平成27年村上市議会第3回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成27年9月8日(火曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(22名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   20番   佐  藤  重  陽  君 21番   相  馬  エ  イ  君   22番   大  滝  国  吉  君 23番   大  滝  久  志  君   25番   片  野  鉄  雄  君 26番   三  田  敏  秋  君                                              〇欠席議員(2名)   19番   小  林  重  平  君 24番   山  田     勉  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長 鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     佐   藤   勝   則   君        税 務 課 長    加   藤   良   成 君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     建   部   昌   文   君        建 設 課 長    中   村 則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    米   山       聡   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長                   大   滝       寿   君        補     佐        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は22名です。欠席の届け出のある者2名です。定足 数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 い申し上げます。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、7番、冨樫宇栄一君、21番、相馬エイさんを指 名いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(三田敏秋君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、5番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。           〔5番 本間清人君登壇〕 〇5番(本間清人君) 皆さん、おはようございます。議長のお許しをいただきましたので、これか ら私の一般質問を行わさせていただきたいと思います。私の今回質問項目3項目になります。   まず1点目、保育園の運営についてであります。市民厚生常任委員会の閉会中の事務調査で、各 保育園の園長先生と懇談いたしましたが、正規職員、臨時職員、有資格者などの割合を今後どのよう に考えているかお聞かせください。   また、保育園の送迎バスの利用状況についてもお聞かせいただきたいと思います。   2点目、消防費について、平成26年度の決算額を見ますと、24億6,600万円ほどの金額になり ますが、このうち消防団に関する支出はどのくらいになるかお聞かせください。   3項目め、入札について、単価入りの設計書を業者が所有していることが判明した問題があるは ずですが、詳しく内容をお聞かせいただきたいと思います。   以上、3項目であります。市長答弁の後、再質問させていただきます。よろしくお願いいたしま す。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) 皆さん、おはようございます。それでは、本間議員の3項目のご質問につい て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、保育園の運営について、正規職員、臨時職員、有資格者などの割合を今後どの ように考えているか。また、送迎バスの利用状況はとのお尋ねについてでございますが、市内18園 中、指定管理者制度を導入したあらかわ保育園を除く17園における保育士数につきましては、クラ スを担当する正規保育士の数が64人、7.5時間勤務の臨時保育士が96人、そのうち資格を有する者 が63人となっており、資格を有しない者が約2割となっております。また、あらかわ保育園に指定 管理者制度を導入し、既存保育園の正規職員率向上に努めたものの、行政改革による退職者の3割補 充を進めてきたことから、正規職員率が40%台に低下している状況にあります。保育は、集団生活 の中での指導を基本とすることから、一定の子供数に対して必要な保育士数を確保することが必要で あります。今後保育園施設整備計画により、保育園の統廃合また民営化を進める必要があると考えて おり、保育園等の適正規模及び適正配置を実践することで保育施設環境の整備や正規職員率の引き上 げ、有資格職員の安定確保といった保育環境の充実が図られるものと考えております。   次に、保育園の送迎バスの利用状況についてでありますが、市内保育園の通園バスの運行につき ましては、合併前から運行している山北、朝日、神林及び荒川地域と村上地域の山辺里及び上海府地 区において運行しており、通園バスを利用できる対象年齢は3歳以上児としております。なお、村上 地域の山辺里、上海府地区以外につきましては、合併前より自宅から距離が近い等の理由で保護者に よる登園をお願いしているところであります。   次に2項目め、消防費について、平成26年度決算額24億6,600万円のうち、消防団に関する 支出はどのくらいになるかとのお尋ねについてでございますが、消防団員の報酬、費用弁償及び消防 活動に係る車両の燃料費や消耗品といたしまして1億7,140万6,000円、防火水槽、消防ポンプ置 き場、消火栓など消防施設の新設とその維持管理に係る経費及び消防団車両やポンプ購入費といたし まして9,311万7,000円、そのほか消防団事務に携わる職員の人件費といたしまして1,625万8,000 円で、消防団に関する経費の決算総額といたしましては2億8,078万1,000円となっております。   次に3項目め、入札について、単価入りの設計書を業者が所有していることが判明した問題の詳 しい内容はとのお尋ねについてでございますが、平成27年5月24日日曜日の午前に、匿名で「入 札参加業者へ積算価格が漏れている件」と題するメールが財政課に届きました。メールの内容といた しましては、設計業務委託の契約には守秘義務があると思うのですが、いかがお考えですか。一般に は公開されていないはずです。確認してくださいなどと記載されており、やまびこの家冷暖房設備改 修工事ほか10件の工事名及び村上市総合文化会館空調設備一部改修工事実施設計業務委託ほか2件 の業務委託名を挙げ、あらかわゴルフ場給水ポンプ更新工事ほか2件の単入り工事設計書が添付され ておりました。メールに記載されておりました工事の所管課から聞き取り調査を行い、添付された設 計書が納品された設計書の内容に相違ないことを確認をいたしました。また、設計事務所からも聞き 取り調査を行ったところ、なぜ設計書が外部に出てしまったのかわからないとのことでありました。 その際、不要となった設計書が記録されたCDをそのまま捨てているなど、情報漏えいにつながるお それのある実態があったことから、適正な処理をするよう指導したところであります。さらに、本人 はインターネット操作に詳しくないことから、信頼できる人に任せているとのことでありましたので、 原因として何が考えられるのか確認するように指示をいたしました。その結果、原因はわからないが、 今後は設計業務用のパソコンを別管理にすることとしたとの連絡がありました。この件について、入 札契約手続運営委員会に諮り、注意書を発することとし、どのような改善策を講じたか書面により提 出を求めるとともに、改善策等が示されるまでの間は発注を見合わせることとし、平成27年6月11 日に市長職務代理者から注意書を手渡して、情報管理の徹底を申し伝えました。その後、1つとして、 パソコンを設計書作成用とメール専用に分ける。2つとして、廃棄する書類及びCD等はシュレッダ ーにかけてから処分する。3つ目として、外注先についても当方の責任において厳重管理するという 内容の改善策を示した書面が平成27年6月15日に提出されたところであります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) どうも市長、ご答弁ありがとうございました。それでは、再質問をさせてい ただきたいと思います。   まず、1項目めの保育園の運営についてでございますが、今ほど市長の答弁によりますと、正規 職員が64名、7.5時間96人、そのうち有資格者が63人ということになっております。市民厚生常 任委員会での閉会中事務調査で、各園長先生と我々委員会で懇談をさせていただきました。その際に いろいろな資料もいただきまして、それをもとにちょっとご説明したいなと思うのですが、今村上市 で初めて統合保育園となりましたあらかわ保育園なのですけれども、こちらのほうは園長先生が1人、 そして主任が2名、正規職員が19名、有資格者のパートの方等を含めまして、合計しますと41名 もの職員で運営をされている。ところが、ほかのところの市の直営であります保育園は、ほとんどが 園長先生1人、あとは主任さんが1人、正規の職員は1名もしくは多くても3名、ほかはほとんどパ ートという形の形態になっているわけであります。この辺の事情から、例えばあらかわは業務委託を していわゆる指定管理として出しているわけでありますが、そこに勤めますと有資格を持っていて正 規職員として勤めることができれば、例えば第一保育園で7.5時間の方が今有資格者で5人いるわけ でありますけれども、その方がもしや私はここで市の臨時職員でいるよりは、あらかわ保育園に就職 をして、有資格をもってです。社員として入れるのであれば、例えば福利厚生であるとか、ほかに期 末手当とかもかなり臨時の職員とは報酬の面で差が出てくるわけです。そういうことになりますと、 同じ職務、同じ仕事をしながらも、その仕事の中での格差が出てくるということに関して、市長は今 後どのようにこのことについて考えているかをまずお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 指定管理者の事業体と市の臨時職員の体制、それに格差というか、違いがあ るのは確かかもしれませんけれども、それが同じ職場における格差が生じているというふうな認識は いたしておりません。   ただ、現状村上市の有資格者も含めて保育士の臨時職員としての確保がなかなか難しいという状 況がありますので、その処遇に対する改善策を早急に講じるよう指示をいたしました。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) その指示をして今後どういうふうになっていくのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然報酬また任用につきましても、あわせて研究を今しているところであり ますけれども、その辺の改善策を講じたいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 市の正規職員及び園長先生、主任、このほとんどが第一保育園にしましても、 今第一保育園は合計で園児が76名いらっしゃいます。第二保育園は94名の児童数がいるわけであ りますが、第一、第二保育園の例にとりますと、第一が園長1人、主任1人、正規1人、第二が園長 1人、主任が1人、正規が2人、いわゆる市の職員としてはこれだけなわけです。第一は21人の方 がいて、第二は29人の方がおりますが、有資格者、無資格者も含めていわゆる職員以外のパートさ んもしくは臨時職員の方々に、全ての幼稚園といったら失礼ですけれども、おんぶにだっこみたいな 感じですよね。これを何とかその正規、きちんとその有資格者、当然市の採用試験等もあるのでしょ うけれども、有資格を持っている方々を正規職員に登用していくというような考えはございませんで しょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほども申し上げましたとおり、その部分も含めて現在検討をしているとい うところであります。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ぜひこの中で、例えば今後行政側としてどのように考えているか。あらかわ 保育園を一応モデル事業として、それが5年後またこの同じ事業者が指定管理として手を挙げるのだ か、もしくは別の業者も入札になるのかわかりませんが、今後市の方針としては、駅前の村上総合病 院跡地を統合保育園というような一応案も出ておりましたが、やはり今後はその統合、統合、当然園 児の数も少なくなっていく。施設は大きいのだけれども、中にいる園児が少ないので、統合の方向に ということもやっぱりいたし方ない部分はあるのでしょうけれども、その中に統合としていくと、結 局はまたあらかわと同じような形での業務委託、いわゆる指定管理というふうな考え方になっていく のか、その辺のことをまずお聞かせいただきたいなと。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 既に保育園の施設整備計画につきましては、ある一定の方向性を今つくり上 げていただいております。検討してその答申がなされているところでありますので、そのことを踏ま えながら、今後の村上市の人口推計、子供たちの生まれ育つ状況、その辺も勘案しながら考えていか なければならないことであります。   幸いあらかわ保育園につきましては非常に好評をいただいておりますので、非常によい選択だっ たなという感想を持っているわけでありますけれども、先ほども申し上げましたとおり、今後も直営 の部分と民営化を進める部分という形で、これを併用しなければ当然これは成り立っていかないもの だというのが基本的な考え方であります。それに加えて、現在病児、病後児のところ、今あらかわ保 育園につきましては、体調不良児という形で執行を行っているわけでありますけれども、今後そうい うことを考えたときに、例えばそういうあるそのサービスに特化をしたような保育園のあり方とか、 そういうこともあわせて研究をして現在いるところであります。そうすると、現在契約制度になって いるわけでありますから、保護者がみずからが選ぶ、みずからの生活様態に合わせた形での保育園を 選べるような、そういうことに取り組んだ場合に、直営でなかなかそれを充足できるところが少ない というふうに現在は私考えておりますので、そこのところには指定管理者による制度導入を積極的に 取り入れていきたいというふうに考えています。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) では、市長のお考えとしては、今後その指定管理者制度を積極的に取り入れ ていくというお考えだということで確認をとりました。   正直申しまして、前々からその保育園のあり方についていろいろ異議申し立てをしているのです が、私はこれは私の考えでありますけれども、やっぱり子供は地域の宝なのだと。今地域ぐるみでの 学校教育にしてもそうでありますけれども、いわゆる地域の方が本当にその子供を見守って、厚く教 育していこうという雰囲気で今郷育という形でやっております。保育園も、きちんとその市の宝物は 市で管理するのだ、市で育てるのだというような方向性が私はやっぱり大事なのかなという、指定管 理にしたからといって内容が変わるわけでない。有資格者の方がちゃんとそれだけの事業をしてやっ ているので、では市がやったのと業者がやったのとどこが違うのだといえばそれまでなのでしょうけ れども、預ける側としては、行政がやっている、市がやっているという形のものと、やっぱり業者が やっているものの形では全く違うのではないかなというふうに思うのですが、その辺市長はいかがな ものでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 荒川の保育園を指定管理に出すときにも、その議論は十分尽くされたのかな というふうに思っております。私自身が指定管理制度に乗せてこの専門業者にそれを委ねることと、 市が行政職員として職員を採用してそこで子育てをすることと何ら違いはないのだろうというふうに 思っておる。   加えて言うならば、民間のそのノウハウを活用した、行政ではなかなか対応ができない部分につ いても、積極的にそれに取り組んでいただいている。その結果があらかわ保育園の高評価につながっ ているのだと思っています。それは、私どもがいろんな形で検証する必要ありますけれども、そこに 預けていただいております保護者がまさに自分の実体験としてそれを評価している、これに勝るもの はないのだろうというふうに思っておりますので、指定管理者制度と行政が直接保育園を運営するこ と、全く遜色ないものというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ありがとうございました。   そういう形で市長の考え方もお聞きしました。どっちにしましても、子供は非常に大切な宝であ りますので、非常にその辺いろいろ考えることもあるのだろうとは思いますが、よろしくお願いした いなと思います。   今保育園の現状を見ますと、平成21年度から今この平成26年度の結果なのですが、平成21年 度には定員1,805人のところが1,531人で84.8%、一番低いときは平成25年度でありまして、こち らが1,785人に対しましての児童数が1,359人、現在平成26年度は、定員が1,745人に対しまして 1,399人という児童数で80.2%ということになっております。ただ、長課長ともいろいろずっと今お 話ししていただいている中に、実例を申し上げますと、例えば昨年子供が生まれました若いご夫婦で ありますが、荒川でアパートに住まわれています。仕事も持っているのですけれども、子供がちっち ゃいので、結局仕事に行けない。それで、今8カ月ぐらいになってきましたので、保育園に預けて、 やっぱり上の子もいるものだから、夫婦で共働きしないとアパートの家賃もあるし、生活が伴わない ので、何とか市の保育園に入れていただきたいのですというお願いをずっとしているのですが、なか なかその辺がうまくいかない。ただし、この率からいきますと、満杯になっているところというのは この18園のうち2園か3園で、ほかはもうほとんどが定数より割れているのですけれども、いかん せん残念なことにそのゼロ歳児というのは、児童3人に対してどうしても有資格者1人という、そう いう厳しい規定があるものですから、なかなか園児の態勢を受け入れできないというのはわかるので すけれども、前市長からも、子は宝というそういう観点からいけば、例えば同じ市の職員をこうしな ければ、今回ここがどうしても未満児が多いので、もう一人の有資格者を入れないと3人受け入れる ことができないのだ。それでは、例えば申しわけないけれども、第一保育園からその有資格者をここ に移してでもその地域のゼロ歳児を見るような方向性はとれないものなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 公立の私どものほうの保育園の形でいいますと、現状そういうような形 で大体満杯状態で有資格者のほうを配置してございます。なかなか難しい部分はあるかと思います。 ただ、たまたまそういうような状況出たときであれば、可能性ないことはないとは思っております。   ただ、今荒川地区ということで議員おっしゃっておりますので、荒川地区におきましては、実は 金屋保育園のほうは11カ月児からの受け入れということになっておりますので、今8カ月というこ とでありますので、その方はその金屋保育園のほうではちょっと受け入れはできないというような、 そういった状況になっております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) それはわかるのです。わかるのだけれども、結局例えば核世帯ではなくてお じいちゃん、おばあちゃんもちゃんといて、それで若いご夫婦が共働きしても自宅で見られる方はい いです。アパートに住んでいて、お父さん、お母さん、子供が2人、それで乳飲み子がいれば、やっ ぱりどうしても経済的に厳しくなってくるのは現状ですよね。アパートの支払いもある、車のローン もある、保険の支払いもある。ですので、何としてでも一日でも早く、自分の体が何ともないので、 仕事に復帰したい、その女性は。でも、なかなかそういう施設が村上市で受け入れてくれない。何で こう子育てに関して一生懸命やると言っているにかかわらず、私ら委員会としても、その子育て支援 に関していろいろ視察で勉強して、いろんなまちや地域、いろんな考え方でやっている。本当に手厚 くそういう子供の受け入れ態勢を何とかしてでも頑張ろうというところもある。理屈や何かではなく て、そういう方々がでは100人も200人もいるわけではないわけなのですけれども、何とかそうこ う行政としてそういう方々の役に立つというか、親身に考えた中で何とかいい方法を考えるという方 法はないのかなということなのです。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 私どものほうでも、いろいろな方策は考えております。その中で、利用 調整というような部分もあるわけでございますけれども、荒川地区の方であれば、近くであればみど り保育園ということでいろいろご紹介した部分もあったわけなのですけれども、そちらのほうもちょ っと今のところ現状で受け入れできないような状況でありまして、もう少し遠くのほうへ行くのであ れば、何とか受け入れることができるというような、そういうお話ししたこともあります。   あと、一時預かりというようなそちらを利用されて、何とかこの対応をお願いできればと、その 辺で現状考えておるところでありますけれども、そういったゼロ歳児関係受け入れの要望が非常に多 くなっておりますことから、私どももこの先見据えた形で少しでも受け入れ多くできるような形でい ろいろ検討を進めているところでありますので、ご理解いただければと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) ぜひ人口減少をストップ、それに歯どめかける特効薬、前の市長はお金でも 払って、そのお薬があるのなら幾らでもお金払うというような話ししました。でも、そうやって本当 に地域の若い方でも頑張っている方で、何とか子供を育ててという、今おっしゃったようにゼロ歳児 ふえてきているのだと。やっぱりその辺の教育に関して預かる、その部分に関してやっぱりもっとい ろいろご協議いただきたい。今の実例でいきますと、正直課長に相談したように、荒川の今統合保育 園に一時預かりで入れてもらっています。1日2,000円でしたか。ただし、土曜日は預からない。 そして、時間的にも4時までということなので、忙しい会社なのですけれども、5時、6時、7時ま で本当は残業もしたいのですけれども、それが可能でない。   ですから、例えば9時から4時まで勤めても、2,000円払うと、1日、本当に自分の収入が少な い。うちで面倒見て自分が預かって全く仕事しないよりは、当然1,000円でも2,000円でも1日も らえるわけですからあれですけれども、やっぱりそういう例は一例でありますが、先ほど言ったよう に課長が今後はゼロ歳児ふえてきているので、その辺の対処ということを言っていますので、全部の 例えば18園あるうち18園全部がそのゼロ歳児何とかせいということではなくて、例えば今土曜日 の保育にしても、村上地域であれば山居町保育園に来るわけではないですか。第一、第二は閉園して いて、それで土曜日の保育は皆さんその第一、第二の児童も山居町保育園に来るわけです。だから、 何とかそういった方法を今後考えながら、例えばやっぱりその地域ごとというのがいいのでしょうか ら、荒川であったり、荒川は今統合保育園と金屋しかないのでしょうか。そこを何とか金屋ともやり ながら、その地域でやっていくというような方法をぜひ考えていただきたいなと思いますので、よろ しくお願いしたいなと思います。   ちょっと時間もあれですが、バスの件。私勉強不足で、幼稚園のバスは私村上の地域ですから、 幼稚園のバスが回ってきて、児童が家の前からとかうちの近くでも結構集まって乗っていくというの は見ていたのですが、旧村上以外というか、村上も調べたら上海府はバス出しているみたいです。そ の保育園でも、私バス出せというのがちょっとわからなくて、今度合併してもう8年近くもなるのに 大変申しわけない話なのですけれども、別にそのバス出すのはいいことなのです。別に悪いとも何と も言っていない。今山北でしたっけ、朝日でしたっけ、小学生も保育園の児童と一緒にそのバスに乗 っていっている地域ありますよね。ありませんか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 小学生と同乗ということは、私ちょっと承知しておりません。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 例えば塩野町猿沢、このはやぶさ号とかこばと号とか、これ高南でしょうか。 これは、小学生何人とか保育園児何人とかと、その停留所というか待ち合わせ場所に人数書いてある のです。これは、小学生は一緒に乗っていっていないのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課はわからない。   教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 私の認識が正しいかどうかわかりませんが、私塩野小学校におりましたの で、塩野町小学校の荒沢地区の子供が塩野町の保育園に一緒に乗ってきていたという事例はありまし た。それは、荒沢地区の冬期分校がなくなったときに、その学校へ通ってくるために保育園のバスで 一緒に来ていると。私の教員時代なのですが、そのように認識しています。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) いや、ぜひ俺それいいことだと思うのです。その小学生、あるものを利用で きるわけだから、そうすれば小学校のスクールバスを今外部委託であれだけ一生懸命いろんなところ にやっているわけですけれども、その保育園の持っているバスを何とか利用しながら小学校も併用し て、ましてや児童数も昔みたいにそんな1集落に30人も40人もいるようなところ今ないわけです から、何かそういうようなことも今後一体となって考えていただきたいなというふうに思っているの です。   山辺里地区に関しましては、先ほど言いましたように近いので、バス出していないというような 話でしたけれども、それはほかの地域だって近いところは近いのです。だから、近いからとかそうい うことではなくて、やっぱり親の仕事の時間とかも考えれば、本当にバスがあるというのは一番それ にこしたことないので、その辺を小学校とも連携をしながら何か考えていただくといい。だから、 常々言っている福祉課が保育園の担当ではなくて、教育長、学校教育課が保育園、幼稚園、小学校、 中学校、教育の関係上は一貫して所管は、学校教育課なのだというふうにするのが私は一番やはりこ ういった問題も含めながら考えますとベターなのだろうと。やっぱり学校教育課のやっていることと 福祉課のやっていることが全然ばらばらでというような事例になるわけではないですか。ただ、これ は我々にもそうです。学校教育課から来る案内と例えば別な課から来る案内と日にちが同じだったり することたまにあるわけではないですか。だから、その辺を何とかストレート、一本化にするにもや っぱり保育園、幼稚園、小学校、中学校、義務教育体制は教育という立場上、教育長のほうの管轄の もとで一本化にするべきだと私は思うのですが、教育長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) この件に関しましては、今までも各議員からご指摘いただいた内容と思っ ております。その際にも話しましたけれども、私もその点については大事な部分であるというふうに 認識しておりますし、今後検討していくべき内容であるというふうに認識しております。   ただ、今現在は、保小連携をきちんと進めておりますので、その部分についてはそれで補ってい きたい、このように考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) では、1点目はその辺で終わります。ひとつよろしくお願いしたいなという ふうに思います。   あと消防長、今市長答弁の中に消防団に係る経費は総額的に2億878万円という答弁でありま した。団の報酬であるとか、そういった経費が1億7,000万、消防施設等に9,300万、事務経費、 そういったものに1,600万という分け方をしていただきましてありがとうございました。ただし、 この全体的な、消防費にいっぱいお金かけること、それは地域の安心、安全を守るためなので、別に 私は何とも思いませんし、それはそれで私も消防団員の一員としては結構なことです。しかし、どう 考えても村上市の一般会計三百数十億に関しまして、今24億の決算になっているわけ、消防費とい うその一般会計の中からいきますと。その割合からいきますと、お隣の胎内市さんは一般会計は155 億であります。その中で、では消防費の割合はどうなのかなと思うと、4億2,600万なのです、消 防費の一般会計割合が。新発田市さんはどうかというと、新発田市さんは一般会計が485億で、そ の消防費の割合が10億2,000万。今回私がちょっと視察に行ってきました松江市も、消防費のほう は一般会計が約1,000億あるのです。996億8,000万、こういう市なのですけれども、消防費は26 億7,000万、1,000億一般会計のうちでも26億。うちは、350億あるうちで24億。お隣、新発田は 485億、うちよりも一般会計なんか1.5倍近くもあるのにもかかわらず、消防費に関しては10億。 これだけ村上市が24億というのは、どういうことなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 消防長。 〇消防長(板垣恵一君) 松江市はちょっとわかりませんが、胎内市、新発田市につきましては、事 務組合をつくっておりまして、常備消防の分はその事務組合の負担金という形で出ているのかなと思 われます。   ちなみに、村上市の消防費の中の総務課が管轄する部分ですか、災害対策経費、水防費も含まれ ますが、その部分でいいますと3億7,400万、大体いい数字かなと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) この間の30日にございました防災訓練、そのときに幹部の方、また何か制 服というか、消防団の服ちょっとかわっていた感じでしたよね。あれは、今後我々消防団もあの形に またかえるのですか。 〇議長(三田敏秋君) 消防長。 〇消防長(板垣恵一君) 平成26年度は、幹部の皆さんの活動服を配付いたしました。残りの部分 については、5年計画で全員に配付する予定でございます。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) それで、ちょっと私耳に挟んだのは、その日の夜の宴会でうちの6部のほう で話あったのですが、今後長靴を消防団は我々議員ももらったあの編みのやつ、あれにかえるのです か、今後全部。 〇議長(三田敏秋君) 消防長。 〇消防長(板垣恵一君) 編み上げについても、5年計画で全員に配付予定でございます。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 1点、私も実際に現場で活動している立場として、あの長靴確かに余りよく はないのでしょう。日が経つと、がわがわになってしまってすぐ破けてしまったりして、下は鉄板入 っているので、あれなのですけれども、今我々もらったやつも、あれもいいやつなのはいいやつなの です。ところが、あれは式典だとか、ただ講習だとかにはあの靴でいいのですが、実際火事場に行き ますと、全部あれ水が入ってくるのです、中に。内側のカバーが全部つながっていて入らないような 仕組みになっていればいいのです。片側があいているものですから、そこから何ぼでも水入ってくる のです。だから、その辺ちょっと考えてもらっていいでしょうか。消防長とか、ほらこうやって筒先 持つわけではないけれども、俺ら筒先持っているときに下ぐっちゃぐちゃになるものですから、その 辺ちょっと考えていただきたいなと思うのです。いかがでしょうか、どうせかえていくのであれば。 〇議長(三田敏秋君) 消防長。 〇消防長(板垣恵一君) 常備消防は、常にその編み上げで活動しております。火災現場もそれで活 動しております。   その編み上げにするというのは、消防団の幹部会議で決定して、それにしようということであり ますので、編み上げ、編み上げの、今議員おっしゃったように検討はさせていただきますけれども、 幹部会の決定でございますので、よろしくお願いしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) よろしくお願いします。   時間もあれですが、1点だけもう一点。あと、私が入ったときにここの宝くじ事業か何かではっ ぴもらいました。あれは、いわゆるいざ火災があったときに我々消防団としても、常にあのはっぴを 大体車の中に置いておいて、例えば自分がどこか行っているときに一々家に帰ってまた消防服に着が えてではなくて、あのはっぴとヘルメットさえあれば、何とか火事場に駆けつけられたわけです。で も、今新団員に関しては、あのはっぴは給付してもらえないのだというような話をちょっと聞いたの で、あのはっぴもやっぱり例えばあれを今度火事場の中でぬらして、スポット的にかけて防火にした り、そういうふうにも使えるように俺教わったのです。その辺いかがなものなのでしょうか。あのは っぴも使える。 〇議長(三田敏秋君) 消防長。 〇消防長(板垣恵一君) 昔は、私も消防団でしたので、そういうふうに使っていたのを記憶してご ざいますが、最近はやっぱり活動服にかえているということを聞いております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) いやいや、活動服にかえたのはわかるのです。でも、活動服わざわざうちに 帰って着がえに行ったり、夜寝ているときの〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕大体火災夜 中がほとんど結構多いので、いいのですけれども、それは家にいるときは活動服に着がえたり何だり してどこか行けます。ただし、ただ俺が何かの用事で山北に行っているときに、例えば途中で火災だ といったときに駆けつける場合に、そのはっぴが1つあれば、車の中にいつも置いておけば、何ぼで これ脱いでこの上からはっぴを着れるわけではないですかということを言っているのです。 〇議長(三田敏秋君) 消防長。 〇消防長(板垣恵一君) はっぴについては、昔どこの消防団も持っていたわけなのですが、大分古 くなりまして、コスト的にも高くなるということで今の活動服にかえていったのかなと思っておりま す。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) わかりました。よろしくお願いします。   3点目、時間がないので、少し急ぎます。入札についてでありますが、先ほど答弁いただきまし た。その業者の名前は今回は言いません、わかりますけれども。市長の答弁の中で、その5月26日 の匿名メール、やまびこの家、総合文化会館、そういった設計の漏えいがあったと。何かそんなよう な話ばかりまた出てきたのかなというふうに思われます。これは、どうしても最低予定価格、そして 最低制限価格、そういったものがあるものですから、それに数字の何か当てっこみたいな今入札にな ってきているのだと前から指摘しているわけです。昔から入札は、本当はがちんこで自分の業者がや れる金額で入札をして、それでとるのが本当は一番公平なわけです。一番問題になったのは、コピー 機が1円で、その後の紙がずっとついてくるものだから、機械なんかは1円でもいいというような形 でどこかのところがやったのが問題となって、こういった入札最低制限価格というのが決まってきた わけですが、副市長、この業者何の処分もないのですか。 〇議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) この経緯につきましては、先ほど申し上げたとおりでございます。   その中で、入札委員会のほうで一応検討をさせていただきました。それで、注意書ということで 改善策を出していただきたいということで、私のほうで先ほど答弁したとおり6月11日に注意書を 手渡して、情報管理について徹底するようにという指示をして、その改善策を求めたところでありま す。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) 今その該当するところで、例えば山辺里小学校とかのエアコン設置工事とか、 あと村上南小学校の街灯設置工事、この辺で3社全部同額なのです。いわゆる当然それは漏えいされ ているからこういうふうになるのでしょうけれども、でもその設計会社は、先ほど市長の答弁からい きますと、どういった形で漏えいされたかわからない。インターネットの使い方もよくわからない、 こんないいかげんな今答弁でいいのですか。こういうのであれば、どこから本当にその部分が漏れて きたのだか、今後大切なことではないですか。副市長が委員長となっている入札管理委員会ではなく て、第三者委員会でも立ち上げて徹底的に、本当その業者が漏えいしたのか。下手すれば、内部の方 が漏らした可能性だってあるわけです。どうなのですか。 〇議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 先ほど流れにつきまして、経緯につきましては市長答弁したとおりで ありますが、その業者の聞き取りにつきまして、外部のほうも……では、済みません、内部のほうか ら申し上げます。   列挙されました11件の工事につきまして、所管課がありますので、その工事を担当している所 管課のほうに聞き取りをしたと。それは、添付された3つの工事の内容と私どものほうに納められた 成果品と相違があるのかないのかをまずひとつチェックさせていただきました。そうしたところ、内 容には相違なかったということであります。相違ないということでありましたけれども、では設計書、 CDで納められるものもありますし、紙で納められるものもありますけれども、その管理については どうなっているのかということで聞き取りした結果、管理については遺漏なく管理されているという 報告でありました。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕ただし、こういう問題が出たので、さ らに一層まず注意してくださいということを指示したところであります。それがうちの内部の聞き取 りの調査の内容であります。   それから、業者のほうの聞き取りの調査でございますけれども、以前にも同様のメールがその業 者さんのほうに届いていたということでありました。ただ、その添付だとかそういうことはなくて来 たので、気にとめなかったということでありました。その中の聞き取りをしている中で、先ほど答弁 にもありましたけれども、パソコンの扱いについてふなれだということで、自分はキャドとかそうい うところはよくやっているけれども、メールとかそういうものについては人に頼んでいるということ で、なぜ漏れたかはその場ではわからないということでありました。ただ、その管理について、普通 CDであれば、重要なものであれば切ってシュレッダーかけるなり、紙であればシュレッダーかける、 CDであれば、はさみを入れて動かないようにして処分するのが本来でありますけれども、そういう ことをやっていなかったということでしたので、そういうことのないようにきちんとシュレッダーを かけるなり、切るなりして、そういう情報の漏えいの可能性のあるようなことはやめてくださいとい うお願いをしたところであります。それで……           〔「いや、わかった。ちょっと時間がないんで、済みません」と呼             ぶ者あり〕 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) それで、その11件の部分に関しましては、そのまま入札をした結果で結局 その業者にもう発注したのですか、それとも再入札したりもしくは変更したのですか。 〇議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 5月24日にメールを受信したわけですが、この工事11件とも平成 26年度中の、平成26年の4月以降9月までの発注した工事であります。ですから、その設計書なり が、メールの発信者もそうですけれども、どの時点で取得したものかが私どもではわかりません。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) わかりました。では、この工事もう終わったのですね、これからということ ではなくて。わかりました。   副市長、今まで私何度かこの入札の問題やってきましたが、問題を受けるのは全てこの電気設備 工事ですよね。建築や土木に関して、余りこういったものは出てこないのです。副市長、前やったで しょう、1,025万1,000円と1,024万6,000円のあの違い、書き間違い。それも、ポンプ工事だった ではないですか。副市長、何か全然わからない。本当はわかるのではない。 〇議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 以前は、そういうことの間違いもございました。その件につきまして は、その最低入札価格につきまして私より知るはずもございませんので、私からそういう漏えいとい うことはございませんので、今後いろんな面での守秘義務等徹底をして、業者に対しても設計業者本 当に1つというか、見積もりを設計を委託する業者が少ないものですから、その中に集中していたと いうことが今回のいろいろ漏えいにもつながったのかなと思っておりますので、その辺今後十分に指 示をし、またそういうことがないようにこれからも心得ていきたいと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇5番(本間清人君) それは副市長、いや、私が漏えいしました。私の責任ですなんて、こんな場 で言うわけないではないですか。誰だって言いません。   だから、その辺をこういった問題ばかりずっと言っているにもかかわらず、何でこうやって起き てくるのかということをきちんと、あなたが入札の責任者であれば、やっぱり第三者委員会を立ち上 げるとか、内部の人間ばかりではなくて、違う目でも調べてもらったりしたほうがいいのではないの でしょうか。何かこれは氷山の一角です。ほかにもいっぱいある。その辺をきっちりやっぱり副市長 が自覚していただいて、入札に関して。その最低制限価格制度とかにしても、やっぱり今後村上の入 札は本当にきちんとした、業者のための入札なのだというそういう何か入札ではおかしいのではない かなというふうに私は思いますので、何とか市長、その辺今後考えていただきたいなと思いますが、 最後に一言どうでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) この件につきましては、私報告受けたときに〔質問時間終了のブザーあり〕 非常に遺憾であるということを表明をさせてもらいました。また、あってはならないことなので、そ のことについてこれから厳にその対策を講じながら進めていきたいと思っています。 〇5番(本間清人君) ありがとうございます。終わります。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで本間清人君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩します。           午前10時52分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、通告いたしました5項目について一般質問を行わせていただ きます。   1点目でございます。米生産の確保と米価対策についてでございます。1つ目、農民連ふるさと ネットワークの調べでは、早場米が昨年に比べ300円から1,800円高となっています。それでも、 平均すると1万円程度の生産者米価に暴落をしている現状がございます。他産業並みの労賃を確保し て稲作を安定的に続けるには、平均で60キログラム1万6,000円ほど必要と言われています。これ は、農林水産省の調べでございます。どう認識されていますか。   2つ目、6月の民間在庫量は、ここ10年最高の230万トンになっています。本来は国が過剰米 を買い上げて米価の安定を図る必要があります。安倍内閣はTPP交渉で一層外国産米を輸入しよう としているため、市場原理に委ね、過剰米の買い入れを拒否しています。米価暴落の原因は、国が過 剰米対策をとっていないことにあります。どう認識されていますか。   3番目、TPP交渉の行方も心配です。ミニマムアクセスによる77万トン輸入米に加え、甘利 明TPP担当相は、5万トンから7万トンの米を追加輸入する譲歩を認めています。TPPの譲歩は 国会決議違反です。これでは、農家を切ってTPP推進ではないですか。交渉から撤退する運動を強 めるべきではないでしょうか、見解を伺います。   4点目、国の施策として求められるのは、不足払い制度、1万5,000円の直接支払、豊作など で余剰米が発生したら政府買入をふやすことで需給調整をする、主食米以外の増産に力を入れる、ミ ニマムアクセス米を廃止するなどと考えますが、これらを国に要望していく考えはありませんか。   大きな項目の2つ目、国保税の引き下げについてでございます。1つ目、国保会計の基金を取り 崩し、当初予算では必ず基金取り崩しの予算をつくるのですが、実は全然取り崩さないということに 今なっているわけでありますが、世帯割を1世帯1万円引き下げを図る考えはありませんか。基金が 底を突いている自治体が大半です。県下の過半数を超える自治体が一般会計から法定外繰り入れを行 っています。関川村も一昨年度からですか、法定外繰り入れを行っています。村上市も検討すべきで はありませんか。   2つ目、国保会計の繰越剰余金を議会に明示することをお願いいたします。2億円が繰越剰余金 ですね。2億円が実は2億5,000万円で、さらにことしの本年度の予算で政府は170億円の国保の 支援金ふやしたわけでありますが、当初予算にはそれがあらわれてきていませんでした。おおよそ 5,000万円あるというふうに伺っておりますが、こういったことなど議会に正確に伝える考えはあり ますか。   大きな項目の3点目、国保ミニドックの復活についてでございます。1つ目、神林地区で行って いたミニドックと無料の節目健診を復活する考えはありませんか。   2つ目、調整交付金の増額にもなるので、こういった健康増進活動に一層より取り組む考えはな いですか。   大きな項目の4点目、保育園の民間委託化推進の見直しについてでございます。1つ目、人の発 達と成長にとって5歳以下の教育が重要だというふうに研究者はおっしゃっています。身分が保障さ れない民間保育では無理があるので、民間委託化推進を再考していただきたいと考えますが、お考え を伺います。   2つ目、保育に市場原理を持ち込むことはふさわしくないのではないですか、お聞きいたします。   最後5点目、柏崎刈羽原発再稼働についてでございます。1つ目、福島第一原発事故の原因究明 がいまだ行われていないのではないでしょうか、見解を伺います。   2つ目、福島第一の原発のお話でありますが、メルトダウンした炉心の冷却に今現在大量の海水 を注ぎ続けており、現在も炉の下に穴があいているとも言われております。こうしたこと、現状につ いての見解を伺います。   3つ目、柏崎刈羽原発の下に、地下に活断層があること。日本海での大規模地震の活断層調査が 不完全であることが研究者みずから公表をしています。こうしたことから、沸騰水型と言われる福島 原発と同じ構造の原発でもある柏崎刈羽原発の再稼働は容認できないのではないですか、見解を伺い ます。   それから最後4点目、事故が起きたときにこういった他市町村から村上市に避難してくると言わ れていますが、安全な避難のためには時間的に不可能なのではないかと言われておりますが、見解を 伺います。   最後5点目、一旦放射能漏れの事故などがあれば風評被害で県内の農業や漁業や食品産業などに 被害が及ぶのではないですか、見解を伺います。   以上であります。降壇いたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、竹内議員の5項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、米生産の確保と米価対策についての1点目、稲作を安定的に続けるための生産 者米価確保についてどのように認識しているかとのお尋ねについてでございますが、平成26年産仮 渡金がコシヒカリで60キログラム当たり1万2,000円とされ、後に1,400円の追加払いが行われ、 1万3,400円となっております。竹内議員のご指摘では、1万6,000円が稲作を安定させる金額と されておりますが、今年度から生産者仮渡金を各JAが決定するという方式に変更されましたので、 今後各JAで米の需給見通しに基づき生産者米価が決定されることとなります。本市といたしまして も、岩船米の産地として米価の確保に努力をしてまいりたいと考えております。   次に2点目、米価下落の原因は、国が過剰米対策を行ってこなかったことにあり、どのように認 識しているかとのお尋ねについてでございますが、国では需要構造等の変化に対応した生産・供給体 制の推進を図っており、経営所得安定対策で主食用米から新規需要米等へ生産拡大を図り、需要に応 じた対策を推進しております。国の米価維持の政策が十分であるか議論の分かれるところではありま すが、本市といたしましては、米価維持のため需給に応じた生産体制を確立できるよう関係機関とと もに取り組みを進めてまいりたいと考えております。   次に3点目、TPP交渉から撤退する運動を強めるべきではないかとのお尋ねについてでござい ますが、さきの第2回定例会の一般質問でもお答えをいたしましたとおり、本市ではTPP協定に参 加することには反対をしておりますが、国益にかかわる重要なことでありますので、今後の推移を見 守ってまいりたいとの姿勢には変わりありません。交渉から撤退する運動を行うことは考えておりま せん。   次に4点目、不足払い制度1万5,000円の直接支払、余剰米の政府買入をふやすことで需給調 整、主食用米以外の増産、ミニマムアクセス米の廃止等を国に要望する考えはないかとのお尋ねにつ いてでございますが、米・畑作物の収入減少影響緩和対策及び米の直接支払交付金につきましては、 現行制度のもとで進めております。備蓄米の国の買入れにつきましては、作柄変動に伴い買い入れ数 量が見直されているところであり、また非主食用米の生産の拡大につきましては、需要構造等の変化 に対応した生産・供給体制の推進を図ってまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、 生産調整が平成30年産から見直しされることが決定されておりますので、今後地域間競争に打ち勝 てる施策が必要であると考えており、全国市長会を通じて米政策への取り組みを引き続き要望してま いります。   次に2項目め、国保税の引き下げについての1点目、国保会計の基金を取り崩し、世帯割を1世 帯1万円引き下げる考えはないか。また、法定外繰り入れを検討すべきではないかとのお尋ねについ てでございますが、さきの第2回定例会の一般質問でもお答えしましたとおり、国民健康保険給付等 準備基金は、国民健康保険制度の安定的な運営と保険給付費等の増嵩時における国保税率抑制のため にも不可欠と考えており、現在の基金保有額約2億円につきましても、合併後5億円あったうち3億 円を取り崩した経緯もあり、十分な額とは言えないことから、基金取り崩しによる国保税の引き下げ は考えておりません。また、法定外繰り入れにつきましては、国保加入者以外の市民との公平性の観 点から検討しておりません。   次に2点目、繰越剰余金等を議会に明示すること、政府の国保支援金が5,000万円あることな ど、議会に正確に伝える考えはないかとのお尋ねについてでございますが、平成26年度国民健康保 険特別会計決算による歳入歳出差引残額は2億289万8,161円となりましたが、平成26年度の主な 歳入である療養給付費等負担金は、概算により約1億円上乗せ交付されております。これを返還しな ければなりません。よって、差し引いた実質的な繰越額は約1億円となり、また政府の国保支援金は 今年度から実施される保険基盤安定制度の中の保険者支援分の拡充となります。現在のところ額の算 定には至っておりませんが、12月に交付決定を受ける予定でありますので、補正予算を編成し、正 確にお伝えをいたしたいと考えております。   次に3項目め、国保ミニドックの復活についての1点目、神林地区で行っていたミニドックと無 料の節目検診を復活する考えはあるかとのお尋ねについてでございますが、神林地区で実施していた ミニドックの内容は、現在特定健診、胸部レントゲン、胃がん検診、大腸がん検診を同日に行ってい るセット健診で実施している内容と同じでありますので、今後もセット健診を実施してまいりたいと 考えております。また、無料の節目検診につきましては、40歳が健診を受け始める年であり、1年 に1回は健診を受けるという大きな動機づけのためにも、料金の無料化を検討してまいります。   次に2点目、調整交付金の増額にもなるので、健康増進活動により取り組む考えはないかとのお 尋ねについてでございますが、市民の健康増進のために特定健康診査、各種がん検診、健康教育、健 康相談及び訪問指導を実施しており、各種検診の受診率の向上のための方策や効果的な保健指導等、 業務を評価しながら実施しているところでありますので、今後も継続した健康づくり事業に取り組ん でまいります。   次に4項目め、保育園の民間委託化推進の見直しについての1点目、民間保育園では無理がある ので、再考する考えはないかとのお尋ねについてでございますが、本年4月から子ども・子育て支援 制度がスタートし、約半年が経過したところであります。この制度は、保育の必要性の認定、施設と の直接契約、幼保一体化などこれまでの保育制度や幼児教育を大きく転換させる内容が多く含まれる ものとなっており、財源の確保も含め基礎的自治体にとりましては、慎重に対応していかなければな らないと認識しているところであります。このような状況の中、子ども・子育て支援新制度により子 供が心身ともに健やかに成長できる保育環境を整備するとともに、子供と大人がともに育つ「郷育の まち」実現を目指し、本年度を始期とした村上市子ども・子育て支援事業計画を策定いたしました。 昨年度開園した本市で初となる指定管理者制度を導入したあらかわ保育園では、計画当初住民や関係 各位から指摘されましたさまざまな課題につきましては特に問題もなく、高評価をいただきながら2 年目を迎えることができました。また、昨今特に入園希望の多い未満児の受け皿として、これまで市 内で実績のある民間が運営されてきました託児所及び事業所内保育所につきまして、新たに地域型保 育事業として市が小規模保育事業所及び事業所内保育事業所に認可をし、本年4月からスタートして いるところであります。今後も、民間活力を有効に活用して、子供の最善の利益を念頭に教育・保育 の質を担保しながら子育て支援事業の推進に努めてまいりたいと考えております。   次に2点目、保育に市場原理を持ち込むことはふさわしくないのではないかとのお尋ねについて でございますが、子ども・子育て支援新制度において特定教育・保育に係る施設型給付費の額につき ましては、国が定める基準により算定した公定価格が、現に当該支給認定教育・保育に要した費用の 額を超えるときは、保育に要した実際の経費が給付費の上限額となることから、市場原理、経済偏重 型にはなりにくいものであると考えております。したがいまして、保育の民間参入については、必ず しも議員ご指摘の市場原理になるとは思っておりません。民営化を推進するにも、市が責任を持って 子供の最善の利益を念頭に、教育・保育の質を担保しながら事業を進めていくという姿勢には変わり はなく、経済偏重型にはならないよう適宜指導をしてまいります。そして、何よりも私の公約にも掲 げましたとおり、次世代を担う大切な子供たちの健やかな成長を支援することを最優先に考えてまい ります。   次に5項目め、柏崎刈羽原発再稼働についての1点目、福島第一原発事故の原因究明が行われて いないのではないかとのお尋ねについてでございますが、福島第一原発事故につきましては、東京電 力福島原子力発電所事故調査委員会(国会事故調)、東京電力福島原子力発電所における事故調査・ 検証委員会(政府事故調)、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)及び東京電力株式会社から 報告書が出ているものの、事故原因については相違が見られるようであります。また、県は、新潟県 原子力発電所の安全管理に関する技術調査委員会において検証が必要として議論がなされております ので、引き続き注視をしてまいりたいと考えております。   次に2点目、メルトダウンした炉心の冷却に大量の海水を注ぎ続けており、現在も大量の放射能 放出が続き、炉の下に穴があいているとも言われているとのお尋ねについてでございますが、東京電 力株式会社からは、事故発生直後は淡水が十分得られなかったため、やむを得ず海水を注入しており ましたが、間もなく近隣のダムからの注水に切りかえており、現在は塩分や放射性物質を除去しなが ら淡水を循環させ、冷却に使用していますとの説明を聞いております。原子炉圧力容器の底に穴があ いているのは事実と思われますが、福島第一原子力発電所から放出する放射能量は、最新のデータに よると1時間当たり96万ベクレルで、放出管理目標値1,000万ベクレルを下回っており、仮にこの 値が1年間継続した場合、敷地境界における被曝線量は年間0.0025ミリシーベルト未満となります。 この値は、日本において国民が自然環境から受ける線量の平均2.1ミリシーベルトと比較して十分小 さいものであります。   次に3点目、柏崎刈羽原発の下に活断層があり、日本海での大規模地震の活断層調査が不完全で あることなど、福島原発と同じ構造の原発であり、再稼働は容認できないのではないかとのお尋ねに ついてでございますが、活断層の判断につきましては、原子力規制委員会の審査を待たなければなり ませんが、原発の再稼働につきましては、原発立地自治体である新潟県、柏崎市、刈羽村の政策的な 方針や原子炉建屋など重要施設の下にある断層の評価結果を踏まえた安全性の確保などが明確になっ ていない現状から、安易にお答えすることはできかねますので、回答は控えさせていただきます。   次に4点目、事故が起きたときに他市町村から村上市に避難してくると言われているが、安全な 避難のためには時間的に不可能なのではないかとのお尋ねについてでございますが、現在は県の広域 避難の取り組みに基づき、本市では即時避難区域内の柏崎市と刈羽村の住民、加えて避難準備区域の 柏崎市と見附市の住民の一部を受け入れることで調整をいたしております。また、即時避難区域の住 民につきましては、放射性物質が放出されていない施設敷地緊急事態発生の段階で避難準備と避難が 始まり、避難準備区域の住民は、全面緊急事態発生の段階で屋内へ退避となり、放射性物質が放出さ れ、空間放射線量が一定の値を超えた地域の住民のみが避難の対象となります。   なお、安全に避難できるよう避難元の市町村が避難計画の作成と住民説明を進めていると聞いて おりますし、本市では体育館を中心とした受け入れ施設の提供と受け入れ態勢の整備を進めていくこ とといたしております。   次に5点目、放射能漏れの事故があれば風評被害で県内の農業、漁業や食品産業などに評価を及 ぶのではないかとのお尋ねについてでございますが、本市においても、原発事故による放射能漏れに 伴う風評被害が全くないということは考えられません。もしこのような事故が起きた場合は、農業や 漁業のみならず観光産業も含めて影響が出るものと思われることから、漏れた量や放射性プルームの 拡散範囲などの情報を入手し、その時点で考えられる最も適切な対策をとらせていただきます。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、再質問させていただきます。   最初に、米生産の確保と米価対策の問題でございます。米価が暴落して大変な状況ということな のですが、史上最高の民間在庫量ということであるのですが、それでは一体村上市内の農協、岩船農 協と神林農協あるのですが、村上市の現状、9月1日とは申しませんが、最近一番直近の在庫量につ いて、課長に頼んでおいたのだけれども、大丈夫ですか、お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) JAのほうに確認しましたところ、契約数量は100%、1万9,606 トンでございます。出庫率は91%、1万7,806トンということでございます。両JAの合計でござ います。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それから、ことしも依然として暴落してはいるのですが、昨年の暴落を きっかけに小作料を見直そうということで、これでは農地を借りて米づくりをしている農家の人がや っていけないということで改定が行われ、それでことしの秋から小作料が下がるということで、農地 を持っている世帯の方、畑作を続けていたりしている農業者もいらっしゃるわけですが、こういった 方々の収入が減るわけですけれども、村上市全体でおおよそどのくらいになるのか、これもお願いし ていたのですが、農業委員会の局長さん、お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(小川寛一君) 一つの試算ということで報告をさせていただきます。   初めに、現在農業委員会で届けられている賃貸借の契約の面積でございますが、2,877.1ヘクタ ールございます。それを地区別に分けまして、小作料、賃料になりますと、各等級もございますので、 それらの比率、それと平成20年度の小作料、今申し上げました本年5月にチラシを出しました参考 賃借料との差額、それらを計算しますと1億8,000万円の差が出てくるというような試算結果にな っております。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 今のお話のように、市の経済に及ぼす影響も非常に大きいと。地域をい かにして守っていくかということが最重要課題だと思うのですが、この村上市の米づくりの農業を守 っていくために、市長に簡単でいいですので、お考え、決意を伺いたいと思います。   端的に言えば、山形県知事がエプロンして米販売にみずから足を運ぶようなことございますけれ ども、そこまでやれとは言いませんけれども、心意気をぜひ伺いたいと思いますが。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 前の定例会でもお話を申し上げましたけれども、積極的に、基幹の産業であ るという意識には変わりございませんので、そのことを踏まえてこれからいろんな形で出てもいきた いと思っております。幾つかこれからの計画をされているPRのメニューもありますので、その中で しっかりと岩船産米をPRをしてまいりたいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それで、お伺いしたいのは、米生産の問題なのですが、TPP関連の情 報でございます。   ウィキリークスという団体がございますが、そちらが機密情報を曝露するということで行ってい るわけですが、アメリカでは非公式の公式情報ということで取り扱われているということですが、私 どもが議会終わった直後ぐらいだったのでしょうか、ウィキリークスがインターネット上で発表した と。国有企業によりアメリカが損害を受けたら補償を求めるというISD条項もやはり含んでいたと いうことが曝露されました。これ、私前回のTPP促進反対するということで請願があったところの 反対討論でも申し上げたのですけれども、その中身の中で注目されるのは、今までもそういうふうに 想定はされていたのですけれども、日本の国有企業ということで、国保問題後でまたやるのですけれ ども、国保の制度、国が行っている保険制度についても、日本国の保険制度ということで、アメリカ の製薬会社が損害を受けた場合には賠償してもらうということ、簡単に言えばそういうことになるの だそうであります。あと政府調達、地方政府になるわけですけれども、国や自治体が建設工事等公共 工事の発注をした場合に、WTOの基準でその地方政府が市場を開放しない場合に損害を受けたとい うことでは、国に対して損害賠償を求めることができるということもこの中で曝露されておりました。   それから、重要なところは、きょう指定管理の問題も議論するのですけれども、何と公共サービ ス、いわゆる指定管理も含むわけですが、これも600万円以上ということでWTOでは国際入札に しなければならないようなことあったのですが、これがTPPでは条件の中に入っていて、既に3年 前からそれが議論されていたというようなことが曝露されています。ということで、米だけにとどま らず、2025年問題と言われるように、団塊の世代が高齢者に突入したときにもう大変なことになる のではないかということで皆さん心配して、対策もこれからということなのですが、日本の保険制度 がなくなってしまえば、お金持ちだけが医療を受けられるようなことになれば、高い保険に入れない 人はあなたの指5本切断したけれども、1本しかつけられないようなことが実際に起きてしまうよう なことになるのではないかななんて思われるわけです。重ねてお伺い申し上げます。こうした事実が 次々とはっきりしてきているわけですが、反対を表明されている市長ではございますが、再度お考え を伺いたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘の内容が正しいものなのかどうか、私がそれを知るすべはないわ けでありますけれども、先ほども申し上げましたとおり、TPP交渉に対するその協議、これにつき ましては、国益にかかわることであるというふうに捉えております。それぞれの役割、それぞれの部 署においてその役割を全うしていくというのが我が国の形でありますので、そのことをしっかりと踏 まえて市としては対応していきたいということでありますが、なおTPP交渉については、反対の立 場は依然として変わっておりません。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 米生産の確保という大きい題目を掲げておりますので、提出した事項に はないわけでありますが、議長が許していただければ市長にお考えを伺いたいのですが、県内だしの 風で被害を受けたところ非常に大きい、たくさんあるわけでありますが、特に阿賀野市なんかはひど かったのです。荒川沿いの地域でも、だしの風被害が発生しているということで、知り合いの農業共 済の役員の方にも伺ったら、今調査中だということでございました。そうしますと、去年とことしと 2年連続して被害を受けられるような方もいらっしゃるわけであります。調査をして、場合によって は阿賀野市のように無利子の資金融資制度をJAと協議しながら検討すべきではないでしょうか。議 長、許可していただければ。 〇議長(三田敏秋君) よろしいです。 〇10番(竹内喜代嗣君) では、伺います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先般の風の影響で白穂被害が出ているということは、既に承知をしておりま して、その時点で直ちにその対応策を講ずるよう指示をいたしたところであります。   市におきましては、昨年またことしということで、2年連続の被害を受けているわけであります ので、それについてはしっかりと耕作者の皆様方がそれを乗り越えられるような、そういう制度を早 急に打つよう指示をしたところであります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、大きな項目次に移らせていただきます。   国保税の引き下げの問題でございます。簡単にわかりやすく議論したいと思います。もう市町村 の数では、県内の自治体で半分を超える自治体が法定外繰り入れを行って、値上げをとめたり引き下 げを図ったりしているわけでありますが、よく言う財政を検討というか分析する場合に、総務省が指 定する累計で同じような自治体ということでは、南魚沼と村上市と佐渡市というふうに出てくるので すが、佐渡市では法定外繰り入れを始めました。ですから、同じような財政状況、成り立ちである村 上市でもやろうと思えばできると考えますが、これは財政問題だから財政課長だか総務課長だかどっ ちになるのでしょう。考え方のことで、可能性についてお聞きしたいのです。 〇議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 今ご指摘の法定外繰り入れの件ですけれども、類団ということではそ ういうことになるのでしょうけれども、今現在村上市は法定外繰り入れを答弁にもありましたとおり 考えていないというところであります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 続きまして、関川村が端数は切り捨ててわかりやすく2,000万円の法定 外繰り入れを始めました。わかりやすく言いますと、区長会、役員会の皆さんと懇談するときもあっ たのですが、そのときも財政のあり方で、合併しなかったほうがよかったのだなという意見がありま した。市長は、合併していいことづくめということでおっしゃっていましたけれども、それではこう した市民の皆様が思っている何で関川村ができて村上市ができないのだということでは、関川村 2,000万であれば、人口からというか、保険者数からいえば8,000万くらい出してもいいようなもの ですけれども、佐渡市と同じぐらい出しても当たり前なのではないかなと思いますが、まず関川村が 2,000万円法定外繰り入れやるのに、なぜ合併した村上市にできないのですか、市長に伺います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) まず、類団がやっているから村上市もやるという、その議論の危うさが非常 に困るなというふうに思っているわけでありますが、先ほども申し上げましたとおり、国保加入者以 外の市民との公平性、これを考えたときに我が市がどういう選択をするかというところが視点であり まして、財政規模、それに基づく財政力に応じてそれを実行していくということではないという認識 に立っているということであります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 市長に伺います。   村上民商で市長選の候補者の皆さんにアンケートいたしました。その際市長は、政策としてはあ り得るというふうにお答えになったわけでありますが、その政策としてはあり得るという市長になる 前のご意見と今も変わらないのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 政策としては当然あり得るということで、そのときに判断をさせていただき まして書きました。現段階でも、その思いは変わっておりません。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 国保税については、一つを語れば全部を語るようなお話を1つさせてい ただきます。なぜ引き下げが必要か、村上市の体制についてのことを物事を語るような出来事がござ いましたので、お聞きしたいと思います。   いろんな事情ございまして、経済上の事情で商売、会社を閉じられた、破産をされた方がいらっ しゃいます。ところが、破産をしても、個人会社の場合はほとんど個人保証しているわけですから、 自分の財産や預金やその他もう何もなくなるのです。そういう状況でも、私国保の減免規定のことで 今財政課長ですけれども、議論したことございましたけれども、その中には会社を破産したような場 合というような条項入っていないのです。この事実を積み重ねていかなければならないわけでありま すが、破産をして本当に日々の生活に困っている方に、税金払えないのだからということでもう国保 からも国保の請求書も見ないような人もいらっしゃったのですが、そこに取り立てに来たということ だったのです。親切に対応、これ今後はしてくれるとは思うのですが、私減免条項に破産をした場合 というのを加えるべきだと思うのですが、市長いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 税務課長。 〇税務課長(加藤良成君) 今竹内議員言いますように、破産等のものについては、減免規定にござ いません。病気、それから火災等の災害等があった場合には減免するというようなことでありますの で、他市の例も参考にしながらというのでしょうか、他市のほうも問い合わせながらその辺のところ を見ていきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 今のは課長の答弁なので、国税通則法を参考にして実際は税徴収を行う ことになっているわけであります。   ですから、生活が立ち行かなくなるような、破産した方というのはそういう状況に陥っているわ けですよね。〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕そうなっただけで、やっぱり昨年度まで請 求していた財産が何もなくなるわけですから、一番よくわかるのは市役所だと思うのです。私が知っ ているだけでも何人か、破産をした途端に自殺した方いらっしゃいますけれども、どうやら村上とは 非常に自殺率が高いということだそうであります。それを考えても、病人から布団を剥いでくるよう な、あるいは不幸のどん底にいるような人からお金を取り立てようというようなことでは、私1年目 のときにそういう、昨日の議論で徴収について勉強に行ってくるそうですから、総合的にやるべきだ と。福祉や滞納がいっぱいな人には、あるいは多重債務であれば、法律的な対応も必要な場合も出て きます。だから、総合的に対応すべきだという提案したのですが、やっているということで一言であ りましたけれども、そのことを考えても、たった一言加えるだけでいいわけでありますから、市長ど うでしょうか、決断できないでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 一つの事象を捉えてあたかもそれが全てだというようなご発言に私にはどう しても聞こえてしまいます。いろんなケースがありますので、そのことがまさに必要なものであれば、 当然先ほど課長申し上げましたとおり、それが制度としてそこに乗っていくということだと思います ので、研究はさせていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) では、専門家に聞かないとわからないので、税務課長にお伺いしますけ れども、その個人で商売なさっている、あるいは有限会社でも何でもそうですけれども、そういった 方が破産するケースというのは、自分の財産が何もなくなるということではないでしょうか。その債 務を持っている方は、どれか持っていれば取り立てに行くのではないでしょうか。   それから、国税通則法との関連で、どういうふうに考えているかお聞きします。 〇議長(三田敏秋君) 税務課長。 〇税務課長(加藤良成君) 破産した場合は、当然裁判所にそういった申請が出ます。そういった方 については、我々も税金等の交付要求というのでしょうか、そういったものをしまして、その換価で きなくなってもう財産がないというようなものについては、執行停止等滞納処分をさせてもらうとい うような法の今言いましたそういったものにのっとって順次進めていきます。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 保育所の問題でお聞きをしたいと思います。   先ほど同僚議員の本間議員が重要な問題をはっきりとお聞きをして、市長のお考えもはっきりと わかったので、お聞きをします。つまり市としては、非常に荒川の統合保育園が評判がいいというこ とをおっしゃっていました。4割も非正規の職員が働いている。明らかに官製ワーキングプアでない ですか。市の保育園の職員の待遇があらかわ保育園の職員の待遇よりも悪いことが明らかになったの ではないでしょうか、市長どうですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほど申し上げましたとおり、指定管理をお受けいただいております民間の 事業体が民間の事業体のやり方でそれを受けていただいているわけです。   村上市の場合は、村上市の職員の体制の制度の中で行っているわけでありますので、それを単に 比較をすること自体私はナンセンスだと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 委託の議論をしたときに、よその自治体で〔質問終了時間5分前の予告 ブザーあり〕発覚をして問題化されているのもありますから指摘をしますけれども、偽装請負とか偽 装委託というのは違法行為だと。職業安定法や派遣法に違反するのだということが明確であります。 ですから、その事業者が請けて仕事をしていくというのもわかります。何でも市が物を言えるのだみ たいな、明らかに法に違法なことが堂々と答弁されていてあきれ返っていましたけれども、それはさ ておきまして、福祉課長どうなのですか、6割が臨時職員で、市長の答弁では余りよくわからなかっ たのですが、あらかわ保育園の職員の待遇と臨時職員の待遇とどちらがいいのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 私も、細かな数字でちょっと持ってきておりませんでした。   ただ、あらかわ保育園のほうは、正職員ということで事業者、そちらの事業経営の中でやってお られるものでありますし、私どもの臨時職員の部分については、先ほど市長が申し上げましたとおり、 私どもの中でやっておるものでございますので、その比較について、大変申しわけなかったのですが、 やっておりません。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 保育士に求められる5つの知識ということで、大事なことだということ で言われています。1つは、保育所の保育として必要な知識、保育に必要な法律や国の基準に関する 知識、子供やその家族の福祉に関する知識、子供の健康や発達に関する知識、保育に必要な理論や条 約に関する知識ということであります。それから、子供を通して社会全体の子育てを支援するのが保 育の専門職としての保育士に求められている専門性ということであります。   時代が渾沌として先が見えないときに、子供たちを大事にして未来を見詰めていくということが 大事になると思うのです。さっきは検討すると言ったのに、それは論外だみたいな発言があったので すけれども、やはり村上市の子供たちは平等に保育、こういった専門性を有する保育士のもとで育っ ていく必要があると思うのです。待遇が明らかに悪い、やる気がなくなるような現状が、私は正職員 をもっとふやしてということを要求はしているのでありますが、今すぐできることではやっぱり待遇 改善必要なのではないですか。さっき指示をしたとおっしゃったのですけれども、その考え変わった のでしょうか、市長お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 幾つの問題が非常に重なっているようでありますけれども、私先ほど申し上 げたところ一向に変えたというつもりは毛頭ございません。当然そういうことで、保育士の確保が難 しい状況ということは、保育環境を確保することが難しいということになるわけであります。それを 改善するために、一つの方法としては待遇、処遇の改善だろうという捉え方をしましたので、その部 分については改善するよう指示をしたということであります。   それと、指定管理の部分と市の臨時職員と指定管理の職員の部分との待遇、それをイコールで比 較することはいかがなものかということを申し上げたわけでありますので、それをまさに違法性があ る答弁だと先ほどお話があったわけでありますけれども、非常に遺憾でありますので、ご訂正をお願 いしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 待遇を比べることが違法性だと言ったつもりはございません。私が違法 になるかもしれないよというのは、指定管理に委託している業者に手とり足とり指示をしてというの は、かなり違法の可能性があるということで指摘をしたのでありまして、私は村上市の子供たちが育 っていくときに、お世話になる保育士さんの待遇が違って、その保育士さんのいろいろ勉強したり、 自分たちがよく思って仕事ができるようにするというところに差がある、こういったことは問題だと いうことを申し上げたのです。12秒あるから、市長。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) そのところに差がないようにするのが公の施設として運営をしている保育園 でありますので、そのことについては〔質問時間終了のブザーあり〕しっかりと市は取り組んでいる ということでありますので、誤解のないようにお願いいたします。 〇10番(竹内喜代嗣君) 終わります。 〇議長(三田敏秋君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時55分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、3番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔3番 板垣千代子君登壇〕 〇3番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 これから私の一般質問をさせていただきます。私の質問は3項目となっております。   1、人口減少問題について、合併時7万人だった村上市の人口は、ことし7月1日には男性3万 680人、女性3万3,334人、計6万4,014人と減少の一途を続けています。これは、村上市だけの問 題ではないことはよくわかっていますが、これからの村上市の対策を伺います。   2、AEDの設置場所の拡充について、救命処置に威力を発揮するAEDの配置が進められてい る中、いざというときに現場へAEDを迅速に持ち運び、有効に利用できるかどうかが救命率向上の 課題になっています。村上市では、現在の設置場所だけで十分とお考えか伺います。   3、ライフジャケット導入について、ことしはシーズンが終わりましたが、夏は子供たちの大好 きな川遊び、海水浴などで夏休みを楽しんでいますが、毎年多くの水難事故が全国で起こっています。 村上市は海岸線が50キロ、県外からも多くの海水浴客がみえていますが、これからの時代の変化も ありライフジャケット着用の推奨を考えてはどうかと思っています。村上市のお考えを伺います。   市長答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、板垣議員の3項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、人口減少問題について、市の人口は減少の一途をたどっているが、これからの 対策はとのお尋ねについてでございますが、現在「まち・ひと・しごと創生法」の施行に伴い、地方 版総合戦略の策定作業を進めているところでありますが、この地方版総合戦略はまさしく人口減少問 題への対策をまとめ上げるものとなります。また、同時に第2次村上市総合計画の策定作業にも着手 しており、人口減少問題は本市の抱える最重要かつ喫緊の課題でありますので、この地方版総合戦略 を中心とした施策及び事業により対策を講じてまいりたいと考えております。   次に2項目め、AEDの設置場所の拡充について、市では現在の設置場所だけで十分と考えてい るのかとのお尋ねについてでございますが、平成26年9月1日現在の調査では本庁及び支所、保育 園・学童保育施設、小中学校、市の福祉施設等につきまして設置済みでございます。今後も、必要性 を考慮して追加設置を進めてまいります。   なお、消防本部での救命入門コースや普通救命講習1などでAEDの使用方法を受講することが でき、その利用方法については、既に心肺蘇生法の一つとして一般的に周知されているものであると 考えております。   次に3項目め、ライフジャケット導入について、子供の水難事故のためライフジャケットの着用 を推奨してはどうかとのお尋ねについてでございますが、議員ご指摘のとおり村上市は海岸線が50 キロ、県内外から多くの観光客においでをいただいております。比較的ことしは天候がよく、安定し ておりましたので、海水浴客も昨年に比べて伸びている状況にあります。また、市内には大きな川が 3つあるわけでありますけれども、市民の皆様には非常にこの時期におきまして涼を得るという憩い の場として活用もいただいているわけであります。幸いなことに、今年度は水の事故の報告はなかっ たわけでありますけれども、ライフジャケットの件につきましては、子供に着用が必要かどうかの判 断は保護者の考え方であると考えておりますので、市として着用の推奨は現時点で特に考えてはおり ません。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、早速ですが、1項目めから再質問をさせていただきます。この人口減少問題について、 このことについては議員また理事者の皆様、一般の市民の皆様からも大変多くのご意見を伺っており ます。その中で、市民の皆様は、働く場所をとにかく誘致してもらいたいというようなご意見が一番 多いわけなのですけれども、もう大きな会社を誘致したいと村上市でも考えていると思いますが、な かなかそれがうまくいかないというようなこともあります。その中で、先日新聞に載りましたけれど も、山北中学校の3年生、板垣凪さんの弁論大会で優勝されたというような記事が載っておりました。 この記事について市長はご存じですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 拝見をさせていただきました。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 私も、ぜひこの板垣凪さんの弁論大会の作文と言えばいいのですか、それ を拝見させていただきたいと思いましたが、なかなか今月12日に県大会があるというふうにお聞き しておりまして、今の時点ではお見せできませんというようなことで、私は全文を読んではいません けれども、本当に中学校3年生にもかかわらず、やはり村上市の人口減少問題について悩んでいらっ しゃったと。何とかしたいのだというようなことが書かれていたというふうに聞いております。それ はどうしてかといいますと、おじいさんがお亡くなりになって、地域の人のつながりを知って、自分 が住むこの集落で行われるいろいろな行事等を通して本当に、山北中継なのですけれども、大変いい 地域だということを書いていらっしゃったみたいなのです。私は、しっかりと読んでいませんけれど も。その中で、やはりこの村上市中継の魅力をもっともっと発信していきたいというようなことが書 いてあったそうです。本当にこの地域は、自分が自慢できるところなのだというようなことだったそ うです。このようなすばらしい弁論大会に出した作文を、また12日には県大会でこれを披露すると いうことを聞いております。本当に中学校3年でありながら、自分の住んでいる地域のすばらしさを とうとうと話される。そのすばらしい地域で自分はずっと暮らしていきたいのだというようなことが 書いてあったというふうにお聞きしております。   その中で、私が思うに、それこそ村上市では前大滝市長の肝いりで上の学校、それこそ大学、短 大、専門学校と希望される方にお金の心配をしないで上の学校に上がってもらいたいというようなこ とで、奨学金制度ができております。この奨学金制度、とてもすばらしいことだと私も思っておりま したけれども、大学、上の学校を卒業した方が1年間は返済に猶予があるというふうに聞いておりま すけれども、また返済時期になりますと、なかなかその返済の金額が大きくてかなりの負担だという ふうに聞いております。最高で7万、5万、3万という奨学金制度がありますけれども、先ほど学校 教育課の大滝課長代理にお聞きしましたら、7万円の奨学金借り入れであれば、10年で返済……ど れも10年で返済するわけなのですけれども、7万円だとすると、10年で336万円を120回に案分 をしてお支払いするというと、1カ月2万8,000円のお支払いの金額なるということなのですけれ ども、新入社員がでは幾らお給料をいただけるのかというようなことになると、この2万8,000円 もかなりの負担になっているというようなお話もお聞きすることができました。板垣凪さんだけでは ありませんけれども、こういうすばらしい子供さんが地域にはたくさんいらっしゃると思います。皆 さんにいろんな意味ですばらしい学業を受けていただいて、上の学校を卒業しましたら、村上市に帰 ってきてもらうためのいろんな工夫が必要ではないかというふうに考えました。では、どういうこと なのだというふうに言われましたときに、この奨学金返済に関してはもう大学、それこそ専門学校を 卒業したらすぐに村上市に帰ってきてくださるUターンの方がいらっしゃれば、その方に10年の返 済期間ではなく、15年の返済期間に延ばすというようなこと。また、その中で最も優秀な人たちに は、パーセンテージで返済金額の減額というようなことも考えていただければどうかなというふうに 思いました。その点につきまして、市のほうでいろいろお考えがあると思いますが、ぜひその点につ いてお伺いできればありがたいと思います。お願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常にいいご提案だなというふうに思ってお聞きをさせていただいておりま した。   先ほど冒頭お話しのありました板垣さんのお話の件につきましては、私も新聞報道で知ったとい うことでございますので、議員と同様の認識であります。発言の内容の原文を全て目を通したという ことではございませんので、よろしくお願いしたいと思いますけれども、確かにそういうその際にそ のお話を目にしたときに、中継実は春になりますと垂れ桜の非常に地域のお祭りをしっかりとお取り 組みをされておりまして、そんなこともありましてちょっと記憶に残ったわけでありますけれども、 地域でしっかりと子供たちを支えているという、ああ、そんなところだったなという記憶もそこのと きに頭をよぎったということであります。   今ほどご提案のありました奨学金、高等教育終了後、村上市に戻ってきていただいて、ここにお 勤めをいただくということになるためには、その雇用の場も必要なわけでありますけれども、その 方々に対する軽減措置、またさらにはそこで優秀な成績をおさめた方につきましては、奨学金のその ものについての返済の優遇措置というふうなことの視点だというふうに判断をさせていただきました けれども、そういう意味合いでは、やはりここの地域でしっかりと支えていくという教育の分野を含 めて、その雇用、人口減少に歯どめをかけるための地元の人材をしっかりここにとどめておくという 意味合いから、非常に興味深い視点だなというふうに思って聞かせていただきましたので、研究をさ せていただきたいなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) これは、私の子供のことなのですけれども、大学に行きまして、それです ぐにUターンしてきました。自分は、都会より田舎で暮らしたいというようなことを言いましてすぐ に帰ってきてくれたのですけれども、やはり就職が難しいということで、19社目で携帯のドコモさ んのほうに就職ができました。最初は喜んだのですけれども、このドコモさんの形態としては、シー ガイアでしたか、派遣会社のほうにドコモさんとは違う形で行きまして、うちの子供は半年契約、契 約社員だったのです。働いてみてそのあたりがよくわかったということでしたし、あの大きなドコモ さんのお店の中で正社員は店長さん1人だけだったというようなことでした。本当に仕事が始まる時 間は10時なのですけれども、一応規則は8時で仕事は終わります。でも、お客様がいれば客商売で すので、何時まででもやります。ですから、10時、11時、12時というような形でお客様がお帰り になるまで仕事をしているというような仕事の形態でした。本当に若い女の子がたくさんいらっしゃ るので、なかなか華やかないい職場ではないかと思っていたのですけれども、中はなかなか大変で、 それこそ結婚して子供ができて、では続けていけれる仕事なのかということになりまして、やはり契 約社員ではなく正社員のところの会社に勤められればそれほどのことはないなというようなことで親 子していろいろ考えまして、現在はジャムコさんに勤めております。正社員です。本当にたくさんの 社員がおりまして、なかなか仕事となればどの仕事も大変ですけれども、残業も80時間残業しても らえますかというような面接のときに言われたそうです。でも、はい、できますというような形で今 現在勤めているわけですけれども、そういう面でもまず正社員としてお勤めができる。会社が大きい、 小さいではなく、きちんとした形態の会社を多くこの村上市につくっていただきたいというような願 いもあります。その点につきまして、企業誘致といっても、そんな大きな会社でなくても勤める人に 対して本当に優遇されているような職業を選んで村上市に誘致していただければと考えておりますが、 その点につきまして市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまでもたびたびお答えを申し上げておりますけれども、企業誘致という 一つの概念にとらわれずに、ここに雇用の場を創出するということ、これが重要だなというふうに考 えております。したがいまして、地場の産業でありますとか、これから私どもが持っております財産 を活用したもの、またこれから新しく事業、例えば岩船沖洋上風力発電等を含めて新たに創出する産 業また事業、これらを踏まえてそれに関連するものをそこに携わる、そういう雇用の場、これらも総 合的に総動員をさせながら、いずれにしても雇用の場を創出していくということが人口減少問題に対 応する最大であり、最も有効な手法だなというふうに捉えておりますので、そこを進めていきたいと いうふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございました。   この人口減少問題、そしてまた若い人力をどんどんこの村上市に置いてもらいたいということを お願いいたしまして、いろんな意味で新しい政策をつくっていただければありがたいなというふうに 思っておりますので、よろしくお願いいたします。   2項目めに入らせていただきます。2項目めは、AEDの設置場所の拡充についてでございます。 このAEDの設置場所につきましては、私が議員になって早々に一般質問をいたしまして、前大滝市 長がでは、やりましょうということで、もう早速AEDの設置をさまざまな場所に設置をしていただ きました。2年目のときに、もう板垣さん、これ以上AEDを設置する場所はなくなったよと言うほ どに前大滝市長が頑張っていただいたという経緯をいただいております。本当にありがたいと思って おりました。そうしましたら、先日ある市民の方から、このままでAEDの設置場所はいいのですか というふうに言われました。どういうことでしょう。もう前市長も、あとはつける場所がないという ふうなお考えを私に言ってくださっていましたし、ではどういうことでしょうかとお伺いしましたら、 いや、今ついているところは、時間になれば鍵をかけてしまう。そうなれば、けがした人が出たとい うときに、もちろん119のほうに電話をすれば済むことかもしれません。でも、それではなくてす ぐそばに行けばAEDを持ってきて自分でもできると。AEDの操作ができる、救急法をすることが できるという村上市民の方多くなりました。本当に先日も、防災士の講習がありました。昨年もあり ました。その中で、本当に皆さんよく勉強していただいて、その救急法については数多くの市民の方 が持っているというようなところに来ているのではないかと。また、昨年その防災士の講習を受けた 方がことしの30日にありました防災の日の講習をやったそうです。その講習をしたときに200名の 方がお集まりになって、それでやることができました。よかったですというような話もしていただき ました。   それでまた、自分の住んでいる地域の方で、女性の人がぜひ私も防災士の講習を受けたいのです という話があったというようなことを私のほうに教えていただきました。私も、本当にうれしくてき のう、それこそ総務課長のほうにお話をさせていただきまして、基本的にはその地域、集落、町内会 でお一人の方を基本として防災士の訓練、講習を受けていただくというようなことがあったそうなの ですけれども、大きい、小さい集落、町内会でもありますので、その人数には関係なく、ぜひ学びた いという方は何人でもどうぞというようなことでしたね。そういうふうに私はいいふうに聞いたので すけれども、ちょっと反れてしまったような気がしますけれども、このAEDの設置場所です。この 設置場所に関しては、これは愛知県の尾張旭市というところで、もうAEDをいつでも使えるように するにはどうしたらいいのだということを協議されたということなのです。それについては24時間、 365日あいているところとなると、それこそコンビニが一番適しているのではないかというようなこ とを言われていました。そこに行けば、いつでも貸し出しをしていただいて、それで救命をすること ができるのではないかというようなことで、この7月から始めていると。その場所的には28カ所で すか、コンビニのほうに設置をお願いして、承諾を得ているというようなことを言われています。こ ういうAEDの設置場所に関して、コンビニの方に協力をしていただいて置くようなことを考えてい ただければというふうに思いますが、市長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在多様化するそういう生活対応の中で、24時間化しているのは承知をし ております。コンビニ、そういう意味合いでは非常に市民の生活を支えている場所だなということは 承知をしておりますし、現にコンビニにおいては、コンビニに来場された方のためのAEDは配置し ているところも結構あるのだろうなというふうに見受けられるわけでありますけれども、そこを市の 業務としてAEDを配置をして、市民の安全、安心側でAEDの設置またその貸し出しの業務もあわ せて行ってもらうということになるわけでありますので、それのニーズまたそういう形の制度として 行ったときの有効性等を少し研究をさせてもらいたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 前向きな検討をしてくださるということで、本当にありがたいなというふ うに思っております。コンビニさんであれば、本当皆さんこういうこと言っては失礼ですけれども、 気兼ねなく貸してくださいと言って飛んでいけれるのではないかというふうに感じております。その 点、これからの市の対応を期待してお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。   それでは3番目、ライフジャケット導入についてを質問させていただきます。皆さんのお手元の ほうにこのライフジャケットの資料といたしまして、2枚ほどコピーしたものをお届けしてあると思 いますが、その中でこのライフジャケットということで、本当に今まで私も遠く感じていたのですけ れども、何件もないと言われればそのとおりなのです。その資料を見ていただいても、村上市では5 件のこのライフジャケットを着ていれば未然に防げたものもあるのではないかというようなことを感 じるものもあります。その中には、どうしてそういうことになったかということは書いてありません けれども、まず村上市が件数とすれば一番多い5件というようなこともあります。この資料は、警察 のほうに行って私いただいてきました。ことしの分に関しては、今月12日に発表されるということ で、昨年までのものをいただいてきたわけなのですけれども、やはりこういう5件であろうが3件で あろうが、本当に楽しい、楽しい夏休みを事故に遭ったご家族の方は、もう悲嘆に暮れているという ような状態です。   ことし、平成27年の8月8日の日に今私が手元にある資料としては、8月8日、桑川の海水浴 場で3歳のお子さんが事故に遭われている。それこそすぐに助けたのですけれども、病院でいまだに 意識不明の状態だというようなことを警察のほうでお聞きしてまいりました。なぜこういうことが起 きるのか。家族で海岸に行く。川遊びに行く。そのときに、大人の人たちは楽しんで、それこそバー ベキューの用意ですとか、お酒を飲みながら遊びにほうけているというようなことで、ちょっと目を 離したすきにその3歳、5歳の子供さんがいなくなっているというようなことで、大慌てをしながら 捜しているというようなことです。この3歳、5歳の子供たちは、やっぱり水遊びが大好きですので、 好奇心そのもので前も横も水に川の中へ、また海岸に走って行ってしまうというようなことが往々に してあるかと思います。また、友達同士で海岸線でバーベキューをやっている人たちは、本当に大人 がたくさんいるのだから、誰かが見ていてくれるだろうというような気持ちでバーベキューに没頭し ているわけなのですけれども、ふと我に返ったときにその子供さんがいないということに気づいて、 もう必死になって捜したときには、それこそ海水の深いところに漂っていたというような事例もいた だいております。その中で、本当にこのライフジャケットがあれば、もう足が滑ろうと、その辺まで 走って行ったにしても浮くのです。浮いて泣くというようなことをしてくれれば、皆さん気づいて助 けるということができるのですけれども、それもできなかったというようなこともありました。   このライフジャケットは、では実際私も手に取ったことありませんでしたから、ライフジャケッ トを売っているお店に行ってもう逐一聞いてきました。お値段はどれぐらいなのですか。小さい子、 本当1歳、2歳ぐらいの子のライフジャケットであれば2,500円程度です。大人で釣りが好きだと いうような人であれば、もう釣り道具をポケットに入れるいろんな装備ができていて二、三万という ような金額でした。その中には、本当に海であれば離岸流というような怖いものがあります。そのと きに、ちょうどこの胸のところに笛が入るようになっていました。それで、声を出しても誰も気がつ かないにしても、笛を吹くと誰かが気づいてくれるというような装備になっていたということなので すけれども、そういう装備があったにしても、5,000円ちょっとというようなお値段でした。本当に 金額でいえば、いつでも皆さん出せる金額ではないかというふうに思いましたけれども、小さい子供 さんの場合は年々大きくなりますので、それこそ大きくなったらその体に合ったライフジャケットを 買いかえないといけないというようなこともあって、若いお父さん、お母さんであればその金額が負 担になるのではないかというようなことも考えてきました。その中で、ライフジャケットに関して、 ではこれから観光客もたくさんいらっしゃる。もちろん市民の方もたくさん海岸線、また川で遊んで いると、遊びたいというような中学生、高校生もたくさんいらっしゃいますので、そういうときのラ イフジャケットに関しまして、何とか買い与えてくれともちろん親御さんに啓発するのも大切なので すけれども、もう2年、3年に新しいライフジャケットを買わないといけないので、本当に経済的に はかなりの負担になりますというようなご家庭には、それこそ2,000円のものであれば500円の助 成をしていただくというようなお考えはないかというふうに思います。市長、お願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 痛ましい水の事故に至る経緯は、議員おっしゃるとおりいろいろなケースが 考えられます。その大きな要因の一つとして、保護者が目を離したすきに、また大勢で行っているの で、油断をしたすきにその状況を把握できないような小さい年齢のお子さんたちがそういう被害に遭 われるというのは、まさにそういう状況だろうと思っております。その要因を除去する最大の方法と いたしましては、保護者が目を離さない、周りがしっかりとその子供たちに気を配るということであ ろうかと思いますので、ライフジャケットの着用を推奨すること、これは危険回避のためには必要な 場合は当然例えば船上でありますとかいろいろなところ、渓流等、そういうところに入るときにはそ の推奨はされていると思います。それぞれの制度の中でされていると思うのでありますが、海でのス ポーツ、レジャーまた川も同様でありますけれども、そこの部分につきましては、私申し上げたとお り保護者であったり周りの目、これの目を配ることによって安全を確保すること、これが第1番目の 要因だと思いますので、そこの部分に関してのライフジャケットの着用を推奨するということについ ては、現時点で考えておりません。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 市長のおっしゃるとおりだと思います。でも、その中で記憶に新しいかと 思いますけれども、これは昨年荒川のところで中学生が3人川遊びに行って、お一人の方が亡くなっ て、それで昨年は荒川の花火大会が中止になったというようなこともありました。この犠牲になった 荒川の中学1年生のお子さんたちが遊んでいたところというのは、本当にその荒川の川でもすごく深 くなっているところだったのだというような話も聞いております。その中で、中学生ですから、携帯 持っていれば消防署に電話をして救助を依頼するということもあったかもしれませんけれども、また 夏休みでちょっと気持ちが緩んでいたと。友達と楽しく遊んでいたいというようなことも考えられま す。   先ほどお話ししました、これは3歳の男の子のことだったのですけれども、福島のほうから遊び に来ていたというようなことで〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕市長がおっしゃるように、 また私も同じく考えていますけれども、本当に親御さんがしっかりとその3歳ですとか5歳のお子さ んのことを見ていれば、こういう不幸なことは起きなかったのですけれども、もうとにかくお父さん はビールを飲み始める、お母さんはバーベキューの支度で忙しいというようなことで、ほんの少し、 何分です。2分くらいだった。その時間帯目を離して、それで振り返ったときにはいなかったという ようなことが言われております。この子供に対してのライフジャケットに関しても、親御さんが子供 を助けるために着せるというようなことは本当に大切なことだと思いますし、ただいま市長も答弁さ れたように推奨をすると、ライフジャケットをとにかく小さい子には着せてくださいというようなこ とで推奨するということが今現在のこの質問の答弁としては最高なのかなというふうに考えますけれ ども、本当にそんな高いものではありません。小さい子供に使わせるライフジャケットであれば、 2,500円前後で買い求めることができますので、ぜひ来年からと言えばいいのでしょうか、これから は皆さんにその啓発をお願いしたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思 います。本当にすぐ…… 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおり、そのような形でその被害を未然に防止するというこ と大切だと思うのでありますが、私先ほども申し上げましたとおり、第一義的には保護者の管理下に 置いてそれはしっかりと行ってもらいたいということであります。   したがいまして、現時点で市として水遊びをする際のライフジャケットの着用につきましては、 推奨するという考えはないというふうな形で申し上げましたので、その辺のところ誤解のないように お願いしたいと思います。いずれにしましても、人命を守るという視点からは、いろいろな形で取り 組みを進めなければならないことでありますので、これまで同様市としてはその水遊び、海岸線また 川につきましては、しっかりと取り組みを進めていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ただいまご答弁いただきましてありがとうございました。   推奨する気はないとおっしゃいまして、では啓発はいかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然危険に対するリスクがあるのは、特に今日常生活をしているところ以上 に海でありますとか、川でありますとか、そういうところについては危険のリスクが大きいわけであ りますので、しっかりとその辺の啓発には努めてまいりたいと。水難事故に対する備えという意味で の啓発については、取り組んでいきたいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   それで、1つ言い忘れましたけれども、この水難事故につきまして、おうちの方ですよね、きっ と。釣りに行ったと。その釣りに行ったときに、堤防で堤防のところは意外と滑るのだそうです。こ こで滑って転んで海の中に落ちたというような事例もたくさん出ているということも言われておりま すので、ぜひ啓発お願いいたします。   以上で私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(三田敏秋君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時45分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、25番、片野鉄雄君の一般質問を許します。   片野鉄雄君。(拍手)           〔25番 片野鉄雄君登壇〕 〇25番(片野鉄雄君) 鷲ヶ巣会の片野鉄雄でございます。議長のお許しをいただきましたので、 一般質問をさせていただきます。   1番目、岩船沖洋上風力発電事業についてであります。平成26年10月1月に村上市議会は 「岩船沖洋上風力発電事業の導入推進に関する決議」を23対2の賛成多数で決議をしました。さら に、同年11月の臨時会で「村上市岩船沖洋上風力発電推進委員会条例」を賛成、反対の討論を行っ た後、18対6の賛成多数で決定をいたしました。事業そのものは民間の日立造船株式会社を代表会 社とする10社によるコンソーシアムですが、市は市報や市のホームページで事業内容や経過報告な どを市民に公表してきました。一部の人は、日本のエネルギーを輸入の原油と天然ガスの火力発電に 頼った場合の、炭酸ガス排出による地球温暖化問題対策の提案もなく、洋上風力発電を中止すべしと 言いますが、いかがなものでしょうか。道路をつくると自然が破壊されるから反対、車は交通事故で 死亡者が出るから反対という考えには同調できません。以下についてお伺いします。   1、市民の中には巨大な洋上風力発電の風車が44基もできると塩引き鮭ができなくなるのでは ないか、海は市民共有のものだから反対者の声に耳を傾けてほしいという意見もありますが、どのよ うに考えますか。   2、風車による低周波音の発生が住民生活に悪影響を及ぼす恐れや風車に絶滅危惧種の渡り鳥が 衝突する心配はないですか。   3、三面川と荒川への鮭の遡上に悪影響を及ぼす恐れはないですか。   4、これから行われる環境影響評価が事業者に都合のよい調査報告書になる恐れはないですか。 また、調査内容の情報公開はどのように考えていますか。   5、事業が実現した場合に村上市に見込まれる固定資産税はどれくらいでしょうか。また、事業 の展開により市の産業振興と雇用の拡大に期待ができますか。   6、岩船港の役割と機能の拡大はどのようになると予測されますか。   7、最先端の再生エネルギー施設が完成すれば、村上市のイメージアップにもつながると思いま すが、観光面への影響や関連施設の誘致などについてはどのように考えますかお伺いいたします。   2番目、村上市の郷育についてであります。1、郷育の意味については、「子ども・市民が家庭、 学校、地域で支え合い、つながりあって心豊かに育つこと」「一人ひとりが自分たちの故郷を知り、 地域の伝統や文化を学び、郷土愛を育むこと」という捉え方でよいでしょうか。   2、平成26年9月発行の村上市教育の方針の中に、村上市教育の基本目標〜つながりを深めて、 つくろう「郷育(きょういく)のまち・村上」〜とありますが、市内小中学校28校のうち、学校の 重点目標や基本方針に明記されているのは、神納東小学校と神納中学校のみです。市教育の基本目標 が伝わっていないのではないでしょうか。   3、村上市の総合計画の中で教育は産業、福祉、環境などとともに重要な位置づけにあります。 郷土を愛する若者を育てることは、将来の村上市にとって極めて大切であります。鶴岡市では郷土人 物集「鶴岡が生んだ人々」を小学校4年、5年、6年の学校の副読本として活用し、一般の市民の人 にも有料で頒布しているということです。ことし3月にできた「ふるさと村上・ゆかりの人たち」は どのように活用されているか、具体的に教えてください。   4、「ふるさと村上・ゆかりの人たち」を一般の市民も購入できるように作成委員13人の承諾 をとり希望者に頒布することは、自分たちの故郷を知り、地域の先人や伝統文化を学び、郷土愛を育 む「郷育」そのものと考えますが、前向きに取り組む考えはないでしょうかお伺いいたします。   3、「実践型地域雇用創造事業」の導入について、村上市の人口がこの前まで約6万5,000人 と思っていましたが、前月比の人口が4月はマイナス257人、5月がマイナス98人、6月がマイナ ス69人、7月がマイナス66人、8月がマイナス85人と減少の流れがとまりません。ついに8月1 日は6万4,000人を切り6万3,929人、何とか有効な対策を打たなければならないと思います。厚 生労働省では、人口減少に伴う人材不足、雇用機会の減少、地域経済の衰退を支援するため100%助 成の「実践型地域雇用創造事業」を実施しています。ことし3月、会派で酒田市が取り組んでいる事 例を研修に行ってきました。3カ年で約3億の事業です。近隣では山形県の米沢市、南陽市、遊佐町、 最上地域、秋田県の由利本荘市などが事業採択を受けています。該当する条件の一つとして、1、最 近3年間または1年間の有効求人倍率が1倍未満であること、2、最近5年間の人口減少率が最近5 年間の全国平均以上であること、3、村上市が「まち・ひと・しごとの創生に関する地方版総合戦略」 を策定しているか策定に着手する予定であること、とありますので、村上市の数字を調べますと平成 27年度2次募集の申請要件は満たされます。市職員の本気度とスピードと政策企画力が問われます。 前向きに取り組む考えはないかお伺いしたいと思います。   4番目、文化遺産を生かした地域活性化について、1、約280年前の三面川での「ねぶり流し」 から始まったと伝えられている村上の七夕祭りは毎年8月16、17日行われます。旧村上町19内そ れぞれの七夕屋台と獅子舞があり、若連中(青年団)の行事です。屋台は中心部に「伊勢堂」を据え、 ぼんぼり、花がさ、5メートル以上の左右の竹に短冊や飾りなどをつけます。三、四基の「ぼんぼり」 には歌舞伎や芝居、古今物語の「押絵」がそれぞれ飾られ、笛、太鼓の「祭囃子」を演奏し、曳き手 は村上盆唄を歌いながらにぎやかに市内を引き廻す行事です。市として、国の補助制度をもっと活用 し、伝統文化の保護継承のみならず青年団活動の充実や、観光文化都市村上のアピールなど、地域活 性化の観点から、企画PR面のアイデアをもっと出すべきと考えるがどうでしょうか。また、常設展 示の「(仮称)七夕会館」を村上駅前につくるようなことも検討できないでしょうか。   2、毎年9月3日、4日に行われる「瀬波大祭」は「村上大祭」「岩船大祭」と並ぶ村上三大祭 りの一つです。「村上まつりのしゃぎり行事」と「岩船まつりのしゃぎり曳航と「とも山」行事」は、 いずれも各保存会の申請で昭和63年3月25日付で県の無形民俗文化財の指定を受けています。地 元の瀬波まつり保存会の方に市も協力し、親身になってアドバイスをし、「瀬波まつり」が村上市の 無形民俗文化財に指定されるように力を入れるべきと考えますがどうでしょうか。   以上、ご答弁をいただいた後再質問をさせていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、片野議員の4項目のご質問について順次お答えをいたします。   最初に1項目め、岩船沖洋上風力発電事業についての1点目、市民の不安や反対の意見をどのよ うに考えているかとのお尋ねについてでございますが、昨日の相馬議員の一般質問でもお答えをさせ ていただきましたとおり、今後説明会を開催し、広く市民の皆様からご意見をいただき、不安解消に 努めていく考えでございます。   次に2点目、低周波音の発生による住民生活への悪影響と渡り鳥への影響は心配ないかとのお尋 ねについてでございますが、山形県酒田市及び茨城県神栖市における比較的陸に近い立地となってい る海上風車でも、低周波による健康被害はないと聞いております。今後環境影響評価の調査で明らか にされることとなりますが、海岸から2キロメートル離れた岩船沖の計画におきましては、影響はな いものと考えております。また、渡り鳥につきましても、環境影響評価の中で調査が行われますので、 調査後影響の有無及び対策をお示しいたしたいと考えております。   次に3点目、三面川と荒川への鮭の遡上に関して影響はないかとのお尋ねでございますが、影響 はないと考えておりますが、鮭はこの地域の優先種という位置づけでの評価方法を今後の推進委員会 の場で明確にし、実調査へと進む計画でおります。   次に4点目、環境影響評価が事業者に都合のよい調査報告になる恐れはないか。また、情報公開 はどのように考えているかとのお尋ねについてでございますが、環境影響評価は、発電事業者が専門 の調査業者に依頼することになります。調査は、法律に基づいて行われ、調査のための配慮書、方法 書、準備書はそれぞれに公表が義務づけられており、環境省、県、市町村、住民からの意見を踏まえ、 経済産業省の環境審査顧問会で審査され、不備があれば再検討することとなりますので、事業者の都 合のよい調査結果になるようなことはありません。   次に5点目、事業実現による固定資産税をどのくらい見込まれるのか。また、事業による産業振 興と雇用拡大は期待できるかとのお尋ねについてでございますが、設置される風車の構造が具体化さ れていない段階での評価額の算定は困難でありますが、仮に1基当たりの取得額を20億円とし、20 年間稼働すると想定した場合の固定資産税20年間分の総額は、1基当たり約1億7,000万円と試算 されております。産業振興と雇用の拡大につきましては大いに期待できるものと考えており、その効 果が最大限もたらされるよう庁内にプロジェクトの設置を検討しております。   次に6点目、岩船港の役割と機能の拡大はどのようになると予測されるかとのお尋ねについてで ございますが、発電施設が整備されますと、おのずと年間を通じてのメンテナンス作業が必要となり ます。洋上でのメンテナンス作業に欠かせない作業船の基地港として、岩船港の役割は重要になるも のと考えておりますし、管理事務所や作業所も岩船港に隣接する位置に必要になるものと想定してお ります。   次に7点目、観光面への影響や関連施設の誘致などについてどのように考えるかとのお尋ねにつ いてでございますが、本市における計画は、他に類を見ない洋上での壮大な景観となり、新たな本市 のランドマークとして観光人口の増加とそれに伴う経済波及効果が期待されます。また、関連施設の 誘致につきましては、メンテナンス会社や部品製作会社のほか、洋上風力発電技術に特化した訓練施 設や研究施設などの誘致が期待されます。本市にどのような企業を誘致できるか。また、地元の企業 がどのような形で参画できるかにつきましては、官民一体となって取り組みが重要であると考えてい るところであります。   次に2項目め、村上市の郷育については、教育長に答弁をいたせさます。   次に3項目め、実践型地域雇用創造事業の導入について、平成27年度2次募集の申請要件に該 当するため、前向きに取り組む考えはないかとのお尋ねについてでございますが、この事業は、雇用 機会が不足している地域における自発的な雇用創造の取り組みなどを支援するもので、雇用機会の創 出を図る上で有効であると考えております。事業提案には、地域の経済団体等と地域の特性を生かし て重点的に雇用機会の創出を図る事業分野と、その分野における創意工夫を生かした雇用機会創出の 方策について検討するための協議会を設置していることが条件となっていますので、商工会議所等と 協議して事業導入に向けた研究をさせていただきたいと考えております。   次に4項目め、文化遺産を生かした地域活性化については、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、片野議員の2項目め、村上市の教育についての1点目、教育の 意味についてのお尋ねでございますが、ここからは教育を郷育というように読みかえさせていただき ます。   基本的には、議員の捉え方で間違いはなく、村上市教育基本計画では郷育とは心根を育てる教育 である。心根を育てる教育とは、地域を感じ、そのよさを知り、地域を愛し、心のよりどころとして のふるさとを持ち、なお実力を十分に備えて活躍できる人材を育てることをいうと記載されておりま す。そして、活躍できる人材とは、村上の地で活躍する、また地域外で活躍できる人材。時に地域を 出たとしても、やがて地域に戻り活躍する人材であると示しております。これを受け、教育委員会で はここで生きることに自信と誇りを持ち、みずからの進路を切り開いていけることのできる実力を備 えた子供の育成を目標に掲げております。具体的には、郷土に愛着と誇りを持つ子供、郷土に貢献す る子供、みずからの進路を切り開く子供であります。その実現のために家庭・学校・地域の3者が緊 密に連携・協働しながら、地域の子供を地域のみんなで育てる取り組みや活動を進めております。   次に2点目、平成26年9月発行の「村上の教育」を見ると、各学校に市の教育目標が伝わって いないのではないかとのお尋ねについてでございますが、「郷育のまち・村上」の教育基本構想の実 現に向けてという文言が記載されている学校は、ご指摘の2校でありました。「村上の教育」に記載 されているものは、各学校の概要であり、この概要は各学校長のグランドデザイン(学校運営基本構 想)に基づいて作成されております。各学校のグランドデザインには記載されていると確認しており ます。   なお、ご指摘の「村上の教育」において、村上南小学校の教育課題には家庭・地域と密接に連携 した教育活動の展開を図り、郷育の基本目標の具現化を目指すと記載されてあります。村上小学校の 学校経営の基本方針には、地域とともに歩む学校づくりの実現と岩船小学校の努力事項には、地域の 人材、地域の教材を活用して元気が出る教育活動の推進と記載されています。このように、各学校と も「郷育のまち・村上」の教育基本構想に基づいた記載がされております。このことから、教育基本 目標は各学校へ浸透しているものと受けとめております。   次に3点目、「ふるさと村上・ゆかりの人たち」はどのように活用されているかとのお尋ねにつ いてでございますが、市内小中学校への配布は、本来4月に配布すべきところ誤植が見つかり、8月 に配布したところであります。本市から輩出された偉人を知る機会が少なかった児童・生徒に、郷土 の偉人とその業績を知ってもらうことで自分たちの郷土、そして将来の進路を考える機会となること を目指して作成しましたので、郷土教育やキャリア教育などの副教材として活用してもらいたいと考 えております。   次に4点目、「ふるさと村上・ゆかりの人たち」を一般市民も購入できるように取り組めないか とのお尋ねについてでございますが、「ふるさと村上・ゆかりの人たち」は、小中学生の子供たちが 地域を学び、自分たちの地域に誇りと愛着を持てるよう学校で活用することを考えて作成したもので あり、一般市民向けにつくっておりません。現在村上新聞社がこのような「修身例話集」(岩船郡内 善行録)の復刻版を作成中と聞いております。これは、新潟県岩船郡教育協議会が昭和6年に発行し たものを再編集したものであり、昭和6年以前の人物については詳細に記載されています。一般市民 には、これらを見ていただくほうが適当なのではないかと考えております。   次に4項目め、文化遺産を生かした地域活性化についての1点目、国の補助事業を活用し、伝統 文化の保護継承のみならず青年団活動の充実や観光文化都市村上のアピールなど、地域活性化の観点 からアイデアを出すべきではないか。また、常設展示の「(仮称)七夕会館」を村上駅前につくる検 討はできないかとのお尋ねについてでございますが、文化遺産を生かした地域活性化につきましては、 国庫補助事業である文化遺産を生かした地域活性化事業により、文化財所有者による実行委員会を組 織し、平成27年度は村上まつり、瀬波まつりの2件を申請し、採択されております。この補助事業 につきましては、地方公共団体が補助事業者になることはできませんが、市としては文化財の所有者 に事業内容の周知を図り、所有者と相談しながら文化財の保存・継承を図るとともに、地域の活性化 につながるよう進めてまいりたいと考えております。   次に、村上駅前に「(仮称)七夕会館」をつくるというご提案につきましては、難しいと思われ ますので、おしゃぎり会館での展示などにつきまして検討してまいりたいと考えております。   次に2点目、瀬波まつりが本市の無形民俗文化財に指定されるように力を入れるべきではないか とのお尋ねについてでございますが、瀬波まつりにつきましては村上まつり、岩船まつりとともにし ゃぎり屋台が引き廻せる勇壮な祭りとしてその民俗文化財的な価値は高く評価されるものと認識して おります。今後祭り全体をまとめる組織の結成や所有者の意向など、指定文化財としての条件が整っ た上で市の文化財指定について検討してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 一通りご答弁ありがとうございました。   最初に、洋上風力発電でございますが、いろいろ市民の不安とか疑問とかそういったものを払拭 するように、市民の声、意見に耳傾けて説明会とかそういったものを順次やっていきたいということ でございますので、それはそれで結構だと思います。   また、今後の動きとしましても、いろいろなことが想定できるのですが、この前8月6日に議会 のほうで洋上風力推進方策ということで勉強会がありました。その中で、村上市も共発展、ともに発 展するといいますか、そういう話あったのですが、村上市もアイデアを大いに出してもらいたいと。 例えばBISというの、企業窓口とかそういったことも何かよそではやっているし、村上市にもその アイデアを出して初期の検討段階でそういったものを大いに出してほしいというようなたしか話あっ たのですが、そのことについてはどんなふうにお考えですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 昨日長谷川議員の質問にもお答えをしたわけでありますけれども、議員今ご 指摘のBISにつきましては、非常にその受け皿としては行政であるべきだろうという安田先生のご 指導もあったわけでありますので、その辺のところも踏まえて、いずれにしましても我が国で最初に なる仕組みでありますので、その辺のところをよく研究をしながら進めていきたいと思っております。   先ほど申し上げましたとおり、そのことも含めて庁内でしっかりと検討しておりますし、雇用の 部分も含めて今後の産業活性化の部分も含めてプロジェクトを立ち上げたいということで現在検討し ているところであります。 〇議長(三田敏秋君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 庁内にプロジェクトチームを立ち上げてしっかり取り組むということで、 ぜひこの事業がやはり村上市にとっていい影響を与えるように、ぜひ成功するように協力していただ きたいと思います。私らも、協力したいと思います。   次に、郷育でございますが、今ほどの教育長のご答弁で、ご答弁いただきました。ちょっと資料 2のほうのこの「鶴岡が生んだ人びと」の余りそれなので、その3段目と4段目逆に載せましたので、 訂正しておわびさせていただきます。資料2の右のほうが村上市のふるさとが生んだ、村上市のほう ですし、左のほうは鶴岡のやつです。それで、一般の市民にも売ってくれないかという、実は私のと ころにも来まして、いや、部数がないからだめだと言った。鶴岡の場合はこれです、教育長わかるよ うに。これ非常に簡単に書いてあるのですが、200人載っているのです、これ200人。それで、担 当者に聞きましたら、市内の小中学校です。小学校は、各学校の最大学級数の人数、一番大きい学級 のと、そのほか学級数、全部の学級。図書館とか、中学校も各学校の学級数と図書館とか県立養護学 校、トータルで2,300部だそうです、これは。村上市はもっと少ないのですけれども、それで総合 学習とかあるいは社会科に使っているのですという説明でございました。それで、これいっぱい、ち ゃんといいことみんな書いてあるのですけれども、これ村上新聞の復刻版あるから、これは一般には 販売しないというお話。それそうでしょう。頒布することできるのです。例えば前の市長だった若林 さんからも電話来まして、いや、売ってくれないかという、譲ってあげましたけれども、市民でもこ の欲しいという人いると思います。そうした場合には、さっきの答弁で売れないのでしょう。どうな のですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) あくまでも子供向けに作成しているものでございまして、一般市民を対象 にしておりません。そのため、売るということは好ましいものではないかなと考えておりますけれど も。 〇議長(三田敏秋君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 郷育というのは、先ほども定義的なものをお話しさせてもらったように、 市民も学校、社会、それから家庭挙げてそういったことは大事なわけですので、今後もやっぱり検討 してもらいたいなと思っております。鶴岡の場合は、たまたまそういうやり方です。   それから、郷育に関しては、それだけですか、この村上の教育の中に、確かに各学校の重点目標 が郷育の意味が網羅されているのだというお話でございますが、ぜひその辺やっぱりはっきりと打ち 出してもらいたいなと私は思いますけれども、よろしくお願いしたいと思います。   それから、郷育に関して、市によっては非常に力を入れている市がありまして、茨城県の常陸大 宮市、これ人口4万ちょっとのところですが、これは人物集というよりもいろんな事業、伝統行事と かそれみんな載っているのですが、これはもう一般の方には無償でやっているのです。写真入りで非 常によくできています。この常陸大宮市のスローガンが伝えよう、つなごう、つくろう、ふるさと常 陸大宮と、こういうことで郷土の歴史とかそういうものを大事にして市民挙げてやっていると。農村 歌舞伎で有名なところみたいです。こういう事例もあるので、ぜひいろんなところを今後研究しても らえればありがたいと思っております。   それから次に、厚生労働省の実践型地域雇用創造事業です。先ほどのご答弁で商工会議所とも連 携して今後研究したいというお話ございますが、これ市長3カ年連続有効求人倍率が1以下であれば それで適用できるし、市自体がそのまち・ひと・しごとの戦略をちゃんとつくっているという状況で あれば即申請できるのですが、村上市の場合は有効求人倍率がここにもちょっと載せておきましたけ れども、ことしの段階では適用になるのです。それで、なお調べましたら、申請が2次募集というの はなくて、来年の1月下旬から2月上旬にかけて平成28年度の申請を受け付けると、こういうこと でございます。それで、この前まちづくり協議会で高校生のアンケートをとった資料いただきました。 ことしの7月13日から27日までの間に、市内の高校です。高校3年生です。中等教育学校は6年 生と、526人対象にアンケートをとったのです。回収率が97.3%でございます。この中で、村上市 に必要なものは何でしょうかという質問に対して、村上市で暮らしたいと思うのはやりがいがあり、 一定の収入が得られる職場や満足できる買い物や場所や飲食店、そのこと。それから、バスや電車な どの公共機関が便利と、これが一番高校3年生の圧倒的な回答なのです。雇用の場をふやすというこ とです。これがやっぱり民間、官もあわせて取り組まなければならないそういうことだと思いますし、 その中でもこの実践型地域雇用創造事業というのは、私は村上にぴったりなのではないかと思うので すが、再度お聞きしますが、これをつくるにはやっぱり会議所と協議しながら、酒田の場合は例えば 商品を開発する、飲食店とか製造業と組んでそういう酒田市雇用創造協議会というのを立ち上げて、 そして秋田の米、それから酒田のイカです、これ冷凍したイカ。飛島のトビウオ、それで農商工連携 でそういうものを開発して、しかもこれを販路拡大策です。東京とかそういったアンテナショップを 活用している。さらに、旅行商品を研究するとか、いろんなことやっていたようでございます。ぜひ 会議所と取り組んで前向きに、来年の1月中旬から2月中旬と言っていましたから、その辺が来年度 の、平成28年度の申請期間だそうですので、何かと忙しいと思いますが、どうでしょう、再度お聞 きします。前向きに取り組むお考えございますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ただいまの議員のほうから高校1年生ですかのアンケート調査の中で、雇用 の創出またプライベートも含めて安定した生活が営めるような商業施設と申しましょうか、そういう ところの居場所、またさらにはいろいろな形でのそういうこの地域における魅力の創造ということに ついての要請が、要望が一番ニーズが大きいのだというお話があったわけでありますけれども、まさ にそのとおりでありまして、公共交通の部分も含めまして、現在村上市で取り組んでいるところであ りまして、それが取り組んでいるのですけれども、効果をしっかりと上げているかどうか、その検証 を行いますとなかなか苦戦を強いられている部分もあるというところであります。ですから、何とし てでもそこのところをしっかりと回していくことが人口減少問題に対する一番有効な手だてだという 方向性もある程度は見出しているわけでありますので、しっかりと取り組みを進めたいと思います。   それを進めるに当たって、一つの選択肢として実践型地域雇用創造事業、これの導入についても 積極的に進めるというスタンスで商工会議所等を通じてその協議会を立ち上げなければなりませんの で、市にはいろいろな切り口でそういうような事業体あるわけでありますから、その辺のところの活 用も含めてその要請される時期に間に合うような形で取り組みを進めたいというふうに思っておりま す。 〇議長(三田敏秋君) 片野鉄雄君。 〇25番(片野鉄雄君) 市長さんも、新しくかわられたわけでありますので、ぜひとも前向きにお 願いしたいと思います。   ちなみに、人口減少率はこれ問題ないのです、全国的にほとんど減っていますから問題ないので すが、1年間市町村におけるその有効求人倍率が1未満であること。現在8月は1.29とか出ている のです。だから、私もそちらのほう確認したのだけれども、今の段階であれば、市の段階であれば適 用になりますよということをお話しいただきまして、来年今度有効求人倍率が上がると適用外れます ので、やっぱりそのタイミングを逃さないようにぜひ研究していただきたいと。ぜひ物になるように 私は期待をしております。   最後になりますが、文化遺産を生かした地域活性化です。実は、この資料1のほうは右のほうが 私らのおととし視察に行ったときの写しでございます。左のほうもそうです。左上のほうです。鳥海 山魅力発掘講座、それから獅子舞番楽というのですか、これ非常に村上と似ているのです。写真の左 の真ん中のほうは、これは七夕まつりの行事写真、私撮ったものでございます。それで、実は由利本 荘市さんのほうに、担当者に私は平成24年10月1日時点でこの平成25年度の内需額、平成26年 の内需額聞いておりませんでしたので、そのことと、右のほうの四角に囲まれた見込まれる効果、1、 2、3とあります。これを担当者にお聞きしたのです。そうしたら、これ事業費の決定平成25年度 は国の事業内容がちょっと変わりまして、観光振興分が対象外となってしまって、3,600万幾ら申請 したのだけれども、ぐっと少なくなって一桁違うような数字になってきております。そういうことで ございましたが、そのときやった事業でつくった資料とか、これも立派な資料なのです。それから、 これもそうです。これは、鳥海山文化紀行とかいって、もう見ると村上のお祭りみたいなのいっぱい 載っているのです。村上なら、三面川文化紀行とか、もっと何かそんなようなのが、民俗と芸能の祭 り、こういうのも今その予算でつくったものです。これ、DVDもこういうのを由利本荘市の民俗芸 能と祭りDVD、これもその予算でつくったものです。それで、見込まれる効果どうでしたかという ことでお聞きしましたら、こういう回答、文書で回答いただきました。1番目、情報発信、観光振興 活動による観光客誘致と地域への経済的効果と、これについてはフットパス事業の全国大会が平成 28年に由利本荘市開催を決定して県外の誘客につながると。ですから、満足度、達成度は担当者の 見方としては70%だということでした。2番目の人材育成・普及啓発・調査研究により由利本荘市 文化遺産の継承と保存〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕これに関しては、100%という回 答です。内容としては、平成24年収録した民俗芸能とデータを整理し、平成26年度DVDを製作、 作成し、小学校や公共施設、東京のふるさと会などに配布して非常に関心が高まったということで、 この2番の見込まれる効果は100%で、3、由利本荘市文化遺産にかかわる各種団体の連携強化と地 域内交流の活性化、これについては70%、民俗芸能団体や集落など、地域の活性化につながってい るというような、70%以上の達成度というような回答は担当者からいただきました。非常に由利本 荘市さん、いろんなことに前向きでして、丁寧な誠意のあるそういうご答弁をいただいております。   やはり地域の人口減少対策、どうすればその高校生のアンケートに応えられるかというようなこ とを本気度とスピードとその政策力です。今までは、前例がないからだめですよと。あるいは、予算 がないからだめですよと。そして、検討しますということで大体時間が経過してしまう傾向あったの ですが、新しい立派な高橋市長も誕生されましたので、ぜひともご期待申し上げまして、私の一般質 問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで片野鉄雄君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時43分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、13番、木村貞雄君の一般質問を許します。   木村貞雄君。(拍手)           〔13番 木村貞雄君登壇〕 〇13番(木村貞雄君) 鷲ヶ巣会の木村貞雄でございます。議長のお許しが出ましたので、私の一 般質問をさせていただきます。私は、3項目にわたって質問いたします。順次質問していただきます。   1項目め、市町村合併の検証について、@、本市は平成20年に合併し、8年目に入っておりま す。合併までは協議会を重ね多くの議論をし、その中でいろいろと調整を図ってきたものと認識して おります。合併の検証については、どのようにお考えなのかお聞かせください。   A、合併前からの継続で、その地区の特有な事業もありますが、今後もそのまま続けていかれる のかお聞かせください。   B、合併前の町村では、福祉課の事業で国保の被保険者を対象としたミニドックを行ってきまし た。これは、受診する人に国保会計から補助をし、医療費をふやさないために実施して、検診と医療 費の関係を検証してきたものと認識しております。今年度より市では人間ドックの補助を実施しまし た。今後のことも踏まえ、医療費との関係等どのような考え方で進めていかれるのかお聞かせくださ い。   C、市職員数については、平成29年度までに733人という目標を進んでおりますが、今後本庁、 各支所の関係で順調に業務が執行され、サービスも行き届いて計画どおりに進めていかれるのか、お 聞かせください。   大きな項目の2番目、介護保険について、介護保険事業については、3年ごとに計画を策定し、 見直ししながら進められてきました。市民の皆さんにもある程度は理解され、定着してきたように思 います。介護認定により利用する額の違いはありますが、1割負担ということで、利用者に対して非 常にありがたいことです。しかしながら、今年度は、国の制度改正により、高額所得者また同一家族 が市民税の課税世帯になりますと、以前に比べ非常に高額な利用料金となります。国の制度ではあり ますが、特に夫婦の2人分ということで見直しされたものについては、今までも生活が大変だから頑 張って働いてきたのに、今年度からは利用料金が増額し、大変困っている世帯があります。   そこで、@、現在高所得者で利用されている人は何人くらいですか。   A、夫婦2人分ということで利用料金が増額になった人は何人くらいですか。   B、このAで困っている世帯に対して、救済措置は考えられないものでしょうか。   大きな項目の3番目、学校教育について、@、小・中学校の望ましい教育環境の実現に向けた方 策と、整備計画はどのように考えているのかお聞かせください。   A、検討委員会の進捗状況をお聞かせください。   B、合併前の旧神林村の学校統廃合に関しては、新たに検討するのでしょうか。   C、クラブ活動の面で、少子化の影響や部活を指導する教師の不足もあることから、各学校で部 活の数等違いもありますが、今まであった部活がなくなっている状況が生じております。統合を真剣 に考える時期かと思いますが、教育長の考え方をお聞かせください。   以上、一旦降壇しますが、改めて再質問させていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、木村議員の3項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、市町村合併の検証についての1点目、合併の検証についてはどのように考えて いるかとのお尋ねについてでございますが、平成20年4月1日の市町村合併時には、合併協議会に おきまして1市2町2村のそれぞれが抱える思いや課題について誠心誠意協議を進め、私自身も広域 事務組合の職員として事務事業の調整に携わりました。紆余曲折を経ながらも、5市町村の速やかな 一体感の醸成と均衡のとれたまちづくりを目標に地域住民への安定的な行政サービスの維持確保を目 指した「合併市町村基本計画」としてまとめ上げ、合併後その着実な実行に努めながら現在に至って おります。合併市町村基本計画は、平成29年度までを計画期間としており、これまでの基本計画登 載事業の進捗状況につきましては、毎年各地区の地域審議会で報告し、ご意見をいただいているとこ ろではありますが、その検証及び総括作業につきましては、平成28年度から具体的な作業に着手し、 各地区の地域審議会におきましてご議論いただきたいと考えております。   次に2点目、合併前から継続している各地区特有の事業について、今後も継続するのかとのお尋 ねについてでございますが、各地区特有の事業につきましては、合併時の事務調整や第1次村上市総 合計画におきましても各地域の特色を生かした個性あるまちづくりに欠かせない事業と位置づけ、原 則新市に引き継ぎ実施してきたものと認識をいたしております。合併したことを理由に全てを統一す ることが必ずしも市の一体感の醸成に直結するとは考えておりませんが、行政サービスの統一化を図 りながら、各地域間の極端な格差が生じない限り各種事業を継続して実施し、今後も各地域の個性に 磨きをかける地域づくりを進めてまいりたいと考えております。   次に3点目、今年度より人間ドックの助成を実施したが、今後医療費との関係等どのような考え 方で進めていくのかとのお尋ねについてでございますが、今年度から国保の被保険者を対象に人間ド ックへの助成を行っておりますが、この制度は疾病の早期発見のため人間ドックを多くの市民に受け ていただくことを目的として実施しているものであります。医療費の抑制もありますが、市民が健康 で生活できるように、1年に1回は健康診断を受けて自分の健康を確認していただきたいというもの であります。また、受診結果に基づき適正受診し、生活習慣を改善することにより健康寿命の延伸が 図られ、結果医療費の適正化につながるものと認識をいたしております。   次に4点目、市職員数については、平成29年度までに733人という目標で進んでいるが、本 庁・支所の関係で順調に業務が執行され、サービスも行き届いて計画どおりに進められているのかと のお尋ねについてでございますが、職員数につきましては、職員定員適正化計画により平成29年4 月1日に733人という目標で進んできており、本年4月1日時点では760人であります。今後の推 移から、さきの第2回定例会で本間議員の質問でもお答えをいたしておりますが、現在の760人で 一旦とめ、見直す必要があると考えております。これにつきましては、想定外に早期退職者が多かっ たこともあり、ここまでの減員のペースが早すぎた感がある一方で、業務は減らず、むしろ新規事業 などがふえているといった状況にあることが要因であります。加えて、施設の統廃合、業務委託、指 定管理者制度が予定よりおくれている部分もございますので、当面目標値の到達年次を先に延ばすな ど見直しを行うべきものと考えております。   なお、見直しに当たっては、今後の業務執行に無理が生じないことは当然検討しなければなりま せんが、あわせて職員の意識改革、施設計画の調整なども必要であると考えております。   次に2項目め、介護保険についての1点目、現在高所得者で利用されている人は何人くらいかと のお尋ねについてでありますが、利用者負担はこれまで一律に介護サービス費の1割負担でありまし たが、今回の改正で一定以上の所得がある方につきましては2割負担となりました。本市では、8月 26日現在要介護・要支援認定者3,909人のうち157人が2割負担となっております。   次に2点目、夫婦2人分で利用料金が増額になった人は何人くらいかとのお尋ねについてでござ いますが、介護保険3施設やショートステイを利用する方の食費・部屋代の負担軽減の要件が世帯が 違っていても配偶者が市民税非課税であることや、預貯金等についても配偶者がいない場合は1,000 万円以下、配偶者がいる場合は2,000万円以下であることに改められました。本市の8月26日現在、 負担軽減の申請をされた904人のうち対象とならなかった方が70人となっております。理由といた しましては、本人が市民税課税であった方が9人、同一世帯員の課税による方が28人、預貯金の超 過による方が21人、別世帯配偶者の課税による方が12人です。また、このたびの判定方法の見直 しにより負担軽減について非該当となった方でも、申請により一定の要件に該当する場合は負担軽減 を受けることができる制度がございますが、現在該当した方はおりません。   次に3点目、夫婦2人分で利用料金が増額になり困っている世帯に対して救済措置は考えられな いかとのお尋ねについてでございますが、救済措置については、2点目でもお答えをいたしましたが、 一定の要件に該当する方は負担軽減を受けることができますので、困っておられる方につきましては、 ご相談に応じてまいりたいと思います。   次に3項目め、学校教育につきましては、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、木村議員の3項目め、学校教育についての1点目、小中学校の 望ましい教育環境の実現に向けた方策と整備計画はどのように考えているかとのお尋ねについてでご ざいますが、議員ご承知のとおり、現在教育委員会の諮問を受けまして、「村上市立小・中学校望ま しい教育環境整備検討委員会」で望ましい教育環境に関する基本的な考え方とその実現に向けた方策 についてご検討をいただいております。その答申は、今年度末までいただく予定でありますので、そ の後教育委員会として基本方針案を策定し、議会にも報告を行う予定としております。   次に2点目、検討委員会の進捗状況はとのお尋ねについてでございますが、第7回目を先般8月 5日に開催し、答申の素案となります中間のまとめづくりを行い、それを受けまして検討委員会では 9月中旬より市民の方々へのパブリックコメントを実施する予定と理解しております。   次に3点目、合併前の旧神林村の学校統合に関して、新たに検討するのかとのお尋ねについてで ございますが、検討委員会の中では合併前に検討され、答申が出されていることから、今回の答申案 の留意事項として十分に尊重するということで合意されたと理解しております。   次に4点目、少子化の影響や部活を指導する教師の不足もあることから、クラブ活動等にも影響 がある状況であり、統合を真剣に考える時期ではないかとのお尋ねについてでございますが、昨年の 7月に将来を見据えた学校環境の検討が喫緊の課題となっていることから、検討委員会に諮問をいた しました。その後、国からも適正規模・適正配置等に関する手引きが示されるなど、児童生徒にとっ て望ましい教育環境はどうあるべきかを主体的に取り組む時期であると考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) ありがとうございました。順次再質問させていただきます。   まず、高橋市長は、合併前に広域事務組合のほうにいて全体的な流れもわかるわけですけれども、 私もそこに合併前の神林村の議会議員として、広域の議会議員して務めさせていただいたわけでござ いますが、その合併協議会の時点では、余り今特例になっている過疎法の、要するに過疎法がみなさ れるというような情報余り入ってこなかったのですけれども、その後合併後非常にこれが本市として は目玉的な存在でありまして、年間14億ぐらいで経過して、平成25年に一番下がって10億程度で、 これから決算に入りますけれども、平成26年では17億ぐらい利用しております。これが私は一番 の財政的なプラスアルファになったのかなと、そのようなことを考えているのですけれども、いろい ろと選挙戦の中でも市長もちらっとそのような話も伺ったわけでございますので、まず市長のお考え をお聞かせ願う。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在の予算規模におきましてこの過疎債を活用できることは、非常に現在の 村上市にとりましては有利な条件であるというふうに思っております。このことは私これまでも、選 挙戦のときもそうでありましたし、就任後いろいろな会合でもそのお話はさせていただいております が、村上市の財政力をしっかりと支えている、これは過疎債を活用できる、そういう市になったとい うことであるということはお話をさせていただいておりまして、合併の効果という意味ではある意味 最も大きな効果だったというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) そこで、同じような市長も考え方ということでお伺いしますけれども、こ れは財政課長にお伺いしますけれども、盆前だったか7月ごろだったか、ちょっと定かでないのです が、新潟日報の記事に要するに財政力というようなことを示したものを記事を私読んだことがあるの ですけれども、その中であの記事は特に公債費比率を中心にしたような形で載ったのですが、という のは、市民の中にもこれを読んでいる方もあります。それで、やはり今市長が言いましたように、そ ういった恩恵のあるものを利用して財政基盤を築いてきたと。であるにもかかわらず、片方では関川 村、粟島浦村が合併から除外して、その新聞のところには本市よりも上位についていて、県内でも下 のほうに村上市載っているわけですけれども、そのことについては、今ほど言ったそういった内容で はなくて、やはり事業の多いか少ないかも関係ありますし、その事業に対してそういったある程度の 資金も、今ほど言ったように過疎債も利用しますし、また粟島浦村については島国でありますので、 離島の交付金制度も利用しますし、そういった関連もありますし、またその中で今本市ではある程度 の基金もためておりますけれども、そういうようなものは全然基金とかそこには入っていないと思い ます。それらを財政課長のほうからわかりやすく説明していただければありがたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 木村議員ご指摘の記事というのが6月13日に新潟日報に掲載された 市町村財政評価ランキングというものだと思っております。これ、山形県鶴岡市の東北公益文化大学 大学院の前教授の出井さんというのでしょうか、出井教授がつけたということ、ランキングしたとい うことだと思いますけれども、この3つの指標の中で財政力指数、経常収支比率、それから実質公債 費比率、この3つをもとにして計算されたランキングだと。   詳細については、このランキング見ますと、結果だけで申し上げますと、県内では1位が刈羽村、 湯沢町、聖籠町とこう続きます。4番目に粟島浦村が来まして、関川村は県内では14位、それから 当村上市は25位、村上市の下に加茂市、胎内市、南魚沼市、柏崎市、阿賀町と。それで、全国 1,742市区町村のうち村上市は1,539位という数字にあらわされています。ただ、このどういうふう に計算されたかはわかりませんが、我々が今その財政力の指数とかというところで大事にしているの が財政力指数だとか経常収支比率、実質公債費比率というものがなっておりますけれども、合併後村 上市におかれましては、実質公債費比率のことでいいますと、過疎債を多く、過疎債、それから全国 防災とか、交付税でバックするバック率のいいものを、交付税に算入される率のいいものを借りてい ますので、その割合が年々多くなっています。ということは、国から交付税で戻ってきますので、同 じ借金をしていても小さくなると。借金は、過疎債でいえば7割が交付税算入されますので、7割引 いたものが本当の借金として残ります。そういう形でなりますので、本年度も実質公債費比率は改善 しましたけれども、これ実質公債費比率が平成23年に18.幾つというのがありまして、それぞれ実 質公債費比率につきましては3カ年平均を出すわけですけれども、平成23年度のその18.2という 数字が昨年まで引っ張られまして悪くなっているわけです。今回その23の決算の数字が除外されま したので、あとは今後これから今26が15.5ということで出ておりますし、27につきましても同様 の結果で今下がっていくものと想定しています。   ただし、平成28年度からは、交付税も算定がえから一本算定になって、経過措置があったりし て下がってきます。そうすると、どうしても交付税に依存しています市にとっては、実質公債費比率 も上がる要素もあるわけですけれども、我々が今そこで想定しているのは、18%未満であれば今の 現在の協議制の中で起債を借りることができる。18を超えると許可制といいまして、国と県の許可 を受けなければできないと、そこまでは達しない。今15.5ですので、それを少なくとも18を超え ることのないような財政運営をしたい。それから、経済収支比率につきましても、80を超えるとと いう赤信号ラインがあるわけですけれども、県の指導を大きく言ってくるのが90を超えるという話 がありますので、90は超えない、90を超えてはならないという最低ラインの目標を設けて実際の運 用をしているところです。それで、今の言った粟島浦村さん、関川村についてどのようなふうになっ ているかというと、確かに経常収支比率はうちよりも低かったりとかしております。ただ、そうこの 数字だけで見るほどどこの市町村も楽ではないというふうに認識していていますし、あと逆に村上市 のことをこんなに全国で1,700のうち1,500に位置しているけれども、ではそんなに他の市町村と 比べて財政状況悪いのかといったら、決してそういうことではなくて、たまたまこの先生方がどうい う基準のもとで偏差値を定めてランキングしていったのか詳細なことはわからないのですけれども、 私どもが今持っているちょうど24の決算ですので、24の決算の中でいいますと、経常収支比率は村 上市88.1です。類団が90.2です。平成24年の平均が89.7ですので、平均も下回っているし、類団 も下回っていると、こういう状況になるわけです。これを……           〔「ありがとうございます。時間もないので」と呼ぶ者あり〕 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) なぜこれを聞いたかといいますと、市民の皆さんも誤解して、何だ、合併 を進めておって合併しない地域より悪いのではないかというようなふうに見られるのがあれなので、 私明確な課長の答弁をお願いしたところでございます。   次に、時間もないのですが、職員数の関係で今本庁では長期に休んでいる方が1人、支所におい ては神林に3人いるのですけれども、そのうち9月に1人復帰するし、10月に1人復帰するような ことでございますし、荒川でも1名休んでいる方がおられます。先ほども市長のほうから言われまし たけれども、今現在の760人で一応一旦締めて、これからは見直しするというようなことですので、 その辺も踏まえてよろしくお願いしたいと思います。   それともう一つ、各地区の特異な関係なのですが、いろいろと長寿大学とか旧村上市もやってい たのですが、旧山北町もやっていますし、それらについてはどのような考え方で進めていかれますか。 たしか旧山北町の介護高齢課の介護のほうの予算ですし、旧村上市は福祉課のほうでなかったかと思 うのですけれども。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 今ほどの長寿大学の事業は、高齢者の学習の事業でございまして、 荒川地区から山北地区まで全て生涯学習課のほうが管轄をしております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) わかりました。   その各地区のやっている中で1つだけ私前にも質問した経緯ありますので、補助事業なのですけ れども、遺族会の補助をしているやつが今合併当初は、全体的に約170万の予算の中なのですけれ ども、それを見直すということで荒川が一番多くて70万、神林地区が45万、これを平成28年度以 降に平らにするように、要するに多い荒川地区、神林地区の減額した分を逆にほかの地区の少ないと ころに回して統一化するような今流れが進んでいるのですけれども、段階的にまだまだ統一はされて いないのですが、先ほど市長が何でもかんでも統一するのはどうかなというようなこともあったので、 私お聞きするのですけれども、市長としてはどんな考えですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然各地区でこれまで歴史に基づいて積み上げられてきました事業でありま すので、一律に同一の枠をかぶせてこうなるよという話にはいかないということでさっき答弁申し上 げたわけでありますので、やっぱりそこのところはこれまで積み重ねてきました歴史を大切にすると いう予算措置が必要だなというふうに考えておりますから、全て統一をしていくことだけがいいとい うことではないということで予算編成に当たりたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) 特にこの事業の関係については、ほかの行政の事業でなくて、これはあく までも国のために命を捧げたというようなことで、意味合いが違うわけですので、行政の同じやり方 とやっぱり考え直してある程度の見直しをしてもらいたいと思います。答弁は要りません。   時間もないのですが、次に介護の関係で今年度2割負担になったり、先ほども市長から説明あり ましたように、特に2割負担も本当に2倍になるのですけれども、その中で本当に例えばだんなさん を施設に入れておいてその利用料金を払うためと、また生活するために大変だということでいろいろ と男並みに働いて本当に頑張っているのに、またことし改正になって、今そういう関係で話聞いてい るのは、今の密着型のミニ特養の関係なのですけれども、各施設によって違うのですけれども、部屋 代と食事代と合わせると今年度は月に約6万円が増額されるわけなので、非常にその分を稼げるよう な仕組みになっているので、うまくないなと思うのですけれども、それで私はこの救済措置は考えら れないのかということでお伺いしたわけですけれども、その一定の要件というのはどのような内容な のですか。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 今回制度改正によりまして第4段階に該当する方、この方たちが一 定の要件に該当すれば3段階になるということでありますが、要件としましては、2人以上の世帯の 方、それから世帯の年間収入から施設の利用者負担、介護サービスの利用者負担、それから食費、部 屋代、これの見込み額を除いた額が80万以下となることであります。それから、世帯の現金、預貯 金等の額が合計で450万以下となっております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) もう一つお伺いしますけれども、このどこに当てはまるかという今各施設 でも例えば通帳を持ってきてくださいとか、そういうもので調べているわけですけれども、過去3カ 月以内のそういう給料とか明細、通帳を持ってきてくださいというようなことで進められたそうでご ざいますけれども、例えば特殊なその季節的な労働に携わっていて、春先1カ月ぐらいはできるけれ ども、その後に仕事がなくなったとか、そういったことも考えられますので、過去3カ月のその分だ けを見て考えていくのか、それらのことをお聞きしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 年間の収入、つまり1年間ということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) まだまだ時間をあれですので、次の学校教育のほうに入らさせていただき ます。   今望ましい環境整備検討委員会の回数を重ね、いろいろと進んでおりますけれども、この中で先 ほども同僚議員のほうから保育園と小中学校の何かバスのことも話しされていたので、気づいたので すけれども、こういった通学の国の指針といいますか、県の指針といいますか、約60分以内かとは 思うのですが、これについてはほかの地区はそんなに時間かからないから問題ないと思いますけれど も、山北地区の一部の大毎方面から行って、荒川と大沢に分かれるのですか、これらについては、そ ういう通学の関係では問題ないですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 通学区域、通学時間等を検討されまして、今議員のおっしゃった内容等に ついても検討されたと理解されております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) それと、旧神林村のことについては、ある程度100%までというようなこ とでよろしいですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 旧神林村のこの統合については、合併時の引き継ぎ事項であるというふう に認識しております。そのため、そのことについても教育委員会のほうからそのような状況にあると いうことを申し添えました。検討委員会では、そのことも踏まえ旧神林村の統合案については、それ を尊重するようにすべきであるというような留意事項にそのことが記載されている、このように認識 しております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) 神林の統合の時期については、平成19年にある程度のその答申を出して、 そのころの記憶考えてみますと、1つだけやはり進みぐあいは早かったのですけれども、地域の一体 的な、地域の隅々までの人に話を持っていかなかったのが悪かったのか私あれですけれども、今回は パブリックコメントというようなこれから進める予定でございますけれども、そういったパブリック コメントもいいのですけれども、やはり地域の方の話ししやすいというか、聞き取りやすいやり方で やっていったほうがいいのかななんて自分なりに考えているのですが、教育長はいかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) このパブリックコメントのとり方でありますが、市民全体に問うことはも ちろんであります。それと、この委員については、各地区の代表者、それからPTA等の代表者がそ ちら、この委員となっております。   その代表者の方々に意見の取りまとめをしてというようなかたちは出ておりませんでしたが、ご 自分のできる範囲内でそれぞれの代表者として意見などを聞いて、ここのパブリックコメントになり ませんけれども、ご自分のこの素案に対して地域の方々やPTAの方々の意見を踏まえながら次の検 討委員会に望んでいただきたいと、このような形になっております。少しでも地域の方々、それから 現PTAの方々のご意見等もその中に反映できるようにと設定されているというふうに認識しており ます。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) それでは、ここにクラブ活動の関係も載せておりますけれども、今各学校 で本当に部活がやっと行っているような状況、あるいは神納中学校でも野球部が2名しかいなくなる と、そういうふうな格好で、今度ほかの学校と、関川中学校とか岩船中学校と組んでやるというよう な格好なのですが〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕これは、どこの地区でもこういうふう な形になりつつあるのではないかというような、私それで本当にこの辺で合併しないとそういう部活 もできないというような格好になりますので、この中で先ほど教育長が言った望ましい教育環境の基 本、このあれから見ますと、望ましい教育環境とは子供たちの人間的成長過程を十分考慮し、仲間づ くりや学習、学校行事といった場面でみずから学び、考える力、健やかな体、豊かな心を体得し、人 間社会を力強く生きる力を磨きながら、活気あふれた学校生活が送れる教育環境と考えるというふう になっていますので、これもやはり重要かなと思うのですが、今現在スポーツクラブの希楽々、神林 地区の希楽々では、神納中学校と平林中学校のバスケットボールの部活のお手伝いというようなこと で、この希楽々のやり方というのは、本当に先々ともう将来の見据えたやり方を行っている。私も感 心しているのですけれども、この中で学校と教育委員会もどういうふうに考えているのかなと聞きた いのは、確かにいいことなのですが、ただその責任関連というのはどんなことがあるかわかりません ので、その辺はどんなふうに考えていますか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 今現在議員がおっしゃった希楽々の行っていることについては認識してお ります。神納中学校と平林中学校のバスケットについて、希楽々が請け負っていると。グレーゾーン というか、要するに学校からここに移るときのこのグレーゾーンです。要するに学校の責任は学校を 出る、家につくまでなのですけれども、それからその時点を克服するために、希楽々はバスを学校に 迎えに行って、そして自分たちのほうに連れていくという形をとっているようであります。毎月学校 と日程調整を行いながら、その部分について十分に取り組みを進めている、このように聞いておりま す。帰りは、保護者が迎えにくるというような形で、安全面について対応している。学校としては、 教員数の関係に対応できないため、受け皿をつくってもらって喜んでいる部分はあるというふうに認 識しております。あと、練習にも見に行くような形でとっている。   ただ、今現在学校と希楽々による教育体制は構築されていない部分があります。生徒指導面での 連絡体制なども行われていません。部活動は、ただ単に競技を進めるだけではなく、生徒指導的な面 も大切な面であります。ここら辺のあたりについて、今後希楽々等も検討していく必要があると教育 長としては考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) 希楽々では、今後もっと幅広く各学校を取り入れたことをやりたいと、非 常に熱心な考え方で前向きなのですが、ただその中で1つだけ苦労するということは、バスの往復の 送り迎えのことが一番問題になっているのです。それで、経費もかかりますし、市からバス例えば1 台もらっても、それも維持管理しなければならないというような形ですので、その辺をクリアするに はどんな方法がいいのかわかりませんけれども、こういう今の時代の現状に沿ったやり方で学校ので きない面を助けながらやるというような考えで、本当に応援してやりたいのですけれども、その辺で 教育長のお考え方をお聞きしたいと〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕思います。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 今議員がおっしゃったように、スポーツに親しむ環境、競技力向上などを 考えると、学校で対応できない部分を地域や行政で対応していくことは重要なことであると思います けれども、既存部活動との関連、それから日中の指導者確保、指導者の身分や経済保障、指導者の質 など課題は多くあります。その点あたりを検討しながら、今希楽々が行っていることも私は非常にす ばらしい面がたくさんあると思っておりますので、研究を進め、連携を進めながら取り組みを進めて いきたいと、このように考えています。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇13番(木村貞雄君) 時間もありませんで、最後にこの統合について、やはり地域の皆さんに十 分周知し、そして理解をいただいた中で速やかに進めていただきたいと思います。   これで私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで木村貞雄君の一般質問を終わります。                                              〇議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時46分  散 会