平成28年村上市議会第1回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成28年2月26日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(23名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   三  田  敏  秋  君                                              〇欠席議員(1名)   21番   相  馬  エ  イ  君                                               〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君 教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     佐   藤   勝   則   君        税 務 課 長    加   藤   良   成   君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     建   部   昌   文   君        建 設 課 長    中   村   則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    米   山       聡   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長     遠   山   昭   一   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は23名です。欠席の届け出のある者1名です。定足 数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、8番、小杉和也君、22番、大滝国吉君を指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(三田敏秋君) 日程第2、一般質問を行います。   質問の順序は、お手元に配付の一般質問通告書のとおり行います。   なお、本定例会の一般質問通告者は14名でしたので、本日の一般質問は5名を予定しておりま す。ご了承願います。   最初に、7番、冨樫宇栄一君の一般質問を許します。   冨樫宇栄一君。           〔7番 冨樫宇栄一君登壇〕 〇7番(冨樫宇栄一君) おはようございます。市民クラブの冨樫宇栄一君であります。一般質問の トップバッターを切らせてやらせていただきたいと思いますが、よろしくお願いいたします。   私の質問項目は2項目であります。1項目め、公共事業の発注方についてということであります が、公共事業の減少により、地元の重要な産業である建設業界が厳しい状況に置かれています。とり わけ年度当初の4月、5月に公共事業がほとんどなく、年間平準化した工事確保に苦労しているとの 声が多く聞かれました。新年度予算成立後は一日も早い工事発注の要望が強く出されておりました。 また、年度をまたいで事業を繰り越せる取り扱いや年度当初から事業着工ができるような工事発注の 検討も強く要望されています。国の制度上困難性はありますが、地方創生が国の重要政策となってい る今日、力を入れて取り組むべきと思いますが、市長のお考えをお伺いいたします。   2項目め、協働のまちづくりについて、@番、各地区でまちづくり協議会がさまざまな活動を展 開し、地域の活性化に大きく貢献しているようでありますが、その取り組みや成果が地区・地域でア ンバランスがあるようです。成功例、失敗例をお互いに学び合って全体のレベルアップを図るととも に、市民全体への広がりを図る必要があると思われます。市長はどのように認識され、行政として今 後どのように取り組む必要があると考えておられるのかお伺いいたします。   2点目、地域おこし協力隊も多くさまざまな活動をされておりますが、その活動との関連やすみ 分けについてどのようになっているのかお伺いするものであります。   以上、2項目についてよろしくお願いいたします。一旦降壇して再質問させていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) おはようございます。それでは、冨樫議員の2項目の質問につきまして順次 お答えをいたします。   最初に1項目め、公共事業の発注方について、建設業界が厳しい状況に置かれており、年度をま たいで事業を繰り越せる取り扱いや年度当初から事業着工できるような工事発注の検討が強く要望さ れているが、力を入れて取り組むべきではないかとのお尋ねについてでございますが、建設業の皆様 は地域のインフラ整備や維持管理等の担い手であるとともに、災害発生時の緊急対応等、安心して暮 らせるまちづくりのためにも重要な存在であると認識しております。早期発注につきましては、関係 団体からも発注の平準化施策の推進についての要望を受けているところであります。また、平成26 年9月に閣議決定された公共工事の品質確保の促進に関する施策を総合的に推進するための基本的な 方針、いわゆる品確法基本方針では、発注・施工時期の平準化に努めることが発注者の責務とされた ところでもあります。来年度におきましては、地元建設業者の経営、雇用の安定を図るため、市単独 事業を中心に4月当初に入札公告を行い、新年度開始早々に発注できるよう現在準備を進めていると ころであります。   次に2項目め、協働のまちづくりについての1点目、まちづくり協議会の全体的レベルアップと 市民全体への広がりを図るため、今後どのような取り組みが必要かとのお尋ねについてでございます が、市内17のまちづくり協議会がこれまで行ってきた活動とその成果を見る上で最も重要なことは、 それぞれの地域住民の皆様の満足度と将来に向けて持続可能な基盤づくりとなっているか、またそれ ぞれの地域の特性を踏まえた活動とそれに基づく成果であるということを尊重しなければならないと 考えていることから、決してアンバランスな状況であるとは考えておりません。しかしながら、各協 議会をさらなる発展につなげていくためには、多種多様な情報を得ていただきたいと考えており、行 政といたしましても常に情報提供に努めていかなければならないと考えております。   さらに、協議会間における情報共有などもそれぞれの活動の活性化に有効であると考えておりま すことから、現在行っておりますNPO法人都岐沙羅パートナーズセンターとの協調をさらに進め、 全協議会の交流の場を提供していくことで全体のレベルアップと市民参画の拡大を図っていきたいと 考えております。   次に2点目、地域おこし協力隊の活動との関連やすみ分けはどのようにしているかとのお尋ねに ついてでございますが、それぞれの面的な活動範囲は必ずしも一致するものではありませんが、地域 の活性化という活動目的においては一致することから、まちづくり協議会の活動に協力隊員が参画す る、また協力隊の活動を協議会が支援するという場面が多く見られております。双方ともに地域の一 員として協働していくことは、地域の活性化のみならず市外からの移住・定住を促進させる意味で大 きな効果をもたらすと考えられることから、今後も厳密なすみ分けをすることなく、関係性の強化を 図っていくことが重要と考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) ご答弁ありがとうございました。   実は、この質問の1項目めの質問を今回取り上げたのは、過日建設業協会と市議会との懇談会が 開催をされまして、その中でいろいろ雑談も含めてさまざまのお話を聞いて、これは本当に力を入れ なければならない課題だなというふうに感じてあえて取り上げさせていただきました。もう既に多く のことを検討されて、ある意味ではされ尽くされたぐらいの課題ではないかというふうに思いますが、 今地方創生が大きくクローズアップされている中で、どうやってこの地方を活性化させていくのかと いうふうに考えたときに、地方創生はやはり地元の基幹産業をいかに育成していくかということが出 発点ではないかということで、国の制度上の問題にかかわる大きな課題でありますが、議論をさらに 深めていってもらいたいという思いからあえてこの問題を一般質問として取り上げた次第であります。 たまたまその中で雑談をしているときに、ある会社の社長がいや、仕事をふやしてくれということで はないのですと。今民間方でそう設備投資がされているわけではないわけだから、どうしても公共事 業に頼るところは大きいのですと。そういう意味で、仕事が平準化できるような発注方をぜひ検討し てくださいということでした。そして、その中では、長くその業界にいる人たちは、一定の年度当初 の多少の仕事のないのはこれはやむを得ない宿命のようなものだというふうに考えているけれども、 しかし新入社員が入ってきたときに、入社早々仕事がない日がずっと続くと、果たしてこんな業界に 自分の一生託していいのかというふうな感じを持ってやめてしまうという人が結構いるというお話を 聞きまして、いや、これは大変なことだなというふうに思ってあえて取り上げたという次第でありま す。   既に先ほど市長の答弁がありましたように、市の単独事業を早期に出したり、いろいろ工夫をさ れてそれなりの対応はされておるわけでありますが、もっと根本的なことにも触れなければならない のではないかなという感じがして、あえてしたということでありますが、実は今も答弁がありました ように、補正予算で計上した事業を翌年度に繰り越して積んだとか、あるいは市の単独事業を新年 早々に発注をしてやるだとか、こういうことはまず第一であるわけですけれども、しかし会計上の大 原則である会計独立の原則によって、年度内の仕事は年度内で終わらせるという原則があるわけであ りまして、それは雪のないところではそれもやむを得ないというのですかなのでしょうけれども、特 にこの雪の積雪の多い地方にとっては、年度末までにその年度の事業を完結させるということは、無 理だというよりは非常に不経済な、お互いに発注するほうも、工事をやるほうも不経済なやり方では ないかというふうに思うわけで、いろいろちょっと調べてみましたら、財務省の繰越ガイドブックと いうものが見つかりまして、その中で予算の効率的使用と事業効果の早期発現に向けてという題名で、 予算を執行する現場では公共工事などを年度内にやり切るということによって無駄が生じてはいない のか。あるいは、予算の繰越手続が非効率を招いてはいないか。ひいては、会計検査員に指摘される ような不正経理等の発生につながっているのではないかとの指摘がありますと。このような問題意識 から、平成21年10月23日に閣議決定をされた予算編成のあり方における改革の一つの柱として、 年度末市会計等無駄な予算執行の排除が掲げられ、その一環として繰越制度の一層の活用に向けて取 り組むとしたということが載っていました。これを見ると、非常に事業の繰越制度の活用に力を入れ ているというふうに受けとめられて、もっとこの財務省の方針を生かせないかなという感じはするも のでありますから、その分についての市としての受けとめというのですか、取り扱いについてちょっ とお伺いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 市の産業構造として公共事業に依存する部分が少なからずあるというの、こ れは否定をするわけではありませんけれども、大きな役割を担ってはいただいておりますが、市全体 として捉えれば公共事業に従事をされる関係者の皆様方のほかに第1次産業、農林水産業も含めて大 きなやはり産業構造、いろいろな幅広い産業構造があるわけでありますから、それが全部しっかりと 底上げがなされるということがまず第1点必要だろうと思います。   その中で、公共事業に従事される皆様方の役割というのは、確かに安定的に村上市全体の産業生 産の中で見ますと、2,100億の中で約3分の1ですか、それを担っていらっしゃる方々、製造業も含 めてでありますが、そういう部分を捉えてみれば非常に大きな柱だなということを、これは当然私も 理解をしております。ただ、そこ1点に集中することなくバランスよくやるということがまず必要だ ということを申し上げておきたいと思うわけでありますけれども、会計年度の原則、単年度で1年間、 12カ月でやると、これは私も承知をしております。これは、やはり歳入と歳出というバランス、こ れをしっかりと見きわめながら1年間のその状況を踏まえた上で進めるというのが絶対必要だと思い ます。これは、行政の一番最たる役割だとは思います。しかしながら、今回国の補正予算が年明けに 成立をしました。その結果、我が村上市におきましても、小中学校を中心としたつり天井の改修であ りますとか、耐震強化でありますとか、外壁の改修でありますとか、そういうものが大きな額として 出ているわけです。今回の補正予算でご提示を申し上げている内容であります。これがしっかりと平 成28年度に繰り越しをします。それと、市単独でそれにかさ上げをするような形でやる。逆に言い ますと、市は平成28年度当初から、年度初めからそういうものを平準化させるために、経済を落ち 込ませないために政策を打とうということで各課で本当に知恵を絞っていただいて市単独事業を出し てきたというところ。それに国の補正予算が相まって、結果的には4億を超えるものはこの4月頭に 出るわけです。その国の補正予算部分につきましては、もう年度内にそれを発注をしていきたいとい うことで、繰越事業になるわけでありますから、当然その額がこの地域に投入をされるということに なりますので、まさに村上市の平成28年度の当初においては、今議員が発言される、おっしゃられ るようなところをしっかりと踏まえて精いっぱいの取り組みをさせていただいたというふうに私は理 解をしております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 市の取り組みについては、非常に努力しているということについては私も そのとおりだというふうに思いますし、それを高く評価をしているところでありますけれども、特に 私あえてその地方創生との関連を考えるのですけれども、やはり地方創生の第1は地元の基幹産業を 育成するということでありますし、建設業協会としても、第1次産業とのコラボレーションを追求し ながらこれからの生き残りを考えているのだというような話もされていました。そういう意味では、 第1次産業と建設業というのはマッチングしやすい関係にはあるなと。そのことが日本の国土保全に 大きな役割を果たすということでありますから、特にその建設業界を優遇するということはもちろん 必要では、そういうことはするべきではないわけですけれども、しかしどうしても公共事業は減って いく今後のことを考えると、うまく年間を通じた作業の平準化が業界にとって可能なようなことを市 はその都度、都度判断をしながらかかわっていくということが大事なことになるのではないかという ふうに思うわけであります。   そういう意味で、この財務省のガイドブックは、私もいろいろ見ましたら非常に膨大な資料であ りまして、それ読むと最初の言っていることと現実は、こんなに条件が厳しいのではなかなか財務省 の言っているようなことが貫徹しにくいのではないかなという感じがいたしました。そういう意味で は、私素人でぱっとただ見ただけの話でありますから、担当している職員の皆さんについては、財務 省のガイドブックがどうなっているか十分知っておられるわけでありますので、その辺についてどう いうふうにこの財務省のガイドブックを活用しているのか、ちょっと担当からお聞きしたいのですが、 よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 国が施策を打つときに、今回の補正予算もそうでありますけれども、いわゆ る国全体の経済を考えたときに、地方の経済をどういうふうな形で底上げをしていくかという視点な のだろうというふうに思います。それを具体的な形にするというその仕組みはどうあるべきかという ことがガイドラインに書き込まれているのだろう。それは、実態経済を見た形での話だろうと思いま す。   先ほど申し上げましたとおり、議員も発言ありました。会計年度独立の原則があるという、地方 公共団体においては。なかなかその部分に積極的に取り組めないというのは、法律に書いてある内容 であります。しかしながら、私たちは今回しっかりと取り組みました。これは、これまでの我々の積 み上げてきたスキルをもとにして、村上市の経済をどういう形で平準化していく方法があるのかとい うことの結果であります。ですから、職員はそのことを十分熟知をした上で積極的にこの地域におけ る経済をどうして回していくのかということを考えた結果だというふうに思っております。それは、 我々は常にそういうスタンスで行政に携わっているわけでありますから、そのことについては職員一 人一人が全部理解をしている。だからこそ、各課で上がってくる事業であるとか、それを取りまとめ る財政課であるとか、そういうところが一丸となって今回はチーム戦で平成28年度の当初予算に向 かったということの結果だというふうに思っております。   国の制度的に、これを財務省が積極的にそれをどんどん、どんどん取り組めと言っているとは、 私は実は思っていません。そんなことをして、では総合的にこれからの例えばある程度の期間におけ る経済がしっかり回すことができるのかの部分であります。確かに平準化をしてどんどん、どんどん 継続をさせて、継続事業とか債務負担を行うとか繰越事業を行うとか、いろんな手法はあるわけであ りますけれども、その中ででは今回317億9,000万の予算で当初予算組んだわけでありますけれど も、この後もずっとそれが継続できるのかどうか、その見きわめも大切でありますので、余りにもそ れを乱暴に使う必要は私はないのだろうなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) それはそのとおりでありまして、乱暴に使うわけにもちろんいかないわけ でありますが、ただこの財務省のガイドブックを活用してというのですか、その冬の時期に土木事業 だとかはもちろん制御はされるわけですけれども、やっぱり工期との関係で除雪をしたり、あるいは コンクリートの凍結しないように暖房を使ったりしても、それでも工期内に仕事を終わらせるために はそういう余計な経費をかけながらやらざるを得ない。それがもうちょっと春まですれば気候もいい し、そういう無駄な費用をかけないでやれるのだけれどもねという話です。そういう意味では1カ月、 2カ月のその事業の繰り越しというのをもうちょっと柔軟にできないのかということなのですが、そ の辺についてはいかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 日本はこの豊かな国土の中に四季というものを持っていて、やはりその季節、 季節ごとに仕事がやりやすい、比較的やりにくいという状況がある。それを十分配慮してくれという ことは、私も常々申しております。それと、やむを得ずそのタイミングで出さなければならない事業 の場合にあっては、いろいろな形、今議員おっしゃられる経費がかかるわけでありますので、それに ついての手当てもしっかりすべきではなかろうかということも話をさせていただいております。   そんなことを踏まえまして、やはりそこの施工者そのものに配慮するということも大切でありま すけれども、その事業が結果完成することによって、その効果を及ぼすのはどこであるかということ も大切なのだろうというふうに思っています。ですから、何としても困難な時期でもやり遂げなけれ ばならない事業、これは少なからずその施工を十分確保するために、安定なその完成を目指すために 少し延ばしてもやむを得ない事業、いろんなものがあると思いますので、それはその都度、その都度 判断をしていくということであります。   それと、発注のタイミングについては、確かに国、県の関係する事業につきましては、上級庁の その予算の編成のスケジュールがあるわけでありますから、それと当然呼応する必要がある。ただ、 村上市が単独で発注できるものについては、しっかりと地元の業者の皆さんに理解をしていただける、 これはそれこそ建設業に携わる方だけでなくて、全ての産業に携わる方々に対して、村上市が単独で 発注する仕事についてはそういう配慮が必要だろうなということを思っておりますし、常々そのこと を職員の皆さんにお話をさせていただいております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 確かに今市長の言われることはそのとおりだというふうに思うのですが、 この事業の繰り越しというものは、ガイドブックをさっと見たのとはまた今の市長の答弁はもうちょ っと市長の答弁のほう柔軟性を持っているように聞こえたのですが、そういうこれを財務省があえて このガイドブックを出したというのは、手続に時間かかるだとか、あるいは複雑だとか、基準がはっ きりしないだとか、こういう地方からの、あるいは各省庁からの要望に基づいてガイドブックをつく ったのだというふうに言われております。そして、個々の課題だとかについてもかなり詳しく細かく 例示されておって、それを見ながら作業をやれるような、そういうことまで配慮しておるようであり ます。   だけれども、逆に今度それを見ていくと、ここに当てはめてそれ以外のもの私はどうなるのかな とかと、細かいのになってくると、財務省が言っていることと実際現実問題として担当する行政の皆 さんが、あるいは各所のがそこに当てはまらないとできないのかというのですか、そういうところを 見ていくと、意外と言っている割には中身が細かく規定され過ぎて使いにくいのではないかなと、こ ういう感じが私素人から見ればするものですから、それは担当としてどのように見ておられるのかも お聞きしたいのですが。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 繰越事業の部分に特定して申し上げますと、私も全て目を通すような格好に なるものですから見ていますけれども、やっぱり現場の職員はしっかりとその実態を見据えて非常に 的確な判断をしているなというふうに実は思っています。   財務省のガイドラインはガイドラインとして、いろいろな全国各地からのその課題とかそういう ものをそれぞれ国、県事業を含めてやるというのがあるわけです、現場でやりとりが。その取り合い をする中において出てきた課題というのが多分それを克服するためにはこうあるべきだというそうい うガイドラインになっていっているわけですと思いますけれども、そうではなくて現にそこに施工し ている、それを見ている我々市町村の職員です。これは、一番最初の末端の自治体になるわけであり ますけれども、その地方公共団体で従事する職員が見るのが一番確かです。その中で、やっているこ との中でこれはこういうふうにしていかなければならないねというところ、それが例えば年度をまた ぐ場合については繰り越しになっていくというふうな仕組みになるわけでありますから、そこのとこ ろは財務省が定めたガイドラインを準拠するのは当然、のっとるのは当然だろうとは思いますけれど も、我々はそこにある今私たちが発注している仕事、これにしっかり取り組む、前向きにしっかりと 向き合うということが大切なのだろうと思って、その結果あらわれているその事業繰越等につきまし て、私は非常に的確に判断されているなというふうに常々思っております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) ガイドブックはガイドブックですから、現実はあと現状をどう把握してど のようにしていくことが最も業界にとっても、あるいは行政にとってもいいのかという判断が職員の 皆さんがされるということはこれは当然のことでありまして、それは今市長が言われたような形で進 んでいるということについては私も理解をしておるわけでありますが、そういう意味ではただ特別気 候の異常気象でなければその繰越明許に該当しないとかそういうことではなくて、特別な異常気象で もなくてもこの辺は毎年雪が降るわけですから、そういう気候条件によっても事業の繰り越しが可能 なようなというのですか、できるようなそういう財務省のガイドブックであるべきではないかという ことは私素人として感じるのですが、その辺については特に支障がなければそれはいいのですけれど も、そういう感じをまだ持っているものですから、この業界の皆さんがやはりその年度当初に仕事が どうしても途切れるあれがあるのだというお話との関係から見ると、まだもうちょっと柔軟にその事 業繰越だとかをできるようにしたほうがいいのではないかと。あるいは、今この地方創生の語られて いる時期にそういうことまでもうちょっと国の政策を若干柔軟化させていく要望を地方から上げてい くべきではないのかということなのですが、その辺についてはあれでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今異常気象の判断基準のところをお話しされたわけでありますけれども、そ このしんしゃくについて国がしっかりとこういうガイドラインでやりなさいというのは、私はしごく もっともだと思います。ちょっと雪降ったからその分で延ばす、比較的例年よりもちょっと寒い時期 が続くからそれは事業を繰り越す、それこそが乱暴な仕組みになっていくのだろうなというふうに思 っております。   発注をするタイミングでこの時期を踏まえてこういう仕様でやりましょうということで発注をし て、それに応札をしてそれが仕事になっていくわけでありますから、やはりそれはお互いの信頼関係 の中で仕事が進められるというのが当然だというふうに思っております。ですから、そのしんしゃく の度合いを私どもの裁量で一般常識を超えるような範囲でそれを広げていって、それを制度にのっけ る、仕組みとして施行していく、運用していくということは、ちょっとこれはいかがなものかなとい うふうに思っております。それは、各産業に従事される皆さんは理解をしていただいていることだろ うというふうに思います。我々ここに暮らしているわけですから、この気候とともにこの地域で暮ら しているわけですから、その中で仕事をしていくというのが大前提にあるのだろう。それをお互いに 配慮しながら、理解をしながら進めていくというところにやっぱりしっかりとした仕事の完成を目指 すことができるのだろうなというふうに思っております。ですから、国のガイドラインに私が口を挟 むものではありませんけれども、そういうところを踏まえた上で国はそういうものを公にしていると いうふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 言われるとおりでありまして、乱暴な法律、規則の使用というのはできな いわけでありまして、特にその会計についてはしっかりとした規則に基づいてやらなければならない ということは私も十分承知はしております。そういう意味では、市の判断は了とするわけであります けれども、もうちょっと今は年度末使い切りなんてことはほとんどされていないと思いますけれども、 その辺について例えばことしはちょっと寒かったからというふうな気候、特別な異常気象ということ でなくても、ことしはちょっと雪が余計だったから3月末までにできなくて4月までずれ込んでもや むを得ませんというふうな、そういう柔軟な取り扱いをしていただきたいということであります。そ ういう意味ではそういう積雪地、寒冷地の地方との実情というのは、やはり国に要望していくという ことが必要なのではないかなということで今申し上げたということであります。   さまざまこんなことが要望が出ておりますけれども、このいろいろな要望については、これから 議会の中で検討されて、そしてまた理事者側とも協議しながら進めていくということでありますので、 1点私はこの事業繰越が柔軟にできるようなことを、私が言ったのは大ざっぱなことで言っているの で、具体的にはこういうことの場合は繰越明許にできるようなそういう枠を柔軟化させる、そういう ことを国にお願いをするという活動をぜひ強めていただきたいということであえてこの問題について 時間をかけてやったところであります。その辺については、今後一層のご検討をお願いをして、時間 も少なくなりましたが、次の課題に入っていきたいというふうに思います。   まちづくり協議会、各地区のやつがさまざまなことがやられているということをお聞きをするわ けでありまして、何か地元の新聞、地方紙だとかには各地区のキーパーソンがどんな公務員とどんな 活動をしているかなんて紹介されておりますが、行政として全体にというのですか、アンバランスは ないというふうに市長が言っておられましたけれども、どういうのをアンバランスというのかという ことにもなると思いますけれども、大きいのと小さいのがどっちがいいかということだとかではない わけでありまして、ある意味では市長が言われるとおりにアンバランスがないのかもしれません。大 きな活動やっているところもあれば、ちっちゃな活動を小まめにやっているところもあるわけですか ら、それはそれとしていいのですけれども、なかなかそのやっている人たちは一生懸命になっていま すし、何とかふやしたいというふうに考えてやっているようなのですが、それがなかなかそこに関係 している人以外に広がっていないのではないのかと、こういう気がして、そういう機会をぜひ行政が 主導してやっぱりつくってやる必要があるのではないかということで取り上げたのですが、そういう 取り組み、あるいは成功例だとか、あるいは失敗はどうなのかわかりませんけれども、先進地的な取 り組みをしているところを市民の皆さんに知らせて、そしてそこに参加をしていただく、そういう状 況づくりというのは、これ行政が支援しなければならないのではないかというのですが、そういう取 り組みについてはどうされているのかお伺いするものであります。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほどもお答え申し上げましたとおり、アンバランスがないというふうに思 っています。これは、確信に近い状態で思っています。それはなぜかというと、地域、地域の取り組 みの仕方、これは行政がつくるのではなくて合併の基本理念であった市民協働、みんなでやろうと。 みんなでこのまちをつくり上げていこう。そのときに、地域の皆様方に知恵を出してもらって幾つか の協議会をつくっていただきました。それが結果17と。それは、17でスタートしましたけれども、 やっぱり時間を経る中において、いろいろな〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕形の変化と いうものも求められるという議論が多分されているのだろうなというふうに思っております。   そこにまた改めて、そこがそれぞれの成果を、私は画一的に統一する気は全くないと思っていま すから、行政がまた新たに手をかけるということになれば、市民協働のまちづくりに逆行する仕組み になる、こういうふうに思っています。今まで一生懸命取り組んできていただいた皆様方のそのこれ までの取り組み、成果、これに敬意を表して、尊敬をしながらさらにそれを進めていく。そのために、 例えばいろんな協議会でやられた事例とか、その成果をコーディネイトするための役割として行政が それを担うというのであればわかりますけれども、そこがよそと違うからここをこうしたほういいよ ということを行政が主体的に取り組むということは、全くナンセンスだというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) もちろんそういうことでありまして、画一的なことをやったのでは、これ 協働のまちづくりとしては間違っておるわけでありますから、いかにその地域の民間の発想というの ですか、そういうものに基づいて自由に活発に、多少間違いがあったたってさまざま試行錯誤を繰り 返ししても、そういう中から本当の活動が見つかればいいわけでありますから、画一的な指導のため にということではなくて、せっかく非常に立派ないい活動をしているのがなかなか知られていないの ではないのかという気がするわけでありまして、そういうものを例えば1年に1遍その各地区からの 発表会をみんなに参加してもらうというような場所で発表して、やった人たちもその自分たちのやつ をみんなに知ってもらう機会があったらとか、あるいは別な地区の人がああいうことをしてやってき たのを我々も参考にすべきではないかなというような、そういう場の設定をやっていくべきではない のかということなのですが、その辺について特に計画は今段階どうなのかわかりませんけれども、ぜ ひそういうことをご検討をお願いしたいと思いますが。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまでもいろんなそういうまちづくりに従事されている皆様方の成果を発 表する場というのはあったわけでありまして、まち協の皆さん方のその成果を発表する場も今つくっ ていこうということで議論されておりますので、早々そういう形で対応できるのだろうなというふう に思っております。それをやることによって、いろんなそういう知恵がそこに一堂に会すわけであり ますから、新たな気づきがあったり、さらに拡充することができるということがあると思いますので、 そこのところは非常に重要だなと私も思っておりますので、積極的にやってもらいたいというふうに 思っております。   ただ、まち協の皆さん方は、本当に小まめに通信出しています。いろんなところでこうやって発 表されたり、いろんなそういうまちづくりを本当に小さなコミュニティも含めてやられているので、 私は比較的SNSとか情報通信機器を通じていろんな形でまちづくり協議会の皆さんの動きというの は日常的に掌握、承知をしているつもりでいますので、しっかりやっているなというふうに、情報発 信もしておるなというふうに理解をしております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 市長は、市長になる前からいろいろそのまちづくりには積極的にかかわっ ておられるようでありまして、造詣が深いのだとは思いますが、聞こえてくるのは、なかなか参加者 がふえないのですよねと。自分たちでやっているのだけれども、なかなかそれが皆さんに広がらなく てねという声は聞こえてくるわけです。私の友達も、一生懸命やっているのもいますけれども、そう いうことはそれはその人たちがさまざま工夫しながら参加者をふやしていくということが原則なわけ でありますけれども、そういう面でその地域外の人も含めて、あるいは実際にそこに携わっていない 人たちも、またではそういうことがやっているのであれば参加してみよう〔質問終了時間5分前の予 告ブザーあり〕かなというふうなことをやるのは、行政の仕事だということで申し上げたということ でありますので、その辺について今特に答弁なくても結構ですが、もうちょっとその参加者がふえて いくようなサポートを考えていただきたいということでありますが、よろしくお願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) こういう事業をやるから参加者をどんどん、どんどんふやしたい。やっぱり 事業を打つ側としてみれば大勢の皆さんに参加をしていただいて、大勢の皆さんに一時にいろんな情 報を、貴重な情報を伝えたいという思いは十分わかります。でも、それでそこに来ないから、集まら ないからだめだというのではなくて、やっぱりもっと身近なところ、隣近所とかという、そういう世 界でそういうものをつないでいくというのも非常に大切で、そういう形でつながったものは非常にき ずな強いのです。ですから、参加が少ないというところにとらわれることなく、我々がやっているこ と、提供していることをしっかりとその地域のコミュニティの中に根づかせていくという作業、これ を地道にやっていく、積極的に勇気を持ってやっていくということのほうが大切だなと思っておりま すので、結果的に今それこそ数値的な評価、これも重要視される時代ではあるわけでありますけれど も、その数値、参加者が多い、少ないに左右されることなく、ぶれずにやるということのほうが大切 だと私は思っております。 〇議長(三田敏秋君) 冨樫宇栄一君。 〇7番(冨樫宇栄一君) 参加者が多い、少ないで判断をするわけでもありませんし、活動の大小で もなくて中身の問題でありますから、それを成功例があったら皆さんに知ってもらう機会だとかもつ くっていただければ、やっている人たちもやりがいがあるのではないかという気がいたしますので、 そういうことを要望をいたしまして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。ありがと うございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで冨樫宇栄一君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩します。           午前10時49分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、19番、小林重平君の一般質問を許します。   小林重平君。           〔19番 小林重平君登壇〕 〇19番(小林重平君) それでは、清流会の小林重平でございます。一般質問をさせていただきま す。私の通告は3点でございます。   最初に、本市の基幹産業についてでございますが、本市の基幹産業である第1次産業、ちょっと つけ合わせて、私通告がなかったのですけれども、商工業も含まれていると思っているのですが、期 待されたほどアベノミクスの効果はなかったように思っております。特に三本の矢である成長戦略の 三本の矢が三国峠を越えてこなかったのではなかろうかと、そういうふうに思っております。そして、 本市においての景気の回復にまでは至らなかったなというふうに思っております。しかしながら、村 上市が元気で魅力のあるまちにするには、1次産業の活性化がこれは必要であろう、私は思っており ます。そのためには、新卒者を初めとする若者の力が大変必要であります。そのためには、この雇用 対策の充実と強化、そしていろんな面でその職場において活躍をされて経験をしてきておられる中高 年の方々の就労のやはり充実と強化が必要であろうと思っております。そして、この1次産業の一番 の問題は、やはり後継者の問題であろうと思います。やはり市としても、この後継者の育成が大切だ と思いますが、市長のお考えをお聞きしたいと思います。   第2に、長寿社会の推進についてでございますが、介護問題は、ご承知のとおり団塊の世代が後 期高齢者時代になる2025年ごろがピークになると言われております。本市の特別養護老人ホームの 入所待機者は現在のところ約430人ぐらいいると言われておりますが、当然施設の充実の大事であ ると思いますが、本市においてはこれからは健康長寿に対してどのようにやっていくのか、その対策 をお聞きしたいと思っております。   3点目でございますが、市長の目指す政策についてということでございますが、市長は「ひとり ひとりが幸せを実感できる魅力ある村上市の実現に向けて」ということをスローガンにして見事当選 いたしました。そして、市民の声をしっかりと受けとめて市政運営を進めていくと述べていましたが、 市長の目指す政策が、今日まで順調に市民の期待どおりに進んでいるのか。まだ1年もたっていない ので、市民の反応はまだそれほどはっきり出てきていないとは思いますが、市長のお考えをお聞きし たいと思います。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、小林議員の3項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、本市の基幹産業について、元気で魅力のあるまちにするには1次産業活性化が 必要であり、新卒者を初めとする若者の雇用対策、中高年の就労の充実・強化とあわせて後継者の育 成が大切ではないかとのお尋ねについてでございますが、年齢層を問わず第1次産業に就業していた だくためには、就業への姿勢と仕事としての収入が得られるかという点が重要であると考えておりま す。2月4日に最終合意となったTPP、環太平洋戦略的経済連携協定における国の対策では、関税 の撤廃による価格下落への懸念と不安払拭への措置が講じられ、競争力強化及び経営安定化策を柱と しております。第1次産業では業態が画一的ではありませんので、それぞれの業種に合った対策が必 要であると考えております。本市といたしましては農業、林業、水産業は重要な産業であり、それぞ れの業態に合うように生産基盤の維持整備及び就業・施業等に支援策を講じているところであります。 また、各業種に対する支援策のほか、本市の魅力ある農林水産物の販路拡大及び地域資源を生かした 6次産業化等の推進で、本市の農林水産物が有利に展開できる環境づくりも必要であることから、食 材プレゼンテーションなどを展開しているところであり、今後も第1次産業への雇用、後継者の育成 に向け資金面の支援等の施策を行っていく考えであります。   また、商工業を活性化するためにも新卒者を初めとする若者の雇用対策、中高年の就労対策及び 後継者の育成は重要であると考えております。そのため、毎年6月に岩船郡村上市雇用対策協議会に 対する高校卒業生の就職枠拡大の要請を村上公共職業安定所及び下越北地区校長会と合同で行ってお り、高校生と企業とのマッチングの機会として合同就職説明会を毎年7月に岩船郡村上市雇用対策協 議会と開催をいたしているところであります。中高年の就労につきましては、公共職業安定所でトラ イアル雇用などの制度を設けておりますし、後継者の育成につきましては、相談受付やセミナーを商 工会議所、商工会、金融機関で行っておりますので、その情報を提供するなど関係機関、団体と連携 しながら後継者の育成を支援してまいりたいと考えております。   次に2項目め、健康長寿社会の推進について、施設の充実も大事であるとともに、健康長寿対策 が必要ではないかとのお尋ねについてでございますが、本市では健康寿命を延ばすために健康むらか み21計画を策定して、妊娠期から高齢期までのライフサイクルに応じた健康づくりを推進しており ます。具体的には生活習慣病の発症予防・重症化予防を踏まえた対策といたしまして、各年代に対し て健康教育、健康相談及び疾病の早期発見・早期治療のための各種健康診査、重症予防のための保健 師、栄養士等による訪問指導を実施しております。また、各地区の総合型地域スポーツクラブに委託 して、健康・体力づくりを目的としたウオーキング教室や軽スポーツ教室、ヨガ教室など誰でも気軽 にできる各種スポーツ事業を実施し、市民の健康維持・増進に努めております。特に高齢者につきま しては、高齢者保健福祉計画・第6期介護保険事業計画に基づき、できるだけ要介護状態にならない ように運動機能の向上、栄養改善、口腔機能の向上、認知症予防などの各種事業を行っております。 また、生きがいづくりといたしまして、老人クラブへの活動支援、シルバー人材センターへの活動支 援などを行っております。今後も、生涯を通じて健康づくりに対する市民の意識の向上を図るととも に、各種団体と連携しながら事業の推進を図ってまいります。   次に3項目め、市長の目指す政策について、今日まで順調に市民の期待どおりに進んでいるかと のお尋ねについてでございますが、昨年6月の市長選挙におきまして市民の皆様からご信任を賜り、 就任以降今日まで多くの地域、世代、分野の皆様に私のまちづくりに対する思いをお聞きいただくと 同時に、さまざまなご意見をいただく機会に時間の許す限り参加させていただいております。その中 で、お会いする皆様方が私に多くの期待を寄せていただいていることをひしひしと感じており、改め て市長という重責を痛感するとともに、皆様のご期待に応えるよう強い意思を持って取り組むさらな る決意を固めているところであります。議員がお尋ねの「順調か否か」につきましては判断が難しい ところではありますが、構想段階から事業が開始されるまでに費やす時間につきまして、市民の皆様 と行政が持つ感覚に若干の乖離が生じ、市民の期待感が高ければ高い施策ほどそのずれが大きくなる 傾向にあると感じております。私も行政の出身であり、事業を執行するに当たり関係法令や諸団体と の調整のほか、費用対効果の検討等に時間を費やしがちになることは重々承知しておりますが、私が スローガンに掲げております「ひとりひとりが幸せを実感できる」ためには、市が実施する施策及び 事業が具体的に目に見える形であり、かつスピード感を持って取り組むことが重要と考えております。 そのためにも、これらの感覚が職員個人はもとより組織としての共通意識とつながるよう徹底してま いりますとともに、これまで以上に丁寧な情報提供と対話を重ねながら、市民の皆様の期待に応える 行政運営に取り組んでまいります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それでは、再質問をさせていただきます。   施政方針の中にも市長が述べておられますが、このTPPの問題はこれからの国会の議論の推移 を見ながら対策を考えていかなければならない、私もそう思っております。ただ、12月にも申し上 げましたが、農家の方が大変に不安に思っているというのもこれまた事実でございますが、その中で もう一つ不安の材料が出てきたというのは、TPPの交渉担当大臣であった甘利さんが大変なことで 辞任をなされて、石原さんが大臣に就任なされました。この方全然ノータッチというわけでないので しょうけれども、その交渉内容というものは当然引き継がれているとは思うのですが、その辺が大変 石原大臣がこれから国民に対してどういうふうな理解を求めた答弁をしていくのか、それが期待と不 安がありますが、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 国が進める政策でありますので、これは国策でありますから、国政でありま すから、いわゆるその流れというものは大臣がおかわりになられようとも、今回2月4日に合意をさ れたわけでありますから、その流れに変わることはないのだろう。ただ、国内においてはいろいろな お考えがある。そういう国民の意見が多くもう明らかになっているわけでありますから、そこにある 課題、問題点というのは既に出ているのだろうなというふうに思っております。ですから、それを見 据えてこれからは担当大臣としてのご発言があるのだろうなというふうには思っておりますけれども、 また国の方向性、これまでも何回か私申し上げましたとおり、環太平洋という捉え方をしたときのこ のTPPの役割というのは大きなものがあるのだろう、これを否定するものではありませんが、我が 国民、我が市の市民としてそれぞれの産業に携わる方々の生活をしっかり担保することがまず第一に 私どもの取り組むべきことだろうと思いますので、そういう意味合いからはTPPのその方向性をし っかりと見据えながら、それに見合う形でのこの村上市における施策を展開していくということのほ うが大切かなというふうに今思っておりますので、その動向を見据えることも大切でありますが、あ る程度のその方向性があるわけでありますので、それに対応できるような仕組みを間髪を入れず打っ ていくということが大切だろうなというふうに思っておりますので、今回いろいろな施策の中にそれ を盛り込んだつもりであります。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 本当に驚いたのは県内において、新潟県においてこのTPPの問題の調査 をしたところ、やはり五十数%の方がこれはいいことだ、賛成であるという意見が出ております。こ れは、どちらかといえばやはり輸出産業の方々が多い。農家は、やっぱりどっちかといえば嫌だなと いうのが現状だと思うのです。その中で、市長もお読みになったと思うのですが、新潟日報さんが農 政新時代という記事を連載を5回続けてそれぞれの分野の方の意見を掲載しております。これ市長当 然読んだと思うのですけれども、読んでどのようにお感じになられましたか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それこそ農政に関してのあり方というのは、これまで国の根幹をなす産業と して今位置づけてきているわけでありますけれども、実態経済の中においては、なかなか今そこを選 択する産業になっていないというのが事実であります。反面、国民の食の安全ということを考えれば、 これはまさしく重要な問題である。   そういうものの中にあって、やはりそんな中で今変化しているところといいますと、やっぱり人 口減少が大きな影響を及ぼしていて、なかなかその担い手も含めた形での安定したその生産が確保で きないというようなところもあります。これは、やはりいろいろな要因、外圧等も含めてあるわけで ありますけれども、その中でではどういうふうな形で我が国の食料の安定供給も含めて、またそこで 先ほども申し上げましたけれども、所得、生活できなければだめなわけでありますから、そういった 意味合いからはやはりそこが確立できるような仕組みとしての新たな農政にステージを上げていくと いうことは必要なのだろうなというふうに思っております。そのためにも幾つかの施策として、今い ろいろとそれこそ耕作地の集約でありますとか、それに対する機械化でありますとか、また産物を変 化をさせて耕作をしてすることによって所得を上げる仕組みでありますとか、いろなんものに取り組 んでいくわけでありますから、そこのところにはしっかりと前向きに向き合っていかなければならな いのだろうなというふうに感じました。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 私は、この5人の方の述べていることはそれぞれの立場で日本の農業のこ とを将来を考えながら述べている。決して間違ってことは言っていない、当然そうだと思っているの ですが、その中でこの前JA全中の会長である萬歳さんがこういうことで述べているのです。自給率 の問題を述べておられますが、日本の場合大量の食品を輸入して捨てている現状があるわけでありま す。ちょっと数字的にはわかりませんけれども、全国のいわゆるスーパーとかコンビニとかいろいろ と相当数のあれが廃棄されていると思われるわけでございます。その農業に対する、そういった問題 に対する、食に対するおのおのの理解がまだ低い。この理解を農業の食料、農業に対する理解を高め るには何が必要かといえば、これは教育長にはお聞きしませんけれども、やはり教育の問題であろう と思うのです。これは、子供たちだけでないと思います。また、我々大人もそうなのです。食料の問 題、今物があふれている時代でございますから、今食べられない時代にないものですから、やはり粗 末にする傾向がございます。それは、一番の問題は大人が一番それをやっている。それがゆえに、子 供も当然そのまねをするというような悪循環になっているのだろうと思うのです。ですから、やはり 我々大人も襟を正さなければならない。食料、農業問題にしっかりと理解を示し、考えていかなけれ ばならないと、私はこう思っております。その点これからの、今からでも遅くないわけでありますか ら、やはり我々大人の理解度、そして学校教育においての食料問題、そして農業問題はこうなのだよ というのを今やっていると思いますけれども、もっとその食料問題、農業問題をしっかりと指導して いくべきだと私は考えておりますが、市長の考えを置きしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおりだというふうに思っております。我々の世代は、比較 的食べるものでありますとか、物でありますとか、これを大切をしないと叱られた世代でありますの で、その今おっしゃること本当にそうだなということを振り返って聞いておったわけでありますけれ ども、やはり経済を成長させながらどんどん、どんどん先へ進む時代にあっては、なかなかそれぞれ の生活対応そのものが変化している中でやはり豊かになっていったのだろうと思います。豊かになっ ていったこと、これは大切なことであって、喜ぶべきことではあるのでありますけれども、その中で やはり物を大切にしたり、そこの中にそのもの、特に食べ物の中に息づくその生命みたいなものをし っかりとそこに感謝をするというような気持ちとか、そういうものが若干希薄になってきたというこ とは否めない事実なのだろうと思います。   現在の学校教育も含めて、保育園も当然そうでありますけれども、いろいろな場面でそのことに ついてはしっかりと教育、指導はしていますが、それらの社会全体の中の大きな潮流の中で、それが 一人一人の中にやっぱりしっかり根づいていかないというのもあるのかもしれません。でも、それは その根づかせるための仕事、作業というのは継続をして、確かに地道ではあるかもしれませんけれど も、しっかりやっていく。比較的我が村上市の農林水産の特産物については、非常にレベルの高いも のでありますので、それを常に口にすることができるという幸せな環境にいるわけでありますから、 そのことにも思いをしていただきながら教育が進むようにこれからもしっかりと取り組みたいという ふうに思っています。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 予定していなかったのですけれども、教育長にもお伺いしたいのですが、 今学校で教育のほうでもしっかり取り組んでいるのですが、学校においては学校田ですかやって、子 供たちに田植えとかまた秋には収穫祭等をやっております。これらをもっとやはり各学校に徹底して、 そういった農業、米だけではないのですけれども、田んぼない地域も、確保できない地域もあるとす れば、野菜とかいろいろあろうかと思うのです。その辺の取り組みを教育長としてこれからどのよう に進めていきたいのか、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 学校教育の立場から進めていることについて申し上げます。   まず、低学年から例えば物づくりを行います、栽培活動。そして、栽培するということは、大変 なのだなということを子供たちは実感しております。3、4年生の中学年では今度は働く人、農業に 携わる人とか、そういう方々と触れ合って、その仕事の内容の容易でなさがわかってまいります。高 学年で今度体系的に見て今の農業、水産業どうであるかと、これは学問的に学ぶことであります。村 上の場合は、ここにもう一つプラスされるものがあると。それは、農家の人たち、漁業の人たち、林 業の人たちと直接的に会えること。そして、その声を聞けること。そして、同時にそういう作業体験 を通しながら容易でなさを実感としてかち得ること、このことが大きいと考えております。先ほど議 員がおっしゃった田の作付も大事でありますけれども、畑作とかそれから林業に携わる方々と、そう いう方々と直接的に触れ合いながらそのことを学んでいくことが大事だろうと。   あと一点は、先ほど市長お話しされましたが、我々子供のときは御飯の、おばあちゃんからご飯 粒残すなと、一粒も。表現が正しいか正しくないかわかりませんが、お百姓さんがつくってくれたも のだと。一粒も残してはいけないと。目が潰れるよというような教えを受けながら御飯を食べてまい りました。そういう家庭教育の部分がやはり大事であろうと。学校教育と家庭教育と結びつけながら 子供たちにしっかりとした教育を進めていきたいと、このように考えています。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 日本の農業というのは、もう市長初め皆さんそちらの理事者側にいる方々 はご承知かと思いますが、日本の農業は猫の目農政と言われて、本当に国の政策に振り回されてきた ことはこれ事実でございます。毎年、毎年政策作物は変わる。報酬は変わるということで、本当に私 も今はやっていませんが、実際農業やってきたわけであります。本当にその都度苦労というか、それ を何となく受け入れてきた。我々農家そのものも、やはりどちらかといえば国の言うがままに進んで きたと。その中で爆弾的なTPPの問題が出てきたがゆえに、今こういう大きな不安がある、私はそ う思っているのです。   そして、やはりそういう中で農業というのは、決してこれも最後に、前のあれですか、武部さん が述べておられるのですが、やはり農業というのはその地域の文化である。いろいろなものを含んだ ものがあるということを述べておられるのです。私もそうだと思っております。それが今時代の流れ ですからこれ仕方ないのですけれども、そして子供が少なくなっている、人口も少なくなっていると いうことでありますから、いたし方のない部分があるのですが、そういう農業を中心とした伝統文化 が薄れつつある中で、これらもしっかりとやはり残しながらまた伝えていかなければならない、それ は農業とかに水産業、林業につながるのだろうと私は思っているのですが、市長はどうお考えでしょ うか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それこそ日本国としての成り立ちを含めて、この稲作というものを中心とし たそういう文化、これはやっぱり我々の根幹を形成している問題だというふうに思っております。そ ういう意味合いからいえば、文化という大きなカテゴリーの中に入れるということも大切だろうなと いうふうに思っておりますし、これまでもそういう形で継続をして、今日までつないできていただい たのだろうなというふうに思っております。   ただ、これからは、それと同時にやはりそこがしっかりとして所得を得られる産業としての成り 立ちを確保していくことも必要だと思いますので、それとその誇りある文化の部分とが共存できるよ うな仕組み、こういうふうな意味では先ほどのお話ではありませんが、新しい農政というような切り 口の議論もしっかりとしながら、それを担っていただいている皆様方とともにそういう産業をつくり 上げるということが大切だなというふうに思っています。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) やはり同じく、同時に新潟日報のほうで新潟の挑戦、攻める食、守る食と いうようなことで、これ市長は当然読んでおられると思いますが、我が村上市においても、先ほど市 長がおっしゃったように村上牛、岩船米、日本酒、柳ガレイまた堆朱、いろいろあるわけであります。 ただ、私思うにはこれが新潟県人の特有だと思うのですけれども、村上市は市長を先頭に頑張ってお られるのですけれども、県全体として見るとどうもPRが下手である。   例えばお隣の山形県とか長野とか、他の県にこの新潟県を囲む県、他の地域においてもそのPR が大変うまい。それがゆえに、ちょっと話がずれるかもしれませんが、ふるさと納税がたくさんあっ たわけです。それが市長がこれだということで村上市のPRをして、そのおかげでふるさと納税が大 きく伸びたということが言われると私は思っておるのです。ですから、これからも進めておるこの攻 める農業、守るべきものは守り、攻めるべきものは攻めてやはり村上の名を全国に私は発信すべきで あろうと、このように思っておるのですが、市長はいかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 県全体としてのPRのあり方につきましては、県のほうでもしっかり取り組 んでいただいているかなというふうに実は思っていて、先日関西のほうにお邪魔をしたときに、あの 大阪の市場を背景にした中でじょんのび新潟館が非常にその商店街の中でもトップスリーに入るぐら いの好評、売り上げを得ているというお話を聞いてきて、そこに並んでおった村上の地酒だけが売り 切れていて、あとほかのはあったのですけれども、非常にそういう意味合いではいいものというのは きちんと選択をされて消費されるのだなということを実は実感として感じてきました。先ほども申し 上げましたとおり、そういうことが有利に展開できる仕組みというのを確保するために、それぞれ地 元ではないところで食材のプレゼンテーションなどをさせていただいております。これには、県の大 きな力もいただきながら、いろんな形で取り組んでいるわけでありますので、やはり新潟県全体とし て常々申し上げておるそのチーム戦の効果をしっかりそこで発揮できればいいのかなというふうに思 っています。   それと同時に、ここに暮らす我々がそこに誇りを持たないと、やはり外へ行ってそれをPRする ときにしっかりとして伝えられないのだろうなというふうに思っておりますので、実はそれを地元の 人が食して、それのよさを実感して自分のものとしていることも大切だと思いますので、外に向かっ て打っていく戦略的な部分と、地元で地元のその誇れるものをしっかりとみんなで大切にしていくと いうこと両立てでやっていきたいなというふうにも思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 幸いなことに来月ですか、G7の伊勢志摩サミットがございます。その農 業部門において新潟県が会場になっておるわけでございますけれども、これは我が国にとって、また 村上市にとっても世界に発信する大きな私は機会だろうと思っております。私は、このG7の農相会 議というものをしっかりと捉えて、やはり市長として村上市をPRしていくべきだと思うのですが、 市長お考えをお聞かせ願います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 会場用地が新潟市でありますので、せんだって大使の皆様方が県知事、新潟 市長を同行されまして視察をされたというふうに聞いております。県全体として、そういう形でこれ は農相会議がここで行われるということの意義は非常に大きいというふうに思っておりますので、こ れから知事また開催地地元であります新潟市長さんのほうにもいろんな形でアタックをしたいという ふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それから、林業、漁業というのは、私農業ですから余りというかほとんど 得意ではないのですけれども、林業も今日本の林業は大変衰退しておるわけでございます。特にここ は越後杉のブランドであるにもかかわらずどの部分がだめなのかといえば、いわゆる民間の方が手入 れができない。それがゆえに山が荒れている。言うまでもなく、日本の国土の8割は山林であります。 我が村上市も、ほぼ同じぐらいであります。そうすると、これ林業というのはただ、ただ単に越後杉 を生産するというだけではなくて、1つはきちんと間伐しながら、手入れをしながらすることが、1 つは今言っているように災害から、災害を防ぐことができるわけであります。それが今広島とかに起 きた土砂崩れですか、ああいったところもよく見てみるとやはり植林した地域でもあると言われてお ります。   ですから、それと林業と漁業というのは物すごく関連がございます。今言ったように林業、山が 荒れるということは、やはり漁業に対しても大きな影響がある。温暖化の関係で漁獲量が落ちている とかいろいろ言われておりますが、これもなかなか大変な問題なのです。村上市ではできないと思う のですけれども、やはり山を、山林を整備すること、これによってきれいな水が海に注いで、そして そこにプランクトンができる、そこに魚が集まってきて漁獲高が上がるというふうに言われておる。 実際松島湾では、漁業者の方とかボランティアの方々が、あの島たくさんございますけれども、そこ を手入れをしながら整備をして、その成果が今あらわれてきていると言われております。そういった 面でこの広大なところ全部やるというわけにはいかないでしょうけれども、例えば三面川、荒川、そ れから高根川とかたくさんございます。この沿線を関係だけでも、国県とやはりお願いしながら整備 することが林業においてもいいことにつながるし、漁業においても私はつながると思うのですけれど も、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおりこの山の資源、これは非常に村上市にとりましては豊 かな財産だというふうに捉えております。しかしながら、山から木を切り出してそれを生業としてい くことがなかなか成り立たない時代が長らく続いているというのも現実であります。比較的伐期の適 齢期にも到達している木が多いわけなのでありますけれども、それを出してもなかなかそれがプラス にならないというようなことがあって、このまま山が放置されているというような状況が実はありま す。   しかしながら、今いろんな形で国産材が見直されていて、少しずつ市場においてもそのことが動 き出そうとしているように実は私もいろいろな情報収集している中で見えていまして、その中の一つ の項目としては、CLT技術がどこまでこの国内でその経済効果を及ぼすかという視点なのですけれ ども、そうするとその材をそういうふうな形で確保して、いろんな形で資源、公共施設に変えていく ことができるというようなものとか、新たなそういう取り組みがこれからいろいろなものが出てきて いる中において、そこのところを目指しながらやっていくというのがまず1つ大切だなというふうに 思っています。ですから、現在就任後着手をさせていただきました公共施設については、地元の産材 をいっぱい使うというところにも取り組んでいるわけであります。これは、やっぱり川上から川下ま でしっかりとしたその意識づけをしながら進めていくということが結果的には国土の保全につながる ということで、現在原生林を再生をする、継続をするというのですか、維持していくための活動も子 供たち、緑の少年団を中心に取り組んでもらったりもしています。やっぱりいろんなところでそうい うところに取り組んでいくということが大切。結果的には、山で育まれたその生命を海に戻していく という仕組み、これは地球そのものの維持のための必要なサイクルでありますので、ここを見据えな がらやっていくということも非常に大きな意義のあることだろうなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 時間がないので、あれですけれども、いずれにせよこの1次産業、今企業 誘致がそれほど期待できない中で村上市が元気で活性化、元気のあるまちとするには、やはりこの1 次産業、これを昔のように復活させて〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕活用することが本 市の元気が出る源になるのだろう、こういうふうに考えております。そのためには村上市が、行政が きちんとやはりバックアップしていかなければならない。ただ、そこで考え、言えるのは、先ほどの 前者の方の答弁言っていましたように、行政が何でもやるのではなくて、やるにはそれぞれの農業で あり、林業であり、漁業者の方であります。また、新しくそこに仕事を求める方がやるわけでありま すけれども、市がその方向性をきちんと示して、そしてやはり相当の財政負担を、財政をつぎ込んで いくことが私は大事だと思うのです。今村上市の財源厳しい。ですけれども、厳しい中に何とかこの 今村上市というのはプラスよりマイナスのほうに考えている方が多いわけでありますから、これを全 部というわけにはいきませんけれども、やはり希望の持てるような村上市にしなければならない。そ のためには、先ほど言ったように、繰り返しますが、行政がその道しるべをつくってやって、バック アップしてやって、そこにいわゆる先ほど述べた若い力を、若者に頑張ってもらう。そして、中高年 においては、その経験を生かしてやはり次代の方にその技術、いわゆる匠のわざを伝えていくことが 大事だと思うのです。その辺の、市長も大変だと思うのです、財政が厳しいのに。厳しいですけれど も、何回も繰り返しますが、その辺のことの道しるべとバックアップ体制についてお聞かせ願いたい と思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 行政がそういう道筋をつくることは大切だと思いますけれども、それはそこ の就業を目指す、また起業したり創業を目指す、これは農林水産業のみならず全ての産業に言えるこ とだろうと思いますけれども、それを目指すその方の思いとか覚悟とか、これがやっぱり最優先され るべきだろうというふうに私は思っております。その覚悟を後押しするための施策として、現在総合 戦略の中で就業支援であるとか創業支援であるとか、いろいろな形のプログラムを提供している。   加えて、地元の金融機関団の皆さん方が市がそういうふうに、そういう場面で応援しようという ところに、ぜひ融資の形で我々も応援しようということで今連携協定結ばさせていただいております。 これ、やっぱりオール村上市のそういう応援体制が着実にでき上がっているのだろうなというふうに 思っております。ですから、きっと村上市でそういう思いを遂げようと思った瞬間にいろんな形でそ ういうバックアップ、応援体制があるなということを提供してあげられるということが非常に大切だ し、今まさにそれができる状態になってきたなというふうな実感を得ています。これが一つずつ形に なっていくことがやっぱりそれがしっかりとここに根づいていくという仕組みになると思いますので、 ぜひそんなところを踏まえてやれるのではないかなということで、非常に大きな期待を持って今いる ところであります。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) それから、次の長寿社会についてでございますが、私も前期高齢者になり ました。団塊の世代の最後のほうでございますけれども、施設そのものは、もうつくろうと思っても 幾らつくっても間に合わないわけであります。財政的にも大変だろうと思っております。とすれば、 市長が述べたようにどうやってその健康を維持していくか、食生活をどうやっていくか、そういった ものをきちんとやっていくべきだろうと思うのです。   そして、もう一つ私思うのには、高齢者というのは〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕子 供たちと触れ合うと元気が出るのです。ですから、例えばどこどこの学校統合したほうがいいのでは ないかという声があると、やはり必要なのでしょうけれども、我が地域にあった学校がなくなると子 供の声が聞こえてこなくなる、寂しくなるというようなことをよくお聞きします。ですから、そうい った面においてこれからそういう食生活を含めた指導、またいろいろな行政においてもやっているこ とを進めながら、そういう子供たちとの触れ合い。それからもう一つは、冬期間やはり我々でもなか なか運動しづらい中でどうやって高齢者の冬期間においてのその健康維持を進めていくのか、それも 大事であろうと私は思っているのですが、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に重要だなというふうに思っています。やっぱりいろいろな世代の方々 が喜びを見出す場面、場面はあるのだろうと思いますので、高齢者が今までの生活を顧みて子供たち の元気な姿に思いを馳せるというのは非常に大切だと思いますので、比較的高齢者の皆様方がそうい う環境をつくり上げるというよりは、変化する中においてもいろんなその交流の場面をつくっていく ことが大切だというふうに今思っています。   それともう一つ、なかなか出にくい状態になっている方もいっぱいいらっしゃいますので、では そこにお邪魔をしましょうというような形で、実は少し小さなコミュニティのボリュームで、例えば 総合型のスポーツクラブの皆さんが行っているとかというのも実はあります。そんな中で、軽運動し ながら健康を維持していく。そこに実は先ほど申し上げましたとおり、老人クラブの皆さん方が元気 な皆さんいっぱいいるのです。その皆さんがどんどん、どんどんそこに行ってもらうことによって、 そこで少しの対価を得ながらやって生きがいを感じてもらうというのも大切なので、そんな仕組みづ くりも含めて考えていきたいなというふうに思っています。 〇議長(三田敏秋君) 小林重平君。 〇19番(小林重平君) 長生きをしてもらうことは本当にいいことでありますから、その長生き、 長寿というのも健康長寿が必要だということは、やはり皆さん一致した考えだと思うのですけれども、 そういったまだまだたくさんの方法論があると思うのですけれども、集落単位の対策とか、その地区 ごとの対策、対応とかいろいろあると思いますけれども、ぜひそのように進めていっていただきたい と思います。   最後に、質問いたしました3点目でございますが、これはまだ1年になっていないわけですから、 まだ市民の方の反応というのはこれから出てくるのだろうと私は思っております。ただ、言えること は、決して前の市長が悪いというわけでないのですけれども、今の市長は大変に丁寧な説明をしてく れると。わかりやすく説明してくれるということは、これ皆さんおっしゃっております。ただ、私か ら言わせるとちょっと長いのではないかなという思いが、気がするのですけれども、どうか市民の方 は、その丁寧さがやはり市長の持ち味だと思うのです。長いと言いましたけれども、私は気が短いだ けの話なので、どうか市長のよさをこれからも発揮して、一人一人がそれこそ市長の掲げたスローガ ンに向かってこれからも取り組んでいって、いい村上市をつくっていただきたいと思っております。 そして、我々も理事者側だけにお願いするのでなくて、議員としてみずからその地域のオピニオンリ ーダーとしてやはり私はやっていかなければないと、そのようにも私自身は思っております。   最後に、これ関係ございませんけれども、山辺里保育園に未満児の保育園を増設してくれると。 それから、県立坂町病院の敷地内に病児保育の施設を建設してくれると決断してくれたことに〔質問 時間終了のブザーあり〕感謝申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 (拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで小林重平君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時50分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、3番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。(拍手)           〔3番 板垣千代子君登壇〕 〇3番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 私の質問をさせていただきます。私の質問は3項目となっております。   1項目め、防犯対策について、平成28年度施政方針では、防犯灯の設置について計画的に整備 を進めるとありますが、これらの防犯には、防犯カメラの設置が必要と考えます。市では、防犯対策 をどのように進めるのか伺います。   2項目め、市の子育て支援について、現在、未満児保育の申し込みが多いようですが、市の計画 はどのようになっていたのですか。このままでは2人目、3人目は産めないとの声も聞きます。市の 子育て支援について伺います。   3項目め、高齢者支援について、80歳を超えた高齢者の方々が自動車運転免許を自主返納する ことが多くなっています。しかし、通院の際など移動手段がなくなって困っているとの声を聞きます。 市では、自動車運転免許を自主返納した人に対して、どのような支援を考えているか伺います。   以上、市長の答弁をいただいた後、再質問をさせていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、板垣議員の3項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、防犯対策について、これからの防犯には防犯カメラの設置が必要と考えるが、 防犯対策をどのように進めるのかとのお尋ねについてでございますが、防犯対策につきましては、こ れまで防犯灯の整備及び警察等との連携を図りながら街頭啓発やメールによる防犯情報の発信また市 職員による防犯パトロールなどを実施してきているところであり、一定の抑止力を講じていると考え ております。また、今年度は詐欺被害防止のための通話録音装置のモニター事業を行っているところ であり、防犯対策の強化に努めているところであります。防犯カメラの設置につきましては、現時点 での予定はございませんが、犯罪の抑止等に効果が認められることから、必要性につきましては検討 をしてまいります。   次に2項目め、市の子育て支援について、未満児保育の申し込みが多く、市の計画はどのように なっていたのかとのお尋ねについてでございますが、昨年度策定した村上市子ども・子育て支援事業 計画では教育・保育の利用状況及びニーズ調査により把握した利用希望を踏まえて、「量の見込み」 (必要利用定員総数)でありますがを定めております。平成28年度に想定しましたゼロ歳児から2 歳児の保育の量の見込みは、保育の必要性の認定を受けたゼロ歳児で保育園を希望する市全体の必要 利用定員総数は35人と見込んでおり、一、二歳児で保育園を希望する市全体の必要利用定員総数は 298人と見込んでおります。これに対し、現在の入園希望者数はゼロ歳児が50人、一、二歳児が 386人と見込みを上回った結果となっておりますが、見込み量に対する施設面での確保の内容としま してはゼロ歳児が99人、一、二歳児が447人となっており、受け入れは可能であると言える数値と なっております。しかしながら、一部の保育園に希望が集中することや保育の低年齢化に保育士の確 保が追いついていかない現状等もあり、全ての利用者のご希望に沿うことが困難な状況でもあります。 このため、家庭の状況等を勘案し、入園調整を行いながら第1希望の保育園以外に入園していただく こともあることをご理解いただきたいと思います。   さらに、全ての子供に対しまして保育が提供できるよう、3歳未満児に対しましては公立保育園 のほか本市が認可した認定こども園や小規模保育事業所及び事業所内保育事業所などへの入園調整を 行いながら対応いたしております。   次に3項目め、高齢者支援について、自動車運転免許を自主返納した人に対する支援を考えてい るのかとのお尋ねについてでございますが、高齢者が被害者、加害者となる交通事故が増加をしてお り、被害者はもちろん加害者にもならないように、交通安全運動の一環として高齢者で自動車等の運 転が不安になったり困難になったと感じる方には、運転免許証の自主返納を呼びかけているところで あります。運転免許証を自主返納された高齢者に対します通院等の支援につきましては、通院対応の りあいタクシーやまちなか循環バスなどがありますので、ご利用をいただきたいと考えております。   また、要介護認定を受け、体が不自由な65歳以上の高齢者に対しましては、通院等の経済的負 担の軽減を図るため、外出支援サービス利用券の交付を行っております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。   1項目めからお願いいたします。2月に入り2つの事件、不審者情報がありました。1件目は、 2月20日午後9時30分ごろ、学校町地内で帰宅途中の女性が不審者に抱きつかれる痴漢被害に遭 われる事案がありました。また、2月22日には午後4時30分ごろ、山居町1丁目地内において男 子生徒が下校中不審者から追いかけられる事案が発生しています。ことしは雪の少ない冬でもあり、 不審者の出没事案がいつもより早いような気もしておりますが、市長はどのようにお考えかお聞きい たします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 比較的気候の変動というものとこれがリンクをしているというようなことも お聞きをしたことあるわけでありますけれども、それだけにかかわらず、やはり今日の生活様態の変 化そのものも起因をしているのでなかろうかなというふうに思っておりますので、気候の度合いを 云々、これも大切でございますけれども、総体的にこの防犯に努めていくということが大切だという ふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 毎年私が思っていること、感じ方としまして、通学路での不審者が多く発 生しているように思っております。先日貝附のご家族のほうから、スクールバスを冬だけでなく1年 を通じて出してほしい。こちらのほうは不審者が多く出没しているので、子供たちには防犯ベルを持 たせているのですが、防犯ベルを鳴らしても誰も気づいてもらえない状況であるとの相談を受けてま いりました。この点につきまして、市長、教育長のお考えをお伺いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 比較的長い通学路を有する学校等もあるというふうに私も承知をしておりま す。その中で、そこの防犯をどういうふうな形で担保していくのかというのは、非常に難しい問題だ とは思います。PTAの皆様方とも日ごろから相談をしていただきながら、通学路の安全点検であり ますとか、例えば通学路そのものの公表を差し控えるとか、そういういろいろな取り組みを進める中 において子供の安全を確保しているわけであります。   その一つの方法として、冬期間はその通学の足の確保という観点からスクールバスによる通学を しているわけでありますけれども、それも一つの結果的にはその効果をあらわしているのかもしれま せん。ただ、その辺のところが子供たちの体の育成という部分と防犯という部分をしっかりと現場の 意向も踏まえながらつくり上げていくのが大切かなというふうに私自身は思っておりますので、そう いう形で教育委員会でも取り組んでいただいているというふうに認識をしております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 教育長お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 通学のバスについては、おおむね2キロ以上のところにはバスを配置する というような形になっております。   ただ、その地形、それから子供の人数等も勘案しながらその対応に努めているところであります。 私も、旧荒川町の保内小学校勤めておりましたので、花立、貝附はかなりの距離があるということは 認識しておりますが、その通学してきている子供の人数、それから下校するときの人数等もいろんな ものは勘案されるべきものと考えておりますので、そのような形で対応している思っておりますけれ ども、またそのような事案があるようであれば事務所等に聞いて対応していきたいと、このように考 えています。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   本当に小学校の生徒も少なくなってきておりますし、帰り、下校時の通学路で怖い思いをしたと いうご家族のお話をかなり聞いてまいりました。本当に市長がおっしゃるように、体力をつけるため にも夏場になりましたら歩いて登下校するというようなことは、とてもいい考えだなというふうに感 じておりますけれども、やはりこの防犯体制のことを考えますと、1年生から3年生までの小さいお 子さん、まして女の子が1人で下校しているというようなことで、不審者が数多く出ているのではな いかというふうに考えておりますので、その点PTAの方、また学校の先生方ともよく話し合いを通 して何とかいい方法を考えていただきたい。家庭のほうからは、夏冬関係なくスクールバスを出して もらいたいという意見のほうが多かったわけですので、その点も踏まえながら協議、お考えを皆さん でしていただければなというふうに感じておりますので、よろしくお願いいたします。   この点につきましては、私自身あちらこちらの通学路に関して見回ってきました。その中で、ま た周りの方からのお話をいただいた中で、新潟リハビリテーション大学の生徒がアパートまでの通学 路に関しまして、いや、とても危険なのですというお話を聞いてきました。どんなふうに危険なのか なと思いまして、その通学路を見てきましたけれども、授業がかなり遅くまでしていると。9時、 10時まで授業が行われているというような生徒さんのお話でした。そういう話でしたので、私自身 9時半ぐらいにその通学路を車で走りまして、途中で車の電気消してどれぐらいの暗さなのかという ことも見て歩いたということなのですけれども、私の見間違いでしたら訂正いたしますけれども、リ ハビリテーション大学からあそこはコンビニまでの間は防犯灯はありましたけれども、かなり暗かっ たということ。また、歩道がなかったということで、歩道を歩くことができない。ないので、歩くこ とができないので、車道を歩いていたというようなところも見受けられました。そういうことに関し まして、市長のほうで防犯灯をLEDにふやしていくのだというようなことがこちらの平成28年度 の主要事業説明のほうで書いてありますけれども、やはり防犯灯は本当に明るくて歩きやすくなるの だと思いますけれども、なかなか私が見て回ったときにはそういう歩道もない、車道を歩いて帰らな いといけない。また、歩道はあるのですけれども、周りが松林の暗がりが長くて本当に気持ち悪いな と。私大分年ですけれども、女性の立場から見ますと本当に少し気持ち悪い、不安になるようなとこ ろも多分にあったということを申し上げます。そういう点で、通学路という部分に関しては、この広 大な村上市を村上市が有しているその学校等、登校のときはいいのでしょうけれども、下校のときは 1人になりがちということもありまして、中学生は自転車で帰りますけれども、それでも田んぼの真 ん中、畑の真ん中を通って下校するというようなことですので、本当に危ない。もしここに防犯カメ ラがあれば、また抑止につながるのではないかなというふうに思って村上市内回っていたところでご ざいます。その点につきまして、市長また教育長はどのようにお考えですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 小中学校を中心に申し上げますと、通学路につきましては私も全てその地図 上に落とし込みをして確認をさせていただいておりますけれども、それぞれ各小学校、学校それとP TAとあわせてその通学路の安全点検をしていただいているというふうに理解をしております。その 中で、下校時にここの部分のフォローが必要だねということは、多分現場はよく把握をしているはず ですから、それの具体的な対策についてはメニューとして上がってくるのだろう。それを全部一どき にできるかどうかという部分になるのだろうと思いますので、それは優先順位の高いところからもし っかりと取り組むこと、これが最優先なのだろうなというふうに理解をしております。   歩道があるなしにかかわらず、道路は我々が使う部分でありますので、子供たちもそうでありま す。歩道のない道路の使い方、これを自分で修得、理解をするのも大切な教育だと思いますので、そ の辺のところも含めながらやることがまず重要だなというふうに思っております。   それと、リハビリテーション大学にアプローチをする、それこそアパートからであったり、看護 学校もそうでありますけれども、あそこの通学路の部分に関しましては、実は昨年暮れ前に岩船地区 の皆様方と懇談をさせていただいたときにいろいろご要望もいただいております。以前から地元の方 のお力によりまして、東北電力さんのご協力もいただきながら、既に電柱を移動して防犯灯の機能を 拡充しているというような取り組みも進められておりました。改めまして、そこのところに防犯灯の 機能強化をしたわけでありますけれども、なかなかまだそれでもしっかりとした安全確保ができてい るのかなというのは、私が見ても私も実際にその夜にどういう状況になるのかという状況把握をしま した。そういうふうに見ましたので、年度内に可能であれば早速そこについては手当てをしてくれと いうことで、現在担当課のほうに指示をしております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 教育長、お願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 小中学生の通学路に関しては、先ほど市長がお話ししたとおり、通学路連 絡協議会というものがございます。警察、それから区長代表、PTA、学校で通学路について安全に なっているかどうか、危険な箇所はないか等の検討がなされております。そのような形で児童生徒の 安全確保に努めているというところであります。   もう一つは、不審者対応としてスクールガードリーダーというものを市ではお願いしております。 この方々に時間を決めていただいて、人数は少ないのですけれども、それにご自分の地区を見回りし ていただき、そして不審者対応、それから危ないようなことがあったときにはそれぞれの学校、教育 委員会に連絡が来るようになっております。あわせて、各地区においては、育成会が例えば子供が下 校のときに途中まで見回りたいというような形で、帽子をかぶって見回りしながら子供たちの下校の 安全を努めているというような形もあります。このような形で進めておりますし、低学年が下校する とき、そこには学校対応でありますけれども、低学年が1人で下校することのないように、例えば少 ないところでは上の学年の子が終わるまで一時待たせて一緒に帰るとか、そのようなことは個々の学 校で対応しているものと認識しております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   本当に村上市は大変広大な敷地を持っているもので、なかなかこれも大変だなと思いながら一般 質問の中に入れさせていただきましたけれども、子供を守っていくということに関しては、大人また 行政の大事な役割ではないかというふうに思っております。本当に市長もおっしゃいましたけれども、 体力面も大事なのですけれども、安全面を一番大切に考えていただければまたPTA、区長様方の話 し合いの中でも、もう少し対策について膨らむところはあるのではないかというふうに考えますので、 お願いしたいと思います。   私自身たくさんの要望をいただいてまいりました。本当に市民の皆様から小さい点、また大きい 点いろいろありましたが、多くの市民の皆様の声を聞くことができたことに対してはありがたかった なというふうに思っております。この点につきまして、大きな悩みを抱えている市民の方の相談があ りました。その悩みについては、私自身行政でも難しいことでありましたので、村上警察署のほうへ 行き、いろいろ相談をさせていただきました。その相談の中で、警察としてできること、できないこ と等を聞いて話し合いをしてまいりましたが、その中で警察ははっきりとした証拠がなければ動けな い。ただ、そういう事案があるのであれば重点的な見回り、それをさせていただく、それ以上のこと はできないのだというようなことを言われていました。本当に警察は証拠がなければ動かない。これ は、市長も皆さん理事者も議員もよく知っていることであるとは思います。その中で、警察の方もお っしゃっておりました。やはりその防犯カメラというものを市のほうで設置していただくというのは、 もう大賛成ですというようなお声をいただいてまいりました。防犯カメラにタイミングがよくその犯 行が映っていれば、もう早速警察は取り組むことができるのだと。本当にそういう形で防犯のまち村 上というような位置づけで全国に発信をしていただければ助かりますというようなことも伺ってまい りました。先ほど申し上げましたように、今回からまた防犯灯のLED化の推進について上がってお りますけれども、その防犯、LEDの推進プラス防犯カメラ設置にも力を入れていただきたいという ことをお願いしたいと思います。過去に相川の中学2年生が下校時に拉致され、佐渡まで連れて行か れたとの事件がありました。この点につきましては、市長も教育長もご存じのことと思います。防犯 のまち村上市を目指し、防犯カメラ設置を考えてほしいと思います。済みません、市長もう一度お願 いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほどもお答え申し上げましたとおり、防犯カメラ、これの抑止力が少なか らずあるということは承知をしておりますけれども、防犯カメラの機能といたしましては、抑止力の ほかに原因を特定するための仕組みということで、そこに映っていれば明らかになるわけですから。 ということは、既にそういう事案が発生した後の話になりますので、できればその事案が発生する前 のところにしっかりと手を入れることがまず大切なのだろうなというふうに思っております。特に子 供を中心としてそういう危機的なリスクにさらすことのないような仕組みがまずあって、その先にそ ういう事案が発生したときに速やかにそれが解決する仕組みという意味での防犯カメラ、この機能は 非常に有効だなというふうには思っておりますけれども、それ以前にやることが幾つもあるかなとい うふうに実は思っています。   防犯灯を全部つけて明るい例えば夜の道つくり出したときに、では果たしてそこでそういう事案 が減るのかということを考えたときに、人通りのないところであれば明るくてもやっぱりそういうの は発生するリスクがあるのだろうというふうに思っております。ですから、それをいろいろな目で見 る。また、そういうところのリスクを回避するそういう知恵とか仕組みとか、そういうものをあわせ て知識としても得るし、周りとしてもそういう目でそういう環境を見ていくということが大切だとい うふうに思っております。防犯カメラにつきましては、民間の商業施設を含めて相当数あるというふ うに実は認識をしております。一般論で申し上げますが、そういう状況の中にあっても、まだまだそ ういう事案がなかなか減っていかないというのも事実でありますので、そういう状況から子供たちを 守るという取り組みの姿勢、先ほど教育長申し上げました幾つかのそういう人のマンパワーを含めて 対応していくということに力を注いでまいりたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   私が警察のほうにご相談したときに、もう既に警察自体で危ないところについては防犯カメラを 設置したというような話も伺っておりました。それに関しては、大きく皆様のお耳には入っていない ことだと思いますけれども、その防犯カメラの設置をご相談したところに設置をしていただいたとい うことに関しては、大きく安心感を得たということでした。本当にその事案が発生はしているのだけ れども、その発生の仕方が防犯カメラで抑制するのかしないのかはっきりわからないから設置はでき ないというのであればちょっと停滞ぎみだなというふうに感じております。ぜひこの点につきまして も市長、教育長のお力をおかりしながら、また地域の皆様のお力をかりながら大きく進めていってい ただきたいなというふうに考えておりますので、ぜひよろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 大きな抑止力の効果を発揮するのは私も承知をしておりまして、村上中等教 育学校のPTAにかかわっていたときに、あそこの跨線橋の下を通り抜ける地下道のところに防犯カ メラがつけてもらいたいというような意向がありまして、つけていただいて、それが大きなやっぱり そういうリスク回避のための力を発揮しているというのも実は承知をしております。   先ほど私が申し上げましたのは、抑止力にはつながるけれども、以後の事案が発生した後の機能 もあって、その時点ではもう既に事案が発生していますよねという話です。ですから、そのタイミン グでわかっても、実際に被害に遭う子はいるわけでありますから、防犯カメラがあろうがなかろうが 被害が発生してしまっているわけなので、その前の段階でとめる仕組みが私は必要だというふうに先 ほど申し上げましたので、誤解をなさらずにお願いをしたいと思うのでありますけれども、そういう 意味合いからそれを踏まえましても、防犯カメラというのはある程度必要だなというのは実は認識は しております。ところが、ただし全てそういう市民の行動を全部見てとることができるような形で、 その歩く場所をその危険性があるところという、やるとすれば多分通学路中心にいくのでしょうけれ ども、そうなったときに全てそれが監視をされているという仕組みにもなるわけです。ですから、い ろんなそういうような課題もあると思いますので、その辺をしっかりと検証しながらその有効性につ いて研究をしていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) 市長のご説明ありがとうございました。その事案発生前の取り組みという ことがまず大切だというお話でした。危ない、危ないという声がたくさん出ているところに関しては、 やはりただいま市長が述べられたような形で防犯体制を進めていっていただきたいと思います。   続きまして、2項目めに入らせていただきます。2項目めに関しましては、市の子育て支援につ いてでございます。現在平成28年度の未満児保育の申し込みがすごく多かったということを私もあ れは荒川のほうでお二人、村上市のほうで3人の方からお話をいただいてきました。本当にこの未満 児保育を希望されている方は、仕事に出るということが第1条件だというふうにお聞きしております けれども、私にそのお話を、要望ですか、それを言ってくださった方は、この5月に2人目を出産す ると。その出産をするにも、普通分娩ではなく帝王切開で出産をすると。上には2歳児の男の子がい て、この2歳児というのはとても、とても活発な運動をされるので、しばらくの間は自分自身も子育 てにはちょっと手が出せないというようなこと。また、そのお宅ではお母さんがいらっしゃるのです けれども、そのお母さんはリューマチでちょっとその2歳の子供さんを受けとめるというような保育 態勢にはとっても厳しい。何とか2歳児を保育お願いしたいというようなお言葉がありまして、早速 市長のほうにアポをとってご相談したのですけれども、ただいま市長が答弁されたように、やはり優 先順位もありますし、今回このようにたくさんの未満児の保育の応募をされるとは思っていなかった ような話でした。また、その希望の保育園がなければないない、ないないと大きな声で言われるとい うようなこともそのとき言われましたけれども、本当にそのときあらかわ保育園のほうでは43名で したかオーバーをしていたということなのですけれども、もう大変なことをお願いするわけなのです けれども、四十二、三名のことであれば何とかその家庭の状況も知っていただきたいなというふうに 考えた次第です。本当に仕事に行って誰も自宅にいないとなれば、これは第一優先でその子の保育を しないといけないということになりますけれども、出産のときも帝王切開、またおばあちゃんはいる けれども、目はちゃんとその子を見ているにしても、抱きとめるとか抱き上げるとかというのはとて も無理な体調なので、そのあたりもやはり考慮していただくような体制をつくっていただきたいなと いうふうに感じました。市長、答弁お願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 一つ一つの事案については、本当にそういう事情が全部あるのだろうという ふうに思っております。今回50名の方のゼロ歳児の申請があって、市としては99人の枠があるわ けでありますから、定数的には全部供用できるものでありますけれども、それぞれのご都合によって ここがいい、ここでなければだめだということがあるのも承知をしております。   ですから、そういうところをやっぱり重々その事情はわかるわけでありますけれども、お互いに 歩み寄れる範囲を見つけ出しながら、ご理解をしていただきながらスムーズなその就業、要するに保 育を行って就業につけるというふうな仕組みに持っていけるのが一番ベストなのかなというふうに思 います。個々個別の事案は、本当に私もいろんな状況があるというのは承知をしております。ですか ら、それに向けてなるたけそのニーズの多いところ、また行きやすいところ、比較的効果が期待でき ることを少し強化をしながら定数の増に向けて今取り組んでいるというところであります。   それともう一点がそうした場合にそれのニーズを担うための保育士の確保というのも必要になり ますので、定数オーケーだからどんどん入ってきてオーケーだよという形にならないところがまた悩 ましい点でありますので、それらもしっかりと対応しながら、できるならば全部のご要望にお応えを していくというようなスタンスで前向きに考えていきたいというふうには思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。これも、前向きでまたお願いしたいと思います。   この子育て支援につきましては、4ページ目の山辺里保育所のほうで20人枠を増築するという ようなことも書かれていました。また、6ページ目には病児保育ということで、県立坂町病院の敷地 をお借りしてそこに病児保育の施設をつくるというようなことも書かれておりました。この関連でお 願いできればいいなと思ったのが4年後、5年後には村上総合病院が新築移転されますけれども、こ の村上総合病院のほうにも病児保育の施設を何とか建てていただくような前向きな考えを〔質問終了 時間10分前の予告ブザーあり〕いただければなというふうに考えております。いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然ながら村上総合病院が移転新築をされたときに、一つの子育て支援の仕 組みとして病児保育は併設、どういう形になるかわかりませんけれども、してもらいたいということ は既に要望を私のほうからさせていただいております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   本当に県立坂町病院にはあるけれども、こちら朝日、山北にはないわけなので、そうなるとそこ まで連れていくというわけにはいけないことも多々あるかと思いますので、村上総合病院の新築移転 のときにはこの病児保育の場所をもう一カ所つくっていただきたいということを要望いたします。   それでは、3項目めに入らせていただきます。3項目めといたしまして、高齢者支援ということ ですが、私こちらのほうの質問に書かせていただいたように、80歳を超えるような方たちが自分の 運転に自信がなくなってくる。また、家族からもう返納したほうがいいのではないかということを言 われて自動車運転免許を返納したのだけれども、自分は足が悪くてそんなに歩けないのだと。病院ま で行って診察を受けることが本当にこんなに大変なことなのかということを初めて知ったというよう なことを言っておりました。しようがないので、タクシーを頼んで往復するのですけれども、なかな かタクシーの料金が1回、2回であればあれなのですけれども、毎月あるということになりますと、 本当にかなりの負担になって、何とかこの80過ぎた自分たちのために市のほうで何らかの手だては ないものかというようなことをお話ししていただいたところです。その中で、今現在高齢者で運転免 許返納をしている人数というものがわかれば教えていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) 高齢者の運転免許証の返納の状況でありますけれども、昨年度80件ご ざいました。今年度は、12月末でございますけれども、108件の返納がございました。   以上でございます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございました。   私がこの運転免許返納のことでお聞きしたときは、40件というような最初のお話でしたけれど も、やはり高齢化がこれだけ進んでいるのだなというふうに思います。また、この80件、108件と いうふうに毎年数字が上がっているということに関しまして、本当皆さん自分が事故を起こす、また 相手にぶつけられるという危険性を感じているのだなというふうに感じます。その中でこれからの数 ふえていくのではないかというふうなこともありますけれども、市長この点につきましては、この運 転免許返納された方に対しての高齢者への支援はどのようにお考えですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) この返納された皆さん方がどこにお住まいだかということまではちょっと承 知しておらないわけでありますけれども、公共交通の仕組みをこの市内全域に設けておりますので、 例えば町なかであればあべっ車を活用して〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕その時間帯に合 わせた診療のあり方ということを研究してもらわなければだめだと思います、ご本人に。ご本人がそ こに合わせて動くということも必要だろうと思いますけれども、足の確保という意味合いから言えば、 通院型ののりあいタクシーでありますとか、まちなか循環バスでありますとか、そういうものをまず 一番最初に活用をしていただくというのが1つ、今ある制度をそのまま、今免許を返納したとしても 活用できるのではないかなというふうに思っております。   現在この公共交通については、そのあり方を常に検証しながら進めております。村上市の人口の 動態としては、これからややしばらく高齢化が進むので、この数字はどんどん伸びていくというふう に捉えておりますから、そこにしっかりと対応していくというその仕組みづくりが大切だと思ってお りますので、公共交通をベースにしながら考えていきたいなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇3番(板垣千代子君) ありがとうございます。   透析の方のこのタクシー券ですか、こちらのほうは随分膨らませていただいたというふうに思っ ておりますけれども、これからまた先に行きましてこの返納者が多くなったとき、タクシー券という ような形で膨らませていただければありがたいなというふうに感じております。とにかく普通便で1 時間に1回の、このお話をいただいたのは岩船町の方でしたけれども、交通の便では1時間に1本バ スが走っているというようなことは聞いておりました。ただ、自分のお宅からそのバス停まで行くの にかなり歩いていかないといけないというようなこともありましたので、今回一般質問に取り上げさ せていただきました。いろいろなケースを考えて、自分の一番いい方法を考えていくというようなこ とでまた相談者にはお伝えしていきたいと思いますけれども、また1時間に1本のバス、まして新し い循環バスではステップが低いバスがつくられるというようなことも書いてありましたけれども、今 の交通のバスであればステップが高くてとても乗れないというようなことも言われていましたので、 その点また申し上げさせていただきまして、これからの高齢者の支援に役立てていただきたいと思い ます。   私の質問は以上で終わりといたします。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後2時まで休憩します。           午後 1時49分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、6番、川村敏晴君の一般質問を許します。   川村敏晴君。           〔6番 川村敏晴君登壇〕 〇6番(川村敏晴君) 市政クラブの川村敏晴でございます。ただいま議長の許可をいただきました ので、私の一般質問をさせていただきます。   項目1番、本市の適切な保育環境のあり方についてお伺いします。@、本年1月に、本市の適切 な保育環境のあり方について諮問する「村上市保育園等施設整備計画審議会」が設置され、今後本市 における保育園運営のあり方についても、幅広く審議されていくことと思われますが、審議会設置に 先立ち、山辺里保育園の増改築により定員数を20人ふやす計画が発表されております。山辺里保育 園については、毎年のように入園希望がかなわなかったとか、兄弟別々に入園させられてしまった等、 市民の方からの苦情をお聞きすることがありました。増改築後の入園希望者への対応策についてお聞 かせください。   A、あらかわ保育園についても、山辺里保育園同様に入所待ち状態が開園以来発生し続けており ます。あらかわ保育園においては、増改築による定員数の増加措置は検討されているのでしょうか、 お伺いします。   B、今後予定されている村上地区の統合保育園についても、人口動向と保育園定員の見通しが重 要と考えられます。建設予定地には、広範囲にわたる居住地区から来園しやすく、敷地に増築等の余 裕の持てる場所を選定することが望ましいと考えられますが、市長のお考えをお聞かせください。   2項目め、市内公共交通体系の現状についてお伺いします。@、村上地区のまちなか循環バス 「あべっ車」を初め、朝日地区から荒川地区で運行されております「のりあいタクシー」の運行につ いては、感謝の気持ちで利用されている方も数あると聞いておりますが、やはり乗り降りの場所と時 間が限定されていることに対する不安の声もそれぞれあるようでございます。市民の利用の現状と市 民ニーズの方向性をどのように捉えておりますか、お伺いします。   A、新発田市内の高校に通学する生徒の保護者から、関川村が運行している坂町駅を利用する高 校生のため「部活支援バス」に便乗させてもらえないかとのご相談を受けました。昨年7月に協定し た村上岩船定住自立圏構想の内容から見て、村上市から応分の費用を負担し、関川村と坂町駅間のル ートにある高校生や中等教育学校の生徒の希望者に乗車してもらうような措置はとることができない のでしょうか。   3項目め、国の平成28年度予算における森林吸収源対策推進について、国の地球温暖化防止に 向けた温室効果ガスの削減のための森林吸収源対策の推進のため、総務省が地方財源対策の名目で 500億円程度計上したということでありますが、市長も議会事務局長時代には、全国森林環境税創設 促進議員連盟の事務局長として、この森林吸収源対策への財源獲得に私たちとともに奔走してきたわ けでございますが、今回のこの500億円程度は、村上市にとって、どのような効果が発生するのか お伺いいたします。   市長答弁の後、再質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、川村議員の3項目のご質問につきまして、順次お答えをいたしま す。   最初に1項目め、本市の適切な保育環境のあり方についての1点目、山辺里保育園増改築後の入 園希望者への対応策についてのお尋ねでございますが、山辺里保育園の増改築工事につきましては、 来年度中に工事を完了する計画で進めているところであります。特に近年ニーズの高いゼロ歳児、1 歳児の受け入れを拡充するため、1歳児の専用保育室を約70平方メートル増築するとともに、既存 の保育室を内部改修することで定員を現在の100人から120人に見直し、ゼロ歳児及び1歳児の受 け入れ人数を拡充する予定であります。入園希望に対しましては、今後もできる限り兄弟同士が同じ 保育園に入園できるよう対応してまいりますが、未満児、特にゼロ歳児、1歳児につきましては、特 に多くの保育士の配置が必要となるため、資格を有する保育士の確保が課題となっております。今後 老朽化が進んだ保育園や少人数の保育園につきまして統廃合を計画的に進め、保育士の確保に努めな がらよりニーズの高い未満児保育に対応してまいりたいと考えております。   次に2点目、あらかわ保育園の増改築による定員数の増加措置は検討するのかとのお尋ねについ てでございますが、あらかわ保育園につきましては、建設計画当初80人定員の3保育園を統合新設 し、定員を200人としたものであり、当時多くの皆様からは、規模が大き過ぎて保育士の目が行き 届かなくなるのではないか等のご意見をいただきました。これまで開園して2年が経過しようしてお りますが、指定管理者のご努力によりこの間利用者からのご批判、苦情等は特に寄せられておらず、 適正に運営されているところであります。荒川地区におきましては、あらかわ保育園の来年度の入園 希望者数が定員を超過しましたが、他の保育園への入園調整を行うなど保護者の皆様にご理解をいた だきながら対応いたしているところであります。また、今年度金屋保育園の内部改修及び駐車場の整 備を行い、新年度から未満児の受け入れを拡充できるよう対応を行っているところでありますので、 現段階ではあらかわ保育園の増改築による定員数の増加につきましては考えておりません。   次に3点目、今後予定されている村上地区の統合保育園は広範囲から来園しやすく、増築等の余 裕の持てる場所が望ましいのではないかのお尋ねについてでございますが、村上地区の第一保育園、 第二保育園及び山居町保育園の3カ所につきましては、昭和50年代に建設された建物であり、老朽 化が著しいため、統廃合による施設整備を行う必要があります。施設整備に当たっては、本年1月に 設置した村上市保育園等施設整備計画審議会に今後の保育園等の施設整備のあり方について諮問し、 今後策定する第2次村上市保育園等施設整備計画にも計画内容を示してまいります。その際、今後の 将来人口の推移、とりわけ就学前児童数の推移と社会状況の変化等による保育需要の動向を見きわめ ながら、利用者が登園しやすく、安心、安全が確保でき、将来の状況変化にも可能な建設場所の選定 が必要であると考えております。   次に2項目め、市内公共交通体系の現状についての1点目、のりあいタクシーの運行について、 市民利用の現状とニーズをどのように捉えているかとのお尋ねについてでございますが、本市地域公 共交通活性化協議会で運行しております、まちなか循環バスは年間1万3,153人、せなみ巡回バス につきましては、年間5,224人の利用となっております。また、荒川・神林地区で運行しておりま すのりあいタクシーでは5,456人の利用があり、通院対応のりあいタクシーにおいては神林地区で 1,026人、朝日地区で1,205人、村上地区では1,027人の利用となっております。いずれも堅調な伸 びを示しております。これら自主運行路線に対する市民ニーズへの対応につきましては、循環バスあ べっ車は運行開始以降、市民ニーズによる路線の追加などを経てきたこともあり、現在のルート及び 運行時間につきまして定着が図られてきております。また、のりあいタクシーにつきましても、乗降 場所や運行便数の追加などのニーズ対応を図ってきております。今後も状況に応じて対応を図ってま いりますが、のりあいタクシーは複数の利用者が乗り合うことを前提としており、利用者に対する遅 延を避けるため運行時間を設定していることや、一般のタクシー事業との競合を避ける意味合いから 乗降場所を限定しているものでありますので、全てのニーズに対応できかねることもご理解を願いま す。   次に2点目、村上岩船定住自立圏構想を活用し、関川村が運行している部活支援バスに市内生徒 を乗車させてもらうことはできないかとのお尋ねについてでございますが、現在「村上岩船定住自立 圏構想」の協議に上げられており、実現に向けて許認可に係る法的手続を初め費用負担の確認等、具 体策の協議を行っておりますので、早急に実現できますよう努めてまいります。   次に3項目め、国の平成28年度予算における森林吸収源対策推進について、総務省が地方財政 対策の名目で500億円程度計上したことについて、本市にどのような効果が発生すると考えている かとのお尋ねについてでございますが、総務省は平成28年度税制改正大綱も踏まえ、森林吸収源対 策の推進に係る当初予算の要求額を前年度より大きく増額し、現在通常国会において審議が進められ ているものであります。予算成立後の運用に当たっては、今後詳細が確定した後に国より通知がある ものと思われますが、現時点で支援対象の中心とされているのが現況森林情報の整備に関する財政支 援とされております。これは、全国森林環境税の算定基礎となる山林面積の正確性の向上を図るため、 山林の境界明瞭化や所有者の特定を進め、現在運用している森林情報の高度化を進めるための支援で あります。本市では山林の森林情報の高度化が進められた場合、森林経営計画の策定業務が容易にな ることにより、間伐等の森林整備事業の活性化が期待できるものであります。全国森林環境税の導入 を含め国の財政支援は、地方にとって大いに期待するものであり、自治体みずからが積極的に森林整 備の施策を進める上でも重要な財源であると考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) ご答弁ありがとうございました。項目の順に再質問させていただきます。   保育園関係につきましては、先ほど質問されました板垣千代子議員の中にもご答弁ございました ので、重複を避けていきたいと考えております。今山辺里保育園についての増築による希望入園がで きないことに対する解消についてのご努力は非常に敬意を表させていただくものでございます。しか しながら、それにおいてもなかなか100%解消するということはできないのだろうというふうに考え られますが、この辺についてやはり利用者サイド、保護者の方々のご理解も得ることはこれ大切なこ とだと思います。この理解を得ることに関して、入園決定に対するプロセスの中で不透明な部分が多 過ぎるのではないかなと、こんなふうに私としては考えておりますが、何で自分はあの人と違うのと いうふうなやっぱり考え方がどうしても先に立ってくるところがあるのだろうと思います。そこで、 やはり入園先を決定するこれらのプロセスについて、もう少しこの入園希望をとるときに明瞭な表現 を紙ベースの部分でする必要があるのではないかな、こんなふうに考えますが、この辺については課 長いかがお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 私どものほうでは、入園調整ということで要綱を制定しておりまして、 この中で皆様方、保護者の方のご家庭の状況に合わせまして、基準指数ということで点数をつけさせ ていただいております。その点数の高い方から順にこの希望の保育園に入園していただけるようなこ とでやらせていただいているところでありまして、決して私どものそういった気持ちが入るような余 地はなるべく少なくしてやっておるところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) ちょっとインターネットでこれプリントアウトさせてもらった入園のご案内 でございますが、点数化されている部分、それで判断しているということは理解できますが、ただこ の入園案内、そしてまたホームページ等を見ても、自分の状況が何点でどういう位置関係、希望が通 る位置にあるのかないのか、その辺が全くこれでは見えないよということを申し上げているつもりな のですが、その辺がやっぱり保護者サイドでは希望したところに何で入れないかというところの不信 感につながっていると。私も、前に質問した板垣議員もそうなのですが、そういうご指摘を、ご依頼 を受ける方々というのは、みんなそのような感じをお持ちであります。これをしっかりと理解しても らうためのプロセスがやはりちょっと足りないのではないかと、こんなふうに考えるところなので、 可能な限り今課長がおっしゃった点数化して順位をつけているというふうな部分、ここがもう少し見 えようになさったほうがいいのではないかなというふうに私は感じるのですが、いかがなものでしょ うか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) その決定に至るプロセスを公にしていくのは、非常に大切なことであろうと 思います。これは要綱の中で数値化して、誰が見てもわかりやすい基準を定めているというのが大前 提なのですけれども、では果たしてその当事者の方がその情報を提供して開示してもらうことによっ て、ああ、なるほど、この申請者よりは私のほうがまだいいねというふうに思ってそれを納得してく れるというような作業が必要だというようなお話だと思いますけれども、なかなかそれはそれを全て つまびらかにしていくというのが果たしていいのかどうかという問題もあります。それぞれの申請者 のご都合、ご事情、家庭の状況でありますが、そんなものが全てわからなければ比較なんてできるわ けないですよね。ですから、そこのところはそういうことをしんしゃくしながらきちんとこの数値化 をしているのだよというところもご理解をしていただくように説明をしていくほうが私はいいのかな というふうに思っております。その辺の仕組みが少しあるのであれば、福祉課長のほうから答弁をい たさせます。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 保護者の方そういう気持ちを持っておられるということであれば本当に、 私ども要綱という形でホームページからごらんいただけるような形になっておりますので、ご自分で その点数つけるということは可能だと思っております。その上でこのご理解いただけるようであれば いいと思いますし、私どものほうでも保護者の方とはいろいろなお話をさせていただきまして、ご了 解いただいた後にこの入園の決定出すようなことで行っておりますので、その辺ご了解いただければ と思っております。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 担当の職員の方にお話を聞いたりしていますので、本当にその部署の方につ いてはこの季節非常に苦しみ抜く時期になるのかなというふうな感じでお話を聞かせてもらっており ますので、今のその点数化の部分、今ちょっと私見逃したのでしょうけれども、その点数化をご自身 で自分の環境に置きかえて優先順位がどの程度なのかというある程度目安を持てるような部分、もう ちょっとここをわかりやすくしてもらえば私も見逃さなかったのかなと思いますが、次のあらかわ保 育園のあり方についてもやはり同じ視点でございまして、ここについては先ほど市長から明確に増築 は考えていないと。金屋保育園にまだ十分保育する定員の余裕があるというふうなことで、ここに活 用してもらいたいというふうなことでございますので、ここも私も全く無視するつもりはないのであ りますが、ただ今各地区の中で保育園ベースから見れば山辺里保育園、あらかわ保育園が非常に人気 の的だというふうなことの中で、荒川地区については人口増減を見るにおいて、ここ数年微減もしく は同レベルの状況を推移しているというふうなことでございます。   その中で、たまに耳に入るのが荒川地区に在住しながら胎内市のほうにうちを建てて移転すると かいう方も、何でかなと思いながらも発生しています。いろんな胎内市さんのほうが制度がいいだと かというふうなことを言っていたよみたいな話で、直接ご本人から聞いたわけではないのですが、確 かにそう思って聞くと、胎内市さんのほうが村上市よりも一歩先にいろんな制度を実施されている傾 向があるのかなというふうに感じてしまうところがあるのですが、事これから人口をふやしていこう という村上市でありますし、子育て支援の充実を声高らかに歌い上げている当市の施政方針でもござ います。その中で、やはり地域需要、これをある程度勘案すること、これがさらにまたその流入人口 を呼び込み、定着させていく大きなきっかけになるのだろうと思います。その中で、減っていくのを 前提とした対策をしていては人口はふえるものではないのだなと思います。金屋の保育園の定員の充 足も必要でありますし、これから県立坂町病院に、どこに建つのかはわかりませんが、病児保育の施 設も完備されるという中で、やはりさらにその周辺に居を構えて居住したいというふうな方がふえる 要件はあるわけです。そんな中で、やはりある程度その未満児保育を別にしても、もう少し、いや、 全部金屋に回ってくださいというよりも、あらかわ保育園周辺にその対策をとることもこれからの人 口増を目指してスピーディーな行政対応として評価されるのではないかな、こんなふうにも思えるの ですが、いかがですか、市長。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 大切な視点だというふうに思っております。減少することを前提にしていく 対策というのよりは、増加することを前提とした対策というふうに当然考えたいわけですし、そっち のほうがいいのだろうと思いますけれども、しかしながら現実はそうやすくなく、やはりこの2回の 調査を経た国勢調査を見ましても減少しているわけです。これから我々が推計をしております人口も さらに減ります。これは、しっかりと受けとめた上でまちづくり、公共施設の施設整備も含めてであ りますが、考えていかなければならない。そのときに、人口の動態がどうなっているのか。荒川は、 今議員おっしゃるとおり本当に逆に言うと若い世代がしっかりとその人口を維持しながら継続してい る地域であります。ですから、そのために大きくはなりましたけれども、荒川の保育園、それから金 屋保育園の定員増というふうにも取り組んでいるところでありますので、そんなところを踏まえなが ら市全域のその動向を踏まえて施設整備のことにつきましては現在諮問をさせていただいております ので、それを踏まえて進めていくということであります。これがここ一、二年、3年、このぐらいの スパンの中でやはりきちんとした方向性を出していくことによって、市全体としてのその子供の支援 のあり方というような部分をハードの面からもしっかりとつくり上げなければならないだろうという ふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 完全否定でなくてよかったなと思いましたが、やはりこの施設整備計画審議 会、こちらのご意見を私も耳を傾け、尊重させていただきたいと思っておりますが、村上地区におい ても50年を経る保育園が3つもある中での統合です。これ、総合計画にもうたわれておりますので、 いずれこういう時期が来るということは周辺の方々ご承知していることとは思います。この中で、こ れも審議会のほうで十分審議されていくのだろうというふうに考えられますが、安易な立地選定とい いますか、ここがばっちりあいているからここがいいというふうな選択の仕方というのは、結構行政 サイドでありがちな選択なのかなというふうなところが考えられまして、山辺里地域保育園集中する 理由の一つに、あの周辺にやはり宅地がふえているという状況が1つあるのだろうと思います。従来 村上駅周辺に我々が高校時代ですか、どんどん、どんどん宅地がふえていった流れが終息はしたのだ ろうという中で、ではこれから人口ふえていく、流入人口がどこに定着するのかというふうなところ をやっぱり将来見据えた中で保育園の場所だとかというのをある程度先行した物の見方、そして今言 ったように保育園のキャパというのは、もうつくってしまえばなかなかふやすことも大変ですので、 その連携した保育運営ができるようなその立地条件というような考え方も非常に大切だろうと、こん なふうに考えておりますが、そういう意味で審議会に委ねようとする市長のお言葉ではございました が、あえて今私が自分の考えでしかありませんが、申し上げたことについては、市長ご自身はどのよ うにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 特に村上地区の先ほど申し上げました第一、第二、山居町保育園のことで申 し上げますと、やはり市の中心、市街地を形成している一エリアになるわけでありますので、新たな 場所を求めるというよりは、今あるところに改築をしたいなというふうに率直に思っています。以前 にお話ししたこともありますけれども、駅前周辺の開発を含めていろんなその方法論はあるかとは思 うのでありますけれども、今子供が減っていく中で、比較的今の定員を確保する中で、それが建てか えられるのであれば今あるところが通いなれたところであると思っております。ですから、そういう ところでそれが新しくなっていく。これ3つは要らないわけでありますので、そのうちの1つを例え ば未満児に特化した形の保育園にするというような手法も当然あるわけでありますから、いろんな側 面から物事を考えて可能性を研究していくというのが大切だろうなというふうに思っておりますので、 山辺里保育園比較的今皆さんに好評いただいているわけでありますけれども、そこのみに限らず今あ るところの新たな仕組みづくりというのも踏まえて考えるべきなのではなかろうかというふうに今率 直に思っております。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) ありがとうございました。ここをもうこれ以上掘り下げてのどうにもならな いことなので、次に移ります。   2項目め、市内公共交通体系の現状についてでございます。この問題については、合併直後20 年私も地域循環バスの必要性を先進地を視察させてもらいながら当時の会派で推進をしてきたつもり でありますし、その後この循環バスが運行される中で、機会があれば利用させていただいて、村上駅 から庁舎まで利用させていただきます。時間帯のせいなのか、私が乗るときには多くて10人程度、 少ないと2人とかというパターンではありますが、100円で庁舎まで来られる非常にありがたい足に なっているなというふうに感じてはいるのですが、ただ利用する機会があるとないではあえて乗るも のでもないというふうなところがありますが、今お聞きすればそれなりの人数がご利用なさっている のだろうというふうなことで、非常にさらにまたこれを市民の利用促進といいますか、この循環バス を利用するための人口が先ほどの板垣議員の話でもないのですが、高齢者が免許返上してでは次の足 となるものというと、こういうものがあるよねという市長がおっしゃっていたとおりに、ただそれの やっぱりまだなかなか周知されていない部分があるのかなという感じはあります。非常に便利性の高 い足になっていると思います。大いにここは宣伝をしていただいて、もっと活用を広げていただきた いというふうなことで、けさの新潟日報に私の目に飛び込んで来た、結構大きく載っていました。ご らんになりましたでしょうか。山北の買い物困難者を支援しようというふうな記事が出ていたので、 実は自治振興課のほうにお聞きしたこの山北のほうは、のりあいバス等のあれがないのです。いわゆ る実証実験の、私は当初山北にもたしか路線の実証実験をする計画があったと思って走っているつも りでいたのですが、お聞きしたらないのだというふうなことで、ああ、そうだったのかなというふう なことで、であればなおさらこういう買い物困難者を救済するようなこのようなときに何とかこうい う実証実験を手当てするといいますか、できないものなのかなというふうに率直に感じてしまったの ですが、法的ないろんなものが制約があるのだろうなと思いながら、この件に関しましてこの公共バ スの運行をどうにかというふうなことについてちょっとお聞かせ願いたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 同感であります。ぜひこういうところこそ公共交通でそれを確保していくと いうのが大切なのだろうなと実は常々言っています。山北地区のこの公共交通につきましては、地元 のニーズ把握をさせていただきまして1回運行したのですが、誰も乗らなかったということで、それ を終息させたという経緯があります。これ先ほどの話にもちょっと通ずるところあるのですけれども、 やっぱりみんなで考えてみんなで使うという姿勢が大切だと思います。理論上、机上でこれあればい いよねという話は幾らでもできるのですけれども、実際それが効果を発揮しなければ何の足しにもな らないわけです。ですから、それはしっかりとそのニーズを把握し、実態側のニーズを把握して動か すことが大切だというふうに思っています。   平成28年度において山北地区についてもこのやつを、復活の形ではないのでしょうけれども、 もう一回取り組みをさせていただくことに今予定しています。ただ、議員おっしゃるとおりこれ運行 路線の設定というのが法定協を経て申請をしてという作業になものですから、なかなかこれが時間か かるというのが歯がゆい部分でありますけれども、しっかりそのニーズに合った形を実現したいなと いうふうに思っております。なかなか利用されないというのは、多分自分が買い物行きたいときに通 っていないのです。買い物行けるところまで行っていないのです。だから、それを買い物できるとこ ろまで延ばしましょうという話を今内部では議論していますので、そんな形で対応したいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 市長にそういうところに手当てをしていただきたいと思います。買い物困難 者イコール交通弱者であろうと思いますので。   これ余談です。4月から各地区にスポーツ振興車の配備ありがとうございます。何とかうまく使 えないかというふうにちらっと感じたので、余談です。   それでは、関川村さんが運行しています部活支援バスというふうに私聞いたらおっしゃっていた ので、あれなのですが、ここに便乗させてくれというふうな非常に厚かましい要望を関川村のほうに 行って頼んでまいりました。村長さんにも頼んだけれども、担当者に聞いていうふうな話だったので、 担当者にお話を聞いてきましたが、実際協議をなさっていたというふうなことだったのですが、これ もやはり利用される方の同じ利用させていただけるのであれば一日でも早くというふうなお願いの心 があるのですが、現実的にいつごろ利用できるのかというめどというのはいかがなものなのでしょう か。 〇議長(三田敏秋君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) 先ほど市長も答弁の中で申し上げたとおり、実現に向けて協議を重 ね、許認可に係る法的手続や費用負担確認等、それぞれの確認事項と具体策等を協議しなければいけ ないので、これからまだはっきりはしていないのですが、実現に向けてというところで努めてまいり ます。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 関川村さんとの協議の中なので、厚かましいことも言えない状況ではあろう と思いますが、いつごろですかと聞かれて今の答弁だと、私もちょっとこれ答えようがないと言うし かないのですが、いつごろなのでしょうか。期間をお聞きしたい、9月ごろだとか8月ごろだとか7 月ごろだとかとはあるのだろうと思うのですが。 〇議長(三田敏秋君) 自治振興課長。マイク使って。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) 来年度中には進めたいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 来年度というのは、平成28年度というふうに理解していいのでしょうか。 ことは、今の雰囲気だと4月は無理にしても、5月はありかなというふうな期待感は持ってもいいの でしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) 先ほどお話ししたとおり法的手続等ございますので、これについて は早くはないかと思います。かなり時間がかかるので、平成28年度後半程度ということで。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) すごく時間がかかるものだなというふうにちょっと意外であります。既存の 走っているのだから、そこに乗せて、手挙げてとめてくれというようなあんばいでちょっとニュアン ス持っていたものですが、ちょっと荒川中学校さんから卒業生の中で坂町駅で、これ新発田方面のし か出てこなかったのですが、貝附、花立、荒島、春木山、梨木、切田も該当するだろうという6集落 の中で、駅を使って新発田方面に行く方がおととしの卒業生で27人で、その翌年になったら29人 いるというふうな現状だそうです。また、毎年これは人数が変わっていくでしょうけれども、ただ保 護者サイドで坂町駅まで送迎できる態勢がとれているところは問題はないのでしょうけれども、なか なか親御さん等の仕事の都合等で時間帯が合わないという方の切なるお話をお聞きして今に至ってい ますが、これは行きは関川村も出ないのだそうです。帰りのバスだということで、時期的に言うと非 常に7時15分坂町から発車するというようなことで、それに間に合わなければだめだけれども、間 に合う方が乗っていってもいいよという話なので、夏場はまだ明るいかもしれませんが、なかなか7 時過ぎると暗くなる。非常に先ほど来出ています防犯上の面からも高校生、中等教育学校の中学生等 にとっては危険な時間帯になろうかと思います。ぜひとも関川村さんも了解していただいているので あれば、国、県の許認可、ここを何とか早く、早く仕事をしていただいて、できるだけ年度末なんて 言わない〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕ような時間帯で、時期でやっていただきたいな と、こんなふうに、ここは伏してお願いをして次の……市長。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 済みません、それを提供できる時期私が把握をしていなかったものですから、 申しわけなく思っております。早速その協議の内容の状況を踏まえて、速やかに対応できるものであ ればそういう形で対応させていただきたいと思います。公共交通のありようも含めて、しっかりと我 が村上市の子供たちの足の確保でありますので、対応したいというふうに思っておりますので、よろ しくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 力強いご答弁ありがとうございます。   それでは、3問目でございますが、かつての市長の古巣でございます森林環境税促進議員連盟、 ようやく少し日の目を見るタイミングになってきたのかなというふうな感はしますが、市長からもお 言葉として出るのかなと思ったけれども、狙いがちょっとずれていると。本来森林面積に応じて各自 治体にひもつきでない予算配分してほしいという強い願いもあったことは事実でございます。ただ、 やはり予算づけされたことは明らかな事実でありますし、一歩も二歩も前進した財源でありますので、 これはもう待っていては来ない。予算づけされたらとりに行かなければならないというのが行政側の スタンスだろうと思います。そこは、事情を知ったる市長でございますから、今ご答弁にありました ように森林面積の確定からまず入るというふうなことでございます。まだ国会審議中ではあるにして も、政府与党がここまで明言しているので、間違いなく成立するだろうと思います。そんな中で、ス タートラインでもう手ついて待っているような状況でやはり予算をとりに行ってほしいと、こんなふ うに思っています。私自身がどういうふうな格好で、どんなふうな予算づけされるか全く私もわから ないのでありますが、ただ市長、そして村上市の職員の皆さんのそういう意識をこれから村上市の8 割が森林を占めている中、森林開発がこの地域の経済活性のやっぱり大きな起爆剤の一つになるとい うことは間違いないと思います。それ、やはり一番よく知っている市長でありますので、予算獲得へ の意欲を語っていただければと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) このことにつきましては、税制の中で措置をしていくその前段として、その 各市町村が保有している森林面積の境界を確定していこうという話でありますので、これが国からそ の境界確定のための作業、要するに地籍調査です。現地へ行ってその境界を確認していく。所有者と の民民また民官、そういうような境界も含めて全てそれを確定した上で市の森林面積を明らかにして いくという作業がまず前提になる。そのための財政支援をするよという仕組みでありますので、ここ のところは日本全体として取り組んで、そのデータが全て整った段階で明らかに交付金として配分で きるその仕組みとなるベースの面積が決まっていくというふうに、今の私が知り得た情報の中では承 知をしております。ですから、これは予算とりに行くというようなスタンスではなくて、一律に全国 でその作業が始まるというふうに私は認識をしておりますので、それを経た上でその後に森林に対し て税で措置をされる、それこそ国民全体でひとしく森林を守り、育てていくのだ。そのための森林産 業をしっかりと支えていくのだという仕組みの税制が発動した段階で、それが森林面積に応じて配分 されていくというふうに承知をしておりますので、そんなところをしっかり見据えながら今やるべき ことをしっかり取り組んできたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 川村敏晴君。 〇6番(川村敏晴君) 実は、先般その陳情等含めて東京に行ったときに林野庁の計画課長のお話を 聞く機会がありました。今市長おっしゃるように、その森林〔質問終了時間5分前の予告ブザーあ り〕面積の確定のための措置をまず優先させたいというお話しの中で、非常に遠慮がちに各首長さん の代表の皆さんに、促進連盟の皆さんにぜひ首長さんのご支援、ご協力が必要だというふうなスタン スでございました。各自治体で保有しているそのデータベースがあるのだそうです。私もよくわから ないのですが、そこの活用をすんなりさせていただいて、そこを連携しながら不明なところを位置づ けていくような説明だったのだろうというふうに理解していますが、それが早くできたところからみ たいなことも、国のほうの考え方ですから出てくるのではないかなというふうに、そんなことを考え ながら話を聞かせてもらいましたので、あえてそのとりに行って頂戴ねというふうなお話をさせてい ただきました。この件についても、今後国の動向をしっかり目を向けて、ひとつできるだけ当市に有 効な活用していただきたいと思います。   最後になりますが、3月議会ではあるのですけれども、2月中なので、ちょっと今年度で退職す る課長の皆さんにというのも非常に時期が早過ぎて場違いな感もするのですが、あとこの席でお話を する機会がございませんで、お聞きすると定年になられる課長さん3名か、今回。というふうにお聞 きしております。長年の3名の皆様の市に対するご尽力に心から敬意を表させていただきますととも に、できれば再任用の制度を活用して、さらにまた当市にお力をいただくか、また別な形でぜひとも 村上市のためにご尽力をいただきますことを心からお願いを申し上げまして、私の一般質問を終わら せていただきます。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで川村敏晴君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩します。           午後 2時47分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、1番、渡辺昌君の一般質問を許します。   渡辺昌君。(拍手)           〔1番 渡辺 昌君登壇〕 〇1番(渡辺 昌君) 鷲ヶ巣会の渡辺昌です。議長のお許しをいただきましたので、私の一般質問 をさせていただきます。質問事項は1項目であります。   移住・定住促進の取り組みについて、人口減少問題に取り組んでいくための基礎計画として、昨 年末に「村上市総合戦略」が策定されました。移住・定住を図るための取り組みは、総合戦略の重要 な柱の一つとなるものです。そこで次の点について伺います。   1点目、現在の移住・定住を支援する施策の成果などについて、どのように認識されていますか。 また、今後どのような移住・定住促進を図る取り組みを考えていますか。   2点目、各自治体が移住・定住促進に取り組んでいる中、地域間競争の視点が不可欠ですが、本 市の総合戦略において、施策の独自性など十分な配慮がなされていますか。   3点目、本市が居住地として選ばれる地域になるために、知名度や認知度の向上が必要です。本 市の情報発信についての戦略は考えられていますか。   4点目、地方への移住促進の施策でもある地域おこし協力隊ですが、本市では平成28年度から さらに2人が採用されます。今後の地域おこし協力隊のあり方について、どのような考えを持ってい ますか。   市長答弁の後、再質問させていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、渡辺議員のご質問につきましてお答えをいたします。   最初に、移住・定住促進の取り組みについての1点目、現在の移住・定住を支援する施策の成果 などについてどのように認識しているか。また、今後どのような移住・定住促進を図る取り組みを考 えているかとのお尋ねについてでございますが、移住及び定住される方への直接的な支援といたしま しては、平成23年度から開始をいたしました「空き家バンク制度」をご利用いただいて、これまで に18件、39人の方が本市に移り住んでいただいております。そのうち1件の方が本年度から開始し た「空き家バンク移住応援補助金」を活用いただき、お住まいのリフォームを実施されており、支援 施策といたしまして、一定の成果は得られているものと認識をいたしております。今後の取り組みに つきましては、空き家バンクによる支援、遊休公共用地を活用した若者向け住宅地の提供や移住体験 施設の設置等の直接的な支援のほか、子育て支援や教育の充実を図り、住み続けたくなる総合的な環 境整備を図ってまいります。また、本市の課題であります第1次産業や伝統産業の担い手不足の対策 や本市での起業創業を目指す人への支援策、奨学金制度の拡充等をUJIターン促進に結びつけてい く必要があると考えております。   次に2点目、本市の総合戦略において独自性など十分な配慮がなされているかとのお尋ねについ てでございますが、議員がご指摘の地域間競争につきましては、地方創生を合い言葉に全国の自治体 の知恵比べになっている現状にあり、競争を否定するものではありませんが、私は競争を前面に押し 出すよりも本市の持つ魅力、現在ある宝により磨きをかけ、「これが村上」というオンリーワンのま ちづくりを進めることが重要であり、その努力の結果が本市を「光り輝くまち」へと導いていくもの と確信をいたしております。本市の総合戦略の政策の方向性は国の基本目標とほぼ一致しており、総 合計画審議会におきましても独自性という視点で物足りなさのご意見も頂戴いたしましたが、実際に 取り組む事業は本市の課題や目指すべき姿を的確に捉え、事業実施の効果に大きな期待感を持つこと ができる内容と考えております。   次に3点目、本市が居住地として選ばれる地域となるための情報発信の戦略についてのお尋ねで ございますが、情報発信ツールの目まぐるしい進展により、情報発信の戦略が本市のような地方都市 の活性化の生命線を握る時代となりました。本年度は首都圏で開催をいたしました「新潟村上カフェ」 や「食材プレゼンテーション」に私も参加をしてまいりましたが、その効果の大きさを実感し、今後 重点的に取り組む必要があると考えております。来年度も本市の認知度アップに向けた各種プロモー ションを積極的に進めてまいりますとともに、観光ホームページのリニューアルを実施し、情報発信 の強化を図ってまいります。   次に4点目、本市の地域おこし協力隊の今後のあり方についてのお尋ねでございますが、ご質問 にもありますとおり本年度採用いたしました2名に加え、来年度はさらに2名を追加することといた しており、導入地域につきましても、単独で配置するものと同一エリア内に複数配置するものの2パ ターンとすることといたしております。また、協力隊員増員に伴い、これまで個々に行ってきたSN Sを活用した情報発信につきましても、情報を集約し、本市協力隊員全体として発信するSNSサイ トを公開し、全国へと活動内容や地域の情報などを発信していくことといたしております。これらを ベースとして、配属地域の活性化はもとより、地域資源や魅力の発掘・発信の強力な担い手といたし まして、また本市移住者の先導者としましてさらに活躍していただきたいと考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ありがとうございました。それでは、再質問をさせていただきます。   まず初めに、人口減少問題の取り組みの中で、移住促進を図る施策の重要性、重要度について市 長の考えを伺います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 人口減少をみずからがとめることと、今国全体としての人口が減少している 中でありますので、当然移住、定住による人口減少の減に歯どめをかけるということは重要だなとい うふうに思っています。大きな柱の一つだというふうに理解をしております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 昨年11月に鷲ヶ巣会では長野県伊那市の移住、定住支援の取り組みについ て学んでまいりました。今回の一般質問は、その成果を生かすべく、先進地であります伊那市の移住、 定住促進の取り組みと本市の取り組みの現状を対比しながら進めたいと思います。比較されるという のは余りいい気分がされないとは思いますけれども、比較することによって見えてくるものもあると 思いますので、よろしくお願いいたします。   さて、伊那市の概要でありますけれども、伊那市は長野県南部にありまして、人口が6万9,000、 世帯数が2万7,000でありますので、本市と割と数値的には近いものだと思います。そして、面積 は670平方キロメートル、長野県の中では松本市、長野市に次いで3番目の面積であります。また、 東に南アルプス、西に中央アルプスがそびえる大変雄大な美しいところでありました。そして、特に この伊那市ではことしの2月号、「田舎暮らしの本」という売れている本が、地方移住を考えている 方がよく読まれる「田舎暮らしの本」というのがありまして、その中の第4回日本住みたい田舎ベス トランキングで、子育て世代にぴったりな田舎部門ということで2年連続1位になっております。こ れは、子育てのしやすさをベースに就職支援や住宅取得に関する補助制度の視点から採点されたもの だそうであります。また、エリア別ランキングでは甲信エリア、長野県、山梨県の中で第1位となっ ております。そこで、資料を配付しましたけれども、資料をごらんになっていただきたいと思います けれども、先ほど答弁にありましたように、本市の場合定住・移住促進支援制度というのをホームペ ージで検索しますと、直接移住、定住にかかわるものというのは空き家バンク制度でありますけれど も、伊那市の場合は配付した資料のとおりでありますけれども、7種類の直接の支援制度があります。 ただ、この制度をちょっと注意して見なければならないのは、伊那市に移住する方に対しての支援制 度でなくて、伊那市の中の過疎地と言われる平成18年に合併した1町1村、高遠町と長谷村ですか、 そこがこの伊那市の過疎地として、そちらに移住した場合にこういう支援制度があるのだそうであり ます。このように、さまざまな直接な支援制度があるわけですけれども、本市においてもこのような メニューもっとふやす、あるいは既存の施策の充実を図るようなお考えはありますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほどもお答えを申し上げましたとおり、若者の移住、定住をターゲットに した総合戦略でのメニュー出し等については取り組む予定にしておりますので、やはり伊那市さんの 事情よくわかりますが、我が村上市における課題、これを抽出した結果が今の総合戦略、人口ビジョ ンの中に盛り込んだものでありますので、先進的な事例、その物事に対しましてはしっかりと情報を とる、その姿勢は大切だと思いますけれども、そこから読み取れる村上市に合った形というものを現 在提案しようとしておりますので、そこをまず進めた上でその先というふうに考えていきたいという ふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 移住支援策の中身というのももちろん重要でありますけれども、移住のきっ かけというのでしょうか、その移住地、移住を考えているところとの接触を考えた場合に、相談窓口 ですか、一番最初の窓口というのはこれそれによってかなり印象が違ってくると思うのです。本市の 場合、例えば電話等で移住の相談をしたいと思った場合、それに対応するマニュアルのようなものは ありますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) マニュアルというものは今ありませんけれども、そのように移住し たいとか、村上市に住みたいという話があれば、当然積極的に相談に乗っていきたいと。今自治振興 課のほうがこの空き家バンクとかそういうものやっていますので、当然自治振興課のほうでその窓口 を相談を受けるという形になろうかと思いますけれども。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 相談件数等の件数とか内容の把握はされていますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) 相談件数において50件ほど来ております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 私は、その相談件数やその内容についてかなり分析する必要があると思いま す。なぜかといいますと、相談者の年齢や大まかな住所、家族構成また問い合わせの内容によって、 今後移住促進への対策の方向性がつかめると思いますけれども、窓口業務の窓口の充実というのは考 えられないでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 相談を受けるときにはどういった理由でどういう計画、どういうアプローチ をされているのかということは、当然その担当する課のほうの聞き取りの中では出てくるのだろうと 思います。それについて明確なマニュアルがないというのは、聞き漏らしもある可能性がありますの で、しっかり今後整備していく必要あるかなというふうに思っておりますけれども、これまで移住、 定住の部分については空き家バンクをメーンに今事業展開してきたわけでありまして、先ほど申し上 げました18件、39名の方が現にお住まいをいただいているという形になって、ある一定の成果は上 げているわけありますので、今回総合戦略の中でうたい上げているものも含めまして、その辺のとこ ろは今の体制のところでやっていくということで、今のところはいいのかなというふうに実は思って います。   ただ、一昨日の代表質問でもお答え申し上げましたとおり、平成29年の4月をめどにそういっ たものを戦略的に展開できるような組織の見直しも含めて考えていこうというふうに思っております ので、平成28年度中に取り組みが進められるところには平成29年4月を待つ必要もないと思いま すので、積極的に取り組みながら、そんな形のものが実現できるような仕組みがあるといいなという ふうに今お話聞いていて思いましたので、積極的に取り組みたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ちなみに、伊那市の場合ですと移住相談窓口、これが担当が人口増推進室と いうのがありまして、ここが移住相談のワンストップの窓口として設けられているそうであります。 これまでは、さまざまな担当課で行ってきた移住相談が集約した窓口で実施することによって、相談 者が伊那市へ移住する移住に対するハードルを下げる効果があったと分析しております。やはり移住 を考える方がその自治体に電話して対応が悪ければ、それは移住地としての候補としてはかなり下が るのではないかと思います。   ちょっと話多少ずれますけれども、この地域のコンビニたくさんありますけれども、コンビニの 品ぞろえとかも大事ですけれども、例えばかなり接客が悪い場合にはやはり接客のいいところに自然 と行ってしまうような感じもありますので、ぜひ先ほど市長積極的に進めるということを発言されま したので、まずは窓口の充実を図っていただきたいと思います。   次に、空き家バンクについて質問いたします。先ほどこれまでの成果については答弁がありまし たけれども、この空き家バンクのホームページのアクセス数を事前に資料いただきましたけれども、 市のホームページのトップページのアクセス数が横ばいか減少している中で、この空き家バンクに関 するアクセスというのはかなりの割合でふえております。平成26年度と平成27年度比較しますと かなりふえているわけで、それだけ関心があるということでありますけれども、この空き家バンクの ホームページについてさらに何か工夫するような改良すべき点はあるとは考えていませんか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 村上市の名前がいろんな形で露出をしている関係上、そういう形でヒットし ている件数が多いのかなというふうに想像されるわけでありますけれども、その中で特にではそこで 暮らしてみようと言わなければ、なかなかそのコンテンツにまでたどり着かないわけなので、そこに 来るということはかなり脈のある方々なのかなというふうに思っています。今の空き家バンクのホー ムページ、物件そのもののほかにいろんな形でその地域にこれを購入されてここで暮らしたりすると こういうことになりますよというところまで丁寧に情報提供しているというふうに思っておりますの で、非常に細かく詳細に出てきているかなというふうに思っております。   あと、そこでもう一つ可能性があるとすれば、動画も含めてやる可能性はあるかなというふうに は思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 本市の空き家バンクの場合ですと、当初売買だけでなくて賃貸もあったと思 いますけれども、現在賃貸の扱いはないということなのですけれども、そうなった理由について説明 お願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) 賃貸に関しては、民間の不動産業を圧迫してしまうことなども想定 されるため行っていないが、移住につながるようにお試しハウスなど整備できればとは考えておりま す。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ちなみに、伊那市の場合ですとその空き家バンクに関する問い合わせの中で、 その賃貸の相談というのは売買の相談よりも多い傾向にあるそうであります。また、伊那市では先ほ ど言いましたように同じ市の中に市街地と明らかな過疎地があるわけで、本市の空き家バンクの制度 だと同じ市内の人は空き家を購入することができない制度になっていますけれども、伊那市の場合は 市街地の方が、同じ市内の方が過疎地の空き家バンクに登録されている物件を購入が可能な制度とな っております。本市の場合も、面積的には相当広いわけですし、山北、朝日、村上地区の山間部にお いて、例えばそういうふうな制度の変更というのは考えられないものでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 可能性は十分あると思いますけれども、私がこれまでそれぞれ各地域にお邪 魔をして、それこそまちづくり協議会でもコミュニティの維持継続、元気な活力のあるその地域をつ くり上げていこうというふうにやっている皆さん方のところに行くと、そこに暮らすというふうに思 っていますので、その中で市内でそれが流動的に動くのかどうかというのは非常に、今後研究する余 地はあるかもしれませんけれども、私の認識としてはそれよりはやっぱり外部から来ていただく。村 上に魅力を感じてもらって来ていただくというところに手厚く支援をしていくということのほうがい いのかなというふうに思っておる。そうしないと、市内でそういうふうな形やりますと、各町であっ たり区であったり集落そのものの維持も検討していかなければならないということになるので、やっ ぱり生まれ育ったところをベースにしていただければなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 市のその空き家バンクのホームページ見ていますと、これ白黒ですけれども、 空き家バンクを始めましたというチラシ、これは高橋市長の顔写真が映りますので、新しくつくった ものだと思いますけれども、これはどういうふうに活用されていますでしょうか、配布場所とか置き 場所とか。 〇議長(三田敏秋君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) これは、市のホームページに載せてあります。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 特にどこかの施設とか関係機関に置いているわけではないないですね。 〇議長(三田敏秋君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) はい、そのとおりです。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 次に、地域おこし協力隊について伺います。以前市長との立ち話の中で、地 域おこし協力隊について採用について話ししたときに、せっかく応募してくれるのだから応募者の方 みんな採用したらどうかという意見いただきますけれども、その辺についてちょっとお聞かせくださ い。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 地域おこし協力隊が応募するときの多分そのエネルギーは、非常に大きなエ ネルギーをご本人は発揮しているのだろうと思います。思いも大きいし、本当に理想に燃えて、そう いう方々であればやはりぜひ採用すべきでないかなというふうには思います。   ただ、メニューとして提供させていただくその地域ですとか集落とか、そういうところでみずか らがどういうふうな形での取り組みを目指しているのかという、そういうコーディネイトをしたとき に、やはりその思いが違えばそれが継続できないケースもありますので、若干その辺のディスカッシ ョンはさせてもらいながら決定をするということでありますけれども、原則としては来ていただく方 は全て受け入れられるような体制がとれれば一番ベストだなというふうには思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 制度的にも、財政的にも可能ということでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 制度的にも、財政的にも可能だと言われると、財政的にはこれからの財政計 画の中での位置づけというふうな形になるわけでありますけれども、できる限り例えばそれを積極的 な施策としてそこをやっていこうということであれば、当然そこの予算規模がボリュームアップして いくということなので、今後はチームで入っていただいて、例えば森林施業であるとか、農業である とか、そういうところにもできれば入ってもらいたいというような思いもあるものですから、少しそ の辺のところはボリュームアップしていくことになるのだろうなというふうに思っています。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 本市の地域おこし協力隊の体制というか活動というのは、集落の中に入って 簡単に言えばその集落のことの課題に取り組むような活動だと思うのですけれども、例えば伊那市の 場合ですと一人一人にミッションという形で、市のほうでミッションというのですか、その取り組む 活動の課題というのですか、そういうものを設けた上でその活動に対して地域おこし協力隊の方がや るという活動になっています。現在今本市には2人の隊員いらっしゃるわけですけれども、例えばそ の地域に限定した活動ではなくて、やっぱりそういう経験とかそういうものを踏まえてもっと市全体 の活動に寄与できるような活動という活動というのは、設定というか考えられないものでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 市全体に彼女たちが取り組んでいる姿を情報発信する、それに刺激を受けて もらえるということはいいと思うのですけれども、彼女らがみずからが全市的にこうやってそれをコ ーディネイトしていくというのは物理的にも無理だし、結果的に大きな効果を得られないと私は思っ ています。その地域に溶け込んでかわいがられて、そこの生活と一緒に歩んでいく、そこの中でやっ ぱりそこで今まで新しいそういう刺激が入ってきた。地元で暮らしていた人たちが刺激を受けるわけ です。そのことによって元気になっていって、そこからその地域おこし協力隊のお一人お一人が優し さであるとか豊かさであるとかそういうものを感じて、ああ、ここは本当に暮らしていていいなとい うところを踏まえて定住につなげていきたいということがあるわけでありますから、やっぱりそこを ベースにしてもらうということが大切だろうなと。   彼女らは特にちょっと意識が高いので、どんどん、どんどん動いています。いろんな形でかかわ りを持っています。そこから飛び出していろんなところに行く。また、飛び出したところもしっかり と受け入れてくれるというふうな、いい関係が今あるので、非常にありがたがられていると思います けれども、そんなところがやっぱり一番大切なのか。無理をしないでしっかりと定住してもらえばい いかなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 今の質問とかぶるのですけれども、例えば伊那市の場合ですと現在7名の隊 員がいらっしゃいます。それで、それぞれの隊員にミッションがあります。そして、週24時間の勤 務なのだそうです。そして、それ以外の時間というのは、その隊員の今後の就職のためあるいは定住 のための活動時間というふうになっているそうであります。このように、地域おこし協力隊といえど もその自治体によってさまざまな形があるわけですけれども、今のような地域おこし協力隊のあり方 で今後も進めていくと考えてよろしいでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまで臨時職員の体制から非常勤の特別職という身分の待遇にシフトをさ せていただきながら、より地域おこし協力隊が動きやすい、活動しやすい方策というふうに考えてお りますので、これからもこういう形のほうがいいねということになれば、その時点で一番ベストなそ の処遇を考えていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) それでは、地域おこし協力隊に関連してなのですけれども、国の制度で集落 支援員という制度があります。これ、多くの自治体では地域おこし協力隊とセットで配置されている 場合が多いのですけれども、市ではこの集落支援員という制度について研究なり検討なりはされてい ますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) 集落支援員ということで、地域おこし協力隊と集落支援員について は地方自治体が地域の実情に詳しい人材で、集落対策の推進に関してノウハウ、知見を有した人材を 集落支援員として委嘱していくというようなところで、この辺について私ども……           〔「聞こえません」と呼ぶ者あり〕 〇議長(三田敏秋君) ちょっとマイクをよく使って。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) 私ども今調査研究している状況であります。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 実は私3年ぐらい前に地域おこし協力隊の一般質問したときに、それに関連 しましてこの集落支援員についても触れております。そのころまだ質問が下手だったので、なかなか 理解されなかったようでありますけれども、全国で平成26年度現在で専任の集落支援員の方という のは858人いらっしゃるそうです。そして、自治会長などの方が兼務をされている場合が3,850人 いらっしゃるそうであります。ですので、比較的よそでは取り組まれている制度だと思います。ちな みに、県内ですと上越市、見附市、妙高市、十日町市、約半数の自治体で取り入れております。制度 的には、その財源として国が1人当たり350万、他の業務との兼務の場合は1人当たり40万、地域 おこし協力隊と同じように国が支援するそうであります。   ただ、なかなかその具体的な活動について何かイメージ持ってもらうのは大変だと思いますけれ ども、例えば先ほどから言っています伊那市の場合ですと集落支援員の方が1名いらっしゃいまして、 その方が移住相談や移住セミナーの企画、実務また地域おこし協力隊7名の活動状況の把握、また隊 員の協力体制の構築をされているようでありますけれども、今の担当課長の答弁ですと研究されてい るそうでありますので、さらに検討していただきたいと思いますが、市長のお考えどうでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 実は、せんだって庁議の中でこの集落支援員の議論になった経緯がありまし て、今自治振興課長答弁申し上げましたとおり、現在その手法のものについて研究をしているという ところで、一般的には嘱託員にそれを身分をあわせ持ってもらうというのが結構行われているようで ありますけれども、それが果たしてベストな形なのかどうかという議論にもなった経緯があるもので すから、その辺を踏まえて研究をさせていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ちなみに、私たちがその伊那市で研修を受けた際の説明をされた方が人口増 対策室でしたかの担当の方とこの集落支援員の方が対応していただきました。かなり実際現場でやっ ている方でありますので、大変わかりやすく説明していただきました。また、私たちが村上から来た ということで、その方自分は鶴岡市出身なのだという話もありました。ですから、そういう優秀な人 材の方を外部から採用してやっているというのは、やはりかなり力を入れてやっているのだなという 感想を持ちました。   次に、情報発信についてであります。資料の裏面にこの伊那市のシティプロモーションにつなげ るアクションプランということでいろいろ書いてありますけれども、これは時間もあれですので、ご らんなっていただきたいと思います。こんないろんな取り組みやっているということです。   それで、昨年の12月議会にも質問ありましたし、先日の代表質問でありましたが、この新潟村 上フェアin表参道についてちょっと話を伺いたいと思いますけれども、このフェアというのは、総 合戦略の中の事業の一つとしてやったと考えてよろしいでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) そのとおりでございます。総合戦略の一つの事業として実施したも のでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 委託費が以前いただいた資料だと1,820万円ということですけれども、そ れでよろしいでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) そのとおりでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ただ、この委託ということでありますので、実際これを行ったのは大手の広 告代理店ということでありますけれども、もちろんこれ見ますと、私もこれパンフレットも見ました し、市報にも詳しくありましたので、見ましたけれども、市単独でできるような事業でないことは十 分想像できます。ただ、このプロモーションですか、活動ですか、これの中で市はどのような役割を 果たしているのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 市が主体的に市の魅力をPRをしてきたというスタンスで考えております。   ですから、この村上カフェにつきましては、将来の交流人口をターゲットにした形で若い世代に 絞り込んだ形で実施をしたわけでありまして、その企画を実際具体的に運営したのは広告代理店であ ったとしても、その基本的な理念そのものは村上市の理念をそこに具現化しているわけでありますか ら、村上市が主体的に取り組んだということであります。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) このフェアをやるきっかけというのは、市からの働きかけでしょうか、それ とも業者さんからの提案みたいな、どんな形で決まっていったのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 実際にどういうふうなお答えの仕方をすればいいのかわかりませんけれども、 市がやりたいと思わなければ企画になりませんので、市が企画をして実施をしたということでありま す。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 揚げ足取りで質問するわけでありません。ちょっと質問したいので、話説明 をお願いします。   このパンフレット大変手の込んだ立派なパンフレットだと思います。ただ、この中見ていますと、 例えば市のイベントなり行事ですと主催村上市とか観光協会とかさまざま載っているのですけれども、 これ見ますと堆朱関係のところに連絡先として村上市の商工観光課の連絡先書いてあるのですけれど も、こういうのは多分デザイン重視でそういうことになったのか、そのところわかりますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) デザイン重視とかそういうことでなくて、村上という名称が原宿で出ていく わけですから、それが今回8店舗の核の皆さんが協力をしていただいて、その食材をみずからが調理 をして、みずからが提供して、それを食してもらう方々にこれは村上のものなのだよということをや るわけです。そこのところが大切だという、そういうコンセプトで取り組んだことでありますので、 そのパンフレット〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕とかそういうところにこれ見よがしに 私はそういうものを書いてやる必要は当然ないのだろうなというふうに思っておりますので、今回の やつは大成功だったなという、そういう認識でいます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) いや、私は逆にどこか小さくても、多分見れば村上市がやっているのだなと はわかりますけれども、やっぱりどこかに欲しかったのですけれども。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 全然村上のことをわからない人、それ見て新潟県の村上市だとわかりません。 そこのところをそのお店の方々が使っている食材を本当に大切に思っていただいて、いいものを提供 したい。実際に行くとこんないいものだったらこのまま継続して使わせてくれというお店屋さんも幾 つもありました。それについては、継続をさせていただきたいということで実は今その調整をさせて いただいていますけれども、そこがやっぱり大切。あの方々は、ずっとそこにあるわけです、お店が。 その中でずっと提供してもらえることの、その効果のほうが非常に私は大きいのだろうなというふう に思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) しつこいようですが、あくまで揚げ足取りでありませんで、もう何点か聞か せてください。   このパンフレットにイチジクとかノドグロ載っていますけれども、実際村上住んでいる感覚から 見たら、こういうのが村上の産物なのかなと、それはいい意味で感じたのですけれども、その辺いき さつというのがあったら教えてください。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 全部でカフェが8店舗参加をいただきましたけれども、カフェのほ うで村上の食材を使ったメニューをつくるに当たりまして、やはりそのカフェの希望も取り入れた結 果でございます。カフェのほうでイチジクを使いたいとか、ノドグロを使いたいだとか、そういう話 が希望がありましたので、こういった食材も使っていただきました。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 例えばイチジクですと、この産地というのはかなりつくられているところと はどの辺になるのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) イチジクは、JA神林のほうでモデル的に産地拡大を目指しており ます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 平成28年度予算の中に観光プロモーション委託費として570万計上されて いますけれども、これは昨年その村上カフェとの取り組みと関連するものなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 観光プロモーション事業は、来年度3つの事業を考えておりますけ れども、その1つに今年度行いました新潟村上カフェのフォローアップ事業ということで、村上市の 食材を継続して使っていただき、村上の食をさらに継続してPRしていくという事業が1つございま す。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 本市の持つ魅力を多くの方に知ってもらうためには、今回のそのフェアの取 り組みを初めそれだけでなく、さまざまな切り口によって情報発信が必要だと考えます。今回のよう なその新たな取り組みが積極的に行われたことは、大いに評価されることであると思いますけれども、 本市の持つさまざまな魅力の情報発信の今後のあり方を考えるためにも、よかった、よかったで終わ ってしまうのでなく、庁内においては今回の取り組みについて詳しく精査するべきと思いますが、市 長のお考えをお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおり、一過性のものであっては何の意味もないと私も思っ ております。ですから、何とかしてその新潟村上カフェで申し上げれば、そこの部分を今年度も、平 成28年度も引き続きそういう形で継続して使ってもらえる食材を提供するというその販路を固定で きれば、それはそれで1つ大成功なのだろうなというふうに思っております。その1つがやはりその 周りに波及させていって、どんどん、どんどん広がっていくような、そういう仕組みづくりのきっか けになるといいなということで、先ほど申し上げましたそこの部分を調整をさせていただいておりま すので、一過性にならないように取り組むことが大切だと私も思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) 予定していた時間よりもちょっと時間ありますので、多少脇道それますけれ ども、1点お聞きします。   村上市のキャラクターでありますサケリンについて〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕で あります。私自身も議員になって前から思っていたことでありますけれども、なかなか言いづらい面 もありました。しかし、市民の方からも何人かも言われていますので、若干遠慮深く意見述べたいの ですけれども、サケリンに対する村上市の思いというのはいっぱいわかるのです。ただ、その思いが 重くなって両側から人が支えないと歩いていけないようなキャラクターではどうかなと思うのです。 せっかくつくったものですから、皆さんにも愛着持っている方も多くいらっしゃると思いますので、 例えば合併10周年記念を目安にもうちょっとくまモンとかふなっしーまではいかないまでも、せめ て1人で歩けるぐらいのキャラクターにつくりかえてはいかがだと思いますけれども、市長はどうで しょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 狭いところだと入らなくて、ぼんとかいってかわいいので、そういう姿もい とおしく思うわけでありますけれども、その両側から支える姿もほほ笑ましいなというふうには思っ ています。   ただ、動作的にはちょっと容易でないなという思いもありますので、その辺のところをちょっと 研究をさせていただきたいと思いますが、ただ今随分とあのスタイルが定着はしているのかなという 思いもあります。あれが果たしてぴっとスリムになったときにどういうふうな感じを受けるのかなと いうところも踏まえて考えていきたいなと思いますけれども、私は今のサケリンの姿が十分いとおし くかわいいというふうに思っています。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) わかりました。   それでは、まとめとして、いろいろ述べてきましたけれども、情報発信は移住、定住促進への一 つの手段にすぎません。大事なのは、その前提として本市においていかに市民が安心、安全に暮らせ るまちづくり、市長の公約でもありますひとりひとりが幸せを感じるまちづくりに取り組んでいるか だと思います。高橋市長には、市長の年齢を考えれば今後2期、3期、4期としばらくの間は市政を 担うことと推測されますので、移住、定住促進を初めじっくりと人口減少問題に取り組んでいただき たいと思います。市長のお考えを最後に伺います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 大変ありがとうございます。それこそその言葉一つ一つがやはりこの重責を ひしひしと感じて大きなプレッシャーに変わっていくわけでありますけれども、しっかりとそれはそ れといたしまして、ひとりひとりの思いに向き合うということがやっぱり行政は大切なのだろうなと いうことを今日を経るごとに強くなってきておりますので、そんなところをしっかりと見据えながら、 今の初心を一切ぶれることなく貫き通すような形で行政運営を行っていきたいと思いますので、今後 ともよろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇1番(渡辺 昌君) ありがとうございました。   以上で私の議員1期目最後の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで渡辺昌君の一般質問を終わります。                                              〇議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   また、29日は午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間大変ご苦労さまでございました。           午後 3時49分  散 会