平成27年村上市議会第2回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成27年7月22日(水曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名                               第 2  一般質問                                                                                  〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(24名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君 7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君 12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君 14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君 17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君 20番   佐  藤  重  陽  君   21番   相  馬  エ  イ  君 22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君 24番   山  田     勉  君   25番   片  野  鉄  雄  君 26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(1名) 19番   小  林  重  平  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     佐   藤   勝   則   君        税 務 課 長    加   藤   良   成 君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     建   部   昌   文   君        建 設 課 長    中   村 則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    米   山       聡   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選挙管理委員会                   磯   部   康   次   君        委  員  長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長     遠   山   昭   一   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は24名です。欠席の届け出のある者1名です。定足 数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、1番、渡辺昌君、14番、三田敏秋君を指名をい たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問                               〇議長(板垣一徳君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は、5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   8番、小杉和也君。(拍手)           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質 問させていただきます。   私の質問は3項目ございます。1項目めは、観光振興についてであります。少子高齢化が進み、 定住人口が減少している中、交流人口をふやすことで地域の活力を高めていこうとする傾向がありま す。特に観光は、各地域が持つ自然や景観、歴史、伝統、文化等の資源を生かし、地域独自の創意工 夫を生かした取り組みが可能であり、関連産業の裾野が広く、大きな経済効果が期待できるとして注 目を集めています。村上市の今後の取り組みについて、市長はどのように考えているのかをお伺いい たします。   2項目めは、人口減少問題についてであります。人口減少問題への早期の取り組みが村上市の最 重要課題であることを再認識したことから、いち早い対応策を検討するために策定された人口減少問 題対策チャレンジプランでは、平成26年度から取り組んでいるもの、中長期的に取り組む事業があ りますが、現在ではどのように実施され、その効果をどのように分析されていますか。また、チャレ ンジプランの事業、この計画に載っていない事業でもよいですので、市長が重点的に取り組みたいと 考えている事業をお伺いいたします。   3項目めは、産業の活性化についてであります。市長のまちづくり戦略の中に村上市の豊かな資 源を生かし、地場産業の振興を進め、村上ブランドを確立したいとの考えがあると思いますが、具体 的にはどういった取り組みを考えているのかをお伺いいたします。   以上、3項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) 皆さん、おはようございます。それでは、小杉議員の3項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、観光振興について、地域独自の創意工夫を生かした取り組みが可能であり、 大きな経済効果が期待できるが、今後の取り組みはとのお尋ねについてでございますが、本市におけ る観光振興による経済効果は大きいと認識をいたしております。今後の取り組みについては、今年度 実施中の地方創生先行型の交付金事業であります観光戦略チャレンジ事業の点検、見直しを行った上 で新たな事業も検討し、交流人口の拡大を図るため、各種事業を展開してまいりたいと考えておりま す。   また、先般、国土交通大臣から本市を含む新潟県と東北6県の16地区で構成する「日本の奥の 院・東北探訪ルート」が外国人旅行者向けの「広域観光周遊ルート」として認定されました。広域観 光周遊ルートは、テーマ性・ストーリー性を持った一連の魅力ある観光地をネットワーク化すること で訪日外国人の誘客拡大を目指すものであり、全国7地域が認定されました。このルートを申請した 東北観光推進機構では、今後関係する自治体等と協議の上、事業計画を作成し、観光庁に申請するこ とといたしております。本市といたしましては、この事業を活用して訪日外国人の誘客にも努め、観 光振興を図ってまいりたいと考えております。   次に、2項目め、人口減少問題について、人口減少問題対策チャレンジプランがどのように実施 され、その効果がどのように分析されているか、また市長が重点的に取り組みたい事業についてのお 尋ねについてでございますが、村上市人口減少問題対策チャレンジプランは平成26年度から取り組 む事業として9事業、中長期的に取り組む事業として15事業の計24事業を掲載していますが、平 成26年度から取り組む事業のうち、1事業については平成26年度内に完了し、他の8事業につい ては本年度も継続的に実施、または実施予定であります。また、中長期的に取り組む15事業のうち、 10事業について既に着手している状況にあります。その効果についての分析につきましては、同プ ランは効果を検証するための具体的な指標の設定をしないプランでありましたので、比較数値を用い た効果分析は困難でありますが、具体的な成果といたしましては企業設置奨励条例の拡充により新た に4社の企業が適用を受けたこと、「ことばとこころの相談室」職員の増員により発達障がいや療育 支援を要する子供に対する相談体制の強化が図られたことのほか、土曜日開所を実施いたしました子 育て支援センターや若者応援プロジェクトによる「おしゃべりカフェ」は子育て世代を含めた若者の 皆さんの交流の機会の拡大に結びついていると考えております。いずれの事業も人口増加等の具体的 な成果数値として分析するまでは一定時間を要するものと考えておりますが、昨年度から策定作業に 着手しております「村上市総合戦略」の中に、最大限取り入れながら計画的に事業を進め、検証して まいりたいと考えております。   また、私が人口減少問題で重点的に取り組みたいと考えている事業につきましては、このたびの 市長選挙におきましても市民の皆様にお約束をしてまいりました病児・病後児保育施設の設置等によ る子育て支援の充実と観光産業を核とした地場産業の振興、日本海沿岸東北自動車道の早期開通及び 洋上風力発電事業の導入による魅力ある誇れるまちづくりを進め、交流・定住人口の拡大を図ってま いりたいと考えております。   次に、3項目め、産業の活性化について、村上ブランド確立のため、具体的にどのような取り組 みを考えているのかとのお尋ねについてでございますが、農林水産物のブランド化につきましては森 林資源、海面・内水面の資源など豊富な農林水産資源を有しておりますので、この自然環境を消費動 向とマッチングさせることが大切であると考えているところであります。また、村上の地場産品の販 路拡大のため、首都圏への商談会及び流通に係る経費を助成することで販売のきっかけをつくり、生 産者みずからが売り込んでいくことへの支援を行うことといたしております。今後とも村上ブランド を確立するため、具体的には民間と連携した取り組みやマスコミを活用して知名度アップを図ってま いりたいと考えておりますとともに、9月から実施するふるさと納税の返礼品についても大いに活用 できるものと思っております。村上が持っている温泉、城下町の歴史、自然環境、生産物を総動員さ せ、地域産業をおのおの振興させていきたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問いたします。   今市長の答弁で観光の経済効果は大きいというふうに述べられたと思いますけれども、市長にお 伺いしますけれども、観光における経済効果を村上市の場合の具体的な例を挙げてちょっと説明して いただければと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 観光非常に我が村上市にとっては大きな戦力だというふうに思っております。 具体的な指標、どのような効果をそこに見出しているのかということになりますと、例えばそこの中 で現在観光の形態変わっていますけれども、依然として瀬波温泉を中心とした観光客の動員数につき ましてはある程度の数字を維持しているというふうなこと、そのようなことで経済的には非常に効果 を及ぼしているのではなかろうかというふうに考えております。また、市内各地にあります道の駅、 これもしっかりとした売り上げ等を確保しているような状況でありまして、そこにも観光を軸とした 経済効果というものがあらわれているというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) やっぱり人形さま巡りとかやっていますと、1人の人が村上に来て飲み物を 買う、お土産を買う、何かを食べる、そういったことで1人3,000円ぐらい使ったとしますと、人 形さま巡り大体10万人くらい来ていますので、ざっと掛けても3億円。それだけのお金が市内に回 るというのでしょうか。少額ですので、予算をとってどうのこうのではなくて、現金で回るわけです、 市内業者に。それと、今ほど瀬波温泉ということも言われましたけれども、旅館とかホテルになりま すと例えばそこに納めている魚、肉、米とか、あとシーツを洗ったりするクリーニング業とかとにか く幅広い業種に関連するので、やはり経済効果が生まれてくるのだろうと、そんなふうに思います。 ただ、知らないところには来ません。大分村上も有名にはなってきましたけれども、まだまだ全国レ ベルではないかなと思っております。知らない観光地には人は来ないということでございますけれど も、そこで商工観光課長に伺いますけれども、村上市はどのような情報発信をしているのかお伺いい たします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 情報発信の関係でございますけれども、1つは観光協会のホームペ ージがございます。それから、旅行業者、例えばJTBですとか日本旅行とかJRとかそういったと ころの旅行業者との観光商談会を通しましてPRをしてございますし、それからマスコミ関係なので ございますけれども、まっぷるとかブルーガイドとか交通新聞社、こういった会社へ直接行きまして 観光宣伝を行ってPRに努めているところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 近年そういった情報もいいのですけれども、一番来られた方のヒントになる というのでしょうか、きっかけになるのがやはり口コミだと思うのです。あそこに行ってよかったと、 あそこに行ったらおいしいものがあったと。やはり口コミというのは大事かなと思うのですけれども、 今観光協会とかいろいろなこと述べられましたけれども、市のホームページの中にそういった口コミ とか生の声が少ないのではないかなと思うのですけれども、商工観光課長、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 今議員おっしゃるとおり観光協会のほうではSNS使ったりして情 報発信しているのですけれども、村上市のホームページについては少ないというふうには感じており ます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それで、今回質問するに当たりまして、いろいろと口コミを載せているとこ ろがないかなと思って探しておりましたらすぐ近くにあったのです。山形県の鶴岡市、ここは食と観 光の口コミサイト、ぐるなびというのがありますけれども、そちらと提携して情報発信を展開してお りました。見ていきましたら我が町のご当地グルメランキングとか、あと山形ですので、山形のサク ランボの口コミとかすごく情報量が多く、行ってみたい気持ちになります。結構予算がかかったのか なと思って調べておりましたら、鶴岡ぐるたびというようなページなのですけれども、こちらを立ち 上げるまでの事業費は市の単独で約350万だったと。かなり人的な努力はしたのかなと思いますけ れども、予算的には350万。こういった取り組みは、これからの観光の情報発信の姿だと思うので すけれども、こういった取り組みについて市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に効果的だというふうに思っております。せんだっても片野議員のご質 問のほうにもお答えをさせていただいたわけでありますが、日本全国いろいろな形で、現在外国人の 方からも観光で訪れていただいておりますけれども、何でこのようなところがターゲットになるのか というようなところが人気だと、人気スポットだというふうなことをテレビとかでもよく拝見をする わけでありますが、その原因というのがSNS、ソーシャルネットワークでの口コミで、あそこの民 宿のお母さんのお料理がすばらしい、おもてなしかすばらしいというようなことが広がることによっ て、今まで経験したことのないようなボリュームで観光客が訪れるというようなこともあります。非 常にソーシャルネットワークの持つ力というのは大きいな、効果的だなと思っておりますので、せん だってもお話し申し上げましたとおりしっかりと取り組む体制で、それをつくり上げる方向で体制を 考えていきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひとも乗り遅れないように。こういう口コミというのはやはり一番の力だ と思いますので、フェイスブックとかそういったものも重要ですし、またこういう大手のサイトとリ ンクすることによって、ノウハウがあるわけです。どこもやっていないわけではございませんので、 その辺のところをしっかり研究していただいて情報発信。あと、メリット、デメリットがあると言わ れていましたけれども、デメリットをできるだけ少なくしてメリットを多くするというような研究を して進めていただきたいと思っております。   それと、商工観光課長に伺いますけれども、先日うちのお店に来たお客様がいろいろな東京で情 報収集をしてきたというふうにおっしゃっていました。東京のほうに都道府県会館とかで情報収集を してきたのだということを言われておりましたけれども、村上市は都道府県会館内にある新潟県東京 事務所や表参道・新潟館ネスパスにおいて、村上市の情報をどのように発信しているのかをお伺いい たします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 村上のほうでは表参道にネスパスがございますけれども、その2階 に行きますと旅行商品のほう販売しておりますので、そこでは瀬波温泉とかの旅館とかのパンフレッ ト置いてございますので、そういった方面で情報発信しているところでございます。あと、ネスパス のほうからパンフレットのなくなったのでというふうなことで、こちらのほうに照会あった場合に送 付したりをしてございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) こういった施設はどんどん利用すべきかと思うのですけれども、市長はどの ようにお考えですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 実はネスパスにはそれこそ合併前の広域事務組合の時代、ふるさと市町村圏 の事業で何度も圏域の観光PRに行ったこともございます。非常にあそこの通りに設置をさせていた だいて、そういうイベントを組みますとやはり都会、東京の皆さんは非常に関心を持っていただけま す。非常にPRをする場所としてはいい場所だなというふうに思っております。ですから、そこのと ころで他県のものとかも幾つもあるわけでありますけれども、非常に今回上京させていただきまして、 参考にさせていただきました。そういう形の中で訴えられるような、人に訴えるといったようなPR の仕方、これもしっかりと取り組みを進めたいなというふうに思って帰ってきたわけでありますけれ ども、一定期間もしくは頻繁にという形で、そういう形で常に村上市の名前がPRできるような体制 づくりも必要かなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市長は、これから東京に行く機会もかなりふえると思いますので、こういっ たところ、さっき課長の答弁の中で要請が来れば送ると。そうではないだろうと思います。むしろい ろんなところに情報発信をすると。お金かかるのはちょっと、予算がかかりますので、考えものかも しれませんけれども、こういった無料のところというか、気楽に情報発信できるところはすべきだろ うと。とにかく全く時間がとれないわけではないと思いますので、出張とか上京した折にはやはりそ ういったところにまた足を運んで、今の現状を把握して活用してほしいと。また、市の職員の方が何 かの用事で出張した際も、関連部署ではないかもしれませんけれども、とにかく見てこいと、情報把 握しようと。やっぱりタイムリーな情報でないとだめですので、私は割に少ないなと思って感じてい ます。私も行くたびに寄ってきています。その辺のところを市長みずから活用すべきだ、現状把握す べきだと、そんなふうに指示していただきたいと思いますけれども、自分自身に対してもですけれど も、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に大切なことだと思っています。言うとやるとではなかなか違いますの で、やはりみずからの足で出向いていってその様子を把握してくるというのは非常に大切だなと思っ ておりますので、職員も含めて私もそのようにしたいと思います。また、先般東京県人会、新潟県人 会の皆さんとお会いしたときに、村上郷友会の皆様非常に熱心に村上のことを考えていただいており ます。そのときにもネスパスが主催される観光パンフレットのシリーズがあったわけでありますけれ ども、そこにもしっかりと村上のものも入っておりましたので、ある意味新潟県全体としてもそうで ありますし、その中の村上市としてそういう東京にある拠点、これを有効に活用していきたいという ふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) もう一つの情報発信の方法として、私は市町村間の観光交流も考えるべきか なと思っております。姉妹都市だと割に締結したりとか、かなり難しい部分もあるのですけれども、 私は観光交流都市というものを創設するような提案をしたいと思います。以前川越市と観光バーター を結んでいまして、川越の方がかなり村上市に来ていたのです。私どもも川越に行きますと、本当に 村上のことを知っている方が多いのです。1度行ったことがあると、バーターを利用して。そういっ たことがやはり効果的なのかなと思います。いろんな方面にむやみやたらに広げるのではなくて、今 つながりのあるところ、荒川区なんかも行っています。そういったところとか以前交流あったところ、 そういったところからふやしていくべきなと思います。今東京のほうのお住まいの方は、3世ぐらい になりますと田舎というのがないのです。自分の父親が2世で、東京で生まれ育っていますので、田 舎というものがないと。あと、観光協会でもやっているではないかというふうなことを思われるかも しれませんけれども、市がバックアップについているとお墨つきというのでしょうか、ちょっとうま い言葉見つかりませんけれども、こういったことで市がやることによってそういう情報発信ができる のかなと。ぜひともトップセールスでこういった観光交流都市をふやしていくべきだと考えますけれ ども、つくっていくべきだと思いますけれども、市長の考えをお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) そのことは交流人口の拡大、将来的に向かって、あと村上市を維持、継続さ せていくためにも非常に大切だし、重要だと思っています。荒川区の皆さん方とも荒川祭りというよ うな形で交流がまだ続いておりますし、また神奈川県山北町さんとも産業交流が続けられています。 先般も桑川漁港のさかなまつりのときに山北町さんの皆さんがおいでになっていらっしゃいました。 非常に民間ベース、市民レベルで交流がしっかりとつながっているなということを感じてきているわ けでありますけれども、そんなことがやはり遠く離れていても、しっかりとしたきずなで結ばれてい るということが大切だと思います。また、うちのほうは現在姉妹都市、鯖江市さんとも結んでいるわ けでありますし、また内藤のお殿様の関係で福島の棚倉町さんとの交流も議会のほうを中心にして始 まっているわけであります。そのような形でやはりいろいろな切り口でそういうことをつなげていく というのは大切だと思いますので、観光交流都市、非常にいい切り口だと思いますので、検討をしっ かりしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) あと、観光交流都市をどこどこと結んでいるのだということを大々的にPR していただいて、市民の方にもぜひ知らせていただきたい。村上市はこういう方向で取り組んでいる のだと。そこからまたつながる部分ってあると思うのです。例えばうちの親戚ここに住んでいるよと か、そういったことでも発展していくと思うのです。ぜひとも観光のまち村上をこういった観光交流 都市というようなものを創設して取り組んでいただければと思います。   それと、まち・ひと・しごと創生総合戦略交付金を活用した観光戦略チャレンジ事業であります 村上市瀬波温泉等宿泊観光バスツアー支援事業助成金というのは、ホームページを見ましたら予定数 に達して募集終了ということですけれども、この取り組みについてお伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) この団体バス運行助成につきましては、村上市内の宿泊施設に1泊 するバス旅行の場合1台当たり7万円を補助するというものでございます。今議員おっしゃられたよ うに非常に好評でございまして、既に予算額に達している状況でございます。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、実際にこの制度を利用して村上市に来たという例はあるのですか。い かがですか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) バスを使った旅行については9月1日からの旅行でございますので、 まだ来ていない状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) この予定数というのは何名でした。今答弁されましたでしょうか。予定数と 金額ちょっとお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 1台7万円を160台分ですので、1,120万円となっておりますけれ ども、今既に補助金交付決定した後も若干取りやめになったとかという話がありますので、150台ち ょっとぐらいになっております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 先ほど市長も瀬波温泉の経済効果が大きいのだというふうに言われましたけ れども、宿泊というのはとにかく大きいのです。私がさっき言ったよりもいろんな業者の方が宿泊と なるともっとふえて、裾野が広くなると思います。この辺のところを入り込みがふえたからよかった ねではなくて、それを使った結果どうなったのか。これは今後検証していって、継続していってもい いような事業になるかもしれませんので、その辺のところをぜひとも検証して、今後の観光施策に役 立てていただきたいと思いますけれども、市長、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ただいまの交付金を活用した事業については非常に好評でありまして、これ がまた募集型でなくて受注型という形で、メニューをつくっていただいて、それを選択して選んでも らうという形で全部それが埋まっているというようなことで、これも非常に瀬波温泉の持つポテンシ ャルといいますか、魅力大きいのだなというふうに思っております。それと、ただバスでおいでをい ただいて、ではそのまま宿泊をしていただいて、さらに村上そのものを感じていただけるような、そ ういう企画になっているかどうかということも含めてやはり検討していきたいと。その辺のところが もし村上のことをしっかりとさらに見てもらえるような観光メニューであれば、非常にその後のリピ ーターも期待できるわけでありますので、その辺のことも温泉組合の皆様方とも協議しながら検証を 行いたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 次に、ちょっと順番入れかえて産業の活性化についてお伺いしたいと思いま すけれども、村上ブランドの部分で農林水産業に力を入れていきたいというような答弁があったと思 うのですけれども、村上ブランドということで地方創生先行型の地場産品販路拡大事業の村上ブラン ド育成拡大支援事業補助というのがありまして、これは転作とか園芸にというようなことだったと思 うのですけれども、この辺のところの取り組みが村上ブランドということなので、どの辺まで進んで いるのか農林水産課長にお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 今現在村上ブランド育成拡大支援事業ということで、今ほど15件 ほど申請があります。面積にして330アール。これは、ネギとかブロッコリーとかの作付、そして また商品として販売するということを目的にしておりますので、今後また収穫等の状況を見て申請が 増加されるものと思います。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) こういったものもぜひ、食というのはやっぱり強いです。食べておいしかっ たという印象がすごく残りますので、そういったことを食の部分、市長いろいろと答弁のとき述べら れましたけれども、村上の食でPRするとしたら前市長は柳カレイとかよく言われていたのですけれ ども、市長はどんなような品目を重点的にPRしたいなと思っておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) やはりいろいろなものあるわけでありますが、まず第1にお米。これは、非 常に今回もいろいろな形で皆さんとお話をさせていただいたときに、まだまだ岩船産コシヒカリの持 つ力というのは大きいなというふうに感じております。これがきっとベースになっていくというふう にも思っています。それと、これまでこの年になるまでなれ親しみました三面川でとれる鮭、これが やっぱり村上の魅力としては、私にとりましては大きなものというふうに捉えています。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) あと村上ブランドといいますと、村上には結構いろいろ食べ物もそうですし、 いろんな工芸とかもあります。地場産業の中で国の伝統的工芸品に指定されています村上木彫堆朱と 羽越しな布。前にも一般質問の中で申し述べましたけれども、同一市で2つ指定があるところ、塩沢 とかもあるのですけれども、例えば織物で2つ指定されているというようなことが多いのです。こう いうふうに種類が違うもので同一市で2つ指定されているというのはなかなかないのです。今219 品目がございますけれども、同じ市でというのはなかなかないので、その辺のところもぜひ外に行っ た折にはPRしていただきたいと思います。   6月8日に東京の池袋のメトロポリタンで日本伝統工芸士会の総会が開かれまして、私もここに 出席いたしまして、他産地の方といろいろと意見交換を行ってまいりました。各産地でやはり後継者 育成とか販路拡大とかの悩みがございました。ただ、悩みばかりでもなかったのです。その中でああ、 すごいなと思ったのが行政主導でバックアップしていると。やはりこの品目はなくしたくないという のでしょうか。すごく誇りを持って行政がバックアップしている例とか、あと今後計画されてくる地 方創生、この中でこの取り組みを生かしてバックアップしてくれるのだと、市が。そういうふうに考 えているのだというようなところもありました。村上市も市長がみずからリーダーシップをとってこ ういったものも進めていただきたいと思うのですけれども、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 古くからこのまちにあるそういう伝統的なもの、これにつきましてはやはり ここに暮らす者の心に住まいをするものだと思っています。これは、絶対後世にもつないでいかなけ ればならない。特にしな布につきましてはなかなか後継者これからということのお話も聞いておりま すし、また現在村上木彫堆朱の幾つかの分野があるわけでありますけれども、そこの今後の後継者と いうものの問題とかさまざまお聞きをいたしておりますので、これらやっぱり我が村上市にとっても 非常に大きな財産でありますから、これをしっかりと差さえていかなければならないという思いは強 く持っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) あと、こういう伝統的工芸品に指定されているところは100年の歴史がな いと指定が受けられないのです。それで、こうやって見てみますとその地にある素材を生かして、そ れが古くから積み上がってきて成り立っているというようなところが多いのです。村上市で銅器とか なかなかないです。やはり燕は燕なりのそういう土壌があったと。あと、塩沢は塩沢でそういう土壌 があって織物が発展してきたというものがありますので、どこもかしこもまねしようと思ってもでき ないのです、こういう伝統的工芸品というのは。やはりそういったものはその地に根づいたものです し、その土地の恵みを利用して、例えばいろんな材料が要るわけですので、そういったものがやはり 豊富にあったとか、そういったことで成り立ってきていますので、その辺のところも少し市長みずか らリーダーシップをとってやっていただきたいと。PRもそうですけれども、その辺のところをぜひ 進めていただきたいと思います。   それと、第91回全国市議会議長会定期総会におきまして、6月17日にこれ開催されたのです けれども、この総会において来賓で来られた石破地方創生担当大臣、先日の森林環境税の部分では本 当に国会日程で残念でございましたけれども、ここで祝辞を述べられているのですけれども、「この 地方創生に失敗すると、この国の将来はないという強い危機感を持っております」というふうに述べ られています。村上市の場合もこれがうまく機能しないと村上市の発展はないと私も思っております ので、市長はどのようなお考えでしょうか、その辺。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私も同様のスタンスでこれについては考えております。これまでも、このた びの選挙期間中も申し上げてきたのですけれども、地方創生そのものというのはその地域ごとの主体 性を持って、その地域を今後も維持、継続させていくという取り組みを進めるということなのだろう と思います。平成20年に合併をいたしました我が村上市、これまで長らく多くの歴史を積み重ねて きた5地区があるわけでありますから、その各地区ごとに合った地方創生というものの形もあるのだ ろうと思います。これらを効果的に取り組みを進めながら村上市全体としての地方創生につなげてい く。これが各地区に暮らしている一人一人がしっかりとした豊かさを感じながら暮らしていけるとい う地方創生につながるものだというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 最後に、人口減少問題についてでございますけれども、市長は議会の初日の 招集の挨拶の中で所信表明述べられましたけれども、チャレンジプランの効果をあらわしたいという ような趣旨、ちょっと難しい言葉使われましたけれども、その効果をあらわしたいのだというような 趣旨のことを述べられたのだろうなと思います。私も枚数多かったですけれども、ちょっとプリント しまして見ていましたら平成26年度からは9事業、1つが平成26年度に終了したと。あと15事業 のうち10個に着手しているというようなことを述べられていました。この中の平成26年度から取 り組んでいる事業でシートナンバー2の乳児紙おむつ処理支援事業というのがございますけれども、 この取り組みについてどのように進んできたのかお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 乳児紙おむつ処理支援事業ですが、目的は乳児の紙おむつ処理を支 援するために指定ごみ袋を支給するということで、出生届のときにごみ袋を60枚お渡ししておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 現在では渡した数は、カウント数は幾つなのでしょうか。 〇保健医療課長(菅原順子君) 平成26年4月からですので、年間出生数大体380前後ですので、 掛けた数になります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 政策推進課長に伺います。   この件について何かありますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 平成26年度の実績なのですが、配付件数が209件、枚数が1万 2,540枚、これは平成26年10月末現在ということです。平成27年度につきましては5月末で433 件、2万5,980ということで、利用ペースがふえているという実態です。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それを受けた方の、保護者の反応なんていうのは何かつかんでいますか。い かがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) ごみ袋をもらってごみが処理しやすくてありがたいということで、 比較的喜ばれている方が多いという声を聞いています。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私ども5月に市民と議会の懇談会のときに、この事業大変ありがたいという ようなことは言われていました。ただ、これ乳児ですので、ゼロ歳児ですよね。1歳までの子供たち に対してだと思うのですけれども、1歳以上の子供たちに対してもこの支援があったらいいなという 声がございました。そこで、ネットで調べてみましたら、今紙おむつと布おむつどういう比率かとい いますと紙おむつが94%。圧倒的に多いです。布が6%ですので、ほとんどが紙おむつと。それが ごみで処理されていきます。それから、おむつがいつ外れたというようなことも調べてみましたら1 歳台が、ですので1歳11カ月くらいまででしょうか、で6%です、わずか。それで2歳ゼロから3 カ月までが13%、2歳の4カ月から6カ月が20%、2歳7カ月から11カ月で26%。そうしますと 2歳11カ月でも65%なのです。全部足していっても3分の2です。こういったことは健診もござい ます。1歳半健診とかございます。あと、予防注射もございます。そういったことで仮に1歳以上に 支援したとしても、配付にはそんなに事務的な手間はかからないだろうと思いますけれども、こうい った支援はすぐにでもできるのでないかと思うのですけれども、市長の考えをお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今議員おっしゃるとおり継続してある一定期間を子育てを支援していくとい う、その視点は非常に重要だと思いますので、予算の関係もあろうかと思いますけれども、直ちに検 討をしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 政策推進課長に伺いますけれども、仮に2歳ぐらいまで引き上げたとしたら 予算はどのくらいかかりますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 予算についてはちょっと今すぐ頭の中で計算できないものですから 〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕ただ必要な部分であれば、喜んでもらえる部分であれば 子育て支援の部分でもありますので、進めていったほうがいいというふうに考えます。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) そういった声がありますので、ぜひともその辺のところを情報収集していた だいて、そんなに予算的にはかからないのかなと思うのです。いろんな手法を使いながら予算をかけ ずにすごく喜ばれる政策、あと子育て支援にもなりますので、今言った実態なのです。本当におむつ が外れるというのは2歳11カ月でも65%ですので、かなりのごみが出ているのだというようなこと で、ぜひともこの辺のところは検証しながら進めていただければと思います。   それから、シート6、新たな工業団地の確保の研究というのがございます、平成26年度から取 り組んでいる事業で。この辺のところはどこまでいっているのかお伺いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) これにつきましては、平成26年度に庁内のプロジェクト会議を2 回、それから県の関係課との協議が1回、あと村上地域振興局との協議が数回ということで報告受け ております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) どんなところまで検討されたのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 内容についてちょっと私のほうで把握していないので、後で報告さ せていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) どなたか知っている方いらっしゃらないでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) この件については今政策推進課長が申し上げたとおりいろんな方面で検討し ております。ただ、クリアすべきハードルがちょっと大きいということを私も就任をいたしてから聞 いております。ただ、そのときにもクリアするべきハードルは高く、困難をきわめるかもしれないけ れども、そこを何とか乗り越えていかないと次のステップに行かないので、それについてはしっかり 取り組もうということを私自身も含めて話をいたしておりますので、それを今クリアしていくという 作業をしているというところであります。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 場所がなくて、企業が隣のほうに行ってしまったという例がございます。そ ういったことがございますので、あそこは多分本当に多くの議員があそこの場所を何とかしたいとい うふうに何回も一般質問の中で取り上げてきております。それで、こういった平成26年度から取り 組むということで、研究をするのだということで、会議は会議でいいのでしょうけれども、前に進め る会議でないとその辺のところはうまくないと思いますので、ぜひともそういった、きのう尾形議員 が言われた企業に対する基準の緩和とか、そういった部分もあるのでしょうけれども、場所の確保と か、そういったこともやはり大事になってくると思いますので、じっくりとこの辺のところは進めて いただきたい。新たにつくり上げるというのはなかなか難しいのですので、そういうような用地があ って、いろいろとハードルは簡単ではないかもしれませんけれども、そういったスペースがあるわけ ですので、やはり市民の皆さんもすごく注目している場所だと思います。その辺のところをぜひとも 進めていただきたいなと思っております。   あと、村上市の発展とか市民一人一人の幸せというのを市長よく言われていましたけれども、市 長のリーダーシップとかトップセールスに私はかかっているのだろうなと。あれだけの負託を受けて 今そういう現職でおられるので、その辺のところはぜひとも私が申し上げた観光交流都市の創設であ ったりとか地場産業の支援であったりとかさっきの紙おむつの件、子育て支援の件など地方創生をう まく活用して取り組んでいただきたいと思いますけれども、最後に市長の思いをたっぷり述べていた だきたいと思います。時間たっぷり用意してありますので、ぜひお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ありがとうございます。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕ただいま のシートナンバー6の件なんかは特にそうなのでありますが、やはりこれまで市がどういう形でそこ を目的として活用していこうかという方向性があったわけであります。それをこれから若干軌道修正 をしながらいかなければならない。それがやっぱりこれまでの国、県との協議の中で非常に大きなハ ードルをもたらしているのだというところがあります。ただ、これは超えられない部分ではないと思 いますので、それに向けてはこういうふうにしたいのだからということで、村上市の姿勢、また具体 的な形をはっきりすることによって国、県の説得をできるのだろうなと思っておりますので、それは まさに市長である私の手腕にかかっている部分も大きいと思います。しっかりと取り組みをしたいと 思います。   また、今議員お話しされましたとおり、紙おむつの部分なんかもやっぱり市全体の方向づけをす る大きな施策とともに、やはり市民が日常的に暮らしているその中でも行政のサービスと申しますか、 そういうものがしっかりとニーズに応えた形で行き届いている。これも大切なのだろうと思います。 そのことを踏まえて、今回の選挙戦の中でもそういうお話をたくさんさせていただきました。やはり 各世代いろいろなニーズがあります。また、お住まいをされている地区によってもそのニーズが異な るという非常に広範囲な多様なニーズがあるなということを改めて実感をしたわけでありまして、そ れを一つ一つ丁寧にかなえていく。また、実現をしていくということが大切なのだろうというふうに 思っております。そうすることによって、ここで暮らしていくこと、これに喜びであったり誇りを持 ったりすることもできる。そうすると、次の世代にもそういうものを伝えることができるということ になると思います。そういうしっかりとした基盤の中で行政を進めること、まちづくりを進めること、 これが何よりも大切だというふうに思っておりますので、これからもその方向性を見失うことなく進 めていければなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 観光交流都市の創設とか、市長が前向きに検討すると言われたのでしょうか。 割に好きではない行政用語でございますので、この辺のところはきょうの答弁いただきましたので、 私は私なりにもう少したってからどのように進んだのか、その辺のところをじっくり検証して、足り なければまた一般質問の中でどこまで進んだのか、どうなっているのだというようなことをぜひ申し 上げていきたいと思いますので、きょう必ず秘書の方がメモされているでしょうし、総務課の方もい らして私が何を質問したかというのを全部チェックしていると思いますので、そういったことを私は 議員として市の行政をしっかりとチェックしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいた します。   以上で一般質問終わります。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、4番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。(拍手)           〔4番 鈴木いせ子君登壇〕 〇4番(鈴木いせ子君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。   私の一般質問は3項目であります。まず1番目に、村上総合病院の移転新築についてであります。 厚生連もようやく村上総合病院移転新築工事の事業年度を村上市に伝えてきました。新市長の誕生に 考慮しているのか、動きがさっぱり見られません。また、厚生連のほうも今まで一生懸命だった末武 理事長から菊池理事長さんに交代したこともあり、新しい体制での検討がされるのではないかと思っ ております。新市長は、市民から頼られ、期待される医療環境の整備を選挙公約に挙げておりました。 そのことについて伺います。   @、村上総合病院の移転新築候補地を決定するのに大変時間がかかりました。市長は、何が大き な原因と考えておりますか。   A、村上総合病院の移転新築先を駅西にした場合、市長が考えるメリットとデメリットについて お伺いします。   B、村上総合病院の移転新築を早く進めるために、今一番大事なことはどのようなこととお考え でしょうか。   C、平成26年度の現状については先回の一般質問でお伺いしましたが、今回は平成27年、そ の後の現時点までのドクターヘリの管内での出動状況を消防本部の方に消防の対応についてお伺いい たします。   D、厚生連で近年建てられた病院の場所と救急医療の実態を調べましたでしょうか、お伺いしま す。   2番目、村上市の農業施策についてであります。村上市を支える第1次産業のうち、農業の占め る割合はとても大きいと考えます。その中で米価は下落し、補助金が減少し、減反の面積は年々ふえ ていきます。農家の自助努力では良好な農業経営を行うことが困難な状況にあります。産業の振興を 進め、村上ブランドを確立しますと選挙公約にありましたが、市長のお考えをお伺いします。   3番目、高速道路延伸に伴う「朝日みどりの里」の整備計画についてであります。朝日まほろば インターからあつみ温泉インター間の高速道路の延伸に伴い、朝日まほろばインター周辺の土地利用 構想の中で現在にぎわいを見せる「朝日みどりの里」へのアクセス道路の整備が検討され、道の駅朝 日の拡充構想が計画されていることですが、次についてお伺いします。   @、道の駅朝日の拡充構想の進捗状況を伺います。   A、最近、温泉給湯ポンプが壊れたようですが、拡充構想の中では給湯施設はどのような位置づ けとなっているのでしょうか。   B、朝日みどりの里周辺には農産物の直売所とシルクフラワー製作工房はありますが、それは道 の駅朝日の拡充構想の中でどのような位置づけになっているのかをお伺いします。   どうぞよろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、鈴木議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、村上総合病院の移転新築についての1点目、村上総合病院の移転新築候補地 を決定するのに大変な時間がかかったが、何が大きな原因と考えているのかとのお尋ねについてでご ざいますが、移転新築候補地を決定するまでの経緯につきましては、平成22年9月の「村上総合病 院・瀬波病院合同運営審議委員会」におきまして、旧ジャスコ跡地、山居山、山辺里地区の日下、駅 西の4カ所を候補地とすることの提案があり、平成23年3月開催の同運営審議委員会では現在地と 旧ジャスコ跡地を候補地と選定いたしましたが、旧ジャスコ跡地について土壌調査を実施した結果、 建築には不適地と判断され、平成23年10月に候補地については再検討することといたしました。 その後、山居山につきましては地質的な問題から候補地から除き、現在地、山辺里地区の日下、駅西 の3カ所を候補地とし、平成25年3月に開催されました同審議委員会において駅西を候補地と承認 し、同年4月開催の厚生連経営管理委員会で候補地と決定いたしたものであります。これらの経緯か ら、候補地の中で土壌や地質に問題があったことなどが大きな原因と考えられます。   次に、2点目、村上総合病院の移転新築先を駅西とした場合のメリットとデメリットは何かとの お尋ねについてでございますが、メリットといたしましては新潟県厚生連では、移転候補地を駅西と して移転新築工事の事業年度を決定いたしており、平成27年5月28日開催の村上総合病院・瀬波 病院合同運営審議委員会においても駅西について再確認をしておりますので、移転新築先が駅西であ ることは計画どおりに速やかに事業が実施され、開院されることと考えております。また、現病院か ら近いことで、これまでの病院利用者が安心して利用できることや教育や文化などの近隣施設と医療 施設の利用環境の維持にもつながるものと認識をいたしております。デメリットについては、移転候 補地は民有地であり、近隣は住宅化も進んでおりますので、地権者や近隣住民のご理解をいただかな ければならないことと考えております。   次に、3点目、村上総合病院の移転新築を早めるために、今一番大事なことはどのようなことか とのお尋ねについてでございますが、2点目のご質問の中でご説明をいたしましたが、移転新築工事 の事業年度を平成29年度から平成32年度に決定しておりますので、今後は、新病院整備基本構想 を確定させることと事業スケジュールを作成することが必要と考えております。新病院整備基本構想 の確定に当たり、病床数や診療科目など県北の地域医療としてふさわしいものかを確認することが可 能となります。また、事業スケジュールの作成によって、何年度に何を行うのか、そのために本市と してどのような支援と協力を行うことが移転新築を早く進めることになるのかを判断してまいります。   次に、4点目、ドクターヘリの出動状況についてのお尋ねについてでございますが、平成25年 度は出動要請件数が41件、そのうち出動が33件、平成26年は要請件数が52件、そのうち出動が 35件、平成27年6月までの出動要請件数は25件、そのうち出動が17件となっており、年々増加 傾向にあります。出動要請基準を満たす事案が発生した場合、消防本部の対応としては、ランデブー ポイントにドクターヘリが離着陸するための安全管理として消防車両に4人、傷病者の搬送で救急車 に3人の隊員が出動しております。   次に、5点目、厚生連で近年建てられた病院の場所と救急医療の実態を調べたかとのお尋ねにつ いてございますが、平成14年に完成したけいなん総合病院の場所は妙高市の旧新井市中心部にあり ます。救急医療の実態といたしましては、救急搬送状況、平成26年度で526件であります。平成 17年完成の長岡中央綜合病院は、長岡駅の東側、国道17号長岡東バイパス付近に位置し、救急搬送 状況は平成26年度で3,452件であります。平成18年完成の上越総合病院は、上越市役所の東側、 国道18号上新バイパス付近に位置し、救急搬送状況は平成26年度で1,875件であります。平成23 年完成の佐渡総合病院は、中心部の金井地区に位置し、救急搬送状況は平成26年度で2,382件であ ります。   次に、2項目め、村上市の農業施策について、第1次産業のうち農業の占める割合はとても大き いが、農業経営を行うことが困難な中、選挙公約にある「産業の振興を進め、村上ブランドを確立」 とはとのお尋ねについてでございますが、米価の下落、補助金の削減、主食用米の生産調整増加等、 農業経営におきましては、大変厳しい現状であります。ご指摘のとおり米の直接支払い交付金は平成 26年度から単価を10アール当たり1万5,000円から7,500円に、また仮渡金につきましてもコシヒ カリで1,700円減額されました。このような主食用米価の下落につきましては過剰生産、消費減退 による在庫数の増加が要因であり、在庫数量の調整が米価維持のために必要でありますので、生産調 整の適切な実施は今後も必要であると考えているところであります。また、水田の潜在的な生産をフ ルに活用するため、米の需要は主食用米に限らず、最近では飼料用米等新たな需要があり、国も飼料 用米への助成体系に重点を置いている状況であります。このように米価と生産調整及び補助金の関係 が結びついておりますので、全体的に有利な方向で進めていかなくてはならないものと考えておりま す。これに加え、本市の独自性を出すため、稲作だけでなく、有力園芸品目、ネギ、枝豆、ブロッコ リー等10品目を推奨し、ブランド化を図っていくことといたしております。基本的にはよいものを 生産し、それを知っていただき、消費者の望む品質と販売体制が重要だと考えております。   次に、3項目め、高速道路延伸に伴う「朝日みどりの里」の整備計画についての1点目、道の駅 朝日の拡充構想の進捗状況についてのお尋ねについてでございますが、現在、国では朝日まほろばイ ンターチェンジからあつみ温泉インターチェンジ間の高速道路の延伸が急速に進められており、道の 駅朝日へのアクセス道路整備が検討されています。このため、市では道の駅朝日、朝日みどりの里の 拡充構想を進めるとともに、山北地域のインターチェンジ周辺の土地利用構想も含め、平成27年6 月に朝日温海間道路インターチェンジ周辺の土地利用基本構想策定事業をコンサルタント会社に委託 をいたしました。朝日みどりの里は、物産施設、食堂、温泉、宿泊施設、農産物直売所などがそろう 近隣にはない大規模な複合型の道の駅であります。施設の老朽化やバリアフリー化の問題もあります ので、関係団体との意見交換など行い、道の駅としての機能と高速道路のサービスエリアの機能を考 慮した拡充構想を今年度中に策定したいと考えております。   次に、2点目、給湯施設の位置づけ及び3点目の農産物直売所、シルクフラワー製作工房の位置 づけについてのお尋ねについてでございますが、先ほどお答えいたしました拡充構想の中で検討いた してまいりたいと考えているところであります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 市長にお伺いします。   先ほどお話の中でも5月の28日の日に運営審議委員会が開かれたということを今お聞きしまし たのですが、このとき市長選挙がありまして、村上市から市長不在のままにこの会議が開かれたかと 思いますが、細部についてお聞きしましたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この村上総合病院・瀬波病院合同運営審議委員会につきましては、5 月28日でございます。ご承知のように選挙のさなかでございますので、まだ新しい高橋市長が誕生 しておりません。その中で私が村上市長職務代理者として出席をさせていただきました。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) では、副市長にお伺いしますが、その中で大きく話し合われたことはどの ようなことだったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 最初に病院の新築につきまして、ようやく事業年度が決定したという ことでお話がございました。その中で今いろいろ計画を練っているということです。また、その中で いろいろ計画等それらもやっと開院できる、そういう事業が実施できる、そういうめどがついたとい うようなことの報告でありました。また、候補地につきましても再確認をさせていただきました。そ んなことの交換の場でございました。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 意見が少々分かれたとお聞きしましたのですが、どのようなことで分かれ たのですか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 分かれたというのはどういう状況でありましょうか。私どもは、粛々 とそのように決定をされたと感じてきましたけれども。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私もそこに出席したわけでないので、確かなことはわかりませんけれども、 何か最後に2人の組合長に委ねるという、そのような結論であったということは一致しなかったのか なというふうに私が感じただけでありますが、そのようなことはなかったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 細部については政策推進課長が同席をしておりましたので、その辺で 答弁をいたさせます。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 議員がおっしゃるような最後、要するに農協の組合長さん方が審議 会の会長なのです。会長、副会長という、委員会の、審議会の。それで、要は土地の関係のことで市 のほうにちょっと要請みたいなのがあったのですけれども、それはまだ今後のことということで、副 市長さんがその辺を回答したのですけれども、特に意見が分かれたというのは私も理解していません し、当然これからはまた一番大きな話だったのは何度も駅西という話がふらふらしていたのですが、 それでもう駅西の話は再確認だよということの決定が一番大きな話だというふうに私は記憶しており ます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 今総務課のほうでその窓口をしていると思いますが、今村上総合病院との というか、厚生連との話は今も進んでいるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 厚生連との話は7月3日に菊池理事長さんが新しく市長のほうにご 挨拶に来まして、その際に厚生連の役員がかわったので、事業年度は決まっているし、場所も決まっ ているから、今後事業スケジュールを準備室のほうでつくらせて、それを市のほうにできるだけ早目 に提案させていきたいと、粛々と計画を進めていきたいというご挨拶が7月3日の日、市長に挨拶す る際にありました。ですので、私どもとしましてもそのスケジュールが上がってきて動くという形で 今準備室から上がってくる、厚生連から上がってくるスケジュールを待っているというような状況な のですが。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) では、今村上総合病院の準備室とのお話し合いというのは今はストップし たような状態になっているわけですね。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 事務屋としてお互いに調整する、市側はうちの政策推進課の都市政 策室ですし、厚生連のほうは病院にあります準備室になるので、事務屋としての調整というのは常に やっておりますので、準備室での決定はできませんけれども、そういう事務屋としての連携は今も現 在も動いております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そこで新市長にお伺いするわけなのですけれども、駅西とそこでは大まか 決まったという今お話しのようでしたけれども、その場所を、私も病院は急がなければ、一番の問題 はやはり病院を新築をおくらせてはいけないと思うのです。やっぱり進めること、そしていい病院を 建てること。それで私お聞きしたのですが、最近の厚生連はどこに建っているのだろうと。最近の厚 生連は、村上総合病院ほど手間のかかった病院はないと思います、今までも何回も新築しております けれども。それで、1番に考えているのが救急医療です。2番が災害拠点病院の2つです。だから、 その2つがうまく動くにはどの場所がいいのかというふうに全て考えて厚生連はやってきました。だ から、意外と長岡綜合病院も一番大きい病院ですけれども、あそこも郊外に移りましたし、そのこと を考えるとやはり便利なのは郊外なのです。市の外につくっているというのが今現状だと思います。 それは、今村上総合病院にそうしろと言ったって遅いですので、強くは言えませんけれども、そうい うふうになっているのですが、今なぜ救急医療を消防署に聞いたかというとドクターヘリの基地、あ れは絶対病院につかなければだめなものなのです。先回の平成26年度のドクターヘリが来たときの 対応について消防長さんが話ししましたので、私とてもそんなに人の数がかかっているのかなと、現 場に、まず。かえってドクターヘリの場合山の中で、最近高根の山の中であったようですけれども、 山の中から来て、また川の基地に来て、そこから病院行くなんていうことは絶対に許されないことだ と思いますので、市長にもドクターヘリの基地、ヘリポートを絶対につけるように言っていただきた いのですが、よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 駅の西側に移転をして新築をするということ、これにつきましては既に運営 審議委員会の決定事項でありまして、今回の5月28日は再度改めてその確認をしたということで聞 いておりますので、厚生連さんのほうではその方向でしっかりとした道づけをして今後事業を進めて いくのだろうというふうに思っているところであります。それによって、私今回選挙戦を通じて信頼 をされる医療機関であってほしい、ありたい、また期待される医療機関でありたいというふうなこと をお話をしてきました。これは、まさに市民の願いだと思うのです。やはりそこが我々市民の生命、 財産を守るしっかりとした医療機関、それが我が地域にあるのだということ、このことの大切さが一 番重要だと思っております。災害拠点病院としての位置づけも非常に大切になろうかと思いますが、 それよりも日常生活をしっかりと支えていただける地域の医療機関であってほしいというものも同時 にこれは大きな願いでありますので、そのことを実現するために市としてもしっかり応援はしていき たいという考え方であります。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) ぜひ私はただ1つ、ヘリポートのできる病院をよろしくお願いします。   次に、農業問題についてお伺いします。市長にお伺いしますけれども、市長は私も選挙運動にか かわった一人として、朝日地区でお話しする前には緑の大地とか、緑の稲とは言わなかったか。稲は 緑だから。緑を大変強調しました。大変失礼ですけれども、市長は村上市の人間ですので、あの光景 を見たのは感動したのかなというふうに私は捉えたのですが、あの緑は全部稲植わっていると思いま したか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 初めて見たわけではございませんで、合併以前勤務いたしておりました広域 事務組合のときに教育委員会で7市町村くまなく歩かさせていただいておりますので、五月の時期か ら黒い水の張った水田、そこに稲が植えられて緑がどんどん、どんどん豊かに育っていくその姿、そ れと黄金のこうべを垂れた刈り取り時期の田園ということも全部承知をしております。減反が進む中 でいろんな形でそれが時期的に違うものが植わっているのありますので、もう少し穂が伸びると麦で あったりとかいろんなものが植わっているのかなというふうにも思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私は、市長あれを見て、全部稲だなと思ったのかなと思ったのですけれど も、あの3分の1は大豆が植わっているのです。だから、全部稲ではないことを市長に改めて、ちょ っと見た感じはみんな緑ですから、緑という表現だったので、それだけ農家はあの3分の1を減反し ているのです。そして、今TPPを迎えるわけなのです。TPPの交渉の中で米の輸入もそこに入っ ているのです。こんなに村上市は農業の方は減反まで、3分の1も減反しているのに、非常に厳しい 農業経営を迫られているのです。さっきの答弁のあったように単価も下がっている。そして、3分の 1は減反して、やっぱり米つくるより減反するのは収入は少ないのです。だから、そういうことも含 めまして第1次産業であるこの農業を市長は大事にしたいということなのですが、改めてお考えをお 伺いしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 市全体の産業構造の中で占める割合、非常に大きなウェートを持っている第 1次産業、特に農の部分でありますので、しっかりとこれについては下支えをしていかなければなら ないというふうに思っております。ただ、国の政策の中でいろんな形の縛りも出てきておりますので、 それとあわせてどういうふうな形で市として支援をしていくことができるのか、またそれが効果的な ものとなるのか、その部分についても研究をしながら対応をしていきたいというふうに思っておりま す。豊かな自然をしっかりと、実りをしっかりと維持、継続していくことも重要なことだと思ってお りますので、新たな品種の要するに生産物、それの取り組みも含めてしっかりと取り組みを進めたい と思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) それと、先ほど小杉議員の質問もありましたけれども、ブランド品の1番 に米を挙げてくださいました。よかったなと思って聞いていました。本当に岩船米は肥料から作付、 肥料も全部決まっています。ほかの肥料、自分好きなのを使えばもう岩船米のブランドはなくなりま す。全部この農薬を使って、この肥料を使って、こういう栽培をしないとブランドは認められません というくらい厳しい米づくりをしておりますので、米はぜひどこに行っても米、米、米、米と言って もらいたいなというふうに思いますし、またさっきもブランド品の中に10品目の作物も挙げており ました。米だけでは農業は無理なのです。米というのは意外と休みの期間があるものですから、畑作 をあわせた農業経営をしていかなければだめなので、ぜひその10品目挙げていただきました市長の あれもぜひ頑張ってもらいたいと思いますが、よろしくお願いします。どうぞ。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) お米につきましては、非常にこちらから表に出ていっている部分もいっぱい あるのです。そうすると、販路拡大していただきました業者の皆さんがそこの岩船産コシヒカリだよ ということで届けると非常に好評だということのお話をいっぱい今回聞かせていただきました。とい うことは非常に大きな戦力になっているのだろうなと。これは、やっぱり維持していかなければなら ないというふうに思っております。ですから、お米をつくっていただいた皆様方のこれまでの誇りも あるわけでありますので、それを新たな品目として戦略的な農業経営にシフトさせていくという、そ ういう意識改革も含めて、新たなそういう産物にも取り組んでいただけるというような意識醸成も図 っていければ非常にいいのかなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) ぜひお願いしたいと思います。   それで、新しくなりました農林水産課長さんもこの農業問題についての取り組みというのでしょ うか、それをお聞きしたいと思いますが、お願いします。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 今ほど市長もおっしゃられましたとおり米というものを全面的に出 しまして、ほかに園芸、そして一番のブランドで名が響いております村上牛、それらを組み合わせて ブランド化、そして戦略的に進めていこうというようなことで生産者団体、そして生産者の方々と検 討を重ねて進めていこうということで対応しております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) よろしくお願いします。   農業委員会の事務局さんにも最初でございますので、お聞きしておきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(小川寛一君) ただいま農林水産課長も申されたとおり現在市の再生協議会 の中で部会を開催してございます。その中には生産者、認定農家の方、農家の方を交えまして、ある いは業者の方も交えまして検討しているというところでございます。それらの意見を踏まえながらよ り身近な政策がとれるように現在進めているということで、関係団体一緒になりまして進めていきた いと思います。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) ありがとうございます。私も今回農業委員になりましたので、どうぞよろ しくお願いします。   次に、朝日みどりの里についてお伺いします。拡充構想は、これからの村上市にとってとても大 きな夢を持っているというか、そういう構想だと思うのですが、このメンバーはどのような方で考え ているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) メンバーというか、コンサルタントのほうに拡充構想を委託してご ざいます。これから道路管理者であります新潟国道事務所、それから羽越河川国道事務所にヒアリン グ調査をコンサルタントのほうで行いますし、それから朝日みどりの里の指定管理者であります株式 会社まほろばさんとか、それから所有者の村上市、それから朝日地区の活性化協議会等の関係者から 意見を聴取しながらコンサルタント会社のほうで拡充構想を策定していくというところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) それは、いつごろできる予定なのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 業務期間が来年の3月25日になっておりますので、今年度中には 構想を策定する予定になってございます。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) その場合、駐車場の段差というのが非常に問題になっていると思うのです が、この段差を埋める計画も何かちらっとは聞いたのですけれども、今話をすると難しくなるのです が、ありますですよね。 〇議長(板垣一徳君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) この道の駅の拡充構想につきましては、実は建設課のほうで山北地区の インターチェンジ周辺の土地利用構想も含めまして委託してございます。その中で役割分担といたし まして、この道の駅というのは1つはトイレ等の便益施設、そして情報発信施設、そして地域の振興 施設、これ3つセットになって道の駅に認定されるわけでございますが、その中で私どものほうとし ては道路のトイレ等の休憩施設、それと情報施設、これ国土交通省が関連する部分、駐車場含めてで ございますけれども、そちらのほうを主に担当してこの計画の中でいろいろ論議してございます。今 ほど話がありましたように今まさに青写真をつくる段階の状態でございまして、確かに議員おっしゃ るとおり今駐車場になっている部分、物産施設になっている部分非常に段差ございます。これにつき ましては、道路整備とあわせまして高さの部分をこれから調整を図りまして、あの一帯が道路も駐車 場あるいはトイレあるいは物産会館、そのほかまほろばの施設と一体利用できるような形で検討して いく状況であります。ですから、青写真ができる今年度末ぐらいまではある程度ご説明できるような 青写真になるかとは思います。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そのときは段差がなくて、全て平らな状態でその建物の構想は考えており ますか。 〇議長(板垣一徳君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 今ほど申し上げましたように非常に段差があるところでございまして、 それをどういうふうな形でレイアウトするかというようなところはこれから実際高さをはかったりと かして、そして調整図ることになるかと思います。極力バリアフリー的なものに関しては重視して考 える必要あるかと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 前の朝日みどりの里とは大違いと言ったら大変失礼なのですけれども、非 常ににぎわっております。食堂も名前を書かなければ御飯食べられないぐらいに行列をつくっており ます。今高速の延伸があそこでとまっているから、そういう現象が起きるのかもしれませんけれども、 ぜひそのことも皆さん利用した方はわかると思うのですけれども、大変にぎわっておりますので、そ れに合った拡充構想をお願いしたいと思うのですが、よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 議員おっしゃるとおりこれから体系が若干変わります。今までは国道7 号からの出入りでございましたけれども、今度日沿道ができまして、そこにロングランプができます。 そこから国道7号へのアクセス道路ができまして、そこに道の駅というのが配置されるわけでござい ますので、出入り口の条件と、あるいは高速道と国道7号の道路利用条件といろいろ加味しながら道 の駅そのものの地域振興施設、さまざまなほかの施設、それらも一体的にこれをグレードアップする ようなことを考えながら高速道路を通過しないように、おりていただくような、こんな道の駅をつく る必要があると考えておりますので、いろいろ検討させていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) ありがとうございます。ぜひお願いしたいと思います。   それで、ポンプの件についても再度課長さんにお伺いしたいのですが、このポンプの状態を調べ ましたか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) この温泉給湯ポンプについては、2台ポンプがありまして、オーバ ーホールしながら交代交代で使っているのですけれども、結局故障したのが電気系統の故障だったと いうことで、今修繕、それから今揚げましたので、オーバーホールをしているという状況でございま す。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 今建設課長さんがおっしゃったような構想にたえ得る状態でしょうか。や っぱりあそこはお湯も売り物でございますので、そのポンプでその構想にたえられるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) ポンプについてはやはり何年も使っていると老朽化してきますので、 入れかえも考えながら拡充構想にたえられるようなものにできればなと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そこが今あそこの問題なのです。あそこにお湯が出なくなったらもう売り 物がなくなりますので、課長さん、ぜひ頑張ってください。   それと、農産物直売所があって、そしてシルクフラワーの製作工房がその脇にあるわけなのです けれども、それをちょっと私聞き逃したのですけれども〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕 あの建物の中に入れる一体構想で考えていると言いましたっけ。ちょっと聞き逃しました。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今回先ほど来お話をさせていただいております拡充構想の中で、その2施設 の位置づけもしっかりと計画をしていくということでありますので、今後青写真が上がってきた段階 でそれがどのような形でレイアウトされ、また一体化されるのかというのも明らかになってくるのだ ろうと思っております。いずれにしましても黒埼から先、このような規模での休憩施設、要するに物 産、振興、またそれらの施設を含めた、食堂とかそういうものを含めた形である道の駅というものに 到達するのがここが一番初めになるわけでありますので、ぜひ高速道路をご利用いただく方にも非常 に魅力的で、そこに寄ってみたいという、そういう道の駅にすることが一番大切だなと思っておりま すので、そのこともしっかりとその2施設も含めて検討をさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そこで、市長さんにお願いしたいのですが、シルクフラワー私もやってい るので、強く言うわけではないのですけれども、繭でああいう施設を持っているのは日本であそこだ けです。日本中私も研修して歩きました。何県に何がある、そういうつくっているところあるよと言 えば全部研修しましたけれども、日本中探してもシルクフラワーの繭で工房を持っているのはあそこ だけです。だから、あれをぜひ売り物にしていただければもっと違う目で、インターネットとかで知 っている人は関東圏からもあそこの施設へ泊まってまでも勉強していく人がたくさんおりますので、 あれを今はどこにもないものを大切にできる時代でありますので、日本に1つしかないあの施設をぜ ひ頭に入れていただいて、その構想の中に入れていただければなと。構想というか、建物と一体化し たものになっていく、今だと物産館は物産館、直売所は直売所、みんな違っておりますので、一体と なった相乗効果が生まれる道の駅の建設をお願いしたいと思いますが、市長にお伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) シルクフラワーも一つ一つの作品は非常にすばらしいものでありまして、我 が村上市にとっても非常に魅力的な財産だなというふうに思っております。また、これまで議会事務 局におりましたときにも何回か視察においでいただいた、そういう皆さん方にも体験をしてもらうと いうこともできまして、少し短い時間なのですけれども、その中でもかわいい作品ができるというよ うなことも体験をさせていただいております。ですから、そういうようなことでしっかりと日本に唯 一の施設なのだということ、また地元の大きな魅力を持った財産なのだということもアピールをさせ ていただきたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) ぜひお願いします。頼むことばかりですが、ぜひこれが実現できればすば らしい村上市になると思いますので、新市長さんもぜひ頑張っていただきたいと思います。   これで私の一般質問終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時49分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、24番、山田勉君の一般質問を許します。   24番、山田勉君。(拍手)           〔24番 山田 勉君登壇〕 〇24番(山田 勉君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。   その前に市長、このたびの選挙で当選大変おめでとうございます。短期決戦で大激戦でかち取り ました。市民一人一人の幸せのために頑張ってください。お願いします。   それでは、質問したいと思います。5項目ございますが、よろしくお願いします。1項目め、地 域経済の活性化と雇用対策について。企業誘致によって、安定した収入を得ることができれば男女問 わず若者の雇用対策につながり、さらに人口減少問題対策にもつながると思います。ついては市長の トップセールスにより企業を誘致し、雇用の場の拡大に努めていただきたいと考えますが、市長のお 考えを伺います。   2項目め、村上総合病院移転新築の進め方について。厚生連において、村上総合病院の移転新築 工事の事業年度を平成29年度から平成32年度までの4年間と決定し、理事長も交代いたしました。 市民の皆さんも一日も早い移転新築を希望しているところであり、本市においても厚生連に対する 20億の財政支援と村上駅周辺の整備が計画されているところです。市長におかれては、安全安心な 地域づくりとして「市民に寄り添う地域医療の実現(期待される医療環境)」を公約に掲げておられ ました。村上総合病院の移転新築事業についてはどのように進めていくかお考えを伺います。   3項目め、洋上風力発電導入の進め方について。岩船沖洋上風力発電につきましては、大型風車 44基を設置する一般海域での日本最大の220メガワット、事業規模1,500億円の大規模な事業とし て動き出したわけであり、再生可能エネルギーの推進のみならず、雇用の場の確保、交流人口の拡大 など経済面や観光面からの地域活性化の起爆剤として期待されているところです。これにより村上市 が大きく変わるものと思いますが、洋上風力発電の事業導入推進について市長のお考えを伺います。   4項目め、人口減少問題対策について。総務省が7月1日に発表した平成27年1月1日時点の 住民基本台帳に基づく人口動態調査によると、前年同期に比べ人口減少が27万人と過去最大であり、 中でも新潟県の減少数については全国2番目に減少数が多く、18年連続の減少であるとのことです。 村上市においては、7月1日現在の人口が6万4,014人であり、5市町村合併した平成20年4月1 日現在7万19人と比較して6,000人も減少しています。何とか人口をふやさなければなりません。 人口減少問題対策に対する市長のお考えを伺います。   5項目、TPPに対する考え方について。TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)への加入を国 では検討していますが、輸出企業としてはビジネスチャンスであったとしても、市の基幹産業である 農業にとっては大打撃であると考えます。市長はこのような状態をどのように考えているのかお伺い します。   答弁の後再質問させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、山田議員の5項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、地域経済の活性化と雇用対策について、市長のトップセールスにより企業を誘 致し、雇用の場の拡大に努めるべきではないかとのお尋ねについてでございますが、企業誘致は若者 の雇用対策につながり、若者が定住化することで人口減少問題対策にもつながるものと考えておりま す。企業誘致のために担当職員が企業訪問を実施し、企業立地に対する支援制度などを説明するとと もに、業務拡張や関連企業等の情報収集を行っておりますが、私といたしましても重要課題として積 極的に取り組むべき職務と考えておりますので、常にトップセールスを行ってまいります。また、会 議や出張などで企業や本市ゆかりの方とお会いすることも多くあると思いますので、折に触れて本市 をPRし、企業誘致に取り組んでまいりたいと考えております。   次に、2項目め、村上総合病院移転新築の進め方について、村上総合病院の移転新築事業につい てどのように進めていくのかとのお尋ねについてでございますが、先ほどの鈴木議員の一般質問でも お答えいたしましたとおり、新潟県厚生連では村上総合病院移転新築工事の事業年度を平成29年度 から平成32年度と予定し、開院についても平成32年度を目指すとした計画を決定いたしました。 また、先般、厚生連代表理事理事長に交代があり、菊池新理事長が就任され、挨拶のため本市へ来庁 されました。その中で村上総合病院の移転新築については、厚生連の計画により粛々と進めていくと の説明があったところであります。今後、新病院整備基本構想の確定と事業スケジュールの作成をい ただき、県北の地域医療としてふさわしいものかどうかの確認をし、あわせまして事業スケジュール を円滑に迅速に実施するためには本市としてどのような支援と協力を行うことが望まれるのかを協議 しながら平成32年度の完成を目指し、最大限の支援と協力をしてまいります。   次に、3項目め、洋上風力発電導入の進め方について、再生可能エネルギーの推進のみならず、 経済面や観光面からの地域活性化の起爆剤として期待されているが、事業導入推進の考え方はとのお 尋ねについてでございますが、岩船沖洋上風力発電の実現は地球温暖化対策としての効果に加え、観 光及び地域経済の活性化に大いに期待されることから、本市では推進委員会を組織し、事業の導入を 推進をいたしております。昨年8月にまとめられました、岩船沖洋上風力発電に関する研究会の研究 結果では、地域住民の生活環境に対する配慮等の6つの配慮事項を踏まえ、個別課題の調整を現在関 係者の協力を得ながら進めているところであります。事業予定者が示している現在のスケジュールで は、平成28年11月に事業の採算性を見きわめ、事業実施の判断をする予定となっております。ま た、ことしの10月以降には洋上風力発電事業推進の現状についての説明と意見交換をするため、地 域説明会の開催を計画いたしておりまして、地域の合意形成をさらに進めていく考えであります。   次に、4項目めの人口減少問題対策について、合併時と比較して6,000人も減少しており、人 口をふやす対策の考えはとのお尋ねについてでございますが、全国的な問題とはいいましても、山田 議員のご指摘のとおり平成20年4月の市町村合併と比較し、7月1日現在で6,000人を超える人口 が減少し、また今後も減少が続く推計となっていることに対しましては真摯に受けとめております。 先ほどの小杉議員の一般質問でもお答えさせていただきましたとおり、子育て支援の充実、観光産業 を核とした地場産業の振興、日本海沿岸東北自動車道の早期開通及び洋上風力発電事業の導入支援を 積極的に進め、私の選挙公約であります「ひとりひとりの幸せのために」を基本に、現在策定中の村 上総合戦略及び第2次村上市総合計画の中で精力的に取り組んでまいりたいと考えております。   次に、5項目め、TPPに対する考え方について、市の基幹産業である農業にとっては大打撃で あり、どのように考えているかとのお尋ねについてでございますが、TPP、いわゆる環太平洋戦略 的経済連携協定が締結された場合、農林水産省の試算では農林水産物生産額で3兆円減少すると公表 されております。本市では、TPP協定に参加することは反対しており、関税撤廃はされないものと 考えておりますが、TPPが締結された場合、本市農業にどのような影響があるかにつきましては昨 年の米価の下落で大きな影響を受けている状況であり、さらに米価が下がることになれば再生産がで きなくなり、本市だけでなく、日本の農業全体に大きな影響を及ぼし、地方が成り立たなくなると危 惧をいたしております。いずれにしましても、国益にかかわる重要なことでありますので、今後の推 移を見守ってまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) ありがとうございました。質問する前に私もハローワークのほうへ行きま して、管内はどんなふうになっているのかな思いまして行ってまいりました。6月のハローワーク、 村上管内の有効求人倍率は1.41であります。帝国データバンク新潟支店の調査では、県内企業の7 割が後継者がいないということでございます。そういう結果出ています。大変厳しい状況が続いてい ますが、これらの中小企業の対策についてはどのようにお考えでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまでも市としては中小企業振興基本条例の中で、いろんな形で現状の市 の状況を把握をしながら、今後の経済活動どういうふうな形で支援をしていくべきかということも検 討いたしておりますし、そういった意味合いからは有効求人倍率が大きな値を示しているところ、こ れはこれまでもそうだったのでありますが、要するに雇用する側と雇用される側のマッチングをしっ かりと見きわめながら、それがしっかり機能するような形で対応をしていきたいということでありま すし、後継者の部分につきましても同様にしっかりとした経済活動を営めるという環境がまずあって、 その後の後進の育成ということになろうかと思いますので、あわせた形で総合的に対応をしていくと いうことだろうと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今本当に地元の企業があるので、要するに募集とバランスがとれていると いうことで、ただ問題は後継者の問題やら中小企業の問題やらちっちゃい箇所がだんだん厳しくなっ て、なかなか難しくなってくる。今後やっぱり市長、こっちのほうも中小企業が何とか成り立って、 後継者の問題も、個人でやっているお店なんかもふえるどころか減る一方なのです。そういう面でも 活性化につながれるような何か対策も考えてはもらえませんか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私も中小企業の皆さんを含めていろいろな形でこれまで経済活動を営んでき た方々がなかなか今までどおりの生活を維持、継続できないという状況にあることは承知をいたして おります。ですから、先ほど申し上げましたとおり中小企業振興基本条例、これがベースになるわけ でありますけれども、より実態に即した形でこれまでも支援策の拡充は行っておりますが、なかなか 使い勝手のいいものであるかという部分も含めて検証しながら、より実態に即したものにしていくこ と、これが現在の村上市のそういった企業の皆様方を支える根本だと思っておりますので、そのよう な形で今後も進めたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今村上市に企業はありますけれども、改めて新しく村上に企業が来るとい う情報はございませんか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 新しく来るというか、市内の企業でまた新たに工場を興すとか、そ ういう情報は入ってはおります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) いろんな面でどっちも成り立っていくようにどうかよろしくお願いします。   1項目はこれで終わりますが、2項目め、村上総合病院移転新築の進め方について、これ鈴木い せ子議員がいろんな面で詳しく質問しておられましたが、私は5月28日の内容をもう一回詳しく時 間をかけて説明してもらえれば助かりますが、課長にお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) それでは、5月28日の運営審議会で説明があったこと、それから 報告があったこと、再確認された大きな3点についてお話ししたいと思います。   1つは、移転新築の事業年度が平成29年度から平成32年度を予定し、開院も平成32年度を目 指すという報告が1つです。これは報告です。   それから、次は説明なのですが、厚生連が計画しております大型施設整備、具体的に言いますと 長岡中央総合病院、村上総合病院、中条第二病院の施設整備、この3つの整備のことで農林水産省か ら条件づけがされたという説明がありました。条件づけというのは何かというと、新潟県の厚生連が 平成28年度の決算見込みによって、自己資本基準が計画値を下回る場合にはその大型施設整備は先 送りすることとすると。要するに平成28年度、新潟県の厚生連が赤字になった場合は大型施設整備 についても先送りになりますよという説明がありました。   それから、3つ目としては再確認という意味で、新築の候補地については駅西であるということ の再確認をしたと。   以上の3つが5月28日の運営審議会で皆さんの中ではっきり説明なり報告があった内容です。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長が当選されて、向こうの新しい理事長が挨拶に来たと言っておられま したが、この来た時点、挨拶で終わったのですか。内容的には細かくいろんな話をされたのではない か。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当選させていただきまして、その後、菊池新理事長が市役所のほうにご挨拶 にお見えになりました。そのときは新しく理事長に就任をしたということのご挨拶でありましたし、 私もこのたび選挙戦で信頼できる医療機関、また期待される医療機関として新築移転をされる村上総 合病院の新築移転につきましてはしっかりとご支援をさせていただきたいというお話をさせていただ きましたが、それ以上のお話はございませんでした。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それでは、やっぱり挨拶で、名刺交換で終わったのですか。それ以上の話 はできなかったと。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) そのとおりでございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 村上総合病院の移転新築の進め方については鈴木議員が詳しく質問してお ります。この辺で終わります。   次に、3項目め、洋上風力発電導入の進め方について、岩船沖風力発電に関する今までの動き、 今後の予定はどんなふうな予定ですか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 今までの動きということでございますが、本年度に入りましてから4月 の21日に岩船沖洋上風力発電推進委員会を開催いたしまして、今後のスケジュールについて、それ から課題の調整等について話し合いが行われました。   それから、6月30日ですけれども、市民講演会といたしまして地球温暖化と洋上風力発電を考 えるということで、2部構成の講演会を開催させていただきました。   それから、今後の動きでございますけれども、推進委員会の主催というか、推進委員会のメンバ ーでございまして、先進地の視察研修ということで8月の25日から26日にかけて茨城県のほうに 視察、これは茨城県の神栖市のほうに大型風力発電5メガの実証実験施設がありますので、これの研 修ということで行ってまいります。   それから、秋以降になりますけれども、地域のほうに今の洋上風力発電の現状ということで説明 会を開催していきたいというふうに考えております。場所的には塩谷、それから岩船、瀬波、上海府 のほかに村上市を含めた各支所単位での説明会を考えておるところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 茨城のほうに8月25日から2日間行くわけですが、何人ぐらい募集して、 大勢の方見えるのですか、視察。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 今現在出席等の取りまとめを行っているところですけれども、推進委員 会のメンバーのうち約五、六十%ぐらいの出席率で行くことになるのかなというふうに考えています し、またあわせて村上市の商工会議所さんのほうからも一緒に同行させていただきたいという旨のお 話もございますので、現地のほうで集合するような形で一緒に視察をする予定にしております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それから、環境アセスメントでは風車の騒音とか振動とか低周波の影響に ついては、また魚の関係の影響があるのか調査していると思われますが、これからするのですか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) まず、三面川の鮭の関係でございますけれども、これは村上市の中の固 有種ということ、特別な優占種ということで、村上の文化だということで考えておりまして、前回の 推進委員会の中でもこの件については発言があったところでございます。そのようなことから、環境 影響評価を今後事業が実施となればやっていくことになりますけれども、その中で調査を行い、影響 を予測、評価して皆さんにお示しすることになるものでございます。そのほかの鳥類、低周波の部分 についても同様に環境影響評価をやった後にお示しすることになります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 私は、大変すばらしい洋上風力発電ができるということで1年間は調査期 間と先ほど言っておられましたけれども、1年調査すれば、全部これからスタートするわけですよね。 先ほど1年間延長して調査するということで前話、どなたか質問で言っていましたけれども、それや ればもうさっそく進むわけですよね。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) この1年間の中では事業者が風況を調査したり、海底の調査をしたりし て、この村上市岩船沖で事業が成り立つのかという調査をすることになります。その判断を来年の 11月に判断をしていただくと。その後環境アセス等のいろんな調査も入りますし、法的な許認可の 部分も入ります。実際運転開始となるのは10年後ということでスケジュールをお示ししているとこ ろでございます。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それでは、次に4項目めの人口減少問題対策についてでございますが、市 ではさまざまな角度から人口減少問題対策のチャレンジプランを作成していますが、これからどのよ うにしていこうと考えていますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) チャレンジプランにつきましては、平成26年度にということでつ くりました。それをベースにした形にして、この前先行型の事業も平成26年度の補正予算でつくり ました。この平成27年度についてはまた新たな追加分ということで、チャレンジプランをベースに して今の先行型をつくりましたので、先行型プラス新しい事業をまた足して、それを今つくっている 総合戦略として国のほうに申請していくという形になると思います。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 昨年度から取り組まれている婚活支援事業補助金は有効に活用されていま すか。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) 平成27年度において5回ほど予定をしております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) では、実施段階は、今5回ほど会議して、それから進むわけですよね。 〇議長(板垣一徳君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) 3団体、5回の予定で計画しております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 国や県の地域少子化対策強化交付金制度を村上市では十分活用しています か。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 大変申しわけありません。再度事業名お願いしたいのですが。事業 名をもう一回教えていただきたいのですが。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 国や県の地域少子化強化対策で交付金制度あるのご存じですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 済みません。ちょっと私わからないです。申しわけありません。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 子育て支援メールマガジンの登録の状況は今どのぐらいですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 子育て支援メールマガジンの実績なのですが、平成26年11月10 日現在ということで、登録者数は328件、それから配信が7回、毎月1日ということで、これは平 成26年度の実績であります。平成27年度については7月6日現在、登録者数が446件。これが配 信が毎月1回で15回ですか。これは、今までの累計ですか。7月6日現在です。446ということで 120件ほどふえているかということです。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 大変評判いいみたいですが、先ほど小杉議員からも質問がございましたが、 これはどうかひとつ続けてお願いします。   それから、乳児の紙おむつ処理支援事業の実施状況教えてください。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 紙おむつの実績なのですが、平成26年度209件で1万2,540枚で す。それから、平成27年度5月末現在で433件、2万5,980枚です。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) わかりました。   それから、村上市では人口減少によっていわゆる限界集落、落ち込む集落ふえておりますが、集 落に対してどのような支援を考えておられますかお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 今の策定中の総合戦略の中で、やはりだんだん小さくなっていきま すので、その地域全体をどうするのかという、限界集落に特定した形ではなくて、全体の地区として どうしていくのかというその辺を、非常に難しい問題なのですけれども、協議しながらやっぱり生か していく必要があるのだろうということで今検討中であります。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今現在限界集落は大体何集落あるのですか。私わからないものだから、聞 くのですけれども。済みません。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 申しわけありません。数字ちょっと持っていないものですから、後 で調べて申し上げます。 〇24番(山田 勉君) それでは、4項目の人口減少問題対策についてはこれで終わります。   5項目めのTPPに対する考え方についてご質問します。近く決定されるであろうTPP交渉、 農家が夢と希望を持って農業をしなければならないと思うのですが、市長のお考えを伺います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 日本の食を支えている農業でありますので、ここがこれまでどおりの経営体 を維持できなくなるということは非常に大きなダメージになると思っておりますので、そういう意味 合いからもTPP、今後の推移によってはそのような、今議員おっしゃるような可能性はあるかと思 いますけれども、その中で市といたしましてはいずれにしましてもこれまで同様参加することに反対 を表明していくという立場を貫いていきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 質問重なるかもしれませんけれども、これから米価がTPPの話し合いが 決定することによって下落になるであろうと思うのですが、村上市もやっぱりその辺はご支援の問題 でも相当考えると思いますが、今現在は何か考えありますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) TPPの影響で米価にダメージを及ぼすということは当然予測されているわ けでありますけれども、今ほど申し上げましたとおりそれをしっかりとしたなりわいとして暮らして いる皆様方が今後もそういうことを維持できるような仕組み、これは考えていかなければならないの だろうなというふうに思っております。ただ、これが市でやるものなのか、また国、県と連携をしな がらやるものなのか、その辺のところも今後の推移を見きわめて対応をしていきたいというふうに考 えております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 担い手のためにどうかひとつ力を与えてください。   次に、農業の担い手対策について重要であると思いますが、これから農業の後継者についても村 上市としても指導していかなければならないと思います。農家の後継者がなかなか育っていかない現 実でございますけれども、どんなご指導する考えありますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これは、農業に限らず、いろんな分野で後継者育成ということは必要だなと いうことは考えております。また、大事な政策だなということも承知をしておりますので、しっかり と取り組むことになろうと思います。このことは人口減少問題、これを含めて今後の市の方向づけを するためのベースになる考え方だと思います。いろいろ市内歩かさせていただきますと、いわゆる農 業女子といわれているような方々がしっかりとして農業に従事をしていかれているというふうな姿に もたびたび会うことができます。非常にエネルギッシュだなというふうにして受けとめてきたわけで ありますけれども、そんなことがいろんな産業の分野で農林水産も含めて、商工も含めていろんな形 の中でそういう姿を見出していくことができれば村上にも元気のある、そういう活力のある、そうい う後継者育成の姿が見えてくるのかなというふうに思っておりますので、そのことはしっかりと取り 組みを進めたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 質問させてもらいましたけれども、これからどうか市長、頑張って村上市 をうんと引っ張っていって、トップセールスを期待しております。   これで私の質問終わります。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで山田勉君の一般質問を終わります。   午後1時50分まで休憩します。           午後 1時36分  休 憩                                                        午後 1時50分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              政策推進課長の発言 〇議長(板垣一徳君) ここで、政策推進課長から発言を求められておりますので、これを許します。   政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 先ほどの山田議員の質問にありました集落の数なのですが、平成 26年4月1日現在で16集落ということです。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) ご了承ください。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、7番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   7番、冨樫宇栄一君。           〔7番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇7番(冨樫宇栄一君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。市民 クラブの冨樫宇栄一でございます。   私の質問項目は4項目となっております。1項目め、地方版総合戦略の策定についてということ でありますが、地方創生に向けて国が地方自治体に策定を求めてきている地方版総合戦略と地方人口 ビジョンの策定を本市を含めて多くの自治体がコンサルタント会社に外部委託しているとのことであ ります。全職員の知恵を出してもらい、地域の声を聞くなど委員会などをつくって部内で策定するこ とを基本として取り組むことが大事だというふうに思います。外部委託の内容と今後の取り組みにつ いて伺うものであります。   2項目め、子育て支援について。新市長も選挙公約の第1に子育て支援の充実を掲げ、ニーズに マッチした保育環境の充実、子育てしながら働ける環境づくりを進めるとしていますが、保育園では 待機児童が出ていると聞きます。現状をどのように認識し、どのように対処しようとされているのか 伺います。   3項目め、小中学校のバス通学についてでありますが、道路事情や不審者対策のために児童の通 学道路を変更しているところがあるようであります。保護者から通学バスの運行基準の緩和を要望す る声が出ております。地域事情を考慮したバス通学とする必要もあると思われますが、市長のお考え を伺います。   4項目め、選挙の投票所設置数などについてであります。選挙の投票所設置数、公営掲示板等の 設置箇所について、地区によってばらつきがあります。また、期日前投票の条件を緩和しても、投票 率向上にはつながっていないというふうに思います。高齢化が進んでいる現状からも投票所の設置数、 あるいは掲示板箇所等見直しする必要があると思われますが、お考えを伺うものであります。   市長答弁後再質問させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、冨樫議員の4項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、地方版総合戦略の策定について、外部委託の内容と今後の取り組みのお尋ねに ついてでございますが、ご質問の契約の内容は、総合戦略等策定支援業務委託として平成27年2月 9日に契約書を締結しており、主な内容は地方人口ビジョンの策定に係る人口動向の分析や将来展望 及び総合戦略の施策の達成度を図る評価指標の設定に関する業務と統計及び分析に関する業務を委託 しているものであります。策定作業といたしましては、現在、庁内に総合戦略推進本部会議を設置し、 事務担当者による作業部会におきましては人口減少対策として考えられる事業アイデアの募集を行っ たところであります。また、住民等の意見をお聞きする場といたしまして、総合計画策定に関する市 民アンケートの中での意識調査や市内企業へのアンケート調査、金融機関との意見交換会を実施して きましたほか、今月17日には村上市総合計画審議会を設置し、今後の積極的なご協議をお願いした ところであります。今後は市内の高校3年生へのアンケート、成人式での新成人アンケート、パブリ ックコメント等を通して広くご意見をお聞きするほか、審議会に対して行政案を提示し、遅くとも年 内の策定を目指して取り組んでまいりたいと考えております。   次に、2項目め、子育て支援について、待機児童が出ていると聞くが、現状認識とどのように対 応するのかとのお尋ねについてでございますが、先日の片野鉄雄議員の一般質問にもお答えいたしま したとおり、本年4月1日現在の待機児童は制度上「0」となっていますが、近年母親の就労や核家 族の増加等により3歳未満児の保育園の利用希望者が多くなってきているため、保育園によっては定 員や職員数等の理由で保護者が希望する保育園で受け入れすることができず、家庭で保育をしている ケースは存在しています。また、途中入園を希望する場合は入園調整を行うなど特に入園が困難とな っております。これらの要因にもなっている喫緊の課題としては、職員の減少に伴う正規職員率の低 下とこれを補う保育士資格を有する職員の確保が困難となっているという状況がありますので、有資 格者を安定的に確保し、多様な保育ニーズに対応するためにも処遇の改善を検討する必要があると考 えております。また、正規職員率の引き上げを行い、保育の質を確保する必要がありますので、村上 市保育園等施設整備計画に基づき、今後、保育園の統廃合による適正規模及び適正配置を初め、指定 管理者制度等による民営化の導入等を検討、実践してまいります。多様な保育ニーズに対応し、必要 とする全ての家庭が利用でき、子供たちがより豊かに育っていける支援を目指し、子供の最善の利益 を最優先に、心身ともに健やかに成長できる環境の確保に努めてまいりたいと考えております。   次に、3項目め、小中学校のバス通学については教育長に答弁をいたさせます。   次に、4項目め、選挙の投票所設置数等については選挙管理委員会委員長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、冨樫議員の3項目め、小中学校のバス通学について、地域事情 を考慮したバス通学とする考えはないかとのお尋ねについてでございますが、本市では遠距離通学す る児童生徒のためにスクールバスを運行しておりますが、文部科学省の基準をもとに小学校では自宅 から学校までの距離が4キロメートル以上、中学校では6キロメートル以上を目安として運行してい るところであります。なお、冬期間については小学校で2キロメートル以上、中学校で3キロメート ル以上を目安に運行しております。また、学校統合による場合、道路事情及び通学する児童生徒の学 年・人数などの教育的配慮が必要な場合はその距離を緩和して運行している場合もあります。今後に つきましても、同様のスクールバス運行を実施してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 選挙管理委員会委員長。 〇選挙管理委員会委員長(磯部康次君) 選挙管理委員長の磯部康次と申します。よろしくお願いい たします。   それでは、冨樫議員の4項目め、選挙の投票所設置数等について、高齢化が進んでいる現状から も設置数・箇所の見直しをする考えはないかとのお尋ねについてでございますが、初めに選挙の投票 所設置数の見直しにつきましては、これまでと同様のお答えになりますが、現在の本市における投票 所の配置につきましては法令や国から示されている基準範囲内におおむねおさまっております。現在 の配置設定は、市全体のバランス、現状から判断しても著しく不均衡があるとは思われないというの が委員会としての考え方であります。ただ、有権者の人数が減少し、選挙執行管理に支障を来すとい う投票所の住民等から要望があった場合は投票所の統合を検討・実施しております。   次に、公営掲示板の設置箇所の見直しにつきましては、今までは市長選挙と市議会議員選挙が同 日であったため、公営掲示板が大きく、設置スペースの問題から設置箇所が限られていたということ もありましたが、今回の市長選挙では候補者の周知を図るということから、前回の市長選挙より多く 設置いたしました。しかし、公営掲示板の設置については地区によってばらつきがあるということか ら、さらに見直しが必要と考えております。   なお、期日前投票につきましては国の方針に沿って実施してまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。   外部委託についてはごく基本的なこと、アンケートだとかをコンサルタントに活用するのは時間 的なことなんか等含めて必要なことだというふうに思いますし、今の取り組みについて、それ自体問 題はないというふうに思うのでありますが、この問題について総合戦略推進本部を設置をしたこの体 制を見ますと全市役所の総合力を発揮をする体制になっているということがうかがえますので、この 取り組みの姿勢については非常に評価していいのではないかというふうに思うのでありますけれども、 しかしこの人口減少問題は何も今に始まったことではないというのですか、日本だけのものでもない ということで、きょうの新聞でしたか、どこか東大の先生だとかが人口減少は避けられないのだと。 国にあおられることなく、人口減少を前提として自治体はそれぞれの勝算のある課題を設置するべき ではないかということなんかも指摘をされておりますけれども、盛んに人口問題、地方消滅だとか自 治体消滅だとかいって、政府が危機感をあおっているというような感じが非常に強いのでありますけ れども、一定の今の先生の指摘されたように人口減少は避けられないという前提で取り組むというこ とがやっぱり求められているのではないかというふうに思うわけです。そういう面ではまさに表現が どうかわかりませんけれども、国にあおられないようにして、着実にこの地域をどう維持していくの かということを基本に取り組むべきだというふうに思いますし、そんなに幾ら検討してみたところで 特効薬があるというふうには決して言えないというふうに思います。そういう面ではやり遂げるもの、 政策を絞って、これだけはどうしても村上市としてはやり遂げるのだと、こういうものを選んで、そ の決意を固めた体制をつくるということが今最も必要なのではないかというふうに、基本的なことに ついて私はそう思うのですが、市長はいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおり国にあおられる必要は全くないと思っています。しか しながら、国のほうではしっかりと取り組みを進める自治体についてはしっかりと応援するという側 面もあるわけでありますから、村上市といたしましてもしっかりとそのことについては検討を行わな ければならないという立場であろうかと思います。また、ある一定の人口規模で自治体を運営してい く、そういう考え方に立つのも必要なのではなかろうかといったようなご趣旨の発言だと思うのであ りますが、現状、平成20年に合併したときに7万人いました。人口減少の流れというのは1990年 代からもう始まっているわけでありまして、確かに今始まったことではないわけでありますが、これ までもずっとその人口を維持しつつ緩やかなカーブの中でにぎわいを創出し、まちを活性化してきた わけでありますので、ある一定の規模の自治体の運営を目指してやるのではなくて、私といたしまし ては現状の人口を維持、むしろ将来的には増加をさせていくような、そういう気持ちで施策に取り組 む。これが人口減少問題に歯どめをかけ、適正な規模につながることにもなろうかと思いますけれど も、今の時点では何としてでもこれを食いとめたいという立場で施策を進めたいというふうに考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 市長の気持ちは気持ちとして尊重するし、必要なことだというふうに思う のでありますが、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の公表した推計では2040年、村上市 の総人口は3万8,020人、そして若年女性人口は2,202人、2010年度と比較してマイナスの61.1% と推計をされていて、新潟県内でも6番目に多い減少率だと、こういうことが推計として出されてお るわけであります。これを見ると本当に今言った市長の気持ちはわかりますけれども、現状維持なん ていうのはとてもではないがという感じに、非常に気持ちとして大変だなというふうに感ずるような ことがあえて公表をされているというふうに思うわけでありますが、村上市としては本当に現状維持 を目指すのはいいですけれども、それを村上市の人口ビジョンとして、まだこれから策定する作業に 入るのでしょうけれども、単なる現状維持をしたいという希望だけで果たしていいのかというふうに 思うのですが、その辺についてはいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) その国立研究所の指標そのものは非常に科学的な根拠に基づいた指標として しっかりと捉えなければならないと思いますけれども、その推計が出ているから、今の私が申し上げ たような格好でそれが実現できるのかできないのかという議論をするよりも、やはりそうならない、 それは手をこまねいて見ていればそうなるということでありますので、幾つもそこをとめる手法、そ ういうものがあるはずであります。それを定めるのが人口ビジョンでありますし、今のその計画が策 定される前の段階でも我々はこれまでも合併後いろんな形で人口減少に立ち向かってきたわけであり ますから、そうなるのは非常に大変だなということではなくて、やはりそうならない工面をしていく ということのほうが私は重要だと思っておりますので、その指標は指標として認識はいたしておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) ならないように努力する。それはそれとして、気持ちとしてはわかります。 しかし、この数字を出されている段階で、果たしてそういう希望的な観測でいいのかと。今までやっ てきたこと、あるいは今やっていること、いずれも必要なことを今もちろんやっているわけでありま すけれども、そんなことでは歯どめをかけられるような状況ではないのではないかと。したがって、 かなり大胆に政策を絞っていく。そして、これだけはどうしてもやり抜くのだということを幾つか決 めて集中的にやっていかないと歯どめはかけられないのではないかという感じは非常にするわけであ ります。これは、これから人口ビジョンだの総合戦略だの作成するわけでありますから、まだ今の段 階で幾らに設定するのだなんていうふうに言っても答えられないかもしれませんが、そういう甘い見 通しではなくて、本当に改めて市の人口減少対策についての施策を吟味をして、これだけはやり抜く のだと、これだけはどうしてもして、これだけの人口は維持するのだという強い姿勢というのですか、 そういうものが問われるのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおり確かにこれからいろいろな形で我々ももがきながらい ろんな方策を考えていくということ、これは今始まったことではなくて、これまでも続けてきたこと でありますから、その中で一番効果的なもの、またこれから策定する中で一番有効だと思われること について一点集中的に取り組むこと、こういう姿勢も大切だなというふうには思っております。ただ、 どの指標を見て甘い観測と言われているのかちょっとわからないのでありますが、決して甘い観測を するつもりは毛頭ないわけでありまして、非常に厳しく受けとめているから、しっかりとそれに取り 組むという姿勢でいるわけでありますので、その辺のところはご理解をいただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 甘い見通しだというふうにばかり言っているわけではありませんけれども、 総合戦略あるいは人口ビジョン、国のやり方とすればきちんとした目標設定しなさいと、そしてそれ を点検することについても義務づけをしていると。そのことによって地方に対する交付額を査定する のだと、こういうふうに国の総合戦略はなっているわけです。しからば地方のほうとしても一定の減 少はやむを得ない。しかし、これだけは維持するという目標はやっぱり設定を求められてくるのでは ないかと。そのことによって、では3万人なんていう言い方は大変、5万人でもいいですけれども、 別にして、そして結果を査定したときに、いや、4万8,000人で食いとめましたとか、あるいは5 万超えましたとか、こういうことも義務づけられているのではないのかと。私も総務省の手引きだと かちらっと見た段階でありますけれども、そんなふうに私は読み取ったのですけれども、その辺につ いてはいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然地方版総合戦略そのもの、また人口ビジョンも地方創生大臣がおっしゃ っていますとおりPDCAサイクルに基づいて、しっかりとした評価に基づいた対応しなさいという ことであります。ですから、それを数値化するとなれば今議員おっしゃるとおり5万と定めて5万を 下回りませんでしたと。だから、我々の総合戦略は成功でしたということは言えるのかもしれません けれども、現在いる6万4,000、これ市民一人一人全部合わせて私はしっかり維持をしていきたいと いうふうに立って、それでもなお人口減少すること、これは今の社会情勢上、人口動態上いたし方の ないことかもしれませんけれども、何としてでもこれは維持していきたいのだという施策を中心に据 えていく。これが大切なのだろうというふうに思っているので、先ほど来そういう言い方をさせてい ただいておりますけれども、当然PDCAで評価をし、検証し、さらなる施策を打っていくというサ イクルにあるのだということは承知をいたしております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 人口問題に対する国の責任というのですか、国がやる、地方ではとてもで きないことがもう基本的にはあるのだと思うのですけれども、今言われているように企業の本社機能 を地方に移すだとか、それから中央から地方に若い人の流れを返す政策をとるだとか、あるいは日本 版のCCRCとかと言われていますけれども、都会の高齢者を地方に移り住んでいただいて、年齢に 応じてケアして生涯をそこで暮らせるようにするだとか、こういう非常に立派だというのですか、そ ういうのを国としては口に出してはいますけれども、これは地方でやれと言ったってこれは、これを やってくださいというふうに言われればあれでしょうけれども、なかなか地方でこれをではうちでや りますなんていうのはよほど条件の恵まれているところでないと、これは不可能なことだというふう に思うのです。そういう面では人口減少問題については国の責任、石破創生担当大臣は地方のことは 地方が一番よく知っているのだから、地方が頑張ってくださいと、こういう言い方をしているようで ありますけれども、国の責任でやらなければできないものが基本的には一番大きいのだというふうに 思うのです。そういうものをきちんと国に上げて出してもらうというのですか、そしてそういうこと ができるところはそのことでやればいいし、ではそれ以外のところどうするのだと。現に人口減少を 一定程度容認しつつ地方経済をどうやって維持するのかと、こういうことが重要になってくるのでは ないかというふうに言えると思うのです。確かに村上市の場合高速道路の問題だとか、あるいは洋上 風力だとか先に可能性を秘めたものもあるわけでありますけれども、そういう面ではそこはそういう 村上は村上の置かれている条件を最大限活用して、そしていかに人口減少を食いとめるか、地方経済 を守るかということが大事になってくるのだというふうに思うのです。我々が学校終わったばかりの ころは、この地元で働く職場がいっぱいあったのです。別に苦労しなくてもうちにいれたというので すか、この市で生活できたのです。ところが、今私らの子供、あるいは孫の時代、今になってきては、 いたくてもうちにいれない。こういうのが今この地域、あるいはここだけではなくて、全国の地方が 置かれている状況ではないかと。こういうことを考えるとやはり我々自身が価値観の転換を求められ ているのではないのかというふうに非常に思うわけです。我々のときは働き口がいっぱいあったけれ ども、それ以外に多少の田んぼがあって、そして農閑期にはよそ行ってちょっと働いてきて収入を得 て、それで1年間の生活を維持できたのです。そういう条件が今なくなっているわけですから、農業 の大規模化と言ってみたところで大規模化にするにはどこかから田んぼ持ってくるわけにはいかない わけですから、ある田んぼを特定の人たちに集約をしていって大規模化する以外にないわけです。そ うすれば、今まで兼業で何とかしてきた人たちの職をちゃんとつくってやらないとこの地域の地域経 済は維持できなくなるというふうになるわけであります。そういう深刻な事態に今我々は立たされて いるのだと、こういう危機感を非常に持つわけでありますが、余り危機感持ってやるということはよ くはないのかもしれませんが、そういう前提を踏まえてもう一度市の政策、あるいは我々の生き方自 体にも転換が問われているのではないかというふうに思うわけでありまして、そういう面では国に言 うべきことはきちんと言う、要望することはきちんと要望するということもあわせて必要なのだと、 声を大きくしてやる必要があるのではないかというふうに思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これは国でやるべきことだ、国がこういうふうなやり方をしたので、現在の 人口減少問題を招いているのだということを今この時点で申し上げるつもり毛頭ありませんので、今 現状、我々村上市が置かれているこの立場をではどういうふうにしていくのかということのほうが最 重要な課題だというふうに思っております。ただ、国の施策の中でいろいろ提案されているのがある わけでありますので、そのことについては地方、市町村のことは市町村、我が村上市のことは村上市 が一番よくわかっている。これは、事実であるわけでありますので、今の国の施策が村上市の形に合 うのか、またそれを工夫すれば村上市がそれを有効に活用できるのか、こういうことに関しては機会 を捉えて提言を申し上げたいと、意見を申し上げたいというふうには思っております。その中で我々 が現状を維持していくということ、これは私は最大の使命だというふうに捉えておりまして、ある一 定の減少幅を見据えた形での人口減少問題対策はあり得ないのだろうというふうに思っております。 これまでも自然動態としての減少、また社会動態としての減少があるわけでありまして、これについ てはI、J、Uターン、これを活用しながら、何とかしてこちらのほうに戻ってきてもらいたい。そ ういう環境をつくりたい。そのためには雇用の場も必要でしょうし、学習をする場も必要でしょうし、 いろんな形でここで生活ができるという、そういう市のあり方も必要だと思いますので、その辺のと ころは総合的に検討をしながら施策を展開していかなければならないということ、これはこれまでも 変わりありませんし、これからもそこをベースにして考えていくということに変わりはないというふ うに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) この問題についてはそれこそやっと始まったばかりということで、これか らしっかり議論していくことが必要でありますし、国からも議会もしっかりとそこにかかわって、そ して戦略をきちんと練り上げていく。あるいは、結果を検証することについても議会も責任を持ちな さいというふうなことも言われているようでありますので、これからいろいろ議論していく始まりに しかすぎないということでありますので、これからさらに議論していきたいというふうに思います。   では、次に入りますが、子育て支援について。待機児童について制度上はゼロだと。けれども、 希望のところに入れない状況があるというふうに言われておりますけれども、まさに希望のところに 入れないということは待機児童そのものだというふうに思いますけれども、この間新潟日報ですか、 去年の段階で待機児童が50人以上いた全国の98の市区町村を再度調査をした結果、約1万三千何 百人の待機児童がいるというふうなことが公表されたと新聞に載っていました。この集計の中には新 潟県は入っていないということでありますので、全国的に見れば待機児童はこの1万三千何がしでは なくて、その倍以上もあるのかどうかわかりませんけれども、相当な数の待機児童がいるというふう に見る必要があると思うのですが、村上市の場合はそういうのは、これはちゃんとしたあれはできな いでしょうけれども、大体その数はどれくらいいるというふうに見ていらっしゃるのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 今議員おっしゃられる待機児童ということになりますけれども、私ども 制度上の待機児童は実はカウントしておりまして、ゼロということでご報告させていただいたわけで ありますけれども、4月1日時点でそういったことで入園という、保育の必要性あるお子さんについ ては全て入園しておるというようなことの考え方になっております。ただ、ご希望の保育園に入れる、 入れないというのは大変また違った問題でありまして、村上地区はいろいろな保育園が点在している わけでありまして、その中で何とか調整済んだわけでありますが、例えば荒川地区でありますと2カ 所しかありませんでしたので、あらかわ保育園のほうで30程度あったかと思いますが、そちらにつ いては金屋保育園のほうへ調整させていただいたというような、そういった現実がありました。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) なかなか制度上の集計の仕方では待機児童というふうには数字としては出 てこないのかもしれませんけれども、現実問題として私らのところに入ってくる意見とすれば産休に 入っている人は待機児童に数えられていないのだそうでありますが、育児休暇があける時期が近づい ているのに、保育所に入れることができないので、何とかならないのかという声が聞こえてくるわけ です。第2子や第3子の場合はお母さんが育児休暇に入ると保育の条件が家庭にあるから、保育所を 出てくださいということで出たり、あるいは今度生まれた子供が4カ月過ぎれば引き受けてくれるよ うな今のシステムになっているようでありますから、そうするとその子供を見てもらわないとお母さ んが働きに出れないと。そうすると、仕事やめなければならない。そうなると生活成り立たないのだ という声も、どれぐらいの数だかそれも私はわかりませんけれども、そういう切実な声が聞こえてく るわけです。そうすると、やはり希望のところの保育所に入れないということは明確に待機児童とし て計算をしないと、国の制度からいけば育児休暇中のところについては計算しなくてもいいというふ うになっていますけれども、では育児休暇があけた時点ですぐ子供見てもらえることがちゃんとした 条件としてそろっていなかったらお母さんが仕事に戻れないと、こういうふうになるわけでありまし て、こういう問題がかなり数はわかりませんが、ある程度の数はあると思うのです。そういう声をあ ちこちでやっぱり聞くわけです。そういうことにちゃんとした対処をできるようにしておかないと子 育て支援というふうに言葉として言っても、十分な子育て支援には決してならないのではないのかと。 子供をどうしても保育所へやらないと働きに出れない。あるいは、産休に入ったら今行っている子供 を待っている人いるので、出てくれませんかというふうに言われたときに親として非常に困るわけな のです。そういうところをちゃんとした手当てをしていかないと本当の意味での子育て支援にならな いのではないかという気がするのですが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 福祉課長のほうからあらかわ保育園の状況踏まえてちょっとご説明申し上げ たわけでありますけれども、現在200人の定員で設置をいたしました荒川の保育園でありますけれ ども、これ一応上限のキャパがありますので、それを超えて今入園をさせていただいているわけであ りますけれども、そうするとそのところの希望を当初から見込んでおりまして、もう少し大きな保育 園をつくったほうがよかったのではないかというふうな議論にもなっていくかもしれませんけれども、 それはやっぱりこれまで市が〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕保育園のありようとして検 討し、地域の皆様方とご協議を重ねてまいりました結果の200定員でありますので、そこに入れな かった、ここでなければ嫌だということに関して、うちのほうでは制度上待機児童というふうなカウ ントはしていないということであります。その辺はご理解をいただきたいなと思っております。市の 保育園につきましては、全て提供する保育行政、これについては一緒だと思っておりますので、本来 であればそこをご利用いただいてしっかりとした就労、また家庭生活を行っていただければこれにこ したことはないわけでありますけれども、そのニーズがあることも承知をしておりますので、しっか りとその辺のところをどういうふうな形で対応できるのかの検討はする必要があるなというふうに思 っております。ただ、施設の規模をこれから急に変えたり、いろんな形で進めるというのもなかなか 容易でない話でありますので、その辺のところはしっかりとしたスタンスで検討をしたいと思います。   なお、産休、育休の関係についてのニーズの把握の部分、対応の部分については福祉課長のほう から答弁をいたさせます。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) ただいまの産休、育休の関係でありますけれども、私どものほうであり ますと入園調整の中で4月1日現在以降でありますれば途中入園という形になるわけでありますけれ ども、それは調整の中で何とか現在のところご希望には添えない保育園になるかもしれませんが、対 応させていただいておるところでございます。また、育児休業中につきましても厳格に必ず退園とい うことではなくて、その辺いろいろ保護者の方との話し合いの中、その辺はいろいろさせていただい ておりまして、その中でできる範囲で調整させていただいておるところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 荒川の保育園の関係については合併前は80人定員の保育所を3つ統合し て200人の定員の新しい保育園をつくったわけでありますが、このとき私ら自身もうちょっと勉強 すればよかったかなというふうに今反省をしているのでありますが、この3園80人全部定員満杯で はなかったのですけれども、二百何十人は現に合併する、統合する前に入れてしまったわけです。そ して、ただやっぱり説明としたら今後子供は減っていくのだからと、こういう説明があって、我々も そうすれば当面はある程度我慢しても、200人定員でしようがないかなというふうにしたという感じ がするわけでありますが、やはり保育園の問題については村上市全体を一括として子供の数と、ある いは入園希望の子供の数と保育所の定員をならして要望を満たしているなというふうに判断をするこ とはちょっとできないのではないかというふうに思うわけです。それはなぜかといえば、結局あそこ の保育園がいいからとか、近いからいいとかということではなくて、保護者が仕事に出ていくときに 仕事に支障のないようなところの保育園に入れてもらわないと結局は保育園に入れないということに なるわけです。決してわがままであそこの保育園はだめだとかを言っているわけではないというふう に思います。そう言えると思います。例えば荒川の場合、今のあらかわ保育園、坂町にあるわけです けれども、そこでだめな場合はほかのところといったらどこですかといえば金屋だということになる わけです。金屋で何とかそれでも送っていって、自分が仕事に行けるのだったらいいけれども、金屋 もだめだと、満杯ですというふうになると、神林地区のところだったらありますというふうに言われ たとしても、そこまで仕事の行きに送っていって〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕終わった ら仕事の帰りにまた迎えに行ってということは事実上できないわけです。そういう地域的なこと、う ちから保育園までの距離だとか、地形条件だとか、こういうものを通園の範囲というのですか、ブロ ックの中で物事を考えていかないとあるところでは余裕がいっぱいある保育園もあるでしょうけれど も、あるところは入れなくて困ると、こういうのが現実問題として生じるわけです。そういうことま で含めた保育園の対策というのは考えていかないと本当の意味での子育て支援にはならないのではな いかというふうに思うのです。その辺についてと、もう一つは村上市以外のところに勤めているお母 さんは、例えば胎内市だとかを考えた場合そこに自分の勤めている職場の近くに胎内市の保育園ある ので、そっちのほうへ入れることはできないのかなというふうな話も聞きますけれども、その辺につ いてもどうなっているのかちょっとお聞かせいただきたい。 〇議長(板垣一徳君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) それにつきましては広域入所という形で、胎内市のほうで例えば受け入 れができるということであれば、それは対応できることになっております。現実に私どものほうでも 胎内市のほうから受け入れしているお子さんもございますので、それは受け入れできる範囲でできる ようになっております。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 保育園のエリアごとの考え方という部分もあったかと思うのでありますが、 当然ながら各保育園定員が違っているわけでありまして、そういう地域の特性に合わせた形での規模 で設置をしているということだと思います。ですから、その中である程度市の施策の中で保育行政、 この地域にはこのぐらいの規模のという形で当時建設をされたのだろうと思います。それが今現状議 員おっしゃるとおり人口減少が進んでいる中でありますので、若干定員を下回るのもある。その中で いろいろ地域で工面をしていただいて入園調整を行っているということでありますので、そこのとこ ろのご理解も、選択をして利用するという保護者の立場からもご理解をいただければなというふうに 思っております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫さん、一問一答でお願いします。   冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) ちょっと時間がありませんので、通学バスの問題についてはこの次にさせ ていただきたいと思いますが、せっかく選挙管理委員長においでいただいたので、時間がなくなりま したけれども、投票所についての見直しについては従来の答えだということでありますが、これ前の ときにも岡村委員長のときにも私質問したわけでありますが、基準があって、3キロ以内だか何かあ るそうでありますが、ではその基準で全部、各村上市全域を見て、バランスとれているというか、一 定のになっているのかと、ここが問題だというふうに思うのですけれども、岡村委員長は貴重なご意 見を、この次の委員会の中で検討させていただきますというふうにご答弁あったのですが、その後、 全然一歩もあれだなというふうに思っているので、確かに総務省の言う基準の範囲の中には入ってい るかもしれませんけれども、この村上市全体を見た5地区一定の平均したというのか、バランスとれ た、そういう投票所の設置を検討していただきたいということなのですが、それはいかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 選管・監査事務局長。 〇選管・監査事務局長(木村正夫君) 全市的におおむね国の基準の範囲内にほぼ入っているという ことです。83投票所ありますが、国の基準がおおむね3キロ、また有権者数3,000人という範囲内 にはほぼ入っております。 〇議長(板垣一徳君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 時間がありませんので、またこれはもうちょっといろいろお聞きしたいこ とあるのですが、これで私の一般質問終わります。ありがとうございました。 〇議長(板垣一徳君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後2時55分まで休憩します。           午後 2時41分  休 憩                                                        午後 2時55分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、17番、長谷川孝君の一般質問を許します。   長谷川孝君。           〔17番 長谷川 孝君登壇〕 〇17番(長谷川 孝君) 一般質問を行います。   私の一般質問は2項目です。1項目め、新市長のまちづくり戦略について。高橋新市長は、村上 市長選挙を通して6つの大きなまちづくり戦略を訴えてきましたが、それらの事業が一刻も早く進む よう期待している一人であります。   そこで、次の点を中心にお伺いいたします。@、村上総合病院の移転新築を進め、「期待される 医療機関」「信頼される医療機関」としての整備を強く支援するとあります。その進展は民有地の売 買契約の成立にあると考えますが、市長の考えをお聞きいたします。   A、産業の振興の中で林業について伺います。荒川総合体育館の建てかえ時に地域産材を使用す る考えはないかお聞きいたします。   2項目め、本市の外国人観光客の呼び込み対策についてです。昨年の日本への外国人旅行客は、 円安の追い風もあり、1,341万人と過去最高を記録しております。政府は成長戦略のかなめとして 2020年までに2,000万人を呼び込む目標を掲げています。そこで、本市の外国人観光客の呼び込み 対策についてお伺いします。   @、県などを通じて、新潟空港を利用する外国人観光客の行動パターンの分析はできていますか。   A、外国人観光客の好みをつかみ、新たなサービスを展開する模索が各地で始まっていますが、 本市の考えをお聞きいたします。   B、瀬波温泉周辺の環境整備についてお聞きいたします。   以上、市長答弁の後再質問を行います。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、長谷川議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、新市長のまちづくり戦略についての1点目、村上総合病院の移転新築の進展 は民有地の売買契約の成立にあるのではとのお尋ねについてでございますが、先ほどの鈴木議員、山 田議員の一般質問でお答えをいたしましたとおり、新潟県厚生連では村上総合病院移転新築工事の事 業年度を平成29年度から平成32年度と予定し、開院についても平成32年度を目指すとした計画を 決定をいたしました。また、先般、厚生連代表理事理事長に交代があり、菊池新理事長が就任され、 挨拶のため本市へ来庁されました。その中で、村上総合病院の移転新築については、厚生連の計画に より粛々と進めていくとの説明があったところであります。議員がご指摘の民有地の売買契約の成立 とは、建築用地の確保のことと思いますが、新病院建築を迅速に進める上で建築用地の確保は重要な 事項であり、今後、新体制のもと平成32年度の完成を目指した事業スケジュールを作成いただき、 用地の取得についてどのような方法を考え、どのような希望をお持ちなのかなどを協議しながら進め てまいります。村上総合病院の移転新築を進め、市民から頼られ、期待される医療環境の整備を目指 すため、計画どおり円滑に事業が進みますよう、用地取得についても最大限の支援と協力をしてまい ります。   次に、2点目、荒川総合体育館の建てかえ時に地域産材を使用する考えはないかとのお尋ねにつ いてでございますが、本市では「公共建築物等における木材利用の促進に関する法律」に基づき、平 成24年2月に「村上市公共建築物等における県産材利用促進に関する基本方針」を策定し、多数の 市民が身近に接する公共建築物は木造化を推進することといたしております。荒川総合体育館の建設 に当たっては、具体的な計画がない段階ですので、地域産材をどの程度使用するかどうかについては 回答できませんが、先ほど述べました基本方針に従い、公共施設の建築等に当たっては積極的に地域 産材を使用してまいりたいと考えております。   次に、2項目め、本市の外国人観光客の呼び込み対策についての1点目、新潟空港を利用する外 国人観光客の行動パターンの分析はできているのかとのお尋ねについてでございますが、入国管理局 の統計によりますと、平成26年度に新潟空港から入国した外国人は2万6,920人となっております。 しかし、入国後の行動パターンに関しては、新潟県にも確認をいたしましたが、把握はできておりま せん。   次に、2点目、外国人観光客の好みをつかんだ新たなサービス展開の考えはないかとのお尋ねに ついてでございますが、初めは、ありのままの本市の魅力を知っていただきたいと思っております。 そのため外国語版ホームページによる情報発信やWi―Fiの整備、外国語パンフレットの作成など を中心に取り組んでまいりたいと考えております。   次に、3点目、瀬波温泉周辺の環境整備についてのお尋ねについてでございますが、今年度、村 上市観光案内物産センターの隣に観光地にふさわしい新たな公衆トイレを整備するため、現在設計を 進めているところであります。また、旅館の中には独自にWi―Fi環境の整備に取り組むところも ありますので、今後の外国人観光客の受け入れ態勢整備について瀬波温泉旅館協同組合と協議をしな がら取り組んでまいります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 答弁ありがとうございます。再質問1項目めからやらせていただきます。   @の村上総合病院病院の移転新築の件は、先ほども同僚議員のほうから平成29年から平成32 年にかけて移転建築を、村上総合病院のほうの考えがもう固まったということなのですが、私1つ聞 きたいのは移転建築が平成29年度から始まるということは、平成28年度とか平成27年度にやはり 土地の手配というのはしなければだめだというふうに思っているのですが、その辺はどういうふうな 考え方なのでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 要は事業を進めるには土地がなければ建たないわけですから、当然 地権者等に承諾を得るという作業は……           〔「マイク……」と呼ぶ者あり〕 〇政策推進課長(渡辺正信君) 済みません。地権者への話というのは当然出てくるはずなので、今 事業スケジュールがまだ出ておりませんので、私のほうは具体的なことは言えませんけれども、今後 厚生連から出てくる事業スケジュールに沿って用地についても何らかの進め方が載っているのだろう と。それに対して市としてどのような支援をしていくかということになると思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 前にも全員協議会等で同僚議員とかも、私もそういうふうに心配してい たのですけれども、お互いに村上市が中に入ってやるのだったら民有地持っている方と、それから病 院側がスムーズにやはり契約等が進むように念書を取り交わしたらなんていう話も出た時期がありま した。その後3月31日にあの場所に決定したということで、公式の形で返答が来たのですが、その 後民有地の皆さんとかと、それから村上市も中に入るのかどうかわからないですけれども、村上総合 病院とは話し合い等は持たれたのでしょうか。その辺は知っていますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) その後そういう会は持たれておりません。ただ、今後厚生連のほう も新しい役員の方決まりましたので、それによって地権者とか関係団体への説明は、その事業年度も 決まりましたので、やっていくということでは決まっておりますが、時期がまだ決まっておりません。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 非常に老婆心ながら私心配するのは、例えば反対する人たちが仮にいて、 1坪でも100万で買うといって買われたらなんていう心配とかもする方も中にはいるわけです。で すから、やっぱりある程度、一昨年の11月以降そのまま地権者の方には小作地は耕していて結構で すよという何か書類だけ来て、それからもう2年近く何も音沙汰なしというのは私はいささか問題が あるのではないかというような気もするのです。本当に決まったのだったら、例えば病院側は多分こ れ土地所得税も、それから固定資産税も厚生連公的病院だから、かからないと思うのです。それなの に、何で決まらないのかというのはちょっと不思議な面も持っているし、市民の中にもそういう考え 方もあるので、その辺について政策推進課長、どう思いますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 今年度の当初から地権者等、関係団体等については説明会を厚生連 が主催して、市もついていって地権者と関係者の方に説明をしようと。そして、事業年度を出しまし たので、はっきりしましたので、出そうとしたのですけれども、ちょうど厚生連の役員の方が交代と いう話がありまして、交代する前だとあれだから、新しいメンバーが確定した段階でやろうというこ とでは話はしていたのですけれども、まだ今6月の29日ですか、厚生連の役員がかわったばかりで すので、そのうち厚生連のほうから説明会の日等の調整が入ると思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 事情は事情でわかりましたのですけれども、市長は強く支援していくと いうことなので、その辺についてやはりある程度積極的に進めてほしいと思うのですが、考え方をお 聞きします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおりそのような心配の向きを懸念されるのはごもっともだ と思います。やっぱりその方向性が定まったということを一つの考え方として大きくアピールするこ とも必要だと思いますし、そうするとやはり何事でもそうなのでありますが、こういう形ででき上が っていくよという道筋を明示すること、これが安心にもつながるわけでありますので、今ご指摘をい ただいた部分も含めて市ができることをしっかりと取り組みたいと思いますし、厚生連さんのほうと も情報の共有についても密にしていきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) よろしくお願いします。   次に、Aの林業の振興について。皆さんに議長の許可を得て、1枚行っていると思うのですが、 カラーの写真だとこういうふうになるのです。私も見に、伐木運搬業者とか、それから製材業者とか 一緒に行っていきました。非常に日本で初めての大型木造耐火の文化ホールということで、1,300人 ぐらい入る大ホールと、それから500人ぐらい入る中ホールとかいろいろありまして、山形県では もうどんな大きいコンサートとかも呼べるというので自慢していましたけれども、こういうようなも のが南陽市なのです。これ実は山形県の南陽市。森林が60%ということなのですが、村上市の場合 には八十五、六%ということなので、この地域産材を何とか利用しながら、先ほど身近な公共施設に ついては積極的に取り組んでいきたいという積極的な答弁をいただきましたので、このようなやっぱ り身近に感じるものに関しては若干コストが高くなったとしても、私はやはり地域産材とか使うべき なのではないかというふうに思うのですが、市長のお考えはそのような考えで間違っていないでしょ うか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私が承知をしている木の建物といいますと、やはり学校校舎の中に木材をふ んだんに使った校舎が余計あります。非常にぬくもりがあって、環境がいいなというふうに感じるわ けでありますし、また保育園も同様であります。ですから、当然ながらこれだけの地域産材を有する 我が村上市でありますので、これを十二分活用していく。このスタンスは絶対必要なのだろうなとい うふうに思っております。ちなみに、昨年それこそ村上市議会の議長が全国の議員連盟の会長をして おります定期大会が日田市で開催をされました。そこの文化ホールは非常に見事な地域産の杉を使っ た建物でこさえられておりました。非常に財源的には多くのものを要したというふうにも聞いている わけでありますけれども、それが市民の誇りになったり、長くそれを愛していけるような施設である こと、市民に請われるような、そういう施設であることも大切でありますので、経費の部分は別とい たしましても、しっかりとそういうものを活用していくという姿勢が必要だろうというふうに思って おります。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) ありがとうございます。   それで1つだけ、例えば体育館ですと教育委員会の所管だとかというふうに所管にこだわらない で、やっぱり南陽市の場合にはこれは大きいプロジェクトだということで、どういうふうにすれば一 番いい国の支援を受けられるかとか、所管だけの問題にしていなかったのです。ですから、その辺を やはりこれから考えていくような時代に入っているのではないかと思いますので、政策推進課長が中 心になってやるのでしょうが、そういうような考えでやってほしいと思うのですが、いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然市のプロジェクトになるわけでありますので、その所管、所管の考え方、 それも根拠づけとしては必要でしょうけれども、市の全体の顔になるわけでので、そういう事業につ いてはしっかりと横の連携をとって進めていくこと、これが大切だと思っておりますので、そのよう に進めさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 公共施設で荒川の統合保育園も非常にすばらしい材木を本来は使ってい たのですけれども、あれ全部もうクロスしてしまったために、残念ながら見えないのです。あんな高 価なものを、やっぱりせっかく地域産材にはこういうようなものがあるのだということもあるので、 やはりこういう総合体育館をつくるとか、そういうときにはもう全面的に皆さんがわかるような建物 にしてもらいたいと思うのですが、その辺も気をつけてもらいたいと思いますので、よろしくお願い します。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ただいまのあらかわ保育園のご指摘については私も承知しているところであ りますので、せっかくのやっぱり地域産材、このような形でつくったのだよということ、それに触れ る園児の皆さんもそういうことが自然と身にしみつくというようなことも大切だと思いますので、そ の辺はコストとの相談になるわけでありますが、しっかりと表に出して市民、または訪れてくれる 方々が地域産材にふれることができるような、そういう仕組みをしっかりと考えていきたいと思いま す。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) よろしくお願いします。   次に、2項目めの本市の外国人観光客の呼び込み対策についてお聞きいたします。地域活性化・ 地域住民生活等緊急支援交付金の地域創生先行型の中の観光戦略チャレンジ事業の概要を商工観光課 からいただきましたらインバウンドの環境整備事業が合計で730万円、その中にプロモーション用 英語版DVDの作成で300万円。これからお聞きしたいのですけれども、この300万円はつくって どういう形で外国人観光客にアピールするということを考えているのでしょうか。ちょっとお聞きし ます。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) プロモーション用の英語版のDVDの作成については、これいろん な村上に観光コンテンツたくさんあります。町屋のイベントですとか、村上大祭であるとか、きょう 市場ありましたので、市場の映像撮っていましたけれども、その観光コンテンツを大体一、二分ぐら いずつにまとめていきます。それで全体的なものをDVDにもしますし、それからインターネットを 通して映像でも配信するというふうなことを考えております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) わかりました。   それで、DVD幾つつくるとかという、1枚を村上市で持っていて、それをSNSとかそういう ふうなところに流したり、協力してもらうという考え方なのですか。それとも、例えば台湾だったら 台湾にそのDVDを向こうの観光局か何かあるのでしょうけれども、そういうところに送ってやると か、そういうふうに何枚かつくるのだという考え方なのか、その辺お聞きしたいのですが。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) DVDについては、活用はこれからまたよく考えていかなければな りませんけれども、当然1枚でなくて、相当の数をつくってまいりたいと思いますし、前回6月の 26、27日にも観光協会が台湾行ってまいりましたけれども、そのときもDVDを映しながら観光P Rをしてきたということでございますので、そういった観光商談会とかでも持っていきたいと思いま すし、当然観光協会のホームページ等、そういった媒体も使いながらいろんな村上の観光コンテンツ をPRしていきたいというふうには思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、@に関連するのですけれども、県あたりは新潟空港でチャータ ー便も含めまして外国人、特に台湾とか中国関係が多いのかなというような気がするのですけれども、 そういうところから来られる方に、今一番のやり方というのは例えば平成26年度に旅館に泊まった 方がこれだけいて、瀬波温泉は何名が泊まって、日帰りでどのぐらいの人が瀬波温泉を利用したとか というのはもう過去のことの数字の統計なわけです。そうではなくて、観光で今タイムリーに例えば 新潟空港を利用しておりた方がどこに向かうのだかと、外国人観光客がどこに向かうのだかというこ とを県あたりがWi―Fiとかそういうものを携帯の中に組み込んでもらって、その人たちがどうい う回遊をするのかと。その観光客の動態を調査するために、県あたりが何とかやれないものかと、そ ういうやり方をしなければだめなのでないかということで@番として、やっていないということなの で、そういうことを県のほうにお願いして、やはり全部がこちらのほうに来るわけではないですけれ ども、こちらの例えば村上市とか新発田市のほうに来られる外国人の観光客がどういうところに行き たがっていたのかというようなことをやっぱり検証する意味で、県としてそういうような予算をつけ てもらってやる方法を考えるべきなのでないかというふうに私は思っているのですが、そういうよう なことは提案はできないものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 入出国をする方々、今回の場合はインバウンド観光の中で外国人観光客の動 態の調査ということだと思うのですけれども、その辺のところが技術的に可能なのかどうかも含めて、 またそれを提案できるのかどうかも含めまして検討をさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 総務省、リーサスってありますよね。それで、これ政策推進課長とかに も、まち・ひと・しごと創生本部でもってホームページ出しているのだけれども、村上市あれしても さっぱり出てこないと。余りにも事例が少な過ぎるために、もうほとんど役に立たないというのが今 の村上市の現状なのです。ですけれども、これほかのところの観光のいろんなところを探ってみます と、特にゴールデンルートといって東京から大阪までの間というのが一番なのですけれども、その中 で一番今にぎわうというか、行きたがっているという外国人は商工観光課長、どこだと思う。知って います。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 渋谷のスクランブル交差点だと思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) そのとおりなのです。3,000人も行き来するというのはもう世界的に珍 しいのだし、そしてほかのところの外国人だともう絶対ぶつかるのだと。歩いていればがちんとぶつ かるはずなのに、何で日本人というのは整然とスクランブル交差点を渡っているのだろうというのが 一番だということを考えますと、これからの観光地とか観光というものの考え方をちょっと変えてい かなければだめなのではないかなというような気がするのです。それで、特に外国人の観光客という のは団体で来るのが4割で、6割が個人客だという話です。それで、やっぱり「クローズアップ現代」 あたりが特集しているのを見ますと、外国人観光客の心をつかむということがまず一番なのではない かということと、それから日常の中で自然に生まれた場所で本物でユニークな経験を積むのが外国人 の一番の観光に対する考え方なのでないかというようなことを言っていました。ですから、ただ京都 に行ってお寺を見るとかという観光ではないのだと。それを考えますと、新潟経済研究所のコラムと かを見ますと、もう2020年ころには浦島太郎みたいに日本各地が外国人観光客でにぎわうのでない かというようなことも言っている人もいるのです。今1,300万人ぐらいで2,000万人になれば、こ の村上にも相当な人たちが、外国人観光客が訪れるのでないかというふうに言われています。本当か どうかはまだ実際そのときにならないとわかりませんけれども。でも、台湾の方が村上市を訪ねると、 一番行きたがって利用したというところがあるのですが、台湾ですから、暖かいですから、冬場に来 られる。商工観光課長だったらわかると思いますが、雪遊びとかでどこを利用されたというふうに聞 いていますか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 蒲萄スキー場に150人ほど来たというふうに聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) オーストラリアの方だと、妙高あたりだとパウダースノーでスキーに来 るというのが物すごくふえていると。ですけれども、台湾の方というのはスキーするのではなくて、 雪遊びをしたいというのが多いということを考えますと蒲萄スキー場とか、それから大毎のスノーバ イクで水をくみに行くとか、私も余りはっきりわからないのですけれども、そういうようなイベント がありますよね、冬場。そういうようなものをSNSとかに載せて台湾とかに情報提供するようなや り方は、ちょっとお金はかかるかもしれないです、業者の方に頼んだりすると。ですけれども、雪の 降っている期間というのはある程度限られているわけですから、その期間というのは瀬波温泉あたり も端境期だと思うので、そういうときあたりに台湾の人たちにこちらに来てもらうというやり方をも う少し進んだ形で取り組むというようなことはできないものかどうかということを市長、どうですか、 考え方として。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常にいいポイントだと思います。今定例会におきましていろいろなご質問 の中でも私お答えをさせていただきましたが、SNSの持っている効果、ポテンシャルは非常に大き いというふうに承知をしておりますし、今ゴールデンルートのほかにも名古屋から金沢に向けて、飛 騨高山通って抜けていくルートもありまして、あそこなんかは何のメニューもなかったのだけれども、 そこのところに訪れた外国人がSNSで発信をした結果、非常にそれが人気を博したということも聞 いております。ただ、情報発信の持っている力の大きさというのは非常にあるわけでありますので、 今議員ご指摘のような内容については取り組めることだろうというふうに思っておりますので、機会 を捉えて、機会を捉えてというのは早いタイミングでいろんなメニュー、このメニューをそういう形 で使ってみないかということの企画をした上で発信をしてみたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、幾つか調べたので、ちょこっと聞いてもらいたいのですが、タ イの観光客というのは日本と同じ仏教国です。非常に信心深くて、普通は我々日本人は考えないのだ けれども、やっぱりSNSとかでタイに発信したら物すごく山梨県の五重塔、それもミニチュアみた いなそんなに大きくない五重塔と、それから富士山が静岡の逆のほうに見える。そこの公園か何かに ぞくぞく、ぞくぞく台湾の人が来るということも、何でなのかといったらそれがSNSで台湾に紹介 されたから、台湾の方は非常に来ると。そこの観光課の係の方が案内しているとやっぱりタイ人の方 がぞろぞろ、ぞろぞろ来ていたというようなこともありますし、それから村上市にもフィルムコミッ ションというのはあるのですが、タイというのは映画も物すごく盛んなところで、佐賀県のフィルム コミッションがタイ向けに映画のロケ地の誘致をしたと。そういうことをしたらその神社に、お稲荷 さんの神社なのですけれども、その神社に物すごくタイ人があっという間に訪れるようになったとい うようなことで、いろいろなやり方をこれからは情報発信でできるような時代になった。昔の場合で すと、もう観光バスで何とか来てもらいたいというようなやり方しかできなかった時代なのですけれ ども、ユニークな情報発信をすることによって、どんな地方にでも外国人は来るというような観光客 の要素を持っていますので、その辺を踏まえてもう少し商工観光課長、研究するべきなのではないか なというような気がするのですが、その辺の考え方をお聞きします。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) やはりいろんな情報発信の仕方が非常に進歩が早いというふうなこ とで、先ほど議員がおっしゃられるようにタイの人がSNSの画像を見て、人が集まるようになった というふうなことで、何がきっかけになって、そうやって観光誘客ができるかわかりませんので、そ ういったことは本当に研究していく必要があると思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それで、先ほど市長も答弁されていましたけれども、飛騨古川あたりで すと里山サイクリングといって、もう何もないところに外国人がサイクリングに来てくれるのだとい うことで、そういう昔の里山みたいなのが外国人すごく憧れるというところもあるということを考え ますと、3番の瀬波温泉の周辺の環境整備というようなことも関連してお話しさせてもらいたいので すけれども、前にあそこの瀬波温泉の今あるトイレのところの駐車場の道路、汐美荘のほうに行く裏 道みたいなのをつくったときに、あれ瀬波1号線というのですか、をつくったときにあの三角地を何 とか利用しようという話があったのです。それで、いろいろ話はされたとは思うのですけれども、結 局あれは没に、あのときの都市整備課長はすごくいい夢が瀬波温泉にあってというような話で、その まま進んでくれるのだと思ったけれども、もう突然いつの間にかその話はなかったみたいな話になっ たのですけれども、そのいきさつは、どういういきさつでやめたのかということは今の商工観光課長 は知っていますか。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 今議員おっしゃられるようにちょうど瀬波1号線と今の瀬波温泉の 駐車場とかにも囲まれた三角地帯のところでいろんな交渉があったようなのです。ただ、いろいろ話 し合いはされたそうなのですけれども、結局は費用対効果というか、かなりの経費がかかるというふ うなことで断念したというふうに聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 市長、今からどうしてくれと言うのではないのですけれども、やっぱり 瀬波温泉は私は笹川流れとかのほうに行けるような、風光明媚な観光地としてほかに自慢できるよう な場所なので、あの辺の周辺の場所を例えばサイクリングやる人とか、それからバイクの人たちが集 まるような、駐車場だけではなくて、もう少し今の時代に合った別なようなやり方を、例えば里山サ イクリングのツアーのコースもつくってもいいですから、それを瀬波温泉を拠点にして海岸沿いのほ うも走らせるとか、そういうことをやれないものかなというふうに思っているのです、つくづく。と いうことは何でかといったら、妙高のほうはオーストラリアの方が来て、非常に冬場パウダースノー でスキーはするのだし、平均すると6泊ぐらいするらしいのです。だけれども、6泊のうちスキーす るのは大体3日ぐらいで、あとの3日間はいろんなところに出かけていると。それと、外国人という のは夕食は日本人みたいにホテルの豪華な夕食はとらないで、夕食キャンセルしてでも外に出たがる と。それで、妙高あたりですと外国人が、英語が話せないということで、外国人自体が店をつくった り、飲み屋さんつくったりしているようなということを考えますと、そういうほうに向けば、私は今 瀬波温泉はお土産屋さんとか親しいのですけれども、奥さんとかに聞くともう人が来なくなって、も う外には出てこないで買い物もしないと、もう自分の代でやめますなんていうのがいっぱいおられる のです。そういうのを考えますと、外に出てくれて、それでそういう外国人の人たちが買い物をして くれるような場の提供というのも私はこれから考えなければだめなのではないかと思いますし、それ から国内の観光客に対してもある程度のやっぱり考え方を明確にして、瀬波温泉の周辺の自然をやっ ぱり楽しんでもらいたいというような、そういうようなツアー的な要素を持ったような人たちが集ま って、健康で明るく日々泊まっていただけるようなところの場所を目指すべきなのではないかと思う のですけれども、そういうようなほうに方向性を変えていければ一番いいのですけれども、市長とし てどのように考えているでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 瀬波温泉のあり方、位置づけというのは当然瀬波温泉をなりわいとされてい る温泉組合の皆様方のお考えもあるわけでありますけれども、市にとりましても海浜の温泉として非 常に魅力的な温泉地だというふうに思っております。今の議員ご指摘のとおりやはりいろいろな観光 地のあり方、温泉のあり方ってあると思うのですけれども、やはり私もそういうような形で白砂青松 の笹川流れの景観につながっていく、その玄関口に位置する温泉だという位置づけというのは非常に 大切だと思っております。これまでもサイクリング、また個人的に笹川流れのルートをドライブされ ている方も大勢いらっしゃるわけですから、そういう意味ではそのような活用の方法というのは十分 魅力的な活用の方法につながっていくのだろうというふうに思っておりますので、そんな形の訪れる 方をお迎えできるような温泉地でありたいと思っておりますので、その辺を少し地元の皆さんとご協 議を申し上げて、今回のそれこそ公衆トイレの整備も含めて、やっぱりお迎えする体制づくりという のも必要だと思いますので、その辺のところは検討をさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) それでは、Bの瀬波温泉周辺の環境整備ということでちょっとお聞きし たいのですが、平成4年にビーチランドが閉鎖してから、あそこが三条の名前言うとあれですから、 ある会社が持っているというふうに思うのですが、もう23年余り〔質問終了時間10分前の予告ブ ザーあり〕あのままになっています。それで草はぼうぼう。その隣に今まではセカンドハウスみたい なのあったのですけれども、そこももう今撤去しましたし、その隣も市内の業者が持っている土地も 草ぼうぼう。私は、一番いい場所なのになと思っているのですけれども、特にビーチランド跡地を持 っておられる会社、もう23年ぐらいたっているのですけれども、これからの将来の考え方とかとい うことでその会社と何回か話し合いとかはやられたことはあるのでしょうか。もう任せっきりですか、 固定資産税もらえばいいという考え方で。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) その会社とは話し合いとかは現在はしていない状況でございます。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) 市長かわられて、非常にすぐにやれとは言わないのですけれども、1度 話し合いをしてみたらどうなのでしょうか。平成3年のときに、議事録とか見ますとあの場所はその 会社に売却することによって、村上市にとって非常に役に立つというふうに書いてあるのです。とこ ろが、実際何にも役に立たない状態で今ずっと放置されているような状態なので、それとあと市民会 館までの間ずっともったいないなと。私は、できれば聖籠みたいに人工芝のサッカーのための練習場 みたいなのをつくって、もうJ1の合宿か何か呼べばいいのになとつくづく思っているのだけれども、 でも民地のためにできない面もいっぱいあるのだなというふうに思います。でも、将来ずっとあのま まにしておくということは私はちょっと考え方としては、何かきっかけとして、ではその会社がどう すればいいですかと、自分たちも困っているのですがと言うかもしれないし、いや、保養所つくるか もしれないというふうに言うかもしれないし、その辺1度新市長になられた高橋市長、1度会って話 とかちょっと聞いてみるということはできないものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私も地元でありますので、何回も通らせていただいておりまして、やっぱり それこそ施設があったときにそこを利用したこともあるわけでありますので、どういう状況だったか ということも承知をしております。その後の今の現状に至った経過もわかるわけでありますので、温 泉の地域にとりましては非常にやっぱりいい場所だということも認識は一緒だと思っております。で すから、機会を捉えて1回その辺のところも踏まえてお話し合いをさせていただきたいなというふう にこれから計画をいたしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 長谷川孝君。 〇17番(長谷川 孝君) よろしくお願いします。   先ほどからも同僚議員が観光というのは非常に大きな地域振興になるのだということで、国内の 観光客、海外の外国人の観光局を問わず、やはり村上市のすばらしさをぜひともうまい形で発信して もらって、SNS使うということはそんなにお金かかるという問題ではないような気がするのです。 ですから、どこかにヒットすれば、必ず村上にやってくるという可能性は物すごくあるわけですから、 そういうものを最大限に活用して、これから村上市のために観光振興に役立てていただきたいという ふうに思いますので、よろしくお願いします。   以上で私の一般質問終わらせていただきます。ありがとうございます。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会をします。   また明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   なお、4時から……           〔何事か呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) では、3時55分から第1委員会室において全員協議会を開催しますので、 ご参集ください。   ご苦労さまでございました。           午後 3時40分  散 会