平成27年村上市議会第4回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成27年12月3日(木曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(23名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君 19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   22番   大  滝  国  吉  君 23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君 25番   片  野  鉄  雄  君   26番   三  田  敏  秋  君                                              〇欠席議員(1名)   21番   相  馬  エ  イ  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長 鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     佐   藤   勝   則   君        税 務 課 長    加   藤   良   成 君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     建   部   昌   文   君        建 設 課 長    中   村 則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    米   山       聡   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君 教育委員会   勝   間   修   二   君 委  員  長            学校教育課長  遠   山   昭   一   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は23名です。欠席の届け出のある者1名です。定足 数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、1番、渡辺昌君、12番、川崎健二君を指名いた します。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(三田敏秋君) 日程第2、一般質問を行います。   質問の順序は、お手元に配付の一般質問通告書のとおり行います。なお、今定例会の一般質問通 告者は18名でしたので、本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、2番、尾形修平君の一般質問を許します。   尾形修平君。           〔2番 尾形修平君登壇〕 〇2番(尾形修平君) 皆さん、おはようございます。高志会の尾形修平であります。今回またまた トップバッターで質問させていただくことになりました。今回の抽せんは、次長ではなくて議長が行 ってくれたそうで、議長のくじ運のよさに感謝したいと思います。   それでは、私の一般質問をさせていただきます。私の質問事項は2項目であります。1項目め、 市営墓地の現状と今後の施策についてであります。現在、市では村上市墓地設置条例に基づき、6カ 所の墓地が設置されておりますが、その現状と利用状況についてお尋ねいたします。また、火葬場に つきましては、山北地区・村上地区・荒川地区と3カ所ありますが、施設の老朽化が進む中、今後の 運営方針について伺います。   2項目め、日下地内の創設非農用地の早期事業実施について。合併後8年を迎えようとする中、 過去の議会でも幾度となく議論されてきたこの問題につきまして、私見を含めて質問させていただき ます。   今までの議会答弁では、当初の目的である総合体育施設からの用途変更が許可されないとのこと でしたが、その経緯についてお尋ねいたします。また、荒川地区の創設非農用地はかつてフラワーパ ークとして、いわゆる公園用地として創設されたものでありますが、一昨年用途廃止・変更を行い、 社会福祉法人「まごころ福祉会」に貸与された実績があります。市民の財産であるこの土地をいつま でも、いわゆる塩漬け状態にしておくのは市民の利益に反するものであり、転用が無理なのであれば、 当初の目的どおり整備するお考えはないのかお尋ねいたします。   それでは、よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) 皆さん、おはようございます。それでは、尾形議員の2項目の質問につきま して順次お答えいたします。   最初に1項目め、市営墓地の現状と今後の施策について、墓地の現状と利用状況及び火葬場の今 後の運営方針についてのお尋ねについてでございますが、市有墓地は村上地区に羽黒町墓地、岩船上 町墓地、岩船新田町墓地、岩船三日市墓地の4カ所、神林地区に松喜和霊園1カ所、山北地区に府屋 墓地1カ所で、計6カ所設置しております。このうち羽黒町墓地は496区画、岩船上町墓地と岩船 新田町墓地は合わせて762区画、岩船三日市墓地は158区画ありますが、いずれも昭和29年3月の 合併前の旧村上市市制施行前の墓地をそのまま引き継いだもので、旧来は面積等の制限もなく、画一 的な区画はされておりません。このため使用料も無料としております。また、松喜和霊園は合併前の 神林村で整備したもので、56区画あり、使用料は1区画15万円、府屋墓地は合併前の山北町で整備 したもので、区画済みが104、区画可能な場所が29区画あり、使用料は1区画10万円となってお ります。墓地の利用許可申請は、年間10件ほどありますが、現在空きのある府屋墓地と岩船上町墓 地、岩船新田町墓地で対応しております。   次に、市内3カ所の火葬場は、村上火葬場が昭和57年、山北火葬場が平成元年、荒川火葬場が 昭和50年に供用を開始しております。各施設とも年数の経過により劣化は見られますが、毎年度の 設備の保守点検と修繕工事により、早急に建てかえが必要な状況には至っておりません。   なお、保守点検業者では適切な保守管理と修繕工事の実施により、建設から50年程度の使用は 可能であるとしておりますので、今後の状況を見ながら整備につきましても検討を進めてまいります。   次に、2項目め、日下地内の創設非農用地の早期事業実施について、当初の目的である総合体育 施設からの用途変更が許可されない経緯と今後の整備についてのお尋ねについてでございますが、ご 指摘の用途の変更につきましては、許可されるための条件について、県担当部局と協議を進めてまい りましたが、用途変更に伴う配置計画や、規模決定等の具体的な資料が必要とされることなどから、 現在に至っているという経緯であります。   なお、できるだけ早い時期に未活用の状態を解消するように全庁的に検討させた結果、当初の目 的どおり活用することが実効性のある手法と考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、1項目めから再質問させていただきます。この一般質問をするに当たりまして、今市 長言われた市内6カ所の墓地を視察してまいりました。皆さんのお手元に資料を配付してありますけ れども、初めに松喜和霊園でありますが、松喜和霊園は56区画あり、既に完売しているということ でありました。36区画は松喜和集落の方が契約されており、残り20は集落外の方でありました。管 理に関しましては集落が行っているということで、雑草の手入れもされており、すごくきれいな印象 を受けました。次に、府屋墓地でありますが、今市長答弁ありましたように104区画整備されてお り、残りが3区画ということでありましたが、写真見ていただくとおり手入れが十分に行き届いてい るということではないですけれども、それなりに管理をされていてきれいな印象を受けました。次に、 岩船地区の3地区でありますけれども、今ほど市長言われたように、昭和29年の旧村上市合併以前 から使っていた墓地ということで、霊園と言うにはほど遠く、単に空き地に墓石が建立されている状 態で、雑草、灌木が生い茂っているような状態でありました。最後に、羽黒町墓地です。曹洞宗宝光 寺様のお話では、宝光寺自体では40から50くらいの壇家様がおられるということでありましたけ れども、市営墓地に埋葬されている数が、今市長おっしゃった496ということでしたけれども、そ れで間違いありませんか、環境課長にお尋ねします。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 羽黒町墓地につきましては、496区画ということで把握しております。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 496とおっしゃいましたけれども、そのあきに関してはどのような状況にな っていますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 496区画につきましては、あきというよりも利用者が不明なものを含め ての496墓石というような意味合いでございます。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 条例、資料につけてありますけれども、第10条で墓地等の返還がうたわれ ております。現在まで羽黒町墓地に関してですけれども、どのぐらいの返還がありましたでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 羽黒町墓地につきましての返還は、平成20年度からは記録にございま せん。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) というふうに私も以前に課長のところにお邪魔したときに言われていました けれども、その後宝光寺様に行っていろいろお話聞いてくると、使っておられる方が、使用されてい る方が宝光寺様と、いわゆる市にも届け出がないままに墓石を持っていっているというような状況が 最近でもあったそうですし、私もその墓地見てきた中で、いっぱいあいているのです。ですから、返 還されていないという、条例に規定されているものが実際履行されていない状況のままでなってきて いるわけですね。だから、私が言いたいのは、市で496の区画を管理されているのかどうかという ことをもう一度お聞きしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 環境課で管理されているかというと、管理上は実際は各お墓の除草と、 それから支障になるような木の伐採、これらの管理を実際しております。申しわけございませんけれ ども、その墓石の利用の管理には行き届いていないところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) では、この496のうちに連絡がとれる、いわゆる可能な方はどのぐらいお られますか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) その辺の把握ができていない状況になってございます。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) そうすると、宝光寺様に私がお邪魔したときに、それこそ明治ぐらいからの 資料が山積み、このぐらい厚い資料があったのですけれども、実際その中でもお寺でもわからないぐ らいの数になっているのです。ですから、いわゆる条例で言われている返還義務が手続されていない ままに持っていっているということは、いっぱいあいているのです、墓地自体が。だから、実際あい ている数も、では市のほうでは判明していないと、わからないということなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 以前その利用者の調査を旧村上市のほうでやったところでございますけ れども、やはり古い墓石がかなりございまして、全て完了していなかったという状況を聞いておりま す。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 次に、第11条で利用者の遵守事項が定められております。この利用者の遵 守事項は、墓地等は常に正常にしておくこと、墓石等が破損し、または転倒したとき、速やかに修復 すること。この11条の条例に従って、市のほうから利用者の方に勧告または指示をされた実績とい うのはございますか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 改めて利用者の方々に指示するようなことはございませんけれども、利 用に際しまして、利用許可証の中でその部分については遵守するようお願いしておるところでござい ます。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この羽黒町地内の墓地に関しては、いわゆる水くみ場というのですか、手水 場というのでしょうか、それがないわけであります。お墓に来た方は、宝光寺様からバケツで水を運 んでいるような状況でありますが、私はやっぱり市営でやっている限りは、最低限の施設整備という のは必要なのではないかなというふうに思っておりますけれども、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) そのとおりだと私も思います。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) それでは、墓地行ったときに看板がかかっていて、村上市と宝光寺で管理協 定を結んでいるというような立て看板がありましたけれども、その管理協定につきましてどんな協定 が結ばれているのかお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 平成22年に管理協定を、隣地のお寺のほうと結ばせていただいており ます。市有墓地の維持管理について協定を締結するということでございまして、乙の行うというのは、 乙というのはお寺様でございますけれども、乙の行う維持管理の内容は次のとおりですということで す。1つは、通路部の適時の除草とごみ拾いと、それからお盆のときの仮設ホース等の設置、撤去、 それから台風や地震のときなどに倒木や危険な状況を発見した場合は市へ連絡すること、それから墓 参りに伴った線香やろうそく等の不始末品を発見した場合の撤去と処理、それから無縁仏の現状の維 持保全に関すること、それから墓地内における適時の見回り、それから墓地使用者が良好に墓地を使 用するための助言、指導、それから最後ですけれども、供物及び塔婆の祭物の撤去及び処理というこ とで協定を結ばせておりますけれども、金銭的なやりとりはないものでございます。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 私も委託料をどのぐらい払っているのかというのを聞こうと思ったのですけ れども、それであればただで、いわゆるお寺様がボランティアでやっているということにしか、私は 今受けとめなかったのだけれども、実際あの敷地の広さはボランティアでできる範囲ではないのです。 樹木なんかも本当に生い茂っていますし、草刈りなんかもご住職と奥さんと2人でやっているという ことでしたけれども、大変な作業だと。市のほうで樹木の管理とか、そのぐらいは本来はしていただ きたいと言っているわけです、その辺に関しては財政的な、いわゆる負担も含めてです、どのように 今後お考えになられるでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 現状このような状況でございますので、今平成22年に結んでいる委託 の協定書がございますけれども、これらを見直しする方向でちょっと検討いたしまして、市でもう少 しやはり手を加えなければいけない部分があろうかと思いますので、その点を今後検討していきたい と思います。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) あそこには村上市の、それこそ三面川の鮭の回帰を発見した青砥武平治さん のお墓もあるということですので、観光客の方もそういう由縁で訪れる方もあるかと思うのです。で すから、本当にあそこを見て、これが村上市の市営霊園だと言うには、私は本当に村上市にとって恥 ずかしいなというふうな思いがありますので、ぜひそのように財政的な援助も含めてです、検討して いただきたいというふうに思います。   また、地区別で見ますと、公設の墓地が設置されていないのは、朝日地区と荒川地区になってい ますけれども、両支所長にお尋ねしますが、需要として市民からの声というのは上がってきていなか ったのでしょうか、今合併以前の話も含めてです、お尋ねいたします。 〇議長(三田敏秋君) 荒川支所長。 〇荒川支所長(小川 剛君) 私どもの荒川地区では、基本的には墓地は集落、または宗教法人が管 理している墓地で供養されているようであります。ただ、市街地化が進んで、集落内の墓地に入れな い方のためにです、宗教法人が敷地内に用意している霊園に入っているようです。また、寺院によっ ては将来的に墓を守る人がいないという方々のために、永代供養塔などを設置して納骨供養をしてい るようであります。近年、墓地の開設について窓口に相談案件はないと聞いております。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 朝日支所長。 〇朝日支所長(齋藤泰輝君) 朝日地区についても荒川地区と同様でございまして、やはり集落と宗 教法人のほうに墓地がございまして、それから住民から特にという声を今まで聞こえてきたことはな いと承知しております。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先ほど市長のほうから区画についてのお知らせありましたけれども、村上市 全体の市営墓地、残数というか、まだあいている区画というのは、ではどのぐらいになっていますで しょうか、環境課長お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 府屋墓地のほうでございますけれども、先ほどお話ありましたように 104区画、区画整理されている部分についてはあきが3区画でございます。そのほかそのわきに29 区画の設置できる場所がございます、合わせて32区画があります。それと、松喜和のほうはないと いうことでございますし、岩船地区におきましておおむね30区画ぐらいの空きがあるというふうに 承知しております。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先ほど言いましたけれども、では羽黒町もそうですし、岩船、今20から30 とおっしゃいましたけれども、私が見る限りです、例えば羽黒町にしてみれば、20や30はあるので す。それが結局管理がされていないために、いわゆる使用許可の取り消しまで至っていなかったのが、 多分そういう現状で進んできたのだと思いますし、やっぱり市民の方でもそういう需要というか、要 求は多分あるはずなのです。ただ、それが市の窓口に行ったときに、羽黒町はもういっぱいでありま せんというような、そういう地域性もありますので、やっぱり近いところに求めたいと思うでしょう し、そういうのをいま一度市のほうで確認していただいて、ないというのではなくて、あいていると ころがどれだけあるのだかというのを、いま一度本当に確認していただきたいというふうに思ってい ますけれども、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 今ほどおっしゃられましたように、市営墓地といたしましてその利用者 の確認が適正ではない部分ございました。そんな関係で、今後です、墓の利用者の把握の調査から進 めていかなければいけないのではないかというふうに考えております。利用者の確認がされない墓地 が、もう承継されていないというような墓地につきましては、今後どのように対応していくかの検討 も含めまして、着手していきたいなというふうに考えてございます。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ぜひお願いしたいと思います。以前にです、新潟大学のチームで宝光寺の墓 地を調査されたことがあるのだそうです、十何年前ですかね、それも結局調査したきりで、その後何 の行動もないままに現在に至っているということでしたので、その辺もお寺様とよくお話ししていた だきたいというふうに思います。   次に、資料につけてありますけれども、胎内市では公設霊園が3カ所設置してあります。川合霊 園、塩沢霊園というところは、既に完売しておるとのことでした。本年度、資料2に示した船戸霊園 が販売されました。A地区が64区画、B地区が59区画、C地区が34ということで、合計157の 区画だそうであります。私が思うにです、やはりこの募集要綱にも出ていますけれども、永代使用料 というのが基本的に無料だというのは、私はおかしいというふうに思います。そして、やはり年間の 管理料です、管理料はしっかりちょうだいして、適切に管理するべきというふうに考えているのです けれども、その辺いかがでしょうか、環境課長お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 現在、村上市の墓地設置条例に基づきましてやっているところでござい ますが、今後の岩船墓地、それから羽黒町墓地の利用の把握等の完了した時点におきましては、そう いうことも考えていく必要があろうかと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) これ財政課長に伺いたいのですけれども、市の市有地を無料で、永代にわた って貸与するということは、果たしていいのかなと。そういう事例がこの墓地に限らず、ほかにも村 上市であるのかどうかお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 墓地のほうは、今示されたように永代使用料、新しくつくったものは 徴収しておりますけれども、取っていないという状況ですけれども、ほかには基本的にはありません。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 私もそうだと思いますけれども、これは本当に条例の改正も視野に入れてで す、庁内で再検討していただけるというふうに思っております。最近のニュースでも報道されており ますが、全国的にはコンビニの数よりお寺の数が多いそうで、そんな中です、廃寺になったり、無住 になったりしているお寺がふえているそうであります。翻って当市でもです、例外ではなく、多くの 無住のお寺が存在しております。空き家がふえていることに比例して、寺院においても無縁になって いるお墓が数多くあります。時代の変遷に伴い、お寺の壇家になるのが嫌だとか、教育長おられない のでよかったですけれども、嫌だとか、自分の死後に子供に負担をかけたくないとか、お墓を買って も無縁にならないか不安であるとか、さまざまな悩みを持っておられる方が多くいるそうであります。   先般、東京で開催された市区町村の墓地埋葬行政のあり方というセミナーがありました。その中 で、これ資料なのですけれども、その中でお墓に関する全国調査の結果があり、50%の人が公設の 霊園を希望されているそうであります。次いで、26.6%の方が寺院墓地をというふうに回答しており ます。当市でもです、公設の霊園とか、無縁塔の設置を考える時期に来ているのではないかなという ふうに思っておりますけれども、市長いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘のとおり、29年前の墓地をそのまま引き継いでいるということ の影響はあるにしても、なかなか市営の墓地、霊園というものがこういう状況であるというのは本当 にいかがなものかと思いますので、ご指摘のありましたとおり早急に対応はしたいと思っております。 また、今後そういう形で社会情勢の変化があるということは、私も承知をしておりまして、さらにこ れから10年、20年と、それこそ人口そのものにつきましては高齢化が進むという状況の中で、その ニーズ、これを的確にとらえて把握した場合に、そういうことも視野に入れながら、今回の墓地の調 査も含めまして、今後の方針をしっかりと固めていかなければならないのかなというふうに考えてお ります。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたしたいと思います。   話はちょっと横道にそれるのですけれども、先月の26日の新潟日報で、村上市の海岸に身元不 明の遺体が漂着したとの報道がありました。墓地埋葬法の9条では、市町村長の埋葬、火葬の義務と して、死体の埋葬または火葬を行う者がないときには、または判明しないときには死亡地の市町村長 がこれを行わなければならないというふうにあるのですけれども、当市において合併後、孤独死や今 回のような身元不明者を含めて何名ぐらいの方がおられたのでしょうか。また、その埋葬がどのよう にされたのでしょうか、これは福祉課長ですか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) それでは、お答えしたいと思います。   私どものほうで、その海岸に身元不明の遺体とか、行旅死亡人の身元不明の方というようなこと でいろいろ警察のほうからお話があった件数でございますけれども、これは合併以後でありますけれ ども、平成27年度までで10件、実はお話がありました。10件については、市のほうで火葬を行い まして、私ども市営墓地のほうの三日市、岩船新田町墓地、こちらのほうを使用させていただきまし て、こちらのほうに埋葬しておるところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 10件というのは、私思っていたよりもちょっと余計だったのですけれども、 その方がです、その後身元がわかって、家族によって引き取られたとかというような事例はありまし たか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 今年度1件実はありまして、そちらのほう家族の方にお返ししておりま す。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) では、それ以外の9件に関しては、いわゆる埋葬されたままになっていて、 墓標というのですか、墓石というのですか、そういうのがどういう格好で建てられているのか私わか らないですけれども、埋葬されたきりになっているということで理解していいのでしょうか。 〇福祉課長(長 研一君) 墓標につきましては、簡易なものを一応建てておりまして、そちらで私 ども独自の図面つくりまして、その中で管理しておるところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ありがとうございました。   次に、火葬場でありますけれども、市長答弁にありましたが、もう20年ぐらいはおおむね今の 状態でできるのではないかというようなお話ありましたけれども、仮に村上日下地内の火葬場ではで す、炉が3つあります。荒川も3つ、山北が2つでありますけれども、3つがフルに活動というか、 動くことはないわけですね。今の施設だと、これから多分需要が私は多くなっていくのだというふう に思っておりますけれども、待合室なんかはちょっとくっつき過ぎていて、2軒、2つ炉が動いてい るときには、お互い人が近くにいるような状況になっていますし、建物自体というか、躯体自体はま だまだ本当にもつのかもしれないですけれども、いわゆるリニューアルというか、そういうことも含 めて考えておられるのかどうかお尋ねします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それぞれ各火葬場につきましては、一番古いのが荒川の火葬場、これはもう 40年を経過しているような状況でありまして、当時の火葬場の待合室の体裁、これをそのまま維持 しているわけでありまして、最近のそういう斎場を利用する形態、これら、またそのニーズのボリュ ームです、これらも考えたときに、おっしゃられるとおりそういう状況、私も現にそういうふうな状 況にあったこともございますので、その辺のところは建物の躯体そのものをいじるということになり ますと相当大規模なものになっていくわけでありますけれども、少しその辺悔やみをする皆様方の待 ち合いをする体制、これどうあるべきかというのも少し研究をしてみたいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) ぜひよろしくお願いしたいと思います。   それでは、2項目めに移らせていただきます。先ほど市長答弁にいただきましたように、合併し てから8年間、ずっと手つかずのままで来たのですけれども、いわゆる手つかずに来た状態というの が、土地改良法に抵触しているがためにできなかったのか、その辺担当課長お願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) いわゆる創設非農用地を、日下の用地は大変広い部分でございます ので、事前にです、こういった計画で、こういうふうにつくりたいというようなことで土地を集積し ております。そうですので、こういう計画を最初出したという時点で県の了承、国の了承等得ており ますので、それを変更となると、やはり初めからというふうなことになるというような指導を受けて おります。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 当初の計画が、いわゆる多目的グラウンドを含めた、こういうような全体、 7万平方メートル全体使うような計画になっておったと思うのですけれども、何でこれだけ長い期間 です、放置されてきたのかというのが、いまいち市長答弁でも私納得できなかったので、もう一度課 長のほうから答弁願います。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) さまざまな形態で、例えば変更の協議をしたいというような場合に なりますと、当初運動公園ということで了承を得て、そしてまた土地を集積しております。そのよう な段階で、また用途変更となると、それは本当にどう使うのだと、本当に漏れなく1平方メートル残 らずどういう区画で、具体的にどういうふうにするのだという、その協議が本当に細かい部分までな されないと、いわゆる具体的な絵面が、本当に実現する絵面ができていないと、それは許可にならな いということで、今までの経過になっております。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先ほど通告書の中でも言いましたけれども、荒川のフラワーパークが用途変 更したわけですけれども、その実績づくりに関してどのような実績づくりというのがなされたのでし ょうか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 旧荒川町では、平成4年から花いっぱい事業を実施しております。 毎年3月に幹線道路や主要施設にプランターを設置しまして、地域住民や町外の観光客に花のPRに 努めてきました。フラワーパークにつきましても、平成20年の秋にクロッカスをまいて、そして植 栽して花を咲かせたということで、それをもとにして県に連絡して、創設の目的を完了したというよ うなことで確認しております。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 先ほどちょっと聞きましたけれども、当初の計画どおりに一応これから進め るのだというようなお話で、市長答弁いただいたと思うのですけれども、当初の計画どおりというの は、いわゆる当初案、市のほうの最終案どおりというような考えでいいのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 今議員がお示しになりました、その計画図よりもグレードを下げた ような形で整備を考えております。県の関係課にもその旨報告し、了解を得ているところでもござい ます。具体的にはこれからということになります。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 今課長答弁の中で、県のほうとも協議が始まっているということでしたけれ ども、当初どおりの計画にするのであれば、これから加速度的に事業が進むというふうに理解してい いのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) できるだけ早いうちにそのような形で進めるべく、あと農業振興地 域整備計画のほうは進めていきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) これ計画どおりに進めるのであれば、いわゆる土地の形状からしても進入路 とか、そういうものも含めて整備する必要があろうかと思うのですけれども、進入路に関してはどの ようなお考えなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 今庁内の関係課で協議している、始まったところなものですから、 まだ具体的な部分まではちょっとご報告できないと、お話できないような状況です。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) これは私のそれこそ私案なのですけれども、運動公園、体育施設のほうで進 めるのであれば、以前から村上市のサッカー協会から人工芝のグラウンドを整備してほしいというこ とで、市のほうにも要望書を提出されておりますし、議会のほうでも陳情を了承したというような経 緯がありましたけれども、そういうような整備にはこの計画〔質問終了時間10分前の予告ブザーあ り〕、このサッカー協会の提案はのれないのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 先ほども言いましたように、まだとりあえず関係課で集まって、正 直2回ほどあったのですが、まだ具体的な部分まで見えてこないものですから、サッカー場について は考えておりません。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) サッカー場については、市のほうの考え方というか、スポーツ担当の生涯学 習課の考えで、いわゆるパルパークの多目的グラウンドを改修してというようなお話を伺った経緯が ありますけれども、その辺生涯学習課長のほうからちょっと説明していただけますか。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 現在、神林地区のパルパークのほうに、その敷地内にサッカー場を 設けることができないかということで、今指定管理をしている希楽々のほうにこういった提案をした ところでございまして、まだその後早い段階で返事をいただきたいということで、希楽々を含めたス ポーツ関係者とご相談していただきたいというところを申し上げたところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) この要望出てから、もう既に何年も経過しているので、できるだけ早いうち にその協議を進めていただきたいと思いますし、私はパルパークに人工芝のサッカー場を建設するこ とに関しては、基本的に賛成の立場であります。施設の村上市全体を考えた中で、スポーツ施設の集 約というのは大事だというふうに思っていますけれども、ただいかんせん、パルパークの構造を見る とです、駐車場が狭くて、例えば野球の大会があったり、今言ったサッカーの大会があったりすると です、あれだけ広い敷地の中で駐車場の敷地というのは本当に狭いのですよね。その辺、ちょっと今 回の通告とずれますけれども、どのように考えていますか。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 先ほどお話ししましたように、希楽々と話をしたときには、やはり 例えばということで、人工芝のサッカー場がつくられるということになれば、そういった駐車場の拡 張といいましょうか、増設についてもセットで考えなければならないものだというふうに話し合いを したところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 尾形修平君。 〇2番(尾形修平君) 既にそこまで話しているのでしたら、いわゆる今ある駐車場のわきにゲート ボール場がありますけれども、私もこの前見に行ってきたら、もう草ぼうぼうで、神林のパルパーク の中でのゲートボール場としての機能はなしていないというふうに私は思うので、あの辺なんかでも ちょっと整備するだけで、すぐ駐車場としては使えるような状態になると思いますので、その辺も参 考にしながら進めていただければというふうに思います。   早いですけれども、これをもちまして私の一般質問を終了させていただきます。ありがとうござ いました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで尾形修平君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩といたします。           午前10時45分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、23番、大滝久志君の一般質問を許します。   大滝久志君。(拍手)           〔23番 大滝久志君登壇〕 〇23番(大滝久志君) 鷲ヶ巣会の大滝久志でございます。議長の許可が出ましたので、一般質問 を行います。私の質問項目は2項目でございます。1項目めから順繰りに質問をしてまいりたいと思 います。   1項目めの林業振興についてでございます。10月13日、生涯学習推進センターで林業関係者と 議員の懇談会がありました。そのとき、本市には2つの森林組合があり、林家及び林業事業体が同じ 施業をしても、国県、市の補助金が受けられる場合とそうでない場合があるとの話でした。以下につ いてお伺いをしたいと思います。   @、2つの森林組合とも同額の補助金が受けられる仕組みづくりはできないものか。   A、村上地域振興局か市の農林水産課が中心となって、同額補助が受けられるよう助言あるいは また指導をする考えはないか。   B、旧山北地区、朝日地区、村上地区で盛んに行われてきました市行造林は、適切な管理が行わ れてきましたか。   C、伐期が近づいている林齢も多いと思いますが、市行造林の今後の方針について伺います。   次に、2項目め、日本海沿岸東北自動車道の早期完成について。朝日まほろばインターからあつ み温泉インターまでの測量が終了し、幅杭が打たれました。これから用地の買収が始まり、工事着工 となるわけですが、高速道路がもたらす最大の効果は、地域経済の発展であると考えます。人、物、 お金、情報がスピーディーに動き、地域産業の繁栄と住民の安全、ひいては観光や企業活動の円滑化 にも重要であると考えます。日本海沿岸東北自動車道の早期完成は、村上地域の発展に欠かすことが できません。   @、今後の道路関係予算の見通しはどのようになっていますか。また、どのような要望をしてい るのでしょうか。   A、山北地区の勝木ですが、高速道路と国道7号との交差付近については、最良の施工方法を講 じてもらいたいと思いますが、実態はどのようになっておるのでしょうか。   答弁をいただいた後、再質問をさせていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、大滝議員の2項目の質問につきまして順次お答えいたします。   最初に1項目め、林業振興についての1点目、2森林組合とも同額の補助金が受けられる仕組み づくりができないのかとのお尋ねでございますが、個人林家を含む林業事業者及び林業事業体が国、 県、市から民有林造林事業補助金等の交付を受けるには、補助金の申請者が行う山林での施業集約化 と管理保育の方法を示した5カ年を1期とする森林経営計画の策定が要件とされております。市内に おいても、森林経営計画の策定を推進するため、森林整備地域活動支援交付金により策定に対する支 援を行っておりますが、山林所有者の同意が得られなく、計画策定に至らないケースも多くあり、補 助金の交付が受けられない山林と受けられる山林が発生しているのが現状であります。今後は森林組 合との意見交換や、市行分収造林の有効活用方法を検討しながら、森林経営計画策定面積の向上を図 りたいと考えております。   次に、2点目、県または市が中心となって同額補助が受けられるよう助言・指導する考えはない かとのお尋ねについてでございますが、1点目のご質問でもお答えいたしましたとおり、補助金の交 付を受けるには森林経営計画策定の要件を満たすことが必要であることから、森林組合の取り組みに 対する指導や助言は現在も行っているところであり、今後も積極的に行ってまいりたいと考えており ます。   次に、3点目、市行造林は適切な管理が行われてきたかとのお尋ねについてでございますが、市 行分収造林の契約山林は、山北地区で約106ヘクタール、朝日地区で約529ヘクタール、村上地区 で約78ヘクタールでありますが、植林後の保育管理につきましては、現地確認後に村上市森林整備 計画の定め、それと新潟県が監修した技術指針により、適期施業を実施しております。今後も伐期適 齢期まで契約山林ごとに実施したいと考えております。   次に、4点目、伐期が近づいている市行造林地の今後の方針についてのお尋ねでございますが、 市行分収造林の植栽樹種は、そのほとんどが杉でありますが、杉の標準伐期齢は、村上市森林整備計 画で45年と定めており、現在それを超える市行造林地の面積は約66ヘクタールで、割合は9.2%で あります。伐期適齢期を超えた市行造林地につきましては、原則的に主伐後、再造林を行い、所有者 に返還いたしたいと考えておりますが、主伐の実施に当たっては立木の販売利用を前提とする必要が あるため、作業道の開設や架線集材等、立木搬出方法を調査・比較し、採算性を検討した上で山林所 有者と協議して実施いたしたいと考えております。   次に、2項目め、日本海沿岸東北自動車道の早期完成についての1点目、今後の道路関係予算の 見通しと要望活動についてのお尋ねでございますが、朝日温海道路は、平成25年5月に事業化され、 今年度で3年目を迎えております。昨年度は、新潟県区間の予算額は約20億円で、今年度は約24 億円予算づけがされ、現在朝日地区の用地買収の準備とともに、引き続き山北地区の道路設計等が進 められております。また、国の平成28年度道路関係予算の概算予算の要求では、直轄事業費で対前 年度比1.16倍が要求されております。国への要望活動といたしましては、日沿道の早期全線開通に 向け、朝日温海道路の早期開通を図ること、道路整備を計画的に推進するための予算を長期的かつ安 定的に確保すること、平成28年度当初予算における公共事業関係費の大幅な増額を図ることなど、 山形県を初めとする沿線市町村で構成する期成同盟会で、国及び関係当局に強く要望をいたしており ます。また、ことしの7月には、当時の太田国土交通大臣が来県された機会に直接面会をいたしまし て、要望もさせていただいており、これからも国へ強く要望を続けてまいりたいと思います。   次に、2点目、山北地区勝木の高速道路と国道7号との交差付近について、施工方法の実態はど のようになっているかとのお尋ねについてでございますが、旧山北町区間の高速道路の設計協議を円 滑に進めるため、関係集落の代表の皆さんとの協議の場として、昨年11月に推進協議会を3つの地 区で設立し、ことし9月に大川谷地区、黒川俣地区の合意を得て、用地幅杭の設置が進められており ます。残る八幡地区におきましては、勝木地内の国道7号との交差付近で、景観の阻害・地域分断の 観点から、道路構造の見直しに関する要望がなされております。本市といたしましては、できるだけ 地元要望に沿えるよう国に働きかけているところであり、それらを踏まえ国で道路構造の検討を実施 しているところであります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) ご答弁ありがとうございました。1点目から順にお伺いをいたしたいと思 います。   林業事業団体は、それぞれ補助金制度等については勉強なり、調査なりをされておるのでしょう から、そんなに問題、補助金交付を受けるのにさしたる問題もないのかなとは思いますが、個々の林 家の方々が補助制度等を余りよく理解していない、そしてまた、先ほどの答弁の中にもございました が、森林経営計画、そのものの制度自体知っている人と知らない人の割合を私なりに考えてみました ら、3分の1程度がわかるのかな、3分の2の方々は余りよくご存じないのかな、そんなふうに思っ ておるのですが、この森林経営計画制度、このものについていろいろな方法とやり方があると思うの ですが、農林水産課長その辺についてご説明願えますか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) ただいまの森林経営計画制度についてのご質問でございますけれど も、計画には属地計画と、それと属人計画というものが大きく分けてございます。属地計画というの は、林班とか計画区域が非常に限定的、大ざっぱに言えば限定的、狭く設定されます。属人計画とい うのは、規模が100ヘクタールというようなことで、その森林経営計画が策定され、その計画の中 で施業されたものについて支援がなされると、大ざっぱにでございますけれども、そのような計画制 度でございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 今ご説明いただきましたのは、森林経営計画制度の中の属地ということに なりますと、これ林班計画のことを指すのかなというふうに思いますが、この計画を立てる、大体面 積の基準なんかはあるものなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 面積的にはそう基準はないのですけれども、林班または隣接する複 数の林班の面積の2分の1以上の面積を確保するというのが規定になっております。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 確かに林班あるいは属地、そういうような言い方をすると、どの範囲かと いうのが余りよく理解できない。その林班が、単位が、例えば20ヘクタールあるいは30ヘクター ル、それが複数ということになりますと、大体50から60というふうに理解がいくのかなと私なり に思っているのですが、複数の林班の中から2分の1の方々の協力があって、初めて受けられる制度 だというふうに私は理解しているのですが、このものについて面積的に林班と関係なく、例えば10 ヘクタールありますと、その中に5人の関係者がいますと、そしてそこで例えば間伐施業をする場合、 補助金的に受けられるとしたら、私きのう振興局に行って最低の面積は幾らなのですかというお尋ね をしましたら、その場合やはり10町歩以上、その2分の1と仮定した場合、大体が5町歩、これが 範囲なのかなというような話で、これが最低の線なのかなというふうに理解をして帰ってきたのです が、もう一つ、例えば山北地区で属人計画というものがありまして、そのものにほとんどの林班、そ ういうものが乗っかっていって、例えば森林組合さんに、ここを下刈りしてほしい、枝打ちしてほし い、あるいはまた間伐をしてほしいということを春先にお願いを出しておいたならば、全て補助金が 受けられる制度だというふうに思っているのですが、この属人計画というのはみずからが所有する森 林、これ100ヘクタールだと思うのですが、それでよろしいのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) みずから、または委託契約等を行い、100ヘクタール以上の区域を 確保するというのが前提になっております。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) そうしますと、自分が所有するもののほかに、事業体のうちで森林所有者 から委託を受けたものが100ヘクタールを超えた場合において実施できますよということでござい ますが、先ほどの答弁にもあったのですが、平成26年度から市町村が地域の実態に即して森林施業 が一体として効率的に行われる区分の範囲、これを市町村森林整備計画において定めるというふうに なっておりまして、この区域内で30ヘクタール以上の森林を取りまとめた場合において、区域計画 がつくられるというふうなことでございますが、さっき課長おっしゃったのは、林班計画と属人計画 のことについて話があったわけですが、地区計画、このものについてご説明願えますか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 今ほど議員がご指摘いたしました区域計画につきましては、市が定 める区域で30ヘクタール以上が必要だということで、実際今現在門前地区、そして朝日の中原地区、 そして村上の坪根地区というところで区域計画を策定しております。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 私が、きのうこれももらってきた資料なのですが、例えば市で指定した箇 所は、先ほど言われました3カ所だというふうな話でしたが、ほとんどの朝日地区あるいはまた村上 地区においても色塗り、これ見たことありますよね、課長、ほとんどが指定すればできるという形に なっているかと思いますが、いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 指定できると思います。地元の方々の同意等がなされた場合、有効 にそういった計画を活用して、そういった施業ができるものと思います。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 指定すればできるということで、これは市長が定めるというふうな形にな っております。2つの森林組合がどうのこうのと私は申し上げるのではなくて、要するに同じ地域に 住みながら公平感が保たれない、こういうことではうまく、同じ仕事をしながら住民感情あるいはい ろいろなことでおもしろくないなという、施業をやる、やらないは別としても、人間の考え方として そういうふうなものが出てくるのかなと思われる部分があります。その中で、私はやはり今おっしゃ った3カ所ではなくて、ほとんどこれ先ほど朝日のやつをお示ししましたけれども、できる形になる かと思うのです。そういうふうな形で指定するつもりはございませんか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) さきの定例会でも議員がご質問されました補助金制度です、もっと 身近にお知らせしてはどうかというようなこともご指摘受けました。そういったことでお知らせした り、そして地元の方々にこういったことで計画等をお知らせして、そしてどのようにそれを活用して いくか、それはやはり地元との合意、そしてこれから施業していくことの有効性というようなことで 話し合っていけばです、できることと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) せっかく課長がお話ししてくれたので、現にです、例えば朝日地区、村上 地区、このような地区で具体的に集落の座談会なり、そのような形式で設けたというような実際の例 はあるのですか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) まだ具体的にです、どこどこの集落に出向いたというのは3つぐら いはありますけれども、これからまたさまざまな林班といいますか、その林の状況等をお知らせしな がら進めていかなければならないと考えているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) それでは、市行造林のことについてお伺いをしたいと思います。   先ほど山北で110ヘクタールぐらい、あるいは朝日で529、村上地区で78ぐらいとかという答 弁がございました。それを合計しますと、大体720ヘクタールぐらいの市行造林になるわけでござ います。これは、単に各集落とか農家とか林家とか、そういう単位を全然超している、非常に大きな 面積の市行造林でございます。この市行造林いろいろあるわけですが、旧山北地区で110ヘクター ルぐらいと、あるいはまた旧村上が78ぐらい、この分収割合が大体どのようなふうになっているの か、この点についてお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 分収割合は、各地区で違っておりまして、村上地区におきましては、 市が60、所有者が40、朝日地区におきましては、市が25、所有者が75、山北地区におきましては、 市が70、所有者が30ということで違っておりますが、それぞれ保育期間とかやることによって、こ れぐらいの差が出ているということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 今お話ございましたが、旧村上と旧山北は、分収割合が6と4ということ で同じだということで、朝日地区だけが25の75というふうに違っていると。その違いについては 保育期間、このものについて最後まで市がやるのではなくて、10年間をやって、あとはその集落あ るいはまた個人に任せるというような形をとっているようなお話がございました。この分収が始まっ たのは、山北の場合が昭和58年、旧村上のほうがやはり58年というようなことで、まだ伐期に達 しているものはないのかなというふうに思いますが、旧朝日地区においては、昭和34年から平成18 年までの間行われてきたわけでございますが、このうちで50年を伐期とした契約になっているのか なというふうに思うのですが、これ朝日のやつだけを見てみますと、およそ伐期に達しているものが 25ヘクタールほどあるのかなというふうに思いますが、このものについて市として80年に移行する のであろうというふうな考えを持っておられるのか、どういうこの50年過ぎた部分について考えて おられるのですか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 伐期適齢に達しました材、また山につきまして、今ご指摘のとおり 50年を過ぎて、80年、100年ということで長期伐期に変更した経緯がございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 50年から80年に変更する際、かなりの数の箇所があるわけですが、この 箇所については確認をして、これではいけない、80年制にしなければならない、そのような、現地 確認をして決めたものなのでしょうか、それとも伐期が来たけれども、切るつもりもないし、こうい うことでということで決めておられたのか、そこら確認はできていますか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 長期伐期の再契約の際、現地を確認したかどうかの承知は、私今現 在しておりませんが、なお現地がなかなか把握できない、そしてまたどこでどうなっているのかも世 代がかわってしまって、場所の境界等もわからないというのは多くなってきているというようなこと は伺っております。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 確かにそのようでして、このものを確認をしてみますと、ではどこなのと いった場合、あの辺かなという感じで、現地あるいはまた50年も過ぎますと、当時お話のとおりや っておられた方々がお亡くなりになったり、あるいはまた年とって、山へもう行けないような状況、 あるいはまた今の20代、30代、40代の方々は、そんなに今山に入ろうという気が起きていない、 そんな中で現地の確認もできない、それが現状なのかなというふうに思うのですが、私はです、この ものを市長が指定すれば、区域計画の中に盛り込んで、それで現地確認をしながら、伐期に達したも のについて確認をして、やはり民間の山がどうのこうのという前に、市行造林は一体どうなっている のか、それを把握して、まずは「隗より始めよ」という言葉もございます。そういうふうにして、や はり市が所有するものをきちっと管理運営ができていますよと、そういうふうなやり方をとっていく べきだろうと私は思うのですが、課長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 市行分収造林につきましては、村上地区、朝日地区、山北地区とご ざいます。それぞれまだ契約済みのものもあれば、ご指摘の朝日地区のように10年間が終了し、も う所有者にお返ししたというような状況もございます。しかし、市行分収造林とともに植えてきたも のでございますので、それがまた場所もわからない、また世代もかわってきたというようなことで、 有効に活用できないような状況は憂慮すべきものだと考えますので、やはり地元と相談して、そうい う境界の確定やら樹種の樹齢等の確定を地元の方と一緒に行い、どうしていったら有利に山を活用で きるのかを十分地元の方と相談した上、またそういう計画、先ほど申しました森林計画等を活用して 進めていくべきと考えているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) これは私の考えですので、間違っておるならば指摘してほしいのですが、 私の考えとしては、契約として分収造林で10年は市が面倒見ます、後の管理は集落なり、個人なり で行ってくださいというふうになっていたとしても、伐期が来て切ったときには、分収割合がきちっ と決まっております。このものについて、やはり権利が生じている以上、お上げしましたでは済むこ とでは私はないと思います。そして、これを指定して、場所を確認、例えば区域計画に指定して、何 カ所でもできるわけですから、そして市行造林のその部分、あるいはまたそれに隣接する林家の方々 の山も含めて補助金が受けられるような体制に持っていくには、市としてやはりそういう区域計画を つくってやるべきだというふうに思うし、それが一番市行造林の手入れが行き届く最短の道ではない かと思うのですが、その点についていかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 基本的にはご指摘のとおりだと考えております。その前に、やはり 個人所有物との契約になりますので、本人のやはり意思確認をしていただくと。その前にまた条件が ありまして、場所をよく把握していただくというようなこと、課題となるものを順次クリアしながら、 今ご指摘のとおりのような計画に基づき、有効にある山を活用していくべきだというようなことで考 えております。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) それでは、市長に伺います。   市行造林で伐期が達しているのもあるのだという、そういう中にあって、分収割合、これも25 と、村上、山北と比べて分収率が低くてやらないというのでは、これはおかしいと思いますし、分収 率にかかわらず、やはり市で区域計画というのを立てられるわけですから、何カ所かごらんになれば わかりますので、そういうところをやはり市長が指定して、先ほど申しましたが、「隗より始めよ」 ということもございます。ひとつそこら辺を決断を持って、いや、やりましょうと、地域の林家の 方々も含めて説得をしながらやっていこうという、そういうふうな気概はございますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) あります。これだけの大きな財産として持っているわけでありますから、こ れはやるべきだろうということで、常々庁内でも話をいたしております。ただ、今議員ご指摘のとお り、その林家の皆様方、事業体を説得をしてかかっていかなければならないという大きなハードルが 実はあって、その要因というものが課長のほうからもお話し申し上げましたとおり、やはりご本人の 意思、この強い意思を持ってそこに取り組んで〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕もらわな ければならない。その前提として、用地のしっかりとした確保です、要するに境界もしっかりと見き わめなければならない、これにもやはり経費がかかるわけでありまして、その結果、材をそのまま切 り出して流通したときに、それをきちんと利益が出る形でやらなければならないわけでありますから、 その辺のところの林家の皆様方、事業体、また市との協議をしっかり進めながらやるということ、こ れが大切だなというふうに思っております。   ただ、いずれにしましても、これだけ多くの財産を持っておりまして、非常にこれから成長戦略 に向けていく、そのメニューというものも国でもいろいろと出してきておりますので、それに乗っか るような形で積極的に展開をする、その前提となるものが、今お話をいただいたところだと思います ので、市としてもしっかり取り組みを進めたいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 大変前向きなご答弁で、ありがとうございました。やはり私もです、地域 を巻き込んで進めるべきであるし、分収割合にかかわらず、やはりきちっと整備するところはしてい っていただきたいし、そのような形をとっていただきたい、そのように思いますし、これを80年に するとしても、今まで全然何も手が入っていないものについて80年置くのと、手を入れてからの30 年、50年、80年では随分と違いますので、積極的にやはり指定し、行っていただきたいと、そのよ うに思います。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 次に、高速道路関係についてお伺いいたしたいと思いますが、予算関係で は1.6倍とか、昨年24億の1.6倍ですと、大体50億ぐらいになるのですか、そんなに大きな数字 になるとは思われませんが、工事あるいはまたそのものが進んでいくには、やはり予算がつかないと なかなか進まないという現状もございます。その中で、1.6倍という数字がこれから、では何年たて ばどういうふうな形になるのかというのが見えてこないのですが、将来的な、来年で28年ではなく て、近い29、30あたりの見通しなんかはどんなふうになっているのですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 今後の見通しというようなことでございますが、初めに日本海沿岸東北 自動車道の朝日温海道路、全体事業費が1,900億と言われてございます。その中で、平成25年度に 事業化なりまして、ことしで3年たつわけでございますが、議員ご指摘のとおりです、今のところ2 けた台の事業費でございます。これは、一つは今測量、用地買収という段階に入ってございまして、 相手があるものですから、なかなかそれらの作業とあわせて事業費がつきまとっていく、事業費が関 係してくるというふうなことが1点あるかと思います。これらが順調に進んで、用地買収等が済めば、 いよいよ工事に入れるわけでございますが、そうしますと国からの事業費がつけば工事が順調に進め られるかと考えてございます。今3年経過して、残りで割ると、ちゃっと計算しますと200億以上 というようなことになるわけでございますが、参考までに荒川のインターチェンジから〔質問終了時 間5分前の予告ブザーあり〕朝日まほろばインターまでの工事した際でございますが、1年で最大 146億円の予算がついておるというようなことでございますので、今後の伸びに期待しておるところ でございます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほど私答弁で申し上げました、直轄事業費で対前年度比1.16倍というの は、これは国全体の社会資本整備の予算であります。金額にしますと、要求ベースで6兆6,790億 円を超えている、これが通年ベースでここ数年間6兆円で推移をしております。その中で道路関係予 算が2兆円ほどになるわけでありますけれども、現在それは長寿命化・老朽化対策のほうと新設整備 のほうと、そこ2兆円に入っているものですから、そこのところの取り合いを今しているということ で、私ども市としましても関係機関と連携をしながら、その総枠をまず確保するということ。ですか ら、26、27年の20億、24億が1.16倍ということではなくて、国全体の予算が1.16倍で、今概算 要求に入っているということであります。今ほど課長申し上げましたとおり、今後用地測量等が終わ れば、実際の事業になりますので、イメージとしては急なカーブを描きながら事業費が伸びていくと いうことで、当面その形で進めていくように、そこを加速するために、何としてもこの路線に予算を つけていただくような、そういう要望をしているということでございますので、よろしくお願いしま す。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) Aの問題でございますが、集落と話をしているというようなお話もござい ましたし、景観の問題あるいはまた地域分断の問題、いろいろな問題を抱えながら進んでいくのだろ うと思いますが、やはり地域、地権者、その方々との話し合いを十分にやっていただいて、よりよい 方向性が見出せるようにお願いをいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがと うございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩といたします。           午前11時48分  休 憩                                                        午後 1時01分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、3番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。           〔3番 板垣千代子君登壇〕 〇3番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 一般質問をさせていただきます。   私の質問は2項目となっております。1項目め、殺処分ゼロを目指す地域猫活動について。国内 の猫の飼育数は、全国で約1,000万匹に上り、今や大切な家族の一員のような存在です。一方、無 責任な飼い主による飼育放棄などが原因で野良猫化し、2013年度は9万9,671匹が殺処分されまし た。こうした殺処分を減らそうと、各地で広がっているのが地域猫活動です。具体的な取り組みは、 野良猫の繁殖を抑え、自然さたで数を減らしていくTNR活動(捕獲し、不妊・去勢手術を施し、も との地域に戻すということ)です。村上市でもこの活動を考えていただきたいと思いますが、市長の お考えを伺います。   2項目め、薬物、アルコール依存症と家族へのサポート体制について。一人の依存症者に対し、 一面的にかかわるのではなく、相談、治療、生活を支える法律的な支援、家族へのサポートなど、そ れぞれの専門家が情報を共有し、依存症者の社会復帰まで支え抜いていく、このような活動について 村上市ではどのようにお考えか伺います。   以上、市長の答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、板垣議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、殺処分ゼロを目指す地域猫活動について。活動に対する市の考えはとのお尋ね についてでございますが、県内の行政機関における平成26年度の猫の死亡・殺処分頭数は2,008頭 で、そのうち本市を管轄する新潟県下越動物保護管理センターでの死亡・殺処分頭数は151頭とな っております。現在、一般社団法人新潟県動物愛護協会では、平成26年度から「ゼロプロジェクト」 と題して、県・市町村・獣医師会・動物愛護団体等とともに殺処分ゼロを目指した取り組みを始めて おり、これを受け新潟県下越動物保護管理センターでは、下越地域の市町村担当者や県で委嘱した動 物愛護推進員等による猫致死処分減少に向けた検討会も開催しております。   地域猫は、野良猫の数を抑制するため、野良猫を捕獲し、不妊・去勢手術後、目印をつけ、もと の場所に戻したり、えさ場やふん尿の処理等、住民ボランティアなどが共同で管理し、猫が起こす問 題に対応していく地域活動であります。全国的に幾つかの事例があり、猫の繁殖が抑制される効果が 期待されますが、すぐには頭数が減るものではないため、管理者と住民とのトラブル、地域猫に対す る虐待など、新たな問題の発生も指摘されております。また、飼い猫の去勢手術や屋内飼育の徹底な どもあわせて進める必要もあるなど課題も多いことから、検討会等で研究を進め、本市でどのような 取り組みができるのか検討していく必要があると考えております。   次に、2項目め、薬物、アルコール依存症者と家族へのサポート体制についての1点目、相談、 治療、生活を支える法律的な支援、家族へのサポートなど、専門家が情報を共有し、依存症者の社会 復帰まで支え抜いていく活動に対する市の考えはとのお尋ねについてでございますが、本市でも本人 や家族の同意を得ながら、医療機関や保健所、地域生活支援センターはまなすなど関係機関と情報共 有を行っており、必要に応じて関係者で調整会議を開催しながら支援を行っているところであります ので、引き続き関係機関と連携しながら一人一人の依存症者に対する多面的で、継続的な支援活動が 必要であると考えております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、1項目めの殺処分ゼロを目指すことについて質問をさせていただきます。大変申しわ けありません。今ほど殺処分、村上市の数を聞き漏らしましたが、もう一度お答え願えますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 本市を管轄するということで、下越動物保護管理センターでの死亡、殺処分 頭数が151頭ということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。申しわけありません。   思ったより頭数が少ないなというような感じがいたしますが、ゼロを目指すということで、より 少ない頭数にしていけたらというふうに考えております。猫については、年に1回から3回の出産が あるというふうに言われております。その1回の出産で、2匹から8匹を産むと言われております。 本当に猫は出生率というか、出産率が多くて、また猫は生後10カ月で出産が可能になるということ です。本当に高い繁殖能力を持っていると言われております。この中で本当に、私もよく言われます けれども、うちの猫が何匹産んだのだけれども、要らないかというような声をかけていただいており ますが、本当に命のあるもの、口があるというような生き物に対しては、なかなかすぐにいいよとは 言えないことも多々ありまして、今現在ペットとして犬、猫は私は飼っておりません。   また、その中で市民の方から相談事がありました。今回は猫を中心として一般質問をさせていた だきますけれども、猫の好きな方は本当にたくさんいらっしゃる、また年をとってひとり暮らしにな った高齢の方たちは、本当に家族そのものということで大事に一緒に生活をされているというような ことはよく聞いております。その中で、ご近所のひとり暮らしの高齢の方がお亡くなりになられたと いうことで、本当に一緒に飼われていた猫が、日中はいないのですけれども、夜になると自宅に帰っ てくる。そうなったときにご主人がいなくなっていて、悲しんだ声で一晩じゅう鳴いているというよ うなこともありまして、周りの方からうるさいというようなことも、またそれを見ているご近所の方 がかわいそうにというようなことで、えづけをされているというようなことも相談をしていただきま した。その中で、やはりえづけをしてしまいますと、そこにネズミが発生しましたり、いろんなにお いが発生して、ご近所の方にはいろいろと迷惑がかかっているというようなこともお聞きしておりま す。その中で、本当にかわいがっていたペット、猫を最後までどのように扱っていけばいいかという ようなご相談を受けております。その中で、本当にそう思ったときに、ご近所の方が市役所に相談を 持っていくと殺処分をされてしまうのではないかという心配がありまして、市役所ではなくて、私の ほうに相談を持ってきてくださったということなのですけれども、こういう場合はやはり野良猫扱い となって、殺処分につながっていくのかなという心配がありますが、その点環境課長、教えていただ きたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 猫につきましては、保健所のほうで保護する制度は、制度というか、方 法はあるのですけれども、基本的には猫の捕獲は保健所、市でもしておらないというのが基本姿勢で ございます。ただ、動物愛護の精神から、その猫が例えば飼い主が施設に入ったり、そういう場合、 その猫がそのまま生きていくことが困難だというような場合、これについてはそういう場合について のみ保護していきましょう、あるいは子猫が箱に入れられて捨てられていたりの状態、こういう場合 そのままでいくと猫が死んでしまうのではないかというような観点から、動物愛護の精神から保護す ることにはなってございます。そして、保護された猫が、保護したわけですので、いきなり殺処分で はございません。保護して、新たな飼い主を探すことになりまして、最終的に新たな飼い主がいなく なった場合に殺処分ということで、県内下越のほうだとパーセント的には保護された頭数の50%ぐ らいは殺処分となっているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございました。   50%ぐらいが殺処分ということですけれども、ではもう50%の猫はどなたかに引き取られると いうことですか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) そのとおりです。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) その引き取りに関しまして、どのような経過を経るのでしょうか、引き取 りをできる場所も教えていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 市のほうでは、その引き取りの事業は行ってございません。下越動物保 護管理センターというところで、新発田にある施設で、実際県の施設になりますけれども、ここでや っておるものでございます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 新発田のほうの管理センターで引き取りというような活動をされていると いうことですけれども、それは皆さんにどのように周知されているのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 私どもの市のほうといたしましては、ホームページのほうで保護された 猫、猫の情報、新たに猫、犬を飼ってみたい方ということでホームページで出ておりまして、その下 越動物保護センターの情報がリンクされるという形になってございます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) この救われた50%の猫ですけれども、これは大きくなった猫が多いので すか、それとも子猫が多く引き取られるということですか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 詳細については承知しておりませんけれども、保護される猫自体が子猫 が多い状態になってございますので、子猫ということになろうかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) この地域猫に関して、殺処分をなるべく減らすというようなことで、一応 いろいろな地域でやっておられる活動といたしまして、TNR活動ということで、殺処分を減らすよ うな有効な手段として手術ですね、をしているというふうに聞いております。不妊手術です、メスの 猫であれば不妊手術、男の猫であれば去勢手術をして、それから地域に戻されるということで、殺処 分が随分減ったというふうに聞いておりますけれども、どれくらいのパーセンテージで減っているの か教えていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 新潟県の県内で地域猫の活動をしている状況につきましては、新潟市の ほうで、青山地区と新潟駅前地区のほうで事例があるというふうに聞いておりますけれども、その殺 処分が減った状況等は把握していない状況でございます。ただ、地域猫活動につきましては、一言で 言いますと、ちょっと言葉悪いですけれども、地域で飼う野良猫という感じになりまして、地域のご 理解を得ながら不妊・去勢手術をした猫を飼っていくという活動になります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 本当になかなか難しいことなのですけれども、動物が人間に与えるいやし ということに関しては大きなかかわりがあると思っております。また、私にご相談してくださった方 は、先ほども申しましたけれども、ひとり暮らしのご老人が亡くなり、一緒に暮らしていた猫が野良 猫になりつつあったという相談でありましたし、市に相談もちょっとできにくい、また捕獲されたら 殺処分になるのではないかという心配があったということを先ほど申し上げましたが、そういうこと をもし市のほうに相談した場合は、女の猫ですので、不妊手術なんかはしてもらえるものでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 現在、市のほうではそのような対応をしてございません。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 市ではしていないということは、村上市ではそういうことはないというこ とですか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 村上市の行政として、そのようなことは対応していないということでご ざいます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それでは、この先地域猫ということでボランティアの方が集まってきてく だされば、そういうことも考えてくださるということでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 猫の致死処分減少に向けた検討会ということで、下越のほうで下越動物 保護管理センターを中心に私ども関係市町村が集まって、この減少に向けた検討会を始めているとこ ろでございます。その中で先ほど言いました地域猫活動、それも含めて今後検討していくことになる わけで、その中で市としてその方法がいいのか悪いのかを検討していくことになります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それでは、この地域猫活動について、では私たちはどのような活動をして いくと、これが行政のほうに申し述べることができるような形になるのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 先ほど言いましたように、行政の中で検討会を進めていくことが一つあ りますけれども、例えば仮にということの話になりますけれども、地域猫活動というのがどういうも のかというのを理解していただくことが必要になると思います。その地域猫活動に当たりまして、や はり中心となってやっていただく方が必要になろうかと思います。また、保護いたしまして、去勢を して、またもとのところに帰すわけですので、帰した後に地域がそれをえさを与えながら、ふん尿の 処理をしながら飼っていくと、そういう理解が得られるような体制が必要かと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   そうしますと、これは環境課のほうに代表となるような方が行って、その詳しい内容をお聞きし て、このボランティア活動ができるような形にするために、いろいろ知識を得てつくりたいというよ うなことでよろしいのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 私が先ほど申し上げたのは、仮にということでございます。環境課のほ うでいつでもこの件については相談にのる体制になってございますので、よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   それと、もうお一人の方がご相談にいらっしゃいました。それは、その方は村上市の市民の方な のですけれども、自分の持っている土地、また建物をぜひ提供したいと。提供して、殺処分になるよ うな猫を救ってやりたいのだというような相談がございました。その方がもし中心となれば、環境課 のほうに行っていろいろご説明を受けるということは可能なわけですね。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 先ほども申し上げましたように、中心となる方プラスです、地域の理解、 これが一番重要だと思いますので、その辺をご理解いただいた上でのご相談になろうかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   では、その方にこの話をさせていただきますので、環境課に行ったときにはよろしくお願いした いと思います。   また、これにつきまして、参考資料を皆様のお手元に配らせていただいております。ペットも今 は焼却というような形で埋葬するというようなことになっているかと思いますが、このペットの焼却 場というのは、こちらは日下ですか、資料をお配りしたものは日下だと思います。もう一施設が荒川 の運動公園のわきにあるというふうに聞いておりますが、申しわけありません、お名前ちょっと忘れ てしまったのですが、お名前をお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 梨木にある風の森というふうに私も聞いております。民間の施設でござ います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 梨木にあります風の森と、村上礼送さんの焼却処分の代金というのは同じ 料金ですか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 申しわけございませんけれども、この民間施設の代金については私ども 承知してございません。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) これからペットの火葬ということもどんどん多くなっていくのではないか というふうに考えられます。ぜひこのお値段が安いのか高いのかはわかりませんけれども、ご高齢の 方でありますと、なかなかどれもこれもお高いように感じますので、その点もし行政として手を出せ る範囲であれば、ぜひお力をいただきたいというふうに思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 大切なペットがお亡くなりになって、それを火葬にする、生前のご自分とペ ットとのつながり、これを大切にするお気持ちは十分わかりますが、それはそれぞれ皆様方がそのペ ットに対する思い入れということでありますので、市としてここの火葬に係る経費、これを支援する ということにつきましては、今のところ考えておりません。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 市長のおっしゃるお答えもよくわかります。本当に自分のできる範囲で犬 ですとか猫を飼った、最後までそのペットに対してできる限りのことをしたいという市民の考えです ので、最後には火葬にすればこれぐらいはかかりますというようなことを周知していただくような形 をとっていただくわけにはいきませんか。 〇議長(三田敏秋君) 環境課長。 〇環境課長(中山 明君) 私ども荒川地区の火葬料金についても今のところ承知していないところ でございますけれども、その辺のところも承知いたしまして、窓口に今現在このパンフレットは環境 課の窓口のほうに備えつけておりますけれども、あわせて備えつけて、その辺の承知はしていきたい と思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ぜひお願いしたいと思います。私も先日環境課のほうにお伺いしたときに、 皆様のお手元にあるこの資料、これ1枚だけお預かりしてきたので、できれば風の森さんの資料もぜ ひ置いていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。   それでは、2項目め、薬物、アルコール依存症と家族へのサポート体制という項目となっており ますが、この薬物、アルコール依存、そのほかにギャンブルを入れていただきたいと思います。本当 にギャンブルは、人間だれしもが、男、女かかわらず、多少なりとも好きというような傾向があると 思います。その中で、ご相談をいただいた方からのご相談では、本当に自分の家族、息子さんなので すけれども、ギャンブルにはまっていると。働いたお給料を全部使う、それこそこれからお嫁さんも もらわないといけない、家族で生活しないといけないというような大事な大事な子供さんが、ギャン ブルで働いたお給料を全部使ってくる、幾ら言ってもだめだと、何とかいい方法はないかというよう なことでご相談をいただきました。本当にギャンブルというのは、私の身の回りにもお好きな方がい て、ほとんど使ってしまう、もちろんお酒も飲む、アルコールも大好きというようなことで、本当に 家族の方が大変な思いをしていたというようなことはよく見たり、聞いたりはしておりました。   その中で、ではどこに相談に行こうかとなったときに、私も、ではどこに依存症のことを相談で きるところが市役所内にあるのかなというふうに考えてしまったというようなことでした。そのとき に、週に2回、弁護士の無料相談がございますので、私そちらのほうをよく使わせていただいており ますけれども、親御さんはもうそういうところには行きたくないというようなこともおっしゃって、 そこには行けないで終わったのですけれども、この依存症、それこそ薬物、アルコール、またギャン ブル、そのほかにもあるかと思いますけれども、この相談窓口というと、村上市ではどこを利用して くださいというふうに決めていらっしゃいますか、保健医療課長はあれですか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 一応保健師のほうに相談していただければ、必要な関係機関にもつ なぐことはできますので、保健師のほうにお願いしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) これは、実際相談に見えるという方は家族なのです。ご本人は、隠してい るつもりなのですけれども、隠れてはいないのですね。家族にも、近辺の方にもよく知られているこ とで、隠し切れないところなのですけれども、相談に来るというのはほとんど来ません。家族の方、 もちろん母親が多いのですけれども、そういう方たちが相談に来たときに、どんな形で相談をお受け になるのかということをお聞きしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 依存症ですと、やはり精神病にくくられますので、そのあたりの専 門医を勧めるとか、そういう形が一番多いと思います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 保健師さんのほうに相談に行った場合、相談する個室というのはあるので すか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 個室は2つぐらいはあります、2階のフロアにはあります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) それで、どの依存も精神病というような今のご説明ですけれども、そうな ったときに、では病院のほうの保健師さんが何日の日、ここの病院というふうに決めていただけるの ですか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) それに関しましては、ご本人か家族かが直接病院に連絡していただ くという形になります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) わかりました。とにかく働いたお金を全部ギャンブルにつぎ込むというよ うな形ですので、お金はないのです、家族にも本人にも。そうなったときに、なるべくお金のかから ないところでお願いしますというようなことを言われます。病院に行く、病院で診察を受けるという ときの診療費というものはどんな形になるのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) それは、あくまでも保険を利用していただき、自己負担分は出して いただくという形になると思います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 初めての診療であればそういうことになりますけれども、そこで主治医の 方の診断で、この方はちょっとというような診断が下れば、またあれですか、無料まではいかないに しても、診療費の減額というような形にもなるのですか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) それについて、私どものほうで自立支援医療としまして、精神の通院医 療という部分を担っておるところがございます。こちらのほうの精神疾患というようなことで、障害 の早期治療を図るためにというようなことで、指定した医療機関のほうに通院していただく場合につ きまして、医療費のほうを助成しておるものがございます。ただ、これはそれぞれの方の所得の状況 とかで変わりますので、金額についてはもしご相談があれば、私どもの福祉政策室の障害福祉担当の ほうにお尋ねいただければと思いますけれども、原則的には保険でお支払いして、その方がお支払い していただく負担分あるわけですけれども、その方の原則1割負担というようなことで私ども考えて おりますので、早期治療というようなことで役立てばということである事業でございます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   今のご説明を伺いまして、ご家族の方も少し安心される部分があるのではないかというふうに考 えます。本当にご本人の依存症で、ご家族の方が精神的な負担が大きくて病気になってしまうという ようなことも多々あるように見受けます。そういう点で、地域のほうで一応見守りみたいな形で市の いろんな体制をしている方々がいるかと思いますけれども、その方たちにはそういう話はされますか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 個人情報の兼ね合いもありますので、ご本人の同意を得られれば、 例えば民生委員さんとか、いろんな周りの方にもご相談できるのですが、行政からは直接同意を得な ければお話はできないと認識しております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 本人の同意とおっしゃいますけれども、悩んで相談に来るというのは家族 だと思うのです。家族の方が相談に来ているということについて、個人情報というのをやっぱり表に 立てていかないといけませんか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 相談に見えられているときということであれば、保健師さんのほうから 私どものほうへいろいろな形で連絡〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕来ておることがあり ますので、私ども同席させて相談受けておることもありますので、そういった点は連携うまくいって いると思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 本当に相談に来る市民の方たちも、かなりの勇気を奮い起こして市役所に 相談に来るというのは、ご自分の大事な家族がそういうような依存症になっているということで泣く 泣く、今までは隠してきたのですけれども、もうこれ以上はどうにもならないというような形で市役 所のほうに来ていると思います。その点を深く深くくみ取っていただきまして、その方たちの相談事 に耳を傾けていただきたいというふうに考えております。本当にいろんな面で微妙な点があるかと思 いますけれども、皆様のお知恵とお力を十分に生かしていただいて、これからの依存症、または殺処 分ゼロに対してお力をおかし願いたいと思います。   私の一般質問はこれで終わりにいたします。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後1時55分まで休憩といたします。           午後 1時43分  休 憩                                                        午後 1時55分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、19番、小林重平君の一般質問を許します。   小林重平君。(拍手)           〔19番 小林重平君登壇〕 〇19番(小林重平君) それでは、一般質問を行いたいと思います。高橋市長になってから初めて の質問でございます。よろしくお願いをいたしたいと思います。   それでは、1つ目でございますが、村上市の農業の取り組みについてでございます。環太平洋パ ートナーシップ、いわゆるTPPもいろいろもめましたが、大筋で合意をいたしました。世論調査に よれば、国民の56.何%の方はおおむね賛成であるというようなことであります。しかし、農業関係 者は大変な不安を持っており、この先を大変心配しております。村上市の農家の方も同様であろうと 私は思っております。先般、NHKの日曜日の日ですが、テレビの番組で全中の会長がこのTPPの 問題で、こうしたことによって農家の方はもう農家をやめなければならない、そして自分の時代で終 わるだろうという方が相当おられると大変心配した発言をしておりました。そこで、村上市の農家の 皆さんが希望と夢を持って農業に取り組むために、市長はどのように考えているのかお伺いをいたし たいと思います。   2点目でございます。体育施設についてでございます。現在、村上市には体育館が5カ所、多目 的総合グラウンドが5カ所、野球場が5カ所等の体育施設があります。これは、合併以前の市町村が 市民の健康とスポーツの振興のために建設整備し、現在も各種大会を開催するなど多くの市民の方に ご利用いただいて、喜んでいただいているところであります。   しかし、荒川地区の体育館の建てかえの時期に来ていますが、少子高齢化と人口減少が進む村上 市において、今後これらの施設を整備し、どのように配置していくのか、今から考えて市民の方に知 らせるべきだと思いますが、市長の考えをお伺いいたします。   また、学校施設についても統廃合が当然進むと思われますが、どのように利活用していくのか教 育委員長の考えをお伺いいたします。   以上、よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、小林議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、村上市の農業の取り組みについて。TPPの大筋合意により、農業関係者は大 いに不安を持っており、農家が希望と夢を持てる取り組みを考えているのかとのお尋ねについてでご ざいますが、重要5品目の全ての細目のうち、3割が関税撤廃されることとなりますが、国は輸入品 と国産品のすみ分けができているとして、国内産が大きな打撃を受けることはないと説明をしており ます。しかし、その確証はないとの懸念の声があることも事実であります。農家の皆さんの不安を払 拭し、希望と夢を持っていただくため、国では農林水産業の体質強化策、既存の政策の見直し・改善 を含む経営安定対策の充実を中心とした対策を講じることとしております。   本市におきましても、今後農林水産業の各分野別で示されます国の施策に注視し、既存の対策及 び米の生産調整の見直しなどを考慮しながら、本市の農産物の優位性と消費者動向を見据えた販売戦 略を構築し、地域の特性に合った希望の持てる農業施策を行ってまいりたいと考えているところであ ります。   次に、2項目め、体育施設について。合併前市町村が建設整備した同様の体育施設について、今 後どのように整備し、配置していくのか考えるべきではないかとのお尋ねについてでございますが、 市内スポーツ施設につきましては、平成25年に策定した村上市スポーツ施設整備計画に基づいて整 備を行っているところであります。総合体育館は、地区の拠点施設としてさまざまな用途で利用され ていることから、今後は市の実態に合わせ、市民の皆さんが利用しやすい体育館として整備すること が望ましいと考えております。また、災害時における地区の拠点避難所にも指定されていることから、 これとの整合性に留意しながら計画的・年次的に整備・改修を進めてまいります。   なお、施設の老朽化が進み、特に廃校施設を活用している地域体育館につきましては、深刻なも のが多く、利用状況を見ながら可能な限り維持修繕を行っておりますが、今後は点在しているスポー ツ施設の集中化・拠点化に向けた整備を検討してまいりたいと考えております。   次に、学校施設につきましては、教育委員会委員長に答弁をいたさせます。 〇議長(三田敏秋君) 教育委員長。 〇教育委員会委員長(勝間修二君) それでは、小林議員の2項目め、体育施設について、学校施設 をどのように利活用していくのかとのお尋ねについてでございますが、学校施設につきましては、体 育館、グラウンドとも夜間、土曜、日曜など学校教育に支障がない範囲で一般開放されておりますの で、引き続き継続してまいりたいと考えております。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ご答弁ありがとうございました。   農業行政は、当然市長が今答弁なさったように、市だけでできるものではない。国の方針のもと で、やはり村上市の独自の行政を進めていくのが当然であろうと、市長の答弁のとおりと思っており ます。そこで、若干今日までの日本の農業について振り返ってみたい、このように思っております。   今政府は、兼業農家が余りにも多過ぎて規模拡大ができなかった。それがゆえに日本の農業がお くれて、世界に通じていない、通用しないと言われて、いわゆる兼業農家を批判をしております。し かし、私が農業に従事したのは昭和42、3年ごろでございました。若干面積は変わっていると思い ますけれども、全国の農家の平均面積は1.5ヘクタールに満たなかったと思うのです。そうすると、 それだけでは生活は苦しい、ですから自分の後継ぎにはどこかに勤めるサラリーマン、勤めてもらっ て、そして農業をやってもらう、その勤め先がどこだったかというのは、皆さんひな壇にいる方はよ くご存じかと思います、市役所でございました、役場でございました、農協でございました。ただ、 当時は公務員は給料安かった、その事実でございます。そして当時、私が農協で従事したころという のは、まだ機械化になっていなかった。ですから、ほとんど人力でやってきました。それがゆえに、 どうしても生活を安定させるには、田植えが終わればすぐに日雇いに出て、日銭を稼ぎ、秋には稲刈 りが終われば東京へ、名古屋へ、大阪へと出稼ぎに行ったのです。そして生活を、家族を残して出稼 ぎに行ったのです。そうして生活を、暮らす生活のために働き続けてきたのです。それが今、兼業農 家が多い、その1.5ヘクタール未満の方が転作奨励金をもらっているがゆえに規模拡大が進まなかっ た、それが一番悪いのだというようなことを、今先ほど言いましたが述べておるわけであります。   しかし、その後また時代は進み、農機具も購入するようになりました。ますます生活を安定させ るためには、どうしても兼業、出稼ぎ、それをするしかなかったのであります。そしてです、我々農 家は自分で米をつくり、つくりながらです、食べる米は、私は2番米と言いました。いい米なんか余 り食べなかったのです。いわゆる米選機の下に落ちた米を食べて、そうして生活を維持してきたので す。そして、今言うように、その1.5ヘクタール未満の農家の方、兼業農家の方が日本の米を、農業 を支えてきたのです。これを今どういうことか知りませんけれども、総理大臣以下、そういう農家の 方を批判しておる、ですけれども、私が言うのは、恩義を売るつもりはありませんが、そのことはや はり忘れてもらっては困る、それを基本として農業政策をやっていただきたいというふうに思ってお ります。   そこで、市長にお伺いしますが、なぜ国会議員の方がそういう変化といいますか、農業政策に対 するあれが変わったのか、どのように考えておりますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまで日本の農政の経過につきましては、検証することは非常に大切であ りまして、今の現状が、今議員おっしゃるような背景の中で今日に至っているということも確かに事 実なのだろうとは思いますけれども、その中において現在、グローバルな形の中で世界規模で経済を しっかり動かすことによって、日本国の国力そのものを維持し、国民の生活を豊かにしていくと、こ の方向性の中での選択だったのだろうと。それぞれ各国でいろいろな事情がある中での協議になるわ けでありますから、それは日本の国内の農林水産業と申してもいいと思いますけれども、その部分の 背景をベースにして、日本としては言わなければならないところは言わなければならないということ だろうと思います。国、政府の意向としては、そういう大きな枠組みの中での日本の今後の方向性を 見出していこうということなのだろうと思いますけれども、しかしながらやはり地に足をつけて暮ら している国民、これが実は56%おおむね賛成の意だという議員のご指摘でありますけれども、比較 的都市部は賛成が余計でありますが、周辺という言い方が合っているかどうかわかりませんが、地方 に行けば行くほどです、農林水産業を中心にある都道府県に行けば行くほど、やはり不安の声、また できれば賛成はしたくないというふうな意見が多いのも事実であります。それが今の我が国の実態だ と思いますので、そこのところを十二分捉えた形で今後政府の対策が打たれてくるのだろうとは思い ますけれども、冒頭言いましたとおり、それを考えたとしても、やはり世界規模での我が国の立ち位 置をしっかりとつくり上げるためには、今回の合意に至らざるを得なかったということなのだろうと いうふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 確かに日本の農業がやはり世界で生き残るには、市長のおっしゃるとおり だと思うのです。ただ、もう一つ、政治的な問題がございます。それは、生産者米価の時代になると、 当時はベトコン議員がございました。生産者米価を上げろ、農家を守れということで、相当圧力団体 として農林族がいたことも事実でございます。そして、今日本の実態はと言えば、就農人口が200 万人を割ろうとしております。その中で、やはり国会議員の方々は、世界に通用する農業を目指すの は結構なのですが、まずもって農家が反対しても、選挙は大丈夫だという気持ちも相当あると思うの です。これは、また我が自由民主党が一番その傾向が強いと私はそう思っております。これは大変こ となのです、私も自由民主党ですから。本当は文句もっと言いたいですけれども、それが一つの大き な原因になるのだろうと思っております。ただ、今何回も繰り返しますが、世界に通用する農業をや るには、やはり市長の答弁のとおりだと私は思っております。   それから、もう一つお伺いしますが、なぜそれでは、今政府が言っている攻めの農業、そして規 模拡大、輸出産業の強化、それから6次産業化とか言っております。その中の一つ、規模拡大ができ なかった理由というのは、市長どうお考えですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 世界に通用する農業、これを確立していくのは非常に重要なことで、大切な のでありますが、何でもかんでも規模拡大というスタンスでやることが唯一無二の方策なのかなとい うことについては、私も若干実は疑問に思っておりまして、やはりその地域性を生かした形で、集約 できるところは大規模化していけばいいのでしょうけれども、やっぱり集約はできにくい、本市のほ うに中山間地の多い耕作地を持っているところを集約していくのは、非常に平場よりもコストがかか るということもありますし、そこのところをどういうふうにフォローアップしていくのだという、そ の議論がやはりこれからなされていかなければならないのだろうなというふうに思っております。   それで、なかなか大規模化に至らないというのは、やはりそれに見合うだけの生活を支える、そ ういう基盤づくりに移行できるのかどうかという判断がなかなか難しいということ。また、先祖伝来 耕作をしてきた土地を、やはりどういう形にせよ、そういう形で自分がそこに携わることができなく なるというふうなこと、さまざまな要因があろうかと思いますけれども、そんなことでそこがなかな か進まない。いずれにしましても、やっぱり世界に通用するのと同時に、やはり我が国の農林水産物 の優位性と申しますか、世界に冠たる食の和食は世界遺産でありますので、それを維持している日本 のこの農林水産業、この部分の優位性をもう少し十二分活用しながらです、大規模化のみならず、そ ういう形の農林水産業、それを戦略的に捉えていくことが本来は必要なのかなというふうに思ってお ります。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 私は、市長の答弁も当然だと思います。しかしです、ご承知のとおり日本 は小作制度でありました。そして、たしか昭和24年だと思うのですけれども、片山内閣だったでし ょうか、あのときに農地解放がされました。それぞれ小作農の方が自分の農地を持てるようになった。 ですから、その後いろいろ圃場整備等の話も出てきたのですけれども、やはり自分の土地を持った、 その愛着心が強いがゆえに、なかなか圃場整備等をしてある程度の規模拡大をしたいと思っていても、 なかなかできなかった。それだけやっぱり日本の農家というのは、その自分のものになった農地に対 する愛着心、これが大きな原因の一つであろうと私はそう思っています。   それから、規模拡大についてでありますが、日本の農業そのものがです、我が国そのものが条件 が同じではない。雪国、いわゆる太平洋側と日本海側を比べてみればわかるとおり、我が地域は単作 地帯であります、米の、どちらかといえば。そうすると、昔から言われているように、適地適作とい うことがよく言われました。やはり我々のところはそういった面からいくと、米単作地帯という面か らいけば、ほかの作物はそんなにつくれない。やはり政府にはこういった適地適作、日本農業を本当 に夢の持てる、希望の持てる、そして世界に通用するには、そういう政策を取り入れてもらわなけれ ば、私は日本の農業は続かないのだろうと、そのように思っていますが、市長はどのようにお考えで すか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然そういうことなのだろうと思います。それを目指して、世界に冠たるブ ランドであるいろいろな産物が新潟県にもあるということで、せんだってお米の、それこそこれは南 魚沼産でしたけれども、その方が2年連続金賞をとるテレビを拝見させていただきました。そのとき に稲作に取り組む、その農家の方の姿勢というのですか、それに非常に誇りを持って取り組んでいる なということを感じました。ですから、そういう形で一つの物でもいいですし、その土地に合ったも のでもいいのでありますけれども、それに向かうという姿勢、これが適地適作にもつながっていくの かなというふうに思っております。   それと同時に、大規模に展開していったときに、例えば世界規模でこれを競争力高めるためには、 やはり安穏とした形でここにとどまっている、それだけではいかないのだろうと思って、逆に言うと 世界的に戦略で打って出ようとしている方々がいろんな形で模索をしながら、新たな取り組みもして いるわけです。ですから、そういった意味で日本古来のそういうものをしっかりと築き上げていくの も一つ、また世界的に打って出るような戦略的な取り組み、輸出もそうでしょうし、そういうところ に可能性を見出すのも必要だということなので、いずれにしても適地適作というベースの上にです、 いろんな方策をぜひ具体化していただいて、そこを行政がしっかりと支援をする、これが農林水産業 を支える部分なのかなというふうに感じております。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それからです、後継者の問題も、これは大変大きな問題となっております。 農林水産課のほうからです、資料をいただいたのですが、就農者の平均年齢は66歳以上だと言われ ておりますし、我が村上市には法人が35だそうであります。集落営農が26、そしてあと個人が 3,600以上の方が農業に取り組んでいるそうであります。しかし、今言ったように、その法人団体、 集落営農のやっているその者も、今言ったように高齢化をしている、既に自分たちの法人がこの先続 かないとすれば、田んぼをお返しするしかないと、委託を受けた方から。ですけれども、私もそうで すが、海老江の法人の方に委託をしております。海老江の法人がもうやれないから、田んぼを返しま すと言われたところで、もう機械もない、何もないわけです。そうすると、農業そのものはやってい けない。法人であれ、集落営農であれです、その辺のことを当然考えていると思うのです。この辺も 相当大きな問題だと思うのです。   そのためには、先ほども言いましたように、やはり若い人が希望を持って、夢を持って当たれる ようなものが当然なければ、そういう法人とか集落営農には参加しないだろうと、これは大きな問題 だと思います。この辺をやはり市として、国の方針も当然あるのですけれども、市としてもやはりそ の辺の方針をはっきりさせておくべきであろう、やはり補助するというのですか、であれば補助すべ きだろうと私は思うのです。   そんな中で、これ国のあれですけれども、地域おこし協力隊なんていうのがあるのだそうですね。 現在1,500人ほどおるそうであります。そして、隊員の約4割は女性、そして隊員の約8割が20代 から30代。ただ、任期終了後、これおおむね3年ぐらいらしいのですけれども、上限年間400万ぐ らい補助金が出るそうでありますけれども、ただ定着率が約6割ぐらいだそうなのです。そして、今 言ったように1,500人と言いました、そしてこの前、先般安倍総理が、2年後にはこれを3,000人 にするとたしか言っておりました。それを端的に地方自治体に割ると、1件当たり2人ということな のです。それでもそういう方々があらわれて、その地域に定着していただければ、これはありがたい ことだなと思うのです。   問題なのは、その協力隊の方が、やはり例えば村上市に来てです、そこに定着するには、やはり その地域の方が温かい気持ちで迎え入れてくれなければ、やはり任期が3年なら3年過ぎれば、また 帰っていくということになろうと思うのです。現在今山北のほうですか、2人ほどおりましたか、そ れと高根にもたしかおられると。そういうことで、その辺のことも、これからそういう方が、協力隊 の方が村上市に来て、農業をやってみたい、ここに骨を埋めるという方が来ていただくためには、や はり村上市も相当の対策を講じるべきだと思うのですが、市長のお考えをお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 地域おこし協力隊の任務は、やはり集落に入っていただいて、そこで集落、 地域の活性化を図っていただくということで、いずれは定着をしていただきたいと、そういう思いが ありまして、ですから単純に国の方針として、地域おこし協力隊は増員体制でありますけれども、そ れを1,742の市町村で単純に割るということではなくて、やはり都市部で必要のないところもある わけだと思いますので、やはりそれは取れるだけ取りたいと。ただ、これは予算も伴うものですから、 それとの比較になるわけでありますけれども、従来から申し上げていますとおり、林業にしろ、農業 にしろ、地域おこし協力隊を1人、2人という担い手で入れるのではなくて、例えばチームを編成し て、どんとそこに入れて、現在村上市のいろいろな場所でも農事組合さん、また集落経営さんの中で 若手がしっかりとそれに取り組んでいるところ幾つもあるわけでありますので、そこを例えば女子で チーム編成したときにはマッチングができる可能性あるわけですから、そういうふうなところもいろ いろな方策を、可能性を探りながらやっていきたいなというふうに思っています。   残念ながら、国全体の人口動態がこれからどんどん、どんどん高齢化がまだまだ進みます。人口 減少が進むという中でありますので、高齢化が進む中、比較的今議員おっしゃられたとおり66歳と いうことであると、先般の国の報道よりも比較的我が村上市は若いかなと思ったのですが、たしかせ んだって68歳ぐらいになっているというような話だったものですから。そうすると、やはり喫緊の 課題として、それにしっかりと対応していくということが必要ですから、その部分の担い手をしっか り育成する、養成するという作業、これにつきましては今進めております総合戦略も含めてです、し っかりと取り組みを進めたいというふうに考えています。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それから、今回のTPPは、どちらかといえば米が急施に叫ばれておりま すけれども、もう一つです、我が村上市の名産であります村上牛、この方々が飼育、肉牛を飼ってい る方が21名しかいない、胎内市を除きますけれども。そうすると、下手すれば村上牛というブラン ドがなくなるという可能性も出てくると思うのです。そうはならないと思いますけれども、やり方に よっては自由化が、関税化がゼロになると、補填はするとは言っていますけれども、そういう可能性 が出てくると思うのです。   それから、乳牛については、もう5人の方しかいないのです、村上市に。これもやはり地産地消 ということを考えれば、子供たちに飲んでいただく牛乳は、やはり村上市で生産した牛乳を飲んでい ただきたいということも考えますと、これらの肉とか、それから乳牛、それから養豚もそうなのでし ょうけれども、これらについてもやはり後継者を育てていかなければならない。ただ、はっきり言っ て、ああいう生き物ですから、24時間離れることができない。そして、言葉悪いですけれども、汚 いわけですよね。ですから、そういったものを、好きでなければできない農業だと思うのです。この 辺についても、やはり行政としてそれをしっかりと引き継いでいただく後継者を育てるべきだと思っ ておりますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 村上牛、それと越後豚という形で、豚も非常に優秀な豚がありますので、実 は庁内でもこの部分については非常に大きな関心を向けているというのが実態であります。喫緊の課 題だなということで、議員ご指摘のとおり、だんだん担い手の部分、今後の村上牛の成育の部分です ね、これが非常に危ぶまれるなということなので、それについてはしっかりと対応したいというふう に考えています。それがしっかりとなりわいとしてつながっていくという仕組みづくり、それと実は、 あとどこの部分で戦略的に商品を売っていくかという部分なのですけれども、先ほどもちょっと申し 上げましたけれども、村上牛、それと豚もそうですけれども、非常にレベルが高い、先般も食材のP Rに行ったときに、非常に評価を高くいただいております。東京のバイヤーさんなんかは非常にこれ はこのままでもどんどん通用するねというお話もいただいておりますので、ですからそこの選択をし っかりすることによって、それがきちんとその経済の中で流通させることができれば、それがある一 定規模で回りますので、それはきっと産業として位置づいていくのだろうと。それを維持できるよう な仕組みをつくっていく。それを支える担い手をきちんとこさえていくということが大切であろうと。 確かに汚れる仕事ではあるかもしれませんけれども、機械化も進んでおりますし、比較的女性の皆様 方でもそれに取り組もうという意志のある方、若い方々いらっしゃるというふうにもお聞きをしてお りますので、そんなところで魅力を提示させながら、少しこちらのほうに向いていただくように、担 い手になっていただくような、そういう仕組みも展開をしていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それから、農業を、特に米を中心に考えますと、改良区の施設が大分だん だん老朽化してきております。市長もご承知かと思いますが、民主党政権時代に小沢一郎というあの 怖い人が、大幅に予算をカットしました。以後そんなに復活していないのですね。ですから、これか らやはりその改良施設も、当然改良していくわけですけれども、これらについてもです、予算獲得の ために、我が政府与党に対して市長が、当然改良区と連携をしながら予算要求をしていくべきだろう と私は思っているのですが、市長はどうでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘のとおり、比較的我が村上市は土地改良事業が早いタイミングで 進んだものですから、逆に言いますと老朽化が進んでいる状況になっているということで、せんだっ て改良区の皆様方と国土交通省のほうにお邪魔をさせていただいて、その辺の改良事業についての予 算の総枠確保、議員ご指摘のとおり社会資本整備に投入するお金が、やはり絞り込まれているという ような状況があるものですから、ただ幸いなことに、老朽化対策、長寿命化部分に関しては、比較的 国のほうがそっちのほうにシフトしておりますので、ぜひその中で総枠を確保した上で、当地域に予 算がしっかりつくような形で、さらに要望を強めていきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) これは答弁は要りませんけれども、以前私が言いましたけれども、養老孟 司先生がお隣の山形県の小国町に講演に来ました。私も聞きに行ったのですけれども、小国の女性の 方が、TPPが合意した場合には日本の米はどうなりますかという質問をいたしました。養老先生は、 日本の米も恐らく私の予測では、木材の自由化がなったがゆえに、日本の林業がだめになった、同じ 道を進む可能性もあろうと言っておりました。そして、現在確かに林業が衰退しているものですから、 手入れができない、特に民間の個人の山の方々。それがゆえにああいう大災害が起きている。日本の 政策の間違いの一つに、林業政策があると言われております。日本の森林の4割は人工林、植林であ ります。杉、ヒノキですか、これが大半だそうでありますけれども、それが今言ったように、それが 大きくなって使いものになろうかとしたときに、もう安い外材が入ってきて、日本の木材は余り使わ れなくなった。それでも我が村上市には、越後杉というブランドの名前の木材がございます。やはり これらのことも、林業もやはり我が村上市にとっては大切な産業でありますので、この辺の林業に対 しての市長の取り組みをお聞かせいただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 本当に歴史をかいつまんで短くお話をいただきまして、まさに林業がそうで あったと。養老孟司先生のお話を私も思い出しておったわけでありますけれども、まさにその二の舞 にならないようにいろんな形で今手を打っているということで、林業につきましてはそれこそ我が村 上市は非常に多くの財産、魅力的な財産というふうに捉えてもいいというぐらいにあるわけでありま すので、これがきちんと経済で動かなければ、やはり宝の持ち腐れになるわけであります。そこに従 事をする方も派生をしてこないということでありますので、そこを産業にするためには、木をどうい うふうな形で経済の中で回していくか。今幸いにいろいろな形で新しい技術も進んでおりますので、 その辺のところをうちの得意技として使っていけるような形になって、元気な産業にできればいいの かなというふうに思っています。そこにも先ほどの地域おこし協力隊のような部隊を投入して、例え ば林業女子でありますとか、林業男子でありますとか、そういうチームで機械化をされた中で、やは り魅力のある仕事として提供することによって、新たなそういう担い手も確保しながらというような ことで、それを地域の方々がしっかりと受け入れていただいて、そこに定着をしてもらう、そんなこ とをコーディネートできると非常にいいのかなというふうに考えておりますので、林業もしっかり取 り組みたいと思っています。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) ぜひ林業、そしていわゆる田んぼもそういう道を進むとなれば、今耕作放 棄地がだんだんふえつつあります、本県もふえていると、先般新潟日報に載っておりました。ただそ んな中で、私うれしいなというか、小泉進次郎君ですか、これ今自民党の農林部会長をやっておりま す。この方はお父さんに似て、物事はっきりしている方なので、おやじさんはおれ余り好きではない のですけれども、この方はなかなか私と一緒でいい男なので大好きなのですけれども、一々記事は読 みませんけれども、こういう都会の方がやはり〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕農業に取 り組んでいただけるということは、私は大変ありがたいことだと、希望が持てるなというふうに思っ ております。   次に参ります。まず、冒頭と申しますか、一昨日の質問の中で、荒川の体育館が耐震が終わって、 その結果大丈夫であると、リニューアルすればもう何年か使えるというような質問がたしかありまし たよ、一昨日ね。それで市長は、そういうことはまだ聞いていないと、だからまだ何らそういうこと は考えていないのではなくて、今まで計画を淡々と進めていくだけだというような答弁だったと思う のです。   それで、現在荒川地区の皆さんは、建てかえるのであれば、やっぱり現在ぐらいの規模の施設が、 体育館が欲しいという方が結構多いわけであります。まず、その中で荒川の体育館を初め、他の施設 も20年後、30年後になれば、そういう時期が来るわけでありますけれども、私は個人的な考えです けれども、市の体育館については、3カ所ぐらいがいいのではなかろうかと、人口的なものからいっ ても。ただ、面積からいくとちょっときついなとは思うのですけれども、人口減少、子供の少子化を 考えると、3カ所ぐらいがちょうどいいのではないかなと思うのでありますが、やはりそういう20 年後、30年後のことを見据えて、今からそういうものを考えていくべきだと私は思っているのです が、市長はどのようにお考えですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 既に平成25年にスポーツ施設整備計画をつくっているわけでありますけれ ども、それは合併後の5市町村、旧5市町村で持っておりましたスポーツ施設、それについての今後 の方向性を示したということでありまして、ただ市全域で捉えたときに、一つの自治体として捉えた ときに、どういうふうなスポーツ施設の配置がベスト、もしくはベターなのかということを、これは 当然考えていかなければなりません。今後それらの全ての施設を全部新築、改築していくという体力 は、多分村上市はないというふうに私は思っておりますので、ここのところは統合するところは統合、 廃止するところは廃止、それをきちんと明確にする必要があるなというふうに考えております。ただ、 その計画にのっております平成29年度スタートとする荒川総合体育館、これにつきましては今その 方向で進めているということでありますけれども、規模についてはこれからというふうに考えており ます。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 同じくです、教育委員長、小中学校の統廃合は多少進むと思うのです。そ うすると、校舎は別として、体育館、グラウンド等が相当出てくると思うのです。これらも有効利用 すべきだと思うのですが、教育委員長のお考えをお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 教育委員長。 〇教育委員会委員長(勝間修二君) 地域のそういう活動の拠点でありますので、基本方針は現状と 同じく、大いに利活用させていきたいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それからです、もう一つ大きな問題があるのですけれども、それは多目的 グラウンド、野球場であります。この地域の健康を考えますと、冬期間を含めると約5カ月間ぐらい は利用できない、使用できないという状態であります。そして、現在もです、野球場においては使っ ていないと言ったほうが多いぐらいだと私は思っている、多少は使っていますけれども、そうだと思 っております。そして、維持費を考えると、一番大きいのは維持費ですよね。私は、荒川の議員をや っているときに、今亡き金子忠治町長に聞いたことがあるのですけれども、当時国はバブルだったも のですから、今の総合多目的グラウンド〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕とにかく大きなも のをつくれ、大きなものをつくれと、立派なものをつくれと。ただ、やっぱり町長は、その後の維持 費の問題を考えると二の足を踏んだそうなのですけれども、やはり国の力にというか、負けたわけな のですけれども、それはわかった、仕方ないなというようなことで、現在の荒川総合グラウンドをつ くったわけであります、野球場と。それが交付税に入ってくるといっても、その交付税に色がついて いるわけではない、これは市長が一番よくわかっていると思うのですけれども、それが今一番困って いるのは市全体もそうですけれども、その維持管理費が一番の大きな問題だと思うのです。やはりこ れらの施設もです、将来的にどのように配置し、整備していくのか、今からやはり考えておくべきだ と、同じような質問でございますが、市長の考えをお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほども申し上げましたとおり、平成25年の施設整備計画の中では、旧市 町村で持っていたものをどういうふうにしていくかということで、当時合併する前は各市町村で、あ の規模のものは私は必要だったのではないかなというふうに思います。町民、村民、市民の、やっぱ り我がまちの誇りになるスポーツ施設というのはやっぱり欲しいわけでありますので、それをきちん と整備していくのはある程度のボリュームが必要だというふうに考えております。ただ、新たな総合 体育館のやつにつきましては、圏域全体というとらえ方も含めながらつくった体育館でありましたの で、あの規模になっているわけでありますけれども、ですからそれを踏まえれば、新しくできた村上 市の中におけるスポーツ施設をどういうふうに位置づけていくべきか、これはきちんと新村上市が考 えていけばいいことなのだろうというふうに思っております。   それと、先ほどの学校施設関係のものでもそうなのですけれども、実はこれからまだまだ高齢化、 ここ10年、20年進みますので、健康なご高齢の皆さんをいっぱいふやしたい。そうするときっと村 上市は元気だと思います。年齢は高いかもしれないけれども、周り元気だよねと。実際に歩いていた だいたり、動いていただきますと、健康寿命はどんどん延びるので、そんな活用方法も考えながらい くと、いろんな形でスポーツ施設でありますとか、学校施設のあり方って考えられると思うので、幸 いにもいよいよ5地区でスポーツクラブでき上がりますので、そんな受け皿になっていただけるよう な方々とも協議をしながらです、しっかりと前向きに取り組みを進めたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 本当にいろいろな体育施設を利用していただいて、高齢者の方がやはり健 康長寿であってほしいというのは、市長のおっしゃるとおりだと思います。私もそう思っております。   そして、ただ村上市には県大会規模の大会というのが余り開催されたことがないわけであります けれども、やはり先般の平野歩夢選手でしたか、オリンピックの選手になりましたけれども、やはり ああいう選手が出るためにも、村上市でやはりそういう県大会規模、北信越大会の規模を開催するこ とによって、村上市がよりスポーツで活躍する村上市になるのだろうと、私はそう思っております。 最後ですけれども、その辺の取り組みについて市長のお考えをお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘のとおり、公式の施設というのがなかなかないというのが実態だ と思うのでありますけれども、幸い今お話ありましたとおり、平野歩夢君がソチオリンピックでシル バーメダリストに輝いて、いよいよ2020年の東京オリパラに、開催地の種目としてスケートボード がほぼ種目として決定をされるだろうという状況になっておりますので、まさにそれは我が村上市が パイオニアでありますので、今最優先の課題として、日本海スケートボードパーク、あそこの整備を 進めたいなというふうに考えております。それが日本全体の競技人口の下支えになっていくというも のにつながるのではないかなと思っておりますので、その辺を見据えながら、当面は2020年のオリ ンピック、パラリンピックを目指しながら、村上市全体のスポーツの施設のあり方、また〔質問終了 終了のブザーあり〕競技人口のあり方を考えていきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 最後に、どうかです、村上市から平野歩夢選手、オリンピックの選手にな れるような子供たちが多くなるように、市長、そして教育委員長、しっかりと取り組んでいただきた いことをお願いして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで小林重平君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩といたします。           午後 2時48分  休 憩                                                        午後 2時59分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、12番、川崎健二君の一般質問を許します。   川崎健二君。(拍手)           〔12番 川崎健二君登壇〕 〇12番(川崎健二君) 議長のお許しを得ましたので、私は次の3点について質問いたします。   1点目、塩谷海岸の侵食防止のその後について。塩谷から岩船の海岸線の侵食はひどく、塩谷区 民は日夜戦々恐々としています。私が子供のころには、きれいな砂浜、そしてハマナス、スミレ、グ ミ、ハマボウフウの宝庫であり、その他いろいろな花が咲き乱れ、また陸地から波打ち際までは300 メートルあるいは500メートルぐらいあり、夏の海水浴で波打ち際まで全力で走ったものでした。 それはゆっくり歩いていると足の平がやけどするからです。   ところで、このきれいな塩谷海岸は、現在見るも無残な姿となり、ひどいところではあと100 メートルぐらいで家屋に侵食します。このような状態ですから、塩谷の皆さんはしけのときには戦々 恐々として安眠できないとおっしゃっております。また、日本の白砂青松100選地として知られて いるお幕場付近の海岸も侵食がひどく、絶壁になって危険きわまりない状態であります。このままで は塩谷区民の命が脅かされるとともに、お幕場自体が侵食されると申しても過言ではありません。塩 谷海岸の侵食に対する市長の考えを伺います。   2番、今までも県議会議員や国会議員、さらには県当局にもお願いしてまいりましたが、海岸侵 食の応急的処理はしてもらっていますが、抜本的対策はしていないように思われます。そこで私は、 単なる陳情ではなく、市長及び住民代表が国土交通省に直談判する以外にないと思います。侵食を防 ぐ方法は幾らでもあると思いますので、東京湾や新潟港海岸での侵食防止工事などを参考にし、すぐ にでも対応をお願いしたいと考えています。他の地区ではやっていますが、どのような方法であれ、 塩谷から岩船に至る海岸の侵食を防ぐことは緊急の課題であります。私も県議会議員や国会議員にも よくお願いしています。塩谷区民の切なるお願いでありますので、真剣かつ勇敢に取り組むことを切 望するものですが、関係機関に対する要望について市長の考えを伺います。   2番、旧神納中学校体育館の屋根の改修について。旧神納中学校の体育館は、現在冬の間は高齢 者の運動場所として神納地区はもとより、村上、朝日、荒川地区の皆さんが利用し、暖房費も参加者 が負担して、健康増進、親睦交流の場として有効に活用されております。   ところで、建築してからかなりの年数になりますので、屋根の一部が雨漏りをしています。この まま放置しておきますと、屋根だけではなく、本体も傷み、大きな損失になります。私は、あの体育 館は非常に必要なものだと思います。つまり津波や水害が発生したときは、高台にあるため格好の避 難場所として活用できるものと考えます。神林地区だけではなく、岩船地区など他地区の皆さんも活 用できます。備えあれば憂いなし、雨漏りがひどくならないうちに改修をお願いしたいと考えますが、 対策についての考えを伺います。   3番目、神林地区の活性化について。「地方創生」や「一億総活躍社会の創設」など、国もさま ざまな施策を掲げ、何とか社会を元気づけようと躍起になっておりますが、市でも人口減少対策とし て総合戦略の策定など、対応を模索しているところです。そこで、次の項目について伺います。   @、「活性化」の意味合いが市内各地区では違うように思われますが、そもそも市長は、神林地 区において「活性化」の定義をどのように捉えていますか。また、どのような状態になれば「活性化」 されたと思うのでしょうか。「活性化」を達成するための方策をお聞かせください。   A、まちづくり協議会が発足して5年を迎えようとしています。神林地区では5つの協議会がそ れぞれ工夫を凝らし、各事業を展開しているようですが、この協議会事業のこれまでの総括と、今後 どのような方向性で事業を実施していくのか伺います。   B、神林地区で一番集客力のあるのが「道の駅神林」であると考えますが、念願の高速道路・神 林岩船港インターチェンジのアクセス道路が、国道7号までの拡幅工事をこの年末に完了するとのこ とです。大型観光バスの通行も可能になり、ますますにぎわいを見せることが期待されます。今後 「道の駅神林」をどのように発展させていくつもりなのか、具体的にお聞かせください。   C、神林地区には道の駅神林、平林城跡、平林不動滝、塩谷町屋、お幕場、大池公園、ポーラー スター神林など有望な観光資源が多数存在していますが、それらの資源を有効に活用できているかと いえば、必ずしもそうとも言えない部分があると思います。活性化のためには、これらの観光資源の 有効活用が欠かせないと思いますが、市長は神林地区の観光をどのように捉えていますか。また、今 後の方針をお聞かせください。   一たん降壇して、再質問させていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、川崎議員の3項目のご質問につきまして順次お答えいたします。   最初に1項目め、塩谷海岸の侵食防止についての1点目、塩谷海岸、お幕場付近の侵食がひどく、 危険な状態に対する市の考えはとのお尋ねについてでございますが、議員ご指摘のとおり、海岸線の 侵食は予想以上にひどく、その状況につきましても十分に認識しているところであります。この塩谷 海岸も、もともとは波打ち際まで長い砂浜が続き、ハマナス、スミレ、ボウフウなど多く生息し、白 砂青松とうたわれるほどの美しい海岸でありましたが、現在はその見る影もないほどの侵食が進んで おるところであります。家屋にも影響を与えそうなほどの侵食状況となっておりますので、住民の生 命にもかかわることを考えますと、一刻も早い対応を講じなければならないものと考えております。   次に、2点目、関係機関への要望についてのお尋ねでございますが、塩谷海岸の侵食対策につき ましては、国、県に対して毎年度要望を続けており、国土交通省に出向いた際には、直接お願いもし ているところでございます。現在は、県におきまして岩船港の波浪による堆砂をパイプラインで送る 作業と、国土交通省羽越河川国道事務所により荒川河口のしゅんせつ堆砂を侵食箇所へ搬入するなど の対策を講じております。また、抜本的な対策といたしましては、今年度より南防砂堤の工事に着手 しておりますので、早期にこの事業が完了し、美しい塩谷海岸が守られるよう、引き続き国、県に対 し強く要望をしてまいりたいと考えております。   次に、2項目め、旧神納中学校体育館の屋根の改修については、教育委員会委員長に答弁をいた させます。   次に、3項目め、神林地区の活性化についての1点目、活性化の定義や状態、達成のための方策 についてのお尋ねでございますが、神林地区のみならず、地域の活性化とはその地域に住まわれてい る皆様が、日々充実した生活を送っていると実感できていることであると考えております。また、活 性化を達成するための方策は、日々充実した生活を送るために、その地域で生活していく上でのさま ざまな課題に対し、当事者意識を持って臨んでいくことが大切であり、みずからが住む地域への思い や責任を言動にあらわしていくことが重要であると考えております。   次に、2点目、神林地区の5つのまちづくり協議会の総括、問題点と今後の方向性についてのお 尋ねでございますが、神林地区におきましては、各集落の独自性を重視した集落支援を中心に活動を 展開してきたことにより、まちづくりの意義や意識の浸透が図られてきていると伺っております。ま た、神林地区共通の課題としまして、現在組織されている小学校区単位の組織のため、協議会の枠を 超えた地区全体で連携した活動が行えていないこと、まちづくり組織を立ち上げた経緯から、公民館 事業から引き継いだ交流事業が協議会のメーンの事業となっていることの2点が挙げられており、今 後の方向性としましては、各地域で策定しているまちづくり計画に基づき、引き続き活気と魅力のあ る地域を目指すとともに、地域課題解決に向けたまちづくり活動に取り組んでいくものと伺っており ます。   なお、市全体といたしましては、協議会全体の活性化を図るため、市内17の協議会がそれぞれ の枠を超えた地区内交流や地区間交流、情報交換の場を設けるなどしていきたいと考えております。   次に、3点目、道の駅神林をどのように発展させていくのかとのお尋ねについてでございますが、 市道桃川牧目線が年内に開通されることにより、利用者の増加が見込まれますので、今後利用状況を 見ながら何が必要かを検証し、未利用地の開発を含め、将来を見据えた有効なプランの策定を国や指 定管理者など、関係機関とともに意見交換を行いながら進めてまいりたいと考えております。   次に、4点目、神林地区の観光をどのように捉えているか、また今後の方針はとのお尋ねについ てでございますが、神林地区には議員ご指摘のとおり、日本でも有数の赤松林であるお幕場森林公園 など、魅力ある観光資源が多くあると認識をいたしております。これらを有効活用していくには、市 や村上市観光協会と協力して、観光地点を結ぶ周遊ルートを作成することや、マスコミなどを活用し て神林地区の観光資源を知ってもらうことが重要でありますので、道の駅を拠点として観光資源をP Rすることも有効であると考えております。 〇議長(三田敏秋君) 教育委員長。 〇教育委員会委員長(勝間修二君) それでは、川崎議員の2項目め、旧神納中学校体育館の屋根の 改修について。高齢者の運動場所や地域の避難場所としても活用できるので、改修対策の考えはない かとのお尋ねでございますが、ご指摘のとおり神納体育館につきましては、建築後47年が経過して おり、老朽化が深刻な状況になっております。現在は、ゲートボール場としまして高齢者の健康づく りや交流の場に活用していただいていることから、利用者の皆さんにご不便をおかけしないよう、現 状を再度確認しながら必要な改善を行ってまいりたいと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 答弁ありがとうございました。   1点目、塩谷海岸の侵食防止についてですけれども、先日テレビを見ていましたら、白砂青松 100選に入っている静岡県の三保の松原が侵食がひどく、対策を考えているということを聞きました。 市長はそういうお話聞いておられましたか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 三保の松原の件については承知をしておりませんでした。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 建設課長は聞いていませんか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 私も三保の松原の件は存じ上げていませんけれども、日本各地で海岸侵 食が進んでおりまして、1年間に160ヘクタールの国土が狭くなっているというふうな状況でござ いまして、その侵食については全国的な問題かなと認識してございます。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 三保の松原といえば、私は写真でしか見たことはないのですけれども、す ばらしい富士山なんか見えたりするところだと伺っております。あそこが侵食云々というのであれば、 早急にどういうふうにしてやるかいろいろお聞きして、ぜひとも塩谷のほうの参考になればなと考え ておるのですけれども、いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 私のほうでも三保の松原のほうにつきましては存じ上げていないのでご ざいますが、この質問上にもありますように、新潟港の海岸の整備については参考にちょっと調べた わけでございますが、これにつきまして沖合のほうに海岸と平行に大型の離岸堤を1.6キロほど設置 しまして、その大型の離岸堤のほうに岸側から突堤を数本出して、それでそこに砂をとどめておくと いうふうな工法をとってございまして、このやり方は基本的には三日市の離岸堤と突堤と同じような 考えで進めておりますが、このような方法が参考になるのかなというふうなことで認識してございま す。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 実は、この後東京湾や新潟港海岸でも侵食防止工事を参考にして聞こうか なと思ったのですけれども、前もっていわれましたので、結構です。   それで、たわいもない私考えなのですけれども、例えばサンドバイパス方式で、荒川から玉砂利 持ってきて、それでその上に岩船からの砂を埋めているわけですけれども、あれまた爆弾低気圧でも ないし、これからまた冬になると絶対同じになるのではないかなと思いますけれども、どんなもので しょうか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 今年度の実績で申し上げますと、岩船港からのサンドバイパスで、土量 的に12万立方メートル、そしてまた荒川の下方掘削で1万5,000立方メートル、合わせて13万 5,000立方メートルのかなり多い土量がそこにサンドバイパスとして養浜事業に使われてございます。 しかしながら、海からのしけで、また沖合のほうに出るというふうな砂もありますので、そこら辺を とめるような、そういうふうな処置があれば砂が残っていくのかなというふうなことを考えてござい ます。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 私、建設のことはよくわからないですけれども、例えばさっき言った離岸 堤というのですか、そういうやつを海の中に埋めていって、それで玉砂利敷いて、その上に砂流せば、 ある程度は流れないと思うのですけれども、その辺いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 先ほども申し上げましたように、新潟の西港の、新潟西海岸と呼ばれて いますけれども、ここも荒川と塩谷海岸と同じような形で川のわきでございますよね、信濃川が運ん だ膨大な土砂です、この砂が海岸に堆積して、新潟の市街地が形成されているわけでございますけれ ども、これが年々やっぱり川からの供給が薄れてきて、海岸侵食が進んでございます。新潟西海岸は、 日本でも有数な海岸でございます。その海岸を県のほうで、昭和の初めころから整備していたのでご ざいますが、とてもなかなか容易ではないというようなことで、国が昭和61年から直轄事業で整備 を進めて、今国土交通省で整備してございます。この工事は非常に大がかりな工事でございまして、 先ほど申し上げましたように、沖合に大きな離岸堤を設置して、波打ち際から突堤を出すというふう な工法です。このような工法で、今議員言われるように、考え方は一緒だと思うのですけれども、こ のような工法をやればです、砂の流出というのは少なくなって、養浜が可能なのかなと思いますが、 なかなかそこの工事に至るまでは大幅な事業費がかかるし、年数もかかるかなというふうなことで認 識してございます。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) そこで、市長の私は出番だと思うのです。県でだめで、国に行けばどうに かなるのではないかと。例えば今の西港の話ですけれども、国が管轄してやっていると。ぜひ市長も 住民代表と国土交通省に直談判以外に私はないと思うのですけれども、その辺市長どういうふうに考 えていますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 勇気を持っていくことは非常に大切だと思うのでありますが、今建設課長申 し上げましたとおり、非常に大規模な工事になります。実はせんだっても新潟県の港湾協会の首長さ ん方と一緒に国のほうに行ってまいりました。そこの中でそれぞれの港湾が抱える悩みとかそういう もの、その中には当然その海岸侵食も含めてでありますけれども、そういうようなことをしっかりと お願いはしてくるのでありますが、全国津々浦々そういうふうな状況が数限りなくあるというのが実 態でございます。その中でぜひ岩船港を取り上げて、岩船港周辺の塩谷海岸も含めてです、絡めてお 願いしているものですから、そういうようなお話をしたときに、今課長申し上げました離岸堤に向け て、南防砂堤の突堤を今延ばしているわけでありますけれども、今年度もしっかりと予算をつけてい ただきました。そういう着実な形というのが絶対必要だと思っておりまして、一本もう既に離岸堤に 向かって長いのが出ているわけでありまして、比較的養浜に効果があったねという評価もいただいて おりますので、そこをきちんと進めていくことが今は何よりも得策かなというふうに思っております。   住民の代表の皆様方と直接直談判しないということではなくて、常にそういう形で日をあけずに お願いに上がっているということでご理解をいただければと思います。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ありがとうございます。国のほうの方も自分のうちに、例えば塩谷にうち があるなんて、大臣のうちここにあるのだよということになれば、恐らくすぐやってくれというふう に言うと思うのですけれども、いかんせん自分のことではないので、延び延び、延び延びになってい ると思うのですけれども、一日も早く解決して、塩谷の住民が安心な暮らしができるよう改めてお願 いしたいのですけれども、最後に一言お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然であります。大臣のご自宅があろうがなかろうが、国民の命の重さに変 わりはないわけでありますので、我が村上市民の命もひとしく大切でありますので、そのことはしっ かりと進めていきたいというふうに思っております。私もこれまで何回か風雨の激しい、冬期間も含 めてですけれども、塩谷海岸視察に同行させていただいたこともありますので、実態はよく承知をし ておりますので、そのことは実は国へ行きますと写真を見せながら、こんななのですよという話をし ながら見ていただいています。そうすると、非常にそれ実感的に、目から入った情報だけなのですけ れども、非常にその状況というのを理解をしてくれています。そのことについては今後も引き続きし っかりと取り組みたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) よろしくお願いして、1問目の質問を終わります。   続いて、2問目、旧神納中学校の体育館の屋根の改修について。ここは、現在高齢者の運動場所 として神納地区はもとより、村上、朝日、荒川地区の皆さんが利用して、暖房費も個人負担で健康増 進、親睦交流の場として有効に活用されております。私は、あそこの国道290号から見えるわけで すけれども、めったに通らないのですけれども、最近体育館の屋根が赤から青に変色していました。 あれ、塗ってくれたのかなと思って行ったら、全然赤さびでした。風が吹いてくると雨が漏ってきま す。このまま放置しておくと、例えばこれを壊すのだったら別ですけれども、このまま改修するとい うことになれば、現在今ですと、例えば500万かかるところをこのまま放置しておくと1,000万、 2,000万かかると思います。ご存じのように、あそこは高台にあるために、万が一水害あるいは津波 が来た場合にでも、岩船地区の皆さん、西神納地区の皆さん、神納地区の皆さんの大事な避難場所と して利用できると考えますが、いかがでございましょう。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 議員がおっしゃるように、あの施設は大事な施設だというふうに考 えておりますので、修繕、改修に向けて前向きに進めてまいりたいと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 前向きにという話は、大分前からそんな話していたみたいなのですけれど も、この旧神納地区だけではなく、我々委員会でこの前山北から荒川までずっと回りましたけれども、 どこの体育館もすごい雨漏りしているのです。お金ないからだとは思うのですけれども、何でもそう ですけれども、早目に修理しておくとそんなにいっぱいかからないと思うのですけれども、ぜひ小ま めに巡回して、早急にお願いできればななんて思っているのですけれども、いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 雨漏りにつきましては、随時点検に行っているのですが、状況によ って漏れる日と漏れない日があるようでございまして、その辺もう少し現場を確認して、雨漏りにつ いては早急に対応したいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ぜひお願いします。   それとです、おととい市長の報告で、朝日アリーナのビーチボール大会において、足を滑らせて 若い人がけがしたということで3万7,662円を支払っています。これは、若い人だからこのくらい でおさまるのですけれども、ゲートボールしているじいちゃん、ばあちゃんですと、骨折なんかする と後くっつかないと思うのです。そうすると、物すごい医療費がかかるわけです。だから、そういう ことのないようにひとつ早急にお願いしたいと思いますが、再三済みません。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 先ほども申し上げましたとおり、雨漏りにつきましては早急に確認 をして対処したいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) そういうことで早急に対応して、一刻も早く整備してもらいたいというこ とです。   次、3問目、1問目の活性化の件で神林支所長にお伺いします。活性化についてどう思いますか。 〇議長(三田敏秋君) 神林支所長。 〇神林支所長(鈴木芳晴君) 活性化についてでありますが、先ほど市長も申し上げたとおりでござ いますけれども、少し加えさせていただきますと、活性化とは人、物、情報がその地域を行き交うこ とだと思っております。また、神林地区に限ることではございませんけれども、時代の流れによって 社会のニーズも変化していくものだと思っておりますので、活性化の到達点というのはそれに伴いま して変化していくものだというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) すばらしい答弁ありがとうございました。   次、3の2番、まちづくり協議会の件ですけれども、今後とも市民の皆さんと市が一体となって、 車の車輪のごとく進めていってもらうことを望みますが、いかがですか、市長。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまでも村上市のまちづくりの方向性というのは一貫として、市民協働と いう形でやってまいりました。その中で、これまで市内全域に17の協議会をつくっていただきまし て、それぞれの地域の特性に合った形、その地域の課題に真っ正面から立ち向かっていただくという ような形で進めていきたいというふうに認識しておりますので、今後その方向性はそのまま進めてい く、これが我々が今選択していることなのだろうというふうに私は確信をしておりますので、そのよ うに進めさせていただきたいと思っています。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ありがとうございました。   続きまして、3番の神林地区で一番集客力のある道の駅の件でございますが、さっきの市長の答 弁ですと、今後何が必要なのかを検証して、あそこには未利用地あるのですよ、たしか。それを含め て将来を見据えた有効なプランの策定を指定管理者と関係機関とともに意見交換を行いながら進めて いくとのことですが、具体的にもう少し詳しくお伝え願えますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 神林道の駅は、私も何回かお邪魔をさせていただいている中において、非常 に利用者が多い、また物販の部分につきましても非常に、そこを運営されている皆様方も非常に元気 ありますし、そこに訪れる方、またそこに納めていらっしゃいます、要するに農家の皆様方です、そ れと非常によく連携がとれていて、非常に効率的に回っている施設だなというふうに感じております。 アクセスが今国道7号にタッチをいたしますので、そうすると多分あそこは相当今まで以上にです、 今でもいっぱい車とまっているのでありますが、ふえるのだろうなというようなことを私自身もイメ ージしております。そうすると、やっぱりあそこにある三角の未利用地、あそこはしっかりと活用し ていかなければならない、そのぐらいのキャパが必要になってくるのだろうなというふうに思ってい ますので、そこのところを具体的に詰めていきたい。施設の規模、また駐車場のボリューム、これに よって市がやる部分と国がやる部分といろいろ出てくるわけでありますので、その辺のすみ分けをし っかりしながらやっていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) 確かに未利用地、三角の未利用地ありますけれども、今度あの線が開通す れば、大型バスなど入り切らないくらい入ってくれば一番いいのですけれども、案外にぎわうと思う のです。そうした場合、あの未利用地というのはやっぱり従業員の駐車とか何かなると思いますけれ ども、その辺関係者とお話し合いしまして、なるべく早く駐車場は駐車場、その他何々するというこ とを早くしていただきたいのですけれども、お願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これから冬期間に向かいますので、その辺の交通量等については、今がター ゲットではなくて、いわゆるもう少し時期のいいときなのだろうと思いますので、この冬場からも含 めてそれをしっかり検証しながらです、実態を把握し、それに適切に対応していきたいというふうに 思っております。それこそ今後総合戦略の中でもインバウンド観光でありますとか、いろんな形での 取り組みが始まるわけでありますので、そうしたときにやっぱりそういう部分を担う、そういうイン フラの整備というのはしっかりとやっていきたいなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) ありがとうございました。   最後ですけれども、神林地区にはいろいろな観光資源が存在しています。神林地区にあることを 今後広くPRしていくことが重要であると考えますが、市長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それこそ自然であったり、歴史であったり、伝統であったり、いろんな意味 で神林地区にも多くの魅力的なものがあります。これを発信していくことは非常に大切であります。 それによって訪れていただける方がそこを目がけてくるという、その目的地になるような、そういう 観光資源として磨き上げることが必要だなというふうに思っておりまして、現在取り組んでおります フェイスブックでありますとか、ああいうものを通じてです、やはりああいうのはこれからの若い世 代も含めて有効な手段だと思いますので、広く発信をしていくこと、それと今回幾つかの取り組みを した中でマスコミを活用させていただいていますけれども、ここは非常に大きな宣伝効果を発揮する ことができるなというふうに思っておりますので、そこらをいろんな形で、いろんなものを動員しな がら魅力を発信していけるような仕組みを進めていきたいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) あそこにお幕場大池公園という大池あるのですけれども、今白鳥で、夜に なると真っ白になっているわけですけれども、あそこ我々の集落が毎月毎月掃除しているのです。例 えば春なると全員で草刈りから、もちろん草取り、草刈り、それと空き缶拾いとかやっているのです。 それで、今の時期になると、各区で日曜日に月1ですけれども、空き缶拾いなんかやっています。区 長からのお願いで、もう少し補助金を上げてくれということなのですけれども、いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) まさに〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕みずからの財産をしっか りと磨き上げていく、市民がみずからそれに取り組むという姿勢の全く顕著なあらわれだというふう に思っておりまして、市民協働のまちづくりの模範となるべき、やはり事業だというふうに今お聞き をしていて思いました。その辺のところにつきましては、先ほどお答えしましたとおり市と、行政と 市民の皆様方と、そういう形の中で、それを仲を取り持つまちづくり協議会、これらがしっかりと連 携をしながらやっていくと。当然そこには予算も伴いますので、そこのところにつきましては、今後 状況を検証しながらしっかりとして対応するべきところはしていくというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 川崎健二君。 〇12番(川崎健二君) この前秋だったと思いますけれども、まちづくり協議会の皆さんがあそこ にアヤメを植えたのです。この前私見に行ったら、大分きれいに青々となっていましたけれども、あ あいうのを昔は向こうの奥のほうにたくさんあったのですけれども、何がどうしたか知らないけれど も、みんな枯れてしまったのですけれども、今アヤメの咲くころ、またあそこで白鳥は帰るけれども、 来た皆さんの目をいやしてやりたいと、そんなふうに考えております。   珍しく長くなりました。これで私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで川崎健二君の一般質問を終わります。                                              〇議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時42分  散 会