平成27年村上市議会第4回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成27年12月7日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(23名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   三  田  敏  秋  君                                              〇欠席議員(1名)   21番   相  馬  エ  イ  君                                               〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長 鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     佐   藤   勝   則   君        税 務 課 長    加   藤   良   成 君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     建   部   昌   文   君        建 設 課 長    中   村 則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    米   山       聡   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君 教育委員会 勝   間   修   二   君        委  員  長        学校教育課長  遠   山   昭   一   君        生涯学習課長     永   田       満   君        補     佐        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は22名です。欠席の届け出のある者1名、遅参の届 け出のある者1名であります。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、3番、板垣千代子君、15番、小池晃君を指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(三田敏秋君) 日程第2、12月4日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は5名を予定しておりましたが、相馬エイ議員から本定例会を欠席する旨の届け 出がありましたので、本日の質問順を繰り上げて行うことといたしました。ご了承ください。   最初に、24番、山田勉君の一般質問を許します。   山田勉君。(拍手)           〔24番 山田 勉君登壇〕 〇24番(山田 勉君) おはようございます。鷲ヶ巣会の山田勉です。議長のお許しをいただきま したので、2項目について一般質問をさせていただきます。   1項目め、除雪対策・体制について。昨年は12月初めに大雪になり、除雪対応で担当課も業者 も区長さんも大変なご苦労がありました。道路の安全確保のための除雪だけでなく、高齢者や要支援 世帯への対応が求められています。除雪に係る市の対応について以下のとおり伺います。   @、問題解決のために何が必要か検討されていますか。また、昨年度の反省点や問題点を検討し たと思いますが、どの点がありましたか、検討内容について伺います。   A、住民からの苦情がないように、的確で安全な作業を行っていただきたいと思います。また、 ひとり暮らしの高齢者世帯や障がいのある方の対応が非常に困難をきわめている状況にあると思いま すが、このことについて市はどのように対策を考えているのか伺います。   2項目め、特別養護老人ホームの入居待機者を減らす対策について。@、特別養護老人ホームの 入所希望者の待機者人数が、平成27年8月1日現在523人いるとのことですが、市長はどのように 考え、いかにして困っている人を救済し、待機者を減らそうとお考えですか。   A、私の独自調査結果を申し上げるならば、この待機者523人、この数字の中には重複する部 分があります。また、自分の番になっても「うちはまだよいです」と断る人もかなりの人数がいると 聞き及んでいます。この施設はまだ使用しないが申し込みだけしている人を待機者として数えるので すか。また、順番が来ても利用しない待機者をそのまま優先順位を保たせるのですか。それとも、後 ろにつけるのですか。申し込みだけして優先順位を保ち続けさせるのは、本当に困っている人をいた ずらに困らせることになるのではないかと私は少し疑問に思いますが、市長はどのようにお考えか伺 います。   B、このまま放置しておけば、本当に困っていて今すぐにでも利用させたいという人々の救済に はならず、いたずらに待機者をふやすことになりかねません。そこで施設のあき状況についての情報 の開示をして、自分が希望する施設に入所できるまでのつなぎとして、例えば介護サービスを行って いる民間施設やNPO法人等を紹介するなど、他の施設を利用してもらってはいかがですが。現に今 この村上市に存在する介護福祉施設の定員を全て満たしてから初めて正規の待機者の数がわかると思 いますが、市長のお考えを伺います。   答弁の後、再質問させていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) おはようございます。それでは、山田議員の2項目の質問につきまして順次 お答えをいたします。   最初に1項目め、除雪対策・体制についての1点目、降雪時の高齢者や要支援世帯の対応と問題 点等の検討内容についてのお尋ねでございますが、本市では高齢者等除雪費援助事業によりまして、 おおむね65歳以上の高齢者単身世帯及び高齢者のみの世帯や、障害者手帳等の交付を受ける障がい 者単身世帯、障がい者のみ世帯等で、いずれも市民税非課税か均等割のみ課税世帯で老齢、病弱等に より除雪作業ができず、除雪の援助が受けられない除雪費用の調達が困難な方に対して、除雪作業員 の賃金補助として1回につき1万円を上限とし、年度内に3回まで支援を行っております。26年度 の支援件数は147件となっており、村上地区、荒川地区、神林地区、いずれもそれぞれ1件、朝日 地区86件、山北地区58件であります。また、この事業の除雪作業をしていただく事業者の登録も 行っており、現在17社の登録がありますが、除雪作業をしていただく方につきましては、事業者だ けでなく、家族や親戚の方を除く町内の方などに依頼することも可能といたしております。   次に、2点目、苦情がないように的確で安全な作業の実施と、ひとり暮らし高齢者世帯や障がい のある方への対策を考えているかとのお尋ねについてでございますが、道路除雪につきましては夜間、 早朝の降積雪状況の把握に努め、除雪車の的確な出動を行うなど、冬期間の幹線道路や生活道路の交 通の安全確保に努めてまいります。また、毎年12月1日号の市報及び民生委員の訪問活動により、 高齢者除雪費援助事業をお知らせするとともに、2月の高齢者見守り月間では2月1日号の市報によ り、除雪車が通った後はお互いさまの心で除雪支援につきまして、ご近所同士支え合いを呼びかけて おります。   次に、2項目め、特別養護老人ホームの入所待機者を減らす対策についての1点目、入所希望待 機者をどのように考え、いかにして救済し、減らそうと考えているかとのお尋ねについてであります が、平成27年10月1日現在の入所申込者は431人となっております。これは本年4月から特別養 護老人ホームの入所が原則要介護3以上となったことから、施設では要介護1、2の申込者が特例要 件に該当するかなど確認するため、要介護1、2の方の申し込みを本年9月までに新たにとり直し、 10月1日現在で報告をいただいた申込者数であります。なお、申し込みのとり直しが全て終わって いないことから、今後増加する可能性があるものであります。   入所希望者を減らす対策につきましては、第6期事業計画では、施設入所の必要性の高い人が入 所できる地域密着型特別養護老人ホーム2施設、58人分の整備や、在宅での生活を支える小規模多 機能型居宅介護2事業所、50人分。認知症対応型共同生活介護4ユニット、36人を計画いたしてお ります。また、平成25年に実施いたしました高齢者実態調査で56.6%の方が介護が必要になっても 自宅で暮らしたいと希望されております。しかし、やむを得ず施設への入所を希望する人も多くいる 中で、自宅での介護と施設への入所の両方が求められていることから、施設整備のほか在宅での生活 を支えることができるよう、各種事業につきましても実施してまいりたいと考えております。   次に、2点目、自分の番になっても断る人がいるが、申し込みだけしている人を待機者として数 えるか。また、利用しない待機者の優先順位はとのお尋ねについてでございますが、待機者数は1人 が複数の特別養護老人ホームに申し込みをしている場合は、名寄せして集計したものであります。ま た、入所の案内があっても入所されない人がいることにつきましては把握はしておりますが、申し込 みをしている人であれば対象となりますので、自分の番になっても断る人につきましても申し込みの 取り下げがない限り集計の対象となります。   次に、順番が来ても入所されない待機者でありますが、入所選定の基準につきましては、公平を 期すため、各特別養護老人ホームが設置する入所検討委員会において、入所申込者の現況により、在 宅生活が困難な重度要介護認定者のうち、入所の必要性の高い人を慎重に検討し、入所対象者を選定 をいたしております。入所の案内があっても入所されない人につきましては、その理由を調査把握し、 次の入所検討委員会においてその取り扱いを検討をいたしております。   次に、3点目、施設のあき情報を開示して、他の施設を利用してもらってはどうかとのお尋ねに ついてでありますが、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設のいわゆる介護 保険施設の入所者は、常に定員を満たしている状況にあります。したがいまして、市の窓口にご相談 に来られた方には、入所までしばらく時間がかかることをお伝えいたしております。その間居宅介護 サービスの利用につきまして、入所申込者やそのご家族の意向を伺いながら、市からご利用いただけ る居宅での介護サービスのメニューを提案させていただいておりますし、ケアマネジャーに連絡し、 検討してもらうなどの対応をいたしているところであります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 大変どうもありがとうございました。   1項目めの除雪対策・体制についてお伺いしますが、昨年はご存じのようにどさっと降ったと、 そのために大変だったわけですが、これの除雪の指令といいましょうか、山北から荒川のほうまでの 指令という形でどのぐらい、15センチ以上になってから初めて除雪対応するわけですが、どういう ふうな連絡をとって、どういうふうな指導をされているのですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) どのような指令というようなことでございますが、除雪のパトロールを 各地区業者さんのほうに委託してございます。業者さんのほうは朝方というイメージございますけれ ども、12時、深夜に除雪パトロールを行いまして、積雪深が車道であれば10センチでございます。 10センチ以上車道に積雪がある場合あるいは予想できる場合、その場合に出動の要請が入ります。 歩道もありますけれども、歩道につきましては出動基準は20センチというふうな積雪深です。その 場合が出動するというふうな基準になってございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 山北の山奥とか荒川のほうとはまた多少とも違うと思うのですが、時間的 にはパトロールやっているわけですから、時間は何時とは決まっていないのですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 雪の降雪状況とか気象状況によりまして、パトロールの時間帯というの は判断できるわけでございますが、おおむね雪が予想できる場合は12時、1時ころパトロールに出 動します。そのころに現地を確認して連絡しないと早朝の除雪には間に合わないものですから、その ような早い時期に、深夜と言ってもいいほどの時間帯にパトロールします。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 12時、1時にパトロールが回って、現にきょうは相当降るだろうと予測し た場合は、即各業者に連絡するのですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 何でも降っていないのに除雪要請というようなことはできないわけでご ざいますが、例えば警報が発生したというふうな場合は、あらかじめそういうふうな体制をとりまし て、雪が降ったらいつでも始動できるような、そういう体制はとってございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 除雪する業者は雪降ろうか降らないが予想しながら、そこに必ず待機させ るのですか、それとも天気予報を見てきょうは大丈夫だろうと思って、いない場合もあるのですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 天気予報を見て、明らかにあしたは雪降らないというふうな状況であれ ば、それなりの心構えで業者さんのほうは当たっております。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 山北から荒川まであるわけですが、実際問題は山北だったらどこどこ、ほ かだったらどこと、やっぱり電話するところは決まって、統括して一つでやっているのですか、それ とも各場所によって分けているのですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 基本的には地区ごとにパトロール体制をとってございます。ちなみに村 上地区でございますと、4ブロックに分けまして、そのパトロール体制をとっております。海岸端、 市街地あるいは山手、そういうふうな形でブロックごとに分けて瞬時に現地把握できるような体制を とってございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 朝日、山北、神林、荒川のほうはどういうふうにしているのですか、同じ ですか。2つブロック。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 各地区ともパトロールの班体制の数は異なりますけれども、同じように 業者さんのほうにパトロールを依頼して、それで出動するような形をとってございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これから前回を考えますと、どさっと降ったり、本当にどうしていいかわ からない現実に当たったわけですが、特に幅の狭い道路について雪のやり場がなくて、道路の除雪は あくまでも道路を優先に行っている。玄関先など個人の対応となっているが、近年は高齢者世帯の増 加に伴い、これらの雪の課題等も検討してもらいたいと思いますが、そういうお話はしていますか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 道路管理者の立場で申し上げますと、やはり道路を除雪しますと、玄関 先のほうに、避けるようにはなるべくしておりますけれども、わずかたまる場合もございます。それ につきましては、各家庭のほうで処理していただくというふうなお願いをしてございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 市長は現にどさっと降ると玄関の前というか、本当にいっぱいいっぱいに なって高齢者の方は本当に大変なのですが、そういう点は今後どんなふうに考えておりますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘のとおり自然相手なものですから、なかなか予測が困難な状況も あるということがありまして、例えば深夜、朝方にかけて急激に降ったりしたときなんかは、一生懸 命除雪には当たるのでありますけれども、やっぱり限られた資機材の中での対応になりますので、特 にいつになったら除雪来るのだというようなお叱りのご連絡をいただいたりとか、またせっかく除雪 をしたのだけれども、ちょこっと除雪の残しがあって玄関先にたった今除雪したのにまた置いていっ たというようなお話をよくお聞きすることがあります。しかしながら、これは市域全体、この広大な 面積の除雪に当たっているわけでありますので、若干タイムラグが生じることも万やむを得ない部分 があるなというふうに感じております。   先ほど申し上げましたとおり、確かに高齢化が進んでいる中ではありますけれども、地域のコミ ュニティとしてお隣同士でその辺を協力し合うというようなところにも、お力をおかりしなければな らないなというふうに思っておりますし、市としましてもできるだけそういうふうなことのない、き れいな除雪には心がけていくということは、これはそれぞれ業者さんとも常々除雪会議のときにもお 話をさせていただいているところでありますので、市全体として取り組んでいく、そういう市民の力 をお願いしなければならないことも想定しながら、対応をしていくことが大切だなというふうに思っ ております。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 雪おろしは1回につき1万、3回まで助成してくれるわけですが、こうい う場合も大きい岩みたいなのをドンとなった場合は、本当に隣近辺がたまたま出勤で、7時前後には 出てしまう。そうすると誰もいない。そうした場合はそういう面で助成の関係に、それも使ってよろ しいのですか。要するに雪おろしの3回までのそれをこっちのほうに雪のけしてくれという、そうい うことも可能ですか。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 高齢者の除雪、雪おろしについてでありますけれども、これは屋根 の雪おろしであります。そして屋根の雪をおろした、そのおろした雪の処理についても対象になりま すけれども、道路除雪してその余りが入り口といいますか、そういった部分の残った雪については対 象外ということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 本当に隣近辺、また私ども坂町地区でもある程度ひとり暮らしの人を優先 に、また困った人はどうのこうのということで初めに上げてもらって、役員の方みんな担当について 何とかして協力はしているのですが、大きい集落はそれなりにみんなそれなりに、ここのひとり暮ら しは、またここは誰々さんと分けるのですが、特に小さい集落なんかはなかなか人が少ないわけです から、そういう場面でも大変だなと思うのですが、何かそういうときは市のほうへ連絡すれば何とか なるものですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 個別の事案、それぞれお問い合わせいただくのはそれは差し支えないと思う のでありますけれども、果たしてそれがいただいたから速やかにそれが解消されるかというのはなか なか難しい状況だと思います。ただ、市民の皆さんのお気持ちを考えれば、確かにこういうふうにな っているのだよということでお困りの向きはあると思いますので、ご連絡はいただいても構わないと 思うのでありますが、ただ限られた人員と限られた資機材の中でやることでありますので、ぜひ地域 の皆さんにも今議員おっしゃられたとおり、ご協力をお願いしたいと思います。   それで確かにご高齢の方、そういう作業ができない方のところは非常に困難をきわめるわけであ りますけれども、ぜひ区長様にご連絡をいただきながら、区長様とともにその対応を少し今後も考え ていきたいと思います。現にそういうことがあるのは私も承知をしておりますので、何ともそこに手 が届かないというのが歯がゆい思いでありますので、何とか解消はしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) それと通勤通学の前に除雪を行ってもらいたいと思いますが、市道、県道、 特に子供たちが通る狭い道路については時間的には相当早目にやらないと、子供たちが通るとき大変 だと思うのですが、その点はどんなふうに考えていますか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 市の基準の時間帯を申し上げますと、私ども第1次路線から第4次路線 までの順位をつけてございまして、午前7時30分までに交通を確保するというふうなのが第1次路 線でございまして、第2次路線は第1次路線が終わった後入る路線でございまして、これもやはり7 時30分までというふうなことで指定してございます。通勤通学の時間帯となりますと、1次、2次 路線、これらが該当すると思いますが、皆様方の朝の時間にスムーズな交通確保できるように努めて いるところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 除雪する人は本当に大変だと思いますが、どうかひとつよろしくお願いし ます。   それから、屋根の雪おろしについて昨年は特に旧朝日村随分多かったみたいですが、今年度もや っぱり同じぐらいの予想を立てていますか。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 昨年は件数的に少なかったということでございまして、年間の予算 でありますけれども、300回分予算措置しております。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 雪おろしもことしはどのぐらい降るか、またそんなに降らないかわかりま せんが、どうかひとつお願いします。   それから、消雪パイプの管理はどのようになっているのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 消雪パイプにつきましては、降雪前に全て業者さんのほうに委託しまし て点検を行います。その後実際稼働するわけでございますが、支障ある場合は業者さんのほうに委託 して修理するというふうな対策でございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 管の古さもあるのでしょうけれども、中にはとんでもないところへはじい て、反対に言うと歩くところまで飛んでいるところも昨年は見受けられたのですが、今年度はそうい うことはないとは思いますが、完全にパトロールが回って、1回巡回されて間違いないというところ までいっているのですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 消雪パイプには小さいノズルがついてございまして、これが詰まる場合 がございます。そうしますと、穴の数が4つある穴が1つに集中しまして、いっぱい飛んでしまうと いう、そういうふうな現象が起きるわけでございますが、例えば毎日のように散水しているような状 況であれば、バランスよく水が出ます。しかしながら、しばらく消雪パイプを稼働しないで水を送水 した場合、やはりそこに砂が詰まったりとかそういう状況が起きて、通常よりも飛んでしまうという ふうな現象が起きます。それらは私どものほうへ連絡いただいた段階ですぐ修理するというふうな体 制をとってございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 特に配管の年数といいましょうか、水を出しっ放しにしているわけだが、 管自体がさびついて、そういうものは今年度は取りかえた部分はあるのですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) やはり老朽化しますと、ノズルが閉塞したりします。あるいはパイプも 巷間使っている場合さびて漏れたりする場合ございます。そういうふうな状況がある程度見込まれる、 あるいは状況が出ている、漏水しているような状況がある場合は、その都度それを修繕工事をして新 たなものに取りかえるなりして対応しているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 当然消雪パイプ必要とする場所も結構集落ではあると思うのですが、集落 からの消雪パイプの要望が各地区にはありますか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 各地区から毎年のように消雪パイプ新設してほしいというふうな要望を 受けてございますが、村上地区市街地を例に挙げて申し上げますと、海からの海水が地下水のほうに 入り込むというふうな塩水化現象というふうな現象が近年発生をしておりまして、これ以上地下水を 消雪パイプでくみ上げますと、さらにそれが進行するというふうな懸念もあるものですから、そこら 辺の状況を見ながら、消雪井戸の掘削をする考えを持ってございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 大体何カ所ぐらいそういう要望がありますか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 各地区ごとどの程度あるかというふうなところの把握はしてございませ んけれども、村上市街地では今年度2カ所ほど消雪パイプを設置してほしいというふうな要望を受け ております。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 反対に消雪パイプしているところはきれいになるのですけれども、その前 に消雪パイプも何もないところは、去年でしたか、ガタガタ道で凍ってしまって、車もスムーズに真 っすぐ行かないところが何カ所か見受けられたわけですが、ああいう場合は対応できないものですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 議員のおっしゃるのは、恐らく暖寒の差で暖かくなれば雪解けます。圧 雪している状態で雪解けますと、ぐちゃぐちゃになるわけでございますが、翌日冷えまして気温が下 がりますと、それが凍ってしまってガタガタになってしまうというふうな,非常に走行状態が悪くな るというふうな状況かと思いますが、それらにつきましても私ども気候の状況、ちょっと考えまして、 明日凍るようであれば、前日のうちに雪のやわらかいうちに除去するなどの対応はとらせてもらって いるところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 本当に凍ってしまうと、もう幾ら除雪車が来ても全然動かないという現実 が続くのですが、その対策というのは氷を割るしかないのかなと思ったり、何かいい方法はないのか なと思ったり考えるのですが、そういうようなことはできませんね。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 一回凍ってしまった雪、なかなか大変でございますが、凍っている状態 でも除雪車で剥ぐ場合もございます。あるいはぬめった状態のと言いますけれども、ちょっと寒が和 らいで雪がやわらかくなった段階の状況を見計らって、一斉に圧雪剥ぎをするというふうな体制もと ってございます。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今年度はどういうふうな方法になるかわかりませんが、今の万全の対策で ございますから、雪に関しては心配にないと思いますが、どうぞよろしくお願いします。   それでは、2項目めの特別養護老人ホームの入所待機者を減らす対策についてお伺いします。市 長が何カ所かできるので、その分減るということでお話ございました。反対につなぎとして先ほど私 質問したように各業者またNPOあたりに何日間置いて、それであいたときすぐそこへ横流しといい ますか、そっちのほうへ移させる。そうすることに待機者はそんなにいなくなるのではないかなと思 いますが、どんなものでしょうか。市長。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在市に設置をしております介護福祉施設につきましては、常に定員が満室 の状態であります。ですから、待機をされている方々が居宅で介護を受けなければならない状況があ るというふうになっています。あとは各施設のショート利用とかそういうものにつきましては、その 都度ご相談をいただいて、それぞれ施設に入所されるまでの間、こういう居宅でのメニューがありま すので、これを使ってその間お過ごしをいただいたらどうでしょうかというご提案を差し上げており ますので、施設は今飽和状態でありますので、それの補完する介護サービス、これをお知らせをしな がらそれをご利用いただいているというのが状況であります。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これからまだまだふえるとは思いますが、ちょっとお伺いしたいのですが、 ケアマネジャー、ヘルパーといいますか、今現実に次から次、施設ができるわけですが、村上市全体 でどのぐらいのヘルパーの資格を持っている人、またケアマネの方がいらっしゃるものですか。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) ケアマネジャーでありますけれども、市内で55人であります。そ れから、ヘルパーさんでありますけれども、145名というふうに聞いております。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今人数大体聞かせてもらいましたけれども、この人数は現に働いている人 ですか、それともそのほか待機しているというか、資格は持っているけれども、仕事をしていないと か。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 現に働いている方、臨時さんも含めての方であります。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 恐らくそれ以上の方が資格を持って現に取得している方もいらっしゃるか もしれませんけれども、これで村上市は今55人と145人とヘルパーがいるということですが、これ で何とか、要するにヘルパーの人が足りないとかケアマネの人が足りないとか、そういうことはあり ませんか。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) ケアマネジャーさんについては、介護サービスを利用するとき、計 画を立てる人でありまして、それからヘルパーさんについては自宅訪問して訪問介護をされる方であ ります。こういう方につきまして、今現在ケアマネジャーさんについてはふえてきているというふう なお話も聞いておりますし、ヘルパーさんについてはそんなに足りないというふうなことは聞いてお りません。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 私ちょっとよくわからないのですが、ケアマネというのはその場で試験を 受けてとるわけではなくて、何年間実務経験とかやっぱりあるのでしょうね。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 大変済みません。把握しておりません。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) これから3カ所でしたか、市長、施設がふえることによってそれを少しで も減らすことができるということですが、これはやっぱり今年度3カ所で大体場所的にはどことどこ とどこというのわかりますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 介護保険事業に従事する介護保険従事者の総体的な数がなかなか、ケアマネ さん、ヘルパーさんも含めていろんな形で少ないという状況がある中で、市としてはしっかりとそう いう人材の確保にも努めていかなければならないというふうに考えておりまして、先ほど申し上げま したとおり、施設で対応しなければならない部分、それと居宅で対応しなければならない部分、 56.6%の方々が介護を要するようになったとしても自宅で暮らしたいという思いもありますから、今 後2020年老年人口のピークというふうな捉え方を今しているわけでありますけれども、それに向け てどういう施設整備をしていくのかということで、今回募集しましたところを含めまして、神林地区、 山北地区という形で、これから整備をしていきたいというふうに考えておりますけれども、いずれに しましても、村上市全体の必要数に対する施設の整備、これが人口の動態が変化することによって、 施設の必要量が変わるわけでありますから、それは現在の介護保険事業計画の中でしっかり位置づけ て今後次の介護保険事業計画の中でそれを反映する形で今後の計画に持っていきたいというふうに考 えております。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今人口だんだん減っているわけですから、当然やっぱり何年後には施設も そんなに要らなくなると思いますけれども、今現在は上り調子なので、計画的には大体今何カ所かふ やす。その後もやっぱり増やしながら対応しながら何年後には減るのだという考えで、それ以上ふや さないという形をとるのですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今施設を整備しまして、それを何年後には要らないよという形で、それを壊 すわけにはいかないわけであります。その状態が現に今東京都あたりですとそういう状況で、施設は あるのだけれども、入る人がいなくなってきているという状況が現にあらわれているわけですから、 それと同じ状況を我が村上市の中にそういう状態にしたときに、果たしてそれで有効な介護保険福祉 施設の整備事業かというのがあるわけですから〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕、ですか ら次の介護保険事業計画に向けて施設整備のあり方も今後含めて検討していくということであります。   それとあわせまして、当然ながら健康寿命を延ばすということになれば、施設で介護をするのも 必要ですけれども、56.6%の方々が自宅で暮らしたいと思っているわけでありますから、その半数を 超える皆さん方のお気持ちにもしっかりと応えるためには施設整備のみに傾倒するのではなくて、い ろんな形での介護保険のサービスを提供していかなければならないと考えています。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 今村上市でそういう状態で、反対に県外というか地方から年配、年とった からできれば村上市の施設を利用して最後は村上市でという考えも、やっぱりある人もいるかもしれ ませんが、この件に対してはどういう考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 村上市を魅力的に思っていただいてここで暮らしたいと思っていただくこと は本当にありがたいことだなと思います。その際に、暮らす形態を施設でということになるとこれは また別な話になってくると思います。当然施設整備をすることによって介護従事者の確保も図らなけ ればならないわけでありまして、施設にそうやってどんどん、どんどん来ていただいて、それを埋め ることが我が村上市がこれから10年後、20年後、30年後を目指していく姿なのかなというふうな ことを考えたときに、私はそういうふうには思っておりませんので、それも一つの方策としては検討 する余地あるかもしれませんけれども、今後の村上市の介護保険事業計画の中でその件について、積 極的に位置づけるということはないのかなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 山田勉君。 〇24番(山田 勉君) 本当に市長のすばらしい答弁がもらえましたし、また担当課長からもいろ いろとご指導ありました。どうかすばらしい村上市にしてほしいと思いますが、私の一般質問はこれ で終わりたいと思います。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで山田勉君の一般質問を終わります。   午前10時55分まで休憩します。           午前10時44分  休 憩                                                        午前10時55分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、20番、佐藤重陽君の一般質問を許します。   佐藤重陽君。           〔20番 佐藤重陽君登壇〕 〇20番(佐藤重陽君) 高志会の佐藤重陽でございます。私の一般質問を始めさせていただきます。   私の一般質問は、今市も一生懸命取り組んでおります人口減少を食いとめることについてという ことでございます。国の「まち・ひと・しごと創生法」を受け、村上市が取り組み策定していた「村 上市総合戦略」・「村上市人口ビジョン」の案が完成し、議会や地区区長会の研修等で担当課より説 明をいただきました。短期間の中で大変な作業となったであろうことは察しがつきます。作成した今 後5年間の村上市の行動計画について国の了解を得て事業化することにより、村上市の人口減少に歯 どめをかけようとするものだと理解しています。   現状の把握と分析をもとにポイントを絞り、政策理念を掲げ、方向性を導き出し、施策を決定し、 事業化に結びつけていく。村上市総合戦略に記述された内容は、今までにも言葉や表現を変えて取り 組まれてきたことのような気がしますし、効果が見られなかった取り組みもあったものと考えます。 それらのことも考察し、次のことについて市長にお伺いします。   @、市内既存企業・産業への支援に係る取り組みで、市が力を入れる施策には何があると考える のかお尋ねします。   A、観光を軸とした交流人口の拡大を目指すためには、受け皿となる資源の整備が必要と考えま すが、市が力を入れる施策には何があるのかお尋ねします。   B、若者が定住し、結婚するために行政が手伝えることは何があると考えるかお尋ねします。   C、子育てする上で行政が大きくかかわり、力を入れて支援できることは何があると考えるかお 尋ねします。   D、移住・定住の促進を図る上で行政が大きくかかわり、手伝うことのできる施策にはどのよう なことがあると考えるかお尋ねします。   E、村上市総合戦略の副題を「住んでよいまち訪ねてよいまち村上市」としてはどうですか。村 上市の目指すまちづくりが一目瞭然と思いますが、市長のお考えをお聞かせください。   以上でございます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、佐藤議員の質問につきまして順次お答えをいたします。   人口減少を食いとめることについての1点目、市内既存企業・産業への支援に係る取り組みで市 が力を入れる施策には何があるかとのお尋ねについてでございますが、市内の多くの企業が中小企業 であります。中小企業に対する施策を総合的に推進するため、今年度中に中小企業の振興に関する基 本理念を定めた「中小企業振興基本条例」を制定する予定であります。条例制定とあわせた支援策と いたしましては、今年度実施した村上市内企業実態調査の結果に基づき、地域の特色ある産業資源を 生かした製品開発や品種改良、販路拡大、創業等の取り組みに対して支援を行うなど、総合的な産業 支援策である産業支援プログラムを来年度から実施してまいります。また、伝統的工芸品に指定され ております村上木彫堆朱につきましては、堆朱のまち推進事業により、生産拡大と担い手の育成に向 けて支援を行ってまいりたいと考えております。農林水産業におきましては、新規就農やその他補助 事業を活用し、個別経営の支援を行っておりますが、伝統や地域性を生かす6次産業化にも積極的に 支援を行ってまいりたいと考えております。   次に、2点目、交流人口の拡大を目指すために受け皿となる資源の整備で市が力を入れる施策に は何があるかとのお尋ねについてでございますが、本市は笹川流れを初めとする海、山、川の自然景 観に、魅力ある観光資源としての瀬波温泉、歴史的価値のある城跡、寺社、街道筋や町屋など多くの 資源に恵まれております。これら観光の受け皿となる資源の整備につきましては、観光施設としまし てイヨボヤ会館、おしゃぎり会館、まいづる公園、各道の駅などを整備するとともに、観光案内のた め村上駅前観光案内所や観光案内看板を設置してまいりました。また、公衆トイレにつきましても、 観光の拠点ごとに設置しており、今年度中には瀬波温泉に公衆トイレを建設いたします。しかしなが ら、村上市街地では町屋でのイベントなどにより観光客がふえており、公衆トイレが不足していると の声を多く聞いておりますので、整備に力を入れていく必要があると考えております。   次に、3点目、若者が定住し、結婚するために行政が手伝えることは何があるかとのお尋ねにつ いてでございますが、若者が定住するためには雇用の場の確保が第一と考え、またその中で結婚する ためのお手伝いという視点に立ちますと、入り口といたしまして若者の出会いの場の提供のため、婚 活支援事業交付金に取り組んでおります。   次に、4点目、子育てする上で行政が大きくかかわり、力を入れて支援できることは何があるか とのお尋ねについてでございますが、子育て支援に関する住民ニーズを正確に把握し、地域の特性に 合わせた子育て支援を総合的に推進するため、子供が心身ともに健やかに成長できる環境を整備する とともに、家庭、地域、学校等が共同し、それぞれの役割を果たして子供と大人がともに育つまちを 目指し、昨年度「村上市子ども・子育て支援事業計画及び村上市次世代育成支援行動計画」を策定い たしました。今後子供の最善の利益の実現のために、教育・保育の質を担保しながら、各種事業の推 進に努めてまいりたいと考えております。具体的には、地域の子育て支援の総合的なコーディネート と子育て家庭へのきめ細かな対応として、さまざまな子育て支援施策の情報提供を図ってまいります。 また、子育て支援センター等地域での育児支援につきましては、育児に携わる親が孤独な育児に陥ら ず、社会とのつながりが実感できる環境を整え、地域ぐるみで子育て支援を充実させることによる、 地域の子育て力の向上を図ってまいります。さらに、保育環境の充実につきましては、近年特に入園 希望の多い3歳未満の乳幼児の受け入れ態勢の検討と、混合保育解消のため、保育園の統廃合等、施 設整備を計画的に行ってまいります。子育て世帯の経済的負担の軽減策といたしましては、市民が安 心して子供を産み育てやすい環境を整備するため、多子世帯への子育て支援策として、年齢に制限な く、3人以上の子を現に養育している世帯に対し、第3子以降の保育料の無償化を含めた軽減を来年 度から実施いたします。また、妊産婦や乳幼児への支援に加え、魅力的な子育て情報の提供や不妊治 療費助成の拡大に努めるとともに、子供の医療費負担の軽減につきましては、子供の健全な育成を図 り、子育てを支援する観点から県とも連携し、引き続き拡充できるよう検討を行ってまいります。   次に、5点目、移住・定住の促進を図る上で行政が大きくかかわることができる施策はどのよう なことがあるかとのお尋ねについてでございますが、施策といたしましては、生活の場の確保、そし てその生活を支える雇用の場の確保の支援が有効と考えております。しかしながら、移住してこられ る方は新たなライフスタイル、安全・安心して暮らせる環境、豊かな自然等、それぞれの目的や理由 などがありますので、きっかけづくりにつながるような幅広い施策を展開していく必要があると考え ております。   次に、6点目、村上総合戦略の副題を、「住んでよいまち訪ねてよいまち村上市」としてはどう かとのお尋ねについてでございますが、議員がご提案されている住んでよいまちこそが訪ねてよいま ちであるという考え方につきましては、私も同感であります。そのためにも本市で暮らす私たち一人 ひとりが幸せを感じ、誇りを持てるまちをつくり上げることが重要と考えておりますので、現在のと ころ村上市総合戦略に副題を設けることは考えておりませんが、その考え方につきましては第2次村 上市総合計画の策定の中でも議論してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ご答弁るるありがとうございます。   1点目でございますが、市内既存企業、産業への支援に係る取り組みということで市長からご答 弁いただきました。大変力強い答弁かなと私感じております。ただ、その中でやはり非常に気になる のが既存企業というのは確かに市内の中小零細商工業を初め、現在も工業団地に営業しております誘 致企業なども、地元の企業として当然考えていくべきなのだろうなというふうに思っているわけであ ります。そういう中でこの定例会でもたしか少し触れるような質問があったような気もしますし、私 も過去に2度ほど、坪根の工業団地におりますジャムコまたはジャムコにかかわる関連する会社が近 隣の胎内市の県の中核工業団地に移転した問題などは、やはり我々村上市で生活する人間にとって、 そして村上で雇用を求める若い人たちにとって、なかなか企業は企業としての努力、考え方の中でや むなく移転ということもあったのでしょうが、非常に残念でならないなという思いが今も私の中では あるわけであります。その辺のところの気持ちを市長からも少し私と共有できるものかどうかお聞か せ願いたいなというふうに思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然坪根の工業団地、ぜひ村上市の雇用の場の確保のためにということで誘 致をさせていただいて、そこで操業していただいている皆さんでありますので、これはしっかりと、 市が用意した団地に入っていただくというメリット、これがなければなかなか大変ですので、しっか りと就任後も何回か足を運びまして、そんなお話をさせていただいております。今後も引き続き将来 性のある見通しの非常に明るい産業分野でありますので、新潟県そのものが航空機産業のベースだと いうことを最近知事も新潟市長も言い始めておりますので、その本家は村上であるという考え方でこ れからも取り組んでいくということを、せんだっても新潟ジャムコの社長さんのほうにお話をさせて いただきました。非常にお互いに信頼関係を強くさせていただいているなというふうに思っておりま す。   そんな中で、現在広がっていく中で用地を求めて外に出ざるを得なかった、これは我が村上市が そういう場所を用意してこなかったということ、これに尽きるのだと思いますので、そういうご不便 をおかけしないようにこれから村上市はしっかりと取り組んでいく必要がある。それをすることによ って雇用の場も広がっていくのだろうと思っておりますので、その辺は多分議員と同様の考え方に立 っているのだろうというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   私も本当に市長の言われるとおり、そう思っておりますし、また今胎内市へ行ったジャムコ初め 関連する会社が出て行ってしまったことはもうしようがないさということでなくて、工業団地の拡張 自体はやはり考えなくてはいけないのだろうと、実際に胎内市に行った企業にしても、本来やはり村 上の工業団地を中心に拡張されるほうが企業としての効率、また人としての効率なんかも非常にいい 面が、お互いに村上市にとっても企業にとってもあるのだろうなというふうに思っているので、ぜひ ともこの後もできたら、特に商工観光課長、お願いしたいのでありますが、常に地元の企業、工業団 地の進出企業を初め、そういう企業と行政との関係というのでしょうか、常に密にしておくことが大 事なのだろうなと。相手が今何を考えているのか、どういう要望があるのか、そんなことを常にアン テナを張ることが大事なのだろうなというふうに思います。その上で市長が先頭になって指揮をとら なければいけないのだろうというふうに思うわけであります。課長、その辺いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今議員のほうから胎内に行ったのが残念だというお話なのですけれども、特 段本社機能が移ったわけではありませんので、全く別な仕組みとして新たにこさえたわけであります ので、その辺は誤解をなさらないようにしていただきたいと思います。   いずれにしまして、私早々に本社のほうにも行ってまいりましたし、地元の皆さん方ともいろい ろと話をしていますし、ジャムコさんの関連企業以外の皆さんのところにも足を運ばせていただいて おりますので、その辺のところはしっかりと信頼関係を築き、また情報の共有も十二分に図られてい るのではなかろうかなというふうに思っておりますので、その辺のご心配の向きは必要ないのかなと いうふうに思っておりますけれども、関連で課長のほうから発言があるようでしたらお願いします。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 今ほど市長申し上げたとおりでございますけれども、積極的に企業 訪問をしまして、情報を収集をしてまいりたいと思いますし、企業が一体どういうような支援策を欲 しているのかということについても随時確認してまいりたいというふうに考えておりますし、そうい ったことにも対応できるようにしてまいりたいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   言われるとおりでございますし、私も本社機能が移ったわけでなく、ただ心配なのは今後工業用 地を拡張したいというときの対応を、この村上市の工業団地の中では限界がある、これがわかってい るわけでありますので、先々をというのでしょうか、市としても考えておかなければいけないのだろ うなというところが気になってお尋ねしたような次第であります。   そして私2点目に今度行きます。観光のことを軸として滞留人口、交流人口、村上市の人口をふ やしていくべきなのではないかということ、そしてそれがある意味では市外、県外の方々への村上の よさを知っていただき、そしてこの村上に移住すること、またIターン、Uターン的な発想が出てく るのかなと。やっぱり村上に行ってみよう、やっぱり村上に戻りたい、そういうものを外に示す一つ の方法として観光を大切に育てることも大切なのかなというふうに考えているわけであります。そう いう意味で資源の受け皿整備ということで、市長のほうからイヨボヤ会館の整備、例えば道の駅の整 備、トイレの整備、改修、そういうことでお話をいただきました。私もそのとおりだと思っておりま す。そして私も観光地としてのトイレとしては非常にお粗末な部分があるのかなと。瀬波温泉のこと で二度、三度と質問させていただいたりしたこともありました。それらのことについてもやはり大切 な観光の資源として必要なものだということで今行政が取り組んでくださっているので、非常に安心 しているのですが、大事なのはやはり先ほどこの5地区についてはどこも資源になり得るものを抱え ているわけであります。そういうことでトイレの配置と1日、2日で村上市内を楽しんでいただくよ うな観光ルートについても、やはりバスまたは個人で来られる方、その辺の対応を含めて相手の要望、 要望というのは個人かまたは大型観光バスでの移動なのか、そういうことを捉えた観光ルートの村上 としてのやはりPR、提案を今まで以上にしなくてはいけないのではないかなというふうに考えてい るのでありますが、いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 観光という大きなカテゴリーの中で考えると、いろんな物事があって、やっ ぱりハード的なアプローチもあるでしょうし、ソフトウエアとしてアプローチもある。その中に核に なるのがせんだってもお話を申し上げましたが、人、これを中心にして村上のイメージをしっかりと 肌で感じてもらうための体制をつくる。そのためにはトイレも一つのハードウエアの整備というふう に捉えています。   あとこっちからメニューとして仕掛ける観光周遊ルート、これも非常に大切だということで、幾 つかそういうものを提案をさせていただきたいというような取り組みはこれまでも進めてきたわけで ありますけれども、さらには合併後の幾つかのものを線で結んでいくというふうな形、これ非常にこ れまでも民間のNPOのグリーンツーリズムの皆さんですとか、そういう形でお取り組みをされてい ますので、そんなところが伸びていっていただけることがいいのかなというふうに思っているものと、 あとは村上を選択していただいた方々が、新たに自分たちがそういうところを歩きながらつくり上げ ていくという、こういう魅力も多分あるのだろうなというふうに思いますので、いろんな切り口を総 合的に導入をしながら、全体的にそういう観光の資源のボトムアップを図っていくことが、これから の村上市の観光を切り口にしたときのメニューづくりかなというふうに思っています。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ありがとうございます。   あと、もう一点です。これ賛否両論あるようで、私には実は厳しい意見ばかり来ているのですが、 それでも私はこの間の市長の答弁を聞いて、いややってよかったし、まず種まきなのだという考え方 で私は了解しているつもりなのですが、実はせんだって10月1日から31日まで開催された新潟村 上フェア・イン・表参道についてでありますが、これなんかも大切な村上を紹介する機会であり、き っかけづくりの仕事としては種まきというのですか、そういう意味で私は大事なことなのだろうとい うふうに思っているのであります。ところが、なかなか逆に村上に関係する方、村上の方々が訪ねた 限りでは余り、村上にかかわる人には評判がよくないというか、非常に不満めいた、あれが村上か、 あんなことで村上のPRになるのかと、いろいろなご意見、逆に私のところにも届いたのであります。 このたびの一般質問の中でもどなたかちょっと話が出ていたようでありますが。   ただ、私は仕掛けづくりとしてはまた種まきとしてはこれは仕方のないことであるし、市長から 言われた答弁だと、たしか1,800万ぐらいの費用をかけて6,000万以上の効果があったのではない かなというふうな答弁があったと。広告的なことを考えたときにはそれぐらいの宣伝費、6,000万円 以上の効果があったのではないだろうかと、こういうことでありましたので、私はやっぱりそういう 考え方は必要だし、そういう仕掛けはこれからもしていかなければいけないのだろうなと。ただ、村 上にかかわる方々にとっては、逆に自分たちの村上の紹介のされ方が不満で、例えば県のネスパスみ たいな拠点施設を村上も設けるべきだと、こう言いたいのかなと。そこまでは言っていないのですが、 ただ村上市単独でそういうことをするには限界があるわけで、今回みたいなやり方がだからよかった のではないかな。逆に言えば今の村上の形でやるには1カ所に固定するよりは、今回みたいな形を今 度新たな方法で、今回とまた違った意味での仕掛けをしていけばいいのだろうかなというふうにも思 うのですが、いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今回の表参道でやった村上カフェについては、ターゲットそのものが今まで の物産型の観光アピールのそういうメニューと違うということだったので、そういうふうな形で、今 までの形と比較をされると全然体裁が違うので、そういうお考えもあろうかと思いますけれども、少 なからず1,800万の事業費で広告料に換算すると6,000万という形でありました。いろんな形でメ ディアに乗っけることができたので、非常にPR効果というのは、経費で見ると6,000万ですけど も、さらにそれ以上のものを、特にSNS関係の情報提供の部分については大きかったかなというふ うに思っています。ですから、これは一つの切り口としてそういうターゲットを次の時代、村上を訪 れていただける中高年齢層になったときにおいでをいただける方々に、村上をイメージづけるという 意味での若い世代を対象にしたということだったので、こういうメニューも多分あるのだと思います。 現在東京都内におきましても、いろんな形で村上の伝統工芸品ですとかそういうもののPRをする場 所は幾つもあります。私も10月に村上カフェ行ったときにも既に開催をされていたもの等いろいろ あったりするわけであります。そういういろんな方法で展開していくことが大切でありますので、一 つに固定することなくいろんなメニュー出しをしていくことがきっと大切なのだろうなというふうに 思っております。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 全くそうですね、そのとおりだと私も思います。そういう中で今後も継続 的な事業として形を変えて種を変えてやっていただきたいなというふうに思いますので、よろしくお 願いします。   続いて、若者定住というところでありますが、今回の総合戦略の中でだったか、市長が言われた ように大切なのは若い人にとっては雇用の場と出会いの場なのだということで、そのとおりだと思う のです。その中で私はもう少しその中に企業の皆さんにも入っていただけるような、そういうものの 進め方をしたほうがいいのではないかなと。確かに私総合戦略の中で説明のときだったか何か聞いた ときに、個人の問題であり、また企業に配慮して余り企業に対しての働きかけはしないと言ったか、 ちょっと表現違ったかもしれませんけれども、配慮して気を使っているのですよというお話がありま したが、企業に長く定着する一つの考え方の中で、やはり勤めてくれる若い人たちに定着してもらう と、この村上に定着するためにはやはり一つには結婚であり、自分たちが家庭を持つことによって本 当の意味での根っこが村上に張りつくのだろうなというふうに思うのです。そう考えたときに企業に 無理やり何人出しなさい、お見合いの場を持つから出してくださいなんていうことではなくて、もっ と企業そのものにそういうことに会議の席やら、若い人たちの今後を考えたときの企業の皆さん、産 業にかかわる皆さんたちの声もまぜた中で一緒になって、雇用の場があって、そこで出会いの場がつ くれるようなことを、行政だけが一生懸命企画しても難しいと思うので、やはりここは地元の企業の 皆さんや産業の中心にかかわる皆さんにも出ていただいて、一緒になって方法だとかを考える必要が あるのではないかなと、考えることによってまた少し違った取り組みができるのではないかなという ふうに思っているのですが、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 実は村上市内にあります企業の皆さんは、いろいろな形で人材を確保するた めにいろんなところに出ていっています。なかなか地元だけでは雇用を100%充足させることができ ないという事情もあるようであります。そういう意味合いから考えると、そういう人材をしっかりと 村上に定着をさせるためには企業との連携をしながら、そういうふうな若者が定着できるような施策、 これは婚活のみだけではありませんけれども、いろんな形のものというのは大切だなというふうに思 っております。機会を捉えていろんな場面でそんなお話もさせていただいたり、情報の提供はさせて いただいていると思いますけれども、今以上にしっかりとその辺の連携が図れるような形で取り組ん でいける、そういうメニュー出しをしていくのも一つの手かなというふうに、今聞いていて考えまし たので、機会を捉えて積極的に取り組みたい。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ぜひともお願いしたいと思います。企業にとっても本当に自分のところの 会社に優秀な社員がずっと残ってくれるという、そういう環境をつくれるのであれば、決して悪いこ とではないと思うので、事業所、企業また個人に対する情報の保護条例の問題とかいろいろあります が、そういうことを余り意識するのではなくて、もっとオープンな形でのやはり企業、産業と行政の 間でのこれからの課題としての若い人たちの定着のために、また若い人たちが結ばれるためにという ことを相談することがあってもいいのではないかなというふうに思うので、ぜひお願いしたいなとい うふうに思います。   続いて、子育てする上で今度行政が大きくかかわり、力を入れて支援できることが、まいたびい ろんな手法について皆さんから議会のたびに質問があり、行政側もいろいろ考えているのよくわかり ます。私も子育て支援イコールまず保育の環境の整備、そして未満児の受け入れ態勢に万全に期す、 そんなようなことを何度かお願いし、またそれにしてもマンパワーだということもあって、保育にか かわる方々、保育を受ける子供たちもそうですが、保育にかかわる方々の環境改善も考えていく必要 があるのではないかということを何度かお話させていただいてきました。そんなことについても行政 で一生懸命取り組んでいるようでありますので、まず我々でできることをしながら、頑張っていって いただきたいというふうに思うわけでありますが、子育て支援の中でやはり毎回毎回出てくる中に少 子高齢化、定住人口の拡大を図るためには、やはり待機児童というのをなくさなくてはいけないと。 そして待機児童というのが、今4歳以降の子供さんもそうですが、やはり3歳児未満の子も本当に待 機児童と同じ状態に考えて見ていかないと、満足のいく子育て環境の整備ということにはならないと 思うのであります。市長からもそれらについて整備していかなければいけない、また保育園の統合新 設も考えていかなければいけないということもありましたが、そのとおりでありまして、その中でも 私は今方法として考えなければいけないのは、荒川なんか特にそうらしいのでありますが、新しい保 育園ということもあり、人気もあり、なかなか入るのに思うように、定員の問題で入れない状態もあ るような話を聞くのでありますが、その辺についてその実態というのは今どうなっているのでありま すか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) あらかわ保育園のほう、定員が200人でございます。それで現在200 人の定員を若干超えておるような状況でありますが、ただ現在まだ入園希望ありますけれども、お待 ちいただいている方がまだ十数名実はおられるというような話を聞いております。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) そういう意味ではやはり新設保育園、初めての公設民営型でありますけれ ども、住民の皆さん、市民の皆さんの評価は高いということでありますし、偏ることは確かに困るの ですけれども、やはりそれは先ほども言いましたマンパワーということもありますけれども、200の 定員を必要度、必要な地域、山辺里保育園なんかも前そうだったようであります、今も多少そういう ところがあるのでしょうけれども、やはり状況を見た中での定員増なども考えていく必要があるので はないかと。例えばここの保育園は定員を超えていると、こっちは悪いけれども、定員少ないから少 しでもそっちヘ移して調整しようと、それも大切なことかもしれませんけれども、やはりなぜその保 育園がいいかと、私前に一度山辺里保育園のときだったか相談に行ったのですが、保育園に200メ ートルぐらいの距離に住んでいながら、第二保育園にやってくれないかと、山辺里保育園が定員いっ ぱいだからと、そういう話で相談に行ったことがあったのですけれども、それではどうしようもない のではないかなと。やっぱりそういう状態があったときの定員というのは簡単に変えられないものな のでしょうけれども、やはりニーズに合わせた定員数の変化というのでしょうか、ふやしたり減らし たりすることも必要なのではないかと思うのですが、いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ニーズに的確に私はレスポンスよく施設の変更ができればいいのですけれど も、なかなかそれは難しい状態であります。したがいまして、今課長のほうから申し上げましたとお り、定員の何%かの部分で保育士の加配をした場合については入れられるよという仕組みになってい ます。これは人口推計の中でどのように捉えていくのかというのがまず非常に難しいし、でも見てい かなければならない点が1つと、あとは保育園を利用される方々につきましても、例えば少しだけ足 を延ばしてこっちでもいいではないかというふうな工面もしてもらいたいというのが1つあります。 それとそれを満たすためにはやっぱり望まれる保育園の環境が必要だろうと思います。ですから、こ れは施設の新しい古いもそうであります。比較的老朽化が進んでいる施設が余計なので、なかなか新 しい施設に入れたいね、そこのサービスを受けたいねというニーズもあることも承知をしております ので、その辺のところを総合的に勘案してこれからは整備をしていく。その際に保育園の統廃合も含 めて、例えば3歳未満児に特化した保育園があってもいいではないかとかという議論を今始めていま す。そうすると、一律的なサービスを提供するものだけではなくて、特に子育て世代のニーズにマッ チングしたような形のそういう保育園というののあり方はどうなのか。これを市全体で捉えたときに どういうふうな配置が一番ベターなのかというふうなことも踏まえて、多様な感覚で取り組んでいき たいと思いますので。また、新年度におきましても幾つか保育園の整備も、そういう意味で、新しい 施設ということではなくて、既存の施設のそういう対応型の部分についてもちょっと提案をしたいな と思っておりますので、そんなところをまず早急に進めたいと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 大変結構だと思います。私も思うのは、前にやはり子供の数は減っている けれども、未満児保育の要望は高いわけです。その解消の方法として例えば市内の幼稚園だとか保育 園の定員の少ないところにそういう子供たちが少しでも通って、要望に応えられるようにしたらどう かという話をしたことがあったのですけれども、幼稚園については村上市の幼稚園はみんな私立です ので、受け入れる側もその気になってくれないと、これまたどうしようもないことなので、ちょっと 私も実はそういう働きかけをする前に少し打診にも行ったのですけれども、なかなか難しいと。それ でもいずみ幼稚園はこひつじ保育園ということで未満児の受け入れをしながら、今の子育て世代、若 い方々の要望に応える一翼を担ってくれているわけでありますけれども、やはりそれこそ1カ所とい うことになると行く場所が決まってしまうので、今の本当に保育園の定員、私立幼稚園の園児の状況 などを見ながら、未満児についての保育の対応を働きかけていって、少しでも要望に応えられるよう な形にしていただけたらというふうに思います。そんなことで特にご意見があれば市長いろいろ答え てくれておりますが、やっぱり現場の声が大事なので、課長、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 私ども現場のほうとしましても、確かにそういった未満児保育、大変重 要なことだと考えておりまして。ただ、現状のお話をさせていただきますと、なかなか保育士が集ま らないというような大変大きい問題を抱えておるところでありまして、来年度に向けまして待遇改善 等を進めていただいておるところでありますので、そういった中で現状を何とかご希望に沿えるよう な形をつくっていければなと考えておるところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 私たち思うところとしては、やはり子供たちの環境を考え、保護者のニー ズを考え、幼稚園、保育園の整備、配置考えていっていただきたいと思いますので、よろしくお願い いたします。〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕特に子育て支援の中ではやはり小さい子供 さんたちの保育環境というのはやはり大きな課題、個人ではなかなか解消できない部分でありますの で、やはり行政が大きく力を出さなければいけない部分だろうと思いますし、さきの答弁の中で市長 が答弁したとおり、さまざまな支援策があるわけであります。それらを総合して進めていただくこと によって、また効果が出てくるのだろうと思いますので、またたびたびにこの子育て環境の問題につ いてはお尋ねすることになるかもしれませんが、一生懸命進めていただきたいなというふうに思いま す。よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ありがとうございます。しっかり取り組みをさせていただきたいと思います が、今課長申し上げましたとおり、ハード的なメニューを提示をしようと思って一生懸命頑張ってい ます。ただ、保育士の確保が今なかなか難しいという状況があって、これは我が村上市のみならず、 全国的な状況でありますが、次年度に向けまして待遇、処遇の改善を図りながら、ぜひ働きやすい環 境づくりにも努めておりますので、ぜひ議員のほうからも村上市の保育士の待遇変わったので、どう だというふうな形で、ぜひ就活にお力をいただければありがたいと思いますので、その辺よろしくお 願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) 確かにそのとおりだと思いますし、私どもにもやはりそういう相談が来る とき確かにあります。だからそういう働く環境としての魅力ある、自分たちの夢を持って確かに保育 の学校に進み、保育士を目指したはずでありますが、なかなか若い人たちが実際には村上の現場には つけないと、残念ながら他市、県外へついておられる方がかなりおられるわけでありますので、その 辺の環境改善まだまだ求められる改善はあるのだろうと思いますが、やはりそれは一どきに無理な話 ですので、言われるように今後の様子を見ながら、また新たな改善策が必要になるでしょうし、また 新たな手だてが必要になるのでしょうし、そんなことを常々考えていっていただきたいというふうに 思います。   続いて、Dの移住・定住の促進を図る上でということなのでありますが、これも市長が言われる ように、やはり生活の場の確保というのが一番大事になってくるのだろうなと。それは確かにそのと おりなのであります。ただ、そこで私非常に思うのは、何かを見てこういう仕事も必要なのだな、行 政の中にと思ったのが、例えば移住、定住しようという気持ちの方というのはかなりおられるのです。 新聞なんかでも出ておりました。老後は地方へ移住者希望多くと、若者ほどいずれは地方で暮らした いという夢を持っていると、こういうことなのでありますが、それにしてもなかなかそれでうまくい くケース、うまくいかないケースといろいろ紹介されておりましたが、そうしたときに最初の入り口 のところで間違っているところが多いのだなと。要するに私が他市から村上へ移住したいなと思った とき、その時の印象というのは例えば観光で行った村上であったり、そこで出会った人たちの温かさ に触れて、よし村上がいいと思ったのかもしれません。ところが、実際に行ってみたら今度人も環境 もいいのだけれども、自分が生活するとなるとなかなかそれが思うような生活ができない、環境でな かったりということがあるようであります。そういう意味でそういう仲を取り持つといいますか、行 政の中で仲を取り持つようなそういうライフプランナー、私はいきいきライフプランナーなんていう 言葉、またはいきいきライフアドバイザーとか、例えばそういう中に入る人をもって相談窓口を設け ていったらどうなのかなと、そのかわり相談窓口を設けるということは、それだけの間口の広い、仕 事のことであったり生活環境であったり、その方の望んでいる暮らしに対して村上が合うのかどうな のかということまで、ある程度相談に乗る必要が出てくる可能性もありますので、やはり村上につい て熟知した人間で、村上の中を仲介できるような人を〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕行政 として育てる、または窓口を置くということについては考えてもいいのではないかなと思うのですが、 いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在空き家バンクの情報提供のところで、幾つかそういう地域の特性のメニ ューをリストアップして条件を提示しています。そんなところを具体的に、個別に対応できるような、 そういう体制づくりということだろうと思うのですけれども、確かに必要な部分だなというふうに今 お話を聞いていて感じました。例えば地域おこし協力隊とかああいうものもそうなのですけれども、 やっぱり地元とご本人の生活をプロデュースしていく、コーディネートしていくようなそういうクッ ションが必要だという、これも当たり前の話でありまして、それを今の地域の皆さんにお願いをして いたりとか、空き家バンクでは行政が担ったりとかしていますので、そんなところを具体的に少し提 案できるような仕組みを考えてみたいと思います。特にIターンとかJターンの部分、Uターンの場 合は知っている人ですからいいのですけれども、IJターンの部分については非常にその辺のコーデ ィネートをうまくすれば定住してくれると、幾つかそういう形でこちらにお住まいをしていただいて いる方を承知をしておりますけれども、非常に地域との連携がしっかりしている、そこに至るまでの アプローチが非常に緩やかで優しかったなというのを、私も体験しておりますので、そんなところを 少し研究してみたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 佐藤重陽君。 〇20番(佐藤重陽君) ぜひお願いします。私も本当に考えてみて、一大決心で、例えばUターン の場合は本当に言われるように、まだ村上で生まれ育った方々が戻ってくる分には相談する人もいる し、そこで大きなリスクを余りしょわずに移住、定住できる方だと思うのです。ただ、本当にIター ン、Jターンなどで来られる方というのは、自分のふるさと、新たなふるさとを求めて来ようと、こ ういう方にとってはやっぱり夢と希望もありますけれども、大きな不安もあると思うので、そういう アドバイザー的なもの、プランナー的な方々がおられることが必要なのではないかなというふうに思 いますので、ぜひ検討をするということでお話いただきましたので結構ですが、どんどんそのことに ついて前向きに考えていただきたいなというふうに思います。   それでは、最後に、それこそ市長からお話がありました、私の提案しました住んでよいまち訪ね てよいまち村上市、これはもう私としては村上市だけではないのでしょうが、今の村上市が求めるも のを外にアピールするためには、その言葉で相手に村上が何を考えているか伝えられるからいいので はないかなというふうに思ったのであります。市長に嫌われたらこれは私の選挙の公報にでもうたっ ていこうかなと思っていたのでありますが、これから村上市の総合計画の中でも考えたいというよう な言葉もありますので、そのときに私が変な選挙公約にしてしまって邪魔になると悪いので、そうい うことにいたしませんので、前向きに考えていただいて、検討していただきたいというふうに思いま す。   そんなことを申し上げて私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 〇議長(三田敏秋君) これで佐藤重陽君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩といたします。           午前11時44分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、7番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔7番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇7番(冨樫宇栄一君) 市民クラブの冨樫宇栄一でございます。議長のお許しが出ましたので、一 般質問をさせていただきます。   私の質問項目は3項目であります。1項目め、公共施設の総合管理計画についてであります。こ れまで各自治体が行政水準の向上・住民福祉の向上を図るために道路や上下水道等のインフラ整備を 進め、学校や保育園、公民館、体育館施設等の公共施設の整備を進めてまいりました。市町村合併に よって用途が重複する施設や老朽化が進んでいる施設を多く抱えることになりました。平成28年度 から合併算定替による交付税の段階的減額が始まることから、市保有の公共施設の現状の維持管理が 難しくなるとも思われます。本格的な少子高齢化・人口減少社会の到来を前に、総務省からの「公共 施設等総合管理計画」の策定が求められていますが、本市の取り組みについて伺います。   2項目め、保育園の充実について。核家族化、共働き世帯の増加、低年齢児の保育ニーズが高ま っています。子供を預かってもらえないと生活ができないとの声まで聞こえてきます。子育て支援の 重要な柱として市長の目指す「子育てをしながら働ける環境づくり」は喫緊の課題と言えます。新年 度に向けてどのように臨むのか市長のお考えを伺うところであります。   3点目、六斎市の振興策についてでありますが、100年の歴史を誇ると言われる三之町の六斎市 が存続が危ぶまれる事態に至っていることはマスコミでも報道され、商工団体から再興策を検討する よう要望書が市に出されております。市がリーダーシップを発揮して早急に取り組むべき時期と思い ますが、市長のお考えを伺います。   一旦降壇してから再質問をさせていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、冨樫議員の3項目の質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、公共施設等総合管理計画について。本市の取り組み状況についてのお尋ねに ついてでございますが、本計画は市が所有する公共施設及びインフラ資産がこれから更新時期を迎え る中、財政状況や公共施設の利用需要の変化を見ながら、長期的な視点を持って更新・統廃合・長寿 命化などを計画的に行うことにより、財政負担の軽減と平準化を図るとともに、施設全体の適正配置 を進めるために策定するものであります。そのため、本計画の対象となる公共施設及びインフラ資産 の現状につきまして現在調査中でありますが、財産台帳に登載されている建物といたしましては、約 1,300件余りあります。そのほかインフラ施設につきましては、市道、農道及び林道の総延長で約 1,987キロメートル、橋梁は950本ほどあるわけでありまして、これらにつきまして現在老朽化の状 況など現状把握を行っている段階であります。この調査結果を踏まえ、年内にまとめ、施設の利用状 況や老朽化の状況、財政状況などを考慮しながら、平成28年度中の完成を目指しております。   次に、2項目め、保育園の充実について。子育てをしながら働ける環境づくりに向けてどのよう に臨むのかとのお尋ねについてでございますが、先ほどの佐藤議員の質問でもお答えいたしましたと おり、本市の保育運営に関しましては、昨年度策定した「村上市子ども・子育て支援事業計画及び村 上市次世代育成支援行動計画」に沿って、子供の最善の利益の実現のために教育・保育の質を担保し ながら、事業の推進に努めてまいりたいと考えております。保育園施設の整備の面では、「村上市保 育園等施設整備計画」に基づき、将来の入園児童数を勘案しながら、保育園の統廃合や指定管理者制 度導入等を進め、適正規模の確保に努めているところであります。また、保育施設の充実につきまし ては、近年特に入園希望の多い3歳未満の乳幼児の受け入れ態勢を整えるため、今年度は金屋保育園 の改修を行い、来年度には山辺里保育園の増改築を行うなど、保育ニーズに対応した施設整備を進め てまいります。さらに、近年臨時保育士の確保が困難となり、保育士不足の状態が続いているため、 来年度は臨時保育士の待遇改善にも努め、それぞれ士気の高揚を図り、結果、質の高い保育サービス を提供してまいりたいと考えております。   なお、子育てをする世帯への経済的負担の軽減策につきましては、子供を産み育てやすい環境を 整備するため、多子世帯への子育て支援策として年齢に制限なく、3人以上の子を現に養育している 世帯に対し、第3子以降の保育料の無償化を含めた軽減を来年度から実施することといたしておりま す。   次に、3項目め、六斎市の振興策について。存続が危ぶまれている事態に至っており、市がリー ダーシップを発揮し、早急に取り組むべきではないかとのお尋ねについてでございますが、六斎市に つきましては、これまで新規出店者の募集、若者の定着を図るためのフリーマーケットの開催、買い 物客の利便性向上のためのショッピングカートの配置等を実施し、誘客や出店者をふやす取り組みを 進めてまいりましたが、出店者の高齢化や後継者不足等により店舗数が減少してきております。市で は出店者との意見交換で軽トラ市やフリーマーケットの出店、パンフレットや市報によるPR強化な ど振興策の提案を行っており、今後も市場組合と連携を深めていきながら、六斎市の活性化に向けた 施策を検討してまいります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) ありがとうございました。   いろいろ市長の前向きな姿勢が答弁にあらわれておるということで評価をしているところであり ますが、公共施設の問題については今ほど答弁がありましたように膨大な数があるわけで、それを有 効的に管理運営していくということは大変難しい、膨大な作業だろうというふうに思いますが、総務 省からの指示を受けるまでもなく、我が村上市が今後ずっと正常な形での市の運営をやっていくため には、早期に取り組まなければならない重大な課題であるというふうに言えると思います。   平成26年の4月に出された総務省の通知では、公共施設等の総合的かつ計画的な管理運営の推 進についてということで出されておりました。総合管理計画を各自治体でつくりなさいと、そしてそ の作成に当たってはこういうふうにしなさいというふうな指針も示されておるようであります。この 課題についてはもう前々からどこの市町村だって検討はしてきたはずでありますけれども、今改めて 出されているということは、全国的に問題になっている人口減少問題を直視をしたときに急がなけれ ばならない課題だということから、あえて総務省が通知を出したのだろうというふうに思われますが、 この総合計画を作成するあるいはこれに向かってするのは今までの住民サービスとしてやってきた各 文化施設だとか体育施設だとかを初めとしていろいろな施設がつくられている、そしてそれが多く利 用されているわけで、そこに切り込まざるを得ないということでありますので、住民の理解を得ると いうことがかなり大変な作業になるというふうに思われますけれども、それを取り組む体制を、例え ば部内に検討委員会つくるだとか、そういうこともお考えなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) お答えいたします。   各公共施設の維持管理計画につきましては、個別の計画がもう既にあります。特に上物等につき ましては学校、保育園等はその地域の考え方、それから願い等もあるわけでございまして、その個別 の計画については影響しない、その上位計画をまとめて指針として策定せよということでありますの で、特にそういった策定委員会等はつくる予定はございません。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 個別ごとに検討されているということでありますが、個別では取り組みの 限度があるというふうに言えると思いますので、もっと網羅をした全体的な視点から、総合的な視点 から見る検討が必要だというふうに思いますけれども、そういうものについては今の段階ではまだ考 えていないということですか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) いろいろ自治体の中では総務大臣の通達なりが出る前に作成された自治 体もありますが、この通達なり指示が出た後の自治体の動向を見ますと、主に県内の動向なのですが、 一つの総合管理計画としての大きな指針、建物の種別ごとに大きな指針をつくって、その指針を受け て個別計画が動いていると。個別計画によって修理改築をする場合には社会資本整備事業交付金を使 ったり、それから除却する場合には除却のための起債を使うということになってございます。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) ちょっとわかりやすくというのですか、例を挙げれば荒川の体育館の問題 が今改築の時期が来て、それの取り組みがこの間の市長の答弁の中にもありましたけれども、全体的 にあそこの体育館はスポーツ施設の整備計画に基づいて進んでいるということで、それはそれとして 結構な話なのですが、もうちょっと視点を広げて見渡すと、あそこには総合体育館があって、その隣 に中学校があって、そこにももちろん体育館がある。そして少し離れたところには荒川高校があって、 そこにも体育館がある。そしてそこから何百メートルも離れていないところに荒川支所があって、向 かいに公民館があって、公民館の中には保健センターもあるし図書館も併設されているという配置だ とかを見ると、もうちょっと集約できるのではないかと、あるいは例えば支所なんかあいているとこ ろがあるわけですから、それを公民館いつ建てかえだとか何かなるのかわかりませんけれども、そう いうことを含めてあの支所を活用して公民館だとかをもう少し別な施設にするだとか、そういうこと を考えていくと、相当効率化できるのがあるのではないかというふうに考えたわけです。そうすれば、 これは荒川に限ったわけではないと思いますし、村上市の中にそういうところは、地理的な面もあっ て難しいところもあるでしょうけれども、そういう総合的に見ればまだまだ効率的な運営ができると ころあるのではないかというふうに思うわけですが、その辺はいかがお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然合併前の市町村の行政区域の中で公共施設を配置していったわけであり ますから、当時の皆様方がそれぞれの地域の皆様方と協議をされてこういうまちづくりを進めようと いうことでつくり上げてきた、それが今の配置だと思います。その中でせんだっても申し上げました けれども、荒川の総合体育館につきましては、岩船広域事務組合で設立をしました。あれは圏域内の 人口10万人を想定をした体育施設であります。それと現在の村上市総合文化会館、それと村上市民 ふれあいセンター、教育情報センター、これにつきましては1,600、200のそれぞれのボリュームを 補完する形で圏域の中の文化施設という位置づけが、実はまちづくり総合計画の中でありました。で すから、以前そういう形で計画をし、つくり上げてきた公共施設を、現在人口6万4,000を切って しまったわけでありますが、今後の村上市の人口のボリュームの中でどういう公共施設の配置がいい のかというのは、今回ご質問の部分とはひとつ別な次元でのお話になるのかなというふうに考えてい ます。そのときには支所、本庁のあり方を含めて、総合的な公共施設のありようについては改めてし っかり検討する必要があると考えております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 先日我が総務文教常任委員会では熊本県の玉名市を視察に行ってまいりま した。そこを選んだ委員長、副委員長には非常に敬意を表するところでありますが、玉名市の場合は 総務省からの指示があったからとかということではなくて、平成17年10月に1市3町が合併して できた新しい市ということでありまして、人口も合併時6万8,000で現在6万7,100人ぐらいだと いうことでありますが、面積は全然村上市と比べものにならないほど狭いわけでありますけれども、 人口規模も似ておる。年間の予算も302億円ぐらいですか、そんな市でありまして、しかしここは もう17年に合併をして、そして平成23年の8月には公共施設適正整備配置計画の作業に着手をし ているということなのです。ここは人口1人当たりの公共施設の数だとか面積だとか量を調査したら よその市より多いということで、かなりこれから先負担が大きくなるなということで、削減をしなけ ればやっていけないという視点から、国の指示が出る前に具体的な検討に入ったということなわけで ありますので、私らのところとまた違うものがあるわけですけれども、しかしこういう視点で見てい かないと何十年か後にはにっちもさっちもいかないところに追い込まれる危険性もあるわけですから、 なるべく早く検討を開始をするべきだというふうに思うのですが、その辺については特段の今の段階 では全体的な、総合的な計画を検討する場をまだつくっていないということでありますが、もう少し 危機感を持った取り組みは必要ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 平成20年の合併の一つのスケールメリットとしては、そういう複数の公共 施設を統廃合することによって財政効率上がるでしょうという視点が一つありました。しかしながら、 なかなかそれが進まないというのは、やはり地域に必要なものは存続をさせなければならないのだと いう議論が一つあるわけです。ここの部分をしっかりとそれぞれのお考えを持ち寄っていただきなか ら、きちんとした合意形成を図っていくことが必要、これが非常に時間のかかる部分だなということ で考えております。ただ、丁寧にやらなければならない。それとこれまでも公共施設もそうでありま すが、道路等の社会インフラも含めてずっとこれまでも見直しをしてきているわけでありまして、そ の都度市民の皆さんの生活を支える、そういうものについてはしっかりとメンテナンスをして長寿命 化にしていかなければならない。なかなかこれを統廃合するということができるのかという問題もあ るわけでありますので、その辺のところは日常の業務の中でもしっかりと取り組みを進めているとい うことであります。   先ほど総務課長申し上げましたとおり、個別計画の上にのっける総合管理計画でありますので、 そのことは当然見据えながら今後やるわけであります。やりますが、現在やっていないというわけで はなくて、常にやっていることの延長線にあるというふうに私は捉えています。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 玉名市さんを視察をして非常にびっくりしたという感じなのですが、これ を実現するには当然のことながら市民からいろいろの反対の声も強く出るだろうということを計算を してというのですか、考えて早くから取り組みをして、それも進めるほうの側が市民に向かってこう いうことだからぜひ絶対このことはやらなければならないのだという強い決意が伺えたということに も感心をしてきたところでありますが、この検討に当たってまず一番最初にやったことは、東京のコ ンサルタントと契約を結んで、市民感情だとか全く抜きにして、現実を数字であらわしてこういうこ とが課題なのですということをきちっと出してもらって、そこから始めたということを言われていま したけれども、確かに市民サービス、今までの合併前の経緯だとかいろいろそれはあると思いますけ れども、それはそれとして大事にしていかなければならないのですが、それを踏まえてやらなければ ならないのですけれども、しかしもうちょっと冷徹なという言い方、数字的な現実、そういうものを 全体から見てこういうことなのだということをもうちょっと打ち出してみんなで考えるということが 必要ではないかというふうに思いまして、私は検討委員会だとかに特にこだわるというわけではない けれども、そういう全体的な組織から見て、村上市の現状はこうですよと、将来このままでは維持で きませんから、皆さん検討をこれから開始しますということをはっきりと早目に打ち出して、そして 市民にも呼びかける、あるいは議会でもいろいろ検討するということがぜひ必要なのではないかと、 そんな時期にもう差しかかっているのではないかというふうに思うのですが、その辺は。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 行政が公共施設の整備等を含めて市民生活を考えるときに、冷徹である必要 は私は全くないと思っています。むしろ丁寧に寄り添う形でやっぱり考えていかなければならない。 その背景としてはデータをきちんと分析するということは必要ですけれども、そこに冷徹感を用いる 必要は全くないわけでありまして、ただこれまでも保育園の統廃合であったり、小学校の統廃合であ ったり、私ここの場所でも申し上げておりますけれども、これは本当に非常に痛みを伴うことだろう と思います。でもそれもしっかりと言っていかなければ今後10年後、20年後、30年後の次の世代 に担っていただけるまちづくりを進めるには、やはり避けては通れない部分はしっかりと発言をして いくと、そういうことも踏まえてやっていかなければならないと思っているのですが、ただその前提 として、ベースに冷徹さを全面に打ち出してということでの対話というのは私は必要ないと思ってお ります。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 市民との説明に冷徹にというふうなことではないわけでありますけれども、 まずは現実をみんなにわかるようにするということがまず基本だと、出発点だというふうに思うわけ です。そういう面では早く現実はこうですということをやっぱり全市民にも知ってもらうといいます か、そういう作業がまず急がれるのではないかというふうに思うのですが。確かに個別ごとの検討は もちろんされていますし、それも必要ですけれども、そこの枠をもう一歩広げた取り組みを今始める べきではないかというふうに、これ私の感じなのですが、その辺はまだそこまではいっていないとい うことなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現実はこうだという姿を私もまだ見たことないわけでありまして、ただ今回 の人口ビジョンの中で示した人口推計があります。これはこのまま構わないでおけばこうなるよとい うところをシミュレーションしたわけでありますけれども、そうならないために今やるわけでありま すから、現実はもうだめなのだという状況ではなくて、もっともっとこれから改善をしていって工夫 をして知恵を出していくことによって我々はそういう夢を描けるような、そういう未来を見据えて前 に進みましょうということでお話をしているわけでありますので、今現実はもう大変なのですよとい う、そういうふうに私聞こえたものですから、そういうことを市民に訴えかける必要は私はないと思 っています。ただ、人口は減少していく、そこを何とかしてみんなの力を集めて6万4,000の力を 結集をして立ち向かっていこうというお話をこれまでもしてきました。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 現実はもちろん現実としてですけれども、個別ごとの検討でもそれはそれ で結構ですけれども、それをしていった場合は将来整備計画はあるわけですから、特にスポーツ施設 なんかははっきり何年ごろだとか、計画まで出していますけれども、そういう計画でやっていった場 合については、10年後には財政の中で公共施設を維持するための金がこれだけかかるのです、20年 後はどうなりますとか、30年後はどうなりますとか、こういうものを打ち出すということが必要で はないのかということなのです。そうすれば、現在のまま三百何十億の市の予算、そのまま仮に続く としても10年後ではまだ大丈夫だ、20年後になると今のよりもはるかに経費がかかるのだというこ とを示して、だから取り組むのですという説明を、あるいは20年後にはこのままのペースでやって いったら、これぐらいの市の予算が必要になってくるのだから、これは何十%、10年後には10%、 20年後には20%ぐらい削減していかないと、30年後、40年後はどうなるという長期のシミュレー ションをつくって、そしてそこに向かって検討を始めるということが玉名市でもやっているようであ りますが、そういうことをなるべく早くやる必要があるのではないかということなのですが、その辺 いつやるかの問題は別として、そういう総合的に、個別系統ごとではなくて全体を見渡した公共施設 の維持管理についての展望というのか、これを早く示すということが必要ではないかというふうに思 うのですが。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今第2次の総合計画に向かって、それこそ市のベースを決めていくというタ イミングに入っているわけでありますので、当然その中で公共施設の今後の整備計画、維持管理計画、 これは当然柱になっていくと思います。その中で幾つも今大きな課題として例えば駅周辺のまちづく りでありますとか、いろんなものがあるわけでありますので、それを総合的に勘案する中でそういう 位置づけをしていかなければならない。その中で新たなまちづくりを進めていくわけでありますから、 公共施設のあり方についても先ほど申し上げましたとおり、新たなそういう視点での研究が必要だと いうのは私は認識をしております。ですから、それをこの計画を策定するに当たってやはり進めてい かなければならないだろうなと思っておりますので、あるタイミングでまた議会の皆様方にもお示し をする機会を設けさせていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 市長の姿勢をお伺いしまして、なるべく早くそれに着手するということに お願いをしておきたいというふうに思います。   次に、子育て支援の関係でありますけれども、前の議員からもいろいろ保育園の問題質問があり ましたけれども、それとダブる場合があるかとは思いますが、この間の新潟日報11月の5日の日の やつですか、長岡市の例が出ていましたけれども、3歳未満の入所は狭き門だということで、保育士 の不足も慢性化しているということで、長岡も待機児童はゼロだが、実際に希望する保育園に入れな かったり、入所を諦めたりする経緯があるというふうに指摘をされているということで、慢性的に不 足している保育士の確保も課題であるということで、ここには3歳児未満の入所希望は定員を10か ら15%上回っていると、これはどこでもそういう状況ではないかというふうにある保育園長さんが 言っておられるわけです。そういう面では3歳児未満の入所率は10年前は2割だったのだけれども、 今は4割を超えているということが記事に載っていましたけれども、当村上市も待機児童は制度上か ら言えばゼロだというふうに言われていましたけれども、国のカウントの仕方の基準からいけば、制 度上ゼロだかもしれませんけれども、現実的に希望する保育園に入れなかったりしているということ は事実上の待機児童というふうに言えるわけでありますので、この解消が課題であるというふうに思 うわけでありまして、政府も最近緊急対策だとかをして保育園の入所枠を拡大をするというふうなこ とが出されているようでありますが、保育園の定数についてちょっとお聞きしたいのですが、定数を 決める場合については施設の規模だとかハード面からの制約でここの保育園は定員200人とか、こ こは何十人とかというふうに制限はあると思うのですが、あとそのほかに保育士の数だとかによって ももちろん制限されてくるわけですけれども、定数の決め方についてはどうなっているのか、ちょっ と教えていただきたいのですが。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 法的な基準については課長のほうから答弁をいたさせますけれども、基本的 に保育園はその地域にここに設置をした場合にどのぐらいのニーズがあって、それを今後どういうふ うな形で対応していくのか。それで定数が決まると思います。あとは今回の場合は統廃合やりました ので、それまでにあった保育園、これの機能を補完する形で適正な規模はどのぐらいだということの 議論の上にのって今回200という、例えばあらかわ保育園であれば決めたわけで、ほかの保育園も 全てそういう形で定数については定められているというふうに思っております。   定めた定数によってそこに入園をする子供たちの数によって保育士の数は後からついて決まって くるという認識をいたしておりますので、保育士の数をどうのこうのということの部分については定 数を決めた時点で確定をしていくのだという理解でおります。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 質問でありますけれども、定員ということの考え方でありますけれども、 こちらのほう市長のほうから今答弁いただきましたとおりでありまして、ただ面積、広さ、あと年代 別にそれなりの施設こういったものが必要だというような形のものがありまして、それ定員に合わせ て設定して保育園建設しておるものでございます。その中で本当に子供の入園希望によりまして、保 育士の人数を後から宛てがっているところであります。そんな形で今のところ運営をさせていただい ております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 素人の素朴な感覚なのですが、例えばあらかわ保育園の場合、確かに設備 も新しくなって初めての民間でやるのも相まって希望が多いのかもしれませんけれども、あそこ200 人定員だけれども、現実は207人だか8人だか入れていると思うのですか、保育士の数を、例えば 未満児の受け入れ枠をふやすには、当然保育士さんの数は2歳児だと子供3人に保育士さんが1人だ とか基準があるようでありますが、保育士の数をすればあらかわ保育園に200人定員というふうに 言われているのにどれぐらいまで入れられることが可能なのか、これは仮定の話でありますけれども、 大枠についてそういうこともできるのでしょうか。それとも定員200人の5%までとかそういう制 限があるのか、その辺をお聞かせいただきたいのですが。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) あらかわ保育園、現在超えておるわけでありますけれども、それは年代 別のところで、施設とか保育士の数とかそういった部分に影響のない中で現在受け入れしておるわけ でありまして、保育士の人数とか、例えば220といったようなことでこれからお願いしたというこ とになりますと、なかなか保育士の確保といったそういった問題からまた始まってまいりますので、 なかなか難しいのではないかと考えておるところであります。やはり施設につきまして、細かな人数 割というのは、私ども200人規模で設定して建築してございますので、最大何人といったことは計 算しておりません。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) そう厳しい枠があるということではなくて、一定の幅はあるということで 理解していいのでしょうか。だとすれば、もうちょっとやり方というか、大幅にふやして変動させる ということは不可能にしても、指定管理ですから、管理上との関係もあるでしょうけれども、保育士 さんを例えば3人ふやせる枠を市としては関連予算は措置をするから、未満児の受け入れ態勢を拡大 するということを要請はするのだとかということはできないのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 未満児のほうの数になりますと、議員ご存じのとおりだと思うのですけ れども、ゼロ歳児で3人の子供に1人の保育士というふうな、そういった割合になっておるところで あります。そうしたところそちらふやした場合には、1人超えた時点でも1人の保育士ふやさなけれ ばならないというような数になっておりますので、そういった数の中でのことになりますと、なかな かこれからの確保ということについては非常に厳しいと思っております。例えば5歳児30人という ふうなことでありますけれども、こちらであれば25人まで見ておった。その中で1人、2人受け入 れしてくださいというふうな、そういった話であれば保育士の基準の中で運用できることであります ので、そういったことであれば若干の幅というのは〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕ある かと思っております。ただ、基準を超えた場合、どうしても人的なことも必要となってまいりますの で、なかなか難しいのではないかと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) どこでも保育士の確保というのは大変なようで、よその市では年中通して 保育士の募集をしているようなのもあるようでありますけれども、それだけ確保が難しいということ と言えるのだと思いますが、そのことについて来年度から臨時保育士の待遇改善だとかを具体的に進 めるということでありまして、市長の英断には敬意を表するわけでありますが、なぜそう保育士の確 保が難しいのかということを見れば、賃金が安いからというだけではない。むしろもっと大きな問題 があるのだろうというふうに思うのですが、責任が思い重大な仕事にもかかわらず、一番問題は臨時 職員が多いというか不安定雇用であるということで、保育士という職業に対する魅力が薄れてきてい るということで、保育士不足が発生しているのではないかというふうに思うのですが、今まで保育園 の園長だった人が退職した後は学校のボランティアに行ったりはするけれども、保育園へ臨時でとい うかあるいはボランティアでもいいのですけれども、そういうふうになっていない現実が根本的には あるのではないのかというふうに思うのですけれども、臨時職員が保育士の定員の現状の50%以上 が臨時だというのはちょっとこれは異常ではないかと、臨時保育士ももちろん子供の数の変動もあり ますから、臨時職員というのは絶対必要だとは思いますけれども、しかしそれは必要最小限度に抑え て、身分は保証された魅力のある仕事というふうに、そこを目指さないと保育士不足というのはずっ と解決できないのではないかというふうに思うのですが、その辺について正職員の割合をふやすよう な方向での検討はされておりますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 職員と臨時職員で保育に従事する際の職に差異があるというのは、当然身分 が違いますので、その役割というのは違うのだろうと思いますけれども、子供たちに向き合う姿勢と いうのは職員であろうが臨時職員であろうが同じだということで、しっかりと取り組んでいただいて いると思っております。そういった意識の高揚、モチベーションを維持していただくためにもやはり これは少なからず待遇、処遇の面ではしっかりとした対応をしなければならないだろうということで、 今回取り組みを予定をさせていただきたいと思います。その結果、村上市の保育行政に魅力を感じて くれて、ここに就職をしてくれるという方が少なからずふえてくることを実は期待をしているわけで ありますけれども、ぜひ議員からもその辺の力添えをいただければなというふうに思っております。   ただ、今の形の中、確かに50%を超える臨時職員を抱えて保育行政をやっているわけでありま すから、これが正しい形だというふうに私は直接的には思っているわけではないわけでありますけれ ども、それを全部正規化して職員化していったときにどうなるのだと、それこそさっきの公共施設の 今後の見通しではありませんけれども、行政として運営が今後していけるのかどうかということも見 きわめなければなりません。ですから、指定管理も含めたしっかりとその辺のめり張りをつける形で の対応、これが必要なのだろうなというふうに思っておりますので、今少なからず定員管理について は新たな定数の見通しを今現在検討しているところでありますから、保育士の数につきましても保育 園の数、それと指定管理に出す保育園の数、これらを見きわめる中で組み立てていくものだというふ うに思っております。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 市長の前向きな姿勢に期待をして、次の質問に移りたいと思いますが、六 斎市の関係でありますが、けさもそこを見てきましたけれども、年末になったからということでしょ うけれども、店はそこそこきょうは出ていましたけれども、お客の数がちょっとなというふうに思い ました。私の同級生のばあちゃんがお客でいましたけれども、一緒に売っていたばあちゃんも私らま だ若いほうなのですよなんていうふうに言っていましたけれども、そんな現実になっているので、こ れは本当に今手を打たないと数年先には維持できなくなるのではないかという感じがしますので、ぜ ひとも市が本腰を入れて取り組みをしていただきたいというか、する時期だというふうに痛感をする わけでありますけれども、非常に市場組合の皆さんでも範囲が、旧朝日地区から新発田、三条の人も 出店されておるわけでありまして、意見をまとめるだとかというのは非常に困難だとは思いますけれ ども、市が各市場組合の皆さん、こうしてくれませんかとか、商工会議所さんにはこういうことをと かということではなくて、もっと市がリーダーシップを発揮して、現実こうなのだからこうしないと 維持できませんよということで市が責任を持って進めるという体制が、意気込みがぜひ必要だと思う のですが、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に四季を通じて村上市の風物詩としては大切なものだと思います。ただ、 やっぱり受け皿的な背景の後継者の部分、これが抜本的に少なくなっているという現実は否めないも のがあるわけでありますので、そうすると従来のこれまで我々が見てきた、それこそ私もよく見てお りましたけれども、そのときの市場のイメージ、それでないからだめだよねという形ではなくて、や っぱり規模に合わせた形で変化もさせながら、それを維持していくというのも大切かなというふうに 思っておりますので、その辺のあり方、少し研究してみたいと思います。ただ、新たな市場拡大とい うことで、例えばフリーマーケットの皆さんですとか軽トラ市の皆さんですとか、そういうところの アプローチもしていますので、時代とともに六斎市の体裁は変化するかもしれませんけれども、何と かして維持できるような形でいろんな関係機関と協議を進めさせていただきたいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) とにかくお願いしたいのは、市がもっと前に出てといいますか、リーダー シップを発揮する今の時期だということで、商工観光課長を初めとしてもっともっと本腰を入れた取 り組みをされるようお願いをいたしまして、私の一般質問を終わります。   ありがとうございました。 〇議長(三田敏秋君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩といたします。           午後 1時50分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   小杉和也君。(拍手)           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。私の一 般質問は3項目ございます。   1項目めは、観光戦略についてであります。まち・ひと・しごと創生「村上市総合戦略」で、新 たな魅力づくり等による交流人口の拡大のため、観光プロモーションの積極的な展開や地域資源を生 かした観光開発と交流の拡大に取り組んでいますが、地方創生先行型「観光戦略チャレンジ事業」に おいて、今まで取り組んだ事業の成果とその事業結果を受けて、今後はどのように進めていこうと考 えているのかをお伺いいたします。   2項目めは、歴史的風致維持向上計画についてであります。市では平成27年度から平成28年 度にかけて歴史的風致維持向上計画を策定中ですが、総務文教常任委員会で視察に行った太宰府市で は、市民遺産活用推進計画、景観まちづくり計画、歴史的風致維持向上計画により、「景観と歴史の まちづくり」を進めています。村上市で策定中の歴史的風致維持向上計画はどのように進んでいるの か、またこの計画を策定し、今後はどのように取り組んでいくのかをお伺いします。   3項目めは、「まちの駅」を活用した活性化についてであります。「まちの駅」とは地域住民や 来訪者が求める地域情報を提供する機能を備え、人と人の出会いと交流を促進する空間施設であり、 現在全国で1,620カ所、新潟県では長岡市や見附市を中心に132カ所に設置されています。「まち の駅」は休憩・案内・交流・連携の場となることから、まちづくりの拠点となり、地域の活性化には 必要だと考えますが、市ではどのように捉えているのかをお伺いいたします。   以上、3項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、小杉議員の3項目の質問につきまして順次お答えいたします。   最初に1項目め、観光戦略について。「観光戦略チャレンジ事業」の成果と今後についてのお尋 ねでございますが、今年度実施いたしました先行型事業は、観光講座の開催と観光ガイド受付手配、 団体バス運行支援、観光プロモーション、日本の観光博出展、インバウンド環境整備、観光物産展と なっております。事業の成果といたしましては、観光講座の開催については観光協会へ委託し、参加 者から好評を得ております。講座をきっかけに観光ガイド会への入会者もあったとお聞きをいたして おり、来年度以降の継続を望む声もいただいております。   団体バス運行支援につきましては、230台分を募集し、当初の募集枠はすぐに埋まり、現在は1 月、2月催行分としてキャンセル分などを含めた再募集を行っております。利用した旅館からは大変 好評をいただいており、貸切バス運行の新料金制度に伴う誘客施策といたしまして、来年度以降も継 続していきたいと考えております。   観光プロモーションにつきましては、先日の本間議員の質問でもお答えいたしましたとおり、東 京の表参道原宿エリアのカフェで、村上の食材を使用した観光宣伝を行う「新潟村上カフェ」を実施 しております。この事業の目的としておりましたイベントをメディアに取り上げていただき、広く情 報発信するパブリシティ効果ではTBSテレビを初めニッポン放送のラジオ生放送、朝日新聞、産経 新聞、ヤフーニュース等によるウェブニュースなどで取り上げていただき、その分を広告換算した場 合には6,000万円以上の費用効果となりました。来店者数でもおおむね2万7,000人に上り、首都 圏での大規模な広告活動として本市の知名度アップにつながったものと考えております。また、食材 につきましても継続使用したいという店舗もあり、食の販売拡大にもつなげることができたと考えて おります。来年度につきましては、食、物産を通じた観光宣伝としてさまざまな方法も検討してまい りたいと考えております。   日本の観光博出展では、村上市観光協会が6月に台湾で行われました観光博に出展し、瀬波温泉 の旅館と数件の商談が成立したと聞いております。   インバウンド環境整備につきましては、Wi―Fiの市内公共施設への設置、外国語パンフレッ トや外国人向け動画の作成を実施いたしますし、物産展につきましては仙台駅などでの実施に向け、 現在協議を進めているところであります。   次に、2項目め、歴史的風致維持向上計画について、進捗状況と今後の取り組みについてのお尋 ねでございますが、歴史的風致維持向上計画は地域固有の歴史的風致を維持・向上させながら、歴史 まちづくりを推進するための計画であります。現在の進捗状況につきましては、8月27日に第1回 歴史的風致維持向上計画策定委員会を開催し、市内の代表的な歴史的風致及びまちづくりを重点的に 推進する区域である重点区域を検討していただき、村上城下町の旧武家町、町人町、寺町地区を重点 地区として設定していただいております。また、住民の意向を反映させるため、これまで3回の歴史 まちづくりワークショップを開催しております。今後は策定委員会におきまして、住民の意見などを 反映させながら、歴史的風致の維持向上に向けた具体的な事業内容等の検討を進めていく予定であり、 来年度の早い時期に国へ計画の認定申請を行いたいと考えております。   本市は村上城跡や若林家住宅、町屋など歴史的建造物や城下町当時の地割が色濃く残る全国的に も数少ない地域の一つであることから、武家町の魅力を高め、町人、町屋等の歴史的資源を活用し、 また村上木彫堆朱や村上茶の文化などの伝統産業が一体となった魅力ある歴史的なまちづくりを推進 していきたいと考えております。   次に、3項目め、「まちの駅」を活用した活性化について。まちづくりの拠点となり、地域の活 性化には必要ではないかとのお尋ねについてでございますが、先日の片野議員の質問でもお答えいた しましたとおり、本市では「まちの駅」の機能や効果を認識しており、人口減少問題対策「チャレン ジプラン」において中長期的に取り組むことといたしております。また、村上地区地域審議会より地 域活性化推進事業として提案がされ、「まちの駅」講演会が開催されたことはこの地域においても活 性化の一つとして「まちの駅」が注目されているものと考えております。既に「まちの駅」の手法に 近い取り組みを行っている団体も見られることから、本市におきまして「まちの駅」の手法を導入す る際には、現在行われている民間での取り組みのよい部分をさらに伸ばしていくことが大切になると 考えております。また、小規模集落が点在しているエリアも多いことから、それぞれの特性に合致し た交流空間のあり方が課題になるものとも考えております。   いずれにいたしましても、地域活性化のためのまちづくりの拠点は、まちづくりにおける市民の 当事者意識の醸成が重要であると考えていることから、市民の皆様方のこれまでの取り組みを大いに 連携させていただきながら、積極的に取り組んでまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 再質問の前に、今定例会から議会だよりの一般質問の顔写真をリアルタイム で撮ろうと、そういうことで広報特別委員会の方が決定されまして、よりいいものにしていこうと、 議会だよりを。そういった態度には大変敬意を表するものでありますし、写真撮影等広報委員の方々、 本当に苦労されて撮られていると思いますけれども、いいものができることを期待しております。   では、再質問させていただきます。今回表参道の村上カフェ、12月号の市報で出たからではな いでしょうけれども、かなり多くの議員が質問されております。こちらは一般質問の通告書の中でも 述べましたけれども、地方創生先行型の観光戦略チャレンジ事業の一つの観光プロモーションの展開 として行われたものでございまして、10月1日から10月31日まで開催されました。市報にも詳し く載っておりまして、市長がいろいろ答弁されていますけれども、メディアに乗せるのが目的だった と。それから、若い世代への認知度アップも目的だったと。市報の中には細かい数字が載っていまし て、来店者が2万7,000人、それから村上の食材を使った料理が1,932食、それから地酒の提供も 行いましたので、地酒の提供が520杯というふうなことで、あと広告宣伝の部分ではパブリシティ 効果が広告費に換算すると6,400万というふうに出ておりました。金曜日の課長の答弁で実際かか った経費が1,820万と言っておられましたか。そういった経費をかけて6,400万円相当の効果があ ったと。10月1日のオープニングのときに市長実際にここの中心店舗であった粋場というカフェに 行かれていますけれども、どんなふうに感じられたかお伺いしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 久しぶりの若い世代のまちでありましたので、少し緊張しながら行かせてい ただきましたけれども、非常におしゃれな空間でありました。今どきの若い世代はこういうところで しっかりとそういう時間を過ごすのかなというふうにも見させていただいたのですけれども、粋場さ んの提供する品物がしっかりしていて、これかなり村上の食材をしっかりとアピールしてくれるかな というのがまずひとつ感想でしたし、あとは当日おいでをいただきましたメディアの方、地元紙、フ リーペーパーの皆さんとか大手の広告代理店の皆さんも含めて多数来ていただきまして、やはり仕掛 けたときのアプローチも成功したのかなと思いましたけれども、比較的皆様にそういう形で知ってい ただく機会を、このような形で開催できたことはよかったなというふうに率直に感じて帰ってまいり ました。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それから、1カ月間の長い丁場でしたので、かなり市長が動向はどうなのだ ろうと気にされていたと、期間中の人の入りとか反応がどうかというのをかなり気にされていたとい うふうにお伺いしたのですが、その辺はどういったことからでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) この期間、粋場さんのところで足湯も提供させていただき、土曜日だけだっ たのですけれども、平日行ったらやってないよと言ってお叱りのご連絡をいただいたりとかいろいろ ありました。その反面こんなのやっていたのだね、本当に楽しかったという感想の声とか地元の方も 含めていろんな形でそういう反響をいただきました。1カ月という長丁場でプロモーションやるわけ でありますので、その間どういうふうな形で訪れる方々また世代間ごとの様子とかというのをどうい うふうに変化するのかというのも非常に興味がありましたし、1カ月それを継続することによって村 上の戦略的な物事というのはどういうふうな形で受け入られるのかなというのもちょっと気になった ものですから、少しきめ細かくお聞きをいたしておりました。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今市長が言われましたように、毎週土曜日足湯の開催がありました。実は私 も10月24日の日、実際に粋場のほうに行きまして、足湯も入ってきましたし、かなり足湯のお湯 は瀬波温泉のを宅急便で送って、それで衛生管理上の問題があるのでしょうか、ずっとそのままにし ておけないで毎週毎週お湯を運んで担当職員が行ってというようなことで大変苦労されていましたけ れども、来られた方は非常に喜んでいました。ただ、市報にもちょっと載っていましたけれども、大 変奥まったところでしたので、私も最初ちょっと迷いながら行きましたので、わかりづらかったなと いうのがあるのですけれども、市報に書いてありましたけれども、隠れ家的な感じで見つけてほしい と。ただ、市長も答弁されていますように、SNSとかで結構流れまして、さながら同窓会とか郷土 会のようだったと。足湯が開催中の場合は。そういった効果もあったのかなと、私自身は感じている ところなのですけれども、この事業費、平成27年第1回定例会、平成26年度村上市一般会計の追 加の補正予算で計上されまして、繰越明許費で補正をされて今年度実施された事業でございます。観 光戦略チャレンジ事業、全ての部分は4,130万7,000円。私たち全員協議会でいただいた資料によ りますと、交付金の充当額が3,944万9,000円だというふうな説明がございました。観光プロモー ションの関係の予算が2,000万円計上されていましたけれども、課長の答弁で1,820万ということ でしたが、この計画づくり、表参道でやるという計画づくりをどのように進めていったのか、商工観 光課長に伺いたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) どういうふうに進めていったかということなのですけれども、まず パブリシティ効果の部分、それから若者に何とかアピールしたいという部分がありまして、博報堂さ んとかそういったいろいろ委託事業を行っている方にお話をお伺いしました。その中で委託をしまし た博報堂さんではほかの自治体のほうでもやったことがあるというようなことから、詳細について随 時詰めていったと。そして今回10月1日から10月31日まで事業を実施したということでございま す。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 若者ターゲットというのは狙い的にはおもしろかったのかなと思うのですけ れども、若者にターゲットを当てようというふうなところは、どの段階で出てきた案なのか、商工観 光課長に伺います。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) いつの段階とかというのははっきり、ちょっと定かではございませ んけれども、委託した博報堂の人と話をしていく中で、やはり村上の場合は40代、50代の観光客が 余計なのですけれども、これから将来的な観光客にもなる20代、30代のほうにアピールするのもこ れからの将来の観光誘客にとっては重要なのではないかというような話がされまして、そうだねとい うことになりまして、今回こういう事業を行ったということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 先ほど交付金の充当額かなり多いですよね。4,130万7,000円に対して 3,944万9,000円の交付税充当ということですけれども、交付税がかなり充当されるので例えば博報 堂さんですか、誰もが知っている広告会社さんですので、交付金の関係もあってこういう実績のある ところ、名のあるところに計画づくりを持ちかけていったのか、その辺のところはいかがでしょうか、 商工観光課長、政策でしょうか、どちらでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 確かに議員おっしゃるとおり、今回の交付金事業ということでかな りの国からの交付金をいただきました。そういったこともありまして、今まで先ほども申し上げまし たけれども、実際こういったプロモーション事業を行ってきた経緯がございますので、今回博報堂さ んに委託することになったということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 実際にこのマップをつくったところは株式会社ブームメディアコミュニケー ションズですよね。それの得意先が博報堂だったと、ホームページで調べました。できれば、時間が なかったのかもしれませんけれども、総合戦略の中の産業支援プログラムは若手の経営者の方といろ いろ相談しながら積み上げていったと、そういうふうな形を聞いていますので、こういった観光部分 ももう少しそういう市民の声だったり、それを全部そのとおりにしなさいとは申し上げませんけれど も、もう少し入れてもよかったのかなと思うのですけれども、市長、この辺どう考えられます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ふるさとに対するやっぱり地元の思いというのは強いので、ぜひそういうも のも入れ込んでいきたいというふうに思います、今後企画する際に。ただ、全体の今の日本社会の中 における、例えばPR効果とか広告のあり方とか、そういうものを考えたときにやはりある程度のそ ういうノウハウを持っているところというのの能力も活用しないとだめなので、それがうまくコラボ できるような形での企画につながるといいかなというふうに思っておりますので、今後その辺のとこ ろを踏まえて進めたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今今後そういうふうに進めたいとあったのですけれども、最初の答弁の中で は食と物産をさまざまな方法で展開していくというのですけれども、そのときに専門的な企業にも頼 むけれども、いろいろな形で市民の声も聞きたいというふうな理解でよろしいですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然これまでもお話し申し上げましたとおり、今回のコンセプトと食と物産 のプレゼンテーションといった場合にやっぱりやり方が違うと思います。越後物産村上会の皆様方に これまでも協力いただきまして、いろんな形で売っていますので、それらもきちんとした仕組みがで き上がっているようなものもあるわけで、それで効果を発揮できるものもありますので、それらと例 えばそのときに企画的にこういう切り込みを入れたほうがいいよねというノウハウというのはやはり 少し、大きな仕組みの中でそのノウハウを持っている企業さんとかそういう代理店さんとかのご意見 も参考にする機会があると、より効果が発揮できるかなというふうに思っておりますので、その辺を 絡めたいということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひ地元のことをよく知っているのは地元の人ですし、そういう仕掛けがう まいのはプロの方ですので、それをうまくリンクさせながら、もっとさらに内容の濃い計画づくり、 事業づくりを展開していただきたいと思います。   いろいろな事業をやられていまして、外国人観光客の誘致の促進の中でWi―Fiというのがよ く出てきますけれども、Wi―Fiの整備、現在のところどこに整備されているのか、商工観光課長 に伺います。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) まだ整備はしていないのですけれども、予定としては公共施設6カ 所のほうに整備する予定で今進めてございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それはいつごろ整備されるのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 業者と今打ち合わせしているところでございます。遅くても今年度 中にはもちろん設置する予定でございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 駅前観光案内所の旅なび館には、これとはちょっと別なのかもしれませんけ れども、Wi―Fiの設備がございまして、実はきのう私行ってWi―Fiつないできました。結構 簡単に、全くフリーではないのですけれども、パスワード教えてもらって入れなければならないので すけれども、簡単にアクセスできたので、日本経済新聞のおもてなしニッポンのココが残念というの をとったそうなのです。外国人100人に聞いたそうです、この中で無料Wi―Fiの整備がおくれ ているというのが第2位になっているのです。それと観光庁のほうの外国人観光客受入環境に対する 不便、不満というところも、無料公衆無線LANとかそういった環境は重要だと。来られた外国人の 方が率直にやはりこういった不便さを思っているわけです。情報収集というのは今みんなネットとか スマホとかそういった形で収集して、そこで仕入れてからいろんなところに回るということが多いの だろうなと。諸外国ではやはりこの辺の充実をきちっとしていると、電波というのは総務省の管轄で すので、総務課長にこの辺のところをちょっと伺いたいと思います。Wi―Fiの整備に関して。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) Wi―Fiの整備につきましては、以前商工観光課におったときに無料 Wi―Fiの整備をしていかなくてはいけないということで、京都府のほうの整備事業を調査したこ とがございます。京都におきましては、行政がWi―Fiの整備をしたのではなくて、ある企業のP R宣伝ということで整備をされたように伺っております。ただ、当市としても各全国の自治体におい ては30分の無料Wi―Fiですとか、いろんな情報がありましたので、できるだけ安く、そして来 たお客様に無料で提供できるようなWi―Fiを整備したいなというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 先ほど6カ所整備するというふうに言われていましたけれども、セブンイレ ブンとかでも今できるのですよね、店内だけであれば。Wi―Fiというのは総務課長が今民間でと いうことも言われていましたけれども、やはり市だけというのもなかなか難しいのかもしれません。 国策でやるべきなのかなとも思いますけれども、今後のWi―Fiの整備の方向性なんていうのは市 長はどんなふうにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) やっぱりどうしてもこういう部分というのはしっかりとしたインフラとして 整備していかなければならない部分になります。ですから、それについては今のいろんな手法があっ てやり方も多様でありますけれども、結果的には国土全域でWi―Fiがどこでもつながる、今のそ れこそトンネル内とかそういうところつながらないところもあるわけでありますけれども、順次交通 量の多いところからはそういうところでも不感地帯がないような仕組みで今整備されていますから、 これは日本全国どこでもそうなるような方向なのだろうと思います。それとあわせまして、市の中で もやはりここのWi―Fi、ここのWi―Fiという形で接続性がいい形で、常にそれを自分のほう で選択をしなくてもスムーズにつながっていくような環境が望ましいなと思いますので、その辺の研 究も含めて、市としてはしっかりそれを環境整備を提供するというスタンスで進めたいというふうに 考えております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) あと大体店のところにフリーというシールが張ってあるのですけれども、な かなか目立ちづらい部分もありますので、例えば観光マップを落とし込むときにこれからはいろいろ 車椅子対応のトイレがあるとか、こういうWi―Fiの設備があるとか、いろんな情報をくどくなら ないようにいろんなマークを利用しながら、そういったものも落とし込んでいくのがやはりいいのか なと思っております。あと環境整備について、外国語の看板設置も必要だと思いますけれども、この 辺についてはどんなふうに思われますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然進めていかなければならないというふうに考えておりまして、準備はし ております。ただ、提供する外国語の選択、このチョイスをどういうふうにしていくのかというとで、 英語は当然なのでしょうけれども、その辺のところも踏まえて早急に対応していきたいというふうに 思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 商工観光課長、この辺どこか外国語対応のところが、看板というのはどこか 先行してないのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 今年度日本語とそれから英語を表記しました鮭漁の看板を三面川の 右岸のほうに設置をいたしました。居繰網漁とウライ漁とテンカラ漁について説明を加えた看板でご ざいます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) こちらですよね。私も見てきて今プリントして持ってきました。残念ながら どこかにポンとあるような普通の看板なのです。余り目立たない、普通のところに書いてあるので。 もっとトータル的にほかの外国人の方が多く訪れているところですと、遠くから見てもこういう形状 をしていれば案内板だというふうなのが一目でわかるのです。そういったトータル的な考え方もやは り今後は必要ですし、あとこれは道路案内標識の部分なのですが、今ローマ字表記と英語表記の部分 がありまして、三面川の鮭漁もテンカラ漁なんていうのは特殊な名前ですので、これはローマ字表記 だったりしているわけですけれども、この辺英語とローマ字との整合性というのでしょうか、統一感 というのでしょうか、そういったものもやはり今後考えていく上では必要なのではないかなと思うの ですけれども、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ニーズとしてというか、外国人の皆さんがごらんになったときにローマ字表 記と英語表記どちらがすんなりと受け入れられるのかなという部分も含めて。ただ、村上としての固 有名詞を譲れない部分もありますので、その表記が変化されないような形でちょっと考えていきたい というふうに思います。   あと看板はそういうふうに視覚的に訴える看板も確かに大切なのですけれども、今回の、私もそ のところを拝見をさせていただきましたけれども、例えばその看板にアプローチさせるような動線を つないでいくようなサインとか、そういうのも多分必要なのだろうなというふうに思っています。町 なか見ますと、幾つかの動線を喚起させられるようなサインがあるわけでありまして、非常に豊かな 色彩と豊かな趣のあるもので表現されているのもあります。ああいう形のものも外国人の皆様方には 訴えるアピール度があるのかなというふうに思いますので、サインでつないでいくというような仕組 みもあわせて考えてみたい。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 全くそのとおりだと思います。ぜひうまく誘導していける、それが町並みに 合っているというようなものをつくり込んでいただきたいと思います。ただ、世界の標準語というの が英語なので、英語で書けるのであれば英語で書いたほうが望ましいという国土交通省の指導もある ようですので、その辺国会の信号のところも変わったというふうに書いてありますので。国会とロー マ字だったのが英語表記に変わったというふうなことも、信号ですけれども、ありますので、やはり その辺は進めるときには、一度上げてしまっていや違っているではなくて、きちっとつくり込んでい って誘導していけるように、今言われたような方法をぜひとっていただきたいと思います。   それから、台湾におけるPRということで成約したものもあるというふうにまず答弁がありまし たけれども、今後例えば今回は台湾ということで、これは日本の観光物産博2015というところに村 上ブースを出店したというふうに聞いております。今後村上に来ていただけるかなと思われるような 外国というと、市長の頭の中には何か思い浮かぶところというのはどういうところでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 台湾の方とは今回とは別なのですけれども、これまでもちょっとそういうふ うな形で情報交換をさせていただいたこともありますので、そちらは比較的私自身が親近感を持って いるものですからなのですけれども、今後やはりアセアンといいますかアジア諸国、ここは当然環日 本海という仕組みからいうとそういうところが非常に魅力的な市場というか、魅力的なターゲットと して今後考えていかなければならないのかなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) こちらの全国紙の新聞に2014年訪日外国人間の地方訪問率というのが載っ ておりました。地方を訪問した人は訪日外国人の方を100としますと、56%だったそうです。その 100%のうちの28%が東京とか大阪、京都という大都市圏ではなくて地方のみ、それから2大都市 と地方に行ったというのがやはり28%ぐらいあるそうなのです。ですので、両方合わせて地方を訪 問したというのは56%ということなのですけれども、これはやはりリピーターがふえて、地方への 関心も高まっているのだと。この新聞記事の中で今後の戦略をどうしたらいいか、このコラムを書い た方の考え方なのだと思うのですけれども、地域資源と客のニーズが一致する国や地域を絞り込むと、 全方向ではなくて。まず最初の段階はということだと思います。   そしてもう一つ書いてあります。いかに農業農村に売り込むかが鍵というふうな形のも書いてあ ります。村上の圏域見てみますと、農林水産業大変盛んですので、そういったところに取り込む、あ る程度最初は表参道が若い人というターゲットだったのと同じで、外国人の方にもやはりある程度地 域を絞り込んで徹底的に売り出していくというのも一つの方向かなと思うのです。   もう一つ書いてあるのが、外国人の人気の観光が日本人観光客を誘発することにもなると。結構 外国人の方に有名になっていくと日本人の人も行ってみようかなと、まだ村上来ていない人も日本の 中には大勢いると思います。市報に書いてあったので、余り知らない人も多かったと。若い世代なの でしょうけれども。村上まだまだ、鮭漁で全国放送もこの間なりましたけれども、まだまだその辺知 名度的には完璧ではないだろうなと思いますけれども、今言われたようなことを踏まえて、市長の今 後の観光戦略というのでしょうか、それをちょっとお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常にターゲットを絞るというのはピンポイントで効果が上がってくる可能 性があるのでいいかなというふうに思っています。ご指摘のとおりうちの持てる力、今回ふるさと納 税を見ましても、日本人向けにはしっかりと明らかに強いものがわかったわけでありますから、それ を核にして戦略を打っていくと、これはかなり効果を期待できるのだろうなというふうに思っていま す。それを考えたときにもやっぱり農林水産業をしっかりとうちの力になっておりますので、そこを ターゲットにしていく。それと外国人の目線から日本を見ていただくと、大都市、東京とか大阪とか 京都とか、こういうところはメジャーですからすぐ思い浮かぶのかもしれませんけれども、あとほか はきっとみんな一緒なのだと思います。日本の食そのものが今世界遺産の中で注目をされております し、もう一つ魅力的なのは温泉、ここの部分は本当は大きな力を潜在的に秘めているかなというふう に思っておりますので、その辺がどういうふうなニーズになっているのかというのを見きわめながら 進めていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) それから、総合戦略の中で地域資源を生かした体験プランの開発等というの かありまして、ここに町なか景観魅力アップ事業補助金とかスポーツ体験プランの開発というものが 載っています。この辺のところは全然触れられなかったのですが、来年度以降取り組んでいかれるの かなと思うのですけれども、政策的にこの辺の考え方は政策推進課長でしょうか、商工観光課長でし ょうか、今私が言った町なか景観魅力アップみたいなのと、スポーツ体験プランというのはどんなふ うに今後進めていくのか、わかりましたらお願いします。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) スポーツ体験プランにつきましては、まだ具体的な部分がこういう ふうなやり方でやろうというのが、一応サイクリングコース等でスポーツと観光をというふうな形で はあるのですけれども、ちょっと具体性に今欠けるのかなと、詰めていかなければいけないというふ うに考えていますし、それから町なか景観魅力アップ事業補助金については、これは産業新プログラ ムの中ですので、観光の向上、町なかの魅力向上と地域文化、この辺の配慮をした施設をした場合と いうことなので、これについてもちょっとこれから詰めなければいけない部分があるのかなというふ うに思います。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 今町なか景観というのが出ましたので、次に歴史的風致維持向上計画につい て質問させていただきたいと思います。   先ほども申し上げましたけれども、総務文教常任委員会で行政視察に行きました太宰府市は、平 成22年11月22日に認定を受けております。今から5年前です。それで歴史的風致を活用したまち づくりをしています。歴史的風致というと専門用語でなかなか難しいものなのですけれども、固有の 歴史であったり、伝統を反映した人々の活動だったり、活動が行われる歴史上の価値の高い建造物で あったり、その周辺の市街地が一体となって形成してきた有効な市街地の環境だというふうに定義さ れているのですけれども、〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕ソフトとしての人の活動もあ れば、ハードとしての建造物でもあると。太宰府では、伝統家屋などの保存修理とか水路の保存修理、 散策路、サイン整備、緑化保全などに取り組んでおりまして、私たち視察に行ってびっくりしたのは、 市役所の前にバス停があるのですけれども、バス停から市役所に行くまで20メートルぐらいあるの でしょうか、今まではただの普通の通路だったと思うのですけれども、木をふんだんに使った屋根の かかった通路がどんと延びているのです。バス停からダイレクトで市役所に雨にぬれずに行けると。 すごいですねと、どういうもので整備したのですかと聞きましたら、そこの目の前の市役所の前の通 りが宰府参りの道なのだと、歴史的に。そこを通って太宰府に行っていたのだと、そういうふうなこ とでちょうどグーグルで調べたら、完成したのは載っていなくて、工事のちょうど様子が見れたので す。ぐっとズームアップして見ていきましたら、宰府参りの道、沿道環境整備ということで、市役所 の方が説明するには風致計画で大部分つくったのだと。あと市役所のちょっと持ち出しもあったのだ けれども、そういうふうなものもつくったのだと。歴史的風致に合致していればこういった整備もで きるのだなというのをすごくびっくりしたのです。ワークショップも開かれてさまざまな意見も出て いると思うのですけれども、市長も報告は受けていると思うのですけれども、ワークショップの様子 とか。この辺についてはどのように思われていますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) もともとが村上市の持つ魅力というのは歴史と伝統に育くまれた部分という のは大きいわけでありまして、これは市街地のみならず、現在の村上市域、どこにでもすぐ行けば出 会えるというような状況があります。これをやっぱり大切にしていくことというのが我々の責務だと 思っております。そんな思いでこの風致維持向上計画の策定にも臨んでいるわけでありますけれども、 いよいよそういう形で個別のそういう事象にしっかりと市民とともに同じテーブルで議論ができるな ということで喜びも感じておりますし、そんなことで村上の魅力がさらにアップしていくことを大い に期待をしているというのが今の状況であります。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 太宰府はこういった太宰府市民遺産というものを策定しているのです。私が 通告書に書きました3つの計画をうまく連動させておりました。この市民遺産というのが11件認定 されているのですけれども、この認定の提案には提案書、なぜそれを認定してほしいかという提案書 も必要なのですけれども、これを申請できるのは育成団体なのだそうです。それを守り続けて後世に 伝えていく団体がないと指定は受けないと。あの行事いいよねと言ってもそれを後世につなげていく ようなものがないときちっと認定されないと。市民とうまく連携しているというのでしょうか、うま いやり方をやっているのだなと思いまして、これは本当の太宰府の近くの市街地だけではないのです。 かなり離れたところのそういった歴史的な行事だったりするのもきちっと認定していますので、広く 市民がこの活動を認知していますし、ぜひそういったものを大事にしていかなければならないよねと いうことで、市民の意識がすごく高いそうなのです。   商店街の方も川越のほうに行って研修とかされておるようでございます。平成27年2月現在、 全国で49の自治体、市であったり町であったり49の自治体が認定を受けているのですけれども、 新潟県にはまだないのです。隣の山形県でも鶴岡だけでしたか、新潟県にはまだありませんので、こ れはやっぱり新潟県で一番というのは非常にPRになると思いますし、〔質問終了時間5分前の予告 ブザーあり〕新しく認定を受けたとなれば、やはりどんなところか行ってみようというふうな強い宣 伝にもなると思います。市民の意見もしっかり盛り込んで、これなぜ認定を申請するかと言いますと、 国の重点的な支援がやはりありますので、そういったもの充実した計画にして、新潟県で一番最初と いうのを目指していただきたいと思いますけれども、市長のお考えをお聞きしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘のとおり、現在新潟県の中では村上市が先頭を今のところ走って いるというふうに認識をしております。ぜひ平成28年度の早い段階で申請を行いまして、認定をい ただきたいなというふうに思っております。それがやっぱり我々村上市民としての伝統と歴史を守っ ていくのだということに対する誇りとプライドだと思っておりますので、しっかりそのことを詰めて いきたいと思います。   それと先ほど太宰府のご紹介ございましたけれども、まさに市民の皆さんがみずからのこととし てそれを守り育て育んでいくという思い、これがやっぱり歴史としてつないでいけるのだと思います。 行政はそこのところのお手伝いをしっかりしながらそれを支えていくという、いいこういう連携がで きればなおいいかなと思いますので、この計画策定に向けては新潟県で一番を目指しながらしっかり と取り組みたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 最後に、「まちの駅」についてですけれども、見附の市長が来られて市長も やりましょうと答えてたというふうに言われていましたので、どんどん進んでいくのでしょうけれど も、民間で先行してやっている事例もあるので連携して、民間のいいところは伸ばしていきたいとい うふうなことはありました。「まちの駅」の連絡協議会ですか、これの会長さんが見附の市長さんだ というふうに聞いていますので、そこに入りますと、全国の様子もわかりますし、よいアピールに本 当になるのだろうなと思います。人形さま巡りとか屏風まつりでは期間中ですけれども、マップの中 にトイレのマークを落とし込んだり、それから観光協会でやっている町なか案内所というシステムも ございます。同じようなことをやっていますので、連携は非常に簡単だろうと思うのですが、やはり 対外的にアピール、ぱっと目に見てわかる、あと人形さま、屏風というのは期間1カ月ぐらいですの で、通年やはりそういった取り組み、風致の計画とも関係してくると思いますけれども、空き家の利 用だったり、トイレの有効配置、この辺を一体となった取り組みをして、来訪者の方がわかりやすい、 利用しやすい、そういったことをおもてなしの面からもきちっと組み立てていったらいいかなと思う のですけれども、市長の考えをお伺いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それこそこれまで何回も議論をさせていただきまして、やっぱりそういうい ろいろなものをきちんと総合的にコーディネートしていくのが大切だなというふうに思っています。 それをこのとおり全部でやろうと思うと、経費もかかるのだろうと思いますけれども、できるところ からコンパクトにやりながらやっていって、具体的にそういう姿が見えてくることによって、やっぱ り市民の元気、訪れる方に対するおもてなしもアピールできると思いますので、できるところからコ ンパクトにしっかりと取り組みを進めたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) まさに市民の方の力もかりながら、行政も支援しながらやる。協働のまちづ くりというのはこういうことだと思います。   あとそれと今回3つ項目が違いますけれども、一環しているのは交流人口をふやすためにはとい うことであったり、おもてなしの部分だったりというのがありますので、そういったところをしっか りとやはり積み上げていっていただきたいと思います。   最後に、市長からもう一言いただいて終わりにしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) まちづくりにやはり一つの正解みたいなのはない、方程式みたいなのもない と思うのですけれども、やっぱり市民の皆さんとこれまで行われてきたいろいろな活動を通じながら 私も接してまいりました。そんなことを大切にしながら、これから10年後、20年後、30年後の誇 れるまちづくりをしっかりと進めていきたいと思います。 〇8番(小杉和也君) 以上で終わります。 〇議長(三田敏秋君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。                                              〇議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 2時50分  散 会