平成28年村上市議会第2回定例会会議録(第2号) 〇議事日程 第2号 平成28年6月10日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名                               第 2  一般質問                                                                                  〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   小  杉  武  仁  君     2番   河  村  幸  雄  君    3番   本  間  善  和  君     4番   鈴  木  好  彦  君    5番   稲  葉  久 美 子  君     6番   渡  辺     昌  君    7番   尾  形  修  平  君     8番   板  垣  千 代 子  君    9番   鈴  木  い せ 子  君    10番   本  間  清  人  君   11番   川  村  敏  晴  君    12番   小  杉  和  也  君   13番   姫  路     敏  君    14番   竹  内  喜 代 嗣  君   15番   平  山     耕  君    16番   川  崎  健  二  君   17番   木  村  貞  雄  君    18番   小  田  信  人  君   19番   長 谷 川     孝  君    20番   小  林  重  平  君   21番   佐  藤  重  陽  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   板  垣  一  徳  君    26番   三  田  敏  秋  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君 教  育  長    遠   藤   友   春   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     川   崎   光   一   君        税 務 課 長    建   部   昌   文   君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    加   藤   良   成   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     竹   内   和   広   君        建 設 課 長    中   村   則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    中   村   る み 子   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    長       研   一   君        学校教育課長     遠   山   昭   一   君        生涯学習課長  田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は26名です。定足数に達しておりますので、これか ら本日の会議を開きます。   本日の議事日程はお手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願い いたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、4番、鈴木好彦君、17番、木村貞雄君を指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(三田敏秋君) 日程第2、一般質問を行います。   今定例会の一般質問通告者は16名でした。質問の順序はお手元に配付の一般質問通告書のとお りに行います。   本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、1番、小杉武仁君の一般質問を許します。   小杉武仁君。(拍手)           〔1番 小杉武仁君登壇〕 〇1番(小杉武仁君) 皆さん、おはようございます。高志会の小杉武仁でございます。ただいま議 長より発言の許可をいただきましたので、通告書に従い私の一般質問をさせていただきます。   初めに、4月の村上市議会議員選挙におきまして、多くの皆様のご支持を賜り初当選させていた だきました。この壇上に立たせていただきましたことに、まずもって深く感謝申し上げる次第でござ います。急速な人口減少環境が取り巻く中、未来を見据えたまちづくりに取り組み、自信を持って次 の世代に引き継げる村上市を創造するべく、高橋市長、先輩議員の皆様、村上市職員の皆様、そして 市民の皆様とともに努力を重ねていきたいと考えております。45歳という弱輩者であり、新人議員 ゆえのふなれな点、至らぬ点があるかと存じますが、皆様のご指導をいただきながら、市民目線に立 った議員活動を進めてまいりたいと思っておりますので、何とぞよろしくお願いいたします。   それでは、質問に移らせていただきます。今回の一般質問は2項目についてお聞きいたします。 1項目め、病児・病後児保育の実施計画についてです。病児・病後児保育については早期実施へ向け て方向性が具体的に打ち出され、県立坂町病院敷地内への建設、村上総合病院開院時の開設など、病 児保育事業の実施へ向けて進めているということは、多くの市民も承知しているところですが、今現 在においても働いている親にとって、子供の病気時の子育ては最大の難関とも言えます。保育は地域 社会の責任とも捉え、子育てを諦めなくてもよい社会を民間と行政がともに取り組んでいくことが必 要だと思いますが、市長のお考えを伺います。   2項目め、地域力のブランディング展開についてです。地元の食材を使った食文化や観光PRも 視野に入れたまちおこし事業が村上市においても進められておりますが、目的においては経済的効果 を上げ、地域力を豊かにしたい思いが込められており、人を呼び込む視点で言うなれば、定住人口の 増加まで視野に入れて取り組む必要があると考えます。6次産業化においては地元農水産物のブラン ド化を進め、製造・販売や地域ならではの食材を空き店舗などで提供可能な地場特有のレストランな ど、消費者の感性に響く、魅力ある商品開発やサービスが必要と考えますが、市としてもこのような 取り組みが拡大するよう生産者などに農水産物加工や商業デザインの専門家などによる相談活動の支 援を行っていくことが求められると思いますが、市長の考えをお伺いいたします。   市長答弁の後、再質問をさせていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) 皆さん、おはようございます。それでは、小杉武仁議員の2項目のご質問に つきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、病児・病後児保育の実施計画について、働いている親にとって子供の病気時の 子育ては最大の難関でもあり、子育てを諦めなくてもよい地域社会を民間と行政がともに取り組んで いくことが必要ではないかとのお尋ねでございますが、本年度、県立坂町病院敷地の一部をお借りを いたしまして病児保育室を建設し、平成29年7月の開設に向けて事業を進めております。また、本 年3月31日には新潟県厚生農業協同組合連合会代表理事長と村上総合病院の移転新築に関する覚書 を締結し、子育て支援のための事業に位置づけた病児保育施設設置の検討を進めているところであり ます。保護者にとって病児保育施設が利用しやすい場所にあることは、安心して仕事ができる社会環 境の一つとなってきますので、生活動線を把握しながら、市内全域で病児保育のサービスが受けられ るよう、施設整備に取り組んでまいります。   次に、2項目め、地域力のブランディング展開について、定住人口増加を視野に入れ、地元農水 産物の6次産業化・ブランド化を進め、消費者が魅力を感じる加工や商業デザインに専門家などによ る相談活動の支援を行うことが必要ではないかとのお尋ねについてでございますが、全国の各自治体 で地元食材を中核として、地域PRの戦略を展開しており、本市におきましては豊かな自然がバラン スよく配置され、そこから生み出される農林水産物はどれもが新鮮かつクオリティーが高く、強い関 心が持たれているところであります。また、6次産業化につきましては、生産物を最適なタイミング でパッケージ化することで消費者の関心、またさまざまなニーズに対応することができ、本市の魅力 を全国に発信していく有効な手法であり、同時に農林水産業に従事する方々にとりましても、有益な 経営手法と考えております。   このように本市の魅力を伝え、地元素材を活用して産業の振興を図るため、産業支援プログラム により既にあるブランド、産物のグレードをさらに向上させるとともに、新商品開発、販路拡大並び に起業・人材育成を支援してまいります。また、農林水産物の販路拡大のため、昨年度から東京で2 回、新潟市で1回、生産者みずからがホテル、レストラン等料理業界の方々に直接そのよさをアピー ルし、商談を行う機会を設けており、このほかにも直接食材を送り、継続的な取引を実現するための サンプル送付の費用を補助するなど、本市の魅力を発信しているところであります。今後もこれらの 事業を展開していくとともに、専門家の指導を受けることで複数の手段を組み合わせることも必要と 考えているところであります。また、本市としての魅力を発信することがそこに行ってみたい、住ん でみたいという定住人口の増加にもつながることと考えておりますので、今後も積極的に取り組んで まいります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) 市長、ありがとうございました。それでは、再質問のほうに移らせていただ きます。   子供が病気のとき保護者の方がどうしても仕事が休めないということで、この病児保育事業が全 国的に進められていると思いますが、今あらかわ保育園のほうで病児保育ですか、ホームページのほ うを見たのですけれども、詳しい内容がなかなかちょっと伝わってこない、わかりづらい部分があっ たので、福祉課長のほうから今の現状ですね、あらかわ保育園で病児保育をされているその現状を、 検証がされているのであればちょっと一言だけ教えていただきたいなというふうに思います。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 病児保育ではございませんで、体調不良児のほうというようなことで、 あらかわ保育園のほうに設置されております。園に来て急に体調が悪くなったというような方につき まして、保護者が迎えに来るまでそこの部屋で、専用の部屋がございますので、そちらのほうで休ん でいただくというようなことで、看護師さんが園のほうに配置されていますので、それらの方が面倒 を見るというようなことになっております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。有料なのでしょうか、それとも無料なのでしょうか。 今の現状、預かっていただくときお金がかかっているのかかかっていないのかを教えていただきたい と思います。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) お金というのはかかっておりません。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) これから県立坂町病院のほうに建設が進んでいくということでございますけ れども、働いている方が非常に要望が私のところにも多いのですけれども、病児・病後児保育の内容 的なものを皆さんなかなか理解できていない部分が多いものですから、村上市で進める病児・病後児 保育は無料で行うのか、それとも有料化して行うのか、その点をちょっと1点だけまず初めに聞かせ ていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常にニーズが高いということは承知をしておりまして、実際にスキームと しては病院で診療を受けていただいて診断が出ます。保育園では保育を受けることができないので、 その補完として病児保育施設を活用していただくというふうな運用方法を考えておりますので、通常 の保育の利用と一緒ということで、経費は保育の使用料として発生をするということで、詳細につい ては課長のほうからお答えをさせていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 今考えているものにつきましては、1日というのでしょうか、そういっ た預け入れした場合は2,000円というようなことで考えております。まだ確定しておりませんので、 今の段階ではそういったことです。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。 ほかの自治体をちょっと見て私調べさせていただいたのですけれども、補助金をやっぱり出して いるのです。一時的に保育で預かっていただいて、その場で料金は支払うという形ですけれども、後 に申請をしていただいて補助金で賄うという形をとっている自治体が非常に多いのです。その辺をち ょっと調べていただいて検証していただきたいなというふうに考えております。   何で私こんなこと申すかというと、パートさんで働いている方が非常に村上市の中、多いですね、 お母さん方が。正社員として働いている方がちょっと少ないように私自身は感じるのですけれども、 その部分に関してちょっと調査をいたしました。村上市3,351事業所ある中でどれぐらいの方がパ ートと、時給制で働いていらっしゃるのか調べたのですが、私実はデータが出てきませんでした。も し雇用体系も含めてなのですけれども、時給制でお給料をいただいている方々のパーセンテージで結 構だと思いますので、もしわかれば教えていただきたいなと思いますが、商工観光課長、どうですか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 市独自での統計データはございません。県内のデータを参考にしま すと、県内では大企業と中小企業の割合が変わっております。本市の企業で大企業というのは本当に 数えるほどでございますので、中小企業のものをそのまま適用しても構わないかなと思っております。 中小企業の場合はおよそ月給の人が70%程度でございますので、3割は日給、時給で勤められてい る方というふうに認識しております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。   そうなのですね、私も市のほうにちょっとデータがなかったものですから、県のほうにちょっと 問い合わせをいたしました。産業労働観光部の労政雇用課、こちらのほうからデータをいただきまし て、今ほど課長が答えていただいた内容となっておりました。村上市で言うとこれ中小企業振興基本 条例が制定されましたので、ぜひとも働き手の皆さんのデータですから、これは市のほうでぜひとも 把握していただきたいと思います。調べるに当たってはやはり商工会議所であったりとか各商工団体、 各団体があると思いますので、協力を得ながらアンケート調査でもしていただきたいというふうに思 っております。   こういったように県で言えば3割の方が時給制もしくは日給制という形で給料をいただいている 状況があります。私村上市で言えばこれもっとふえると思うのです。5割もしくは5割超えるかもし れません。その中で働きながら子育てをされているお母さん方が非常に多くいらっしゃって、私のと ころにも相談に来られるという件数が非常に多くなっております。それがまず今現状として捉えてい ただきたいということでございます。   次に、子育てをしやすい環境を整えるというふうにございますけれども、お父さん、お母さん方 が働いている上でなかなか休めない現状、そのために病児・病後児保育を何とか早目に整備していた だきたいというふうに考えておる次第でございますが、お父さん、お母さんが仕事に行かれる午前中、 前日の当然引き継ぎ事項もあるでしょう。なかなか休むことが難しいという現状の中で、何とか私午 前中だけでも今の現状のままどこか預かっていただけるようなところがないかちょっと調べましたが、 実はありません。午前中せめて仕事場で段取りをして、それから家に帰って病院にお子さんを一時預 かっていただいてお昼から病院に行くとか、そのような形がとられるようであれば、非常に企業さん も協力的で喜んでいただけるようなふうに考えております。実は有給休暇をなかなかとれない、とる ことが厳しい、これまた企業さんのほうにも問題もあるのでしょうけれども、ほとんどの方がそうい う声が普通だと思います。私も事業所を小さいながらも営んでおりますが、なかなかそういう環境に はありません。ぜひとも病児保育事業を一日でも早く進めていただきたいという願いで今回お話させ ていただきますが、現在の村上総合病院がございます。平成32年度中に開設というふうなことを伺 っておりますが、病児・病後児保育も同時開設の解釈でよろしいのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほど申し上げましたとおり、市域全域において病児保育サービスのかさを かぶせたいという思いが実はありまして、これハード整備も伴いますから、なかなかその進捗につい ては直ちにというわけにはいかない、順次ということで。平成32年の村上総合病院の移転新築開業 は非常に大きな期待を持っているわけでありますけれども、その開院と同時にスタートさせること、 これが宿命だというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。   この事業を進めるに当たって、例えば村上総合病院の開院を待って協議しながら進めていくと、 こういう状況の中で、今これからの4年間、お父さん、お母さん方が非常に困っているという声の中、 何か手だてがないものか。私は既存の建物の何か一部でもお借りしてできれば、非常に喜ばしいこと なのではないかなというふうに考えております。村上総合病院の敷地内に、私名称はちょっとはっき りわかりませんが、前野菜を売っていたスペースが外部にあるのです、駐車スペースのところに。ち ょうど2階建てで恐らく1階、2階合わせて100平方メートル近くはあるとは思うのですけれども、 そんな既存の建物を利用しながらなるべくお金をかけないように始められないものかと。要は4年間 の間でも非常に困っている方が多くいらっしゃいます。出生率を上げていくという部分で申しますと、 この4年間の空白の時間というのは非常に子育てするお父さん、お母さん方にとっては何とも待ち遠 しいような時間に考えられるわけでございます。ぜひともそういう既存の建物を利用しながら、今あ る財源の中でできる範囲の小さいもので結構ですので、やっていただきたいなというふうに思ってお ります。そんなことは可能でしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在進めているので具体化しているのは荒川と村上総合病院ということにな るわけでありまして、今小杉議員のご提案された既存の施設を活用してそこでサービスを提供できれ ば、非常に可能性あるなというふうに今お聞きをしていました。早速研究をさせていただいて、4年 間待たせるというのはいかがなものかというのは私も非常に感じています。今まさにそこに生活をし て暮らしているお父さん、お母さん、その子供たち、ここをしっかりと見るという施策も非常に大切 だと思いますので、その可能性については十二分検討をするに値するものだろうというふうにお聞き をしましたので、早速研究をさせていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。非常に子育てするお父さん、お母さん方には心強い お言葉だったというふうに感じます。   この病児・病後児保育施設には医療機関併設型、保育園併設型、単独型という3つのタイプがあ ると調べました。村上のほうは3つのタイプのうち、どのような形で進めていく。あらかわ保育園は 今現在は保育園併設型ということになります。県立坂町病院のほうは医療機関併設型ということにな ります。村上総合病院ももちろんそうですが。ほかの地区ですね、これから例えば朝日、山北、神林 と、ある程度の距離が高速道路もつながっておりますので、例えば神林と荒川は一つのセットだと。 朝日の塩野町地区の方は山北とセットだとか、例えば区域割をしてこれから進めていってほしいなと いう願いはありますが、今現在、もしビジョン、プランがあるようなものであれば、少しだけでも口 頭で結構ですので、お聞かせいただければと思いますが。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今小杉議員お話をされたようなイメージをまさに持っています。先ほどちょ っと答弁の中でも触れましたけれども、生活動線を把握した上でというのは、実はこれは通勤の途上 にあると便利だよねという話なのですけれども、なかなかそこを選択チョイスできない皆さんがいら っしゃいますので、多少はご不便をおかけしなければならない。休みがとれないのだけれども、子供 を預けてやっぱり仕事に出なければならない人たちの補完をするわけでありますから、そこは我慢し てもらわなければならない部分はあるかと思いますけれども、できるだけそういうニーズに応えられ るような仕組みということで、先ほど市域全体をカバーする仕組みとして考えていきたいというふう に考えています。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。   今進められている計画、非常に喜ばしいと、市民の皆さんも理解していただいているというふう に考えております。例えば山北の徳洲会さんだったりとか、民間のまちのお医者さんであったりとか、 そのあたりでも協議をされたことがあるのかないのか。何とかこの病児保育を進めていっていただけ ないでしょうかという、医師会も含めてですけれども、その辺の協議があったかどうかだけちょっと 聞かせていただきたい。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 直接医療機関とのアプローチはまだしていません。ただ、医師会の皆さんと の懇談会であるとか、さまざまな地域の皆さんのまちづくり協議会の皆さん、商工会の皆さん、そう いうときにそのような形で、従前からここの2次医療機関として私が理事をしているのは山北徳洲会 病院と村上総合病院と県立坂町病院という形になっているわけでありますので、そこをターゲットに しているということはお話をさせていただいておりますので、そういう意味合いから言えばイメージ としては伝わっているのかなというふうに思っていますけれども、直接的なアプローチはまだ山北の 徳洲会さんと私自身はしておりません。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ぜひとも話を出していく、また地域の方から求められるのであれば、ぜひと もそういう方向に進んでいただくような施策をとっていただきたいというふうに考えております。働 くお父さん、お母さん方やっぱり子育てに苦労している、今現状も苦労しているのですが、やはり育 っていく環境の中で、今で言うとやはり公立に進んでも相当のお金がかかってくるという現状でござ います。大学まで出ると恐らく1,000万円を超えるようなお金がかかっていくということでございま すので、ぜひとも働くお母さん方、お父さん方の支援をするという部分でも、ぜひともこの病児保育 を進めていただきたいというふうに考えております。   あともう一点ちょっとお伺いしたいのは、例えばその施設をこれから建設するとかそういう方向 性がもちろん大事なのかもしれませんが、在宅で家にいながらも例えばNPOの団体であったりとか 医療スタッフがご自宅に伺って、例えば午前中だけ面倒を見るとか、1日お母さんが帰ってくるまで 面倒を見るとか、そんなような仕組み、システムがこの村上市の中には今現在あるかどうか。また、 そういう団体が存在するかどうかというの把握していらっしゃいますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 幾つかのNPOの方々がやられているというふうに私自身は認識をしており ます。先ほど村上のまちづくり協議会の中で「まちの駅」という構想がありまして、その中で実は 「まちの駅」のイメージがそれこそベヒーカーを押したお母さんたちが集まってきて、そこで寄り合 いになったよねとかという話とか、まちカフェを開催したときに若者のしゃべり場を提供しようとし たのだけれども、お母さん方が集まってきて子育ての話で盛り上がったという、あれがまさにニーズ だと思うのです。ですから、それを行政の力もそうですけれども、いろいろな形で市民の力、NPO の力をおかりをしながら、そういう拠点を幾つもつくっていくということが、地域全体の子育てに向 かう姿勢をあらわすことができるのだと思うので、個別の団体につきましてはそれぞれの役割があっ てやられていると思いますけれども、その方々との連携を今後検討させていただきながら、市ではそ こをしっかりと運営できる部分を支援できるような仕組みを、これも提案をしていきたいというふう に思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ぜひとも民間の方々とも協議を重ねて、できれば子育て支援の窓口の中にも 病児・病後児保育の窓口をつくっていただいて、お父さん、お母さん方が来やすい、話を持ってきや すいようなまず環境づくりを進めていっていただきたいというふうに思っております。   子供が病気になっても預ける場所があることは大切なことであります。考えてみれば本来は子供 が病気になったらお父さん、お母さんが休んで子供のそばについていたいということは、親であれば どなたも一緒だと思います。ただ、そうでない現実、現状があるというのもわかっていただきたいと いうふうに思いますし、こういうシステム自体が日本国内でもまだまだ難しいものがあると思ってお ります。ワークシェアリングなどを上手に導入しながら、そういうシステムづくりが今後もできるよ うにつくられていけばいいなというふうに思っております。子育て支援部分においてはまだまだ今後 も課題が村上市の中にも多いと思います。しっかりと検証と研究を進めて充実させることが望まれる ところでございますので、ぜひともよろしくお願いしたいと思います。   続いてですが、次に2項目めの地域力ブランディングについてです。村上をつくるブランド戦略、 非常に市長も一生懸命やっていられるというのは市民の皆様は承知のところだと思いますが、総合戦 略にある産業活性化の支援強化プログラムを推進するに当たって、どのようなブランド戦略を進めて おるのか、特に生産者の方に対してのブランドをこういうふうにしていったらどうなのだ、どういう ふうにしていけば有効的なのではないかというところが、お話が出ているのであればちょっとなかな か市民の方に伝わっていない部分が多いように感じるのですね、私自身は。農業生産者、水産業にか かわる方々はもちろん感じている部分はあるかと思いますが、これ私市民の方がやっぱり一体となっ てやっていくべきな戦略を進めていきたいなというふうに私自身考えておりますが、どのような戦略 を進めていらっしゃいますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それこそ人口ビジョンを踏まえて総合戦略を出していただいているわけであ りますけれども、その中で村上の持つブランド、この力は非常に大きいなというのは、私はPR活動 を一生懸命やっていますので、実感しているのでありますけれども、村上市民、ここに暮らしていて ずっとそうやって生きて、村上牛であるとか三面川の鮭であるとか名前は知っていて、非常に全国的 に知名度高いよねという、そういう概念的なものはあるかもしれませんけれども、実感に至っていな いというのは確かにおっしゃるとおりかもしれません。ただ、市が率先して先ほど申し上げました地 元生産者の皆様が直接首都圏であったり、県と新潟市であるところのレストランの方々またバイヤー の皆さん方とアプローチをさせていただくことによって、どんどん、どんどんブランドの名前で広が っていく、拡散している状況になっています。結果的にそれが逆に返ってくる。例えばふるさと納税 ってどんどん、どんどんふえているよねみたいな話を市民が受けたときに、村上が持っている力って すごいのだねということが伝わって誇りにつながっていくということもあるのだろうなというふうに 思っております。私自身は村上市民がここで一人一人暮らしている中で、個々に誇りを持てるような 仕組みをフィードバックすることも非常に大切だなと思っておりますので、今現段階では関係機関と 連携をしながら率先して表に出るという戦略を打っています。   それとそうしますと、需要と供給のバランスがあって、実は村上牛何千頭用意してねと言われた とき、市としてはこれは無理ですという話になるわけです。ですから、供給もある程度確保できるよ うな仕組みにするために生産者であったり担い手の育成をやっていくと。ですから、総合的な戦略で 今動いているというのが実態だというふうに捉えています。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。   私ちょっと冊子を印刷して持ってきたのですけれども、その総合戦略の中に主な事業として6次 産業化推進というものがあります。具体的にどのような形をこの地域の中で進めておられるかという のをお伺いしたいのですが。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 6次産業化はいろいろな手法があるわけでありますけれども、その中で生産 から始まって加工、供給まで持っていくということですから、最終的に販路を確保しながら、例えば 加工品として提供しているレストランであるとか店舗であるとか、そういうところにまで持っていく 仕組みを一連のスキームとしてつくり上げていく。そのフレームの中でしっかりと生産を供給してい くという、そういうイメージを私自身は持ってここに書かせていただきました。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) 例えば農業生産者側の窓口、こんなことに挑戦してみたいとか、こういう形 で私6次産業にかかわってみたいとか、そんな声というのはあるものなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 今のところ実際は来てはいないですが、食材のプレゼンとかそして また農業生産者等の会議とか終わった後の話では、やはりそういうふうなものに取り組みたいという 意向の方はいらっしゃいますので、いらっしゃったら直接来ていただいて、そして商工観光課ととも にどういうふうなものでどういうふうにいくかというのは、個別に相談させていただきたいなと考え ております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) やっぱり市民の方、生産者の方もそうなのですけれども、なかなか市のほう には来られないのです。実は私5月の末に桃川集落のほうに田植えに行ってきました、家族で。若い 世代の方が非常に頑張っていらっしゃるのです。何とか自分たちの集落を盛り上げよう。農業を盛り 上げよう。村上牛の生産のほうもやっていらっしゃる方なのですけれども、非常にやっぱり後継者不 足が問題になっていると、生産するところまで行くまでが大変なのでという本当の声というものを私 聞かせていただいて、これは何とかしなければいかぬなというふうに感じてきました。その若い方々 も非常に知恵を出し合って、コミュニティを大事にしながら自分たちのなりわいを何とか世間の方に わかっていただいて、桃川産のコシヒカリを売ってみたい、世に出したい、そんな声あったのです。 ぜひともそういう声を吸い上げるのもまた行政の仕組みの一つだと思いますので、ぜひとも声を聞い ていただきたいなというふうに思います。   また、その方々がおっしゃっていたのは、みんなでチームワークで私たちやっているのだと。一 つの家庭ではなかなか農業的なものが厳しくなってきたという声もありました。生産者側の声という のは私たち消費者側にはなかなかわからない部分がありますけれども、やっぱり現場の声というもの が上のほうまで伝わってこないと、本当の仕組みづくりさえもできないのではないかなというふうに 私考えております。ぜひとも若い方々等のコミュニケーションをとれるような窓口をまたふやしてい ただければなと思います。   1点、これはちょっと聞かせていただきたいなと思います。市長、今若い方々と非常にコミュニ ケーションをとるのを重要視されているように私自身は感じます。青年会議所の方々とも月定期的に 会食をしたりとか意見交換をしていただいておるところでございますが、何とか農業生産であったり とか 各団体の若い世代、水産業もそうなのですけれども、若い世代の方と意見交換できないでしょ うか、市長が直接。自治体はちょっと調べるの、きょう資料を持ってきませんでしたが、市長室に招 いて生の声を聞くと、そういう自治体もあったのです。私これから未来を担う若い世代の一応援者と して、市長の生の声をぜひとも聞いていただきたいなと。また、生産者の生の声をぜひとも市長に直 接聞いていただきたいなというふうに思うのですが、いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ぜひそうさせていただきたいと思います。実はどういう集まりだったのか、 若い農業者の皆さん方がお集まりになっている会合の隣で会合をやっていて、そこに1回引っ張られ て行ったことあるのですけれども、そのときにぜひ我々の話を聞いてくれという話になりました。い つでも聞くから連絡してくれという話をさせてもらいました。それだけでなくて、せんだっては岩船 漁港の漁協の皆さん方と懇談をしたときに、実は今あそこ活魚を展開をしたいという若い研究班がい て、非常にエネルギッシュに活動しています。ただ、その活魚を販路に乗せて供給をする、これも6 次産業の一つだというふうに思うのですが、そのハードウエアの整備になかなか窮しているというこ とで、それやろうというふうな話とかもさせていただいたり、出ていくことによってそういういろん なお話を聞くということがありますので、本当に大切だなと思っております。農業に従事される若者 の皆さん方にはそういう話をしたのですけれども、またそれでとどめることなく我々からも少しアプ ローチをしながらやろうよという話をちょっとしたいなというふうに思っております。また、農業に 従事されている方、神林の桃川地区にとどまらず、各地区にいっぱい若い世代で頑張っている皆さん います。実際にこれまで携わってきた方々が高齢化し、なかなか直接的な主たる業務に当たられない というような状況もあるのですけれども、まさに小杉議員がおっしゃるとおりチーム力で、チーム戦 でやれば、容易でないところは若い世代、その後の整理整とんなり供給の部分に関しては経験豊かな 高齢者というような、そういう役割分担をしながらチーム戦で取り組むのが非常に大切だなと思って おりますので、そんなところも機会を捉えてお話を進めさせていただければと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。   若い世代の熱というものは非常に可能性を秘めている、無限大だというふうに感じております。 ぜひとも生産者の力となるような施策またその意見交換の場を持っていただいて、勇気づけていただ きたいなというふうに感じております。   ブランディングをする上では今もおっしゃるとおり熱、情熱というものが非常に大切というふう に感じてくるわけでございますが、若い生産者方の考え、何とか町屋を利用してでも自分たちの生産 したものが売れないだろうか、自分たちが取り組んでいきたいきっかけを何とか自分たちでつくりた いとなったときに、支援できるものなのでしょうか。町屋の非常に既存の観光資源、非常にいいもの があるというふうに私自身も感じておりますが、新たなものをぜひとも、オーガニックの野菜であっ たりとかお米のおにぎりであったりとか、ユーザーの方がどれだけ求めるか、ちょっとまだ検証もで きておりませんが、ぜひともそんな活用の仕方もあれば町なかの活気も非常に上がってくることも多 いでしょうし、地域の方がやはり山北、朝日、神林、荒川、その地域、地域に非常にいいものが点在 していると思うのです。何とか村上市の観光の方に目にとまるような、例えば村上市がショールーム のような形で観光客の皆様方に見ていただけるような仕組みづくりを6次産業化としてしていければ なというふうに考えておりますが、いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在村上市が持っていますハードとしての施設、大きなポイントとしては道 の駅があります。ここの中で市内全域のそういうものを全て取り扱って、ここに来ればみんな見られ るということ〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕の可能性を今検証しておりますけれども、 実際に道の駅で提供されております生鮮野菜の売り上げというのは非常に大きいです。これがしっか りと生産者の所得につながっているというのが非常に大きいので、それとあわせて名前を、ブランド をしっかりとPRしていくというのは非常に重要だなと思っています。   それとどこの地域もそうなのですけれども、空き家が現在ふえている中で、空き家の利活用を考 えたときに、特に村上の市街地であれば今まち歩きをしていただいています。そういうときに空き家 であるか、そこが何らかの形でPRを提供できる場であるか、そこをやりたいという若いエネルギー があるか、そういうものをマッチングさせたときに非常に効果的だなというのがわかりまして、幾つ かそういう形のもので展開されているところが、これからだよね、頑張ろうねと言っているところわ かりますので、それらと連携することによってさらにポテンシャル上がるかなという思いもしており ますので、ぜひ取り組みたいなというふうには思います。   それとさっきちょっと言い忘れたのですけれども、若い世代の熱オーケーです。オーケーなので すけれども、加えて所得がしっかりつながっていく。必ず所得につなげてやらないことにはやっぱり 長続きしないと思いますので、劇的な所得増は望めないのかもしれませんけれども、日々それが上向 いているという感覚というのは非常にモチベーションを上げると思いますので、そこもあわせて取り 組みたいというふうに思っています。 〇議長(三田敏秋君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。   どんなことでもそうなのでしょうけれども、すぐに結果の出るものと、やはり長期的に仕組みづ くりをしながらの結果を検証しながら進めていくという形とあると思いますが、前向きな検討をぜひ ともしていただいて、若い方々がやっぱり村上に住んでいてよかったなと、やっぱりおれ農業やって いてよかったわ、そんな声がどんどん、どんどん上がってくるような地域づくりを進めていってほし いというふうに願っております。   村上市が持つ強みをしっかりと市内外に伝えていくことがやはり大切であるというふうに考えて おりますし、人から愛され、選ばれるまち、村上市の未来につながっていくものというふうに考えて おります。チーム村上として地域一体となって取り組んでいただきたく願いまして、私の一般質問を 終わります。   ありがとうございました。以上です。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで小杉武仁君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩といたします。           午前10時44分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、2番、河村幸雄君の一般質問を許します。   河村幸雄君。(拍手)           〔2番 河村幸雄君登壇〕 〇2番(河村幸雄君) 一般質問通告させていただきます。鷲ヶ巣会、河村幸雄であります。市議会 議員として初めての一般質問でございます。   父、母に連れられ、黄色い帽子をかぶり入学式に向かう心境であります。常にプレッシャーを感 じながら今の心を大切に、夢の持てる、希望の持てる村上市、元気なまちにしたいと議員活動を全力 投球で活動していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。   2つの質問事項で質問させていただきたいと思います。1、村上まつりの国の重要無形民俗文化 財指定に向けた活動等伝統文化の振興について、村上まつり屋台巡行は昭和63年新潟県無形民俗文 化財指定を受けました。村上まつり保存会としてその後文化庁を念頭に置き、県や市とも連絡をとり ながら国の文化財指定を受けるベく活動を続けてきました。今後の指定に向けての準備・方針等見通 しのほか、以下について市長にお考えをお伺いいたします。   1、常設トイレ・休憩所の確保について、観光地としてお客様の満足度向上のためにも早期に適 切な場所に開設してほしいと考えていますが、市長にお考えをお伺いいたします。   2、観光(屋台巡行)案内図の充実について、見どころマップ作成、インバウンド対策などの準 備が必要と思います。市長のお考えを伺います。   3、国の文化財指定を受けた場合、どのくらいの観光客数が増加するとお考えですか。また、そ れに伴い交通規制の対策、駐車場整備等が必要になると考えますが、どのようにお考えがあるか市長 にお伺いいたします。   4、伝統文化継承・保存について、修復技術者の育成等人材育成をどのように市長はお考えか伺 います。   5、今後、各地域の伝統文化の継承・保存・向上には、市民・各地区が一体となった姿が大切で あります。以前にも実施した村上市伝統芸能祭を開催してはどうか、市長のお考えをお伺いいたしま す。   6、村上の七夕まつりは毎年8月16日、17日に行われています。村上地区の19町内による屋 台と獅子舞があり、青年団の行事であります。今後村上まつりの調査に続き、七夕まつりの調査や七 夕屋台を常設展示する七夕会館の建設も検討できないでしょうか、市長のお考えを伺います。   2つ目、地方創生の取り組みについて、1、村上市として地方創生事業にどのように取り組み、 この事業で最も大切なことは何か、市長のお考えを伺います。   2、ふるさと村上応援寄附金「ふるさと納税」事業について、今後の取り組みはどのようにお考 えでしょうか。また、今年度の寄附実績の目標はどのようにお考えか市長に伺います。   3、「新潟村上フェアin表参道事業」は、打って出る戦略により首都圏で開催されました。村 上の魅力を多くの人に知ってもらいたいと積極的にマスコミに情報提供をし、マスメディアを通して 伝達される、働きかける広報活動で若い人たちをターゲットとした新しい観光戦略であります。今年 度の取り組みについてはどのように考えているのか、市長にお考えを伺います。  以上、よろしくお願いします。市長の答弁後、再質問をさせていただきます。お願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、河村幸雄議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいたし ます。   最初に1項目め、村上まつりの国の重要無形民俗文化財指定に向けた活動等伝統文化の振興につ いての1点目、常設トイレ・休憩所を早期に開設できないかとのお尋ねについてでございますが、村 上大祭時に限らず、特に町屋イベントが盛んな村上地区においては、常設トイレ及び休憩所が不足し ていることにつきまして、これまでも市議会及び観光関係の皆さんからご指摘を受けております。平 成29年度をスタートとする第2次村上市総合計画の中で計画的に整備をしてまいりたいと考えてお ります。   次に、2点目、観光(屋台巡行)案内図の充実が必要ではないかとのお尋ねでございますが、村 上まつりは本市観光の大きな財産でありますので、屋台の巡行に関する案内図の充実及びご提案の見 どころマップにつきまして、観光協会や村上まつり保存会等と協議してまいりたいと考えております。   なお、インバウンド対策につきましては、昨年度観光PR動画や外国語パンフレットにより対応 を図ってまいりましたが、本年度村上市観光情報戦略会議でホームページのリニューアルを実施いた しますので、外国人の方にわかりやすくかつ使いやすい情報発信に努めてまいります。   次に、3点目、国の文化財指定を受けた場合、どのぐらいの観光客数が増加し、またそれに伴う 交通規制対策や駐車場整備等が必要になると考えているかとのお尋ねについてでございますが、村上 まつりの国指定による観光客数の増加につきましては大いに期待するところであり、指定されること で観光地としてのイメージアップに結びつくことは間違いなく、チャンスでありますので、交通規制 や駐車場対策等につきましても、現在抱える市全体の課題等も含めて対策を検討してまいりたいと考 えております。   次に、4点目、伝統文化の継承・保存について、修復技術者の育成等、人材育成の考えはあるか とのお尋ねについてでありますが、市内の各地域にはさまざまな祭礼行事が継承されておりますが、 一方でそれらの行事に使用される祭り屋台や獅子頭等の修復、保存に当たっては修復技術の伝承や技 術者の確保が大きな問題となっております。そのような中、昨年11月に本市で開催された「祭屋台 等製作修理技術者研修会村上大会」には、全国の関係者とともに市内からも多数の参加者があり、伝 統技術に対する市民の高い関心を伺うことができました。このときに「大八車塾」による大八車製作 の実演が行われ、技術者を養成する取り組みが紹介されましたが、本市としましてはこのような伝統 技術の保存、継承に対する取り組みを支援するとともに、文化庁の補助事業である地域文化遺産を生 かした地域活性化事業等も活用しながら、市内各地域の伝統文化の継承、保存に対する支援を行って まいりたいと考えております。   次に、5点目、伝統文化の継承・保存・向上には、市民・各地区が一体となった姿が大切であり、 村上市伝統芸能祭を再度開催してはどうかとのお尋ねについてでございますが、合併後本市では平成 21年と平成22年に「村上市伝統芸能祭」を開催をいたしました。市内各地域から関係団体が集まり、 同じステージの上でそれぞれの伝統芸能を披露していただいたことは、発表機会の提供のみならず、 伝統文化の普及啓発にも大いに効果があったものと考えております。今後は伝統芸能保存団体の皆様 のご意見を踏まえながら、次回の「村上市伝統芸能祭」の開催につきまして検討してまいりたいと考 えております。   次に、6点目、村上七夕まつり調査や七夕屋台を常設展示する七夕会館の建設も検討できないか とのお尋ねについてでございますが、村上七夕まつりは起源は明らかではありませんが、江戸時代の 記録には七夕まつりの様子が記されており、数百年の伝統を持つ祭礼行事であると考えられます。ま た、村上七夕まつりは村上まつりと同一地区に継承されていることから、平成25年度から平成27 年度に実施した村上まつり調査においても関連する祭礼行事の一つとして村上七夕まつりの写真や映 像の撮影、関係者への聞き取り等の調査を実施したところであります。今後市内の他の祭礼行事を含 め、必要に応じて写真・映像記録などの調査を実施してまいりたいと考えております。   また、七夕屋台を常設展示する「七夕会館」の建設のご提案につきましては、現時点では難しい と思われますので、「おしゃぎり会館」での特別展示等につきまして関係者とご相談をしてまいりた いと考えております。   次に、2項目め、地方創生の取り組みについての1点目、市として地方創生事業にどのように取 り組み、最も大切なことは何かとのお尋ねについてでございますが、本市では昨年12月人口減少問 題に対処していくため、村上市総合戦略を策定いたしました。企業への支援と産業の活性化、新たな 魅力づくり等による交流人口の拡大、結婚、出産、子育てしやすい環境づくり、地域の連携による元 気づくりと人づくりの4つの政策の方向性のもと、関連する事業を進めているところであります。現 実的にすぐに人口を好転させるような施策や事業は困難であることから、人口減少に関連する多方面 の取り組みを並行して実施することが大切だと考えております。   次に、2点目、ふるさと納税事業の今後の取り組みと今年度の寄附実績の目標はどのように考え ているのかとのお尋ねについてでございますが、本年6月からお礼品に新たな品目を加えるなど内容 の充実を図っております。今後は市のフェイスブックの活用やインターネットサイトの充実を図るな ど、多方面からのPRに努め、本年度当初予算に計上いたしました1億円の応援がいただけますよう 取り組んでまいりたいと考えております。   次に、3点目、若い人たちをターゲットとした新しい観光戦略の今年度の取り組みをどのように 考えているかとのお尋ねについてでございますが、昨年度実施をいたしました「新潟村上フェアin 表参道」につきましては、首都圏で開催する初めての本格的なプロモーション事業といたしまして、 8カ所の店舗で村上の食材を使用した料理を提供し、若い人に限らず多くの皆様に村上の持つ魅力を 広く発信することができましたが、認知度がまだまだ低いという課題も見えてまいりました。本年度 はそのうち1店舗で村上の食材を使用した料理を提供するほか、村上の魅力を伝えることのできる駅 弁を販売し、認知度の向上に結びつけてまいりたいと考えております。また、個人観光客をターゲッ トといたしまして、大手宿泊予約サイトによる広告宣伝事業を新規に展開してまいります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) 市長、ありがとうございました。   第1問目の常設トイレ・休憩所確保について、国指定を受けるということは、お墨つきをもらう ということです。国が認めた文化財という看板を得ることであり、自分たちの祭りに今まで以上に誇 りと自負を感じるのではないだろうかと思います。そんな中、この村上に来てくださった人に今まで どおりの仮設トイレ、ああいうような対処ではどうかと思います。指定を受ける前から準備計画を進 め、また通年観光、まち歩き観光、そして風致維持向上計画との連携を伴い、早いうちからの計画が 必要かと思いますけれども、市長どのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 河村議員おっしゃるとおりだというふうに常々思っております。それで昨年 就任後直ちにまち歩きの観光事業のボリュームが非常に大きいわけでありまして、お祭りの時期だけ ではなくて、春、秋、昨年からは5月のお庭めぐり、それとお祭りも当然あるわけであります。通年 を通して非常に町なかを歩いていただく皆さんがふえてまいりました。そんな中でやはり立ち寄れる 場所、特にトイレを含めて、これを充実させていくのはお迎えする側としては当然あってしかるべき のハード面の整備だと思っておりまして、着手をさせていただこうと思ったのでありますが、その際 に空き家の有効活用も含めて考えました。現状を申し上げますと、なかなかそれを確保するに至らな かったというのが実態でありますので、来年平成29年度をスタートとします第2次の総合計画の中 でしっかりとつくり込みをしていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございました。今までの状況は村上まつり保存会のご苦労により 仮設トイレを35台ほど使用しているような段階でした。それもみんなの手でつくり上げるお祭りで すから、それが全て悪いというふうには思っておりません。ただ、他県の例としては高山まつりのよ うに30年も前から一般の家の皆さんの協力、トイレの開放、特に神社周辺または商店街では一般の トイレをお借りするとか、そういうようなことも当然考えていかなければならないかと思います。た だ、単にトイレではありますけれども、トイレの管理、そしてトイレの清潔度がそのまちを決定づけ るといいますか、お客様の心も変える大切な場所なのだろうなと思います。私も仕事がら鮮魚センタ ーさんのところで商売させていただきますけれども、ここのトイレはすごくきれいなのだよね、本当 に気持ちよかったですよ、本当にいいまちなのですねという、そういう、たかがトイレでありますけ れども、観光に来てくれた人の一つの空間として大切なことなのかなというふうに思いますので、常 設トイレ、休憩場所の確保というのを考えていっていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然のことだろうというふうに思っております。幸いなことに上町待ち合い 広場のトイレもある程度のクオリティーでつくり込むとやっぱり汚さないのです。きれいなトイレを つくると比較的上手に使っていただく。また、瀬波のほうにも今設置をしましたけれども、あれは木 をふんだんに使って村上のイメージをアップできるような仕組みでつくらせていただいて、またそれ も喜んでいただいております。町なかに限らずにこれから海水浴シーズンでありますけれども、海岸 線沿線ですとか、公衆のトイレをやっぱりクオリティーをきちんとある程度は維持していくというこ とが大切だというふうに思っております。国道沿いにある休憩施設のトイレでもきれいなところ幾つ もあります。そうするとやっぱり使う人も気持ちがいい、それがまさにお迎えをする心だというふう に思っておりますので、そこのところはしっかり捉えて、これから作業を速やかに進めていきたいと いうふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございます。   2番の観光(屋台巡行)案内図の充実について質問をさせていただきます。ひとつ祭りの案内と してお祭りの形態を話させていただきます。7月7日、午前零時先太鼓が祭りの開始を告げるため羽 黒神社を出発し、庄内町の荒馬は勢ぞろいを済ませ、高張りちょうちんを掲げ、しゃぎり屋台を迎え に行き、早朝羽黒神社前に19町内の屋台、みこし3基が祭りの始まりを告げる。これが村上大祭の 始まりであります。   そんな中、インターネット等による情報の提供というもののよし悪しが観光客が来る来ないとの 差となるのかなというふうに思います。その際、今村上大祭のポスター配付され、6月からは市内に 張り出され、村上の祭りが始まるのだなというふうな気持ちになっておりますが、このポスターを観 光協会もしくは商工観光課、行政のどちらの担当になるか大変ですけれども、1月ぐらいから、まし てや国の指定を得るお祭りであります。1月ぐらいから首都圏に張り出すとか、6月たった1カ月前 に張り出すということではなくて、そういうような形で村上の観光を発信するというようなことを考 えていただきたいと思うのですけれども、どのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員がおっしゃること十分わかります。実は今市全体としては2020年の東 京オリ・パラに向けて今全国350の市町村と連携をしながら首長連合会で地域活性化策に取り組ん でいます。そこで大きなターゲットとしているのは食、それと伝統芸能、技術、匠ですね、そういう ところでありますので、それらをPRしていくという意味で一つのきっかけとしてお祭りに特化をし た形でいくということは可能性があるなというふうに考えておりますので、現状以前はそれぞれJR さんのお力をいただきながら首都圏を含めてPR展開をしてきたこともありますし、いろいろな手法 があると思いますので、それは研究をさせていただいて、取り組みを進めたいと思います。   それともう一つは、やっぱり今例えばインバウンド、外国人観光客を捉えてみれば、やっぱりS NSですよね、ソーシャルネットワークで情報を収集するというものが重要なポイントになりますの で、ペーパーベースのPRものと合わせてネットウエア、要するにインターネットを媒介とした形で 情報提供、これを併用する形でやっていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございました。   見どころマップまたは文化財マップ作成等いろいろあるかと思いますが、そのためにも観光協会、 行政、祭り保存会、ましてやボランティア、市民の本当に協力が全てにおいて必要なのかなと思いま す。今までの本来のお祭りの内容がどちらかというと市民向け、各お祭りに関係する人たち向け用の マップであったような気がいたします。これからはもちろん文化財指定ということでありますので、 観光客に向けた内容を変えた対応でやっていかなければならないのかなと思います。また、自分たち が楽しむ祭り、これは基本でありますけれども、観光客に来ていただいて見せる祭り、参加していた だく祭りというふうに変わっていくのかなと思いますけれども、そのような件に関して市長はどのよ うにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に大切な視点だというふうに思います。ただ、村上の今回の祭り調査の 中で国の重要無形民俗文化財に指定されるのは御旅神事の部分でありまして、19台のおしゃぎりが 巡行する、それが民俗無形文化財だというところの指定になります。ですから、これまでの先人が積 み上げてこられましたその部分についてはしっかりとそれを維持しなければならない。そのことによ って観光客が増大をして、そこが変化していくようなことであれば、これは本末転倒だろうと思いま す。訪れる方に喜んでもらい、またそれに携わるそれぞれの町衆の皆さん方の思いもしっかりと維持 できる、そういう仕組みが大切なのだろうなというふうに思っております。特に村上のお祭りの伝承 をこれからも続けていく上では、非常に多くの皆さん方にそれを知っていただくということは大切な ことでありますので、そのことを踏まえた上でパンフレットなりそういうものについては今後関係機 関と、保存会は当然でありますけれども、観光協会を含めて強力に連携をさせていただきたいなとい うふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございました。   済みません、3番の項目に移らせていただきます。国の指定を受けた場合、どのぐらいの観光客 数が増加するとお考えですか。交通規制対策、駐車場整備等が必要になると考えます。この件に関し まして、私の見込みでありますけれども、観光客数、昨年度までは7万に近くなのかなというふうに 思っておりますが、私も本当に羽黒神社の真向かいに住んでお祭りの大好きな、今まで経験した中で これだけのすばらしいお祭り、そして文化財に指定された村上市のお祭りは7万人から下手をすれば 20万人、30万人と年々ふえていくであろうと私は考えております。また、川越まつりの観光客数が 昨年においては92万9,000人という、偶然私も川越のほうに行ってきたものですから、確認してき ましたけれども、92万9,000人ということです。確かに思っているよりも観光客が見込まれないか もしれませんけれども、このような今までの倍とか観光客が来たときに、どれだけ対応ができるのか、 本当に心配でなりません。ただ、これは当然市民の皆さんと協力の上、これを成功させていく必要が あると思います。市長はその辺をどのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然訪れる皆さん方がそこに来たときに村上のお祭りを大切に外から見守る という姿勢でやはり見ていただくというのがまず必要だなというふうに思っています。それはやる側 と見る側のやっぱり紳士な関係というのですか、そういうものがあればいいなと思います。ただ、そ れは理想であります。そればかりも言っていられませんので、しっかりとそれに対応していかなけれ ばならない。現在5万人から7万人、多いときで7万をちょっと超えるぐらいの方がいらっしゃって いると思いますけれども、天候にも左右されます。議員おっしゃるとおり、例えばこれが倍になった ときに、多分倍になるとオーバーフローしてアウトです。現状であればアウトだというふうに思って おります。まだここのところは未知数でありますけれども、しっかりと来ていただく方に少なからず、 なるほどここまでやってくれているのだなという思いが伝わるような、そういう対応は当然していか なければならないなというふうに思っておりますので、その部分に関しては特に駐車場の問題を含め て市民の皆さんにもご協力をお願いをしながら、進めさせていただければなというふうに思っており ます。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) または交通規制、相当の警察との連携が必要と思います。また、誘導等にお いてはどの分野でも話はしてありますけれども、市民の皆様のボランティアというようなことも当然 必要だと思います。その辺について市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 比較的県道を含めて交通規制をして交通どめをしていただく期間を設けて運 行させていただいておりますので、警察からは大いにご協力をいただいているなというふうに常々感 謝をいたしております。ただ、生活の場である市域の中で相当の距離を移動するお祭りでありますの で、そういう意味では市民の皆さん含めて生活環境に及ぼす影響は大きい。ただ、このときが我々の 誇りの日なのだというところの意識の醸成も含めて、それとあわせて生活環境をしっかりと確保して いくということも必要でありますので、その辺は警察ご当局を含めて祭り保存会、運営に当たられる 運営委員会の皆様方と連携をしながら、これから詰めていきたいなと。やっぱりどんなに丁寧にやっ たとしても、いろいろな形でご意見をいただくのが実態でありますので、一つ一つ丁寧に対応してい きたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございました。   4番、伝統文化の継承・保存についてに移らせていただきます。伝統文化継承・保存に当たって は、つくろうと思っても伝統文化というものはすぐできるものではありません。長年の歴史の中で培 われてきたものであり、伝承し、後世に引き継いでいかなければならない大切なものであります。育 て、伝えることが我々の義務と思いますが、市長どのように思いますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在村上のおしゃぎりの御旅神事に関して言えば380年を超える期間続け てこられました。先人がいろんな場面でやっぱりご苦労もあったと思いますけれども、ここまでつな いできたものでありますので、当然これはこれからもつないでいくものでなければならないというふ うに思っております。そのためにもそれを担う技術者、またそれらを伝承していくための部材の調達、 それをしっかりと支える自然環境整備ということで、総合的な取り組みが必要なのだろうなというふ うに思っております。今回村上堆朱についてはしっかりと産業支援プログラムで手当てをさせていた だきたいなということで、事業組合の皆さん方と連携をさせていただくことにしておりますけれども、 まさにそういうふうな取り組みが大切なのだろうなというふうに思っております。これはここにある 村上のお祭りのみならず、瀬波、岩船のしゃぎり屋台もそうでありますし、各地区にあるそういう伝 統芸能で使う、そういう衣装、部材も全部でありますので、それをトータルで支援していくというこ とは、市が当然やっていくべきことだというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) 続きまして、今村上堆朱という件も出ておりました。修復技術者の育成とい う件についてお話させていただきます。   ちょうど8日の日にテレビで放映されていたのが輪島塗の後継者ということで、イギリス人の女 性で30年の経験を持つということでありました。形式にとらわれない自由な発想で斬新さがあると、 やっと私も認められるようになってきたのですということであります。そんな中、職人さんがどんど ん後継者がいない、そういう問題の中、さらなる問題を抱えているということであります。その塗り の世界を守るために頑張ってはいるが、塗りの道具をつくるかまべらであったり木べらであったり、 道具をつくる職人が日本に一人しかいないという問題、そんな問題も抱えているようです。修復技術 者育成ということが村上の誇る木工、塗り、全ての技術者の育成または村上市の応援によって今後村 上市が後継者を募集するぐらい、そんなお力を考えながら後継者を育てていかなければならないと思 いますけれども、どのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) まさにその部分を堆朱事業組合の皆さん方と連携をさせていただいてやって いきたいということで、今具体の作業を進めているところでありますので、その中でしっかりと今後 の担い手育成も含めて考えていきたいというふうに思っております。   ただ、今議員おっしゃった輪島塗のご紹介の中で、斬新な技術、斬新なデザインということなの だろうと思うのですけれども、それは非常に今の社会ニーズに合わせた形で重要な部分、考えていか なければならないポイントだと思いますが、私は村上木彫堆朱のこれまで積み重ねてきた伝統を、一 概にそれを崩すということは全く必要ないというふうに考えております。それはしっかり守りながら、 これからのニーズにマッチングをさせることができる新たな商品を開発していく、そういう両立てで 進めるような柔軟性が必要なのだろうなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございました。   済みません、5番に移らせていただきます。今後各地域の伝統文化の継承・保存・向上のために 村上市伝統芸能祭を開催してほしいという意見でありますが、指定を祝うこの機会に、3月ぐらいに 指定が得られる、確定ではございませんけれども、その際にこのような芸能祭を開いてはどうかとい うことであります。また、村上市としてはお祝いする何かを考えているのか、お聞きしたいと思いま す。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然ことしの3月末で調査を終えて、文化庁のほうに報告をさせていただい ておりますので、文化庁のスケジュールでありますと、平成28年度中にその結果を得られるという ふうにお聞きをしております。それに向けて若干の予算措置を当初予算でさせていただいたところで ありますので、一応予定はしております。詳細については生涯学習課長のほうからお答えをさせてい ただきます。 〇議長(三田敏秋君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 今来年の2月ごろにお祭りのシンポジウムというものを行いまして、 またこの指定に向けた雰囲気といいましょうか、機運を醸成していきまして、これからさらに後継者 の育成だとか今議員がおっしゃった伝統芸能祭をまた再開するような、こんな雰囲気を皆さんで共有 できたらありがたいなということで、とりあえずは2月ころにシンポジウムを開催したいと考えてお ります。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございます。   教育の原点、学校教育と同じぐらい祭りから成る文化が子供たちと触れ合い、市民と触れ合い、 記念事業としてふさわしく、市内の5地区が一緒になって集う郷土芸能祭の祭典というのは、本来村 上の文化財指定ということにとどまらず、みんなで地域のことを守っていこう、みんなで連携してや っていこうということだと思うのです。ですから、各地域の芸能を守るという意味でもこういうよう な企画を考えていただきたいなというふうに思っております。   済みません、6番、七夕まつりの調査をしていただきたいと。文化財国指定になり得る祭礼だと 思います。これから調査を続けていきたいと思いますし、また七夕屋台常設を展示するということで ありますが、村上市の重要目標である村上市総合戦略、若者の転出、若者のUターン、活気あるまち、 定住につながる若い世代のふるさと村上市に目を向け、住んでみたい、ふるさとに戻りたいと必ずつ ながるはずです。お祭り、物を建てれば、活気がよければこの総合戦略に合うとは言い切れませんけ れども、あれだけの若い衆が村上に限らず山北、朝日、荒川、神林、全てのお祭りに戻ってくるので す。どこから来たのだというぐらい、それはやっぱり自分の郷土のお祭りです。そんな中では重要課 題につながる各地域の伝統継承、人材育成、そんなことを深く考えながら〔質問終了時間10分前の 予告ブザーあり〕市長に頑張っていただきたいなと思います。   雇用の場所を確保し、家族のもとへ戻りたい、そして親を守りたい、村上が好きだから郷土の祭 りに参加したい、そういう意味ではこういうお祭りを利用するということは問題であるかもしれませ んけれども、そういう気持ちが、みんなでやっていこうという気持ちが大切だと思いますので、今後 検討していただきたいと思います。   済みません、2番の地方創生の取り組みについてお伺いいたします。村上市として地方創生にど のように取り組むのでしょうかということで、最も大切なことは私は1つ、若者や子供たちにこのま ちに夢、希望を持ってもらう、活躍してもらうということが大事なことだと思います。また、市民が 村上市を再評価できる、再確認する事業でなければならないと思います。さらに、全てにおいて私は 連携だと思います。合併して8年、連携ができていないかと言ったら全くできていないとは言いかね ますが、簡単には連携とは言いますけれども、連携こそキーワードであり、一番大切なことでありま すが、市長はどのように思いますか、お願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおりだというふうに思っております。我々もこれまで合併 後8年をかけまして地域間の意識の違いを一つにまとめ上げたいということで行政に取り組んできた ところであります。しかしながら、これまで50年を超える間、その地域に暮らして、地域の歴史の 中でみずからをそこに置いてきたというものは、なかなか一つに溶け合うというのが容易でないとい うのは、これは事実であります。その中でまちづくり協議会の活動を通じてそれぞれの地域のよさを 生かしながら、それを各地区ごとで補完をし合って、村上市全体のポテンシャル、光り輝きを増すと いうふうな作業に今まさに取り組んでいるのだろうなというふうに思っております。そのためにも各 地区にあります伝統芸能を含めた祭礼、これは地域の人たちの気持ちをがっちりつなぎとめる大きな 力を持っておりますので、そこが核になって中心になってそういうことに取り組むというのは非常に 効果的だなと思いますので、先ほど来議員のご発言を聞いていて、まさにそこが必要なところだなと いうことを感じておりますので、しっかりその取り組みを進めたいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございます。   地方創生というのは、結果として発展する地域と衰退していく地域が出てくるものと私は思いま す。地域間競争に勝つための戦略が欠かせないと。みずから知恵と工夫によってそれぞれの地域にふ るさとに独自の政策を生み出すことが大切なのだろうなと思います。市長、お伺いします。村上の産 業は今後全国においても生き延びることができるのでありましょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 国土全体で地域間競争を始めるとみんな強いところに集約をされていく、今 の東京一極集中を助長するようなことになるのかなという実は危惧を持っています。ですから、現在 村上市は関川村、粟島浦村を含めて定住自立圏という少し大きな枠組みの中で連携をしながら、それ ぞれの地域の持つ力を光り輝かせましょうというところに取り組みを進めています。これは県全体の 中でも我がほうは阿賀北地域に所属をするわけでありますが、阿賀北地域が連携をして高速道路であ ったり、港であったり、JRの軌道であったり、いろんなことに取り組みを進める。ですから、確か にいい面での競争は必要だと思います。しかしながら、それだけではなくて連携をするというところ のほうがもっと重要だなというふうに実は思っていますので、それを含めて考えたときに、我が村上 市が今持っている産業、これは未来永劫続くのかということではなくて、続けさせられるようにしっ かりとその施策を打ち続けなければならないという意識でいます。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) 市長、ありがとうございました。   続きまして、ふるさと納税について話させていただきます。本年度においてでは〔質問終了時間 5分前の予告ブザーあり〕新しい事業として瀬波温泉で使用できる金券ということで、新たな試みで あります。このことにおいては新発田の月岡も宿泊券を導入したら、今までより相当の結果が得たと いう効果であります。何よりも私はこの村上に、地元に来ていただく、そういう来てもらう仕組みづ くりが一番大切だと思います。期待します、これから、本当に村上にどれだけ来ているか。そしてま た全国の成功例の中のキーワードとして上位は肉、中でも全国的に牛肉が多い中、ブランド化するた めに取り組みが必要であると思いますが、肉類が返礼品として早々に品切れてしまってという現実で あります。地域でとれる肉の量はさほど多くありませんが、加工技術はもちろんすぐれているが、大 量の肉の注文で供給が追いつかないと。魅力ある特産品の安定供給が大きな問題であるというのが各 地域の例でございます。そんな中で主力である村上牛または三面川の鮭、村上茶の生産量、後継者、 そういうようなこともふるさと納税の活力になるためには考えていかなければならないことだと思い ますけれども、市長はどのようにお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 金券というとピクッというところありますので、最近の報道ですと。旅行券 という形で今回新たに取り組みをさせていただきました。非常に昨年の大型バスに対する営業支援の 部分も含めて、比較的好評を得ておりますので、それと相乗効果を図りながら、さらに個人客の宿泊 客もふやしていけるような可能性は十分感じておりますので、これは現場の温泉組合の皆さん方とも ご協議をさせていただきながら打ち出した施策でありますので、私も大いに期待をしているところで あります。   また、先ほども若干触れましたけれども、供給と需要のバランスがなかなかうまくいかない。そ れは我が村上市が持つ今の産業構造の限界の部分があるのだろうと思います。ですから、そこを少し でも伸ばしていく仕組みということで、現在肉牛の農業者、生産者に対する支援も含めて進めていく。 やはり今必要なニーズに対してしっかりと手当てをしていくということが大切だと思っておりますの で、間髪を入れずにそういう対応ができるような体制づくりに努めたいと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございます。   全く新人で時間の流れも読めません。あと2分わずかでございます。済みません。最後のことに ついてお話しさせていただきます。新潟村上フェアin表参道事業の件についてお話しさせていただ きます。新たな戦略として表参道でこのような事業を進めているということです。新潟県の東京アン テナショップ新潟館ネスパスでも昨年は販売額が過去最高の6億5,530万円となったといういい結 果も出ております。そんな中での村上市の去年から成る表参道での新たな挑戦に私は賛同いたします。 若い人をターゲットとした、またはいろいろな企画の中2年度を迎えますが、できれば観光または物 産、食を伝えるというのは両輪であります。昨年度の一つの課題として物産販売はなかったのかとい うような意見も聞いております。そんな中で村上に来てもらって私は何ぼだと思うのです。やっぱり 結果が大事だと思うのです。将来的なビジョンも大事ですけれども、その場で村上のものを買っても らうということも大事だと思いますので、昨年度課題であった村上の特産品の販売、そんなことも取 り入れていただきたいなと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員おっしゃるとおり、ニーズにマッチングした形で〔質問時間終了のブザ ーあり〕受益者の皆さん方に提供できるようなサービスに努めたいというふうに思っております。 〇2番(河村幸雄君) どうもありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで河村幸雄君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩といたします。           午前11時50分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、17番、木村貞雄君の一般質問を許します。   木村貞雄君。(拍手)           〔17番 木村貞雄君登壇〕 〇17番(木村貞雄君) 新政村上の木村でございます。私3月議会までは鷲ヶ巣会の会長をしてお りました。ところが選挙が終わった途端に鷲ヶ巣会の仲間に入れてもらえない事情がありまして、1 人や2人では議員活動がなかなか活発にいけず、またあちこちの市役所に行っても対応の違いがあり ますので、今回6名の議員で新会派を結成したところでございます。   それでは、質問に入らせていただきます。私の質問は4項目であります。順次質問をさせていた だきます。初めに、1、望ましい教育環境整備について、@、神林地区小・中学校統廃合について、 1つ、村上市立小・中学校望ましい教育環境整備検討委員会で決定された統合についてのアンケート 調査が実施されました。その結果をお聞かせください。   2番目、今後統合するまでの計画はどのようになっているのか、お聞かせください。   3、統合すると通学路が変更になりますが、問題点はないのでしょうか。また、バス通学の関係 では今までの4キロメートル(小学校)6キロメートル(中学校)が基準になるのかお聞かせくださ い。   4、西神納小学校は神納東小学校より古い校舎ですが、修理すべきところなど調査を実施してい るのでしょうか。   5、廃校になる場合、跡地等の利用はどのように考えているのかお聞かせください。   A、朝日地区では保育園の統合が進められておりますが、それに基づいた小学校の統合を考えて いるのか、お聞かせください、   大きな2番目、幼児教育と学校教育の連携について、近年認定こども園として認可を受けている 施設もありますし、また学校教育課を子ども教育課へと組織体制を変えて子育て支援に力を入れてい る自治体もあります。今までの教育長は行動連携を重点的に行うとのことでした。どのように連携を 行ってきたのか、また実際に成果はあらわれてきているのかお聞かせください。   3、買い物弱者対策について、@、近年、高齢者世帯がふえている中で車の運転免許証を返納す る方もあり、特に農村部では買い物に苦慮している方が見受けられます。昨年度市民厚生常任委員会 で市長との懇談の中でも話題になりましたが、市長はどのように考え、進めていかれるのかお聞かせ ください。   A、老人クラブ活動が活発な地区もあります。補助事業の中には健康づくり、介護予防、地域支 え合い事業がありますが、この補助事業の中に買い物のお手伝いができるような仕組みを考えてはい かがでしょうか。集落内の仲間としっかりきずなが結ばれ、今後の認知症予防と非常時の機敏な行動 にもつながるのではないでしょうか、市長のお考えをお聞かせください。   4、三面川の水質対策について、三面ダムのたまり水の影響かと思いますが、マンガンが蓄積し、 そのために現在は鮎の餌となるコケの成育に影響を与えていると言われております。国のほうへ要望 を行っているとのことですが、この問題に対し、市長はどのように捉えているのかお聞かせください。   以上、一旦降壇し、再質問させていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、木村議員の4項目のご質問につきまして、順次お答えをいたしま す。   1項目め、望ましい教育環境整備について及び2項目め、幼児教育と学校教育の連携については 教育長に答弁をいたさせます。   3項目め、買い物弱者対策についての1点目、高齢者世帯がふえている中、特に農村部で買い物 に苦慮している方が見受けられ、どのように考え、進めていくのかとのお尋ねについてでございます が、本市におきまして単身または高齢者のみの世帯が増加している中、高齢になって免許を返納され る方に限らず、身近にあった商店の閉鎖や出張店舗の減少により買い物をする場所が遠くなったり、 また高齢者が商業施設等へ買い物に行く手段がないなど、人や地域によっては買い物が困難となって きていることは承知をいたしております。そのため現在荒川地区と神林地区を対象として運行してい る「のりあいタクシー」では荒川ショッピングセンターアコスに週2回、水曜日と金曜日に乗降場所 を設けて買い物に苦慮されている方への支援を行っております。また、山北地区におきましては、山 北商工会を中心に徳洲会病院前で出張商店市を開催するなど、地域の実情に合った取り組みが進めら れているところであります。現在公共交通におきまして、山北地区まちづくり協議会との間で、公共 交通の有効活用についての協議を進めている最中でありますので、公共交通がより効果のあるサービ スとなるよう、買い物対応を含め運行方法につきまして検討を進めてまいります。   次に、2点目、老人クラブ活動の活発な地区もあり、既存の補助事業により買い物の手伝いを行 う仕組みはできないかとのお尋ねについてでございますが、本市では本年度から全ての高齢者を対象 に新しい介護予防・日常生活支援総合事業に取り組んでおります。この事業はボランティアやNPO 法人、老人クラブ、自治会などの多様な組織が介護予防事業を行う担い手として、また生活支援にお きましては声がけ、買い物・通院の付き添い、軽作業や家事手伝いなどのサービスを提供する担い手 としてご活躍いただくこととなります。サービス提供に当たっては、より地域の実情に合わせた内容 となるよう地域ケア会議等で検討してまいりますが、本年度のモデル事業といたしまして、高根集落 に生活支援や介護予防事業を提供する拠点を設置いたします。また、議員ご指摘の老人クラブが行う 補助事業としまして買い物のお手伝いができるような仕組みにつきましては、新しい介護予防・日常 生活支援総合事業の中で買い物のお手伝いを含めた担い手となっていただけるよう検討をしてまいり ます。   次に、4項目め、三面川の水質対策について、三面川の川の石にマンガンが付着して鮎の餌であ るコケの成育に影響を与えているという問題をどのように捉えているかとのお尋ねについてでござい ますが、三面川は本市にとりまして「母なる川」であり、三面川の鮭は村上を代表するブランドにも なっております。また、鮭だけでなく鮎やサクラマスを初めとした内水面魚種の宝庫でもありますが、 近年上流においては鮎の生息数が下流域と比べ減少している状況があります。その状況を受け、三面 川鮭産漁業協同組合では平成24年に県に対し、三面川上流部の河川の石の付着物調査と整備を要望 いたしました。その調査の結果、付着物にはマンガンの成分が多かったとされておりますが、河川水 中のマンガン等の濃度は環境基準値を超過したものではなかったということであります。   しかしながら、先ほど申し上げましたとおり、鮎の生息数は上流域で少なく、その対策といたし まして、県では川の石を天地返しして河床整正を行い、鮎の成育環境の改善を図っております。この ような対策の手法といたしまして、国では自然環境の持つ力や仕組みを生かした資本整備の取り組み であるグリーンレジリエンスにより生態系保全、国土強靱化を進めようといたしております。大学を 初め関係機関の方々による三面川の現地調査が行われ、市といたしましても、調査協力を行ってまい りました。今後はこのような新たな手法の活用により、三面川の水質改善や流域整備を推進してまい りますとともに、県に対しましても水質調査や河床整正等の継続をした取り組みを要望し、一日でも 早く上流域における鮎の生息域を回復させるとともに、これまで以上に豊かな三面川となるよう努め てまいります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) それでは、木村議員の1項目め、望ましい教育環境整備についての1点目、 神林地区小・中学校統廃合についての1、統合についてのアンケート調査の結果のお尋ねでございま すが、アンケートは整備計画方針による統合に「賛成」、「どちらかといえば賛成」、「反対」、 「わからない」の項目から選んでいただきました。回収率につきましては、小学校が83%から94%、 中学校が72%と93%、保育園が76%と88%でありました。小学校5校の結果は、賛成が13%から 41%、どちらかといえば賛成が30%から40%、反対が6%から32%でありました。中学校2校の 結果は、賛成が34%と36%、どちらかといえば賛成が22%と30%、反対が19%と21%でありま した。保育園2園の結果は、賛成が26%と32%、どちらかといえば賛成がともに41%、反対が 11%と20%でありました。   次に、1点目の2、今後の計画はどのようになっているかとのお尋ねでございますが、さきのア ンケート結果等を踏まえた中で、各学校で検討会を6月1日から実施しております。参集者につきま しては、保護者、区長、学校長と教頭先生をお願いしておりますが、学校によっては郷育会議会長に も参加をお願いするところもあります。検討会で同意を得ましたら、統合予定校の合同検討会を開催 し、統合に向けまして実質的な合意形成を図っていきたいと考えております。   次に、1点目の3、統合すると通学路が変更になるが問題はないか。また、バス通学の基準は今 までどおりかとのお尋ねでございますが、新たな通学路の設定となります場合、ルート等につきまし ては、保護者や関係機関等とも協議をさせていただきたいと考えております。また、通学方法につき ましては、文部科学省で定められております徒歩・自転車での通学基準が小学校4キロメートル以内、 中学校6キロメートル以内となっており、それは変わるものではありませんが、以前の学校統合に際 しまして、地域の状況や保護者の要望等からそれを緩和した経緯があります。   次に、1点目の4、西神納小学校校舎の調査は実施しているのかとのお尋ねでございますが、計 画方針どおり神納地区の3校が統合される場合、一部の学年は2クラスになる可能性が高いというこ とで、教室の増設が必要と考えられます。ただ、今の段階での調査等は行っておりません。   次に、1点目の5、廃校の跡地等の利用は考えているのかとのお尋ねでございますが、計画方針 にもありますとおり、その利用につきましては地域の皆様のご意見を尊重し、関係機関等ともあわせ た中でご検討いただくものと考えております。   次に、2点目、朝日地区の保育園統合に基づいた小学校の統合を考えているのかとのお尋ねでご ざいますが、計画方針にありますとおり、朝日地区につきましては保育園統合に沿った形で三面小学 校と小川小学校、塩野町小学校と猿沢小学校の統合を進めたいと考えております。   次に、2項目め、幼児教育と学校教育の連携について、どのような連携を行い、また実際に成果 があらわれてきているかとのお尋ねでございますが、市では昨年3月に「村上市子ども・子育て支援 事業計画」「村上市次世代育成支援行動計画」を策定し、小学校から運動会の案内をする、新1年生 の一日入学体験を実施する、就学時健診や保護者説明会開催時に保護者に対して入学前に身につけて ほしいことを説明するなど、具体的な取り組み内容を示して、幼・保・小の行動連携が図られており ます。昨年度は特に生涯学習課事業としまして、各地区1校ずつ選定したモデル校の就学時健診に家 庭教育講座を実施し、保護者及び学校からも好評を得ることができましたので、今後も拡大していく 予定であります。   また、ことばとこころの相談室でも乳幼児期からの保護者の相談にきめ細かく対応し、子育てに 安心感を持っていただいたり、必要によってその情報を入学予定の小学校と共有できるよう取り組ん でおります。   そして、各小学校及び保育園・幼稚園では入学前に教員と保育士等が情報交換を行い、個別児童 の特性や対応の仕方について共通理解を図っており、入学後も園の教員や保育士が学校を訪れ、入学 初期の児童の様子を参観し、情報交換を行っております。さらに、昨年度末には文部科学省より幼・ 保・小の連携強化を図る「スタートカリキュラム・スタートブック」が各小学校に配付されました。 各小学校では保育園・幼稚園での遊びや生活を通した学びを基礎として、小学校入学後も子供が主体 的に自分から新しい小学校生活を送られるよう指導・対応しております。これらの行動連携の取り組 みにより、小学1年生が学校になじめないなど、いわゆる小1プロブレムが心配される中、平成26、 平成27年度の小学校1年生の不登校児童はおらず、学級崩壊等の状況があらわれておりませんので、 成果は上がっておるものと考えております。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) ありがとうございました。それでは、時間の関係もありますので、4番目 のほうから再質問をさせていただきます。   今ほど市長のほうからも答弁ありましたけれども、県のほうからマンガンということがひっかか るのですけれども、マンガンは岩石や土壌、淡水や海水など地球上に広く分布する元素で、多くの動 植物中にも存在しているようであります。三面川はかつて村上城主が川狩りと称して鮎をとって遊ん だ越後の名河川でありました。鮎のとも釣り漁は近年不漁続きと聞いております。主たる原因を漁協 関係者に聞くと不明である。ただ、その要因の一部として考えられるのが、上流部に建設された三面 ダム湖に蓄積されたマンガン濃度が主たる原因の一つであると聞いております。その証拠として地元 漁協が鮎の放流事業に努力しているのですが、中上流部において鮎が育たない、鮎の成長期に餌とす る珪藻類が石に付着せず、石の表面が黒くなり、餌不足を起こしているのであります。三面ダムも建 設後60年を経過して、水質等に影響が出始めています。現在の三面川では魚類に変化が出始め、全 国的にも先行例、愛知県の羽布ダム、山口県のある河川等があり、環境省機関の努力により改善例も あります。やがて農業用水、生活用水まで影響を与えないようにと望むところであります。鮭のまち 村上として名高いご当地としても、秋の鮭の遡上等に影響が出ないように切に願うものであります。   そこで聞きたいのですけれども、その前に今村上市で水質検査、岩船米改良協会でやっているの、 市長ご存じでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私今承知をしておりません。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) この水質検査というのは、今農林水産課長おられますけれども、昨年度か ら課長の熱意で行われるようになったようなことでありますけれども、予算の範囲内で米の関係、岩 船米ですから、米の関係、飲料水の関係と環境の関係、この3つで検査しているわけですけれども、 それで課長のほうにお伺いしたいのですけれども、担当課の要するに現状認識をお聞きしたいのでご ざいますが。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 水質検査につきましては、いわゆる岩船米をどのように差別化して 売っていこうかということの下準備として、村上市には荒川と三面川とあと大川と大きな河川があり ますので、それら県でも調査していますが、登熟期の8月あたりの水を取って、それが米にどういう ふうな水質で提供されているのかということを主体的に調査しました。それは今ご指摘の岩船米改良 協会からお金を出してもらってやったわけでございます。その結果は、どちらの河川におきましても 農業用水をクリアしている、生活環境基準もクリアしているという水質的に全く問題ないという言い 方は変ですけれども、非常に良好な水質であるということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 課長には本当に熱意のある行動で、大変関心しているところでございます。 ありがとうございます。   次に、その対策として市長にお伺いしますけれども、県のそういった企業局やら環境部、農林水 産部とはどのような連携がとれているのかお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほどもご答弁申し上げましたとおり、県のほうに要請をいたしまして、県 のほうで別なメニューでグリーンインフラ整備の部分の補助事業を活用させていただきまして、そこ に特化をした研究をなされている大学の研究機関とともに、現地の調査を行っていただきました。そ の結果は先ほど申し上げましたとおり、水質については何ら問題ないというふうなことで、その調査 の結果の報告をいただいております。   なお、それに基づきましてさまざまな手だてを県のほうではご検討いただいて、その一つの手法 として天地返しを実施をしていただいているというふうなところでありますので、これまでの取り組 みも含めまして県とはしっかりと連携をしながら、河川の水質確保について努めているというふうに 認識をいたしております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 今ほど、さっきも説明あったのですけれども、天地返しというふうな、こ れは考えられるのがダムが60年たって、たまっているところに水がはければいいのですけれども、 何か聞くところによると15トン以上はたまっているような話聞いておりますけれども、よその地区 ではたまったヘドロの状態をかきまぜるような、爆発させるような、動かすような方法もあると聞い ておりますが、今の方法ですと今と同じように自然体の中で河川の下の部分を天地返しするというふ うな方法にしか聞こえてこないのですけれども、その調査費と実施するめどは立っているのですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 滞留をしている、また蓄積をされている汚泥の部分というのですか、今議員 の表現で言えばヘドロという表現をされたと思いますけれども、それを爆発させるような処理をした ということによって、非常に河川の水質を劣化させたという、生態系まで壊すようなことにつながっ たという事例も聞いておりますので、なかなか有効な手だてがどこにあるのかというのを見出すこと が難しい。ですから、グリーンインフラの補助事業を活用しながら、そこのところの取り組みをした いということで、先日もグリーンレジリエンスの東京で開催されましたシンポジウムのほうに事例発 表者としてお邪魔をさせていただき、その後パネラーの一人としても発言をさせていただきました。 地方の優良な河川がそういう状況にあるということをお伝えをしながら、当日出席をされました皆様 方からもしっかりとその部分については研究機関とともに調査をすべきだというお話をいただいてお りますので、今後そういう形で進めていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 母なる川三面川の流域には多数の集落が点在しておりますし、非常に鮭の イメージにも重要な河川でありますので、慎重に要望するなりまた実施していただきたいと思います。   それでは、次に1番目に戻りますけれども、教育長のほうから答弁ありましたけれども、アンケ ート調査の実施を踏まえて進めていくという段取りですけれども、その中で今ほどパーセンテージ示 されましたけれども、パーセンテージを見て教育長はどのように思われましたですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 賛成、それからどちらかといえば賛成、これを合わせるとおおむね6割以 上の賛成が得られていると。しかし、反対もやはり最高では32%の学校があります。これは保護者 それから保育園の保護者にのみとったアンケートですので、保護者の声は、願いはおおむねこれで把 握できたのかなと思ってはおりますが、反対の立場の人もいるわけですから、やはり丁寧なこれから 対応をしていかねばならないのだと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 通学路の関係でお聞きしますけれども、今神納東小学校については下助渕 地域の一番石川の近くの集落ありますけれども、その辺から西神納小学校までのキロ数はちょっと短 いような気がするのですけれども、4キロ以上ありますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 大変申しわけありません。その辺まだ把握しておりません。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) そういった関係もありますけれども、今後そういった、例えば若干足りな い場合でもマイクロバスを利用するとか、その辺の検討とか、これから問題になると思いますけれど も、その辺もよろしくお願いしていただきますようお願いします。   西神納小学校は神納東学校より古いわけですけれども、この前も学校を見てみたいななんて私も 商工会の会合あったときに話ししたら、神林地区では商工会のほうでボランティアで教育委員会を通 して各学校の細かい修理ボランティアでやっているのですけれども、材料費は教育委員会のほうから 出すわけですけれども、そのときに連絡するからななんて言われたのですけれども、全然音沙汰ない ので私見ることできなかったのですけれども、今後そういった悪い面もあるかと思いますけれども、 その辺を十分検討してもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 建築年度を見ますと、西神納小学校のほうが平成4年、神納東が平 成8年ということでなっておりますし、我々も通常毎年のように補修等は行っておりますが、そうい った統合という方向になった場合は、また改めて調査検討をさせていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 廃校になった場合の関係、今からすぐは返事はできないと思っていたので すけれども、神納東小学校のすぐそばが、前は行政財産であったところなのですけれども、今恐らく 普通財産になっていると思うのですが、阿賀北福祉会のみどりの家が来るようになっているのですけ れども、そういった関係で神納東小学校どんなふうになるのだろうかななんて私も常に思っているの ですけれども、それは地域の人と十分に話し合いをして今後考えていただけるようお願いしたいと思 いますが、その辺の関係ではどうですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 先ほど答弁させていただいたとおり、十分地域の意向、地域の活性化のた めの活用等を考えながら検討させていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 私3月議会に代表質問の中で、朝日地区の保育園のことをちょっと質問し たのですけれども、そのときは前の圓山教育長ですけれども、小学校の統合というのは考えていない という返事を受けましたのですけれども、その後神林地区の中学校へ行って入学式のときに私これ見 せてもらったのですけれども、そのときは既にここには今の予定というのは全部ここに載っているの です。どうしてこういうふうになったのかなと私思っているのですけれども。その3月議会に私は今 ほど教育長が答弁した中の三面保育園と高南保育園が統合する計画中だったのです。それで地元の意 向で変更してもらったのですけれども、そのときは市長も答弁してもらって、市長のほうは保育園は 保育園で考えればというような考え方だったのですけれども、今こういうふうにきれいに、この整備 計画というのはどこまで配ったのですか、全戸数はまだいっていないですよね。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 整備計画方針につきましては、小学校、中学校全保護者並びに保育 園保護者と、一般市民の方といいますと、区長さん方ということになります。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) それから、私どもに、計画方針の案というのを前にもらったのですけれど も、この中でも見てみますと、全体的に村上市の小学校の学級数とか児童数見てみますと、神林地区 よりも朝日地区の三面小学校と塩野町小学校のほうが少なくて、逆にそういう望ましい教育環境の整 備を考えなくてはいけないのではないでしょうかという私考えているのですけれども、いかがですか、 その点については。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) おっしゃるとおり塩野町と猿沢、それから三面小と小川小、それから山北 のほうではさんぽく北小学校とさんぽく南小学校、それから上海府小学校と瀬波小学校、今言った学 校全てではありませんが、そのうちの半分は複式学級が既に発生しておりますので、今議員おっしゃ ったとおり、そちらは平成31年度初までに統合を進めていくという計画で今提示しているところで す。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) そうしますと、今特に神林地区を進めていますけれども、その後要するに 朝日地区の三面と塩野町小、また山北もありますけれども、それらがいつごろになりますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 一応整備計画方針では平成31年4月1日をめどに、今ここに上げさせて もらった学校については統合計画を推進させてもらいたいと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 確認させていただきますけれども、要するに村上市の望ましい教育環境整 備の考え方で、全校が要するに統合のことを考えていくということになるのですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 全校というのは整備計画方針に現在上げさせてもらった学校をまず平成 31年度初をめどに、これはあくまでもいろんな皆様との話し合いで進めなければいけませんが、一 応これを目標として推進させていただいております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) ありがとうございます。   それでは、次に幼児教育と学校教育の連携についてですが、私も前々から話しているのですけれ ども、この前も前圓山教育長から退任の挨拶の中にコメントで、幼・保・小・中連携は遠藤教育長に 引き継ぎましたというコメントをいただいてきましたけれども、それで私この質問考えたのですけれ ども、私の考え方でいきますと、教育長初めてなのですけれども、私は幼児教育も学校教育も私の考 えでは学校教育課でしてもらえれば一番いいという持論なのですけれども。今ほども教育長から話あ りましたように、この村上市ではたった一つの2歳から中学校までなのだけれども、先ほども申し上 げましたことばとこころの教室、これ名前は変わっておりますけれども、合併前から広域事務組合で やっていた事業なので、今の市長はよくおわかりになると思いますけれども、これこそが村上市の自 慢できるような、これが要するに教育委員会の所管なので、こういったやっぱり教育委員会がかかわ るということは物すごく人間性というのを見ていきますので、私はそういった考え方でまず将来の質 の高い保育になるわけなのです。幼児教育と幼児保育に大いに期待するとともに、学校教育もさらな る向上を目指していきたいと。そして将来的に社会人になってモラルの高い社会人に育てるためにも、 幼児教育と幼児保育についてはやはり福祉課よりも学校教育課で所管したほうがいいというのが私の 持論なのです。国のほうも縦割り行政で文部科学省と厚生労働省で難しいわけですけれども、県内で は聖籠町、小さいのですけれども、聖籠町では〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕こども教 育課に切りかえて、そっくり学校教育課をそういう名前で切りかえてやっているのですけれども、こ うしたことによってそういった学問だけではなくて、そういった全ての道徳関係とかいい人間をつく り上げていくのではないかと、そう考えて私質問させていただいているわけです。そういった関係で 教育長に初めて質問させていただきますけれども、教育長のお考えをちょっと聞かせてください。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 今議員おっしゃったとおり、本当に子供の教育、子育て、人間形成には縦 割り行政ではなく、学校教育が担う部分もありますし、家庭教育、社会教育、それから福祉の面、さ まざま担う役割があると思います。ただ、当市では今それを考えると大幅な組織改正になりますので、 現在のところ考えておりませんけれども、今後今議員おっしゃったように聖籠町、それから上越のほ うでもこういうこども課とかこども教育課を設けられておりますので、研究していきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) それでは、次の買い物弱者対策ですけれども、今ほど市長から答弁ありま したけれども、こういった確たる目玉的なものは申されませんでしたけれども、今までのりあいタク シーとかそういった、山北では公共交通も検討中というようなことなのですけれども、ほかに村上地 区とか神林、荒川地区においてはどのような話で進められておられますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 特にここに特化してという形で進めているわけではなくて、市全域でこのニ ーズは高いわけであります。それは大なり小なりの問題があるかと思いますけれども、それはどこで もあります。ですから、それはトータルの中で公共交通を足の確保につなげられないかということを 大前提として今現在検討しています。その中で具体的に走らせたときに、これまでもそうであります が、地域のアンケート調査、ニーズに基づきまして走らせたところ、乗降客がゼロだったという路線 が幾つもあります。これはやはり地域のニーズにマッチングしていないということだと思うのです。 議論の中では大変だ、大変だというふうになりますけれども、それは使い勝手が悪いのか、とりあえ ず走っていればいいのかという部分も含めて、本質を見きわめながらやっていくということが大切だ と思いますので、市域全体の公共交通という概念で今この作業に取り組んでいます。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) この前たしかテレビで群馬県の桐生市のこれは交通弱者という考え方でち らっと見たのですけれども、まちづくり会社とかでやっているわけで、スピードの時速19キロのゆ っくりしたスピードで年寄りですからゆっくり行って、運転手も決まっているらしくて、毎日という か週に2回なのですけれども、運転手そのものがそういったお年寄りを見きわめながら行くというよ うなことで、見守りもやっているような関係でテレビに出たのですけれども、そういった各地区でも いろいろなことをやっていますけれども、特に旧村上地区の商店街の近くの関係ではあれですけれど も、やはり農村部に行きますと買い物なかなか大変だということで、これからも大いにそういった検 討を重ねて皆さんのより交通手段を設けるようにしていただきたいと思いますが、いかがでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 特に市街地でもやはり撤退する事業者さんがいらっしゃいますと、今そこに 買い物に行けたのに今度行けなくなったという声もあります。ですから、農村部、中山間地、市街地 にかかわらず、いろんな形でそういうニーズがあるのは承知をしておりますので、その辺をしっかり と対応するために市域全域というお話を先ほどさせてもらいました。ただ、その中で一番容易でない のが沢伝いの奧にある集落の皆さんですとか〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕そういうとこ ろなので、そういうところからやっぱりしっかりやっていくということも必要だと思っておりますの で、現在山北地区で軽トラ市を実施しながら、あれは月一の展開でありますけれども、やはり週に2 回、ちょっとだけは歩いてもらうような仕組みになるかもしれませんけれども、そんな形の生活の支 援ができるような公共交通であるべきだと思っておりますので、その辺を踏まえて現場のまちづくり 協議会の皆さん方が一番よく承知しているわけでありますから、その方々と現在協議を詰めさせてい ただいているということであります。   いずれにしても、周辺部から着手をしたいなというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 私らも選挙期間中あちこち回った中の意見を聞いているのですけれども、 非常にこれから高齢化時代ということで大切ですので、十分検討して進めてもらいたいと思います。   また、先ほどの三面川の水の関係でも、やはり大きな問題にならないうちに解決してほしいなと、 それを願うばかりでございますので、どうかよろしくお願い申し上げまして、私の一般質問を終わら せていただきます。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで木村貞雄君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩といたします。           午後 1時46分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、8番、板垣千代子さんの一般質問を許します。 板垣千代子さん。           〔8番 板垣千代子君登壇〕 〇8番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。議長のお許しをいただきましたので、 一般質問をさせていただきます。   私の一般質問は3項目となっております。1項目め、B型肝炎ワクチンの10月から定期接種化 について、厚生労働省の専門部会はゼロ歳児を対象に、B型肝炎ワクチンを10月から定期接種化す ることを了承しました。国内シェアの約8割を占める化学及血清療法研究所(化血研、熊本市)の出 荷自粛が解除され、安定供給の見通しが立ったためです。定期接種は生後2カ月、3カ月、7カ月か ら8カ月の3回実施する。母子感染予防のため出生直後に接種した場合、健康保険が適用されるため、 定期接種の対象から除外する。一方、病気などでゼロ歳の間に接種できなかった場合は特例として年 齢に上限を定めず、いつでも接種できるようにするとのことですが、現在わかっている範囲で説明を お願いいたします。   2番目、感染性胃腸炎への対応について、5月に入り、小・中学校、保育園等で感染性胃腸炎が 流行しているように聞いていますが、現在はどのようになっているか。また、これからはどのように 行っていくかをお伺いいたします。 3項目め、空き家対策について、空き家の近隣にお住まいの方から、「空き家に猫がすみついて しまい、においがとても臭い」「火災になるのではないか」との意見が聞かれます。市では空き家対 策についてどのように考えているか伺います。   市長の答弁の後に再質問をさせていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、板垣千代子議員の3項目のご質問につきまして順次お答えをいた します。   最初に1項目め、B型肝炎ワクチンの10月から定期接種化について現在までにわかっているこ とは何かとのお尋ねについてでございますが、国は肝硬変や肝臓がんに進行するおそれのあるB型肝 炎対策といたしまして、90%以上の予防効果があるワクチンが極めて有効であり、本年10月からゼ ロ歳児を対象にB型肝炎ワクチンを定期予防接種として実施することになりました。内容につきまし ては、議員ご指摘のとおりでありますが、対象者は本年4月以降の出生児であり、接種回数は3回、 対象年齢は生後十二月までとなっております。本市では4月から9月までの出生児に対しましては個 人通知、10月以降出生児に対しましては子育て応援ファイルで周知を図ってまいりたいと考えてお ります。   次に、2項目め、感染性胃腸炎への対応について、小・中学校での対応につきましては、教育長 に答弁をいたさせます。   次に、保育園での対応につきましては、6月1日現在では市内保育園での感染性胃腸炎での欠席 園児は、疑いのある者も含め8人となっておりましたが、現在はおりません。感染拡大を予防するた めの対応マニュアルを作成しており、各保育園に感染者が出た場合、マニュアルに沿って迅速に対応 できるよう周知徹底を図っております。   次に、3項目め、空き家対策について、市では空き家対策についてどのように考えているのかと のお尋ねについてでございますが、空き家等に対しましては所有者等がみずからの責任において管理 不全な状態にならないように適正な管理を行っていただくことが前提でございますので、管理不全と 考えられる空き家等に対しましては、空き家等対策の推進に関する特別措置法及び村上市空き家等適 正管理に関する条例に基づいて現地確認を行い、所有者等の調査を行い、空き家が危険な状態や周辺 の環境に悪影響を及ぼさないように、危険回避や改善の対応をお願いしてまいりたいと考えておりま す。   また、管理不全となる空き家等の発生を抑制することは重要であると考えております。十分活用 できる状態であるにもかかわらず、空き家として継続している時間が長くなって管理不全となるとい うケースがあるというふうに考えておりますので、専門的治験を活用するなど関係機関との協議を進 めながら、所有者、管理者等への働きかけも行ってまいりたいと考えております。   なお、今後市内全域の空き家等の状況を把握した後、空き家等対策計画の作成に取り組みたいと 考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 次に、2項目め、感染性胃腸炎への対応について、小・中学校での対応の お尋ねでございますが、5月24日から朝日みどり小学校におきまして、感染性胃腸炎の集団感染が 発生し、27名の児童が感染性胃腸炎と診断され、5月30日、31日の2日間学校閉鎖の措置をとっ たところであります。現在感染は終息しておりますが、児童の健康管理に注意を払うとともに、引き 続き消毒等を徹底しております。また、同様の感染を未然に防止するため、市内の小・中学校に対し ても手洗いなどの徹底を指示しているところであります。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、1番目のB型肝炎ワクチンについて再質問をさせていただきます。このB型肝炎ワク チンに関しましては、生後すぐに予防接種をするということですけれども、これは生まれてから2カ 月目から始まるわけですね。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 今議員おっしゃっているのは母子感染のほうの対応でしょうか。 〇8番(板垣千代子君) そうです。 〇保健医療課長(菅原順子君) 母子感染の対応に関しては、生後12時間以内にB型肝炎ワクチン を接種いたしまして、生後5日以内に抗ヘモグロビン、人免疫グロブリンを投与しまして、B型肝炎 ワクチンを1カ月後、そして6カ月後にまたB型肝炎ワクチンを接種するということになっています。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) 済みません。それでは私のほうで定期接種、2カ月、3カ月、7〜8カ月 のこの3回でやるというようなことに関しては、B型肝炎ワクチンということになりますか。それと も同じように考えていたのですけれども、これはどういうふうに分けたらよろしいですか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 母子感染に関しましては、お母さんがB型肝炎のキャリアの方の場 合の出産のときのお子さんに対する対応が先ほど言った予防接種のやり方ですし、定期の予防接種は そういうキャリア関係ない方の、B型肝炎と関係ない一般のお子さんに対する予防接種になっていま す。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) それでは生後2カ月、3カ月、7〜8カ月に接種するということで3回の 接種が必要だということでよろしいですね。ありがとうございます。もし、この3回を接種するとい うことなのですけれども、熱を出したとかさまざまな条件がありますので、それで3回できなかった というときにはどのように親御さんはお子さんに対して接種をしていけばよろしいのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 接種間隔が一応2カ月に入りまして27日以上の間隔で1回目、2 回目をやりまして、初回接種から140日以上経過したら3回目をやるという形になっていますので、 例えば6カ月、7カ月過ぎたとしてもそれは打てる予防接種だと思います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) 日数から言われると、ちょっと計算間違っていたわというようなお母さん 方も出てくると思うのですけれども、B型肝炎ワクチンの接種は3回しないと予防にはならないとい うことですね。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 連続3回すると抗体がつくということで推奨されているわけですけ れども、1回でだめなのか、2回でだめなのかというのはちょっとわからないです。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございます。それでもし生後2カ月以降もやっていなかったお 子さんに対して、1歳過ぎてから接種をしたいというようなことであれば、それも可能なわけですか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 一応接種期間が十二月、先ほど市長答弁ありましたね。十二月まで ということになりますので、その範囲でやっていただくという形になります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) 12カ月を過ぎてしまうとワクチンは接種できないということになります か。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 原則そうだと思います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) そうしますと、12カ月過ぎてしまったお子さんに関しては、もう接種は できないというふうに考えればよろしいわけですね。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 市の助成ではやれないという意味です。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) 市の助成は12カ月過ぎるとなくなると。それでは12カ月過ぎてから接 種をさせたいという親御さんがいた場合、料金はどれぐらいかかるのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 今県で委託単価というのを検討している最中ですけれども、5,356 円が一応委託単価になっております。多分医療機関で多少値段は違うのかなというふうに思いますけ れども。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) これは3回ともこの値段なわけですか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) そうです。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございました。そうなりますと、ことしで言えば4月に生まれ た方からということですか。それとも10月から定期接種になるので、8月に生まれた子供さんから これが適用されるということですか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) ことしの4月1日からの出生の子です。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ワクチンに関しては以前に子宮頸がんワクチンもありましたけれども、生 まれたばかりの子供では後遺症と言えばいいのですか、そういうものはちょっとわからないのではな いかという不安があるのですけれども、そのあたりはどのように思っていらっしゃるのか、説明をお 願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) ワクチンの製造に関しては、そういう副作用関係とか全部検証して から発売されるという認識ですので、重篤な副作用はないというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) わかりました。ありがとうございます。   本当に生まれたばかりのお子さんであればいろいろな予防接種があると思いますけれども、B型 肝炎ワクチンの接種と三種混合ですとかいろんなワクチン接種がありますけれども、これと重なって も薬が合わなくて子供さんが苦しむというようなことはないのですか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) ワクチンには不活化ワクチンと生ワクチンという2種類がありまし て、不活化ワクチンの場合は接種して6日以上たてば接種できるという決まり事がございます。生ワ クチンに関しては27日以上たったらやれますという決まり事があるのですが、お医者さんによって はその日に3カ所やったりとかお医者さんの判断でやられる場合が多いです。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) お医者さんの判断で2回、3回という接種をして、もしもそのお子さんが 体調を悪くしたとなると、その責任はどちらのほうにいくのですか、お医者さんのほうですか、市の ほうですか。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 市の定期の予防接種ですので、市の責任になると思います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) わかりました。厚生労働省のほうで認可したわけですので、間違いのない ものだと考えておりますけれども、ゼロ歳児、本当に泣くことしかできないゼロ歳児ですので、どん なふうに親御さんのほうに説明をなさるのかということが心配なのですけれども、お願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) お子さんが生まれると出生届のときにすくすくファイルといって予 防接種の全部のやつとか、乳幼児健診の問診票とかあと子育て支援センターの周知とか、いろんな子 育てに関する情報が入っているかばんみたいなものなのですけれども、それをお渡ししてよく説明い たします。あと1カ月たつと保健師が新生児訪問ということでお宅に伺いますので、その際に予防接 種についても詳しく説明しています。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) わかりました。それでは、2カ月目の接種の前に保健師さんが伺う。また、 3カ月前にも保健師さんが伺う、伺わない。 〇議長(三田敏秋君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 新生児訪問ということで、生後1カ月のときに保健師が伺います。 1回だけです。あと健診になります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) わかりました。その1カ月目の保健師さんの訪問のときに、本当に親御さ んはしっかりと子供さんのために説明を聞いて、安全な予防接種をしていただきたいということです。 本当にことしの10月から始まるということですので、周知をするために本当に詳しく説明をしてい ただきたいというふうに思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。   それでは、2項目め、感染性胃腸炎の対応についてお伺いいたします。先ほど教育長のほうから ご説明がありましたけれども、5月に入ってから朝日みどり小学校のほうで学校がお休みをすると、 休校になるというようなことで、27名のお子さんが胃腸炎でお休みになっていたというようなこと ですけれども、これをいち早く知ったのは何日ぐらいだったのですか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 朝日みどり小学校から連絡、嘔吐1名ということで24日でござい ます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) 5月の24日ですね。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) そうでございます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) 嘔吐があった、それに関して1名という意味なのでしょうけれども、嘔吐 があってノロウイルスというようなことで子供さんたちが次々に感染をしたというふうに考えてよろ しいのですか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 次の25日に2人の罹患者、欠席ということで順次拡大していった と思われます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) わかりました。それで順次感染していって最終的には27名のお子さんが 感染したということですね。それで終息が見えたという日にちですね、何日目に終息に向かったとい うふうに考えられましたか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 30、31と学校を臨時休校したわけでありますが、その後明けまし て6月6日でございます。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) 6月6日の時点で勢いがとまったというようなことで、学校はいつから始 められたのですか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 6月1日から学校は通常に戻っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) わかりました。嘔吐があってそれがもとでノロウイルス的に感染していっ た子供がいたというようなことですけれども、そのときに学校の対応としてはどういう教育をされた のですか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 学校保健安全法に沿いまして、感染性胃腸炎の場合は第3種ではな くてその他ということになるのですけれども、第3種と同じような扱いをしなさいということになっ ておりますので、学校長が重大な流行が起こっているということで、当然保護者、学校医等には連絡 しているわけですし、同じ学校教育課並びに保健所であります健康福祉部、あと下越教育事務所と、 そういった関係のところに連絡等を行っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) わかりました。今現在はどのような人数になっているのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 朝日みどり小学校におきましては、終息していると見られますけれ ども、ほかの市立小・中学校におきましては小学校1校で1名、中学校2校で4名のきょう時点での 罹患者が欠席しております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) わかりました。でも人数からいって終息をしているというふうに考えてよ ろしいのですね。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 各学校によって欠席者ゼロになって、その後1週間程度の様子を見 て終息ということになるかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) わかりました。感染性胃腸炎というのは、通年事例はあるわけですか。そ れとも何月が多いとかというようなことは把握されていますか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 通常ノロウイルスによる感染性胃腸炎は冬場が多いと認識しています。た だ、昨今1年中という言葉が適切かどうかわかりませんが、本当にあらゆる季節に発生しているよう です。特に昨年度は新しい型のノロウイルスの感染性胃腸炎が発症したということで、県のほうから も通知が来て危機感を抱いているところです。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) この件につきまして人数については何名以上が胃腸炎でお休みしていると いうことに関して、5人以上だとか10人以上だとかという人数で早目に学校または学級を閉鎖する というような考えはありますか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 調べたところ感染性胃腸炎について何%欠席者がいたら臨時休校にすると かそのようなことは調べられませんでした。ただ、インフルエンザは全校児童の1割が欠席したら学 校閉鎖もいいということですので、今回の場合、朝日みどり小学校の場合、3割近い子供たちが一時 期欠席したので、運動会も延期しましたし、30、31の2日間の学校閉鎖ですけれども、その前が土 日です。4日間休みを確実にとりましたので、慎重に対応いたしました。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) 胃腸炎に関しましてノロウイルスというふうなことも考えていらっしゃい ますし、これからの予防としましてはやはり手洗いが一番なのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) やっぱり手洗い、うがいの励行、それから発症者がいる場合は全校の消毒、 塩素系の消毒剤で消毒を欠かさないということが大きな予防法になるのではないかと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございました。このたび朝日みどり小学校の子供たちは本当に 不意なことでつらい思いをされていたというようなことです。運動会を9月の24日の日まで延期を されたというようなことも聞いております。何とかノロウイルスというような形ですので、これは学 校だけではなくて、家庭でも大変なものがあると思いますので、本当にこれからまたこのような大き な問題にならないように皆さんで、私たちもそうですけれども、緊張感を持って子供たちに当たって いきたいと考えますので、よろしくお願いいたします。   それでは、3項目めの空き家対策についてお伺いいたします。空き家対策につきましては、文書 でお読みしたとおりなのですけれども、たまたま隣の家が空き家で、それでお隣の方がとても気持ち 悪がったのです。台所のガラスが割れていまして、その割れたガラスのところから猫が出入りしてい る。その猫のふん尿のにおいがすごい、とても臭くて困りますというようなことだったのです。あと は台所のドアが壊れていまして、そこを小学生だと思うのですけれども、子供たちが出入りをしてい るというようなこともありまして、火事にでもなったら大変なのですけれども、というような苦情を いただきました。この件につきましては、尾方課長にお話はさせていただきましたけれども、そうい うことはちょっと見当たらなかったというようなことだったのですけれども、空き家に対しては全体 的、市としてどのようにお考えになっているのか、お聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 以前に調査をしたときに1,500を超える、目視調査でありますけれども、 これ直接所有者との関係がありますので、踏み込んだ形の調査、いまだにまだ至っていないわけであ りますが、外から見て明らかにわかる空き家もあるわけでありまして、それは区長さん方のご協力を いただいて職員の目視、それの確認という形でさせていただきました。1,500を超える物件があると いうことなので、それからさらに数年経過しておりますから、ふえているのだろうなという予測は容 易であります。待ったなしの状況だと思いますので、ただせーのーで全部というわけには物理的に不 可能だと思いますけれども、かといって先に延ばせば延ばすほどその量はふえていくということにな るかと思いますので、しっかりと法また条例にのっとった形で進めます。   それともう一つ、先ほどちょっと申し上げましたとおり、利活用できる空き家がしっかりとした コーディネートされないがためにどんどん、どんどん経過していって利活用するタイミングを失うと いうケースもあると思いますので、その辺のところは専門的な事業者さんのお力もおかりをしながら、 これ相手様ある話でありますので、今そうしますというわけにはいかないと思いますけれども、その 辺を研究をさせていただきながら、一つ一つクリアしていく仕組みが今求められているのだろうなと 思っておりますので、待ったなしで対応したいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございます。本当に空き家に対しては全国的な問題ということ になっております。また、新潟県村上市の空き家に関しては半年は雨雪の中で、風雪に遭ってどんど んと傷んでいくというようなことを思います。その中でやはりアパートでは高い、何とか空き家を安 く借りる方法はないかというようなご相談もあります。その中で前にお聞きしたことでは、賃貸では 不動産をやっている方にちょっと害があるのではないかというようなことで、空き家に対しては買い 取りというようなことをお願いしていますというような話を聞いたことがあるのですけれども、その あたりは今も同じでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) その辺も含めまして、いろいろな手法とか制度をクリアしてこその利活用に なると思いますので、むしろそこの部分というのは逆に言うと行政サイドよりも事業者さんのほうが たけているわけでありますから、何が今一番必要で何が即効性があるのかということを真剣に議論を して、一番いい方法を見つけ出したいなというふうに思っておりますので、今のところそういうもの にはこだわらずにやりたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) 本当にそういう前向きなご答弁をいただきまして、何とか一日でも早く利 活用ができるような形にしていっていただきたい。本当に子供の数が多い、家族が多いという中でア パートではちょっと部屋数も何も足りないというようなことであれば、何とか古くても我慢ができる 間取りが十分あったほうがうちとしては助かりますというような市民の方もいらっしゃいますので、 ぜひそのあたりを利活用に関しての協議をしていただきたいと思いますけれども、二、三年で協議が できるものでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 二、三年ということではなくて、2年たち、3年たちになると今管理不全に 陥っているやつが多分潰れるぐらいの形になりますから、それはそれとして、そこをどうやってきち んと整理をしていくかという問題が一つと、まだまだ十分活用できるのに、例えばそこに住まいして いないからどんどん、どんどんそれが傷んでいく、やっぱり人が住んでこその家でありますので、そ れを今のニーズに合わせた形で例えば若干のリフォームをしながら使い勝手がいいようにしたときに、 例えば複数でシェアできるような仕組みとか、例えばご家族が入られるような仕組みとか、そこに少 しお金を出してでも移住してきたいので、このぐらいのものになるのではないかというコーディネー トを、今空き家バンクやっていますけれども、それと並行しながらいろんな形で事業者さんとの連携 ができないかなということを実は模索をしています。   せんだって尾道、坂のまちの尾道、あそこは非常に訪れる方が何百万人観光という世界でありま すけれども、非常に空き家がふえていて困っているというところをリフォームをして、NPOの団体 ですけれども、格安で泊まられる仕組みにして、それを提供している、それが軌道に乗っていく。地 域の人たちがそれを支えていく、NPOの活動を受け継いでいくというような、実はNHKの番組を 見る機会がありました。たまたま見たのですけれども。まさにああいう形で使えるものはどんどん、 どんどん活用していく。そうすると、それを持っていた所有者というのは所得につながるわけであり ますから、そうすればお互いが有益であるというふうな仕組みが構築できるのではなかろうかななん ていうことをイメージしていますので、そんなところを踏まえながら進めたいというふうに思ってお ります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございます。市長がそのようにお考えであれば、本当に心強い という気持ちなのですけれども、実際今ガラスが割れて猫が出入りしている、ドアが壊れていて子供 が出入りしているというようなところに関しては、所有者に言って直すとなるとかなり時間がかかる ような気もしますし、市でどうにかならないものかと思うのですけれども、そのあたりはいかがです か。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 第一義的には市ではそれはできません。あくまでも所有者が管理をするのが 大前提でありますから、それを全部やり始めるとさっき申し上げました1,500戸同時にやらなけれ ばならないという仕組みになりますので、それは地域の皆さんまた区長様には大変ご足労をおかけす るような格好になるかもしれませんけれども、そこの所有者の皆さん、市も当然でありますけれども、 そういうアプローチをすると。管理不全の状況が悪い、今言っているガラスが破れていてそこから人 が出入りしているやに見えるというような部分については、それこそ防犯の観点から警察も含めてい ろんな形でそれに対応するという仕組みになると思います。そうならないような家屋の状態を保つと いうのが一義的には所有者、管理者の責務だというふうに認識しております。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) そうしますと、そういう空き家のどうしようもないような、壊れて猫が出 入りしているというようなことを見たときには、市のほうにまず〔質問終了時間10分前の予告ブザ ーあり〕連絡をするというようなことですよね。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それでいいのではなかろうかと思います。それで今通常どおりやっている対 応をどんどんやっていきます。ですから、その中で改善を図ってもらうということであります。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) それに対しては市民課のほうに申し出ればよろしいのですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 主管課は市民課でありますけれども、誰に言ってでも苦情については受け取 ることができると思いますので、誰に言っていただいても構わないと思います、職員ですね、職員で あれば。 〇議長(三田敏秋君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございました。   3項目皆さんにいろいろ教えていただきまして、市民の方が右往左往しないようにぜひお話を優 しく丁寧にしていただければというふうに感じておりますので、よろしくお願いいたします。   私の一般質問は以上とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。   午後2時55分まで休憩します。           午後 2時41分  休 憩                                                        午後 2時55分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、23番、大滝久志君の一般質問を許します。   23番、大滝久志君。(拍手)           〔23番 大滝久志君登壇〕 〇23番(大滝久志君) それでは、一般質問をさせていただきます。   きょうの一番最後となりましたので、皆さん大変お疲れでしょうが、なるべく早目に一般質問を 終了したいというふうに考えております。しかも、私の一般質問の項目は1項目であります。中山間 地域、このことについて市長にお伺いをするものであります。   村上市が合併してから9年目に入りました。合併の成果は10年を目途として評価する必要があ るのだろうと考えております。民間と行政が一体となって「協働のまちづくり」、これに着手してお りますが、市民一人一人のたゆまぬ努力にもかかわらず、特に中山間地を中心に少子高齢化が進み、 若年層の流出も相まって人口減少が続いていることが要因となりまして、村上市全体の課題となり、 人口減少対策班もでき、今動き始めているところであります。   農業農村、山村林業は今大きな岐路に立たされていると思っております。高齢化による農業の担 い手の弱体化、蔓延する耕作放棄地、農業収入の低下などなど農業を取り巻く環境が一段と厳しくな っていることに加えて、TPPの大筋合意によりますます一段と苦しい状況に追い込まれていくので はないかというように感じているのは私ばかりでありましょうか。   今政府においては地方創生を大きく掲げ、農業農村の構造転換、山村と林業の構造転換、所得の 向上を高らかにうたい上げてはいますが、農業と農村、山村と林業はこの後どのような方向に進んで いくのでしょうか、とても不安な気持ちになっております。特に中山間地が多い山北、朝日地域は、 天候で例えるならば村上市の中でも霧がかかったような状態で、北へ行くほどその霧は濃くなり先行 きが見えない、そんなような危機的状況にあるのではないかと考えております。早急なこの対策案が 必要だと考えております。   以下のことについてお伺いいたします。@、市長として今の現状をどのように捉えていますか。   A、若者が定着するような仕事の場を現地に確保するような具体的な策はあるのでしょうか。   B、先人が営んできた農林業の再生なくしては、霧は晴れていかないと思います。光が当たって いないところに光を当てていくというのが行政の仕事であると私は常々思ってまいりました。光が当 たっていないところは暗雲が立ち込め、自分が右にいるのか左にいるのか、自分の立ち位置すらわか らないような状態になってから手を打つのでは遅過ぎるのであります。霧が出ているような状態のと ころに私は光を当てていかなければならない、このように考えておりますが、この霧の中に光を当て ますと何が起こると思いますか。それは太陽と反対にあらわれる現象であります。それを人はひとし く美しいと言います。虹であります。しかし、その虹は絵に描いたようにして見せるものではありま せん。虹を1時間、2時間も見た、見続けたという人はいないはずであります。霧を吹き飛ばし、さ んさんと輝く太陽のもとで暮らしていくには、力強い風が必要であると私は考えております。市長の 考えをお伺いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、大滝久志議員の中山間地対策についてのご質問についてお答えを いたします。   最初に1点目、現状をどのように捉えているかとのお尋ねでございますが、国勢調査による本市 の人口につきましては、山北地域では昭和25年の1万5,007人をピークに年々減少し、平成27年 では5,811人で、ピーク時から61.3%減少しております。また、朝日地域は昭和30年の1万9,184 人をピークに年々減少し、平成27年では9,618人で、ピーク時から49.9%減少しております。合併 前の旧市町村の数値を合計した市全体でも昭和30年の9万4,284人をピークに年々減少し、平成27 年では6万2,463人で、ピーク時から33.8%の減少となっております。また、本年3月31日現在の 住民基本台帳人口による高齢化率は山北地域で45.7%、朝日地域で37.2%、市全体では35.6%とな っております。   本市では、早期にできることから始めようと平成25年3月に村上市人口減少問題対策チャレン ジプランを策定するなど、他市に先駆けて取り組みを進めてきたところであり、昨年12月には村上 市総合戦略と村上市人口ビジョンを策定し、人口減少問題に対処するための政策の方向性を定め、関 連する事業を進めているところであります。しかしながら、すぐに人口を好転させるような施策や事 業は現実的に困難であるのも事実であります。このため地域産業の支援策、子育てしやすい環境づく り、地域を支える体制づくりなど多方面の取り組みを実施することが必要と考えております。   次に、2点目、若者が定着するような仕事の場を現地に確保するような具体策はあるかとのお尋 ねでございますが、企業の誘致につきましては中山間地域に限らず、本市全域の取り組みとして考え ているところでありますが、国県補助事業を活用した事業支援や企業設置奨励条例を適宜見直し、設 備投資や雇用の拡大、意欲のある既存企業への優遇策を実施しているところであります。さらに産業 支援プログラムの創業応援事業や創業チャレンジ事業交付金を創設し、若者を中心とした起業に意欲 のある方の支援も行っております。また、若者が本市に魅力を感じ、「ふるさとに戻りたい」と思え るような地域の魅力づくりも若者の定住には不可欠であるため、地域産業の支援策や子育てしやすい 環境づくりなど、総合的な人口減少対策に取り組んでいるところであります。   次に、3点目、先人が営んできた農林業の再生なくして見通しは立たないのではないかとのお尋 ねでございますが、ご指摘のとおり農林業における中山間地域の状況は、就業人口の減少や高齢化に 伴う耕作放棄地の増加が進んでいる状況にあり、担い手確保や経営改善が課題となっております。こ のような状況から本市におきましても国や県の制度を活用し、農地中間管理事業による農地の集積化 や新規就農総合支援事業による担い手の確保、育成を図り、農業の維持、継続を支援してまいります。   また、現在の林業の停滞は長引く木材価格の低迷により造林、伐採、再造林の施業サイクルに対 する経費負担を山林所有者が維持できないことが大きな要因になっていると考えております。このた め本市では国県の造林補助事業に対し、独自に間伐推進事業補助金や森林作業道整備事業補助金等の 事業を行い、経営の負担軽減に支援を行っております。また、地球温暖化防止のため、CO2吸収源 としての森林整備、特に間伐施業に対する取り組みが国の施策として進められておりますが、主伐ま での期間に林家が中間所得を得るための利用間伐による原木は低級原木の割合が多いため、搬出経費 に対し採算性が低い状況であります。それらを踏まえた上で林業活性化のため成長産業化を図るため には、地域材を地元で活用することでコスト削減を行うとともに、間伐材と林地残材の活用促進対策 について調査研究を進め、木質バイオマスやCLTの普及等により新たな木材需要に対応することが 必要であると考えております。また、基盤の整備とともに林業就業者を確保することで、本市の林業 の維持と向上を図っていく考えであります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 答弁ありがとうございました。   今過去を振り返ってという話ではないのですが、結論から申しますと、仕事がないところに人は 住めない、私はそのように考えております。農林業が盛んであった中山間地域においては、山への仕 事があり、またなりわいとなることも多くございましたが、特に林業が盛んであった山北地域におい ては、木材の関税撤廃により外材の輸入が急速に高まり木材価格は低迷し、現在もそのような状態に あります。一向に改善する見込みはありません。そんな中でそれでは外材と国内材を価格的に比較し てみても外材のほうが今むしろ高くなっている、このような現況の中でも今中山間地、特に林業地で あった地域においては、山での生活からおりて、まきやあるいはまた炭、養蚕などいろいろなことで つなげてきましたが、昭和35年これを初めとして45年までの間に非常に衰退し、若者が定着しな いまま現在に至っている、これが現況かと思います。   要するに暮らしを支える大切な現金収入源が断たれてしまっている、これが私は大きな原因であ るというふうに考えております。特に若い世代は子育てのために一定の収入が必要であるということ は、私が申し上げるまでもなく、継続的にその地域に住んで安定した収入が得られるところでなけれ ば定住できない、このように私は考えております。ただ、移動人口あるいはまた移住人口に期待する ことなく、やはり地域の産業をもう一度見直す、そのような考えを市長として持っておられますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほど人口の動態の変化のところで申し上げましたとおり、少し前まで9万 を超えていた人口が今6万、当時9万を養っていたこの地域の産業というのが、今議員おっしゃられ るとおり、農業、林業も非常に強い時代であったと思います。そこから産業構造が全体的に変わりな がら社会の環境も変わっていく。その中で議員も過去のことを言うことではないのだけれどもという 前置きがあったわけでありますけれども、刻々と変化する中でしっかりと産業そのものも変化をさせ なければならない。変化をさせてはならない部分もあると思いますけれども、それにマッチングさせ た形で変化をしていくということは当然必要でありまして、そこのところを支援をしようというのが 今回の産業支援プログラム、総合戦略総体の考えであります。ですから、先ほど申し上げましたとお り、例えば木質バイオであるとかCLT技術であるとか、これは今まで施業できなかった例えば中高 層の構造物に木を使うことができる技術がCLTなわけでありますから、そこのところに材を供給を していく可能性は非常にあるというふうに思っておりますので、そんなところで時代の流れ、要請に 応じて変化をさせていくことが必要なので、施業する側もそういう変化をきちんと捉えてそれに対応 していくという仕組みが必要なのだろうと思っています。ですから、行政としましては、しっかりと そのことが所得につながるなりわいとして位置づけられるような仕組みをこれから提案をしていきた いというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 大変ありがとうございました。私としても市長今申し上げましたとおりの 考え方、正しい方向なのだろうと、そのように考えておりますが、今中山間地、特に林業、農業、こ れをやっているこの地域、この地域においてこの前の私一般質問でも申し上げました。国県でやって いる農業、林業、その補助制度あるいは使い方、方法、このもの自体を余りよくそこに暮らす人たち はわかっていない。例えば森林組合、農協さん、この方々がそんなに私は金がかかるものではないと 思います。集まっていただいてこういうことがありますよ、こういう事業がありますよ、こういう補 助制度でこういうことをやったらいかがですかというような行政としてきめ細かな指示を出しながら 農山村を拾っていってはいかがかというお話をいたしました。その点について私は今までずっと、昔 はあったことが今はなくなっている。説明体制すらなっていない、これでいいのだろうかというふう に考えておりますが、この点について市長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 特に農協さん、森林組合さんのことに言及をされましたので申し上げたいと 思いますけれども、第一義的に農家を支え、林家を支えるというのはこれまでの歴史的背景を踏まえ ましても農協であり、森林組合がしっかりとそこを支えていくというスタンスが必要なのだろうとい うふうに思っております。行政としてはそれをしっかり国、県の補助事業も含めて、市の支援策も含 めてそこを側面的に支援していく。総合的な力を投入することによってしっかり産業を支えるという 仕組みが私は必要なのだろうというふうに思っております。農業と林業に関する例えば補助制度であ るとかそういうものについては、今回のTPP対策も含めて非常に手厚く整備されていると思います。 農協の皆さんも農家の皆さんも森林組合の皆さんも林家の皆さんもそのことはわかっていらっしゃる というふうに私は認識をしております。いろんなところで話を聞くと非常に細かいところまで承知を されております。   ただ、作業的に少し書類の部分とかそういうものが必要なところがありますので、何が面倒くさ いよねという仕組みがちょっとあるみたいでありますけれども、制度的には非常に国の施策としてT PPに向けた対策としては大いに打ち出していただいているなというのが実感であります。   それと、ただ林業の部分で特に申し上げたいのは、林業の補助事業、非常に高いレベルの補助政 策になっています。そこの上に村上市でも補助を入れて9割に届くぐらい、そのぐらいの補助事業に なり、補助でありますから、100%補助というのはありませんので、当然受益者の負担が少しあると。 その少しの負担もなかなか容易でないというのが今の現状だというふうに思っております。ですから、 そこのところをどう埋めていくのか、先ほども別な話で申し上げましたけれども、所得につながらな ければ何にもならないわけでありますので、そこのところをしっかりと工夫をしながら進めることが 大切だ。そのために木質バイオであったりCLT、新たな技術革新をしっかりと見据えた対応をとっ ていくというのが必要だと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 私は2項目めに具体的に例えば山北、朝日、これになるのだろうと思いま すが、具体的に企業誘致あるいはまた仕事の場、そのようなものを具体的に考えていますかというよ うな話の中で、今村上市全体としてというお話がございました。村上市が企業を誘致するあるいはま た仕事の場をつくる。人口減少が続いているこの本市において内需が格別にふえてくるとかそのよう な期待を持つことはできませんし、また進出しようとして考えている企業があったとしても、事業者 は新たなる設備投資には積極的に今はなっていないというのが現実であります。それではでは冷静に 今までのことを考えてみるならば、新しい仕事を誘致する、そのことよりも私は費用対効果、これは 格別に安いあるいは少ないと思っているのは、行政職員に商店の御用聞きになれというのではありま せんが、今まである企業、やってきた、そういう経緯の中でやはりあなた方はどんな要望があるので すか、ご意見があるのですか、これを今まである企業からしっかりと聞き出して、よし、ではうちで はこういう部門もやっているから、こういうこともあってもいいのではないかというような話が聞き 出せたり、やりとりの両者の間に信頼関係ができ、企業も発展し、地域に定着していく、私はこのよ うに考えております。それは何よりも企業の存続や成長はその地域にとっての雇用、生活の糧、これ を得るための大切なものであります。私は行政職員に御用聞きになってある企業を回って話を聞きな さい、そういうのではなくても、やはり企業の側に寄り添った話あるいはまたどうなのだというよう なお話を企業に話がけをしておりますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 全ての産業を合わせますと、今登録しているのだけで、センサスのデータで すけれども、3,550の事業所あるわけなので、私もこれまで3,550まだ回り切れていません。しかし ながら、少なからず大きな仕組みの中で雇用をたくさん創出していただいている皆様方を含めまして、 私自身が企業の皆様方のところに訪問させていただいているような形で、実際に御用聞きやっていま す。職員もやっています。そんな中でいろいろな形の要望をいただきながら、それに応えていこうと いうスタンスで今物事を進めておりますので、まさに今それが既存の事業所を含めてこれをしっかり とレベルを維持していただきながら、さらにはもうけていただくという仕組み、これにも取り組んで いるという思いでありますので、そこのところは職員も私と同じスタンスで今取り組みを進めている というところであります。 〇議長(三田敏秋君) 大滝久志君。 〇23番(大滝久志君) 確かにそのとおりなのだろうと私も思いますし、やはりある企業を大切に していく、成長させていく、これはやはり村上市としての私は役割である、このように考えておりま す。この20年で農業を取り巻くあるいは山村を取り巻く変化は急激に起きておりまして、農地の20 年前は借り受け1枚すらできなかったのが、今は借りてください、貸してください、売ってください、 そんな話が随分とされております。就農希望者や農業生産法人に多くそのような声がかかっているの も事実であります。   それでは一方山林を見てみますと、私は今山北地域で高速道路の地域の立ち会い、境界の確定、 いろんなことが行われています。その中で集まって話を聞くのは、「あれ、俺の山ここあったのだっ け」「ああ、そうだったのけ」、こんなような話が本当に頻繁に交わされております。それほど山林 に関してはもう興味がなくなっている、あるいはまた仕事として考えているのかと思われるような状 況すら伺えます。そんな中で「いや、皆さんが、測量会社がはかってくれた、それでいいのではない ですか」「いいよね」というような、そんな安易な話しか飛び交わない、そのような今山林の状況で す。やはり私は先ほども申し上げました。行政が一つの力となって森林組合あるいは農協さん、こう いうこととこういうこととこういうことがあります。みんなでやろうよねというような話し合いの場 が持てたら、もっともっとその地域に住む方々は農業なり林業なりに興味を持っていくのではないか、 そのように考えておりますので、よろしくお願いをしたいということであります。   それと先ほど市長が申し上げておりました。今まで変えなくてはならないものは何か、変えては ならないものは何かというようなお話をされました。私は今までのような経済発展あるいはグローバ ル化する社会の中にあって、失ってきたのは地域で人と人とが助け合って生きる心をなくしています。 私は変えてはならないのは地域の自然や歴史が育んでくれた自然との営み、伝統的な文化、これを消 してはならない、このように強く考えております。その点で市長との今の質問の条項の中で聞き取れ ましたので、以上をもちまして私の一般質問を終わらせていただきます。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで大滝久志君の一般質問を終わります。                                              〇議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   また、6月13日午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時30分  散 会