平成28年村上市議会第2回定例会会議録(第5号) 〇議事日程 第5号 平成28年6月15日(水曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(26名)    1番   小  杉  武  仁  君     2番   河  村  幸  雄  君    3番   本  間  善  和  君     4番   鈴  木  好  彦  君    5番   稲  葉  久 美 子  君     6番   渡  辺     昌  君    7番   尾  形  修  平  君     8番   板  垣  千 代 子  君    9番   鈴  木  い せ 子  君    10番   本  間  清  人  君   11番   川  村  敏  晴  君    12番   小  杉  和  也  君   13番   姫  路     敏  君    14番   竹  内  喜 代 嗣  君   15番   平  山     耕  君    16番   川  崎  健  二  君   17番   木  村  貞  雄  君    18番   小  田  信  人  君   19番   長 谷 川     孝  君    20番   小  林  重  平  君   21番   佐  藤  重  陽  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   板  垣  一  徳  君    26番   三  田  敏  秋  君                                              〇欠席議員(なし)                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長    鈴   木   源左衛門    君 教  育  長    遠   藤   友   春   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     川   崎   光   一   君        税 務 課 長    建   部   昌   文   君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    加   藤   良   成   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     竹   内   和   広   君        建 設 課 長    中   村   則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    中   村   る み 子   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    長       研   一   君        学校教育課長     遠   山   昭   一   君 生涯学習課長  田   嶋 雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇議長(三田敏秋君) ただいまの出席議員数は全員です。定足数に達しておりますので、これから 本日の会議を開きます。   本日の議事日程は、お手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願 いいたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇議長(三田敏秋君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、7番、尾形修平君、20番、小林重平君を指名い たします。ご了承願います。                                              福祉課長の発言 〇議長(三田敏秋君) 13日の一般質問について理事者から発言を求められておりますので、これ を許します。   福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 竹内議員の一般質問に伴う補足説明でございますが、お手元に配付した 資料のとおりであります。   @として、夫婦40歳代と中学生、小学生の子供2人の生活保護基準額と、Aといたしまして夫 婦40歳以上と子供2人の家庭で夫1人の給与収入の場合を記載いたしました。生活保護基準額年 271万5,730円と、夫1人の給与収入の場合300万円から300万3,999円をごらんいただきたいと 思います。   よろしくお願いします。 〇議長(三田敏秋君) ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇議長(三田敏秋君) 日程第2、昨日に引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は2名を予定しております。ご了承願います。   最初に、3番、本間善和君の一般質問を許します。   本間善和君。           〔3番 本間善和君登壇〕 〇3番(本間善和君) 皆さん、おはようございます。4月の市議会選挙において大勢の皆様にご支 援をいただき、この場に立つことができ少々緊張ぎみですが、市民の代弁者として選挙戦での幾つか の公約のうち特に市民の声が大きかった4点について、議長のお許しが出ましたので、議員として初 めて一般質問をさせていただきます。きょうが最終日となりますので、少々お疲れとは思いますが、 しばらくの間皆様にはおつき合いを願いたいと思います。   さて、高橋市長がご挨拶等で、「目の前の小さな問題から10年、20年、30年先を見据えた施 策にしっかり取り組んでいきたい」といった言葉をよく耳にいたします。私も全く同感している一人 として、次の一般質問を通告書の順序に従いお伺いしたいと思いますので、高橋市長の英断により前 向きなご答弁をお願い申し上げます。   それでは、質問事項の1、農作物被害防止の対策についての1でございます。三面川河口から山 形県境までの海岸線集落の農作地では猿等からの農作物被害が頻繁に発生しております。このような 状況をどのように認識しているのかお伺いしたいと思います。   丸の2番目、現状の対策についてお伺いいたします。   質問事項の2、海岸線沿線集落及び国道345号線の越波対策についてでございます。越波によ る住宅地へ及ぼす被害、国道345号を生活道路として利用している沿線住民の不安は甚大なもので ございます。離岸堤及び越波防護柵等の設置は新潟県の業務となっておりますが、村上市としての要 望活動の現状についてお伺いいたします。また、今後の取り組みについてもお伺いいたします。   質問事項の3、新村上総合病院の今後の建設スケジュールと病院施設、医療内容等の整備計画に ついての@でございます。新村上総合病院の一日も早い完成を多くの人が強く望んでいるところでご ざいます。今後の建設スケジュールについてお伺いいたします。   丸の2番目でございます。村上市、岩船地域として特色のある病院施設、医療内容等の整備計画 についてお伺いいたします。   質問事項の4、集落機能維持の継続対策についてでございます。人口減少問題は全国的なことで はあるが、村上市の中でも特に山北地区の減少率は著しいと思っております。集落の伝統的なお祭 り・行事・共同作業などこれまで日常的に行ってきた行事等も難しくなってきております。「市民協 働のまちづくり推進事業」等で一部を支援する施策がないのか、また職員が地域で率先し地域を盛り 上げるような役割はできないのかお伺いしたいと思います。   一旦降壇し、市長答弁の後、再質問させていただきたいと思います。よろしくお願い申し上げま す。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) おはようございます。それでは、本間善和議員の4項目のご質問につきまし て順次お答えをいたします。   最初に1項目め、農作物被害防止の対策についての1点目、三面川河口から山形県境までの海岸 線集落における猿等による農作物被害の状況をどのように認識しているかとのお尋ねでございますが、 三面川河口から山形県境までの海岸線集落は24集落で、1,775世帯の方が生活をされています。そ のうち農家数が490戸と多くの方が農業を営んでおります。この地域での猿の群れの出没が昨年度 で16カ所確認されております。6集落からその被害状況の報告があり、果樹・野菜・芋類での被害 が面積で約60アール、被害量といたしましては600キログラム、被害金額につきましては自家用野 菜が主なものであり、金額に換算した報告値はございませんでした。   なお、市全体での猿による農作物被害は、昨年度で80ヘクタール強、被害額は170万円という 状況であります。被害の報告状況は今述べましたが、実際はこれよりも多くの被害があるものと考え られます。海岸沿いの畑地では、休耕している農地が見受けられますが、農業者の高齢化と重なり、 猿に収穫物が荒らされることが生産意欲を大きく減退させている状況であると認識をいたしておりま す。   次に2点目、現状の対策についてのお尋ねでございますが、本市におきましては、猿被害防止対 策といたしまして主に3つの手法で行っております。1つ目は、被害防止対策の主流であります電気 柵の設置、2つ目は個体の捕獲、3つ目はテレメトリー調査でありまして、これらを組み合わせて行 っております。2つ目の個体の捕獲と3つ目のテレメトリー調査の実施につきましては、猟友会の協 力を得なければ実施できない対策でありますが、1つ目の電気柵の設置はみずからが行い、猿の被害 防止に有効的であると考えております。昨年度までで市内全体では43集落に約43キロメートルを 設置しており、このうち海岸沿いの集落におきましては、大月、府屋、岩ケ崎、桑川の4集落で 2,400メートルを設置をいたしております。電気柵の設置には、国庫事業だけでなく、市単独事業と いたしましても要望により設置できる制度がありますが、市単独事業におきましては、集落ごとに3 戸以上の個人農家からの要望、また自力による施工を行うことの要件を設けているところであります。 今後この設置要件の緩和も含め、対策の充実を図っていきたいと考えているところであります。   次に2項目め、海岸線沿線集落及び国道345号の越波対策について、離岸堤及び越波防護柵等 の設置に対する市としての要望活動の現状と今後の取り組みについてのお尋ねでございますが、これ までも異常気象の影響による高潮や風浪で国道345号の交通どめを余儀なくされるケースがあるこ となどから、市民生活の安全や防災、減災対策としての海岸施設の整備は急務と考えているところで あります。要望活動の現状につきましては、山北地区では海岸沿線集落で更正する期成同盟会と、村 上地区では上海府地区区長会と県、市が合同で海岸整備等の必要箇所につきまして現地確認を行って おります。また、県事業等で海岸整備や海岸補修の要望を行うとともに、岩船郡村上市土木振興会や 新潟県北白砂青松海岸促進期成同盟会など各種協議会や同盟会を通して、毎年国、県に対しての要望 活動を行っております。これらの活動により、今年度は柏尾海岸の海岸侵食対策事業の新規採択に向 けた準備に着手するなど、要望活動の成果もあらわれていると感じているところであります。また、 今後の取り組みにつきましては、引き続き県、市、海岸沿線集落合同での現地確認を行い、直接地元 関係者から関係機関に現地の状況を伝えるとともに、新規の交付金事業の採択や事業予算の確保のた め、国、県への要望活動をさらに強く行ってまいりたいと考えております。   次に3項目め、新村上総合病院の今後の建設スケジュールと病院施設、医療内容等の整備計画に ついての1点目、一日も早い完成を多くの人が望まれているが、今後の建設スケジュールはとのお尋 ねについてでございますが、先日の鈴木いせ子議員のご質問でもお答えをいたしましたとおり、本市 と厚生連は本年3月に移転新築に関する覚書を締結し、平成32年度の開院を目指し、双方でしっか りと連携し、取り組むこととしているところであります。厚生連では、移転新築の事業年度につきま しては、平成29年度から平成32年度と計画されており、先般5月30日開催の経営管理委員会にお きまして、設計業者の選定に当たってはプロポーザル方式を導入することを決定したと伺っておりま す。今後設計業者が選定され、業務がスタートした後、設計や施工監理についての計画がされ、用地 の取得時期、工事年度等の具体的なスケジュールが策定されるものと聞いております。   次に2点目、村上市、岩船地域として特色のある病院施設、医療内容等の整備計画はとのお尋ね についてでございますが、覚書の中で県北地域の基幹病院として、急性期医療や専門医療の整備に取 り組み、2次救急医療機関として受け入れ態勢の確保や機能充実を図り、災害拠点病院として地域に おける医療拠点機能を確保することとしております。また、病床数や診療科目につきましては、厚生 連で策定をいたしました「村上総合病院新病院整備基本構想」にのっとり、病床数を263床程度と し、診療科目につきましては24診療科目とすることを基本といたしております。   また、本市からの提案であります子育て支援の事業につきましては、病児保育施設を検討し、保 育環境の整備では院内保育についての取り組みを検討していると伺っております。病院施設、医療内 容等の整備計画につきましては、「村上総合病院新病院整備基本構想」にのっとり、調整を図りなが ら確定させていくものと伺っておりますので、本市といたしましては県北の基幹病院として地域から 信頼され、期待される新病院の整備を目指し、協力と支援を行ってまいります。   次に、4項目め、集落機能維持の継続対策について、集落の伝統的なお祭り・行事・共同作業へ の「市民協働のまちづくり推進事業」等での支援施策はできないか、また職員が率先して地域を盛り 上げる役割はできないかとのお尋ねについてでございますが、本市では各地域にまちづくり協議会を 立ち上げ、各地域の住民の皆さんが知恵を出し合い、行政と協働しながら行動し、地域を活性化して いこうと取り組んでいるところであります。ご指摘のありました山北地域では、合併前の平成元年か ら魅力ある集落づくり事業に取り組んでおり、各集落に住む住民一人一人が主役となれる地域づくり を目指して活動しておりました。そして、この活動を基本とし、山北地区まちづくり協議会では、基 本目標の一つに「集落活動と地域づくり組織支援による地域の再生」を掲げ、集落支援のためのさま ざまな事業に取り組んでおり、人口減少問題とともに地域における人と人との結びつきの希薄さによ る担い手不足の解消も重要課題と捉え、次世代につながるよう事業展開していくことといたしており ます。   あわせて、これら課題解決に関する事業支援につきましては、山北地域区長連絡協議会、集落説 明会等で事業の内容について繰り返し説明をし、利用促進をお願いしているところであります。また、 職員が率先して地域を盛り上げる役割ができないかとのことでありますが、地域を盛り上げるために は行政だけでできるものではなく、地域の皆さんとお互いが協働することによって、新しい地域、住 みよい地域がつくり上げられていくことが大切であると考えておりますので、職員による地域活動へ のかかわりが必要であると考えておりますが、むしろ主体的に活動していただくのは地域の皆さんで あるということが重要であると考えております。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 本間善和君。 〇3番(本間善和君) 市長、大変ありがとうございました。それでは、私一般質問としては初めて ですので、議長お願いですが、脱線したらいつでもとめてください。よろしくお願い申し上げます。   最初に、通告どおり私農作物被害防止の猿の対策についてから順次よくひとつお願いしたいと思 いますので、特に担当課の課長等にも答弁願いたいと思いますので、ひとつよろしくお願いしたいと 思います。   まず、この4点を選んだということを冒頭にもお話ししたとおり、私今回の4月の選挙戦で当選 させていただいた折、皆さんの地域をかなりの期間回らせてもらいました。その中で、特に一番強か ったというのは、どういうわけかこの1番目の問題、猿の対策なのです。というのは、やはり私も現 状を見させてもらい、特に海岸部についてそういう声が大きく出たということで、私も何度か足を運 ばせてもらって、多分市長なんかも345号線通りながら、現状を車の中から見ていると思います。 たまたまこの間、やはり笹川流れの観光地なものですから、よそから来た人が「本間さん、ブルー色 になって囲まれているものは、あれ何ですかや」という話があったのです。「実は、あれはあの中で 農作物をつくってんですよ」と、「何でですか」と、「猿対策なんです」と、皆さんびっくりするこ と。軒並みブルーのネットで囲まれているというのがもう沿線、海岸線ずっとつながるのです。やは りこれは、地形的な条件ということで、私猿に対する議事録を過去のやつをずっと読ませてもらいま した。そうすると、平成24年の私の同僚会派の鈴木いせ子大先生が質問していた中で猿の対策あっ たのです。その中では、地元の朝日地区の黒田地区に電気柵を設置してくれたということで、非常に 喜んでいるとお褒めの猿対策の結果だったのですけれども、海岸線のほうについては全く触れていな かったということで、地域性なのかなと思って、これは残念なことだけれども、これはしようがない と思ったのですけれども、やはりそういうことから海岸線の中のときはなぜ電気柵ができないのかと いうことを農林水産課長、考えたことありますか。 〇議長(三田敏秋君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 海岸線のところは、たびたび通りますが、そのようなことは考えた ことはございませんでした。 〇議長(三田敏秋君) 本間善和君。 〇3番(本間善和君) 私そちらの担当課のほうから電気柵設置推移という一覧表を見せてもらいま した。やはり私こういう結果を担当課長であればちょっと眺めて考えてもらいたいと思うのですけれ ども、設置した区域というものをどこにこの数年間、はっきり言えば補助金の国費でやって、国の事 業でやって設置した場所、それから市独自にやって設置した、これは市独自のやつは平成25年から 設置しているやつを見るともう偏りがあると、やりたくてもやれないのだというのがこれは見えるの です。というのは、私現場に行ってやっているお母さん、お父さん方からお話を聞きました。高齢者 です、ほとんど。電気柵を設置したくても、うちらのところの畑ははっきり言えば10坪しかないの だと、それも山の裾であっちへ一つ、こっちへ一つと、今の市長の答弁の中にも補助要綱の中に3軒 固まらなければできない、自力でなければできないと、設置できないという、緩和を考えるという前 向きな市長の答弁がありましたけれども、私はそういうところがネックになって、やはりできる場所 とできない場所というのがあると思うのです。市の補助金要綱、これはトンネル式で協議会から出る 補助金なのですけれども、補助金というのは公平にどんな地域でもどんな方でも使えるというのはや はり補助金の私は基本的な考えだと思うのですが、市長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 基本的には、そのお考えでいいとは思います。ただ、補助金の交付要綱につ きましては、やっぱり補助金を交付する以上、要件というのですか、そこの部分について何でもかん でもというわけにはいかないのだろうなというふうに思っております。ただ、私も実際に海岸沿線の ところをつぶさに見させていただいて、やっぱり小さい面積での畑地とか、そういうのがいろいろあ るのも承知をしております。実際に聞いた話だと、3戸集まらないとできないというのが容易でない という話もよく聞いていますので、その辺のところを少し工夫できればいいかなというふうに思って います。いずれにしても健康寿命を延ばす意味合いからも、やっぱりああいう形で常に体を動かして 外に出ていくということが必要だと思いますので、そんな視点からも応援はさせていただきたいなと いうふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 本間善和君。 〇3番(本間善和君) いい視点だと思います。私お年寄りと畑で何度かお話ししたのです、現地へ 行って。そして、「お母さん、おばあちゃん、この野菜、あなたこれ売りに出すわけでないがどうす るの」と言ったら、いや、うち家族がじいちゃんと私とか私一人だとか、それでもタマネギをつくっ たり、ジャガイモつくったり、今の時期だとキュウリ、ナス植えているのです。それでも「いや、こ れ孫んとこ行って食べらせたいんや」と、「これつくっておくんで、夏休み孫が楽しみで来るんや」 と、それ楽しみだというのです。それから、私感じたのは畑に来るといろんなおばあちゃん方の仲間 とお年寄りとお話ができると、やはり生きがいだと思うのです、これ。健康そのもの、健康づくりだ と思うし、やはりそれがなければ家の中で、今まで何十年もそういうところで生活してきた人たちが 猿に襲われるからもう嫌になったといって畑へ行くの嫌になれば、家の中へ閉じこもってしまうので す。そういうことを考えると、やはり介護高齢課長、生きがい対策というあなたのほうで昨年度立派 なこういう冊子つくりましたよね。つくったと思うのです。この中のところに、立派に私も読ませて もらいました。昨年3月、これ立派なのできて。その中のところへ、やっぱり高齢者の生きがい対策 ということで、率先して取り組もうと、率先して取り組もうという立派な言葉書いてあるのです。だ からやはりこれは、私もそうだったのですけれども、猿対策というだけで農林水産課が担当なのだよ という一つのことだけを考えなく、いろんな目から、いろんな目線からやはり市というものは弱い人 を助けるというのですか、そういう言葉を使うと失礼だかもしれませんが、やはりそういう高齢者、 これから特に30%を超える高齢率になっていくわけです。もう目の前に来ています。三十数%いっ ています。やはりそういう人たちの生きがい対策の一つだと思っても、やはりそういう支援の仕方と いうのがあると思うのです。   それで、今こんなことはもうそれでいいと思うのですけれども、この本については触れませんけ れども、その中のところでこれから特にそういうお母さん、おばあちゃん方、この電気柵あなた方や っぱり設置するというの難しいかねと言えば、うちでこの面積のところへ電気柵十数万円かけて、そ れからダイヤル私も見てきたとおばあちゃん言っていました。7段の電気柵の段階があるそうです。 そこのとき、ちっちゃいダイヤルをいじくったり、その電気柵のところへ漏電しないように草刈りを 頻繁にやったり、設置したり、外したり、当然自力ではできませんと、だから電気柵より私たちは今 そのネットでやっているのだと、猿よけネットと。猿よけネット、これどうしているのと言えば、い や、年金で買っているよと、おばあちゃんどのぐらいかかるものだと私聞いてきました、それも。そ したら、コメリ行って、ムサシ行って、業者の名前出して失礼なのだけれども、5,000円もあれば5 年、10年もたれるのだと、それで1束買ってくるのだと、そういうこと話聞いたものですから、そ れ1つと、やはり先ほど市長答弁の中のところに、市の対策、捕獲をしているというお話が出ました ね。捕獲というのは銃です。やはり銃で捕獲とか威嚇、音を出して逃がすという、頻繁にそれがタイ ミングよくできないと、これは多分そういう人たちの人員確保から猟友会の人たちやっていると思う のですけれども、ついているわけいかないものだからなかなか難しいのだろうと思って、自分たちは ロケット花火で威嚇すると。これは、立派に村上市がつくった協議会、この中にも書いてあるのです、 ロケット花火が有効だということが。やはり有効だといって、こういうもの、電気柵も出ています。 こういうものをせっかく補助要綱をちょっと緩和して見直すというのであれば、やはりそういうもの も入れてやる。私全国の市町村ちょっと調べてみたのです。そしたら、やはりネットの網に対して2 分の1補助をする。2,000円から2,500円なのです。ロケット花火買って、その半分の1,000円、 2,000円を補助すると、そういう市町村はやっぱりあるのです。間違いなくあるのです。インターネ ットでこれ調べて、その要綱まで取り寄せてみました。だからそれをまねすれというのではなく、そ ういう現状の人たちもいるということで、そういう人たち助けていくのがやっぱり私たちの役割では ないかと、私そう思うので、市長答弁、冒頭の答弁のところにこれは協議会の要綱改定ですので、条 例改定でもありません。協議会の要綱改定ですので、担当課と前向きな検討をお願いしたいと、そう 思ってこの質問については終わります。   それでは、次の質問にさせてもらいます。次の質問は、2項目めとしまして、海岸線の沿線集落 及び国道345号線の越波対策についてでございます。先ほど市長の答弁の中に、新規として柏尾集 落のことちょっと触れましたけれども、建設課長、ちょっと詳しくその内容を説明してください。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 柏尾海岸でございますが、この海岸につきましても以前から地区区長会 のほうからとか強い要望を受けていたわけでございますが、来年度の交付金事業の採択に向けて、今 年度県の単独事業費を投入して測量を実施いたします。延長が離岸堤の工事になりまして、190メー トルほど予定しているということでございます。これが整備されますと、柏尾集落の今現在波返しの 部分が侵食受けていますが、それが解消になるかなというふうなことで考えてございます。 〇議長(三田敏秋君) 本間善和君。 〇3番(本間善和君) ありがとうございます。   全くそのとおりだと思います。私も整備部行ってちょっと聞いてきて、整備部の治水課長と現地 へ行って柏尾の集落も歩いてみたのです。ありがたいことだと思って、やはり皆さんの努力だと思う のです。担当課長、建設課長、県単要望というのはどんな格好で、年に1遍、一、二回あると思うの ですけれども、どのような資料でどんな方法でやっていますか。 〇議長(三田敏秋君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 県単要望でございます。これにつきましては、地区のほうから例えば山 北地区であれば海岸線沿線沿いの整備促進期成同盟会ございます。上海府地区につきましては区長会 が合同で、両地区につきましても私どもと県と一緒にパトロールしてございます。その中から支障箇 所の要望が出てきます。そのほかに市全体の区長会等からも要望箇所が出ておりまして、今現在この 要望箇所を集計しますと31カ所ほどございます、細かいものを含めて。この箇所全体につきまして、 市のほうで写真等現地確認して用意しまして、新潟県の地域振興局、地域整備部のほうに年1回でご ざいますが、全箇所につきまして要望、ヒアリングを行いまして、要望をするというふうなことを毎 年実施してございます。その中から交付金事業に採択していただいたりとか、あるいは県の単独事業 で早急に対応する必要があるところにつきましては、対応していただくというふうなことでございま す。 〇議長(三田敏秋君) 本間善和君。 〇3番(本間善和君) 確かに今この要望活動、市長も答弁の中にもあった山北地区、それから上海 府地区の区長会、白砂青松の期成同盟会、私は本当に民間の力で民間の人たちが地区の経費を出し合 い、努力してやっているということで敬意を表しております。非常にこれは大切なことだと思います。 行政として今建設課長、年に1遍、要望調書を取りまとめて写真をつけて出す。これは、海岸線、新 潟県の海岸線360キロ、我々のところは60キロ弱切れるだけでございますが、佐渡、それから上越、 これ全て海岸線でございます。そんな中で、県のほうの要望を勝ち抜いていかなければならないと、 要望書というのは。これ県内全部集まるのです、県庁へ行くと。村上整備部だけではないのです。そ このところでやはり勝ち抜いて要望書を注目させる、これだけ悩んでいるのだという方法をやはり一 歩違った要望という格好で持っていかなければならないのではないかと、そう思うのです。というの は、私この海岸線の集落、私のこの住んでいるところも市長先ほどお話ししたように、三面川から県 境までは24集落中に入っているわけですけれども、その中のところのちょうど今ごろの時期だとそ う感じないのですけれども、冬期間、特に冬期間になると越波による345号線の通行どめ、これは はっきりはニュースにはもう出なくなりました、頻繁ですので。7号線の通行どめはニュースに出て きます。345号線もうニュースに、テレマップに出てこなくなったのです。ただし、これは支所から の地元へのニュースでもやっていますから、これは勘違いしないでください。そのぐらい頻繁になっ てきたものが出なくなってしまったと。ただし、そこで生活している人たちは、通学している人たち は、物資を輸送している人たちは毎日そこで生活しているわけです。朝げ起きたら通行どめだわとい うことがあるのです。これ頻繁にあるのです、シーズンの中に、冬場に。そういう格好で345号線 の重要性、多分もう市長、十分認識していると思います。   それから、この越波により自分のうちでこういう体験はないかと思うのですけれども、自分のう ちで居間でお茶を飲んでいる、茶飲み茶わんのお茶が波が護岸にぶつかるたび揺れるという感触味わ ったことないと思うのですけれども、これが1回や2回ではないのです。波等がもう頻繁に来るわけ です。夜中でも来ているのです。だからそういう生活をしているという方々がいるのです。だからそ こに耐えて、そのお母さん言っていました。私は、ここに生まれたのだからしようがないのだわと、 ほかの地区だと海側の窓側のサッシ、20年でかえるところ、うちのところ15年でかえねばねわと、 30年でかえる窓のサッシを20年でかえねばねわと、これもここで生まれたのだからしようがないの だわと、やはり私はそれだけでは済まされないと思うのです。やはり何らかの県がやる県単事業、県 がやる事業だからといって、やはり市が見逃す、一生懸命やっていることはわかるのですけれども、 もう一歩踏み込んだ要望をやっていただきたいということで、私これ提案なのですけれども、できれ ば写真というもの、他の地域、佐渡、上越、県外の市町村に負けないやっぱり要望、インパクトをつ ける要望書をつくるためにも、やはり写真というものが非常に私重要だと思います。だから沿線集落 の区長さん、総代さんに、今では使い捨てカメラの1つぐらい1,000円もあれば買えるのです。1 シーズン、11月になったらみんな配置するのです。波というのは、土曜、日曜、休んでこないので す。土曜、日曜でも波は来るのです。それから、波の一番高くなるの、毎日波かぶって生活している とよくわかるのです。波というのは、朝方一番強いのです。役所へ連絡して、来てください、8時半 に来てください、9時になって来たって写真撮るときはもうお祭り終わっているのです。大体そうい うものなのです、波というのは。だからインパクトの強いときの写真をやはり区長さんあたりに、わ ずか1,000円ぐらいの経費ですから渡しておくと、そのぐらいの意気込みはやっぱりとってもらい たいと、そしてインパクトの強い写真、要望書のところには必ず写真をつけると思うのです。建設課 長、持っていますね。そういうどこにインパクトあるかと。   それから、もう一つ突っ込んだインパクトの仕方ということで、多分これは新潟県内初めてだと 思うのですけれども、今監視カメラあそこにもついています。それこそ住宅にかぶった、住宅にこの ぐらい波かぶるよというところを監視カメラで撮っている。市として要望書をつくるための監視カメ ラです。これは、建設とは違いますから。要望書を作成するために、幾らでも要望書を、新潟県一の 要望書を作成するために、私はそこの波をかぶる、屋根にかぶる、窓ガラスにかぶってくるしぶきが もう流れ落ちるのです。345号線走っていると、ワイパーきかなくなってしまうから、ブレーキ踏む のです、私も。それぐらいの波が上がってくるのです。やはりそれを24時間監視できるという、監 視カメラつけるというのも一つの手ではないかと私は思うのですが、建設課長、いかがなものですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご提案の件、非常に大切な視点だなというふうに思っております。ただ、 新潟県内360キロの海岸線持っていまして、今回の新規に採択をしていただいたやつも県内の別な 箇所のやつが終了した関係からようやくつけていただいたということで、全ての海岸線、私もそれこ そ県の市長会の中でいろいろお話を聞いていて、海岸の保全のために各海岸線にいらっしゃる市長と ともに要望活動行きますけれども、本当に多くの悩みを抱えています。その中で優先順位を上げても らうというの非常に大変な仕事だなというふうには思っていますけれども、国、県の担当をされてい る皆さんは、これまでの日沿道の要望とかでも議員ご指摘のような非常に大変な状況のことは理解を してもらっていますし、例えば塩谷海岸のところにおきましては、冬の風浪のときに実際に担当者に 来ていただいて一緒に歩くというようなこともさせていただいたことがあります。ですから、身をも って体験をしていただいておりますので、それは国行ってもそんなことで理解をしていただいている なというふうに思っておりますので、今後またそこがさらに一歩優先順位が上がるような仕組みを検 討をさせていただきたいというふうに思っています。 〇議長(三田敏秋君) 本間善和君。 〇3番(本間善和君) ありがとうございます。   本当に新潟県というのは、この北風、越波によって悩んでいる市町村多いはずです。その中でも 本当に優先順位で、1つでもこの県北の地でやはり生活している人たちのところへ光が当たるような 取り組みを率先してやっていただきたいと思いますので、ひとつよろしくお願い申し上げます。   次の村上の総合病院についてご答弁ありがとうございました。先輩の鈴木議員も質問しておりま すので、私のほうから1点、2点絞ってちょっとお聞かせ願いたいと思います。   私ドクターヘリの建設については、非常に私重要だと思っております。この県北の地という格好 で、特にこの地のところに生きている村上市を含めて、粟島浦村、それから関川村、この山岳地帯を 使う、観光で使うスーパー林道、やはり私も職業柄使わせてもらっている経験あるのですが、このド クターヘリの威力というものはすばらしいものです。この地にはなければならない私はドクターヘリ だと思っています。また、新潟県のほうもその辺のところ察して、ことしのたしか秋からですか、今 まで1基のものが2基、県知事のほうで入れると〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕いう格 好で努力してくださっていると思います。私は、やはりこの村上地域、岩船地域を守るにはドクター ヘリというのが非常に大切だと思うので、当然今村上総合病院は先ほどお話の中では、これからプロ ポーザル式ホールで設計要綱は云々とかという準備段階に入っていくという市長の答弁でございます。 やはり前に質問した議員と同様、設計書の中に入っていなければ、ドクターヘリのヘリポートという ものはなかなかこれは建設できないと思います。別な場所につくれば別ですけれども、建物と一体、 建物の敷地内、建物の屋上とかとなると、やはり当初の設計書のところへ考えなければだめだと私は 思っておりますので、経験上、やはりその辺のところは強くこの地、粟島浦村の村長さん、関川村の 村長さん力を合わせて、このドクターヘリの利用頻度云々はもうご存じだと思いますので、あえて消 防長に聞くようなことはしません。重要性も知っていると思います。そういうことで強く連携をとっ てお願いしたいと、そう思っております。   それからもう一点、これは答弁いいです。もう一点、この新村上総合病院の建設について、私い ろんな方々から本当に歩くのが好きなものですから、あちこち歩いているのです。そうすると、いろ んなご要望がありました。その中で、特に本間さんひとつこういうことも考えて、新病院必ずできる と思いますと、ただし私かかりたくてもこの地域に希薄な科目があるのですよと、その科目って何と 言ったら、心療内科だという格好で、私先般の質問の中、議員の中にも心療内科がぽんと出てきたも のだから、ああ、うれしいなと思って非常にうれしく思ったのです。その方は、今現在新潟まで行っ ていると。私も調べてみました、ないのかなと思って。そしたらありました、岩船に。ただし、火、 水、木しかしていないと、1週間していないのだと。そして、先生は理事長が先生なものだから、学 校の授業のあるときには出ませんと、完全予約制ですと、突然来てもだめですよと、授業があいたと きに予約制で、火、水、木の予約制でそのときに見てくれると、だから限定されるというのだか、そ ういうことでやはりその方は新潟まで通っていると、これは大変なことだなと私は思うのです。   心療内科というのは、市長、保健医療課長あたりはもう当然どんな内容だかわかると思うのです けれども、そしてそんな方もいましたし、またちょっと例なのですけれども、私今現在村上高校のP TAの副会長をしているのです。たまたまこの間、村上高校の防犯活動なんていって、夕方駅前をパ トロールしたわけ。先生、村上高校の子供たち、そんな悪いことすることないから停学とか退学ない でしょうと言ったら、いや、実は退学する子がいるというのです。悪いことしてやめるのかねと言っ たら、違うのだ。心の悩み、それこそ心療内科だったのです。そういう心の悩み、うつ病、そういう ことでやっぱりやむを得なくやめていく子供がいる。それから、教育長あたりは耳にしているかもし れませんが、小中学校でも私耳にしました。やはりそんな心療内科にかかったほうがいいのではない かなという格好で悩んでいる子供たちがいるということも私耳にしましたので、私やっぱりこの地域 の中にも、いや、特にそういう心の悩みとかそういう格好でのケアをする科目というのを特に新しい 病院これからつくるのであれば、特色のある村上の県北にはそういう立派な科目の先生がおいでにな ると、科があるぞという格好で、できれば特色のある病院の中の一つという格好で、その科目の設定 については非常に私強く望んでいるところなので、検討していると思うのですけれども、市長の頭の 中にも入れておいていただきたいと、そう思っておりますが、いかがでしょう。 〇議長(三田敏秋君) 市長。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕 〇市長(高橋邦芳君) 議員ご指摘の心療内科については、今このストレス社会の中で非常に重要な ポイントだなということは、私も承知をしております。比較的心療内科の受診というのは、予約をし ていくという形になりますので、ある程度時間の融通がきくのかなというふうにも思っております。 今回ふやす診療科の中にそれが入っているということは、地域の全体的な医療資源としては非常に有 効だなというふうに思っております。ただ、他と比較して特色があるというよりは、やはり我々が抱 えているいろいろな問題をしっかりと対応できるということがまずあって、それが認知されていく中 で特色化が図られていくということであるのだろうなというふうに思っておりますので、まず我々が 必要な診療科を全て確保するということを大前提に考えたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 本間善和君。 〇3番(本間善和君) それで結構だと思います。今の市長の答弁で、私考え方で結構だと思います。 まず、地元の人を助ける、地元の困っている人を助けてやるというスタンスに入って、それで結構だ と思いますので、ひとつ努力をお願いしたいと思います。   それから、もう一点ありました。もうちょっとありますのでもう一点、最後になりますが、集落 の機能維持の継続対策についてということで、私これについては全般的な全市に対しての考え方を申 せばいいのですけれども、まだそこまで勉強不足なものですので、山北地区だけにこだわって話しす るような格好になるかもしれませんが、お許し願いたいと思います。今山北地区で、特に私もこの間 まで集落の区長をやっていたものですから、集落のセンターを移管作業という移管という格好で取り 組んでいます、集落センターの譲渡移管という格好で。私は、それは時代の流れで、それは結構だと 思うのです。大きな集落だとそういう体力があるものですから、そう負担にはならないのですけれど も、やはり小さな集落なのです。そのセンターの維持管理費、電気料、水道料、それから小修繕、ガ ラスが壊れた、瓦が1枚飛んだというのは、はっきり言えば自分たちが移管したのだから、自分たち の集落で面倒見なさいと、そういう仕組みになっているはずです。やはりそれが20軒、15軒の集落 になると大変になってきたのです。大変だと、逆にセンターを使う機会は多くなったと。やはり茶の 間で使うとか、お年寄りの、集落センター、そういう格好で、やっぱり集落のコミュニティーの場所 として使うという、この考え方は非常に私は立派だと思うのです。だから使う頻度はよくなった。逆 に経費がかかってきた。そうすると、やはりガラスが壊れた、いや、ちょっとした小修繕については 移管したのか、移管されたのだからその集落であと面倒見なさいよというふうな仕組みになっている のです。大きな大修繕については、これは補助出ますので、勘違いしないで。その辺のところ、やは り何かの方法で手助けできないものかというのが私のこの最後の質問だったのです。その辺のところ は、各地域の17協議会あるわけですから、その協議会の中で検討してもいいのかななんていうとこ ろも私あると思いますので、できればその辺のところを行政の立場として考えてやる、アドバイスし てやるという格好で、総務課長、いかがなものですか。 〇議長(三田敏秋君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) その辺につきましては、協働のまちづくりの事業を進めるに当たって検 討していかなければならない事業だと思っておりますし、最初のときは地域の主体性に重点を置いた 施策を持っていこうと、数年たったらその辺についても協議しながら進めていこうではないかという 話はしております。 〇議長(三田敏秋君) 本間善和君。 〇3番(本間善和君) ありがとうございます。   最後に1つ、副市長、お願いします。職員のやはり私もう一歩進んだ、庁舎からもう一歩出て、 集落に突っ込んだこの職員の指導というものが大切だと思うのだけれども、いかがでしょうか。 〇議長(三田敏秋君) 副市長。 〇副市長(鈴木源左衛門君) 各支所に回ったときも私も言っています。やっぱり集落が一番大事な ので、〔質問時間終了のブザーあり〕率先して出向くように指導はしております。 〇3番(本間善和君) 以上で終わります。   ありがとうございました。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで本間善和君の一般質問を終わります。   午前11時5分まで休憩といたします。           午前10時53分  休 憩                                                        午前11時05分  開 議 〇議長(三田敏秋君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇議長(三田敏秋君) 次に、15番、平山耕君の一般質問を許します。   平山耕君。(拍手)           〔15番 平山 耕君登壇〕 〇15番(平山 耕君) 清流会の平山です。清流会を代表して一般質問しますので、よろしくお願 いします。私も久しぶりの一般質問ですので、少々変わったこと言うかもしれませんけれども、よろ しくどうぞ。   項目は2つです。大きな項目の1番目、建設業全体における問題点や課題について。建設業は本 市において重要な産業であり、市民にとって大事な雇用の受け皿となっています。しかし近年、公共 事業等の減少により経営は厳しいものになっています。特に専門工事業に携わる業者は単価の引き下 げや工事量の減少によって、事業そのものが立ち行かなくなるという状況にもなっています。そこで、 3点について質問します。   @、社会保険未加入対策です。行政、元請・下請企業、建設労働者で構成する社会保険未加入対 策推進協議会2017年度の目標値は、許可業者で100%、労働者単位で約9割の加入率を目指してい ます。市発注の公共工事において、法定福利費を設計金額の積算に適切な額で反映しているのかどう か伺います。   2番目、市では平成20年に市発注工事においてプロポーザル方式や総合評価方式による発注の ガイドラインを示されました。当時からは8年が経過していますが、今まで何件くらいその方式によ る市発注の工事がありましたか、それは何千万円以上の工事に適用されたのか教えてください。   建設業で最も重要な問題は、元請、下請にかかわらず1年を通じて仕事が平均してないというこ とです。特に季候がよい4月、5月、6月にないということです。せめて市発注の公共工事に関して は、市役所の都合ではなく、そこで働く人たちのことを考えた発注をしてもらいたいと考えますが、 市長も十分わかっていると思いますけれども、考えをお聞かせください。   2番目、遠藤新教育長が目標とする村上地域の教育について。現時点で秋田県は、小・中学校の 教育水準、つまり学力面において全国でトップレベルの位置を維持しています。それは県の教育長に 就任した一人の熱血教師の教育に対する情熱と考え方に起因していると、そのことをある雑誌で知り ました。その先生いわく、早寝早起き朝御飯のスローガンでは成績が伸びることはない、と言い切っ ております。教育長がかわるということは、その人の考え方次第で教育の質も変わる可能性があると いうことです。村上地域の小・中学校の教育に対してどのような覚悟で臨んでいくのか伺います。   以上、答弁の後再質問しますので、どうぞよろしくお願いします。 〇議長(三田敏秋君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、平山議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、建設業全体における問題点や課題についての1点目、市発注の公共工事におい て、法定福利費を設計金額の積算に適切な額で反映しているのかとのお尋ねについてでございますが、 市発注の建設工事につきましては、基本的に国及び県の積算基準に基づいて積算されますので、現場 管理費、一般管理費の諸経費の中で適切な率で算定されているものと考えております。また、各省庁 により違いはあるものの、国土交通省では平成24年に法定福利費の確保のため、予定価格に適切に 反映できるように現場管理費率の見直しが実施されております。   次に2点目、プロポーザル方式や総合評価方式による発注のガイドラインが示されているが、今 まで何件の発注工事があったのか、また何千万円以上の工事に適用されたのかとのお尋ねについてで ございますが、平成20年6月に村上市総合評価方式試行要領を定め、総合評価方式による発注を試 行いたしているところであり、公示価格がおおむね1,000万円以上の工事を対象として総合評価方 式を導入する具体的な対象工事の選定につきましては、入札契約手続運営委員会の意見を求めること となっております。これまでの実績は2件となっており、実施の拡大には至っていないところであり ます。今後は、国土交通省が発注者及び受注者を対象に行った総合評価方式に関するアンケート調査 の結果を踏まえ、総合評価方式拡大に向けた研究を進めてまいりたいと考えております。なお、総合 評価方式の評価基準の一つの柱となる地域貢献につきましては、入札参加資格審査における評点と、 現在行っている一般競争入札での入札参加要件に反映しているところであります。   次に3点目、建設業で元請、下請にかかわらず1年を通じて仕事が平均してなく、特に4月、5 月がない状況であり、市発注の公共工事に関しては、働く人たちのことを考えて発注はできないかと のお尋ねについてでございますが、市にも年度当初の早期発注につきまして、建設関係業界から要望 を受けております。本年度は、関係各課で発注可能な工事につきまして調整を行い、4月1日と4月 6日に合わせて23件の入札公告を行い、早期発注を行ってきたところであります。今後も建設工事 の発注及び施工時期の平準化を図るため、年度当初の早期発注に努めてまいりたいと考えております。   次に2項目め、遠藤新教育長が目標とする村上地域の教育については、教育長に答弁をいたさせ ます。   以上であります。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) それでは、平山議員の2項目め、私が目標とする村上地域の教育について、 小中学校の教育に対してどのような覚悟で臨んでいくのかとのお尋ねでございますが、先日の川村議 員のご質問でもお答えいたしましたとおり、人がかわったことでよい意味で組織に刺激を与え、結果 として学校教育の質の向上に結びつけたいと評価していただけるよう、教育長としてのリーダーシッ プを発揮していく所存であります。現在、「郷育のまち・村上」の市民標語として、「あいさつ」、 「あとしまつ」、「思いやり」、「がまん」、「生きることの喜び」の5つを掲げております。「あ いさつ」は、単に日常生活の挨拶だけではなく、自分の考えを適切な言葉や言い方で相手に伝えるこ とのできるコミュニケーション能力、「あとしまつ」は、後片づけがしっかりできることだけではな く、自分の行為を振り返り、成果や次の課題・目標をはっきりさせる反省・評価の能力、「がまん」 は、耐えたり辛抱したりすることだけではなく、目標を持って最後まで諦めずに取り組む態度などと も捉えております。これらは、学校生活を過ごす上で欠かすことのできないことばかりであります。   議員ご指摘のとおり、秋田県は全国学力・学習状況調査におきまして、毎年全国トップレベルを 維持しております。私が知り得た情報では、秋田県は、「当たり前のことを当たり前にやり切ること」 を徹底しているそうであります。本市でも市民標語に掲げたこの内容に自信を持ち、学校の教職員が しっかり意識して、学校の実態に応じ、家庭や地域と連携を図り、計画的にやり切ることで各学校の 成果に結びつくものと考えております。みずからの進路を切り開き、自立できる人間にするためには、 学校は確かな学力を保証してやらねばなりません。学習指導要領の改訂も間近に迫り、児童生徒の主 体的、協働的な学びが求められる中、学ぶ意欲を高め、確かな学力を育成することが求められていま す。安全・安心な学校生活を営み、安定した学力を身につけられるよう、学校訪問等により学校の取 り組みを点検するとともに、学校支援に努め、教職員や子供たちの自信につなげていきたいと考えて おります。   以上です。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 建設業の社会保険未加入に対することなのですけれども、私も実は20年く らい建設専門業を営んでおりまして、社会保険の加入に対しては非常に苦労したことを覚えています。 苦労しました。従業員も本来1カ月のうち二十二、三日来なければいけない、当然労働日数あるわけ ですけれども、2日か3日しか来ないで1カ月分の社会保険を加入してくれないかという人もいるの です、中には。なものですから、全員が社会保険に加入するのは無理だと、だけれども、全体で見ま すと、そういう人がいますと、なかなか会社は評判悪いのです。結局は、最終的には会社全体でやめ ましたけれども、やめるとどうなるかというと、ハローワークでは一人前の会社として見てくれませ ん。したがって、ハローワークで人を雇ってくれるなんてこと考えられない状況になります。そのく らい大事なことなのです。それは、よくわかるのです。わかるのだけれども、なかなか元請も下請に 対するお金に対して社会保険まで見てくれなかったのです。そして、人を雇うのも競争ですから、社 会保険でなければどんどん安値で受注できるわけです。そうした負の競争に入ってできなくなるとい うような状況があるのです。   建設産業専門団体連合会は、2015年度に実施した標準見積書の活用状況に関するアンケート調 査結果によりますと、前年度と比較して標準見積書の提示状況と元請の支払い状況が大きく改善はし ていないことがわかりました。それによると、元請が法定福利費を全額支払った割合は68.2%で、 前年度の49.8%からふえてはいるものの、以前よりも劇的に改善した状況にはなっていないという ことです。市発注工事の契約に際しては、そのことに十分留意して、なおかつ指導してもらわなけれ ば、下請はなかなか元請に言えない状況にあるわけですので、考えていますけれども、課長どう思い ますか。 〇議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 本年度、平成28年度、平成29年度、市の建設工事の入札参加資格 の申請の更新がありました。その際、これは県と同様の取り扱いですけれども、今ほど言われている ところの社会保険未加入業者の対策ということで、社会保険に未加入の業者につきましては入札参加 資格が得られないということで今年度分から取り扱っていますけれども、これは裏を返せばきちんと 我々の設計する価格の中に法定福利費が含まれているので、そういうところにはきちんと入ってくだ さいという形になろうかと思います。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) そうすれば、下請のことを考えた価格が十分元請のその価格の中に反映さ れているということですよね。もう一度。 〇議長(三田敏秋君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 価格は適正に、元請、下請というよりも、価格を積算の上は適正に見 積もられていると、積算されているというふうに認識しております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) わかりました。   それでは、2番目に移ります。総合評価方式のことですけれども、総合評価方式の入札方法は平 成20年に制定されましたが、先ほど聞いたのですが、まだ一件もそれで仕事したことないというこ とですので、それはそれでいいのですけれども、村上市には工事成績を客観的に評価する技術者がい ないのです。そのために、成果物の選出や製造プロセスが適正かどうかの判断ができないわけです。 できないと思います。努力した会社には、インセンティブを付与する制度を制定するべきで、市では 能力の高い技術者を採用するか、国や県からの出向を打診してその総合評価方式に取り組むべきでな いかと思うのですけれども、市長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまで総合評価方式の事業としては、2件実施をしたわけでありますけれ ども、今我々が取り組んでいるのは、成果をきちんと評価をする、そういう仕組みをつくろうという ことで、技術者の部隊を編制したいということでの採用にも取り組んでおりますし、これまでの市が 発注をし、竣工させてきた工事のその状況、それはスキルとしてたまっているわけでありますから、 今現状議員ご指摘のような形で、その能力がないということではないのかなというふうには思ってお りますけれども、その能力を高めることは必要だろうなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 先ほど市長が言われましたけれども、村上総合病院の移転新築の基本実施 設計は、指名型プロポーザル方式により選定することが決まっているのですけれども、その件につい て何か話があったのですか。市長、どうぞ。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 5月30日の管理運営委員会の中で、そのように厚生連のほうで決定をされ たというふうなことは聞いておりますけれども、そこに私が直接参画しているということではありま せん。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 建設新聞なんか見ましてもあちこちの、特に新潟市なのですけれども、そ ういう総合評価方式が頻繁に出てくるのです。登場してくるのです。下水道工事なんかにもそれが適 用されて、1,000万円以上の工事に適用されているというようなことがよく載っているものですから、 あえて聞きました。そのことについて、これからさらにどういうふうに突っ込んでやるべきか、市長 どうですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) やっぱりしっかりとして取り組んで、それで成果を上げたことに対する評価 がしっかりとなされるということは大切だと思いますので、ぜひ国のほうでもその状況についての検 討報告、状況のアンケート調査がされているわけでありますので、その状況を踏まえましてしっかり と、できれば個人的にという言い方をするとうまくないのかもしれませんけれども、そういう評価は しっかりとした評価がされるという、そういう社会環境というのは必要だと思いますので、そこに努 めてまいりたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) B番目の1年を通した仕事のことなのですけれども、たまたまことし4月 から早々に入札に出して、仕事始まって本当によかったと思うのですけれども、それでも下請の専門 工事業者はなかなかなかったのです。5月ごろはなかったと思います。ほとんどなかった状態が続き ました。私もその業界にいましたから、よくわかるのです。だけれども、私がやったときはそれでも 民間の工事がかなりありまして、休むなんてことほとんどなかったのですけれども、最近民間の工事 が少なくなって、どうしても公共事業に頼らなければいけないというような状態を踏まえています。 特に村上市の場合は、なかなかないものですから、仕事がないものですから、本当に困った状況が続 きました。ぜひともなるべく早い段階で、仕事が1年通して続くような発注の仕方をしてもらいたい と思いますけれども、市長どうですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今回各課、それこそ建設事業を所管する課の課員の皆さん、課長を含めてい ろいろと工面してもらって、なかなか大変な状況だったのですけれども、4月1日に入札公告をさせ ていただきました。その結果、少なからずそういうことで、平準化を図りたいというような、今回た またまやったのではなくて、従来からこういう形でやっていって、年間の12カ月をしっかりと経済 活動できる仕組みをつくりたいねということのあらわれとして今回取り組みました。今後もそうやっ ていきます。今回また4月の、その事業費規模としては約1億円弱だったと思いますけれども、4月 15日に抽せんをさせていただきました住宅リフォーム、あれが6,000万円の投資に対しまして約6 億円弱の事業が出ているわけでありますから、それが4月に発注されたかどうかというのは、またこ れ個別の事案があります。そういうことを考えますと、少しずつ我々は目に見える形で、その6億円 なり、その上に積み上がる1億円弱の仕組みなりで、そういうふうな形で実際に建設業協会、関連業 界含めて刺激をしたいなというふうに考えておりますので、これからもそういう取り組みは進めてい きたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 確かに我々の世代は、でも特に4月から農繁期が始まりますので、農業に かかわっている人たちがかなり6割、7割が建設業にかかわっているわけですので、農業もやればい いという考え方も確かにあって、それはそれでちょうどよくうまく回っていたのですけれども、今の 時代は若年労働者はほとんどそれ1本で生活していますので、なければ困るので、即生活に困るとい う状況が生まれやすいのです。だから本当にそれは真剣に考えてはっきりしてもらいたいと思います けれども。   次に、下水道事業もそろそろ終了になります、全体の工事が。それにかわる何かが必要になるの ではないかというふうに思います。長期的かつ安定的な継続工事を見つけるべきではないかと。見附 市では、電線の地下埋設工事に取り組んでおります。村上も今度大町で取り組むとか聞いているので すけれども、その電線の地下埋設工事や街路を含むまち並みの整備、空き家をポケットパークにした 活用などの工事を計画できませんかということなのですけれども、市長どうですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 確かに下水道事業に関しては、大きなボリュームを占めておりますので、そ ういう意味合いからいいますと、村上市の場合、産業構造的には建設業が担う額、総事業費2,500 億円のうちの200億円を超える事業をやっていらっしゃいますので、非常に重要だなということは 私も認識をしております。電線地中化の部分については、見附の市長さんが全国の会長をされており まして、推進をしているわけでありますけれども、当然それも一つのターゲットにはなるのだろうと 思います。ただ、あくまでも市民生活をどういうふうな形で改善していくか、向上させていくかとい う視点、これをやっぱり見据えながらやっていきます。ですから、今町内ではいろんな形で今後30 年の下水道事業完了年度というふうに捉えておりますけれども、それ以後のそういう部分について、 社会資本整備の部分についても検討をしているところであります。実は今後、前にもちょっとお話を させていただきましたけれども、延命措置を図るためのそういう事業も考えなければならない、また 5市町村での合併をしたこのエリア全体での社会資本の再構築も考えなければならないということで、 かなり大規模なそういうリニューアルも考えていかなければならないなということは議論しておりま すので、そこの中からこの関連する事業については出てくるのかなというふうに私は思っております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 大分前に大町の、さっきの戻るのですけれども、大町の街路樹を電線の地 下埋設して広げるというの考え方あるみたいなのですけれども、市長は考え、そうでしたよね。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 歴史的風致維持向上計画と県道整備の部分ということで、いろいろ地元の皆 さんとの協議も進めさせていただいて、おおむね合意ができるのではなかろうかという感触を得てい ます。その際には、電線地中化ということは当然考えていきたいというふうに考えております。ただ、 あの幅でありますので、現道で整備をするということでの合意になると思いますので、そうすると議 員ご承知のとおり、トランスがどんと立ち上がるという格好になりますので、その辺の処理をどうす るのかなということもあります。前にもお話ししましたが、電線を地中化するのみならず、住宅の後 ろに回してその現道を確保していくというやり方もありますので、どれが一番安価でベストな方法か というのは、現場の皆さんと協議をして進めていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 当地域も例外なく少子高齢化が進行しておりまして、若年就労者の確保と 後継者の育成が建設業においても大きな課題となっていますけれども、市の建設協会では中学2年生 のキャリア・スタート・ウイークに際しパンフレットで勧誘したり、高校生を対象として現場監督と 連携し、現場見学の機会を設定したり、国や県の民間団体が行う後継者育成セミナーに受講させ、理 解させる試みをしているそうです。そこで教育長に伺いますが、生徒の職場訪問はあちこちの学校で 実践していますけれども、どんな工夫が必要と思いますか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 中学校中心ですけれども、子供のいろんな要望があります。それを全てか なえられるかどうかわかりませんが、でき得る限り生徒の要望に応えられるよう教職員、それから郷 育の地域コーディネーター等にお願いしながら職場に協力を求めていくようなことをしていますので、 なお一層そういう開拓をしていくことが大事だと思っております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) そこで、そこに行ってみて、生徒が自分は建設業に進もうという気構えに なったりはしませんか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 私の務めていた村上小学校なんかにも村上東中学校、それから別の中学校 の子供たちも職場訪問として訪れてくれます。年々数が多くなっています。だから本当に教員になり たいとか、教員の先生方のそういう働く姿を見て、感想を読ませてもらうと、自分もそういう道に進 みたいとか、そういう願いを持って職場訪問を体験を終えている子供が多いように私は感じます。 〇議長(三田敏秋君) 建設業に行こうという考え、今ちょっとあれなので、質問が。   市長。 〇市長(高橋邦芳君) なかなか建設業を職場体験のターゲットとして選択してもらえないという口 説きを業界の会長さんからよく聞きます。欲しいのです。キャリア・スタート・ウイークで、そこで、 ああ、なるほど、こんな職業についてみたいなという意識づけをしたいと。我々が小さいころにイメ ージをしていた建設業の業界の仕事と、今は随分機械化が進んでいて全然様相は変わっています。で すから、その辺のところをしっかりと伝えたいのだけれども、なかなか来てくれないというような思 いも聞いておりますので、ぜひそこのところはしっかりと応援をさせたいと、していきたいという話 をさせていただきました。雇用対策協議会のほうもそんな形で、いろいろなメニューを用意すること が大切だよねというふうに考えておりまして、その辺との連携も当然図りますし、前にもお話しした とおり、林業の関係で2泊3日でやってもらって就業に結びついたというケースもありますので、ぜ ひ何とかそういうところを1つでも2つでも形にしていく、これが大切だなというふうに思っており ます。今非常に建設業関係だと、採用はしたいのだけれども、来てくれる人材がいないという、その ミスマッチがありますので、そこはしっかりと埋めたいなというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 専門の建設業に聞くと、今現在は大体間に合っているそうなのです、人員 は。だけれども、あと10年したら本当に大変だということがもう目に見えてわかるそうなのです。 だからぜひとも若年層の開拓を進めなければいけないというような建設業全体の問題があると思いま す。ただ、市でもそういうことで理解を示して、さらに応援してやってもらいたいと思いますけれど も。   大きな項目の2番に移ります。遠藤教育長にお聞きします。教育の究極の目的は何か。教育とい うものの最終的な目標は何か、それどう思いますか。突然こんなこと聞かれて大変でしょうけれども。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 小学校、中学校において感じることですけれども、私は自立できる子供の 育成だと思います。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 有名な池上彰さんは、よき納税者を育てることだとしています。つまりき ちんとした学力をつけることによって、きちんと働くことができる。働いて収入が得られれば、税金 を納めることができる。そして、そのことが次の世代を支えていく財源が生まれる、それがよき納税 者を育てる、これが究極の目標であろうということを言っています。私もそうだと思うのです。それ については、さまざま問題あるのですけれども、日本の小学校、中学校の問題において、小学校、中 学校、先生の忙しさは世界レベルの目で尋常ではなく忙しいとよく言われますけれども、教えること の雑用が多過ぎて授業に集中することができなく、その猛烈な忙しさによって精神のバランスを崩す 先生も年々ふえてきていますといいますけれども、本当ですか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 今数字的なことは私把握しておりませんけれども、確かに当市においても メンタル面で休むような教員もおりますし、県内でもふえてきているということは、という認識はあ ります。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 国外の例ですけれども、高い学力で知られるフィンランドの学校は、そう いう授業以外の雑用は一切なく、クラブ活動もないし、そうした雑用は全て他の方がやってくれて、 先生はただ勉強を教える、これ1点のみに集中しているそうなのです。したがって、それによってこ の10年間でほとんど世界トップレベルの学力に達したと言われています。ということは、日本でも そうしたことは可能だということですよね、先生。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 今国のほうも「チーム学校」というそういう、スローガンを掲げ始めてい ます。だから教員がそういうさまざまな業務を請け負わなくてもいいように、例えばスクールソーシ ャルワーカーとかそういうもの、それから部活動なんかも学校以外の者が入れるように、そういうこ とも考えていかなければいけないという考えですので、どういう予算づけが具体的にされてくるのか わかりませんが、国としてはそういう支援をしていくということを将来的に聞いております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 小学校や中学校の義務教育レベルできちんとした学力を担保し、裕福な家 庭と貧困家庭の間の教育格差をなくしていく、これは絶対必要なことです。教育格差は、そのまま階 級格差につながります。一部の金持ちは、高度な教育を与えることができるけれども、貧しい家庭は できない。日本の教育環境は、そんな状態になっていると今言われていますけれども、数多くの研究 者が明らかにしていますように、子供の学力に最も大きな影響を与えるのは家庭の年収や学歴だと。 2012年の調査では、東大生の親の世帯の平均年収は約1,000万円、2人以上の勤労者世帯の平均年 収が623万円に対し、親世帯の年収が950万円以上の学生の割合が約60%に上っています。という ことは、やはり親の年収が子供の教育に与える影響が大きいということなのですけれども、教育長、 そのことについてどう思いますか。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 私もいろいろそういう報道を聞いたり、本を読んだりしますと、唯一学力 と相関関係があるのは親の年収、それから親の学歴、そういうものは相関関係があると言われていま す、議員おっしゃるとおり。だから非常に子供の貧困対策含め、貧困の連鎖が起きないように、先日 学校をそういう貧困のプラットホームにするということを述べましたけれども、学校はそういう子供 たちのために現状をしっかり把握して、支援の手を差し述べていかなければならないと考えておりま す。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) そこで市長に聞きますけれども、教育格差には地域的な問題もあると言わ れています。つまり富裕層が多い地域とそうでない地域が厳然として存在すると、やっぱりそれによ って学力の差が地域によって生まれていると言われていますけれども、村上市は市長から見てどの辺 の位置にあると思いますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 率直に申し上げまして、我が地域はなかなか県内でも学力が低いエリアに属 しているのではなかろうかなというふうに思っております。これは、常々そういう評価見て、そう思 っています。議員ご指摘の富裕層と貧困層の教育格差という表現をされたわけでありますけれども、 トップレベルの大学を最終的に出ていくことだけがその人間の人格を形成していくものだと私は思っ ておりません。村上に暮らすさまざまな方々、いろいろなカテゴリーに属されている方々がやっぱり しっかりと我々もそういう教育を受けることができるよねということで、それをある程度の幅のある ところに全部入れてあげる、それが必要なのだろうなというふうに思っておりますので、一部のトッ プの富裕層の学力を伸ばすというような教育は、一切必要ないだろうなと私は思っています。ただ、 それが相関関係にあることも今教育長答弁したとおりでありますけれども、そこを踏まえて村上の地 域ニーズに合った形のそういう教育環境をつくり上げたいというふうに思っております。   あと地域格差ですけれども、今はそういうことにかかわらず、学校レベルではほぼ同様の教育環 境を提供しているわけでありますし、改めてそこからさらに向上心を持って伸ばしていきたいという 本人の気持ち、これが一番重要だと思いますので、例えばネットワークを使ったネットワーク環境で のそういう学習をできる機会とか、そういうものを実は教育総合会議の中でも議論させていただいて いるところでありますので、地域全体としてそれが均等に底上げができる、そういう仕組みを今私自 身の頭の中にはあるということであります。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 貧困の世代間連鎖を断ち切るためには、少ない予算で高い効果を上げられ る政策を明らかにして、それを展開するということ大事だと思うのです。そうした改革が持つものと 持たざるものとの格差を拡大することなく、困難な環境にある子供たちの学力や生き抜く力を伸ばす ことができるかどうかではないかと思われるのですけれども、先ほど市長が言いましたけれども、さ らにその考えを伸ばして突き進んでもらいたいと思いますけれども、市長もう一度どうぞ。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) できれば私もその部分については、幅をできるだけ少なくして、高いレベル で維持をできる、そういう教育環境をこの村上市につくり上げることが大切だというふうに思ってお ります。先ほど議員、教育の究極の目標は、優秀な納税者を育てることだというご発言ありましたけ れども、リアリティーの部分としてはそうかもしれません。ただ、私はその個が持つ人格をしっかり とつくり上げていくのが教育だと思っておりますので、それが貧困であるがゆえに、その所得が低い がゆえに閉ざされるということはあってはならないなという思いは一緒でありますので、しっかりと そこには努めていきたいというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 教育経済についてちょっと述べたいと思います。   日本は莫大な財政赤字を抱えておりまして、その影響から教育関連予算では年々削られているの です。15年前と比較すると、何と20%以上も減っています。こうした厳しい状況〔質問終了時間 10分前の予告ブザーあり〕下では、本当に効果的な教育政策は何なのか慎重に見きわめなければな らないと思います。効果がない政策にお金を使うと、効果がなかったにもかかわらず、そのために使 われたお金だけが将来世代の子供への借金のつけ回しになってしまうことを私たちは忘れてはならな いと思います。本当にその政策が効果があるのかないかは、そのことを説明する責任があるというこ とですが、市長はどう思いますか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然であります。予算を投入する以上は、しっかりとそこを成果を上げてい くということを我々は全て職員全員が目指してやっているわけであります。その先には、市民の豊か な暮らしがあるわけであります。教育も全く一緒でありますので、それについては日々振り返りをし ながら検証を加え、よりベターな施策、よりベストな施策に近いものということを日々考えながら業 務に当たっているということだろうというふうに思っております。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 2011年度から公立小学校では、35人学級が導入されています。これに対 して、財務省は効果が見られないということで、40人学級に戻すように主張し、少人数学級を推進 する文科省と対立しました。でも結局は、35人学級には落ちつきましたけれども、40人学級にする のと35人学級にするのでは、約1年間で86億円のコスト削減できるというふうに算出されていま す。このことは、我が市も3年後に学校統合があるのですけれども、このことだけでもやっぱり学校 統合はすべきでありまして、市は粛々と多分反対はあると思います、あちこちから出てくると思いま す。それは、やっぱり進めるべきだと、教育長が先頭になって地域の方を巻き込んで進めるべきだと 思いますけれども、教育長いかがですか。 〇議長(三田敏秋君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 教育長就任前から学校統合の問題については、私が積極的に務めておりまし たので、少し発言をさせていただきたいと思いますけれども、実は私も中等教育学校の中で少人数学 級での学力の向上の状況をつぶさに見てきた一人として、やはり個に応じた形、コンパクトな形での、 学級は40人学級なのですけれども、それを2つに分けて20とか、3つに分けて十二、三とかとい う形で少人数学級をやります。この効果は非常にあるということなので、今ある状態が複式学級にま で至ってしまっているところを改善をしたい、その結果、学校統廃合を進めたいという意向でありま す。村上市の場合は、40人、35人を大きく下回るクラスもいっぱいあるものですから、もう既にそ の少人数で個に応じたきめの細やかな教育を施す環境があると、提供する環境があるということであ りますので、そこを踏まえて、そこで学習をする子供たちが一番ベストな状態、それが学校統合に反 映されるという形で今後進めていきたいと思っておるところであります。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 最後に、私も以前中学校のPTA会長したものですから、結構PTAの活 動に関しては造詣があります。私が現役のときに一番ショックを受けたことがあったのです。それは、 自分の子供が中学1年生のときに、その同級生が下校途中雷に打たれて亡くなった事件があったので す。それは、本当に突発的な出来事で、どうしようもなかったことかもしれない。だけれども、その ときの葬儀に出席したのですけれども、そのときのお母さんの泣き声が今でも耳から離れないのです。 うおおという、泣き声ではないです。もう叫び声でした。そうしたことがあって、なおかつその後に も中学校では、荒川中学でも、荒川中ではない、ごめん。朝日中学でも平林中学でも自分の命絶つと いう事件がありました。そして、神納中学校ではその七、八年前に同級生3人です〔質問終了時間5 分前の予告ブザーあり〕よ、3人が2年に分けて、一番最初は1年生のとき、3人で遊んでいて1人 が水死したのです。多分押したのかもしれない。その次の年、その子の一番仲間、もう残った子2人 がバイクの2人乗りして、その子が亡くなった50メートルもないところで2人乗りして道から崖下 というか、畑へ飛び込んで亡くなって、即死しているのです。3人亡くなっているのです。というこ とは、やはり中学校のPTAなんてものは、子供の命を助けることではないかと思うのです。一番そ れが大事なことだと思います。それを自分はずっと主張してまいりました。何よりも大事なのは、子 供の命だと思います。それさえ越えれば何とかなると思います。最後に、そういうことについて、教 育長の答弁願いますけれども。 〇議長(三田敏秋君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 議員おっしゃるとおり、本当に学校を預かっていたもの、そして今現在教 育委員会に教育長という立場でいる者にとって、本当に子供の命を大事にする、絶対亡くなるなんて いうことはあってはならないということは、もう本当に最重要課題でありますし、当然そういう環境 を整備していくのが教育行政の務めだと思っております。今後とも本当に精いっぱい政策の推進に努 めていきたいと思います。 〇議長(三田敏秋君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) どうぞよろしくお願いします。   以上で私の一般質問を終わります。(拍手) 〇議長(三田敏秋君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   以上で今定例会の一般質問を終わります。                                              〇議長(三田敏秋君) 本日はこれで散会いたします。   なお、明日、16日から第1委員会室において各常任委員会及び一般会計予算審査特別委員会が 開催されますので、定刻までにご参集ください。   大変ご苦労さまでございました。           午前11時53分  散 会