平成27年村上市議会第2回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成27年7月23日(木曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君   12番   川  崎  健  二  君  13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君 19番   小  林  重  平  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長 鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     佐   藤   勝   則   君        税 務 課 長    加   藤   良   成   君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     建   部   昌   文   君        建 設 課 長    中   村   則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    米   山       聡   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長     遠   山   昭   一   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、2番、尾形修平君、15番、小池晃君を指名をい たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は、3名を予定しております。ご了承願います。   最初に、1番、渡辺昌君の一般質問を許します。   1番、渡辺昌君。(拍手)           〔1番 渡辺 昌君登壇〕 〇1番(渡辺 昌君) 皆さん、おはようございます。鷲ヶ巣会の渡辺昌でございます。議長のお許 しをいただきましたので、私の一般質問をさせていただきます。   私の一般質問の項目は、大きく2項目であります。1項目め、農業の現状と展望について。農業 は、本市の基幹産業です。本市のみならず、農業従事者の高齢化や後継者不足は大きな問題となって います。さらに、減反政策の廃止などの農業改革の行方や、大詰めとなっているTPP交渉の動向な どにより、農業者の方は将来の農業のあり方に大変な不安を抱いております。市は、地域の実情を踏 まえ、さらなる農業振興に取り組まなければなりません。そこで、次の点についてそれぞれの現状と 今後の対策や取り組みについて伺います。   @、農地集積について。   A、耕作放棄地について。   B、担い手や新規就農者について。「就労者」となっていますけれども、「就農者」に訂正いた します。   C、岩船産コシヒカリのブランド力について。   大きい項目の2項目め、職員の人材育成について。社会情勢の変化や限られた財源の中で、多様 化、高度化する住民ニーズに応え、活力ある行政である続けるためには、人材育成は重要な施策であ ると考えます。新市長が求める職員像や、本市の今後の人材育成のあり方について、率直なお考えを 伺います。   市長の答弁をいただいた後、再質問させていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) 皆さん、おはようございます。それでは、渡辺議員の2項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、農業の現状と展望についての1点目、農地集積の現状と今後の対策や取り組み についてのお尋ねについてでございますが、昨年度、農地中間管理事業が始まり、いわゆる中間管理 機構による農地の集約が県全体目標で6,570ヘクタールのところ3,038ヘクタールであり、本市で は農地の貸し手側で349人、121.7ヘクタールであります。また、本市の担い手への集積が平成27 年3月末で4,008ヘクタールとなっております。農業従事者の高齢化や昨年のような米価の下落に 対応するためには、今後さらに地域農業者の話し合いにより農地の集積を図っていく必要があると考 えております。   次に2点目、耕作放棄地の現状と今後の対策や取り組みについてのお尋ねでございますが、耕作 を再開できる可能性のある耕作放棄地は、水田におきましては50.2ヘクタール、畑地で93.8ヘクタ ールで、合計144ヘクタールとなっております。そのほとんどが条件不利地に存在しておりますの で、高齢等により作付できなくなった土地を集積するなど、その発生を防がなければならないと考え ているところであります。耕作放棄地の増加は、さらなる耕作放棄地の増加につながる懸念もありま すので、農地の維持・保全につきましては、有害鳥獣対策も含め地域全体で守っていく体制が必要で あると考えております。   次に3点目、担い手や新規就農労者の現状と今後の対策や取り組みについてのお尋ねでございま すが、本市における担い手の経営面積の現状は、個人経営で417人、2,716ヘクタール、法人経営で 41法人、1,055ヘクタール、集落営農では13組織、237ヘクタールの実績でありますので、今後も 人・農地プランをもとに進めてまいります。   また、新規就農者につきましては、平成24年度21人、平成25年度9人、平成26年度7人、 平成27年度は現在7人であります。うち青年就農者が平成24年度以降は9人となっております。 毎年確実に就農者がおりますので、地域農業のリーダーになっていただくためにも、関係機関で協力 しバックアップを行っていきたいと考えております。   次に4点目、岩船産コシヒカリのブランド力の現状と今後の対策や取り組みについてのお尋ねで ございますが、平成26年産におきましては、日本穀物検定協会の食味ランキングで特Aに返り咲き ましたが、産地として特Aの称号は今や必須条件となっております。一定した品質・良食味の確保に ついて生産者で共通認識のもとで栽培を行うとともに、消費者動向に目を向けた販売方法によりブラ ンド力を高めていく必要があると考えております。   次に2項目め、職員の人材育成について。市長が求める職員像や今後の人材育成のあり方につい てのお尋ねでございますが、職員像につきましては、平成23年3月に策定した「村上市人材育成基 本方針」の目指すべき職員像としてまとめた地域の変化や市民の声を行政の意思決定過程に取り組み、 政策形成することができる職員、自発的に問題意識を持って自己啓発に取り組む職員、高い専門知識 と実務能力を持つとともに、総合支援ができる職員の3点であります。これらの職員像が自主的・自 立的な行政運営を効率的に行うために求められるものと思っております。今後の人材育成といたしま しては、職員の意識や職場の考え方を把握しながら、研修機会の提供・情報提供を行い、組織全体と して人材育成に取り組んでまいりたいと考えております。   さらに、平成28年4月からは人事評価が義務づけられ、能力と業務に基づく評価を任用、給与、 分限、その他の人事管理の基礎として活用していくことになりますので、本制度によって得た評価結 果を職員の自発的な能力開発や人材育成に役立ててまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ありがとうございました。それでは、再質問させていただきます。   現在、安倍政権によります攻める農業への改革ということで、4つの改革が行われています。1 つに経営所得安定対策の見直し、2として水田フル活用と米政策の見直し、3として3番目に農地中 間管理機構の創設、4番目に日本型直接支払制度の創設ということで行われているわけであります。 その中でも、農地の集積は大きな取り組みであると思いますけれども、先日の地方紙の一面に農地集 積の農地中間管理機構の昨年度の結果が出ておりましたけれども、その中で農地を貸したい人はいる けれども、その受け手がないので、集積バンクに登録できないことが大きな問題であるというような ことがありましたけれども、本市においてもそのような状況はあったのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 昨年度から始まりましたその中間管理機構による貸し手、受け手の やりとりの際、県からは県の農林公社がそういう事業を行っていますけれども、そういった相対の了 解を得るものを対象に行うというような指導があったと聞いております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 実際に米づくりをやめたいので、農地を貸したいということで打診したけれ ども、結局受け手がないので、できなかったというような事例というのはあるのでしょうか、本市に おいて。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 本市においては、そういった件数があったかどうかというのは、実 際何件あったかというのは掌握していませんが、ほとんどなかったというようなことで聞いておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 私も、農業に関する一般質問初めてで、農村地帯に住んでいる割には農業詳 しくないので、もう一回聞きたいのですけれども、担当が詳しく掌握していないというのはどういう ことでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 農地中間管理機構を通して受け手、そして出し手と契約したものに ついては、全てそういう合意のもとでできたものであります。   実際その中で、農地中間管理機構を通していきたいのだけれども、結局あきらめたというような 数字は出てこないので、そういったのはちょっと把握できておりません。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) せっかくのその農地の集積のための制度でありますけれども、本市において は朝日地区、山北地区初めその耕作の条件の悪い中山間地の農地はいっぱいあるわけですけれども、 この制度を運用する中でなかなかその耕作放棄地が拡大するような懸念というのは逆にないのでしょ うか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) そのような耕作放棄地の発生の増加を防ぐために、人・農地プラン、 そしてまた中山間におきましてはそれぞれの条件がありますので、そういう条件のもとどういったこ とで耕作放棄地を防ぐのか、そういったことをやっぱり地元、そして私ども市というようなことで話 し合い、そしてまたそういう状況の聞き取りとかで対応していきたいということで考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 先ほどその農地の集積、集積された農地が幾ら、幾らという報告がありまし たけれども、当初の目的であります農作業の効率化やコストの削減、所得の向上といった農地の集積 による効果というのは実感されていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 実際に農地の認定農業者に集積するということは年々ふえておりま すし、またその集落地区内でばらばらであった耕作を1カ所にまとめていこうというような交換耕作 みたいなことをしていこうというようなことも実際出てきておりますので、これらについてはやはり 今後進めていかなければならないものだということで承知しております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 私は、朝日地区の塩野町に住んでおりますし、周りは田んぼであります。世 帯数は約140軒ぐらいありますけれども、農地というのは、この周辺の集落に比べますと、農地と いうか水田はかなり少ないところであります。今大規模に米づくりをされている方というのは、現在 四、五軒ぐらいでありますし、ただ田んぼを持っている方というのは50軒ぐらいあると思います。   最近までですと、少ない田んぼ、2反とか3反持っている方多くいらっしゃいましたけれども、 例えば田植え、稲刈りは土曜、日曜日、草刈りとかは朝とか夕方、そういうふうな農作業している姿 かなり見られましたけれども、ここ二、三年のうち急速にそういう方、実際耕作やられた方というの は、昭和一桁というのでしょうか、戦後うちに残って兼業という形で自分のところの田んぼを守り続 けた方が高齢とともになかなか耕作できなかったということで、大きな機械を持っている耕作者の方 に田んぼを貸してきているのが目に見えてわかります。ただ、そして今やっている状況を見れば、 20年後には塩野町集落においては田んぼをつくる方、耕作する方はいなくなるのでないかと思われ ます。今現在国が進めるこの農地の集積、確かに先ほど言ったようにその効果大きいと思いますけれ ども、例えば農村地帯におきましては、用水路とか農業施設、これ集落挙げて管理してきました。大 規模な方も、小規模な方も、また耕作はしていないけれども、農地持っている方、皆さん協力して作 業やってまいりました。それがだんだん難しくなってきた中で、平成20年でしたかいわゆる農地・ 水交付金、それができましたので、農業と関係ない住民の方も巻き込んで農業施設の管理するように なりました。大変いい制度だと思います。実際朝日地区では、ほとんどの集落でそこに加盟している ところであります。そういうことから、農地が大規模集積されて、わずかの大規模の耕作者によって 耕作されることになりますと、今まで細かく管理させてきた水田が管理できなくなるのではないかと いうおそれをひどく感じます。その辺のところは、市のほうではどのように考えていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) いわゆるさっき議員ご指摘の多面的機能支払で、現在133組織、 ことしも新たに15組織が加わりまして、集落で全体で取り組んでいこうと。そういう農地の保全を 取り組んでいこうという活動がなされております。   そしてまた、ご指摘のとおり今後農業を行っていく上で、やはり現役の方も高齢化していきます。 そして、土地を持っている方、預けている方、その方々の土地をまた耕作していかなくてはいけない と。しかし、担い手が高齢化していくと。そういったことは、ではどういうふうに解決していくのか ということがその集落、そしてまた私どもの大きな課せられた使命だと思いますので、やはりそうい ったことをどうしていくのか。自分土地持っているのですけれども、今後それは誰が管理していくの か、そういったことをやはり集落、そして農業集落や集落への組織の合意形成のもと、私どもでこう しろということではなくて、その地域に合った合意のもとで進めていかなければならないものだと考 えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 農業、米づくりを守っていくためには、農地の集積化というのは避けて通れ ないことだと思いますけれども、農村地に住む私にとりましては今まちづくり、地域づくりでよく言 われます地域コミュニティというのですか、そういうものが今後大きく米づくりの大規模化とともに 地域コミュニティの解体が進むのではないかと大変危惧しているところであります。   次に、耕作放棄地についてを伺います。先ほども言いましたように、その中山間地の農地、集約 や集積が困難な農地が多く存在しますけれども、例えば耕作放棄地の対策として、そこに合った作物 の栽培という取り組みが各多くの自治体でされておりますけれども、例えば胎内市、最近ですと薬草 のカンゾウ、またトチュウ茶の原料になります。トチュウの栽培が力を入れているところであります し、新発田市でも藩制の時代に、新発田藩の収集に朝鮮ニンジンを栽培したという歴史があり、今後 薬草栽培に取り組むような動きがあるようでありますけれども、担当課のほうでは国の事業でありま す薬用作物等地域特産物産地確立支援事業というのは認識されていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) そういう事業については、細かいことまではちょっと認識しており ません。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 本市におきましては、何度も言いますようにその耕作放棄地になる可能性の 多い中山間地多いわけでありますので、ぜひとも多分担当課としましても国の政策、農政の事務的な 仕事に追われ、なかなかそんな細かいことまでは……細かいことといいますか、それ以外のことにな かなか気を配る余裕ないのかもしれませんけれども、例えばその他の自治体、どんな取り組みしてい るのか情報を収集する必要があるのではないでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) やはりそのように取り組んでいかなければならないと考えておりま すし、まして地区で耕作放棄地になったその原因とか、そしてまたどういった作物をつくっていきた いのか、そういった地域、地域のお話を伺って、それに合ったような対策を進めていきたいと考えて おります。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) よろしくお願いします。   次に、担い手の問題についてであります。先ほど新規就農者の人数教えていただきましたけれど も、新規就農者には2つの形があるのだと。農家の子供さんが稼業の農家を継ぐ自営農業就労者と言 われるもの、脱サラとか定年になって農業を始めた方による新規参入者、農業法人等で常勤で雇われ る雇用就農者という3つの形があるのだそうですけれども、先ほど説明のありました人数の中でおお よそ、細かい資料があれば一番いいですけれども、大体その内訳というのはどのようなものかわかり ますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 申しわけございませんが、その内訳までは本日は用意しておりませ ん。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 新規就農者考える上で、この中身というのは結構大事だと思うのです。実家 が農業であるから当然農業を継ぐという考え方もありますし、ただ現状ではなかなかそれが難しい中 で、農業の興味のある方、地域外の方、そういう方にこの村上に来ていただいて農業に取り組んでも らうということは、大変重要なことだと思います。   そんな中で、他の自治体の状況を見ますと、県内であれば津南町の取り組み、また長野県の小布 施町の取り組み、国の支援交付金のほかに上乗せして例えば新しく農業をやる方の家賃の補助とか、 例えば農地の賃料の補助とか、そういうのを上乗せして取り組んでいる様子が見えます。ただ、残念 なことに……残念というか、この津南町も小布施町も畑作に対するものであります。やはり米づくり に対してこういう現状から見れば、なかなか難しいのかと思います。また、米づくりの場合は、昔は 米をつくるには88の手間がかかる。88と書いて米だというようなことを昔子供のとき教わりました けれども、今現在の米づくりは、大規模機械によりまして比較的手間のかからない作業だというふう に思います。それに比べて例えば園芸作物というのは、野菜であったり果物というのは、大変人手も 必要ですし、手間のかかるものだというふうに聞いております。   ただ、先日の一般質問の中にも鈴木議員の一般質問の中のお答えの中にもありましたように、国 の政策はありますけれども、そこで補えないものに対して自治体がどれだけの政策、対策がとれるか というのは大変重要なことだと思いますけれども、その辺の取り組みもう一回どんなふうなお気持ち かお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまで議員お話をされましたとおり、非常に当村上市におきましては、や はり条件が異なるそういう耕作地が余計あるわけでありまして、そこの中で現在進行している人口減 少とも相まって、いろいろと担い手、その耕作地をしっかりと維持、継続していくということが困難 な地域があるというふうに認識はいたしております。   それに対して、国も多くの制度を投入していただいているわけでありますけれども、またそれが きめ細かく当村上市において充当できるもの、またそれ以後少し補完しながらやらなければその効果 がしっかりと出ないものというものがあるのだろうと思うのです。ですから、その辺のところは個別 にきちんと対応できるような、そういう仕組みづくりが必要だということを強く認識しております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) この新規就農者に対する対応といいますか、その自治体のやる気というのが 例えば今回一般質問するに当たって各自治体、幾つかの自治体のホームページ見ました。そうします と、やはり力を入れているところのホームページは、大変わかりやすいもののつくりになっています。   例えば実際のメーンページを開いて新規就農支援という言葉を入れて検索しますと、すぐにその 就農支援者に対する何とか何とかとか、農業始めてみませんかと、すぐ1番目にそれが出てくるよう なつくりになっています。あるいは、順番は検索数が多いと上に来るというのもありますけれども、 大変わかりやすい、例えば新規就農に際してどのような支援とかそういうのがあるのかとすぐわかる ようなつくりになっています。村上市の場合は、同じように新規就農支援ということで検索しても、 市の計画の一部分とか、なかなかわかりづらいつくりになっていますので、そういうことから新しい 人を入れるためにはそういうことの工夫だと思いますので、ぜひわかりやすいホームページにつくる ということも必要だと思います。   そしてまた、新規就農者、初め何をやっていいかわからないときには農林水産課の窓口に来ると 思いますけれども、例えばそういう数少ないかもしれませんけれども、きちんとした対応ができるよ うな対策、対応ができるような仕組みにはなっていますでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) そういう希望して来られる方には、市としましても栽培的にはちょ っと素人なものですから、JAさんとか普及指導センターさんとか、そういった関係機関と一緒にそ の方の相談に乗ったり、そして今後どういうふうにして持っていきたいのかというようなことを意見 を聞いたりしてアドバイスを行っております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) よろしくお願いします。   次に、岩船産コシヒカリのブランド力についてであります。今回一般質問するに当たり、実際米 をつくられている方何人かに話聞きました。その中で感じましたことは、岩船産コシヒカリといって も、基本的には売るための戦略、売る側の取り組みであることが大きいと思います。実際この村上市 内で米をつくっている方、先祖代々守ってきた土地、水田また他の方から預かった水田、一生懸命真 面目に耕作していい米をつくるという気持ちで皆さんつくっていますけれども、その中にそれほど岩 船産コシヒカリという意識というのは、案外私たちが思っている以上に少ないのではないかと思いま した。そこで、例えば先ほど一番最初のほうにありました農地の集積、それが大規模に進みますと、 ある方は大規模になればなるほどコシヒカリはつくれなくなるのだというのを聞きましたけれども、 ちょっとはっとしました。多分米をつくっている方にとっては当たり前のことかもしれませんけれど も、結局同じコシヒカリであれば農作業の時期が重なるわけです、田植えとか稲刈り。大規模になれ ばなるほど、早生とかおくてとかそういうのを組み合わせつくっていかないとできないのだというこ とを言われました。幾らコシヒカリ、日本一のブランドにしようと運動しても、現実はなかなかそう いうギャップがあるのかなということを感じました。   また、日本一の米のブランド、魚沼産コシヒカリの産地であります南魚沼市では、いわゆるコシ ヒカリ条例、そういうのをつくりましたけれども、その内容について担当課では把握されていますで しょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 申しわけございませんが、コシヒカリ条例というのは、ちょっと今 初めてお聞きしました。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 南魚沼市では、平成25年の9月に南魚沼市コシヒカリの普及促進に関する 条例というのをつくりました。その目的としては、全国でよりおいしい米づくりの挑戦が続く中、さ らに品質を上げながら南魚沼産コシヒカリのブランドを向上させること、市民や各セクションで取り 組むことで、自然と一体感を調整し、あわせて郷土愛を育むこと、食育に配慮しつつ、消費の拡大を 図ることというのが目的となっています。つまりその市民の皆さん、魚沼産コシヒカリをたくさん食 べてくださいという取り組みであります。   本市におきましても、学校給食、岩船産コシヒカリを使って標準米との差額を農協さんと市が負 担しているようでありますけれども、それ以外の市の施設でほとんど岩船産コシヒカリを使っている と考えてよろしいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 申しわけございませんが、どの施設でどのくらい岩船産米を消費し ているのかというのは、少しデータがないので、お答えできないです。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 実際米がこれだけ余っておりますので、多分岩船産コシヒカリを使っている ものとは思いますけれども、その消費拡大という意味でもそういうのを調べて少しでも地元で消費す るような取り組みは必要ではないかと思いますので、その辺のところを調べていただきたいと思いま す。   また、今国が進めます飼料米の栽培でありますけれども、南魚沼市の市長さんの発言ですと、そ の飼料米から来る交付金と魚沼産コシヒカリのその米の値段を考えると、まだコシヒカリをつくった ほうがいいということで、市としては飼料米の栽培は進めないというような言葉がありました。やは りそれも一つの日本一のブランド米である魚沼産コシヒカリを持つ自治体市長の考えであると思いま す。実際今まで市内におきましても、岩船産コシヒカリ一生懸命つくられていた方、その中になかな か飼料米をつくってくれというのはどうなのだろうということで聞きましたところ、そんなに市内の 方は私が話聞いた方は抵抗がないと言われました。もっとその食用米でない飼料米つくることに抵抗 があるのかなと思いましたけれども、そういう言葉が返ってきました。それなぜかといいますと、聞 きました。減反が始まったときから、そういう国の政策でやっているから仕方ない。米余りを現状を 考えれば仕方ないという答えが返ってきたと思います。大変私の考えていたことと違った答えが返っ てきたところであります。飼料米の作付については、市ではどのような方針で取り組んでおりますで しょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 飼料米につきましては、今魚沼のほうのお話出ましたけれども、当 方では生産数量たしか120ヘクタールぐらいだったと思います。うちの水田ビジョンによる目標を 達成しております。   そして、県でもいろいろ飼料米が足りないということで、全市町村回っておるようですけれども、 いわゆる今魚沼産の話がありましたとおり、飼料米に取り組まないということは、全体的に飼料米の 供給減になっているというようなことでございます。市としましては、ほぼ100%達成しております ので、やはり水田をどのようにしてフル活用していくか。主食用米ばかりを売っていると、つくって いますと、おのずと米価がまた下がるということでございますけれども、その辺をうまく調整をしな がら自主的に取り組んでいきたいということで考えております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 岩船産コシヒカリの将来のことを考えますと、考えてもいいのかなというこ と1つ考えました。それは、農協さんのことであります。村上市は、現在2つの農協がありますけれ ども、過去には統合の話もあったように思いますけれども、岩船産コシヒカリだけの問題ではないか と思いますけれども、今後の将来のことを、地域の農業、米づくりのことを考えた場合に、やはり農 協さんというのは地元に1つのほうが何か取り組む場合も重要ではないかと思いますけれども、例え ば市のほうで1つにすることに対する働きかけみたいなというのは考えられないものでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) JAも統合するかどうか、やはりJAが考えるべきことで、市とし ましてはどういうふうにそれを合併していただくのかどうかということを積極的に何かをしていくと いうようなことは考えておりません。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 村上市のその農業対策と考えた場合に、全部市でやっているとは私も思いま せんし、村上市農業再生協議会、この中には村上市や農業委員会、土地改良区、共済組合、それと担 い手育成協議会とかいろんな方が参加して、この中でいろんな話が行われ、そして村上市の農業、農 村政策が進められていると思いますけれども、今まで最初から長々やってきましたけれども、それ踏 まえてその農業問題、農業政策の中で市が果たす役割、こういうのが私の勉強不足もあってよく見え てこないのですけれども、そのように役割というのはどういうふうになっているのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕市の再生協議会の中に 地域農業活性化検討会というのがございまして、市としてその活性化検討会との役割分担でございま すけれども、昨年の例をとりますと、活性化検討会のほうで地代、小作料の関係を提言を受けました。 そして、それに向けて市が中心になって、そしてその小作料の低減を図っていったというような経緯 がございます。   今年度におきましては、先ほど議員がおっしゃっております岩船米のブランドの強化、それとあ と岩船米だけではなく、地域のほかの作物のブランド化というものをJAさん、関係機関、専門機関 とか実際につくっておられる方とかいうということで、その2つの部門についてご検討いただいて、 それをまたJAさんとか普及センターさんとかというようなことで実際に取り組んでいく指標みたい のを作成していく方向でお願いしております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) いろいろな細かいことはあるかと思いますけれども、村上市の将来の農業を 守るために市が先頭になって取り組んでいくのだという、ぜひ市長の決意をお聞きしたいと思います が、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然当地域の村上市の総生産量の中に占める割合相当な比重を持っているわ けです、農政の部分に関しては。ですから、これをやはりしっかりと維持継続させるということは、 村上市にとっては重要なことだろうというふうに思っております。   それで、今ほどお話ありました農業再生協議会、この中で水田フル活用の中でも幾つかのメニュ ーを先ほど議員おっしゃられた構成をいただいている皆様方のご議論のほうを踏まえてそういう形で つくり上げて、この村上市にとっては何が一番必要で何が一番効果的なのかということをそれぞれの 耕作物に対しての指標、方針を定めていただいているわけでありまして、それを踏まえて施策を進め ながら、加えて担い手の今後の育成、今後維持継続できる農業、これを見据えた形での政策展開が非 常に重要でありますし、大切なことだろうというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) よろしくお願いします。   次に、大きい項目の2項目めであります人材育成についてであります。今回高橋氏に対する最初 の質問として、私はこれを選びました。それは、市役所職員出身であります市長の人材育成の取り組 みを大変期待するからであります。大滝市長が病気療養のため副市長を職務代理者として6月の末ま で市長職というのは不在でありました。また、議会事務局におきましては、高橋市長が辞職を出した 5月1日から約2週間ちょっと事務局長が不在という状況でありました。そんな中で、私は市長の役 割、課長さんの役割というのはどういうものかずっと考えてまいりました。まだ具体的なものは答え は出ておりませんけれども、そんな中で考えましたのは、やはり職員の方の力といいますか、こつこ つ日常の業務をこなしているのだと、そういうことを実感いたしました。過去に2回ほど人材育成に ついての一般質問しておりますけれども、やはり将来の村上市を考えた場合、職員の方の力というの は、能力、そういうのは大変大きいものだと思います。今現在進められております地方版総合戦略に おいても、職員の方の能力というのは、これある意味試されるいい機会ではないかと思っております。 ぜひ高橋市長、長年行政職におられたわけですので、多分お心の中には職員に対する思い、あそこを こうしたほうがいいのではないか、ここをこうしたほうがいいのではないかというのあると思います。 本当は、きょうの一般質問の答弁の中でもうちょっと高橋市長の率直な言葉聞きたかったのですけれ ども、基本方針の中の言葉で〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕出てきましたので、ちょっと がっかりしたところでありますけれども、市長としてはやはり基本方針があるのだから、それを前提 にしていかなければならないのかなと思いましたけれども、外部から言われて改革というか取り組む よりも、中のほうで実際携わっている方がああしたほうがいいのでないか、こうしたほうがいいので ないかと話しながら進めていくのが一番いいことと思いますけれども、その人材育成について、また 職員のあり方について市長の率直なお考えお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 村上市としましては人材育成基本方針、これを定めているわけでありますか ら、それがベースになること、これはもう明らかなのだろうと思うのです。それで、先ほど3項目に ついて目指すべき職員像というお話をさせていただきました。それは、基本方針の中に盛り込まれて いる言葉ではあるわけでありますけれども、その一つ一つがやっぱり必要なことであるから、こうい う職員像を求めるということになるのだろうと思います。   それと、今回就任をさせていただいてから職員の皆さんの前でお話をさせていただいたこと、ま た庁議の場面でお話をさせていただいたことがあります。今回は、私選挙戦通じて市民一人一人のや っぱりその願いとか要望とか、その暮らしぶりとか、そういうものに触れると、やはりそれがよくわ かるわけです。この方々はどういうことを考えて、どういうことを望まれているのかなということが 手に取るようにわかるということも感じさせていただきました。ですから、庁舎の中にいる職員がそ れをしっかりと見聞きをしてしっかりと捉えて、それに対する行政を提供していくということ、これ をするためにはやはり市長がそういう形で市民の皆さんと相対することが必要だろうなということも、 これも私は感じております。ですから、そのことを踏まえて職員には恐れることなくしっかりとした 政策意識を持って物事に当たってくれというお話をさせていただきました。   庁議の中でも、課長一人一人に対して、みずからのそれぞれ今担当している部署において政策的 な切り口で行政を検証し、これからのあり方を考えてくれということも話をいたしました。これこそ がまさに職員に望まれること。ですから、みずからを市民の側に変えてしっかりと今何が望まれてい るのか、何をすべきなのかということを一人一人がその取り組みを進めてくれというお話はさせてい ただきました。こういうことを進めていくことによって、しっかりとした職員ができ上がっていくの だろうなということを常々思っておりますので、その姿勢でこれから取り組みたいと思っています。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 全ては、村上市の将来のためであります。ぜひ高橋市長には、高橋邦芳さん が市長になってよかったと一人でも多くの市民が思っていただけるよう頑張っていただきたいと思い ます。一言お願いします、最後に。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 市長の職に就任させていただいたわけでありますので、もとよりその覚悟で あります。   一つ一つ丁寧に行政を進めること、一つ一つ丁寧にその対応していくこと、これを基本としてこ れからしっかりと進めていきたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) よろしくお願いします。   以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで渡辺昌君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時50分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、23番、大滝久志君の一般質問を許します。   23番、大滝久志君。(拍手)           〔23番 大滝久志君登壇〕 〇23番(大滝久志君) 鷲ヶ巣会の大滝久志であります。議長のお許しをいただきましたので、一 般質問をさせていただきます。   まず、高橋新市長、ご当選おめでとうございました。心からお喜びを申し上げます。村上市政の 発展はもとより、一人一人の幸せのためにと市民生活に密着した政治課題にも積極的に取り組む方向 を示されました。住みよい村上市にしてほしいと願っておるものであります。   それでは、質問に入ります。1項目めの村上市の基幹産業であります農林水産業の活性化策につ いてお伺いいたします。農業においては、国が農政改革の目玉としてスタートした農地中間管理機構 はうまく機能せず、米余りと相まって米価は下落しました。村上市として農家と農地をどのように守 り、発展していくのかお伺いいたします。   次に、林業においては、後継者不足と木材価格の低迷により山林は手入れがなされないまま放置 された箇所が数多く見受けられます。山林荒廃による林地災害は、いつ起きても不思議ではありませ ん。特に40年生以下の間伐材にあっては、集積搬出しても採算がとれないにもかかわらず、補助制 度の変更が行われました。林業の活性化への道はどこにあると考えておるのかお伺いします。   次に、漁業において、このことについてはそこそこ後継者もあり、乱獲さえしなければ将来にお いても希望が持てる産業かと思います。しかし、最近は水産物取り扱い業者が減少し、産地市場の例 えば寝屋とか岩船とか等における競争力が弱まり、魚価の低落傾向が続いているとも聞いております。 また、近年魚介のとり過ぎにより水揚げの減少が特に貝類についてあると聞いておりますが、何か対 策を考えておるのでしょうか。   2項目めの教育委員会の運営体制についてでありますが、教育委員会制度改革により、市長が教 育委員会に直接的に関与することが多くなっています。市長と教育委員会から成る総合教育会議を設 けることにより、市長が教育行政の大綱を定めることになりました。教育行政の大綱が市長がかわる たびに大きくぶれる可能性があります。短期的な民意に教育現場が振り回されるようなことがあって はなりません。これは、避けなければならないと思っております。教育方針の継続性や安定性を保つ ことからも、政治的中立性への配慮が損なわれないように教育委員会の果たす役割は大きいと思いま すが、ご答弁をいただいた後再質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、大滝議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、1次産業の活性化策についての1点目、農家と農地をどのように守り発展させ ていくのかとのお尋ねについてでございますが、ご指摘のとおり、農家と農地を守ることは農業の発 展には基本的なことであり、特に昨今は農地の集積と米価の維持は重要な課題であります。先ほどの 渡辺議員の一般質問でお答えをいたしましたとおり、農地中間管理事業が初年度ということもあり、 思うような成果が上がっていないとの指摘がございますが、本市におきましては、農地の貸し手側で 349人、121.7ヘクタールの集積がありました。今後さらに農地の出し手、受け手とも地域農業者と しての話し合いが重要となってきております。農地の保全につきましては、経営的には担い手に集中 し、農地の維持・保全は広範囲になってきますので、多面的機能支払交付金等を活用して地域全体で 守っていく必要があり、このような仕組みが農家、農地を守る基本と考えております。また、本市に は平地や中山間地等の多様な農地がありますので、条件不利地の農地が継続して耕作できるよう国の 制度及び地域の受け入れ態勢等を検討して進めてまいります。   次に2点目、林業の活性化の道はどこにあるのかとのお尋ねについてでございますが、現在の山 林荒廃は材価の下落により造林、伐採、再造林の施業サイクルに対する経費負担を山林所有者が維持 できないことが大きな要因と思われます。このため本市では、国県の造林補助事業に対し、独自に間 伐推進事業補助金や森林作業道整備事業補助金等の事業を行っております。また、地球温暖化防止の ためCO2吸収源としての森林整備、特に間伐施業に対する取り組みが国の施策として進められてお りますが、主伐までの期間に林家が中間所得を得るための利用間伐による原木は、低級原木の割合が 多いため搬出経費に対し採算性が低い状況であります。それを踏まえた上で、林業活性化のため成長 産業化を図るには、間伐材と林地残材の活用促進対策について調査研究を進め、新たな需要を創出す ることが必要と考えております。   また、本来林業所得の基本となる主伐材の生産についても、山林の林齢構成を考慮しながら現在 よりも多く取り組むことも安定的な所得を確保する上で必要であり、対策を検討してまいります。   次に3点目、魚価が安定せず苦労することがあること、また貝類のとり過ぎによる水揚げ減少の 対策は考えているかとのお尋ねについてでございますが、近年の魚価低迷や資材価格の増加など、漁 業を取り巻く情勢は厳しい状況であります。本市では、昨年度、「村上地区地域水産業再生委員会」 を立ち上げ、現在の漁業情勢の中、コスト削減や所得向上を目指す「浜の活力再生プラン」を策定し、 水産庁から承認を受けました。今後、国からの支援も視野に入れながら、漁業の活性化に努めてまい ります。   また、貝類のとり過ぎによる水揚げ減少の対策といたしましては、稚魚購入事業補助金を交付し、 貝類の水産資源が持続的に利用できるよう努めております。   なお、漁協におきましても、市場の受け入れの際、小型の貝を受け入れない、また1人当たりの 受け入れに個数制限を設けるなど、とり過ぎを防ぐ取り組みを行っております。今後、漁協とも協議 をしながら、これらの取り組みを続けて水揚げ減少の解消に努めてまいります。   次に2項目め、教育委員会の運営体制については、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、大滝議員の2項目め、教育委員会の運営体制について。教育方 針の継続性や安定性を保ち、政治的中立性への配慮が損なわれないように果たす役割は大きいのでは ないかとのお尋ねについてでございますが、さきの第1回定例会で、大滝議員の一般質問にもお答え させていただきましたとおり、今回の法改正は教育の政治的中立性、継続性、安定性を確保しつつ、 地方教育行政における責任の明確化、迅速な危機管理体制の構築、首長との連携強化を図る等を目的 としたものであります。市長が教育行政に果たす責任や役割が明確になるわけでありますが、教育委 員会の職務権限である教科書の採択や個別の教職員の人事等についての執行権限を与えられるもので はありません。   市長が策定する教育に関する大綱とは、教育の目標や施策の根本的な方針を総合的に定めるもの であります。各市町村で策定されております教育振興基本計画に基づいて大綱は策定され、中・長期 的展望に立った計画でありますので、市長がかわるたびに大きくぶれることにはつながらないと考え ております。本市でも、今後の総合教育会議におきましては、市長と教育委員会が協議、調整を行い、 教育委員会は引き続き政治的中立性を保ちながら定められた業務を執行していきたいと考えておりま す。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) それでは、再質問をさせていただきます。   きのうは、我が会派の鈴木議員、TPPに関しまして、また山田議員から稲作農業の苦しさある いはTPPに対する考え方等がありました。きょうまた我が会派の渡辺議員から、私が聞こうとする 全てのことを聞いていただきました。これを総合して考えてみますと、農地中間管理機構、このもの の陰には安倍政権のもってTPPを許すというようなことが透けて見えるような感じがいたしており ます。みんな全てお聞きをしたので、農業問題については申し上げることはございませんが、1つ、 山北には以前から山北産業振興公社がございます。皆さんご承知のように、山北地域は平坦地が少な く、農地も段々が多く、しかも1枚、1枚の田の面積が小さく、耕作放棄地となった場合再度農地に するのが難しい、そのようなことから以前から産業振興公社を設立し、耕作放棄地を出さないよう努 力し、山北地域の農業を守ってきたという経緯がございます。ここで支所長に、山北支所長お伺いし ます。現在公社が作業委託を受けている面積、あるいはまた人員についてお知らせ願えますか。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(五十嵐好勝君) 公社がことし作付する予定の面積ですけれども、19.4ヘクタール。 職員ですけれども、職員につきましては4月1日現在オペレーター事務の方が5名、あと臨時の方5 名の10名となっております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 山北地域に比較的条件のいい農地については、担い手が借り受ける場合も ございますが、面積やあるいはまた交通等の不便さ、いろんな条件のもとで耕作を放棄したい、ある いはまた放棄したいということはないのでしょうけれども、年が高齢化してやめたい、そのような土 地があったときにこの産業振興公社が引き受けてきたという経緯でございますが、ここ二、三年面積 は多くなっているのですか、それとも人数がどのようになっているのか。二、三年の経過についてお 知らせください。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(五十嵐好勝君) 面積及び人数につきましては、おおむね同じくらいの面積、人数で 推移しております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 山北のこの産業振興公社に支払った、補助金が交付されているわけでござ いますが、その額についても、やはり同様なものだと認識すればよいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(五十嵐好勝君) 過去の補助等の金額は、ちょっと全部までは調べておりませんけれ ども、昨年度の補助というか、交付金の関係なのですけれども、米の直接支払交付金及び中山間地直 接支払金等で約294万7,000円ほどが公社のほうに支払われているというような状況になっており ます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) いろいろな面があるのでしょうけれども、山北地域は、農地が山合いに点 在するというような形になっております。2年も放置すれば、二度と農地として再生できない箇所が 多くございます。このようなことから、やはり山北地区、このものについては特異な面がございます が、これを今聞いていますと、継続しているだけというようなことでございますが、私は継続はもと よりむしろ交付金を余計にしても発展あるいはまた振興させるべきだというふうに考えておりますが、 市長いかがですか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然これまで私は第1次産業、特に農の部分でありますけれども、これはし っかりとした基幹産業としての位置づけを確立をさせて、そこで生産される産物については村上のブ ランド化をしていくのだということ。ブランド化につきましては、もう既に確立をしているわけであ りますが、それをさらに大きく発展、向上させるために取り組みを進めたいということを申し上げて きました。ということは、したがいまして農業につきましても戦略的な産業としての位置づけ、これ を行っていかなければならないということでありますので、今議員おっしゃられる地形、地勢につい ても承知をしておるつもりでありますので、そこのところでどうやってそれを維持、継続させていく ことが可能なのか。また、それを戦略的に打って出る、そういう耕作地とするためにはどういうふう な取り組みが必要なのかということにつきましては、しっかりと研究をさせていただいて対応をした いというふうに考えております。   その結果、現在産業振興公社さんのほうで受けていただいている部分がそういう形で今後も継続 をさせ、さらに発展させる必要があるよという判断をした場合につきましては、当然交付金の額もふ えていくということになろうかと思います。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) それでは、林業についてお伺いをいたします。   私から申し上げるまでもなく、昭和50年代後半以降木材価格が下落傾向で推移する一方、人件 費や資材等の経営コストが上昇したことから、林業経営の採算性は大幅に悪化しました。木材需要全 体に占める国産材の割合も、現在28%まで低下をしております。このような林業の停滞により、森 林所有者の経営意欲が減退したことから、保育や間伐等の施業は十分に行われずに放置される森林が 見受けられるようになりました。特に40年以下の間伐材にあっては集積、搬出しても採算がとれな い森林から、搬出をしなければ補助金の上積みはないというようなことが起こっております。これは、 いかに政権交代があったからといっても、全く使い勝手が悪くなったと言わざるを得ません。   そこで、農林水産課長にお伺いします。村上市において利用間伐、これをされた面積、平成25 年度、平成26年度どのような面積であったのか。また、材積がわかりましたらお知らせ願いたいと 思います。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) いわゆる利用間伐での面積は、申しわけございませんが、平成25 年度の数字がすぐ出てこないのでございますが、民有林の間伐では25ヘクタールほどの補助事業で 実施しております。   あと、材量にしましても、申しわけございませんが、ちょっと今現在面積だけの把握でしかござ いませんが、申しわけございません。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 村上市における山林の間伐面積、これが例えば200ヘクタールとしました ならば、新潟県全体で大体400ヘクタールというふうに見るのが普通でございまして、材積にして も、新潟県で産出される間伐材の2分の1はこの村上市で生産されている、このように私は認識をい たしております。   村上市のこの人工林でございますが、50年生以上の面積が平成29年には全体の6割に達する見 込みであるというふうに見られておりますし、質的にも量的にも充実した資源として本格的な利用が 可能な段階を迎えようとしております。しかしながら、村上市の林業は依然として小規模、零細な森 林所有行動のもと、施業集約や路網整備、機械化の立ちおくれにより生産性が低い状況にあります。 そんな中で、材価も低迷する中、森林所有者の経営意識は低くなっております。このため、林業資源 が十分に活用されないばかりか、必要な施業が行われずに多面的な機能の発揮まで失われようとして います。このことから、使い勝手の悪い間伐施業はもとに戻していくような方向で検討をしていただ きたいと思いますし、私が一番問題としているのは、森林所有者の経営意識が低いことだと思ってお ります。行政から森林所有者への積極的な働きかけが少なくなっている、私はそのように思っており ます。それがあらわれているのが森林経営計画の自立区域拡大に向けての市としての行政の取り組み が不十分であるというふうに思っておりますが、どのように考えておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) さまざまな森林制度への林業事業者への働きかけについてでござい ますけれども、直接その林家、土地持ち所有者にお話しする前に、やはり施業業者さんがおります。 また、さまざまな団体がございますので、その皆様方とまずどのようにしてその制度を理解して、土 地を持っている方々にこういう制度があるよというようなということをお知らせしていくかというよ うなことをまずその上の段階を踏まえていきたいということで考えております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 今課長お話しになりましたように、森林整備事業には多種多様な国県から の補助がございます。確かにそのとおりであります。   私は、この質問をする前にいろいろと林業のことを調べておりましたら、森林整備加速化林業再 生交付金事業、これがあるということすら知りませんでした。そしてまた、こんないい事業があるの に林家がわからない、知らない、こういうことでは全く国からのものがあったとしても、知らなけれ ばあるいは林業に関心をなくしていればわからないことでございます。以前には地域振興局の職員や ら市の職員、森林組合の職員等が地域の森林所有者を地域ごとに集めてこういう補助制度があります よ、こんな交付金事業がありますよとわかりやすく説明して森林整備への意欲を喚起してきた経緯が ございますが、合併以来私は山北の出身ですが、この7年間一度も行われなかった。この点について 市長にお伺いしたいのですが、行政と森林組合、森林所有者が地域で座談会を開き、森林整備をわか りやすく説明することによって、林業に対する理解が深まっていくものだと私は思っておりますが、 座談会をするのにそんなに多くの費用は要らないというふうに私は思っておりませんが、1年に1回 や2回ぐらいこういう制度と交付金事業がありますよというふうに地域に知らせて林業を活性化して いったらいかがかと。そんなに経費がかかるものではないと私は考えておりますが、市長の考えをお 伺いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘のとおり、この地域非常に林業についても、その石高につきまし ては非常に大きなウェートを占めているということは私も承知をしておりまして、しかしながらなか なか国でも森林に対する、林業に対する補助金の交付が非常に手厚いことも承知をしております。さ らに、そこに村上市独自の補助制度でかさ上げをして提供しているのでありますが、なかなかそれを ご利用いただけないと。   先ほど議員のほうから経営意識の低さがあるのでなかろうかと。それを招いているのが行政がし っかりとそれを維持継続させるような、そういう意識啓発に努めていないからではなかろうかという ようなご発言があったわけでありますけれども、確かにそういう部分があったのかなというふうなと ころがあるかもしれません。ただ、市といたしましては、これまでもこういう制度、国、県のの制度 の上に新制度を乗せて、こんな有利な制度がありますので、どうぞご活用くださいということについ ては取り組みをしてきたという認識も私はしておるわけでありますので、そこが足らないこと、それ がもしそういう座談会がいいのかどういうのか別といたしまして、そういうもので埋められるもので あって、さらにその林業が活性化をしていって、それが成長産業につながるという道筋が見出せるも のでありましたら、何としてでもそれは取り組みをさせていただきたいというふうに思っております ので、検討させていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) ありがとうございました。   それでは、簡単に漁業のことはお伺いしますが、漁業を今後とも発展をさせていくには、漁場の 維持と保全、再生が必要であることは当然でございますが、特に貝類についての保護区とか、そのよ うなものの考え方はお持ちでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 貝類につきましては、市でも稚魚の放流とかでそこに補助事業を出 して、その資源確保に向けております。   また、当方におきましては、岩がきというのが非常に名産で需要が大きいというようなことで、 各漁協さんでも先ほど市長答弁されましたとおり個数制限、そしてまたは区域制限等を設けて資源を 大事にしていこうというようなことで取り組んでおるということでございます。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) それでは、2項目めに移らせていただきます。   本市においては、教育振興基本計画、これを定めていると思いますが、この目標やら施策あるい はまた根本となる方針が一致している場合、そのものを総合教育会議を開いて大綱としていいですよ というような見解が示されておるわけでございますが、今まで今年の4月1日からこの総合教育会議 を開いて進めていかなければならない、そのようにされていると私は感じておるのですが、そのよう な会議は設けましたでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 残念ながら市長不在でありましたので、総合教育会議は現在のところ設け ておりません。   高橋新市長になりましたので、来週早々に総合教育会議を行う予定になっております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 市長に伺います。   この総合教育会議、このものについては、教育委員会がやってくださいというものではなくて、 あなたがやりますよと言わない限り、あるいはまた教育委員会の中で半数以上の〔質問終了時間10 分前の予告ブザーあり〕方が開いてくださいという意見があったときに開けるというようなことにな っておりますが、市長として雇用、教育の基本を決める大事な大綱を開く会議をいつ、どのような形 で設けられるというふうに考えていますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今今回の地方教育行政の組織及び運営に関する法律の改正によりまして、こ のような仕組みづくりがされたわけでありますけれども、これはまさに地方公共団体、真にそういう 教育に対する立ち位置をしっかりとしたこういう形の中でやりなさいということの法律の改正であっ たわけでありますから、ただこれまでも行政運営委員会としての教育委員会のありよう、それと自治 体の長としての首長のあり方、これの関係はこれまでの政治的中立を保ちながらしっかりとこの地域 での教育行政が中立、公正の中に進められるということに対してのそういう組織構造であったわけで ありますので、そのことを踏まえれば、ただ村上市が向かうべき方向性、これは教育委員会も首長も 同一方向向かなければならないというふうに思っておりますので、先ほど教育長申し上げましたとお り、来週早々開催をさせていただきたいということで予定をいたしております。 〇議長(板垣一徳君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 以上で私の一般質問を終わります。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時47分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、5番、本間清人君の一般質問を許します。   5番、本間清人君。(拍手)           〔5番 本間清人君登壇〕 〇5番(本間清人君) 市民クラブの本間清人でございます。議長のお許しをいただきましたので、 私の一般質問をさせていただきたいと思います。今回の一般質問最後となります。皆様よろしくお願 いをいたします。   私の今回質問項目1点でございます。今後の市政方針について。@、今回の選挙を通じて、一番 市民に訴えてきた選挙公約について、その具体策をお聞かせください。   A、これからの村上市をどのようにしていくのか、とにかくすぐ始める施策はありますか。市長 としてこれだけはやるということがあればお聞かせください。   以上、1項目でございます。市長答弁の後、再質問させていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、本間議員の1項目のご質問についてお答えをいたします。   最初に1項目め、今後の市政運営についての1点目、選挙を通じて一番市民に訴えてきた選挙公 約とその具体策は何かとのお尋ねについてでございますが、私は「ひとりひとりの幸せのために」を 実現するための施策を丁寧に進める行政でありたいと訴えてまいりました。市民の数だけ幸せの形が あるわけでありますので、これを全てかなえるというのはなかなか難しいかもしれませんが、難しい からといって手をこまねいているだけでなく、一つ一つ何とかしたいという姿勢であり続けることが 最も必要なことでありますし、それが行政の役割であると強く意識をいたしております。そのために は、市民皆様のニーズ、こうありたいといった幸せ感と行政の果たすべき任務をしっかりとマッチさ せる仕組み、双方で意思の疎通が図れるような仕組みを構築していくことが必要であると考えており ます。その大きな役割を担っていただいているのが区長、総代の皆様でありますので、区長、総代の 皆様との連携を通じて市民一人一人からのニーズにお応えできるよう、地域固有の課題や市全体とし ての共通の課題、これらに対するさまざまな意見に耳を傾け、丁寧な対応を心がけていきたいと考え ております。   次に2点目、これからの村上市をどのようにしていくのか。すぐに始める施策はあるか。また、 これだけはやるということがあるかとのお尋ねについてでございますが、平成20年の合併の際に村 上市の将来像についてはその方向性を常に考慮し、人口減少を見通した財政運営ができるよう行財政 改革の取り組みを行ってまいりましたが、人口減少の進行が想像以上に早く、そして大きな課題とな ってきておりますので、昨年度から取り組んでおりますチャレンジプランに加え、地方版総合戦略の 積み上げを喫緊の課題として取り組むとともに、活気みなぎる元気なまちを目指してまいります。特 に日本海東北自動車道の朝日温海間の早期完成につきましては、開通による産業、観光への活性化は もとより、これまでも「命の道」として地域医療の維持、向上のためなくてはならないものとして取 り組んでまいりましたので、引き続き早期開通に向け、国県と協力しながら事業の進捗に努めてまい ります。   また、村上総合病院の移転新築に対する支援につきましては、日沿道とともに地域医療体制の向 上に資する市民の命の安全にかかわる最も重要な施策であると考えておりますので、新潟県厚生連と 協議しながら計画どおりの開院が図られますよう、本市といたしましても努力をいたしてまいります。   そして、岩船沖洋上風力発電の推進につきましても、地球環境に配慮した再生可能エネルギーの 導入と地域産業への波及効果が期待されているところでありますので、早期に事業化が図られるよう 支援してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ご答弁ありがとうございました。   まず、このたびの市長選挙に当たりまして、今まで一番上にいた事務局長が今度一番下の市長席 にお座りになられると。私は今回の選挙、残念ながら市長のほうの応援として選挙に参加できません でしたが、まずはもっておめでとうございます。市長とは、局長時代にいろいろお互い個人的なこと で酒も酌み交わし、いろいろ村上市のこと、また議会のこと、いろんなことをわずかな時間ではあり ましたが、お話ししてきたことはいっぱいありますので、その気持ちを考えれば、市長としてふさわ しかったのかなというふうには考えますが、1点気に入らないところも正直ございまして、その辺に ついてはやはりちょっときょうの質問の中でお聞きしていきたいなと。それは、選挙の出方なのです。 今回の選挙、市長は大滝前市長を継承すると。大滝市政を継承するということで今回の選挙上も闘っ てきたわけでありますが、大滝市長の何を今後継承していかれるのかをまずお聞かせいただきたいと 思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘のとおり、私今回大滝前市長の施策そのものを継承するという立 場をとらせていただいております。これまでも、選挙期間中お話を申し上げてきたわけでありますけ れども、平成20年の合併の際に私は職員でありました。当時山北町長でいらっしゃいました大滝前 市長、これは首長でありますので、この5人の首長と5市町村の職員の皆さんと積み上げてきた平成 20年の合併の際の村上市の将来像、これをつくり上げてきたのは私たちであるわけでありますので、 それは方向づけとしては間違っていなかったということを今でも信じておりますので、それを引き続 き継承をしていきながら、さらにそれに磨きをかけていくという立場であります。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 今回の選挙戦の結果を見ますと、確かに市長は1万8,330票おとりになり まして、当選されたわけであります。4人の候補者の合計、その日の投票数等を考えてみますと、全 体の投票者数は3万7,493、当日、期日前、不在者全て合わせてなのですけれども、しかしながら有 権者数は5万3,657、いわゆる7割を若干切る。3割の方は投票に行っていない。そして、なおかつ その中で1万8,330票ではありますけれども、ほかの3人の合計を比べますと、ほかの3人は1万 8,881、いわゆる市長の有権者に対する信任を得た高橋さんというところに丸をつけた部分に関しま して見れば、有権者の34%にしかすぎないわけであります。そうすると、その有権者の66%、3分 の2は市長を信任しないのだというふうに捉えた場合に、この数字を市長はどのように考えられます でしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 確かに数字的にはそういうふうな検証ができるのだろうと思いますけれども、 しかしながら今回の選挙戦を通じて私が肌で感じ、みずからの目で感じた部分、これにつきましては、 非常に大きなご支援をいただいているのだなという思いがあります。   それと同時に、確かに選挙でありますので、その有効投票数が伸びていかないの、それはなぜか ということをこれからはそれにつきましても検証しなければならないと思いますけれども、よく言わ れているのが選挙離れというふうな見方でありますけれども、しかしながら一番身近な首長の選挙で ありますので、ここをしっかりとそういうふうに持ってこれなかったというのは何らかの原因がある、 これは検証しますし、また少なからずそういう数字の結果が出ているということにつきましては、真 摯に受けとめてこれからしっかりと、私は6万4,000に対してという言い方をしてきておりますの で、その部分にも耳を傾け、目を向けるという姿勢で取り組みたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 今おっしゃったとおりのことでこれから4年間任期満了していただければと。 まだお若いわけですから、恐らく2期、3期と移行されて続けられるのでしょうけれども、そのとき ぜひともこの今の数字がもととして次の選挙、またその次の選挙は、もっともっと高橋邦芳というの を信頼していただけるような村上市政というふうにしていただきたいなというふうに思っております。   また、今回の選挙のやり方、また本人のこの出馬の仕方について若干質問させていただきますが、 皆さんご存じのように県議会議員が2人、そしてこの市会議員の後ろにおられる先生方の中でも16 市議の方が全て高橋邦芳さんを信任し、業界、団体、いろんなところが高橋さんを今回市長として担 がれました。今まで局長として行政マンをされていて、そして自分の後援会もない、政治経験も正直 言ってない、その方にこの業界団体は全てこぞって市長であるあなたを担いできたわけです。その辺 について、どうしてこのような知名度もなく、私も今回の選挙正直言っていろいろ歩きました。正直 言ってうちの候補以上に歩いたかもしれない。いろんなところでいろんな話聞きましたけれども、高 橋邦芳さんなんて顔も見たことないし、聞いたこともない、そういう話結構多かった。そこでいても やはり組織は強かった。その辺については、市長はどう思われますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今議員お話しされましたとおり、私はそういう立場で今回選挙戦に出馬をさ せていただきました。これにつきましては、私自身も市内くまなく歩かさせていただきました。その 際に、私の顔を承知していただいている方は、5月の初旬のころは皆無と言ってもいいぐらいの状態 でありました。   しかしながら、その後皆様方からご支援をいただく中で、私、皆さんその形でPRをしてくださ っている方々が全て私になった気持ちで、そういうふうな形で取り組んでいただきたいというような ことを何回かお話をさせていただきながら、そうやって浸透をしてきたということ、その結果だと思 っておりますし、そこに至った経緯といたしましては、やはり私を信頼をしていただいて、またこれ まで先ほどもちょっと申し上げましたが、平成20年の合併の際には私は職員の立場でありましたけ れども、それ以前に広域行政を考えれば、この地域全体をくまなくわかっておるという、そういう部 分についても評価をいただきながら、そこを信頼をしていただいて推していただいたのだろうと、こ ういうふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 恐らく市長が市長選に出ようと決めたのが大分前のお話なのだろうと。選挙 戦としてご自分が世間に公表されてからの期間は、確かに短期間ではありましたが、恐らく心に秘め ているものはかなり前からいずれ俺は市長になりたいのだというお気持ちあったと思うのです。それ は、私は市長の心の中わかりません。   今こういった中で、前市長がご病気になられ、本当であれば世間のうわさではいろんな形で副市 長が次の後継ではないかとか、議員の中から誰かが出るのではないかとかいろんなあった中で、正直 局長が市長にということで、多分予想どおりの方もいたのだろうし、ええっという方もいたのだろう と思います。今回ご自分がなぜこの村上市長になろうというふうに決めたのかをもう一度教えていた だきたい思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 確かに随分と前からということではないのでありますが、このたび大滝市長 の病気退任を受けて、それであれば今後の市政、これを継続をさせていかなければならないので、そ ういう選択肢もあるのかなというふうに考えたことは事実であります。   その中で、今議員おっしゃるとおり何人かの候補が挙がった中で、その中でやはり選挙でありま すので、この形を継続させていくための一番の必勝法ということでの選択をしていただいたのだとい うふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) それと、市長はこの議会の中でも当時最上階にいらっしゃって、見た目も多 分今全然違うでしょう。その中で、残念ながら先ほども言ったように、私は今回の選挙市長側ではあ りません。敵対する側で、選対の本部長を務めました。そういった議員だから、私正直自分の推した 市長が今まで市長になったこと一回もないのですが、いつも野党で転じています。その中でも市長、 選挙は選挙、これから例えば同じ議員の立場として、要望に関していや、おまえは俺のときの選挙に 応援してくれなかったねか。おまえの言うことは、何聞くばさやというような市長になるのか、その 辺は教えていただけますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) そうなりません。   私は、これまでもひとりひとりの幸せのためにということでありましたので、それは選挙であり ますから、当然他候補者には勝たなければならないという戦術を展開するはずです。それはお互いだ と思います。その結果のこの選択でありましたので、先ほども申し上げましたとおり、私は6万 4,000の幸せのためにという立場を変えるつもりは毛頭ありませんので、議員の皆様方ともしっかり とその辺は向き合っていきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ぜひそうしていただければありがたい。選挙は、これはどうしてもそのとき の立場だったり、またこんな小さいまちでありますので、いろんなしがらみあります。党の関係もあ るし、その中で敵対になったとしても、この中に入ったときにはやはり同じ思いでこの村上市をよく するのだという思いで、選挙には私は携わりませんでしたけれども、何とか私の言うことも若干聞い ていただければありがたいなというふうに思います。   それと、いろんな今選挙をやっている中、もしくは日本の政治の動向なんかを見ますと、例えば この間住民投票いたしました大阪市の橋本市長なんかもそうなのですが、今は佐賀県の私も視察に行 ってきたました武雄市の市長で樋渡さんという、議会を無視してでも自分のやることをぼんぼん進め る、すごく若くて、国の官僚、国の方が来たのですけれども、その武雄市の市長の樋渡さんもそうで したが、今回佐賀県の県知事選に出て残念ながら落選されました。しかし、落選されたのだけれども、 三条の国定市長に地方戦略何だったか、それの副団長だったか何かに何か選ばれて今度そこで仕事を されるみたいでありますが、今のその世の中の景況からいきますと、やっぱり日本は保守党からどう しても離れられないのだなというのは、そういった橋下市長であったり、樋渡さんのような自分が、 自分がと前へ進む、リーダーシップとられるリーダーは、今余り求められていないのだそうです。ど ちらかというと、つくられて、おまえはこの中でこういう道を歩く市長になっていればいいのだとか、 いや、おまえはこういうふうな中でこういう知事になっていればいいのだとかという市長や知事のほ うが喜ばれるのだそうです。これは、自民党が圧倒的な今数字を持っていまして、国政にしても何に しても自民党主権の今また政治に逆戻りしたわけでありますが、今回も正直市長の周りの方、選挙を やられた方、自民党関係の方、建設業界の方、いろんな団体、支持者の方がいらっしゃいました。本 当にふたをあけて終わっていれば、我々の選挙は戦車に対して竹やりで挑んでいたような選挙だった なというふうに感じておりますが、やっぱりそういった方々は、何で高橋邦芳さんを担いだのだろう。 それは、その業界や団体、そういったものの意向がやはり通っていただけるような市長をどうしても あの方々はつくりたい、そういった部分が私は強いと思うのですが、その辺いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然ご支援いただいた皆様方の意向というのは、最重要に考えていかなけれ ばならないというふうには思っております。   ただ、それと同時にやはり行政でありますので、市民のための幸せがどこにあるのか、市民に対 しての公平感、公正なものがどこにあるのか、これを度外視してそういうものに迎合することはあっ てはならないことだと思っております。ですから、今議員おっしゃるとおり、そういう形の中で勝た せていただいたことは事実でありますけれども、私がこれまで55年間生きてきた生きざま、これは 全くそういうようなことには迎合しないという立場でもありました。ですから、今回私はして動ぜず ということを前面に打ち出して選挙も闘ってきたつもりでありますので、その思いはこれからも変わ らないということであります。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 初心忘れるべからずという、これから恐らく市長は2期、3期、4期となっ ていくのだろうけれども、今どういった思いで市長になって、どういった方々に恩あったのか、その 辺はそれぞれやはり市長やっていただきたい。   私のほうが年下でこんな偉そうなことを言っておりますが、議会での答弁はやっぱり私はどっち かというと先輩でありますし、また日本という国は、どなたが言っていた、この間テレビでいいこと 言っていたので、これどこかで使おうかと思ったのです。日本は、50音の国ですよね、あいうえお。 日本という国は、あいから始まるという、あいうえおのあいから始まってをんで終わる、そういった 国なのだそうです。愛から始まって恩で終わる、このことについてだけはやはり市長もしこの言葉ど こかで聞かれていればあれですけれども、もし聞いていなかったらどこかで使っていただきたい。や はり愛から始まって恩で終わるのだよと。やっぱり全て愛でなければないのに、もし市長の選挙の中 に愛もなく、単なるそのような自分の都合だったり、利益優先型だったり、それは企業の方々は私も 企業やっていて利益上げるのがそれは企業に役目です。それはしようがない。守らなければいけない ものもあるし、社員のことの死活問題もある。売り上げを上げてやっぱり利益を出さなければいけな い、そのことはわかるのだけれども、それに行政がおもちゃになるような行政だけはやめてほしいと 思いますが、その辺もう一度いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然そうあるべきだと思います。   今回私を推していただいた多くの業界の皆様方も、この地域の経済をしっかりと支えている大き な力を持っていらっしゃる方々でありますので、その方々もしっかりとこの村上の地域経済を支えて いっていただかなければなりませんので、そういう施策も今後は展開していくのだろうと思います。   ただ、だからといってそういうものに流される、行政がそれの方向づけをそれに左右されるとい うようなことはあってはならない話でありますので、それは私はそういうふうにならないことを私自 身がお約束をしたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) お約束していただけましたので、よろしくお願いしたいなと思います。   それと、市長が私聞いていませんでした。初登庁の就任の挨拶、職員に対する訓示の中で、新聞 ですから、ちょっと見ていないので、そういうふうに言ったのかどうかあれなのですが、職員に対し 私は同志であるというような言い方をしたみたいな記事が出ておりました。行政マンだった市長がこ れからは政治マンとして、ましてやこの地域のトップリーダーとしてなられたわけでありますが、今 の現状の施策、いわゆる7割減という職員の人員の削減を今やっております、10人やめて3人とる という。その施策については、行政マンであったときと今市長に、これからは自分が施策として今度 どんどん自分のやりたいこと今後はできるわけです。その中で、今のその施策についてはどのように 考えていらっしゃいますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これは、平成20年の合併の際の退職者3割補充というのは約束事でありま したので、これをたがえるわけにはいかないという立場でずっときました、これまで7年間。しかし ながら、その中で1年、1年想像以上にやはり退職者がふえているというような状況ありまして、普 通退職だけを見ていけば、定年退職だけを見ていればその形でもあったのでしょうけれども、それよ りもちょっと早目に退職者がふえていったという状況があったので、合併後私は最後の2年間は庁議 メンバーでありましたので、その立場に立ってからは、少しその辺の速度を緩めたほうがいいのでは なかろうかというような発言もさせてもらったことがあります。   ですから、やっぱり時代、時代に合わせてそういうものは変化していって当然しかるべきなのだ ろうと思っておりまして、現在は村上市の職員につきましては760、これでまず一旦とめながら、こ れから退職者の3割補充、これを少し見直すべきだろうなと思っておりますし、あわせて言いますと、 専門職部分、保育士でありますとか、看護師でありますとか、技術職でありますとか、そういうとこ ろについては、また別建てで手当をしていかなければならない問題かなとも考えておりますので、そ の辺は検討して取り組みを早急に進めたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 私も、全く今と同じ考えで、市長もずっといろんな一般質問とか今まで議会 の中でいろいろ前市長とのやりとりを聞いている中で、今臨時職員の数、でも臨時職員は1年ごとに また契約で期末手当もない。それで、もらう金額にしたって9時、4時とかいろいろその時間体系あ るにしても、年間百数万とかその程度です。多分臨時職の方で200万いっている方いないでしょう。   でも、同じ仕事をしている中で職員の方々はその4倍、5倍の金額を年間でもらっているわけで す。やっぱりそこの中でたとえ3割補充というのであれば、4割補充、5割補充に戻してでも逆に臨 時職員の方を減らしていく。そして、職員をふやしていく、そういった方向性の施策もやっぱり必要 なのだろうと。特に保育園の保育士さんにしては、私1回いろんなそのことでやらせてもらいました が、やはり臨時職員の数が物すごく多いわけです。今法律も厳しくなって、例えば未満児に関しては 3人に対して職員が1人というようなことも決まってきているわけです。そうすると、やっぱりその 資格者がどうしてもいないと、なかなかその未満児の対応ができていかない。教室なんかは、増築し たりふえれば何とでもなっていくわけですが、やはり資格というのが大事になってくる。私も、やっ ぱりその同じ世代の子供を持っておりまして、ことし短大を卒業して、次女なのですけれども、その 友達も聖籠の短期大学で幼児教育課程を受けて保母さんの資格を持っている。でも、やはり村上市の 採用ではなくて胎内に行ったり、新発田で採用されている。それは、やっぱりおかしいのではないか。 だから、人口減だとか、地元に対して若手を埋める、女性を残すのだとかといつも施策としてどの市 長も言うのだけれども、やっていることに関しては、全く違う方向にやっているということが物すご く私腹立たしい。その辺について、もう一度市長はどう思われますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘のとおり、そういう実態があるのは私も承知をしております。   それが全く違う方向に行っているのかどうかというところは議論のあるところだと思いますけれ ども、市としてしっかりとその施策を進めようといって取り組むわけですから。ただ、現に今現状保 育士の数につきましては、職員と臨時職員が逆転している状況もあります。さらには、保育士を求め てもなかなか我が村上市の保育士として雇用をされたいと思う方が少ないというふうな状況もありま す。では、ここ何が問題なのかということで、その辺のところは検証を今進めているところでありま すけれども、ただ今後は処遇、待遇の部分も含めて、少しそれで改善するのかどうかまだ確信は持っ ておらないわけでありますけれども、一つの方法としてそういうことも考えながら対応していきたい というふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ひとつその辺の対応もよろしくお願いしたいなと思います。市長とはいろん なところでそういった話もしてきましたので、多分やってくれる方だろうと信じておりますので、何 とぞよろしくお願いします。   それと、ちょっと皆さんこの今私と反対側に座っている方の中で、合併当初の平成20年から、 初議会からずっと今そちらの席に座っている方なんていませんよね。いらっしゃいませんよね。とい うことは、副市長、あなただけなのです。次は、ちょっと副市長にご質問させていただきたい。三役 の中でも、今残っているのは、恐らく合併当初からお顔が変わっていないのは副市長だけですよね。 教育長は、今の教育長で3人目です。市長は今2人目。副市長は、ずっとこの7年数カ月副市長やら れています。副市長から見て、行政としては三役の中でも今一番古参でありますので、テレビで言え ばさきの副将軍、水戸光圀が一番強いわけです。副市長が多分一番強いのでしょう、今の中で。今副 市長から見て、新市長となった高橋邦芳さんに対し、何か期待すること、ご希望とかございますか。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 私の代は、議会当初からではなく9月1日付でなりましたので、5カ 月間は空白の機会がありました。それからまだ7年たっていませんであります。そんなことで、最古 参といえば、こっち側に座っているのは私が一番古くなりました。そんなことで、高橋新市長が誕生 したわけでありますけれども、この高橋新市長の誕生には大滝市長の病気療養というようなことの議 会途中での無念な、2期途中での無念な、やめざるを得ない、やっぱりそういう病気の状況があった ということであります。   そして、平成20年私どもが合併を選択してやってきた、その思いを合併の検証、またそれが本 当によかったのか悪かったのか、どういう方向で行けばよかったのか、それを託された選挙だと私も 一生懸命にやったつもりであります。そういうことで、合併がよかったということの市民からのが得 た。それにプラス、これからのやはり若い力でのプラスアルファの力を欲していたのかなということ で、新しい高橋市長に期待するものが多かったのではないかなと思っております。それを私どもは、 しっかりと今までの状況、いろいろ不満、不平もあったと思いますけれども、それらを検証しながら、 よりよい村上市発展のために、また本当に合併した、いろいろな不均衡と、また全体的なやはりまと まりというのは、まだまだ本来のあれではないと思いますので、その辺も私どもがつくった地域のま ちづくり協議会、それらを糧にこれからも支援をして、しっかりと地域で自立できるような形の市民、 村上市を一緒につくっていきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ちょっと聞きづらいことを副市長に聞きます。   普通新しい市長選挙でかわって、よその市町村でも村上市の今までもそうだったのですが、市長 がかわった場合に大体は辞表を出します。それは、ご自分が応援していなかった市長だったから、当 然市長がかわった場合には辞表を出していきますよね。今回は、大滝市長がいわゆる病気で辞表を出 されて急遽なったものだから、今高橋市長どういう形で継承して市長になられているか、同じ路線だ からいいのかといえばそうなのかもしれませんが、普通はけじめとして自分が仕える市長がかわった ときに、大体どの市町村も副市長は辞表を出されるというのが多いようであります。その辺、副市長 はまだずっと任期まで当然副市長でいらっしゃる。 〇議長(板垣一徳君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 大滝市長の後継というようなことを私どもも一生懸命に一緒にやらせ ていただきました。当然ほかの候補が市長になれば、辞表は提出する覚悟でそういう準備はしており ました。そして、新しい高橋市長になりまして、初登庁して市長室に入った時点で、私と教育長、2 人して進退伺をさせていただきました。口頭でありますけれども、辞表は辞表として支度はしていな かったのですけれども、その中で引き続きやっていただきたいということの命令を下されましたので、 そういう形で私ども一生懸命にまた支えて任期まではやっていきたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) では、市長にお聞きします。   市長、今副市長の言ったとおりなのでしょうけれども、自分が今トップになったときに、やはり どうしても新しいことをやっていきたい。自分が新しくして、例えば右腕、左腕となる者も、やはり 自分としては使いやすい人を選びたいというのがこれ当たり前だと思います。でも、選挙を考えたり、 今まで7年間の中のスパンを考えますと、大滝市長とずっとともにしてきた副市長は、やはりいてい ただいたほうがご自分のこれからやる中での施策としていろいろなアドバイスももらうだろうしとい うことで残されたのか、その辺どんなものなのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今ほど副市長のほうから申し上げましたことは事実であります。私も、これ まで大滝前市長の市政を継承するという立場でありましたので、今ほど副市長が申し上げましたとお り、任期まではということでございましたので、私は頼みますというお話をしたということでありま す。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ということは、任期までは今の副市長のこの三役体制、そして教育長にして も、これからは市長の任命制度に変わったわけでありますから、そのときには一新されるのか、これ は今なったばかりですので、来年の9月のときの議会に提出されてくるのでしょうし、そのときまた いろいろお話しさせていただければ。その前に、私はもう選挙がございますので、そこまで私もおれ るかどうか。いた場合には、いろいろそういったこともお話しさせていただければありがたい。   それで、今回の一般質問の中で、いろんな施策、市政の中に人口減少問題やはりどうしても最重 要な課題だということで市長ずっとおっしゃっておりました。その中で、その人口減少や子育て支援 については、市長の考え方をずっと今回聞いておりますと、どうもその具体策が見えてこないのです。 歯どめをかけなければいけないとか、そのことの現状を維持することがまず大事であって、ふやすこ と云々よりも、まずは減らさないことなのだとは言うのだけれども、ではどうすれば減らないのか、 どうすれば歯どめかかるのか、その具体策がいや、ここにくさびを打つのだよとか、ここでくぎ打ち ますよとかというようなものが何も聞こえてこないのです。その辺、今回実は市民厚生常任委員会で 今行政視察の計画をしている中に、一つの候補地としてこの間の日曜日の朝のワイドショーでやって いた、紹介されたのが石川県の川北町という金沢と小松のちょうど中間地に位置する町なのだそうで す。ここは出生率というか、女性の若い奥様方の何か出産率といったか、それが日本一のまちで、非 常に子育て支援に関して充実しているのです。ですので、そこを勉強しに行きたいなと。今回前の市 長のときも言っていました。議員の了解も得なければいけないのですけれども、例えば福祉課の長課 長とか、この辺一緒に子育て支援の実際現場でやっている職員なんかも同行させて、たとえ同行させ なくても、我々が行ったところに後からまた職員研修に、そういう今日本でそういった部分の先進地 にぜひともやはり勉強しに行くべきだと私は思っているのですが、その辺市長いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまでも、そういう形のご提案を何回かいただいておると思います。ぜひ 機会があれば、そういう形で行くということは必要なのだろうというふうに思っております。   議会のお立場と職員の施策を打つ側の立場として、その辺のところをどういう状況なのかという ことを見聞するのは非常に私も重要なことでありますし、効果的だというふうに思っております。で すから、そういう機会がもし可能なのであれば捉えて、一緒に同行させていただきながら見聞を広げ るというのは必要なことだろうというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) そして、今回いろいろ言っている中での人口減ですとか、歯どめ、現状維持 だと市長はずっとおっしゃっていました。その中で、今の段階で市長はどういった特効薬、これに対 する特効薬ないでしょう。ただ、その施策として、私としてはこういったことをやっていきたいのだ というようなことがもしあれば、教えていただきたいなと思います。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 本当に特効薬があれば、ぜひそれを買ってでも投入したいというふうに思っ ているのでありますが、なかなかそれが見つけられません。   それぞれの地域によって、また特効薬も違うのだろうと思うのです、よく効く薬も違うのだろう と思います。まず、村上はどういうふうな状況で、どういうものが一番適当なのかということも見き わめなければならない。そのためには、いろいろな施策を打っていかなければならない。ですから、 子育て支援の部分は、特に強調させていただいたわけでありますけれども、医療費の無料化の拡充の 部分も含めて、やはり産み育てやすい環境もつくっていかなければならない。そうすることによって、 実は村上の場合は特殊出生率が高い地域であるのですけれども、それにもかかわらず人口は減ってい るというふうな状況があるわけでありますので、その辺のところの問題を検証したりとか、そうする とやはり流出する人口が余計なわけです。それでは、これをとどめておかなければならない。とどめ るためには何をすべきか。やはりここで住むこと、暮らすことが幸せにつながるようなまちでなけれ ばならない。では、何でそれがそれにつながらないのかというところを一つ一つ丁寧に見つけ出して 進めていくことが必要だと思っておりますので、なかなかその具体策を明確に、ここぞというと、こ こだというものというものがなかなか見出せない状況ではありますけれども、幾つかのそういうもの を進めながらそこの中で検証をしていきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ありがとうございました。   ぜひこれは本当に我々も一生懸命何か頑張らねばないなというように思っております。〔質問終 了時間10分前の予告ブザーあり〕前から市長ともいろいろ話ししていました。議員だって26人も いる。そこにはいろいろな……今25人になりましたけれども、やっぱりブレーンがそれぞれあった り違うわけです。この地域だけではなくても、県外であったり、下手すれば外国の方と交流がある方 もいらっしゃるかもしれない。そういった中で、やはり市のプロジェクトチームなどをつくって、議 会だ、行政だかかわらず一緒に交わった中でいろいろな知恵を、そして人脈を使った中で、例えば企 業誘致にしてもそう、そういった病院問題もそう、そういったことをやはり一つ一つ解決できるよう な村上市にぜひしていただく私は市長だと思っていますので、その辺市長いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) おっしゃるとおりだと思います。   常々私の、二元代表制でありますので、議会の皆様方には敬意を表しながら、また尊敬も申し上 げているわけでありますけれども、立場はこうなりましたので。しかしながら、やはり市民一人一人 の幸せを目指しているというこの方向性はお互い変わらないわけでありますので、ぜひその辺のとこ ろはしっかり手を組んで取り組みを進めることができれば、これにまさるものはないというふうに思 っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) よろしくお願いします。   これ何年か前にも紹介しました。19人の青年市長、日本青年市長会というのがあるのだそうで すが、当時これは5年前に発行されていますから、30代、40代、50代の市長もいらっしゃいます。 この50代の市長が自分が初当選したときには20代だった市長なのです。その方々のいろんな思い とか、そういったことが書いてある「市長の夢」という日本ドリームという、いろんな夢を書いた本 の中の一つが市長の夢という本なのです。この中に、いろんな19人の市長にこの著者が質問する。 その質問です。市長の一番の仕事は何ですかという質問に対して、もし市長だったら何とお答えにな られますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 市民一人一人の生命、財産を守るということだと思います。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 非常にそういったことなのですけれども、この市長のドリームの中に、いろ んな、2つぐらいちょっと挙げます。   現場を見ること、市民の幸せや痛みに寄り添う、そこで生きる人の心を感じる、それ以上のこと はないと思います。これは、松阪市長の山中市長という方。それと、一番の仕事は、市民の皆様から お預かりした税金をいかに無駄なく有効に市民生活や市民福祉の向上に使うかということ、ここに知 恵を絞るということに尽きますね、これは浜松市長の鈴木さんという人です。いろんなその見方当然 あると思いますが、ぜひとも市長もご自分の希望する職務に今つかれたわけですから、ぜひ誇りとそ ういった市民一人一人の幸せと言っているわけですので、最後の最後までその辺頑張っていただきた いなというふうに思います。   最後になりました。ちょっと時間も少ないのですけれども、また選挙はいろいろあります。そこ にこういった投稿をいただきました。それは、選挙のことではありません。市の内部のことでありま す。ちょっとだけご紹介させていただきますので、また市長の所感をお聞きしたいと思います。市議 会議員、本間清人様。途中いろいろなことも書いてありますが、ちょっとその辺は抜きます。この村 上市役所の組織と合併後、急速に低下した職員の資質とそれを容認する組織風土を改善していただき たいと考えていますということであります。それは、とりもなおさず市民サービスに直結することだ からです。例を申し上げます。@、私の上司はほぼ1時間置きに職員用喫煙場所へ行き、15分以上 帰ってきません。その影響か、ほかの職員もよく喫煙のため席を外すようになりました。課長も総務 課も状況を知りながら、勤務時間中の喫煙を注意しようとしません。恐らく支所も同様でしょう。A、 職員能力は適性を捉えた人事異動がなされてません。管理職は年齢順、しかも副市長の覚えのいい方 から登用されています。意欲ある若手職員にとっては、人事とはこんなものかとあきれるばかりです。 以上は一例ですが、幾らモチベーションを上げろと言われても、何の対策もせず上がるものではあり ませんという投稿、これ〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕実例なら名前等いつも書いてくれ ると私もいろいろその人と話しできるので、ありがたいのですが、なかなかこういうのというのは実 名では書いてこない。これ事実かどうかは別として、そういったものが内部ではあるのだろうと。こ の辺も、大滝市政の7年間の怠慢にあった部分の、副市長も改めて責任がある部分もあるのではない かなと私は思っているわけです。総務課長、総務課長も今こういった中で、総務課もこういった事実 がわかりながら目を閉じているというような状況であると、これ本当のことですか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 職員の喫煙時間については、事あるたびに注意勧告を行ってきたわけで ございますが、最近しているかというと決してそうではないというふうに感じておりますので、なお 再三注意をしたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 喫煙なんていうのは、一つの心の日曜日でありますから、別にこんなのやめ ろと言う必要もないのだし、いいのでしょうけれども、例えば私も建設業の中で今現場、昔は私が動 いたころなんていうのは、ヘルメットかぶらずに屋根の上上がろうが安全帯締めなくて上がろうが何 でもなかったです。それで、現場もくわえたばこでボード張ったり、屋根の上上がったりしたって監 督さんも何も注意しなかった。帰りは、もう現場で上がり酒飲んで、今これ時効ですけれども、監督 さんからお酒もらって、上がり酒だ、1杯飲んでいけみたいな時代でした。でも、今そんなことは全 くまかり通らない。現場の中では、これはお客さんに対して仕上げてお渡しするものだから、傷つけ てはならない。だめな商品をお客さんに渡すわけにはいかない。だから、現場内では絶対、今どの現 場も恐らく禁煙なはずです。そうすると、職人もたばこ吸いたいけれども、結局8時の朝礼から10 時の一服、そして10時の一服終わってから12時の一服、そして3時の一服、帰るまで、この間の 就業中は一切たばこは吸っていません、職人さんも。うちの職人さんも、いろんな気性が荒い者とか、 背中にいろいろ書いた者とかもいるかもしれないけれども、そんな者でさえもちゃんとそのルールは 守っています。だから、その辺はきちんと、市長どうでしょうか、そういったコンプライアンスとい うか、そういったものはしっかり作成された中でこういったようなものが新しい職員から出ることの ないような行政スタイルにしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) まさにそういった部分が非常に大切だなというふうに思っております。   私は、今回先ほどちょっとお話も出ましたけれども、初登庁のときの訓示で、皆さんとは同志だ ということを申し上げました。職員一人一人と同じ立場でしっかりと市民に向き合いたいという思い で伝えたつもりであります。少なからずそれが内部の組織の中でそういうふうに思われるようなこと があるとしたならば、これはやっぱり改善をしなければならないというふうに思っておりますので、 しっかりとそういう部分についても耳を傾けたいというふうに思っております。   また、1回そういう形で大きく発言をしますと、そのときはいいのですけれども、また徐々に時 間の経過とともにそれが薄れていくというのも、これも否めない事実だと思いますので、今総務課長 申し上げましたとおり、しっかりと日常的にそういうことを再三再四申し上げるような、そういう体 制づくりも必要だなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ぜひ市長は、我々と一緒に若手の職員とああいう対話を求める会も立ち上げ てきたわけです。これは、私もずっと議員なってから局長時代に、こういったのがあればいいなと思 って、もっといろんな方の意見を吸い上げるような場があればいいなというふうにやってきたわけで すから、ぜひ市長の立場になられても、その辺のことは我々とも一緒になって続けていただければあ りがたいなと思っていますが、最後いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ようやく組織にたどり着いたという思いを強くいたしておりますので、ぜひ そういうことはしっかりと取り組みを進めさせてもらいたいと思います。   さらには、今回は副参事、課長補佐級ぐらいだったと思いますけれども、もっともっと若手職員 と連携がとれるような仕組みがあってもいいなと思いますので、その辺のところも今後進めていきた いと思いますので、何とぞその辺は逆によろしくお願いをいたしたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) いろいろご質問させていただきましたが、本当にまだまだいっぱい質問する ことあります。しかし、時間は短くてこの程度できょうは終わりますが、ぜひとも市長、新しい市長 になったわけでありますから、村上のことをひとつお願い申し上げまして、私の一般質問終わります。 (拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで本間清人君の一般質問を終わります。   以上で今定例会の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会をいたします。   なお、明日24日から第1委員会室において各常任委員会が開催をされますので、定刻までにご 参集をください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 1時50分  散 会