平成28年村上市議会第4回定例会会議録(第3号) 〇議事日程 第3号 平成28年12月2日(金曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名 第 2  一般質問                                              〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(23名)    1番   小  杉  武  仁  君     2番   河  村  幸  雄  君    3番   本  間  善  和  君     4番   鈴  木  好  彦  君    5番   稲  葉  久 美 子  君     6番   渡  辺     昌  君    7番   尾  形  修  平  君     8番   板  垣  千 代 子  君    9番   鈴  木  い せ 子  君    11番   川  村  敏  晴  君   12番   小  杉  和  也  君    13番   姫  路     敏  君   14番   竹  内  喜 代 嗣  君    15番   平  山     耕  君   16番   川  崎  健  二  君    17番   木  村  貞  雄  君   18番   小  田  信  人  君    19番   長 谷 川     孝  君   21番   佐  藤  重  陽  君    22番   大  滝  国  吉  君   23番   大  滝  久  志  君    24番   山  田     勉  君   25番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(3名)   10番   本  間  清  人  君    20番   小  林  重  平  君   26番   三  田  敏  秋  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長    忠           聡   君        教  育  長    遠   藤   友   春   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     川   崎   光   一   君        税 務 課 長    建   部   昌   文   君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    加   藤   良   成   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     竹   内   和   広   君        建 設 課 長    中   村   則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    中   村   る み 子   君        農業委員会                   石   山       章   君        会     長        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    長       研   一   君        学校教育課長     遠   山   昭   一   君        生涯学習課長     田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前10時00分  開 議 〇副議長(大滝国吉君) 皆さん、おはようございます。ただいまの出席議員数は23名です。定足 数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程はお手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願い いたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇副議長(大滝国吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、4番、鈴木好彦君、16番、川崎健二君を指名い たします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇副議長(大滝国吉君) 日程第2、きのうに引き続き一般質問を行います。   本日の一般質問は5名を予定しております。ご了承願います。   最初に、9番、鈴木いせ子さんの一般質問を許します。   鈴木いせ子君。(拍手)           〔9番 鈴木いせ子君登壇〕 〇9番(鈴木いせ子君) 皆さん、おはようございます。鷲ヶ巣会の鈴木いせ子です。どうぞよろし くお願いいたします。議長のお許しをいただきましたので、これより私の一般質問をさせていただき ます。   私の一般質問は1項目のみでございます。1項目め、農業委員会制度の改正についてであります。 農業委員会は、これまで地域農業者の公的代表機関として地域の農業の振興と農地の保全のための活 動をしてまいりました。昨年の9月に農業委員会等に関する法律が改正され、この4月1日より施行 となりました。この改正により農業委員会制度が変わり、11月に市内全戸に配付されました農業委 員会だよりに、農業委員会の役割が「農地等の最適化の推進」として強化されたこと、農業委員の選 出方法が変わること、農地利用最適化推進委員が新設されることの3点が明記されております。   平成30年産から減反政策が廃止されるという問題を目前に控える中、農業者の代表として農業 と農地を守る活動をしてきた農業委員会が、この法律の改正により具体的に何がどう変わるのか。ま た、それに対して村上市及び農業委員会としてはどのように対応されるのか、以下について市長並び に今回は農業委員会、石山会長にもお願いいたしました。   @、農業委員会の役割が「農地等の最適化の推進」として強化されましたが、これまでとどこが どのように変わったのでしょうか。   A、農業委員の選出方法については、農業関係団体から推薦された人と選挙により選ばれた人で 構成されておりましたが、これからはどのようになるのでしょうか。   B、新たに農地利用最適化推進委員が新設されます。どのような仕事をして、選出はどのような 方法で、どのような人を選ぶのでしょうか。   C、農業委員会が変わることによって、村上市の農業はよくなるのでしょうか。   以上についてお伺いします。どうぞよろしくお願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) 皆様、おはようございます。それでは、鈴木いせ子議員の農業委員会制度の 改正についてのご質問につきましては、農業委員会会長より答弁をいただきます。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) おはようございます。   それでは、鈴木いせ子議員の農業委員会制度の改正についての1点目、農業委員会の役割がこれ までとどのように変わったのかとのお尋ねですが、これまで農業委員会が行ってきた農地法に基づく 許認可事務のほか、担い手への農地の集積・集約化、耕作放棄地の発生防止・解消、新規参入の促進 という、いわゆる農地等の利用の最適化を推進することが義務的業務として新たに法的に位置づけら れたものであります。   次に2点目、農業委員の選出方法の改正点についてのお尋ねでございますが、これまで農業委員 は選挙及び農業団体、議会推薦により選ばれていましたが、このたびの改正により農業に関する見識 を有し、農地等の利用の最適化の推進に関する事項、その他農業委員会の所轄に属する事項に関し、 その職務を適切に行うことができる者を公募し、応募された方を評価委員会に諮り、評価結果を参考 に市長が候補者を選定し、議会の同意を得て任命する形に変更されました。改正前の選挙による公選 制から、選任制に改正されたところであります。   次に3点目、新たに設置される農地利用最適化推進委員の業務内容及び選出方法についてのお尋 ねでございますが、業務内容としましては、農業者等との話し合いや農地の出し手、受け手への働き かけなど、主に担当地区内の現場での活動を通じて農地等の利用の最適化を推進することを目的とし ており、許認可等の議決権を除き、現場での業務は農業委員と推進委員は同じ業務を行うこととして おります。   選出方法については、担当地域における農地等の利用の最適化の推進のための熱意と見識を有す る者を公募いたします。応募された方を評価委員会に諮り、候補者を選定し、農業委員会が委嘱を行 うものであります。   次に4点目、改正により本市の農業はよくなるのかとのお尋ねでございますが、今回の改正は国 が進める農政改革の一環として、農協や農業委員会制度について積極的に活動ができる環境を整備す ることが不可欠との趣旨から改正が行われたものであります。また、TPP協定や、いわゆる平成 30年の米政策改革等農業の変革期の重要な時期に当たり、国の施策に応じた素早い対応が不可欠と なっております。このような農業情勢の中、将来に向けた地域農業の確立を目指し、農業委員と推進 委員が一体となって、本市の農業がよりよくなるよう業務を推進してまいります。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 石山会長さんには、大変ご多用の中ありがとうございました。   皆さん、今回出されました「農業委員会だより村上」というのがあるのですが、これをごらんに なりましたでしょうか。農業委員会では広報委員をつくり、そして皆さんに農業を理解してもらうた めに、このようなものをつくっております。今回は、特に何回も集まって決めたということで、内容 がすごくよくできております、写真も多く撮り、いろんなことが、農業のことがわかるあれでありま す。今までは、いろんな方法をやっていたのですが、今回から市長の英断によりまして全戸配付とな りました。そのことによって、農業委員会も広報委員も張り切ってこれをつくったのだと思いますが、 私は大変よくできていると思います。多くの記事も載っておりますので、皆さん見忘れたなと思いま したら、その辺を探して、ぜひごらんになっていただきたいと思います。   それでは、私の一般質問は、この中から大きい項目についてを取り上げて質問させていただきま す。農業委員の役割が、農地等の利用最適化の推進として強化されたということですが、許認可事務、 農地集積、耕作放棄地の見回り等は、今までの農業委員会でも実施してきたように思いますが、それ を強化するということですが、その強化するという、そのもう一歩はどこにあるのでしょうか、石山 会長さんにお伺いします。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 農地パトロールの強化の件についてのお尋ねでありますが、今ま では遊休農地、耕作放棄地等の状況を調査しておりました。新たに改正された中では、見回りをした 遊休農地等について、農地の所有者に意向調査を行います。意向調査を踏まえて、改善の指導をする こととしております。改善の指導に従わなかった場合は、農地中間管理機構に通知をし、通知された ものについては、皆様方ご承知のとおり固定資産税1.8倍の課税が強化されるというようなことにな っております。いわゆる調査から、調査した結果を土地所有者に改善指導をするというふうになりま した。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) ここにはそのように詳しく書いていないので、私も今初めてわかったとい うか、意向調査をして、改善をして、そして従わない人にはという強い強化が出たと思います。今ま でよりは、その点が私はよかったなというふうに感じました。   それでは、農地利用にはだかるのは、どうしても平成30年度からの生産調整が欠かせないと思 いますが、今国、県の動きはどのようになっているのか、農林水産課長に伺います。 〇副議長(大滝国吉君) 農林水産課長。 〇農林水産課長(山田義則君) 現在村上地域振興局と連携して、30年以降の対応につきまして、 方針作成者という方々がいらっしゃるわけなのですけれども、その方々からの意見を聞くことにして おります。これまでは村上市農業再生協議会が県の再生協議会から生産数量の配分を受けまして、そ れで各方針作成者にその生産数量を配分することで、米の生産調整を行ってきたわけですけれども、 同じような手法になるのか、または新たな手法になるのかということは、今現在新潟県の農業再生協 議会から具体的なもの来ておりませんので、その内容を情報等も考慮して対応していくことになると いうことで、今現在はっきりしたことはまだ決まってはおりません。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) まだ方向は決まっていないということでしょうか。では、石山会長さんに も同じことをお聞きします。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 30年問題の点についてお答えいたします。   国ではご承知のとおり、30年産米から米の需給の情報を提示すると、都道府県への配分は行わ ないということに進めています。県の再生協議会では、実は関川での鳥インフルエンザ発生した次の 日、県でその検討会が予定されておりましたが、急遽中止になりました。今のところ県では、先ほど 農林水産課長が言われたように、まだ決まってはおりませんが、減反がなくなると思っている農家の 方が非常に多くいます。まだ決まってはおりませんが、需給バランスを取るために、主食用米、非主 食用米、大豆、麦等、土地利用型作物については、売れ口をきっちり、出口を抑えた中で生産計画を 立てるというような方向で、今県のほうでの幹事会では協議をしているところであります。村上市に おいては、市長が会長である市の再生協議会が中心となって、JA等方針作成者または認定農業者等 から協議をいただいて、市の方針が決定するものと思われます。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) ここで、今農業委員として選ばれた人が農地利用の高度化、効率化の促進 を目的とするのは、まさに農地の番人であると私は思います。それが12月、今の定例会の議第164 号で36名だった農業委員が20名に減員され、12月定例会の議第150号で現在と同額になった農業 委員の報酬が予定されております。人数も減り、仕事もふえた中で、同じ金額が上程されているとい うことは、これはどこからこの金額が来たのか、農業委員会事務局長さんにお伺いします。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(小川寛一君) ただいまの報酬の件でございますが、詳しくは総務課のほう になりますけれども、農業委員会といたしましても検討委員会を立ち上げまして、これまで2回検討 をさせていただきました。議員おっしゃるとおり仕事がふえたと、その割には農業委員さんの定数が 減ったということでございますけれども、検討会の中で今までどおりの額ということでございました ので、それを一つの案として進めてまいりました。   以上です。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 今後その額が改正されるということは、将来的にあるのでしょうか。どな たにお聞きしたらよろしいのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 新たな制度の中で、農業委員会についての交付金の改正が行われ ました。その中で、農地利用最適化推進交付金というのが設置されました。来年度は82億、予算を 計上されておるわけでありますが、そんな中で現行の報酬プラス、この最適化交付金がプラス実績払 い、農業委員の活動実績評価払いがその交付金を活用することができるということでありますので、 実質的な報酬は現行よりプラスになる可能性があるということであります。それについては、また新 たに報酬条例を定めなければならないというふうになっておりますので、今県下10の農業委員会が 新体制でスタートしておりますが、農水省との細部にわたっての詰めができていないということで、 新設された、新たに移行した10の農業委員会は、その交付金の予算計上はしておりません。次年度 以降から対応していくというようなところであります。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) それでは、今まで農業委員については農業関係団体からの推薦と、選挙に よって選ばれておりましたが、今回からは選挙制から立候補制に変わるわけですが、どのような方法 で公募するのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 農業委員がどのような方法で選出されるかということであります が、農業委員の選出については、全国どこからでも村上市農業委員に公募することができます。公募 については、一般的に地域の推薦、また自身の立候補も公募の中で生まれてきます。そんな中で公募 された方について、先ほどもお答えいたしましたが、評価委員会に諮って、市長がそれを参考にして 議会で承認を得て、市長が任命するということになっておりますし、農業委員については半数以上が 認定農業者でなければならない。もう一点は、農業に利害のない人、いわゆる非農家を1名以上選任 しなければならないというふうになっております。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) その選ぶ委員評価委員会は、5名ぐらいを予定して、推薦評価委員会は 10名ぐらい予定されているようですが、もし間違っていなかったらなのですが、その方はどのよう な方を考えていらっしゃるのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(小川寛一君) 委員についてのご質問でありますが、あくまでも案というこ とでご理解いただきたいと思います。   それで、初めに農業委員の評価委員でございますが、案といたしましては農林水産課長、それと 農業委員会事務局長、農業委員会会長OB、あと市長が認める者ということで、おおむね5名程度を 考えております。   次に、推進委員でございますが、推進委員につきましては、農業委員会より各地区から2名程度 としまして、10名程度を考えているという状況です。   以上です。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) それでは、今までは農業委員も、どこもそうですが、国の方針で女性農業 委員が何%ぐらいというような目標もあるかと思いますが、今までは議会推薦という形で女性委員を 選んで、村上市は4名という、今まで女性委員がおりましたのですが、それが今この立候補制になり ますと、なかなか出にくいのではないかなと思いますが、その点の配慮というか、そういうことはど のように考えていらっしゃいますか。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) 女性農業委員の登用の件についてのお尋ねでありますが、市町村 長は農業委員の任命に当たっては、年齢、性別に著しい偏りが生じないように配慮しなければならな いということで法にうたわれております。そんな中で、農協の女性部、また農村生活アドバイザーな どから女性の推薦応募や、また地域からの女性の推薦応募に期待しておるところであります。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 36名から20名に減員されましたけれども、その中で、20名の中で女性 枠はどのくらいとお考えでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(小川寛一君) 女性枠の件でございますが、国の指導では具体的な設定とい うのはできないというような格好であります。ただし、国のほうの方針では、政府が定めました第4 次男女共同参画基本計画におきましては、農業委員の女性の登用ゼロからの脱却という方針が示され ておりますし、平成32年度までに女性農業委員の割合を30%を目指すということがうたわれてござ います。達成については、またあれでしょうけれども、一応そういう方針でおります。   以上です。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) そうすると、女性委員の割合がすごく多くなってきますけれども、JA女 性部に頼る、アドバイザーに頼る、アドバイザーは今人数少ないと思うのです、何人もいないかな、 以前にやっていた人を含めればいっぱいおるのですが、そこで私が一番、私も女性議員として農業委 員会に出席させていただきまして、やはり女性の声というのは必要だなというふうに痛感しましたの で、この女性枠というのを30%もと国が考えているのであれば、もうちょっと具体的な女性委員の 方法をこれからは示していかなければならないと思うのですが、30%ですで終わってしまってはな かなか、それもこの平成29年の1月だから来月ですよね、来月から公募の啓発をするとなっていま すよね、ホームページ等でこの農業委員が選挙制になりましたということを、啓発のあれが来月に迫 っているので、今さてさてなんて言ったのでは、ちょっと遅いような気もします。   そして、その農業委員の公募も2月から実施するとなっていますので、ちょっと私、聞き逃した かもしれませんけれども、インターネット等により公募しますとありましたが、もうちょっと具体的 なものは何かないでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(小川寛一君) 公募の周知という点だと思いますけれども、まず最初にうち のほうで考えましたのは、やはり定数条例をきちんと決めた中で活動を起こさなければいけないとい うことでございます。その中で、インターネットあるいは先ほどの農業委員会だよりにつきましては、 細かな点は踏み込んでおりませんけれども、それらを含めて、あるいはまた市報、お知らせ版等々も 含めまして、今後検討してまいりたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) もう1月になれば啓発の広報が流れるので、もうちょっと手順よく進めて いただければいいかなと思います。   それから、3番目の提案の中に、農地利用最適化推進委員という新しい項目が示されましたけれ ども、これを選出する方法はどのようになっているのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会事務局長。 〇農業委員会事務局長(小川寛一君) 推進委員の選出についてのお尋ねでございますが、先ほど農 業委員のほうは地区設定ができないということで、市全域で一本のエリアでございます。   次に、推進委員のほうなのですけれども、こちらのほうは地区を設定した中で同じように公募を 行うという手続となっております。   以上です。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 私もちょっとこれを心配したのですが、やはり広く偏ってはいけませんの で、地区割という方法はすごくいい方法だと思います。   それでは、副市長さんにお伺いします。大きく変わるこの農業委員会、それよりももっと大きく 変わるのが平成30年度の生産調整だと思います。そして、今農協改革も迫られております。これら のことを踏まえて、これからの村上市についての考えをお伺いします。 〇副議長(大滝国吉君) 副市長。 〇副市長(忠  聡君) 農業委員会制度の改正のみならず、今議員さんがおっしゃられましたよう に、国全体がこの農業が将来に向かってどうあればいいかということが具体的に議論されているとい う、今状況かと思います。ご案内のように、少子高齢化に伴い、そしてまた地域社会全体、国全体が 人口減少に向かっているというふうなことでございますので、主食である米のみならず、農産物、そ して水産物、食糧全体の需要が減っていくという、この傾向は今後しばらく続くのだろうというふう に思います。   そういった背景もあって、今回農業が、地域がどう将来に向かってあればいいかということの議 論の中で、この農業、農政の改革が進んでいるものというふうに理解をしております。村上市は、多 様な土地条件、そして環境条件があるわけでございますので、きめ細かな地域に合った対応できる政 策というのが私は必要なのではないかなというふうに思います。そういったことを考慮しながら、農 業委員会を含めて農業団体、それから農業者、農業経営者もあわせて総力を挙げてこの村上市の農業 がどうあればいいかということを今こそ議論し、具体的に進めていく時だろうというふうに思います。 その観点は、やはり消費者視点、これは地域内外問わず、あるいは国内外を問わず、何が求められて いるのかということを意識した販売視点というのが大事になってくるのだろうというふうに思います。 市長が常々申し上げております高いポテンシャルを持つこの村上地で生産される、あるいは製造され る農産物、農産加工品は、多くの理解を得られると思いますし、それをさらに進めていくことが、こ の村上市の農業にとって一番大事なことなのではないかなというふうに思っております。   そういった意味では、議員の皆様方初め、多くの市民の皆様方からもご理解をいただきながら一 丸となって、同じ言葉使いますけれども、総力を挙げて進めていくということが農林水産、そしてま た商工観光も含めて進めていくことが大事なのではないかなというふうに思っております。   以上です。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) これからは、ぜひ副市長が中心となって、この農業委員会の政策は1月か ら始まるわけですので、いつか、いつかではもう遅い時期ですので、ぜひ今のとおりに皆さんをまと めていっていただければ幸いだと思います。   そして今、大きく問題になっているのがTPPでございます。石山会長は、新潟県の会長もして いらっしゃいますので、ぜひTPPについて一言だけお願いしたいと思いますが、お聞きしたいと思 います。 〇副議長(大滝国吉君) 農業委員会会長。 〇農業委員会会長(石山 章君) TPPについてのお尋ねでありますが、TPPについては、国民 に十分な理解をまだいただいていないと思います。特に国会決議された重要5品目は、私は守られて いないというふうに思っております。そんな中、皆様方ご承知のとおり、アメリカ次期大統領のトラ ンプ氏が、アメリカがTPPからの離脱表明の報道がありました。日本の国会が、今まさに参議院特 別委員会でTPPについて審議なされているところでありますが、TPPに日本が承認したとしても、 私は先行きは不透明だと思っております。仮に日本の国内で批准しても、発行に至らなかった場合、 日米2国間の自由貿易協定、いわゆるFTA協議がアメリカから突きつけられ、TPPより日本農業 にはさらに不利な要求がなされるおそれがありです。また、今後貿易、アジアエリア、オセアニアを 含めたエリア、経済連携、いろんな枠組みがあるわけでありますが、これらのグローバルの中での日 本の貿易等については今後も注視してまいりたい、そんなふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 最後に、市長にお伺いします。   今お話ししたのを全部含めて、私の考えを申し上げますが、今までは中山間地の手当があって、 荒廃した農地は守られてきたような気がします。私も農業委員として作付しているところをパトロー ルするのですが、山のほう、山間地の田んぼはほとんど作付ができない状態になって、せっかく基盤 整備した田んぼも草だらけになっております。それが今〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕 生産調整が行われることによって、またさっきも言いましたけれども、副市長さんもおっしゃいまし た、売り先がしっかりした農業を目指さねばないということをおっしゃいましたが、そうなってくる と私が危惧するのは、あの荒れた土地を見た者として、どこの集落の山地も全部荒れていました。昔 は全部基盤整備して、水も引かれてある土地が全部荒れているのです。それを私は一番心配します。 そして、私も大規模農家は生きられるかもしれないけれども、中規模、小規模農家はどこに生きがい を見つけて、自分で売る先もわからないものをどうして生き残っていくのかなということを一番私は 心配しております。   これから村上市の第一産業である農業を考えるときに、市長の考えをお伺いしていきたいと思い ます。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 石山会長を初め、農業委員会の皆様方には、本当に村上市のこの農地を含め た農林水産業をしっかりと支えをいただいていること、本当にありがたいなというふうに思っている わけでありまして、これまで我が国を取り巻く環境としての大きな制度の変更、また環太平洋エリア としては、この経済連携協定の部分につきましていろいろな議論がされてきている中で、これまでも 村上市としてはTPPには反対を表明をしながら、ただその対応については国益にかかわることなの で、それの推移を見きわめたいというお話をさせていただいたところであります。ただいま農業委員 会の会長のほうから、農業委員会のスタンスとしての考え方がお示しをされたわけでありますけれど も、まさにそこのところが非常に悩ましい部分であります。先ほど副市長が申し上げましたとおり、 消費者の視点、要するに我々は生産者としてつくりますけれども、それを消費していただく方、そこ とのきちんとしたコーディネートができていれば、産業として成り立つわけでありますので、そこを 我が国は人口が減少していく過程にあるわけでありますけれども、世界規模で見ますと人口は増加し ているという形になっています。そこに販路を見出すことも一つの手法だろうというふうに思ってお りますので、先ほど副市長のほうから国内外を問わずということにつながっていったわけであります。   いずれにしましても、この生産者が生産することによって、それが収益、所得につながっていっ て、生活の基盤にしっかりとつながり込むということが大切なのだろうというふうに思っております。 ですから、これまではそこのところを支えるために中山間地の、なかなか耕作困難なところについて も手厚く支援が行われていたわけでありますけれども、これからは我々がしっかりとそのことに向き 合いながら、それを実は所得が伸びる形にしていかなければならない。そのためには大規模農家の営 農もそうでありますけれども、例えば家族営農している方々が役割を同じことをやれば、それは不可 能でありますので、どんどん、どんどん耕作放棄地につながっていくわけでありますけれども、その 役割分担をしながら担う場所を変えて、そこでしっかりと収益が上がる、所得が上がる、そんな仕組 みがあってもいいのではないかなということを常々考えています。   村上市が持つ農林水産物のポテンシャルは、非常に高いわけであります。ことしもお米につきま しては作柄が非常によかったということであります。それを持っていけば非常に喜ばれます。これが 普通の流通の市場経済の形なのだろうと思います。ですから、そこをどんどん、どんどん伸ばしてい く仕組み、生産する側としては、しっかりと生産が維持継続できる仕組み、これをつくり上げていく ことが大切だなというふうに常々思っておりますので、副市長は私以上にその部分については専門で あるわけでありますので、さっき議員がご発言されましたとおり、副市長を中心とした形でいろんな 取り組みを提案をし、それを実現に結びつけて、それを検証しながら、ここに暮らす農林水産業に従 事する皆さんがしっかりとそれを所得につなげることができる、そういう足腰の強い産業としてこれ からしっかりとつくり上げていきたいというふうに私も思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 村上市にはおいしい米、日本一のコシヒカリ、そして村上牛があります。 そして、土地柄も含めてすばらしい野菜もあります〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕ぜひ副 市長さんについては、村上市のトップセールスをお願いしたいと思いますが、意気込みをひとつお聞 きしたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 副市長。 〇副市長(忠  聡君) 大変ありがたい言葉をいただきまして、ありがとうございます。   中山間地に対しましては、私山北地区の山北産業振興公社に就任以来何回となく足を運んで、そ こを一つのモデルケースにして、やっぱり中山間地でもしっかり経営ができるのだ、農業経営ができ るのだということを必ず実現させてみたいというふうに思います。経営計画の策定にもう既に着手し ておりますので、ぜひごらんいただきたいと思います。よろしくお願いします。 〇副議長(大滝国吉君) 鈴木いせ子さん。 〇9番(鈴木いせ子君) 私もこの農業問題については、たびたびにまた私はその経過をしっかりと チェックして質問していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。   これで私の一般質問を終わります。(拍手) 〇副議長(大滝国吉君) これで鈴木いせ子さんの一般質問を終わります。   午前11時まで休憩いたします。           午前10時47分  休 憩                                                        午前11時00分  開 議 〇副議長(大滝国吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(大滝国吉君) 次に、17番、木村貞雄君の一般質問を許します。   17番、木村貞雄君。(拍手)           〔17番 木村貞雄君登壇〕 〇17番(木村貞雄君) おはようございます。新政村上の木村貞雄でございます。議長のお許しが 出ましたので、私の質問をさせていただきます。   質問事項は4項目であります。1項目め、保育園の統合と小・中学校の統合について。@、本市 の人口減少に伴い、出生数が大きく減少しております。市では、統合に向けた村上市保育園等施設整 備計画審議会を立ち上げ進めておりますが、進捗状況をお聞かせください。   A、小・中学校の統合については、望ましい教育環境の早期実現のため、平成31年を目途に説 明会等を行っておりますが、計画どおりに進んでいるのか伺います。   B、朝日地区では、保育園と小学校の統合で福祉課と学校教育課の所管になります。保育園が早 く統合する関係で、保育園で友達ができたのに、小学校へ入学すると同時に別れなければならない状 況になります。朝日地区では、小学校の統合に合わせ保育園の統合を同じ年度か、1年後にするとい う方策ができなかったのか伺います。   C、小学校で、1年間で2学年の内容を半分ずつ学習する「AB年度方式」を取り入れた複式学 級の場合には、2つの学年に同じ学習内容を2年間交互に指導を行う形態をとります。この場合、発 達段階に即したタイムリーな時期に学ぶことができない場合が出てきて、結果として学習内容の習得 状況に通常の場合との差が出やすいと言われています。また、発達段階により一段階上の学級や活動 を行うことも多いことから、子供に過大な負担をかけているとも言われています。複式学級ではこの ような欠点がありますが、もう一つ心配されるのは、平成31年度に統合した場合に、まだ学習して いない部分が出てくると思いますが、どのように指導していく予定なのか伺います。   2項目め、高齢者の運転マナーと交通安全対策について。最近高齢者の運転による、特に間違っ た操作で建物に突入したり、歩行者の列にスピードを落とさず突っ込むという悲惨な事故が相次いで います。国のほうでも対策を講じてくるとは思いますが、本市としても人ごとでは済まされないと考 えます。高齢者が運転免許証を返納する時期の問題や、それに対する公共交通の整備や施設利用の優 遇等も考えさせられます。今後の高齢者の運転に対する安全対策として、市ではどのように考えてい るのかお聞かせください。   3項目め、高速バスの廃止に伴う対策について。@、市では高速バスの廃止に伴い、4月より新 潟大学医歯学総合病院等への通院のためにデマンドタクシー的なものを計画しておりますが、その内 容についてお聞かせください。   A、今後ほかの市と連携し、一般の方も利用できるような高速バスの運行ができないものでしょ うか。   4項目め、瀬波温泉トンネル先線について。来年度より駅西側に厚生連村上総合病院の建設が本 格化される関係上、トンネルから瀬波小学校へ向けた国道345号、通称瀬波温泉トンネル先線の開 通は病院へ通院するための重要な道路であると考えます。開通の見通しはどのようになっているのか お聞かせください。   以上であります。一旦降壇し、答弁の後、再質問させていただきます。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、木村議員の4項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、保育園の統合と小・中学校の統合についての1点目、市では統合に向けた村上 市保育園等施設整備計画審議会を立ち上げているが、進捗状況はとのお尋ねについてでございますが、 村上市保育園等施設整備計画審議会は市からの諮問を受けて、平成28年1月から5回開催し、その 施設整備等についてパブリックコメントを実施しながら検討を行い、本年10月に第2次村上市保育 園等施設整備計画(案)を策定し、市に答申をしていただいたところであります。これを受けて、子 育て環境のさらなる充実や、保育ニーズの実現に向けた取り組み、子供の最善の利益を考慮した保育 を実現するため、第2次村上市保育園等施設整備計画を本年11月に策定したところであります。こ の計画は、平成29年度から平成33年度までの5カ年計画であり、今後これにより保育園等の施設 整備を進めてまいりたいと考えております。   次に2点目、小・中学校の統合は計画どおりに進んでいるのかにつきましては、教育長に答弁を いたさせます。   次に3点目、朝日地区では小学校の統合に合わせ、保育園の統合を同じ年度か1年後にする方策 ができなかったのかとのお尋ねについてでございますが、平成25年7月に策定をいたしました村上 市保育園等施設整備計画では、朝日地区の保育園につきましては、定員を大きく下回っている保育園 から段階的に統廃合を行いながら施設整備を行っていくことといたしておりました。しかし、現状に おいて混合保育を行わざるを得ない状況になっているなど、発達段階に合わせた保育環境を整備する ために、早急な統合が迫られている三面保育園、塩野町保育園につきまして、平成29年度にそれぞ れ統合することとして進めてきたものであります。   小学校の統合につきましては、当時「村上市立小・中学校望ましい教育環境整備計画検討委員会」 で検討されていたところであり、朝日地区における最良の保育環境の整備を目指すため、小学校の統 合とは切り離して進めさせていただいたものであります。   次に4点目、複式学級の弊害と統合へ対応した指導については、教育長に答弁をいたさせます。   次に2項目め、高齢者の運転マナーと交通安全対策について。今後の高齢者の運転に対する安全 対策として、市ではどのように考えているのかとのお尋ねについてでございますが、交通事故の負傷 者数及び死者数は年々減少傾向にあります。しかしながら、年間の交通事故発生件数に占める65歳 以上の高齢者が関係する事故の割合は、50%前後と高くなっております。さらに、最近の報道でも 大きく取り上げられておりますが、全国的に高齢者が加害者になるケースがふえております。本市に おける近年の交通事故では、高齢者の加害事故の割合は30%前後となっております。これらを踏ま え、村上警察署や交通安全協会等の関係団体と連携し、高齢者宅を訪問して、交通事故防止の啓発や 夜間の反射材活用の呼びかけ、シルバードライビングスクールを開催しての運転適性検査や実技講習、 出前講座による交通安全講話などを行ってきているところであります。   高齢者の交通事故防止には、高齢者本人だけではなく、家族など周囲の方々の理解や協力も重要 でありますことから、今後は周囲の方への啓発も進めてまいりたいと考えております。   次に3項目め、高速バスの廃止に伴う対策についての1点目、4月より新潟大学医歯学総合病院 等への通院のために計画しているデマンドタクシーの内容はとのお尋ねについてでございますが、来 年4月から通院に特化し、事前予約があった場合のみ運行するデマンド型のりあいタクシーにより、 代替運行を開始する予定といたしております。11月25日に開催をいたしました村上市地域公共交通 活性化協議会において、運行に関する許認可を得るための承認をいただき、現在申請業務を進めてお ります。   次に2点目、今後他市と連携し、一般の方も利用できる高速バスの運行ができないかとのお尋ね についてでございますが、本年7月から県が主催する県内高速バスのあり方検討会において、関係自 治体や事業者を交え協議をいたしているところであり、その中で沿線自治体の協力の必要性も議論さ れておりますので、検討会の結果を踏まえ、対応してまいりたいと考えております。   次に4項目め、瀬波温泉トンネル先線について。開通の見通しはどのようになっているのかとの お尋ねについてでございますが、この道路は昭和58年度から新潟県が国道345号の岩船地区から瀬 波地区を連絡するバイパスとして整備に着手し、瀬波小学校方面からの街路事業は、平成10年に完 了しており、岩船方面からの整備が平成15年7月に瀬波温泉トンネルまで開通をいたしております。 これまでの間、県に対しまして未着手区間の事業化に向けた要望を行い、整備の必要性につきまして ご理解をいただいているところでありますが、社会情勢の変化や整備の優先度などから、現時点での 事業着手は難しいと伺っております。   しかし、残された区間の道路整備に対する市民及び関係者のご要望は強く感じているところであ り、本市といたしましては、これまでの経緯や土地利用の方針などから、県の協力をいただきながら 進めていかなければならないと考えております。   瀬波温泉トンネル先線の整備を行うことは、村上駅西地区や村上総合病院移転候補地などへのア クセス、また山北方面からの海岸沿線地区や瀬波地区からのアクセスの向上と、村上駅西地区内の移 動の円滑化が図られるほか、村上駅周辺のまちづくりにおきましても重要な路線であると考えており ますので、これまで行ってまいりました通常の要望に加え、本年8月には岩船郡村上市土木振興会か らも強く関係機関への要望を行っております。また、整備手法等につきましても、現在県と連携を図 りながら研究や検討を行っておりますが、開通の見通しにつきましては、現段階ではめどが立ってい ない状況であります。   以上であります。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) それでは、木村議員の1項目め、保育園の統合と小・中学校の統合につい ての2点目、小・中学校の統合は計画どおりに進んでいるのかとのお尋ねでございますが、市立小・ 中学校の統合につきましては、市立小・中学校望ましい教育環境整備計画方針に沿って、小学校13 校を6校に、中学校2校を1校への統合を進める計画であります。本年4月に各対象校PTAと地区 区長会で説明を行い、その後各対象校で関係者の参加をお願いして検討会を行っております。その中 で、統合相手校との合同の検討会を開催を了承いただいた後、合同検討会をそれぞれで1回から3回 開催しております。統合形態の検討といたしましては、どちらの学校は存続した形で行うのか、また どちらの学校も一旦閉校した後、新たな学校としてスタートするのか、あわせてどちらの学校の校舎 を使用するのかも合意形成が図られた後、統合推進委員会を設置して正式な形での協議・検討を行う 計画であります。現在統合形態と使用校舎の合意形成が図られたところは、7校計画されているうち 6校であります。   次に4点目、複式学級の弊害と統合へ対応した指導についてのお尋ねでございますが、複式学級 編成は、小学校では隣り合う学年の合計児童数が16人以下の場合に行われます。なお、1年生を含 む場合は8人以下となります。中学校では、8人以下の場合は複式学級となります。現在複式学級の ある学校は、上海府小学校が全学年、三面小学校が3年生から6年生まで、塩野町小学校が1、2年 生、さんぽく北小学校が3、4年生であります。ほとんどの学校で、国語、算数につきましては、各 学年に分けて授業を直接行っており、担任の教員と教頭、市非常勤講師が授業を行い、社会、理科等 はAB年度方式で、2年間を1サイクルとして、2学年の内容を交互に学習しております。また、音 楽や体育等では、少しでも大人数で授業を行い、楽しく学べるよう配慮しております。   木村議員が心配されておりますような複式学級の弊害につきましては、あってはならないことで ありますので、各学校が一体となって学校運営に当たっておりますので、児童が不利益をこうむるこ とはないものと考えております。   また、統合までのスムーズな接続ということでありますが、統合1年前には複式学級設置校に県 から加配教員が1名配置されますし、市の非常勤講師の配置も行って、複式解消に取り組むことにな りますので、統合後は通常の授業が受けられるものと考えております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 順次再質問させていただきます。   保育園の関係で、市長もお話しされたと思いますけれども、3歳未満児の保育ニーズの増加が求 められております。施設整備を計画的に行うことと、保育士の適正配置も考えられますが、昨日も市 長のほうから言われたのですけれども、この統合に関してもこれらのことを、要するに臨時保育士の 増員、また賃金の問題もありますけれども、そういった改善も図ることが考えられると思いますけれ ども、その辺もこの統合に関して解決していってもらいたいと思いますが、いかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然まず、第一義的に子供たちの健全な育成、保育ということを考えていか なければならないと思っております。この保育というのは非常に大切で、今は既に「保育」という言 葉であらわし切れないぐらいに、教育の一環としてやっているわけであります。一番大切な部分を担 う保育行政でありますので、しっかりとやる、そのために統合を進めるという基本的な考え方で行き ます。当然そこに携わる職員、臨時職員、これらの能力も含めてです、非常にある程度のレベルで対 応していかなければならないと思っておりますので、より優秀な人材を確保できるような、そういう 仕組みも合わせてこの統廃合計画と同時に進んでいるというふうに私は理解をしておりますので、そ のつもりでこれからも進めたいと思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 福祉課長にお伺いしますけれども、時間も少なくなってきたので端的にお 願いしたいと思いますけれども、朝日地区の場合、小学校の統合よりも保育園のほうが急いでいるよ うに思うのですけれども、その統合の目的といいますか、先ほども充足率のことを言ったのですけれ ども、それよりも、神林地区では前に一番早く老朽化の関係で保育園のほうは進めたのですけれども、 この三面小学校も何か新しいような感じしますし、塩野町は私入ったことないので、その建築経過年 数は何年なのですか、大体。 〇副議長(大滝国吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 三面保育園につきましては、平成28年4月1日現在で14年です。そ れから、塩野町については32年というようなことで経過しております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) そうすると、そんなには老朽化していないということなのですね。 〇副議長(大滝国吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 三面保育園につきましては14年というようなことで、まだ確かにそん なに経過をしていないというふうに考えられます。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 私の言いたいのは、要するに神林、保育園の場合も早くて、本来であれば やっぱり小学校とか、そういった将来の統合に合わせた、要するに縦割り行政で福祉課と教育委員会 とが連携していないように思うのですけれども、私の考え方としては、とにかく前から言ってきたの ですけれども、教育委員会がやはり3歳児から、保育からかかわってくると、その子供たちの発達段 階に合わせたいろいろな角度の指導ができて、将来もいい人材を育てるように思うのです。そういう 関係から、本来であればそういうふうにやっているところもあるのですけれども、そういった連携が かみ合わないで、市長の先ほどの答弁の中に、福祉課は福祉課の、保育園は保育園の計画であるのだ という答弁でしたけれども、そういった連携があると、子供たちもスムーズにいくのかなと思うので すけれども、その辺はいかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほど審議会に委ねた部分が、小学校の望ましい姿の部分と保育園の今後の 施設整備のあり方ということでありましたので、そのタイミングのときに、朝日地区における保育環 境の最善の状況を速やかに確保したいというふうに思ったということで、そういうふうにタイムラグ が、時間的なずれが生じるということでお話をさせていただきました。議員おっしゃることよくわか るのでありますけれども、それぞれ合併前に保育環境を整備した、それを合併後にその人口動態の変 化によって、市域全体で見たときの保育環境どうあるべきかということを捉えて進めているわけであ りますので、当然ながらそれがちゃんときちんとつながるのは、それはベストだというふうに思いま すけれども、今ここでその手を入れなければ、さらにその状況が悪化するというふうに思ったわけで ありますので、こういうふうな時間的なずれが若干生じながらも、一刻も早く、今いる子供たちのそ の教育環境、保育環境を整備していくことを最優先に考えた結果のあらわれであります。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 教育長にお伺いしますけれども、山北の関係になろうかと思いますけれど も、今統合する校舎が決まっていないというような話を伺ったわけですけれども、その検討委員会と か説明会に、将来の学童保育まで質問する方がいたということなのですけれども、ここで問題にする のが、要するに教育委員会と福祉課の関係で、教育委員会、教育長と学校教育課長が行くと思うので すけれども、そうすると答弁するのができないわけです、福祉課の関係のこと聞かれても。だから、 そういった関係がうまくいってないで、やはり統合の問題についても保育園、小学校とか、学童保育 とか、そういった連携のとった進め方で、どこから聞かれても答弁ができるようになると思うのです けれども、その辺については教育長はどんなふうに考えていますか。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 確かに議員おっしゃるように、学校統合と連動させて保育園の統合、それ から学童保育の統合、これはどうあればいいのかという質問が出たりはします。その都度適切に答え られない場合もあるので、福祉課、それから支所等と連携しながら、どのような進捗状況なのか、計 画なのか確認しながら、また次の会で答えていることもあるというような状況で、決して連携してい ない、縦割りだというわけではないと考えております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) もう一つ、AB年度方式を取り入れている複式学級ありますよね。そこで、 6年生で卒業した場合はそんなに支障ないかなと思うのですけれども、途中の3、4年生とか5年生 とか、そういった中で、平成31年に例えば統合すると、スムーズにきっちり2学年の勉強をうまく かみ合って習っていけばいいけれども、もしその辺でまだ習得していない部分があるとか、そういう ことはないですか。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 未履修というのは絶対あってはならないことですので、その統合の前の年 に完全に、例えば3、4年生の複式をやっているところでしたら、その3年生、4年生の学習をきち んとそれぞれの学年が終えたという形で、次の学校で単式の授業が行えるように、絶対支障のないよ うにしてまいります。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) それでは、次の項目に移らせていただきます。   高齢者の運転の関係なのですけれども、ここで私は、年がいって運転の能力でしょうね、その辺 が薄れてくるわけですけれども、それでこういったいろいろな事故があるのですが、そこで免許証の 返納とか、そういった関係が出てくるわけですけれども、都会とか新潟市あたり行きますと、いろん な交通の機関があるので支障はないと思うのですけれども、やはりこういった地方においては、買い 物とかいろいろな問題が出てくるわけなのです。   それで、先般11月26日の土曜日に、私どもさんぽく会館に行ってきたのですけれども、これ は高齢者の特別な問題ではないのですけれども、若い人が進めている子供たちのための20年後を考 える会ということで、ドリーム100プロジェクトという会なのですけれども、その会が若い人が熱 心にやっているのですけれども、要するにそこに講師として都岐沙羅パートナーズセンターの事務局 長が話をしておりました。夢を100個つなげようということで、100のプロジェクトをつくるわけ なのです。そこでグループごとに話し合われて、何でもいいから100のプロジェクトをつくって、 そしてそれを次の段階で、実際これはやらなければならないというようなものを探して、重要なもの を見つけていって将来のためにやるという、次の段階になるとそういうやり方するのですけれども、 ここへ私どもの会派で傍聴に行って、その後また委員の皆さんと懇談してまいりました。この会非常 に若い人が熱心でありましてびっくりしたのですけれども、会場に若い奥さん方も来ておりまして、 自分たち子供いるものですから、小さい子供、そこの会場に託児所を設けて子供を預けて、その会合 に参加しているという、物すごい感心させられました。   その中で、いろいろな話聞いていますと、山北地区ではアンケートをとったように思われて、そ のアンケートの内容も説明して、聞いてきましたけれども、その中でやはり山北地区の一番困ってい るのは、トップとして買い物のこと、そして公共交通であります。例えば村上総合病院まで来るのに、 タクシー代が2万6,000円かかるそうです。徳洲会の車も利用しているそうですけれども、そこで 運転免許証を例えば返納したいけれども、買い物ができないと、そういうことになるわけですけれど も、私どもも合併して10年、合併の検証もしなければならないのですけれども、そういった公共交 通の整備だけに限らず、いろんな知恵を絞って買い物に困らないように、そして高齢者が無理をしな いような時期に免許証を返納して、安全なまちづくりに進めていきたいと思いますけれども、市長は いかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然そういう考え方で、今フル動員をさせながら対応を検討しております。 具体的に地域公共交通の協議会の中でご議論をいただきながら、一部モデル的にです、許認可の関係 ありますので次年度からになろうかと思いますけれども、山北地区で公共交通のあり方について実証 検の交通をスタートさせます。   それと、いろいろ私も聞いておる中で、やはりこれまでも山北エリアにおいて、こういうものが 必要だよという現場の声を反映させる形で公共交通を配備をしたところ、利用客がゼロだったという、 要するにニーズと聞き取りと公共交通のあり方とのミスマッチが生じている部分もあります。という ことは、本当にそれが必要なものであったというものなのか、もしくはその公共交通のあり方がもう 少し工夫が必要だったのか、いろいろなこれ検証必要だと思いますので、そのことについて私も地域 に出向くたびに言っています。そういう形で、公共交通路線を整備するけれども、本当に使うのです ねという形です。それは、やっぱり使う側も提供する側も、お互いにやはりその使うというところの、 例えばこの路線、ここの時間しかないのだけれども、そこに自分の生活に合わせようとかです、そう いうこともお互いに考えながらやらなければ、これは未来にわたって持続する仕組みにはなっていか ないのだろうなと思いますので、そんなところもあわせ検証したいというふうに思っております。   買い物、通勤、通学、これらはやはり村上市の場合は遠距離になるケースが余計ありますので、 そこのところをどう補完していくのかというのが非常に悩ましい部分だというふうに私も思っており ます。大型店のスーパーのところにどんと公共交通で届けてしまえばそれでいいのかもしれませんけ れども、そうすると、そのエリアにあるそれぞれのお店屋さんの営業活動を妨げる結果にもなる、い ろんなことを加味しながら、これから村上市の公共交通を考えていくということが大切だなというふ うに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) これは、私今申したのですけれども、山北地区に限らず、やはり神林地区 においてもそういう声がありますので、本当にこの村上市というのは地理的に飛び飛びになったりし て離れておって、先ほども副市長のほうからも農業の関係の面でも話しされたように、やはりそうい う難しさがあるわけですけれども、それを何とか知恵を絞ってやってもらいたいと思いますが。   それでもう一つ、施設利用の優遇策と私言ったのですけれども、その高齢者の免許証を返還した 場合に、そういったことを考えられないかというような、昨日も川崎議員からもそういった高齢者の 運動に対しての無料策もありました。私からもその運転免許証の関係で、優遇策か何かポイント制で もあったらと思いますけれども、昨日も市長のほうからもポイントの貯金というような話もありまし た。また、どこだったかテレビで私見たのだけれども、それは健康の体操ですけれども、筋肉をつけ る、それを貯筋していくというポイントのやり方があったそうであります。この前、私も総合スポー ツクラブの希楽々さんのほうに、理事長と話ししたことあるのですけれども、私どもも高齢者になっ てくると、特に男性の場合尿がすぐ、トイレに行きたいというような年代になってくると、そういっ た何か運動もあるそうですけれどもと言ったら、いろいろな体操をしているので、ぜひ来てください というような話もあったのですけれども、そういったいろいろな高齢者に対しての健康に関するよう な、そういった運動とかにも行く場合に、そういった福祉バスとか、そういうような利用するような ものはいかがでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 昨日の川崎議員にお答えした部分につきましては、健康寿命を増進するため の健康を、そういう形で展開することはいいのではなかろうかというようなお話の中での流れだった と思っておりますけれども、このライセンス、運転免許証を返納したときに、それを促進させるため にそういうサービスを提供するという、これはありなのだろうと思います。今現在もたしかやってい るのではないかなと、一部サービスを提供しているという、そういうサービスも一部あるのですけれ ども、それはそれでいいのです。それを促して促進したときに、では我々の足をどう確保してくれる のだという話になるわけですから、そこもきちんと提供した上で、そういう形で促進をして、交通事 故全体の数を下げていく、高齢者の交通事故を下げていくということはあり得るのだろうと思います けれども、ですからそこが一番悩ましいというふうに私も思っておりまして、これからいろいろ先ほ ど申し上げましたとおり総合的にというか、総動員をして、いろんな知恵、また制度、仕組みを総動 員をして、それに向き合っていきたいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) この件については、また後で板垣議員のほうからあるので、この辺にして おきます。   次の項目に移ります。高速バスの廃止に伴う対策のことですけれども、新たにこれから通院の関 係でやる事業ですけれども、これは前に11月だったか、新聞のほうに掲載されたのですけれども、 何便だったか。 〇副議長(大滝国吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(川崎光一君) 行き2便、帰り2便、合計4便の運行を予定しております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 時間は何時ですか。 〇副議長(大滝国吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(川崎光一君) 行きの1便が6時10分、道の駅朝日を出発いたしまして、8時に 新潟中央病院のほう、最終乗降場所のほうに到着いたします。行きの2便が10時50分に道の駅朝 日を出発しまして〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕12時40分に新潟中央病院のほうに到 着いたします。   帰りでございますが、行きの1便がそのまま帰りますので、8時20分に新潟中央病院を出まし て、10時10分に道の駅朝日に到着します。帰りの2便が13時ちょうどに新潟中央病院を出発しま して、14時50分に道の駅朝日に到着する予定となっております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 私も高速バスは乗ったことないのですけれども、前の高速バスの時間とは どのぐらいずれていますか。 〇副議長(大滝国吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(川崎光一君) 廃止になりました高速バスの朝の出発時刻が8時でございました。 午後の便が14時20分ということで、多少見直しをかけております。できるだけ市民の方が利用し やすいであろう時間帯に修正をかけております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) 私今聞いた時間のことについては、いろいろなアンケートみたいな何か情 報を取り入れて時間をつくったのですか。 〇副議長(大滝国吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(川崎光一君) 7月から8月にかけまして、1カ月間利用者アンケートを行いまし て、その結果で一番利用が多かった通院、そういった方の利便性というものを中心に時間設定をして おります。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) もう一点の一般の方が利用できるような、市長の答弁あったのですけれど も、私どもの会派でも前に交通公社のいろいろな運行会社との話の中で、要するに新潟交通の取得権 というのがあって、停留所をつくるのに大変だという、そういう話を受けたのですけれども、この廃 止のときの話から、隣の例えば胎内市とか新発田市とかあるのですけれども、その辺とは連携とれな いのでしょうか、市長にお伺いします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私今回議員のご質問にお答えしたときに、一般利用の部分についての発言は していないと思うのでありますけれども、あくまでも今回通院に特化した形でののりあいタクシーと いうふうな形での制度設計を行っております。   先ほど申し上げましたとおり、この7月に高速バスのあり方検討会、これは沿線の自治体の副市 長級で構成をしている検討会立ち上がっていますので、その中でしっかりと議論をしていきます。こ こに至るアプローチとしては、昨年の暮れからです、いろんな形で県当局に私が中心になりまして、 阿賀北の首長さん方、最終的には県の市長会、県の町村会という形で県のほうにその提案をさせてい ただきながら、県全体での高速交通網、これを都市間交通として位置づけて、生活の足の確保につな げていってくれないかというところでの議論として、今検討が始まっているわけでありますので、そ このところに沿線市町村を中心とした新潟県全市町村が今後かかわっていくという、そういうスキー ムでの検討作業が進められる、その中で議論が当然されていくというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) それでは次、4項目めの瀬波温泉トンネル先線についてですけれども、こ の件については何年前ですか、ちょっと忘れたのですけれども、県のほうからもだめだと言われたの ですけれども、その後村上駅周辺まちづくりというのが出てきて、私もこの機会を逃すと、やはり村 上市でまちづくりを進めていって、そして県との交渉をして、この機会を逃がすと〔質問終了時間5 分前の予告ブザーあり〕このトンネル先線というのはいつになっても開通できないと思うのですけれ ども、その辺まず端的なのですけれども、市長にお伺いします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) このタイミングであるのかどうかというのは、私はちょっとそこがどういう 意図でご発言されているのかわかりませんが、以前にもお答えをしたとおり、あの法線の形を見たと き、あの線形を見たときに、当然つながってしかるべき、そのつながることによってもたらす効果は、 当然どなたでも理解できる部分なので、やっぱりつなぎましょうという話であります。ただ、議員今 ご指摘のとおり県当局に、県の土木部にお話を申し上げましたときに、非常にハードルは高かったで す。以前の経緯があって、県のほうとしては非常に高いハードルを課したわけでありますけれども、 そこは何とかお願いをしながら、その実情をお話しした結果、この村上地域振興局の担当部の大いな る力もいただきながら、本庁でもしっかりとそのことについては耳を傾けるということで、きちんと 今は連携をした形で協議が進んでいるということであります。あとは着手するタイミング、またその 手法、ここのところの協議をしっかり進めていきたいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) この道路は重要な道路でありまして、今進めております村上総合病院の関 係で、幹線道路の計画、南側といいますか、西側といいますか、南線道路ぐらいの道路をつけるとい うような計画で進めておられますけれども、北側のほうのこの道路については、山北地区からも通院 に来る車が相当あると思います。やはり今の村上市のまちづくりの中で要望し、そして年数何年かか るかわかりませんけれども、やはり道路をスムーズに開通してほしいのですけれども、一言市長にお 願いします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然村上総合病院の開院のスケジュールが決まっておりますので、そのとき に相当このエリア、村上駅の西地区のまちづくりについては進捗をするのだろうなというふうに思っ ておりますし、進捗をさせなければならない。やはり拠点化を図ることによって、そこ周辺のところ がしっかりとつくり込まれていく、こうでなければ利用のニーズにもしっかり応えられません。その 結果、西側に今言うトンネル先線がつながっていくというのは、当然の既決だろうというふうに思っ ておりますので、おおむね平成32年の開院のときにどのような形のまちづくりになっているのか、 道路網の整備になっているのかもイメージをしながら進めたいと考えております。 〇副議長(大滝国吉君) 木村貞雄君。 〇17番(木村貞雄君) どうかよろしくお願いします。   これで私の質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手) 〇副議長(大滝国吉君) これで木村貞雄君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩いたします。           午前11時49分  休 憩                                                        午後 0時59分  開 議 〇副議長(大滝国吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(大滝国吉君) 次に、15番、平山耕君の一般質問を許します。   15番、平山耕君。(拍手)           〔15番 平山 耕君登壇〕 〇15番(平山 耕君) 清流会の平山耕です。よろしくお願いします。   質問項目は2項目ございます。1番目、本市における地方創生戦略について。平成26年に増田 寛也元総務大臣を座長として、有識者で構成する日本創生会議が衝撃的な発表をしました。それによ ると、平成52年には全国の自治体のほぼ半数896市町村が「消滅可能性都市」になるというもので す。それ以来、多くの自治体にとってどうしたら地域を存続できるかは共通の課題になり、それぞれ の市町村でさまざまな取り組みがされています。本市でも地域ごとにそれぞれ特性を生かしたまちづ くりを進めているのはわかりますが、市を挙げての活動には至りません。今後どのような取り組みが 検討されているのかを伺います。   2番目、子供の貧困対策について。内閣府の発表によると、子供の相対的貧困率は、平成24年 のデータで全世帯の16.3%に達し、18歳未満の子供たちのうち約328万人が「貧困」と認定されて いるとのことです。平成29年は、多くの自治体にとって「子供の貧困対策元年」になると言われて います。政府は、平成25年に全会一致で子供の貧困対策の推進に関する法律を整備しました。以降、 国では取り組みの大綱づくりがなされ、都道府県ではそれぞれの推進計画が策定され、そして各自治 体への交付金支給へと着々と実施されてきましたが、本市ではどのような取り組みがなされ、交付金 はどのような形で使われたのかを教えてください。   以上、2項目を質問します。よろしくお願いします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、平山議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、本市における地方創生戦略について、今後どのような取り組みが検討されてい るかとのお尋ねについてでございますが、本市では昨年12月、人口減少問題に対処していくため、 村上市総合戦略及び村上市人口ビジョンを策定いたしました。総合戦略では、企業への支援と産業の 活性化、新たな魅力づくり等による交流人口の拡大、結婚、出産、子育てしやすい環境づくり、地域 の連携による元気づくりと人づくりの4つの政策の方向性のもと、関連する事業を進めているところ であります。人口減少は、日本全国での社会問題でもあり、現実的にすぐに人口を好転させるような 施策や事業は困難でありますが、今後も人口減少に対応した多方面の取り組みを並行して実施してい く必要があると考えております。   次に2項目め、子供貧困対策について、国・県の取り組みを受け、本市でどのような取り組みが なされ、交付金はどのような形で使われたのかとのお尋ねについてでございますが、議員ご指摘の交 付金は地域子供の未来応援交付金で、国の平成27年度補正予算で創設された交付金であります。こ の交付金は、経済的に厳しい状況に置かれたひとり親家庭等の子供に対する学習支援や居場所づくり などの支援の実効性を高めるため、各種施策を組み合わせながら創意工夫を凝らして、地域ネットワ ークの形成を支援することを目的としております。本市では事業を実施しておりませんが、事業内容 といたしましては実態調査・分析、支援ニーズに応える資源量の把握及び支援体制の整備計画策定や、 適切な人材・機関の位置づけを含む具体的な体制整備などであります。今後、他自治体の取り組み状 況を参考に、交付金の活用を含めて研究してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 先般ある会合で、片山善博元総務大臣の講演を聞く機会がありました。地 方消滅問題については、新聞や雑誌等で概念としては頭にあったのですけれども、実際総務大臣とし てその問題に向き合ってきた方から直に言われると、やはり背筋が寒くなるものがありました。その 最大の原因は何かというと、若年女性の地方から都会への流出現象です。つまり若い女性がいない、 または結婚しないという問題です。そこに住めというわけではないのですけれども、当然子供が生ま れないわけですから、平成27年度の統計では、全国ベースの合計特殊出生率が1.46でした。それ でも平成27年度はまだいいほうなので、平成17年は1.26だったことを思うと、少しは向上はして いるのです。我が村上市では、特殊出生率はどのくらいですか。 〇副議長(大滝国吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 平成25年度の出生率は1.61です。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) しかし、この問題は若い女性ばかりに押しつけているわけにはいきません。 やはり若い女性がこの村上市に住んでもらえるような地域をつくっていかなければ、基本的な問題の 解決にはならないわけです。そのことで、作家の山内マリコさんが次のような反論をしています。 「いわく、若い女性は自分の人生を国の人口問題と絡めて考えたりはしない。適齢期ともなれば、誰 しも結婚や妊娠は常に頭にあるけれども、それは少子化対策に貢献するためではないと。自分も含め て若い女性が地元を離れた理由は何かというと、そこに居場所を見つけられなかったからということ に集約される。もし18歳の時点で、このまちから出ていきたくないと思えるような人間関係を築い ていたら人生は違っていたかもしれない。引きとめてくれる存在の有無は大きい。ただ、友達や恋人 なら歓迎だが、親が引きとめるとなると、それは意味が変わってくる。大半の女性は、結婚したいし、 子供も欲しいと思っている。それぞれかなわないことにいつも頭を悩ませている、毎日のように考え ている。いまだに手に入らない、それらについてはどうしようかと常に思いをめぐらしてはいるので す。しかし、男性が仕事以外のことにどれだけの義務感を持ってそのことを考えているのか、結婚や 子供のことをどれだけ我がこととして考えているか、そこが真の問題ではないか。日本創生会議が若 年男性の人口流出を食いとめない限り、自治体消滅の可能性があると警鐘を鳴らさない限り、彼らも ちょっとは女性たちと同じような気持ちを感じるかもしれない」と結んでいます。   女性も当然結婚を多分したいと思うのです。ただ、チャンスがないというだけのことだとは思い ます。そのことで、市でもさまざまなことで結婚問題に取り組んでいると思うのですけれども、何か 結果はありましたか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 議員今お話をいただきました内容、本当にそうなのだなということで聞いて おったわけでありますけれども、いずれにしましても、やはりみずからがここで暮らすことを選択す るという、その選択に至るまでの経緯というのは、いろいろな多分形がそれぞれあるのだろうと思い ます。その中に、今ご披露いただきました結婚観であったり、人生観であったり、いろんなものがあ ると思います。女性の側からの見方、男性の側からの見方、そういうものがトータルにコーディネー トされたときに、私、自分はここで暮らしていこうという判断に至るものなのだろうなというふうに 思っております。そのためにも人口ビジョンを構築をしながら、総合戦略の中でいろんな形、多分今 議員がご指摘をいただいた、人口減少に対応するための施策というのはいろんな分野があるので、そ れを我々は現在一つ一つ、みんなそれに合致するものとして動かしていると思います。   その中で、ひとつ婚活の部分を含めて、具体的に、直接的にそのカップルをコーディネートしよ うという仕組みなのですけれども、今回定住自立圏構想の中で、粟島浦村さんと関川村さんと村上市 とでそれぞれコーディネートをさせていただきまして、民間のお力もかりながら実施したところ、非 常に大きな成果を上げたということで報告をいただいております。さらには、そこが先に進むことで 村上市内で定住につながること、これを目指して今後ともそれをブラッシュアップしていくというこ とで、今考えております。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 10月の下旬に、経済建設常任委員会で北海道の東川町というところに視察 に行ってまいりました。そこは人口が8,000人くらいの小さな町なのですけれども、小さな町で国 道も通っていないし、鉄道もないし、上水道すらない町ではあるのですけれども、その地域力のすご さにはびっくりしました。ただ、ただ驚くばかりでありました。そのことについてこうした本に、こ れは自治体の職員が、東川町の職員が書いた本なのです、書いてここに載っているのだけれども、本 当にすごいというか、地方創生の解決するものがここに載っています。   この町は、今人口8,000人なのだけれども、一時7,000人まで落ち込んだそうなのです。でも、 8,000人にぶり返して、さらに物すごくふえているのだそうです。そうしたところもあるのですね、 やっぱり。この町の特徴を言いますと、写真の町として有名なのだけれども、以前です、約20年く らい前にあちこちの地方で一村一品運動というのが流行したのですね、はやったのです。そのときに、 当然東川町も考えたそうなのだけれども、それだけでは何か起爆剤にはならないだろうと。あれだけ のいい、東川町はいい景色がたくさんあちこちにあるのです。そのいい景色を生かした写真を撮って もらおうということで、写真の町の宣言をしたのですね。それが写真コンクールとか、さまざまな機 会を捉えてあちこちの方が来るようになったそうなのです。今現在は、高校生の写真甲子園とかやっ ているし、あと子供たち、小学生とか中学生の写真コンクール、または当然大人の作家の方には100 万円、200万円の景品をつけてのコンテストをやっています。それだけでもかなりの訪れる人間が多 いのです。そうしたものを、来てもらうのではない、何かこの町しかできないというのをたくさん持 っているのです、この町は。   その中で、その写真のほかにも東川町の子供たち、子供たちのころから東川町を好きになるよう な方策をとっているのです。まず、幼児教育の特徴は、幼児センターといって、幼稚園と保育園は一 体化した幼保保育園ですか、を運営しているのですね。その運営は、教育委員会が仕切っているそう です。そんなことで、ずっと子供たちは東川町を好きになるようなことを教えられていくのですね。 それでなかなか離れないです、離れてもまた帰ってくるというようなことが、現象が生まれているそ うです。現在、毎年のように100人単位で人はふえているそうです。そんな町もあるわけです、や りようによっては。   そして、海外交流も盛んに行われていて、現在2つの都市と交流会を持ったり、姉妹都市になっ たりしているのですけれども、もっとさらに驚くことは、この町に日本語学校をというような話で、 日本語を教える学校すらあるのです。しかも、その学校は廃校を利用しているのです。そうしたこと が、この町に人が多く来る要因にもなっていると思います。   市長、この辺を考えてどう思いますか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に戦略的な発想を持ってまちづくりに取り組んでいらっしゃるのだろう なということで、感心をして聞いておりました。これは、その東川町のみならずです、全ての市町村 で取り組んでいる方向性だろうというふうに思っております。我が村上市におきましても、郷育教育 の中で幼保、小中連携という一環したその流れの中で子供を育て上げていくと。私の母校であります 村上小学校においては、「人のお世話にならぬよう、人のお世話をするよう、そして報いを求めぬよ う」という、その校訓に基づきまして、今でも私はそういう感覚がしみついています。これは、今議 員がおっしゃったように、小さいときからの教育がその人間性、人間の本質をつくり上げていくのだ、 それがふるさとにしっかりと根づく、そういう人づくりにつながるのだということなのだろうという ふうに思っております。   それと同時に、いろんな形で魅力を発出していくということも必要でありまして、幸いにも我が 村上市には幾つかのオンリーワンと呼べるような、そういう魅力ある財産があるわけであります。そ の中の一つには三面川の鮭というふうなものもあるわけでありますので、そんなところが多分市民の 皆さんの心の中のどこかしらにある、それが大きくなっても営々とつながっていくというふうなとこ ろの教育づくり、それは我が村上市も目指す教育観でありますので、そういう形で今後も進めていき たいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 先ほど日本語学校の話しましたけれども、この日本語学校を卒業した生徒、 台湾に多くいるらしいのです。台湾には同窓会すらもあるそうなのです。そのくらい東川町に訪れて いる方が多いということなのです。もっともそういうことを説明してくれた方は町長です。町長と議 長が我々に説明してくれたのです。そういうところというのはなかなかないですよね。市長しますか、 そんなこと。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それぞれの自治体の長というのは、しっかりとそういう自分の目指す方向性 を持ちながら行政運営に当たっていると思います。その思いをしっかりと真剣に勉強にいらっしゃっ ている皆様方に伝えようというふうに思った結果のあらわれだというふうに思っております。私も機 会があれば積極的にそういう形でお話をする機会を設けさせていただければ、出席をさせていただき たいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) それがとりもなおさず、市長がみずから市外に自分たちのまちを発信して ということ、情報発信していくということだと思うのです。年間50回ぐらいやると言っていました から、すごくそういうのは宣伝効果というのはあると思います。   それと特徴的なのは、ふるさと納税がありますけれども、この町ではそれと同じなものなのだけ れども、株主制度というのを創設して、例えばそこに投資してもらうかわりに配当として何か贈り物 をするという形態をとっているそうなのです。あくまでも東川町を自分たちのエリアと考えてもらう ということなのだそうです。自分たちの町だから、当然お金を投資するのは当たり前という考え方で、 東川町は結構いいのがありまして、返礼品なんかも結構充実していました。その株主が8,341人も いるそうなのですね。人口8,000人の町ですから、その同じくらいの株主がいるということですの で、町長いわく、うちの町は大体1万2,000人ぐらいの人口なのだというようなことも言われてい ました。   そうした試みなのだけれども、やっぱり単なる首長だけではなくて、職員全体がやっぱり考えて、 そういうアイデアを出してやっているというような印象を受けたのですけれども、総務課長いかがで すか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 大変貴重なご意見ありがとうございます。実はその考えは、今から20 年ぐらい前に既にありまして、バーチャル人口ということで、人口1万人の都市がバーチャルで人口 40万というふうなまちづくりを行っている自治体もございましたので、当村上市としてもそういう ことも一旦考えたこともありましたし、今後そういった村上市を応援してくださる方、ふるさと納税 と絡めてです、考えていきたいなというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 本当に東川町のやり方というのはすばらしい。やっぱり一度行ってみる価 値はありますね、あそこは。景色がいいだけではなくて、人間が多分すばらしいのだと思います。そ のことであちこちの国から来るのではないかと私は思います。   当然そうしたことをやっていれば、子供たちは日本ばかりではなく、海外にも目を向けることが できるわけですね。さらに、その子が大きくなって東川町に帰ってくれば、大きな循環が生まれるの ではないかと思いますけれども、市長いかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 国際化は非常に大切でありまして、一人一人の子供たちがしっかりとその国 際感覚を養うということは非常に重要だというふうに思っております。現在いろんな形で外に出る、 そこで経験を積むというようなことにも取り組んでいるわけでありまして、我が市内でありますと、 県立でありますが、中等教育学校ではオーストラリアにホームステイの形で行って、そこでしっかり と修練をしてくるというふうなことにも取り組んでいます。非常に大切なことだなと思っております し、以前鮭の文化の交流で、カナダとの交流を小学校レベルでやっていた時期もありました。いろん な形でそういう機会を設けるということは必要なのだろうなというふうに思っております。   それとあわせまして、実際に自分の足でそこに訪れて、目で見て感じる、そこで感じられるもの、 これも大切でありますし、それと同時に、今のSNSの技術を使って、いろんな形でその視野を広げ ていく、いろいろな方面からそういう取り組みを進めるということは、これからの子供たちをしっか りと育て上げていくという環境づくりとしては重要なことだ、視点だというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 我が家でも昨年、3カ月ぐらいドイツからの留学生、中等教育学校に行っ たのですけれども、その子を3カ月預かっていました。そういうことをしますと、やっぱりほかの子 供もすごく身近なものになるのですね、外国の方が。身近なものになるし、自分も行ってみたいとい うような気持ちになると思います。うちの孫なのだけれども、やっぱり大きくなったらそこに行って みたいという、アレックスという子だったのですけれども、アレックスのところに行ってみたいとい うようなことを言っていますから、実際にやっぱり接してみると、同じ人間ですからそんなに怖くも ないし、難しいことも余りないのですね、実は。みんな自分で一人でやるし、なかったのだけれども、 多分これからますます中国とか台湾の人とか村上へ来ると思うのです。そうした中で、よりそうした 国際感覚を持つということは重要になってくると思います。観光ばかりではなく、さまざまな面で日 本に来てくれると思うのです。そうしないと、村上もますますおくれていくと思うのですけれども、 その点について市長いかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 国際化を振興すること一点を捉えて、それが進まないと村上がおくれていく ということには私はつながらないのだろうというふうに思っております。積極的にこっちから打って 出るパターンと、逆に村上の魅力が発信されることによって訪れてくるパターンと、少なからずイン バウンドによる外国人訪日のうちの村上に訪れている方というのは、数字的には具体的に伸びている わけでありますから、どういうシチュエーションで来られているのかという分析はまだでありますけ れども、そういう形で多くなっているのは事実であります。ですから、それを受け入れたときに、村 上市としてどういうふうな応対をして、その方々をお迎えできるか、それは観光もあるでしょうし、 ビジネスもあるでしょうし、これからのいろんな分野において対応していくという、そういうスキル を持って対応をこれから進めていきたいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) この問題については、この辺でやめます。   続いて、子供の貧困対策について。子供の貧困対策とは言うけれども、実際は子供の親の貧困対 策なのですね。2012年時点での厚生労働省の調査では、平均的な所得の半分である122万円を下回 る水準で暮らす18歳未満の子供の割合は16.3%だったのですが、1985年は10.9%だった。だから、 年々悪くなっているということですね。貧困の状態は、学力や健康などにも影響されます。その対策 はどうでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 具体的な個別の施策については、担当課のほうで現在取り組んでいる部分に ついてお話をさせていただきますが、確かに今の社会情勢の中でそういう状況があるというのは事実 なのだろうというふうに思っております。そんな中で、生活をしっかりと支える部分、また医療の面 からですとか、就学の面、保育の面、いろんな形でそれを支える方策につきましては、私も就任後幾 つか施策を提案をさせていただいて、今実施をさせていただいております。それがベストだかどうだ かという検証はこれからになるわけでありますけれども、やはりベストを目指してしっかりと、そう いった所得層の皆さんにも施策を届ける、サービスを届けるということは大切だなということを常々 考えながら市政運営に当たっているつもりであります。もし細かい部分あれば。 〇副議長(大滝国吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 福祉課のほうでやっている対策の一例を申し上げますと、児童扶養手当、 これは経済的な支援ということになりましょうか、それからです、高等職業訓練給付金等、これはひ とり親等の方についての職業の関係の訓練というようなことで、毎年1件とか、そういった形であり ます。   一例を申し上げましたけれども。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) これは、9月議会の決算認定のときに出された資料から話ししているので すけれども、平成27年度、準要保護児童生徒の認定数は、小学校で405人、中学校では267人で、 ひとり親の世帯数は、小学校で275世帯、中学校で217世帯となっていますけれども、必ずしもひ とり親世帯が貧困家庭だとは言い切れませんが、そのなりやすいのは事実なのです。そこで見逃して ならない問題として、児童虐待の問題があるのですけれども、児童虐待は平成27年度で106件あっ たと載っているのですけれども、本当ですか、これ。 〇副議長(大滝国吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 相談件数はそのとおりでございます。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 児童虐待と貧困の問題も密接に関係があるとは思うのですけれども、その 辺についてはどうなのですか。 〇副議長(大滝国吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) いろいろな相談がございます。そういった中で、どういうふうな関連づ けがあるのかどうかという、そこまで私たち分析等ちょっとしておりませんでしたので、詳しいこと はちょっと申し上げることはできません。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 当然いろんなものが起因をして、そういう実態に至らしめるものだというふ うに思っております。今福祉課長のほうからは、詳細の個別の分析、ケースの分析はしていないとい う話だったのですけれども、なかなかプライベート、プライバシーにかかわる部分もありますので、 突っ込めないところは確かにあります。国の制度上も、いろいろな法律に基づいてやるという仕組み になっているものですから、ただ1点、事象としてあらわれた部分については、そういった形でいろ んな背景が起因をして、そこに至っているというのは事実だというふうに思っております。   今ほど相談件数についての件数がありましたけれども、なかなか表に出てくるのはいいほうであ りまして、潜在的にあるのはまだまだあるのではなかろうかなというふうに思っております。そうい うものがどんどん、どんどん出てきても、しっかりと受けとめられるような、そういう優しい社会を つくり上げていくことも、これから必要になるのだろうなというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 11月16日付の新潟日報に掲載されたのですけれども、子供の貧困問題に 小児科医ももっと目を向ける必要があると。日本小児科学会の学術集会で国立成育医療研究センター、 五十嵐隆理事長が講演で訴えられたそうです。その質疑では、最重要課題の一つだと申しております。 医療費が払えず、通院や予防接種を控える親子、ぜんそくの子に金がかかるから発作を起こすなと言 う怒る父親等、外来診療の現場などで厳しい現実を見聞きしてきたと言います。さらには、困窮家庭 の子ほど地域から孤立しがちで、どう支援につなげるかが課題ですと。こういう問題は非常に微妙で、 上から目線に見ても悪いし、失礼なことを言っても悪いのだけれども、あることは事実なのですね、 市長どうですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に悩ましい状況だなというふうにお聞きをいたしました。現実にそうい うことがあるのだろうなというふうに思います。そこの部分について、どういう手当てをしていくの かというのは、なかなかこれ難しい部分があって、やはりご家族が優先せざるを得ない部分があるわ けですよね。そこの所得が、例えば大きく起因しているのであれば、そこを上げてやる仕組みが必要 だし、精神的なものであれば、それをフォローしてやる仕組み、また子供にそういう要因があるので あれば、そこの要因を取り除く仕組み、いろいろなケースがありますので、一つ一つの事象に丁寧に 接することが必要なのだろうなというふうに思っております。そこにはやはり行政の力のみならず、 医療機関、ドクターのお力も含めてです、いろんな場面でいろんな分野の方々がサポートしていくと いう、そういう社会をつくり上げていくということは非常に重要だなというふうに、今お聞きをいた しました。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 現在の社会はIT社会と言われていて、非常に高度な社会情勢になってい るのですけれども、人工知能というのが結構あちこちの新聞紙上をにぎわしていますよね。その発達 は、新たな仕事を生むと同時に、かなりの仕事を人間から奪うという役割も果たしています。つまり 人工知能を使う人と、それに使われる人との二極化していくと言われています。この子たちがどちら かに属すかというと、残念ながら答えは明らかなのです。だから、高度人材育成が叫ばれる一方で、 親の経済格差がその子の教育格差に直結することのないようにしなければならないと思うのです。こ れは日本全体の問題なのですけれども、日本がグローバル先端企業の下請ではだめなわけです。相対 的貧困が、過度の格差が経済成長の足かせであることについては、既に世界銀行やECの指摘があり ます。三菱UFJリサーチコンサルティングによれば、子供の貧困を放置することによって、経済損 失は40兆円にも上ると言われています。もはやかわいそうかどうかの問題ではなくて、国家戦略の 問題だというふうに指摘されているのです。   村上市においても、そうしたことが多々あると思うのですけれども、福祉課長としてはさまざま 経済政策のことは思っていると思うのだけれども、どうですか、何かコメントしてください。 〇副議長(大滝国吉君) 福祉課長。 〇福祉課長(加藤良成君) 確かにそういった面で、今議員おっしゃったようなさまざま考えられる と思うのですけれども、そういったこともいろいろ今後より影響してくるかとは思います。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) そういうことは、政府でもって貧困対策元年だというのを打ち出している のはそこにあると思うのです。自分もかつて小さな会社を運営していたときのことを思えば、やっぱ りそうした親を何人かを自分も雇用したことがあります。やっぱりそうしてみると、その子たちの、 どう見たってそれは、独身の場合でも、子供があってひとり親の家庭の人も結構雇用しました。この 子たちの子供はどうして生活しているのだろうと思うと、どうしてもわかるわけなのです。なるべく 自分も援助はしましたけれども、でもできなかったのもあります。そうした家庭にたまたま生まれて しまった子供たちのことを思うと、やはりそれは公平ではないわけです。当然公的な機関で援助して やらなければできないと思います。何人もいますよ、やっぱり。そのことについて市長いかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先ほどの議員のお話を聞いておりまして、私もなるほどなというふうに思っ たわけでありますけれども、今の議員のお話の中で、経済効果よりもやっぱり人に寄り添う形で平山 議員ご自身が、そういう形でその子供たちに、従業員に接していたというお話を聞いて、どちらかと いうと私もそっちのほうがすんなりと聞き入れることができるという立場にあります。AIの技術が どんなに進もうが、ITの技術がどんなに進もうが、人間を超えることはないのだろうというふうに 私は信じています。やはりAIであっても、ITの技術であっても、使うのは人間、ですからやはり そういうふうな形の中でしっかりと人間に寄り添う形の施策を中心に据えること、まさにそれを進め ていく、貧困を解消をするためには、やっぱり経済の活性化だよね、経済をどんどん、どんどん伸ば していくことが結果的には貧困を防ぐのだよねという、そういう考え方よりは、人をしっかりと支え ていく、そして誇りある人間を育てていくことによって、経済がしっかり足腰の強いものになってい くというふうな、そういう施策のほうが私はより人間であるし、日本的であるのではなかろうかなと いうふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) もともと日本は、育児や教育を支援する公的支出が少ないのですね。保育 園、出産、育児休業給付、家族手当などを含む家族支援に充てられる公的支出のGDP比は、経済協 力開発機構の中で平均2.2%に対し、日本は約1.4%です。この少なさが保育園待機児童問題を解決 できない一つの要因になっているのです。教育に充てられる公的支出のGDP比は、経済協力開発機 構平均で4.8%だそうです。それに対して日本は3.5%、政府支出の占める割合を見ても〔質問終了 時間10分前の予告ブザーあり〕OECDの平均11.3%に対して、8.1%です。OECD加盟国の中 では最下位グループです。本市の中の総予算の中で、教育費に占める割合というのは何%ぐらいです か。わからなければいいのですよ、大体どのくらい…… 〇副議長(大滝国吉君) 学校教育課長。 〇学校教育課長(遠山昭一君) はっきりとはあれですけれども、施設の改修とかもございますけれ ども、大体10%ぐらいと思っています。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 私も大体10%ぐらいだろうなとは思っていますけれども、それがこの地域 の中の平均なのでしょうか、市長どうですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 教育費そのものが平均である必要は全くないというふうに私は思っておりま す。予算を編成する過程において、我が村上市が必要とする教育費をどこまで積み上げてきて、あと ほかの施策とのバランス、その優先度を含めてです、村上市の向かう方向性、その中で結果的に積み 上がっていくのが教育費というふうな形で、それと先ほどの世界レベルでの比較の中でのお話であり ますけれども、国では確かにそうかもしれませんけれども、個別の自治体ではいろいろやっぱり違う のだろうというふうに思っております。幸いにも日本全体で見ますと、学力については小学校、中学 校、今回伸びています。ということは、国全体がゆとり教育からやはりそういうところのある程度の 学力をつけなければ、人間としての力を育てること、伸ばすことができないというところにシフトし た結果が形となってすぐあらわれているというふうなところでありますので、これは数字で見るだけ ではなくて、その持つ市町村、自治体の歴史的な背景、これまでの生い立ちも含めてです、その中で 子供たちをどういうふうに育てていくために必要な教育費はどのくらい要るのかというスタンスで考 えていくべきものなのだろうというふうに私は思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) とにかく子供たちの経済格差が教育格差にならないように、ならないよう にです、それは無理かもしれないけれども、なるべくそれが小さくなるように、その格差が小さくな るように方策をとっていきたい、教育長どうですか。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 前回の議会でも答弁させてもらったと思うのですけれども、国も県も、学 校は貧困対策のプラットホームにならなければならないと言われております。プラットホームという のは、多くの人が、さまざまな人が集まるという意味で大事だと私は理解しているのですが、やはり 子供という本当に育てなければいけない対象がいて、そこに教員、保護者、地域の人、それからいろ んな関係者が集まって子供を見る、そういう中でしっかり食事の面、体格の面、勉強のしぶり、その ようなものをいろんな面から観察して、やはり温かく寄り添って支援していく、そういう体制を教育 委員会としてもとらなければならないと思っております。そのための人的な面含めた教育予算は、し っかり確保してまいりたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 平山耕君。 〇15番(平山 耕君) 子供貧困対策を解決することによって、地域力がアップしていくのだと私 は思います。そのことも含めて、今後ですね、小さなことからでもいいですから、支援をしてくださ るようにお願いして、私の一般質問を終わります。 〇副議長(大滝国吉君) これで平山耕君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩いたします。           午後 1時44分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇副議長(大滝国吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(大滝国吉君) 次に、13番、姫路敏君の一般質問を許します。   姫路敏君。(拍手)           〔13番 姫路 敏君登壇〕 〇13番(姫路 敏君) 皆さん、こんにちは。新政村上の姫路敏でございます。これから一般質問 を行いますが、今回の私の一般質問は4項目ございます。   1項目め、住宅リフォーム事業補助について。村上市の住宅リフォーム事業補助金制度は、その 成果が抜群に上がっているかと思いますが、今後の取り組みについてもお聞かせ願いたいなと、こう いうふうに思っておりますが。   2つ目、下水道処理水の再利用について。下水道処理場における処理水は、海や川に放流されて おります。その放流水の再利用をできないかということでございます。行政側の考え方を聞かせてい ただきたいと思います。   3つ目、岩船沖洋上風力発電について。現在までの進捗状況と、そして今後の予定について聞か せていただきたいと思います。   最後に、市長の政治姿勢についてを聞きたいと思いますが、9月に第3回定例会で、私は市長に 少し勇み足過ぎるのではないかという苦言を申し上げたつもりでおりますが、そのことも踏まえて、 今回の知事選の統括的な意味も踏まえて、市長の考え方を聞かせていただきたいと、こういうことで ございます。   この4点でございますが、市長答弁の後に再質問いたします。よろしくお願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、姫路議員の4項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、住宅リフォーム事業補助について、成果と今後の取り組みはとのお尋ねについ てでございますが、平成27年度につきましては予算額を3,000万円とし、176件の事業に対しまし て交付決定を行い、その経済効果は2億3,100万円に上ったものと考えております。本年度につき ましては予算額を6,000万円に引き上げ、344件の交付決定を行いました。11月18日現在で77% の竣工率でありますが、全て事業が終了された場合には5億円を超える経済効果が見込まれ、市内経 済の活性化に大きく貢献しているものと考えております。   今後の取り組みにつきましては、商工会議所、各商工会を初め、建設業協会からも事業継続の要 望があり、事業効果が高いと判断することから、来年度も事業を継続してまいりたいと考えておりま す。   次に2項目め、下水道処理水の再利用について、下水道処理場で処理された放流水を再利用すべ きではないかとのお尋ねについてでございますが、公共下水道の処理場につきましては、市内10カ 所でそれぞれ運転を行っており、そのうち6カ所の処理場におきまして、脱水機の洗浄などに処理水 を利用しております。下水再生水などは、貴重な水資源として活用が期待されていることは承知して おりますが、下水道処理場から放流される放流水の再利用は行っていない現状にあります。放流水の 再利用につきましては、今後有効な活用ができないか研究してまいりたいと考えております。   次に3項目め、岩船沖洋上風力発電事業について、現在までの進捗状況と今後の予定はとのお尋 ねについてでございますが、事業者は平成27年度当初から事業性評価に着手し、海底地質調査や風 況観測、風車配置計画の検討を重ねてきたところでありますが、このたび11月22日に開催をいた しました推進委員会でこれまでの経過が報告され、海底地質調査の結果から、岩船港より北側の海域 では、当初想定していた基礎工法が困難なことが明らかになりました。これにより、当初5メガワッ ト風車を44基設置するとしていた案を、3メガワット風車15基、岩船港より南側に設置すること の縮小案が示されました。   また、事業性評価につきましても、電力会社に売電するための系統連系が現時点で未解決である ため、事業性評価期間延長の提案があり、1年間の期間延長が承認されたところであります。   今後の予定といたしましては、事業規模の縮小や事業性評価期間延長を受け、現在推進委員会で はこれまでの経緯を市民の皆様に詳しくお伝えするための市民説明会を来年1月ごろの開催をめどに 準備を進めております。これからも市民の皆様の声にしっかり耳を傾けながら、事業が実施されるよ う取り組んでまいりたいと考えております。   次に4項目め、市長の政治姿勢について、県知事選挙の結果を踏まえて今後の政治姿勢はとのお 尋ねについてでございますが、基礎自治体である市政運営と、基礎自治体の集合体である広域行政を 担う県政運営と、おのずとその担う役割が異なることになると考えております。とりわけ県政運営を 考えた場合、隣接県との関係はもとより、国土形成において県としての拠点性を構築しつつ、結果と して広域行政としての役割を強固なものとしていくことが重要であると考えております。   そうした意味におきましても、新潟県は、日本海側国土軸において最も重要な役割を担う立場に あると考えているところであります。本市を含め、基礎自治体である市町村におきましては、人口減 少社会・少子高齢化社会といった共通する課題を抱え、さらには個々の異なる地勢、また歴史的背景 などとも相まって、直面する課題が大きく異なっているのが現状だと認識をいたしております。市町 村が課題克服のための施策を強力に推し進めることはもちろんでありますが、県として市町村の個別 に抱える課題を補完することが、結果として市町村ごとの行政力を向上させることにつながると確信 をしておりますので、そうした意味において市町村と県が強固な連携体制を構築する中にあって、そ れを基軸に今後の市政運営に当たることが重要であると考えているところであります。   以上であります。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) ありがとうございました。   それでは、私のほうから再質問いたしますが、最初に議会と市民の懇談会のときも言われたので すけれども、行政側の声が小さくて聞こえないというのが多々ありました。ですから、お話しすると きは、答弁されるときにはマイクに口を近づけて、簡潔明瞭、大きな声でお話しできるように行政側 のほうもお願いしたいと、こういうふうに思います。よろしくお願いいたします。   では、資料を見ながら進めていきたいと思いますが、資料1の左側、平成27年、平成28年の リフォーム事業補助金の現状ということで、これは商工観光課からデータいただいたのを私のほうで 若干加工して、そしてこの数字は間違っていないと思います、確認もいただきましたので。補助金の 上限が20万円の、総事業費の3分の1ということでの助成を、補助を行っているということでござ います。今市長答弁にもございましたが、昨年度は約2,000万円の補助金に対して、事業費が2億 3,100万円、今年度、平成28年度は全部終われば約6,000万円に対して5億1,300万円、これ何で 今回上げてきたかというと、非常に経済波及効果もよろしい、その経済波及効果がよろしいというこ とをみんなにもう一回確認していただいた上で、ぜひ今後市長にも来年度に向けて、最後に私のほう からお願いごとがありますが、それを達成できるようにしていただきたいなという思いで書いており ますので。   それで、これが税務課の課長さんに、このリフォーム事業をした場合どのぐらい税収がふえるの か、経済波及効果の先は税収があります、行政の場合、税収がふえるのかということをお尋ねしたと ころ、いい資料がありますということで、これは税務課長のほうから資料1の右側です、「住宅リフ ォーム助成制度と地域活性化」というタイトルで、これは福岡県内のことをまとめたものですが、公 益社団法人福岡県自治体問題研究所、研究員の宮崎康徳さんという方が論文出しております。これ研 究論文になるのでしょうけれども、1番から5番までございまして、今回2番、5番をピックアップ しておきましたので、後でゆっくりとそこのところを読んでもらえればと思いますが、その2番、5 番を統括したのが、下のほうに表をつくりました。平成25年度福岡県住宅リフォーム事業助成制度 の実績ということで、福岡県全部で、やっているのは各自治体なのですが、これを全部トータルした 中で、助成額として2億9,078万円、交付件数が2,823件。工事総額が45億4,926万円、これは助 成額の15.65倍に当たります。また、平均工事額としてみれば161万円の工事をしているというこ とになります。生産誘発額、これ何のことかというと、経済波及効果を額に置きかえると、生産誘発 額という言葉に置きかえます。この生産誘発額は、福岡県の場合の建設業だと1単位当たり工事総額 の1.91倍を掛け算すると出てきます。これが86億8,909万円、助成額の何と30倍までいってしま うと、これ福岡県の場合です、各県ごと違いますので。地方税の、先ほど言った増収分、どのぐらい ふえるのだろうかと。福岡県の場合だと、この宮崎さんが研究して、あらゆる角度から研究した結果、 工事総額の3.3%、いわゆる1億5,000万円増収になる、これが助成額の約52%、半分戻ってくる ではないのという考え方です。   では、この村上市で大工さんが1億円の事業をしたらどうなるのというと、約300万円ぐらい が戻ってくるということの、ひとつ置きかえの考え方ですけれども、これが左のグラフにちょっと集 計していくと、村上市の状態、白いところの棒グラフが平成27年度、黒いのは平成28年度、グラ フにすると少しその状態がわかりやすくなろうかと思いますが、一番右側です、生産誘発額、これが 相当高くなっております。これらをまとめたのが下の表です。平成28年度村上市住宅リフォーム事 業補助金制度の実績ということになりますね。補助金交付額というのが5,998万円、6,000万円、交 付件数344件、工事総額が5億1,300万円、補助金の交付額の8.55倍、工事平均額が149万円。生 産誘発額、これは新潟県の産業連関表の中の手引に、建設業の場合は1.61倍、サービス業だと1.11 倍という項目がございます。1.61倍してあげます、そうすると8億2,593万円、これが本当の経済 波及効果ということになります。確かに工事総額はあるのですが、いろんな物流も動くし、そういう ことの全部トータルです。そうして最後に、この宮崎論文の中での3.3%を工事総額に掛けてやると、 どのぐらい増収で税収が戻ってくるかというと1,693万円と。これ素直にこのまま行くとは思いま せんが、それでもこれだけ経済効果があるのだということで私一生懸命計算しながら、ここに皆さん に示したけれども、市長どう思いますか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) まさにそのことを目指して導入をして、思いのほか想定をされた効果が発揮 されているなということで、今回したがいまして、昨年は平成27年度3,000万円でしたけれども、 今回倍の6,000万円ということで、トータルの財政計画の中で相殺していただいて、比較的今議員 がお示しをいただいた内容に沿った形の経済効果が、この市の中で発揮されたなというふうに理解を しております。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) そこで、ちょっとお尋ねいたしますけれども、福岡県の県の場合は、助成 制度、「助成金」という言葉ですね、村上市そのものは「補助金」という言葉ですが、商工観光課長、 補助金と助成金の違いを教えてください。 〇副議長(大滝国吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) なかなか使い分けの部分で、正確な法律的なご説明はできないかも しれませんが、基本的に本市の場合は、実施した事業費に対して法律とか規則の中で率を定めまして 何%、ただし予算の関係がございますので、上限額は設定させていただいていると、補助という考え 方、助成という意味合いで私は捉えております。助成につきましても、基本的には、私の感覚ではそ う変わりはないかなというふうには感じております。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) ちなみに、物の本ですと、助成金というのは、申請しても、審査を得てお 金がおりてくるものを助成金、いやいや、ごめんなさい、補助金、補助金は審査を得ておりてくるの が補助金。ある一定の要件を満たして申請すればお金がいただけるのは助成金、この違いがあるとい うことで、助成金という言葉がいいのか、補助金という言葉がいいのか、でもほとんどは大体行政は、 助成金という言葉でいきます。審査して、適当かどうか、そして出してくると思いますので、そこま ずひとつポイントで、せっかくですから勉強しておきましょうよ、そういうことで。   それで、平成27年度の交付のうち、ちょっとお聞きしたいのですけれども、商工観光課長にこ のままお聞きしたいのですが、8人いますね、前回交付を受けている人8人は、まず今回は抜けても らったと、辞退してもらったということですが、これはどうしてですか。 〇副議長(大滝国吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 制度を創設し、2年目に移る時点で、広く、できるだけ多くの市民 の方にご利用いただきたいという観点から、前回お申し込みの方は、例えば交付件数が予算の枠に入 るような申し込みの件数であれば全部という考えがありましたが、大変好評を得まして、多くの方に 応募をいただいたので、まず2年連続という方はちょっとご辞退いただいたという経緯がございます。 (  部分は151頁に発言訂正あり) 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) それは要綱の中に、どこかに記載されていたのですか。 〇副議長(大滝国吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 要綱自体には記載はされていなかったと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) そういうのであれば、最初からそれを書いておいたほうがいいですよ、一 生懸命それで申請して、また2年連続でやってしまおうなんていう方に大変失礼な話ではないですか、 内側の話で、これは。だから、そこら辺をしっかりと協議して進めていただきたいということと、あ と3名滞納者がいた、これ滞納者だめですよと、要綱の中にも確かに滞納者はだめと書かれているの ですが、滞納者の定義は税務課長ちょっと教えてください、滞納者という、滞納の定義。 〇副議長(大滝国吉君) 税務課長。 〇税務課長(建部昌文君) 税金を納期限まで納めていらっしゃらない方、またその後納期限以降も 納めていらっしゃらない方でございます。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) そうですね、その税金を定められた期間内に納めていない人を滞納者、と ころがです、この滞納者の、あなたたちが滞納者という人の中には、例えば去年よかったのだけれど も、ことしとっても店の状況が悪くて客足も伸びない、容易ではない、容易ではないからといって振 り向いたら30万ぐらいたまっていたとか、滞納していたとか、督促状も来ます、税務課からちゃん と。いや、どうすればいいか。では、ちょっと市役所に来てください、市役所行って、税務課の担当 職員さん、課長さんと話をする。幾らたまっている、24万円たまっていると。いや、とてもではな いがそれだけのお金払えないと。さあどうする、悪いのだけれども、1万円ずつ2年間で24万円払 う、これで勘弁してくれないかねと、しようがないね、お金がなければそういう方法とりましょうか と言って協議されて、順調に払っている人を滞納者と呼びますかということなのです。これは、広辞 苑では滞納者とは呼びません。しかしながら、これは滞納者扱いをするのでしょう、税務課長。 〇税務課長(建部昌文君) 議員おっしゃるとおりでございます。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) 市長、滞納者で全く払う気のない方も中にいらっしゃいます。しかし、本 当にどん底に入って、何とかそれでも税金を納めようという方々、たまった分を分割でも何とかしよ うとして約束して、きちんと払っている方、その一時滞納した金額をまだ払い切っていないけれども、 順調に毎月払っている方を滞納者とは私は呼びたくないのですが、これ市長どう思いますか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 条例上、滞納者という定義をせざるを得ないということはあるのだろうと思 います。これが税法上の考え方だというふうに思っておりますので、今回の住宅リフォームの部分に ついても、例えばそういう形で本人の真剣な気持ちが伝わっているものを救ってあげたいという気持 ちは、私も議員と一緒でありますけれども、ただそれ以上に、通常の形で納税をされている方が選に 漏れている方もいらっしゃいますので、そういう意味合いからいうと、やはりそれはご遠慮をいただ く、我慢をしていただくという部分に入るのかなというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) いや、違うのです。だから、私は滞納の定義を言ったのだ、一旦滞納にな った人、でも協議して、期日を決めて、期日内にお支払いしている方です、定められた期日内にお支 払いを執行している人です。逆に言えば、1年間4回から5回ぐらいで分割でやっている人だって、 みなほとんどそうではないですか、納税するときは、この日、この日、この日と。それは、行政側で 定めたときに払っていっているわけです。これは、滞納者ではない。滞納者から脱しているのです。 これは、法律上そうなのです、弁護士さんに聞いてみなさい。ですから、私はそうやって努力してい る人たちは、やっぱりリフォームローン、リフォーム事業の一つのお仲間に入れてもいいだろうとい う考え方を示しているのです。これは、後で協議してみてください。しっかりと滞納金額はあったに しても、何とか納めようと努力している人。そして、協議してやっている方々は、私は滞納者ではな い。これは平行線たどるのでいいです、いいです。   それで、このリフォーム事業というのは相当の経済効果があるというのは、話変えますけれども、 出ているわけです。ここで、私もう一つ疑問なのは、昨年の9月に、これは大滝市長さんが最初立て た3,000万円の予算ですけれども、それを執行したのが今の現市長ですけれども、その3,000万円 のうち半分落選しています、175人、176人はオッケーなのです。この175人が、ではことしの4 月にまた応募してきたかというと、これは3割ぐらいしか応募してきていないのです。だから、やる 気になったときにやってもらう、これが一番の私は効果だと思うのですが、市長どうですか、その辺。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 全く同感であります。そういったことになる可能性というのは想定内だった のですけれども、あくまでも予算があるわけでありますので、予算の範囲の中でやるという、そうい う最終的な決断をさせていただきました。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) 今回も6,000万円で、倍の6,000万円組んで、9,000万円ぐらい来たわけ だ、応募は、助成額の総額として。私、せっかくこんないいものですから、ぜひ市長の英断で、最後 にお願いしたいというのはです、みんなに、みんなにできるように、補正を組んでやってもらいたい なというのが私の考え方なのです。こんないい事業だ、補正組んでどんどん経済回したほうがいいで す。抽せんしない、基本的に来たの全部。私は、なぜそんな補正、そんなことができるのかと、当初 予算から。除雪の事業もそうです、最初に決めた金額より多くなります。最初は大体決めておいて、 そんな感じで、効果が大きいのですから、みんなにしてもらいましょうよという考え方、これをぜひ 検討していただきたいなと、その予算内で終わって、はい、抽せんで、こぼれてしまった人がまた来 るかというとなかなか来ない。それならみんなやってしまいましょうよという考え方も一つの方法だ ろうと思いますが、市長いかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 制度設計のときに、それは随分検証しました。1回目やって、2回目やると きの、今年度の当初予算組むときにも、それはもう非常に議論を重ねました。それで、議員おっしゃ るとおり、追加でもいいのですけれども、頭から当初予算で債務負担とっていれば、特段金額を決め ないで執行することは幾らでも可能でありますので、それはいいのですけれども、手法的な問題。た だ、1回目、2回目の検証を含めてです、例えば20万円の助成なのですけれども、事業費そのもの が300万円のもの、1,000万円のもの、100万円のものも全部助成に来ます。ということは、選に漏 れた方でも今必要な部分、先ほどの議論でありますけれども、そこはやるのだという実態もあるとい うことでありますので、いろいろとご意見もいただいている中で、今そのやり方については検証して いますので、議員今ご提案の部分も含めて検討したいとは思いますけれども、当初計画したとおり、 当初予算で決めたもので補正追加をしないという、今の村上市の考え方持っていますので、それをベ ースに検討したいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) 大きな経済効果があるということを、ひとつわかっていただいているとは 思いますけれども、ひとつその固定観念に執着しないで、もう少し広くちょっと考え方を変えて、大 きく予算を動かしていただきたいなというのが私の考え方です。ぜひみんなにリフォーム事業補助が 当たるように、例えば20万円ではなくて、30万円にして10%なんていえば、事業費総額上がって いきますよね、例えば少しちょっとその内容をいじったりすると。その辺も踏まえて、ぜひ頑張って もらいたいなというふうに思います。   次いきますけれども、次はですね、村上浄化センター、これ浄化センターの水の再利用です。こ の水の再利用、資料2のところにありますけれども、これまた全部やっていったらちょっと時間的に せっぱ詰まってきますが、村上市の浄化センター、1年間に248万5,000トンの水を放流していま す、もったいないですよね。これを何とか、私の考え方としてみれば消雪パイプで、雪の融雪の散水 に使えないかなと、こういう考え方しているのです。かなりやっぱり技術的な面でも厳しいところも ございますが、でもやってもらいたいという気持ちで一生懸命書いたのですが、資料2の右側のほう を見てください。これは、私フリーハンドで書いた瀬波1号線、瀬波小学校から温泉までのこの黒い 左側の線ですね、これ道路、それにかかわる沿線沿いのところのが大字瀬波区の道路になろうかと思 いますが、これら全部足し算すると、瀬波1号線にかかわるところが7,270メートル、それで3万 6,030平方メートル、あと国道345号、学校町と松原町を主体としていったところが8,025メートル で、4万4,500平方メートルになっております。これは、私が地図上ではかっていったやつです、 ぴたっとはしないかもしれませんけれども、大体アバウトもありますけれども。そうすると、全部で 8万530平方メートルなのです。   その中で、1番目の瀬波1号線の沿線をちょっとやってみようかというのが、今回の考え方なの ですけれども、この資料の裏面見ると、1番目に対象路線@番、先ほど言いました延長1工事、延長 が7,270メートルの、面積が3万6,030平方メートル、これを対象にしていった場合、これ建設課 の試算状況でいくとどのぐらいの散水量を使うかというと、0.3リットルパーミニッツ掛けることの 道路面積の平方メートル、イコール散水量と、これを基準に考えているということなので、ああなる ほどねと。それをどんどん、どんどん計算していくと、1時間に648.54トン、結構使うのですね、 これ。そして、1日大体降っているときだと12時間ぐらい散水する場合があると。それを掛け算し てやると、単純に、そうすると7,782トンの水が出ていく。これだけの水を地下水から毎回くみ上 げて、消雪パイプにしているから、県のほうではもう地下水の井戸はやめてくれと、枯渇すると。あ わせて枯渇だけならいいけれども、海水まで入り込んでくる、こういうことを言われているのですが、 建設課長、これ間違いないですか。 〇副議長(大滝国吉君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) お答えします。   平成14年度になりますが、地下水の調査をいたしました。その中で、今ほど議員おっしゃいま したように、市街地でございますけれども、市街地の経年の地下水が低下していると。これは、三面 川の伏流水なものですから、河床低下に影響してございます。その関係もありまして、瀬波地区、海 が近いものですから、塩の水を引っ張ってくるというか、塩水化現象、これが確認されたというよう なことで、その後先ほど県と言いましたけれども、市もそうですけれども、県のほうに新たな地下水 の開発は遠慮してくださいというふうな申し入れをしてございます。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) ということで、今掘れない、消雪パイプも市街地においてはできないとい う状態です。一つの井戸の長さの件で少しいじる場合もございますが、ほとんどできないということ になれば、いかにして、では消雪パイプがわりの水をどこかから持ってこようと考えたときに、私の 今の発想が出てくる。地下水もそうするととめます、例えば瀬波1号線のところをやろうということ になれば、2つ井戸ありますから、それとめてしまえばいい。とめた分だけ市街地のほうで井戸掘れ るようになりますから。これは、この事業は物すごくお金もかかるし、恐らく技術的にも相当なもの が必要になってくると思います。ですから、恐らくこの事業をするということは、将来の試金石にな ると思うのです、この事業そのものが。試金石というのは、今試してきちんとできるかどうか、そし てできるということになれば、今後どんどんできていくということですけれども、全国見回しても、 なかなかそうやってやっているところないので、ぜひそういったところにちょっと手がけてもらいた いなと思いますけれども、ここでお金のかかるというと、消雪パイプ、メートル当たり8万円、聞く ところによると、1メートル8万円です、工事費。これ消雪パイプだけで7,270メートルといった ら、もうこれで5億8,000万かかる、消雪パイプを敷くだけで。あとタンク要ります。これ国の中 ではどういうことを言っているかというと、この平成17年度に下水処理のマニュアル、これに沿っ てやってくださいということを言っていますので、これには散水はオッケーなのです。ただ、ろ過し てくださいと、再度。きれいな水ではあるけれども、ろ過してくださいということなのです。下水道 課長、こういったことを国は推進していますか。 〇副議長(大滝国吉君) 下水道課長。 〇下水道課長(早川明男君) ことしの6月、利根川等の渇水もあったわけなのですが、その中でや はり下水再生水の活用について促進しなさいというようなことで、国交省から各都道府県に依頼がな されているところでございます。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) では推進して、そして文書も出ているということですね。そうなってくる と財政課長、こういったことで私ざっと計算すると、頭の中で、20億円は下らないなと、この事業 をやろうと思ったら。こういう事業をチャレンジしていったときに、何か国のほうでいろいろな支援 策ないのですか。 〇副議長(大滝国吉君) 財政課長。 〇財政課長(板垣喜美男君) 消雪パイプの整備ということですけれども、考えられるのが、我々の サイドでいうと起債、借金です、過疎債等が一番うちのメインの起債としてやっていますが、この場 合消雪パイプ、市道の部分、集落間結ぶという意味合いでは適債になろうかと思います。先ほどの下 水道課長が申し上げました、下水道の補助事業等々策定された場合は、補助裏という形の中での起債 の適債もあろうかと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) こういったことを政策としてひとつ頭で練って、紙に書いてです、ぜひ県、 国のほうにです、村上市の下水道の、例えば浄化センターのやつ248万5,000トン、これを何とか 利用したいのだけれどもということの作戦立てて、ちょっと国のほうに打診してみるのも一つだと思 いますけれども、市長どうですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常にいいご提案だというふうに思っております。以前から、やはり下水道 処理水、集落排水もそうなのですけれども、みんな含めて、処理した水そのものが約20度Cぐらい の温度になっています。それを有効活用するというのは非常にありだなというふうに思っております。 今議員ご提案の、このルート全線を一気にどんとしてしまうというよりは、少し例えばポイントを決 めて、モデル的につくり込んで、海岸線の例えば100メートルとか200メートル、そこで実証実験 をしながらやっていくというのも一つの手かなということで、お話を聞いていて感じました。   あとは議員もおっしゃいましたとおり、ろ過の部分でありますけれども、やはり一部実際に使っ ているところあるわけでありますけれども、やはり臭気が完全に抜けなければ、そこに生活をする路 線でありますので、それを抜くためには我々は前例としてし尿処理施設持っていますけれども、あそ こでは相当、飲める水までいきますので、そういうふうなぐらいの設備投資があるということを想定 をしながらです、トータルで検証していきたいということで、先ほども前向きに検討したいというこ とで答弁をさせていただきました。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) 一発やってみましょうよ、市長。やっぱりちょっと考えて、大きな金額動 きますけれども、それだけやっぱり工事もかかる人もたくさん出ますし、ぜひやる効果はあると思う のです。ちょっと作戦練って、政策推進課長あたりとです、やってもらいたい。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 平成30年に下水道事業がほぼ完了する予定であります。その後です、やは りそういう処理施設の統廃合も含めて、今後の長寿命化を含めて考えていく、そういうスキームに今 度移りますので、その中で検討する余地は存分にあるのではないのかなというふうに思っております ので、しっかりと取り組みたいと。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) 一時ためておくタンクだけでも、きのう、おとといに水道局長に聞いて、 どのぐらいの大きさのをどれぐらいですかなんていうことで、1,500トンぐらいのどうだろうねなん ていう話ししたら、いや、それだったら1億5,000万ぐらいかかりますよなんて、きのう資料まで いただいたりして、相当お金はかかるのですけれども、そんな中でちょっと検討してもらいたいなと、 こういうふうに思います。   それと次に、岩船沖洋上風力発電、ご丁寧に答弁いただいてありがとうございます。私は、推進 の立場で物を話しますけれども、ひとつ最近やっぱりどうしてもいろいろなことが懸念されて、環境 問題やら、経済効果、本当に大丈夫かよと。新聞にもです、一生懸命投稿される方もいらっしゃいま す。私は、ここでひとつ市長にお願いがあるのですが、ぜひ事業者のアセスメントの途中で申請行為 が、平成32年の6月から出てくるのですけれども、それがいい状態で進めばです。その前に村上市 議会議員選挙があるのです、平成32年の4月に我々の選挙が。一緒に住民投票、いわゆる風力発電 の推進を掲げていますが、賛成ですか、反対ですかという、そのときに名前書くのと一緒に賛成かど うかという二つ種類で、住民投票をやっていただきたいなと思っているのです。そして、住民投票の 結果には従いますよという市長の方向性を出した上で、そこまでしないとこれね、相当どんどん進ん でいるので、どうですか、市長その辺。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) それは住民投票に委ねるのがどうかというのは、議員からの提案ということ で受けとめ〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕させていただきたいと思いますけれども、結 果的に市民の皆さんに判断を仰ぐ、直接的民主主義になるわけなのでありますけれども、そうしたと きにどうなのでしょう、今の制度上です、なかなか市民お一人お一人にそのことをマル・バツで選択 をされたという、結果出たことに対して、その後の市民感情ということを考えたときにどうかなとい うのが、私自身は非常に懸念しているので、最終的には皆さんのご意見を聞いて、私が行政の長とし ての立場で判断をさせてもらいますということで一点集中の、そういう仕組みのほうが市民のやっぱ りその後の生活を考えたときには、そのほうがいいのかなというふうにはちょっと思っていますので、 少し研究させてください。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) 住民投票を望むのは、こんなことは望みたくないのです、本当は。しかし ながらです、議会制民主主義で出された結論をどうも反論してくる、私も賛成の立場、反対の立場、 反対の立場を追い詰めても何もないし、無視も何もしていないのですけれども、そういう懸念される ような材料で言われると、なかなか進みづらい。であればですね、私は住民投票をすることによって、 住民投票をするということ、その前に賛成か、反対かという世の中に議論が出されるのです、いろん な部分で。それが世の中で闘うのです、我々議員と行政が闘うのではなくて、議員同士で闘うのでは なくて、世の中でそれが出される。住民投票には絶対賛成のマルをつけてください、いやいや、住民 投票では反対をつけてください、こういうわけで環境を破壊するのですなんていう、こういう闘いが あって、その中で賛成多数になってくれたら、私は推進する立場ではオッケーと、最終的に。こうい うことなのです、私は住民投票という意義があるというのは。それが、やるだけでも数億かかります ので、これについてみれば、議員の投票のときに、議員の選挙のときに一緒にやってしまえば、ある 程度安く上がると言ったらあれですね、経費的にも安くなるということなのです。それまでの間、い ろんな議論があっていいと思います。でも投票後、向かうところが賛成なのであれば、みんなで賛成 したのだからということができ上がるではないですか。本当にえてしてこの15基でできるかなとい うのは少し疑問はありますが、そういうことなのです、市長どうですか、短く答弁お願いします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 比較的そういう形の投票行為、今も直前にありましたけれども、どこかの国 で。結果的にそれが正解かどうかというのは非常に悩ましい部分がありますので、少しその辺のとこ ろは考えさせてください。議員のおっしゃることは十分理解をいたしました。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) その辺も含めて、この洋上風力発電の詳しいことは、次に私の会派の会派 長である長谷川孝さんが質問されると思うので、その場でお答えくださればとは思います。   最後に、市長の政治姿勢なのですが、9月のときは私も森民夫さんの独占だよ、独走でいけると 思ったのですが、やっぱり選挙というのはふたあけてみないとわからない、最後の最後まで。市長が 余り好いてなかったかもしれませんが、米山さんが当選して、今県知事になられています。選挙のと きは選挙のときだし、ぜひ村上市のみんなの声が聞こえていくように、市長も努力して、そして別に 手握ってくれとは言いませんが、うまくつき合っていただきたいなと思いますが、これも短くまずお 願いしたいです。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) うまくつき合う、つき合わないという、そういう論点よりも、やはり先ほど 申し上げましたとおり、県政の役割と市政の役割というのは違います。担うべきところも違っている と思いますので、その辺のところはしっかりと議論をして、これからの市町村がしっかりと元気にな ることによって新潟県が元気になる、そのことが日本海国土軸として、最終的には我が村上市民の豊 かな生活に返ってくると、これを信じて私の立場を全うしていきたいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) 荒川のときの議員懇談会のときもそうなのですけれども、議会と市民の懇 談会、村上のときもたしか私も出ていたのですが、出てきたと思うのですけれども、市長がしゃべり 過ぎだという人が中にいるのです、これまず一応〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕報告まで しておきますけれども、先ほど平山議員さんから人工知能という話が出てきましたけれども、市長が 議会における答弁の人工知能かなと。どういうことかというと、職員の皆さんにやっぱり委ねて、お 話しできる場面もつくっていったほうが、逆に言うと市長は最後にお話ししていけるような状態が一 つの政治家としてここにいて、何でもかんでも市長は知っているからしゃべるのでしょうけれども、 その辺もうまく職員とのコミュニケーションをつくりながらやっていって、今度しゃべらないと勉強 しなくなります、おもしろいことに。私しゃべっているから、いつも勉強しているのです。そういう ことをお願いしたいなと思いますが、私は市長に9月に、選挙戦において勇み足にならないように慎 重にかかってくれと言っていました、県知事選に対しては。政治家ですから、どちらかに応援をする という場面もあってもいいのでしょうけれども、議員であればいいのですが、市長はやっぱり村上市 民の長です。おもしろいことに県知事選でもですね、三条市、ふたあけてみたら、米山さんと書かれ た方々2万4,707人、森さんと書かれた方2万477人、4,230票で國定市長さんあれだけお願いして きたのに、足元が負けているではないですか。ですから私は、数字が全てではないかもしれませんけ れども、村上市においても森民夫さんと米山さんの票の差が1,200票なのです。ですから、余り市 長が森さん、民夫さんというふうに選挙のときに出ていくと、そうではなかった人は置いていかれる ような気持ちになりますよ、逆に言うと、大丈夫なのかと。   そういうことも含めて、今後の市長の政治姿勢の中では、余りそういうところにはまっていって もらいたくないのです、ばくちをしてもらいたくない。市長も再度言います、慎重に政治の活動の中 ではかかっていってもらいたい、これが私の考え方ですけれども、どうですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 確かに結果としてはそういう形になったわけでありますけれども、その中で やはり政治家として信ずるべきものに向かって進んでいく、それをやっぱりなくしては私はだめなの だろうというふうに思っております。しかしながら、今議員がお話をされました、その視点というの も確かに重要だなということも今回教訓として得ましたので、そのことは今後の私の政治活動の中に 生かしていきたいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 姫路敏君。 〇13番(姫路 敏君) 市長、市長の信ずるところにです、動いていくのは、市長、気持ちの中で よくわかります。市長は、我々を道連れにしないでもらいたいですね、ぜひ市長の信ずるところでし っかりと村上市民のために政治をしていってもらいたい。どうしても政治には政党やら、その県知事 やら、国会議員やら、全てが絡んできて成り立っている部分もありますが、私どもの会派、新政村上 は、私も本間清人議員も、そして佐藤重陽議員も、いろんなイデオロギーを持った人たちが集まって 一つになっています。これはなぜかというと、ぜひ村上市をよくしていこうというあらわれなのです。 そういうところをしっかりとやってもらいたい。ぜひそういうふうに市長も思って、頑張ってもらい たいなと、最後にちょっぴり時間ありますが。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) そのつもりで常々いるというふうには私は思っております。慎重であること も大切でありますけれども、しっかりとリーダーシップを発揮していくことも大切でありますので、 そこのところをしっかりとコーディネートしていきたいと思っております。 〇13番(姫路 敏君) これで私の一般質問を終わります。   ありがとうございました。(拍手) 〇副議長(大滝国吉君) これで姫路敏君の一般質問を終わります。   午後3時5分まで休憩といたします。           午後 2時51分  休 憩                                                        午後 3時04分  開 議 〇副議長(大滝国吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              発言の訂正 〇副議長(大滝国吉君) ここで、商工観光課長から発言を求められておりますので、これを許しま す。   商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 先ほどの姫路議員の質問のリフォーム補助金の関係で、前年度交付 を受けている人を最初の抽せんから外した件につきましては、私のちょっと勉強不足で、要綱の中で 過去に受けている住宅は、受けていないものを優先するという要綱と、市報のほうにも受けていない 人を優先しますという表示で募集をかけさせていただきました。ちょっと先ほどの発言を訂正させて いただきます。           〔「了承」と呼ぶ者あり〕 〇副議長(大滝国吉君) 了承願います。                                              〇副議長(大滝国吉君) 次に、19番、長谷川孝君の一般質問を許します。   長谷川孝君。(拍手)           〔19番 長谷川 孝君登壇〕 〇19番(長谷川 孝君) 新政村上の長谷川孝です。先回は非常に早く午前中だったのですけれど も、今回も一番最後になりました。皆さん少しだけ我慢していただきたいというふうに思います。よ ろしくお願いします。   私の一般質問は3項目です。1項目め、岩船沖洋上風力発電事業について。先月29日の全員協 議会席上、岩船沖洋上風力発電事業の事業性評価について報告がありました。その結果を踏まえ、今 後の進め方についてお伺いいたします。   2項目め、奥三面発電所の電源立地地域対策交付金についてであります。奥三面発電所は、平成 13年4月に運転を開始、来年3月には15年が経過いたします。15年以上が経過した場合、地域振 興のための措置として、県を通じて新しく電源立地地域対策交付金が交付されることとなっておりま すが、下記の内容についてお伺いします。   @、発電用施設の設置の工事が開始される年度から、運転を開始して5年後の年度までの間に、 交付された交付金の総額と使い道についてお伺いします。   A、15年以上が経過した場合に、来年度から交付される交付金の交付期間と交付金額について お伺いします。   3項目めは、地域住民の取り組みに対する行政の手助けについてです。人口の減少・高齢化が進 む中、各地域で住民が立ち上がり、地域の諸問題を解決しようとする機運が多く見られます。そこに 少しだけ行政の手助けがあればと感じているのですが、集落支援員の配属を考えてみてはいかがかに ついてお伺いいたします。   以上、3項目について、市長答弁の後、再質問いたします。よろしくお願いします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、長谷川議員の3項目のご質問につきまして順次お答えをいたしま す。   最初に1項目め、岩船沖洋上風力発電事業について、事業性評価の結果を踏まえて、今後の進め 方についてのお尋ねでございますが、先ほどの姫路議員のご質問でもお答えをいたしましたとおり、 当初の予定では本年11月に事業性評価が結論づけられることとなっておりましたことから、その後 に市民説明会を開催し、市民の皆様に具体的な事業計画についてご説明することを計画をしておりま した。しかし、11月22日に開催をいたしました推進委員会では、計画規模を縮小する提案と、電力 会社への系統連系が現時点で未解決であることを理由とした事業性評価期間延長の提案があり、1年 間の期間延長が推進委員会で承認されたところであります。   今後の進め方といたしましては、事業規模の縮小や事業性評価期間延長を受け、現在推進委員会 ではこれまでの経緯を市民の皆様に詳しくお伝えするための市民説明会を、来年1月ごろの開催をめ どに準備を進めております。これからも市民の皆様の声にしっかり耳を傾けながら、事業の実現を目 指して取り組んでまいりたいと考えております。   次に2項目め、奥三面発電所の電源立地地域対策交付金についての1点目、発電用施設の設置の 工事が開始される年度から、運転を開始して5年後の年度までの間に交付された交付金の総額と、使 い道についてとのお尋ねでございますが、電源立地促進対策交付金といたしまして、平成6年度に1 回、合併前の旧朝日村において5,500万円が交付され、集落コミュニティセンター建設事業と朝日 みどりの里コミュニティ広場建設事業に充当をいたしております。   次に2点目、15年以上が経過した場合に交付される交付金の交付期間と、交付金額についての お尋ねでございますが、交付期間は7年間となっております。ただし、その後も電気事業者等が行う 発電に利用される水資源に関する調査・開発に協力した場合は、最大40年の交付を受けることが可 能となっております。   また、交付金額につきましては、来年度に奥三面ダムが要件を満たすことから、約1,700万円 程度に増額となる試算が出ておりますが、決定にはこれまでの平均発電量などさまざまな要素を考慮 して算定することから、今後の交付金額を把握することは現時点では困難であります。   次に3項目め、地域住民の取り組みに対する行政の手助けについて、各地域で住民が立ち上がり、 地域の諸問題を解決するための手助けとして、集落支援員の配属を考えてはどうかとのお尋ねについ てでございますが、集落支援員制度につきましては、集落点検のみならず、地域の課題解決、活性化 までつなげている先進地もあり、他市の事例等を参考に、有効な導入方法を現在検討しております。 本市の方針が決まり、地域との協議が調えばモデル的な導入から行い、効果を見ながら活用を広げて いきたいと考えております。   以上であります。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) では、1項目めから再質問をさせていただきます。   岩船沖洋上風力発電については、私が地元の岩船で漁協関係も漁場も提供して、それで何とか村 上市の発展につなげようということで了承したといういきさつがあるのですが、残念ながら縮小され るということになると、漁場とかも使わなくてもいいということになりかねないのですが、そこで幾 つかの質問をちょっとさせていただきたいのですが、22万キロワット、5メガワットが44基という のは、電力の使用量全体を考えますと6億7,000万キロワットヘルツ、大体14万6,000世帯の電力 を賄うという大規模な計画だったわけなのですが、これが3メガワットの15基ということは、4万 5,000キロワット、約5分の1ぐらいに縮小されるということなわけですが、そこでまず質問として、 全員協議会でもちょっと課長にはお聞きしたのですが、市長に再度お聞きしたいのですけれども、事 業内容について大幅に縮小されたのだけれども、10社のコンソーシアムの団結力、つまりやめたと かというところはないのか、その辺についての、縮小されても本気度はどうなのかということについ てお聞きしたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 10社のコンソーシアムが緻密な推計、また社会情勢を判断をして、この地 に、また地元からの有効なそういう受け入れ態勢を含めてです、ここで事業性、非常に効果あるよね、 可能性あるよねということで着手をしていただいているわけでありまして、その思いに現時点で変化 があるということは、私は感じておりません。逆に言いますと、それぞれのコンソーシアムの中で中 心となる事業者を含めて、いろんな形でこの事業を何とかして国のエネルギー政策の一環としてのパ イオニアとしてつくり上げていこうという意識を持ちながら今でも努めているなと、取り組んでいる なということを逆に感じています。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) それで、実際は5メガワットという大きさというのは、日立製作所が鹿 島沖で、昨年の3月に実証実験して、できる可能性はあるということなのですけれども、現在ほとん どの洋上風力で使っているのは3メガワット、もしくは4メガ級の大きさなのですけれども、3メガ ということは、従来の大きさが15基ということになると、非常に今まで国内初とかいろいろな形で 考えていた部分は相当縮小されたという感じが否めないのですけれども、そこで岩船沖から三面河川 沖についてというのは、着床式というのはちょっと地盤の問題で条件的には難しいということで、今 後いろいろな課題を精査した中でどうするかということの判断になっていくのだろうと思うのですが、 こちらのほうは例えば浮体式というようなことを考えてやろうとすればできないのか、そういう継続 的に検討するような余地は全くないのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在コンソーシアムのほうが事業として進捗をさせる最良の方法は、現在岩 船航路の岩船港の南側の15基、3メガというのがベストだという判断をしていますけれども、この 44基、航路を除けば37基、39基ですか、そこのところをエリアとしてもう選定はしているわけで ありますから、そこのところでの一般海域における洋上風力発電、これが全部北側がだめになったと いう話では全くないというふうに私は認識をしております。今の技術を持って、技術であれば、結果 的に海底を非常に傷める、ダメージを与えるので、今のまま、コストもかかりますのでできないとい うだけの話でありまして、一般海域における洋上風力発電で220万キロワットという、そういうボ リュームのもの、これが全て今アウトになっているという話ではなくて、経過として今15基を先行 して建てていくという認識であります。ですから、浮体式も含めて以後、そのジャケット式の中で海 底にダメージを与えない工法が出れば、当然今の計画がそのまま、コストの関係もありますけれども、 進めることができるわけでありますから、今後もその可能性は追求していくという話を事業者のほう から私は聞いております。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) 何でこれを聞くかといいますと、岩船沖洋上風力発電を考える連絡会の 会長さんが、7月のシンポジウムに私と姫路議員を賛成の立場で討論に参加してもらえないかという ことで来たのです。そのときに私は、反対の人たちの集団の中に私たち2人が入っていくということ は、非常に公平性に欠けるのではないかという話をした覚えがあるのですけれども、そのときの返答 が、私は洋上風力発電を否定するものではないのだと、反対しているのではないのだと。つまり浮体 式ということで、もう少し奥のところでやるのだったら環境に全然影響ないから大いに賛成なのです と言ったものだから、そういうのを考えた場合に、環境的な面とかいろいろな面、低周波とかという ような面が非常に大きい、今問題になりつつあるということを踏まえますと、そういう浮体式でやる という手法もありなのかなと。だけれども、粟島沖でノルウェーのスタットオイルという会社が、こ れ国営の会社なのですけれども、粟島沖でやろうとしたときに、やはりなかなかアンカーが日本では 無理で、コストが相当かかるからということで撤退していったいきさつがあるので、なかなかコスト 的に難しいのかもしれないですけれども、でも手法として、例えば皆さんが賛同していただけるとい う中でやれれば一番いいわけです、全員が賛成するというわけではないのですけれども、そういう考 える会の代表者がそういうことを言うのだったら、そういうようなのも一つの選択肢として、日立造 船さんを含めたコンソーシアムに提言するとか、そういうようなことも必要なのではないかと思うの ですが、市長どうでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) そうしますと、設備投資の手法から全部またゼロスタートになりますので、 それはコンソーシアムがもう一回それを構築し直すという話になりまして、現在彼らが投入したコス トの回収ができない中でそれをやるというのは、私は市場原理の関係からいうと非常に難しいのかな というふうに思っております。大前提として、ここのエリアというエリアを設定して公募をしたとい う、これが岩船沖モデルという形で、現在港湾区域における長期間にわたる洋上風力発電の許認可の ルールづけ、法改正も含めてですけれども、ルールづけにつながっているということを考えれば、そ の辺のところはまずしっかりとルールにのっとった形で進めていく。その中で自然環境にダメージを 与えないことを選択をしながら進めていくというのが、私は必要かなと思っておりますし、議員低周 波の話で、少しその辺の懸念がというお話ありましたけれども、我々は日常生活で低周波の中で暮ら しているわけでありますので、あたかもそれがあるがゆえに人体に大いに影響を与えるのだという、 まさに私がこれまで推進委員会でいろいろな先生方からお聞きした内容から言いますと、全く反対の ご意見を言われる方もいらっしゃるものですから、なかなかその辺が難しい。ですから、いろいろな 市民の皆様の声にしっかり耳を傾けて、今のスキームで事業を推進していく立場にあるということを 先ほど申し上げました。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) 当事者として、低周波よりももっとだしの風吹いたとき、岩船の人とい うのは物すごい音とかを感じて今までずっと暮らしてきたので、私は低周波というものに関しては影 響ないというふうに思っているのですけれども、中にはそういう方もいるというお話をさせていただ きます。   それで、送電線についてが一つのネックになっている面があるということなのですが、これは全 員協議会でも1年間、例えば来年の9月まで待てば本当にこれ解決するのかという問題が非常に大き かったような気がするのですが、その辺についてはお願いしてください。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私自身も非常に悩ましい部分だなというふうには思っております。ただし、 東北エリアにおける送電線、要するに電源系統の部分については、全くもってそのキャパがパンクし ているという状態は、経済産業省も理解をしているわけでありまして、そのことを踏まえて東北電力 のほうでは、そのキャパアップのための公募を来年の9月までやるのだよと。そこの9月まで集まり あんばいを見て、そこを少し太くしていくということになれば当然乗るという仕組みになるわけであ りますので、これは逆に言うとそういう形を実現するための努力を、各方面とも連携してやっていく ということが必要なのだろうというふうに思っております。   先日、国土交通省のほうに行ったときには、それに直接触れたわけではありませんけれども、こ の岩船沖洋上風力発電のことについては非常に国の国土交通省レベルでも注視をしていただいており ます。そういう意味合いから言えば、しっかりと国土軸の中の電源系統、これを見据えた政策という のが私は進むのだろうと思うし、またそれを積極的にお願いをしていかなければならないなというふ うに考えております。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) それと、最後にです、事業の縮小により経済効果や雇用など地域の発展 に寄与すると思われる部分に影響があるのではないかという方も結構おります。地域への経済波及効 果などは、具体的にまだ示されていないというのも、住民から見たらどうなのだというようなところ があるのですけれども、この辺についてはこれから、1月から始まる説明会とかに住民の皆さんから 聞かれたらきちんと答えられるような形にしておかなければだめなのではないかと思うのですが、ど んなものなのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これは、事業者のほうに聞いてもなかなかはっきりとしたイメージがつかめ ないというのが私の率直な感想です。やはり新しい分野、今ゼロのところに一つの洋上風力というも のができて、それのメンテナンス、少なくてもFIT買い取り期間の20年間というのがもしあると すれば、その間に人工の構造物があそこにあるわけでありますから、それをサポートする体制が必要 なのだろうなというイメージであります。   それと、ここが一般海域における洋上風力発電の基地に第1号としてスタートするわけでありま すので、そういった意味合いでの技術開発ですとか、技術能力の育成であるとか、そういうところの 教育機関もつくりやすいのではなかろうかということ、これは国のほうにもちょっとご提案をさせて いただいておりますけれども、そんなところを含めて、では果たしてそれがどのくらいのボリューム で人がいるのか、どのくらいの期間そこで研修をするのか、また資機材がどのくらい動くのか、そこ に暮らしていればどのくらいの市場経済としての影響があるのかというところの具体的な推計にまで は、今至っていないと。あくまでもイメージの段階で、ゼロのところにそういうものができるのです から、それは逆に言うとうちのほうで全部これをつくってくださいねという形でのご提案を申し上げ ていくというふうなところを踏まえて、年明け1月の住民説明会のときには、具体的に計数としての お示しはなかなか、今の時点では1年間先に事業性評価が延びている中で、事業者もそっちのほうに シフトしていますので、難しいかなというのは私の今の率直な感じであります。   ただ、いずれにしましても、この間できることはしっかりと努めさせていただいて、やはり議員 おっしゃるとおり、そこの部分が非常に具体的にイメージのできない部分だと思いますので、イメー ジのできないものがイメージのできない形で話ししていても、物事が明確になっていきませんので、 少しその辺のところは研究をしたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) 水力発電、この次、2項目め、水力発電やるのですけれども、風力発電 とか、どっちかといったら自然エネルギー的なものを使うのが、化石燃料、石炭とか石油とか、今火 力発電所で電気を起こしているというのが、原子力を使えない状態では日本というのはそういうやり 方をしているわけです。それで、水力は石油の1.5%、二酸化炭素の排出量です。それから、石炭は 1.1%、それから風力発電は石油の3.3%、石炭の2.6%ということで、非常に二酸化炭素の排出量が 少ないと、自然に優しいというところにあるのですが、こういうような部分をやっぱり私はもう少し 市民の皆さんによく説明していただきたいという、原子力発電は、私もこれから再稼働というのはな かなか難しいと思います。そうしますと、ではブラジルあたりから石炭を運んできて、それで火力発 電で二酸化炭素をいっぱい排出して電気を起こしていいのかという部分も将来的にはあるわけです。 そういった、私岩船の住民の人に電話をいただきまして、風力と水があるのだったら、今岩谷産業と かが一番やっているのは、水素エネルギーで全国的にスタンドとかも設けて、水素ガスを使って車走 らせる時代なのだから、そういうところをこの岩船、村上の地区で、そういうのを国内で初めてとい うような形で、何か起業化できないのかというふうに言われました。   ですから、そのやり方とか手法というのは、みんなおんぶにだっこで、全部コンソーシアムさん とかに任せるのではなくて、私どもが自分たちのここの自然の、どっちかといったら我々の住んでい るところの財産を使ってやるわけですから、我々もです、市民もやはりきちんとどういうふうに将来 なればいいのだかということをやっぱり知ってもらいたいということと同時に、こういうふうに市長 が考えているのだという部分が、大切なこれからの手法の一つなのではないかと思いますけれども、 今私が言った水素ガスとか、そういうのも含めた中でです、何かもしお話がありましたらよろしく。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) いわゆる再生可能エネルギーも含めて、これからの国のエネルギー政策を考 えたときにというお話に当然なっていくわけでありますけれども、水素ガスを使った、これも水が起 源になりますので、無尽蔵という考え方でいいと思います。風、風力と一緒だというふうに思ってい るわけでありますけれども、そういった意味合いからいうと、今我々が何をターゲットにしてやって いるかというと風力発電でありますので、そこのやはりしっかりとしたつくり込みをしていくという のが大切だなというふうに思っております。   エネルギーの世界というのは、いろんな形で今メニューが出てきていますから、それをしっかり と検証することは大切ですけれども、今我々が目指しているのは、洋上における、一般海域の洋上に おける風力発電でありますので、そこをしっかりまずつくり込む。例えばそこで発電されたものが、 今事業者は売電をしますけれども、その売電をしていった、その電力を使って、例えばそこで水素ガ スを活用した発電事業所を実はつくるというふうなことになれば、再生可能エネルギー、再生可能エ ネルギーのコラボレーションみたいな、そういう今度は構築もできるわけでありますので、そんなと ころを順次進めていきたいというふうに考えているのが一つ。   それと、地球温暖化対策のためというのは、なかなか私もいろんなところで言わせていただくの ですけれども、我が身に直接影響がなかなかない、実をいうといろんな形で気象条件の影響は受けて いるのですけれども、それがやはりCO2を排出していることによる、地球にダメージを与えている からこうなっているのだというところに思いが至らないというのが、なかなかじくじたる思いはある わけでありますけれども、そんなところも少しこれから積極的に提案はさせていただきたいと思いま す。ぜひ議員のお力もおかりをして、しっかりとした本質を伝えられるような仕組みでこれから取り 組みたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) 1項目めはこれで終わります。よろしくお願いします。   それで、2項目めの奥三面の電源立地地域対策交付金については、要件を満たせば40年ぐらい ある程度交付金はもらえるということなのですけれども、一応7年間、この1,700万というのは年 間1,700万というふうに理解していいのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 1,700万につきましては、3つのダム、来年度から始まります奥三 面を足した3つの合計額の積算ということです。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) そうすると、奥三面だけだと幾らなのですか。 〇副議長(大滝国吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 正直積算の計算式はあるのですけれども、ダムごとの積算はできな いということで、それは県のほうに確認しましたけれども、ダムごとには出ません。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) 前の6年間というのは5,500万で、朝日地区のコミュニティの建設等に 充当したということですよね。そこで、これは一般会計に入って、ある程度目的というのは公共用施 設整備事業、企業導入、産業近代化事業とか、福祉対策とか、大体多方面にわたっているから、ほと んどのところにこのお金は、交付金は使えるのだというふうに、一般会計に入るのですからね。そこ で、市長に一つお聞きしたいのですけれども、実は奥三面は、集落が三面というところに移ってきた のですよね、それで奥三面との兼ね合いがあるので、あそこは今朝日地区ではないですけれども、今 区長さんとかにお願いされて、例えば道路の舗装とか、そういうものを来年度から入る交付金の一部 を三面地区に充当してくれないかということを頼まれたのですけれども、少しそういうようなことで、 奥三面に住んでおられた三面の集落の人たちのために役立ててもらいたいというふうに思うのですが、 どんなものでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 確かに議員おっしゃるそのお話は、十分理解できる内容だというふうに思っ ております。いずれにしましても、三面地区についてはこれから駅の西側を再構築する中で、どうし ても地域エリアとしての捉え方をしていかなければなりませんので、あとはそれと、この交付金を活 用する、しないにかかわらずです、そういう意味合いからもしっかりとやっていかなければならない という、あとは優先度の問題ということになろうかと思いますので、気持ちの中でしっかりとその部 分については受けとめて配慮をしたいというふうに思います。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) よろしくお願いします。   時間もなくなってきまして、私の、この3項目めというのを一番重要視してお話しさせていただ きたいというふうに思っているのです。先ほど木村議員のほうからも、山北のドリーム100プロジ ェクトという、これ商工会の青年部が主催して、青年部の方と、それから中学生全員にアンケートを 出して、そのアンケート集計されたのがこういうふうな形でありまして、その会合が2回目、さんぽ く会館であったのを私ども、言葉を発してはだめですけれども、傍聴だったら2時間大丈夫ですよと いうことで傍聴させていただいたのです。その中で、私が一番びっくりしたというか、予想外だった なと思うのが、中学生の皆さんのアンケートの結果、そのアンケートの結果がですね、地域の定住志 向、つまり卒業してからも住みたいと、山北に住みたいという人が10代の方が一番多いのです、全 世帯の中で55%ぐらいなのです。そして、なお一層誇るべき地域だと思うかというのに、中学生が 85%ぐらい、誇るべき地域だと思うし、ずっとできれば住みたいということを話ししていました。 私も感激したのです、はっきり言って。   それで、30代の人が一番住みたくないというのだと、そうすると自分の子供が住みたいと言っ ているのに、親が住みたくないというのも変な話なのですけれども、学校の教育等もあるのだろうけ れども、でも私もやっぱり山北が中学生に誇れる地域で、将来も住みたいということは、やっぱり非 常に大きい力だと思います。子供たちが何とか山北で、それでこの中学生たちが20年後、この山北 でちゃんと定住していられるようないろいろな試みの話を100にまとめると、100以上あったみた いなのですけれども、その中でいろいろ話が出ました。例えば空き家のネックとなっているのは仏様 だから、仏様保管ビジネスとかつくればいいのではないかとか、それから漁船を利用したタクシーみ たいなのを、漁船タクシーみたいなものはないかとか、好きなことを言っていい中なものですから、 日本で初めてマタギ学校をつくって、長寿料理とかを出す場所をつくったらいいのではないかとか、 いろいろな話が出ました。   私も、何とか子供たちの期待に応えるにはどうすればいいのかということを、山北地域に限定す るわけではないですけれども、やっぱりこれから考えていくのが一番大事な方法なのではないかと。 それにはやっぱりきちんとした、その地域に入って調査して、それで先ほど市長が言いましたように、 対策がとれて、こういうようにすれば絶対いいのだというところまで押し進められるとすると、やっ ぱり地方再生のための国の集落支援員というのが一番いいのではないかと私は思うのです。それで、 今集落支援員というのは村上市で採用していませんよね。   それで、自治振興課長にお聞きしたいのですけれども、地域協力隊とその集落支援員の違いと、 それからその条件等、例えば国から交付金等入ってくる、その内容についてちょっと教えてください。 〇副議長(大滝国吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(川崎光一君) ただいまのご質問でございますが、地域おこし協力隊は、いわゆる 三大都市、都会のほうから地域のほうに受け入れまして、そこで定住していただいて、地域おこしを 行っていただくのが地域おこし協力隊でございます。隊員1人当たり400万円の、いわゆる特別交 付税がつきます。   それから、それに比べまして集落支援員でございますが、こちらのほうはその地域の事情に詳し い方、いわゆるその地域の方を集落支援員として委嘱しまして、いろいろ今議員おっしゃいました調 査でありますとか、さまざま集落点検、そういったいろんな活動、中には活性化事業とか、そういっ たところまで行う場合もございまして、その辺までいきますと地域おこし協力隊と何ら変わらない活 動をしている集落支援員さんもおります。そんな中で、こちらのほうにつきましては、支援員1人当 たり特別交付税350万円、これは専任の場合でございます。併任の場合もございまして、併任の場 合でありますと1人当たり40万円という特別交付税がつく制度でございます。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) それで、集落支援員というのは、例えば総代とか区長さんとか、そうい う方が兼職した場合には40万円ということなのですが、これは例えば山間地以外の、岩船とか市内 でも、集落支援員という名前のままでいいのかどうかわからないですけれども、山間地の集落という ふうに限定されていませんよね。 〇副議長(大滝国吉君) 自治振興課長。 〇自治振興課長(川崎光一君) 議員おっしゃるとおりでございまして、集落の捉え方、こちらにつ きましては、基本的な地域単位を柔軟に設定して差し支えないと、そのように推進要綱で定まってお ります。   それで、対象とすべき地域としましては、過疎地域、いわゆる条件不利地域に所在する集落はも ちろんでございますが、それに限定することなく、いわゆる各自治体が積極的に取り組むべき望まし い場所があれば、そちらのほうに向けてもいいというふうになっております。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) 山北で青年部、その後商工会青年部の皆さんと、そしてその後また市の 職員のOBの皆さんとか、行政の皆さんとか、山北地域に住まわれている人、いろいろな人のお話聞 いた中で、やっぱり一番山北で現在、中学生も含めて困っているというのは、高齢者の場合には、例 えば買い物難民といいますと、年齢が65歳以上で、車の免許を持っていないで車運転できないで、 それで日用品あたりを500メートル以内で買えないというのを買い物難民という、定義づけられて いるのですけれども、そうしますと山北支所長、山北の場合には集落的にはほとんどが買い物難民を 抱えたところというふうに理解していいのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 山北支所長。 〇山北支所長(五十嵐好勝君) 私も議員おっしゃるとおりと思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) それで、木村議員のほうからも話がありましたけれども、一番の手っ取 り早い方法というのか、解決しなければだめなものというのは、買い物難民の対応と、それから公共 交通、一番心配〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕しているのは、例えば朝日みどりの里ま では、高速道路の新潟の病院とかに行くあれがそこから出発するのだけれども、山北の人はそこまで どういうふうにして行けばいいのかとか、それから私一番あれなのは、中学生あたりが親の運転した 車で村上に遊びに行くなんていうのよりも、自分の友達、仲間で何とか乗り継いででも行くというの が、大きくなったときの思い出になるような気がするのです。ですから、そういうのを含めた中でこ の2つ、買い物難民、この買い物難民を何とかしなければだめだというものの発案として、こういう 話もありました。公のコンビニつくってもらいたいと。その公のコンビニのところに、高齢者の人の 働く場をつくって、それである程度うまくいくような形になったら、自分たちで独立するというよう な、そういう仕掛けづくりを行政の力でできないものかという方も中にはおります。ですから、香川 県だか、たしか葉っぱビジネスでおじいちゃん、おばあちゃんがすごくはつらつとしたといった時期 がありましたけれども、そういうふうに山北の地域の高齢者の方は、やっぱりまだ働きたいという人、 それからあと地域に役立ちたいという人がいっぱいいるような気がするので、その辺を含めまして、 やっぱり早急に集落支援員を、そのきっかけづくりのために調査とかいろいろ、その集落がいっぱい 散在しているわけですから、何人必要なのかは別としても、すぐに取りかかるような形で解決できる ことがあるような気がするので、その辺について市長もう少し思いを話ししていただければと。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) ドリーム100のプログラムというのは、非常にこれ斬新な取り組みも含め てです、本当に率直に今悩んでいること、それに対してどういう手当てをするべきなのかということ を純粋な気持ちでどんどん、どんどん出てきているのだなというのを私も実は感じております。それ と、商工会の青年部の皆さんともいろいろと議論をさせていただく過程において、やはり悩みは非常 に大きい。大きいのだけれども、それにしっかりと向き合おうとしている姿勢、これは本当に頼もし いなというふうに感じています。   それで、先ほどアンケート調査の中で、10代のモチベーチョンって本当に高いのです。私も昨 年中継のしだれ桜の寄り合い、お祭りに寄せていただいたときに、中学生が私はここをふるさとと思 って、必ずここで生きるのだみたいな話をしていたのを記憶しているのですけれども、それが30代 になると、同じところにいる方々のアンケート結果というのがどんとモチベーション下がるというの は、これはやっぱりそこにもしっかりとそれを検証する必要が実はあるのだろう。ということは、 10代からのモチベーションが継続しない、何で継続させることができないのかというのは、やっぱ り生活環境がなかなか容易ではないということなのだろうと思います。どんどん、どんどん生活が実 体験として我が身に、我が身でそれを行わなければならなくなったときに、それに対する不都合であ るとか、そういうもの、困難さというものを感じるがゆえに、なかなか30代になるとここで本当に 誇りを持って暮らすのだというところにつながっていかないというのがあるのだと思うので、まさに 教育も含めてです、そういうことをしっかりとつなげていくことがまず一つ大切。ただ、これはつな ぐだけであればだめであって、やっぱりしっかりとそこで生活をして、稼いで、所得につながって、 家族を養うことができるという環境が必要だというふうに思っています。   ですから、いろんな形の側面から、やはりそれを応援する仕組み、人口は減ります、パイは小さ くなるのだけれども、そうしたときにこのまちをどうやって維持していくのかということをやっぱり しっかりと考えていかなければならないというふうに思っていますので、そういった意味合いからい うと、先ほどご披露いただきましたプログラムのうちの一つの公立のコンビニ、コンビニと言ってし まうと何かそのコンビニのイメージが沸き上がりますけれども、そうではなくて、行政がしっかりと 支援をした公売所みたいなところがしっかりある、スーパーみたいなところがあるというのは、幾ら でもあるわけであります。それに近いやつが、例えばJAの仕組みでも〔質問終了時間5分前の予告 ブザーあり〕あるわけでありますから、そんなことは可能なのだろうと思います。   あとは先ほど来申し上げますとおり、そこをちゃんと経営できる仕組みで回していくということ が必要なので、そこのところの知恵は民間の皆さんの力、それと行政の少し力を入れ込むところも含 めてです、端的に言えばうちの産業支援プログラムみたいなものを活用しながら、それはそのままス トレートに制度が合うかどうかは別として、いろんな形でやることはできるのだろうなというふうに 思っております。   これから日沿道が延びていったときに、道の駅的な、サービスエリア的な中核拠点施設的なもの が、多分つくり上げられなければならない、今基本構想でたたきましたので、そうしたときに、今生 鮮野菜をそこで売っているので大成功している穂波であったり、朝日道の駅であったり、こういう成 功事例があるわけでありますから、そこで高齢者の働く意欲でありますとか、健康意欲を増進をさせ ながら、そこでしっかり稼ぐ仕組み、またそれが少し生鮮野菜のみならずです、日用品であったり、 ほかのものに膨らんでいってもいいのだろうなと思います。そこを交流の拠点としながら、どんどん、 どんどん人が交流することによる元気さというのも出てくるのかなと思っておりますので、総合力で 対応してまいりたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 長谷川孝君。 〇19番(長谷川 孝君) 実は岩船商工会商業部もこの冬に、岩船に関するアンケートというのを とったりしています。やっぱり岩船4,000人、コンパクトにまとまっていますけれども、やはり高 齢者の問題とかいろいろ、抱えている中身は同じなのですけれども、何とか先に、山北のほうを先に やってもらいたいと思います。   26日の日は、私ども泊まりがけで会派の合宿をやったのです。それで、そのときにいろいろ話 した中に、市長に政策提案したいという部分もあります。ですから、この定例会終わりましたら、そ の政策提案書を持ってまた伺いますので、なるべく村上市のために役立つ会派として一生懸命頑張り ますので、よろしくお願いします。   以上で私の一般質問を終わります。(拍手) 〇副議長(大滝国吉君) これで長谷川孝君の一般質問を終わります。                                              〇副議長(大滝国吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、来週5日月曜日、午前10時から一般質問を行いますので、定刻までご参集くださるよう お願いいたします。   大変ご苦労さまでした。           午後 3時53分  散 会