平成28年村上市議会第1回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成28年2月29日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(23名)    1番   渡  辺     昌  君     2番   尾  形  修  平  君    3番   板  垣  千 代 子  君     4番   鈴  木  い せ 子  君    5番   本  間  清  人  君     6番   川  村  敏  晴  君    7番   冨  樫  宇 栄 一  君     8番   小  杉  和  也  君    9番   齋  藤  信 一 郎  君    10番   竹  内  喜 代 嗣  君   11番   平  山     耕  君    12番   川  崎  健  二  君   13番   木  村  貞  雄  君    15番   小  池     晃  君   17番   長 谷 川     孝  君    18番   滝  沢  武  司  君   19番   小  林  重  平  君    20番   佐  藤  重  陽  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   片  野  鉄  雄  君   26番   三  田  敏  秋  君                                              〇欠席議員(1名)   21番   相  馬  エ  イ  君                                               〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長 鈴   木   源左衛門    君        教  育  長    圓   山   文   堯   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     佐   藤   勝   則   君        税 務 課 長    加   藤   良   成 君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    長       研   一   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     建   部   昌   文   君        建 設 課 長    中   村 則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    米   山       聡   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    板   垣   恵   一   君        学校教育課長  遠   山   昭   一   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は21名です。欠席の届け出のある者1名です。遅参 の届け出のある者2名です。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、9番、齋藤信一郎君、23番、大滝久志君を指名 いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(三田敏秋君) 日程第2、26日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承ください。   最初に、10番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   竹内喜代嗣君。           〔10番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇10番(竹内喜代嗣君) 日本共産党の竹内喜代嗣でございます。通告いたしました5項目の事項 について質問申し上げます。   最初に、厚生連村上総合病院の新設・移転についてでございます。1点目、安倍政権の医療・福 祉改革は、小泉改革時の医療崩壊と言われた規模をしのぐと言われています。市への影響を伺います。 2点目、命と暮らしを守るのが自治体の使命です。地域医療を守るために、駅橋上化より病院の新 設・移転を優先すべきではないですか。市長のお考えを伺います。3点目、医師・看護師などスタッ フ不足をどう補っていくか、対策を伺います。   大きな項目の2点目でございます。住宅リフォーム制度の拡充について。@、昨年の抽せんに漏 れた方を今年度は優先し、運が悪い人が出ないように公平にしてほしいと考えますが、市長のお考え を伺います。2点目、群馬県高崎市は、リフォーム助成制度を発展させ、店舗改装助成制度をつくり ました。平成25年から「まちなか商店リニューアル助成事業」を開始。市内の事業者が店舗を改装 する際、費用の半分、100万円まで助成します。高崎市は、平成25年度に補正予算を含め4億 4,000万円を助成制度に充てました。助成額の三、四倍の金額の仕事が市内の中小企業者に回ってい るといいます。村上市でも商店版のリフォーム制度を導入し、観光客から要望のあるトイレの改修や、 農作物の直売所などにも使えるような制度にしていただきたいと考えますが、市長のお考えを伺いま す。3点目、国の補助事業を活用し、耐震リフォーム事業を実施してほしいと考えますが、市長のお 考えを伺います。   大きな項目の3点目、国保税の引き下げについてでございます。私ども日本共産党の議員団が行 いましたアンケートに、高過ぎる国保税の引き下げの要望が数多く寄せられています。昨年末の国の 補助金や財政調整基金を利用して、1世帯1万円の引き下げをお願いしたいと考えますが、市長のお 考えを伺います。   大きな項目の4点目、子育て支援の充実についてでございます。1点目、学校給食の無料化を実 現してほしいと考えますが、市長のお考えを伺います。2点目、保育料の軽減を図ってほしいと考え ますが、市長のお考えを伺います。3点目、子ども医療費の窓口負担をなくしてほしいと考えますが、 市長のお考えを伺います。4点目、保育園の正職員保育士配置を充実してほしいと考えますが、市長 のお考えを伺います。   最後に、大きな項目の5点目、村上市出身の人材がふるさとに帰り、貢献してもらう制度の創設 についてでございます。1点目、県の制度を利用し、冬期保安要員を配置するような市独自の冬期保 安要員制度の実施は考えられませんか。2点目、スクールバスの運転手は、臨時職員として地域に貢 献することも採用要件とするような制度に変更できませんか。3点目、観光立市や中小企業振興を目 指すのであれば、村上市出身の人材に呼びかけて臨時職員として採用する「ふるさと応援し隊」制度 を創設してほしいと考えますが、市長のお考えを伺います。   以上、一たん降壇をして再質問いたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) 皆さん、おはようございます。それでは、竹内議員の5項目の質問につきま して順次お答えをいたします。   最初に1項目め、厚生連村上総合病院の新設・移転についての1点目、安倍政権の医療・福祉改 革が市に対してどのような影響があるかとのお尋ねについてでありますが、平成26年の通常国会で 成立いたしました医療介護総合確保推進法により、都道府県に地域医療構想の策定が義務づけられま した。これは、2025年に向け、病床の機能分化・連携を進めるために、医療機能ごとに2025年の 医療需要と病床数の必要量を推計し、定めるものであります。現在県の地域医療構想部会で平成28 年度策定の予定で進められておりますが、詳細な内容は示されていない状況であり、今後県の動きを 注視してまいりたいと考えております。   次に、2点目、命と暮らしを守るのが自治体の使命であり、地域医療を守るために駅橋上化より 病院の新築・移転を優先すべきではないかとのお尋ねについてでございますが、厚生連村上総合病院 の移転新築事業につきましては、平成32年度の開院を目指し、厚生連と協議を進めているところで あり、本市といたしましては計画どおりに事業が進みますよう、これまでどおり支援と協力を行って まいります。駅橋上化につきましては、村上駅周辺まちづくりプラン(基本構想)の32項目の取り 組みの中に駅舎整備として登載されており、連絡通路整備とあわせて橋上駅舎整備を目指すことが望 ましいとしております。駅舎や連絡通路などの駅周辺整備の実施に当たっては、財政状況や利用でき る国の補助制度、交付金などの財源及び社会情勢等を考慮し、検討することとなります。また、関係 する既存の計画や事業、新たに策定される各種計画との調整も必要であり、あわせて村上総合病院移 転新築に係る厚生連の要望等につきましても考慮し、判断してまいります。   次に、3点目、医師・看護師などのスタッフ不足を補うための対策はあるかとのお尋ねについて でありますが、本市といたしましては二次医療の確保のために、慢性的な医師不足の解消を継続して 国、県に要望してまいります。   次に、2項目め、住宅リフォーム制度の拡充についての1点目、昨年の抽せんに漏れた方を今年 度は優先し、公平にしてもらえないかとのお尋ねについてでございますが、申請額が予算額を超え抽 せんとなった場合は、平成27年度に補助金の交付を受けていない方を優先したいと考えております。   次に、2点目、村上市でも商店版のリフォーム制度を導入し、観光客から要望のあるトイレ改修 や農作物の直売所などにも使えるような制度にする考えはないかとのお尋ねについてでございますが、 店舗部分のリフォームへの補助につきましては現在のところ考えておりませんが、店舗兼住宅であれ ば現行制度でも住宅部分のトイレ改修が補助対象となっております。また、本市景観計画に定められ た重点地区内であれば、建築物の外観修景に助成金制度がありますので、これらの制度をご利用いた だきたいと考えております。   次に、3点目、国の補助制度を活用した耐震リフォーム事業の実施はできないかとのお尋ねにつ いてでございますが、本市では平成22年度より国の交付金及び県の補助金を活用し、木造住宅耐震 診断及び耐震改修補助事業を実施しております。制度の概要は、昭和56年5月以前に建てられた木 造住宅につきまして、個人負担1万円で耐震診断を実施することができ、診断の結果で耐震性がない と判定された住宅につきましては、65万円を上限とする耐震改修補助制度であります。   次に、3項目め、国保税の引き下げについて、国の補助金や財政調整基金を利用して1世帯1万 円の引き下げをしてはどうかとのお尋ねについてでございますが、国保被保険者数は毎年3%前後減 少しておりますが、医療給付費用額は横ばいから増加傾向へ推移しており、被保険者1人当たりの医 療費は増加しております。また、国民健康保険給付等準備基金は、国民健康保険制度の安定的な運営 と保険給付費等の増高時における国保税率抑制のためにも不可欠と考えており、現在の基金保有額約 2億円につきましても、十分な額とは言えないことから、これらを利用した国保税の引き下げは考え ておりません。   次に、4項目め、子育て支援の充実についての1点目、学校給食の無料化の実現につきましては、 教育長に答弁をいたさせます。   次に、2点目、保育料の軽減についてのお尋ねでございますが、平成28年度の保育料から多子 世帯の保育料の負担軽減として、年齢や所得に制限なく、3人以上の子を現に養育している場合に、 国の制度にかかわらず、最年長の子が支給認定の子供であるときは、保育料は全額、第2子が支給認 定の子供であるときは半額、第3子以降の支給認定の子供は無料とすることにより、保護者の経済的 負担を軽減し、子供を産み育てやすい環境を整備することといたしております。   次に、3点目、子ども医療費の窓口負担をなくすことはできないかとのお尋ねについてでござい ますが、昨年9月に子育て支援の充実のため、さらなる子供の保健の向上と福祉の増進を目指し、子 ども医療費助成制度の対象年齢を通院・入院ともに18歳到達年度まで拡大したところでありますが、 来年度から県の助成が交付金化され、増額も予定されていることから、引き続き制度拡充の検討を進 めてまいりたいと考えております。   次に、4点目、保育園の正職員保育士配置の充実はできないかとのお尋ねについてでございます が、現在、「村上市保育園等施設整備計画」に基づき、将来の入園児童数や必要保育士数を勘案しな がら、保育園の統廃合や指定管理者制度導入等を進め、適正規模及び適正配置を行い、保育士の正規 職員率の向上に努めているところであります。今後も来年度策定予定の「第2次村上市保育園等施設 整備計画」に基づき、引き続き子供の最善の利益の実現のために保育士の確保を行い、教育・保育の 質の維持・向上に努めてまいりたいと考えております。   次に、5項目め、村上市出身の人材がふるさとに帰り、貢献してもらう制度の創設についての1 点目、県制度を利用した市独自の冬期保安要員制度の実施はできないかとのお尋ねについてでござい ますが、新潟県が行っている冬期集落保安要員制度につきましては、対象地域が豪雪地帯対策特別措 置法第2条第2項の規定により、特別豪雪地帯に指定された地域とされており、本市につきましては 朝日地区が該当しますが、県の補助制度、「特定地域の自立・安全を支援する事業(冬期集落安全・ 安心確保対策事業)」の冬期集落保安要員の補助要件に該当しないことから実施する予定はありませ ん。しかしながら、過疎、高齢の進む中、安全・安心に暮らせるための調査を進め、本市出身の方の お力を発揮できる制度の研究をしてまいりたいと考えております。   次に、2点目、スクールバスの運転手を臨時職員として採用し、地域貢献となる制度に変更でき ないかにつきましては、教育長に答弁をいたさせます。   次に、3点目、観光立市や中小企業振興を目指し、本市出身者を臨時職員として採用する「ふる さと応援し隊」制度の創設はできないかとのお尋ねについてでございますが、本市出身者でUターン してふるさとに貢献したいと考える人、観光振興や中小企業振興等に関する専門的知識やノウハウを 持った人材を生かすための仕組みにつきましては、本市といたしましても施策に生かすことができる ものと考えております。今後は、本市出身者の人材情報を収集、活用するため、ハローワークで開設 予定の「求職情報提供サイト」の利用を含め、手法を研究してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、竹内議員の4項目めの1点目、学校給食の無料化の実現につい てのお尋ねでございますが、学校給食法では、施設、設備に要する経費並びに運営に要する経費は設 置者の負担とし、それ以外に要する経費は児童生徒の保護者負担とされております。児童生徒個人に 対する助成は、法にある要保護、準要保護世帯等には行っておりますが、その他の児童生徒には行っ ておりません。全児童生徒に助成するとなりますと、多額の経費が必要となりますことから、来年度 も行う予定はありません。   次に、5項目め、村上市出身の人材がふるさとに帰り、貢献してもらう制度の創設についての2 点目、スクールバスの運転手を臨時職員として採用し、地域貢献となる制度に変更できないかとのお 尋ねについてでございますが、現在スクールバスは通年で34台、冬季には28台の追加運行を行っ ており、全てのバスの運転は業務委託であります。また、業者が雇用されております運転手の方は、 ほとんどが市内在住の方となっております。児童生徒の安全確保と運転、人事管理等の煩雑な事務の 合理化などを総合的に考慮いたしまして、今後も業者委託で対応し、市が臨時職員として直接雇用す る制度は考えておりません。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、再質問いたします。   最初に、安倍政権の医療福祉改革、医療改革の問題に絞りまして、事実を確認して議論をしたい と思います。政府が発表した資料によりますと、本県は人口当たりの一般病床数は2013年度で全国 31位と決して多くありません。また、65歳以上人口は、2013年の64万4,000人から2025年は72 万4,000人強へと12.5%ふえるとされております。そうであれば、削減どころか、それに見合って 病床数をふやすのが自然ではないでしょうか。新潟県に割り当てられた数字でございますが、昨年の 6月15日、政府の医療介護情報の活用による改革の推進に関する専門調査会は、2025年の必要病 床数推計を示しました。2025年の病床数を新潟県ですが、現在より全体で16万から20万床減らし、 115万から119万床にするとの指標でございます。本件の場合は、2013年度現在2万3,200床を国 の構造では1万8,300床に4,900床(2割以上)も需要が減るとの推計がございます。ただし、こ の問題で県議会で日本共産党の県会議員の質問に答えまして、県知事の答弁ご紹介申し上げますと、 県知事は地域医療圏構想の策定については、機械的な作業としてはならないと認識していると、構想 の策定に当たっては、医療機関の自主な取り組みを基本にしながら、上意下達ではなく、地元医療機 関関係者等による協議の場を通じた地域の合意を形成しながら進める。地域医療圏構想の策定に当た っては、地域医療構想調整会議を設置し、保健医療関係者のみならず、医療を受ける立場の方々を含 め、地域ごとにもきめ細かく、さまざまなご意見をお聞きしながら合意形成を図っていくというふう に答弁をなさっています。   こうしたことから、この県知事の答弁にもありますように、村上市として意見を上げること、そ れからきめ細かな要望を受けるということにしているわけでありますから、市が主催をして市民の皆 さんの意見を聞くような機会をつくっていく必要があるのではないでしょうか。村上市として、県に 対してこうした病床削減が行われないように、あるいは市民の声を機会をつくるようにというような ことで意見を具申する、お願いをする考えはないでしょうか。市長にお聞きします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 病床そのものについての考え方というのは、それぞれ各地域でそれぞれの現 状を把握した上でのお考えがあろうかと思います。とりわけ我が村上市におきましては、現在村上総 合病院の移転新築を今事業として進めているわけでありますけれども、その中で現在の病床263床、 このあり方も含めてであります。また、他の病院におきましても、今の病床そのものが医療、これを 施すことに使われているもの、それとともすれば療養型にシフトせざるを得ないもの、いろいろある と思うのです。それが地域の実情なのだろうというふうに思っております。ですから、そのことにつ きましては、これまでも地元医師会、また病院を含めて現在の地域医療の現状、あり方、今後どうあ るべきか、人口が減少する中でどういうふうな形で地域の医療を確保していくのか、それらについて はいろいろな機会を通じて議論をしているところであります。また、これらにつきましては、先ほど 申し上げましたとおり、県の動向を踏まえながら、市としてもしっかりとその都度そのタイミングで 発言をしていくことは当然だろうというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 病院問題について、踏み込んでドクターの医師不足、スタッフ不足の問 題で、特に医師不足の問題でご意見を確認したいと思います。新潟県の主要指標というデータがござ いますが、そちらに示された平成20年12月31日付の村上市における医療施設従事医師数、これが 平成20年は101名でした。ところが、平成24年、ちょっと数字が古いですけれども、おくれて発 表されてきますから、92名ということで9名の不足になっている。注目したいのは、県全体ではで はどうなっているのかと申しますと、県全体では平成20年では4,169名だったのが、平成24年に は4,274名にふえているのであります。つまり県全体ではふえているのに、県北地域は村上市は減 らされたということになります。これは、お願いをするわけですから苦しい立場ではありますが、や っぱり県全体でふえているのであれば、村上市の医療従事者、ドクターの数が減っているということ では非常にうまくないと考えますので、このデータも把握をして、今後いろんな場面で県にも県知事 にもお願いをしていくようなことをお聞きしたいのですが、市長の見解伺います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 県全体でふえているが、我が村上市においての医療従事者の数そのものは減 っているということ、数字的にはご指摘のとおりだろうというふうに思っております。この間におき まして、県全体で中核的な医療施設、そういうものの新たな創設が進んできた関係もありまして、い ろんな形でそういうふうな新しい病院のほうにドクターが流れたというところ、これは結果的には事 実なのだろうというふうに思っております。ならばこそ、我が村上市におきましても村上総合病院を 早期に新築移転をさせて、そこに従事をしていただくドクターの充足を図っていく、これがまさに今 求められていることだろうなというふうに思っております。県全体としては、それこそ県内の動向に つきましてはそうでありますけれども、全国ベースで見てみますと、新潟県のドクターの数、これに つきましてはやはり多いとは言えない。むしろ足りないくらいだというふうなことをいろいろな場面 でお聞きをしておりますので、そんなところも踏まえて、さらにそこで減らされるようなことがない ようにしっかり機会を捉えて、私からも強く発言をしていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) ありがとうございました。よろしくお願いします。   それで病院移転に関連して、この議会が終わる、この議会内に全員協議会を開いてご説明がある ということですので、懸念される事項がございますのでお聞きをしたいと思います。西側の病院の移 転予定地の土壌汚染の安全は確認はされているのかということでございます。調べましたら、特にコ ンクリート製品をつくっていたような、製造していたような工場跡地については、いろんな問題が土 壌汚染で六価クロムが検出をされて、土壌の総入れかえというようなことが起きて問題になっている というふうに知りました。そこで申し上げますが、土壌汚染対策法第4条では、一定規模以上の土地 の形質の変更を行う者に対し、その旨を事前に届けさせるとともに、都道府県知事は、当該土地にお いて土壌汚染のおそれがある場合には、土地の所有者等に対し、土壌汚染状況調査の実施及びその結 果の報告を命ずることができるとなっています。前田製管跡地については、土地の保有者がいるわけ ですが、こうした調査行って、県知事が命ずるということになっているのですが、こうした調査行わ れて、報告書は政策推進課、村上市に対して示されているのでしょうか、お聞きします。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) お答えします。   前田製管の工場跡地の調査につきましては、平成15年6月に財団法人新潟県環境衛生研究所に 土壌調査の依頼を前田製管が行いました。その結果としましては、鉛の量が基準値を超過する値で検 出されました。対策措置としまして、汚染された土壌を山形県の米沢市にあります処分場に排出いた しまして、新しい土壌に入れかえを行いまして、恒常的な措置をとったということで、それで現在平 成19年に土地区画整理事業が市内の不動産業者によりまして、約6万5,000平方メートルを買収し て整備を行い、平成20年度に整備完了ということで、73区画の宅地が分譲されております。その候 補地のうち、約2万平方メートルが病院候補地という形になっております。それで今後の調査につき ましては、法律が改正になりまして、議員おっしゃるとおり所有者が調査を実施したわけにはなりま せんので、前の法律ですと15年については入れかえを行ったのですが、再度厚生連のほうで取得し た場合は調査をしていくということになろうかと思います。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 調べましたら、やっぱり厚生連の病院移転予定候補地として茨城県の土 浦市で同じようなケースがございまして、それで全く同じようなケースなのですが、市が場所を決め てそこにどうだという話だったのですが、その際にコンクリート製品工場跡地の約6ヘクタールの土 地調査結果も報告されたと。これによると、84カ所の調査地点のうち1カ所から環境基準を上回る 六価クロムが検出されたというふうに報告されています。結果、その予定地については変更されたわ けですが、そうした例もあることから、その何とか研究所が調査したというのですが、改めて調査す る必要があるかと思うのですが、6ヘクタールで84カ所調査地点を設けて調査したということです が、そのようなその調査は市がやるのでしょうか、先ほど答弁もいただいたようですが、それとも現 在所有している会社の人たちがもう一度やるのでしょうか、お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 用地取得後に厚生連のほうで調査をする(  部分は198頁に発 言訂正あり)という予定でおります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それでは、続きまして次の問題で再質問を申し上げます。   住宅リフォーム制度の拡充でございます。この商店版リフォーム助成制度について提案を申し上 げるようになった思いは、実際にそういう制度があればということで思いに至ったのは、市内の商店 で昨年業務用の高額の冷蔵庫が今後のことを考えれば買いかえができないので廃業というようなお話 も聞きました。市内の経済を循環させるという意味では、こうした助成制度があれば事業が継続した のかもしれないということ、それからこの商店版リフォームの内容を拡充すれば可能かなと思われる のは、一昨年でしたでしょうか、商工観光課にも相談したのですけれども、移動購買車をもって営業 している方が車が寿命が来て、もう車検を受けられなくなったので、何かよその話聞くとそういう助 成制度もあるみたいだけれども、該当しないのかなんていう相談もあったのです。ですから、経済効 果としては三、四倍の経済効果ということなのですが、お聞きしたいのはプレミアム商品券の経済効 果と比べて考えれば、この話をお聞きになった方はぜひリフォーム制度をやってくださいというふう に思われるかと思うのですが、比べて効果としてはどんなものでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) プレミアム商品券とこのリフォーム助成制度を同じテーブルで比較するのが どうかというのは、私は非常に疑問でありまして、いろんなメニューを設けることによって、いろい ろなところの経済を刺激するという仕組みからいけば、できるだけいろいろな多くのメニューを提供 したほうがいいのだろうなというふうに実は思っています。ですから、個々個別の制度、それを個々 に比較するということは、私はする必要ないのかなというふうに思っていますし、ただそれが今度逆 にいろんな形で連携をした場合に、逆に言うと相乗効果的に大きな力を発揮するのではないかなとも 思っていますので、そういうふうな形でのご活用をぜひお願いしたいなというふうに思っております。 ただ、今回議員ご提案の商店版のリフォーム制度、可能性としては非常に大きな可能性を秘めている のではなかろうかなというふうに思っていますので、今後の施策の中でまた研究させていただきたい というふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) それと、住宅リフォームの耐震基準の問題で再質問したいと思います。   私このように国の事業というふうに提案したのには意味がございまして、代表質問でも取り上げ ましたが、国の制度として平成12年の5月31日以前に着工されたものに対する耐震診断、耐震リ フォームについて、国が補助をしますということがあるのです。実際に県で言えば徳島県がやってい る。県がやらないけれども、自治体がやっているというのも山形県には多数あって、新潟県はどうや らゼロということなのですが、平成12年の5月31日以前でも適用になるということなのですが、 このことについて研究、検討されるお考えはないでしょうか。市長、お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 都市計画課長。 〇都市計画課長(東海林則雄君) 一般の住宅リフォームについては、議員ご承知のように昭和56 年以前ということでございます。平成12年にも平成7年の地震を受けて建築基準法等が改正になっ たりしておりますけれども、今国のほうに一応問い合わせたり、リフォーム、耐震の関係で聞いてい る中におきましては、そういう事業ちょっと見当たりませんでしたので、私のほうでは今考えている ところはございませんでした。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) これは、課長では無理だったかと思いますので、平成12年5月31日で も着工されたものでも補助要綱がありますよというようなことだったかと思います。今後の検討課題 には、市長、していただけないのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 代表質問で議員からご質問をいただいた後、調査をさせていただきました。 平成12年5月31日以降の部分、一般住宅についての国の補助制度がないというふうなことで、見 つけられなかったものですから、国の制度を活用したそういうものについては、市としては着手がで きないというふうなところであります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 了解しました。私のほうももう一度調べ直してみたいと思います。   それでは、子育て支援の件で保育園の正規職員配置の問題でございます。福祉課長からもいろい ろお聞きしまして、私が住んでいる神林地区、向ヶ丘保育園の正職員さんの配置数が合併時には15 人だったのに現在は6名ということで、130人の子供さんを毎日お世話をして、6名の正規保育士さ んと。翻って坂町の公設民営の保育園では、200名の定員で20人の正規保育士さんで保育されてい るということでした。私が言いたいのは、全部正規保育士にすれば、これは非常によいことなのです が、それが無理だとしてもたしか3割補充というふうにおっしゃっていたのにもかかわらず、いかに も少な過ぎるように考えられます。まずその点、どうしてこうなったのか、お伺いしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまで市が進めてきました退職補充の考え方としてみれば、退職者に対す る3割を補充してくるということで、職員全体の総数を圧縮していくというふうなところに取り組ん できたわけでありますから、これは職種にかかわらず全体の枠でかぶせておりましたので、そういう 意味ではそういう状況に陥ったというところ、また専門職に係る部分については、ある程度退職の状 況を勘案しながら補充をしていかなければならなかったということもありましたので、少なからず影 響があったのだろうなというふうに思っています。その結果、今こういう状況になったということで あります。議員おっしゃいます正規保育士というのがどういう立場のものか、ちょっとわかりにくい わけでありますけれども、現在市が採用した職員、それと市が採用した臨時の職員という形で保育園 それぞれ運営を行っております。それぞれがおいでいただいている子供〔質問終了時間10分前の予 告ブザーあり〕たちの数に応じた、法で求められている適正な配置を行って、しっかりと運営を行っ ているという私は認識をいたしております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 正職員数が15名から6名に減っているという事実はあるのでありますの で、これは200名の定員で20名の正職員保育士で保育を行っている公設民営保育園と比べれば、誰 に聞いてもどちらが充実した保育園になるのでしょうかといえば、それは正職員でしょうというふう に皆さんおっしゃます。どうか正職員保育士の配置を考えていただきたいということと同時に、クラ スを持っている保育士さん、フルタイムの保育士さん、臨時保育士さんのことなのでしょうが、であ ればせめて公設民営の正規保育士さんと正職員保育士さんと同じ待遇にすべきだということを指摘を いたしまして、最後にお金がないから何にもできないということで、できないことがたくさんあると いうことで、財政論について少し市長の見解をお伺いしたいと思います。   今ちょうどそういう時期でございますので、市民の皆さんと対話する時間が数多くございます。 その中で言われたのは、やはり市会議員といえども政治家なのだから、将来のことを見据えて今何を すべきかを論ずるべきだよと、そのことが何よりも大事だということでご指摘を受けました。それで、 いろいろ考え方ございますからでありますが、財政論でバランスシートで物事を考えると、その自治 体も、あるいは国の政府も考えるべきだという議論がございました。この理論的な根拠となったと言 われていますのが財政策…… 〇議長(三田敏秋君) 子育て支援についての財政支援問題ですか。 〇10番(竹内喜代嗣君) 要するに…… 〇議長(三田敏秋君) 通告はどこであれですか、財政論。通告にありますか。 〇10番(竹内喜代嗣君) あるつもりなのですけれども。 〇議長(三田敏秋君) いや、どこで財源論。 〇10番(竹内喜代嗣君) 財源論になるかと思いますので。 〇議長(三田敏秋君) だから子育て支援についてですか。 〇10番(竹内喜代嗣君) はい、子育て支援。 〇議長(三田敏秋君) はい。 〇10番(竹内喜代嗣君) 大変失礼しました。   子育て支援で私が正規保育士さん、公設民営の正規保育士さんと同じような待遇を市営の臨時職 員で働いている方にも同じ待遇にすべきだと提案をいたしました。12月議会でも公契約法をつくれ ということで、待遇を改善すべきだと論じました。それは、財政的に無理だというような結論だった ように考えます。そこで私指摘をしたいのは、要するにそういう財政緊縮策がどうしても必要だとい う論拠になった理論が全く誤っていたということがはっきりしたということであります。国際的にも 財政赤字であれば緊縮策をとる、公務員は削減する、あるいは年金を削減する、公的投資を削減する というようなことがあるのですが、しかしその根拠になった論文そのものがエクセルの計算は間違っ たというようなふざけた話で、これはハーバード大学の教授2人の理論だそうでありますが、明らか になったということでした。翻って国の政策、村上市も小さい政府、地方政府なわけでありますから、 とるべき施策については、12月議会では公契約法を論じさせていただきましたが、やはり市長はひ とりひとりが幸せにということをおっしゃっているわけでありますから、単純にバランスシートで考 えてというようなことではなくて、国から来る交付税が、支援金が、補助金が全て市民の間で循環す るようなシステムに変換をする必要があるだろうと私は考えています。市長のお考えを伺います。 〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私は、これまでバランスシートのみをもって施策を考えたことはありません。 特に行政が行う事業というのは、なかなかこれ容易でなくて、非常に効果が見えにくいもの、効果が 本当に大きな効果を及ぼしてはいないのだけれども、必要なもの、こういうところに施策を展開する ことの大切さというのは重々承知をしておりますので、そういう視点で物事を常に考えております。 全ての物事がビーバイシーで議論されるべきでないというのは、私も議員と同様の考えを持っており ます。論文がどうであれ、私たちは今目の前にあるこの村上市の市民の生活、これを目の当たりにし ているわけでありますから、そこに届けられる施策を展開していくということが必要なのだというふ うに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇10番(竹内喜代嗣君) 最後に、中小企業基本法に基づいて条例が策定されようとしているわけ であります。今の市長答弁にございますように、これから村上市が打つ施策については、地域内の経 済が循環するような、私住宅リフォームに次いで商店版リフォーム制度を提案いたしましたが、積極 的に受けとめていただいて見違えるような村上市にしていただきたい。抽せんに漏れた方が4月1日 から直ちに契約ができるということになれば、市長が施政方針演説でお話しなさいましたように、ま さしく1日から投資が始まります。仕事が動きます。すぐれた施策だと思います。この方向をさらに リフォーム制度の拡充を重ねてお願いを申し上げまして、私の一般質問を終わります。   以上であります。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩とします。           午前10時48分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              発言の訂正 〇議長(三田敏秋君) ここで政策推進課長から発言を求められておりますので、これを許します。   政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 先ほど答弁しました土壌調査の誰がするのかという話の中で、私の ほうからは厚生連と、取得後というような話をいたしました。ただ、今現在その土地所有者もしくは 原因者、どちらが調査をするのかはっきりしていないという状況です。ですので、先ほどの厚生連が しますという部分については訂正させていただいて、はっきりしましたらご報告させていただきたい ということでよろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) ご了承願います。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、23番、大滝久志君の一般質問を許します。   大滝久志君。           〔23番 大滝久志君登壇〕 〇23番(大滝久志君) 鷲ヶ巣会の大滝久志でございます。議長のお許しが出ましたので、一般質 問を行います。   私の質問事項は、2点ございまして、1点目は海岸保全についてであります。村上市には、およ そ51キロメートルの海岸線があります。最近の異常気象によるものか、温暖化のせいか、それとも 海水面の上昇によるものなのか、砂浜は年々少なくなり、道路や家の間近まで海水や砂が飛散してく るようになり、生活にも大きな支障を来していると聞いております。これでは、海岸線に住む人たち の安全と安心が守られているとは言えません。市としてどのような対策を考えているのか、以下につ いてお伺いいたします。@、特に改良が必要な箇所はどこでしょうか。A、現在改良を行っている箇 所の進捗状況はどうなっておりますか。B、今後の計画についてお伺いいたします。   次に、大きな項目の2番目、漁業振興についてでございます。漁業就業者数は、年々減少傾向に あり、65歳以上の高齢者の割合が高くなっております。それに伴い、漁業者とともに歩んできた漁 船も古くなっております。よって、漁船漁業の生産力が今後も落ち続けることが懸念されております。 市では、「浜の活力再生プラン」を策定し、コスト削減や所得の向上を目指していますが、さらに漁 業・漁村の6次産業化で水産物や漁村に新たな付加価値をつけるべきだと思いますが、市長のお考え をお尋ねいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、大滝議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、海岸保全についての1点目、特に改良が必要な箇所はどこかとのお尋ねにつ いてでございますが、海岸の侵食対策といたしましては、現在県では寒川海岸、瀬波海岸の人工リー フ、離岸堤等の整備や災害復旧を進めております。その他、今年度では早川、吉浦海岸の離岸堤、浜 新保海岸の緩傾斜護岸の修繕、桑川海岸、塩谷海岸、今川海岸、馬下海岸の離岸堤かさ上げ及び碁石 海岸の緩傾斜護岸災害復旧工事を実施いたしております。なお、特に改良対策が必要な箇所につきま しては、今ほど申し上げました県で緊急性等を考慮して対策工事を実施している箇所であると認識を いたしております。   次に、2点目、現在改良を行っている箇所の進捗状況についてのお尋ねでございますが、寒川海 岸の離岸堤につきましては、全体計画5基のうち北側の1基が平成28年度で完成予定であります。 また、瀬波海岸の人工リーフにつきましては、全体計画6基のうち南側より4基が完成しております が、平成26年12月に被災いたしました3基の災害復旧工事が平成29年度までかかる予定のため、 現在設置工事は休止をいたしております。   次に、3点目、今後の計画についてのお尋ねでございますが、現在県におきまして事業を進めて いただいております寒川海岸の離岸堤と瀬波海岸の人工リーフ及び既存離岸堤のかさ上げなどにつき ましては、国の予算の関係もございますが、県では継続事業の早期完成を目指しているところであり ます。また、塩谷海岸などその他の海岸施設等につきましても、地元からの強い要望もありますので、 早期に事業着手して対策が図られるよう引き続き県に要望をいたしてまいりたいと考えております。   次に、2項目め、漁業振興について、漁業・漁村の6次産業化で水産物や漁村に新たな付加価値 をつけるべきではないかとのお尋ねについてでございますが、本市の水産物の特徴といたしましては、 豊富な水揚げと多彩な魚種がとれることでありますが、鮭以外でとれる魚種の認知度はまだ低いと捉 えており、「越後むらかみFOOD(風土)プライド食のモデル地域構築計画協議会」が主体となり、 地元消費者や首都圏へのPR活動を行っております。多彩な魚種がそろう優良な漁場といたしまして、 全体的な知名度アップを図ることで、地元水産物への付加価値向上への取り組みを行っており、漁協 におきましても加工品販売推進として、干物等新製品の開発、既存製品の改善に努めております。本 市といたしましても、水産物への付加価値づけの取り組みといたしまして、安全・安心な漁獲物の提 供と鮮度向上を目的として、桑川漁港に清浄海水導入施設の整備を行っております。また、漁業・漁 村の6次産業化につきましては、水産振興に十分効果的であると考えておりますので、育成サポート、 商品開発及び品質管理等に来年度から実施する産業支援プログラム事業補助金を活用することで、6 次産業化の担い手となる人材育成に取り組んでまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) ご答弁ありがとうございました。それでは、1点目から順繰りにいきたい と思います。   まず、12月の定例会のときに川崎議員から塩谷海岸のお話、一般質問がございました。いろい ろな答弁によりますと、予想以上に侵食が進んでいて、一刻の猶予も許されない状況の中にあるので 強く要望してまいりたいという旨の回答がございましたので、私も非常に気になっておりましたので 見に行ってまいりました。そうしますと、本当にこれは大変な状態なのだなということがしみじみと わかりましたし、またいろいろな工事の中で埋め立てというのですか、河道掘削をしたものをその場 所に入れている、あるいはまた岩船漁港のしゅんせつした砂等を埋め戻しているのだというようなお 話も伺ってまいりましたが、やはりそれだけの対策というのですか、ではなかなか一旦荒れますとま た持っていかれる、なくなってしまう、そういうような状況の中で、やはり根本的な考え方をどこに 置いていらっしゃるのか。ただ埋め戻せばいいというようなものではないのではないかなと思うので すが、その点についてご説明願います。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) お答えします。   塩谷海岸につきましては、岩船港、これとの関係が非常に濃くございます。塩谷海岸から侵食さ れた砂が岩船港、航路確保するためにしゅんせつしますが、そちらのほうに流れていっているという ような状況があります。港湾と海岸整備と連携しまして、今現在岩船港に塩谷側に防砂堤2基建設中 でございます。第1防砂堤300メートル、第2防砂堤が170メートル、この防砂堤を整備すること によって、塩谷海岸のほうから流れる漂砂が少なくなるだろうというふうなことを考えてございます。 この状況を見ながら、そのほかに今サンドバイパスで砂を埋めておりますが、そこら辺の状況を見な がら様子を見て、必要あれば抜本的な対策かそれ以上のものを講ずるというふうなことで県では考え てございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 確かに見ますと、防砂堤沖合に出ていますよね。あのもので流れを変える というのですか、そういうふうな方向でやられておるのでしょうけれども、あの長さ、かなりのもの なのですが、ああいう形のものを今後もつくっていく、そういうような計画なのですか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 私申し上げました防砂堤につきましては、陸から海の方向に直角に出す 防砂堤でございまして、これは岩船港の塩谷側のほう、港湾施設として今整備してございます。議員 おっしゃっているの、恐らくは離岸堤のことかなと思いますが、この離岸堤は塩谷海岸15基ござい ます。その15基あるうち、今3基がかさ上げ終了してございまして、また来年度も残り1基をかさ 上げする計画で進めてございます。そのような組み合わせでもって、砂をつけようというふうな考え でございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) いろいろな市長の答弁の中で、海岸線いろいろな工事やっている中でも特 に寒川海岸、このものについては非常に国道345号の歩道が抜けたり、あるいはまた道路が陥没し たりというようなことで非常に困っておるのが現状の中で、かさ上げ工事等、災害復旧も入っていま したか、やられるということですが、やはりもう少し高くならないものなのかなというのが、一番見 ましたら非常に海水面からわずかしか出ていないような感じがするのですが、そこら辺はどういうふ うに。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) お答えします。   寒川海岸でございますが、全部で5基を今計画してございまして、そのうち1基、集落側の1基 が今年度完了する予定でございます。残り4基ございますが、これは従来の離岸堤と違いまして、若 干大き目の離岸堤がここに入る予定でございます。その整備進めてございます。そのほか一帯の海岸 につきましても、沈下して下がっているところございますので、そこら辺のかさ上げは順次県のほう で進めているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) いろいろな海岸あるわけですが、桑川海岸の場合はあそこ親水というので すか、水に親しむような感じの海岸というようなことでやっておるのですが、波返しとかああいうも のがないものですから、非常に砂が風に乗って人家の中まで入り込むというような中で、どうしても そのものの対策を急いでいただきたいという、そういう声は聞いたことはございませんか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 海岸線一帯からそのような話を聞いてございます。特に桑川海岸につき ましては、離岸堤のかさ上げ、この要望が来ておりますので、市としても県のほうにこれは要望して いるところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 本当に海岸からすごく風に乗って、国道あるいはまた人家、飛び越してく るような中で、やはり何らかの対策を講じていかなければならないのではないかなと私自身は思って おります。   次に、漁業振興についてでございますが、漁業に従事している就業者数は、水産白書なんかを見 ると17万3,000人というふうで、そのうち65歳以上の就業者、これが35%を占めているというふ うに書いてございます。この村上市においては、山北支所と岩船支所、漁協があるわけでございます が、この就業者数、大体船の数と寝屋川漁港の場合は一緒でして、百六十五、六前後の船があって、 操業している方もそのぐらいだという中にあるわけですが、漁業白書というのは沖合漁業から遠洋漁 業まで入っているわけで、私らの村上市においては沿岸漁業だという中で、非常に沖合あるいは遠洋 の場合は会社組織で運営しているところが多いために、ほとんど高齢化はしていないのだと、しかし この沿岸についてはどんな状況なのか、課長わかりますか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 当方の沿岸漁業に関しましては、岩船、そして桑川、また府屋等ご ざいますけれども、議員ご指摘のおり高齢化が進んでおると。そして、当方の新規就業については、 支援は行っておりますけれども、なかなか高齢化を補うぐらいの就業者はまだ確保できていない状況 でございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 私は、岩船の場合はよくわからないのですが、山北の場合ですと大体平均 して漁業者のあれが68歳くらいになるのです。ほとんどが高齢者の方々が操業している。岩船の場 合は、私わからないのですが、もしわかったら教えていただけますか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 岩船の場合、当方としましては具体的に分けた数字がございません でした。申しわけございません。後ほどお答えさせていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 漁船漁業をやっているわけなのですが、全国的に見た場合、船が20年が操 業するのに限界というのか、それ以上たったら変えたほうがいいとか、いろいろな面があるわけなの ですが、全国では4割が20年以上を経過している船なのだというふうなことが書いてございますが、 山北の漁協さんに訪ねてみましてお話をお伺いしましたら、平成七、八年ぐらいにつくったのが一番 新しいと、その後は新しい船はできていないので、100%が船としては大変な高齢になっているとい うようなことでございました。この高齢になっている船に高齢者が乗って操業をしているわけですが、 やはり漁業を振興していくという立場から押してみますと、どうしても若い人たち、これを養成して いかなければ、漁業なるものが沿岸漁業が立ち行かなくなるのではないかなというふうに思うのです。 そこで先ほど課長の答弁の中に、後継者の育成についても力を入れているというようなお話がござい ましたが、もう少し詳しくお願いできませんか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 漁業に対する新規就業の関係にございましては、長期研修という形 で支援をしております。国の制度にはなるのですけれども、漁協さんが主体的になって、そして技術 を親方といいますか、教えてくださる方のもとで、そして教わるということで、独立して就業してい くのだという方々に支援している事業で取り組んでおります。そんなような形で、岩船漁港に関して はこれまで3名の方がその対象で支援しておりますし、山北支所のほうでは1人ということで支援し ている状況でございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 私もいろんなところに出向きまして、支援事業どんなものがあるのかなと いうことで調べてみました。確かに新規就労者というのですか、希望される方、これ1年研修に入る わけでございますが、この場合ですと大体年額にして150万、これは船主さんに出るものなのだそ うでございます。それで、その方が一緒にその船で仕事をするというふうな形、あるいはまた新しく 自分で船を持つなりして独立するなり、いろいろな形があるわけですが、2年間漁業について働かな ければお返ししていただきますよというシステムらしいのですが、先ほど課長おっしゃっておりまし たように、長期研修、独立を目指すのだという方には、これも船主さんのほうなのですが、に行くも のなのだそうですが、18万8,000円、月そういうふうな感じで出ますよというその計算式見てみま すと、4,500円の2時間で20日ということになるとその計算になりますし、それが今度2年目とい うことになりますと、2時間でなくて2年目からは大体3時間、それで計算しますと28万2,000円、 これも船主さんのほうに国のほうから出るというようなことで、非常に恵まれたシステムの中で漁業 者をつくろうということのようですが、例えば山北に1人というふうなお話がございましたが、私も 聞いてみました。そうすると、やはり時間が漁業の場合は不規則で、朝早く、あるいはまたいろいろ なことできついというのですか、そういうふうな理由もあってやめられたとかお聞きはしておるので すが、漁業者をここで市として育てていくのだというふうなその考え方を持つとするならば、やはり 漁協だけでなくて、市も一つの例えばつい最近まで山北支所の水揚げがおよそ10億あったのですが、 今9億ぐらいですか、そのような大きな数字になっていますけれども、先ほどから話ししていますと おり、だんだん先行きが見えないと言えば語弊があるのでしょうが、高齢化とともに漁業から廃退し ていく、そういうような方々がどうしても年々多くなっていく中で、市が一つの漁協さんだけでなく て、市の大きくやはりかかわってつくっていくのだという姿勢を見せていただきたいと思うのですが、 市長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおり、私これまでもたびたび申し上げておりますとおり、 村上市の大きな魅力としては農林水産業、これ全てあるよということでお話を申し上げておりまして、 特に水産業の部分で申し上げますと、それこそこれまで何回か私も参りました食材のプレゼンテーシ ョン、これで非常に先ほどもちょっと触れましたけれども、村上の沖合の漁場でとれる豊富な魚種、 また今議員おっしゃられましたとおり漁獲量、これは非常に大きなポテンシャルを持っているなとい うことを常々思っておりまして、それが例えばいろいろな形で販路が拡大していき、要するに需要を 大きく上げることができれば、それに対する供給を今度行わなければならないわけでありまして、そ このところを担っていただく水産業に従事される方々、これの多分経済効果というのが大きくなって いくのだろうなというふうに思っておりますので、相乗的にはそういう形で取り組むことがまず1つ。 それと、今回総合戦略の中でも担い手育成の部分で水産業にもしっかり取り組んでいく、これは近代 化も含めてでありますが、そういう取り組みを明らかにしておりますので、そんなところを踏まえて 市としてもしっかりそこにはかかわっていくという姿勢を示しているつもりであります。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 浜の活力再生プラン、これ見させていただきました。このものは、課長、 誰がつくったのですか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) このプランは、村上地区地域水産業再生委員会というものを新潟漁 協の岩船港支所と山北支所、そして村上市が構成員になってつくってございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 私も浜の活力再生プラン、どういうものなのかというので、私は酒田と鶴 岡のほうに行ってまいりまして、浜の活力再生プランというのを国が指導しているのだけれども、あ なた方の市でもそういうものをつくっていますかというふうにお伺いをしましたら、いや、つくって いると。つくっているのだけれども、その資料は県の県漁連さんに聞かないとその資料は上げられま せんという答えだったのです。それで不思議なことがあるものだなというふうに思っていまして、要 するに県漁連さんのほうで酒田市さんの浜プランも鶴岡市さんの浜プランもつくっているということ なのです。だからそこの了解が得られれば資料はお上げできますというような感じだったのですが、 うちらのほうのこの浜プランというのは、そうするとこの村上地区地域水産業再生委員会、このもの でつくったということなのですが、このものを推進していくのはどこなのですか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 推進していくのは、市も構成員になっておりますし、各岩船港支所、 山北支所も構成員になっておりますので、常々三者が集まって、そして新しい事業と、また国の情勢 等を見きわめて、そして先ほどの後継者対策等も含めまして、それぞれの皆さんで協議しながら、い ろいろ計画を練って進めているということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) それでは、山北の支所長にちょっとお伺いしますが、中浜漁港というのあ りますよね、山北で一番北のほう。そこから鼠ヶ関漁港までの距離はどのぐらいあると思いますか。 〇議長(三田敏秋君) 山北支所長。 〇山北支所長(五十嵐好勝君) 中浜漁港と鼠ヶ関漁港はすぐくっついております。ただ、距離私は かったことはありませんけれども、500から1キロぐらいかと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 私もよく知っているのです。せいぜい歩いても10分かからない距離、400 メートルか500メートルあるのかな、そういう地点にありますから、鼠ヶ関で漁業をやったり、あ るいは働いたりしている方が多いのです。そんな中にあって、非常に鼠ヶ関の港、鼠ヶ関港には後継 者を育成するために非常に力を鶴岡市さんも入れていらっしゃる。そういう中にあって、では山北の 場合はこういうふうに船主さんのほうに18万なり、あるいは長期になった場合二、三十万月に金が 出ていくシステムがあるのをその近くにいる人たちは知っていますけれども、なかなか鼠ヶ関の漁港 さんのような普及の仕方がいまいちこの村上市においては足りないのかなという思いがするのですが、 そこら辺一生懸命にやっていただいて、漁業をやっておられる方々が安心して続けていかれるような そういうシステムがあるのですから、やはり私は普及を図っていくべきというふうに考えております。   いろいろとお話ししたいこともございますが、漁業は何としても危険であり、きついし、大変な 職業でありますが、やはりいろいろな制度を利用しながら後継者を育てていくような方向で努力をし ていただきたいとお願いを申し上げまして、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうご ざいました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩といたします。           午前11時38分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              政策推進課長の発言 〇議長(三田敏秋君) ここで政策推進課長から発言を求められておりますので、これを許します。   政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) それでは、先ほどはっきりした段階で報告いたしますというふうに お伝えいたしました土壌調査についての報告をいたしたいと思います。   誰が調査を実施するのかにつきましては、ケース・バイ・ケースによりまして所有者、原因者、 両方が考えられます。どちらも可能であるということで、ただ、今現在誰が調査するということにつ いては決まっておりませんので、よろしくお願いいたします。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) ご了承願います。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、18番、滝沢武司君の一般質問を許します。   滝沢武司君。           〔18番 滝沢武司君登壇〕 〇18番(滝沢武司君) 市民クラブの滝沢であります。議長から発言が許可されましたので、これ から通告書に沿って2点について一般質問を行いたいと思います。   第1点目は、村上市立小・中学校の望ましい教育環境整備検討委員会の答申についてお伺いいた します。去る1月26日、村上市教育委員会に対して諮問を受けていた村上市立小・中学校望ましい 教育環境整備検討委員会から「村上市立小・中学校の望ましい教育環境について」の答申書が提出さ れました。その答申にかかわって、次の点を質問します。@、答申内容の概略について改めて説明を お願いします。A、答申を受けてから、市教育委員会として検討や協議の経過等があったらお聞かせ いただきたい。B、答申書を受けて、その答申内容の中で、市教育委員会として特に早急に取り組ま なければならないと考えている内容があったら伺います。C、今回の貴重な答申を受けて、市教育委 員会は今後どのような全体的な教育環境の整備計画をもって臨まなければならないと考えているか。 また、そのために具体的な手だてや実現に向けた取り組み等についての構想をお持ちでしたら伺いま す。   2点目は、病児保育施設の建設計画についてであります。さきの地方紙での報道及び平成28年 度市予算書によると、市は今年度の主要事業の一つとして病児・病後児保育施設の建設計画を策定す るとあります。そこで次の点を質問します。@、現在考えている具体的な建設計画の構想を伺います。 A、これまで病園児・病児童への支援や対応は、具体的にどのようになされてきたのか、保育園及び 学校での状況や問題点などについて伺います。B、設置構想によれば、対象は保育園児から小学校3 年生程度までとあり、対応は保育士・看護師が当たるようですが、病児童・病後児童に対して市教育 委員会としての対応はどのように考えていますか。   以上でありますが、答弁をいただいた後、再質問させていただきたいと思いますので、よろしく お願いをいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、滝沢議員の2項目の質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、村上市立小・中学校の望ましい教育環境整備検討委員会の答申については、 教育長に答弁をいたさせます。   次に、2項目め、病児保育施設の建設計画についての1点目、具体的な建設計画の構想について のお尋ねでございますが、平成28年度施政方針でも述べましたように、保護者の皆様からニーズの 高かった病児保育事業につきまして、県立坂町病院敷地の一部を借用して、病児保育施設を来年度中 に建設し、平成29年4月の開設に向けて事業を進めていく計画であります。具体的には、本年4月 に建設用地を確定するための用地測量を行い、建設用地確定後、県病院局に対し用地の借用申請を行 います。5月からは、基本設計及び実施設計業務を行い、10月から翌年2月にかけて建設工事を行 う予定であります。現段階では、利用定員4人、建築面積は約110平方メートルを想定しており、 完成検査完了後、県知事への病児保育事業開始届を提出し、平成29年4月供用を開始する予定で進 めてまいります。なお、当該事業につきましては、関川村の住民の皆様にも利用していただけるよう、 事務の委託の方法で協議を進めているところであります。   次に、2点目、これまでの病児への支援や対応と保育園及び学校での状況や問題点などについて のお尋ねでございますが、就学前の児童につきましては、平成26年度からあらかわ保育園開園と同 時に、体調不良児対応型の病児保育事業を実施しております。当該事業は、あらかわ保育園で保育中 に体調不良となった園児を保護者が迎えに来るまでの間、一時的に預かるほか、入園児童に対する保 健的な対応や保護者への相談支援を行う事業であり、病児保育専門の看護師を配置して対応いたして おります。しかし、あらかわ保育園の体調不良児対応型だけでは十分ニーズに対応できているとはい えない状況であり、病気の急性期及び回復期の子供を安心して預けられる病児保育施設の整備が喫緊 の課題であり、子供や働く親への支援といたしまして極めて重要な施策と位置づけ、このたび県立坂 町病院のご協力をいただきながら、病児保育施設整備事業の実施に至ったところであります。なお、 学校での状況や問題点などについては、教育長に答弁をいたさせます。   次に、3点目、病児童・病後児童に対しての市教育教育の対応につきましては、教育長に答弁を いたさせます。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、滝沢議員の1項目め、村上市立小・中学校の望ましい教育環境 検討委員会の答申についての1点目、答申内容の概略についてのお尋ねでございますが、基本方針で は子供たちの将来を見据えた教育環境を考え、望ましい学校規模として、学級数についてはクラスが えができる1学年2学級以上、学級人数については1学級20人以上が望ましいとしております。実 現に向けた方策としましては、小中学校の規模は1学年2学級が実現できない場合でも1学級20人 以上となることとし、通学のあり方では通学時間の目安を小中学校ともおおむね60分以内とすると され、地域と学校施設のあり方としましては、廃校となる学校施設の活用については、地域住民の意 見を十分に尊重し、地域と行政が一体となって検討を行うと示されております。なお、方策を推進す るに当たって、5点の留意すべき事項が示されており、1つ目として学校統合を進めるに当たっては、 地域の合意形成に十分努めること。2つ目として、緊急性の高い学校については、早期に取り組むこ と。3つ目として、郷育教育等の継続性を大切にすることの観点から、市町村を超えた統廃合は原則 行わないこと。4つ目として、統合後の小中学校において、学級数が目安を下回る場合においては、 学校運営全体に配慮すること。5つ目として、策定される望ましい教育環境の整備計画については、 必要に応じて再検討をすることとなっております。   次に、2点目、答申を受けて市教育委員会としての検討や協議の経過等についてのお尋ねでござ いますが、教育委員会では1月26日に答申を受けてから4度の検討会を行っており、今後も検討を 重ねて本年度末をめどに村上市立小・中学校望ましい教育環境整備計画方針を示したいと考えており ます。   次に、3点目、答申内容の中で市教育委員会として、特に早急に取り組まなければならないと考 える内容はあるかとのお尋ねについてでございますが、子供たちの成長を促す十分な教育効果を上げ ることを第一の目的とし、複式学級編成校の統合から取り組む必要があると考えております。   次に、4点目、答申を受けて市教育委員会はどのような全体的な教育環境の整備計画と具体的な 手だてや実現に向けた取り組み等の構想を持っているかとのお尋ねについてでございますが、子供た ちにとって学校は、確かな学力とたくましく生きるための体力を身につけるとともに、自分とは違う いろいろな個性に出会い、多様な考えに触れ、豊かな心や集団性・社会性を育むことができる環境が 望ましいと考えており、検討委員会からの答申を尊重しながら、本市にとって望ましい教育環境のあ り方を示したいと考えます。また、具体的な整備計画方針につきましては、3月末には議員の皆様に 提示できるものと考えております。   次に、2項目め、病児保育施設の建設計画についての2点目、これまでの病児への支援や対応と 保育園及び学校での状況や問題点などについてのお尋ねでございますが、学校での急な病児への対応 につきましては、養護教諭の指導のもと保健室で休養をとり、保護者へ病状等を早目に連絡し、必要 があれば迎えに来ていただいております。   次に、3点目、設置構想による病児童・病後児童に対する市教育委員会の対応についてのお尋ね でございますが、病児・病後児の保育施設ができますことにより、子供が病気になっても仕事を休む ことができない保護者にとりましては大いに負担軽減が図れることから、大変喜ばしいことと考えて おり、今後の施設利用方法等につきましては、福祉課及び関係機関とも連携を図り、対応していく必 要があると考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。   今教育長から答弁のありました、村上市立小・中学校の望ましい教育環境整備検討委員会の答申 について、若干補足をして質問をしたいと思います。この委員会に対しましては、平成26年の7月 28日に答申を受けて、今年の1月26日答申を出すという非常に短時間の中に、しかも非常に難しい 問題について精力的に検討、協議をいただいた吉川委員長初め委員の皆さん方には、本当にそのご苦 労に感謝をしたいというふうに思っております。また、この整備検討委員会については、昨年の第2 回の一般質問で私が取り上げて、若干その経過等についてお話をいただいておりますので、そういっ たこととかかわりながら今回は質問させていただきたいと思います。   特にこの答申内容を見ますと、答申の基本方針、あるいは具体的な方策等については、非常にき め細かなといいますか、実情をよく検討されて、どう対応したらいいのかというところにまで踏み込 みながら答申を出していただいたことに、本当にご苦労だったなというふうに感じます。この答申書 については、私のところには1月の28日に届いたのですけれども、議員皆さんに全部配付をしたと いう経過をとっていますか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 議員の皆様全員に配付しております。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 議員のほかに、こういうところにもお上げしてあるというところはござい ますか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 特に個人的に配付しているところはございません。ホームページで 公表したということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、市内の市立小中学校28カ校には行っていないということにな りますね。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 市の校長会等には、そういった答申がなされたということで確認を していただいていると思います。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 今教育長から話のありましたように、少人数、しかも複式学級のあたりを 中心にしていろいろ検討されて、一定の方針を出されたというようにまとめられるかと思うのですけ れども、その中身、特に留意すべき事項の1として、統合に当たっては地域の合意形成に十分努める ことということで、追加して「合併前の旧神林村の学校統廃合に関する答申書については十分尊重す ること」という一文があります。議会でも議員のいろんな情報交換の中で、そういう答申があるのだ と、合併前に旧神林村議会では一定の方向を確認しているというような話は聞いているのですけれど も、内容について今まで合併後の教育委員会からは、一切これまでの間情報らしい、あるいはその内 容等について、特に説明なり、あるいは資料なりを配付するという経過がなかったわけですけれども、 今ここにぽんと皆さん知っているでしょうというような感じ方で出ているものですから、では一体教 育委員会はこれまでこのことについてはどう取り扱ってきたのだろうということが若干この答申書を 理解する上にもちょっとまずかったのではないかなというような感じしますが、その辺はどうなので すか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) この議会で、私の記憶違いでなければ、滝沢議員のご質問の中にこの神林 村のことが一度出ていたのではないかと思っているのでありますが、この答申を受けて合併時に、こ の答申の最後のところにはこのように書いてあります。「本答申書は、これからの神林村立の小中学 校の統合について、新たな方向性を答申するものであり、合併後の新市において本答申が十分尊重さ れることを期待するものである」と、このようにして合併時に旧村上市が引き継いでいる中身であり ます。私が答弁した中身では、平成20年の合併当初、このことについて検討も行ったけれども、そ の後小規模の学校のよさを生かした取り組みを進めていこうということで、今までこのことについて 統合について話し合いをされてこなかったと、このように答弁したように記憶しております。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そういうような経過をとるとすれば、例えば複式学級の問題でも少人数の 学校にとっても、この答申を出された委員会の皆さん方の真意がこの答申書だけを与えられても理解 できない部分が出てくるわけです。ですから、今のように聞いたのですけれども、具体的には旧神林 村の方向といいますか、一応議会でもいろいろ検討されたのだそうですけれども、その内容というの はどんな内容なのですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) まず、この答申、我々が整備計画方針を示すときには、この神林村から出 されている答申書は資料として載せるつもりでおります。資料編として。平成19年の10月23日付 で神林教育委員会に出された中身であります。学校統合に関する答申書ということで、基本的な考え 方、村内における少子化の現状、それから答申というような形で中学校の統合と小学校の統合につい て述べられております。これもあわせて資料として提示をし、このことを踏まえて諮問された委員会 が答申をなされたこと、そしてそれを受けて教育委員会はこのような整備計画を考えているというよ うな形で、資料として掲載するというようなことを考えております。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そうすると、具体的に神林に小学校5校ありますけれども、この学校とこ の学校とこの学校を一緒にしてどこにまとめるというような、そういう具体的な点はないのですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) この答申書の中の小学校統合の中には、そのことについて触れられており ます。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 私が今までいろいろな話を聞いた中で、旧神林村も神納村と平林村が合併 をしたと。大体それを基準にして、これは本当かどうかわかりません。平林小学校と砂山小学校は砂 山小学校に、それから旧神納村立の学校であった神納小、神納東、西神納、ここは神納小学校に統合 するのだというようなことがまことしやかに話しされたことがあるものですから、そういうことまで は決まっていないと。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 先ほど申し上げましたように、そのことは記載されております。小学校の 統合については、平成22年から平成24年をめどとし、村内2校とすることが望ましい。その場合、 新設の統合小学校とし、平林地区は砂山小学校校舎を、神納地区は西神納小学校を有効活用すること で極力財政負担を軽減することができるということが書いてあります。平林小学校と砂山小学校が一 緒になる。それから、西神納小学校と神納小学校と東神納小学校が一緒になる。校舎は、西神納小学 校を活用すると。この中には、神納東小学校の活用も検討したけれども、村の総合スポーツ施設パル パークの有効活用等を考慮して西神納小学校とするというようなことが記載されております。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) そういう背景がわからないと、このせっかく出された答申書が文書として 配られても理解できない部分が幾つかあると、統合問題というのは非常にシビアな問題なので、どん なふうに転がっていくかわからない非常に難しさが、これまでの村上市、岩船郡の教育の歴史の中で も幾つかそういうことでのトラブルがあったというようなことも古い方から聞いていますので、非常 に対応を間違わないで進めなければならない問題なのだと私は思うのです。ですから、配ったから、 あるいは情報として何らかの形で示したから、それで事が済むというわけにいかぬだろうということ なのです。そんなふうにひとつ、これからさらに検討されるということでありますので、その辺十分 に検討してもらいたいと。検討ではなくて、気をつけて進めてもらいたいというふうに思います。   それで、せっかく今のように旧神林村の意向も伺いましたけれども、それでそこをひとつ考えて みます。この考えてみますというのは、学級規模の関係です。去年7月の第2回定例会のときには、 教育長から国の方針について細かく説明がありました。それを土台にしてといいますか、そういった ことで進めるのだという考え方も若干出されたのですけれども、今県のほうで県の学級編制基準とい いますか、県は県でまたいろいろな努力をしながら学級規模あるいは学級数、そういったことについ て示しているのですが、県の学級編制の基準について若干説明していただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 1学年12学級以上の規模とする、標準とする、これが県の一応基準であ ります。国と変わっておりません。ただ、学級編制の中で40人学級を切るような形で36人学級と か、特例を県独自で行っております。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 1学級は何人を目安にして、またその特例としてどんな措置が提示されて いるか、お聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 大変お待たせしました。県のほうの平成27年度小学校、中学校学級編制 基準にこのように記載されています。小学校、同学年児童で編制する1学級の児童数は、第1学年は 原則として35人以下とし、第2学年から第6学年までは原則として40人以下とする。2、引き続 く2の学年の児童数の合計が16人以下の場合は、1学級編制とする。ただし、第1学年の児童を含 む学級にあっては、8人以下を1学級編制とする。3、飛び複式学級のいずれか1の学年の児童数が 8人、第1学年を含む学級にあっては、いずれか1年の学年の児童数が4人を超えるものについては、 当該2個学年による飛び複式学級は編制しない。4、学校教育法第81条に規定する特別支援学級の 1学級の児童数は8人以下とする。中学校、1、同学年の生徒で編制する1学級の生徒数は、40人 以下とする。2、引き続く2の学年の生徒数の合計が8人以下の場合は、1学級編制とする。ただし、 引き続く2の学年が第1学年と第3学年の場合、いずれか1の学年の生徒数が4人を超えるものにつ いては、飛び複式学級を編制しない。3、学校教育法第81条に規定する特別支援学級の1学級の生 徒数は、8人以下とする。付記として、市町村教育委員会は、県教育委員会が定めた上記基準を標準 とし、児童または生徒の実態を考慮として学級編制を行うものとする、このように記されております。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 平成28年度からかな、小中全学年を35人ということでの私なんか聞いた ようなことがあるのだけれども、そういったのは今の中にありませんでしたけれども、やっぱり40 人学級の方向で今説明されたようなのですけれども、今後考えるとその35人というのはちょっと私 の受けとめ違いですかね。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 先ほど述べましたように、小学の場合、第1学年は原則として35人以下 としというふうになっております。これは、一応学級編制の基準でありますが、この基準は2年生、 3年生と引き上がってきたように記憶しておりますが、ちょっと私きっちりした資料持ち合わせてお りませんので、今しっかりとした答えを述べることはできません。後で調べ直してお答えいたします。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) どうしてそういうことをしつこく聞くかというと、先ほど言った神林5カ 校の小学校、これは平成27年、今年度、ことしの5月、1年生は今平林、砂山であれば26人、そ れから2年生は27人、2つの学校合わせてですよね。それから、3年生だと37人、4年だと22、 5年、26、6年、27ということで、この答申書の基準といいますか、一定の方向から見るとどうし ても2学級編制というのが非常に統合しても無理という数字が出るものですから、この辺ちょっと今 後どういうふうに変わるのかな。特にこれからいつか、平成22年の数字で5年間の推移についても 私一般質問でお話ししたと思うのですけれども、非常に児童数が減っていると。大体この神林の例で いくと、これまでの5年間で大体20%くらい減っているというような状況なのです。これは、全市 的な傾向でもあるのですけれども、そういったことからいくと答申はいただきました。しかし、この 答申に沿ったのは、1学年2学級というのはとても当てはまらないので、そのほかにもあったように 教育的配慮といいますか、そういったことをやっていかなければならないような様子なものですから 今のような聞き方をするわけです。非常に難しい点だと思いますので、教育委員会は今の満1歳児以 上の子供のそれぞれの入学予定児童数というのはわかるか思うので、その辺ひとつ情報をしっかりと 開示しながら理解を得るような方向をとらないと、これ大変難しい問題になるなというふうに思って おります。   そういったことで、これから非常にどの学校も難しいということもあるのですけれども、この人 数あるいは学校数で神林によく似たのが旧朝日村というのですか、朝日地区の学校、ここも現在で5 カ校、児童数は1年から6年まで合わせて400人前後と、両方とも同じような傾向を持ったところ があると。そうすると、この2つの地区の学校統廃合というのは、同じような比重で考えていかなけ ればならない事態が起きるのではないかというふうに予想するのですが、その辺のところについては まだ検討はされていないと思うのだけれども、教育長の答申をもらっての感じ方としてコメントがあ ったらお伺いします。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 答申の中では、このような記載がされております。1学年2学級の通常学 級、12学級を目安とする。なお、1学年2学級が実現できない場合でも1学級20人以上となること が望ましいと、このように記されております。地域性、それからそこの持っているいろんなものを勘 案しながら、このことを大事にしながら進めていく必要があるであろうと。ですから、一律的に全て の村上市、12学級以上の学校を編制した小学校の場合、統合を進めていくことについては今後なお 十分に検討し、それに対応していく必要があると、このように考えております。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) この答申あるいはこれからの教育行政、今年度の最初から改正地教行法、 いわゆる地方行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律というのが施行されて、教育委 員会の教育長の立場あるいは教育委員会と行政の立場でいろいろ変わりが出てきたのですけれども、 そういった中で総合教育会議、それから教育に関する大綱ということで、市長の役割といいますか、 権限といいますか、そういったの非常に大きくなってきたのだと言われています。特に総合教育会議 というのは、現在の教育問題についての検討を市長が招集して行う会議と、また大綱は市長が策定す るというような方向に変わったわけなのですけれども、市長として今回出された整備検討委員会の答 申、この方向あるいは考え方といいますか、そういったことを私は大事にしてもらいたいと思うので すけれども、市長としてどのように受けとめられているか、お伺いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ただいまお話しになりましたとおり、現在総合教育会議という形で私が 主催をしながら進める形になっております。教育長の身分につきましては、経過措置期間中というこ とになるわけでありますけれども、いずれにしましても大きく〔質問終了時間10分前の予告ブザー あり〕教育委員会を取り巻く、それを含めた教育の環境そのものに対する法律の改正が行われて、そ の意識づけがはっきりしているというわけでありますので、この今回いただきました答申につきまし ては、非常に大切に重く受けとめさせていただきたいと思っております。それを踏まえた上で、昨年 暮れからいろいろな形で保育園の統廃合の問題、それに関係する小中学校、小学校の統廃合の問題、 これについても各地区で説明をする際に言及をしてきております。そのスタンスは、今も変わらない わけでありますが、この答申を踏まえてそれをしっかりと尊重しながら、一刻も早くそのことを求め られていることの到達点を見出すように頑張っていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) さっきの教育長の答弁の中で、この答申後の整備計画等を検討する体制と して、3月末に委員の皆さんにというような表現があったと思うのですが、私の聞き違いですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 3月末に議員の皆様に、この教育委員会の整備計画方針について説明でき る機会を設けさせていただいて、説明させてもらえるようにしたいというふうに考えています。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) その委員というのがちょっと私わからないのですけれども……           〔「議員」と呼ぶ者あり〕 〇18番(滝沢武司君) 議員。私委員と聞いたものだから、答申を受けたときその委員会解散なの だしなと思ったので、済みませんでした。私の間違いです。   そういったことで、これから村上市の現状をしっかりと捉えて、学校の編制がいろいろ変わって いくということについては、ぜひしっかりと地域の皆さん方の理解を得ながら、また本当に喜んで計 画に沿うような形になるようにぜひ頑張ってもらいたいというふうに思います。   2番目の病児保育施設の建設計画についてですが、これは病園児とそれから病児とこの2つに分 けたのは、この対象になる子供が保育園の子供と学校の子供と2つにまたがっている。しかも、保育 園の子供たちは福祉課あるいは保健医療課が恐らく担当する、それから学校の子供については教育委 員会と、2つに年齢が分かれると制度がいろいろ変わってくるのだろうというふうに思って2つに分 けたのですけれども、病園児の場合、これは保育園に入園している子供が対象というふうに理解すれ ばいいのですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) まず、前提として保育事業でありますので、所管としては福祉、保育園施設 になります、でき上がるのが。それで医療をまず受診をしていただきまして、ぐあい悪い子がいるわ けでありますから、そのぐあいが悪くなったときに医療機関で受診をしてもらって、それが例えば今 保育園に行っている子供たちが医療機関に受診をしたときに、それを診断に基づいて預かる部分が病 児保育施設というふうに捉えていただければいいのですけれども、それと同時に児童の場合であって も同様の扱いになるということで運営をしたいというふうに考えているところであります。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) 保育園に上がっている子供だけがということになると、非常にせつない部 分があるいは出てくるのかもしれないと思うのです、今の…… 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 済みません。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕お答えに足りない部 分がありましたので。どなたでも保育園に入っているから、入っていないからという、そういう区分 けはございません。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) わかりました。このことについては、これから建設をしていく中で、議会 にもいろいろな情報を示してくれるのだと思いますので、ぜひしっかりした、本当に狙いどおりの施 設、そしてその運営ができるように期待をしたいと思っております。   私の一般質問にかかわってもまだあるのですけれども、ちょっと時間の関係ありますので、この 何年間のこの第1回の定例会のときに、当年度説明員の中で勇退される方に勇退されるに当たっての コメントということをお願いして、これは佐藤議員がずっと3年間ですか、やってきたのですけれど も、今回一般質問に佐藤議員が立っておりませんので、私がピンチヒッター的にそれを受け継いでや るのですけれども、俺のときはやらなかったのだとちょっと不公平があると悪いのでお願いをするわ けですけれども、今年度3名の方が勇退されるということをお聞きしました。そこで順番は私ちょっ とわからないのですけれども、佐藤自治振興課長から一言お願いをしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(佐藤勝則君) 議員の皆様には大変お世話になりまして、ありがとうございました。 私は、村上市役所に昭和55年に奉職いたしまして、36年間務めてまいりました。この事業におきま しては、退職前2年間、市民課長、自治振興課長として議員の皆様にご指導いただき、本当にありが とうございました。大変ありがとうございました。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) ありがとうございました。   米山会計管理者もそうですね。 〇議長(三田敏秋君) 会計管理者。 〇会計管理者(米山 聡君) 会計課の米山でございます。私は、荒川町役場職員として、そして合 併後は村上市職員として36年間お世話になりました。常に本会議及び委員会には、緊張感を持って 出席させていただきました。議員の皆様方とは、最後の2年間のおつき合いでありましたけれども、 大変お世話になりました。また、佐藤重陽議員とは監査事務局として、そして本年度は逆に監査を受 ける立場としてお世話になりました。退職後は、一市民として市勢発展のために何か手伝いをするこ とがあればと思っております。大変お世話になりました。ありがとうございました。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。 〇18番(滝沢武司君) それでは、板垣消防長、お願いします。 〇消防長(板垣恵一君) 私も昭和49年、私高校を卒業して採用されまして、42年間お世話になり ました。最後の2年間は、なかなか経験のできない消防本部というところで勤務させていただきまし た。そこで思うことは、消防職員は市民の安心、安全を守るという目的意識が非常に高くて、職業意 識も非常に高い職場でございました。私もそういう職場早く経験すればよかったのかなと思っており ます。長い間本当にありがとうございました。 〇議長(三田敏秋君) 滝沢武司君。〔質問時間終了のブザーあり〕 〇18番(滝沢武司君) 時間が来たのですが、ちょっとお許しをいただければと思います。   私ごとで大変恐縮なのですけれども、今の3人の皆さん方と一緒に今回58年間の公務員として の仕事をやめようということを予定しております。3人の皆さん方と一緒に今後村上市の本当に発展 と反映のために頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。   若干延びまして申しわけありませんでした。私の一般質問を終わります。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで滝沢武司君の一般質問を終わります。   午後2時5分まで休憩といたします。           午後 1時52分  休 憩                                                        午後 2時05分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              教育長の発言 〇議長(三田敏秋君) ここで教育長から発言を求められておりますので、これを許します。   教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 先ほど滝沢議員からご質問があった県の小中学校学級編制基準についての お話でありますが、学級編制基準は先ほど述べたとおりであります。滝沢議員がお話しされたのは、 教職員配当数の算定基準学級数で、県が独自に行っているものであります。これによりますと、1、 2年生は32人以下学級編制が可能となる人的配置を行う。少人数学級パイロット事業として、3、 4、5、6年で35人学級編制が行われるように人的配置を行うと、このような形であります。ただ し、3年、4年、5年、6年の35人学級編制で下限は25人となっております。だから36人で2ク ラスにできるかと、そうはできません。75人から80人の対象でなければこれに該当することができ ません。当村上市は、75人から80人の学年の数があるところは少のうございますので、この恩恵に あずかることはほとんどないと、このような状態であります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) ご了承ください。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、4番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子さん。(拍手)           〔4番 鈴木いせ子君登壇〕 〇4番(鈴木いせ子君) 鷲ヶ巣会の鈴木いせ子です。一般質問をさせていただきます。大きな声で 言います。   私の質問は、2項目についてであります。1項目めは、ふるさと納税についてであります。自分 が生まれ育ったふるさとに貢献したい、自分とかかわりが深い地域を応援したいという気持ちを実現 する制度がふるさと納税制度であります。他市町村と比べて、お礼品贈呈のスタート時期は遅かった ようにも思われますが、順調に進み、予想を上回る寄附実績の報告がありました。今後の取り組みと 実態についてお伺いいたします。   @、本年1月末現在のふるさと納税の金額は幾らになりましたでしょうか。A、村上市に寄附を していただいた方がお住まいの都道府県別で、寄附金額のベストファイブはどこでしょうか。B、本 市の寄附金に対してのお礼品のベストファイブは何でしょうか。C、寄附金の申し込み方法は、イン ターネット、郵送、ファクスのいずれが多いでしょうか。D、平成28年度当初予算では、ふるさと 納税寄附金の予算額を1億円として上げました。目標金額を平成27年度当初予算に比較して、大幅 に上げた根拠は何でしょうか。E、今後の取り組みはどのように考えているのか、お伺いいたします。   2項目め、高南学校給食共同調理場の今後について伺います。村上市立小・中学校の望ましい教 育環境について、平成28年1月26日付で同整備検討委員会から教育委員会委員長に対し答申があ りました。答申の基本方針として、小規模校のメリット・デメリットの検証を踏まえ、ある程度の規 模を持った学校にすることが必要である、望ましい学校規模として、学級数についてはクラスがえが できる1学年2学級以上、学級人数は1学級20人以上が望ましいとありました。答申を受け、今で きることから取り組まねばならないと思いますが、今年度耐震補強工事を行っているところではあり ますが、老朽化が進む高南学校給食共同調理場の今後についてどのようにお考えか、伺います。   どうぞよろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、鈴木議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、ふるさと納税についての1点目、本年1月末現在のふるさと納税の金額につ いてのお尋ねでございますが、本年1月31日現在で寄附件数で3,913件、金額で7,636万4,102円 であります。   次に、2点目、寄附していただいた方がお住まいの都道府県別で、寄附金額のベストファイブは どこかとのお尋ねについてでございますが、第1位が東京都で、件数で1,083件、金額で2,241万 5,000円、第2位が新潟県で475件、955万9,000円、第3位が神奈川県で467件、938万3,000円、 第4位が埼玉県で256件、467万2円、第5位が愛知県で189件、433万3,000円となっておりま す。   次に、3点目、寄附金に対するお礼品のベストファイブは何かとのお尋ねについてでございます が、種類別で第1位が鮭で、第2位が地酒、第3位が村上牛、第4位が米、そして第5位がベーコ ン・ソーセージとなっております。   次に、4点目、寄附の申込方法は、インターネット、郵送、ファクスのいずれが多いかとのお尋 ねについてでございますが、本市のふるさと納税に関します情報につきましては、民間の「ふるさと チョイス」のホームページサイトで紹介しており、先ほどの1月末日現在の寄附件数であります 3,913件のうち、約93%に当たります3,749件が当サイトを活用しての申し込みとなっております。   次に、5点目、平成28年度当初予算では、ふるさと納税寄附金の予算額を1億円としているが、 目標金額を平成27年度当初予算と比較して大幅に上げた根拠は何かとのお尋ねについてでございま すが、本年度の当初予算につきましては、500万円を計上させていただき、以降寄附の実績を見なが ら昨年の第4回定例会までの間に合計額で7,500万円までの追加補正をさせていただきました。来 年度につきましては、先ほど答弁をさせていただきましたとおり、予想を上回るご寄附をいただき、 本市の物産品の持つ全国に誇れる魅力を再認識させていただきましたので、本年度の実績を勘案して 1億円の当初予算計上とさせていただきました。   次に、6点目、今後の取り組みはどのように考えているかとのお尋ねについてでございますが、 今後はさらに大勢の皆様から応援していただけるよう、返礼品の内容の充実とPRに力を入れてまい ります。内容の充実につきましては、瀬波温泉への宿泊なども返礼品に加えてほしいとの要望が出て きておりますので、その方策なども含めて検討してまいりたいと考えております。PRにつきまして は、本市物産の魅力をより発信できる返礼品カタログの作成を進めてまいります。また、東京日本橋 で「ふるさと納税フェア」を開催するとともに、私自身も東京、関西の県人会などでのPRを行い、 本市物産の認知度向上に取り組んでまいります。   次に、2項目め、高南学校給食共同調理場の今後については、教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) それでは、鈴木議員の2項目め、高南学校給食共同調理場の今後について、 村上市立小・中学校の望ましい教育環境整備検討委員会の答申を受け、老朽化が進む中でどのように 考えているかとのお尋ねについてでございますが、高南学校給食共同調理場は昭和54年建設で37 年経過しており、これまで施設、設備改修等を実施しながら、安全・安心な給食調理業務を行ってま いりました。今年度は、調理員等の安全と健康面を考慮して、耐震化工事と冷房設備設置工事を11 月末までに終了しております。今後につきましては、朝日地区内にあります塩野町学校給食共同調理 場と統合して、新たに朝日地区学校給食共同調理場、仮称であります、として新築することとしてお ります。なお、事業実施時期等につきましては、総合的に検討した上で村上市第2次総合計画に登載 して進めてまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) ふるさと納税についてお伺いいたします。   ふるさと納税のできる金額と特典について、改めてお伺いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 今やっております返礼品を返すやり方のものですと、1万円以上の 寄附ということでやっております。 〇4番(鈴木いせ子君) 所得に対して幾らとか、上限とかそういうのありますよね。めくらめっぽ うにふるさと納税できるわけではないですよね。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 寄附は、幾らでもできると思うのです。所得の税の控除というので すか…… 〇4番(鈴木いせ子君) 税の控除だけど、1人が100万も200万もできるわけじゃないでしょう。 〇政策推進課長(渡辺正信君) いや、100万したケースもありました。 〇4番(鈴木いせ子君) その人は、いっぱいとっている人ですよね。自分の所得の何%となってい ますよね。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 寄附については、特に制限というのはないと。 〇4番(鈴木いせ子君) 控除できる金額というのは、決まっているでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木議員、寄附は幾らでもできるのだけれども、所得の控除額ということを 聞きたいのですか。 〇4番(鈴木いせ子君) そうです。 〇議長(三田敏秋君) 税務課長。 〇税務課長(加藤良成君) 最低限、例えば3万円寄附したすれば、2,000円を控除したその額が控 除の税から控除の対象になります。ただ、それらのものについては、いろいろと所得の低い方は、例 えば3万円から2,000円引くと2万8,000円ですけれども、それが所得に応じて2万8,000円控除 になるか、あるいは2万円になるかというようなことで、若干それらは違ってきます。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私は、寄附には限度があるのかなというようなことをちょこっと読んだも ので、では幾らしてもいいのですね。 〇議長(三田敏秋君) 税務課長。 〇税務課長(加藤良成君) 寄附は、幾らでもしてもいいですけれども、その中で所得税とか住民税 の控除額が全部ではないと。先ほど言いましたようにそれぞれ違ってくるという、こういうことにな ります。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私も朝日のふるさと会というのが昨年の4月にあって、ちょっと私はそこ で皆さんにお伝えするのが間違ったなと思ったものですから、再度聞きました。ありがとうございま す。   お礼品の1番が鮭で、2番が地酒で、3番が村上牛となっておりましたが、これはやっぱり返礼 品の内容から言うと、寄附金額は5万円以上10万円というクラスが一番多かったのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 返礼品を伴います寄附について多いのは、やはり1万円が圧倒的に 多くて、これが2,045件で全体の52%ぐらいです。次に多いのが2万円で、1,361件で約35%とい うことです。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そうすると、この同じ鮭でも返礼品の金額は下がっているというというこ となのですね。はい、わかりました。   岩船米の私は、売り上げがトップになるのでないかという期待を持ってこの金額を見ていました が、実際には村上の鮭の半分しか岩船米の売り上げはなかったようですが、なぜ岩船米は選ばれなか ったのでしょう。感想。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) この場合は、やっぱり新米がよく出ていたのです。新米の時期に米 の申し込みが非常に多くありました。ただ、1年通すとやはり魚の鮭、それから飲む酒のほうが強か ったのかなというのが感想です。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 返礼品は、その場限りではなく、村上の産物をPRする最高の機会である と思うのですが、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおり、やっぱりこれだけ3,900を超える皆様方のところ に返礼品をお届けすることは、具体的に結果としてできたということの意義というのは非常に大きい なというふうに考えています。これまで取り組みを初めてから、ずっと比較的間断なくこういう形の 返礼品をお届けするという寄附をいただいているわけでありますので、通年ベースで非常に村上をP R、村上をその土地にまでお届けできるというようなことでは有効な手段だな、手法だなというふう に考えております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私は、農業委員もやっておりまして、岩船米にこだわるのでございますが、 岩船米は新聞報道もきのう、おとといとしていますが、特Aを何年も続けておりますし、味について はきのうもテレビに出ていましたけれども、1番はやはり魚沼米で、4、5番に佐渡のコシヒカリが 載っていたようでございますが、私は今回の返礼品を最初から思っていたのですが、米の返礼品は特 別栽培米と棚田米が載っていまして、一般のコシヒカリはなかったですよね。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 今議員おっしゃるとおり、返礼品のお米については特別栽培米とそ れから棚田米コシヒカリと、あと餅とセットになったものというふうなものがございました。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 私は、もっと岩船米、今作付も減反がいっぱいなっていますし、もっと岩 船米の棚田米という限定した岩船米でなく、普通の岩船米の1キロ、5キロ、10キロぐらいの返礼 品があってもいいように思うのですが、新しいカタログの中ではそれを考えてはもらえないでしょう か。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) ふるさと納税の返礼品については、越後村上物産会の加盟店のほう に物産のほう、どういうようなふるさと納税ができるかということで募集をしまして、その中にお米 については特別栽培米とあと棚田米ということだったのですけれども、議員言われるように岩船産コ シヒカリ、こういったものについても次回は返礼できるように農協等と相談させていただきたいと思 います。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) やはり岩船米、鮭も酒も大事ですけれども、やはり岩船米の宣伝、第1次 産業である岩船米の宣伝をぜひこの返礼品にもっとあってもいいと思って見ましたものですから、棚 田米と特別栽培米であれば、もしいっぱい来たときに対応は大丈夫と思ってここに載せたのでしょう か。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) その提供している業者さんのほうで、多く来ても大丈夫だというこ とで返礼品に載せたというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) やはりこれからは、新しいパンフレットの中で、ぜひ一般コシの1キロか らありますので、1キロ、5キロ、10キロの返礼品に入れていただいて、そしてそれが1回食べた らおいしかったからまたくれ、またくれという、そこに結びつくふるさと納税であってほしいなとい うことを一番に感じたものですから、ぜひ農林水産課長さんも頑張ってこの岩船米を入れてもらうよ うに助言していただければありがたいと思いますが、どう思いますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) おっしゃるとおりなのだろうというふうに思っております。今課長申し上げ ましたとおり、越後村上物産会のほうでそのメニューをチョイスしていただいて、手挙げ方式で応募 があった皆さんが自分のところの体力でこれオーケーだよという形で今カタログつくっていますので、 そういう中にそういう意向も含めて少しお話をさせていただきたいと思います。継続的に私たちが、 我々が誇るお米が一般流通の形に近い状態で返礼品ということで出ていくというのは非常にありがた いなというふうに思います。ただ、供給と需要のバランス、これをしっかり見きわめながらというこ とで、都会のほうに行きますと、お米が非常に返礼品として好評で、逆に言うと地元の小売業者さん がお米が売れなくて困っているというような新聞報道もされているぐらいのところがありますので、 いずれにしましてもおいしいものはしっかりと評価をされますので、その辺のところを踏まえて今後 の返礼品のカタログの構成についても考えていきたいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) ぜひお願いしたいと思います。岩船米いっぱい売れるように期待しており ます。   それでもう一つなのですが、ふるさと納税には市長にお任せというのが多いそうです。要は、先 回の一般質問の答えにもありましたようですが、ふるさと納税でまず市長にお任せというコーナーを、 私の発想なのですけれども、例えばふるさとに山にカブを植えて、そしてそのカブとり体験とか、そ れから荒廃地にワラビを植えてワラビとり体験とか、そしてまた秋野菜、春野菜を植えてとか、そう いうのを項目、やはりふるさと納税というのはどこかと違ってねばないし、どこかと同じでは競争に なりますけれども、独自のものを打ち立てていけばいいかなと思って、市長お任せのところでもいい し、そういうふるさとの、そして自分がとりに来て体験して、まず年老いた父母がいればそれを面倒 見たりとか、そういう一旦ふるさとに帰ってくるというような目的の項目は、面倒であるけれども、 ふるさとを知るためにいいのではないかと思うのですが、新しい企画としては考えられないものでし ょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常にいい発想だとふうに、今お話をお聞きしていて思いました。幾つかこ れまでもそういうメニューは、別な形で提供しているのですけれども、みずからが応援をしたい、村 上を応援したいということで寄附をお申し出された方の返礼品の中に村上を体験できるメニューがあ るというのは非常にいいかなと思いますので、それこそ今後いろいろなニーズがある中で、いろいろ なメニューを展開していこうねという話を今しているものですから、そういう中で少し企画として提 案をさせていただきたいと思います。ただ、いずれにしましても村上の魅力に対して、村上に対して 応援をしたいという寄附をいただいておりますので、そんな形に応えられるようなものをこれからも しっかり企画をしていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) あと企業でいっぱい、やはりこの村上市からは都会に行って成功している 人がいっぱいいると思うのですけれども、それの会社としての寄附というのも、そういうのもいいの でしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 今現在は個人ということで。ただ、企業という部分については、今 いろいろな報道はされていますけれども、まだ企業としての受け入れということは今現在はやってお りません。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) どこかはやっていました。なぜ言うかというと、企業としての献金もこれ からあればいいなと思って、そうすれば例えば瀬波温泉の券を100人分をやるとか、例えば〆張鶴 1日に1本ずつ、365本やるとか、飛び抜けた考えで大きなものがPRできるなと思ったのですけれ ども、今個人年金であればそれは無理だと思いますけれども、そしてこの納税金額も今以上に上がっ ていくのではないかなというふうに、私なりの発想ですけれども、いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私が知り得る情報の範囲になると思うのですけれども、企業版ふるさと納税 という仕組みについても、新しい年度に創設をしようというふうな動きがあるかと思います。ただ、 そのときに企業というのは大きな財力をお持ちの企業さんもいらっしゃいますので、そのうちそれが 通常のベースで言うところの2,000円控除後の減税対象額ということになりますと、これが莫大な 経費、体力あればできるわけですよね。そうしたときに、その部分が法人としての税控除の対象にな るということになると、非常に多分税収ってどおんと落ちると思います。その辺の仕組みづくりをさ れているのではないでしょうか。いずれにしましても、そういう形で応援していただけるという気持 ちに対しては、村上市としてしっかりとお答えをしていくというスタンスは変わりありませんので、 制度が新しく創設された場合につきましても、しっかりと対応していきたいというふうに思っており ます。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 新しいパンフレット、この古いのはちょっとダサいですよね。これちょっ と都会的でない。ダサいような気がするのですけれども、これをいつごろ何かリニューアルするよう な考えはないのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) お礼品カタログについては、商工観光課の職員が一生懸命つくった のですけれども、来年度は6月をめどに業者さんのほうに企画とか紙面構成とか一部写真についても 委託するような形で、非常に村上物産の魅力をお伝えできるようなカタログにしていきたいというふ うに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) そのときは、村上物産会でしょうか、その方たちにお願いするまで、その 方たちの意見を28社でしたか、加入していまして、たくさんの方が加入していると思うのですが、 ぜひまた村上市の本当の産物というかそういうもの、そして村上市でしかできないものを入れて検討 していただければ幸いと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 議員おっしゃるようなカタログができますように、物産会の人とも 十分話しさせていただきたいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) では、よろしくお願いします。   それと、配る場所ですよね。もっとインターネットなんかでも申し込みあるのかなと思ったら少 なかったのですが、いろんな方法をもっと広げて、たくさん集まるようにしていただければありがた いなと思います。   続きまして、高南学校給食共同調理場について学校教育課長さんにお伺いしますが、今の答弁で すと朝日と塩野町を合併して新築するのを総合計画の第2次で計画中という返事でしたが、第2次と いうのはいつから始まるのですか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 来年度計画の見直しというか、新第2次の計画が策定されますので、 そのところで計画していきたいということであります。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) 来年度計画にそれはのるということですか。来年度計画案にのるというこ とですか。はっきり。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 全体の総合計画が来年度見直しということなので、この学校給食共 同調理場を来年から建設というのではありません。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) なぜしつこく言うかといいますと、教育長さんも現場を見にいらっしゃい ました。あのような状態です。そして、なぜあのくらい老朽化している調理場を耐震措置するのだと 私も何回も言ったのですが、それは建てるまでの間あるから、その間の期間を危険であると悪いから 耐震するのだというふうな返事だったのですが、いっときもあれはごらんになって急ぐ建物だと思い ますが、教育長さんのお考えをお伺いします。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 確かに私も見させていただきましたし、総務文教常任委員会の方々もあそ こ視察されて、小杉議員のほうからも指摘された内容であります。耐震化工事、最低限の耐震化工事 はされておりますし、衛生面についても対応させていただいております。それから、健康面について も冷房施設をつけるというような形で、当面の形としてこれはきちっとした対応を進めて行ていると、 安全な形で調理員が給食調理の業務できるような体制にはなっていると、このように認識しておりま す。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) ぜひその当時はすぐ市長さんも見に来まして、そして前市長さんも見に来 まして、これは大変だ、早く建てねばねというようなことで急ぐようだったのですけれども、ちょっ とこの1年間に何も動きがなかったなと私も心配したものですから再度質問させていただきました。 学校統合とあわせて、調理場は老朽化していますので、ぜひ早く来年度計画に入れて、第2次計画に 入れていただけますようにお願いしたいと思います。大丈夫でしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(圓山文堯君) 先ほど課長が述べましたように、村上市の第2次総合計画の中にしっかり と盛り込んで年次的計画を進めてまいりたいと、このように考えております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇4番(鈴木いせ子君) それでは、これで私の一般質問を終わります。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後2時50分まで休憩といたします。           午後 2時39分  休 憩                                                        午後 2時50分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、8番、小杉和也君の一般質問を許します。   小杉和也君。(拍手)           〔8番 小杉和也君登壇〕 〇8番(小杉和也君) 議長のお許しをいただきましたので、一般質問させていただきます。   私の質問は、4項目ございます。1項目めは、医療・福祉の充実についてであります。1点目は、 高齢化が進み、介護の必要性が増す中、高齢者が住みなれた土地で安心して暮らせることは大変重要 な課題です。1月28日、在宅医療の充実策を検討する村上地域在宅医療推進委員会が開かれ、村上 在宅医療推進センターが設置されることになりましたが、今後どのように進めていくのかをお伺いい たします。   2点目は、子供の病気は働く保護者にとって大きな問題であり、病気や病気の回復期にある子供 の一時預かりを行うことで、保護者が仕事を休まなくてもよくなる病児・病後児保育施設は、子育て 支援の一環として大変有効で喜ばれる施設です。市では、県立坂町病院の敷地を借り、病児・病後児 保育施設の平成29年4月開設を目指すと発表しましたが、今後どのように進めていくのかをお伺い いたします。   2項目めは、新しい産業の創出についてであります。1点目は、村上市と市内に店舗のある金融 機関で、市内で起業する個人や事業者を支援する連携協定を結びましたが、この取り組みは村上市の 総合戦略に登載された「金融機関との連携による新型創業支援制度」であり、チャレンジ精神を応援 してUターンにもつながるのではないかと期待される制度です。PRも含めて今後はどのように進め ていくのかをお伺いします。   2点目は、農作物に被害を及ぼすイノシシなどの鳥獣がふえる可能性があり、被害を食いとめる ことが先決ですが、近年ではジビエ料理として人気が高いので、鳥獣被害対策や地域活性化のため、 これらを解体処理する施設もつくる必要が出てくるのではないかと思いますし、腎臓病などでたんぱ く質を制限されている方が食べることが多い「低たんぱく米」の製造など、こういった新しい産業の 創業支援や研究も必要かと思いますが、市ではどのように考えているのかをお伺いいたします。   3項目めは、公共施設整備についてであります。1点目は、公共施設の老朽化が目立ち始めてき ましたが、今後の整備はどのように進めようと考えているのかをお伺いいたします。   2点目に、老朽化が進み、市民の懸案事項であった旧村上市民会館の解体のための測量設計予算 が計上されていましたが、今後はどのように進めていくのかをお伺いいたします。   4項目めは、電力入札についてであります。法律改正により、2016年、平成28年4月から一 般家庭へ向けた電力小売が自由化されます。平成25年第4回定例会で、2005年、平成17年以降は 50キロワット以上の契約ならば、新電力(特定規模電気事業者)と契約できるので、経費削減のた めに村上市でも検討してみてはどうですかと質問しました。電気料金の削減を検討する家庭もふえる と予想されることから、公金で支払う電気料金削減のために電力入札の導入を検討してはどうかとい うことをお伺いいたします。   以上、4項目の質問ですので、よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、小杉議員の4項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、医療・福祉の充実についての1点目、村上在宅医療推進センターが設置され ることとなったが、今後どのように進めていくのかとのお尋ねについてでございますが、在宅医療推 進センターは県の要請により、県医師会及び郡市医師会が在宅医療の拠点として整備するもので、1 月28日、「村上在宅医療推進センター」が医師会館に設置されました。同センターの機能といたし ましては、在宅医療と介護の連携についての相談窓口、地域課題に対する対策の検討と関係機関の調 整、患者・家族支援のための他職種連携のネットワーク化・仕組みづくり、医療とケア関係者の人材 育成の研修会等の開催、住民及び関係者への啓発などを行います。   また、市との関係につきましては、同センターは医師会、県、他市町村等広域的な調整を行い、 市民や医療機関からの個別ケースの調整につきましては、「地域包括支援センター」が行うこととい たしております。   なお、在宅医療推進センターの平成28年度事業といたしましては、在宅医療推進のための講演 会や研修会の開催、ICTの導入などが予定されております。   次に、2点目、県立坂町病院での病児・病後児施設の開設は、今後どのように進めていくのかと のお尋ねについてでございますが、先ほどの滝沢議員のご質問でもお答えいたしましたとおり、病児 保育事業につきましては、県立坂町病院敷地の一部を借用して、病児保育施設を来年度中に建設し、 平成29年4月開設に向けての事業を進めていく計画であります。今後は、4月に建設用地を確定す るための用地測量を行い、建設用地確定後、県へ借用申請を行います。その後、基本設計及び実施設 計業務を行い、10月から翌年2月にかけて建設工事を行う予定であります。現段階では、利用定員 4人、建築面積は約110平方メートルを想定しており、平成29年4月に供用を開始する予定で進め てまいります。なお、関川村の住民の皆様にも利用していただけるよう事務の委託の協議を進めてい るところであります。   次に、2項目め、新しい産業の創出についての1点目、金融機関との連携による新型創業支援制 度は今後どのように進めていくのかとのお尋ねについてでございますが、この制度は市内で創業しよ うとする個人や事業者が本市と協定を締結いたしました、金融機関から融資を受け、かつ1人以上雇 用され、地域の活性化に効果的な事業を行おうとする場合、創業時の初期資金の一部を交付する「村 上市雇用創出型創業チャレンジ事業交付金制度」であります。協定を締結しました金融機関の審査力 及びコンサルティング力をおかりをいたしまして、創業した事業が継続的に運営されていくことを期 待するとともに、金融機関の助言やアドバイスにより、事業を軌道に乗せながら雇用の確保を狙い、 連携して創業支援を進めていくものであります。PRには、市報や市のホームページでお知らせする ほか、リーフレットを作成し、市役所、各支所及び協定を締結した金融機関等に設置するほか、村上 商工会議所、4商工会の会報等への掲載を依頼して周知を図ってまいります。   次に、2点目、農作物被害を及ぼすイノシシなどの対策として、ジビエ料理で地域活性化のため に解体処理施設をつくったり、たんぱく質を制限されている方が食べることが多い「低たんぱく米」 の製造などで新しい産業の創業支援や研究が必要ではないかとのお尋ねについてでございますが、近 年市内でもイノシシが出没しているとの情報が寄せられているところであります。来年度から被害防 止を図るため、村上市鳥獣被害防止計画にイノシシ及びニホンジカを対象鳥獣に加え、山間部におけ る水田での畦畔破損などの被害や畑作物の被害防止を図ることとし、被害防止対策を第一として考え ているところでありますので、解体処理施設整備による鳥獣被害防止及び地域活性化につきましては、 現在考えていないところであります。また、低たんぱく米の取り組みにつきましては、特有の品種を 作付する場合と食品加工として製造する方法など、十分な情報の収集が必要と考えているところであ ります。本市は、良質な岩船米の産地として知られ、主食用米を中心に水田活用を行っておりますが、 今後の米情勢を考えますと、競争力のある産地づくりには新たな切り口に創意工夫を生かして取り組 むことも必要と考えておりますので、本市の産物の魅力向上等を考慮しながら、農林水産業全体で成 長産業化に取り組んでまいります。   次に、3項目め、公共施設整備についての1点目、今後の整備はどのように進めようと考えてい るかとのお尋ねについてでございますが、公共施設の整備につきましては、各施設の管理計画に基づ き行っております。今後の管理につきましては、先行している各施設の個別計画に加え、本年9月完 成予定の「公共施設等総合管理計画」により、長期的な視点をもって更新・統廃合・長寿命化をより 一層推進してまいります。   次に、2点目、旧村上市民会館の解体のための測量設計予算が計上されているが、今後はどのよ うに進めていくのかとのお尋ねについてでございますが、旧村上市民会館の体育館部分につきまして は、現在、「日本海スケートパーク」として利用されておりますが、ご指摘のとおりかなり老朽化が 進んでおります。この施設は、ソチ冬季オリンピック銀メダリストの平野歩夢選手が育ったところで もあり、市といたしましては老朽化している現在の施設は解体し、新たにジュニアの育成も含めたス ケートボードのメモリアルパークとして整備を検討しております。今後スケートボードが東京オリン ピックでの種目となる可能性があることから、本市がスケートボードのメッカとなり、平野歩夢君に 続くオリンピック選手が育つ施設となるよう関係団体の皆様と協議をいたしているところであります。   次に、4項目め、電力入札について、公金で支払う電気料金削減のために電力入札の導入を検討 してはどうかとのお尋ねについてでございますが、電力供給契約につきましては、現在来年度の早い 時期に既存の電力会社のほかに、特定規模電気事業者、新電力を含めた入札を行うことでその準備を 進めているところであります。対象施設につきましては、導入効果が大きく期待できる施設といたし まして、小中学校やスポーツ施設、庁舎等としておりますが、指定管理者において管理している施設 を含め、高圧電力の契約を行っている他の公共施設につきましても、順次導入を検討してまいります。 さらに、本年4月から50キロワット未満の低圧電力の契約が自由化になりますので、該当する他の 公共施設につきましても検討を重ねてまいります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) では、再質問いたします。   村上在宅医療推進センターが設置されることになりましたけれども、1月に設置されたわけです けれども、今までいろんな形で積み上げてきていると思うのです、打ち合わせを含めて。その辺の経 緯について課長にお伺いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) それでは、平成25年から在宅医療連絡協議会、これ3回ほどやっ ておりますし、そのほか他職種の研修、これが1回、それから平成26年度在宅医療連絡協議会、こ れ4回ほどやっております。そのほか連携の研修会が2回、フォーラムが1回と、それから平成27 年度でありますけれども、在宅医療連絡協議会、これが1回、事務局の打ち合わせが4回ほどやって おります。そのほか他職種の連携研修会、それから普及啓発の講演会1回をやっております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) これは、県の在宅医療推進センター整備事業によるものというような報道が あったのですけれども、国の法律でいきますと、医療介護総合確保推進法に基づいているというよう な理解でよろしいでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) そのとおりであります。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 特に報道にもありましたけれども、患者さんが医療機関と介護施設を行った り来たりする機会がケースが多いのだと。病歴とか退院歴など、複数の医療、介護施設で共有するネ ットワークシステム、トキネット、市長の答弁の中でICTの活用というのが多分こういうことだと 思うのですけれども、非常に連携を強化するということは効果が発揮できるのかなというふうに単純 に思うのですけれども、市長の考えをお伺いしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然ここに至るまでの間の件につきましては、今ほど課長から申し上げまし たとおりでありますが、それ以前から介護保険導入のころもそうだったのでありますが、診療所と病 院の連携でありますとか、やはり情報の共有を図ることによって、よりレベルの高い医療、また介護 を提供していくということを議論されていた時期がずっと続いているわけです。それを今具体的にI CTの技術もこのように発達をしてきましたので、それらを有効に活用しながら、ピンポイントの情 報を速やかにとれるような仕組みとか、そういうものをどんどん、どんどん活用しながら連携を図る ということの重要性は非常に大きいなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 調べなくても情報を一元化できるというのは、すごくいいことだと思うので すけれども、ちょっと今までいろいろな介護と医療の部分で何か壁があったような気がするのですけ れども、その辺については。情報の共有の部分です。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 特に介護と医療ということだけでなく、患者さんの個人情報の部分について の共有化というのは、なかなかやっぱりハードルが高いのだろうと思います。ですから、そのセキュ リティーを確保しながら、きちんとより患者さんの一番ベストな方法はどれかというところにようや く今回たどり着きつつあるのかなというふうに思っておりますので、市としてもしっかり取り組みを 進めたいというふうに感じております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 課長にちょっとお伺いしますけれども、これがうまく機能したイメージとい うのでしょうか、具体的な例を例えば想定して、ちょっとわかりやすく述べていただけますか。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) ICTの活用でということでもよろしいですか。今この地域におき ましては、先生方、医師不足あるいは高齢化して、実際在宅医療を行っていないお医者さんがおられ ますけれども、今在宅医療をしているお医者さんが限られた患者さんを見るしかできない状態であり ますけれども、このICTを活用することによって、例えば自宅で介護を受けながら医療も必要だと いう方については、訪問介護、そういったのを利用しまして、自宅で例えば写真を撮ってそれを添付 して先生に見ていただくと、こういうときに病院で見てもらったほうがいいでしょうかねとか、そう いったようなすぐ判断をあおげるというようなことも可能であるというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市長の答弁の中で、講演会をやっていくのだというようなことがありました けれども、この辺をやはり発信というのは大変大事だと思いますので、どういった講演会を考えてい て、どのような形で周知していくのかという部分がもし決まっていましたらよろしくお願いします。 〇議長(三田敏秋君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 3月3日に、まずICTの活用の研修会がございます。それから、 今後の市民の皆様に対して制度の周知、啓蒙活動については、まだはっきりこうやりますよというこ とは決まっておりませんけれども、今村上地域の在宅医療推進委員会がございますので、その中でい ろいろどういうふうに進めようかというような話もされていくだろうというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ほかの事例は、いろいろと引っ張ってもなかなか難しい図なのです。いろん な資料を見ても。なので、やはりさっき私がわかりやすい例でと言ったのは、本当に具体例を入れた りとか、何かその辺わかりやすいようなぜひ発信をしていただきたいということをちょっとお願いし ておきます。講演会せっかくやるので、市民の方にもわかりやすい、自分もこんなふうな形で行ける のだなと、介護のほうに。そういうこともぜひ言っていただければと思います。このセンターがうま く機能して、高齢者の方が住みなれた土地で安心して暮らせるようになれば一番いいわけですので、 市長が常々言っていることと合っているのかなと思いますけれども、その辺のところ一言お願いしま す。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 日常的に生活をしていて、きっとそんなところにしっかりとしたサービスが 届くのだよという仕組みがあるということは、実は多分大切。何か受傷したり、何か体調を崩したと きってどうすればいいのだろうというふうにすぐ思うのだろうと思います。それが例えばそのことを 訴えた先からすぐそれに対するレスポンスがあるというのが非常に重要なので、まさにそれを担うセ ンターが今できたわけでありますから、しっかりとそれをベースにして、市民の安全の確保、こうい うのを図りたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひともよろしくお願いいたします。   それと、県立坂町病院の敷地を借りて開設する施設ですけれども、予算書の中には病児保育施設 となっているのですが、一部新聞報道とかですと、病児・病後児保育施設というふうになっているの ですが、この辺のところははっきりとどうでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 仕組み的に病児保育ということなので、そういう事業名を使っているという ことでご理解をいただきたいと思います。ぐあいが悪くなった子供さん、それが例えばよくはなって いるのだけれども、ちょっと見てもらうときがあったという方もいらっしゃるわけです。事後の通院 加療みたいなのもあると思いますので、そんなのも全部含めてということなので、病児であろうが病 後児であろうが、それをまとめた形で病児保育ということでご認識をいただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 答弁の中で対象人数が4人、広さが110平方メートルということがありま したけれども、あと報道だと対象年齢が幼児から小3ぐらいというような構想だというような報道が ありましたけれども、この対象人数を4人にして広さを110にした根拠というのでしょうか。ほか の他市のこともいろいろ見てみたのですけれども、割に8人だったりとか、4のところもありますし、 その辺ばらばらなので、その辺の人数をはじき出した根拠というのでしょうか、データをもとにして いるのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) いろいろなやり方があるのだなということ、私もこれをつくるに当たりまし てはいろいろ勉強させていただきました。今実は、小3以上にも膨らんでいるところ、年齢が上がっ ているところ実はあるので、将来的にはそういうことも視野に入れながらなのでありますが、一応村 上市管内の子供たちの状況、それらを踏まえたときに4人、それをサポートできる体制を確保する看 護師と保育士の数、それらを総合的に勘案してとりあえず4人でスタートをしようというふうな形で 考えました。これが大規模な例えば大型のインフルエンザの発生とかになると、全く4人というのは 無理なのです。無理なのだけれども、まず平時の場合も含めてそういうところからスタートをさせて いきたい、それが今うちがとり得る規模だねということのまとめが4人、110平方メートルというこ とであります。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 課長に伺いますけれども、多分その辺のところ、担当課のほうからある程度 な案が上がっていたと思うのですけれども、村上市子ども・子育て支援事業計画、村上市次世代育成 支援行動計画の中に、子供が病気やけがのときの対応というのがあって、75%の方がそういう経験 があると。そのときの対応方法というのは、母親が休んだというのがやはり70%もあったというふ うなデータがあります。ただ、できれば病児・病後児保育施設等を利用したいというのは34.8%と、 そんなに高くないような私は数字の読み取り方をしたのですけれども、この辺のところも相まって4 人というような人数の想定になったのでしょうか、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 34.8%、ニーズ調査の結果であります。本当にそちらのほうの数字も割 り増したのでありますが、私どもであらかわ保育園のほうで体調不良児対応型ということで行ってお ります病児保育のほうでありますけれども、こちら大体年間に180から200の間で推移しているも のでございます。それで、4人定員で1年間通して計算しましたところ、大体利用率余りいい施設で はないとは思ってはおりまして、40%程度で私ども実は考えております。40%でそれ計算したとき に388人という数字になりますので、あらかわ保育園の数値、180から200の数字をほかの地区か らということで倍に考えさせていただいてもその中おさまるので、4人という定員でまずいけるので はないかと、そのように計算しているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市の直営ということなのだろうなと思うのですけれども、人的な配置とか、 いろいろ保育士さんとか看護師さんとかの配置も必要だというふうに調べたら書いてありましたので、 その辺のところの人的な配置とかの部分はどんなふうにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 運営そのものは、村上市がつくる保育施設、病児保育施設でありますので、 これは指定管理も当然出せます。ですから、その辺のノウハウを持っているところで、直営よりもそ っちのほうが能力あるねということになれば、当然それも視野に入れていきます。私が聞いているの は、看護師と保育士、それと事務員もいるのだっけ。事務職員2人でいいのだっけ。看護師と保育士 の配置、これ1人ずつということで、4人の定員の病児保育施設は運営が可能だということで承知を しております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ここに平成26年4月1日現在の県内の病児・病後児保育の実態がデータと してあります。公立で10、私立で23、村上のように県立病院の敷地内にできるのは初めてのケース だというふうには報道されていますけれども、他市では小児科医院に併設しているところもあるので す。県では、平成26年度から病児・病後児保育開設支援事業というのも平成26年度からやってい まして、市営で実施する場合なんかですと施設整備なんかにも補助があるということですけれども、 さっきの需要からしてそんなに村上市は需要がないのかなと思うのですけれども、なぜ、他市だと結 構私立があるのです。村上市の場合は、そういった動きとか全然なかったのでしょうか。いかがでし ょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(長 研一君) 私どもでも以前そんな形でお願いしたこと実はありましたのですけれど も、なかなか事業的に成り立つのが非常に難しいのではないかというような側面ありまして、なかな かそちらに手を挙げていただける方がおらないという、そんな事情でございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市長が板垣議員の質問のときでしたか、答弁で村上総合病院が新しくなった ときに開設もお願いしていきたいというような答弁があったのですけれども、こういったものをお願 いする上にというようなことの背景的なことというのは何でしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 県立坂町病院のやつをちょっと申し上げますと、これまで県立坂町病院活性 化協議会の中で、いろんな形で議論がありました。それであらかわ保育園を200名の定員で統合、 運営を開始するに当たって、やっぱり病児・病後児保育のフォローアップの仕組みがあるといいよね というのがありました。確かに今ニーズは30%台、今村上市が想定したのが40%台ということであ りますけれども、これは多分これからどんどん、どんどんお母さん方の、保護者の社会参画とかがこ れがあるから休まなくても行けるよねということになれば、これは伸びる可能性は非常にあると思う ので、これはしっかり検証しながら進めていこうと思っております。診療所に併設してもらうと本当 は一番いいのです。自分の主治医に近い状態。でもそこはなかなか容易でないという部分がありまし て、活性化協議会との議論を踏まえてまず県立坂町病院。今村上総合病院が移転新築という流れがあ りますので、当然そこでも同様の要するに福祉資源なので、そういうのを提供していきたいという思 いがありまして、現在その要請を行いながら、協議をこれから進めようというふうに思っているとい うところであります。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私も全く大賛成でございますので、ぜひともいろんな形でその辺のところを 村上総合病院にも新しく建つ、そこにもぜひそういった施設をお願いしていただきたいと思います。 そうしますと、荒川地区にできて、村上地区にできて、今度山北地区なんかの考え方はいかがでしょ うか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然庁内の中の議論の中にはそれもあります。村上市の医療資源というのを 捉えたときに、診療所とあとは中核病院、それと二次医療機関という形になるわけでありますから、 当然県立坂町病院、それと村上総合病院、それと徳洲会病院という形のこのネットワークというのが 非常に私自身は大切に思っておりますので、庁内の議論の中ではそれをベースに上げて今検討をさせ ていただいております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ちょっと調べてみましたら、2016年度、平成28年度ですけれども、から 厚生労働省が病院などが施設を建設、改修する費用を助成する制度を設けるというような報道があり ました。こういった流れもありますので、ぜひ今から3つの病院、中核病院のほうにも強く訴えてい ただきたいなと思っております。多分荒川ができると、では自分たちの地域はどうなるのだというよ うな形で保護者の方がいろんなそういう意見も出てくると思いますので、きちっとそういう方向性で 考えているとか、そういう発信もぜひしていただければなと思います。   それと、2月1日に金融機関と連携協定を結んだのですけれども、この連携に至るまでの経緯、 取り組みをお伺いしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 地方創生の関係で、金融機関の方からも何とか地方創生に協力した いというふうなお話がございまして、何回か打ち合わせを行ったわけなのですけれども、その中で今 回議員が質問されております村上市雇用創出型創業チャレンジ事業、こういったものを一つの金融機 関さんのほうから提案がありまして、この制度は金融機関の審査力とか、コンサルティング力とか、 市のほうにないようなものを利用できるということで、こういった制度をつくろうというふうに至っ た経緯がございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 市長の答弁の中に、起業時の初期費用の一部を支援するというのがありまし たけれども、1人雇用した場合、2人雇用した場合というのは最大の金額がついていたのですけれど も、その一部支援というのがちょっと曖昧なので、その辺のところの考え方ってどうなっているので しょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) 一部はこの創業に係るような、例えば設備を購入するとか、それか ら雇用であるとか、かなり経費はかかるかと思うのですけれども、そのうちの一部ということで、1 人雇用した場合は200万、2人雇用した人は400万ということで、創業にかかる経費の一部を負担 するというようなことでございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) その一部というのが1人だと200万まで、2人だと400万までというよう な数字のやつの一部負担というような理解なのですね。いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) そのとおりでございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) わかりました。   総合計画を見ましたら、平成31年まで目標、残念ながら5件でございました。もっと私はいっ ぱいあればいいのかなと思っては見ていたのですけれども、何かうまくいったときの、さっきもちょ っとイメージでお伺いしたので、何かこういうふうにしてうまく、こういう成功例ができるのではな いかという構想がありましたら、ちょっと商工観光課長、教えていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(建部昌文君) これからどういうふうなものが出てくるかわかりませんけれども、 村上市の持っている農林水産物とか、強みがあるものがありますので、そういったものを生かしたよ うな創業ができればなと、そして地域経済が活性化できればなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 村上らしいというようなのは、やはり農林水産が村上市は強い力を持ってい ると思いますので、そういったところへの発信というのでしょうか、やはりなかなか起業というと勇 気も要るものですし、資金も大変かもしれませんけれども、そういう熱い思いを持っている方々にぜ ひとも丁寧な情報提供、親切な対応をしていただければと思います。   イノシシのことなのですが、出没しているというようなことで、来年度項目に上げるというよう なことですけれども、もう少し具体的に農林水産課長、答弁お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 今までイノシシ、そしてニホンジカに関しては計画のほうにのせて いなくて、捕獲とかの対象外になっておりました。そこで、今市長の答弁もありましたとおり、ここ 山北地区とか朝日地区で、まだ実際被害があったという目撃といいますか、畦畔での1件被害があっ たと。そして、目撃は数件あるというようなことを聞いておりますし、また他の市町村でも非常にふ えてきているというようなことを伺いましたので、早目に手を打つべく、計画に乗せて対応策を考え ていくということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 新聞報道に南というのでしょうか、西のほうからどんどん、どんどん被害が 上がってきているようでして、イノシシ、糸魚川では「迷惑イノシシ名物に」なんていうようなこと も出ていました。それだけ数も捕獲数もすごく多いですので、どんどんその辺が昔は、江戸時代はい て、一時絶滅したというか、新潟県からは被害が出なくて、またどんどんそれが広がってきていると いうことですので、その辺のところの取り組みもしっかりと長期的に、あとこういうのは先進地と言 わないですけれども、被害の出ているところの対策、先行しているわけですから、そういったところ もきちっと先行して情報をとっていただきたいと思っております。   ジビエとかのは考えていないと言っていましたけれども、こちらは2月の11日から13日まで 福岡県で日本ジビエサミットというのがまだ第2回らしいのですが、行われたと。福岡市で全国ジビ エ祭りというのも開かれたと。こういったものも被害が出ているので何とも言えませんけれども、ま ずこういったことがだんだん流れになってくるのかなと。ジビエ料理というのでしょうか、フランス なんかではすごく有名ですし、それで石破大臣が活用は地方創生の精神だというようなことも何か述 べられているようですので、先ほどのまず金融機関との取り組みなんかのところ、この辺とうまく連 携していければいいのかなと思っております。   あと低たんぱく米の部分なのですけれども、本当にたんぱくをとれない病気をお持ちの方という のは、非常に食の部分で苦労されているなと思います。県内でもかなりこういった生産の部分は進ん でおりまして、多分新潟県がこういうのは強いのかなと、健康福祉医療のニーズに応じた新潟県産業 のイノベーションというようなことで講演会も開かれております。常に先行して、関係機関と連携を 持ちながら先を見据えた戦略というものが大変必要なのかなと思うのですけれども、市長はどんなお 考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほどのジビエ料理もそうでありますし、低たんぱく米もそうであります。 情報的には、私も承知をしておりまして、実際にできないのか〔質問終了時間10分前の予告ブザー あり〕どうかの部分について、実は軽くディスカッションさせていただきました。比較的ジビエ料理 の可能性というのは、やはり狩猟はそれこそ貴族しかできなかったのでジビエ料理そのもののグレー ドというのは非常に高いところにあるわけでありますので、そんなところの付加価値をつけていくと いうのは、実は大きな可能性はあるのかもしれません。低たんぱく米も含めてでありますけれども、 非常にその辺のクオリティーを維持していくのが難しいということも聞いておりますので、それらも 踏まえた上で村上市が取り組む可能性について、さらに研究はさせていただきたいというふうに思っ ております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひともよろしくお願いします。   ちょっと順番変えまして、新電力、電力入札についてなのですけれども、これは総務課長でしょ うか、電力の中にもいろんな形の電力の供給の仕方があるわけですけれども、中には環境配慮型の電 力を選んでいるところもあるというふうに報道されておりますが、村上市の目指す方向は、もしこう いう割合とか、そんなところまで話ししていたら教えていただけますか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 低圧電力につきましては、そういったメニューがありますが、高圧電力 については、その自由化に伴ってどれくらいの費用削減ができるかなということがまず1点あります。 ただ、その中でも民営の中で私どもの電気はこういうふうなCO2の削減のために生かされています よということであれば、その辺も考慮に入れながら入札の判断をしていきたいというふうに考えてお ります。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 小中学校とか体育館とかというような市長の答弁があったのですが、まず最 初に想定されているところはどこでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) まず、庁舎関係が5施設、それから小中学校につきましては25施設、 それからスポーツ施設として4施設というようなところ、これを優先的に導入したいと考えておりま す。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) これは、ではもう一斉にやるというような理解でよろしいですか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 一斉に行いたいと。ただ、入札の時期につきましては、4月におきまし ては国の入札が集中するものでございますので、いかに村上市の電気代を安くするかということを考 えますと、7月、8月の供用開始が適当かなというふうに考えておりますが。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 私通告書にも書きましたけれども、4月から家庭での自由化も始まりますの で、その辺のところってすごく関心が高いのかなと思いますから、ぜひともこういった部分も費用が 下がるというのは非常に市民の方の目には見えて大変喜ばしいことだと思いますし、あと今言われた ように、やはり環境配慮型というものがどのくらい導入されて、見える化なんていうふうに報道され ていましたけれども、そのCO2の削減がこれくらいできたのだというような発信もぜひともあわせ てしていただきたいと思いますが、市長いかがでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然低炭素社会を構築していく、世界規模での地球温暖化対策に努めるのが 我々の責務でありまして、環境基本計画の中でもそれをうたい上げているわけでありますから、そん なところを配慮したいというふうに思っております。また、市民の皆さんに常々どんな施策でもそう なのですけれども、こうしたおかげでこうなったよというのは非常にわかりやすいシンプルな表現の 仕方だと思いますので、そんなことにもしっかりと対応したいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ぜひともお願いいたします。   最後に、公共施設整備ですけれども、ちょっと確認なのですが、旧村上市民会館のところ、手前 のほうにありますよね。体育館と、手前のほうに、今いろんなものを置いてあるところ、あそこも全 部一体で解体するという理解でよろしいですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 手前の施設、体育館、全て込みで平らにして、そこに新しい施設をつくり直 すということです。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) 懸案でしたので、温泉に来る方がかなり古くなった建物を見て、余りいい思 いはしていなかったのかなと思いますので、その辺がうまく本当にメモリアルパークですか、市長の 答弁だと〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕、そういったものに位置づけられていけばいいな と思います。個別計画、長期的な計画ということがあるのですけれども、今後5年以内に改修しなけ ればならないような、特に施設が多いのは生涯学習課でしょうか、5年以内にどんなようなところの 改修とかを想定されていますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 今私どものほうの課で想定しているものとしては、改修としては荒 川総合体育館を5年以内に改修したいなというふうに考えているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) ほかというのでしょうか、次はどの辺かなというのはありますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 今いろんな方々とご相談しているのですけれども、具体的な年次を、 この年次というようなことをはっきりと申し上げることができない段階でございますので、5年以内 にできるかというところはちょっと今はっきりお答えできないということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) いろんな形の整備の部分があると思いますけれども、やはりできるだけ有利 な形でというのでしょうか、長期的視野に立って経費もかからず、使われる方も使い勝手のいい施設 を整えていくということが生涯スポーツにもなりますし、元気で生き生き暮らせるのだろうなと、市 民が、そんなふうに思いますので、最後に市長から一言いただいて終わります。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 特に生涯学習関連施設ですと、本当にそうだと思います。日常的市民の皆さ んがお使いになる施設として、きちんと拠点性を考えながら、市域全体のエリアの中でどういう配置 が必要なのかということも踏まえて考えていかなければならないと思います。   あと先ほどの共同調理場もそうですし、保育園そうですし、公共施設という大きな枠の偏りの中 ではいろんなものがあるわけでありますから、それらを含めてしっかりと計画性を持って、公共施設 の整備改築に取り組んでいきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉和也君。 〇8番(小杉和也君) これで私の一般質問を終わらせていただきます。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで小杉和也君の一般質問を終わります。                                              〇議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   長時間ご苦労さまでした。           午後 3時38分  散 会