平成28年村上市議会第2回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成28年6月13日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名                              第 2  一般質問                                                                                 〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   小  杉  武  仁  君     2番   河  村  幸  雄  君    3番   本  間  善  和  君     4番   鈴  木  好  彦  君    5番   稲  葉  久 美 子  君     6番   渡  辺     昌  君    7番   尾  形  修  平  君     8番   板  垣  千 代 子  君    9番   鈴  木  い せ 子  君    10番   本  間  清  人  君   11番   川  村  敏  晴  君    12番   小  杉  和  也  君   13番   姫  路     敏  君    14番   竹  内  喜 代 嗣  君   15番   平  山     耕  君    16番   川  崎  健  二  君   17番   木  村  貞  雄  君    18番   小  田  信  人  君   19番   長 谷 川     孝  君    20番   小  林  重  平  君   21番   佐  藤  重  陽  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   板  垣  一  徳  君    26番   三  田  敏  秋  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君 教  育  長    遠   藤   友   春   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     川   崎   光   一   君        税 務 課 長    建   部   昌   文   君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    加   藤   良   成   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     竹   内   和   広   君        建 設 課 長    中   村   則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    中   村   る み 子   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    長       研   一   君        学校教育課長     遠   山   昭   一   君 生涯学習課長  田   嶋 雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、5番、稲葉久美子さん、18番、小田信人君を指 名いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問                               〇議長(三田敏秋君) 日程第2、10日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は、5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、14番、竹内喜代嗣君の一般質問を許します。   14番、竹内喜代嗣君。           〔14番 竹内喜代嗣君登壇〕 〇14番(竹内喜代嗣君) 日本共産党の竹内喜代嗣です。それでは、通告をいたしました4項目に ついてご質問申し上げます。   1点目、区長会等の選挙運動についてでございます。1点目、区長から区長会が特定の候補者を 推薦しているからと活動参加を求められているが、区長会が選挙運動することはおかしいのではない ですかと聞かれました。事務嘱託員は、市の臨時職員とも言えます。公務員の選挙活動は、制限され ています。選挙にあたって事務嘱託員にどのような説明指導を行っていますか、伺います。   2番目、市民的政治的自由が尊重されるべきであると考えますが、お考えを伺います。   大きな項目の2項目め、小・中学校の統廃合についてでございます。1点目、平成27年〜31年 の児童・生徒数が少子化に伴って減少することから、小規模校ゆえに「複式学級は解消すべき」との 方針は、小規模校が培ってきた良さを評価せず、人数が多いほうが社会性が育つなどの教育学的な裏 付けのない説に基づくものと考えます。それは、子どもと教師との絆を希薄にし、複式学級が持つ異 年齢で学び、教え、助け合いの人間教育の良さを見ないものと考えます。さらに大規模校になること で、一人一人を丁寧に見守る環境が失われてしまうと考えますが、お考えを伺います。   2点目、学校統廃合は過疎化をさらに加速させ、集落に活力を失わせることになるのではないか と考えますが、お考えを伺います。   大きな項目の3点目、市民の格差拡大の実態と貧困対策についてでございます。@、国の国保会 計への補助が削減され続けてきました。市民の国保税負担は、限界まで来ていると思いますが、お考 えを伺います。   2項目め、国保世帯の年収で生活保護並みの世帯の実態を明らかにし、貧困対策としての国保税 の引き下げを図ってほしいと考えますがいかがですか。   3点目、夫婦と子ども2人の4人家族の年収300万円の国保負担と社会保険料の負担の相違を どうお考えでしょうか、伺います。   最後に、4点目、水害対策についてでございます。本年は、7.17大水害から50年、羽越水害か ら49年目に当たります。水害対策について伺います。大雨で岩船地区の排水機が浸水をしてストッ プした場合を想定した対策は、考えていますか、設備への浸水対策が必要ではないですか。   2点目、荒川上流の水力発電ダムの放流に問題があると考えます。洪水期は低水位にしていると 思いますが、大雨のときは、つけ加えますが、発電を停止して全面開放するのでしょうか、放流タイ ミングを誰が調整するのか伺います。   3点目、羽越水害50年を迎えるに当たり大演習が必要と考えます。実施の考えはありますか。   以上、伺います。   一旦降壇をして、質問席から再質問させていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) おはようございます。それでは、竹内議員の4項目のご質問につきまして、 順次お答えをいたします。   最初に1項目め、区長会等の選挙運動についての1点目、事務嘱託員は公務員であり、選挙活動 は制限されているが、選挙に当たってどのような説明指導を行っているのかとのお尋ねについてでご ざいますが、市では行政区からの推薦を受け、区嘱託員として村上市区嘱託員規則に定めているとお り、市行政を区域内に周知徹底し、その円滑な運営を図ること。市報、その他周知文書の配布、回覧 及びポスター掲示に関すること、各種募金、会計等の取りまとめに関することなどの職務に携わって いただいております。そして、区嘱託員につきましては、市の非常勤の特別職となることから、公職 選挙法第136条の2の規定により、当然ながらその地位を利用して選挙運動をすることが禁止され ておりますので、会議などの機会に説明をさせていただいております。   なお、区長のほとんどの方が区嘱託員を兼ねられておりますが、行政区をまとめている区長とし ての業務と、行政の事務連絡をお願いをしている区嘱託員としての業務は同じものではありませんし、 当該区長会がどのような選挙運動を行ったかにつきましては承知をいたしておりません。   次に、2点目、市民的政治的自由が尊重されるべきではないかとのお尋ねについてでございます が、市といたしましても個人の自由を束縛するという考えは持っておりません。よって、逆に選挙活 動に関して過度な指導をしたり、制限を加えたりすることは、この自由を奪うことにつながりかねな いため、違法行為となる活動以外はご本人あるいは団体の良識ある判断にゆだねているところであり ます。   次に、2項目め、小・中学校の統廃合については教育長に答弁をいたさせます。   次に、3項目め、市民の格差拡大の実態と貧困対策についての1点目、国の国保会計への補助が 削減され続けて、市民の国保増税負担は限界まで来ているのではないかとのお尋ねについてでござい ますが、市町村国保事業への平成28年度の医療給付費等に対する国の助成額といたしましては、昨 年度予算比1%減となっております。予算額が減少した要因につきましては、被保険者数の減少や診 療報酬が全体で実質1.03%のマイナス改定等の理由によるもので、国からの市町村に対する税率負 担等に変化はありません。国は、昨年度から低所得者が多い国保保険者の財源基盤を強化するために、 保険者支援制度に1,700億円の公費拡充を実施をいたしております。さらに、平成29年度以降は 1,700億円の公費投入を追加し、毎年3,400億円を措置する財政支援の拡充を行う予定になっており ますことから、国の補助削減による市民の国保税への負担はないものと考えております。   次に、2点目、国保世帯の年収で生活保護並みの世帯の実態を明らかにし、貧困対策としての国 保税の引き下げを図れないかとのお尋ねについてでございますが、国保世帯の年収で生活保護並みの 世帯であるという実態につきましては、把握をいたしておりません。国民健康保険は、加入者の税金 と国、県の負担金、交付金等により財政運営されているものであり、加入者の高齢化、高度医療の進 展などにより、1人当たりの医療費は増加傾向にあり、決して余裕のある財政事情ではありませんの で、国保税の引き下げは考えておりません。   なお、所得の少ない世帯に対しましては、その前年の所得に応じて7割、5割、2割を軽減する 制度を設けて負担軽減を図っております。   次に、3点目、夫婦と子供2人の4人家族で年収300万円の場合、国保と社会保険料の負担の 相違をどう考えるかとのお尋ねについてでございますが、仮に夫婦40歳以上で子供2人の給与所得 者世帯の場合、国民健康保険税は33万9,400円、社会保険料は16万3,728円となります。負担の 額の相違についてでありますが、社会保険料につきましては、その負担することとなる社会保険料の 額の半額を事業所が負担することとなることによるものであり、制度上の相違と考えております。   次に、4項目め、水害対策についての1点目、大雨で岩船地区の排水機場がストップした場合の 対策と、浸水対策が必要ではないかとのお尋ねについてでございますが、排水機場は大水害等により 操作不可能になるまで運転することを前提としておりますので、ストップしたことを想定した対策は 考えておりませんが、大雨の情報及び警戒体制にも注意を払いながら、ポンプがストップすることが ないように、移動式ポンプの借り上げを行うなど、排水機場の維持管理体制に十分な対策を行ってま いりたいと考えております。   また、石川右岸排水機場及び石川左岸排水機場は、浸水対策実施済みでありますが、八日市第一 排水機場は、浸水対策未実施となっております。浸水対策につきましては、施設を委託管理している 荒川沿岸土地改良区と検討、協議を行ってまいりたいと考えております。   次に、2点目、荒川上流の水力発電ダムにおいて、大雨のときは全面開放するのか、また放流の タイミングは誰が調整するのかとのお尋ねについてでございますが、基本的には利水ダムであります ので、治水ダムと違い、流入した水をそのまま下流に流出いたしますが、河川管理者である国の承認 を受けた操作規程により、調整池に加え、気象条件や上流ダムの流量、予測流入量などを考慮し、ダ ム管理者が総合的に判断し、水害の未然防止に取り組んでいると確認をいたしております。   なお、ダム放流を行う必要がある場合には、少なくとも1時間前に市へファクスで情報提供をい ただくことにもなっておりますが、昨年度におきましては流入量が大幅にふえ、ゲートをあけた放流 はありませんでした。   次に、3点目、羽越水害から50年を迎えるに当たり、大規模な演習が必要であり、実施の考え はないかとのお尋ねについてでございますが、平成29年、羽越水害から50年を迎えるに当たり、 昨年11月に国、県及び荒川水系関係市村により、「羽越水害50年記念事業(荒川水系)実行委員 会」が設立され、羽越水害の経験に学び、「これからの防災をともに考える」をテーマに、羽越水害 50年記念事業の計画が進んでおります。事業内容といたしましては、50年記念シンポジウム、絵画、 フォトコンテストや総合水防演習などで、村上市民ふれあいセンターをメイン会場に盛大に開催する 予定となっておりますので、議員各位を初め、市民の皆様多数のご参加をお願いしたいと考えており ます。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) それでは、竹内議員の2項目め、小・中学校の統廃合についての1点目、 小規模校の培ってきたよさを評価せず、大規模校になることで一人一人を丁寧に見守る環境が失われ てしまうのではないかとのお尋ねでございますが、小規模校のメリットとデメリットにつきましては、 文部科学省と県からの資料で示されておりますが、教育効果や学習環境、社会性の育成と生活環境、 学校経営・運営、そして学校生活全般に項目立てがなされており、教育委員会といたしましては、そ れを踏まえて整備計画方針を策定したものであります。   その中でも、複式学級が設置されている学校につきましては、児童の個に応じたきめ細かい指導 を行っておりますことは承知しているところでありますが、やはり学習環境、生活環境におきまして は課題が大きいと考えております。2つの学年が同一学級となっていることから、国語や算数などは 1人の学級担任が2つの学年を行き来する場合が多くなりますし、2つの学年が同一学級で過ごすた め、あらゆる面で行動をともにすることとなり、発達段階に応じた人間関係育成能力等が育ちにくく なると言われております。また、学校規模におきましては、今回の整備計画方針どおり統合されたと しましても、小学校につきましては一部の学年で学級がふえるところは1校で、山北・朝日地区にお きましては1学年20人程度の規模になる見込みであります。中学校につきましても、1学年2クラ スの見込みと、その規模は文部科学省の分類で小規模校の分類になり、ご心配されております児童生 徒への気配りにつきましては、十分果たせるものと考えております。   次に、2点目、統廃合は過疎化を加速させ、集落の活力を失わせるのではないかとのお尋ねでご ざいますが、その地域におきまして学校の存在があらゆる面で大きな位置を占めていることは認識し ておりますが、統合によって学校としての機能がなくなったとしましても、やはり、その施設は地域 にとっての拠点であることに変わりがなく、避難所としても防災拠点であり、今後のまちづくり拠点 にも利用ができることから、新たな地域の活動拠点として生まれ変わる可能性を持っていると考えて おります。現に廃校を利用して地域活性化に取り組んでいるところもあり、過疎化に拍車がかかると ばかりは言えないものと考えております。   以上でございます。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) それでは、再質問申し上げます。   水害対策についてお伺いをいたします。あらかじめ通告、補助資料ということでお話をしておき ましたので、岩船の7.17水害の、旧村上全体もあるわけでありますが、私が住んでいる神林の石川 下流の状況でもございますので、お伺いをしたいと思います。浸水被害はどのような規模であったの か、お伺いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 旧村上市の状態でございますけれども、床上浸水が12世帯、それから 床下浸水が296世帯、合計で308世帯でございます。これが村上地区でございます。それから、岩 船地区におきましては1町内、床下浸水が3世帯、それから瀬波地区におきましては、床上浸水が5 世帯、床下浸水が23世帯、合計28世帯でございます。あと山辺里地区でございますが、床上浸水 が1世帯、床下浸水が32世帯で、合計33世帯でありまして、都合、合計床上浸水が18世帯、床下 浸水が354世帯、合計で372世帯でございます。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) 私どもが心配しているのは、神林地区では議会や住民、村全体でこの石 川、笛吹川や百川のはんらんについて、挙げて河川改修等運動してきた経緯がございますが、実は石 川上流の百川にかかる国道の橋です、国道の橋、あれを拡幅してくださいということで、国にもお願 いして、県にもお願いして、ついに完成したわけですが、従来の流量よりも7倍近く多く流れるであ ろうというふうに言われて、設計段階からそう言われておりました。完成いたしまして、その後です、 大きな雨、洪水がないという状況が続きました。それに、田んぼダムの事業も始まりまして、一時期 にどっと出水するというようなことがなかったわけです。ですけれども、270ミリだったでしょうか、 7.17水害の雨量は。同程度の雨量があって、今までは百川筋であふれていて、牧目地区等で浸水が あって、いわばそれが調整池の役割を果たして下流に流れなかったのですけれども、10分の1の確 率というふうに河川課長さん、振興局の課長さん言われていましたけれども、10年に1度の水害の 設計で堤防を築堤しているのだということでございました。増水が続いた場合、排水機の運転能力と、 それからいわゆる旧琵琶潟と言われる岩船のあの地域に、どのくらい水が排水して流れていくのとた まるのと、浸水想定というか、たまっていくのか、想定検討はされているでしょうか、お伺いします。 課長かな、お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 具体的にどの程度浸水して、どの程度の排水能力があって、どの程 度稲の被害というか、稲が冠水しているかというのは、具体的な数字は持っておりませんけれども、 ただ排水能力、そして受益範囲、その面積から換算して大ざっぱなことを申し上げれば、最大でも半 日ぐらいあれば稲の冠水の被害は防げる程度の排水能力があるというふうなことで承知しております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) 八日市地区の排水機場につきましては、田んぼについてはそのような設 計になっているわけでありますけれども、ちょうど岩船のまちの排水がほとんどあそこに流れ込むよ うな設計になっています。ですから、流れ込む排水路がトンネルのようになっている部分があるわけ ですから、当然はき切れないで地域で冠水する、浸水するような被害も想定されるのですけれども、 それはさておいて、排水機の能力、それから満潮時にちょうど上大町の樋門部分が満水になって、さ らに上流部の洪水で石川水位が上がっていた場合、どのような状況になるのか想定されているでしょ うか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 下大町の脇にある排水口だと思いますけれども、このゲートそのものが 農業用施設でつくったものでございます。当時、昭和53年ごろですね、あの一帯というのは圃場、 田んぼでございまして、逆流する水を田んぼに入らないようにというようなことで整備しました。そ の後、あの一帯というのは宅造されまして、今現在は逆流を田んぼのために防止する用途というのは なくなってございます。想定でございますが、その下大町の前面の道路の高さが1メートル40ござ います。堤防高が約2メートルでございます。60センチの水位差が発生しております。それが水位 バランスです、堤外地側と堤内地側、水位バランスが崩れたときには堤外地側に、道側に入ってくる だろうというふうなことでございますが、それが先ほど申し上げました、議員がおっしゃられました 八日市のポンプ場の受益範囲の圃場まで大きな影響はないというふうな考えを持ってございます。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) お伺いしたいのはです、洪水時に樋門がついているのですけれども、丸 い穴があいて排水口になっているわけですけれども、あの穴よりも上部に水位が来た場合に、排水機 は排水するわけですけれども、下大町の排水路からあふれれば、石川本流に流れ出なければ田んぼの ほうに流れるわけですから、田んぼにどんどん排水機の能力よりも多く流れ込めばたまっていくとい うふうに想定されるのですけれども、そういう想定があるのでしょうか、考えたことあるのでしょう か、お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 先ほど申し上げましたように、そのゲートというのは排水路周辺の、当 時圃場、田んぼがあったところの逆流防止というようなことを想定で設置したゲートでございまして、 それがポンプ場の受益範囲のところまで流れていって、どういう水位差になって影響なるかというよ うなところまでは想定はしてございませんけれども、今ほど申し上げましたように、その水位差から 考えて大きな影響はないというふうな考えを持っております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) 雨が降っても影響はないのだということで確認をしましたので、これ以 上議論してもしようがないので、次の事項に移ります。   荒川の上流のダム、洪水調節能力を持っている横川ダムあるいは大石ダム、それから利水ダムで あれば電力発電のダムの開放、下流に水を流すタイミングの調整ということで一貫してもう十数年や り合っているのですけれども、過日国土交通省の所長さんと懇談する機会がありまして、シミュレー ションをして行うよというお話を伺いましたので、非常に安堵しているところでございます。上流に ダムがたくさんつくられていること、そして皆さん、一見あれは大丈夫というふうにお考えですが、 現在の荒川の、これは2年前だったかな、同じ一般質問で取り上げまして確認しておりますが、築堤 されている荒川の堤防の高さ、流量は、あの羽越大水害の水量の9割程度を目途に設計をされている ということを確認しております。ですから、長時間うまく流せたにしても、堤防の構造上、荒川の場 合は堤防の底に石が堆積しているような構造になっているので、水圧が長時間かかると崩れてしまう というような危険性もあるというようなことも伺っておりました。そんなことで、連絡体制です、今 羽越工事事務所に全部情報が集中をして、さらにインターネットで水位まで確認ができるようになっ ていますので、連絡体制は心配するものではないのですが、一旦大雨の危険性、気象情報も考慮して 体制をつくるということですが、危機管理としてどのようなことを現在想定されていますでしょうか、 お伺いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在市で定めております防災計画の中でのこの水防の部分についても、しっ かりとそのシミュレーションを行って、その雨量、また川の状況に応じて速やかに対策を講ずるよう になっております。ちなみに、現在河川管理者であります羽越の所長さんから、市長に直接連絡が来 るというふうな仕組みになっておりますので、そういった意味合いから考えますと、その事案のおそ れがある、それを国がそう判断したタイミング、そのタイミングで直ちに連絡が来て、それに対応す るための対策を講ずることができるというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) 非常に前向きなお話を所長さんからも伺いましたし、市長からも伺いま したので、ぜひ大演習は、もう覚えている方が少なくなって、自分がいかに年とったかと痛感するの ですけれども、若い世代の人にも「稲むらの火」のお話ではないですが、伝えていくことが大事では ないかなと思います。そのことをご指摘申し上げまして、次にです、市民の格差拡大の問題、国保税 の問題を取り上げさせていただきます。   再質問させていただきます。まず、資料を税務課からもいただいておりますので、その資料を見 ながらお伺いいたしますが、所得が192万円で、年税額が約34万円ということであります。これは、 40歳以上で子供2人の家族を想定しているわけですが、先ほどの最初の答弁で市長もお話ししてく ださいましたが、年金の積み立てを引けば、本当にどうやって生活するのだろうのような状況になる わけですが、夫婦40歳以上、子供2人で所得が192万円というような世帯、仮にアパート住まいだ ったとして、このような家庭というのは、生活保護世帯にも該当するのではないでしょうか、福祉課 長にお伺いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) この192万の世帯が該当するかどうかというものについては、私たち 詳細な分析とか、そういったのはしていませんので、ちょっと承知しかねます。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) 後で回答をお願いできますか、純粋な所得ですよ、所得で。 〇議長(三田敏秋君) 議会でね。 〇14番(竹内喜代嗣君) はい、後日。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) それでは、後日提出させてもらいます。どのようになるのかちょっと。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) それで、さらに指摘したいのはです、同じく40歳以上の夫婦世帯を仮定 いたしまして、子供の数がふえればふえるほど1人当たりの課税額が当然ふえるのですよね。なしの 方だと、夫婦2人40歳以上200万で、31万3,900円の負担と。ところが4人、4人という方は余 りいらっしゃらないかと思いますので、3人のご家庭では37万7,900円ということで、負担率が約 19%にも及ぶということであります。どう考えても負担が多いわけでありますが、こういった子育 て世帯の負担についてどのように福祉対策としてお考えでしょうか、市長お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在の村上市の平均の所得におきましても、これもなかなか向上側に、上の ほうに向かうという形になっていかないというのが実態でありまして、多くの皆さんがそういう形で の負担については感じているところは承知はしております。ただ、これにつきましては制度でありま すので、こういうルールにのっとってまずやるというのが大前提。さらには、そこの中でさまざまな 所得要件に応じて、またご家族の状態に応じていろいろな形での福祉施策、要するに支援策というの ですか、そういうものを講じているというふうに考えているところであります。そういった意味合い からいいますと、第1子、第2子、これに対する医療費の助成等につきましても拡充をしながら努め ているところでありますので、そういう形でご負担をいただくところはご負担をいただきながら、医 療を利用されたときにはそれに対する所得に応じた、また事情に応じた支援策を講じているというと ころ、この両立てでやっているということであります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) それでは、子供の貧困ということで、では村上市どうなっているのかと いうことでお尋ねをしたいのですが、子供の貧困対策法ができまして、子供の貧困対策の大綱をつく るようにというふうになっているわけでありますが、村上市ではどのように計画策定されているので しょうか、それともこれからどうされるおつもりでしょうか、市長お伺いします。 〇議長(三田敏秋君) 答弁者、福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 子供の貧困対策、生活困窮者のものについてはさまざまあるのですけれ ども、子供の困窮対策の具体的な計画がどういうふうになっているか、私もちょっと承知しておりま せんので。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) この質問に当たりまして、このようにいきなり聞いてもだめなので、懇 談を重ねてまいりました。そうしたところ、担当課から教えたもらったのは、把握していないという ことが結論なのですが、しかしながら、まずひとり親家庭の数がびっくりしたのですけれども、ひと り親家庭の子供が500人もいるということでいいのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 母子家庭、それから父子世帯におきましては、児童扶養手当というのを 受給している世帯がいらっしゃいます。そういう受給している世帯が500世帯、いわゆる母子家庭、 父子家庭の中に受給している家庭がいると、それが500世帯あるということです。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) 大変失礼しました。500世帯で、子供の数は、では1,000人ぐらいでし ょうか、お伺いします。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 子供の数につきましては、現在掌握しておりません。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) 私も子供の数まで聞かなかったので、事前の懇談で聞きませんでしたの で、申しわけなかったというか、それで教育長もいらっしゃっているわけですから、子供貧困対策法 についてやっぱり教育との関係で連絡をすべきであろうと当然考えます。私の身近なところでも、い きなりお母さんが亡くなって、プライバシーありますから、控えさせていただきますけれども、大変 な状況であったことが後からわかったと。みんな大騒ぎになるというようなことがあったのですが、 学校の先生は、必ず家庭訪問やるのですけれども、子供が豊かに成長していくためにはです、その家 庭訪問のときに家庭の実情を把握をして対処するというようなことは行われていないのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 議員おっしゃったとおり、家庭の事情、それから家庭での様子、ふだんの 子供の生活状況、そういうことについては学級担任初め、学校側がよく気配りをするように管理職と しても指導していましたし、学級担任もそういう目で見ております。そして、就学援助等についても、 緊急の場合でも年度当初、途中でもできますので、こういう制度がありますよとか、そういうことは 場合によっては保護者に連絡しているところであります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) プライバシー等の関係もありますし、福祉課との連携も必要ではないか なと考えます。スクールソーシャルワーカーというような制度を置いて、福祉とそれから教育を連携 させるような制度を設定している学校もあるわけですが、教育長いかがお考えでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 今言われたように、県のほうでは事務所ごとに、こちらで言えば下越教育 事務所にスクールソーシャルワーカーが1人配置されております。特に福祉の面で、そういう相談し なければいけないような家庭の状況のときは、各学校がスクールソーシャルワーカーの申請を下越に 要請して、一緒に指導をお願いしているところです。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) これは福祉課からいただいた資料、税務課だったか、所得です、62万円 のひとり親家庭ですか、が88世帯と。それから、68万円の世帯が32世帯、所得額41万の世帯が 17世帯ということであります。この数字を見てみますと、子供が豊かに発達して成長していくため には、使いたくない言葉ですけれども、貧困の連鎖を避けて、豊かに発展していく村上市を担う世代 として育っていってもらうためには、この世帯数を掌握して、制度がないからなんて言わないで、合 計100人超えるのです、こういった人たちに対して福祉課と連携をして、学校としては当たるべき ではないでしょうか、教育長いかがでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 国や県でも、学校は家庭と、家庭の状況をよく把握できるように、「子供 たちの貧困対策のプラットホームにならなければいけない」という言葉を使って、学校によく状況を 把握するように指導があります。やはり各学校としても、十分〔質問終了時間10分前の予告ブザー あり〕これから福祉課等と連携を取り合って、状況把握並びに対策に努めてまいりたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 確かに私自身、その所得のご家庭があるということを承知はしておりません でしたので、少しその辺調査をさせていただきたいと思いますけれども、いずれにしましても、そこ で育てられているお子さんたちがしっかりとした教育を受けられるような仕組みというのは、これは どうしても必要なのだろうなというふうに思っております。ただ、いろいろな制約、制度の中で、制 度があるからできないのだという言い方はなかなかできないかもしれませんけれども、そこに対する 支援策を市として最大限講じていくという、その仕組みづくりについてはとれる可能性はあるのだろ うなというふうに思っておりますので、現にまさにそういう状況があることについては早急に解消で きるような、そういう対策を講じるように研究させていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) 具体的な提案については稲葉議員に任せるといたしまして、小中学校の 統廃合問題について再質問申し上げます。   地域の活力が失われるのではないかという点であります。市長も教育長も十分おわかりで、方針 を立てられているわけなのですが、一般の地域の方はです、合併したのだから、これから合併特例が 終わって、どんどん国からの交付金が減るから仕方がないのだというふうに勘違いをされている方が いらっしゃるようであります。教育予算については、合併特例が終わった、小さい自治体、大きい自 治体あるのですが、学校の設置についての国の交付金については、減額されるようなことがあるので しょうか。教育長は、県の教育事務所にもいらっしゃったわけですから、そういう合併しない自治体 あるいは合併した自治体もおわかりですから、どのように解釈されていますか、お伺いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 最初の合併推進法でしたか、合併のときのタイミングとしては、うちのほう 合併特例債が充当できるような仕組みでの合併をしておりませんので、そこのところについては言及、 避けさせていただきたいと思いますけれども、合併推進債という形での合併になりました。   まず、議員おっしゃる地域の活力が失われるのではなかろうかという点なのですけれども、先ほ ど教育長申し上げましたとおり、たとえ廃校になったとしても、統廃合で廃校になったとしても、そ の有効活用は図れる、この可能性はあると思いますし、またそれよりも何よりもです、そこで学ぶ子 供たちの教育環境、これを最優先に考える、地域の活力も当然考えなければならない部分だと思いま すけれども、子供たちの教育環境がしっかり担保されるということが最優先だというふうに考えてい るわけであります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) まちづくり協議会がどうなるか、あるいは吸収する側の学校も廃校にな るのだというような、この2点お伺いしたいのですが、まちづくり協議会も縮小整理、淘汰されるの ではないでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 全く論点が別なのだろうなというふうには思っております。現在6万3,000 人を切った村上市の人口、それぞれ各地区でまちづくり協議会、みずからの市民の発意によってその エリアを定めて、そこで活動しているわけです。私たちはこれから10年後、20年後、しっかりここ で暮らしていく、生きていく、子供たちにも誇りを持ってここで生きてもらう、その思いでまちづく り協議会の活動を支援しているわけでありますし、また市民がみずからそういう発意を持って取り組 んでいるわけでありますから、それが規模的には人口が減少すれば、当然変化はします。その変化を した中で、どのような形が一番有効かということは、模索は始まると思いますけれども、それがあた かも学校統廃合が進むことによって、それが縮小していくというようなものというのは、論点が私は 違うというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) ずばり私が調査した資料によればです、学校統廃合のこと、大学の先生 が取手市というところの統廃合、2013年ころのあれでありますが、要するにむしろ統廃合〔質問終 了時間5分前の予告ブザーあり〕することによって交付税の算入も減るし、県が配置する県費職員も 減るので職員数も減る、つまり交付税も減るということで、大幅なリストラになるのだというような ことであります。全然統廃合した場合の教育費の削減額を計算していない、想定していないようです けれども、改めて聞きます。統廃合した場合、教育費総額は減額となりますか。 〇議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 議員お聞きの件、交付税の絡みで私お答えさせてもらいますけれども、 交付税が直接減るというよりは、基準財政需要額の問題になります。それで、統廃合しますと当然の ごとく学校数、学級数、生徒数は変わらない分にしても、その年度で見ますと、統廃合した年には学 校数が減るなり、学級数が減るなりという形が起きます。基準財政需要額につきましては、学級数1 学級当たり幾ら、生徒数1名当たり幾ら、1校当たり幾らという3本立てで需要額が算定されており ますので、統合すれば学校数は減ります、学級数も減りますから、その需要額は減ります。ただ、一 挙に減るわけではなくて、交付税の考え方は激変緩和という形の中で計算されておりますので、ちな みに今言われているところの27年度を仮に31年までの計画のとおりにやったとしますと、小中合 わせて約1,500万弱需要額としては減ります。ただ、これは27年度をベースにして計算しておりま すので、28年度分がどうなるかというのは、詳細なところはわかりませんが、直接的に交付税が減 るというよりは、基準財政需要額が減るという形になります。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) 私の論点は、要するに子供の発達にとって、この地域の発展にとって、 学校の統廃合はどうなのかということで議論しているわけでありますが、全く意見が対立しています ので、私の意見は一言です。粟島浦村を見てください。粟島浦村は、あんな小さな自治体なのに、学 校統廃合しないから元気だと私は考えます。地域も元気です。国の地方交付税そのものが、今財政課 長説明したように、直接的には減るのであって、ふえはしないということがわかっているわけであり ます。ですから、地域の元気を確保して、さらに発展していくためには、学校統廃合については早急 に進めることは必要はないということを申し上げまして、私の一般質問を終わります。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 粟島浦村の小中学校が1つ、1校で運営されていることは私も承知をしてお ります。その中で育まれる子供たちの気持ちの状況もわかっております。それと、今村上市が進めよ うとしている小中学校の統廃合につきましては、あくまでも子供たちの教育環境を最優先に考えたこ とだということだけ申し上げさせていただきたいと思います。 〇14番(竹内喜代嗣君) 議長、終わりにしようかと思ったら、反論があったので。 〇議長(三田敏秋君) 竹内喜代嗣君。 〇14番(竹内喜代嗣君) あくまでも意見は一致しなかったわけですが、私は地域を大事にしてい く上で、学校統廃合は急ぐべきではない。   以上、終わります。 〇議長(三田敏秋君) これで竹内喜代嗣君の一般質問を終わります。   午前11時まで休憩します。           午前10時50分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、5番、稲葉久美子さんの一般質問を許します。   稲葉久美子さん。           〔5番 稲葉久美子君登壇〕 〇5番(稲葉久美子君) 日本共産党の稲葉久美子と申します。初めてこういう機会を与えていただ いたのですけれども、本当に満足にいけるものなのかどうだか全然自信もありませんので、どうぞ皆 様方のご協力、よろしくお願いいたします。   子育て支援について質問させていただきたいと思います。親の収入で子育てすること、当然と思 うかもしれないのですが、子供は親も環境も選ぶことはできません。誰でもが平等に生きることがで きるとしたら、生活も教育も親の才覚で子育てするだけではなく、国や県、自治体でみんなの力で成 長することができるとしたら、子供の将来本当に当然だと思いませんか。共通するものについては無 料で給付、困ったときには貸与、貸したり、補助したり、そういう制度で子育てができたら子供たち も伸び伸びと成長できるのではないでしょうか。そんな角度で、質問通告に基づいて質問させていた だきます。 子育て世代の労働状況と収入についてです。市民が、特に子育て世代が安心して暮らし、住み続 けていくためには、地域に安定した仕事、雇用が確保されており、所得が向上していくことが不可欠 です。   そこで、市民のために働く市の職員の雇用形態どうなっているでしょうか。また、市の職員全体 での正規と非正規の割合、それから保育園、学校等の専門職ではどうなっているでしょうか。   2つ目に、子育て真っ最中の40代後半の男性の方言っておりました。「働いても働いても生活 ぎりぎり、給料を待っていなければ生活できない状況だと。余裕のない生活は子育てには影響してく る。何でもいいから生活できるようにしてくれよ」と言っています。また、パートで、2カ所かけ持 ちして働くお母さんたちも、「何かあったら助けてくださいね」と先の見えない不安な気持ちを打ち 明けています。   地域を率先して市の臨時職員の賃金を当面1,000円に、近い将来には1,500円に市の職員の賃 金を上げるべきではないでしょうか。市長の積極的な見解をお聞きします。   次に、子育て支援についてです。子供たちへの支援について、保育園の待機児童について、デー タでは村上市では待機児童ゼロということでしょうか。   3歳児からの保育については、私も納得するのですが、未満児を預けて働く場合、募集時期とは 関係なく入所希望があることは、皆さんご承知ではないでしょうか。あきがなくて途方に暮れる人た ちがいることを知っていますか。   預けたいときに預けられる未満児の部屋、あきが必要だということになりますが、どのように考 えていますでしょうか。   4つ目に、村上市立の保育園の質の低下を招かないように、安心して子供を託せるように、資格 を持った保育士さんの採用、パートではなく正規の職員として採用することが必要と思いますが、お 考えを伺います。   5つ目に、ひとり親世帯の保育料無料化もあわせて必要と思いますが、お考え伺います。   大きく3番目に、就学援助についてです。1つ、義務教育の関係について伺います。就学援助の 申請用紙が全世帯に配付されています。提出先も公民館や教育委員会など、学校以外のところでも行 っていることも承知しております。しかし、まだ面倒だとか、該当しないのではないかとか、世間体 ももちろんあると思いますが、単独で申請をあきらめている方もいるということです。生徒全員に提 出させるということはどうでしょうか。周りに気にしなくて申請できるようにできないものでしょう か。皆様方のご意見、伺いたいと思います。   2つ目に、小・中学生は義務教育と言いながら父母負担が大きいと思います。せめて給食につい ては、親の財布を心配しないで済むように平等に食べさせてはいかがでしょうか。給食費の無料化を 実現してほしいと思いますが、お考えを伺います。   また後ほど再質問させていただきます。よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、稲葉議員の3項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、子育て世代の労働状況と収入についての1点目、市職員の雇用形態、また正規、 非正規の割合、保育園、学校の専門職はどうなっているかとのお尋ねについてでございますが、市で 雇用している職員は、常勤の職員のほか地方公務員法第3条第3項第3号に規定する特別職非常勤職 員、同法第17条第1項の規定に基づき雇用された一般職非常勤職員としての雇用が主な形態であり ます。   また、正規と非正規という分け方をすれば、一般職の常勤職員と非常勤職員になり、職員数は5 月時点で常勤職員は再任用職員を含めて779人であり、非常勤職員、いわゆる臨時職員が585人で あります。この臨時職員には、短期間勤務及び短時間勤務の職員も含まれており、単純な比較はでき ませんが、常勤職員が6、非常勤職員が4の割合となっております。   なお、保育園に限ってみますと、常勤の保育士と調理員は93人で、短期間の雇用等を含む臨時 職員は273人であります。   また、学校教育課職員では、市の常勤職員は技能員のみで34人、これに対し臨時職員は技能員、 非常勤講師や介助員等で157人となっております。   次に、2点目、市の臨時職員の賃金を当面1時間1,000円に、近い将来1,500円に上げるべき ではないかとのお尋ねでございますが、市の臨時職員の賃金単価につきましては、平成20年度以降 保育士以外に単価改正がなかったことから、昨年度に見直しを行い、今年度から単価を改定し、全職 種平均で2%程度の引き上げを行っており、特に資格を有する保育士につきましては5.56%の引き 上げを行っております。実際の金額では、事務補助等で時給1,000円を下回っておりますが、保育 士の有資格者、教育相談員、非常勤講師等につきましては時給1,000円を上回っております。   なお、今後の賃金改定につきましては、県の最低賃金の動向などを注視しながら検討してまいり たいと考えておりますが、現在全職種についての時給を1,000円以上にする考えはございません。   次に、2項目め、子育て支援についての1点目、保育園の待機児童はゼロ人かとのお尋ねについ てでございますが、保育所等利用待機児童の定義では、自宅から20分から30分未満で登園が可能 な保育園がある場合は待機児童に含めないため、市の待機児童はゼロ人となっております。   次に、2点目、3歳未満児を預けて働く場合、募集とは関係なく入所希望となるが、あきがなく 途方に暮れる人たちがいることを認識しているか及び3点目、預けたいときに預けられる未満児の部 屋のあきが必要ではないかとのお尋ねについてでございますが、就学前児童数は年々減少傾向にある ものの、3歳未満児の保育ニーズは高まっており、全ての児童が希望する施設へ入園することができ ないため、民間の保育施設の認可や私立保育園の定員増により対応してきておりますが、依然として 解消されない状況にあります。そのため本年度は、3歳未満児の入園希望に沿えるよう山辺里保育園 の増改築を行い、平成29年1月からの受け入れを予定をいたしております。今後保育ニーズや人口 動態を把握しながら、3歳未満児に特化した保育施設の整備につきまして検討してまいります。   次に、4点目、市立保育園の質の低下を招かないように、安心して子供を託せるよう資格を持っ た保育士の採用を、パートではなく正規の職員として採用することが必要ではないかとのお尋ねにつ いてでございますが、保育園では常勤の職員、非常勤職員、いわゆる臨時職員ということであります が、さらには資格の有無にかかわらず、全ての職員が責任を持って園児一人一人を大切にし、常に子 供に寄り添った保育を心がけております。本年度、常勤の一般職職員を確保する観点から、年度途中 である10月1日採用の経験枠、これはこれまで市の保育園で臨時職員として勤務をされた経験があ る方を含めてということでありますけれども、その中から採用枠で2人の保育士の募集を行いました。 これからも保育園の統廃合や、公設民営化の導入などによる職員数を勘案しながら、常勤の一般職職 員の採用を行ってまいります。   次に、5点目、ひとり親世帯の保育料無料化も必要ではないかとのお尋ねについてでございます が、本年度から子ども・子育て支援法施行令等の改正により、年収360万円未満相当のひとり親等 要保護世帯につきましては、1人目を半額、2人目以降を無料といたしております。   次に、3項目め、就学援助につきましては教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) それでは、稲葉議員の3項目め、就学援助についての1点目、就学援助申 請を生徒全員に提出させることはできないかとのお尋ねでございますが、就学援助制度につきまして は、学校を通して保護者全員へ案内文を配付するとともに、市報やホームページを使って周知してい るところであります。   申請書の提出方法につきましては、認定を希望する保護者は申請書を学校、各教育事務所、ホー ムページなどから取り寄せ、各教育事務所、または学校教育課へ申請することとなっております。ま た、制度に該当すると思われる方で未提出の場合、学校等からも声がけをしていただき、丁寧な対応 を行っておりますし、引き続き制度内容の周知を図ってまいりたいと考えております。   次に、2点目、給食費の無料化を実現できないかとのお尋ねでございますが、学校給食は児童生 徒に安全でおいしい食事の提供を行い、栄養バランスのとれた食事のあり方を学ぶとともに、みんな で準備や会食をすることによって社会性を養うなど、学校における教育活動の一環として行われてい るものであります。現在食材等の購入費を小学校、中学校それぞれの統一単価でご負担いただき、1 日約4,100食を提供しているところであり、給食費助成につきましては要保護、準要保護、被災児 童生徒等に対しては実施しておりますが、全ての児童生徒の軽減は検討しておりません。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) それでは、市長と教育長の返答いただいた内容について、また細かくお聞 きしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。   保育料のことについてですが、ことしから第1子は普通全額ですが、第2子が半額、3人目が無 料となりましたね。本当にこの制度ができて、若いお母さんたち本当に喜んでおりました。該当する 方は、本当なのかというような形で自分たちで問答していたほどです。今までは3人保育園にいない と割引の制度はなかったのですけれども、今度は第1子、第2子、第3子というような形で設けられ たのは本当に大事なことではないかと思っております。   もともと保育料というのは、所得と税額によって決められるわけなのですが、必死になって働い ているひとり親家庭についてです、先ほど市長のほうからことしからというか、1人が半額で、2人 目は無料になったということをお聞きしました。とても大事なことだと思いますが、精神的な負担を 考えますと、本当に早く無料にしてほしいなというような感じがいたします。そのことについて、こ れから検討していただくことになると思いますが、市長さんのご意見お聞きしたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 3人お子さんを有している方々の保育料無料3人目スタートさせていただき まして、これ年齢制限を設けなかったことから、少し柔軟な対応ができるかなということで、今議員 おっしゃられたとおりです、そういうお声があるということは本当に私もうれしいなというふうに思 っております。今後1人目、2人目の軽減策を含めてです、さらに子育て支援の立場から研究はさせ ていただきたいと思いますけれども、当然予算の体力のある話でもありますので、そこのところを十 二分に勘案しながら進めさせていただきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) ありがとうございます。   では次に、未満児保育についてですが、1月から山辺里保育園も大きくなるということなのです が、今山辺里保育園で何人くらい保育されていて、これから大きくされて何人になるのかお聞きした いと思いますが、よろしく。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 今現在101名をしておりまして、今後120名にする予定です。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) 山辺里保育園だけですか、未満児の数なのですけれども。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 今現在31名おりまして…… 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当初予算のときにもお話をさせていただいたわけでありますけれども、現在 山辺里保育園で、今福祉課長申し上げましたとおり100の定員を120にしますので、その20名を未 満児に対応できるような形での受け入れ拡充を図るという計画で今進んでおります。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) ありがとうございます。では、31から51になるというふうに一応考えて みたいと思いますが、山辺里保育園で大きくなるのはもちろん結構なのですけれども、預ける場所に ついてです、やっぱり山辺里保育園の近くの人たちだけがそこへ行くわけではない、ほかの地域でも 預けたいのだけれども、あきがないとわざわざ山辺里まで行かなければならないというようなことも 出ていますので、今とりあえず山辺里ということになると思いますが、これからほかの保育園でも未 満児の受け入れを広げてほしいなというふうに思います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先日、小杉議員の質問にもお答えをさせていただきましたけれども、地域全 体で未満児保育をやっていきたいという大前提というか、考え方があります。今回状況を調査をさせ ていただきまして、山辺里保育園のニーズが非常に大きかったということで、あそこに今手を入れま す。ただ、今後です、いろいろな形で利用しやすい、この間お話し申し上げましたとおり、生活の動 線に応じて通勤途上にあれば、それにこしたことはないわけでありますから、そういうことも配慮を したいというふうに思っておりますが、全てそういう形にはなりません。ですから、やっぱりそこを 利用して、使っていただくときに、少なからずご足労をお願いしなければならないこともあるという ふうには思っておりますので、それを理解していただいた上でサービスを利用していただく。   また、あき、施設を含めての検討もしろということでご意見もいただいておりますので、そのこ とも含めてトータルで考えていきたいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) ありがとうございます。   では次に、保育士の問題です。保育士、それこそ今足りない状況にもなっているのではないかと 思うのですが、特に未満児だと少人数を保育士さん1人で見なければならないこともあるので、保育 士さんの採用はどうしても不可欠な問題だと思いますが、例えば瀬波保育園で子供さんを預けている 親の感想からなのですけれども、正規の保育士さんは迎えに行っても、送りに行っても、ちゃんと子 供に声かけしてくださるのですが、特に帰りの迎えの時間なのですけれども、正規の職員の方は玄関 まで送ってきて声かけをしてくださるのです。でも、本当に子供たちと遊ぶだけというような形、子 供たちだけを見てくださるような臨時の方ということでしょうか、部屋にはいるのですけれども、親 との接触がないという状況がありました。   今ここ、ごく最近の話ではないのですけれども、私も実は子供に、お母さんに頼まれて迎えに行 ったことあるのですけれども、本当にそれぞれ遊んでいれば当然というようなことになるのかもしれ ないのですが、ガラス越しに見える部屋にいながら、お母さんたちが迎えに来る姿というのは全然見 てみれないというのか、そんなことで極端に言えば、自分たちは仕事するのだから当然と言えばそれ までなのですけれども、やはり親の姿も見てほしい、そして親と子供の接する姿と、それから保育園 であった保育士さんと子供たちが接していたときの話なんかも、やっぱりみんなの職員から何となく 目線ででも伝わるような状況が欲しいというようなことが親の声からあったものですから、本当にこ の子供を見ていてくれた人が親に返してあげて、そしてきょうはこうだったよというような声かけを ぜひしてほしいなというふうに思います。そういう意味では、やる仕事が正規の人であろうと、非正 規の人であろうと同じような仕事をしていただきたいと思うのですが、その辺はどうでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今議員ご指摘のようなことがあるということであればです、非常に大変だな というふうに思ってお聞きをしておりました。私の認識としましては、今現状職員の数、それと保育 園に通園している子供たちの数で、当然保育士の数決まってくるわけでありますから、これを何とか して確保していかなければならない。常勤の職員で確保し切れないところを、臨時職員を入れさせて いただいております。そもそもが保育園というのは、以前にもお話を申し上げましたとおり、教育機 関だというふうに私は思っております。保育当然でありますけれども、子供が一番感性豊かなときに、 これからの人格をつくり上げていく一番大切なところ、ここを担っているのが保育園であり、幼稚園 であるというふうな認識を持っておりまして、そこに従事している常勤の職員、また臨時職員も含め てです、しっかりと対応していただいているなというふうに思っておりますので、また機会を捉えて いろんな形でそのことについては職員に話をしたいなというふうに思っております。   いずれにしましても、保育士の役割というのは非常に大きな力を持っている、役割を持っている というふうに思っておりますので、これから今ご指摘のあったようなところがあるのかどうかの確認 も含めて、少し現場を確認をさせていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) ありがとうございます。   さっき賃金の話も出ましたけれども、安い賃金だと、本当に私仕事しているのだから、そこまで 私のやることではないのだというふうに返ってくる声も保育士さんの側から聞こえてきそうな気がす るのですが、そこら辺は直接言われたことはないのですけれども、ただやっぱり賃金のことについて も重要な課題ではないかというふうに思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私は、この賃金だからここまででいいということを臨時職員から聞いたこと もありませんし、現場を預かっている園長を含めて保育士の中から聞いたこともありません。逆に臨 時職員の皆さんというのは、本当に限られた賃金の中で精いっぱい一生懸命やってくれているという ふうに思っております、それが私の認識です。ですから、今回なかなか保育士を確保するのが容易で はないわけでありまして、そこを何とかしたいということで、平均すれば全体で2%でしたけれども、 保育士の資格ありにつきましては、5.56%という大きな幅での賃金のかさ上げもさせていただいたと ころであります。そういう形で、しっかりと具体的な形で評価をしながら、そのモチベーションをし っかり持っていただいているのではないかなというふうに私は思っております。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) ありがとうございます。   それでは、学校関係の就学援助のことについてお伺いいたします。入学や進級などで子供の成長 を喜ぶ春なのです、学費のことで頭を悩ませるのも春ではないかというふうに思っております。国の 制度として就学援助があるのですが、市独自としての援助も必要と考えて質問させていただきます。   今現在、村上市の小学校、中学校の生徒数を伺います。また、先ほど竹内議員の発言の中で、ひ とり親家庭が500世帯あるというふうに聞きましたが、その中での生徒数も含めてわかったらお願 いしたいと思うのですが。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 小学校の児童数ですが、2,631、中学校生徒数が1,450であります。 この中でひとり親世帯ということでありますが、こちらのほうでは押さえてはおりません。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) ありがとうございます。   ひとり親家庭が500という数字は、先ほども聞きましたけれども、本当に私たち自身もびっく りしました。最近多くなっているなというふうには思っていたのですが、500となるとどこの学校に も匹敵しないような人数というふうに考えますので、重要に、貴重に考えていかなければならないの ではないかというふうに思いました。   その中で、今生徒数を聞いたところですが、就学援助を受けている人数は何人でしょうか、全体 の何%になるか教えていただきたいと思いますが。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 今現在です、小学生のほうが364、13.8%、中学生のほうが219、 15.1%でございます。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) よく就学援助を受けたいな、どうしようかなというふうに思っていらっし ゃる親御さんから聞かれることは、幾らの収入で受けられるかというようなことで伺うのですけれど も、そこら辺はどのくらいでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 市のホームページ等で就学援助制度ということでお知らせしている わけでございますけれども、おのおの世帯数に合わせた形で目安となる所得等もこちらのほうに載せ させていただいております。4人世帯、母、子供2人、祖母といったところで、所得額約300万と いうふうな形でおのおの目安は載せさせてありますので、詳しいところはご相談いただくということ になるかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) 国の基準では、所得基準の1.1倍とかと言っておられますけれども、村上 の場合は何倍と言っていいでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 生活保護世帯に対します基準額という形では1.3でございます。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) 就学援助の内容についてお聞きしたいと思いますが、どんな内容で、幾ら くらいの金額でしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 新1年生、小学校、中学校の新入学学用品に対するもの、また通年 の学用品、通学用品、あと活動費、修学旅行費、PTA会費、生徒会費、医療費、学校給食費という ような項目立てがございまして、おのおの小学校、中学校、国で示されている金額を助成しておりま す。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) 何年から始まったかというのは、ちょっと調べるの忘れてしまったのです が、2010年からですが、クラブ活動費、生徒会費、それからPTA会費というのが、出すようにと いうか、出してもいいというふうに表現したらいいのか、そういうふうに出ているのですが、そこら 辺について支給されていないように思うのですが、どうなっているのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 村上市のほうでは、クラブ活動費につきましては助成はしておりま せん。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) クラブ活動費というと、小中学校については余り多くないかなというふう にも考えるのですが、特に中学生のスポーツ関係のクラブについて、例えば陸上や野球ということに なると、ユニホーム、それから靴等でちょっとお金の張るものが出てくるのではないかと。一時的に 就学援助を受けたにしても、その分は大きな額になるのではないかと思うのですが、子供たちのやり たいことやらせてやってもいいのではないかと思うのですが、そこら辺はどうして支給されないのか なと思うのですが、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) クラブ活動につきましては、種類もスポーツ系、文化系さまざまご ざいますし、やはり公平性等を考えた場合、国の基準は統一的単価というふうになっておりますので、 その辺を考え合わせまして、クラブ活動費のほうは支援を今のところは行っておりません。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) 幾ら就学援助費だとはいうものの、一律に幾ら支給するということではな いと思うのですが、かかった費用の幾らまでの援助というような形でもできるのではないかというふ うに思うのですが、クラブ活動、特に自分たちの好きなことということ、人それぞれも違うわけです し、やりたい人には援助してもいいのではないかというふうに思うのですが、どうでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) どの辺までが実費というような把握の仕方もなかなか、靴一つをと りましても高級品からそうではないものとさまざまいろいろな段階があるかと思いますし、その子供 さんの考え方等もございますし、そういったところを考えますと、果たして正確なところが把握でき るのか、我々のほうでも検討を必要とするかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) 一応親や子供たちの希望を聞いてみるのはどうでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 希望を聞くことも大事かとは思いますが、やはり公平性に欠けるという点 で、希望があるから全て認めなければならないとか、そういうことにならないように、やはりある程 度線を決めて実施したいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) ありがとうございます。どんないい芽が育つかわからないものですから、 部活動というのも大事なことではないかと思います。   次に、では入学準備金のことについて伺います。就学援助を受けるにしても、年3回の支給とい うことで、4カ月に1回支給されていると思うのですが、年度始まって6月に前年度の収入わかった 時点で、1年間就学援助受けられるかどうかについて検討されて、初めての支給が4月から7月まで ですか、4カ月分を8月に支払われる。それから、8月から11月までで、12月に支払われ、12月 から3月までについて、3月に支払いというような形なのではないかと思いますが、入学するときの 支度金というのか、準備するためにお金が必要だということは皆さんもご承知だと思うのですが、こ としの春、3月くらいにやっぱりほかの自治体で入学準備金が8月に支払われるのは遅いと、準備す る段階で払ってほしいという要望を受けて、実施された自治体があるというふうに聞いております。 本当に入学するとき、特に中学校なんかは制服、それから体操着ももちろんそうですが、かばんから そろえなければならないというような状況ですので、そこら辺について前倒しで3月くらいに支給は できないものでしょうか、伺います。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 就学援助費の支給につきましては、村上市の場合は7月末と11月 末、2月末ということで年3回行っているわけでございますが、新入学学用品費ということで、こち らのほうが入学支度金というふうな形になるかと思いますが、我々もよその市のほうを調べさせてい ただいたところ、そちらのほうでは、要は旧年度といいますか、来年入る、入学する子供らに対して、 3月末に支給をしているということで対応しているということでございますが、村上市の場合、所得 等の確認が6月中旬にならないと行えないということで、そういうこともございまして、7月末にお 支払いしているわけですが、制度設計等の変更で可能なのかどうか、その辺は今後検討を要すると思 っております。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) では、検討していただくことをお願いいたします。それがもし〔質問終了 時間10分前の予告ブザーあり〕無理というか、それをやられる前でしたら、貸付制度ということも 考えてもいいのではないかというふうに思うのです。就学援助を出た時点で返すことも可能だし、そ れからもし受けられないなら分割で支払うと、返済するという形もできるのではないかと思いますが、 そのような制度もつくってはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今の議員のお話聞いていて、ああ、なるほどなというふうに思いました。ぜ ひそういうふうな形で、入学に際しての支度金に使えるような仕組みを考えたいと思います。貸付金 ということではなくても、概算払いで出しておいて精算をするという仕組みとか、いろいろなやり方 があると思いますので、やっぱりその利用される方が一番利用しやすいやり方に変更していくのは至 極最もな形だと思いますので、早速研究をさせていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) ありがとうございます。   では次に、給食費の無料を私言っておりますが、小学校で1カ月5,600円、中学生で6,600円 という金額を親は払っているわけです。我が家では、たまたま小学生、中学生、高校生とおりまして、 小中だけで1万1,000円くらい、それからそのほかに高校生はこんな大きな弁当持っていきますの で、毎日弁当おかずを考えなければならないという生活を送っているわけですが、その金額は10カ 月、1カ月は調整時期なのですけれども、10カ月払っての給食と、1万2,200円です、それだけに なると思いますが、払っていきます。給食というのは、私たちが常に言う昼食とはちょっと違うので すね、お昼に食べるからということではなくて、やっぱり学校の中で食べる給食というのは、平成 17年度には食育基本法というのも、法律もできておりまして、国民が心身の健康を確保して、生涯 にわたって生き生きと暮らすことができるようにというような制度として法律化されたわけです。食 べることの大切さということを位置づけているのではないですか、と思いますが、学校給食を親の財 布を気にしないで食べさせてやりたい、そんな気持ちはないでしょうか、無料化を要求したいと思い ますが、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) やはり食材の購入に多額のお金がかかるということで、やはり保護者にご 負担いただかなければならないとものと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 稲葉久美子さん。 〇5番(稲葉久美子君) ありがとうございます。   子供たち、本当に給食をつくってくださる給食士の人たちも大変な労力で、子供たちに食べさせ ていることも承知しておりますし、子供たち楽しみに食べている給食です。本当にこれが親が一生懸 命になって働かなければ給食費が払えないというような状況にならないように、みんな一緒に食べて いるのだから、もう本当にできる限り負担を減らしてほしいというような方向で考えていただけたら ありがたいと思いますが、以上で質問を終わらせていただきます。   本当にありがとうございました。 〇議長(三田敏秋君) これで稲葉久美子さんの一般質問を終わります。   午後1時まで休憩します。           午前11時44分  休 憩                                                        午後 1時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、9番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   9番、鈴木いせ子さん。(拍手)           〔9番 鈴木いせ子君登壇〕 〇9番(鈴木いせ子君) 鷲ヶ巣会の鈴木いせ子です。一般質問をさせていただきます。   私の一般質問は2項目であります。1項目め、厚生連との移転新築に関する覚書についてであり ます。相互の役割と責任を深く認識し、病院移転新築の早期実現を図り、地域医療の充実と地域の発 展に協調して取り組むものとし、村上市は厚生連と村上総合病院の移転新築に関する覚書を締結いた しました。つきましては、以下についてお伺いします。   @、病院が県北医療の基幹病院として高度な急性期医療や専門医療の診療体制の整備に努めると 覚書にはありますが、現在の診療科目のほか、どのような科目がふえるのでしょうか。   A、救急医療の機能充実及び強化を図る、と覚書にありますが、どのような強化が図られるので しょうか。   B、覚書にある子育て支援のための事業や保育環境の整備については、どのような取り組みを計 画しておりますか。   C、移転新築は平成32年度をめどに完了して速やかに開院するものとする。財政支援は、病院 のインフラ整備費を含めた額を限度とするとありますが、具体的な財政支援の内容をお伺いします。   2番、ふるさと納税について。ふるさと納税は、当初の計画を大幅に上回り、平成28年度当初 予算では1億円を計上いたしましたが、以下の内容についてお伺いいたします。   平成28年5月末現在のふるさと納税の納税額を伺います。   A、ふるさと納税をPRする新しいパンフレットを作製されたようですが、昨年度のものと比べ て改善された点をお伺いします。   B、今後のふるさと納税のPRの方法について伺います。   以上です。どうぞよろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、鈴木いせ子議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいた します。   最初に1項目め、厚生連との移転新築に関する覚書についての1点目、現在の診療科目のほか、 どのような科目がふえるのかとのお尋ねについてでございますが、覚書では診療科目につきましては、 厚生連で策定いたしました「村上総合病院新病院整備基本構想」にのっとり、24診療科を基本とす ることとしております。現在の18診療科に対しまして、神経内科、呼吸器外科、緩和ケア科、診療 内科、救急科、総合診療科の6診療科について増設することを基本に検討されたと伺っております。 今後病床数や診療科目につきましては、「村上総合病院新病院整備基本構想」にのっとり、双方での 調整を踏まえ、決定されるものと考えております。   次に、2点目、救急医療の機能充実及び強化を図るとあるが、どのような強化が図られるのかと のお尋ねでございますが、前のご質問でもお答えをいたしました新病院整備基本構想を確定するため の調整を行っているところでありますが、救急ワークステーションの設置につきましては、検討をお 願いしているところであります。救急救命士等が行う病院実習や研修などの教育体制の確立と継続を 図るとともに、将来的に医師の救急車両への同乗出動態勢を整えることにより、救命率のさらなる向 上を目指すものであります。また、1次救急は医師会等と、2次救急では山北徳洲会病院や県立坂町 病院等と連携を図り、3次救急では新潟大学、県立新発田病院等と連携強化を図ると伺っております。   次に、3点目、覚書にある子育て支援のための事業や保育環境の整備については、どのような取 り組みを計画しているのかとのお尋ねについてでございますが、子育て支援のための事業につきまし ては、病児保育施設を検討し、保育環境の整備では、院内保育についての取り組みを検討していると 伺っております。   次に、4点目、具体的な財政支援の内容は何かとのお尋ねについてでございますが、財政支援に つきましては、移転新築における用地関係費、病院建築費及び病院のインフラ整備費を含め、総額 20億円を限度としており、3月議会におきまして財政支援20億円の基金を創設させていただきまし た。現在、新病院整備基本構想を確定させるための調整を行っているところであり、今後交付方法等 も含め協議をいたしてまいります。   次に、2項目め、ふるさと納税についての1点目、平成28年5月末現在の納付額についてのお 尋ねについてでございますが、5月末現在では280件、502万5,000円となっており、6月1日か らお礼品の追加とパンフレットのリニューアルを行い、さらに多くの方から寄附の申し込みをいただ いている状況であります。   次に、2点目、ふるさと納税をPRする新しいパンフレットの改善された点は何かとのお尋ねで ございますが、主な改善点といたしましては、今までの特産品に加え、瀬波温泉で使用できる旅行券 や新たな産品を加えたほか、お礼品のカタログにつきましても写真の撮り直しやレイアウトの見直し により、本市の誇る物産の魅力を最大限に伝えることができるよう一新いたしました。   次に、3点目、今後のふるさと納税のPR方法についてのお尋ねについてでございますが、一新 いたしましたカタログと同様に、申し込みの9割以上を占めるインターネットサイトにつきましても 一新を図るとともに、これまでも実施してまいりました県外で開催される物産展や、ふるさと会等で カタログ配付を継続してまいりますほか、9月10日、11日の2日間にわたり東京日本橋の「ブリッ ジにいがた」におきまして、本市のふるさと納税と市内物産品のPRイベントの開催を予定しており ます。また、市のフェイスブックを活用して、口コミでの広がりをつくるなど、さまざまな機会を捉 えてPRに努めてまいりたいと考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 市長にお伺いします。   村上総合病院の新築の大きな役目は、2次救急医療病院としての救急医療の機能充実と、災害拠 点病院としての利用の機能を求められておりますが、確かにこの機能は大丈夫、活用できるのですよ ね。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 県内全体の医療圏を考えたときに、この下越医療圏の中、特に我が村上市の あるエリアというのは、なかなか2次を3次につなぐというところがちょっと容易ではないかなとい う分類にも入るのかなというふうに思っております。ですから、本来2次医療としての村上総合病院、 これはしっかりとその機能を確保してもらうことは当然なのでありますが、さらには3次医療につな げるしっかりとした命を守るような仕組みという意味合いからいうと、もう少しレベルの高いものも 実は必要なのではなかろうかなというふうに思っておりますので、そういう意味合いからいうと2. 何次というぐらいの医療設備、医療の資源を備えた病院になるべきだろうなというふうに思っていま す。常々そんなお話もさせていただいております。   また、災害拠点につきましては、当然のことでありますけれども、まずもって平時の際の市民、 圏域の住民の命を守るということを最優先に考えたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 私も、村上総合病院は2次医療ではだめだと思います。2.5次医療を目指 して、「2.5次医療」という名前はないそうですが、一応2.5次医療を求めた病院の建設をお願いし たいと思います。   それともう一つ、当初村上総合病院を建築するに当たっては、最低5ヘクタールの面積が必要で あるということでスタートしたかと思うのですが、現在の駅西で確保されている面積は3.5から4ヘ クタールのようでございますが、この面積で今市長がおっしゃった機能を十分機能できるとお考えで すか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) あくまでも厚生連のほうで構想を練っていただいておりますので、当然覚書 に基づいて市の考え方も強くお伝えはしているわけでありますけれども、その中で今申し上げました 機能をしっかりと確保するという形の施設整備になるというふうに私は理解をしておりますので、面 積云々よりも、そのつくり上げられる機能がしっかりと担保されるかというところをしっかりと見て いきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) それで、今私も何回かこの一般質問で取り上げてきましたが、ヘリポート の設置、救急医療、さっきお話では救急医療科が新設されるというようなお話でしたが、ヘリポート の設置こそが一番大事であると思うのですが、これらに向けた話し合いはしているのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然高度救急医療を考えたときに、現在新潟県内で整備をしておりますドク ターヘリ、これを有効に活用するということが大前提になると思いますので、当然それを有効に機能 させるためには、病院に併設もしくは病院の敷地内、病院の中、要するに上ですけれども、そういう 形でヘリポートがあることが、1分1秒を争うことになるわけでありますから、大切だというのは、 これは十分理解できるところでありますので、そんな形で現在は要請をしております。また、基本的 構造がしっかり固まっておりませんので、それが今どこにどういうふうな形でできるというところま では、私は現在承知をしておりません。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 病院の建設は、ヘリポートがつくかつかないかによって構造が違ってくる と思うのです。ヘリポートがつくとなれば、しっかりとした大きな病院、土台をしっかりしなければ だめですし、ヘリポートがつかないとなれば、それなりの建物で済むかと思うので、まずもってその ヘリポートをつくるということ、市長それを私は再度お願いしたいのですが、お願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然私も鈴木議員と同様の気持ちで、厚生連のほうにはその要請はしており ます。あとは病院がどういう形の施設整備をやることが一番ベストなのか、よりベストに近い状態に なって、2.何次という形の、少し2次医療よりもグレードのアップした形でつくり上げることができ るのかなということは、これからいろんな機会を捉えてまた申し上げながらです、今イメージされて いるようなことが担保できるような、そういう病院にしていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 救急医療をもっと深くやりたいのですが、後にうちの本間議員が、同僚議 員が深く、深く市長に食い込むそうですので、私は救急医療はここでやめておきます。   一応覚書は交わしたわけであって、厚生連もその覚書を交わしたことによって、平成32年度の 開院に向けた工程表がつくられているようであります。そのために今一番早くすることは、地質調査 だと思うのですが、地質調査をしてこそ、初めて建物を建てるということが決定されるわけです。一 回ジャスコ跡地の例もありますので、そういうような何か出てきたなんていうのはないと思うのです が、市長はどのようにお考えですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それぞれ覚書に基づきまして厚生連がやるべきこと、市がやるべきこととい うことを整理をして、今取り組んでいます。ですから、今回6月定例会にご提案申し上げましたとお り、周辺の道路の整備を含めてです、用地を確定させていくということにまず早急に取り組みたいと いうことで考えておりますので、そこを進めながら、当然そこに建屋が建つわけでありますので、そ の地質の調査につきましても、その地質調査をするべき、そういう機関のほうでしっかりとそれに取 り組んでいくということにこれからなっていくのではないかというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) その地質調査に入る時期というのは、話し合いしていますか。 〇議長(三田敏秋君) 都市計画課長。 〇都市計画課長(東海林則雄君) 病院のほうで、今設計等に当たってプロポーザル方式というよう なことで業者に説明を終えて、どのような形でつくるかというようなことをやっておりますので、そ の設計業者が決まってから地質調査なども行われるものだと思っておりますし、前にも説明しており ますとおり、駅西の工場跡地のところについては、前回開発業者のほうで一度は行っておるというこ とで、そのときには変なものはなかったということで、上のほうの表土を入れかえしたりしておりま すので、大丈夫だと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 次に、きょうの一般質問で多く取り上げておりますが、病児病後児保育の 施設もその中には考えているとは思いますが、実際に機動している施設の利用状況をお伺いしたいの ですが、福祉課長さんにお願いします。 〇議長(三田敏秋君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 病児保育につきましては、まだ実際には稼働していなくて、今年度坂町 病院内につくるという、来年度の開院に向けてということですが、それであらかわ保育園のほうで体 調不良児の関係のやつが実績としてありますので、参考までにそれをお知らせしたいと思います。平 成26年度につきましては、延べ人数で183人、それから平成27年度につきましては延べで179人 ということで、月平均にしますと15人平均くらいになっております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) これはあらかわ保育園だけが稼働しているわけでありますし、これから坂 町病院も稼働してどのくらいの人数が、それを参考にして新しい村上総合病院の建設に役立てていた だきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 村上総合病院の新築移転道路整備経費というのが今回の補正で上がってお りました、1,170万円ですか、この中身はどのようになっているのか、都市計画課長さんにお伺いし ます。 〇議長(三田敏秋君) 都市計画課長。 〇都市計画課長(東海林則雄君) 3月に厚生連と覚書を交わしておりまして、お互いに事業が進む ようになってきましたので、うちのほうとしては病院を取り巻く周辺道路、五丁目から三面集落のほ うに向かう幹線道路、その他のところの道路についての測量と、あと概略設計を計上させていただき ました。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) ちょっとわかりにくい答弁でしたが、大体どこからどこの道につけるぐら い、はっきりとつく道のことをちょっと教えていただければ。 〇議長(三田敏秋君) 都市計画課長。 〇都市計画課長(東海林則雄君) 今緑町五丁目、厚生連の候補地、そこからです、南側に真っすぐ 延びてきますと三面集落ございます。そこに現道の七湊から松山のほうに向かう瀬波1号線というの があるのですが、そこのところまでの結ぶ幹線道路とです、あとは候補地の周りの道路のところの測 量、概略設計ということでよろしいでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 例えば上片町通って、久保多町通って、あの道路とかはまだその候補地に は上がっていないわけですね。 〇議長(三田敏秋君) 都市計画課長。 〇都市計画課長(東海林則雄君) 先ほどの答弁の中で、私「瀬波1号線」と言いましたけれども、 あそこは七湊から松山のところ、「松山1号線」に訂正をお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 市長にお伺いします。   運営審議委員会が延び延びになっていると思うのですが、いつごろ開催の予定ですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 運営審議委員会が延び延びになっているというのがどういうことなのか、ち ょっと私承知しておりませんけれども、適宜開催をする必要があるときに開催するということだと思 いますので、延び延びになっているという報告もいただいていませんし、そういう認識でいません。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) いつごろ開催の予定ですか。 〇議長(三田敏秋君) 都市計画課長。 〇都市計画課長(東海林則雄君) 8月の上旬で、今調整しているということで聞いております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 病院の決定というのですか、それは運営審議委員会が開かれない限り、は っきりした方向づけはされないかと思うので、ぜひ早目の運営審議委員会を開催して、平成32年度 完成というか、そこに向けて計画をしっかりとやっていただきたいと思います。   それで、20億という、さっき全部含めて20億円という市長の答弁でしたが、今計画されている 道路1,100万の道路の計画設計ですか、それ出ているのですけれども、それも含めてではないでし ょうね。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然それは市が概算設計やるわけでありますから、市の事業としてやるため に今設計をやるわけでありますので、厚生連がやるインフラ整備とは別のものであります。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) では、20億円というのが厚生連がやるための補助金ということですか、 事業の。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほど申し上げましたとおり、厚生連が移転新築に係る用地の関係費、要す るに厚生連が事業主としてやる部分についての用地関係、それと病院建築費、それと病院のインフラ 整備、これに対する財政支援を20億円というふうに覚書を交わせていただいて、基金造成をさせて いただいたということでありますので、今松山1号線を含めて、道路としてアプローチ、これから病 院に向かうところのアプローチに係る道路整備については、市が主体的に取り組む事業だという認識 でいます。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 道路の計画がいつころできる予定でしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 都市計画課長。 〇都市計画課長(東海林則雄君) これから基本設計、その他含めながら病院と調整しながら、でき ることであれば病院の開院までしばらくありますけれども、その前にはアプローチできるとは考えて 進めているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 今厚生連にできた準備室というのですか、そこと市役所の関係との話し合 いは今もやっているのでしょうね、細かい部分については。 〇議長(三田敏秋君) 都市計画課長。 〇都市計画課長(東海林則雄君) 毎月定例的に行っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 皆さんが一番注目している村上市の事業であります。そして、市民の命を 守る大事な病院でありますので、いっときも早い建設に向けて努力していただきたいと思います。よ ろしくお願いします。   次に、ふるさと納税についてお伺いします。新しいパンフレットも私、議員みんな文書箱に入っ ていたのですが、これいただきました。品目ごとに、肉なら肉、米なら米、工芸品なら工芸品と、そ の中から金額に応じて選ばれるという、見やすいパンフレットになっているのではないかなと思いま すが、苦労した点は商工観光課長、どの辺でしょうか。 〇商工観光課長(竹内和広君) 議員が今おっしゃいましたように、見やすさに重点に置きました。 やはり写真は基本的に全て業者のほうで撮らせていただいたのですが、業者さんの持っているイメー ジと撮る側のイメージの調整は、若干苦労させていただきました。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 先回、私もこのふるさと納税を取り上げまして、棚田米、特栽米が多いの で、一般米もどうぞ入れてくれと言いましたら、裏ページのほうにそれが載っておりましたようです が、これがどのくらい売れるか私も楽しみにして見ていたいと思います。米だけではなく、野菜も一 緒ということでしたので、それがどのくらい受けるか、何としても第1次産業が村上市の大きな産業 がありますので、米が売れなければだめですので、ぜひ米のPRにも力を入れていただきたいと思い ます。   そして、私も先回、瀬波温泉の宿泊券、大変魅力的であると思いますし、また米も1年間、毎月 毎月送るというのも中に入っておりました。1回限りではなく、毎月毎月送るというのは大変よいこ とだなと思っております。商工観光課長から何かあれば。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 議員ご指摘のありました一般米のほうは、多分私どももかなり売れ るのではないかというふうに期待しております。JAさんのほうにお伺いして、いろんなご相談をさ せていただきましたら、新潟岩船産も神林産も組み合わせとか、ご自分の発想で一番売れやすいスタ イルで考えていただけませんかと言いましたところ非常に協力をいただきまして、企画させていただ いたものであります。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) カタログはきれいにできましたけれども、これをPRする方法、インター ネットが9割とさっきおっしゃいましたけれども、もうちょっと現場に足を運ぶというか、これは足 を運べば実績が出るというすばらしい事業であると思いますが、足を運ぶ方法については何かお考え でしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 市長答弁にもありましたように、ことし初めて「ブリッジにいがた」 というところでふるさと納税フェアを開催させていただきます。そのほかに物産展等、ことしも各地 で計画しておりますので、そこいらで宣伝してまいりたいと思っています。また、残念ながらふるさ と会のほうはちょっと間に合わなくて、昨年は鈴木議員のほうにお持ちいただいているのですが、こ とし間に合わなかったのですが、何らかの形で会員の方にも配られる手配はさせていただきたいなと いうふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) ふるさと会って非常にPRにいいところでした。ことし私は選挙ありまし たので欠席しましたので、行きませんでしたが、やはりああいうところの人は待っているようでござ いますので、何とかその組織を利用した方法もいいのではないかなと思っております。   そして、私はこのふるさと納税を一生懸命何回も質問するのは、お金も市に入るのもさることな がら、ふるさと納税をするというときに思い浮かぶふるさと、きっと心にあると思うのですが、その ことがとっても大切なことだと思います。そして、それが長く続くことによって、また自分が今度ふ るさとの土地のオーナーになりたいとか、そういうのもこれからは出てくるような気がするのですが、 市長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) まさにその部分が非常に実は魅力的であります。私も何回か県人会を含めて、 また村上の郷友会も含めてです、いろんな形で村上出身、この地域です、地域出身の方とお会いする 機会がいっぱいあって、今回もパンフレット新しくしたかと言われて、新しくしましたと言ってきた のですけれども、その中でよく見ていただいています。こんなふうにしたらいいよ、あんなふうにし たらいいよ、もっとこうなるよというようなことも逆に言ってくれます。そうすると、こうなるよと いうことで、実はもう既に準備をされていて、ふるさと納税をされている方もいっぱいいらっしゃる のですね。そんなところを切り口にしながらどんどん、どんどん広げていくというのは非常に有効だ なと。その結果が、今47都道府県全てから納税をいただいているということにもつながっていると 思いますので、その47都道府県を1%でも2%でもふやすことによって、やはりこれは大きな力に なっていくと思いますので、村上を愛してくださる方々にしっかりとPRをこれからもしていきたい というふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) これで私の一般質問を終わります。 〇議長(三田敏秋君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午後1時45分まで休憩します。           午後 1時31分  休 憩                                                        午後 1時45分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、10番、本間清人君の一般質問を許します。   本間清人君。(拍手)           〔10番 本間清人君登壇〕 〇10番(本間清人君) 新政村上の本間清人でございます。改選前までは拍手もらったことないの で、大変ありがとうございます。私の今回質問項目は3項目であります。順次議長のお許しをいただ きましたので質問させていただきます。   まず、1項目め、村上市奨学金制度についてであります。@、前市長の肝いりで施行しました村 上市奨学金制度でありますが、現市長は現状の制度のまま継続する考えか、また、ほかの考えがあれ ば教えていただきたいと思います。   A、現時点での貸与総額と、年間の返還額はどのくらいを見込んでいますでしょうか。   B、貸与月額が月々3万、5万、7万とありますが、それぞれの各年度の利用者数を教えていた だきたいと思います。   C、専門、専修、短大、大学それぞれの各年度の貸与割合を教えてください。   大きい項目、2項目め、副市長という役職について。副市長としての役職に対して、行政の中で 何が重要な役割と考えていますか。副市長、教育長それぞれを市長が選任、任命することになりまし たが、それぞれの分野のトップを選ぶに当たり、市長の考え方をお聞かせください。   大きい項目、3項目め、都市計画道路環状3号線について。都市計画道路環状3号線、通称瀬波 温泉トンネル先線の残り1.2キロメートルの道路工事について、県では旭橋建設が優先とのことで、 瀬波温泉トンネル先線整備の要望がかないませんでしたが、旭橋が開通した現在では、瀬波温泉トン ネル先線の問題はどのようになるのかをお聞きしたいと思います。   また、市長の考えがあればお聞かせいただきたいと思います。   以上、3項目であります。よろしくお願いいたします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、本間清人議員の3項目のご質問につきまして順次お答えをいたし ます。   最初に1項目め、村上市奨学金制度についての1点目、現制度を継続するのか、また他の考えは あるかとのお尋ねについてでございますが、市奨学金制度は平成21年度から、学業優秀でありなが ら経済的理由により就学困難な方を対象として設立し、現在貸与を受けている方も合わせますと、こ れまでに452名の学生の皆さんに活用をいただいているところであります。他の自治体の中には、 人口減少対策ともあわせて地元にUターンして定住した場合には奨学金の返済を支援しているところ もあり、国でも給付型奨学金制度の検討に入るという報道もありました。そのようなことも考え合わ せた上で、本市の現状に即した事業等も含め、制度の検討を行いたいと考えております。   次に、2点目、現時点での貸与総額と年間返済額、3点目の貸与月額ごとの各年度の利用者数及 び4点目、進学先ごとの各年度の貸与割合につきましては教育長に答弁をいたさせます。   次に、2項目め、副市長という役職について、行政の中で何が重要な役割か、また副市長、教育 長それぞれの分野のトップを選ぶに当たっての考え方はとのお尋ねでございますが、初めに行政の果 たす役割を考えたとき、ここで暮らす市民の一人一人が日々の生活が満たされるということを実感し ながら生活できる、そうした環境をつくり上げ、それを継続させていくことであると考えております。 そのため行政のあるべき姿は、真に市民が求める施策を的確に、効果的に進めることが最も重要なこ とであるとも考えております。その中にあって、市民一人一人のニーズは多様であり、社会的背景や 地理的要件などによる現状の判断に加え、時流を読み解き、市役所の庁内・庁外を問わず、各課で組 み立てる事業が有効な効果をもたらすよう、それぞれの施策をコーディネートする必要があります。 そのそれぞれの施策をコーディネートする際の中心的な立場でそれをまとめ上げる、その役割を担う ことが副市長には求められていると考えております。   次に、副市長、教育長それぞれの分野のトップを選ぶに当たっての考え方はとのお尋ねでござい ますが、前段のご質問でもお答えいたしましたとおり、市民生活を豊かにすることを実現するための 行政運営が求められており、それを教育行政を含めた市政全般で高いレベルで実現させるためには、 それぞれが専門性の高い高度な学識と多様なニーズを的確に整理・判断できる高い能力が求められて いると考えておりますので、それを持ち得る人格という視点で人事に当たっているところであります。   次に、3項目め、都市計画道路環状3号線について、旭橋が開通した現在では、通称瀬波温泉ト ンネル先線の問題はどのようになるのかとのお尋ねについてでございますが、議員ご承知のとおり、 この道路は昭和58年度から新潟県が国道345号の岩船地区から瀬波地区を連絡するバイパスとして 整備に着手し、瀬波小学校方面からの街路事業は平成10年に完了しており、岩船方面からの整備は 平成15年7月に瀬波温泉トンネルまで開通をいたしております。「村上市都市計画マスタープラン」 の中では、広域幹線道路として位置づけておりますし、より具体的な計画であります「村上駅周辺ま ちづくりプラン基本構想」におきましても、駅西地区内を南北方向に連絡する地域幹線道路の整備と して位置づけられております。   なお、整備の必要性につきましては、県におかれましてもご理解をいただいているところであり ますが、社会情勢の変化や整備の優先度などから、現時点での事業着手は難しいと伺っております。 しかし、残された区間の道路整備に対する市民及び関係者のご要望は私も強く感じているところであ り、本市といたしましてはこれまでの経緯や土地利用の方針などから、県の協力をいただきながら進 めていかなければならないと考えております。   瀬波温泉トンネル先線の整備を行うことは、村上駅西地区や村上総合病院移転候補地などへの山 北からの海岸線沿線地区や瀬波地区からのアクセスの向上、村上駅西地区内の移動の円滑化が図られ るほか、村上駅周辺のまちづくりにおいても重要な路線であると考えております。今後もこれまで行 ってまいりました通常の要望活動に加え、岩船郡村上市土木振興会からも強く関係機関へ要望活動を 行ってまいりますとともに、整備手法につきましても県と連携を図りながら研究や検討を行ってまい ります。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) それでは、本間清人議員の1項目め、村上市奨学金制度についての2点目、 現時点での貸与総額と年間返済額についてのお尋ねでございますが、現在の貸与総額は7億9,625 万円であります。また、年間返済額につきましては、昨年度が7,353万2,454円となっております。   次に、3点目、貸与月額ごとの各年度の利用者数についてのお尋ねでございますが、平成21年 度は、月額3万円が10人、月額5万円が6人、月額7万円が17人であります。平成22年度は、月 額3万円が3人、月額5万円が11人、月額7万円が48人であります。平成23年度は、月額3万円 が4人、月額5万円が28人、月額7万円が53人であります。平成24年度は、月額3万円が2人、 月額5万円が15人、月額7万円が30人であります。平成25年度は、月額3万円が1人、月額5万 円が18人、月額7万円が42人であります。平成26年度は、月額3万円が2人、月額5万円が12 人、月額7万円が43人であります。平成27年度は、月額3万円が5人、月額5万円が17人、月額 7万円が28人です。今年度は、月額3万円が3人、月額5万円が12人、月額7万円が42人であり ます。これまでの合計を割合で見ますと、月額3万円の方が7%、月額5万円の方が26%、月額7 万円の方が67%となっております。   次に、4点目、進学先ごとの各年度の貸与割合についてのお尋ねでございますが、平成21年度 は専修学校が15%、短大が9%、大学が76%であります。平成22年度は、専修学校が24%、短大 が15%、大学が61%であります。平成23年度は、専修学校が33%、短大が5%、大学が62%で あります。平成24年度は、専修学校が21%、短大が6%、大学が73%であります。平成25年度は、 専修学校が39%、短大が7%、大学が54%です。平成26年度は、専修学校が46%、短大が5%、 大学が49%であります。平成27年度は、専修学校が26%、短大が16%、大学が58%であります。 今年度は、専修学校が49%、短大が9%、大学が42%であります。これまでを合計いたしますと、 専修学校が33%、短大9%、大学が58%となっております。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) ご答弁ありがとうございました。   今、かなり詳しくそれぞれの割合やら人数やら、金額をご丁寧にご説明いただきました。ちょっ といろいろな面で、最終的な結論からいくと、私この条例の改正をする必要がある部分があるのでは なかろうかという部分と、それとこのままの奨学金制度をずっと続けていった場合に、少し大変な事 態になり得る可能性があるのではないかということを、最後にちょっと結論はそういった結論からお 話をさせていただきたいと思うのですが、今のこの村上市の奨学金の貸付制度に関しまして、平成 21年度から前市長の肝いりでやってきた事業でありますが、ほかの県内の全部の市でやっている奨 学金制度の貸付状況とか、その制度の仕組みなんかを見ると、かなり村上の制度って厳しくないので すね。制限が400万、家計の制限で400万以下という、そこだけで、ほかに関しては、ほかは例え ば大学行くための奨学金制度であれば、ことしの枠は10名ですよ、例えば専修、短大であれば、採 用人数は5名ですよとか、新潟市でさえもそういう人間の枠決めて貸し付けをしているのですが、村 上市の場合は別段そういう何人だろうが関係ないというか、例えば専修が3人、短大が11人、大学 生が48人とか、その年ごとによって全然ばらばらな数字で、こうでなければいけないという部分が 今のところ、この村上市のやつはないわけではないですか、その辺ってどんなものなのでしょうか。 今後もそういった形でずっとその奨学金の貸付制度を行っていく予定なのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 村上市の奨学金制度、平成21年度から実施しているわけですけれ ども、申込資格の中には村上市民、市税を滞納しない、学業優秀、本人候補者及び保護者と第三者の 連帯保証人、あと先ほど議員おっしゃったように、所得の上限というようなところでこれまでも来ま したし、今後につきましても同様な形で行われるものと考えております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) 今、特別会計からこの出し入れに関しましては一般会計になりました。村 上市奨学金制度そのものがもう一般会計の中に、教育費の中に組み入れられてしまっているわけです が、新潟市なんかの例えば例に見ますと、その一般会計の歳出、それと歳入の中で、奨学金の貸付金 の元金収入、単年度の元金、ことしに入ってくる収入、そういったものが計上されて、7,894万 3,000円、これ新潟市の明細なのですが、村上市ってこの元金の部分って、今返済がもう始まってい る方多いはずなのですけれども、それが一般会計の予算書の中にのってこないということはどういう ことなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 予算の中では元金というか、もう無利子なものですから、奨学生が 返済が始まったときの借用契約書にのっとった形で返済を行っているものを、一般会計の歳入のほう で計上しているということであります。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) そうすると、滞納者、税金の滞納者の場合は不納欠損とか出てきますよね、 滞納者、そういうようなところというのはどのように持ってくるのですか、予算の中では。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 今現在、契約での金額が滞っているという方につきましては、契約 を分納というような形にさせていただきまして、10年という区切り、条例でされておりますので、 その中で延長しながら償還していただくということで、決算上につきましては未納分というような形 で区分けはさせていただいております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) 正直、ほかの市のやつとかの比較してみますと、例えば村上市の募集の期 間というのが1月の上旬から3月の上旬となっていますよね、その奨学金の申し込み募集期間です。 ということは、この時期の募集ということは、次年度の予算書もでき上がっているときですから、当 然計上できない時期なわけです。でも、大学に行こうとか、そういった方はこの時期にはもう決定さ れている、さっきどなたかもそんな話していましたが、決定されている時期なのだから、例えばこの 募集時期をそれこそ今ごろの6月から8月の間というふうな募集にすれば、次の年の予算書にものっ てくるわけですよね。確定に貸し出すのがこうだという、結論から言えば、私はこの奨学金制度は別 枠にして、一般会計にごちゃまぜにせずに特別会計枠にして、議員もちゃんとチェックができる機能 にしていただいたほうがわかりやすいということです。その辺、市長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまで基金で運用してやっていたものを一般会計に繰り入れて、市の施策 としてやるという位置づけをしました。これは、今それこそ子育て支援というカテゴリの中での作業 をいっぱいしていますけれども、そこの最たるものだというふうに思っています。一般会計の中で、 今議員おっしゃられるような形で確定したものを予算に上げるというのは、これは当然債務負担にな るわけでありますから、それはちょっと難しいかなというふうにお聞きをしていたのですけれども、 ある程度これまでの経験則から、これだけのボリュームで出すのだという、それは村上市の子育ての 支援に対するスタンスだと思っておりますので、これまでどおりこういう形で進めるのがいいのかな というふうに私は思っております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) では、ちょっと話の矛先を変えます。   村上市の奨学金貸与条例施行のこの規則とか条例文の中に、ちょっと不足の部分がかなりあるの ではないかなという部分をちょっと指摘したいのですが、村上市の場合は、大学4年間行く間に、例 えば月々7万円のやつを借りましたと。そうすると、1年間の猶予があって、いわゆる借りてから5 年目から返済が始まって、10年間で返しなさいよ、一応無利子ですよ、そこに返済例なんかも書い てあるわけですよね、この村上市奨学金制度。例えば大学に、ことしの4月から4年間、月々7万円 ずつを借りた場合、それを10年間で返済する場合のこの金額とか月々2万8,000円とか書いてある わけではないですか。ちょっとお話を聞くと、この2万8,000円の支払い方法は、口座振替払い (月末)で返還しなければならないと書いているのですけれども、ある方からお聞きしたところによ ると、その2万8,000円の口座引き落としが今月できなかった、それはいろんな家庭の事情もあっ たり、当然滞納になっている方もいらっしゃるわけですから、では今月2万8,000円払えないので すけれども、月が変わったときの、例えば10日ぐらいに一応1万5,000円だけ今回入金させてくだ さいと持ってくる方もいらっしゃるような話を聞いたのですが、その辺はどうなのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 内金というような形で納めてもらう場合は、納付書をこちらのほう で準備して、それに合わせた形で納めていただくということになります。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) それは、学校教育課の窓口で、例えば私が滞納しました、分納で今回1万 5,000円だけ申しわけないのですけれども、持ってきました、そこで納付書に書いて、そこに現金を 置いてくる、そのやり方でいいのですよね。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 本来はお金、我々お受けするということはうまくないので、要は会 計課等で納めていただくということになるかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) それは、そうなっていますか、窓口でお金を置いていったなんていう人も いるみたいなのですけれども、いないのですか。その課の窓口ですよ。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 一部仮領収書をとらせていただいて、そういう例もあったかと思い ます。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) そこですよね、財政課長、村上市に今まで何度か不祥事ございましたね、 それって今と同じような、いわゆる現金の取り扱いを窓口でしてしまっているということ自体が、今 後おかしくなってくるわけです。ただ、給食費の使い込みがあった時点でも、いわゆるその銀行で振 り込みをしたり、銀行口座に入れれば何ということないのが、現金で持ってきたやつを職員さんが、 別にその職員さんとか、皆さん頑張っている方なので、その人が悪いとかというわけではない。その 制度自体を何とかしない限り、面倒くさいにっけ、まずここに1万置いておくすけ、そこを何とかし ておいてくれというような人も中にはいるわけ。そこを何とか改善しないと、また変になっていきま すよ、これ会計の。 〇議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 我々も現金出納員という形で、一応現金を扱うことができます。例え ばそれは、私も税務課にいましたけれども、5時会計が閉まった後、納めに来る方もいるわけですね、 ですから我々も領収書は切れます。公金の管理という問題では別ですけれども、お客様が5時以降来 られて、会計があいているうちは会計員に任せて、会計を利用していただければよろしいわけですけ れども、会計が閉まっていて、5時15分以降になって、たまたま納めに来たというときに、いや、 納められませんから、あした来てくださいというわけにはいかないので、我々がそこでお預かりする という形は、事務的には間違った扱いでは、現金取扱員の身分を持っている方はできるというふうに 認識しております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) それは、税務課とかは別ですよ、例えば職員名簿もらったときに、出納の できる方には丸ついているではないですか、そこに学校教育課では誰がついていますか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 私でございます。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) では、全てこの現金で持ってきた方は、今までずっと課長が受け取ってい ましたか、違うでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 職員より報告を受けて、ちゃんと確認しております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) 財政課長、今言ったこんな状況でいいのですか、お金の扱い方。今問題な いと言ったけれども、また後問題になるのではないですかと。問題起きないうちに、何とか現金の扱 い方を変えればいいだけではないですか。振込用紙をやって、これで例えば振り込んでいただきたい とか、ここで現金は扱えませんと言えばいいだけの話でしょう。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘の部分、非常によくわかります。これまでそういうところが制度 上うまく運用されていなかったから事案が発生したということも事実でありますので、できる限りそ のリスクは減らさなければならないというのは同感であります。   ただ、出納員のほかに各課には分任出納員が配置をされておりまして、そういう形のものも現金 領収ができるという身分を有しているわけで、そういう発令をしていますので、そういうことで先ほ ど財政課長は、それについては何ら事務上、手続上問題ないというふうに発言をさせていただきまし た。ですから、そこの制度がきっちり運用できるような仕組みを、これからしっかりと内部でも調整 をして考えていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) それと、この制度自体、私も子供4人いて、大学今行っているのもいるの で、全然その制度自体をけちつけることもないし、本当にありがたい制度なのです。ただ、それが別 の方向になっていって、どんどん、どんどん、どんどんその貸し出しばっかりふえていきますけれど も、何か滞納していっている方が多くなっていった場合にどうなのだろうなという部分がありまして、 それで条例の規則とか施行の内容を見させてもらったのですけれども、村上の場合は結局この中で銀 行口座、銀行の口座振替によるものとするとしか書かれていないわけです。分納を認めるとかも書い ていないわけ。例えば2万8,000円約束どおりに払うという計画書もここにつけて、こういう計画 書で出しますよね、私何々は何月何日から何月何年の何月の10年にわたって2万8,000円ずつ払い ますという契約書をつけて返済計画を出す。ところが、10年間の間は無利息なのです。でも、分納 してしまっていたり、例えば3カ月間滞納してしまって払えませんでした、でも4カ月目からまた2 万8,000円ずつ払ったとしても、その空白の3カ月間を、猶予期間というのは病気であったり、例 えばその理由自体もあった場合には猶予できるとここには書いてありますよ。でも、支払いが困難な ので勝手に滞納した場合とかというのは、これには何も書いていない。では、10年間で返済できな くて、10年間ですから120回分、121回目から例えば125回で完済した場合の、その5回分という のに関しては、計画どおりの条例違反になってしまうわけですよね。でも、ほかの市はちゃんと書い てありますよ。それから、こういった分に関しては、年率5%の利息をつけた金額でお支払いいただ きます、新潟市もみんなそうですよ、村上のは書いていないではないですか。これ課長が決めた条例 ではない、課長を責めるわけにもいかないのだけれども、その辺の条例改正をやっぱりこの部分の中 で文言の追加とか、これからする必要あるのではないのでしょうかと。恐らく10年間、まだ払い切 っている方、3万ずつで3年間とか2年間しか払っていない方、今完済している方も何人か出ている 可能性はあります。1回で払う人だっているのだろうし、会社勤めてボーナス出たので、申しわけな いですけれども、1回で払いますという人だっているわけです。でも、恐らく7万ずつ大学で4年間 借りた方が、総額336万、4年間で。それを分納して、分割して2万8,000円ずつの均等で10年間 という方が大体ほとんどだと思います。要するに、それはまだ返済、完済している方も少ないと思い ますが、その部分どうかな、そこが、では公平に、公正にです、ちゃんと2万8,000円ずつきっち り毎回月末に銀行から引き落としができている方と、そうではない方が120回終わったときに、ま だ完済されていない方に関して、延滞金もつかない、そういうのであれば、ではこれはどういう規則 なのというふうになり得ませんか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 議員おっしゃるように、そういった制度のちょっと行き届いていな いところは確かにあるかと思います。その辺は今後検討し、直すところは直していかなければならな いかと思いますが、延滞金につきましては、うちのほうの条例にもございます。14.6%ということで 定められております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) 今、何%と言いましたか。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 14.6。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) 14.6、そんな高い、公的でそこは5%でしょう、それサラ金ではないか。 14%なんていう金額、どこにうたっていますか、条例で。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 第14条にございます。年14.6%の割合を乗じて得た額ということ です。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) 第14条と、これいつ附則しましたか。俺引っ張ったのには第13条までし かないのだけれども。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) ホームページをごらんいただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) これ、俺ホームページで出してきたのだ、これが今第13条までで、平成 20年12月22日教育委員会規則第59号と書いてある部分を引っ張ってきたのです、いろんな書類 から何から全部だっと出てきて、こんなにも。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) そちらは施行規則のほうです。条例は、272号ということでのって いるかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) ごめんなさい、俺これ規則分だけれども、条例文にはそれちゃんとのって います、14条、では、それちょっと見てみます。それにしても、14%ですか、新潟市のやつって、 それから新潟市のやつは、20年以内の返済なのです。20年以内の返済なのですけれども、それから 延びた部分に関しては5%、年利5%で利息をつけるという規約なのです。20年なので、結構返済 も村上と同じような金額なのです、年額40万。それで、俺新潟市のいいところちょっとだけまねし てほしいのは、村上は4年間だけなのですけれども、中には大学を6年間行かなければいけない場合 もあるわけでしょう。医学部だって6年間なのだし、例えば変な形、留年してしまったと。最長その 期間に関しても貸し出しの期間を、新潟市の場合は9年間まで、いわゆる最長で9年間までは貸し出 せますよ、ですので、その支払いの期限も10年ではなくて20年に延ばしているという、もっとも っと子供にとって借りやすい方向に新潟市はなっているのではないかなと。新潟市は予算も大きいし、 政令市ですから、村上の予算と比べてどうなのだという部分があるので、だからこそこの奨学金制度 を特別会計枠にして、我々も見やすい立場の会計処理をしていただければいいなということでありま す。   こればっかりやっていると時間もあれなのですけれども、最後市長、これ前市長から引き継いだ 肝いりの施策で、前の市長の政治と一環の政策として行ったわけです。それをずっと継承していくと いう形ではありますが、やっぱりより公平性な部分で、分納とか、今の支払いの方法とかにしても、 細かいことなのかもしれないですけれども、やっぱり公平に、そして400万という、収入400万、 でも借りるのは、では親が借りるのですかという場合と、本人が本当にその大学に行きたいのだけれ ども、資金が足りないから何とか市にお願いをしていると、本人のお願いする場合もあるわけでしょ う。返済も本人が仕事をして返すから返済するという場合と、親が子供のために、無償の愛なのだか ら、子供に俺は金をかける、だから親が逆に金払うという場合といろいろ、その家庭によってパター ンがあるわけではないですか。だから、その400万という制限でいくと、全く銀行と違って、銀行 は返済能力のある人には貸しますけれども、返済能力のない人には貸しません。そういうことでやる のであれば、やっぱりそんな枠の400万ということに関しても、これからやっぱり少し考える必要 はあるのかなという部分、今これからサラリーマン、300万世帯になりますよ、いいところに勤める といったって、いい大学出たって、今いいところに勤められない、そういう時代になるではないです か。10年後には、今実際ある職業の中で何がなくなっていくかなんていうのも、今かなり出ていま すでしょう。だから、そういうこともやっぱりいろいろ含めた中での奨学金制度というのを考えるべ きだなと。   それと、今あるところはです、魚沼とかそっちの市なんかは、医学部に入った場合に月々10万 円をお貸しするのですけれども、そこの、村上には市立病院がないので、残念なことに、市立病院で あれば、そこと契約を結んでいただいて、医学部終了後、就職先はこのまちの市立病院に就職します よという契約を書けば、その奨学金に関しては全て免除しますというようなところもあるわけです。 例えば村上だって県立坂町病院もあり、基幹病院である村上総合病院もある、そういった形での奨学 金制度の組み替えをしていけば、例えば医師、看護婦、そういった形になる方も奨学金を村上市で貸 しましょう、例えば全額と言わずとも、もし村上総合病院に勤めていただいた場合、もしくは坂町病 院に勤めていただいた場合は、その奨学金を半額免除しますよとか、3分の1を免除しますよとか、 そういうことだって今後あり得たって、村上のまちのためには俺はいいと思うのですけれども、その 辺も含めて、最後に市長にお伺いしたいなと。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 貸出期間、また猶予期間も含めてです、今議員ご提案がありました部分とい うのは、非常に可能性あるなというふうに感じました。それと、比較的この奨学金制度、確かにこれ まで私が就任する前からの制度ということで、前の市長がおつくりになった部分でありますけれども、 それは時代の流れ、少子化の中も含めてです、あとはうちの人材のニーズに合わせていろんな形で変 化をさせて、シフトさせていってもいいなというふうには思っておりますので、今幾つかいただいた 指摘の部分については、クリアできるような形で再度制度設計はしたいなというのが一つと、あと今 ご提案のありました部分については、既に新潟県が県枠でやっておりまして、もうこの4月から地元 に就職をされたドクターについては、その部分が免除になるというふうな仕組みで、これから毎年ど んどん出てきます。   それと、もう一つは、可能性として、実は首都圏にある、関西圏にある医学部に入るときに、例 えばですね、村上市枠ということで、そういう枠を設けてもらって、そこに入った子供たちのことは 全部支援をして、必ず卒業したら村上の医療機関のいずれかで就職をしてもらうという、実はそうい う大学との連携も今できるのですね。ですから、そのフレーム設計につきましても、既に検討をさせ ていただきたいなということで考えておりますので、これから我が村上市における医業資源としての 人材、これ非常に重要であります。坂町病院しかり、村上総合病院しかり、徳洲会しかりであります。 そこの中でドクターの数をしっかり確保していくというのも、大きな課題になってくると思いますの で、それらも含めて総合的に奨学金制度については再度しっかりと構築をしていきたいというふうに 思っております。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) ぜひいろいろ検証されて、やっぱりつくったらそれっ放しではなくて、そ こをまた条例とかものぞいたりして、こういう提案をしていくのも私の仕事でもあり、またそれを受 けた部分で、やっぱりその部分はこうしていこう、多々返済も10年をでは20年にしようとか、15 年にしようとか、そういった意味でまたいろいろ今後も考えていただければありがたいなと思います。 これからもまたその奨学金制度、何かの機会でやるかもしれませんが、きょうはこの辺にしておきま す。   それと、2項目めになりますが、このたびの副市長の人事案件が初日に出たものですから、私の この質問項目祭りの後なので、余りおもしろみもないので本当はやめようかなとは思ったのですけれ ども、でも8年間にわたって副市長、三役のこの3期目の村上市政の中で、やはり三役の中で一番在 任が長い、いろいろこの中で副市長に私厳しいこともずっと言った部分もあるし、また副市長を見て いまして、やっぱりまじめな方なのだなとは思っていました。この8年間の間、本当にお疲れさまで ございました。   ただ、新しい副市長が選任されるのが、ちょっとこれまで副市長が8年間やってきた中には、初 日にもちょっと言いましたが、総務課長どうでしたか、初日にまだ在任期間あるのに、本当であれば 追加議案で最終日に上げて、ご苦労さまという形のほうが、本当であれば副市長に対する敬意の表し 方なのかなというふうに感じていたのですが、前のを調べていただけましたか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 本間議員からご指摘いただきました歴代の〔質問終了時間10分前の予 告ブザーあり〕助役、副市長の任期の案件なのですが、任期満了で務め上げた副市長、助役につきま しては、その当該市長さんの任期中だということでありまして、市長がかわった段階においては副市 長、助役さんが辞職しておりますので、任期満了というのはなかったということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) ただ、そういう前例がないにしても、これから俺はもう8月いっぱいしか いないのだよという勤め先の中で、これから常任委員会もあって、ましてや予算審査もあるわけで、 副市長はそこにずっと出なければいけないわけではないですか。やっぱりそういうお気持ちを考える と、何かまだまだ仕事があるのに、それを手抜くというような多分副市長ではないとは思いますが、 なかなかどうなのだろうという、出し方として、市長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 本間議員からご配慮いただきまして、そういうご意見をいただいて本当に恐 縮なのでありますけれども、我々市長、副市長、教育長、今特別職になりましたけれども、ここの役 職にある者の心構えとして、それは任期の間中は最大の力を持ってその任に当たるというのが、これ は当然のことでありますので、私はそのような形でこれから任期満了までお務めをいただけるのだな というふうに確信をしております。ただ、本間議員おっしゃるとおり、やはり心情的に人としての配 慮ということを考えたときに、やっぱりその辺は丁寧に、丁寧にしなければならないなというふうに も思っています。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) それと、先ほど人選に当たっての市長の答弁の中で、今新しい副市長が、 忠副市長に決定をされたので、それに関してはとやかく言うことはないのですが、あのとき市長がお っしゃったのが、行政のことも何もわからない、分野としては一切行政経験もない方をというような 質問を私させていただいたときに、市長は副市長一人で行政をやるわけではないのだと、行政は全部 周りの人もいて、集団でやっていくものだからという答弁をされました。ところが、今回はその人選 の中にはそれぞれのエキスパート、そしてそこにいるやっぱりそれにたけた人間をというご答弁であ りました。前回の答弁と若干全く違うのですが、その辺はどうなのでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 受けとめ方がそうなりましたら、私の言葉足らずだったと思うのであります けれども、いろいろな物事を進めるに当たって、チーム戦だというふうに思っております。ただ、そ の中でチームの判断をする者を一番いいレベルに高めていって、一番いいところでコーディネートし ていくという能力、これが必要なわけでありますから、それを判断するのは市長であり、副市長であ り、教育長というポジションにいる者が、最終的には市長が判断するということになると思いますけ れども、そこまでシェイプアップした形のものをつくり上げていくときの能力としては、そこがエキ スパートであるべきだろうなということで発言をさせていただきました。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) これからそれで、うちらが初めて新市になった時点で否決したのが副市長 の2人制を、当初出てきたときに、前の市長でしたけれども、議会としても今こんな中で副市長2人 は要らないのではないかということで廃案にしました。その後も人事で、もう一人の副市長の名前も あったのですが、その前も結局条例改正案が否決になったものですから、人事案件もおのずと廃案に なったという経過があったわけでありますけれども、あのころの人口からいくと7万二、三千だった でしょうか、合併当初4,000でしたでしょうか、それが今6万2,000台になってきた中で、では、 本当であれば新しい副市長は、農業とかその辺の集団法人としてやられて、その辺のご活躍はされて いるのでしょうけれども、行政マンとして、例えば難しい税務課であるとか、財政だとか、その辺の ことをしっかり見切れるのかどうか、だからもう一人、そういった通を、市役所経験者であったり、 行政経験者を入れたいのでという2人制とかというのを今後は考えていらっしゃいますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今から8年、9年前に、合併の議論をしていたときに、やはり5つの自治体 が一つにまとまって、この大きな広大なエリアをフォローしていくためにはどういう組織が必要だか というときに、実は私その人事総指揮の分野で協議員の一人としてやっていました。そのときに当然 副市長2人制というのは〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕検討しましたし、これが我々が合 併する際に必要なことだろうなというふうにも思っておりました。それから職員として8年間勤務を し、その状況をつぶさに見、また就任後は市長として管内をくまなく歩かせてもらいながら、改めて またその部分については強く必要性があるなというふうに感じておりますので、これからその辺のフ レームを設計した上で、改めてご提案をさせていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) やっぱりその辺考えて、その後提案してくるということなのですね。この 最終日の、まさか追加議案ですぐそんなことが上がってくるのではないのでしょうね。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) そんな軽々に築き上げられるような仕組みではないというふうに思っていま す。我々は、やっぱりこれからの村上市のあり方、そこに暮らす人、これを見たときに、どういうふ うな形でこれからこれを継続させていくのか、その視点でこれから、それこそ庁議メンバーも含めて しっかりと議論をさせていただいた上で、提案をする機会をいただきたいなというふうに思っており ます。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) 副市長、あとわずかな中で、今までずっとお一人で副市長を、2人の今ま で市長を支えてきたわけでありますが、副市長としては一人でずっとやられてきて、どうでしたなん て言われるとちょっと酷なことかもしれないですけれども、どうでした、この8年間、その役職その もの自体。 〇議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 合併当初、最初否決させていただきまして、5カ月間いろいろ考える ところもございました。そして、9月に上程をさせていただいて、この8年間、8月いっぱいで8年 になるわけでありますけれども、務めさせていただきました。本当に合併という今まで経験のない、 行政もそうですけれども、議員もそういう形での一体感を醸成するのに非常にいろいろな骨折り、ま た各職員のやはり温度差というのも大きく感じました。その中で、この8年間を通して、やはり人づ くりに一生懸命に意を砕いて、全体の融和を図ってきたつもりであります。これをしっかりと新しい 市長、またこれからの未来のためにしっかりした人材で引き継いでいただければありがたいと思って おります。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) どうもありがとうございました。なかなか言えない中で、大変失礼な質問 をしたなと思っています、申しわけございません。でも、本当に8年間お疲れさまでした。   最後に1点、3項目め、市長のお考えをちょっと、先ほどの答弁と違う部分でお聞かせいただき たいのですが、瀬波先線の1.2キロメートルです、これを市単独事業でやる気はないでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 県がこれまでこの路線に関してしっかりと取り組みをいただいた事情もあり ます。その中で、なかなか進んでいないという部分もあります。市の都合で優先順位が変わっている というところもありますので、手法の一つとして、その可能性はあると思いますので、庁内で検討さ せていただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 本間清人君。 〇10番(本間清人君) では、ひとつよろしくお願いします。やっぱりこれから観光、ましてや駅 西の開発も進んでいくわけですから、やっぱりあの道路がつながってこそいい道路なのだろうという ふうに思いますので、よろしくお願いします。   これで私の一般質問を終わります。 〇議長(三田敏秋君) これで本間清人君の一般質問を終わります。   午後2時50分まで休憩します。           午後 2時34分  休 憩                                                        午後 2時50分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、6番、渡辺昌君の一般質問を許します。   渡辺昌君。           〔6番 渡辺 昌君登壇〕 〇6番(渡辺 昌君) 鷲ヶ巣会の渡辺昌です。議長のお許しをいただきましたので、私の一般質問 をさせていただきます。   大きな項目の1項目め、空き家対策のさらなる取り組みについて。空き家問題は全国的な問題で あり、それぞれの自治体がその対策に取り組んでいます。本市においては、「空き家等の適正管理に 関する条例」の施行から3年が経過しようとしています。そこで、次の点について伺います。   @、管理不全で危険な空き家等の現状と、それらへの対応や対策はどのようになっていますか。   A、「空家等対策の推進に関する特別措置法」の施行を受け、市では今後の取り組みについてど のような計画となっていますか。   B、空き家対策において、家屋の解体除去費用を助成することは大きな効果があると考えます。 解体費用の助成制度の創設について、市はどのように考えますか。   大きな項目の2項目め、学校図書館と読書活動について。学校図書館の充実と読書活動の推進を 図る視点から伺います。   @、国の「学校図書館図書整備5か年計画」では、図書標準の達成を目指す整備計画や、図書館 への新聞配備および担当職員の配置に要する経費について地方交付税措置が講じられていますが、本 市の取り組みの現状はどのようになっていますか。   A、蔵書の質的充実を図ることも必要と考えます。蔵書の分野別構成、図書の選定や廃棄などの 目安や基準はありますか。   B、学校教育において、読書はどのように位置付けられていますか。また、読書活動の内容や、 その成果についてどのように認識されていますか。   市長答弁の後、再質問させていただきます。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、渡辺議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、空き家対策のさらなる取り組みについての1点目、管理不全で危険な空き家等 の現状と、対応や対策はどのようになっているかとのお尋ねについてでございますが、先日の板垣千 代子議員のご質問でもお答えいたしましたとおり、現状につきましては、5月末までに情報提供をい ただいた管理不全な空き家等は151件あり、連絡がとれ、建物の取り壊しとなったものが22件、修 繕、除草等の対応をいただいたものが43件で、合計65件につきましては対応をいただいておりま す。また、現在所有者等調査中のものは6件で、対応を依頼中のものが80件となっております。   情報提供のありました管理不全の空き家等につきましては、現地確認を行い、管理すべき所有者 等を調査し、適正な管理をお願いしているところであります。   次に、2点目、空家等対策の推進に関する特別措置法の施行を受け、市の今後の取り組みはどの ような計画となっているかとのお尋ねについてでございますが、空家等対策の推進に関する特別措置 法第6条第1項の規定により、市町村は空き家等対策計画を定めることができるとされております。 市といたしましては、現在市内にある空き家等に対する必要な措置を適切に講ずるよう努めなければ ならない責務があると考えておりますので、その責務を果たすためにも、それぞれの空き家等の状態 に応じた有効策を見出すため、専門的知見を活用するなどして対応することが必要であり、空き家等 対策を講ずる上において有効な手法であろうと考えております。   また、空き家対策を実施するに当たっては、所有者・管理者にとっても有益となるよう配慮する ことも必要と考えておりますので、具体的な利活用の方策を立案するため、市内における空き家等の 現状を把握した上で、空き家等対策計画の作成に取り組みたいと考えております。   次に、3点目、大きな効果が期待される解体費用の助成制度の創設についてどのように考えてい るかとのお尋ねについてでございますが、空き家の管理につきましては、所有者等に適正な管理を行 っていただく必要があります。空き家の解体につきましても、所有者等がみずからの責任において行 っていただきたいと考えており、現在のところ助成制度の創設につきましては予定しておりません。   次に、2項目め、学校図書館と読書活動については教育長に答弁をいたさせます。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) それでは、渡辺議員の2項目め、学校図書館と読書活動についての1点目、 学校図書館図書整備5か年計画の取り組みはどのようになっているかとのお尋ねでございますが、学 校図書館図書整備5か年計画は議員ご指摘のとおり、蔵書や新聞等の図書館資料の整備と司書教諭・ 学校司書等の人材配置により、学校図書館の充実を進めようというものであります。   蔵書につきましては、文部科学省で示された標準冊数を、小学校では20校中、15校が達成して おり、中学校は8校全てが達成しております。   毎年の図書購入費につきましても、文部科学省が示す交付税算入額と同程度の額を各学校に配当 し、蔵書の充実に努めております。   また、人材の配置につきましては、司書教諭は法で定められている12学級以上の学校、4校全 てに配置されておりますが、学校司書等は配置しておりませんので、図書館主任が郷育会議のコーデ ィネーターやボランティアの力をかりたり、中央図書館職員の指導等により、子供たちに親しまれる 図書館運営を行っております。   次に、2点目、蔵書の分野別構成と図書の選定や廃棄などに基準はあるかとのお尋ねについてで ございますが、教育委員会といたしましても、蔵書の質的充実を図ることは必要であると認識してお ります。蔵書の分野別の構成につきましては、図書の分類方法に従っており、蔵書数は学校ごとに把 握しておりますが、分野別の冊数までは把握しておりません。また、各校でも図書の選定につきまし ては、図書館主任を中心としながら、蔵書の実態だけではなく、学年の発達段階や授業での活用、児 童生徒に勧めたいもの等の観点から、全教員で検討し、決定しております。その際には、蔵書の破損 や経年劣化のぐあい、貸し出しの頻度等につきましても考慮しております。   廃棄につきましては、市全体の統一した基準はありませんが、各校において破損や経年劣化の程 度を見ながら検討しております。   次に、3点目、学校教育における読書の位置づけと、読書活動の内容と成果についてのお尋ねで ございますが、教育委員会では子供たちがみずから考え、判断し、さまざまな問題を解決して、未来 をたくましく切り開いていく活力の源として読書を位置づけており、本年3月に「村上市子ども読書 活動推進計画」を策定し、読書活動の推進と読書環境の整備を進めております。各校では、朝読書の 設定や、校内読書週間等を実施しながら、児童生徒に読書の楽しさを実感できるように取り組みを進 め、家庭へも働きかけを行っております。   また、中央図書館と連携しながら学級文庫を配置し、子供たちが日常的に読書活動を行えるよう にしている学校や、ボランティアによる読み聞かせといった図書館整備活動を計画的に実施し、地域 と連携した読書活動を推進している学校など、各校の実態に応じた読書活動を展開しております。昨 年度の児童生徒アンケートでは、平日少しでも読書をする割合が、小学校6年生が83.6%、中学校 3年生が76.2%となっており、これらの取り組みによる成果があらわれているものと認識しており ます。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) ありがとうございました。それでは、再質問させていただきます。   1項目め、空き家対策のさらなる取り組みについてであります。平成24年の9月議会、私の初 めての一般質問におきまして空き家問題を取り上げ、空き家条例の策定を提案させていただきました。 そして、翌年平成25年7月1日には空き家条例が施行され、そして間もなく3年が経過しようとし ております。先ほどの市長答弁にもありましたように、条例制定により空き家対策の効果が見られて いるとの市長答弁に安堵しているところであります。   ちなみに、平成27年4月現在、全国の約430の自治体が空き家条例を制定しています。県内に おきましては、約半数の自治体が空き家条例を制定しているところであります。この3年間、空き家 に関する業務の中で、担当課が特に苦労されている点などありましたらお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) 空き家問題の関係で、特に苦労しているというところについてでござい ますけれども、やはり管理すべき方がはっきりしないといいますか、相続関係がされないままに相続 人がたくさんいらして、そのどなたも管理をしてくれないというようなことで、そういった方一人一 人に何とかお願いしたいということと、また相続人の方全員で協議をしていただきたいとか、そうい ったことで働きかけをしながら、何とか空き家を管理していただきたいということでお願いをしてい るところではありますけれども、そういった面でなかなかご理解をいただけないということが一番苦 労しているところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 本市の空き家条例の条文の中には、助言、指導の段階があり、その後に勧告 という段階がありますけれども、今のところ助言や指導で問題が解決していると理解してよろしいで しょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) ただいまのところ、助言、指導というところでです。相手方と十分話を しながら改善をしていただくということで努めてございます。まず、いきなり指導、助言ということ ではなくて、とりあえず市役所のほうに連絡をいただきたいというところから始めまして、その後い ろいろ話をさせていただいているというところでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 4月の選挙でも市内あちこち回りましたし、自分の住んでいる近くにもかな り危険な空き家が見られます。今までの対応の中で、何かもっと対応されてもいいのかなと思うよう な建物ありますけれども、先ほど所有者不明6件でしたか、ありますけれども、その中に含まれてい るわけでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) 先ほどの所有者がまだ判明していないというところにつきましては、現 在調査中のところも含めてということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 本市の空き家条例の中には、最後の手段といいますか、行政代執行の項目が ありますけれども、素人が考えてもなかなか行政代執行するというのはかなり難しいのかなと思いま すけれども、例えばこの条例の中にこういう行政代執行の項目が入るということはどういうことなの か、わかりやすく説明していただきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) 議員おっしゃられましたとおり、行政代執行というところまでいくのは なかなか難しいというふうに考えております。管理されないまま放置された空き家につきましては、 行政代執行をいたしたとしても、その経費をいただくことは難しいというふうに考えておりますし、 そこまでのことについてはなかなか踏み切るのは難しいかなというふうには考えておりますが、最後 の手段として、やはりそういったことも考えていかなければならない場面も出てくるかと思いますの で、そういったときにこの行政代執行ということになろうかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 市の空き家条例の中で、管理不全な危険な空き家という判断というのは、市 民課の課長さんがされるわけですか。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) 管理不全な空き家につきましては、今のところ空き家等の適正管理に関 する調整会議がございますので、その中でどういった方向にするかということを協議させていただき まして、市長のほうにご提案させていただくということでございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) その調整会議のメンバー教えてください。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) 調整会議のほうにつきましては、会議の会長は副市長でございます。副 会長といたしまして市民課長、それから委員は、総務課長、財政課長、政策推進課長、自治振興課長、 税務課長、環境課長、建設課長、都市計画課長、荒川支所長、神林支所長、朝日支所長、山北支所長、 消防長というふうになってございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 全国的な空き家問題については、自治体の努力だけでは限界がある状況もあ るわけですけれども、国の動きとして、平成25年に住環境の整備改善を図ることを目的に、空き家 の除却や活用に取り組む自治体を支援する空き家再生等推進事業が策定されていますが、担当課では これはもう中身は配付されていますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) 空き家を活用したいろんな、例えば休憩施設とか、そういったものの活 用と、それから除却をいたしまして、公園的なものにしていくと、そういった事業だと把握しており ます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) この事業によって空き家対策、例えば危険な空き家の対策をとるような検討 というのはされたことはないですか。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) ちょうどそういった事業にふさわしいところに空き家があれば、そうい ったことも検討をしていかなければならないことでございますけれども、市民課といたしましては、 そこのところのまだ検討はされてございません。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) そして、国では昨年5月に空き家の解消を促す税制措置を盛り込んだ空家等 対策の推進に関する特別措置法が全面施行され、これにより自治体の権限が法的に位置づけられ、国 による空き家対策が本格的にスタートしたところでありますけれども、いわゆる空家特措法と市の空 き家条例、これの関係というのはどのように考えればよろしいのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) 空き家の特措法の関係につきましては、市の条例と若干違うところもご ざいますけれども、市の条例につきましては、宅地も含んだ条例となってございますので、そういっ たところにつきましては条例によって対応させていただくということになろうかと思いますし、空き 家の特措法の関係につきましては、建物関係、それに附属するものが特措法の内容かと思いますので、 そういったことにつきましては、特措法の関係で進めていったほうがよろしいかというふうに考えて ございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 本市の空き家条例制定の前にも多少調査ありましたし、実際空き家条例が制 定された後に空き家の実態調査とかされていると思いますけれども、そういうものは特措法の施行に よりもう一回やり直すということになるのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) この特措法の関係で、今のところ調査につきましては、活用できる空き 家、平成23年の6月に調査はされているわけでございますけれども、その調査をもとに今後活用で きる空き家はどういった空き家で、活用できないのはどれかというような区別をするための調査は行 っていきたいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) その特措法の中には、例えば条例の中では管理不全の空き家ということで扱 っていますけれども、特措法の中には特定空き家の認定という項目が入っていますけれども、この認 定もまたもう一回調査して、もう一回特定空き家というのを認定するというか、決めることになるわ けですか。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) 特定空き家ということにつきましては、今のこの特措法の関係で出てき たものでございますけれども、この特定空き家の認定につきましては、今後そういった認定が必要な ものについては認定をしていくということになろうかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 特措法の中には、特定空き家を認定するのにやっぱり協議会の立ち上げみた いな項目ありましたけれども、結局それも同じように、先ほど言ったメンバーがそのままなるとか、 それともまたもう一回仕切り直して別なメンバーになるとか、そういうお考えはどんなものでしょう か。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) この協議会のメンバーにつきましては、これたしか特措法の中にこうい った方がメンバーになるということがあったかと思います。その特措法に指定された方を改めてお願 いをして、その中で判断をしていくということになろうかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 先ほど市長答弁の中で、空き家の解体除去費用の助成制度についての市の考 えを伺ったところでありますけれども、この特別措置法においては、市町村が行う空き家対策の円滑 な実施のために税制上の措置のほか、国及び地方公共団体による空き家等に関する施策の実施に要す る費用に対する補助、地方交付税制度の拡充を行う財政上の措置が明記されていますけれども、担当 課では把握されていますでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) そういった内容については承知してございますけれども、具体的にそれ がどういうふうに算定されるかということにつきましては、そこまでは把握してございません。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 特別措置法の実効性を高める具体策として、空き家の解体除却費用を助成す ることは大いに有効ではないかと思いますけれども、今後この制度の活用は検討してはいかがでしょ うか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほどもちょっと触れましたけれども、空き家等対策計画をこれから立てて いきますので、その中でいろいろな制度があることも承知しておりますので、その中で有効な手法を ちょっと考えたいなとは思っておりますが、一義的にはやはり所有者がいる財産でありますので、そ の財産を管理している方がしっかりとその財産を面倒見ていくというのが根本だというふうに思って おります。ただ、先ほど代執行の部分についても議員お触れになりましたけれども、やはりあれは空 き家対策の条例を制定した以上、やはり市も覚悟だというふうに思っております。最終的には市民の 安全を守るために、それを執行していかなければならないということでありますので、そこに税制の 優遇措置がある場合については、それは当然活用していくということになりますので、全ての制度を くまなく調査をしながらです、最大の効果を上げられるような制度設計をしたいなというふうに思っ ております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 今後の空き家対策の計画によっては、解体費用の助成制度も検討の対象にな るということで理解してよろしいでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然手法として、それがベストだという判断になった場合については、それ を採用するのは当然のことでありますけれども、現時点でそれを見出していない状況でありますので、 一義的には管理者の責務でやっていただきたいというふうに考えております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) その計画については、いつごろまで策定するとか予定、スケジュールとかあ るのでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 市民課長。 〇市民課長(尾方貞一君) 計画につきましては、空き家等の状況の把握をまずさせていただきたい というふうに考えてございますので、それについて今ちょっと準備中であります。その後、その日程 的なものがある程度見えてきた段階で、早い段階で策定の作業にはかかりたいというふうに市民課の ほうでは考えてございます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 初日の板垣千代子議員が空き家問題の質疑の中で、市長のほうから市が負担 して解体するようなことはないという答弁ありましたので、きょうの一般質問の流れの中で考えてき たのですけれども、平成26年に毎日新聞が空き家条例を制定する自治体に対して行った調査あるの ですけれども、空き家条例を制定している自治体のうち、空き家解体費用の助成制度があるのが約3 割なのだそうです。それで、補助制度を持たない自治体にその理由を聞いたところ、その6割が個人 への公費支出は公平性に欠けるというものでしたけれども、結局今までは市もこのような考えで対応 してきたと考えてよろしいですよね。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それで結構だと思います。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 確かに空き家問題については、何度も市長がおっしゃっているように所有者 の責任だというのは、これは大前提でありますけれども、例えば地球温暖化対策として木質バイオマ スストーブや太陽光発電施設への補助、あるいは地域経済活性化対策として住宅リフォーム補助事業 などがありますので、そのような考え方に立てば、良好な生活環境の確保のための空き家解体費用の 補助制度で、解体費用を助成することは何ら問題がないと私は考えてきました。でも、先ほどの市長 の答弁の中には、最善の方法として解体費用の助成があるのであれば検討するというような考えいた だきましたので、この助成制度についてはこの辺で終わりたいと思います。空き家解体問題について はこれで終わります。   次に、学校図書館、読書活動について再質問いたします。遠藤教育長、私議員になりまして、毎 年夏休みに中学生の「私の主張」ということで案内いただいて、毎回聞きに行っているのですけれど も、そのときの審査委員長として、そして最後に講評を述べて、それいつも聞いて理路整然と流れよ く説明される姿にいつも感心しておりました。   それで、きょうは教育長としてそこに座っているわけですけれども、3月まで小学校の校長先生 としてやられた経験から答弁していただきたいのですけれども、子供たちにとって学校の図書館とい うのはどういう存在、どういう場所と考えていらっしゃいますか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) やはり読書好きな子供を育てる、それから心の安定にもつながります。そ して、確かな学力を保障する施設でなければだめだと考えております。そのような役割があると思い ます。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) ちなみにといいますか、今回一般質問するのに調べた中で、村上小学校、平 成23年度子供読書活動優秀実践校文部科学大臣賞というのを表彰されております、もちろんご存じ ですね。 〇教育長(遠藤友春君) はい、知っています。私の来る前でしたけれども。 〇6番(渡辺 昌君) 先ほどの教育長の答弁にありましたように、子供たちの読書量は、実際村上 市の子供たちはふえているのですよね。世間一般には何か今の子供は本を読まないというのがよく聞 くのですけれども、この間一般質問するに当たり、市内の朝日地区の小学校2校の図書館見てきまし た。そこで先生方の話を聞きますと、やっぱり学校現場では一生懸命読書活動に取り組んでいるのだ なという、そういうのを受けましたし、その結果がそういう読書量の増加につながっているのだとい うことを認識して帰ってまいりました。   そこで、市内の学校のうち2校だけの図書館ではありますけれども、それを見せてもらった感想 ですけれども、書棚が白く見えるのです、全体に。それは本が古いのですね、かなり。単に古いとい うのも、古そうな本を取って奥付というのですか、判こを見ますと、自分が小学校にいたときの日付 なのです。何か懐かしいような、悲しいような、そういう感じを受けたのですけれども、村上小学校 ではどういう感じだったかお聞かせください。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 本当に本を廃棄するということに抵抗を感じている学校職員は多いかと思 いますが、村上小学校では毎年夏休み、職員作業で、本当に不必要と思われる、破損していると思わ れる本を毎年廃棄させてもらっておりました。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 今の学校図書館図書整備5か年計画、この中では学校ごとに予算配分されて いますけれども、図書標準に達しているか達していないかというのがメーンで予算配分されていると 考えてよろしいですか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 配分の仕方としては、学校割と学級数割等で行っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) ちなみに、小学校ですと6学級の場合、図書標準というのが5,080冊、12 学級の場合だと7,960冊、中学校6学級の場合7,360冊なのだそうです。ただ、なぜ古いのが処分 できないかといえば、やはりその図書標準に達していなければいけないというか、そういう指導ある わけですよね。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) そういう判断をしている学校もあるかと思いますが、先ほど答弁させてい ただいたとおり、15校は標準冊数を、小学校の場合ですけれども、達成しておりますので、足りな いということはないと思いますし、私なかなか捨てるという行為が、廃棄するという行為ができない 心情的な面があるのではないかなと個人的には思っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 詳しいことは正直よくわからないのですけれども、古い本を処分しなければ、 国の指導の図書標準ですか、古いものを処分しなければ新しいのが入れられないような予算配分のよ うな気がするのですけれども、どうでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) 学校図書館の現状に関する調査というのが年1回あるわけですけれ ども、特にそれによって達成されない学校云々というようなものはございませんので、市教育委員会 としては平等に、公平に扱っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 私が見たのは2校だけですけれども、やはり全部の学校足運んで見ていただ かなければ、何か学校間格差とか、地域間格差というのがあるのではないかと思います。確かに現場 の先生方は、村上市内ではやはり12学級、司書教諭を置かなければならない12学級というのは、 学校というのはそうないと思いますので、ほとんどがその図書館担当の先生が図書館の運営をやって いると思いますので、現場の先生方が一生懸命やっているかもしれませんけれども、やっぱり地域間 格差、学校間格差が私はあるのではないかと思います。ぜひ教育委員会のほうでは全体の学校の図書 館平準化というのでしょうか、そういうふうな取り組みをしていただきたいと思いますが、いかがで しょうか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 議員おっしゃるとおり、これから教育委員会の学校訪問もありますので、 図書館の状況についてもよく見てきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 学校図書館の理念や、本来持つべき機能を発揮するためには、人も予算も必 要であります。学校図書館法第6条には、学校の設置者はこの法律の目的が十分に達成されるよう、 その設置する学校の学校図書館を整備し、及び充実を図ることに努めなければならないとあります。 村上市立学校の設置者は市長であります。最後に、今後の学校図書館の整備充実への取り組みについ てのお考えを伺います。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまで教育長が答弁したとおりであるわけでありますけれども、私自身が 本を読む、この行為そのものが、やはり個が持つ能力をしっかりと高める非常に重要なポイントだな というふうには思っています。ですから、今回小学校、中学校とも大多数の子が1日に少なからず本 を読む機会を得ているのだというところ、非常に期待はしているわけでありますけれども、やっぱり 本を読んで、文字を読むという、その行為そのものが脳をやっぱり鍛えていくのだろうなというふう に思っております。それと、自分の考えをまとめて発言をしたりという能力とか、そういう全てのも のに通ずるものがあると思います。ですから、しっかりと読書をする機会を設けていくというのは重 要なことだろうなというふうに思っておりますし、私も中央図書館の設立に携わった当時の職員の一 人として、その図書館、また学校における図書室の持つ大切さというのは十分承知をしているつもり でありますので、しっかりとそこを見据えた形の施策の進めをさせていただきたいなというふうに思 っております。 〇議長(三田敏秋君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) ありがとうございました。   今後とも子供たちの確かな学力、豊かな心の育成が図られるよう、より一層学校図書館の充実に 努めていただきますようお願いしまして、私の一般質問を終わります。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで渡辺昌君の一般質問を終わります。                                              〇議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   また、明日も午前10時から一般質問を行いますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午後 3時30分  散 会