、実態調査を実施しておりますが、管内の小中学校では体罰事案は今年度一 件も発生しておりません。   次に、2点目、道徳教育でいじめは防止できるかとのお尋ねについてでございますが、道徳教育 は各教科における道徳教育と、これと関連させ、計画的・発展的に指導して補充・深化・統合してい くかなめとしての道徳の時間が相まって道徳的価値の自覚を促し、人間の生き方を自覚させ、道徳実 践力を育成するものであると認識しております。そういう意味でいじめ防止に向けた欠かすことので きない教育活動の一つであると考えております。   また、道徳を特別の教科とし、道徳心という心をどう評価するのかとのお尋ねについてでござい ますが、文部科学省は先ほど述べた道徳実践力を一層充実させようと特別の教科、道徳として制度上 位置づけ、充実を図り、また検定教科書を用いるという流れで検討していると認識しております。道 徳教育充実のためには目標を踏まえ、指導のねらいや内容に照らして、児童生徒一人一人のよさを伸 ばす指導とともに、道徳性の伸長に係る適切な評価が重要であると考えます。具体的な評価方法につ いては今後の推移を注視してまいりたいと考えております。   次に、3点目、法改正により市長の権限強化になるのではとのお尋ねについてでございますが、 今回の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正の趣旨は、教育の政治的中立性、継続性、安 定性を確保しつつ、地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長との連携 の強化を図ることと認識しております。改正法の規定により設置されることとなる「総合教育会議」 において、市長と教育委員会が協議、調整することにより、教育施策の方向性を共有し、一致して執 行に当たることが可能になるものと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) ご答弁ありがとうございました。通告の順に従いまして再質問をさせてい ただきます。   村上総合病院の移転新築の問題は、本市はもとより岩船郡においても大きな問題でもあります。 ご答弁のように事業主体が村上市ではなく厚生連であり、移転新築の場所を決めたのも厚生連でござ います。しかし、事業を進めていくときには行政として何ができるか、行政としてただ今まで手をこ まねいて向こうの出方を見ていたわけではないと思います。厚生連に対し、建設に向けていろんな形 で要請活動を続けてこられたと思いますが、今一番障害となっているのは先ほどの答弁で厚生連の事 情によることはわかりましたが、事業主体がやらなければならないことは何か、行政がお手伝いでき る事柄は何か等々、いろいろな打ち合わせがあったかと思いますが、今までどのような打ち合わせや 会合をしながら今日に至ったのでしょうか、お尋ねいたします。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 議員おっしゃるとおり、平成25年5月に厚生連のほうでは村上駅 西側のほうに村上総合病院の移転候補地として定めたので、ぜひとも市の協力をお願いしたいという とで市長のほうに来ていかれました。その後、地権者、神林地区、それから村上地区の地権者の皆さ んへの説明に、厚生連本部の理事長以下幹部の方とともに説明に上がり、その際にはもう少し、議員 おっしゃるようにとんとん拍子にいくのかなというふうな感覚を持っていたのですが、なかなか厚生 連を取り巻く情勢が非常に厳しいというようなことを再三向こうのほうからお話がございまして、去 年の10月という話がまたこの3月ということで、最終的な決定がおくれているというのも連絡をも らっております。   この間私どもとしましては、村上総合病院の中に移転新築準備室が設置されました。そことのや りとり、また本部とのやりとりを情報交換をしながら、いざ病院の開院が正式に何年何月というふう な形で決まったときに、うろたえることなく対応できるようなことでの情報交換を密にやってまいり ました。おっしゃるように事業主体が厚生連でございますので、こちらのほうでいろいろ動ける部分 というのは限られておるわけでございますが、今までの中ではできる限りの情報交換等で来たるべき 日に備えての準備は続けてまいりました。   以上でございます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) お話をお聞きしますと、たび重なる会合を積み上げながら今日に至ってい るということに対しては理解ができました。村上総合病院の移転新築建設には私などが知り得ない厚 生連全体の事業計画あるいは事業評価、そしてまた今後のスケジュールなど数多くの書類を農林水産 省に提出し、そして大臣から認可を受けて初めて建設着工となるものだというふうに私は認識をして おりますが、厚生連の財布の話など私はしたくはございません。ただ、私が思うのは厚生連全体計画 が示されなくて、農林水産省に全体計画が提出されるのがおくれて現在に至っていると、このように 理解してよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 詳細についての把握はなかなかしづらい部分がございますので、必 ずしもそれが正しいかどうかは私としてもなかなか判断の難しいところでございますが、恐らく厚生 連の全体的な経営計画だとか財務計画といったものが国のほうに出されていて、それの認可というか 許可というのでしょうか、そういった手続に国のほうで精査している関係でおくれているのではない かなというふうに思います。全体計画の中の一つが私どもの村上総合病院の新築移転事業なのではな いかなというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) ありがとうございました。今後の見通し、あした過ぎればもう3月でござ います。3月までにはというお話がございましたが、今現在政策推進課長あるいは市長職務代理、ど のような見通しになるというふうに考えておられるかお尋ねします。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 建設に向けての今後の見通しでありますけれども、 先般から全員協議会でもお話ししておりますとおり、3月の下旬にはJAの臨時総会が開かれるとい うことであります。その中である程度の建設に向けた年次とかそういうのが報道されるやに聞いてお りますので、その辺までやはり私どもはその情報を今待っているところでありますし、もうしばらく 時間の猶予をいただきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡寞ヤ也君) 今市長職務代理者のほうから発言のあったとおりでございますが、 3月の下旬ということでございますので、あとそれこそ1カ月切るような状況までまいりました。そ の先についてどういった形で進めるかということについても今検討しておりますので、その日に向け て今準備をしているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 今の話を聞いていますと、余り歯切れがいい答えではないにしても、来月 の末に臨時総会が開かれるという計画が示されましたが、私は大変に明るい方向の見える話なのでは ないかなというふうに感じておりますし、私自身の調査においても明るい方向性が出るのではないか というふうに思っておりましたが、今後は病院計画の全体が来月末には示されますが、そうしますと、 測量や用地取得がいろいろと、宅地ばかりではなく農地にもかかるような話もございます。そうしま すと、いろいろと行政手続が多くなってまいります。例えば農地法の解除の問題、あるいは農業委員 会の許可の問題、あるいはまた県への申請の手続等々、事務がかなり多くなってきて大変でございま しょうが、職員一丸となって一日も早くできるような体制をとっていただけませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 先ほども申し上げましたとおり、3月の下旬にはそ の方向性が示されるということであります。その見通しについてまだはっきりしたものが示されてお りませんので、その時点でまたそういう回答があれば、そういう体制をとっていきたいと考えており ます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 大変ありがとうございました。   次に、学校教育の問題に入らせていただきます。先ほどの教育長の答弁によりますと、なかった と、体罰の話はなかったということで安心はしました。昨年に比較して4人から28人になって7倍 になった。何も驚いていることではありませんし、今まで調査しなかったから表に出てこないのであ って、調査したからいろいろと出てきた。ふえるのは当たり前でありますが、教育長がないと言うの ですから、そんたくいたしたいと、そのように思います。   市長職務代理にお尋ねしますが、多分しごくという言葉は知っていますよね。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) はい、しごくといいますか、クラブ活動等でやはり そういう体罰とかまではいかないのでしょうけれども、指導の一環としてそういうこともあったので はないかなということはあります。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 私は昭和40年の年に、4月に大学に入学しましていろいろクラブ活動の中 で、今思い出すにも忍びないようなことが発生をしたということは、職務代理者であれば当然知って いることだと思いますし、私はしごいたほうではなくて、しごかれたほうでございます。50年たち まして、先ほど職務代理者からお話がございましたように、教員あるいは上級生が鍛えるという名目 で生徒あるいは下級生に過酷な練習を強いることだというふうな意味合いの言葉に書かれておりまし た。しかし、以前からそういうふうにあったのか、私が学校に入ったときに起きたことがきっかけで このようなことになったのか、定かではございませんが、私はしごくという言葉は、糸をより合わせ たものを平均にするために、片手で引っ張って平均にならすという意味合いを持っているのかなと思 っておりますが、しごくということは直接手を挙げるわけではございませんが、子供たちあるいは生 徒に過酷な練習を強いるというようなことであれば、体罰ではなくても注意しなければならない大き な要点なのかなと、そのように思っております。人間がやることですから、今はないとは申しまして も、起きてくる、いつ起きるかわからない、やはり注意はしておくべきだと思っております。   次に、道徳教育の教科に格上げになる道徳の小中学校の指導要領が公表されたということで、こ れも数日にわたって新潟日報に掲載されておりますが、何が要点かと言いますと、道徳教育において は特定の見方や考え方に偏らずに、多面的に考え得ることを重視し、討論に力点を置き、読み物道徳 から考え議論する道徳への転換を図ろうとするものだということでございます。いつも新しい教科が 始まると、教科書をどう教えるのかということについていつも議論がなされておることは、教育長よ くご存じだと思うのです。教科書には先生が使用する虎の巻があります。それをしっかりと読み込ん で児童生徒に教える、これは教科書を教えるというふうに言われておりますし、余りすぐれた教育で はないというふうに言われております。   もう一つは、児童生徒に現場の先生が授業の内容を創意工夫し、興味を持たせ、関心を引き出し、 みずから考え、議論ができる教科書を教えるのではなくて、教科書で教える教育こそがいい教育なの だというふうに私は読んだことがございますが、今まで先生は先生自身が大きく左右されるといえば おかしいのでしょうか、創意工夫ができるかできないか、道徳的な多面的な考えができるかできない か、これが試されていることなのだと思うのです。今まで教育現場においてどのように指導し、今後 どのようにしていく方向なのか、教育長にお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 今お話しされたことは根本的におっしゃるとおりだなというふうに思って おります。まず、教科書が検定教科書が採用されるというように聞いておりますが、その中身につい てはいまだ聞いておりません。今現在は文部科学省から私たちの道徳という形で5、6年生用のもの が出ております。学校とすれば今現在議員のおっしゃるように教科書で教えるのではなく、教科書を いかに活用して教えるか、そこのところが大事なポイントであります。こちらの道徳でも例え道徳に 関すれば、この中身だけ見れば読む資料でもなければ、それからその中身だけでもありません。もち ろんこれを活用して今議員がおっしゃったように道徳的な判断力、その部分をしっかりと伝えて、自 己教育力ですか、判断して考えて、そして行動に移す力、そこへ持っていくような教育は進めていく ことが必要であるというふうに認識しております。今までの道徳の時間が、これから求められている 文部科学省が言っている特別の教科道徳と、私は大きく変容するものではないと認識しております。 ただ、その特別の教科、道徳としてきた背景には今ほど議員のおっしゃった道徳の時間を読み物資料 として扱ったりした事例、そしてみずから考える力、みずから判断する力まで及ぶ授業がなし得なか った部分があり、その反省に基づいて特別の教科道徳は生まれてきているというふうに認識しており ます。   道徳の時間は先ほど申し上げましたように、その時間だけが道徳性を養うものではありません。 学校教育全体を通して道徳性は養われるものであり、このものについては考え方も変わっておりませ ん。ただ、道徳の時間を活用して自分の生き方や日常の生活を振り返り、そして内省化し、自分を見 詰め直し、次の行動に移るようにすること、それが道徳の時間の大切な内容であると認識しておりま す。そのような形で今後道徳の時間がきちっと進めていけるよう、市教育委員会としては支援してい きたいと、このように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) ありがとうございました。道徳教育ということになりますと、明治の時代 から学校の授業の中に修身と呼ばれる道徳教育がなされてまいりました。だから戦前は道徳教育がし っかりしていて、道徳心あふれる人たちばかりだったという印象があります。しかし、特に教育にお いては昔はよかった的な印象で語られることが多うございますが、しかし実態は全く別であった。戦 前のほうが現在よりも親殺し、子殺しが多かったということが書いてありました。これは「「昔はよ かった」と言うけれど」という、大倉幸宏さんの書にそう書いてございました。これは正しいかどう か、私は非常に疑問があるのですが、心のノートを新たに改訂した私たちの道徳、先ほど見せていた だきました。〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕昨年4月から小中学校で検定教科書ができ るまでの補習教材として現在使われていると思っております。心のノートの作成協力者の小田幸男さ んによれば、戦前の教育勅語や修身によって戦後日本の復興と繁栄の秘密がある。戦前に心の教育を 受けた人たちによって今の復興があるというふうに述べておりまして、これはどっちが正しいのか、 私はこの最後のほうのやはり修身、戦前に受けた教育によって戦後の日本は復興したというふうに考 えております。あくまでもさきに申した、いかにも道徳教育が修身がさきの大戦に結びついたような 話は私は決してしたくはございません。この点について教育長、どう見ますか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 今ほどの修身が戦後の日本の復興に役立った云々かんぬんについては、今 私は答弁は差し控えさせていただきますが、これから進めていく私たちの道徳、特別の時間道徳と修 身には意味合いは違うものであると認識しております。   ただ、今日本は倫理観が欠如していることは否めません。そういう面についてもきちっとした見 直し、そして教育というものは必要であろうと、そういう内容が盛り込まれてくるのではないかと、 これは推察しております。今後その内容等についても具体的に示されてくると思いますけれども、あ くまでも道徳は自分の心の内省化、それをしっかりと見詰め、日常生活を見直していくこと、ここに つながっていくことが大切であると、私はそのように認識しております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) いろいろと聞いてまいりましたが、教育長も東京のほうの大学を出られて おりますので、簡単にお伺いしますが、私が昭和40年に行った時分の東京のまち、繁華街、今より も大変汚いといったら語弊があるのでしょうけれども、散らかっておりました。今東京に行って驚く ことは、こんなにきれいになっているのか、そういうふうに思えてならないのです。自分の若い当時 のことを50年前の話です。考えてみるとそう思うのですが、教育長、どんなふうに感じます。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) その点については認識は同じであります。表面上は確かにきれいになって おりますし、たばこの禁止区域もありますし、ごみも散らかっていない、そういう面については日本 の公共道徳という部分について、地域の意識力の向上さが見られているのではないかと、このように 感じております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) いろいろと聞いてまいりましたが、最後にいじめ対策についても学力向上 の取り組みについても現場の先生の頑張り、これに期待する内容が多過ぎると思います。みんなして 頑張れというただの精神論、これだけではだめなのではないかと思うのです。大切なのは人員をふや したり、使い勝手のいい制度に変更して、現場の充実を図ることが〔質問終了時間5分前の予告ブザ ーあり〕今後の課せられた教育の大切なことだと、私は認識をしているのですが、教育長の見解をお 伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 議員のおっしゃるとおり、頑張るという精神論だけで学校現場はよくなる ものとは認識しておりません。その学校現場がよりよく進めていけるように、人的支援または方向性 が明確になるような学校支援等に努めて、学校現場を応援していきたいと、このように考えておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時46分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、25番、片野鉄雄君の一般質問を許します。   片野鉄雄君。(拍手)           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。   最初に、村上市中小企業振興基本条例の制定についてであります。人口動態を見ますと、今から 106年前の明治42年の村上市岩船郡の、当時は岩船郡と言っていましたけれども、人口は6万 9,859人でありました。旧村上市と合併した直後、昭和30年の人口は10万7,137人となり、現在は 村上市は6万4,572人、関川村は5,935人、粟島浦村は367人で合計7万874人です。村上市の人 口は毎年約900人ぐらいずつ減少していますが、これを食いとめる一番有効な手だては雇用の場の 確保と充実、家族を養い、生計を立てられる基盤があることだと私は思います。   昨年8月に経済建設常任委員会の所管事務調査として、この問題に詳しい慶應義塾大学の植田浩 史教授をお招きし、商工業界の方々と一緒に中小企業振興基本条例研修会を開催しました。民間企業 の景気が設備投資や個人消費に影響を与えますので、地域経済の活性化と産業の発展に中小企業の存 在は欠かせません。この条例は地域ぐるみで大切な中小企業を重視し、応援するという宣言でもあり、 励ましでもあります。村上市でも新年度内に中小企業振興基本条例を制定する考えはないでしょうか、 お伺いしたいと思います。   2番目に、(仮称)村上市屋台職人制度の創設についてであります。先般2月15日に村上市建 築組合の主催で第1回まつり屋台・大八車職人研修会が村上高等職業訓練校で開催され、32名の参 加者がありました。村上市内の屋台の修理や製作には屋台大工、屋台塗り師、屋台彫刻師や漆かき師 などの職人が必要で、伝統ある村上まつりを残していくためにも若い後継者を育てていかなければな らないと思います。ことし秋には全国山・鉾・屋台保存連合会の保存修理部会が村上市で、祭屋台等 製作修理技術の研修大会を開催します。村上まつり保存会は現在保存連合会の準会員として毎年全国 各地で開催される総会に参加し、活動していますが、文化遺産を生かした地域振興と後継者育成の見 地から、地方創生の趣旨にかなうように(仮称)村上市屋台職人制度を創設し、村上市郷土資料館展 示の屋台を若い職人がほぼ年中修復手入れするための予算化と、それを観光客に見ていただくような アイデアを検討するお考えはないでしょうか。ぜひ前向きなご答弁をお願いいたします。   3番目の住宅等リフォーム補助事業についてでありますが、今回この件につきましては経済建設 常任委員会に陳情も出ておりますので、委員会で審査されますので、取り下げさせていただきます。   4番目に、村上城跡整備関係についてであります。歴史的遺産を生かし、地域の活性化と観光振 興を図ることの重要さは論をまちません。以下についてお伺いします。1、平成10年度から始まっ た村上城跡石垣修繕工事の事業費のうち、25%の県補助分が平成17年度より当時の県の災害復旧の 関係でカットされてきました。既に10年を経過しましたが、県に県補助分のお願いをされているで しょうか。また、見通しについてお聞かせください。   2、お城山に登る人や村上城跡の来訪者、また観桜会等のイベント時には駐車場がなくて困って います。整備計画の基本方針では歴史と文化をテーマとした観光地にうたわれています。近くの民有 地を確保し、駐車場をつくるべきではないでしょうか、市の考えをお聞かせください。   3、城跡整備の年次計画では石垣修繕整備の目安が平成17年度までとなっていますが、石垣修 繕の今後の予定と城主居館跡地の遺構調査はいつごろから始まるかお伺いいたします。   4、村上城復元整備の事業資金については、今後村上市民のみならず、県内外の村上出身者、さ らには全国へ発信して呼びかけて取り組むなど検討する考えはあるでしょうか、お伺いしたいと思い ます。   5番目に、都市計画道路泉町羽黒町線についてであります。この問題、私もたびたび取り上げさ せていただいておりますが、読ませていただきます。   都市計画道路泉町羽黒町線の大町、小町地区について、市は今年度歴史的風致維持向上計画策定 委員会を設置し、都市計画道路の見直しも行っていく方針ですが、長年この問題に関心を持って円満 解決を図るべく心を砕いてきた立場としてお伺いいたします。   市は平成15年度に発足した「村上市中心市街地における道路のあり方研究会」の提言と、平成 18年度の「歴史的環境整備街路事業調査業務委託報告書」、略称「歴みち調査報告書」を基本に、 道路幅員を10.5メートルとし、国指定文化財のお城山や若林家住宅、そして旧武家町、町人町、寺 町の歴史的風致を生かし、歴史的まちづくり法による整備を進める考えと思われますが、道路のあり 方研究会の提言が出された後、道路拡幅賛成の方々から激しい反対運動が起こり、平成17年11月 に大町、小町区間を現行どおり早期整備促進の要望書、平成18年5月に現行どおり早期整備促進の 嘆願書が大町、小町各住民の署名嘆願文つきで市や関係者宛てに提出されています。道路のあり方研 究会の提言は、県を初め地元住民を交えまとめたという説明ですが、私が何回か傍聴させていただき、 わかったことは、拡幅を主張する人の意見はまとまらないからとの理由で反映させない審議のやり方 でした。また、歴みち調査報告書は拡幅する考えや妥協する考えは毛頭なく、最初からほぼ現状維持 に近い、側溝を含めて10.5メートルにもっていくやり方であったことがよくわかりました。そのた めに地元の拡幅賛成者からは、激しい拡幅要望運動が起こりました。そのため平成18年8月に行っ た大町、小町の住民アンケートでは、歴みち調査報告の10.5メートルに対する案に対して、賛成の 人は33.1%しかなく、平成20年1月16日の同アンケートでも賛成の住民は54.8%でした。   そこでお伺いさせていただきます。1、今後都市計画道路を見直し、現在の都市計画から外すに しても、歴史まちづくり法で10.5メートルの整備を進めるにしても、大方の関係者の同意が必要と なります。市は一方の考えだけに固執せず、「和を以て尊しと為す」の発想で、調和ある方策を検討 する気はないでしょうか、お伺いしたいと思います。   2、県は街路事業に対して県が主体的に進めるのではなく、村上市と地元からお話があれば県が お手伝いをさせていただく立場との説明でした。本年度立ち上げる「歴史的風致維持向上計画策定委 員会」で現在大町、小町の道路に面している4者が所有する登録文化財の移動や幅員を12メートル にして、歴史まちづくり法に合致する方策を検討する考えはないでしょうか。   3、市は大町区からの補償費の質問に概算金額の回答をされていますが、幅員を10.5メートル にした場合、私の試算では間口5.5メートル、3間です。木造2階建て店舗併用住宅が1.5メートル かかった場合の補償額は、土地、建物、アーケードで概算200万円です。このほかに市は公共的補 償として1戸当たりまたは1平方メートル当たり約幾らの補償を考えているか教えていただきたいと 思います。   4、新潟県都市計画ガイドラインには、兵庫県南部地震では幅員12メートル以上の道路が火災 時の延焼防止に大きく寄与したと、見直しの指針に示してあります。また、大滝市長もそのことを重 視していたと私は理解しています。法的根拠のない、また住民のほとんどが賛成したというわけでも ない、歴みち調査報告書を根拠に行政を進めることは無理があるのではないでしょうか。現在考えて いる歴史まちづくり法による整備は、市が約3分の1から2分の1負担しなければならないと思われ ますが、市の財政事情も考慮して、また防災安全対策からも一方の主張に偏ることなく幅員を12メ ートルとし、市負担のない県の街路事業で歴史的風致を維持活用し、円満解決を図る方策を検討する 考えはないでしょうか。   以上、答弁を聞いたのち、再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。           〔市長職務代理者 副市長 鈴木源左衛門君登壇〕 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) それでは、片野議員の4項目の質問に順次お答えい たします。   最初に、1項目め、村上市中小企業振興基本条例制定について、新年度内に制定する考えはない かとのお尋ねについてでございますが、片野議員ご指摘のとおり、中小企業振興基本条例は地方経済 を支える中小企業や小規模事業所を活性化し、新たな産業の可能性を探究しながら、地域全体の発展 を目指した理念条例であります。本市においても重要な条例であると認識をしております。このため 関係各種団体等のご理解とご賛同をいただきながら、産業振興懇談会で議論を深め、平成27年度に おいて(仮称)村上市中小企業振興基本条例制定を目指すとともに、産業振興支援策等の検討を行っ てまいります。   次に、2項目め、(仮称)村上市屋台職人制度の創設については、教育長に答弁いたさせます。   次に、3項目め、住宅等リフォーム補助事業については、取り下げということで答弁は控えさせ ていただきます。   次に、4項目め、村上城跡整備関係については、教育長に答弁をいたさせます。   次に、5項目め、都市計画道路泉町羽黒町線についてのお尋ねでございますが、片野議員のご指 摘のとおり、旧村上市においては平成15年度から平成19年度までの5年間に、中心市街地におけ る道路のあり方研究会に始まり、中央商店街通りまちづくり委員会を経て、歴みち調査計画策定委員 会において最終的な方向性が打ち出されました。また、この間には立場の違いから賛否両論があった のも事実であります。しかしながら、当時の議事録等からは片野議員がご指摘のような一方に偏った 審議のやり方をしたとは伺えません。むしろいろいろな立場の代表者からなる委員で構成されている ことや、公開方式としているやり方等を見ますと、民主的に運営されていたものと理解しております。 そしてその結果、計画幅員を16メートルとする既定都市計画道路に賛成する割合が平成18年8月 のアンケートでは52.5%だったものが、平成20年1月のアンケートでは41%に減少したものと受 けとめております。   そこで1点目、市は一方の考え方だけに固執せず、「和を以て尊しと為す」の発想で調和ある方 策を検討する気はないかとのお尋ねについてでございますが、前段に申し上げましたとおり、平成 15年度から平成19年度にかけて賛否両論の議論の結果、歴史的環境整備街路事業調査業務報告書、 いわゆる歴みち計画調査報告書が導き出されておりますので、これに示されているものこそが調和あ る基本の方策と考え、これを軸に都市計画道路の見直しもしてまいりたいと考えております。   次に、2点目、登録文化財を移動させ、幅員12メートルにして歴史まちづくり法に合致する方 策を検討する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、これもまた、歴みち計画調査報告書 の中で、既に比較検討された結果が、幅員10.5メートルを基本とした案を導き出したものと考えて おります。昨年度は市長も、住民の合意を待つだけでは中心市街地の活性化につながらないとの判断 から、みずからリーダーシップを発揮し、歴史的風致維持向上計画を視野に入れた方針を示し、今年 度は歴史的風致維持向上計画策定委員会を設けることとしたわけでありますので、この委員会の中で も議論することになりますが、当該道路に関しましては、歴みち計画調査報告書を前提として進めら れるものと考えております。   次に、3点目、市は公共的補償として1戸当たり、また平方メートル当たり幾らの補償を考えて いるかとのお尋ねについてでございますが、補償額の算定は一般的に公共用地の取得に伴う損失補償 基準をもとに算出することになります。建物等の構造や材質、建築年等の要因で異なるものでありま すので、単純な面積割では算出できないものと考えております。補償額等につきましては、事業化が なされ、詳細な調査に基づかなければ簡単に出せませんので、ご理解をお願いいたします。   最後に、4点目、新潟県都市計画道路見直しガイドラインにあるように、幅員12メートル以上 の道路が火災時の延焼防止に大きく寄与することから、法的根拠のない歴みち調査報告書に基づいた 行政を進めるべきではない。市の財政事情や防災安全対策からも幅員約12メートルとした街路事業 で歴史的風致を維持活用し、円満解決を図る方策を検討する考えはないかとのお尋ねについてでござ いますが、確かにガイドラインには12メートル以上の幅員が火災時の延焼防止に大きく寄与すると 示されておりますが、当該路線のすぐそばには学校などのオープンスペースもありますので、必ずし も延焼防止帯にする必要はないと思われますので、それらも踏まえ歴みち調査報告書でまとめ上げら れたものと理解しております。   また、歴みち調査報告書は法的根拠がないとのご指摘でありますが、当時は事業を前提に関係当 局にも入っていただき、国の補助金を利用して策定した計画書であります。したがいまして、今後進 めてまいります歴史的風致維持向上計画策定の過程では十分な根拠になるとともに、事業化に向けて も説得力あるものと考えております。しかしながら、まちづくりをしていく上では地域住民の理解が なければ実現できませんので、今後予定をしております歴史的風致維持向上計画策定の際におきまし ても、十分理解を求めていく必要があると考えております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、片野議員の2項目め、(仮称)村上市屋台職人制度の創設につ いてのお尋ねでございますが、村上・瀬波・岩船まつりで引き廻される屋台の製作、修繕の技術につ いては、今後その技術を受け継いでいくための後継者の育成が必要になると考えております。現在実 施している村上まつりの無形民俗文化財調査の中でも、特に屋台の彫漆技術と車輪製作技術の保存、 伝承が重要な課題であると考えております。ご提案の(仮称)村上市屋台職人制度の創設と屋台修復 については、ことしの秋に開催される予定の祭屋台等製作修理技術者研修会村上大会においても技術 伝承について考えるよい機会になると思われますので、各地の事例を参考にしながら村上まつり保存 会や技術関係者と技術の保存、伝承について検討してまいりたいと考えております。   また、屋台の修復、修繕の予算化については、国補助事業である文化遺産を生かした地域活性化 事業の事業対象にもなると思われますので、所有者となる各町内の皆さんに対し周知し、事業の取り まとめ等を行うことで支援してまいりたいと考えております。   なお、郷土資料館展示室内での屋台修復、修繕作業については、室内のスペース等から難しいと 思われますが、屋台に限らず、伝統技術の実演公開については職人の技能向上だけではなく、誘客に もつながるものと考えられますので、今後の実施に向けた課題等について検討してまいりたいと考え ております。   次に、4項目め、村上城跡整備関係についての1点目、村上城跡石垣修繕工事でカットされた県 補助分のお願いをしているのか、また見通しはどうかとのお尋ねについてでございますが、ご指摘の とおり、新潟県では従来の緊縮財政に加え、平成16年に発生した新潟県中越大震災が直接的な原因 となり、その後災害復旧を優先するため、平成17年度から本市だけではなく、県内での史跡整備事 業に対する県費つけ足し補助がなくなっております。さらに、平成19年に新潟県中越沖地震が発生 したことが追い打ちとなりました。本市でも機会があるごとに県の担当者に確認しておりますが、そ の状況は変わっておらず、今後も県費補助復活の見込みは立っていないとのことであります。   次に、2点目、村上城跡付近の民有地を確保し、駐車場をつくるべきではないかとのお尋ねにつ いてでございますが、ご承知のとおり、お城山全体は国の史跡指定を受けており、登り口周辺も隣接 する城山児童公園などを含め、史跡指定地となっております。文化財保護法では史跡指定地内で現状 を変更しようとする場合、文化庁長官の許可が必要となっておりますが、史跡保全の観点から災害な どによる特別な場合、樹木の伐採などの軽微な場合を除き、その許可は簡単に得られないのが現状で あります。史跡内での駐車場造成についても文化庁長官の許可を要する案件であり、現段階では実現 困難と思われることから、ご提案のとおり、今後史跡指定地外でお城山に隣接する空き民有地などを 探して公有化を図り、駐車場として提供することを検討してまいりたいと考えております。   次に、3点目、村上城跡の石垣修繕の今後の予定と、城主館跡地の遺構調査の予定はとのお尋ね についてでございますが、山上の石垣修復工事については平成27年度中に現在修復中の出櫓台跡の 工事が完了する予定であります。その後平成28年度以降は、出櫓台に付随し、やはり崩落が懸念さ れる黒門跡石垣の修復に着手する計画です。また、かつての藩主御殿跡に相当する山麓の城山児童公 園の発掘による遺構調査については、予算の限りがあり、どうしても危険排除のための石垣修復が急 がれるため、現在のところ調査及び整備時期については未定となっております。今後史跡村上城跡整 備委員会や文化庁とも相談し、検討してまいりたいと考えております。   次に、4点目、村上城復元整備の事業資金のお尋ねについてでございますが、ご提案のように市 民の皆様や関係者各位などにお声がけをし、全国から寄附を募ることで天守などの建物を復元すると いう構想は、他の自治体で実施した先例がございます。しかし、現在の文化庁の考えでは国の史跡に かかわる建物等の復元を行う場合は、その施設が存在した証拠及びその形状を示す古写真や間取り図 などといった確実な資料をそろえることを条件としております。このことから残念ながら、現在のと ころ村上城の場合は、幾つかの想像図はございますが、決定的な史料が存在しないため、現時点で寄 附を募っても復元を許可されることは難しく、やや時期尚早にも感じられます。   本市といたしましては、これまで復元に係る未発見史料の所在調査を幾度か実施しており、今後 も追跡調査を継続してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ありがとうございました。まず、中小企業振興基本条例の制定につきまし ては、今年度の事業予定にも出ておりますような産業振興懇談会とか、それから産業振興プログラム ですか、こういったことをやっていきたいということです。資料にもちょっと、前回同様帯広市のホ ームページからちょっと抜き出してもらったのですが、帯広市の中小企業振興基本的方向出ているの ですが、これについてはどんなふうに受けとめていますか、第3条の1番から5番までありますけれ ども、これについてどんなふうにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 帯広市の中小企業振興基本条例、これこの条例が先行条例というこ とで全国的に初めてというか、最初の条例だったと思いますし、条文の中身を読んでいきますと、大 変すばらしい条例になっているというふうに思っております。また、新潟県におきましても、先ほど 新潟市において議員発議において条例が制定されておりますので、全国の各都市の先行条例を参考に しながら、制定を進めていきたいというふうに思っています。   先ほど市長職務代理者が申し上げましたとおり、中小企業だけではなくて、小規模事業所も含め て条例化を図っていきたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 村上商工会議所から会員情報として、これ2月1日発行の景況調査という のをごらんになったかと思いますが、これ村上商工会議所、荒川、神林、朝日、山北みんな200社 を対象にアンケートをとっているのです。いわゆる回収率73%ですが、昨年の10月から12月末ま での実績と、それからことしの1月から3月までの様子を見て、それによりますと、いわゆる景気が よいという方と景気よくないという割合は、1月から3月まで非常に悪化するだろうと。消費者の生 活防衛意識、それから受注の伸び悩みとか、円安の進行に伴う市に係る電力コスト増ということで、 収益が少なくなるのではないかということで42.4%に急落すると、そういう予想が出ていますが、 副市長、これは毎月見ていらっしゃいますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) そのときの会議には出席しておりませんので、内容 についてはちょっと把握をしておりません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひこの辺絶えず市内の景気の動きというか状況を把握してもらいたいな と思っていますが、課長は見ていらっしゃるのでしょうけれども。それでお伺いしますけれども、条 例制定の方向に前向きに取り組んできたというお話ですが、制定した後もどのような行事を行ってい くか、そういったことも今後必要なことだろうと思いますが、その辺についてはどんなふうに考えて いますか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(佐藤憲昭君) 産業振興懇談会におきまして、年4回計画しておりまして、この下 に下部組織と申しましょうか、若手の関係者による座談会を設けるわけですが、その中で中小企業及 び小規模事業者を含む振興策をも一緒に検討してまいりたいということで、条例だけをつくる目的で はございません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) よろしくお願いしたいと思います。   2番目の屋台職人の制度でございますが、ちょうど私お邪魔したときに記録隨想村上大祭の大八 車雑考と、こういう資料をもとにやっていたのですが、これは41年前の大八車についての資料なの です。書かれた方は菅原健吉さんという方なのですが、副市長、わかりますか。名前聞いたことない ですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 済みません、把握しておりません。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 塩町の方で最後にこういうことを言っているのです。屋台車工作技術伝承 の将来と。ちょっと読み進めますと、三百数十年前の戦国時代に城郭石垣運搬用に使用したという当 時のままの形も寸法も工作工法もそのまま伝承していることに、この村上の屋台車工作技術に意義が あると思うと。昔は30年ないし40年ごとぐらいに解体修理、または新造の機会があったが、今は 100年ぐらいは耐用するので、この技術もだんだん忘れられていくが、車そのものも廃棄の運命にな るのかもしれないので、後進のためにこの記録を保存したものであると、こういうふうに出ておりま す。これ所管はどちらですか、これ持っていますよね、どこですか、教育委員会ですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 所管は私のところでございますが、そういった冊子関係につきまし ては、現在はおしゃぎり会館の中で保管しているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ課長と同じ塩町の方でいらっしゃいますし、お読みになっていただき たいと思いますが。ちょうど指導している大工さんが高野よしのりさんという方で新潟県の住宅コン クールで最優秀賞を受賞したり、もちろん1級技能士、それからいろんな木造関係の主任、作業主任 とか随分資格持っている方ですが、この方が講師になってやっておりました。さっきのご答弁で今後 検討していきたいと。国の事業の対象にもなる要素もあるのでというお話でございましたので、伝統 技術を絶やさないようにお願いいたします。と思いますが、よろしくお願いいたします。   次に、お城山の石垣でございます。県が予算厳しいのでなかなかというお話ですし、それから大 きな事業については今のところ見通しがさっぱり立っていないと。ただ、駐車場については民間地を 物色していきたいと、そういうお話だったかと思います。やはり文化庁なり県はもちろんですけれど も、直接お邪魔していろいろお願いするというようなことも、そんなくらいのことはあってもいいの ではないかなと思うのですが、先ほど史跡指定以外の場所を用地を確保したいと。これは年次計画に は平成13年からそういう計画は載っているのですけれども、もっともそうはいかないわけなのです が、いつごろまで民有地が駐車場用地を検討したいという、その辺の見通しはどうなのですか。 〇議長(板垣一徳君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) これにつきましては、相手のあることでございますので、正確な年 度等につきましては、今申し上げることができない状態でございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 例えば聞く側がいつも同じようなことを言っても、今回初めて聞いたので すけれども、やっぱりある程度のことし中だとか来年中だとか、ある程度目安つけていかないと動か ないと思います。そのうちに課長さんが退職したなんていえば、また振り出しに戻るみたいになりま すから、ぜひ前向きにお願したいと思います。   それから、お城の復元でございますが、大事な資料がそろっていないので、ちょっと難しいとい うお話でございましたが、よくインターネットなんか見ますと、館林城の再建を目指す会とか山形県 の山形城の二の丸とかいろいろ出ています。そこに金額も出ていまして、具体的にやっぱりそういっ た動きをしております。それで村上市議会も市政クラブさんですか、熊本城視察に行ってきて、いろ いろ貴重な報告出ております。熊本城は日本の三大名城の一つですから、規模も全然違いますけれど も、お城の復元とそのほか城西苑ですか、公園の整備と両方やったのです。それで年間各100万、 熊本城のほうは150万観光客が訪れるそうでございますが、熊本城復元計画のホームページ見ます と、資金、計画は立てるのだけれども、資金、これについては市民債を発行しているというの出てい ます。そこでよみがえる名城熊本市民債というのを5年満期にしまして、これで約20億集めていま す。それから、寄附、募金、募金は1万円以上寄附した方を熊本城主だという売り込みで2万7,000 人で12億6,600万円集めていますから、平均しますと、これ大体4万7,000円ですよ。こういうふ うにして規模も何も違いますけれども、考え方としては募金を集めたり、市民債を発行したりしてや っていますので、ぜひ参考にしてもらえればありがたいと思いますが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 本当に私どももより復元というのはやっぱりこの地 域の城でありますと、シンボルになって観光客も非常に来るのではないかなと、そういう以前に計画 を立てた時期もありますので、本当に残念だったなという思いは今現在しております。   ただ、先ほど教育長の答弁のように、昔の古い写真、そしてはっきりとした図面がなければそれ は許可が得れないということでありますので、それをやっぱり探して根拠となるものをやっぱりつく っていかなければ実現は不可能ではないかなと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 最後に、道路の問題ですが、先ほど民主的に進めてきたのだから問題ない という、まことに傲慢な答弁であります。私は30年も見ていますので、ここに書きましたように、 当時の座長、どういった方がいたというと、例えば当時私も傍聴していたのですが、その議事録見て もわかりますように、傍聴人25人、委員が13人、そしてやって、いろんな意見を言うと、その趣 旨と違う意見を言うと、それはまとまらないからということで発言を制止するのです。これはおかし いなと私は聞いていたのですが。そんなこともありました。それから、「和を以て尊しと為す」とい うのは、副市長、わかるでしょう、これ。一いわく、和をもってとうとしとしますと、さからうこと なきを宗とせよ、争いごとは避けなさいと。二にいわく、篤く三宝を敬えと、こういう発想、これは 日本の屋台骨ですよ、国是です。そういう発想でないといつまでも何十年もこの状態続いて〔質問終 了時間10分前の予告ブザーあり〕一方の意見を押しつけるだけでは私は難しいのではないかと思い ます。   それから、4者が所有する登録文化財、これ普通の文化財と違っていろいろ調べればわかると思 いますが、固定資産税も減免になって免税になっているのですけれども、実は歴みち調査策定委員の 一人である、建築家の方に私聞いてみたのです。そうしたら、それは可能であると、今すぐに引っ込 めたり道路部分あれしても、そういうことを調べもしないで、先ほど歴みち事業、歴みち事業、これ は国の予算でやったので、あの当時、市長は非常に拡幅しない方向に持っていこう、持っていこうと いうような感じで進めたのですが、国の予算でやると言うから、それならまあいいかというような感 じだったのですけれども、市の予算が700万ぐらい入ったのではないのですか。まことに言葉巧み で私は全く信用しないのですけれども、今後私も具体的に補償の問題、そういったことを調べていき ますが、もう少し前向きに柔軟に考えたらどうですか。   課長、歴みちが、そういった事業をもとに一歩も柔軟性がないような発想では、地元から皆さん 説明会したいのだけれども、賛成しているのですか、どうなのですか。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) この件に関しましては、片野市議といろいろこれまでもお話を聞 いたり、話をさせていただきましたけれども、なかなかちょっと私どもの話が伝わっていかないのか なという気がいたします。私も再度こういう公の場ですので、議員がおっしゃるようなこれまでの経 緯を示す村上市中心市街地における道路のあり方の検討会、そういったものの提言だとか、それから そのときは地元の関係者の者が余り入っていないではないかというふうなことで、いろいろあったよ うであります。それで中央商店街通りの委員会ですか、そういった方々はそういうものをつくり上げ て、その中で話し合われたと。それでその方向性の中で歴史的環境整備街路事業の調査を入れましょ うというふうなことになっていった経緯がございます。そういったことを私も議事録等で確認させて きてもらっています。その中で今ほどおっしゃったような登録文化財も曵家できるよというふうなこ とは確かにあります。ですから、そういうふうなものにも配慮しながらやっていく必要がありますよ ということで、道路のあり方で提言も出ております。ただ、その中で16メートルで引き出したらど うなのという話の中で、経済的な効果、そういったものと費用対効果を比べると、なかなかそれは今 後は難しいのではないか。   社会の流れとしましても、車社会から歩行者、そういった流れになっていくのではないかという ことで、そういったことも全て自由の提言の中に書いてございます。そういったものを踏まえながら 街路の調査事業を入れてやった結果が、いろいろ16メートル、12メートル、9.5メートルとかいろ いろな中で最終的には10.5が適当なのではないだろうかというふうなところまで来ているわけです。 大変長くなって申しわけございません。それで私どもとしましては、まちづくりの方向性もあります ので、今後歴史的風致維持向上計画をつくった中で、大町、小町の道路も整備に入っていきたいとい うふうなことで、今地域のほうにも回っているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) その考えは全然進歩的でないです。もっと柔軟性、「和を以て尊しと為す」 というのは、私はこう言っているのです。個人負担をできるだけ少なくする、なければ一番いいです。 市の負担を少なくする、市の負担も出てくるではないですか。関係者全員が同意できる。既存のアン ケートで言えば、借金、市の予算で補償する。歩行者、観光客〔質問終了時間5分前の予告ブザーあ り〕は安心して通行できる道路にする。火災などの緊急時の消防車両がちゃんと通行できるようにす る。ですから、都市計画決定されて道路幅員16メートルを12メートルに変更し、県の街路事業に おいて歴史的風致維持向上計画に合致するように整備したらどうなるのだと、一言も検討していない ではないですか。歴みちのあればっかり金科玉条にして、まさに行政、一方の考えを押しつけたり、 封じるようなことなくて、柔軟に対処すべきだと思いますよ。   もう終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで片野鉄雄君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時46分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、16番、姫路敏君の一般質問を許します。   姫路敏君。(拍手)           〔16番 姫路 敏君登壇〕 〇16番(姫路 敏君) 一般質問を行います姫路敏でございます。私の一般質問は3点ございます。   医療と福祉について。村上市施政方針では、障がい者の日常生活及び社会生活を総合的に支援し てまいりますとありますが、具体的にはどのようなことなのか聞かせていただきたいと思います。   また、平成27年度から人間ドック助成も実施されるわけですが、申込者の数並びに金額を1万 円とした理由をお聞かせ願いたいと思います。   2番目、過疎集落への支援について。村上市では人口減少によっていわゆる限界集落に落ち込む 集落もふえております。このような集落に対してどのような支援を行っていくのか聞かせていただき たいと思います。特に山北地区の公共交通網の整備、合併処理浄化槽への支援などの現況について聞 かせてください。また、山北地区における山北徳洲会病院の役割をどのように認識しているのかも聞 かせていただきたいと思います。   最後に、村上総合病院の新築移転について。新築移転に関しては本年の3月末までに計画を示す と説明されておりますが、その後何かのアクションがあったのかお聞かせ願いたいと思います。   この3点でございます。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。           〔市長職務代理者 副市長 鈴木源左衛門君登壇〕 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) それでは、姫路議員の3項目のご質問に順次お答え いたします。   最初に、1項目め、医療と福祉についての1点目、村上市施政方針では障がい者の日常生活及び 社会生活を総合的に支援してまいりますとあるが、具体的にはどんなことかとのお尋ねについてでご ざいますが、障がい者総合支援法の基本理念は、社会参加の確保、地域社会における共生、社会的障 壁の除去の3点であります。この基本理念の実現のために相談支援事業、ホームヘルプ、施設入所支 援及び就労移行支援などの障がい福祉サービス並びに更生医療、育成医療、精神通院医療などの自立 支援医療、補装具費の支給及び日常生活用具の給付・貸与などの事業を行ってまいります。また、障 がい者団体、障がい福祉サービス事業関係者、保健医療関係者及びハローワークなどの委員で構成さ れる自立支援協議会を通じて、障がい福祉サービスの確保及び関係機関によるネットワークの構築等 に向けた協議を行うとともに、介護ケアマネジャーや保健師などの市の関係各課ともに連携し、障が い者のよりよい支援のために研究・検討を行ってまいります。   さらに、地域生活支援事業の障がい者理解促進啓発事業を活用し、障がい別の接し方を解説した 冊子を作成し、配布・啓発を通じて地域住民に働きかけ、社会的障壁の除去に努めてまいります。ま た、ホームページでも周知いたします。   次に、2点目、平成27年度から実施される人間ドック助成の申込者数と助成金額を1万円とし た理由についてのお尋ねについてでございますが、人間ドックの助成対象者は国民健康保険に加入さ れている40歳以上の被保険者を対象としております。平成27年度の健康診査申し込みから調査し たところ、人間ドック申込者数は2月20日現在で約570人であります。助成金額を1人1万円とし た理由ですが、本市の国保財政運営は加入者数の減少等により国保税収が減少する一方、加入者の高 齢化、医療の高度化などにより1人当たり医療費は毎年増加しており、厳しい財政運営が続いており ます。また、市の健診で受診していただいた場合、人間ドックの検査項目の市負担額が1万円程度と なることから、公平性という意味でも適当な額と考えております。被保険者の健康増進を図り、かつ 国保税率を据え置いたまま運営可能な額として1人1万円、事業費1,000万円を予算計上いたしま した。今後も市民の健康増進に努めるため、早期発見、早期治療につなげ、重症化予防に取り組んで まいります。   次に、2項目め、過疎集落への支援についてのお尋ねについてでございますが、まず山北地区の 現況についてでありますが、同地区の公共交通網の整備におきましては、既存の鉄路・バス路線のほ か、実証運行として平成23年度より乗合タクシーの運行並びに新規バス路線の運行を地域懇談会や 集落説明会の開催を経た上で実施してきております。なお、乗合タクシーにつきましては、利用率の 低迷など運行を継続するに当たっての諸条件がそろわなかったことから、平成25年9月をもって運 行を終了しております。   次に、合併処理浄化槽ヘの支援の現況についてでありますが、以前より集合処理区域とそれ以外 の合併処理浄化槽による個別処理区域の間で、維持管理経費等に差が生じているとの指摘もありまし た。検討した結果、合併処理浄化槽の管理者の負担軽減を図るため、維持管理に関する経費に対し助 成を行うこととして、平成26年度に村上市合併処理浄化槽維持管理助成金交付要綱を策定し、支援 を行っております。また、助成対象者においては、比較的高齢者世帯も多いことから、トラブル時の 対応方法、保守点検業者の連絡先等を示したマニュアルを、該当する全世帯に配布しております。   本市では過疎化が進行する集落におきましても、集落の活気が維持できるよう、市民協働のまち づくりを掲げ、地域の皆さんのご努力により地域まちづくり組織を発足するに至りました。それぞれ の地域並びに個々の集落活性化に資するよう、今後も引き続き各地域まちづくり組織に対する支援を 継続していくとともに、地域活性化の起爆剤として次年度当初より朝日地区、山北地区に「地域おこ し協力隊」を導入してまいります。   次に、山北地区における山北徳洲会病院の役割をどのように認識しているかとのお尋ねについて でございますが、山北徳洲会病院は本市の重要な救急告示病院であり、山北地域の包括的な支援病院 であると認識しております。病院には市の健康診査をはじめ健康教育の講師などをお願いしておりま す。また、来年度からセット健診をお願いする予定でおります。病院独自の取り組みといたしまして は、医療講演会、通院支援などを行っており、また介護老人保健施設「優和の里」や「グループホー ムしおかぜ」等の介護支援サービス事業所として運営を行っております。いずれの取り組みも市民に 大変喜ばれており、感謝しているところであります。   次に、3項目め、村上総合病院の新築移転について、本年3月末までに計画を示せると説明して いるが、その後何かアクションはあったのかとのお尋ねについてでございますが、厚生連を含めた新 潟県JAグループの臨時総会が3月下旬に開催されると伺っております。村上総合病院の新築移転に かかる3カ年計画や財務計画につきましては、その臨時総会で審議されるとのことでありますので、 総会後には報告をいただく予定としております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それでは再質問に移りますが、耳が遠いもので大きな声で答弁いただけま すか。あと所管外でもちょっと意見等を求める場合もあるので、各課長さん方は集中して聞いていた だきたいと思います。   最初に、医療と福祉という部分なのですが、資料の1の下段のほうを見ていただきたいと思いま す。これ昨年の12月議会で私のほうから示した資料をそのまままた引用して持ってきたのですが、 透析患者の通院交通費助成についてという部分なのですが、これについて平成21年に要望があった わけですが、村上市はまだやっていないということで私から市長さんのほうに当時、前回聞いたら、 市長さんのほうで通院の補助金は合併前にやっていた市町村もありますけれども、合併した後はやっ ていないということなのだなということで、ちょっと理解がよくわからないところがございましたの で、私のほうから再度副市長のほうにどうなのだろうと、やっていただけないかということを言いま した。そしたら、副市長のほうで事態を把握しながら、ぜひそういう方向で検討させていただきたい と思いますという答弁をいただいております。そういう方向というのは、要望にかなう方向と思いま すが、その後検討はなさったのですか、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 詳しい内容については担当課のほうでいろいろ答弁 をさせていただきますが、透析患者については本当に大変な病だなということを認識をしているとこ ろであります。それらを踏まえて、今回人間ドックの助成というふうなことでありましたけれども、 全体のこういう透析患者の通院、それらも十分に把握をしながら、また財政的な面、それらを加味し ながら、今後検討をさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) それでは、私のほうから透析患者の交通費助成ということで、12月に ご質問のあった件についてお答えさせていただきます。   私どもで一応県内の状況を今調査しております。その調査をもとにさせていただきまして、少し でも早い時期であればいいかと思いますけれども、こういったほうの助成も進めていかなければなら ないのかなと感じておるところでございますので、検討してまいりたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 検討はいつでも検討、検討で先に進まないのも検討のうちかなと、こうい うに思いますが。胎内市は月額4,000円で助成しております、交通費の助成。新発田市は1キロ20 円で通院距離掛けることの回数、限度額3,500円でやっております、新発田市。こういう状況をか んがみると、村上市がやらないという理由は見つからない。財政難だ、財政難だ、どこでも財政難。 でもそういうことであれば、私はぜひ慎重には考えなければいけないですけれども、早い時期にぜひ やってもらいたいと思います。課長、どうですか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 努力してまいりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 努力しても結果が出ないこともありますけれども、努力して検討して早目 にやっていただきたいと思います。   それと次、人間ドックなのですが、今ほどお話ございました。今回の予算見ると1,000万円つ けていると。1万円ということですので、1万円掛けることの1,000人、1,000人を限度にしている のかなと思っておりますが、これらの助成制度についてみれば、新発田市、胎内市も3分の2助成し ておりますが、その状況について担当課から新発田市、胎内市に聞いたりいろいろと調べたり先進地 のことを調べたりしましたか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) この間各30市町村、また20市も含めて状況を確認しておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 新発田市ではどういう状況ですか、胎内市も。胎内市を聞かせてください、 どういう状況でした。聞いたのですよね、ヒアリングしたのですよね。調べたのと、ヒアリングして 聞いてきなさい、先進地を視察してきなさいというのは違うよ。あなたが調べたというのは見ただけ なのか、それとも担当部署に行ってどういう状況かを調べてきたのか、こういう話を私しているのだ。 そうしたの。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 現地の市町村には出向いてはおりません。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 調べた結果、胎内市の聞かせてください。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 胎内市では2万4,500円を上限にしまして、3分の2の助成で ございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 私そういうことを聞いているのではないのです。どれだけの人数が受診し ているのか、人間ドックに行っているのか、どのぐらいの予算をかけて決算を行ったのか。状況的に ここ数年間どういうふうになっているのか、これを調べるということなのです。それを調べましたか と聞いているのです。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) その状況は調べてはおりません。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 課長、今回で勇退されて惜しいのですけれども、人間ドック助成をしよう と思ったら、まず村上市はしていないわけですから、私は12月、その前の議会でも言っています。 胎内市、新発田市は3分の2助成しているので、そこをひとつ参考にしてみたらいかがですかという ことをここで言っているのですよ。そうしたら、そこに行って、胎内市なんか20分もすれば行ける ではないですか。現場に行って担当者とお話する、そういうことですよ。胎内市3万人の人口に対し て1,000人です、997人と言っています、1,000人です、約。2,400万円です、決算で。毎年徐々に ふえている傾向。新発田市10万人です、人口。3,500世帯ありますが、約4,000人です。決算にお いて9,000万円。これも非常に人気があってふえていると。なぜですか、なぜふえるのかな、健康 志向が高いのですよ、今は、すごく。ですから、そういうところを見てどうなのだと。担当者一様に して言いますよ、「人間ドックいいですね」って。「私らは1万円なのですよ」と言いました、私。 「ああそうなんですか」って。「3分の2いいですね」って。「でも3分の2かけても医療費が先へ いって医療費の削減につながれば、これはもっといいです」って、一様にこう言います。ですから、 私が言いたいのは、漠然と1万円にしている。そしてほかも見ていない。こういう状況が本当に行政 をつかさどってやっている人間たちの姿なのかというと、情けなくなります。ある意味では……。           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇16番(姫路 敏君) もう少し静かにしてください。   ある意味では私はもう少し踏み込んで勉強するべきだろうなと思いますが、職務代理者、どうで すか。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) ご指摘のとおり、それぞれの市町村の事業もいろい ろ把握しておく必要があろうかと思います。今回につきましては、市の健診を助成していただいた国 民健康保険者以外の人たちのそれらの負担額が、市の健診を受診していただいた場合の人間ドックの 検査項目の市負担が1万円程度ということでありますので、それらの整合性、公平性をかんがみて今 回でやっております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 答弁で聞いたことを二度、三度言わなくてもわかりましたよ、公平性を欠 くということでしょう。でも、1つはどういうことを、まず公平性を欠くということを言うかもしれ ないですけれども、そうやったら全然先へ進まない。胎内市の資料見てください、資料1の上のほう。 新発田市も似たようなものなので胎内市だけ上げましたけれども、1日ドックで本人負担1万2,600 円、約3万7,000円から3万8,000円、3万7,000円、3万8,000円のものを1万2,000円ぐらい でもし年に一度やろうと思ったら、月1,000円ずつためておけばできるわけでしょう。そうすると、 今までやっていなかった人もよしやろうかというインセンティブが働くのです、やってみようかなと。 1万円だと今までやっていた人が今度助成してくれるとさということで、やっていなかった人の増加 にはつながらない。ここなのです、言いたいのは。つまり公平性とかと言いますけれども、ここで医 療費がかからなくなったら、もっと進むではないですか。そして胎内市は35歳からですよね、これ 見ると。それで要綱を見ると、胎内市は行ってきた後のものを全て市に提出してくださいということ になっている。どういうことかというと、市と患者さんと市民と一緒になって健康管理していこうと いう証なのですよ、それは。そこまで踏み込めば、逆に言えば一般健診が下がっても人間ドックでフ ォローできて、市も把握できていくということではないですか。ですから、1万円にした理由が何の インセンティブも働いてこない。だから570人。   人口の約3%から4%が人間ドック受けているのですよ、新発田市、胎内市。だから、人間が 1,000人あるいは4,000人、人口比でいくと村上市だって2,000人から2,500人ぐらいがドックを受 けようということになるのですよ、同じことをやれば。比率からいけば。そこをよく理解してもらい たいと思います。保健医療課長、何かお話したいこと。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(林 与市次君) 誤解しないように確認しますけれども、私も昨年の秋に20市の 課長会議がございまして、そこの課長会議の議題にも人間ドック助成につきまして審議した経緯がご ざいます。例えば上越市、それから近隣であれば関川村さんが1万円の助成でございます。ほかには 2万というところもありますし、前後しておりますが、私も精いっぱい、2万、3万にしたいのです。 したいのですけれども、なぜ国保事業でやらなければならないのかと理解していただく必要があるの で、ちょっとお話ししますが、平成20年度にいわゆる医療保険の各法が変わりまして、いわゆる特 定健診の診査事業におきましては、保険者単位にゆだねられたわけです。それで村上市の場合は、国 民健康保険に加入されている方が特定健診事業をやりなさいよということになったわけです。そうい うことから、私どもでは40歳以上の方から対象にしたわけなのですが……           〔「もう時間ないからいい」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。村上市は特別できなかったということですね、あなたの言 うのは。新発田市も胎内市も条件的には同じだと思います。国民健康保険の加入者も少なくなってい る、人口減少で。私が言いたいのは、きちんと調べてみてくださいということ、状況を、ヒアリング してください。いいです。あなたのための一般質問ではない。よろしくお願いします。でも、一生懸 命頑張ってくれたのは、私も十分わかりますので、よろしくお願いします。   それと人間ドックの大切なことは、市が一緒になってやっていって、健康管理をしていくという ことが重要なことだなと、こういうふうに思っています。   次、過疎集落支援についてに移らせていただきます。国のほうでも今コストを見るということで、 この3月末まで宮城県の栗原市とか青森県のむつ市、秋田県の湯沢市、それに山形県の小国町という ことで4つモデルにして、いわゆる過疎としてのコストがどのぐらいかかるのかというのを調べると いうことなのですが、今大変ちょっと危惧しているのですが、そういうところがどうなのだろうとい うことで。とりあえず私、山北方面、山北の議員さん3人もいらっしゃって大変申しわけないのです けれども、私集落ごとにちょっとミニ集会開かせていただきました。   そこで総体的には人口減少についてやっぱりみんなどこの集落も危機感を持っているなという感 じがいたしました。それと具体的には1つは、買い物の弱者、買い物。それとあと合併処理浄化槽。 買い物は、山北の場合、10世帯ぐらいで1集落というところもままあります。やっぱり年寄りも多 いし、そうすると行商さんの車が入ってくるのです、行商さんの車。あれはみんな助かっている、行 商さんの車に助けられているという、買い物は。そうやって考えてみるとああそうかと。最近だと行 商さんも高齢化になってしまって、今度また車が壊れたりしてどうも設備投資もできないからこの辺 で行商の仕事もやめるといって来なくなったとか、そういうこともあるのです。そうやって考えてみ ると、行政が行商さんが我々の過疎地域に対してすごく支援されているということはわかるとおりで ございます。何か行商さんを集めての一緒に行政との会議なんかしたことございますか。買い物弱者 ということをまず一つの目的にして、救済ということを目的にして、ないですか。 〇議長(板垣一徳君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 山北地区で買い物弱者を何とかしようということで、商工会さんが 中心になってその辺話し合いが進んでおります。ただ、現状とすればやはりそういった車を出してそ の地域まで行くというのは非常に難しいだろうと。それで村上市は平成27年度そういった買い物弱 者の皆さんのためにといいますか、いろんなお店屋さんが独自でやっているサービスをまず把握して、 それを一つの紙におろして、それをまず最初に皆さんに提起をしようということで、平成27年度は 取り組むこととしております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ぜひ取り組んでいただいて、それで一度行商さんとも行政が話し合う場も その過程の中に設けていただくと非常にいいなと。行商さんも行商さんの悩みがあるのです、ペーパ ーであらわれないところの悩みです。だから、そういう部分も含めてそれらを解決していって、ぜひ 過疎集落に対してのいわゆる行商を後押しできるような支援策ができればなと、こういうふうに思っ ております。よく何戸かの集落でいうと、バスもいいのだけれども、バスに乗ってまちへ行こうと思 えば化粧をしなければならないし、服もやっぱり身なりを整えてから行かなければならない。行商さ んが来るとつっかけのまま出て行かれる。これは住んでいる者でないとわからないところもあるかも しれませんけれども、そういうことを言うと非常に役立っているというのがあります。そういうのも 念頭に置きながら、少し考えていただければなと、こういうふうに思っております。   あと合併処理浄化槽の件なのですが、合併処理浄化槽の件、これもちょっと資料いただいたのわ かりやすくするために横に並べてみました。ちょっと説明しますと、山北、朝日、神林、資料の2の 下のほうです。山北、朝日、神林。山北で現状195世帯、朝日で126世帯、神林で24世帯、村上で 4世帯。村上は上山田のことを言っているのでしょうけれども。山北の195世帯のうちひとり暮ら しのところが46世帯、そのうち29世帯は65歳以上、これ恐らくずっともっと上だと思うのです、 年齢的に、80前後かなと思われますけれども。そういったところで、例えば山北の括弧のところ足 し算していくと54世帯。3世帯に1軒は高齢者だけの住まいということになります、これ。非常に 厳しいなと。朝日も同じくいわゆる4世帯に1戸ぐらいは高齢者のみのところというところが、こう やってグラフから見えてきます。24世帯の神林は全部行政がやっていますので、管理等をやってい ます。その中で平成25年度から平成21年度までの5年間で、55万8,304円の修繕費をかけていま す。1年間で11万円ぐらいかかっています、修繕費。これみんな決算で足すと出るのですけれども。 やっぱり年々少しずつふえてきます。ブロアとかモーター、あと詰まりとか、そういうの出てくるの でしょうけれども、そうやって考えてみると、詰まる状況が24世帯で2軒ですね、昨年度。24世帯 のうち2軒が交換している、モーターを。比率にして8.5%。これを全部の朝日と山北にあわせもつ と山北17軒、朝日11軒の方々が恐らく何らかの形で交換やら修理やらしているのだろうなという のが見受けられます。各集落回ると、やっぱり容易でない。維持費だけでの1万5,000円は本当に ありがたいと。昨年の4月から維持管理費で出てきましたけれども、あとほかの部分でやっぱり交換 というのがよろっと疲れてきて出てくるのだろうと思いますが、そうやって考えるとやっぱり神林方 式がベストだろうなと。何度も私言っていますけれども、なぜできないのか。長く答弁しないで、短 くなぜできないのかのポイントだけ教えてもらえますか。 〇議長(板垣一徳君) 下水道課長。 〇下水道課長(中村則彦君) 神林方式がなぜできないかということでございまして、3つほどあり ます。簡単に申し上げますと、1つは私有地内、個人の敷地内で公的施設の管理を行う難しさでござ います。どういうことかといいますと、個人の敷地の中に……           〔「わかった、3点短く言ってください」と呼ぶ者あり〕 〇下水道課長(中村則彦君) そのこと1点です。   それと膨大な数を管理するという事務量の経費の増大でございます。これらの2つのことがあり まして、県内あるいは全国的にも市町村が個人の浄化槽を管理する例が少ない。ちなみに浄化槽全体 の個人が管理しているか市町村が管理しているか、全体のうちの7.3%、わずかが市町村で管理して いるというウエートになっております。これらの理由から私どものほうはこれは行政で管理するもの ではなくて、個々で自己完結型で管理していただいて、その分あるいはブロアの修繕、あるいは市民 サービスの面で同等程度に近づけようというふうなことで、平成26年度からこの制度を開始したも のでございます。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) それはしゃくし定規の答弁なのです。やっている自治体もあるわけです。 行くと85歳ぐらいのおばあちゃん一人で暮らしていて、入れたとき家が大きいのです。そうすると、 10人槽入っている。管理費は1万5,000円出たけれども、この前モーター壊れた。そうすれば十何 万、何だかんだで。それでわからない、壊れていることそのものが。やっぱり高齢化に優しい過疎地 のためのやり方としてみれば、たかが7%しかやっていないところの自治体の中に入るのかもしれま せんけれども、高齢化のことを考えれば、帰属させていただいて、浄化槽を。そして行政管理にした ほうが物すごくやっぱり助かると思うのです。一様にしてみんなそう言います。その話を出せば。神 林方式にしていただきたいという願いを込めて、山熊田はそうでしたよ。女性方みんなで何とかして そういうふうにしてもらいたいと訴えていました。山熊田出身の議員さんいて申しわけないのですか。 そういうことを言っていました、私行ったときには。ぜひもう一度少し考えてもらいたいなと、こう いうふうに思っています。   次に、公共交通に入ります。資料3の山北地区の公共交通の状況です。黒く塗られているところ はバスの運行しているところ。あと点々、点々となっているところがバスが走っていないところ。特 別走っていないところがバス欲しいなんて言っていないのです、どうでしょうかと言ったら、いや今 ごろになって、車で何とかということになるのでしょうけれども、私思ったのです、点々、点々のと ころ、毎日走らなくても週に1回とかそういったような方向性で走れればなとは思っておりますが。 全く公共交通行かないというのは何かやっぱりそこだけ空白地帯になってしまうような、やっぱりあ りますよね。その辺週に一度でもいいし、走れればなと思いますけれども、どうですか、課長。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(大滝一芳君) 議員ありがとうございます。これにつきましては、集落等のいろん な要望等事前に調査した中でデマンドタクシーを走らせたということでしたけれども、なかなか利用 が少なかったというような状況もありますので、今後の検討材料としていただきたいと思います。   よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ぜひ検討していただいて。寒川はちょうど村上営業所までの便が4便走り ますね、行ったり来たりで4便。それで北中から村上営業所までは8便ぐらい走っています。往復に、 4便、4便で。ですから、北中、大毎の方々というのは非常にいい感じで村上には行ける、寒川のほ うも。中のほうは全然難しいのかなと思っておりますけれども、それも含めてちょっともう一度検討 して、それはいいのですよ、それをやめるというのではなくて、大いに検討してもらって。   もう一つ、ついでなのですけれども、公共交通の中で除雪やっていますよね。雷まで除雪して冬 場になると雷から鶴岡市の関川のところの国道345号、国道345はきれいに除雪してありますけれ ども、雷から約2キロなのですが、除雪やめてしまうと。できれば除雪、県道なのですが、2キロ除 雪してもらって、我々はと言うのですよ、雷の人。我々はここで終わりなんだかもしれないけれども、 よくよく考えてみるといろいろな災難とかそういうことがあったときに、災害のときになればもうこ こ袋小路になってしまうと。できれば除雪してもらえれば、そっちに抜けられるし、そっちにも行き たい場合もあるのだけれども、どうだろうということを言っていました。そうすれば、袋小路にもな らないし、開けるとの違うかなと思いますけれども、都市整備課長、これ除雪の件ですが、どうです か。 〇議長(板垣一徳君) 都市整備課長。 〇都市整備課長(船山三喜雄君) 今議員おっしゃるとおり、県道ということでありますので、県の ほうにそういうふうな話、今後持ちかけてみたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) また、道も狭くて、少しその辺の改良も必要になってくるのかなと思いま すけれども、何分にもこれ見て、教育長、これ地図見て、今教育長が見た感じで何か感じるところあ りますか。〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 申しわけありません。質問の意図が理解できません。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) ではいいです。急にかけて申しわけない。   大沢、山熊田、雷、ありますでしょう。やっぱり端のほうが非常に公共交通もそうだし、行き渡 りにくくなっている、これどうしてもしようがない。そういう状況から見ると、そこをいかにしてて こ入れして大沢は行商さんも来ていないから公共交通、ふたあけてみれば病院のために送迎してくれ る山北の徳洲会病院のが入っていますけれども、簡単に言うとそういうところにちょっと目を充てて いかないと、過疎化はとまらないのかなと、こういうふうに思っております。一応そういうことを感 じていただきながら、徳洲会病院の件にちょっと入りますけれども、徳洲会病院、非常に村上市に今 言ったように貢献しております。病院の家族友の会みたいなバスも走っています。非常に皆さん利用 しながら病院のほうに通っているのかと思いますけれども、先般事務長の丹さんとか総務課長の川瀬 さんとお話しして、一般質問もさせていただくということを前提にいろいろ対談してきたのですけれ ども、徳洲会のほうでは金額も、お金の件も言ってもいいよと言っていたので、固定資産税やらあと 敷地の賃借料を含めてやっぱり2,000万円以上を村上市にお支払いしているような話も言っていま した。そんなことで相当な金額も納めながら、そしてまたバスも運行したりして地域貢献もしている。 当初9階建てに建てようと思ったのですが、いろいろな事情があって5階建てということになってお りますが、よろっとやっぱり海の近くで老朽化も激しい、厳しいということになって、年間2,000 万円程度の修繕費もかかるということでございます。   その中で、私村上総合病院も含めて病院別救急搬送状況というのを見ていただければわかります けれども、1番は村上総合病院1,500件です。管外というのが499件。のうち県立新発田病院に 362、坂町病院に384、山北徳洲会病院に118、その他で77ということでございますけれども、こ の状況からいって見えてくるのは山北徳洲会病院にもう少し行政で何かてこ入れするか何かをすると、 ほかのところに運ぶ数を徳洲会病院のほうにも寄せたら、少し緩和できるなというのが見えてくるの です、こうやってグラフにすると。ですから、村上総合病院に行くべきところを徳洲会に行ければな というのもあります。そういうことを考えてみると、非常に大事な病院だなというのが見えてきます。 そういう意味でいうと、ぜひお医者さんの件もよそから来てやるのだけれども、なかなか定着率が低 いということは事務局長さんも言われていました。家族がいるので、家族との話し合いもあるとも言 っていましたけれども、ぜひその辺も金額的なところも含めて後押しできればなと思いますけれども、 どうですか、代理。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 私の一存ではどうもあれですけれども、ただやはり 山北の徳洲会病院というのは、この地域医療には大変大事な拠点であるということであります。徳洲 会を誘致するときに補助といいますか、やっぱり減免措置等それらもして、今ちょっと期限が過ぎて ある程度経営が成り立っているので、そういう形で今固定資産税もいただいているという事情だと思 います。今非常に病院経営も医師不足等また診療科目等もありますので、その辺大変厳しいというこ とは私も伺っております。それら今後その中でどういう支援ができるか、ちょっと私どもも〔質問終 了時間5分前の予告ブザーあり〕出向きまして、どういう状況だということの実情を聞きながら、ど ういうことができるか、それは検討をしてまいりたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 徳洲会病院、看護師さんとか全部含めると200人ぐらい雇用されているそ うです、お話だと。そのうち山北出身の方が60%と言っていましたので、百二、三十名いらっしゃ います。山北にとっては物すごいやっぱり雇用の部分でもそうだし、ある意味では徳洲会病院を中心 としたまちづくりみたいなことも先考えればいいかななんて、こんなふうに思っております。ぜひあ る意味では山北地区に対してみれば、この病院は大事な病院ですので、ぜひてこ入れしていただきた いなと、こういうふうに思っています。   あと、村上総合病院の件ですね、残り時間。さっき同僚議員の答弁で職務代理者から今は3月末 のJAの臨時総会があるので、その話の出方を待っていると、いわゆる待っているということですよ ね。もう少し積極的に12月議会でも言いましたけれども、例えば今病院が建っているところ1万 5,500平方メートルあります。路線価にすると大体7億3,000万円ぐらい。西のほうに行くと大体路 線価2万5,000円の3万平方メートル以上は欲しいと。3万平方メートルにしても同じぐらいなの で、ぜひ等価交換も含めて積極的に行政がいわゆる土地を用意するぐらいの勢いでやらないと進まな いだろうなと、こういうふうに思っています。待っているだけではなくて、やっぱりそういう交渉事 も進めていく。それがいいのか悪いのかわかりませんが。そういうことです。待っているだけではな くて進んでいかないとだめなのだということを感じております。いかがですか。短く答弁をお願いし ます。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 先ほども答弁したとおり、村上総合病院の新築につ きましては、最終的なJAの臨時総会で決定するということで、それまでは控えていただきたい、そ ういう要請がありますので、私どももいろいろどういう状況になるかそれらも先を見越しながら体制 を十分とって、すぐ対応できる体制はとっていきたいなと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) わかりました。何度聞いても同じ答えしか出ないので。   今市長さんが難病で今回本当に副市長が代理ということでやっておられます。平成20年に合併 してから、本当に心労があったのだろうと。5つのでこぼこの自治体を一つにまとめて、そしてある ときには私なんかにかみつかれたりして相当心労があって、そういったのがみんな出てきて、今ちょ っと休んでおりますけれども、ぜひ早く復帰してきていただいて、そしてどうでしょうか、副市長を 初め市幹部職員を前にして指揮しているような市長さんの姿の写真を市報あたりに出していただけれ ば、市民も安心するだろうし、またパーキンソン病、難病で苦しんでいる方々にもこうやって村上市 というところの首長も頑張っているのだという姿にかわるのかなと、ぜひそんなふうにして週に1回 でも2回でも、その後も顔を出して副市長あたりと相談できればいいなと思いますけれども、副市長 どうですか、その辺。 〇議長(板垣一徳君) 市長職務代理者。 〇市長職務代理者 副市長(鈴木源左衛門君) 大変心強いお話ありがとうございます。今市長もし っかりと療養しながら英気を養って、また次の復帰に向けて頑張っているところであります。いまし ばらく温かく見守っていただければありがたい。その後、体制につきましては私どもそういうことで いろいろな面で、やはり市長指揮のとおり、しっかりと頑張っていきたいと考えていますので、よろ しくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 姫路敏君。 〇16番(姫路 敏君) 最後に、今回勇退される環境課長、そして保健医療課長、先ほどわあわあ 言いましたけれども。山北支所長、朝日支所長、そしてまた瀬賀農林水産課長、あと財政課長、渡 課長、大滝課長、船山課長、高田課長、板垣課長、忠課長、どうもご苦労さまでした。   これで一般質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで姫路敏君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会をいたします。   また、3月2日は午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間、大変ご苦労さまでございました。           午後 3時51分  散 会