平成27年村上市議会第2回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成27年7月13日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(25名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    14番   三  田  敏  秋  君   15番   小  池     晃  君    17番   長 谷 川     孝  君   18番   滝  沢  武  司  君    19番   小  林  重  平  君   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長 高   橋   邦   芳   君        副  市  長 鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     佐   藤   勝   則   君        税 務 課 長    加   藤   良   成 君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     建   部   昌   文   君        建 設 課 長    中   村 則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    米   山       聡   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長     遠   山   昭   一   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        書     記    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いをいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(板垣一徳君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、12番、川崎健二君、24番、山田勉君を指名をい たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(板垣一徳君) 日程第2、一般質問を行います。   今定例会の一般質問通告者は15名でした。質問の順序は、お手元に配付の一般質問通告書のと おりに行います。本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、25番、片野鉄雄君の一般質問を許します。   25番、片野鉄雄君。           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、一般質問をさ せていただきます。   まずもって、さきの市長選挙におきまして前大滝市長の後継者として、「1人はみんなのために、 みんなは1人のために」、「和して同ぜず」、そして「市民一人一人の幸せのために」という高邁な 信念を持って、短期決戦ながら見事当選の栄誉を果たされました高橋新市長に深甚なる敬意を表しま すとともに、選挙で掲げられましたモットー実現のために臆することなく精進、努力していただけま すよう、ひとえにお願い申し上げる次第であります。   さて、今回私が通告をさせていただきました一般質問は4項目であります。1つ、子育て支援策 の充実について。@、現在村上市では、国の「子ども・子育て支援法」の制定を受けて平成27年度 から「村上市子ども・子育て支援事業計画」を策定し、さまざまな事業に取り組んでいます。また、 人口減少問題対策の「チャレンジプラン」においてもいろいろな政策を打ち出しているようですが、 改善すべき点がありましたらお聞かせいただきたいと思います。   A、「地域で子育て」を合言葉に成果を上げているところもあります。父親、母親が元気になっ て帰れる場所づくりをモットーに活躍している民間の団体が市内にありますが、市も連携してはどう でしょうか。   B、村上市では「託児所」の不足や保育園の待機児童の問題はないでしょうか。また、国、県の 支援を活用し、保育園、幼稚園とも第2子から無料にすることを検討してはいかがでしょうか。   2、市町村合併について。@、合併をして8年目になります。各支所の職員も少なくなり、行政 サービスが低下しないようにどのような対策をとっていますか。   A、もっと支所と本庁とは連携を密にし、住民の要望に対し速やかに対処すべきと考えますが、 どのような工夫をされていますか。また、「合併をしたら役所が遠くなった、サービスが悪くなった」 と言われないように、支所、本庁とも民間を見習ってスピーディーに対処していただきたいが、いか がでしょうか。   B、合併により面積も広くなり、観光資源などの地域資源がふえました。常にアンテナを張り、 スケールメリットを生かしたアイデアがあったらお伺いしたいと思います   3、景気対策と経済活性化について。@、人、物、お金、情報がスピーディーにより多く動くこ とが経済活性化の基本と思います。住宅リフォーム補助事業を早期に導入することはできないでしょ うか。   A、雇用対策こそ定住促進、人口減少対策の基本と考えます。行政の担当者は、市内中小企業の 実態と経営者の声を常に聞き、タイムリーに支援の手を打つべきではないでしょうか。企業は自助努 力が基本ですが、行政は民間の企業を理解し、応援する気持ちを持つべきと思います。市長の考え方 と、これからの方策についてお伺いいたします。   4、村上市の情報発信について。世の中の動き、特に政治、経済、社会の最新の情報を敏感に捉 え、市政にプラス反映させることが大切であると同時に、村上市のよき情報を広く発信していくこと は市民のみならず、地域経済活性化のためには極めて重要であると思います。村上市でも先進他市の ように、公式のフェイスブックを開設する考えはないでしょうか。   一通りご答弁いただいた後、再質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) おはようございます。それでは、片野議員の4項目のご質問について順次お 答えをいたします。   最初に、1項目め、子育て支援策の充実についての1点目、村上市子ども・子育て支援事業計画 及び人口減少問題対策チャレンジプランの改善すべき点は何かとのお尋ねについてでございますが、 村上市子ども・子育て支援事業計画は、平成27年度から向こう5年間の計画であり、人口減少問題 対策チャレンジプランにおいては、平成26年度から始まった計画でありますので、今後の取り組み を行う中において改善点を見出すことになります。今後は法律及び計画の定めに従い、個別事業の進 捗状況や計画全体の成果について点検・評価を行い、施策の改善等につなげていくことになります。   次に、2点目、父親、母親が元気になって帰れる場所づくりをモットーに活躍している民間の団 体が市内にあるが、市も連携してはどうかとのお尋ねについてでございますが、支援の対象を限定せ ず、家族全体を支援するための場所づくりをしておられる民間団体があるということは承知をしてお りますし、子育て支援の一役を担う重要な存在であると認識しております。これまで市の施設におき まして、それらの団体活動をご紹介させていただき、一部の団体では既に連携して事業を実施いたし ておりますので、今後は各団体との連携をさらに強めてまいりたいと考えております。   次に、3点目、村上市の待機児童数に問題はないのか、また国、県の支援を活用して保育園、幼 稚園とも第2子から無料にすることを検討してはどうかとのお尋ねについてでございますが、本年4 月1日現在、本市の待機児童数は、制度上「0人」でありますが、保護者の希望する保育園に入るこ とのできない場合もあります。また、出生状況はここ10年間横ばい傾向にありますが、母親の就労 や核家族の増加により、3歳未満児の保育園の利用希望者が多くなってきています。このため、3歳 未満児の受け入れを少しでも多くし、保護者の負担を軽減するために今年度から施行されました「子 ども・子育て支援法」に基づき、これまで無認可であった市内の託児所2カ所と事業所内保育所1カ 所の計3施設を市が認可した事業所として、4月からスタートしたところであります。   次に、第2子から無料にすることの検討についてでありますが、特定教育・保育施設を利用する 場合は、同時に通う第2子、第3子の保育料の軽減、いわゆる多子軽減については、同一世帯から保 育園に複数の子供が通っている場合、第2子半額、第3子以降0円という国の制度と同様の軽減措置 をいたしております。お尋ねの国、県の支援を活用した保育料の無料化につきましては、全国の自治 体の中で過疎対策事業債を活用したソフト事業により保育料の補助事業を実施している例があること は承知をいたしております。少子化対策、子育て支援対策としては有効な施策として認識しており、 今後事業の優先度等を勘案しながら検討してまいりたいと考えております。   次に、2項目め、市町村合併についての1点目、各支所の行政サービスが低下しないようにどの ような対策をとっているかとのお尋ねについてでございますが、少ない職員でも対応できるよう平成 26年度に各支所の市民生活課・地域福祉課を地域振興課へ統合し、迅速かつ効率的な組織体制とし ております。また、行政サービスが低下しないよう本庁に集約できる業務を洗い出し、それぞれの担 当部署と協議を行い、本庁への業務集約を図ってまいりました。   次に、2点目、住民の要望に対し速やかに対処すべき工夫や支所、本庁とも民間を見習ってスピ ーディーに対処できないかとのお尋ねについてでございますが、昨年度から支所権限で執行できる緊 急対応経費を予算化しているほか、これまでも柔軟な住民対応を可能とするため、縦割りを排除した 横断的な組織体制の確立を図っております。また、本庁・支所の情報共有を図り、業務の検証と見直 しを行いながら、住民の身近な行政として利用しやすい窓口サービスと協働のまちづくりを進めてい るところであります。なお、本庁・支所にかかわらず、住民の意見にしっかりと耳を傾け、対応して いくことが何よりも大切であると考えております。   次に、3点目、合併によりふえた地域資源について、スケールメリットを生かしたアイデアはな いかとのお尋ねについてでございますが、本市には市町村合併により温泉、自然景観、道の駅、食、 体験交流、伝統文化などの観光資源が豊富になりました。これら観光資源を複合的に組み合わせ、滞 在型や周辺自治体との連携による周遊ルートを設定したりして、ホームページや観光パンフレットな どで本市観光魅力を総合的に情報発信することなどにより、スケールメリットを生かしてまいりたい と考えております。   次に、3項目め、景気対策と経済活性化についての1点目、住宅リフォーム補助事業を早期に導 入することはできないかとのお尋ねについてでございますが、本市の厳しい経済状況を打開し、地域 経済の活性化と市民の生活環境の向上を図るためにも、住宅リフォーム補助事業についてはできるだ け早い時期に実施するため、今定例会への追加議案として提案させていただくよう準備を進めている ところであります。   次に、2点目、民間企業を理解し、応援することについての考え方とこれからの方策についての お尋ねでございますが、中小企業や小規模企業者は安定した雇用を確保して市民生活を支えるととも に、地域経済の活性化や産業振興を図っていく上で、その役割は重要であると考えております。これ からの方策については、現在(仮称)村上市中小企業振興条例の検討とあわせ、関係団体及び事業者 を構成メンバーとする「座談会」を設け、中小企業等の支援策の策定作業を進めているところであり ます。6月に市内の中小企業を対象にアンケート調査を実施し、現在集計及び分析作業を進めており ますので、この結果も反映した、より実効性のある方策にしていきたいと考えております。   次に、4項目め、村上市の情報発信について、公式のフェイスブックを開設する考えはないかと のお尋ねについてでございますが、フェイスブックは基本的に登録している人に対して簡単に情報発 信でき、かつ情報伝達も早く、拡散性が高いなどの大きなメリットもございますが、その反面、誤っ た情報や不適切な発言がインターネット上から全世界に向けて発信された場合、大きな問題となると いうリスクもあります。現在、村上市観光協会や各地域まちづくり協議会などが既に開設し、積極的 に情報発信をしておりますが、開設に当たってはその成果等を十分に検証し、行政情報としての発信 のあり方や範囲等について検討が必要と考えております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 一通りご答弁ありがとうございました。質問の順序はちょっと逆になった りして恐縮ですが、最初に情報発信の件でございます。今ほどご答弁で、いろいろ問題が生じても困 るので慎重に検討したいという、そういうご答弁だったかと思いますが、市長ご承知のように東日本 大震災のとき、南相馬市の4年前、南相馬市の桜井市長がユーチューブでもって被害情報をいち早く 全世界に発信したと、これは有名ですけれども、そういう現場の状況が非常に全世界に広く知れ渡っ て、その後の対応に迅速な対応ができたという経緯がございます。災害のときばかりではないのです けれども、私はぜひ前向きにこの問題に取り組んでいただければありがたいなと思うのですが、セキ ュリティーの問題ですけれども、新潟県ちょっと調べましたらフェイスブック13件やっています。 ツイッターも7件ほどやっております。南相馬市の場合は公式のツイッターと公式のフェイスブック ページと、これを相馬市はご承知のように人口現在6万3,000、それで2011年の3月の大津波の地 震の状況、今でもユーチューブ見るとアップロードされていますから見ることできます。県のフェイ スブックのところに、こういうことが書いてあります。「第三者からの書き込まれた内容の真偽やリ ンク先の信頼性に関して県が保証するものでありません」と、こういうふうにはっきり書いています ので、その辺も十分研究されてぜひ開設してもらいたいと思うのですが、経費については、あるいは 担当部署、もし開設するとすれば経費がどのくらいかかるのか、あるいは担当部署はどこになるのか、 その辺をちょっとお聞きしたいと思いますが。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 担当部署は政策推進課になります。それから、開設に当たっての費 用なのですが、アカウントを取得して登録すること自体が無料ですので、お金はかからないと。ただ 広告掲載とか有料のコンテンツを利用する場合は掲載費用がかかります。   以上です。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) フェイスブックを含めたSNS、ソーシャル・ネットワーク・サービスの有 効性というのは非常に承知をしておりますので、今回リスクについてはそれ懸念されるのだけれども、 それをクリアした状況の中で、その使用が非常に効果を出している。メリットのほうが大きいかなと いうふうに思っておりますので、積極的に開設に向けて検討したいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 新しい村上市が高橋市長のもと、そういった情報発信を積極的に前向きに 取り組んでいただければありがたいと思います。   それから、景気対策、経済対策でございますが、今ほどのご答弁で1つ、住宅リフォーム補助事 業、あるいは私は建築関連の補助事業ということで申し上げたのですが、これにつきましては何か追 加議案で予算的なことを提案されるというようなことで、多分結構だと思うのですが、いろいろ事業 する前にやっぱり財源が問題ですので、市独自の財源があれば結構なのですが、どれぐらいの予算規 模になりそうですか。それは、追加議案出たときにまた審議されるのでしょうけれども、アウトライ ンというか、例えば2,000万とか1,000万とか3,000万とか、差し支えない範囲でちょっとお聞き したいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 予算規模につきましては、3,000万円を計上を予定してございます。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 追加議案でまた出されるでしょうから、またそのときにご説明お聞きした いと思います。   それから、これは政策推進課でしょうか、国のまち・ひと・しごと創生本部が地域経済分析シス テムというのを、これ5月に提起をしまして、各自治体で経済活性化するに自治体が情報とか、そう いったデータをフルに生かしてそれに即した政策立案をしてほしいというようなことで、いわゆるリ ーサスですね、これも提案されています。これ村上市では活用するお考えありますか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 今現在総合戦略の策定については、庁内を中心に仕事は進めている わけなのですが、それの分析については今のところまた検討しております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) これは、一般質問の通告にしておかなかったので恐縮なのですが、この売 りが絞り込み、検索が非常にできると、いろんな内容、分野、対象者とか、それから一覧表示もでき ると、すぐわかると、比較表示もできるということが3つの特徴だということ出ておりますが、ぜひ やっぱり行政のやる気といいますか、そういう勉強してやる気が政策立案につながるわけであります ので、どうでしょうか、こういった資料もフルに生かして村上市もやってもらいたいと思いますが、 市長はその辺いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然いろんなそういう方策を講じながら、分析がスムーズにいくということ が大切、その先にそれを踏まえた形での方向性をつくり上げていくという意味では必要だと思います ので、それに限らずいろいろな形、どれが一番効果的で有用なのかということを検討させていただき たいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ前向きにご検討いただければありがたいと思います。   それから、合併に関してちょっとお聞きしたいと思います。先ほどご答弁でいろいろ改善とか、 いろいろやられるということですが、防災、いざ地震が来た、いざ何かのときにやっぱり拠点になる のは支所でありまして、もう一つは地域の住民のよりどころといいますか、燃えてなくなってしまえ ば非常に寂しい限りでございますので、学校もそうなんですけれども、地域住民のよりどころ、非常 に大事な役割を持っております。先ほどのご答弁で、支所でもって決裁できる経費もふやされたとい うことですが、本庁の決裁がないとできないという事業もちろんありますけれども、ちょっとしたの は支所でもって対応できるということだと思いますが、予算書に出ていたかもしれませんけれども、 各支所で増額した緊急対応経費というのはどのぐらいでございますか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 平成27年度におきましては、50万でございます。ただその金額につき ましては、今後やはり支所で決裁できる金額等についてはもう少し上げる必要があるのではなかろう うかという話も今現在出ておりますので、今後対応してまいりたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) やはり例えば神林支所でそういうふうに緊急に何か直してもらいたいとか、 何かしてもらいたいというときに、50万、無駄遣いしたほういいというのではないですけれども、 もう少し緊急のあれとしてはふやしてもらえばと思います。ぜひご検討ください。   それから、各支所というのは極めて重要な存在なのですが、各支所長さんに時間もちょっとある ようですからお聞きしたいのですが、どうしても行革で人数も減っていますから、いろいろご苦労も あると思いますが、その中でやはり住民のよりどころ、そういった本庁と支所との情報共有とか、大 事なことあると思いますが、各支所の職員の方どんなふうな支所長の方針を指導しておられるか、大 変恐縮ですが、山北さんのほうからちょっとお聞かせ願えればありがたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 山北支所長。 〇山北支所長(五十嵐好勝君) 山北支所の場合は、毎月課長、課長補佐会議を開いております。そ こでそれぞれの問題点を協議し、速やかに実施しているということであります。 〇議長(板垣一徳君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(齋藤泰輝君) 朝日支所ですが、山北と同様に定期的に課長補佐の管理職会議を開催 して情報の共有に努めております。それと、ことしちょっと相談メモというような形で、ちょっと紙 版にしまして、多課にまたがることをよくわかるような形で少し踏み込んだ状態にしてやっておりま す。 〇議長(板垣一徳君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(小川 剛君) 荒川支所でも他の支所と同様に室長以上の会議を不定期に、事あるご とに開催し、情報の共有に努めております。 〇議長(板垣一徳君) 神林支所長。 〇神林支所長(鈴木芳晴君) 今ほど申し上げました各支所と同じようでございますけれども、支所 として月に1回、課長会議を開催しておりますし、地域振興課といたしまして、毎週月曜日の午後4 時から補佐を集めて調整会議を行っています。それとあわせまして、私のモットーといたしまして、 やはり少ない人数での業務をこなすために当然事務の効率化を図っていくわけでございますが、その ためには職員の資質の向上を図っていくということで、勉強会または職員提案等を私のほうに上げて いただくようなことを行っております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ありがとうございます。それぞれ努力されておると思いますが、支所の存 在というのは、今市長からもお話しありましたように極めて重要でありますので、緊急の場合の対応 調整は月1回だからそれまで待ってくれということはないでしょうから、やっぱり臨機応変に対応で きるようにスピーディーに、住民の方が何か要望したり聞いても返事がない。なかなか回答がないと 一番困るので、民間であればその会社に対してどうなのだと言えば、すぐ答えが返ってきます。でき る、できない、これ役所の場合は非常に誰が責任があるのか、何かそういう楽だというのか、そうい うこともありますので、住民の要望をよく把握されまして、速やかに対応してもらえばありがたいと 思います。   次に、子育て支援についてであります。一通りご答弁いただきましたが、出生率が9年ぶりに減 少して1.4になったと、国、県挙げてこのままではうまくないということで、いろいろ独自の施策と か取り組んではおります。それで、村上市も先ほどのご答弁のように、支援計画あるいはチャレンジ プラン、改善すべき点については今始まったばかりですから、今後の動きを見て対応したいというこ とでございました。それから、民間団体については、既に連携しているところもあるし、幅広く各団 体に呼びかけていきたいというご答弁でありますので、よろしくお願いしたいと思います。   それから、託児所についても、ことし4月からふやしたというお話でございました。これは、担 当者がわかるのかな、村上市は出生率がここ数年横ばいであったということですけれども、ちょっと 私知らないで、わからないで恐縮なのですが、どれくらいだったのですか。 〇議長(板垣一徳君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 人口ビジョンの関係で、今調査したものがあるのですけれども、正 確な今数字持っていないのですけれども、後で答弁させていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 1.5なのだか、6なのだか、ご夫婦で2人以上でないと人口減るの決まっ ていますから、全国平均1.42ですか、それでこのように本当はそれも分析して新しい市長さんに村 上市の出生率の目標は幾らだということを本当はお聞きしたかったのですが、そこまで今回は何です けれども、それで人口ふやして出生率が1.97とか、あるいは2.81とか、さまざまあります。もっと も人口規模が町とか村単位のところが余計なようですが、出生率、問題は財源なのです。補助金制度、 例えばこの前ごらんになった方もあると思いますが、島根県の邑南町テレビやっていました。日本一 の子育て支援やると、それで中学校卒業まで医療費は無料にすると、村上市の場合はこれも9月1日 から高校まで村上市やります。これはいいのですが、それから第2子目の保育料全額無料と、村上市 の場合今のところ半額です。第3子目から0円ですが。それから、町そのものが担当課設けまして、 定住促進課ということで、そういう仕事をあっせんしたり、そういうこともやっています。そして、 その財源はどうしたかというと、過疎債を活用して、5億5,000万の過疎債を充てた、そういうよ うなこと出ておりましたけれども、こういう事例。   それから、これは鹿児島県徳之島のほうの町です。伊仙町というところですが、出生率2.8と、 この財源をどうしたかといいますと、高齢者向けの敬老祝い金を減額したというようなことも出てお りました。これは、そういうやり方ですけれども、お年寄りの方も生まれてくる子供に上げたいとい う声もあったというようなことで出ておりました。それから、長野県の下條村は1.97なのですが、 この財源どうしたかというと、ここの村長さんは行政コストを下げる努力をしたのです。それで、お 金を基金の蓄えで、それを充てていろいろ少子化対策に充てたと、そういうことで1.97の出生率と いうようなこともあります。先ほど第2子半額になっていますが、全額無料にした場合、かなりの金 額かかるわけですが、この辺村上市として地域少子化対策強化交付金、国の交付金制度あるのですけ れども、お考えどうでしょうか、2億8,000万ぐらいかかるということなのですが、過疎債活用す るとか、その辺はちょっと難しいでしょうか、どうでしょう。第2子半額というのを保育料全額無料 にした場合。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 少子化に対する対策については、私も非常に重要だという、最重要課題に掲 げさせていただいたわけでありますけれども、今ほど議員ご指摘のとおり一般的には出生率2.1で、 生まれる方とお亡くなりになる方の均衡が保たれるというふうには言われておるわけでありますが、 ただ我が村上市の場合それだけで人口減少がとまるとかというとなかなか容易でない話でありまして、 社会的動態で人口が流出している部分もあるわけであります。ですから、この辺のところをいろんな 方面から、いろいろな角度からやはりそれに対する対策を講じなければならないというのがまず第1 点だと思います。ただその中におきましても、今回9月1日から高校まで医療費の無料化に取り組む わけでありまして、子育ての支援をしっかりと行っていくという、そういう側面も非常に大きな項目 だと思っておりますので、その辺のところは検討させていただきたいと思います。過疎対策事業債、 これは有用な仕組みだというふうに捉えていまして、その制度設計も含めて少し検討させていただき たいなというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) ぜひ職場がたくさんあるといいますか、仕事があると、なおかつ子育て支 援の優遇策といいますか、あるというところはやっぱり一番大事かと思いますので、ぜひ検討しても らいたいと思いますが、先ほどのご答弁の中で民間の団体とも提携していきたいということで、結構 なのでありますが、私もちょっと講習受けに行ってきたのですけれども、大変勉強になりました。私 は子育てが全然ノータッチだったものですが、お恥ずかしいのですが、講師の方のお話聞いて、60 代、70代のおじいさんとか、子育て4訓というのが、市長あるのです。1つ、乳児期は肌を離すな、 幼児期は手を放すな、学童期は目を離すな、思春期は心を離すなと、まことにいいこと言っているの ですけれども、こういうこともちょっと教わってまいりました。ぜひ民間の取り組んでいる方々とも 連携して、村上市の少子化対策力入れていただきたいと思います。新しく市長になられたわけであり ますので、その分特に産業振興と子育て支援といいますか、力入れていただきまして、定住促進に全 力尽くしてもらえばありがたいと思います。   以上で私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで片野鉄雄君の一般質問を終わります。   午前10時55分まで休憩します。           午前10時37分  休 憩                                                        午前10時56分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              政策推進課長の発言 〇議長(板垣一徳君) ここで政策推進課長から発言を求められておりますので、これを許します。   政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) それでは、先ほどの片野議員の出生率の関係でお答えいたします。   平成25年の合計特殊出生率につきましては、村上市は1.61です。ちなみに、平成20年度1.34 が一番最も低かったです。それ以降は増加傾向にあります。   以上です。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、12番、川崎健二君の一般質問を許します。   12番、川崎健二君。(拍手)           〔12番 川崎健二君登壇〕 〇12番(川崎健二君) ささやかな拍手ありがとうございました。議長の許可を得ましたので、私 の一般質問をこれからやります。病気したせいか、ちょっと声が小さいかもしれませんけれども、よ ろしくお願いいたします。   まず、質問に入る前に、去る6月28日の市長選に当選されましたことに対し、心からお祝いを 申し上げますとともに、これから健康に留意され、市勢発展にご尽力されますようお願いいたします。   私の質問は2点です。1点目、戦争体験の語り部の発掘と育成について、2点目、JR岩船町駅 に駐輪場の設置についての2点でございます。1点目、戦争体験の語り部の発掘と育成について。こ としも間もなく8月15日の終戦記念日がやってきます。私は、悲惨な戦争を体験はしていませんが、 新聞やテレビ、いろいろな書物によって戦争の悲惨な状況について承知しております。また、私の父 の兄もガダルカナル島で24歳の若さでとうとい命を失っています。申し上げるまでもなく、戦争に よってとうとい人命を失い、貧困に耐えた戦争体験者は筆舌に尽くしがたい体験をされており、その ご苦労は察するに余りあります。ことしは戦後70年の節目の年ですが、恐ろしい戦争を知る人は 年々減少しています。あと10年もたてば、戦争の体験を語る人は皆無になると申し上げても過言で はありません。今私たちは平和に暮らしていますが、平和のとうとさを甘受するとともに、今後とも 戦争のない平和を希求しなければなりません。そのためには、戦争の恐ろしさ、体験を語り継ぐこと は大事なことであり、私たちに課せられた大きな使命であると考えております。今のうちなら戦争体 験者は相当いると思います。それらの方々にお願いして、戦争を語り継ぎ、子供たちや青年にも、そ して私を初め戦争を知らない世代に訴えることは決して無駄なことではありません。教育委員会や戦 没者遺族会あるいは一般の有識者にお願いして戦争を語る人、つまり戦争の語り部をぜひお願いし、 活躍していただくことについて、市長の考えを伺います。   2点目、岩船町駅前の自転車置き場の設置について。岩船町駅前の自転車置き場の設置について は、関係各位から以前要望してありますが、まことに残念な状況となっております。ご存じのとおり 岩船町駅は高校生や一般乗客のほか、新潟リハビリテーション大学の学生、またことし開校した松喜 和(  部分は第3号(7月21日)の3ページに発言訂正あり)にあります新潟看護医療専門学校 村上校の生徒など、市民だけでなく遠くから通学、通勤している方も大勢利用していることから、そ の保護者の皆さんからも一日も早く自転車置き場をつくっていただきたいとの声が聞こえております。 また、自転車置き場がないため、駅前を管理する方も大変苦労しており、特に強風の日は自転車が倒 れるなど、惨めなものがあります。平林駅のように立派な自転車置き場を生徒、学生や家族も安心で きるようJR東日本新潟支社とも相談して一日も早く設置していただきたいと思いますが、市長のお 考えを伺います。   一旦降壇して、再質問させていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、川崎議員の2項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、戦争体験の語り部の発掘と育成について、教育委員会や戦没者遺族会、一般 の有識者などに語り部をお願いし、活躍していただくことはできないかとのお尋ねについてでござい ますが、ことしは戦後70年の節目の年であり、全国各地で節目のイベント等が行われ、その一つに 戦争体験を語り伝える催しも報道されております。悲惨な戦争体験を直接お聞きすることは、戦争を 知らない世代にとっては意義のあることではありますが、語り部となっておられる方々は、年齢が 80歳代、90歳代で高齢になっておられます。戦争体験をお聞きすることは、今やらなければできな くなることから、市内の小・中学校では授業の中で戦争体験者のお話をお聞きし、あるいは広島での 原爆被爆体験者をお招きして体験談をお聞きしております。また、戦時中の各種資料も保管しており、 村上歴史文化館等で展示したこともございます。今後も機会を捉えて語り部となってくださる方々の ご協力をいただき、貴重な体験を語り伝えることができるように検討してまいりたいと考えておりま す。   参考までに、地元の新聞社では本年1月から「戦後70年記憶つむいで」という連載コーナーを 設け、多くの市民の皆様への取材を通じて戦争体験談を掲載中であります。   次に、2項目め、岩船町駅前の自転車置き場の設置について、生徒、学生や家族も安心できるよ うJRとも相談して一日も早く設置していただけないかとのお尋ねについてでございますが、岩船町 駅前は現在高校生や大学生などが利用している自転車の駐輪台数が多くなっております。また、自転 車置き場の設置については、地域の皆様からの要望もあることから、設置の必要性は認識しておりま すので、JRとも協議の上、設置に向けて検討してまいりたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ありがとうございました。実は私もいわふね新聞とっているわけですけれ ども、たまたまこの質問して、はてな、どういうことを聞けばいいかなということで、本来であれば 片野鉄雄さんに資料をもらいに行くのですけれども、時間もまさかこんなに早くなると思わなかった し、時間もなかったので、今市長のほうからお話ししましたいわふね新聞、これに「戦後70年記憶 つむいで」ということで載っておりました。余り私はここの新聞見ないのですけれども、このいわふ ね新聞は特に隅から隅まで見させてもらっております。その中で、平林の佐藤一男さんという方が 「グラマン機坂町駅急襲」ということで載っております。この話は、私今ゲートボールやっておりま すので、ゲートボールの休みの間いろんな話、特に冬場になるといろんな話します。その中で、一人 の人が私に教えてくれました。こういうことあったのだよと、確かに平林中学校の上空、低空飛行で 飛んできて、子供たちが休み時間のときにばあっと来たらしいのです。それで、そのまま荒川を渡っ て坂町へ行って、坂町駅をやったという話らしいのです、このあれは。聞いておりますか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) その事実の詳細については、詳しくは承知していないわけでありますが、鉄 道の要衝でありました坂町については、非常に攻撃の対象になったということはいろいろな文献から も知っておりますし、そういうふうな形であったよということで、たまたま私の母親が荒川出身でご ざいますので、当時の話を聞いたことも踏まえて、そういう話を承知しております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) それが実は、きのう山形県の小国町の人が家へ遊びに来まして、何だこれ というから、いや実は一般質問のあれで云々というような話したら、小国に軍需工場がありまして、 それでそこを爆撃するために来たのだと、ところが小国は盆地のためにすごく朝から霧が濃くて、全 然見えなかったらしいのです。それで、旋回してあちこち行ったらしいのだけれども、軍需工場と間 違って坂町駅をやったということらしいのです。だから、それ誰が言うことが本当かうそかは知らな いけれども、そういう80歳以上の人でなければそういう体験の話はできないと思います。ぜひ市内 に何人いるかはわからないですけれども、各地区ごとにそういう体験談をお話ししてくれる人をお願 いして後世に伝えていきたいと思いますけれども、いかがでございましょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) いずれにしましても恒久平和を望んでおります村上市といたしましては、当 然ながら戦争の悲惨さ、これにつきましては次の時代にしっかりと語り継いでいかなければならない というふうには思っております。その方法につきましては、語り部の方に語ってもらうことも含めて、 それらを資料として今後も残しておくというような方法も可能だと思いますので、しっかりと取り組 みを進めたいと思っております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ぜひお願いいたします。   次、2点目、JR岩船町駅に駐輪場の設置について。私ども若いとき、高校生のとき、岩船町駅 前は神納米の貨車積みの拠点の駅でありました。また、駅前には民間の駐輪場が2カ所ありまして、 利用者の皆さんと顔見知りになりまして、下車時には一人一人の自転車を出口まで出しておいてくれ る。とてもコミュニケーションがあり、家庭的な思い出がありました。そして、今日JR岩船町駅は 昨年11月1日に村上駅とともに、開場100周年を迎えました。昨年の100周年記念においては、無 人駅にもかかわらず、実行委員会を組織して地元神林地域、岩船地域の皆さんから募金を募りながら、 市からの助成金をいただいて郷土愛を後世に伝えるために記念碑を建立されました。しかし、今岩船 町駅を見る限りにおいては、無人駅とはいえ駐輪場もなく、地元の通勤、通学生はもちろんのこと、 県内外から来られておりますリハビリテーション大学や本日4月にオープンした看護学校の学生、教 職員等の岩船町駅の利用者は倍増しております。駅には駐輪場もなく、雨風にさらされ、冬において は雪に埋もれて無残な状況に放置されております。県内、県外から大勢の学生や教職員を迎えるリハ ビリテーション大学や看護学校の皆さんにも村上市として恥ずかしい思いがします。また、地域にと ってもまちづくりを進める上での拠点でありますJR岩船町駅に駐輪場を早期に設置すべきと考えま すが、市長の考えはどうでございましょう。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほどもご答弁申し上げたわけでありますけれども、議員おっしゃるとおり これまで駅を中心にやはりにぎわいを創出してきた駅の役割というのは非常に大きいと思います。現 在岩船町駅につきましても、自転車の利用台数が非常に多くなっているということは認識をいたして おりますので、JRと協議の上、早急に対応していきたいというふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) この場ではすぐ返答はできないと思いますけれども、早急にお願いしまし て、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで川崎健二君の一般質問を終わります。   議員の皆さんにお諮りしますが、午後1時まで休憩したいと思いますが、よろしゅうございます か。           〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 〇議長(板垣一徳君) それでは、午後1時まで休憩します。           午前11時14分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   18番、滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) 市民クラブの滝沢であります。議長のお許しをいただきましたので、一般 質問をさせていただきます。   質問に入る前に、大滝前市長の辞職に伴う先般の市長選挙において見事当選され、新市長になら れました高橋新市長にまずもってお祝いを申し上げますとともに、多くの市民の期待と願いに応えて 今後の村上市の発展に尽瘁されるようお願いいたしながら、私の一般質問を行います。   私の一般質問は2点であります。まず、第1点は村上市立小・中学校望ましい教育環境整備検討 委員会についてお伺いをいたします。その1は、平成26年4月に発足した村上市立小中学校望まし い教育環境整備検討委員会の委員の委嘱はどのような方々に委嘱され、組織されていますか。   2点目、市教育委員会が整備検討委員会へ諮問した内容は、どのような検討内容ですか。   3点目、諮問した内容を選ばれた経緯と整備検討委員会での検討の進捗状況はどのようになって いますか。   4点目、望ましい教育環境の整備の範疇には多くの項目があると思いますが、市教育委員会とし ては今後このほかにどのような検討内容があると想定していますか。   2つ目の質問は、村上市の教育課題の現状と今後についてであります。その1は、市教育委員会 及び市教育委員会が所管する各種委員会・審議会などの検討や協議の内容・方向について、適切な時 期にその内容や問題点などを説明することが必要だと思いますが、どのような考えで進めていますか。   2点目は、昨年度と同様に今年度も市内小中学校の児童生徒が減少していますが、そのことによ る影響や問題点をどのように克服しようと手だてをとっていますか。   以上であります。答弁をいただいた後、関連する事項について質問をさせていただきます。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、滝沢議員の2項目、村上市小・中学校望ましい教育環境整備検討 委員会について及び村上市の教育課題の現状と今後についてのご質問は、教育長に答弁をいたさせま す。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、滝沢議員の1項目め、村上市立小中学校望ましい教育環境整備 検討委員会についての1点目、どのような方々に委嘱されて組織しているかとのお尋ねについてでご ざいますが、村上市立小・中学校望ましい教育環境整備検討委員会条例に定められる委員として、学 識経験者、地域住民の代表、保護者の代表各5名、学校関係者及び公募による市民代表各2名の計 19名とアドバイザー1名を委嘱し、審議、検討をお願いしております。   次に、2点目、諮問した内容はどのような内容かとのお尋ねについてでございますが、村上市立 小・中学校の望ましい教育環境に関する基本的な考え方(方針)とその実現に向けた方策についての 検討をお願いいたしました。   次に、3点目、諮問した内容を選んだ経緯と検討の進捗状況はどのようになっているかとのお尋 ねについてでございますが、全国的に少子化が進み、学校規模の小規模化が進んでいます。本市も例 外ではなく、児童生徒の減少及び学校小規模化は顕著となっており、将来を見据えた学校環境の検討 が喫緊の課題となっていることから、委員会を立ち上げ、検討をお願いしたものであります。平成 27年1月末に国から公立小学校・中学校の適正規模・適正配置等に関する手引きが示されましたが、 これらも参考にさまざまな角度からこれまで検討、協議を6回重ねており、今年度末までの答申を目 指しております。   次に、4点目、教育委員会として今後諮問したほかにどのような検討内容があると想定している かとのお尋ねについてでございますが、委員会からの求めがあれば必要な資料等については随時提出 しておりますが、答申に必要な検討内容については委員会で決めております。教育委員会から内容に ついての具体的なお願いはしておりません。   次に、2項目め、村上市の教育課題の現状と今後についての1点目、市教育委員会及び市教育委 員会が所管する各種委員会、審議会などの検討や協議の内容、方向について説明することが必要では ないかとのお尋ねについてでございますが、現在各種委員会・審議会等での検討、協議した内容等に ついてはそれぞれの内容によって関係団体等に連絡することもありますが、多くの場合は関係者にだ け報告あるいは通知を行っております。全市的な大きな問題や課題につきましては、これまでも必要 に応じて市民にお知らせすることもありましたが、部門別の委員会や審議会の協議結果などについて は、関係者に連絡して対応しております。今後も必要に応じて対応してまいりたいと考えております。   次に、2点目、市内小中学校の児童生徒の減少による影響や問題点をどのように克服しようと考 えているかとのお尋ねについてでございますが、小規模校におきましては一人一人に行き届いた教育 ができる反面、多人数集団での多様な個性同士のかかわりが十分できないことから、幼保小中連携を 軸とした活動を各校で実践しております。コミュニケーション能力の充実を図るための国語科を中心 とした取り組み、保育園との交流学習、中学校との接続を重視して小中連携したライフスキル学習、 中学校教員の小学校への出前授業等が行われています。あわせて小小間の連携では、他校との交流学 習として、主に音楽や体育などチームプレーを主眼とする教科での対応を行っている学校もあります。 また、郷育会議やまちづくり協議会等の地域の力もおかりした学習や地域と一緒の行事等を実施する など、子供たちの主体性、自己有用感を育む活動を実施しております。今後も教育委員会としまして は、それぞれの学校が幼保小中連携とPTAはもちろん郷育会議やまちづくり協議会等の地域の力も 活用した取り組みも進めるように支援していきたいと考えております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。私の勘違いかもしれませんけれども、去年の3 月議会に条例が提案されて議決されたと、それから平成26年4月からこの委員会がいわゆる立ち上 げられたというふうに記憶していますけれども、そうすると今の教育長の答弁だと特に諮問した内容、 非常に今聞きますと基本的事項についてというような表現で言われましたけれども、こういうことに ついてはどう考えるか、こういう点についてはどのように進めたらいいのかというような、項目的な ものはないと、非常に大ざっぱなという表現は悪いのかもしれないけれども、総括的な諮問の仕方、 諮問の内容だというふうに解釈していいのですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 教育委員会として、委員会に諮問した内容は最初述べた2点のとおりであ ります。議員のおっしゃるとおり大きな内容かもしれませんが、かえって狭めて諮問するよりも大き な視点の中から委員の方々が適切な内容について検討していただくよう、そのような内容になってお ります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私が本当にこの検討委員会に期待していた教育委員会が諮問をして、そし ていろいろな方々に集まってもらって、そして一定の方向なり方策をまとめてもらって答申をするの だということのパターンを考えていたものですから、今非常に学校教育全般にかかわるような、先ほ ど総括的なと言いましたけれども、全てにかかわるような答申の内容だと、この委員会はいつまで続 くのですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 先ほど申し上げましたように、今年度末をめどに答申をいただく予定にし ております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 設置条例の第4条に答申の日をもってこの委員会を終了するということに なると、この委員会というのはそうすると今年度末、これまでいろいろ議会で学校の環境、中でも非 常に大きな部分は学校の統廃合という問題がずっと合併以来非常に大きな教育委員会の問題として、 この議会の中でもいろいろ質疑応答をされてきたということから見ますと、何か焦点づけられない、 あるいはただこういうことが想定されます。望ましい学校環境というのは、これこれこういうことが 想定されますよというような程度の答申を期待しているわけですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 答申内容については、我々が教育委員会が諮問したのは、広い立場から検 討してくださいというような形で諮問はしておりますが、検討委員会におかれては先ほど申し上げま したように国から出た適正規模や適正配置の基準等を参考にしながら、その内容等について検討を行 っております。かなり部分的に細かい部分も入ってきております。それは、今ほど議員がおっしゃい ました統廃合を含めた検討を行っているところであります。詳細については、ホームページに議事録 が載っておりますので、見ていただきたいと思っておりますけれども、かなり詰めた段階まで話し合 いは進んでおります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) どういう委員会を設置するにしても、そこに期待するもの、あるいは諮問 をする以上、一応こういうことを期待してまとめてもらいたいのだがなという諮問をする側の期待す る事項といいますか、内容といいますか、そういったものが私はあるのだと思うのです。ともかく望 ましい環境をつくるにはどういうことがありますかということだけの諮問だと、非常に一般的な答申 しか期待できないのではないかというあたり、いわゆる教育委員会の意向と、この委員会に対する意 向と私なりの議員としてこの望ましい教育環境というのは、例えばさっき言いました学校統廃合の関 係、あるいは通学の関係、あるいは学校、それこそグラウンドとか校庭、いわゆる教室あるいはしつ らえ、そういったこと、あるいは今老朽している校舎の改修とか、そういったことがやっぱり教育環 境としてはいろいろ想定されるものですから、そういった面でのもう少しまとまった答申を得られる ような方向で諮問をしたのかなと思っていたものですから、どうもそうではないようですね。私の受 けとめて、これまで自分なりに考えてきたこととはちょっと違うのですよという理解でいいのですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 繰り返しになりますが、先ほどの答弁の中に述べましたとおり今回の諮問 した背景には全国的に少子化が進み、学校規模の小規模化が進んでいる。児童生徒の減少及び学校小 規模化は顕著となっている。その将来を見据えた、それを踏まえた、将来を見据えた学校環境の検討 が喫緊の課題になっているということを受けてお願いしているわけであります。諮問した内容は、先 ほどお話ししたとおり小中学校の教育環境基本的な考え方及びその実現に向けた方策でありますけれ ども、当然今ほど踏まえたことを踏まえれば、例えば今議員がおっしゃったような内容等についても 当然検討され、答申されるものと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 教育委員会の意図がわからぬものですから、今のような質問になっている のだろうと思うのですけれども、一番先ほど言いましたように、私らがこれまで議会でいろいろ検討 した中には、学校統廃合というのがあります。今教育長のいう文部科学省で出した適正な学級という ことでの、あるいは学校、適正な学校規模ということでのことはもちろんそれにかかわるのでしょう けれども、そういったことでの話し合いというのは、例えば集中的に今学校統廃合ということについ て集中して検討をするという、今までの話し合いの中での機会というのは、会合というのはあったわ けですか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 児童生徒にとって望ましい教育環境はどうあるべきか、その中において当 然統廃合も含まれる内容と考えております。ですので、そのことについての話し合いも当然なされて おります。それから、文部科学省が示している望ましい教育環境の学校規模が果たしてこの地域にと って望ましいのか否か、それも検討内容に入って話し合いはされております。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私がざっくり聞いて、それに答えられていないように思うのですけれども、 村上市が抱えるいろいろな条件の中での望ましい教育環境ということについての答申をするわけです ね。そうすると、村上市の小中学校あるいは子供たちも、保護者も含めて全体的に見てどうあるべき かということよりも、一般的、抽象的な問題になってしまうのではないかという気が、検討の経過が わかりませんから、そういうことになるのかもしれませんけれども、これまで何回くらい会合を持た れていますか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 先ほど答弁で申し上げたとおり、6回協議を重ねております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 6回の中で、例えば統廃合の関係で集中的に会合を持ったことは、この経 過の中にありますか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 統廃合がメーンというふうに捉えられるかもしれませんけれども、もちろ ん統廃合等も勘案した環境について検討はされています。具体的に申し上げることは、まだ答申を今 されている、内容がまだ答申されていませんので、教育委員会としてここで申し述べることはできま せんけれども、当然1学級何人ぐらいの子供たちだったら学校として適正であろうかとか、文部科学 省が中学校が2学級から3学級の1学年が望ましいと言っているけれども、それで当市は本当に望ま しい、それだけの人数を集める学校ができるか否かとか、そのような中身で統廃合のことは含めた話 し合いはされております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 先ほども言ったように、文部科学省の適正な学校規模という一定の方向は 全国をなべて対象にして考えた案だろうと思うのです。それを土台にして、もちろんこの検討委員会 でやると、それはわかるのです。ですけれども、最終的に統廃合の関係ばっかりで申しわけないのだ けれども、最終的にあとまとめの段階を考えると半年くらいしかないわけ。その中で何らかの具体的 な方向は出ると感じ取っておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) まず、文部科学省を下敷きにはしておりますけれども、それを下敷きにし ながら村上市の地域にとって望ましい教育環境でありますから、村上市にとって適正規模はどのよう なものであるか、それを考えていただくのがこの委員会の趣旨であります。文部科学省の言った適正 規模をそのまま踏襲しようという考えは、この委員会にはありません。もちろんその考え方は大切に いたしますが。   2点目でありますが、今話し合いは6回済んでおります。その途中の段階で、パブリックコメン トをいただこうと考えております。それは、この次の8月の段階で、今ある程度のまとめの段階に来 ておりますので、その段階でパブリックがもらえるか、それから次回の9月の段階でもらえるかとい うことは今のところ確定はしておりませんけれども、その段階で市民の皆様に今委員会ではこのよう なことを話し合い、このような答申を行う予定であるというようなことをパブリックで示そうと考え ております。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 議会としては、これまでそれぞれの議員が一般質問あるいは常任委員会等 でいろいろ望ましい教育環境ということについては、いろいろ議論を闘わしてきたところだと思うの です。その中で一番中心になって話がなされてきたのは、回数とかそういうことでなくてもやっぱり 学校統廃合の関係が焦眉の急というか、そういった面だと思うのです。しかも、これまで教育委員会 が議会に対しての答弁に、前の教育長は統廃合は小規模校というのも非常に大事な意味もあるし、学 力もそれなりに向上できるし、学校統廃合はいたしませんと、そしたら去年の……おととしですね、 平成25年の3月議会に教育長が欠員になったものですから、教育委員長が出てきた。出てきたとい う言い方失礼ですから、出席されて、そこでの答弁は学校統廃合については教育委員会として検討し たことはありませんと、そう言ったものですから、では一体教育委員会というのはこの問題をどう考 えているのだろうと、教育委員長と教育長の議会での答弁が違うものですから、明らかに。そういう ことで、それはすぐすったもんだしているうちに、この望ましい学校環境の委員会というのが設置さ れることになったと、私らとしては当然検討委員会の中では学校統廃合の問題はやっぱりメーンにな るのだろうと思わざるを得ないわけです、経過からして。ところが、そのことについては特に中心で なくて、一般的なというか、基本的な事項についての検討をする委員会だというふうにいくと、では 学校統廃合というのは具体的なもの、あるいは校舎管理上、安全上いろいろしつらえを変えなければ ならぬとか、あるいは子供たちにとって危険をどう防止するかというようなこと、先ほど言ったよう に子供たちの登下校の安全とか防犯とか、いろいろな課題があることはわかるのだけれども、やっぱ り中心になるのは統廃合の問題ではないだろうかと、そういったことを一応想定しながらこの委員会 をつくり、諮問をしているのではないかと、これ全然今まで誰もこの問題取り上げていませんし、教 育委員会もこのことについて議会への説明を一遍もしていないわけ。例えば検討委員会をつくって、 こういうことについて今諮問することになりますよとか、しましたとかということについての話し合 いは一切ないわけ。ですから、平成26年の4月、条例で設置された委員会について取り上げるのは 今回初めてなのです。そして、今聞けば、その答申を得るのは今年度中だということになると、一体 どこをどう走っているのだろうということは一番心配になるわけ。その辺についてどうです。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) まずもって、教育委員会と教育長の答弁が違っているのではないかという ことについては、前々回の議会でも述べましたけれども、前教育長は合併当初学校間が統合等につい て地域が揺れ動くのは好ましいことではないと考え、小規模校を生かした学校経営を進めるようにと して進めてまいりました。これは、教育委員会としても同じ考えであります。その考えで進めている わけでありますから、教育委員会内で学校統合についての話し合いがなされていないという委員長の 答弁になったものと考えております。私が教育長になってから、前教育長との引き継ぎの中において、 自分は今までそのように進めてきたけれども、今後は児童数もかなりの減少が考えられる。そのこと についても検討してもらいたいということをお伺いいたしましたので、教育委員会で今までそのこと について一度も話し合いがなされていなかったわけでありますので、委員会、協議会の中で教育委員 会の中でこのことについて話し合いを進め、先ほど述べたように児童生徒の減少化を考えれば、これ はそのことについても考えなければいけないのではないかとして、この委員会を立ち上げたわけであ ります。   次に、統廃合について、行うことは当然なされるものと考えますが、統廃合のために児童生徒の 環境を考えるのではなく、児童生徒にとってどういうことが望ましいのか、その話し合いの中で統廃 合の必要性が生まれてくるものと考えます。議員のおっしゃることと私の言っていることは、考え方 は変わらないと思っておりますけれども、出発点は児童生徒にとってどうであるかであります。統廃 合が先ではありません。そのことをお話ししておきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) きれいごとでいえばそうなるのだと思うのです。もちろん望ましい教育環 境、これらについて教育委員会あるいは教育長と私の意見が違うなどとは全然思っていないのです。 ただ諮問した以上、答申を得て、その次にそれを実行するというパターンが想定されているわけです。 何のために諮問して、何のために答申をもらったのかというようなことが次に生きて働かなければ全 然意味のないことなのだから、私は今言うように望ましい教育環境のうちの一つ、特に議会としては 統廃合の問題はこれまで合併以来いろんな形でやってきたものだから例に挙げた。そのことについて、 具体的な市への答申が出るかも今のところはわからないと、そのことについて集中的に討議をした様 子もどうも見受けられないということになると、答申が一体生きて働くのか。統合問題が一つの方向 を見出したとしても、あるいは教育委員会がその方向で動いたとしても、一般的な例でいくとそれか ら5年も7年もたって、いわゆる地域の人たちへいろんな説明をしたり、理解をしてもらう、そうい う時間もその中には考えなければならないから、後で児童生徒数の減少について触れますけれども、 そんな悠長なことでいいのかなというふうに私の感じとしては、今の答弁を聞いて思います。ぜひ立 派な答申を得るように、あと約半年頑張っていただきたいというふうに思います。   今のように教育委員会がどのように動いているかということ、その次の所管の委員会とか、そう いったこともそうなのだけれども、議会のいろんな論議の中で見えてこない。恐らくたくさん委員会 あると思うのです。私は教育委員会部局、2つ大きく分けると学校教育関係と生涯学習関係と2つあ ると思うのですけれども、これは相当の数の私は委員会とか審議会とか、それに類するものがあると 思うのですけれども、一体どのくらいありますか。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) その前に、委員会の統廃合で集中的に話し合いはなされていないのではな いかと受けとめられているようでありますけれども、そのことについての話し合いはされております し、先ほど申し上げるように詳細については議事録をホームページにアップしてあります。議事録の 中で、その中で委員の方々がどのような話し合いをなされたか、そして委員会で今どのような話し合 いが行われているか確認いただければ、私の答弁の足りない部分が補えるのではないかと考えますの で、よろしくお願いいたします。   あとその委員会の中での話し合いの中で、当然議員がおっしゃるようなことも危惧され、話し合 いがなされております。緊急性の高い学校については、早急に取り組むことが必要ではないか、皆一 緒に取り組むのではなく、そういうことも大切ではないのかという話し合いもされておりますので、 それ等受けて教育委員会はその答申を受けた後、速やかに教育委員会としての方針を定め、取り組み を進めていきたい、このように考えています。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢さん、もう一度質問事項、端的に。 〇18番(滝沢武司君) 委員会の数とか委員数とか、それからその受け持ち範囲とか、そういった ことを今聞いたわけだけれども、ずるずる言われて私の聞いた、そういったことについては幾つあっ て、何人でということについては触れられないものだから、今のような、これは今どうこうという時 間的な余裕がないのかもしれませんので、常任委員会に資料を出してください。総務文教の常任委員 会に資料を出してください。学校教育関係とか、あるいは生涯学習の関係の委員会とか審議会とか、 それは出るでしょう。 〇議長(板垣一徳君) 教育委員会の委員会の数あるいは名称を総務文教常任委員会に出していただ きたいということだと思います。いいですか。   教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、総務文教委員会までに委員会、それから諮問した内容等の委員 会等について提出するようにいたします。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 諮問の望ましい教育環境といったことについても、先ほど言ったように内 容も動きも方向も全然議会に話がないものだから、今のように同じようなことをやったりとったりし ているのかもしれない、そういう結果を招くわけ。そうするとやっぱり、ではほかの委員会、これま でずっと常設されている委員会というのは一体どうなのだろうなということで、そういう疑問が生ま れるものだから、今のように聞いたわけです。ぜひ教育委員会、各課とも議会ではいろいろな形で今 進行していること、あるいはこれから進めようとしていることについてのレクチャーというのか、そ ういったのは全員協議会等でいろんな場をつくってあるのです。ところが、教育委員会はなかなかそ ういうことが薄かったように思うものですから、ひとつ今後のこともかかわって、ぜひその辺につい ては十分配慮をお願いをしたいと思います。聞かれたら答えるよりは、自分たちが進めようとするこ とを議会の理解をしてもらうためには、やはり事前の手だてというのは必要なのだろうと、これ当然 のことなのですから。   そういったことで、時間あと10分くらいしかないのですが、児童生徒数の減少という問題、こ れは今の教育環境の整備、これに非常に大きくかかわってくるわけです。大体教育委員会学校教育課 にいろいろお手数を煩わせて、毎年の児童生徒数を5月1日の学校実態調査の出てきたデータを聞か せてもらっているのですけれども、5年間に、村上市の児童生徒が5年間で小学校だと〔質問終了時 間10分前の予告ブザーあり〕大体20%くらい減っているのです。中学校はその延長で少しずつ幅は 狭まっているのですけれども、それでも12%この5年間で児童生徒は減っている。特に5年間を比 べると、小学校1年生、今小学校6年生になっている子供になりますか、平成22年というと、小学 校1年生、平成22年度は28カ校で533人いた。ことしは390人になった。この間5年間で143人 も減っていると、率にすると27%くらいあるのです。これは、非常に恐ろしい数字だと思うのです。 こういったことについても、やっぱり諮問は諮問として教育委員会としては本当にこれからどうなる のだろうということを常に検討されているのだと思うのです。恐らく5年後の今の1歳の子供が小学 校入る、1歳の子供までみんなデータそろっているわけですから。そうすると今のように答弁のあっ たような、本当にきれいな言葉でつづっていくような様子で本当にいいのだろうかと、もっと本当に 存在にかかわるような問題として受けとめてもらわないと、この問題はなかなか方向性が見出せない のだろうというふうに思うのです。そういったことについて、あるいは先ほどの答弁とダブるかもし れませんけれども、今のような様子を具体的に提示された中で今後の学校のいい手だてはないものか なと、あったらお聞かせいただきたいなというふうに思います。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 今ほどの数値については、教育委員会としては当然承知しております。そ の危機感から教育委員会としては先ほど申し上げましたように、委員会を立ち上げ、検討をお願いし ている中であります。ただ先ほど申し上げましたように、すぐにその検討委員会が今立ち上げたばか りで、先に進むにはまだまだ時間等がかかるおそれもあります。その間は、小規模校のよさを生かし た学習を進めながら、子供たちの課題解決に進めてまいりたい。その際に教育委員会として人的支援 とか、その他の支援をごく小規模校等については考えていく必要があるのではないかと、今検討して いるところであります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 市の方針として、子供たちの教育にかかわっては学習指導員とか、あるい は介助員とか、あるいは補助員とかという形で非常に財政的にも援助をしてもらって、いい方向に私 は努力されているなと思っています。こういう事態、よくこれが災いかどうかというのはちょっと決 められないのですけれども、災い転じて福となすという言葉があります。こういう今のような非常に 急激な下降線をたどっている、こういう現象をむしろ今学んでいる子供たちのためにどうしたらいい 方向に持っていくことができるのか、そういう方向を生み出せるのかということを私は真剣に考えて もらいたい。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕例えば学校での児童生徒と教職員が向き合う 時間とか、あるいは心に触れるような時間を設定する、今まで以上に設定するとか。そのためには、 雑務の排除とか、子供たちもそうですけれども、教員のほうでもやっぱりゆとりある学習準備をする 時間を確保するとか、今こうやって減ってきているのは非常にうまくないのだけれども、今のところ どうしようもないわけ。あしたからこういうふうに変えます、ではなるかといえばならぬわけ、こう いうような状況を逆手にとって、こういう子供たちへの対応が大事なのだと、そういうことをやって いこうというのはあしたからでもできるわけ。そういったことを具体的に教育委員会は方針を持って 各学校現場のそれに携わっている人たちに、それこそ指導なり手だてをとっていかないと、このまま ずるずる、ずるずるやっていったら、まさに災いは災いのまま残ってしまうということがあるもので すから、何かいい手だてはないかなと、むしろこの望ましい学校教育環境の整備、この問題などとい うのは全くぴたっとした答申なり、あるいはいろいろなアドバイスを一般の人あるいは専門家の人か らもらう機会なのだと、また命題なのだというふうに思うのです。そういったことで、非常に話の行 き違いというか、わからないまま聞いて、まだぴたっとわかっていない自分を恥ずかしいと思いなが ら、今後の答申に期待をしたいと思います。   終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時48分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   10番、竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、通告いたしました全部で4項目の質問提起を行いたいと思い ます。   最初に、高橋新市長にはぜひとも市民の皆さんの期待に応えて累積する難問、課題について前向 きな課題突破を図っていただきたいことをお願いいたしまして、質問に入らせていただきます。   最初に、質問文章に間違いございまして、事務局から訂正してくださいと言われましたので、安 倍内閣の「安倍」がワープロを打っていると勝手に変換するものですから間違ってしまいました。こ の「安部」は間違えております。「安倍」のほうが正しいみたいであります。   それでは、内容に入ります。1つ目、安保関連法案に対する見解についてお伺いをいたします。 村上市は、非核平和都市宣言をしています。また、世界に開かれた観光産業の振興を目指しています。 そのことを踏まえた上で、過去の戦争に対する市長の認識を以下の件について伺います。   @、終戦50周年の村山首相の談話は、「国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に 陥れ、植民地支配と侵略によって多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大な損害と苦痛 を与えました。私は、未来に過ちなからしめんとするがゆえに、疑うべくもないこの歴史の事実を謙 虚に受けとめ、ここに改めて痛切な反省の意をあらわし、心からのおわびの気持ちを表明いたします」 と村山総理は談話で語っておりますが、市長はどのようにお考えか、伺います。   A、ポツダム宣言に対する認識を伺います。宣言は、日本の戦争は侵略戦争だったと確認してい ますが、市長はいかがお考えですか。   B、今回の安倍内閣の平和安全関連法案を時事通信の6月の世論調査では、「8割の国民が今国 会での成立に反対している」という結果でありました。市長も今国会での成立に反対表明をするお考 えはありませんか。15日にも強行採決をするというような方向性も届いておりますけれども、全国 注視の村上市議会で市長の見解をぜひお伺いしたいと思います。   大きな項目の2つ目でございます。2018年度から、今年度が2015年度でございますが、財政 運営の主体が都道府県となる国民健康保険についてお伺いをいたします。@、国民健康保険税の税額 や減免制度の決定権は市にありますか。   A、市独自の減免制度は守りますか。   B、これは現在の問題でございます。基金の取り崩しを行い、国民健康保険税の値下げを行って いただきたいと考えますが、いかがですか。   C、見附市や加茂市のように、国民健康保険税の滞納者へのペナルティーである保険証取り上げ を見直していただきたいと考えますが、いかがですか。滞納者に対して、短期保険証や資格証を発行 するようなことが今行われているのですが、これを見直していただきたいということでございます。   大きな項目の3番目、ごみ処理場等の管理についてでございます。@、旧荒川郷ごみ処理場解体 の日程を教えてください。大まかな見通しを何年度には、今調査に入っているかとは思うのですが、 工事に入って終了するのはいつごろになるのかというようなことを教えていただきたい。   A、荒川郷最終処分場のごみ処理最終処分場の放流処理水のダイオキシン濃度を新発田広域エコ パークや荒沢最終処分場放流処理水と同程度となるように、処理装置の改善を図るお考えはありませ んかということであります。   大きな項目の4つ目であります。石川の堤防の危険箇所の改修についてでございます。昨年6月 に石川・笛吹川流域水害対策連絡協議会は、石川堤防の危険箇所(水が堤防外側ににじみ出る箇所な ど)の改修を応急処置をお願いすることを村上地域振興局に要望いたしました。実際に課長さんをご 案内して、この箇所、この箇所ということでご要望いたしました。本年度、ことしの会議に参加をし ていただきました村上地域振興局の地域整備部治水・港湾課長さんから、残念ながら予算がつかず、 補修は今年度は実施はできないという報告をされました。堤防が決壊をすれば、きょうお聞きになっ ている方は、神林地区以外の方も多くいらっしゃるかと思いますが、簡単に言えば神林支所周辺です ね、旧西神納地域の高台にある松喜和集落を除いて、ほぼ50センチぐらい以上の湛水がなされると、 大塚と松喜和集落を除いて湛水してしまうというような危険があるのであります。緊急に応急処置だ けでも実施するように、新潟県と国に要望していただきたいと考えますが、お考えを伺いたいと思い ます。よろしくお願いいたします。   降壇いたしまして、再質問いたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、竹内議員の4項目のご質問について順次お答えいたします。   最初に、1項目め、安保関連法案に対する見解についての1点目、村山首相の談話について市長 はどのように考えているかとのお尋ねについてでございますが、申しわけございませんが、この件に つきましては一自治体の長がお答えする内容ではないと考えております。   次に、2点目、ポツダム宣言に対する認識について、宣言は日本の戦争は侵略戦争だと確認して いるが、いかが考えているかとのお尋ねについてでございますが、政府見解としても議論のあるとこ ろであり、戦後70年を経過した現在において、その事実を検証する手段を持ち合わせておりません ので、侵略戦争だったかどうかという質問に対し、市長としてお答えすることはできません。   次に、3点目、安倍内閣の平和安全関連法案の今国会での成立に反対表明をする考えはないかと のお尋ねについてでございますが、今のところその考えはございません。   次に、2項目め、2018年度から財政運営の主体が都道府県となる国民健康保険についての1点 目、国民健康保険税の税額や減免制度の決定権は市にあるのかとのお尋ねについてでございますが、 平成30年度から国民健康保険の財政運営の主体は都道府県が担うことになります。国民健康保険税 の賦課については、引き続き市町村が担います。具体的には都道府県が標準的な保険税算定方式や標 準的な収納率などに基づいた市町村ごとの標準的な保険税率を提示し、市町村はこれらを参考にそれ ぞれの保険税率の決定を行います。   また、減免制度については、県を中心に県内市町村が参加する国保広域化に係る業務検討協議会 が設置される予定ですので、今後検討されていくものと考えております。ただ減免制度は必要と認識 をいたしておるところであります。   次に、2点目、市独自の減免制度を守るかとのお尋ねについてでございますが、県内市町村で減 免の基準を統一していくのかどうかなど、減免制度全体の中で業務検討協議会で今後検討されていく ものと考えているところであります。   次に、3点目、基金の取り崩しを行い、国民健康保険税の値下げを行うべきではないかとのお尋 ねについてでございますが、国民健康保険給付等準備基金は国民健康保険制度の安定的な運営と保険 給付費等の増嵩時における国保税率抑制のため不可欠と考えております。平成26年度決算見込みに おける基金の残高は2億220万1,000円でありますが、国は保険者の規模等に応じて安定的かつ十 分な基金を積み立てることを示しておりますので、基金取り崩しによる国保税率の引き下げは考えて おりません。   次に、4点目、国民健康保険税滞納者へのペナルティーである保険証取り上げを見直していただ きたいとのお尋ねについてでございますが、被保険者資格証明書の交付につきましては、国民健康保 険法やその運用を定めた本市の要綱により適切に行っており、納税相談等を通じて個々の事情に応じ たきめ細かな対応に力を入れております。資格証明書の交付基準につきましては、県内の市町村で統 一していくのかどうかなど、業務検討協議会で今後検討されていくものと考えております。   次に、3項目め、ごみ処理場等の管理についての1点目、旧荒川郷ごみ処理場解体の日程につい てのお尋ねでございますが、本年度は旧荒川郷ごみ処理場の解体に向けた解体設計業務に着手してお り、本年度中に実施設計を完了し、来年度以降、解体工事に着手する見込みであります。   次に、2点目、荒川郷最終処分場の放流処理水のダイオキシン濃度を新発田広域エコパークや荒 沢最終処分場放流処理水と同程度となるように処理装置の改善を図る考えがないかとのお尋ねについ てでございますが、荒川郷最終処分場からの放流水中のダイオキシン類については、国で定める基準 値内であることから、施設の改修は必要がないと考えております。また、施設の維持管理につきまし ては、今後も専門業者による適正な管理を継続してまいります。   次に、4項目め、石川の堤防の危険箇所改修について、緊急に応急処置だけでも実施するよう県 と国に要請する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、国道7号より下流側につきまして は、漏水などが疑われる危険箇所について一定の改修工事を終えております。上流側につきましても、 平成26年度に実施設計を完了し、早急な改修工事を実施するため国に予算要望を行っておりますが、 本年度の事業化には至っておりません。なお、緊急に応急処置の必要な箇所については、県が既に腹 付盛り土等の対応を実施済みでありますが、抜本的な改修が早期に行われるよう引き続き国、県に要 望してまいりたいと考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、再質問いたします。   最初に、ちょっと順番入れかえまして、国保会計のことについてお伺いをしたいと思います。今 回の議会で専決処分が行われました。その中で、国保会計で約2億の繰越留保金が発生をしていると いう報告がございました。昨年も私質問して、ただしたわけでありますが、このときにはこういうふ うに回答なさっています。「平成24年度における決算ベースで見ると繰越金が生じておりますが、 前年度の調整交付金等の返納などで調整を行った実質の収支決算で比較すると、決して余裕のある財 政事情ではありませんので、留保金を次年度の収入に繰り入れて税額の引き下げをするということは 考えない」という、そういう回答でありました。   そこで、お聞きをしたいのは、余裕のないというふうにおっしゃいましたけれども、平成25年 度末になぜ1億円近い繰越金となったのか。そしてまた、平成26年度末会計閉鎖が6月だったわけ でありますけれども、2億留保金が発生していると、これでは余裕がないという見通しではなかった のではないかという疑問があるわけでありますが、このことについてお答えをお願いしたいと思いま す。これは、財政課長になるのかな、ちょっとよくわかりません、保健課長かな。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 今年度の2億円の繰り越しの件なのですが、ここにも国庫支出金等 の精算返還金が1億数千万円含まれているということがありまして、そんな余裕のある状態ではない というふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それがよくわからないのです。昨年度も同じ答弁だったのですけれども、 調整交付金等の返納があると、調整交付金の返納というのは2年後にもあるのでしょうか。お願いし ます。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 2カ年にわたって精算されるものもあります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それで見通しはどんな、留保金になって中身が見えないのですけれども、 今年度の国保会計の予算案を見ると繰越金はゼロになっているわけです。予算書案にはそうなってい ました。ですから、2億の金がありながら返納金があるからといって、単純に考えれば、では返納金 が2億もあるからだというふうになってしまうのですけれども、その辺はどうなるのですか。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 返納金が2億、繰越金という形で2億円という形なのですが、そこ から1億数千万円を引くと7,000万円前後、それを次年度の会計に入れるわけです。国保の保険者 の数は少なくなっているわけで、税収も少なくなっていながら、かつ医療費に関してはほぼ同額とい うことなので、どこかしらのお金を補填しなければならないということで、そのお金を繰り入れて予 算編成をしているということです。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 新年度予算では何で繰越金が7,000万が出てこなくて、何でゼロなので しょう。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 当初予算では組んでいないです。 〇10番(竹内喜代嗣君) どの時点で出てくるのかな。補正、補正で出てくるのでしょうけれども。 〇議長(板垣一徳君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 予算編成に細かく各項目にそのお金が分散されるという意味です。 積立金的なものでなくて。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 財政課長にお伺いしたいのですけれども、私旧神林村時代にも同じよう なことがあって、ただしたことがあったのですが、地方自治法の233条の2で剰余金が生じたとき は翌年度の歳入に編入しなければならないと、ただし全部または一部を翌年度に繰り越さないで基金 に編入することができるということなのです。それで、基金に積み上げていった時期もあったし、私 の指摘で次年度に繰り越して引き下げを図ったこともあったわけなのですが、この点では、考え方で は今私が言ったとおりでいいのでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 今の繰越金につきましては、積み立てる例が合併後はなかったと思い ます。次年度の予算に入れて、当初予算で一般会計ですと5億円見ていますけれども、それぞれの国 保で今いいますと2,000円の項目計上をしております。そして、繰越金が確定して今後の補正の時 点で繰越金を入れる、歳入として見込むという形になります。基金には積み立てるケースもあるかも しれませんけれども、今のところは歳入の繰越金として計上しております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) ルールとしては、剰余金が発生して保健医療課長おっしゃるように、調 整交付金の返納分等で内部調整しなければならないものを除いて剰余金が発生すれば、やはり次年度 に、平成30年には県内一括の、一つの一般化した国保会計になるわけでありますから、ここで積み 立てても約20市ありますけれども、半数の保険者は一般会計からの繰り入れも行っている事実上の 赤字の団体でありますから、私は平均的な保険料でいっても村上市は高過ぎるのではないかなという ふうに考えているのです。それで、剰余があれば次年度に繰り入れることは可能ですよね、もう一回 確かめて次にいきます。 〇議長(板垣一徳君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 平成26年度もそうしていますし、平成27年度も今返還金は返還金 として予算計上しますし、残った分につきましては繰越金として歳入します。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 国保の問題では、当初予算で予算をつくったわけでありますから、そこ に計算をして剰余金が発生すれば税額を下げる方向に調整をすべきだということを指摘をして、次に 移ります。   ごみ処理場の管理についてでございます。市長からは、基準内なので私1万倍というふうに指摘 したら、昨年の環境課長さんからは9,000倍というような訂正をいただきましたけれども、基準内 とはいえこれだけの格差があるという点では、私は問題ではないかなというふうに考えます。そこで、 環境課長にお伺いしたいのですけれども、ダイオキシンの毒性についてこの議論を聞いている人も関 心を持っておられるかと思いますので、改めてお聞きをしたいと思います。ダイオキシンが発がん性 物質であり、環境ホルモンとしても作用するということでありますが、その危険性についてどのよう に認識されているのか、環境課長お答えください。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) ダイオキシン類は塩素を含む物質の不完全燃焼や薬品類の合成の際、意 図しない副生成物として発生する物質というふうに理解しておりまして、発生源としては廃棄物の焼 却処分場の過程やその他の自動車排出ガス、たばこの煙などからも発生いたします。これらのダイオ キシン類は分解しにくく、健康面等への影響も大きいという化学物質というふうに認識しております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 私調べましたら、環境省の規制基準でありますけれども、これはダイオ キシンではありませんでしたけれども、今までの環境基準を上げるような変更もしています。ですか ら、今の基準というのは決してこれだったら安全ということではなくて、今の化学技術での到達水準 ではこのくらいまでであろうということで設定されているかと思います。環境省の考え方は、あくま でもゼロに近づけていくという考え方だと思いますが、環境課長いかがですか。わかったらお答えく ださい。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 現在の最終処分場の排出基準といたしましては、それなりの法規制も出 ておりますし、環境基準というものも決まっておりますので、その中で運用、維持管理しているとい うところでございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) さっき踏み込んで私、要するに環境省の考え方としても基準は設けてい るけれども、さらに基準を上げて厳しくするような変更も行っているのです。ですから、今の基準で いいという、このままでいいという考え方をとってはいないということではないですかということで お聞きしたのですけれども、いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 私ども現在の法定の基準値内の中での低濃度ということで考えておりま す。今後環境省がまた別の形での環境基準を定めることになれば、それに従っていくものであるとい うふうに考えております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 約9,000倍もの、基準値内で10ピコグラムでしたか、という基準値内で はありますけれども、ほとんどゼロに近い値と9,000倍の差があるということでは、私はこの流域 の荒川の給水を受けて飲み水にしている地域が胎内市で約2万人というふうに上下水道課では回答さ れました。神林、荒川地区で1万8,000人ぐらいでしょうか、合計3万8,000人くらいに給水して いる、あるいは耕地や農作物に使用されているわけであります。ですから、市長はぜひ考え方を変え ていただいて、同じ基準で日本一きれいな、安全な水として評価されてきた1級河川で1位に何回も なった荒川の水がさらに評価されるような状態をつくり出していただきたいことを再度指摘いたしま して、次の石川堤防の問題に移らせていただきます。   それで、資料として配らせていただきましたハザードマップは、これは平成19年度に新潟県が 作成いたしましたハザードマップであります。ここに平成19年3月、村上地域振興局の地域整備部 となっています。このハザードマップのような被害が発生するのは、おおむね50年に1回起こる大 雨ということで想定をして、このハザードマップをつくったというふうにごらんなっていただけるか と思いますが、なっています。ちょっと私持っている原本は、カラーなのですけれども、白黒で見る とよくわからないかもしれません。おおむね先ほど申し上げましたように、西神納の高い地域を除き まして、また飯岡地区も含めまして、50センチ以上の湛水あるいは2メートル以上の湛水が予想さ れるというふうな地域想定図になっております。   恐らく市長もご存じないかと思いますので、排水機がついているから大丈夫だろうと、あるいは 現代の工作機器を使用すれば堤防が破堤してもすぐ直せるだろうというようなお考えあるかと思いま すが、このことで排水機場の担当者、荒川沿岸土地改良区の工事課長さんと業務課長さんと話し合い ました。私何回も聞いているのですけれども、改めて聞きました。では、一体堤防が破堤した場合、 決壊した場合何時間ぐらいもつのだと、おおよそ排水機がフル運転していても4時間ほどでこのハザ ードマップのとおりになるだろうということであります。私ども地域の人間が心配しているのは、全 国に先駆けて田んぼダムを皆さんの知恵で本当に官民挙げて田んぼダムの事業を取り組むようになっ たわけでありますが、田んぼダムでももちこたえるかどうか心配であります。堤防が破堤した場合に は全く機能しませんので、このことについて危機管理を担当している総務課長さんいかがでしょうか、 4時間ほどでこのハザードマップのような浸水想定が実現するということを認識していましたでしょ うか、お聞きします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 市におきましても、平成22年にハザードマップを作成、年度は21年 度でございますが、作成して全戸配布しております。そのハザードマップを見ますと、議員が今お示 しした図面とは若干違っておりますが、認識してございます。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 8.28大水害、昭和42年でしょうか、その前年度の昭和41年に7.17の 水害がございまして、加治川堤防がほとんど全部というか、大幅に堤防が決壊して大変な被害を及ぼ しましたが、実は当該の村上市でも浸水被害が発生しております。ちょうど来年が50年、7.17水害 から50年ということなのですが、これは総務課長、認識されておられますか。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) はい、認識しております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) お聞きをしたいのは、最後にこれは総務課が危機管理ということになっ ているそうでありますから、旧神林村時代には雨量が時間当たり20ミリを超えれば堤防が決壊、溢 水可能性があるというふうに私回答いただいておりました。総務課としては、降雨量恐らく20ミリ というようなことは変わらないような気がするのですけれども、危機管理として避難準備や避難勧告 などシミュレーションをされておりますでしょうか、お聞きをいたします。 〇議長(板垣一徳君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 具体的なシミュレーションにつきましては、私把握はしてございません が、ただ時間雨量20ミリで決壊するということではなかろうというふうに認識しております。現在 の50年に1度の確率で洪水が起きた場合に、こういうふうに決壊が予想されるであろうということ で、河川改修も進んでおりますし、荒川の断面につきましても改修が進んでおるやに聞いております。 でありますので、20ミリを超えた場合のシミュレーション等については承知してございません。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 私の言い方がちょっと曖昧だったかもしれません。要するに河川改修終 わっていない石川のことで、今お伺いをしているので、具体的なシミュレーションしていないという ことですので、ぜひとも住民の命や財産の安全を図るのが市の責務でございますので、ぜひともシミ ュレーション、計画を持っていただきたいと思います。  それで、市長に最後にお伺いしたいのは、住民が心配する危険箇所の補修を県に要請するために、 市長にも入っていただいた改修期成同盟を再開する必要があるだろうと、今は連絡会というふうにな っていますけれども、要するに県の課長さん、非公式ではありますけれども、お話を伺いますと、や はり予算づけがないのは地元の運動が足りないからだと、熱意が足りないからだというふうにお伺い をして、非公式な話ではありますが、お伺いをしております。合併してから何が起こったかというと、 この連絡会、期成同盟が解散させられたわけです。全く4年、7年とまって、昨年再開するまでとま ってしまったわけであります。ところが、実際は7.17の大水害からか、8.28が200年に1遍なんて いう人もいますから、それを数えないことにしても、皆さん水害地帯で雨降ればというのは地元住民 としては認識しておりますので、本当に心配をしているのです。もう一回言います。もしかするとわ からない人もいるかと思いますので、昔はふれあいセンターまで行く道路はなかったのです、345号 の道路は。ですから、大雨が降ってもすぐ岩船のほうに流れていったのです、被害が出ても。ところ が、今はあそこでせきとめられて湛水するということで、こういう黄色い図面ができているかという ふうに考えています。ですから、7.17時代よりも危険性は増していると私は警鐘を皆さんに乱打し てお知らせをしたいと考えております。   そこで、最後に市長も先頭に立って改修促進を図るような運動に参加していただきたいのですが、 いかがでしょうか。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘のとおり確かに市民の皆さんの安全、安心が非常に重要だという 認識は変わらないわけでありまして、平成20年から村上市におきましては河川整備促進協議会、こ れを設置をしておりまして、県管理の河川の改修等含めた要望活動につきましては、地元の皆さんを 含めて協議会の中で議論をし、要望を行っておるという形があるわけでございまして、この協議会の 会長が村上市長になっておるということでございます。ですから、この協議会を通じまして、今議員 ご指摘のあったような点についてはしっかりと県当局に要望を行っていきたいというふうに考えてお ります。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 県のほうから熱意が足りないというふうに指摘をされているわけであり ますから、ぜひともそのことを踏まえて来年度も連絡会の会議やるわけでありますし、今後も連絡会 として県や国に要望するような場面が出てくるかと思いますので、ご協力をお願いをいたします。   最後に、戦争法のことについてお伺いいたします。戦争法については、通告書では安保関連法案 ということでありますが、全く認識が違うと、侵略戦争だというようなお考えも持ち合わせてはいな いということで、よくわかりました。それはそれで、市長のお考えでありますからいいのであります が、それはそれでいいと思いますが、私が言いたいのは、ここでお伺いをしたいのは、私は今回の戦 争法案の、私は戦争法案だと考えているわけであります。憲法学者も国会の調査会に参考人として呼 ばれて、自民党選任の方でも違憲だというふうに発言をするという結果になっております。市長もお 若い方ですので、きょうも川崎議員が戦争の本質が風化してきているということで一般質問をされま した。私も全く同感であります。そこで、私もそのうちいなくなるわけでありますから、私が知り得 ている戦争の実態について市長はどうお考えなのか、お伺いをしたいと思います。   街角に立ちまして、私今回の問題でこんなお話をしております。兵たんについてであります。武 器や弾薬、食料の輸送を自衛隊が担当するのだと、国会では安全なところでしか輸送担当はしないの だというふうに首相はお答えになっています。しかし、きょうお聞きになっている方で戦争体験者の 方いらっしゃるかと思います。全くの大うそです。戦争は兵たんをとめたものが勝つのです。この地 域の多くの方々は、新発田16連隊、私どもの親や親戚の方みんなそう呼ぶのですが、〔質問終了時 間10分前の予告ブザーあり〕正確には116連隊というのだそうでありますが、中国各地を転戦いた しました。北支、中支、南京にも行った部隊もございました。これらの将兵の皆さんは、連隊の皆さ んは兵たんがなかったのです。食料供給なかったのです。現地調達だったのです。軍票と言われる印 刷した紙を中国人の人にやって食料売ってくれということをやったのです。また、東南アジアでも 「ビルマの竪琴」で有名なインパール作戦、食べる物がなくて亡くなった兵隊のお尻の肉食べたなん ていう話もあります。これにも新発田16連隊参加しています。この方たち、食べる物もなく、打つ 弾薬もなく、死の彷徨と言われるような体験をされたわけであります。食べる物がなくて餓死した方 が半数以上だったと言われる悲惨な戦争であります。16連隊は勇猛果敢な関東軍の有数の部隊であ ったと言われております。川崎議員がおっしゃったように、ガダルカナルでもせん滅戦、要するに全 滅してしまったわけでありますけれども、助かった人が何人かいらっしゃる。その人たちは動けなく なっていた、あるいはけがをして全く動けない、こういう方が助かったということであります。ほと んどの5割を超える人たちが餓死、食べる物がなくて体が弱ってしまって亡くなっていったというの が真実だということでございます。   つまり戦争というのは、それからもう一つ、これは岩船の方にお聞きしたのですけれども、商船 会社に勤務していたお父上が戦死されたと、何で商船の船員さんが戦死するのだろうと言われたら、 海軍に会社の船ごと徴用されてしまって、それで海軍に逆らうことはできないと、軍法会議で銃殺も のだということで、軍事物資を兵隊さんだけでなくて食料や弾薬、いろんなものを運ぶ、たったそれ だけの仕事なのだけれども、撃沈をされてしまったと、そして一緒に亡くなってしまったということ であります。これが兵たんの実態です。ですから、戦争に勝つ秘訣は「孫子の兵法」という本があり ますけれども、そんな3,000年前のこと言わなくても、兵たんをとめた側が勝利するのです。武器 や弾薬を供給する役割を果たす国は敵国になるわけです。そこを潰せば勝てるわけですから。もう二 度と悲惨な戦争をしてはいけないというのが神林村平和祈念碑の会の創立者たちの方のお言葉であり ました。お亡くなりになりました石田捷策さんは、私にこのように言いました。「どんなことがあっ ても外交交渉で解決をすべきだ。戦争をすべきではない」、それから同じことをもうお一方、小口川 の坂上進逸さんが私に同様のことをおっしゃいました。「喜代嗣、何としても戦争するようなことは やめさせろ」と、私に何ができるかということではありますけれども、その方たちのお話を、つまり 何で、まだ語らない人がいるのです、戦争のことを。私の父親もそうです。ただわかったのは、食べ る物がなくて軍票というようなもの書いて現地の人から買っていたと、買っていたなんていっても、 そんなものは取り上げてくるに等しいわけでありますから、生きていくために最低の食料しかないよ うな人たちからそれで買い上げてくるわけでありますから、その後どんなことが起きるかは想像にか たくないわけです。   こんな戦争が、市長は中国で戦ったのは侵略ではないというお考えなのですが、そのことはお互 い見解が違うわけですから、よしとしましょう。どうです、平和祈念碑保存会のこの体験者の皆さん が戦争はもう二度としてはいけないと、こんな悲惨な戦争体験がなされるようなことは今後この地域 ではあってほしくないという願いで、平和祈念碑を建立されたわけであります。それについては、ど のように、そういう戦争はもうやめるべきだというお考えについては、どのようにお考えなのかお伺 いをしたいと思います。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今ほど議員お話しのありましたさきの戦争のところでのお話、この部分につ いては私も映像、文献等で承知をしている部分もあるわけでありますけれども、現在国際社会の中で 我が国を取り巻く安全保障環境、この中で今ほど議員がお話しされたようなことがまさに個別の作戦 行動として、それがそういうふうな影響を及ぼすのかどうかというところまでについて、私は承知を しておりませんので、申しわけございません。ただ現在村上市は非核平和都市宣言を宣言をいたしま して、世界の恒久平和、これを望んでおる。それのための宣言を行っておるわけでありますから、こ れを堅持していく。これは、村上市の向かう方向性だというふうには理解しておりますので、そのこ とを堅持しながら対応していきたいというふうに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 見解が分かれておりますので、お願いをして終わりたいと思います。   市長には、安保関連法の質問の前段で指摘をいたしましたように、村上市には瀬波温泉ございま す。それから、村上市の町家巡りや人形さま巡りは全国有数の行事ということで、外国人の皆様にも 関心を生んでいるというふうに聞いております。また、鮭の養殖では世界初の養殖事業を始めたとこ ろということでございます。私個人的には、ユネスコの文化遺産に登録すればいいのでないかなと思 っているぐらいであります。そういった世界的な観光都市を目指すのであれば、やはり個人的な見解 はひとつお控えになっていただいて、やはり戦後の出発点は反ファシズムの闘いであったというよう な総括があるわけであります。ですから、世界の国々の皆さんと平和に、観光というのは平和でなけ れば成り立たないものであります。ですから、個人的なお考えはお考えとして、平和憲法9条を持つ 日本国、そしてまた観光産業を育成して大いに外国人の皆様にも来ていただこうという村上市であり ますから、平和を希求する村上市なのだということを強調していただきたい。そのことをお願いいた しまして、一般質問を終わります。 〇議長(板垣一徳君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午後3時5分まで休憩します。           午後 2時48分  休 憩                                                        午後 3時05分  開 議 〇議長(板垣一徳君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(板垣一徳君) 次に、6番、川村敏晴君の一般質問を許します。   6番、川村敏晴君。           〔6番 川村敏晴君登壇〕 〇6番(川村敏晴君) 市政クラブの川村敏晴でございます。議長よりお許しをいただきましたので、 私の質問させていただきます。   まず初めに、高橋新市長にこのたびの市長選挙で大差をつけてのご当選、まことにおめでとうご ざいます。心からお喜びを申し上げます。議会と車の両輪のごとく、市民のための市勢発展を互いに 目指すことを期待申し上げまして、質問させていただきます。本日3人目となりまして、大変お疲れ ではございますが、もう一人おつき合いのほどひとつよろしくお願い申し上げます。   私の質問は、3項目でございます。1番目、全国森林環境税創設促進議員連盟の事務局は、村上 市議会にあります。今後の村上市としてのかかわり方についてお伺いします。全国森林環境税創設促 進議員連盟の今年度の定期総会は、我が村上市で開催されるわけでございますが、高橋市長も議会事 務局時代に全国森林環境税創設促進議員連盟の全国組織の事務局長として長年携わっておられました が、今まさに日本が世界に約束をしたCO2の削減目標を達成させるためにも、そして疲弊し続ける 地方の山村地区に対する地域振興策としてこの全国森林環境税の創設が不可欠であると考えます。そ して、ようやくその全国森林環境税創設に王手がかかるところで、この事務局を受け持つ我が村上市 において、全国の市町村議会334の会員議会の代表の方々がこの村上市に結集をし、定期総会が開 催されるわけですが、本連盟の事務局長として携わってきた長年の目的を達成させるためにも全国森 林環境税の創設に対する村上市の市長としての心構えをお聞かせをください。   2番目、大滝前市長のもと各地域ででき上がったまちづくり協議会の補助制度についてでござい ます。大滝平正前市長の肝いりでスタートした市税の約1%を交付金の財源として財政支援を行って いる「まちづくり協議会」の来年度以降の予算措置について、高橋新市長のお考えをお聞かせくださ い。   3番目、選挙権が18歳以上になることに対する学校教育での選挙制度の扱いについてお伺いし ます。今国会で選挙制度の改正により、来年度の参議院議員選挙から選挙権年齢が18歳以上に引き 下げられる予定ですが、民主主義の最重要制度とも言える選挙制度については、実際に投票資格を持 つことになる高校生はもとより、小中学校においても国家運営の基礎でもある選挙制度を正しく学ん でもらう必要があると考えておりますが、学校教育の中で選挙制度教育のあり方についての考え方を お聞かせください。   ご答弁の後、関連について再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(板垣一徳君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、川村議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、全国森林環境税創設促進議員連盟の事務局は村上市議会にあるが、今後の村 上市としてのかかわり方について、本連盟の事務局長として携わってきて長年の目的を達成させるた め、市長としての心構えはとのお尋ねについてでございますが、本地域の林業は厳しい状況が続いて おり、森林整備についても森林所有者の経費負担が大きな障害となって、造林や間伐が十分に実施さ れていないため、荒廃する山林が多く見られます。このため、本市は独自の財源により森林整備推進 のための支援施策を行っておりますが、材価低迷や山村地域の過疎化による担い手不足等の問題から、 森林整備の進捗については十分とは言えない状況であります。これらを打開するためにも、現行の施 策に加え、従来の補助事業では対応できない対策を講じるために、全国森林環境税の創設による新た な財源の確保を期待するものであります。今後も全国森林環境税創設促進連盟に加盟する会員市町村 と行動をともにすると同時に、全国森林環境税創設促進議員連盟との協力をさらに進める必要がある と考えております。   次に、2項目め、大滝前市長のもと各地にできたまちづくり協議会の補助制度について、市税の 約1%を交付金の財源とした支援の来年度以降の予算措置についてのお尋ねでございますが、ご承知 のとおり、市では市民協働のまちづくり推進のため、平成23年度に各まちづくり組織設立準備交付 金を交付し、翌平成24年度より活動への財政支援として「地域まちづくり交付金」を各協議会に交 付してまいりました。私の公約にあります「市民がつくる自治のまち」は、市民皆様一人一人がまち づくりについて考え、参画し、ともに実現していこうというものであり、まさにこの市民協働のまち づくりの推進により達成されるものと考えております。そのため、市民の皆様が主体的に活動してい ただくための基盤である各協議会への財政支援につきましては、現行の交付金制度を維持継続してい くとともに、より市民と行政が協働により地域課題の解消に向けて邁進していく予算措置をすべく研 究・実施に努めてまいります。   次に、3項目め、選挙権が18歳以上になることに対する学校教育での選挙制度の扱いについて は、教育長に答弁をいたさせます。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、川村議員の3項目め、選挙権が18歳以上になることに対する 学校教育での選挙制度の扱いについて、小中学校においても正しく学んでもらう、選挙制度教育のあ り方が必要ではないかとのお尋ねについてでございますが、このたび改正公職選挙法が成立し、選挙 権年齢が18歳に引き下げられたことに伴い、学校教育などで若者の政治への関心を高める主権者教 育の重要性が問われております。具体的には、現代に求められる新しい主権者像として、国や社会の 問題を自分の問題として捉え、みずから考え、みずから判断し、行動していく主権者が掲げられてい ます。具体策としましては、社会参画の促進や政治的な知識や理解の向上が求められており、その一 環として参加型学習の必要性が提案されております。総務省及び文部科学省は、今後政治の仕組みや 選挙の意義をわかりやすく解説した副教材を全国の高校に配布し、模擬選挙のような参加型の教育も 充実させる方針と聞いております。新潟県においても、県知事が主権者教育の充実について県教育委 員会にも要請するとのコメントを出しております。これに伴い、小中学校の取り扱い方も変わってい くものと考えられます。教育委員会としましては、今後の国や県の動きを注視していきたいと考えて おります。   以上であります。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございました。それでは、1項目めより再質問をさせてい ただきたいと思います。   先ほど申し上げました全国森林環境税の定期大会、まさに今週16日に村上市のふれあいセンタ ーで開催をされるわけでありますが、市長においても開催市の市長として大勢の全国から来る会員の 議員さん、そしてまた予想されています関係国会議員の皆様、来賓等々の方々を前にご挨拶をなさる ことになると思いますが、もちろん市長も当然ご存じですが、この大会を成功させることは、この環 境税の成立を一刻も早めるためには不可欠なものでありますし、従来もこの環境税の定期大会が各ブ ロックごとに分けられている、その副会長市のところで開催されてきたわけですが、いずれの開催に おいても開催市の職員の皆様、市長さん初め全職員の皆様が全力を挙げて裏方に徹していただいて、 その大会運営をフォローしていただいてきたわけでございますが、この16日の開催に当たり、当村 上市としても、先ほど議会の議員全員協議会においても、各議員のご協力を要請し、快く引き受けて いただき、議会体制も万全ではありますが、さらにまたそこに市の職員の体制を、ご協力の体制をい ただくことが不可欠だと、このように考えておりますが、村上市としてこの大会を成功に持っていく ための協力体制についてどのようなお考えかをお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私も本年20年を超える長きにわたって活動してまいりました議員連盟の総 会が会長市である村上市で開催されること、非常に意義深いことだというふうに思っておりますし、 国においては今回年末に予定されますCOP21に対する削減目標の数値目標も決定をして公表して いるわけですから、それを担うべく森林環境税を導入して森林の果たす役割、これの役割部分につい て明確にしていくために、それを担っている市町村に対する財政支援策、これも形づくっていくのだ ということ、これを目指してきたわけでありますので、非常にいいタイミングであるし、意義深いな というふうに思っております。   市の体制としましては、そういう形でこれまでお取り組みをいただいた議員連盟の皆様方をしっ かりとお迎えする、そのためには全庁体制で職員側の応援体制も組み上げさせていただいたというこ とであります。いずれにしましても当然これまで議会事務局の局長の立場で議員連盟の事務局の事務 にも携わってきたわけでありますので、これまで議員連盟の副会長さん方とも懇意にさせていただい ておりました。ですから、そのことも踏まえればしっかりとお迎えをして、何としてでも今年度成就 させるという大会にできればなというふうに思っております。また、国会議員の先生方におかれまし ても、国、関係要路に要望行く際には非常に大きなお力添えをいただいているわけでありますので、 そのことも踏まえればさらにまた先生方にもお願いをしながら、またお力もかりていきたいというふ うに思っております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 市長のまさにことしこの村上市でこの大会が、定期総会が開催されることの 大きな意義を市長も強く感じていらっしゃるというふうな答弁だと思います。あいにく台風が若干近 づいてきていることの不安、そしてまた今国会運営の流れで来賓の予定している先生方、そして講師 の大臣の日程等の調整が非常に微妙な時期に来ていることが不安材料ではありますが、いかなる状況 になろうとも村上市議会、そしてまた高橋市長中心とした村上市全体でこの大会を盛り上げて成功に 持っていっていただくということを確認できて非常に安心しておりますので、当日ひとつ最後までご 支援のほうよろしくお願いしまして、次の質問に移らさせていただきます。   2番目のまちづくり協議会の予算措置についてであります。非常に市長からは、このまちづくり 協議会に対する継続を必要とする旨のご答弁をいただきまして、大変ありがたく思っております。村 上市には5地区それぞれ17団体の協議会が存在しております。その活動内容は、それぞれの協議会 の独自の発想から生まれた事業計画に沿って各地区の特色ある事業を展開しておると思っております。 そして、それぞれの地域の需要に合致した活動内容になっていると私は確認をしております。しかし ながら、このすばらしい活動においても、今どの協議会においてもまだ活動資金、そしてまた事務局 体制において協議会自身が自立できている体制を整えているところはないようであります。しかし、 どの協議会においても、既に各地域においてはなくてはならない存在となっていると推測しておりま すが、市税1%の交付財源は最低限の財源であるというふうに思っております。市長がかわるたびに この制度がどうなるのだろうというふうな不安定な要因があると、非常に活動そのものが安定化して いかない、こんなふうに常々思っているわけでありますが、その辺については市長なりたての新市長 にお聞きするのも何なのですが、この制度を恒常的なものにする手だてといいますか、その辺につい ての市長のお考えがあったらお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 平成20年の合併の際に、この村上市をどういう方向に導いていくのか、ま たどういうつくり方をしていくのかというときに、選択をしたのが市民協働のまちづくりであります ので、恒常的な制度となっていないと言われれば、それに基づくものが明確になっていないからとい う切り口もあるのかもしれませんが、予算でも1%措置を継続をしていく、また今ほど議員お話しさ れましたとおり、各地区の17のまちづくり協議会それぞれが個性を持って地域の魅力に根差した形 での取り組みをされております。しっかりとした地域に定着をしてきているのではなかろうかなとい うふうに私は感じておりますので、その部分については市民の皆様とともに歩むまちづくり、これが 非常に重要だなというふうに思っておりますので、何をもって恒常的にということを問われればちょ っと明確な回答できませんけれども、私の中ではこれはしっかりと村上市政運営するためのベースに あるものだというふうに認識をしております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 来年の4月、市議会議員の選挙を迎えるわけですが、今回大滝平正前市長の 辞任がなければ、来年の4月の選挙でこの制度そのものも新しい市長さんの考え方いかんでどういう ふうな方向づけがなされるか、非常に不安視された意見が取り交わされていたこともあり、そんな伺 い方をしたのでありますが、もう一点は、今申し上げたとおり財源については市税の1%を確保して いるとはいえ、17あるまちづくり協議会の運営そのものについては、やはり自立ができる体制、な かなか難しいところもあるでしょうし、その協議会ごとによってさまざまなスタンスがあって、全て が全てとは申し上げられませんが、ただやはりここは自立をできる体制がとれるところについては、 その自立を促す、そのために一番先頭枠を超えた財政等の支援がやはり必要になってくるのだろうと いうふうに捉えるものですから、例えばこの協議会の中で自立志向を促すことによって、その地域が さらに市民協働の体制が進む、そのような状況のときに新たな1%枠を超えた市の支援体制、こうい うものを私は期待しているわけでありますが、そのような場合市長はどのようにお考えか、お聞かせ ください。 〇議長(板垣一徳君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今の制度設計そのものは、市民の皆様方に協議会をつくっていただきまして、 そこに委ねる、そこに交付金を拠出するという形であるわけでありまして、その辺のところ、交付金 の性格上、使途として充当できる部分も限られているのかもしれません。いずれにしましてもこれか らまちづくり協議会をベースにして、市民の皆様とまちづくりを進める。そのための組織体制がこう あるべきだということは、これまで合併後7年を経過し、8年目に入っているわけでありますので、 検証しながら、今議員がお話しされたような部分も含めて少し研究をさせていただきたいと思います。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 市民協働の形がさらに村上市が全国に先駆けて行政と市民協働の組織が互い に影響しながら地域づくりに貢献できていく、そういう組織に発展することを私も願っており、議員 として支援していきたい、こんなふうに考えておりますので、今後の継続的な支援について市長にも 心向けていただきたい、これをお願いしまして、3つ目の質問に移らさせていただきます。   新しい公職選挙制度の18歳の投票権についてでございます。今教育長からは、小中学校の学校 現場においても国、県の教育委員会の流れを見ながらというふうなご答弁ありました。そのとおりな のだろうとは思いますが、いろいろ調べますと、日本の選挙年齢の引き下げについては世界から見る と非常に遅きに失したというような状況であります。世界主要8カ国、いわゆるG8の中で日本以外 の国は全て18歳からの投票になっておりますし、世界の中でも約8割以上は18歳以上の投票が通 例となっているというふうなことのようでございます。また、今回の引き下げ措置により、約240 万人もの新しい有権者が来年の参議院選挙には生まれるというふうなことが見込まれているというこ とだそうでございます。   先ほど教育長の答弁にもございましたが、高校生の中でこの制度を浸透させるために、模擬投票 の実施を多くしていくというふうなことが述べられておりましたが、既に神奈川県では2010年、そ して13年に全ての県立高校で生徒による模擬投票を実施されたそうです。その中の一つの高校にな りますが、湘南大高校では生徒が選挙公報など、これ実際の各政党のものを取り寄せてそれぞれ政党 の研究をした上で、市の選管から借り受けた投票箱や記載台を用いて生徒自身が選挙をつかさどる側、 そして投票する側に分かれて、それぞれ投票する、しないも含めて生徒自身にその投票行動を委ねて 模擬投票を行った結果、投票率が51%であったという報告がなされているそうであります。また、 ある大学教授の政治学者の方によると、若者の投票率が低い理由の一つは、長年大学が主権者教育に 消極だったことが挙げられると。そしてまた、有権者になって初めての選挙で投票した人は、その後 の選挙でも投票を続ける傾向があるというふうな研究発表している学者さんもいらっしゃるようであ ります。このことを深く受けとめるとすれば、来年18歳の投票する方々がいかに多く投票行為をす るかが、今後国内の選挙において投票率が高まっていくのかというふうなことを占う大きなことにな るのかなというふうに考えております。   そんな中で、やはり今回の市長選挙においても市全体では投票率が80%を切っております。こ れは、全国的ないろんな選挙から考えれば投票率としては非常に高い数値であると思います。5月に なりますか、大阪の都構想に対する住民投票においても、あれだけ盛り上がった住民投票ではありま したが、やはりその投票率はたしか50%そこそこだったのではないかなと記憶しておりますが、い かに民主主義の根幹である投票権、これをしっかりと行使をすることの大切さを有権者の皆さん、特 に初めて投票権を有した若い方たちに心にとどめてもらうためには、やはり高校になってからでは遅 いのだろうと、しっかり小学校、中学校の間でこの選挙制度の学習といいますか、を取り入れていく ことも非常に大切だろうと考えております。ここについては、非常に学校現場の時間の足りなさ等も ございます。そしてまた、問題が選挙制度というふうなことで、非常に取り入れづらい内容あるのか もしれませんが、ここは県、国の流れを待たずとも、やはり村上市独自の選挙教育、選挙制度の教育 についていろんな方法が考えられるのではないかなと思いますが、先行して取り組んでいくお考えは ないか、教育長のお考えをお聞かせください。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 議員のおっしゃるとおり、大切な中身であろうというふうに考えておりま す。高校生の段階できちっとした教育が進んでいくということも、先ほど議員が申し上げたように選 挙率の向上につながっていくであろうし、それが主権者教育であろうと、このように認識しておりま す。小中学校においていかが進めるかという議員のお考えでありますが、この主権者教育の新しい主 権者像として先ほど私が述べた国や社会の問題を自分の問題として捉え、みずから考え、みずから判 断し、行動していく主権者とあります。この問題を自分の問題として捉え、みずから考え、みずから 判断し、行動していくということは、小中学校においての学校教育において一番重要にしている中身 であります。この中身については、どの小中学校も行っていることが事実であります。この部分につ いて、まず全ての教育活動を通じてきちっととり行うこと、これが第1であるというふうに考えてお ります。   第2でありますが、村上市で独自ということについては今後の検討材料でありますが、新潟県で は県の選挙管理委員会が選挙推進事業の取り組みの中で、明るい選挙出前授業というものをとり行っ ております。これは、新潟県選挙管理委員会が県内の小学校、中学校、中等教育学校の前期課程を含 め明るい選挙出前授業というものを実施して、将来の有権者である児童生徒の皆さんに社会の一員で あるという自覚を持ってもらい、政治選挙の意義や重要性などを学習していただくことを目的とし、 選挙の話や模擬選挙などを行うものであるというふうに記されております。これなども学校現場のほ うに紹介するなどして、今までの社会科における政治的学習、それから教育活動全般を含めた活動も 踏まえながら、このようなことも取り入れ、進めていったらどうかというようなことで、学校現場に 提案していこうと、このように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 当然ご承知とは思いますが、今回の選挙制度改正により投票権を有するだけ でなく、やはり負の部分と言ったら語弊があるかもしれませんけれども、18歳といえどいわゆる選 挙違反等に関しての罰則規定もついていくというふうなことも決定されているようであります。この 部分については、若干20歳以降の方に対するものよりも緩い部分も含まれておりますが、やはり自 分のこととして考えて行動する中に権利と義務、そして違反に対しての厳しいペナルティーがあると いうふうなことをやはりあわせて勉強できる、そして自分の持つ権利を行使することがいかに大切な ことなのかということをやはり若く純真な心を持つ小中学校の生徒さんの間にしっかりとした訓練と いいますか、練習を積み重ねていける、そういう環境をぜひともつくっていただきたいと思います。 今教育長の学校側に情報提供というふうなことでとどまってしまうのではないかなというちょっと危 惧はあるのですけれども、非常に何回も言いますが、時間のない教育現場であるということを承知し た上ではありますが、やはりこの問題についてまずは村上市からしっかりと姿勢を、18歳になった 有権者から自分たちの権利を行使していく、そういう流れをつくっていく、そのためにはやはり小中 学校の教育から、もっと早く言えば幼児教育からなのかもしれませんが、そういうやはり大人がそれ をしっかりと導き出すという教育環境を確立させていただきたい。このように思いますが、さらに一 歩進んで教育長の手だてについて、いま一歩決意をお聞かせ願えればありがたいなと思います。 〇議長(板垣一徳君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 今行われている社会科の中での政治学習というものがございます。参加型 学習を多く取り入れていくようにということが今回の答申の中に述べられておりますので、この議会 でも取り上げられましたような議会での活動、それから中学生による市政への提言とか、そういう具 体的な内容について、学校現場に取り組むように指導、支援を進めていき、一歩でも前へ進めるよう に努力していきたいと、このように考えております。 〇議長(板垣一徳君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 来年の選挙は新しい改正公職選挙法で、18歳の方の投票率について今の成 果が出るということではありませんけれども、やはり将来の中では村上市において若年層の投票率の 目立った高い投票率が発生することを心から期待して、私の質問をこれで終わりたいと思います。あ りがとうございました。(拍手) 〇議長(板垣一徳君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。                                              〇議長(板垣一徳君) 本日はこれで散会をいたします。   また、7月21日午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時38分  散 会