平成27年村上市議会第4回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成27年12月8日(火曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(22名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君 22番   大  滝  国  吉  君 23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君 25番   片  野  鉄  雄  君    26番   三  田  敏  秋  君                                              〇欠席議員(2名)   20番   佐  藤  重  陽  君    21番   相  馬  エ  イ  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長 鈴   木   源左衛門    君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     佐   藤   勝   則   君        税 務 課 長    加   藤   良   成 君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     建   部   昌   文   君        建 設 課 長    中   村 則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    米   山       聡   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        教育委員会 勝   間   修   二   君        委  員  長        学校教育課長  遠   山   昭   一   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) ただいまの議員数は22名です。欠席の届け出のある者2名です。定足数に 達しておりますので、直ちに本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、4番、鈴木いせ子さん、17番、長谷川孝君を指 名いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(三田敏秋君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は3名を予定しております。ご了承願います。   最初に、1番、渡辺昌君の一般質問を許します。   渡辺昌君。(拍手)           〔1番 渡辺 昌君登壇〕 〇1番(渡辺 昌君) 皆さん、おはようございます。鷲ヶ巣会の渡辺昌でございます。議長のお許 しをいただきましたので、私の一般質問をいたします。   1項目め、公共施設等総合管理計画について、地方自治体が所有する全ての公共施設を対象に、 地域の実情に応じて、平成29年度までに「公共施設等総合管理計画」を策定するよう国から要請さ れています。そこで、次の点について伺います。   @、計画の対象となる公共施設数、また、老朽化の状況などはどのようになっていますか。   A、計画策定の基本方針や、進捗状況はどのようになっていますか。   B、施設見直し計画やスポーツ施設整備計画などの既存の計画は、本計画にどのように反映され ますか。   2項目め、朝日みどりの里と道の駅について、@、高速道完成後に通過点としないために、朝日 みどりの里一帯を特色ある施設としなければなりません。朝日みどりの里の将来像について、市はど のような考えを持っていますか。   A、魅力ある施設とするために、朝日みどりの里と道の駅が一体となった整備が不可欠と考えま すが、庁内の議論や、国との協議は十分に行われていますか。   B、朝日みどりの里の多くの施設が老朽化しています。温泉井戸の老朽化によるふぐあいのため、 温泉関連施設の臨時休業が余儀なくされています。温泉井戸や配管設備の大規模改修が必要な事態と なっていますが、市は、どのように認識されていますか。   3項目め、認知症対策について、国内において、10年後には認知症の方が約700万人、高齢者 の5人に1人の割合になると推計されています。本市における認知症の方の人数や、在宅・施設入所 の別など現状について伺います。   また、今後ますます認知症の方が増加すると考えられますが、市民の認知症への理解が不十分で あると思います。認知症や認知症者への正しい知識と理解の普及啓発のために、市ではどのような取 り組みをされていますか。   市長の答弁をいただいた後、再質問させていただきます。よろしくお願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) 皆さん、おはようございます。それでは、渡辺議員の3項目の質問につきま して順次お答えをいたします。   最初に1項目め、公共施設等総合管理計画についての1点目、計画の対象となる公共施設数、老 朽化の状況などはどのようになっているのかとのお尋ねについてでございますが、計画の対象となる 公共施設数と老朽化の状況につきましては、現在現状把握を行っている段階でありますが、昨日の冨 樫議員のご質問でもお答えをいたしましたとおり、財産台帳に登載されている建物といたしましては 約1,300件余りであります。橋梁で950本であります。加えて申し上げますと、インフラ施設につ きましては市道、農道及び林道の総延長で約1,987キロメートル、水道施設では導水管約30キロメ ートル、送水管が約50キロメートル、配水管が約680キロメートル、下水道施設では公共下水道総 延長約454キロメートル、農業集落排水路施設管渠で約170キロメートルとなっております。   次に2点目、計画策定の基本方針や進捗状況はどのようになっているかとのお尋ねについてでご ざいますが、昨日の冨樫議員のご質問でもお答えをいたしましたとおり、本計画は市が所有する公共 施設及びインフラ資産がこれから更新時期を迎える中、財政状況や公共施設の利用需要の変化を見な がら、長期的な視点を持って更新・統廃合・長寿命化などを計画的に行うことで、財政負担の軽減と 平準化を図るとともに、施設全体の適正配置を進めるため策定するものであります。今後は、先ほど の1点目の現状把握を年内中にまとめ、平成28年度中の完成を目指しております。   次に3点目、既存の計画をどのように本計画に反映するかとのお尋ねについてでございますが、 本市における本計画は、既存計画の上位計画としての位置づけであり、具体的に個別の施設につきま して統廃合や改修時期等を記載するものではなく、施設の性質ごとに中長期的な施設管理の方針を示 すものであります。このため、ご質問の既存計画の反映方法につきましては、その整備方針を本計画 に反映し、整合性を図ってまいりたいと考えております。   なお、本計画の策定により、個別計画に沿った整備に対し、社会資本整備総合交付金の活用が期 待できるものであります。   次に2項目め、朝日みどりの里と道の駅についての1点目、朝日みどりの里の将来像についての お尋ねでございますが、現在国では朝日まほろばインターチェンジからあつみ温泉インターチェンジ 間の高速道路の延伸が急速に進められており、道の駅朝日へのアクセス道路整備が計画されておりま す。このため市では、道の駅朝日、朝日みどりの里の拡充構想を進めるとともに、インターチェンジ 周辺の構想を策定するため、朝日温海道路インターチェンジ周辺の土地利用基本構想を策定中であり ます。道の駅朝日は、道の駅、高速道路のサービスエリアの機能だけでなく、本市の地域資源を生か した「村上ブランド」を総合発信できる観光総合窓口として、また地域の元気づくりのための交流拠 点を目指しており、関係団体との意見交換などを行い、今年度中に拡充基本構想を策定したいと考え ております。   次に2点目、魅力ある施設とするために、朝日みどりの里と道の駅が一体となった整備が不可欠 であり、庁内議論や国との協議が十分に行われているかとのお尋ねについてでございますが、日沿道 の延伸に伴いまして、道の駅朝日は今後利用者の増加が期待されることから、朝日まほろばインター チェンジのロングランプから道の駅へのアクセス道を市道として整備することを計画しており、この 市道部につきましては、今年度詳細設計を進めているところであります。朝日みどりの里につきまし ても、整備される日沿道を生かした観光スポットといたしまして、また地域の拠点化を目指すために 施設のリニューアル等、市の高速道路開通準備プロジェクト会議の作業班を中心に、「朝日温海道路 IC周辺土地利用基本構想」を策定中であります。   また、道の駅朝日につきましても、国で駐車場等の拡張の計画があると聞いており、一体の施設 であることから国と情報交換を行い、本市の基本構想を策定した後には詳細な打ち合わせを進めてい く予定といたしております。今後も、道路管理者である国の協力をいただきながら関係者との協議を 進め、日沿道の延伸を視野に入れた朝日みどりの里と道の駅の整備につきまして検討してまいりたい と考えております。   次に3点目、朝日みどりの里温泉設備の老朽化についてのお尋ねでございますが、まほろば温泉 の源泉は平成3年から掘削され、平成5年に朝日まほろばふれあいセンターがオープンし、その後朝 日きれい館などの温泉関連施設が整備されてきました。整備から20年以上が経過し、老朽化が進ん でおり、機器のふぐあいがたびたび発生していることは事実であります。温泉を利用した朝日きれい 館、まほろばふれあいセンターでは、毎年20万人を超える多くの方が利用されており、市民の健康 増進施設として大きな効果があると認識をいたしております。今年度に入り、機器のふぐあいによる 故障のため2回ほど臨時休館し、修繕工事を行っておりますので、利用される市民の皆様には大変ご 不便をおかけしたところであります。今後も、多くの方に利用していただけるよう温泉井戸の洗浄、 ポンプのオーバーホールなど年次計画で設備の維持管理を行ってまいります。   次に3項目め、認知症対策についての1点目、認知症の方の人数や在宅・施設入所の別の現状に ついてのお尋ねでございますが、本年10月現在、認知症高齢者は2,666人、そのうち在宅の方が 1,777人、施設入所の方が889人となっております。   次に2点目、認知症や認知症者への正しい知識と理解の普及啓発のための取り組みについてのお 尋ねでございますが、認知症の正しい理解と普及啓発を目的といたしまして、認知症サポーター養成 講座を平成20年から開催しております。これまで延べ135回、3,416人が受講されました。今年度 は、地域や介護サービス事業者のほか新たに市職員等を対象に実施し、受講された方には認知症サポ ーターのあかしとしてオレンジリングを交付いたしております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ありがとうございました。それでは、再質問させていただきます。   まず初めに、公共施設等総合管理計画についてであります。この公共施設等総合管理計画は、国 の要請によって行われているものでありますし、平成27年度4月1日現在、新潟県、そして新潟市 は平成27年度中、そしてそれ以外の市町村については、中で現在作成されているのは燕市を含めて 3自治体、残りの自治体は平成27年度、平成28年度に策定予定で、1つの自治体だけが平成29年 度以降に策定という予定であるそうであります。それでありますので、本市が策定しようとしている その計画の概要については、燕市のホームページを見ればおおよそ大体検討がつきますので、眺めて みました。それで、きのうの冨樫議員との一般質問とも重複しないように質問を選んでお聞きします ので、よろしくお願いします。   総務文教常任委員会では、先月行政視察としまして熊本県の玉名市へうかがいまして、公共施設 のマネジメントについて伺ってまいりました。今回市が進めている公共施設等総合管理計画とこの公 共施設マネジメント、同じ土俵で比較するというのはできないものだと思いますけれども、あえて比 較することによっていろんなことが見えてくると思いますので、玉名市のマネジメントを参考にしな がらちょっと質問させていただきます。まず、玉名市のその公共施設のマネジメントの大方針という のが2つありまして、玉名市の地域特性を反映した公共施設マネジメント、そして2つ目が公共施設 を資産と捉え、活用に当たり効率性を追求するマネジメントということであります。そして、それを 実施するための5つの柱として、保有総量の抑制、圧縮、2つ目に旧合併市町を超えて、施設重視で はなく機能重視により施設の公共化、複合化を促進することなどが挙げられております。そしてさら に、それを実効性高めるために、削減目標としまして市が保有する施設に係る今後40年間の年平均 トータルコスト、これを65%削減する。そしてもう一つ、市が保有する施設の面積は、40年間で 37%削減するという削減目標を挙げておりますけれども、今後本市の場合はこのような削減目標と いうのは考えるというようなことはあるのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 今現在策定中でございますけれども、策定中といいましょうか、各施設 の状況を調査中でありますが、そういった量的な目標は当然ながら反映するつもりでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) この65%削減とか37%削減、かなり長い期間でやられるわけですけれども、 余り知識のない私が見てもかなりきつい、厳しい数字なのかなと思いまして、玉名市の担当者の方に 確認しましたところ、削減目標がなければ実効性も伴わないし、数値が厳しいものでなければ楽なほ うに流れてしまうので、あえて厳しい数字にしているという答えでありましたけれども、またそのも ととなるのは、その背景にあるやはり財政的な問題があると思います。   玉名市が保有する公共施設を見ますと、30年以上前に建てられたものが4割、昭和56年以前の 旧耐震基準のもの、ほとんどがそれに当てはまるそうでありますし、今後10年間に一斉に大規模な 修繕が必要になる。そしてまた、現状の公共施設を全て維持した場合、今後40年間にかかる更新費 用は年間43億円、今現在公共施設にかかる費用の5.3倍かかるそうであります。このような具体的 な数字を出しているわけでありますけれども、村上市の計画の中にもっと財政的な側面というのでし ょうか、そういうものを加えてみたらいかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 財政的な側面等につきましては、計画の中に入れるか入れないかを今後 検討したいというふうに考えております。   ただ、先進地である玉名市の状況等を私もよくは承知はしておりませんが、当市においては、先 ほど議員おっしゃいましたとおり、燕市の策定方針等に沿った形での計画になるのかなというふうに は思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 結局その財政的な面で大変なことになれば、行政サービスの水準低下とか市 民の負担増、次世代への負担の先送り、財政破綻などが考えられることから、玉名市ではその中長期 的なマネジメントをつくることになったそうであります。   また、玉名市では、このマネジメントの前提として白書をつくっております、かなり詳しい白書 を。結局その公共施設の状況であるとか、財政状況を市民に知ってもらうために、状況を見える化す るためにそういうものをつくったそうでありますけれども、村上市ではそのような今後計画はありま すでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) まず、前段で申し上げますが、財政が財政圧迫で公共施設を削減してい くという理論も考えられますが、ただ公共施設の中には各地域で必要な公共施設が数多くあるわけで ございます。特に建物、学校ですとか保育園ですとか、そういうことで地域に愛され、また地域に根 づいている施設については、単に財政、お金がかかるから取り崩すというふうな考えは、それは極端 な考え方なのかなというふうに思っておりますし、各施設については、おのおの各地域の委員の皆さ んのご意見を頂戴した個別計画があるわけでございますので、その個別計画を尊重した上でこの上位 計画となる総合管理計画を方針として定めたいということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ちなみに、玉名市では、この公共施設マネジメントの中に学校の統廃合とい うのも入れております。それで、実際地区ごとに1つの小学校、1つの中学校というふうな考えで進 めているようであります。   そしてまた、玉名市の取り組みの特徴として、例えば今実際課題とか問題の抱えているところを、 施設や地域をモデル地区として選んで、その中で具体的に施設の集約とか拠点化とか、そういうふう な考えで進めるところでありますけれども、今現在市ではそのような集約とか地域の拠点化するよう なそういう施設の統廃合の前に、そのような考え方で取り組んでいるような取り組みはありますでし ょうか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 各地区、地域における公共施設については、例えば地域審議会ですとか、 地域の声を反映した形で各個別に計画を策定しておりますので、そんな形で推進されていくものと思 います。   当然ながら、集約しなければならない施設については集約する。地域に置く施設については、や はり地域に置く必要があるだろうというふうに考えておりますので、総体的にはご意見をいただきな がら計画が進められているというふうに理解しております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 施設の集約化ということを考えた場合に、昨年あたりから支所の空きスペー ス有効活用というのでしょうか、そのような取り組みがありますけれども、現在どのような状況か教 えてください。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 支所の空きスペースは結構ございます。この空きスペースを利用して、 例えば商工会とかまちづくり協議会でやるまちづくり団体が利用したりということで、管理上問題な ければ積極的に利用していただきたいなというふうには考えております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) それと、最近こういう公共施設を考える場合に、長寿命化という言葉出てき ますけれども、具体的にはどのようなやり方で長寿命化をするわけでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 施設によっては違うわけでございまして、例えば代表されるものにつき ましては、学校等には建物については耐震診断を行って、耐震設計で耐震工事を行う。それから、橋 梁等については、点検後ピアといいましょうか、橋げたの補修等を行っていく。道路については、部 分的にその陥没した道路等については下層、上層の修理を行っていくということで、壊れてしまって からでは大金かかるわけでございますので、そうならないように修繕を常日ごろ行っているというこ とでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 今回の定例会の一般質問の中にも何回か出ていますけれども、このスポーツ 施設整備計画あります。これ、中身大分細かく施設ごとに今後どうするか書いてありますけれども、 長寿命化という視点では、今現在ここには含まれていると考えてよろしいのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) その資料というのでしょうか、計画を作成した段階では、長寿命化 というよりはこれからの施設をどう整備していくかというところで、整備しているものについては当 然整備した後に寿命が延びるわけでございますので、そういった計画で考えておるところでございま す。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 先ほども言いましたけれども、例えばこの資料に関して財政的な面での調整 といいますか、大まかなところというのは考えてつくられているものなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 年次計画で平成31年度くらいまでの計画に盛り込んだものにつき ましては、財政課と打ち合わせをしたというふうに聞いているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 公共施設マネジメントといいますと、施設の統廃合や維持管理、補修計画な どの話が中心となっていますけれども、玉名市の場合でも統廃合の施設の目標は厳しいものでありま すけれども、結局その根底には公共施設を今後どのようにして地域住民のための施設として存在させ るべきかというのがその根底にあると思います。たしかきのうの市長の答弁の中にも、そのような地 域のことを考えた住民にとって厳しい統廃合であってならないとの言葉あったと思いますけれども、 もう一度その辺のところを市長のお考えお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今公共施設等の総合管理計画、これを進めているわけでありますけれども、 既に村上市は合併後施設の見直し計画を進めておりますので、その中でこれまで7年、8年にわたっ てその施策を進めてきたと。そういうことで、幾つかの集約化も図ってきたというふうに思っており ます。それが今まさに現在の村上市の力になっているのだろうなというふうに思っていますから、改 めてここでまた策定はいたしますけれども、これまでも従来どおり粛々と公共施設についての管理に ついては努めてまいりました。その都度長寿命化、表現はそうなっているわけでありますけれども、 それにも取り組んだり、例えば新しく建てかえなければならないものには建てかえ整備を行ったりと いうことをやってまいりましたので、今後もその考え方を根底に持ちながら進めるということであり ます。   それと、あわせてその玉名市さんの状況、私も詳しくは承知はしておりませんけれども、あくま でも財政がありきの公共施設の見直しであってはならないというふうに思っております。やはり住民 があって、そこからでは公共施設はどういうふうな形でつくり上げていくのかという視点でなければ、 全くもってコストのみに走るようなそういう整備計画であってはならないと思っておりますので、村 上市が進める管理計画につきましては、そういう視点で進めたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ありがとうございました。   それでは、2項目めに移ります。朝日みどりの里と道の駅についてであります。先月朝日地区の ある要望を市長に提出する際に私も同席させていただきました。その際に、朝日みどりの里のこと、 将来のこと話題になりまして、市長から大変前向きな発言いただいたのですけれども、市長覚えてい ますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 朝日みどりの里は、高速道路の延伸途上にあるサービスエリア機能にとどま らず、村上市の観光情報についての発信拠点としての大いなるその魅力を有しているなというふうに 常々思っているものですから、そういう意味合いで日沿道の延伸とあわせまして千載一遇のチャンス でありますので、しっかりとそこについては基盤を強化したいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 私が特に心強く思いましたのは、開通してからはだめなのだと。今から取り 組まなければならないのだと。今から道の駅朝日を多くの人に知ってもらわなければならないのだと いう、大変そういう強いお言葉であったと思いますけれども、それでよろしいでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在道の駅の役割というのは運転者、自動車で旅行する方々の休憩場所、駐 車場、トイレ、それのみならずその道の駅が目的になるというふうなところが非常に魅力的な道の駅 だというふうに評価されています。ですから、そういうふうな形にしなければならない。   ということは、今高速道路が通っていれば来やすくなるわけでありますけれども、これは北から も南からもという意味であります。全線開通で非常にそのポテンシャルは上がるなと思っていますけ れども、選んでいただける道の駅にしなければならない。そのためには、今から情報発信をしていか なければならないという意味も込めてそのときに申し上げました。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) そしてまた、市長のお話の中に最近重点道の駅ということがよく出てきます けれども、その辺現在市でどのように取り組んでいるのか教えてください。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 今重点道の駅ということで、申請に向けて国のほうと打ち合わせを しているところでございます。まだ申請の段階には至っておりませんけれども、申請に向けて準備を 進めているということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) けさちょっとあわててその重点道の駅で検索してやってみたのです。そうし ましたら、何か全国に5つか6つぐらいの主要道の駅というのと、その下に重点道の駅と道の駅候補 地というのがまたいっぱいあるのですけれども、なかなか中身の計画伴ったものでないとその重点道 の駅には指定、認定されないのかなと思っていますけれども、その辺のところはどうでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 議員おっしゃるように、なかなか全国的に見ると重点道の駅という のはそんなに多くございません。選定については、なかなか難しい部分がございますので、そこら辺 選定されるように今国のほうとちょっと打ち合わせを本当に詰めているという段階でございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 今後の道の駅、朝日みどりの里の将来高速道開通してからのことを考えます と、やはり一つのキーワードというか、ポイントになるのはやはり温泉だと思うのですけれども、最 近朝日みどりの里の温泉施設の臨時休業多いように感じておりますけれども、1年間でどのくらいあ ったか教えてください。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 本当にご迷惑をおかけして大変申しわけないと思っております。   今年度臨時休館が2回ございました。1回目が6月8日から11日の間の4日間、これが源泉ポ ンプの故障ということで、これ電源ケーブルの故障でございました。それから、2回目が11月13 日から15日までの3日間でございました。これは、きれい館から本館へのその給湯管の送湯ができ なかったということで、漏電が原因だったのですけれども、そういったことで臨時休館をさせていた だいております。   そのほかにも、定期休館ということで11月9日から12日まで休館させていただいております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) かなり先ほど市長答弁にありましたように老朽化している、年数たっている ということで、温泉井戸そのものとか配管というのはそんなに、先ほどの市長答弁によれば大規模改 修については触れなかったのですけれども、定期的な点検というのですか、それで十分もつような状 況なのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 源泉井戸については、毎年オーバーホールしておりますけれども、 そのときにその業者のほうに点検をしていただいておりますけれども、源泉井戸については、ポンプ の入れかえとか、それから揚湯管の交換とか洗浄とか、そこら辺は業者の方と打ち合わせて年次計画 を立てながら進めたいと思いますし、各施設の送湯管については、今のところ大規模の改修の予定は ございません。   各施設のその揚湯管というのが、各施設への配湯管というのがやっぱりそれ地中の中にあるとい うことで、温度差が少ないということでスケール自体が余り付着しにくいというふうな話は聞いてご ざいます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) そして、温泉施設の中でもきれい館、これ多くの方利用されていると思いま すけれども、会員数とかわかりますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 会員数については、個人とそれから家族会員ございますけれども、 延べで今850人ほどになってございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 今後朝日みどりの里、高速道開通に合わせて整備していくことになると、こ のきれい館の施設のあり方というのはかなり難しいのかなという意見聞いておりますけれども、今現 在市では何らか考え方、道の駅として特化した場合にはちょっと施設の趣旨というのは違ってくると 思いますけれども、その辺のところはどのように考えていますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 今のところきれい館単体ではまだ考えておりませんけれども、今今 年度拡充構想を策定する予定にしております。今年度中に策定する予定にしておりますので、その中 でいろいろな考え方出てくるかもしれませんけれども、きれい館自体では今のところどういうふうに するかということは考えてございません。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 今回一般質問するに当たってこの中身見ていましたら、この整備計画作成に 当たって市民からアンケートとっていまして、今後整備してほしい施設は何ですかというところに、 温水プールというのが一番多くなっていました。それだけ市民が欲しがっている施設ということであ りますけれども、なかなか新しいの建てるというのは今の市の現状では難しいと思いますし、今後市 民の健康増進とか介護予防とかいうことになりましたら、このきれい館というの果たす役割というの も多いと思いますが、どんなものでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 朝日みどりの里を上から眺めますといろんな施設があって、その中にきれい 館もあり、まほろばふれあいセンターもあり、温泉給湯施設もあるという、そういうような上から見 ると非常に面積の大きいいろんな多目的なものが集約されているという施設なのです。   そこのところに、当然高速道路を使う方、国道7号を使われる方も寄ります。そういう方もいら っしゃいますけれども、そこで例えば地元の特産品を提供されている方もいます。また、全くそれに かかわらずそこの温泉施設に来て、みずからの健康増進のために使われている方もいます。ですから、 多様な使われ方をしているという道の駅だというふうに実は捉えていて、そんな形で発信できたらい いかなというふうに思っています。ですから、そういう面からいえば、市が現在進めている施策のい ろんなものが盛り込めるようなかなり可能性の高い施設だと思っておりますので、そういうことを踏 まえた上で今後どういうあり方がいいのかというところを少し研究をしながら策定していきたいとい うふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) よろしくお願いします。   それで、大変失礼な聞き方になるかもしれませんけれども、この間朝日みどりの里へ行って話聞 いてきました。その中で、レジの打ち込み数、年間聞いたのですけれども、大変驚いたのですけれど も、市長どのくらいだと思いますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 承知しておりません。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 年間で45万あるのだそうです。買い物、1人の人が何回もお買い物してい ることもあるでしょうし、また道の駅だけ利用して、トイレだけ利用して買い物しないという人も含 めれば、相当数朝日みどりの里に人が入っていると思います。   朝日みどりの里は、本市にとって重要な観光拠点の一つでありますし、また朝日地区の地域振興 の拠点であります。そしてまた、今後の道の駅朝日みどりの里を考えた場合に、今現在例えば道路は 建設課、まほろばは商工観光課という感じで進められていると思うのですけれども、今後朝日みどり の里の魅力を高めるためには、農林水産課とか生涯学習課とか、そういうふうな要素も入ってくるこ とも検討されると思いますので、全庁挙げて朝日みどりの里の今後について取り組んでいただきたい と思います。最後に市長、その辺お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 朝日みどりの里につきましては、村上市にとって非常に大きな拠点になるな というふうには思っております。ですから、これまでも全庁体制というか、各課連携をしながら体制 を構築をしながら対応しておりますので、私は今の状況の中で全く問題なく機能しているなというふ うに思っております。   総体の村上市の計画を推進する中においての一つの拠点という捉え方でありますので、そこに特 化するということのみならず全体の枠組みの中で〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕しっか りとそれに取り組んでいくということだと思っています。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) よろしくお願いします。   次に、認知症対策についてであります。最近新聞とかテレビで認知症について取り扱う記事とか 番組をよく見ます。例えば高速道路、高齢者が逆走したとかコンビニに車が突っ込んだといった場合 に、その運転手の方が認知症であったかどうかというの、結構その報道の中に出てくることでありま す。私たちが思っている以上に認知症というのはかなり大きな問題というのですか、課題、きちんと した対策をとらなければならないものと思います。村上市の介護保険新規申請者というのが平成26 年度で総数が862人だそうです。そのうちその認知症を申請理由にした方が199人で、全体の 23.1%で1番目になっています。脳疾患による介護保険の申請よりも多い状況でありますし、この状 況はここ四、五年このようなずっと状況が続いています。   ただ、いろんなところにお声かけていただいて、高齢者の方とも話す機会かなりありますけれど も、この認知症の話ししましても、高齢者の方認知症という言葉は聞いたことありますけれども、病 気だということをなかなかそれこそ認識していないのかなと思うことが多くありまして、今回こうい うこのことを一般質問に挙げたわけですけれども、先ほどの認知症対策、広報の面でいろいろ挙げら れましたけれども、担当課では現在十分なものと考えていますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 先ほど市長答弁の中でも、認知症サポーター養成講座やっていると いうことで話ししたわけでありますけれども、そのほかに市報等を通じまして、包括支援センターだ よりという半ページなのですけれども、こういう欄を毎月設けさせていただきまして、今回認知症に ついてということで、シリーズでその認知症のことについて7回から8回程度、そういったもので市 民の皆さんにまずお知らせしているということでありますし、そのほか講演会等行ったり、そういっ たようなことで取り組んでいるところであります。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 認知症サポーター養成講座でしたっけ、そういう取り組み先ほどの話では一 生懸命取り組んでいるようでありますし、いろんな方に参加してもらっているようでありますけれど も、福岡県のこの認知症対策の先進地であります大牟田市では小学校、中学生対象に養成講座を開い ていまして、その中で絵本を使ってその養成しているわけですけれども、今後そのような取り組みと いうのは検討できないでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) ぜひ参考にしてそういった取り組みもやっていきたいというふうに 思いますし、今出前講座で各地区等出かけておりますので、学校のほうも場合によっては可能だと思 いますので、その辺学校のほうにも話しかけしていきたいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) よろしくお願いします。   今挙げました大牟田市では、10年前からこの認知症対策力を入れていろんなことをやっており ます。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕その方針というのが認知症者の徘回をノーとするの でなくて、認知症の方が安心して徘回できるまちづくりというのをスローガンにしております。そし て、そのサポーターの方ふやすのも、結局そういうことから来ているのだと思います。市民全体が認 知症を隠したり恥じたりするのでなくて、守り、支えるという地域全体の意識を高めるためにも、子 供のときから認知症について学ぶ機会を設けているのだそうであります。   そしてまた、今回本当は認知症ここで普及啓発というのですか、一般の人に知ってもらうことを 考えて一般質問項目挙げたのですけれども、調べていきましたら、大牟田市のこの取り組み紹介する ところに、一番最後に誰もが支え合う地域を目指して、そのために認知症はあくまでもきっかけなの だそうです。サポーター養成講座とかでその認知症のことを子供たちに伝えるのは、認知症そのもの もそうでありますけれども、高齢者を慕う気持ち、敬う気持ち、そういうのを育てたり、ともに助け 合う地域社会を大切にすることを教えたり、そしてまた市民が一体となって認知症のことを考えるこ とによって、地域コミュニティの再構築を目指すのであると。そして、多職種協働、世代間交流、地 域協働のまちづくりの推進ということでこの認知症対策を取り組んでいるということがわかりまして、 大変勉強になったといいますか、この認知症のこともそうなのですけれども、今回一般質問で3項目 挙げました。いろいろ考えて3項目挙げましたけれども、結局その3つのことに共通するものは地域 づくり、まちづくりだなというのを今回改めて実感したのですけれども、市長は何か3つの項目トー タルしてそのような感じというのはどうでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 村上市におきましても、支え合い、安心して暮らせるまちづくりというのを 掲げております。これは、どこの自治体でもきっと基本にする部分でありますので、大きく差異はな いのだろうというふうに思っております。   ただ、認知症施策の先進地であります大牟田市さん、大変頑張っていらっしゃるとは思いますけ れども、やはりそれを地域全体がまちを支え上げていくその意識の醸成のために認知症をきっかけに するという部分につきましては、確かにそういう手法もあるのかもしれませんけれども、まず認知症 の皆さんをしっかり支えましょうというところから始めるのが私は筋だというふうに思っております。 その中で、そういうことを取り組む結果、みんなで支え合う、そういう社会が形成されていく。優し い社会が形成されていくのだろうというふうに思っております。村上市は、まさにそういうつもりで これまでもさまざまな施策に取り組んできたと思っております。いずれにしましても、これまで何回 か申し上げましたとおり、これから10年後、20年後、30年後、いずれにしても我々の次の世代が このまちを担っていくわけでありますから、そこにしっかりと担っていただけるような魅力あるまち づくりを進めていくというのは、どの施策にも共通している部分だと思っておりますので、今回議員 のご質問もそのような趣旨にのっとったものだというふうに理解をしております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 最後になりますけれども、認知症の認知症に対する取り組み、担当課のほう では当然のことながらきちんと取り組んでいるのが今回わかりました。また、最近はこの認知症サポ ートガイドというのをできたばかりなそうですけれども、今後ますます市民へのその認知症の理解を 進めるようにお願いして私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで渡辺昌君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩します。           午前10時51分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、6番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。(拍手)           〔6番 川村敏晴君登壇〕 〇6番(川村敏晴君) おはようございます。市政クラブの川村敏晴でございます。今議長のお許し をいただきましたので、早速一般質問をさせていただきます。   まず、1項目めでございます。本市における災害発生時の住民に対する避難情報の発信のあり方、 そして被災後の支援体制についてお伺いします。全国各地で、自治体の予想を超える災害の発生にお いて、住民への避難情報の発信のタイミングのよしあしが、逃げおくれなどの二次的災害などで、被 害を拡大させている事例が毎年発生しております。また、被災後の国や県、そして各地のボランティ アの支援が行き届くまでの初期支援は、それぞれの自治体の備えが必要と思われますが、本市の対応 策について、下記の項目に沿ってお伺いをいたします。   @、災害発生予測に基づく、避難準備情報・避難勧告・避難指示の災害規模に応じた住民への危 険情報の発信手段は確立されていますか。   A、災害本部と各避難所間の連携システムは確立していますか。   B、初期の被災者支援策として、本市の体制はどのようになっていますか(災害発生時の地域内 支援体制(飲料水、食料、安全な避難場所、災害復旧体制などでの地域内企業との支援協定など)に ついて)。   2項目め、市内5地区のスポーツクラブの活動意義と行政支援策について伺います。先般、市内 総合型地域スポーツクラブと市議会議員との懇談会が開催されました。長年市内のスポーツ環境の維 持・改善・発展に尽力している神林、村上、朝日地区の3スポーツクラブの事業発表の後、昨年から 総合型地域スポーツクラブとしてスタートしました荒川、山北地区のクラブも交えて懇談会を行い、 それぞれのクラブが、かつては行政が担ってきた市内の体育事業や施設環境を維持しさらに発展させ、 大勢の市民の健康維持や小中学校へのスポーツ教育の支援、そして老若男女のスポーツ等を通じての コミュニティ活動に貢献していることを確認することができました。そしてその背景には、これから それぞれの家庭を築いていかなくてはならない若いスタッフの方々が、積極的に事業に参加し、それ らの活動を支えていることも確認をできました。これらの市民の健康寿命をさらに延ばしたり、活力 ある子供たちの日常生活の支援をしたり、スポーツ環境の維持・向上が本市の将来に活気と明るさを つくり出すことにもつながっていくよう、さらに行政支援が必要と考えられます。これらのクラブの 若くして優秀なスタッフをつなぎとめ、さらにふやしていくためにも、適切な行政支援が必要な状況 と考えておりますが、市長のお考えをお聞かせください。   3項目め、荒川総合体育館の耐震調査の結果とその後の施設維持についてお伺いします。先月に は耐震調査が完了したとお聞きしましたが、耐震調査後の当施設の今後の運営方針についてお聞かせ ください。   市長答弁の後、関連について再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、川村議員の3項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、本市における災害発生時の住民に対する避難情報の発信のあり方と被災後の支 援体制についての1点目、災害発生予測に基づく避難準備情報・避難指示・避難勧告の災害規模に応 じた住民への危機情報の発信手段は確立されているのかとのお尋ねについてでございますが、市では 災害発生が予測される場合、気象台が発表する注意報や警報、県と共同で発表される土砂災害警戒情 報、羽越河川国道事務所などからの水位情報をもとに、その都度市防災行政無線及び防災メールで市 民に情報を提供しております。また、避難準備情報、避難勧告、避難指示など住民に危険が及ぶと判 断される情報につきましては、市防災行政無線及び防災メールのほか携帯電話へ強制的に配信する緊 急速報メールの利用、地元の区長等への電話連絡、消防団や広報車による住民への呼びかけを行うこ とといたしております。さらに、新潟県総合防災情報システムへの情報入力により、テレビやラジオ などを通じて報道を依頼することも可能となっております。   なお、震度4以上の地震が予測される場合、津波注意報及び警報、気象に関する特別警報は、気 象庁から全国瞬時警報システム(通称Jアラート)により市の防災行政無線から自動で市民へ情報を 発信する仕組みになっております。   次に2点目、災害本部と各避難所間の連携システムは確立しているかとのお尋ねについてでござ いますが、市の地域防災計画では、災害対策本部及び災害対策支部の構成と任務が定められており、 避難所開設の指示及び管理の総括に関することは、本部内の福祉部が担当しております。また、災害 対策支部は支所に設置され、災害対策本部と連絡をとり、支所管内の避難所の開設に関する任務を担 っております。各避難所との連絡は、これまでに小中学校及び総合体育館等へ特設公衆電話回線を引 き込み、通常電話が使えない場合の対策をとっているほか、防災行政無線の屋外拡声子局の一部に無 線の発信機能がついておりますので、この利用も有効と考えております。   なお、今後につきましては、訓練等を通じてさらなる連携に努めてまいりたいと考えております。   次に3点目、初期の被災者支援策として本市の体制はどのようになっているのかとのお尋ねにつ いてでございますが、東日本大震災の教訓から災害発生後避難場所への物資輸送が困難な場合が想定 されますので、3日間程度に必要とする飲料水、食料品及び生活必需品は、市民がみずからの備蓄で 賄うことが求められております。そこで、本市といたしましても、自主防災組織への補助や出前講座、 広報等を通じて市民に備蓄の呼びかけを行っているところであります。また、住宅や施設の被害によ る避難者につきましては、市内の33カ所の拠点避難所を優先的に開設して、市民や一時的滞在者に 対し備蓄品のほか流通物資等の緊急調達を行い、飲料水、食料品及び生活必需品の提供を行うことと いたしております。   なお、流通物資の調達に関しましては、民間団体と災害時相互協力協定を締結し、災害時に企業 が保有する流通在庫を活用し、避難者への迅速な物資等の供給を行ってまいります。また、このほか にも災害時相互応援協定を締結している市へ不足が見込まれる食料や生活必需品等の物資を依頼して 対応することといたしております。   次に2項目め、市内5地区のスポーツクラブの活動意義と行政支援策について及び3項目め、荒 川総合体育館の耐震調査の結果とその後の施設維持についてにつきましては、教育委員会委員長に答 弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育委員長。 〇教育委員会委員長(勝間修二君) それでは、川村議員の2項目め、市内5地区のスポーツクラブ の活動意義と行政支援策について、スポーツ環境の維持・向上とクラブスタッフ体制の拡充のため、 適切な行政支援が必要な状況ではないかとのお尋ねについてでございますが、市内5地区に総合型地 域スポーツクラブが設立され、それぞれ市民を対象とした健康・体力づくりや生涯スポーツ事業、介 護事業、小中学校の体育支援事業等、幅広い事業を展開しており、より細かな市民ニーズに対応でき るようになってきております。また、指定管理者制度の導入により、スポーツ施設の受付業務や維持 管理も行っており、広く市民に親しまれる施設運営を担っていただいております。   行政支援につきましては、これまでも市議会のさまざまな場面でご意見をいただき、総合型地域 スポーツクラブ職員の雇用環境や待遇改善を図ってきたところでありますが、今後どのような支援が 可能か検討・協議していく機会を設け、支援策を検討してまいりたいと考えております。   次に3項目め、荒川総合体育館の耐震調査の結果とその後の施設維持について、耐震調査後の今 後の運営方針のお尋ねについてでございますが、荒川総合体育館の耐震診断につきましては、建設設 計業者に業務委託し、現在実施中であり、診断結果はまだ出されておりませんので、診断結果が出た 後、その結果を踏まえた基本的な整備方針をお示ししていきたいと考えております。   なお、今後の整備に当たっては、荒川地区を初め市民が利用しやすい施設を目指すため、今年度 から地区の関係団体や住民との意見交換を行い進めてまいりたいと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございました。それでは、1項目より再質問させていただ きたいと思います。   まず、おととしになりますか、伊豆大島の大島町における特別警報クラスの大雨によりまして大 きな洪水が発生いたしました。その際に、当時の町長が夜間の避難勧告に対して、二次災害を恐れて 避難勧告を見送った経緯がございます。結果的には逃げおくれの被害が発生してしまい、大きな惨事 に至ったことはご承知かと思います。その後、ことし8月18日に内閣府より避難勧告、避難指示の 発表の基準の新しいガイドラインを各自治体に示され、早急な対応を指示されたというふうに聞いて おりますが、村上市ではその後これらについてどのような対応がなされたかお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 既に防災計画の修正等も行って、その避難指示等についての詳細につい ては防災計画の中で示されて公表してございます。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 各地区、村上市の地域防災計画非常に膨大な資料でありますが、実はこの内 閣府が出た間もなく、ことし9月に鬼怒川の氾濫によって茨城県常総市の上三坂地区の堤防が決壊し て、これもまた避難指示が出されたのはその決壊の18分後であったというふうなことで、大勢の住 民が逃げおくれて自衛隊のヘリや各県の県警のヘリ等による救出劇が展開されたわけでありますが、 これらについても非常に記憶に新しいところであります。   村上市の地域防災計画の災害の記録によりますと、昭和41年7月17日に豪雨で村上、神林、 荒川地区で浸水被害が発生しております。特に荒川の堤防が決壊したことで、神林地区で17名の死 亡が発生したということでありますし、また翌年、昭和42年8月28日には、いわゆる8.28水害と 呼ばれているものですが、再び荒川の堤防が決壊し、神林と荒川に甚大な被害が発生し、この年も残 念ながら17人の死亡者が出たというふうに防災計画には記録されております。その後、昭和年代に 毎年のように豪雨災害が発生しておりますが、河川整備の効果等で平成に入ってからは、平成7年8 月、山北地区、平成16年7月、荒川、平成17年8月に山北と朝日地区に集中豪雨が発生し、被害 が発生したというふうな記録が防災計画のほうに残されております。古くから災害は忘れたころにや ってくるというふうなことが言われております。当市の防災計画を見れば、まだそれらの緊急時に対 して避難の勧告、指示のタイミングについて明確な規定がないように思われますが、この辺について いかがに、どのように感じているかお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 議員ご指摘のように、明確な基準等はなかなか持てないわけでございま すが、ただ新潟気象台、それから羽越河川国道事務所、これ等のご協力によりまして、指導を受けて それらの勧告、それから避難指示等を行ってまいりたいというふうに考えております。   なお、防災の対応の3原則というのがありまして、1つは疑わしいときには行動しなさいと。そ れから、最悪の事態を想定して行動せよと。もう一つは、空振りは許されるのですけれども、見逃し は許されないという、この3原則がございますので、その3原則に沿って適時勧告、それから避難指 示を行ってまいりたいというふうに考えております。   また、これは毎年防災訓練を行っておりますが、そのほかに庁内におきましても、完璧ではあり ませんが、机上訓練を実施しているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 的確な3原則だろうと思います。やはり空振りを恐れてボールを見逃すとい うことが非常に大きな二次災害をもたらしている過去例が多く発生しておりますので、どうかのそよ うな視点から英断を下せる体制を構築しておいていただきたい、こんなふうに考えております。   各防災本部と各支部との連携については、今持てる村上市の機材においてできることをしていく 必要があるのだろうと、このように考えておりますが、先月新潟市内で開催されました平成27年度 廃棄物適正処理推進大会にお招きをいただき、私も参加させていただきました。そのときに感じたこ とを申し上げたいと思いますが、コーディネーターとして新潟大学環境変動科学部門の准教授である 人の司会で始められたパネルディスカッションでありますが、ここには県の県民生活・環境部課長補 佐や岩手県陸前高田市の民生部の市民環境課課長補佐であります。この方は、東北大震災の折に陸前 高田非常に大被害受けましたが、その折自治体の職員として、みずから被災しながら行政活動に対応 したというふうな経験をお持ちの方でありまして、その方のお話等を聞きますと、被災、災害が発生 したときの自分の身を守るためには、まずは避難の仕方が非常に大切であるというふうなことをおっ しゃっていました。そして、避難後に避難生活が長引けば長引くほど、避難生活の秩序のあり方、そ れらが非常に重要になってきた。これは、ご本人の実感談としてお話しされております。非常に食料 もさることながら、排せつ等に対する衛生環境の維持、それらを秩序的に取りまとめていくことの大 変さというのを聞かされ、私も非常に胸を打たれながらそれらに対しての未経験の部分でありますが、 行政としてしっかりいろいろシミュレーションしながら対応していく必要があるのだろうと、こんな ふうに思っております。   そこで、これ前にも前市長に対してお聞きしたことではあるのですが、村上市においても……そ の前にもう一点聞かなければならない。今年度から各地区に防災士を養成するというふうなことで、 防災士養成の事業が始まっていると思います。初年度50名体制というふうなことでスタートしてい ると思いますが、これらについては、各地域均等に配置されているものでしょうか、ちょっとその辺 の状況をお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 目標は各町内、集落に1名ずつの防災士を置くということで、50名で 5年でおおむね各町内、集落には1人ずつ置きたいということで進めております。   ただ、町内によってはご都合が悪かったりとかあるものですから、均等にはなっていないのは事 実でございますが、目標としては各町内、集落にお一人ずつ防災士を設置したいというふうに考えて おります。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 分布のありようは別として、初年度50人は養成されているという状況だと 思います。   ここで、最終判断をするのは首長たる市長なのでしょうが、そこに情報を寄せていくには所管、 担当の職員から課長というふうな流れがあると思いますが、皆さん大変多忙な中で緊急的にいろんな 災害が発生してくる。担当部局では、それらに事前にその辺の情報を収集されての結果の行動という ふうなことになろうかと思いますが、それらのこれからどんどん各地区に配備されていくその防災士 ですか、これらをまとめていくために、やはり村上市としてこの危機管理を専門とする防災士の専門 職を配置する必要もあるのではないかなと、こんなふうな思いで私はいるのですが、前市長について もお伺いした質問ではありますが、今の高橋市長のお考えについていかがなものかお聞かせ願いたい と思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 防災士を年次計画で各行政区に配置をしていきたいというの、これは実はい わゆるそういう潜在的に防災のエキスパートが市民の中に入り込んでいるということが危機管理にと って非常に重要だなと。有事の際に多分相当混乱をすると思います。その混乱を未然に防ぐ点からも、 やはりそういうエキスパート的なそういうものを数多く潜在的にそこに配置をしていくというのが必 要なのだろうと思います。それは、平時の際からそういう意識を気持ちの中に持っていただける方々 を養成していくということなのだろうと思います。   現在村上市防災危機管理に対応した専門職を配置はしていないわけでありますけれども、形とし ては配置ができればいいのかもしれません。しかしながら、今現状の体制の中でではそれを配置をし てその体制づくりを進めるかという部分に関しましては、若干研究を必要とするなというふうに実は 思っております。   それとあわせて、現在それこそ先ほど総務課長からも申し上げましたとおり、国、県と密接な関 係を構築をさせていただいておりまして、その背景にあるのが実はそれこそ情報システムが非常に高 度化されております。これまでの警報、注意報の情報につきましても、ピンポイントでメッシュが細 かくなったという感じで、非常に確率の高い、精度の高い情報を提供していただけるようになってお ります。その情報をスムーズに連携をさせることがまずもって第一義的には有事の際には大切だなと 思っております。平時の場合のそういう危機管理を醸成していく部分に関しての役割としての専門職、 これも必要だと思いますけれども、それ以前にやはりシステムをしっかりと構築をさせて、それがス ムーズに動く連携策を訓練によって構築をしていくということがまず優先されるかなというふうに今 現在は思っております。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 全くそのとおりだと私も思っております。やはり平時の連携を常にできるよ うな訓練が必要だと思います。   ただ、情報収集、情報連携に当たっては、行政職の皆さんについては部署がえ等いろいろあるわ けでありますので、やはりそこのところ、せっかく構築した危機管理の情報も、その部署がえ等によ って遮断されては非常にもったいないというか、もともこもなくなるわけですので、それに対して危 機管理の専門職としていろいろ高度な危機管理の勉強をし、体験をしている方々を養成しているよう な施設もありますので、そこは今後早急にやっぱり検討していっていただきたいと、こう思いますの で、よろしくお願いしたいと思います。   次に、2項目めに移らさせていただきたいと思います。今教育委員長より非常に今の地域総合型 スポーツクラブに対する活動の現実をしっかり認識していただいたご答弁をいただいてありがたく思 っているところでありますが、私がいろいろ調べたところによりますと、よその地区と比較すること が全て正しいということではないのですが、やはり村上地区におけるその各総合型に今勤めていただ いている方々の多くがスポーツや体育に関する専門的な学校を出て、専門的なことを学んでこられて いる方、もしくはその地域活動に対して非常に必要とされるような資格を有している方が多く雇用さ れていますというか、みずから活動、地域スポーツ型のほうに勤務されていただいております。健康 運動指導士だとか、中には中学、高校の教員免許状をお持ちの方、保育士だとかいろんな幼稚園教諭 だとか、そのような資格をお持ちの方が非常に地域の活動のために勤務していただいています。その 結果、非常に多くの分野で地域活動の支援をする体制ができ上がってきているという状況であります。   ただ、これらの方々が今生活をしていく中で、やはり独身の方たちがこれから結婚して家庭を築 いていくという生活の一つのプロセスの中で、どうしても家庭を支えるための給料といいますか、そ ういうものが大きく影響されてきているところであります。これら意欲があり、知識もありの方たち の若いスタッフをやはりこの村上市にしっかりと根づいていただくためには、今のその給与関係では 非常に厳しいものがあります。新発田市のあるクラブと比較をさせていただいても、年間所得ベース で2割から3割の開きが出ているというふうな数字も確認しておりますし、村上地区においても、山 北、荒川については後発でありますし、これからいろいろ諸先輩のクラブ運営を参考にしながら、み ずからのその経営の安定を築いていく必要があろうかと思いますが、これは村上のクラブの中でもや はり運営の仕方によったり、その地域の環境によって非常に賃金差が出ていることも事実であります。 ぜひともその辺のところを速やかに平準化し、さらに行政職の皆さんに近づけるような、そういう処 遇をしていかなければ、もともと行政職の皆さんが担ってきたこれらの社会教育活動であります。そ こを総合型スポーツクラブ等にアウトソーシングされて、それがしっかり全国的にも評価されるよう な活動にはなってはきていますが、これがずっと長年、永年的に継続していくには、やはりそういう 人たちの生活を支えることができる組織運営でなければ継続されないこともこれはもう明白なことで ありますので、さらにそこに対してどのような支援策が適当であり、有効なのかということで、いま 一度具体策がお持ちであればお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 今ほどの議員のご指摘のように、私も若いスタッフの賃金等の体制 につきましては、ちょっと低いかなという認識を持っております。これについて、具体的な策は今現 在持ち合わせておりませんが、総合型のスポーツクラブの皆さんと協議しながら、これからの支援策 をまた検討してまいりたいという状況でございます。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 具体策として考えられるのは、今健康志向でやはり福祉だとか介護における 健康維持、予防介護等でこの軽スポーツを活用した事業、これ幾つか既に総合型に事業委託を受けて いる部分があると思います。   また、学校教育の上でもそのような事業が入ってきておりますし、今後保育園等の活動において も、健康で元気な子供たちを育てていく上では、やっぱりその外部の専門的な知識を持った人を招い て保育園、小学校、中学校等でいろんな運動を取り入れたスポーツ教育を施していくことも必要なの ではないかなというふうな思いでありますし、地域コミュニティを活性化させていく上でも、適正な 事業、これを適正な箇所で行っていくというふうな上では、行政からのそういう事業の委託、このよ うなものがやはりこの総合型の活動を支えていく大きな財源になっていくし、地域の活性だとか健康 増進、いろんな面で大きな効果をもたらしていけることと思います。   この辺について、さらなる調査研究をしていただいて、教育部局、福祉、介護部局でいろんなも のを事業化していっていただきたいと思いますが、それぞれの課長さんのご意見をお聞かせ願えれば と思います。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 私どものほうでありますと、保育園のほうを大体メーンに考えておるわ けでありますけれども、そちらのほうでいろいろ総合型スポーツクラブの方と今連携してやっておる 部分があるところであります。   今後そういった意味で園児にとっても非常に有意義なことだと思って考えておりますので、前向 きに検討してまいりたいと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 今現在介護予防について総合スポーツクラブのほうにお願いしてお ります。   ただ、荒川地区と山北地区さんについては、まだできたばかりということで、体制の整っていな い部分もあるかと思います。そのようなことから、今後可能なものについても協議を進めながら推進 していきたいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 学校のほうですけれども、小学校、中学校の体育の授業等にスポー ツクラブの方を講師としてお招きして、実際に授業等をサブとして行っていただいているところござ います。   また、クラブ活動につきましても、神林の希楽々さんみたいに放課後クラブのない子供らを、複 数の学校の子供らを教えていただいて一緒に行動していると。活動して大会等にも出ていただいてい るということで、今後につきましては、生涯学習課等と連携を図りながらどのようなことが可能であ るか検討をしていきたいと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 保健医療課でも、特定健康診査で運動とか生活改善が必要と判断さ れたような方たちに健康ダイエット教室とか委託してお願いしております。あと、生活習慣病予防教 室ということで、運動部分だけスポーツクラブの方に5地区全地区で委託して実施しております。あ と、健康ウオーキング大会ということでも、スポーツクラブと連携しながらやっておりますので、今 後も継続してやっていきたいと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) いろいろ現段階においてもそのような委託をしている事実もございますが、 さらなるそういう体制を構築していっていただきたいと思います。   5つの地区にそれぞれ総合型が点在する状況で、ある見方からすればこれは理想的な形なのかも しれませんが、ただ今言うように若い優秀なスタッフを継続的に抱えていく体制となると、組織運営 的には一つの組織として運営された方がより効果的な面があり、市としても活動の幅が広がっていく のではないかな、そんなふうな捉え方もありますので、その辺についてもやはり所管の生涯学習課長 中心にしてその辺の無理のない統合の支援なんかも必要かなと思いますので、今後よろしくお願いし たいと思いますが、市長のお考えをひとつお聞きしたいのですが。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまで行政が担ってきた部分を今スポーツクラブのほうに委ねているので というところには、いささか私は疑問に感じます。そういうことでなくて、今各課からお話あったと おり、それ以上のものをもう既にスポーツクラブの皆さんはみずからの発意でそういうことに取り組 んでいるということであります。これは、行政と各地区のスポーツクラブが連携をしながら、地域の そういういろいろなさまざまな分野を支えているというところでありますので、私は行政がこれまで やってきたところを担っていただいているのだというそういう認識ではありません。その辺のところ はよろしくお願いしたいと思いますけれども、いずれにしましても非常に多くのメニューをプロデュ ースしていただいていること、これがまさに村上市民にかゆいところに手が届くというのですか、非 常に行政ではなかなかそういうふうな発想に至らない部分をしっかりと取り組んでいただいているな ということは私も常々感じておりますので、ぜひそういうところはしっかりと支援をしていきたい。   各スポーツクラブを支えるその〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕スタッフの皆さんの 生活を支えるという部分については、これがあってやはりみずからが幸せであって初めて人にそうい うものでアプローチできるのだろうと思いますので、その辺のところはしっかりと研究をしたいと思 います。処遇の改善を含めてしっかりと研究をしたい。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 私も言葉足らずでありましたが、今まで行政が担ってきているもの以上の体 制になっていると。さらに、それを安定的に継続できるような支援策を今市長の言葉からお聞きしま したので、さらなる充実をともに誘引できるような環境づくりが必要かなと思います。   それでは、3項目めの質問に移らさせていただきます。ただいま教育委員長より、耐震の結果が まだ出ていないというふうなことでございますし、今回の一般質問においても、他の議員から同様の 質問がなされ、市長からも生涯学習課長からも種々のご答弁いただいていますので、そこについては ご承知しましたということになりますが、ただ私の視点から、施設整備計画において市長も答弁の中 で現段階ではその整備計画を粛々と進めてまいるというふうなお言葉でございます。となれば、やは り建てかえというふうなことを前提に今後の最善な対応を検討していただきたいという立場で申し上 げたいのですが、仮に今の場所については、荒川中学校との連携等非常にすばらしい立地にあるとい うふうに私は感じております。ただ、あの場所に建てかえをするというふうな状況になりますと、や はりあるものを取り壊してそこに新たなものを建てかえるとなると、どうなのでしょう、少なくとも 1年前後は使用不能になるというふうな状況が発生する、これも施設整備計画の流れから見ると、可 能性としてはないことではないのかなということを考えれば、危惧されるのは今ある施設にかわって 今非常に施設利用者がふえていまして、実は荒川高校さんの体育館を今村上市さんからご依頼をいた だいて県のほうにお願いをしていただいて、土日、休日の日中は外から出入り口を利用して使わせて いただく許可をいただいて、現にスポーツ少年団のほうで利用させていただいております。ただ、冬 場除雪体制がどうなるかによって、ちょっとそこの継続については支所長通してまたお願いしなけれ ばならないのかなという環境にあるようですが、事前に前校長さんと事務長さんに私も直接お話を聞 きに行ったことがあるのですが、その際に今荒川高校さんで体育館2つありまして、1つは今スポー ツ少年団で使わせてもらう部分、あとはもう一つ2階建てになっている体育館がありまして、下のほ うに柔道用の畳が敷かれて、上が卓球の台が10セットくらいですか、常設しているような武道場と その卓球ができるような施設、この2つ使わせてほしいなというふうな話の中では、校舎棟に出入り する出入り口と一体になっている関係で、やはりセキュリティー上そこはちょっと問題があると。県 の許可も出ないだろうということで、仮に校舎に出入りする廊下、そして階段、この2カ所の開口部 を何らかの手だてで平日夜間ぴしゃっと施錠のかかるようなシャッター等で締め切りができれば、お 貸しすることはやぶさかではないと考えているというふうな事務長と校長先生のお話でした。   これについて、万が一荒川今の総合体育館が現状において建てかえ等がなされるということであ れば、やはり今その体育館で多くの活動を〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕している方たち の代替場所としてこの荒川高校さんの施設をお借りすることが非常に有益である、ありがたいなとい う状況にある。ただ、いかんせんその校舎棟の出入りを制限するための手段を講じるための予算がな かなか県からはおりないというふうなお話もあり、ここは市長に聞くしかないのかなと思いますが、 その辺について村上市から工事の予算を捻出し、県のほうに依頼をするというふうな英断はとれない ものか、市長のお考えをお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 代替施設の必要性を生じて、それが合理的だと判断されれば、そういうこと も県のほうとかけ合いをさせていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) これも、耐震結果で村上市としての方針が出てからの話というふうなことに なろうかと思いますので、その際については、今前段でも話したように地域の健康づくりや活性化の ために、スポーツ環境が非常に有益に利用されているというふうに私は捉えております。その中で、 古くなった施設の建てかえにおける現利用者の代替措置ということも大きな問題になってくるのかな というふうなことで、やはりそういう施設の数の絶対数少ない荒川地区においては、大きな有益な判 断になろうかというふうに捉えておりますので、今後の推移を見守りながらまたそういう視点で私ど も注視してまいりたいと思っておりますので、今後ともその際には大きな判断をしていただきたいと お願いをいたしまして、私の一般質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。(拍 手) 〇議長(三田敏秋君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時47分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   竹内喜代嗣君。(拍手)           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) 大トリの質問になりました。きょう最後でありますので、的確にご要望 のようにできるだけ早く終わろうと思います。それでは、通告いたしました4項目の事項について一 般質問を行わせていただきます。日本共産党の竹内喜代嗣です。   1点目、TPPの大筋合意についてでございます。食料は、国家主権にかかわる戦略的な物資だ と考えます。その食料の日本の食料の行く末を決める大変な出来事が今起きています。1点目、重要 5品目でも大筋大幅譲歩でございました。これは、国会決議違反は明白です。いかがお考えでしょう か。   2点目、ほとんどの野菜、果物、木材、水産物で関税撤廃です。日本の農林水産業への影響はは かり知れません。いかがお考えでしょうか。   3つ目、地域特産に重大な打撃です。牛肉・豚肉も実質的にゼロに近い関税にする内容です。こ れでは特産品の村上牛も銘柄豚も、後継者がいなくなるのではないかと心配されます。地域ぐるみの 運動ではね返す必要があると思いますが、いかがお考えでしょうか。   4つ目、政府は、国民生活への影響を明らかにしていません。食の安全はどうなるのか。遺伝子 組みかえ食品の表示・食品添加物問題が明らかになっていません。また、米国の生命保険・損害保険 会社が、農協の準組合員制度や信用・共済制度の見直しを迫ることにもなりかねません。厚生連村上 総合病院が組合員外の利用ができないとなれば地域医療が崩壊をします。政府は、国民生活への影響 を明らかにすべきではないかと考えますが、市長のお考えを伺います。   最後に、野党の「TPP大筋合意を議論するために臨時国会を開け」という憲法に基づく国会召 集要請を無視し続ける安倍政権の対応を市長はいかがお考えでしょうか。   大きな項目の2つ目でございます。公契約条例の制定についてでございます。ワーキングプアと 呼ばれるような労働者が広く日本に存在する現状をどのように市長は認識されていますでしょうか。   2つ目、市発注の公共事業で実際に現場で働く人、市の臨時職員、指定管理で働く労働者が年収 200万円以下で働く現状を把握をして改善するお考えはありますでしょうか。   3つ目、保育園で働く臨時保育士や調理員と書きましたが、園長先生に確認したところ、調理員 というのは全部正規職員ですよというお話がありましたので、私の勘違いでありました。調理員は削 除をして質問させていただきます。臨時保育士の待遇改善が必要と考えます。総務課からは、改善を すると説明がありましたが、市長の認識を伺います。   大きな項目の3点目、安倍政権の医療福祉改革についてでございます。1点目、政府は、診療報 酬引き下げを通知しています。昨年4月からは診療報酬の引き下げ、ことしは薬価改定、来年度また 診療報酬の見直しというようなことになるのかなと考えます。その結果、村上総合病院存続の危機に 今あるかと考えます。厚生連の経営が改善する見通しがなければ移転新築もありません。診療報酬の 引き下げと消費税の10%への値上げが予定されていては、村上総合病院の移転新築は考えられない のではないですか。認識をお伺いいたします。   2つ目、介護の現場で今ベテランの引き抜きがあり、介護労働者の待遇改善が必要という現場の 声をお聞きしました。中堅の仕事のできる職員の皆さんがどんどんと抜けていって、新しい職場に移 っていったりやめていったりしてしまう。現場では、今までどおりの介護サービスができない、この ようなお話を伺っております。この声に応えるべきだと考えますが、見解を伺います。   大きな項目の4つ目、設備設計情報の漏えいの事実経過と市の対応についてお伺いをいたします。 1、事実経過と市の対応はどうなっていったか伺います。9月議会で同僚議員が質問をいたしました が、このことについて、私にも同様の「情報漏れ、漏れ」というタイトルでこのように情報が漏れて いるけれども、こんなことがあっていいのかというようなメールが市の担当者宛てと私宛てに送られ てきました。経過を見ていたのですが、9月議会で質問される方もございまして、この際はっきりし ておこうと思ってお聞きをいたします。   2つ目、なぜ設計委託が1つの業者にしか委託しないのかであります。そして、漏えいが発覚し て内部告発も事実であったというようなことが私にも文書で回答されましたけれども、その後の山辺 里小学校では発注をその業者の設計見積もりでもって発注されていると。この理由をお伺いをいたし ます。   3つ目、市側からの漏えいは、調べた結果、担当者と担当課で調べたけれども、ありませんでし たという報告が私にもありました。自分で自分を調べて何もなかったということでは、これは第三者 が聞いていれば不十分だとは考えられるのですが、どうお考えでしょうか。   4つ目、市側から漏えいしたとすれば問題です。市長交代する前の時期ですから、市長としても 余り気分はよろしくないかと思いますが、市長の見解をお伺いいたします。   以上、4点について明確な回答をいただきたいと思います。質問席に戻りまして再質問させてい ただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、竹内議員の4項目の質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、TPP大筋合意についての1点目、重要5品目でも大幅譲歩、国会決議違反は 明白であり、どのように考えているかとのお尋ねについてでございますが、さきの第3回定例会で竹 内議員の一般質問でもお答えをいたしましたとおり、本市ではTPP協定に参加することには反対を しておりますが、国益にかかわる重要なことでありますので、今後の推移を見守ってまいりたいとの 姿勢に変わりはありません。先日の小林議員の質問でもお答えをいたしましたとおり、今後農林水産 業関係者の不安を払拭し、希望を持って経営できる環境づくりを行うことが大事であると考えており ます。   次に2点目、ほとんどの野菜、果物、木材、水産物で関税撤廃され、日本の農林水産業への影響 ははかり知れないが、どのように考えているかとのお尋ねについてでありますが、重要5品目の細目 のうち関税が撤廃されるのが3割に当たる品目であると報道されております。国は、関税が撤廃され る品目は輸入品と国産品のすみ分けができているとして、国内産が大きな打撃を受けることはないと 説明しておりますが、その確証はないとも言われておりますので、今後の影響につきましては、国の 施策や情報等を注視しながら対応を図っていくことが必要であると考えております。   次に3点目、牛肉・豚肉も実質的にゼロに近い関税にする内容であり、特産品の村上牛も銘柄豚 も、後継者がいなくならないよう地域ぐるみではね返す必要があるのではないかとのお尋ねについて でありますが、このたびの大筋での合意で打ち出されることとなる畜産関係の対策では、経営安定対 策事業が主なものであると報道されておりますが、村上牛を初めとしたブランド力を維持し、良質な ものをつくることで経営を安定させ、輸入に関する不安を払拭する経営に取り組むことが大事である と考えております。   また、本市といたしましても、地域ぐるみで収益性を向上させるため、畜産クラスター事業への 取り組みを考えております。   次に4点目、遺伝子組みかえ食品表示・食品添加物問題及び農協準組合員制度や信用・共済事業 の見直しなど、政府は国民生活への影響を明らかにすべきではないかと考えるが、どのように考えて いるかとのお尋ねについてでございますが、これらの点につきましては、本市の業務として取り組ん でいるものではありませんが、今後の情報に注視をしてまいります。   次に5点目、憲法に基づく国会召集要請を無視する安倍政権の対応をいかが考えているかとのお 尋ねについてでございますが、報道によりますと、諸外国との外交交渉により臨時国会召集を行うこ とが難しいという判断であったものと聞いておりますし、一地方自治体の長といたしましては、国会 運営の答弁は差し控えさせていただきます。   次に2項目め、公契約条例の制定についての1点目、ワーキングプアの現状をどのように把握し ているかとのお尋ねについてでございますが、まず公契約条例の制定につきましては、平成24年第 4回定例会及び平成26年第1回定例会でもお答えいたしておりますとおり、本市が発注する工事や 業務委託で働く労働者の賃金保障を図り、公共工事や公共サービスの質の向上とともに地域経済等の 活性化に寄与するという趣旨につきましては十分理解しているところでありますが、適正な予定価格 の設定、最低制限価格の設定等により、適正受注となる方策を講じることが最優先であると考えてお り、公契約条例の制定につきましては考えておりません。   ご質問のワーキングプアの現状の把握についてでございますが、ワーキングプアの年収は一般的 に200万円以下と言われており、年収のみから判断した場合、本市においてもおいでになると思わ れますが、実数は把握しておりません。   次に2点目、市の公共事業の業務で年収200万円以下で働く現状を把握して改善する考えはあ るかとのお尋ねについてでございますが、確かに市の臨時事務職の場合、1日当たり7時間30分の 勤務をしたとしても、年収が200万円に満たないことは承知をいたしております。この賃金が適切 かどうかは今後も市内の賃金水準と比較しながら検討してまいりますが、来年度は、最低賃金が改定 されたことから、市の臨時職員の賃金も1.8%から2.2%のアップを図ることにしております。   なお、指定管理業務における賃金の算出根拠は、対象施設の種類ごとに異なっており、補助的な 業務につきましては、市の臨時職員の賃金単価を参考に算出しているものもありますが、指定管理者 制度における雇用につきましては、あくまでも指定管理者と労働者の雇用契約になりますので、個人 への支払金額は把握しておりません。   次に3点目、臨時保育士の待遇改善が必要ではないかとのお尋ねについてでございますが、臨時 保育士の賃金につきましては、資格を持って職員と同様にクラスを担当している状況を鑑み、次年度 から日額で8,100円から8,800円へ、8.64%のアップを、クラスを担当していなくても、資格のある 方は日額7,600円から8,320円へ、9.47%のアップを図ることにしております。また、賃金体制だけ でなく、職場の労働環境を整え、働きがいのある職場づくりにより、健やかな保育環境のさらなる向 上を図ってまいります。   次に3項目め、安倍政権の医療福祉改革についての1点目、政府の診療報酬の引き下げと10% への消費税値上げにより、村上総合病院の新築移転は考えられないのではないかとのお尋ねについて でございますが、本日の新聞報道で政府は昨日診療報酬の2016年度改定において、全体を1%前後 引き下げる方向で検討に入ったとの報道がありました。しかし、詳細につきましては具体的に示され ておりませんので、今後注視してまいります。   また、厚生連では村上総合病院の移転新築につきまして、財務改善計画に登載された計画として 整備を目指すこととしており、消費税増税分を見込んだ中で策定されたものと伺っておりますので、 本市といたしましてはこれまでどおり支援と協力をいたしてまいります。   次に2点目、介護労働者の処遇改善が必要との現場の声に応える考えはあるかとのお尋ねについ てでございますが、ベテランの職員に限らず、経験年数の浅い職員につきましても退職し、市内の他 施設等に改めて勤務する事例があることは承知をいたしております。その要因はさまざまあると推察 をしております。介護職員等の待遇につきましては、各法人が決められるものであり、賃金面におい ては、介護職員処遇改善加算により徐々に向上しているものと捉えております。しかし、一概には十 分な状況にあるとは思っておりませんので、機会があればさらに賃金改善が行われるよう働きかけて いきたいと考えております。   次に4項目め、設備設計情報漏えいの事実経過と市の対応についての1点目、事実経過と市の対 応はどうなっていたかとのお尋ねについてでございますが、さきの第3回定例会での本間議員の質問 でもお答えをいたしましたとおり、平成27年5月24日日曜日午前に匿名で「入札参加業者へ積算 価格が漏れている件」と題するメールが財政課に届きました。メールの内容といたしましては、設計 業務委託の契約には守秘義務があると思うのですが、いかがお考えですか。一般には公開されていな いはずです。確認してくださいなどと記載されており、やまびこの家冷暖房設備改修工事ほか11件 の工事名及び村上総合文化会館空調設備一部改修工事実施設計業務委託ほか2件の業務委託名を列挙 し、あらかわゴルフ場給水ポンプ更新工事ほか2件の単入り工事設計書が添付されておりました。メ ールに記載されておりました工事の所管課から聞き取り調査を行い、添付された設計書が納品された 設計書の内容に相違ないことを確認をいたしました。また、設計事務所からも聞き取り調査を行った ところ、なぜ設計書が外部に出てしまったのかわからないとのことでありました。その際、不要とな った設計書が記録されたCDをそのまま捨てているなど、情報漏えいにつながるおそれもあったこと から、適正な処理をするよう指導したところであります。さらに、本人はインターネット操作ができ ないことから、信頼できる人に任せているとのことでありましたので、原因として何が考えられるの か確認するよう指示をいたしました。その結果、原因はわからないが、設計業務用のパソコンを別管 理にすることとしたとの連絡がありました。この件につきましては、入札契約手続運営委員会に諮り、 注意書を発することとし、どのような改善策を講じたか書面により提出を求めるとともに、改善策等 が示されるまでの間は発注を見合わせることとし、平成27年6月11日に市長職務代理者から注意 書を手渡して情報管理の徹底を申し伝えました。   その後、1つとしては、パソコンを設計書作成用とメール専用に分ける。2つ目といたしまして は、廃棄する書類及びCDなどはシュレッダーにかけてから処分する。3つ目といたしましては、外 注先についても当方の責任において厳重管理するという内容の改善策を示した書面が平成27年6月 15日に提出されたところであります。   次に2点目、なぜ設計委託が一つの業者で、漏えいが発覚しても発注しているのかとのお尋ねに ついてでございますが、改善策を示した書面が提出され、平成27年6月25日にその旨を入札契約 手続運営委員会に報告し、見合わせていた当該事務所への発注を解除することを確認し、現在に至っ ておるところであります。   また、入札につきましては、市外の業者も含めた数社のうちから落札者が決定されます。ただし、 少額の随意契約につきましては、委託業務に限らず地元でできるものは地元で、市内業者優先の考え 方を基本としており、建築設備設計で唯一登録のある業者との随意契約を行っているところでありま す。   次に3点目、市側からの漏えいは担当者と担当課で、自分で調べてありませんということでは不 十分だとは考えないのか。及び4点目、市側から漏えいしていたとすれば問題はないかとのお尋ねに ついてでございますが、設計書などの取り扱いにつきましては、厳重に管理するよう指導しており、 不十分だとは考えておらず、また市側から漏えいはないものと考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、再質問させていただきます。   ちょっと順番を変えて逆に聞いていきたいと思います。最後にお答えになった情報漏えいの問題 について最初に指摘をしておきたいと思います。一つの業者ということでは、随意契約でこれからの 改善についての確約ができたから発注を続けたのだという説明ではございましたが、客観的に第三者 から見れば、何か不都合なことがあって発注を見合わせるようなことができないのではないかという ようなふうにも見えなくもありません。そこで、指摘にとどめますけれども、これは市も十分おわか りだと思うのですが、法律でこういった発注にかかわる秘密情報の漏えいについては厳に戒めており ます。これは、もし仮にそのようなことがはっきりすれば、職員に対する刑罰規定ということでは、 予定価格その他、入札等に関する秘密を教示すること、又その他の方法により当該入札等の公正を害 すべき行為を行ったときは、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金に処せられる、このようにな っています。それから、発注に関する秘密情報の漏えい、この罰則に適用するわけですが、漏えいは あってはならないというふうに指摘をしています。こんなことはよくご存じだと思いますので、指摘 にとどめますが、こういったこの告発してきた方は私に電話もかけてきまして、ずっと何年も続いて きたことなのだというようなことも言っていました。私は、これは利権争いかなという思いもありま すので、ただ私にも同じメールが来たものですから、私も責任もあると。同僚議員の一般質問もあっ たということで、こういうコンプライアンスにかかわるような大問題なのだということで指摘させて いただきます。   次に、安倍政権の医療福祉改革についてであります。私心配しているのは、今回の医療福祉改革 では、病床を全国で9万床も削減をする計画ということなのです。ですから、その病院建設の計画に これが大きな影響を及ぼすのではないかなと考えます。ですから、私の友人、知人、皆さんこれから みんな年とっていくのだけれども、安心してかかれるような病院をぜひ整備してほしい。坂町病院は 充実してほしい。村上総合病院にはドクターも足りなかったり、地震が来れば危ないような建物にな っている。一刻も早く新築して、そして医療体制も充実してほしい、こういう切なる声が寄せられて います。安倍自公政権が全国9万床の削減をやると言っているわけですから、これはぜひ村上市の挙 げての課題として取り組んでいただきたいと考えますが、市長の基本的なお考えを伺いたいと思いま す。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまでもたびたび申し上げておりますとおり、村上総合病院の移転新築、 新たな病院としての再スタートにつきましては、市民総意の願いでありますので、それが確保、担保 できるようにしっかりと取り組みを進めたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 保健医療課長に、現時点でわかる安倍政権の医療福祉改革、この病床削 減、新潟県においてはどのような情報開示されているかでありますけれども、わかる範囲で説明でき たらお願いします。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 議員がご指摘しているのは、県が主体となって策定する地域医療ビ ジョンと思われますが、それでよろしいでしょうか。           〔「はい」と呼ぶ者あり〕 〇保健医療課長(菅原順子君) そうですね。   これは、将来の2025年の医療需要を推定して、それに見合う医療供給体制を県が主体的になっ て計画を策定するという計画になっていますが、県にどういう状況だろうかと問い合わせをしました けれども、まだ具体的な動きはないというご返事でした。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 今のように市長明確に答弁なさったわけですから、これ以上は申し上げ ませんけれども、これから将来どうなっていくのか明確でない。後でTPPの議論もいたしますけれ ども、村上総合病院の行く末どうなるのか、非常に暗雲立ちこめると申しますか、そういう状況だと 思います。今後とも、市長表明なさいましたので、先頭に立って県北の医療の体制、医療の充実、こ のために奮闘していただきたいと思います。   続きまして、あべこべにやっていますので、公契約条例についてお伺いしましたが、ちょっと中 身に突っ込んで提案や質問をしたいと思います。現在まずこういったいわば、市長は改善を約束され ているわけですから、不十分さもあったというふうに認識されていると思いますので、そのことにつ いては確認しませんけれども、その結果人減らしが行われたり、そうした中で現在住民1人当たりの 財政調整基金のため込んだ金額では県内で5番目ということでございます。総額では11番目、非常 に上手にお金をためたというふうになっています。保育園の現状について確認をしたいと思います。 向ケ丘保育園、私地元の神林の保育園でありますが、現在153人の子供たちが保育園に元気に通っ ているというお話でした。私神林時代に未満児保育、ゼロ歳児保育も必要だということで、当時の佐 藤末吉村長と議論をいたしまして、あの村長さんは非常に決断の早い人で、ゼロ歳児の保育ができる 環境ということで、現在九日市にありますけれども、学童保育所になっていますが、あそこをでは改 築して西神納の保育園新しく立て直してゼロ歳児やれるようにしようということで、多分保育園の保 育士さんの投稿だったと思うのですが、私のところに投書がありまして、アンケート活動もやったも のですから、それについてゼロ歳児については、沐浴設備やそれなりのトイレ等の設備がなければだ めなのだというような指摘もございまして、一般質問につながったのですが、そういった経過という か、住民の皆さんのそういう総意で神林地区は保育園の整備が先行して行われていた経緯がございま した。   そこで、福祉課長に確認したいのですけれども、神林向ケ丘保育園153名の子供たちが在籍し ているわけですけれども、保育士さんの正職員の人数と臨時保育士さんの人数と、何人になっている かご説明願えますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 大変済みません、職員の数についてちょっと私持ってきておりませんで ……           〔「5人だ」と呼ぶ者あり〕 〇福祉課長(長 研一君) 済みません、説明させていただきます。   正職員8人で臨時職員21人ということになっております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 支所長のほうがよくわかるか。支所長でもいいのですけれども、用務員 さんもいらっしゃるということですし、同僚議員の質問でもその正規の保育士さんと非正規の保育士 さんの人数で50%を超えるのだというようなことでの確認もあったかと思いますが、その人数だと 用務員さんや調理員さんも入っているわけですから、正規の保育士さんは5名ということで、21人 といいましたか、臨時の保育士さんと。その5割を超えるなんてものではなくて、ほとんど非正規の 職員の方で動かしているのが神林地区向ケ丘保育園ということになると思うのですが、福祉課長、そ れでいいでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 正規と臨時の割合というのはいろいろな数ありまして、臨時さんの中に は本当に7.5時間で資格お持ちの方でクラス担当しておられる方というのも実はあるわけで、そのほ かにいろいろな対応をしておりまして、加配でありますとか、年齢構成の中でどうしてもこの必要な 部分にまた保育士割り当てしているところもありますので、3時間の雇用ですとか、6時間の雇用で すとか、いろいろな雇用の形態もって運営しておる中のその答えが21人の臨時さんというようなこ とでお答えしたものであります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 園長先生にも確認したのですけれども、課長おっしゃるように担任を持 っている臨時保育士さんもいらっしゃるということでした。とにかくほとんど臨時で回しているとい う現状があります。   市長は、この現状を待遇改善を通じて変えていきたいというふうにおっしゃっているわけですが、 そこで市長にお願いなのですが、有給休暇のとり方です。よくご存じだと思うのですけれども、市役 所の職員の方、職員組合との労使協定で時間休もとれるようになっています。ところが、臨時の保育 士さんや臨時職員の方は、時間休はとれないということで、1労働日ということに勘案して年次休暇 が法定で6カ月で、6カ月目から30時間以上働く労働者の方だと10日付与されるとかあるのです けれども、例えば私お聞きしたのは、若い保育士さんや臨時職員の方もいらっしゃるわけですけれど も、授業参観とか学校へ行くあるいはお医者さんへ連れていく、子供がぐあい悪いみたいな、2時間 だけ休みいただいてまた出勤するのだけれども、休みが結局その1労働日換算になるものですから、 10日もらっていても1日の休みになってしまうというようなお話聞きました。そこで、ぜひとも市 長の英断があれば、これはそんなに難しいことではないかと思いますので、検討していただくことは 考えられないでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 比較的臨時職員の皆様方にも、年次有給休暇をとりやすい形で整備をしてき たというふうに私は認識をいたしております。その辺、さらにとりやすい環境があるのであれば、研 究をいたしたいと思います。   ただ、職員も同様でありますけれども、年次有給休暇、年休の部分につきましては、あくまでも 職務優先でありますので、職務に支障を来す中での年休の付与というのはあり得ないのだろうなとい うふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 研究していただくということで、ぜひとも前向きに、本来は臨時職員の 方で労働組合をつくっていただいて交渉すべき内容なのだろうなとは思いますが、子供の医療費の例 では県内最先端を行くようなご英断なさって進展させているわけですから、ぜひとも検討していただ きたいと思います。   それから、TPPの問題について…… 〇議長(三田敏秋君) 竹内議員、福祉課長から発言を求められておるので、よろしいですか。 〇10番(竹内喜代嗣君) 済みません。では、お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 先ほどの臨時職員の年休の件でございますけれども、こちらのほう1日 単位ということで私ども考えておりませんで、時間でおとりいただいていること、そういった対応し ておりますので、その辺お間違えないようにと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 私のでは勘違いでなければ、さっき言った2時間お休みいただいて午前 中だかお昼から2時間休むといった場合でも、2時間のお休みとして休暇として受理しているという ことでいいのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) そのとおりでございます。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 現場では違うというようなことがありまして、私の前向きの誤解であれ ばそれでよしとしたいと思います。   それで、TPPの大筋合意の問題について再質問させていただきたいと思います。せんだって新 潟県との交渉でもお伺いしたのですけれども、担当者の方でどうも国会決議そのものをよくわからな い人がいるということなのですが、答えられれば市長お願いします。国会決議で絶対守るべき項目と いうことで5品目を決めたのですが、この国会決議の内容についてご存じだったらお願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 国会決議の詳細までは承知をしておりませんが、15品目について米、麦、 牛肉、豚肉、乳製品、甘味資源、これについてのTPP交渉につきましては日本の国益を守るという こと、これを決議をしたというふうに承知をしております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) これは、衆議院のホームページから参照したのですが、これから残りの 時間をTPPの問題でちょっと確認をしていきたいと思っているのですが、例えば1項目めに米、麦、 牛肉、豚肉、乳製品、これらは10年を超える期間をかけた段階的な関税撤廃も含め認めないことと いうふうになっていました。それから2つ目で、残留農薬、食品添加物の基準、遺伝子組みかえ食品 の表示義務、遺伝子組みかえ種子の規制、輸入原材料の原産地表示、BSEにかかわる牛肉の輸入措 置等において、食の安全、安心及び食料の安定生産を損なわないこと。私これ調べていったらとんで もないことがわかりまして、アメリカでは遺伝子組みかえの養殖鮭が承認をされて、許可をされて流 通するようになっているということでした。今その合意事項にない〔質問終了時間10分前の予告ブ ザーあり〕表示がなければ、遺伝子組みかえの鮭が安く入ってくるのでしょうけれども、そうすると わからないで食べてしまうような危険性もあるわけです。健康を維持していく上で、やはり残留農薬 やあるいはそういった遺伝子組みかえの食べ物なるべく食べなければ、害にならないように食べない ようにしたほうがいいなんて思っている人いっぱいいるのですけれども、それがわからなくなってし まうという危険性があるというようなことです。   それから、質問事項にも書きましたけれども、書きましたというか、皆さん新聞等でも報道され ていますからおわかりだと思うのですけれども、木材等の製品が合板や製材の関税に最大限の配慮を するとこという国会決議なのですが、ところが一切フリーだということで、合板やその接着材でくっ つけた、ちょっと名前忘れて失礼な話なのですが、そういった製品もどんどん入ってくるようなこと に即時なってしまうと。お茶についても、即時関税撤廃で入ってくるというようなことになっていま す。あと、漁業補助金等における各国の政策決定権を維持すること。私ども村上市は、漁業協同組合 ありまして、それぞれ漁港の整備等に補助金を支出したりしているわけでありますけれども、これも 制限されるようなことになる可能性が出てくるという、それで国会決議でこれを守るというふうに言 ったわけです。   それから、ISD条項の問題でも国会決議あります。濫訴防止策等を含まない国の主権を損なう ようなISD条項には合意しないこと。やたらめったら告訴して、うちの企業が例えばアメリカ、カ ナダ、外国、マレーシアとかベトナムですかの会社が損害をこうむったということで日本国を訴える と、そのようなことが濫訴といいますから、何でもかんでもというようなことはできない、そういう ようなものにしないとだめだというようなことが言ったのですけれども、大筋合意には一切触れてい ないわけです。   時間もだんだんなくなってきましたので、私が言いたいのは、このように新聞報道でもなされて いるように、大筋合意が決まったかのごとくマスコミは宣伝していますけれども、これはアメリカで は議会が承認するかどうか、2月だそうでありますけれども、今クリントン大統領候補も、このTP P協定には不十分ということで反対を表明していますし、共和党も反対だというようにふうに動いて います。アメリカと日本が抜けてしまえば、これは成立しないわけでありますから、ぜひとも特に来 年1月早々から議論が始まるとは言いますけれども、この圏域の農林水産業、今林業振興も言われて いますけれども、これでは安いそういった合板や林産物である資材が、木工製品というのですか、入 ってくれば我々が振興しようとしている林業振興もできなくなるわけであります。先ほどお答えはい ただいたのですけれども、もう一度お伺いをしたいと思います。市長どうでしょうか、この圏域の状 況を例えばマスコミに取材を受けたり、あるいは村上市ですから、国に物申すということはなかなか 難しいことではあるでしょうけれども、そういった場面、あとは市長会の場面とか、大筋で内容が何 もよくわかっていないので、ぜひとも内容を明らかにして、そして地域を守る方向で判断をしてほし いというような態度表明をお願いしたいのですが、お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほど申し上げましたとおり、これまでも一貫してTPP協定そのものに参 加するのは反対の立場を表明したいということを申し上げてまいりました。   ただ、国が〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕他国と協議をするものでございますので、 それは日本国としての国益を考えた場合にその推移についてはしっかりと注視をする必要があるとい う立場でありますので、その辺はご理解いただきたいと思います。   ただ、議員おっしゃられますとおり、地域のいろいろな産業分野に影響が、このままこれが承認 後進むことになれば、影響を及ぼすことになるわけでありますので、そこについてはしっかりと準備 をしていかなければならないという立場でありますので、さまざまな機会を通じて地域の実態につい ては私のほうからも表明をさせていただきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) TPP問題では、その自動車産業等に非常に有利なというような宣伝ご ざいましたけれども、完全に日本の自動車産業の方が輸出をするときにゼロになるのは25年後とい うようなことであります。これでは、まるで日本の今どこでも問題になっていますけれども、地方創 生と一生懸命やっている土台をひっくり返してしまうようなことが行われる。では、自動車産業で輸 出でよくなるのかといえばそうでもない。私は、何としてもこのTPPは国会決議どおりに国会の場 で明らかにして、さらには条約を結ばないという方向へ進むべきだと考えます。その意見を表明いた しまして、質問を終わります。 〇議長(三田敏秋君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   以上で今定例会の一般質問を終わります。                                              〇議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   なお、明日9日から第1委員会室において一般会計予算審査特別委員会並びに各常任委員会が開 催されますので、定刻までにご参集ください。   また、その後第2委員会室で広報特別委員会が開催されますので、ご参集をお願いします。   大変ご苦労さまでございました。           午後 1時47分  散 会