平成28年村上市議会第4回定例会会議録(第4号) 〇議事日程 第4号 平成28年12月5日(月曜日) 午前10時開議 第 1  会議録署名議員の指名                               第 2  一般質問                                                                                  〇本日の会議に付した事件  議事日程に同じ                                              〇出席議員(24名)    1番   小  杉  武  仁  君     2番   河  村  幸  雄  君    3番   本  間  善  和  君     4番   鈴  木  好  彦  君    5番   稲  葉  久 美 子  君     6番   渡  辺     昌  君    7番   尾  形  修  平  君     8番   板  垣  千 代 子  君    9番   鈴  木  い せ 子  君    10番   本  間  清  人  君   11番   川  村  敏  晴  君    12番   小  杉  和  也  君   13番   姫  路     敏  君    14番   竹  内  喜 代 嗣  君   15番   平  山     耕  君    16番   川  崎  健  二  君   17番   木  村  貞  雄  君    18番   小  田  信  人  君   19番   長 谷 川     孝  君    21番   佐  藤  重  陽  君   22番   大  滝  国  吉  君    23番   大  滝  久  志  君   24番   山  田     勉  君    25番   板  垣  一  徳  君                                              〇欠席議員(2名)   20番   小  林  重  平  君   26番   三  田  敏  秋  君                                              〇地方自治法第121条の規定により出席した者        市     長    高   橋   邦   芳   君        副  市  長    忠           聡   君 教  育  長    遠   藤   友   春   君        総 務 課 長    佐   藤   憲   昭   君        財 政 課 長    板   垣   喜 美 男   君        政策推進課長     渡   辺   正   信   君        自治振興課長     川   崎   光   一   君        税 務 課 長    建   部   昌   文   君        市 民 課 長    尾   方   貞   一   君        環 境 課 長    中   山       明   君        保健医療課長     菅   原   順   子   君        介護高齢課長     冨   樫   孝   平   君        福 祉 課 長    加   藤   良   成   君        農林水産課長     山   田   義   則   君        商工観光課長     竹   内   和   広   君        建 設 課 長    中   村   則   彦   君        都市計画課長     東 海 林   則   雄   君        下 水 道 課 長    早   川   明   男   君        水 道 局 長    川   村   甚   一   君        会 計 管 理 者    中   村   る み 子   君        農業委員会                   小   川   寛   一   君        事 務 局 長        選管・監査                   木   村   正   夫   君        事 務 局 長        消  防  長    長       研   一   君        学校教育課長     遠   山   昭   一   君        生涯学習課長  田   嶋   雄   洋   君        荒 川 支 所 長    小   川       剛   君        神 林 支 所 長    鈴   木   芳   晴   君        朝 日 支 所 長    齋   藤   泰   輝   君        山 北 支 所 長    五 十 嵐   好   勝   君                                              〇事務局職員出席者        事 務 局 長    田   邉       覚        事 務 局 次 長    小   林   政   一        係     長    鈴   木       渉           午前 9時59分  開 議 〇副議長(大滝国吉君) ただいまの出席数は23名です。欠席の届けのある者2名、遅参1名であ ります。定足数に達しておりますので、これから本日の会議を開きます。   本日の議事日程はお手元に配付の議事日程により議事を進めますので、よろしくご協力をお願い いたします。                                              日程第1 会議録署名議員の指名 〇副議長(大滝国吉君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。   会議録署名議員は、会議規則の規定によって、5番、稲葉久美子さん、17番、木村貞雄君を指 名いたします。ご了承願います。                                              日程第2 一般質問 〇副議長(大滝国吉君) 日程第2、12月2日に引き続き一般質問を行います。   最初に、6番、渡辺昌君の一般質問を許します。   渡辺昌君。(拍手)           〔6番 渡辺 昌君登壇〕 〇6番(渡辺 昌君) 皆さん、おはようございます。鷲ヶ巣会の渡辺昌です。これから私の一般質 問をさせていただきます。   大きな項目の1項目め、災害時の避難等について。10月5日に台風警戒のため、市内全域へ避 難準備情報が発表されました。危険と思った場合には迷わず避難することや、高齢者など避難に時間 のかかる方への早目の避難準備が呼びかけられ、開設された避難所へ実際に避難された方もいました。 本市では初めての避難準備情報であり、今後の防災施策に生かすためにも次の点について伺います。   @、今回の対応をどのように総括されていますか。   A、市の地域防災計画では、自主防災会等に要配慮者への避難対応を上げていますが、個人情報 保護の面で要配慮者への把握が難しいのではないですか。   B、広大な市域のため、災害によっては地域ごとの情報提供も必要であると考えますが、十分な 対応ができる体制となっていますか。   C、台風等の悪天候により通学の危険性が予測される場合、小・中学校の一斉休校などの協議や 判断はどのような形でされていますか。   大きな項目の2番目、合併10周年記念事業について。来年度は新村上市誕生から10年目とな ります。市は、10周年記念事業についてどのような方針を立て、具体的にどのような事業等を計画 されているのか伺います。   大きな項目の3項目め、市職員の名札について。市職員服務規程では、名札を上着の左胸部に着 用しなければならないとなっています。現状は吊り下げ名札の方が多いようですが、胸につけた名札 よりも見づらいように感じます。全体のデザインも含め、認識しやすい名札となるよう改善すべきで あると考えますが、市の所見を伺います。   答弁をいただいた後、再質問させていただきます。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) 皆様、おはようございます。それでは、渡辺議員の3項目のご質問につきま して順次お答えをいたします。   最初に、1項目め、災害時の避難等についての1点目、今回の対応をどのように総括されている かとのお尋ねについてでございますが、先日の川村敏晴議員のご質問でもお答えをいたしましたとお り、台風に特化した防災基準はありませんが、このたびの台風18号では直撃することが予測された ため、市防災計画と国の避難勧告等の判断・伝達ガイドラインに基づき、内部協議の上、本市初めて の避難準備情報を発令させていただきました。発令に当たりましては、市内13カ所に避難所を設置 し、高齢者等の移動を考慮して十分な準備ができるよう日中午後3時に市防災行政無線、むらかみ情 報ねっと、緊急速報メール、市ホームページ、テレビ速報、ラジオ緊急速報のL―ALERT及びB SNデータ放送により、市民の皆様に周知をいたしました。このことにより多くの問い合わせをいた だきましたが、今回の避難を通じて、市民の皆様の防災意識向上につながったと確信しておりますし、 災害時の体制につきまして課題の整理ができたものと評価をいたしております。   次に2点目、市の地域防災計画で掲げる要配慮者への避難対応と把握についてのお尋ねでござい ますが、市では避難行動要支援者名簿を町内、集落ごとに整備しており、本人が希望する場合は、災 害時見守りカードにより支援に必要な情報の把握と、災害時において速やかに避難ができるよう支援 者をあらかじめ定めております。   次に3点目、災害によって地域ごとの情報提供も必要と考えるが、十分な対応ができる体制とな っているかとのお尋ねについてでございますが、近年特にゲリラ豪雨や土砂災害につきましては、局 地的に被害が起きており、また発生率も高いことから、むらかみ情報ねっと、防災行政無線等により 旧市町村単位の地域ごとに情報提供するほか、地元区長・総代への電話連絡、消防団や広報車による 住民への呼びかけを行うなど、現段階におきまして対応し得る体制を構築しているものと考えており ます。   次に4点目、台風等により通学の危険性が予測される場合、小・中学校の一斉休校などの協議や 判断はどのようにされるのかにつきましては、教育長に答弁をいたさせます。   次に2項目め、合併10周年記念事業について、どのような方針を立て、具体的にどのような事 業等を計画されているのかとのお尋ねについてでございますが、合併10周年記念事業につきまして は、10周年となる平成30年度に行うこととしており、具体的な事業や式典等につきましては、平成 29年度に協議・検討してまいります。   次に3項目め、市職員の名札について、全体のデザインも含め、認識しやすい名札となるよう改 善すべきではないかとのお尋ねについてでございますが、名札につきましては、職員の所属と名前を わかりやすく周知させるのが目的であります。渡辺議員のご指摘も踏まえ、新年度からデザインを一 新したいと考えております。   以上であります。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) おはようございます。それでは、渡辺議員の1項目め、災害時の避難等に ついての4点目、台風等により通学の危険性が予測される場合、小・中学校の一斉休校などの協議や 判断はどのようにされるのかとのお尋ねについてでございますが、最新の気象データをもとに翌日の 登下校時に危険な状況が予想される場合は、児童生徒の在校時間までに教育委員会が一斉休校の措置 を判断して、各学校に通知する場合もあります。また、危険の程度が低いと判断した場合は、気象情 報を各学校に適宜配信した上、各学校、または中学校区で児童生徒の安全を第一に考えつつ、保護者 や関係機関の対応も考慮しながら、速やかな判断を行ってもらっております。   以上です。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) ありがとうございました。   それでは、再質問させていただきます。1項目めでありますけれども、今回この避難準備情報の 対応について一般質問の項目に上げましたのは、ある村上地区の町内の役員されている方から話を、 世間話をしていた中でそういう話がありましたので、その後いろいろ話を聞いて、伺って、今回質問 項目として出しました。   先ほど市長答弁の中で、2番目の要配慮者への対応、これちょっとよくわからない部分もあった ので、もう少し優しくといいますか、わかりやすいように説明していただきたいと思いますが、総務 課長さんでもいいですけれども。 〇副議長(大滝国吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 要配慮者の方については、1人で避難できない、そういったような 方であります。それで、その対象者でありますけれども、65歳以上の方あるいは身体障害者手帳を お持ちの方、それから知的障害者、それから寝たきりの方、認知症の方、在宅の要介護認定者など、 それから外国人なども含まれるものであります。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 例えば体は健康だけれども、年齢が80、90でひとり暮らしの方というのは、 そこには含まれないわけでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) 先ほども言いましたけれども、65歳以上の高齢者の方、そういっ た方たちも全部含まれます。それで、その中で各集落単位で情報収集していただいて、この方は一人 で避難することができないだろうという方について、災害時の見守りカードを作成しているというよ うなことでございます。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) その災害時見守りカードというのは、ご本人に確認してつくって、それを担 当課で持っているものですか。 〇副議長(大滝国吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) この見守りカードについては、本人の当然同意が要ります。それで、 内容としましては、名前、住所、あと血液型、そのほかかかりつけ医、緊急連絡先、避難支援者とい うようなことで、あらかじめそういった方を定めておいて、それからこれを区長さんも持っておられ ますし、我々のほうでも持っているというようなことであります。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 今回この一般質問するに当たり、私が話を伺った町内の区長さんとはお話し することがなかったので、多少事実誤認等があるかもしれませんので、確認の意味も含めて質問させ ていただきます。   この役員の方のお話しですと、この避難準備情報の発表については、表現は適切かどうかわから ないけれども、結果的には被害もなかったし、実際台風もほとんど影響なく通っていったので、市の 判断としてはよかったのではないかという感想を言っておられました。ただ、この町内では避難準備 情報が出たことで区長さんが招集かけられて、町内の高齢者とか、一人で避難できない方がいるので はないかということで、町内を回ることにしたのだそうです。そうしましたところ、ではそのリスト というのがないということで、町内の民生委員の方に連絡とろうとしたら、民生委員の方が連絡とれ なくて、ではどうするかということになって、市の担当課のほうに、担当課というのは総務課になる のでしょうか、後であれですけれども、それで連絡したら、個人情報なので出せないというふうな対 応が、その言い方はよくわかりませんけれども、その役員の方はそうおっしゃっていました。それで、 結局ただ区長さんが持っていた、本当は使うと悪いのでしょうけれども、敬老者のお祝いの品を配る ときに使ったリストを参考にして、あとは自分たちの知っている情報の範囲の中で回ったそうです。 結果的に2人の方が避難したいということで、その町内の役員の方が避難所までお連れしたそうであ ります。ただ、今説明聞きますと、若干ずれがあるような感じがするのですけれども、担当課ではど のように…… 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現実は、多分そういうふうになるのだろうと思います。避難行動要支援者1 人に対して3人だっけ、支援者、ご本人の意思で災害時見守りカードをつくるわけでありますけれど も、そのお1人を支援するために3人の支援者をそこに書きます。そうしますと、単純に人口の3倍 にまずなっていくわけですよね。実際にそういうところを自主防も含めて、町内の区長さんも含めて、 いろんな形で、本来そこで中心として動くであろう皆様方のところと情報共有をしていくということ で進めているわけです。ただ、現実問題、今議員ご指摘のとおり、いろんなそういう不都合が生じる ということなのだろうと思っておりますので、そこで何が一番問題だかというのは、その情報共有が しっかりなされていないということ、これは確かに個人情報の部分もありますけれども、この支援者 カードをつくるに当たっての、その辺の軽減策も図られていますので、どんどん、どんどんそういう ことを情報共有できる仕組みをつくっていく、速やかにそれに対応できるというふうなルールづくり、 それと訓練、そういうものが必要なのだろうなということを、今回特に大きな課題として市としては 認識をしているということであります。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 今の市長の答弁で、大体この項目まとまったのですけれども、質問を用意し てきましたので、もうちょっと細かいところさせてください。   先ほど区長さんのほうから、まずとりあえずリストが欲しいので、民生委員の方に頼もうかとい う話になったのだそうですけれども、例えば民生委員の方もふだんのあれでは、多分そういう情報は 個人情報ですので、絶対に出さないようという指導されていると思うのです。例えば今回、実際訓練 ではなくて、避難情報が発表されたわけですので、緊急時というのでしょうか、そういうときに区長 さんから民生委員の方のほうにそういう話があった場合の対応としては、どういうふうな対応が正し いということになるのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) まず、この要支援者名簿を作成するに当たって、区長さん、民生委 員さん、それから地域の防災組織の方など、そういった方で集落の中で支援必要な人決めるわけです。 その決めたものを、今度きちっとしたものを整理して、区長さん、それから民生委員さんに名簿を差 し上げております。ですので、災害時に使うと、使ってもらうということで差し上げていますので、 ちょっとないというのはどうなのだろうなというふうに思いますけれども、今回こういった避難準備 情報が出たわけでありますので、そのリストを十分活用していただきたかったなというふうに感じて おります。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) その個人情報の件については、大体わかりました。   あと話は若干前後するのですけれども、この避難準備情報が発表されて、防災メールとか臨時ニ ュースというのですか、公の情報というのが出たと思うのですけれども、区長さんとかに対しての今 回の情報については、どのような形で、どのような内容で伝えられたのか教えてください。 〇副議長(大滝国吉君) 介護高齢課長。 〇介護高齢課長(冨樫孝平君) この避難要支援者リスト名簿ですか、これは作成して、区長さんあ るいは民生委員さんが保管しているというようなことで、いざというときには支援をお願いしますと いうことはお願いしてあったのでありますけれども、今回その避難準備情報が発令されたということ で、介護高齢課あるいは支所含めまして、区長さん方に高齢者の皆さんの安否確認をお願いしますと。 場合によっては、避難が必要であれば支援をお願いしたいというようなことでお願いいたしました。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) ということは、市内全域同じような対応をされたということですね。   それで、リストというか、カードをつくっているということなのですけれども、今回実際回った 役員の方のお話ですと、今回の場合は台風でしたので、おおよそ台風が通過するまで時間があります し、余裕があったのですけれども、実際の、例えばこの話を伺った町内というのは土砂崩れのおそれ があるということで、割とそういう災害に対しての意識高いところなのですけれども、もしそういっ た場合には優先順位がないと、例えばその住んでいる場所にもよりますけれども、動けるぐあいとか にもよりますけれども、優先順位がついていないと、もしもの場合には被害者が出るのではないかと いう意見もされていました。例えば優先順位とかとなると、やっぱりそれは町内とか自主防災会の判 断になるのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) なかなかどの方を避難支援するのかというものの優先順位って、非常に悩ま しいというふうに思います。多分命というものの差はないわけでありますので、同時にそれに対応し なければならない。ただ、先ほど申し上げましたとおり、お1人の方に支援員が3名つくということ になりますと、各ご町内でそれだけの支援員が確保できているのかどうか、重複がないのかも含めて、 その有事が発生した際に、そういう体制が速やかにとれるのか、それがきちんと100%対応し切れて いるのかというところまで、やっぱりシミュレーションしていかなければならないと思います。   ですから、そうすると先ほどちょっと触れましたけれども、課題が幾つかあるよねというところ、 そこもクリアしなければならない。さらには、それをどこを一番最優先していくのかという判断とい うのは、なかなかこれ厳しいというふうに思います。今議員ご指摘のとおり、一番リスクの高いとこ ろから速やかに支援をしていくということが、ある意味現実的なのだろうというふうには思いますけ れども、それをなかなかご町内に委ねる、自主防に委ねる、行政から指示を出すというところの整理 は、まだ現時点ではついていません。その有事の際のそういうこれまでの過去の教訓を踏まえて、ど ういうふうな形で対応するのが一番ベスト、ベターなのかということを判断をしていく必要があると 思います。   ただ1点、現在国、県の制度の中で考えられているのが、せんだって私も発言をさせてもらいま したけれども、荒川水系と三面川水系で現在減災対策協議会ということで立ち上がっております。こ れは、全てをその災害のリスクから守るという考え方に至っていないというのが、今の災害に対する 考え方なのかもしれません。そこに一つの方向性を見出すことは可能なのかというふうに思っており ます。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) それと、体に障害のある方のところに対しては、市のほうから連絡が行った そうなのですけれども、それも介護高齢課からでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 実は電話が総務課のほうに来まして、自分が一旦寝てしまうと一人で起 きられないということの電話がありまして、具体的な話を聞きますと、車いすで生活しているという 方でございました。それで、対応にしては、今避難準備情報をお出ししているわけでございまして、 もし避難が必要な場合は、職員がお宅のほうに出向いていって避難していただきますのでということ でご了解いただいたということでございます。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) それで、災害のときの対応を考えた場合に、本来であれば自主防災会という のが各町内、集落に立ち上がっているわけですけれども、自分のところの集落も今日、区長さん来て いますので、余り言えないのですけれども、立ち上げたはいいけれども、実際の活動というのはなか なか厳しいのかなという印象を受けていますけれども、多分行政のほうも十分担当課でもそれは認識 していると思いますけれども、今後それに対して何らかの対策なり、対応をとるような計画はされて いますでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) おかげさまで自主防災組織を立ち上げていただいております。ただ、立 ち上げていただいてよしということではありませんので、やはり出前講座、それから講習会等を今後 強化していきたいなということで、防災士、防災専門員というようなことも視野に入れながら検討し てまいりたいと思っています。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 鷲ヶ巣会には防災の専門家がいらっしゃいますので、この自主防災会につい てはそのうちもっと詳しく一般質問すると思いますので、よろしくお願いいたします。   それで次に、市の防災情報サイト、かなり詳しく情報載っているのですけれども、実際情報が必 要な方と、情報をホームページにあれだけ載せても誰が見るのだと、大変失礼な言い方ですけれども、 そのギャップについてはどのように考えますか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 私どももホームページに載せたからこれでよろしいというふうには思っ ておりません。あらゆる手段を通じて情報を発信したいというふうには考えております。ただ、やは り情報というのは一方的に受ける側ではなくて、取りにいくというのも情報の一つの手段でございま すし、また防災ホームページの掲載等については、なかなか専門的な用語が頻繁に出てきますので、 わかりにくいということもありまして、その都度わかりやすいように更新はしているわけでございま して、そのために更新日付が少しおくれたような格好出ておりますが、なるべくわかりやすいような 情報の伝達に心がけているというところでございます。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 東京都のほうで直下型地震に備えて、防災ブック「東京防災」というB6版、 340ページの手帳型のそういう防災に対する知識を詰め込んだものをつくったのですけれども、その 存在は総務課長さんはご存じですか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 申しわけございません。存じておりません。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 私も現物は見たことないのですけれども、ちょうどそれが出たときに、テレ ビの情報番組とかでいろいろやっていまして、全戸配付されたのだそうです、東京都の。それで、余 りにも内容がわかりやすいようにまとめてあって人気があるということで、今度一般書店で1部140 円で販売されているのだそうです、東京都内では。財政豊かな東京都でありますので、そういうこと ができるのでしょうけれども、それを村上市でやってくれとは言いませんけれども、もうちょっと高 齢者とか、インターネットを見ない方にわかりやすいような、例えば今回の避難準備情報についても どれだけの方が理解していたかというのは甚だ疑問であります。実際自分も、その言葉自体は聞いた ことありましたけれども、実際にそれを感じたのは台風10号でしたか、岩手県とか北海道で被害を もたらした、その際に岩手県の岩泉町ですか、グループホームが濁流に流されたという、あのときに その避難情報のことが大分扱われていましたので、それで理解したことでありますので、自分自身も 勉強しなければならないと思っております。   「災害は忘れたころにやってくる」という言葉もありますけれども、「備えあれば憂いなし」と いうこともあります。村上市も市民の安心安全のため、さまざまな災害に対して的確な対応ができる よう努めていただきたいと思います。   これで1項目めは終わります。   次に、2項目めであります。合併10周年記念事業についてであります。本当は、これ私勘違い していまして、来年度に事業をやるものかと思って一般質問出したのだけれども、考えようによって はまだ時間があるということで、今から提案しておけばいろんな取り組みしていただけるのかなとい うことで、考えを切りかえて提案したいと思いますけれども、一つはこども議会の開催であります。 これは、以前にも一般質問の中で取り上げたのですけれども、そのときにはその後で理事者の方から、 議会でやればどうだと言われたのですけれども、その後いろいろほかのところを見ていたりしたら、 結構こども議会やっているところ多いのですね。それで、こども議会といえども、やはりこの議会の ような形でやろうとすれば、理事者側のご協力も必要ですし、教育委員会の学校関係の協力も必要だ と思います。   また、ことしの夏の参議院選挙では、選挙権が18歳以上に引き下げられ、大分マスコミ的にも 取り上げられました。しかし、実際投票率を見ますと、当初考えていたよりもかなり低い数字だった のではないかと思います。学校のほうでは、今後主権者教育に力を入れるということも言っておりま すし、このこども議会のあり方というのは、そういうことを考えますとかなり実施することによって 影響というのは大きいのではないかと思いますけれども、これは市長さんに聞けばいいのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 子供たちが成長する過程において、いろんな情報を吸収していくというのは 非常に大切なことで、例えば将来にわたってこのふるさとで暮らしたい、ふるさとで活躍をしたいと いうようなことで、キャリア・スタート・ウイークの中で非常にそれが効果を上げているというよう なこともあります。やはり小さい年齢のときからそういう形の体験を、実体験をしてもらうというの は非常に大切なことだろうというふうに思っております。   議員ご指摘のとおり、現在なかなか投票率が上がってこない中で、選挙管理委員長さんの強いリ ーダーシップのもとに、どんどん、どんどん投票率を上げようという取り組みもされているわけであ りますので、そういう意味では子供たちに向かってそういうふうな場面、場所をつくるということは 大切なことなのかなというふうに私も思っております。議会の皆様方と、その辺のところにどういう 制度設計が一番ベスト、ベターなのか、そこのところを議論させていただきながら、何とかして実現 に至らせればいいのかなというふうにも思っております。   10周年事業の部分については、到達した年度、経過した年度という考え方があるようでござい ますけれども、村上市としては平成30年度ということで、現在予定をしているというところであり ます。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 市長から前向きな意見いただき、ほっとしたところであります。   このこども議会について、一番最初の発想というのは、議員なりまして初めて、毎年夏休みに県 の振興局で開催しております少年の主張、あそこに出席しまして、私議員になってまだ3カ月か4カ 月だったのですけれども、子供たちの主張を聞いて、大変自分が恥ずかしくなったような印象があり ます。   そこで、毎年審査委員長をされていました遠藤教育長は、子供たちの能力とか、そういうことに 対して十分できるだろうし、例えばそういう地域の課題を見つける教育を学校の現場でやるのは十分 可能だし、こういうこども議会に対しての考えとか、その辺まとめてお願いします。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 議員おっしゃるとおり、子供たちが議会に関心を持つとか、議会見学、そ れから議場見学は村上市でもしております。それから、議員の皆様から学校においでいただいて、子 供たちと触れ合う、そういう機会も持っていること承知しております。あと関川村では、本当にこど も議会を開いて、子供たちの鋭い提案、願いなども議員の皆様、それから村長さん方にお伝えしてい るのも承知しております。ということで、本当に子供たち、今学校で単なる国語、算数だけではなく、 地域の課題を本当に共有して一緒に解決していこう、そういうふうな郷育教育の推進もしております ので、議員おっしゃるとおりこども議会というのは検討するに値することだなと思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) ありがとうございました。こども議会の開催によって、十数年後には市長に なりたい、市議会議員になりたいという子供も出てくると思いますので、ぜひ実施していただきたい と思います。   もう一つ、要望といいますか、県展、新潟県美術展なんかの巡回展をなかなかふだん呼ぶには予 算的にも難しいと思いますので、ぜひ10周年記念事業の中で行っていただければと思います。実際 に制作されている方の中には、新潟市や県内の美術館に足を運んで鑑賞している方も多いと思います けれども、一般市民の方の鑑賞する目を養うためにも、やはりそういうのは必要ではないかと思いま す。   ちなみに、昨年は胎内市の周年事業で巡回展やったと思います。生涯学習課長さんは来年定年で したでしょうか、ぜひ美術に造詣のある田嶋課長さんには、段取りをしていただければと思いますけ れども、その県展の巡回についてどのようなお考えでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 県展の巡回展につきまして、県のほうの、新潟日報の事務局のほう、 事業部のほうへ電話で確認したことがございますが、今現在の状況は、なかなか巡回展、最近入場者 数なども減少傾向になっているというようなこともございまして、経費がかかっているということで、 今定期的に上越とか長岡とか決まったところがあって、それ以外のところに新たに追加していくとい うのが、新潟日報社のほうとしてもなかなか難しいという状況はお聞きいたしました。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) 私も担当者の人に聞きました。そうしましたら、費用を全部地元で持ってい ただけるのであれば考えなくはないというような返事でしたので、ぜひよろしくお願いいたします。   次に、3項目めの市職員の名札についてであります。これも以前1回、庁舎のユニバーサルデザ インということで取り上げたものでありますけれども、なかなか名札でありますので、しょっちゅう 変えるわけにはいかないと思いますし、これも来年10周年なので、それを機会に変えたらどうかと いうことで、今回また取り上げました。確かに今の現状で言えば、実際こうやって眺めましても、胸 につけている方と首から下げている方いらっしゃいますので、必ずしもそれどっちが正しい、悪いと いうわけではないですけれども、やはり見る側にしてみたら胸につけていたほうが見やすいというの もありますし、実際ごくたまに高齢者の方から、胸から下げると見にくいよねというのはたまに言わ れます。ですので、例えば行政視察でよその議員の方が来られたときとか、外部の責任ある立場の方 と合う場合には胸につけ直すとか、あと窓口業務は必ず胸につけるとか、そういうふうな感じでTP Oというのでしょうか、そういう場面に合わせてつけかえることも私は必要ではないかと思います。 先日11月3日の市の表彰式の際にです、ふだんは首に下げていたと思われた総務課長さんが、その ときだけは胸につけて、何かびしっとした感じに見えましたので、やっぱり胸につけたほうがいいの かなと、率直にそう思いました。 あとはデザインに関しては、先ほど市長答弁にありましたように、考えているということであり ましたので、総務課だけで考えるのではなくて、センスのいい若い職員の方にもいろいろ聞きながら、 余り情報を詰め込んでも見づらくなりますので、その辺のことを考えてやっていただきたいと思いま すけれども、課長さんどうでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 大変ありがとうございます。参考にしたいと思っておりますし、4月か ら新たに一新したいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 渡辺昌君。 〇6番(渡辺 昌君) ありがとうございました。   大分時間余りましたけれども、私の質問をこれで終わります。   ありがとうございました。(拍手) 〇副議長(大滝国吉君) これで渡辺昌君の一般質問を終わります。   午前10時50分まで休憩いたします。           午前10時39分  休 憩                                                        午前10時49分  開 議 〇副議長(大滝国吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(大滝国吉君) 次に、2番、河村幸雄君の一般質問を許します。   河村幸雄君。(拍手)           〔2番 河村幸雄君登壇〕 〇2番(河村幸雄君) 皆さん、おはようございます。鷲ヶ巣会、河村幸雄であります。一般質問、 3つの事項について質問させていただきたいと思います。   1、産業振興政策、行政と民間のかかわりについて。地域経済の活性化に向けた取り組みの推進 が必要と考えます。自治体の産業政策づくりという点で、全国のモデルケースとなっている東京都墨 田区は、昭和54年に日本で初めて中小企業振興基本条例を制定し、地域資源を掘り起こし、産業施 策に取り組んできました。新潟県においても同条例が村上市、佐渡市、魚沼市で4月から施行されま した。墨田区から学び、産業活性化の起爆剤が必要と思いますが、市長のお考えをお伺いします。   @、行政と民間との連携の取り組みにより、製造業・卸売業・小売業の悉皆調査をお願いしたい と思いますが、市長のお考えをお伺いします。   A、不況対策や地域ブランド戦略のため、日本一プロジェクトチームを開設してはどうか、市長 のお考えをお伺いします。   B、今年度の村上市プレミアム商品券事業の成果をお伺いします。   C、地元企業の新入社員等人材確保について、地元企業の採用計画・実態をどう把握しています か。   2項目め、学校教育について。@、子供たちの心身の健やかな成長はもとより、豊かな心を育て る教育の推進、学力の向上のため、学校教育への期待は大きいものがあると思います。このため、学 校図書室を活用し、小・中学校に学校司書を配置し、環境整備・読書活動・学校図書室の充実を図る 事業を進めることについて、教育長のお考えをお伺いします。   A、村上小学校で実施したスーパー食育スクール事業について、その目的と成果を教育長にお伺 いします。   3項目め、今後の医療体制と支援について。安心して暮らせるまち、安心できる生活環境づくり に向け、医療体制が充実し、高齢者などに優しく、子育てしやすいまちづくりが重要であると考えま す。今後、村上市は医療体制の充実にどのようにかかわり、協力・支援できることは何か、市長にお 伺いします。   @、医師・看護師不足をどうクリアして、本市の医療現場に確保できるのか、市長のお考えをお 伺いします。   A、市民の健康意識向上のために、病院関係者との連携、集落を巡回するナイトスクールなどの 支援を進めるべきと考えますが、市長のお考えをお伺いします。   B、村上総合病院の移転新築に当たり、ドクターヘリ導入、高度管理医療機器の設置について期 待するところでございますが、市長のお考えをお伺いします。   以上の答弁、よろしくお願いします。その後再質問させていただきます。よろしくお願いいたし ます。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、河村幸雄議員の3項目のご質問につきまして順次お答えをいたし ます。   最初に1項目め、産業振興政策、行政と民間のかかわりについての1点目、行政と民間との連携 により製造業、卸売業、小売業の悉皆調査を行う考えはないかとのお尋ねについてでございますが、 本市におきましては、昨年村上市中小企業振興基本条例の制定に先立ち、市内企業1,000社に対し ましてアンケート調査を実施いたしましたが、業種を特定した調査は実施しておりません。ご質問の 悉皆調査の実施につきましては、実施する場合に膨大な作業となることも予測されますので、調査結 果をどのような形で活用していくのか、また市内商工関係団体のご協力が不可欠であり、関係団体の 皆様のご意見も伺いながら検討していくことが必要と考えます。   次に2点目、不況対策や地域ブランド戦略のため、日本一プロジェクトチームを開設してはどう かとのお尋ねについてでございますが、現在本市では不況対策の一環といたしまして、住宅リフォー ム事業補助金やプレミアム商品券発行事業補助金等による市内経済の活性化、また不況対策資金を初 めとする融資制度により、中小企業の運転資金や設備資金の融資を行っておりますが、いまだ市内の 景況が足踏み状態となっていることにつきましては憂慮いたしているところであります。   また、地域ブランド戦略につきましては、現在村上市総合戦略に基づき、食材プロモーション事 業や村上牛の生産振興対策事業などにより、食及び食材に光を当てた取り組みを開始し、一定の成果 を得ていると考えております。プロジェクトチーム開設のご提案につきましては、現在関係課の連携 により実施している各事業を強化していくことを優先させ、その結果を受け検討いたしたいと考えて おります。 次に、3点目、今年度の村上市プレミアム商品券事業の成果はとのお尋ねについてでございます が、今回で9回目となる村上市プレミアム商品券発行事業につきましては、総額2億2,000万円分 が発行され、8月2日から11月30日までの4カ月間の使用期間で実施されました。11月20日現 在の換金率は約9割で、購入者は3,282人と年々増加していることから、多くの市民の皆様に利用 され、一定の効果があったものと考えております。   また、消費の傾向につきましては、耐久消費物などの大型商品から、日常生活用品へ移行してい るというお話もお聞きをしており、景気対策としての効果が薄れてきている傾向もうかがえるため、 実施や方法についての検討が必要と考えております。   次に2項目め、学校教育については教育長に答弁をいたさせます。   次に3項目め、今後の医療体制と支援についての1点目、医師、看護師不足の解消をどのように 行うのかとのお尋ねについてでございますが、本市では県立坂町病院活性化協議会による県や新潟大 学への要望活動を行っており、あわせて国にも要望書を提出して、医師確保のための要請を行ってお ります。   また、本市独自の医師修学資金制度の創設のために、制度設計を進めているところであります。 あわせて平成26年度からは、県事業で医師を目指す市内中高生を対象にした医療現場体験見学会を 行い、医療系大学等への進学を目指す生徒の掘り起こしを図っております。   また、看護師の確保につきましても、今後地元の看護学校等に要望を行ってまいりたいと考えて おります。   次に2点目、市民の健康意識の向上のために、病院関係者との連携、支援を進めるべきではない かとのお尋ねについてでございますが、本市では村上岩船地域医療懇談会や、県立坂町病院活性化協 議会による医療フォーラムや、活性化促進大会を実施し、医師会や病院関係者と連携して、市民の健 康意識の向上に努めております。また、毎年村上市保健医療連絡調整会議を開催し、医師会や歯科医 師会から市の保健事業への取り組みにつきましてご指導、ご助言をいただき、市民の健康づくりに取 り組んでおります。   なお、県立坂町病院では、まちづくり協議会と連携されたナイトスクールの開催や、山北徳洲会 病院では、集落に出向いて医療講演会の開催など、病院の事業として定着されている事業もあります ので、今後も積極的に支援を行ってまいりたいと考えております。   次に3点目、村上総合病院の移転新築に当たり、ドクターヘリの導入や高度管理医療機器の設置 に期待しているが、どのように考えるかとのお尋ねについてでございますが、新潟県におけるドクタ ーヘリの運航は、知事が要請した3次救急医療対応の医療機関に配備されるものと認識しております ので、村上総合病院への導入につきましては難しい状況と思われます。   なお、現在ドクターヘリは新潟大学医歯学総合病院に配備されており、来春には長岡赤十字病院 にも配備、運航予定となっております。   また、医療機器の設置につきましては、県の医療施設等施設整備費補助金制度がありますので、 病院が必要とする医療機器に対しまして申請をしていただき、市としても導入の実現に向けて支援し てまいりたいと考えております。   以上であります。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) それでは、河村幸雄議員の2項目め、学校教育についての1点目、学校図 書館を活用し、学校司書を配置して環境整備・読書活動・学校図書館の充実を図る事業についてのお 尋ねでございますが、子供たちがみずから考え、判断し、さまざまな問題を解決して、未来をたくま しく切り開いていく活力の源として読書を位置づけております。本年3月には村上市子供読書活動推 進計画を策定し、読書活動の推進と読書環境の整備を進めておりますが、必要な三大要素といたしま して、学校司書・図書・図書館施設が挙げられております。学校司書につきましては、今後の配置を 検討しているところでありますが、司書教諭、図書館主任等と連携した中で、中央図書館の指導や郷 育会議のボランティアのお力もおかりしながら、子供たちに親しまれる図書館経営を行ってまいりた いと考えております。   また、図書につきましては、文部科学省で示された標準冊数を小学校は20校中15校が達成し ており、中学校は8校全てが達成しておりますので、今後とも図書購入費につきましては、これまで と同程度は各学校に配当してまいりたいと考えております。   今後とも各校で朝読書の設定や、校内読書週間等を実施するとともに、中央図書館と連携した学 級文庫の配置、読み聞かせの実施など、児童生徒に読書の楽しさを実感できる取り組みを、学校図書 館を拠点として推進してまいりたいと考えております。   次に2点目、スーパー食育スクール事業の目的と成果についてのお尋ねでございますが、事業の 目的は、学校が大学、生産者、保護者、関係機関等と連携しながら、児童の食育を通じた学力向上、 健康増進、地産地消の推進など、食育の多角的効果を科学的データに基づいて検証を行い、その成果 をわかりやすく示しながら普及、啓発することで、食育のより一層の充実を図ることでありました。   村上小学校では、食育が学力向上に及ぼす効果につきまして研究いたしましたが、その成果は大 きく3点ありました。1点目は、学習意欲が低い傾向にある児童で偏食が解消し、苦手な物が食べら れるようになったり、みずから就寝し、起床ができるなど、自立的な家庭生活を送るようになったり したことで、学習意欲が向上したとの成果が得られました。2点目は、生きた教材として、毎日の学 校給食を通じた指導を積み重ねた結果、給食への関心が高まり、旬の食べ物や料理、食品の働きなど が児童に知識として定着しました。また、保護者参加型の授業、毎月の「食育だより」の発行、ホー ムページでの情報発信等で、保護者とともに食育の大切さを考えることができました。3点目は、市 内外の栄養教諭等に、自校でも食育を一層推進することの必要性を訴えることにつながりました。   また、農林水産課で実施されました学校給食地場食材利用拡大モデル事業と連携したことにより、 学校給食への地場産物の利用拡大の意識も高まりつつあるなど、地域と連携した食育推進の必要性も 確認できたと考えております。   以上です。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 大変失礼をいたしました。先ほど河村幸雄議員の質問に対する1項目めの4 点目についてお答えをしておりませんでしたので、お答えをさせていただきたいと思います。   4点目のご質問、地元企業の新入社員等人材確保について、地元企業の採用計画、実態をどう把 握しているのかとのお尋ねについてでございますが、市内高校生の約8割が市外の大学、専門学校等 へ進学する中、地元企業の将来を担う人材確保が大きな課題となっております。採用計画の人数につ きましては、各企業のハローワーク村上への求人情報による把握が唯一の方法となり、動向につきま しては企業訪問や岩船郡村上市雇用対策協議会における情報交換により把握に努めております。   以上であります。大変失礼をいたしました。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) 大変ありがとうございました。   産業振興政策、行政と民間のかかわりについてということで1項目め、商店街においても購買力 低下、大型店出店など、商店街地域産業の影響は大きいと思います。景気は悪化している状態であり ます。そんな中でのこの悉皆調査の必要性ということは、今までのアンケートまたは特定の人から情 報を得るような調査ではなく、全てのものに対して強化していただきたい、お力をかしていただきた いということなのです。人材不足、高齢化等、やむを得なく店を閉めなければならないことから、店 を守る、店を継続する、つなげることが第一歩だと私は思います。長年喜ばれてきたラーメン屋さん だったり、和菓子屋さんだったり、店を閉めたくない、地域に必要とされてきた店が、小さくとも技 術に自信を持ち、品質第一で頑張ってきた店が多い中、このような調査の中で何とか行政のお力もか りて守っていかなければならないのかなという思いであります。   そんな中で、このような調査をするということは、後継者がいないのなら、やる気のある人にそ の店を守っていただくとか、地域の皆さんでその店の味を引き継いでいくとか、そういうような体制 で地域の活性化をもたらしていかなければならないということでのこの調査のお願いであるのですけ れども、その件について市長のほう、一言お願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に大切なポイントだというふうに思っております。比較的これまでの日 本の経済の状況を見ると、やっぱり中心市街地を形成しながら、その中でコミュニティをしっかりと 維持してきた。ところが、生活様態の変化によって郊外化、大型店舗化、それと車社会が進む中によ って、郊外に出ていても、そこによりリーズナブルなところがあれば、そこに行くのだという、そう いう構造が変わってきている中での中心市街地が元気がなくなってきたという状況が根底にはあるの だろうというふうに思っております。   そんな中で、地域の皆さんと、要するに顔の見える形の中で信頼関係を築きながらやられてきた、 その小売業者さんの思いもよくわかります。今議員がご指摘のとおり、そういうところを我々はずっ と大切にしてきたのですけれども、それが経営として成り立ちにくくなってきた、だからそれがやっ ぱり衰退していくという状況になるのだろうというふうに思っておりますので、この悉皆調査そのも のの役割をそこに求めているのだということはよくわかったわけであります。それをやることの意義 と、あとは今議員から幾つかご指摘をいただいたところ、それをピンポイントでやっていくことによ って、すぐ例えば経営につなぐことができる、所得の伸びにつなぐことができるというようなものが あるのであれば、むしろそういうところから積極的にかかわっていくこと、そういうことも含めなが ら、今後いろいろな場面を想定しながら、先ほど申し上げました、検討させていただきたいというふ うに思っております。私も、まさにその事業者さんも含めた形の所得がきちんと上がっていく仕組み というのが一番大切だろうなというふうに思っておりますので、そこにつながることに、つながるよ うな、そういう政策、施策というものを検討したいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございます。参考までに、この悉皆調査は墨田区においては2年 間にわたり行政、係長以上180名の職員を動員して調査に当たったということです。当然行政の方 でやってくださいというお話ではございません。皆さんのお力をかりてやっていければというような 思いでお話しさせていただきました。   続きまして、また活性化の方法として、奨学金返還支援制度、若者を村上へ戻したい、進学して 戻ってきやすい仕組みを整えてほしい、村上に戻った場合は奨学金の奨学金減免も検討する必要があ ると思いますけれども、その辺のことを市長のほうでひとつよろしくお願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 先日もご答弁をさせていただきましたとおり、奨学金、子供たちがここで育 っていって、新たな高等教育を受けるために、学問のために外に出る、これは当然あってしかるべき、 オッケーだと思うのでありますけれども、それで積み上げたスキルを持って地元に帰ってきて、よし 私たちはここでしっかりと暮らしていくのだというところに思いを持ってもらう、そのきっかけづく りとして、U・I・Jターンを行ったときの奨学金の減免制度、これについては現在その制度設計を 行っているというところでございますので、非常に可能性はあるなというふうに思っております。   ただ、いずれにしましても、貸付金制度ではありますけれども、こっちに戻ってきて、ここに就 職をしたときに、その効果があらわれるというような、そういう動機づけになるような仕組みは考え ていきたいと思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) 親のもとへ戻って、親を守ってやりたくても、今の戻れない状況でございま す。親が、店が高齢化による事業展開が厳しくという状況を乗り越えるためにも、そのような制度、 若者の雇用の場を今後考えていかなければならないかと思います。   2項目めの、不況対策や地域ブランド戦略のための日本一プロジェクトチームを開設してほしい という件でお話しさせていただきます。このプロジェクトチームというのは、次世代の人材の育成と いうことで、中小企業、後継者養成と地域産業の次代を担う若手人材の育成を目指すということでの 日本一プロジェクトチームということが出てきました。若い人の意見、お力を、若い人のお話を何と か考えていきたい、そして10年後、20年後を語ることができるよう、これから担う若者が言動に応 えられる人、40歳以下のみんなで会議を進めるとかです、プロジェクトチームというのはみんなが そういう語り合いの場所を設けるということで、若手を登用したものに持っていきたいというふうに 思っておるわけであります。   その中で、村上のブランドの強化ということで、日本一ということに変えさせていただきました けれども、あくまでも若手や女性の意見を酌んだ組織をつくりたいというような考えであるのですが、 その点について市長のほう、一言お願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 市域全体で比較的そういう取り組みは、今どんどん、どんどん行われている のかなというふうに思っております。先日もご議論いただきましたドリーム100プロジェクト、山 北地区で行われているものとかです、いろんな形でやっぱり若い人材がよしというような気持ちで、 いろんなそういう場面をつくっているのではないかなというふうには私は理解をしております。議員 ご指摘のそういうふうなことを目的にしてつくる、そういう組織、当然これはいいなというふうに思 ってお聞きをしたわけでありますけれども、いろんな場面、場面でつくっていくことが必要なのだろ うというふうに思っております。   市といたしましても、人口ビジョンに基づいた総合戦略をベースにして、しっかりとしたそうい う取り組みは応援をしていくのだという基本的なスタンスでいるわけでありますので、私も今議員が ご指摘の部分につきましては同感でありますので、しっかりと対応をしていきたいなというふうに思 っております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) 異業種によるプロジェクトチーム、それが人材育成であると思います。若者 と連携して、U・Iターンにつなげられる活力ある村上市にしたいと思います。   続きまして、今年度の村上市プレミアム商品券事業の成果についてお伺いします。本年の申し込 み状況をお聞かせしていただきたいと思いますが。 〇副議長(大滝国吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 購入者は、3,282名の方が購入しております。申し込み状況は、そ の数字になります。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) 私の家においては、3人中2人が再々度申し込み落選という結果であったの で、相当激戦の申し込みであったのかなと思っております。地元中小企業者での利用は何%でありま したでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 平成28年度の実績はまだ上がってきておりません。平成27年度 の数字になりますが、共通券と地元券あるわけですが、共通券の方でも俗に言う大型店舗を利用され ている方は、平成27年度については10%ぐらいしかなく、共通券でも9割の方は地元で使っていた だいていると、大型以外で使っていただいているという報告はいただいております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございます。その利用のバランスとして、わかる範囲でいいです けれども、業種、小売業、宿泊、飲食、サービス業、建設業とかありますけれども、わかる範囲でお 聞きしたいのですけれども、よろしくお願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 換金のほうでいきますと、済みません、実数で、パーセンテージで いきますと、小売業が68%、飲食が4%、宿泊が1%、サービスが3%、建設業が24%(  部分 は192頁に発言訂正あり)となっております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございます。地元消費が拡大するなど、地域経済の大きな効果が あります。平成29年度もプレミアム商品券事業を実施していただきたいと思いますが、どうぞ市長、 お約束していただきたいと思いますが、お願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私も今議員ご指摘のとおり、プレミアム商品券につきましては非常に消費効 果の上がる、要するに地域経済を活性化していくという一つの分野としては非常に大きな効果をもた らすのではなかろうかなというふうに思っております。ただ、先ほど申し上げましたとおり、景気対 策ということでスタートをさせた部分もありましたので、ただそれも合わせてです、今の市場経済の 状況にどういうふうに対応していくことが一番いいのかというところの視点で考えたいというふうに 思っておりますので、住宅リフォームの助成事業も含めてでありますけれども、プレミアム商品券に つきましても平成29年度、引き続き実施する方向で考えていきたいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) どうも市長、ありがとうございました。よろしくお願いいたします。   続きまして、Cの地元企業新入社員等人材確保についてでありますけれども、地元企業、特に中 小企業においては新卒者が十分に確保できていないといった問題が発生しているのではないかと危惧 しております。行政として、地元企業の採用計画と採用実態をどのように考え、また支援策、地元企 業への働きかけはどのようになっているのでしょうか、市長よろしくお願いします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常にその部分が私にとりましても悩ましい部分でありまして、企業の皆さ んのところにお邪魔をさせていただきますと、やはり人材が不足しているというお話を聞きます。求 人倍率を見ていただきますと、村上市比較的高いエリアに属しているわけでありますけれども、それ にしっかりと対応するだけの人材の確保に至っていないというのが現実であります。したがいまして、 この地域以外に企業のほうの皆さんでは、県外も含めてです、いろんな形でアプローチをしています。   現在市としましてもです、高校を含めて各専門学校等に対するアプローチ、これもどんどん、ど んどんやっております。今後一つの方策として、企業を含めた、例えばプロモーションをしっかりと メディアの中でやっていくというふうなことをやったときに、ちょっとよそからもこっちに目を向け てくれていただける可能性はあるなと。村上市が持つ、この名前のポテンシャルというのは非常に高 いわけでありまして、そこへ行って、もし就業につながるのではなかろうかという感覚にさせること が必要だと思いますので、そうした意味合いからは、来たときにどういう形で生活ができて、例えば 社会インフラも含めて、交通の便も含めてでありますけれども、そういうものを情報提供させていた だきながら、トータルとしてそのポテンシャルを上げていくということが必要だなというふうに思っ ておりますので、そのことも企業の皆さんに提案をさせていただきながら、今後しっかりと進めてい きたいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) どうも市長、ありがとうございました。企業における若者の採用意欲は高い が、十分採用できていないと思います。また、ハローワーク、市内の高卒、大卒の採用計画と採用実 態についてかなり大きな開きがあるのかなと思います。人手不足の業種の中で、人材確保の厳しい介 護業、建設業、サービス業を対象にしたさまざまな助成制度も考えられると思います。そんな中で、 本当にこの村上のまちに若者の雇用の場所を考えたい、村上に戻ってきてもらいたいということで、 いろいろ皆さんと協議していかなければならないと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。   続きまして、2番、学校教育について。この間行政視察ということで、学校図書館活用教育、学 校図書館支援センター事業、島根県の松江市を調査した内容から一般質問とさせていただきます。松 江市は、教育文化都市をまちづくりの基本理念と掲げ、学校図書館を利用し、小学校全校に学校司書 を配置し、電算化、環境整備、読書活動の充実を図った事業を進めております。島根県松江市の学校 図書館、平成13年に学校司書2名を配置、平成18年学校図書館支援センターを開設、平成23年市 立図書館、学校小中学校公共図書館物流システム稼働、ネットワークシステムがつながった。平成 28年においては、小中全校49校に学校司書を全校配置したということでございます。この事業によ り、保護者はもちろん、松江市民も目標を持ち、意識が変わったということです。明らかに全国平均 を上回る図書館に通う児童生徒がふえ、厳しい財政状況である中、この事業により図書館の相互の貸 し借り、学校司書と子供のかかわり、共有する時間、市内の資料資源の共有、問題点も数多くクリア しているということです。この結果について、この事業を教育長どのように思いますか、よろしくお 願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 島根県の事業については存じていませんでしたけれども、やはり村上市、 現在学校司書の配置はありません。そういう中で、今の議員おっしゃったようなことは十分参考にし て、今後の図書館教育、学校図書室を中心とした、そういう子供たちの学び、心の教育を支えていか なければならないと思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございます。本を読むということは、学力という点で学校教育の 基礎、基本を確実に身につけるためにも重要であります。学力、知識力、創造力を補う小中学校での 学力向上について、教育長の基本的な方針はどのようなお考えでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 議員おっしゃるとおり、毎年4月に行われる全国学力学習状況調査結果で は、図書を平日たくさん読むという子供が、その学力が高い、全員学力高いという結果は出ておりま せんが、学力が高い層は、確実に平日1時間以上だと思いますが、読書をしているということですの で、本当に読書と学力向上は密接な関係があると思います。当地区では、中学生の読書離れが進んで いますので、大いに読書というのは推進していかなければならないと考えております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございます。   村上南小学校においての全国学力調査の結果として、毎年4月に行うものということでございま すけれども、自分で計画を立てて勉強している児童の割合は、全国より17.4ポイント高かったと。 地域行事への参加について、肯定的評価が全国より26.6%高かったということであります。その中 で、読書をする、新聞を読むということが、全国より6ポイント低かったというような結果が出てお ります。   村上市における今後の学校司書の取り組みの可能性として、確かに村上市では1校もないという ことでありますけれども、そんな簡単にできるものではないかとは思います。モデル校としてでも、 1校チャレンジしてみるとかです、そのような形でこの松江で学んだことをこれから糧にしていきた いなというふうに思っております。   最後に、この松江の先進地に学び、取り組みを〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕強化 していきたいと思います。なぜなら、我々村上市の宝である子供たち、次代を担う大切な人材だから 考えていきたいことだと思います。よろしくお願いいたします。   続きまして、今後の医療体制と支援についてお伺いします。医師、看護師不足は大変厳しい状況 でありますけれども、将来の村上岩船地域の人材育成について、市長も先ほどお話ししておりました、 厚生連村上総合病院の実施した事業の中に、中学校、高校生に向けた夏休みに開いた医療現場見学会 の充実の支援をどう思うか、市長にお聞きしたいのでありますが、体験後のアンケートでは、進路検 討の役に立ったと好評であった、若いうちから医療職に関心を持ってもらうことは、地域の医療にと って重要で、人材育成のためにも村上に帰ってきて医療に努めてもらうためにも、行政と医療関係者 の連携を求めるべきである、この真意について市長はどのように思いますでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 中高の皆さんに実際に手術室に入ってもらったりとかいう形で、現場を体験 をしていただくことによって、子供たちのモチベーションがどんと上がったということを私も林病院 長のほうからお聞きをいたしました。現にその子供たちの中からの発言で、ドクターになる、医者に なるという発言もあったということで、昨年に比べてことしはまたふえているというふうなお話もお 聞きをしました。やっぱりそういう体験が、経験が非常に大切なのだろうなというふうに思っており ます。これまでやはり医師への道というのは、なかなかハードルの高いのは事実なのだろうと思いま すけれども、そこに向かおうとする、そういうモチベーションをつくり上げてくるような、そういう 環境づくりというのがなかったのかなということを今回の事案で私も感じをさせていただきました。 ですから、そういう意味では病院現場、医療機関の皆さんと含めてです、行政と、またこれ地域も巻 き込んだ形になるかと思います。そのために岩船村上地域の医療懇談会もありますし、坂町病院の活 性化推進協議会においては、もうピンポイントで、まさに待ったなしの地域医療について議論をさせ ていただいているわけでありますので、そういうものがしっかりと具体的なものにつながる。   ドクターをつくり上げていくためには時間もかかるわけでありますけれども、今スタートさせな ければ、結果的に延びれば延びただけ先になるだけの話であります。今平成32年に村上総合病院の 開院のスケジュール感で動いているわけでありますから、そういうものを見据えて、今後のこの村上 地域における医療資源としてのあり方、これは当然人口ビジョンとの関係もあるわけでありますけれ ども、それをトータルで考えながら進めていくことだろうなというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) 市長ありがとうございます。   時間がないので一つ、この医師不足ということで、10月25日新潟日報に掲載されていた、県内 の病院で来春から研修医として働くことが内定した医学生は98人、2015年度の内定者数に比べ4 人減ったとのことです。本県で20病院のうち、15病院が内定者が出たと。その中でです、村上総合 病院には希望がなかったという大変厳しい結果も出ております。本当に新しく立派な病院が建てたは いいが、それに伴った医師が確保できなかったということにならないようですね、本当に協議してい かなければならないと思います。すばらしいドクターが、この村上にとどまりたくなるような支援、 応援をしていきたいと思います。〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕   では、続きまして、市民の健康意識向上のための病院との連携、ナイトスクール支援ということ でございます。スクールの必要性として、健康意識向上、気軽に話し合えて、知識医療への共通認識、 市民との距離感の近さを大切にしていきたい、このような3つの共有できることがスクールの必要性 と思います。こういう医療関係者と、または行政、市民が連携していくということが必要でなかろう かと思いますが、市長どのようにお考えでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に大切なことだと思います。先ほど議員のご発言にも若干かかわる部分 もあるわけでありますけれども、現場の医師の皆さん、ドクターの皆さんのモチベーションはすごく 高いというふうに私は思っております。余りにもご自分の体を度外視して地域医療に従事されている ところがあり過ぎるのではないかと思うぐらいです、一生懸命です。その中で研修医としての選択が なかなかここになかったというのは、これも事実であります。やっぱり聞きますと、一つの要因とし ては、やっぱり最先端の技術で最先端の医療を学べるというところ、ここにやっぱり魅力を感じて研 修医としての選択があるということならば、やっぱりそういう医療資源をきちんと整備していくとい うことも大切だと思いますので、新しい2次医療機関ができたときに、研修医の皆さんからチョイス されるような、そういう地域にしていかなければならないなということを私も思っております。   ナイトスクールそのものにつきましては非常に効果的でして、市民の皆さんは非常にそれを心待 ちにして望んでいます。そこにしっかりと医療従事者が直接出向いていってお話をされるという、こ の効果の大きさというのは物すごいというふうに私も感じておりますので、それをするためにもやっ ぱり医療資源たるドクターの数をしっかりと確保していって、勤務時間もしっかりと、正規の勤務時 間で働いていただいて、その力をほかのところにも発揮していただくというような、そういう環境整 備が必要だなというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 河村幸雄君。 〇2番(河村幸雄君) ありがとうございました。   残り2分しかございません。最後の移転に伴ったドクターヘリ、高機密医療機器の設置について、 最後に一言市長にお話ししていただきますけれども、村上市の地域の医療の設備環境が乏しいことと、 取り巻く環境が厳しい状況であります。病院の魅力づくりも大切だと思います。その中には、高度管 理医療機器、魚沼基幹病院の放射線治療装置リニアックや特殊医療ハイブリット手術など、そういう 高機密の医療体制を調えるということと、またこのドクターヘリ、広域である村上市において命を守 るためにこのドクターヘリということを考えていきたいということでありますけれども、その点につ いて市長のほうから最後よろしくお願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これまでも村上総合病院を中心といたしまして、地域の2次医療機関に対し ては、周辺の市町村と連携をしながら、高度医療機器の導入に関してはしっかりと対応させてきてい ただいたという私は認識を持っております。ですから、その形の中で、何でそういう形になったかと いうと、やっぱりこの地域の医療をしっかりと支えてくれる機関である、またそれをしっかり支援す る我々の意思を表明していくのだというあらわれだと思いますので、引き続きそれにつきましてはし っかりと取り組みをさせていただきたいと思っておりますし、ドクターヘリにつきましては、もう既 にご案内のとおり、多くの効果を上げています。この村上総合病院が今後果たす役割として考えたと きに、粟島浦村も含めてです、いろんな形でドクターヘリの効果というのは期待をされるし、またこ れに効果を発揮していただかなければならないというふうに思っておりますので、現段階での建設の 概要の中にも、しっかりとそれを盛り込みさせていただいておりますし、消防の救急ワークステーシ ョン、これも並行しながらですね〔質問時間終了の予告ブザーあり〕考えて、トータルでそういうも のを向上させていくという考え方で取り組みたいと思っております。 〇2番(河村幸雄君) どうもありがとうございました。                                              発言の訂正 〇副議長(大滝国吉君) 商工観光課長から。 〇商工観光課長(竹内和広君) 先ほどの数値を私慌てて、平成26年度の実績で業種別申し上げて しまいました。平成27年度の率を訂正という形で申し上げさせていただきます。小売が47%、飲食 が2%、宿泊は1%未満でした。サービス業が28%、建設が17%、その他4%でございます。申し わけございませんでした。                                              〇2番(河村幸雄君) ありがとうございました。   以上、これで一般質問を終わらせていただきます。どうもありがとうございました。(拍手) 〇副議長(大滝国吉君) これで河村幸雄君の一般質問を終わります。   午後1時まで休憩いたします。           午前11時41分  休 憩                                                        午後 0時59分  開 議 〇副議長(大滝国吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(大滝国吉君) 次に、18番、小田信人君の一般質問を許します。   小田信人君。(拍手)           〔18番 小田信人君登壇〕 〇18番(小田信人君) 鷲ヶ巣会の小田信人であります。議長のお許しが出ましたので、さきに通 告したとおり3点について伺います。   まず最初に、電源立地地域対策交付金について伺います。現在三面、舘腰両保育園の人件費に充 てられております。私ども朝日地区の者としては疑問に思えてなりません。本来の目的とかけ離れて いるように思いますが、市長の考えを伺います。   また、昭和57年にオープンされました二子島森林公園につきましては、30年以上の経過ととも に、老朽化した施設が目につくようになりました。この交付金を利用し、施設の改修を行う考えはな いのか伺います。   二子島森林公園は、県の森林浴100選に認定されております。市民の癒やし効果を活用したセ ラピーロードや森林セラピー基地を整備する考えはないのか伺います。   2点目といたしまして、(仮称)村上市スケートパーク建設について伺います。村上市がスケー トボードの聖地となるべく、現在2020年東京オリンピック前のオープンを目指して建設基本構想を 策定中とのことですが、現在の進捗状況について伺います。   また、屋内施設としては国内最大規模になるとのことですが、敷地面積を考えますと十分なのか 伺います。   また、今後の運営体制についても伺います。   次に、3点目といたしまして、道の駅朝日の拡充基本計画について伺います。この問題につきま しては、朝日地区で活性化推進協議会をつくり、要望いたしております案件です。このたび拡充基本 構想も決定し、日沿道の本体工事が来年度から着手されるとのことですが、道の駅朝日の基本計画の 進捗状況について伺います。   また、アクセス道路が整備されますと、目玉として注目を浴びるのはまほろば温泉だと思います。 多くの集客が望めるものと思います。現在のまほろば温泉では対応が難しいように思います。リニュ ーアルする考えはないのか伺います。   以上、3点について市長にお伺いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、小田議員の3項目のご質問につきまして順次お答えをいたします。   最初に1項目め、電源立地地域対策交付金についての1点目、交付金が保育園の人件費に充てら れており、本来の目的とかけ離れているのではないかとのお尋ねについてでございますが、国の交付 基準では、保育事業として職員人件費への充当が認められております。しかし、これまでも交付金の 充当につきましてはさまざまなご意見をいただいており、新たな充当事業を検討しているところであ ります。   次に2点目、二子島森林公園の老朽化した施設の改修に交付金を充てる考えはないかとのお尋ね についてでございますが、施設の老朽化が進んでおり、改修を検討しておりますが、実施に当たって は交付金の活用も検討してまいりたいと考えております。   次に3点目、二子島森林公園に森林セラピー基地やセラピーロードを整備する構想はあるかとの お尋ねについてでございますが、現在のところ具体的な構想は持っておりませんが、森林セラピー基 地及びセラピーロードの認定を受けるには、身体障がい者等弱者への配慮等のハード面や、保健医療 的側面からのメニューの提供などのさまざまな基準をクリアする必要があると聞いております。   なお、構想が具体化した段階で、交付金の活用につきましては検討してまいりたいと考えており ます。   次に2項目め、(仮称)村上市スケートパーク建設については教育長に答弁をいたさせます。   次に3項目め、道の駅朝日拡充基本計画についての1点目、計画の進捗状況についてのお尋ねで ございますが、朝日みどりの里を含めた道の駅朝日につきましては、朝日温海道路の開通を見据えた 地域の活性化を図るため、昨年度に朝日温海道路インターチェンジ周辺土地利用基本構想を策定いた しました。本年度は、構想の基本方針である新潟と東北を結ぶゲートウェイとしての高速道路のサー ビスエリア機能や、地域の元気を創造する舞台としまして、来訪者のみならず、地域の方々も利用者 としてより活用できる充実した施設を目指し、道の駅朝日拡充基本計画の策定を進めているところで あります。そのため各種団体等から多方面の意見を伺う拡充計画策定の検討会を開催し、導入施設な どへの意見をいただきながら、現在整備方針につきましての検討を行っているところであります。   また、国が管理するトイレや駐車場等の休憩施設と一体施設であることから、施設整備につきま しても国と実施区分について緊密に連絡調整を行ってまいりたいと考えております。   次に2点目、まほろば温泉をリニューアルする考えはないかとのお尋ねについてでございますが、 当施設は平成27年度で約5万8,000人の利用があった施設ですが、築23年が経過しており、源泉 ポンプや配管設備、建物等に老朽化が見られます。議員がご指摘のとおり、アクセス道路の整備によ り多くの集客が望めると考えておりますが、供給できる湯量の関係から、施設の拡大は困難と考えて おりますので、道の駅拡充構想の中でも現集客能力を基本とした整備構想にならざるを得ないものと 考えております。   以上であります。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) それでは、小田議員の2項目め、(仮称)村上市スケートパーク建設につ いての1点目、現在の進捗状況についてのお尋ねでございますが、スケートパーク建設基本構想の策 定に向けて、建設コンサル業者に委託しておりますので、今後策定された建設基本構想をもとに実施 設計を発注する準備を進めてまいります。   次に2点目、屋内施設として国内最大規模とのことだが、敷地面積を考えると十分なのかとのお 尋ねについてでありますが、計画中のスケートパークは、屋内施設としましては国内最大規模になる 見込みであります。2020年、東京オリンピック・パラリンピックの正式種目となった「スケートボ ード競技」で活躍できるジュニア選手の育成を目指す施設としましては、十分な規模であると考えて おります。   次に3点目、今後の運営体制についてのお尋ねでございますが、建設後におきましては直営での 管理や指定管理者制度の導入を含めた検討をいたしておるところであります。従来の競技スポーツと 比べ、スケートボードは新興スポーツであり、特有性もあることから、施設使用料や用具の貸し出し など、また指定管理先も含め、総合的に検討してまいります。   以上です。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) それでは、再質問させていただきます。   4年ぶりの質問ですので、まず初歩的なことからお伺いしますが、先ほど人件費にも使うことが できるという話でありましたが、これは電源三法の策定された当初から人件費に利用できたのか、そ れとも2003年に改正されましたことにより利用できるようになったのか、どちらか伺います。 〇副議長(大滝国吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 当初から該当するものと私は認識しておりますが。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) 続きまして、ダムがあることによりまして、村上市に歳入となっている、 毎年村上市に歳入となっております交付金や助成金の合計はどのぐらいになるのか、お願いいたしま す。 〇副議長(大滝国吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) ダムにかかわるものについては、この電源立地の地域対策交付金、 これが1,200万ほど入っておりますし、県営の発電所の所在市町村地域振興助成金につきましては 約800万ぐらい入っております。これにつきましても3つのダムということで入っております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) もう一つ、固定資産税に相当する額の交付金が入っていると思うのですが、 いかがでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 税務課長。 〇税務課長(建部昌文君) 固定資産税のうち、ダムに関係いたします県からの国有資産等所在市町 村交付金は、平成27年度の決算で約3億2,900万円入ってございます。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) 合計しますと約3億5,000万ぐらいが毎年村上市に歳入として入ってきて いるのだろうなと思いますが、それを念頭に市長さんにこれから伺いますので。   電力の自由化によりまして、昨年度より県営発電所の電気は入札によって売電しているのだそう ですが、市長さんご存じでしたか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 詳細の計数的なものは承知はしておりませんが、そういうことになっている ということは、これまでの新聞報道と県の広報の発表の中でも承知をしております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) ちなみに、県営発電所の約7割が私どもの三面、3つのダムあるのですけ れども、その7割が金額的に、今述べますけれども、今までですと平成26年が3つのダムで42億 7,000万ぐらいだったのですよね。それが昨年度、入札により売電した金額が88億8,000万だそう です。もう倍以上になったわけですよね。これらを考えますと、さっき言われました県営発電所の地 域振興助成金というのがあるのですけれども、800万ぐらいですか、結局は県の企業局から今までで すと内示を待っていたわけですが、このぐらいの売電価格が倍になったわけですので、やはり村上市 としてもこの助成金を倍額に要求するのが当たり前だと思うのですけれども、その辺は市長さん、こ れからどういう考えを持ってやりますか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 各自治体におきましては、やはりいろんな形で特定財源を確保しようという ことに努力をしていきます。私ども村上市におきましても、現在公共施設で使用している電力量、こ れを入札によりまして算定をしましたところ、少なからず安価な方法で対応できるということになっ ております。県のほうの今の発電事業部分についてのお考えでありますけれども、まさに県自身がみ ずからの自助努力によりまして、みずからの財政を改善しようという取り組みなのだろうなというふ うに思っておりますので、それをもってイコール地元の立地をしている市が、そこで売電価格が上が っているのだから、もっともっと助成金を上げてもいいのではないかという議論というのは、一概に それが議論になるのかなというのは私の率直な感想であります。ただ、いずれにしましても、各自治 体が広域行政、県の広域行政であります、それと村上市が少なくても立地市としての役割を担ってい る部分、そのことについては機会を捉えてお話をさせていただくことをしていきたいというふうに思 っております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) せっかく県会議員が2名もいらっしゃるわけですので、せっかく電気の売 電が倍以上になったわけですから、やっぱり助成金もふやしてもらうのは、私としては当たり前だと いう感覚でいるのですけれども、県会議員にお願いして、何とか要望していく考えはありませんか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 県会議員の先生方にもご相談をさせていただきたいというふうに思っており ますけれども、県がみずからの力で勝ち得たその成果でありますので、そこを広域行政の視点から構 成をします市、特に電力事業としての立地市である村上市に対する考え方についてどのようなものか、 まずお聞きをして、今後のルールづくりが可能なのであれば、そこのところはぜひお願いしたいとい うふうに思っています。あくまでも、今のルールの中で行われていることだという認識でおります。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) それでは、本題のほうに入らせてもらいます。   ここ数年、二子島における観光客は増加していると伺っております。また、その詳細を調べます と、団塊の世代が多いとも伺っておりますが、いかがでしょう、商工観光課長。 〇副議長(大滝国吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 毎年少しずつではありますが、観光入り込み客数がふえております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) 二子島の管理事務所では、来られた方にアンケートをとっているとのこと です。その中で、トイレに関する苦情が多いと伺っております。高齢者にとりましては、坂道で大変 だとか、古くなって汚いとか、そういう意見が寄せられております。私も見に行ったのですが、その 当時は景観的にそぐわないというところで、ちょっと離れた場所にあるのです。そういう理由があっ たのかもしれませんけれども、現在利用する者にしては大変不便なトイレになっております。30年 以上ももう経過しているわけですので、何とか便利なところに新しいトイレをという地元の意見がご ざいますが、市長いかがでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 二子島森林公園に限らず、やはり公共の施設でそういう居住環境を提供して いかなければならないところ、これについては私も基本的にやはりクオリティの高いトイレを用意す るのが、訪れていただける方に対するやはりマナーなのだろうなというふうに思っております。少し ずつではありますが、着手をしておりますし、計画的にこれについては改修を図っていきたいという ふうに考えております。   また、二子島森林公園の居住環境そのものを考えましたときに、やっぱりアウトドアの中で自然 に触れ合いながら、そこで生活をするということであるわけでありますけれども、今のニーズという のが、なかなかそれだけでは担保できないということも私もそうだなというふうに思っておりますの で、でき得るならばそういうトイレを含めた、その部分についてはしっかりとしたつくり込みをして おく。きれいなものをつくるときれいに使っていただけるのだろうなというふうにも思っております ので、そこのところは少ししっかりと考えていきたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) どうも前向きな答弁、ありがとうございます。   あそこに行きますと、県の森林浴100選というふうに標木があるのですけれども、その下にD と書いてあるのですけれども、あれは5番目に認定されたとか、そういう何かあるのでしょうか、商 工観光課長お願いします。 〇副議長(大滝国吉君) 商工観光課長。 〇商工観光課長(竹内和広君) 随分前の話ですから、信用はないのですが、今わかる範囲は位置を 示していると、番号第5番の施設ですと、5番目という意味ではないというふうに認識しております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) セラピーロードの質問に入らせてもらいたいと思いますが、このセラピー ロードにつきましては、私朝日の時代から要望してまいりました。林野庁主催の第1回目の会議にも 職員を派遣させていただきましたが、いまだかつて実現できておりません。今集客を望めるのは、団 塊の世代だと私は思っております。また、この団塊の世代というのは、一番健康志向があるのだなと も思っています。二子島が森林浴の100選に選ばれたわけでございますので、どうか散策道路なん かをつくっていただき、また集客増加に活用すべきと思いますが、いかがでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に可能性のある部分だなというふうに思っております。議員ご指摘の団 塊の世代の皆さんというのは、まだこれから少し、どんどんふえていくという格好になります。健康 寿命が延びていくのと相まってです、非常にそういうニーズは高いのだろうなというふうに思ってお ります。   それともう一つ、非常に魅力的な活用ができる可能性あるなというのが、インバウンドのときに 長期滞在型の欧州、米、英、豪の皆様方の日本に対するアプローチの考え方というのが、長期に滞在 をして、そういうところに触れてみたい、体験をしてみたいというところなのだそうであります。で すから、そういうニーズがある可能性があるのであれば、しっかりとここをつくり込むことによって、 その幅を広げることは可能なのだろう、国内向け、国外向け、合わせてこれから積極的には考えてい きたいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) どうもありがとうございます。   続きまして、スケートパーク建設について伺います。まず最初に、日本精機から寄附されたこの 土地に、スケートパーク建設を計画することになった経緯について伺います。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在のスケートパーク、非常にあのような状況でございますので、一刻も早 く、そのターゲットとなるのが2020東京オリ・パラだというふうに私は認識をしておりまして、現 地でのリニューアルを考えておりました。その方向でつくり上げてきたわけでありますけれども、た またまと言っていいのだろうなというふうには思っておりますけれども、日本精機さんのほうからそ ういうご提案がありまして、そうすると隣地で、今ある施設を使いながら、そこに新たな施設を構築 することができるということでありましたので、スケジュール感的なもの、またコスト的なものも考 えたときに、ここは非常にいい場所だという認識のもと、そういう形で現在基本構想をたたき、基本 計画のほうに向けているというところであります。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) 現在あるあの日本海スケートパークと、このたび寄附をいただいた建設用 地の間には、某建設会社さんの所有する土地があります。平方メートル1,000円ぐらいで譲っても よいというような話がありますが、市長さんのほうには耳に入っていますか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 以前にそのお話は、私も伺った経緯があります。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) あの間の土地、大変広い土地でございまして、平方メートル1,000円です と、約3,450万ぐらいで求めることができると思います。あそこに駐車場をつくってはいかがと私 思っているのですが、いかがでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 今後の施設の活用を考えたときに、駐車場は非常に重要だなということは、 これまでの構想をたたく段階での議論の中でもしてきました。議員ご指摘の部分については、非常に 魅力的ではありますけれども、現在村上市としては、そこの用地を求めることについて検討しました が、そういうことはいただいているのですけれども、その部分については求めないということで現在 判断をしております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) この前新聞は、日本海初の移動式のスケートボード、お披露目が振興局で ありましたよね。あれが11月3日に朱鷺メッセの近くでお披露目があったのだそうです、大会とい うのですか、それ市長さんご存じでしたか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 承知しております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) 市長さんも行ってまいりましたか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 私は、朱鷺メッセのほうにはお邪魔はしておりません。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) その大会は、どのくらい人が集まるものかなという実証実験も兼ねてやっ たのだそうですけれども、何と1,500人も集まったのだそうです。内訳を聞いてみますと、全国か ら集まった選手、選手の家族とか関係者、あとはスケートボードの愛好家、それが大半を占めておっ たと伺っております。そうしますと、私どもの施設ができたと仮定して、駐車場は相当の駐車場が必 要になると思うのですけれども、その辺も兼ねて求めないということにしたのか。今現在の計画の駐 車場で大丈夫だというふうに考えたのか、伺います。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 移動式のバーチカルランプの活用方法として、今日本海スケートパークさん のほう、協会さんのほうでいろいろと全国から引く手あまたであります。ひとたびそういうイベント 会場に持っていくと、朱鷺メッセだけではないのですけれども、いろいろな会場でやられると、やっ ぱり全国からそういう形で愛好者を含めたユーザーの皆さんが、ライダーの皆さんが集まるというこ とは、私も承知をしております。今ここリニューアルしますのは固定式のやつでありますので、そこ の中でトレーニングも含めて、また長期にそこで技術を磨くことができるというような、そういうス キームでの設計になっていきます。   あわせてです、その事業、要するにイベントも含めた形での開催も合わせてできるようにという ことで、今計画をしております。それを踏まえた中で、現在の協会の皆様方と協議をさせていただい て、その中で十分だということではないのかもしれませんけれども、ある程度駐車場のスペースは確 保できるだろうという判断に至っているというところであります。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) 1,000台ぐらいの駐車場はつくれるということでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 1,000台必要だという、そういう考え方に現在立ち至っている状況ではあり ません。今現状で、それをつくることによって必要となる、用意をすべき駐車場という、そういう設 計になっているところであり、台数については担当課からお願いします。 〇副議長(大滝国吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 今125台ほどを考えているところでございます。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) 正直、私今聞いてびっくりしたのですけれども、大変少ないような気がい たします。聖地として村上市が手を挙げるのであれば、駐車場の120台前後ではちょっと少ないよ うな気がするのですけれども、それで国際大会とか国内大会とか、さまざまな大会をそこで開くに当 たって、大丈夫だと思っていらっしゃるのですか。 〇副議長(大滝国吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) これからの運営がどのような形になるかわかりませんが、まず基本 的にはトレーニング施設であること、それからやはり周辺の大会くらいかなというような構想は考え ておりますが、これからのスケートボード協会さんとのまた話し合いなんかで考えてまいりたいと思 います。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) 私、スケートボードの連盟の方とちょっと知り合いなものですから、お伺 いしたところ、大変申しわけないのですけれども、国内大会ぐらい開くに当たっても、その120台 ばかりではちょっと少ないように思うのですが、その辺は新しくスケートボーディング連盟というの ができたという話ですけれども、打ち合わせ済みで125台だか何かになったのですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 現在ご提供いただいた中で、施設をリニューアルするスペースの中で確保で きるのは125台という認識で私はおります。現在あるところを解体をして更地にする予定でありま すし、周辺の場所で幾つか今回のリニューアルの計画のときに検討を加えた土地もあります。そうい うものをトータルで考えたときに、どういう受け入れ態勢ができるのかというところも含めて今後検 討する、そういう余地があるわけでありますので、125台ありきという考え方は持っておりません。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) さっき聞き忘れたのですけれども、その移動式のスケートボードというの は、今現在どこに格納してあるのですか。 〇副議長(大滝国吉君) 生涯学習課長。 〇生涯学習課長(田嶋雄洋君) 所有者が市のものではなくて、スケートボーディング協会のほうの 所有で、中条のほうにふだんは置いているというふうにお聞きしました。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) せっかく村上市が聖地として打ち上げるのであれば、名乗りを上げるので あれば、やはりそういう移動式ボードの格納庫も村上市でやっていかないと、トンビに油揚げをさら われるような格好にならないようにお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 聖地としてうちのほうは標榜しているわけでありますけれども、それは彼ら がしっかりと時間をかけてつくり上げてきたもの、それを行政としてしっかり応援をしていくという、 そういうスタンスで、今回そういう形でのお手伝いをさせていただいております。   今回のバーチカルランプにつきましては、県の木づかい事業を活用してやられているわけであり まして、県を含めてです、いろんな形でこれからのアスリート育成のための支援ということでありま すので、今議員ご指摘の部分も考慮しながらですね、これからの村上市の立ち位置というものをしっ かりしていきたいというふうに思っております。   ただ、いずれにしましても、所有者は民間の方が所有されているものでありますので、第一義的 にはご自身でそれを確保していくと、それの保管をしていくということが求められるのかなというふ うにも思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) もう一つ、お聞きしたいと思うのですが、せっかくこの村上市がスケート ボードの聖地として名乗りを上げるのであれば、本気度を示す意味におかれましても、国会議員であ ります斎藤洋明さんがいらっしゃいますが、あの辺に職員を派遣して、1カ月でも2カ月でも、情報 収集する手もあると思うのですが、その辺は考えておりませんでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) この件に関しましては、再度衆議院議員のお力をいただきまして、せんだっ ても橋本聖子先生においでをいただきまして、現地を拝見をしていただいております。その後私も上 京した折に橋本先生にお会いをいたしまして、改めてまたお願いをしてまいりました。そのときに非 常にいろいろな形でご指導もいただきましたし、ご助言もいただいたところであります。その足でス ポーツ省のほうにもお邪魔をさせていただいたりとか、私が直接しておりますので、そういう意味で は斎藤衆議院議員との情報連携についてはしっかりととれているのかなというふうに思っております。 あとはこれをしっかりと、なかなかいろいろなメニューをご提示いただいたのでありますけれども、 我々が村上にいてもとれる情報の範囲に限られているようなところもありましたので、県における支 援策、それと国における直接的な支援策、いわゆる経費的な部分も含めてでありますけれども、それ らについてを今後またしっかりと情報共有をさせていただきながら、新たに取りにいく、そういう作 業をしてみたいというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) この件に関しては、私大賛成でありますし、村上市を、名前を売るのであ れば大変な結構な話だと思っております。ぜひとも日本スケートボーディング連盟の皆様と一緒にな りまして、一日も早くこの工事に着手できますようお願い申し上げます。   続きまして、3点目について伺います。日沿道につきましては、トンネル工事の残土を盛り土し ていくのだそうですよね。朝日みどりの里まで埋め立てた時点で利用、アクセス道路として利用可能 になるのか、それとも次のインターできるまでは利用できないのか、その辺はどういうふうになって いますか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) いろいろとこれまでもその議論がありました。どこから着手をしていくのだ、 いろんなものがあって、そうするとトンネルの数が余計なものですから、それから掘削した土砂の置 き場も含めていろいろと悩ましい〔質問終了時間10分前の予告ブザーあり〕部分がありました。そ の辺のところの詳細については、まだ施工者であります、発注者であります新潟国道事務所のほうと 詳細に、私自身は直接詰めておりませんので、現時点でもし情報があるようでしたら担当課のほうか らご説明を申し上げます。 〇副議長(大滝国吉君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 現時点の情報でございますけれども、日沿道の本体工事につきまして、 土工バランスといいまして、切り土、盛り土のバランスでございますが、切り土の部分、あるいはト ンネルの掘削の部分の土砂が余計になるというふうなことで、残土捨て場を用意しながら、残土の搬 入場所を用意しながら工事を進めていく状況でございます。その中でも、本体工事の盛り土のほかに、 私どものほうで日沿道の朝日まほろばインターロングランプから国道7号までのアクセス道路、こち らのほうを計画してございますし、道の駅の拡充につきましても、低地でありますものですから、そ こを盛り土しなくてはならない状況にあります。ここら辺も土砂の盛り土につきましても、提供のほ うを国交省のお願いをしているところでございます。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) これが完成しますと、パーキングから温泉に入られるようになるわけです が、こういうところは新潟県にどこかありますか、サービスエリアからとかパーキングから温泉に入 られるという…… 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) もし、ほかにあるのでしたら担当課のほうから答弁させていただきますけれ ども、私の認識ですと、日本で一番早くハイウェイオアシスとして高速道路側、また一般国道側から、 両方からアクセスできる場所ができたというのは道の駅あらいだというふうに認識をしております。 〇副議長(大滝国吉君) 建設課長。 〇建設課長(中村則彦君) 例えばですけれども、温泉施設ということでございましょうか。道の駅 としては、湯沢でございますね、そちらのほうの道の駅のほうに温泉施設と併用した道の駅がござい ます。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 済みません、道の駅あらいが多分あそこは温泉施設も持っているところだと いうふうに認識をしております。 〇副議長(大滝国吉君) 小田信人君。 〇18番(小田信人君) そのくらい、新潟県に1カ所かそこらの貴重な温泉パーキングになるわけ ですので、温泉活用による「何度行っても楽しい道の駅」、これが何か標語らしいのですけれども、 私も同感だなと思います。ただの道の駅ですと、1回来ればもう来なくていいと、温泉があるおかげ で何度も来ると。そういうふうに私どもの朝日みどりの里周辺もできればなと思っております。今後 ともよろしくお願いを申し上げまして、私の一般質問といたします。 〇副議長(大滝国吉君) これで小田信人君の一般質問を終わります。   午後2時まで休憩いたします。           午後 1時43分  休 憩                                                        午後 2時00分  開 議 〇副議長(大滝国吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(大滝国吉君) 次に、1番、小杉武仁君の一般質問を許します。   小杉武仁君。(拍手)           〔1番 小杉武仁君登壇〕 〇1番(小杉武仁君) 高志会の小杉武仁です。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、 通告書に従い私の一般質問をさせていただきます。   私の一般質問は2項目です。予防医療普及の取り組みについて。医療機関などで治療や検査を受 けるということになれた私たちにとって、日々の生活においては予防医療という言葉は余りなじみが ありません。しかし、医療の目的には治療することだけではなく、病気の重症化や再発など、病状悪 化の予防も含め、市民の健康を維持・増進するアクションも大切だと考えます。中でも血液検査によ る胃がんハイリスク(ピロリ菌)検査は受けやすく、胃がん予防に絶大な効果を発揮しており、他の 自治体では費用対効果も見込まれ、既に導入事例もあります。本市でも健診時に導入するべきと考え ると同時に、予防医療の普及に努めるべきと考えますが、市長のお考えを伺います。   また、将来の村上市を担う子供たちの健康を守る上でも、学校の定期健診において、尿検査でピ ロリ菌の抗体検査を実施してみてはと考えますが、教育長のお考えを伺います。   2項目め、情報発信の取り組みと拡大効果について。村上市の情報発信については、今後も強化 する必要性があるのではないかと、日ごろの議員活動を通して感じるところです。確かに村上市にお いても、公式ホームページや担当課によるソーシャルネットワークサービスなどで、発信は強化傾向 にあると思いますが、もっと戦略的な発信ができるのではないかと感じております。民間との協働で 総合的に取り組めるのではないかと思うのですが、市長のお考えを伺います。   市長答弁の後、再質問させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、小杉武仁議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいたし ます。   最初に1項目め、予防医療普及の取り組みについての1点目、市の健診に合わせて胃がん予防の ためにピロリ菌の検査を導入すべきではないか、また予防医療の普及に努めるべきではないかとのお 尋ねについてでございますが、議員のご指摘のとおり、胃がんとピロリ菌との関連は明らかにされて きており、感染経路はまだはっきりしておりませんが、40歳以上の約50%がピロリ菌に感染してい ると言われております。ピロリ菌陽性者に対しましては、精密検査として胃内視鏡検査を行い、胃が んの有無のチェックをした後、胃炎を確認して除菌治療を行うこととなります。   本市では、特定健康診査時にピロリ菌の血液検査を実施した場合、受診者5,000人ほどに対し まして、2,500人が陽性を指摘される見込みとなることから、精密検査の受け入れ先の確保に関しま して、医師会との協議が必要となります。   なお、来年度から胃内視鏡による胃がん検診の実施に向けた協議検討を行う予定としております ので、特定健康診査ではなく、胃内視鏡によるがん検診時のピロリ菌検査が可能か、あわせて医師会 と相談してまいりたいと考えております。   また、予防医療の普及についてでありますが、がん検診につきましては、1月の検診意向調査の 送付にあわせて、未受診者へのパンフレットの同封や、成人式を利用して子宮がん検診のパンフレッ ト配付、また市報や健康教育などを通じて市民の皆様に普及啓発を行っており、今後も継続して実施 し、受診率の向上に取り組んでまいります。   次に2点目、学校の定期健診において、尿検査でピロリ菌の抗体検査を実施してはどうかにつき ましては、教育長に答弁をいたさせます。   次に2項目め、情報発信の取り組みと拡大効果について。市の情報発信を強化するため、民間と の協働で総合的に取り組めるのではないかとのお尋ねについてでございますが、本市では市報むらか みや市の公式ホームページのほか、むらかみ情報ねっとや子育てメールマガジン「はぐナビ」など、 メール配信サービスによる情報発信も行っております。   また、昨年度には市の公式フェイスブックを開設したほか、本市の観光PR動画を作成し、ユー チューブに掲載するなど、新たな取り組みも進めております。本市の行政運営におきまして、情報発 信の強化は大変重要と考えておりますので、官民協働での情報発信の取り組みにつきましても、研究 してまいりたいと考えております。   以上であります。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) それでは、小杉武仁議員の1項目め、予防医療普及の取り組みについての 2点目、学校の定期健診において尿検査でピロリ菌の抗体検査を実施してみてはどうかとのお尋ねに ついてでございますが、現在市立学校の児童生徒の尿検査では、たんぱく、潜血、糖の3種類の項目 を検査しておりますが、全国では中学生のピロリ菌感染を早期に発見するため、ピロリ菌抗体検査を 実施している自治体もあります。また、県内では長岡市が今年度から血液検査による抗体検査を実施 されていると聞いております。この検査を実施するには、検診機関や医療機関、保護者、学校等との 調整が必要となりますので、今後研究を進めたいと考えております。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございました。   まず、そのピロリ菌の抗体検査のほうから再質問させていただきたいと思います。まず、福祉課 長なのかな、政策推進課なのか、このピロリ菌の、市報のほうにご存じですかという情報が、2013 年8月1日号に出ているのです。これを載せるに当たっての、例えば協議であったりとか、これを載 せてから、またそれ以降の告知というのは、何か市民の方に対してというのはあったのでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) そのピロリ菌の記事に関しては、たしか板垣千代子議員がピロリ菌 のことについて保健医療のほうにお問い合わせがありまして、それで記事を掲載したという経緯だと 思います。それ以降は特に掲載はしていないです。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) 担当課のほうでは、余りそれだけのピロリ菌の重要性であったりとか、協議 したという経緯はないわけですか、今までは。 〇副議長(大滝国吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) ピロリ菌というのは、私的にはすごくいい、健診の付加になるいい ものだなというふうに基本的には思っているのですが、健診センターで実際やっていないところとか もありまして、総体的にでは全市でやるのは難しいねという、そういう深い議論ではなかったのです が、話にはのりました。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) 実は私も今回の質問事項を組み立てる中に、自分もちょっと受けておかない とということで受けてきました。結果はですね、いなかったということで安心したのですけれども、 非常にお医者様のほうで、来る方はほとんどいるのだというお話を伺ったわけです。やはり調べてみ ると、今市長のほうの答弁からもあったとおり、50歳以上の方非常に多いということでデータも出 ております。日本臨床内科医会、こちらのほうの資料から私もちょっとある程度調べさせていただき ました。ピロリ菌は、胃はもちろんですけれども、十二指腸であったり、生活習慣病にも関連性があ るということで、今調査も進められているということでした。ピロリ菌に感染すると、胃潰瘍であっ たり、慢性胃炎であったり、萎縮性胃炎であったりとか、先々に行けば胃がんにつながってくる可能 性が非常に大きいと言われているこのウイルスなわけですよね。ぜひともこれ何とか除菌できれば、 がんの進展にも何とか歯どめがかけられるのではないかなというふうに考えております。   このヘリコバクターウイルスというのは、胃の中でどんどん、どんどん増殖していくウイルスだ そうです。一度入ってしまうと、除菌しない限りは自然にはなくならないというこのウイルスなのだ そうです。ぜひともこれ、今健診の中では、今後取り組んでいきたいというお話いただきましたけれ ども、まずは検査なのですよね、まずはその検査の普及というか、市民の方にも例えば健診以外でも、 開業医のお医者さんでも見ていただけますから、この啓発活動をまず継続的にやっていただきたいと いうのが、まず第一なのです。3年前にやってから一度もやっていなかったというのが非常に市民の 方に対しての健康を訴えていく上では、非常に私大事なことだと思います。市のホームページを使っ たりだとか、例えば市報を使ってだとか、その辺でこのピロリ菌の除菌に至るまで、その検査の重要 性もぜひとも訴えていただきたいというふうに思いますが、担当課長いかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 3年前に1回市報にちょっと出しただけだったので、本当に議員お っしゃるとおりにもっといろいろ、いろんな方法で周知を図っていきたいと考えています。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。私もこの「福祉と健康」の冊子のほうは、担当課の ほうに伺って見させていただきます。やっぱり全国的にもそうなのですけれども、全国の総務省かな、 厚生労働省かな、2015年の動態統計見ると、129万人ががんだと、3.5人に1人ががん、今の現在 だと2人に1人ががんだというデータも出ております。今もがんで苦しんでいる方もいらっしゃいま す。私も友人で亡くなった方もいます。もちろん病気を克服しようと治療に専念されて、また社会復 帰をされて一生懸命仕事をされている方もいます。これは、寿命だからと言って諦められるものでも ないというふうに私は考えております。防げるわけです、皆さんの努力で。これは何とか行政として も取り組んでいただきたいというふうに願っております。胃がんは、肺がんに次いで、この村上市で も第2位の数字が出ております。事前に防げるようなアクションだと、この数字を見て、私は単に思 いましたよ、この情報を仕入れたときに。皆さん健康に対しての意識というのは、ふだんからもちろ んおありでしょう。特に市の職員の皆様方にとっては、20歳に入所して、60歳の退職まで40年間、 まずは健康な体で働いていただかないと、市民の安全であったりとか、安心を支える仕事についてい るわけですから、ぜひともまず自分たちの体の健康を考えていただきたいということで、そのピロリ 菌の検査をまず市の職員が率先して受けていただいて、まずデータをつくっていただきたいのです。 760人いるわけですよね、市の職員も。相当のデータ出ますよ、どれだけいるか。除菌したことがあ るか。その後の治療まで進んだか。まずは、そのデータをもとにして健診に組み込むか、組み込まな いか、その辺を検討したらどうかというふうに私考えますが、市長いかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) まず、小杉武仁議員には陰性であったということで、心からお喜びを申し上 げたいというふうに思っております。   今お話がありましたとおり、非常に重要な視点だなというふうに思っております。死亡リスクの 高い胃がんでありますので、そういう面から言いますと、我が村上市でも同様の全国の統計のやつが そのままある程度当てはまるのだろうと思います。その2分の1が、このピロリ菌を検査することに よって対応することが可能となる可能性があるということでありますので、非常に有効な方法かなと いうふうに思っております。   ただ、先ほど保健医療課長のほうからお話を申し上げましたとおり、医療の世界というのはなか なか難しゅうございます。これがよしという形になるまで、特にそれだけ日本は時間がかかるわけで ありますけれども、そういう中でやはり市民、国民の安全側でそういうふうな形で慎重に、慎重にと いうことなのだろうと思います。ただ、胃がんとの関連性が非常に大きくクローズアップされてきて いますので、かなりの確率でこれは可能性あるだろうなというふうに思っております。   それともう一点、議員からご提言のありました市の職員を臨床の実験台にしてというような意味 合いにつながるのかなと思いますけれども、それは職員一人一人の個人のプライバシーも権利もあり ますので、それを一概にどんとかけるわけにはいきませんけれども、少なからず市民の安全側で職務 に従事する我々職員としての気の持ちようは、多分そっち側にあっていいのだろうなというふうに思 っておりますので、それができるかどうかも含めて、しっかりと検討をさせていただきたいと思いま す。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。その臨床実験という形になると、ちょっとあれです けれども、市の職員の方が何か市民の皆さんにアクションを起こせるのは、非常に私喜ばしいことだ と思いますし、そのデータが今後、もう何年も何年ももととなってつくられていくものとすれば、も ちろん任意で結構です。誰か協力してくれる人はいないかと、俺しましたよと、私これからしてきま すよと、今回の健診で私やってみますという形であれば、本当に非常に喜ばしいことだというふうに 私感じます。私も健診を受けたときに、病院のほうでどれぐらいの料金がかかるのか、保険適用にな りませんから、自分で自主検査ですから。私の場合、自費で2,490円、検査ですね。もし私も会社 のほうで健康診断しますから、そこにオプションでつけると、健康診断プラス800円だそうです。 万が一、そのピロリ菌が胃の中にいたと、今後治療に取り組んでいかなければならないとなったとき は5,000円かかるそうです。その薬というのは1週間服用しなければならないわけですよね。1週 間お薬を飲んで、もし1次除菌できなければ2次除菌に、もう一週頑張ってお薬を飲んでいただくと いうことで、1回で終わればまず5,000円で済むという形なのですけれども、ちょっとシステム、 国のほうで随分保険適用の幅が広がりましたから、胃炎であったりとか、診断されるといいのですけ れども、このピロリ菌はいるとなると、ほぼ100%胃炎と診断されるそうです。ということで、やっ ぱり胃カメラを飲まなければいけないと。まずは自主検査をして、その後に医療機関で検査を受けて いただくという方法になるそうです。その胃カメラを飲むと、保険適用になって3,500円、ピロリ 菌の検査も合わせるとプラス750円と。薬代が1,830円まで下がるわけです。この辺がぜひとも市 民の皆さんにも把握をしていただいて、市報で取り上げていただくなり、自主検査をまず、お金はか かるかもしれないけれども、まず自分の健康の確認をしていただくという部分を何とかその啓発を進 めていきたいなと、いっていただきたいなというふうに思います。   課長、これは今までなかなか取り組みができなかったということですけれども、どうでしょう、 すぐにでも動けるものでしょうか、例えば来年度入るまでにとか、ある程度の時間は必要でしょうけ れども、何かしらの形で市民の皆さんに告知するという形はちょっと、政策推進課とも連携してやっ ていただきたいなと思いますけれども、いかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 市長答弁にもありましたけれども、今内視鏡の検査が市の健診とし てやれるかどうかを検討しようというお話になっていまして、そのときにあわせてピロリ菌の検査を やれば、とても効率的な検査になると思います。そのあたりも地元の医師会の先生たちとよく協議し ながら進めていきたいと考えております。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) やはり市民の皆さんというのは、そこまで待っていられないわけです。きょ う私のこの一般質問聞けば、危機感を感じて自主的に行かれる方もいるかもしれません。市の方向性 をやはり決めて、こういう形で市民の皆さん気をつけてくださいと、これは非常に危険性のある菌な のだということを、ある程度の形で市民の方に知らせていただかないとなかなか動けないですよ。私 は、健診の受診率もそうですけれども、なかなか上がらないというお話が一般質問の中でも何回か上 がっております。オプションでこれがつくようであれば、その胃カメラを飲む前にです、それが決定 される前に、オプションでもこれだけの料金でできますと、オプションはできないものですか、市の 健診で。 〇副議長(大滝国吉君) 保健医療課長。 〇保健医療課長(菅原順子君) 具体的にみんなで相談しないと何とも言えないのですけれども、で もピロリ菌の検査だけではなくて、陽性になったら必ず胃カメラをやって検査をしなければならない というのがありますので、ただ検査だけではないものですから、やっぱり効果的な健診をするために は、精密検査ということを考えながらやらないとまずいのではないかと思われます。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ぜひとも前向きに検討していただきたいと思いますし、市の健診は40歳以 上ということです。その40歳以下の方にお話ししますと、これはピロリ菌というのは50歳以上の 方が非常に多かったと。要は団塊の世代、まだその井戸水が主な口に入る飲料として扱っていた時代、 それから随分、随分年々減ってはいるのです、数字的には。ただ、感染ルートとしては経口感染が非 常に多いわけです。例えばその団塊の世代、私も母親はそうですけれども、そこから口移しで御飯を 食べたという形で感染する方も非常に多いという検証データも出ているわけです。そこを考えると、 40歳まで待たなければ健診でこの検査を受けられないという状況というのは、私はいかがなものか なというふうに考えています。   私も、もし危機感を持っていれば、もっと早く受けたかもしれませんし、健康を、自分も家族も いますから、何とか自分の体をケアしていきたいなという思いの中で、一人でも多くの方にこのピロ リ菌検査を受けていただきたいというふうに思っている次第でございます。経口感染すると、一度入 ってしまうと抜けないという話を先ほどされましたが、同じことが繰り返される可能性もあるわけで す。この経口感染というのは5歳、5歳までにほとんどされてしまうそうなのです。ある程度大人の 免疫がつくと入らないそうです。まれに入る場合もあるかもしれませんけれども、その5歳までのと ころで何とか食いとめたい。というのはです、30歳、40歳代のお母さん、お父さん多いわけです。 20歳ももちろんそうです。親のピロリ菌を何とかした形で取っていただかないと、私たちの愛する 子供たちに移る可能性があるということです。これは当然、医療費にも大きくかかわってきますよ、 市の。大幅な削減ができる可能性を持っているわけです。もちろん胃がんに発展する可能性もある、 また胃炎に発展する可能性もある、そのもととなるものですから、これは医学的にも解明されている わけですよね。何せその胃がんの90%の方は、保菌していると、ピロリ菌を持っている状態だとい うことですので、ぜひとも若い世代の皆さん方にも周知徹底できるような啓発活動をやっていただき たいと思います。健診で今後取り組んでいただくのはもちろん、これはやっていただきましょう。市 民の健康を守るためですもん、オプションでわずかな金額ですもん、これは自費で出そうが、例えば 公費で出そうが、ちょっと今後の検証を、先ほど言うように検証を進めて、果たして個人でできる部 分であっても、健康は自己責任ですから、最終的には。こういうことをすると健康に人生を送ってい けるのだと、仕事も健康にできるのだという啓発活動を何とか広めていっていただきたいと思います が、市長その辺のお考えはいかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) 非常に大切な視点だというふうに思いながらお聞きをさせていただきました。 今議員がご指摘の自己責任だという部分でありますけれども、その自己責任であるところを啓発して いくのはやっぱり周りの力も要るのだろうなというふうに思っております。先ほど保健医療課長のほ うから答弁をさせていただきましたとおり、方向性としてはある意味オーケーなのだろうというふう に思っておりますけれども、ただこれを陽性の場合に、その事後の対応として、当然診療所、医療機 関、こういうところはトータルで当たっていくという仕組みになるわけでありますので、そうしたと きに約50%が陽性反応が出るだろうという、そういう中でです、それをどういう形で受け皿として 受けとめていくのかということもあわせて、これはハードウエア的な部分の設計になると思いますけ れども、そういうものも含めて少し考えさせていただきたいというふうに思っております。   いずれにしましても、議員ご指摘のとおり、今後の胃がんリスクを軽減するということは、重篤 にさせないということにもつながって、健康寿命を延ばすことにもつながります。最終的には地域の 医療全体がしっかりとした足腰の強い体制になっていくというところにも、最終的にはつながる大い なる可能性を秘めたものだというふうに、今少しお話を聞きながら感じておりましたので、真剣に取 り組みさせていただきたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。本当に市民の命は大切です。市長においても、私た ちにとっても、家族にとっても、どなたにとってもやっぱり命は大切なものだというふうに思ってお ります。がんはやっぱり早期治療、早期発見、これに限るわけです。もちろん健診の受診率を上げて いく、これピロリ菌セットにすると、もしかしたら上がる可能性も持っているのかもしれません。そ の辺も期待しながらです、進めていっていただきたいというふうに思っております。   先ほど医師会のお話も若干出ましたけれども、一緒に取り組んでいきたいというふうに話しまし たけれども、慶應大学の教授が、ちょっとお話が、資料あったのが……20年、30年、このがん撲滅 運動に取り組んでいければゼロに限りなく近くなるというふうに言われているのです。ピロリ菌もそ うなのですけれども、事前に除菌をして、がんの予防に取り組んでいこうと。30年でゼロになった ら非常に喜ばしいですよね、これは。全国で見ても第2位ですから、市で見てもそうです、市で見て も第2位の死亡率になっているわけです。これは何としてでも医師会の皆さんとも、どういう形がベ ストなのか、例えばどこの医療機関でできると公表できるようであれば、私はその血液のほうで抗体 検査しましたけれども、呼吸のほうでも検査できる医療機関も市内にもあるのです。料金もさほど変 わりませんし、その辺も含めてです、この医療機関であれば検査できますよというところまで広めて いっていただきたいというふうに思います。   ピロリ菌が胃がんの発生に全ての原因を持っているというわけではありませんよね、もちろんそ れを除菌したからといってがんがゼロ%になるというわけでもありませんけれども、ぜひともそうい う取り組みをです、施策を講じていく必要性がもうこの村上市には、人口減少が進んでいる村上市に は必要なのではないかというふうに感じて、このたび提案させていただきました。   続いて、ちょっと時間もなくなってきたのですけれども、子供の、先ほど教育長からありました ピロリ菌検査についてです。実施されている自治体も長岡のほうで、これからあるということですけ れども、中学2年生の実施例が非常に多いのです。というのは、中学3年生になるとまず受験がある のです。そこに向かって、例えばストレスで胃炎を起こしたりだとか、その関連性が非常に多いとい うふうに検証されているわけです。そこで、何とかこの村上市も中学校2年生を対象にできないもの かというふうに、私資料をちょっと見てきたのです。これは何とかやっていただきたいなと思います。 というのも、先ほど言うように経口感染で親から感染している可能性があるわけです。これ一度です、 その感染、除菌できれば、ほぼ、ほぼなることはないそうなのです。要は再発することがないそうな のです、免疫がついて。この辺を子供のうちから、まず検査を、治療は先ほど言うように、個々の問 題もあるでしょうし、まず検査で、陰性か陽性だけ調べるような方向性を考えられないでしょうか、 いかがですか。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 議員ご指摘のとおり、家族等により乳幼児期に感染するということは、私 も聞いております。中学生への検査なのですけれども、先ほど市長の答弁にもありましたが、仮に陽 性になった場合、その後どうするのか、胃カメラを中学生が飲むのかとか、除菌するのかとか、そう いうことも含めて、あと経費がどれくらいかかるのかとか、関係機関、それから保護者の意向等もよ く聞いた上で、費用対効果もありますし、生涯の健康との関連もありますが、それはよく検討しなけ れば実施できないなと思っているところです。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。そうですね、やっぱり検査を前提として、どういう 形ですればベストなのか、検証していただきたいというふうに思います。   また、実施している自治体のデータも参考にしていただくようにしていただきたいと思います。 これ私は、本当に命守る政策、施策というのは待ったなしだと思います。いち早くやっていただかな いと、どんどん、どんどん進む可能性もあるわけですから、救える命であれば、今の段階で救ってお かないと、では5年後、10年後にしようなんていったって、時既に遅しです。やはり今の段階でや るべきことは、迷わず決断してやっていただきたいというふうに思っております。   子供もです、今ほど胃カメラを飲むのも怖い、ある程度の精神状態もあるでしょう、ただその反 面、安心感も出ると思います。やはり自分がこれから一つのステップを上がっていく中で、健康な体 でやっぱり進学をしていきたいとか、さまざまな思いも出てくると思います。ぜひとも保護者の皆さ んであったりとか、PTAの方であったり、学校関係者の方とも協議をしていただいて、前向きに検 討していただきたいというふうに思います。   それでは、2項目めの情報発信の拡大効果のほうに移らせていただきます。市長も非常に頻繁に 自分の政治活動の内容であったり、行政の内容であったりとか、フェイスブックのほうで発信されて いますけれども、村上市の広報媒体は、今ほど市長のほうからも答弁ありましたけれども、今注目さ れているのがこのアプリです、マチイロアプリ、非常に私なんかも使いやすくて、情報を仕入れて自 分で発信していくと。   国際情報大学の越智教授のセミナーを2010年ぐらいに私も受けたことがあったのです。そのと きにメディアリテラシーについて非常に興味深い内容だなというふうに私も学んできたのですけれど も、その情報を発信する側、そして受ける側の、要は受ける側の解読力、これはさまざまなマスコミ 報道もありますし、真意であるかどうかも、不特定の場合もあるのです。ところが、この市のほうか ら発信する情報というのは、まず間違いがない。市民の皆さんに役に立てていただこうという情報な わけです。これが私も政策推進課のほうから情報をいただきましたけれども、非常に多いアクセス数 なのですね、私驚きました、実は。1日4万件とかの数字が出ていたと思うのですけれども、済みま せん、月約4万5,000件、総アクセス数だと30万件あるそうですね、ホームページだけで。当然今 村上市のホームページは、バナーでフェイスブックのリンク張られていますけれども、ここにアクセ スしても恐らく1カウントになるのだろうというふうに思いますし、例えば子育て支援、直接「子育 て」と打つとそこに飛んでいくと。そのカウントも恐らく1アクセスとしてカウントされていると思 います。私も1日5回ぐらいは見ますかね、ホームページのほう。その都度、その都度やっぱり情報 の更新をチェックさせていただいております。   その中でも、ちょっと思うのは、どこの自治体でも非常に多く活用されている、SNSのツイッ ターが村上市にはないわけですね。このツイッターを非常に有効的だというか、市長もご存じだと思 いますけれども、ツイッターは140文字以内、字数が決まっているわけです。ただ、このスピーデ ィーさが非常に有効だというふうに言われています。それと、拡散率です、非常に広がりを持って拡 散できるというふうに言われております。私も自分の政治活動を投稿していますけれども、ハッシュ タグというのがあるのですね、要は漢字の「井」、ハッシュタグをつけて「村上市」と打つと、村上 市と検索するとそこが出るわけです。非常に内外の方に村上市のアピールとしてはいい戦略ではない かなというふうに感じております。   「メディアミクス」という言葉が、私も調べているうちに出てきたのですけれども、これ非常に 有効的だなというのは、例えば政策推進課の担当者のほうが、フェイスブックでもホームページでも 更新すると、本当に市民の方にわかっていただきたい内容のものであれば、市民の方がやっぱりシェ アしていくわけですよ、どんどん、どんどんと。こんな情報あったよ、お父さん、お母さん、こんな 子育て支援の情報あったよ、これをぜひともこの村上市でもやっていただきたいと、戦略的に取り組 んでいただきたいというふうに思うわけです。この4万5,000件のアクセスですけれども、まだま だ私なんかはどんどん、どんどんふえる可能性も秘めている数字だと思います。平成26年ですか、 ホームページが一新されたのは、たしかそのプロジェクトチームを立ち上げてホームページを新しく 変えていったということなのですけれども、政策推進課長、間違いないですか。 〇副議長(大滝国吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 平成26年に新しくしました。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) 平成26年、約2年経過しているわけですけれども、そのときのプロジェク トチームというのは、今現在も機能しているわけですか。 〇副議長(大滝国吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 今現在はありません。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ぜひですね、この情報発信の部分に関しては、どの自治体もそうなのですけ れども、非常に力を入れています。例えば先ほどのU・I・Jターンに関してもそうですけれども、 専門のバナーをつくって、例えば今回のように専門のアプリをつくって、東京の若い人たち、地方か ら都会に出た若い人たちに市の情報を発信していく。そんなのもツイッターを使ってどんどん、どん どん短期的にでも、まめに、まめに、非常に仕事をふやすようで申しわけないですけれども、これは やっぱり取り組んでいかないと、ITの情報の時代ですから、これスマートフォンの普及率すごいの です、調べると。全国的に見てもやっぱり80%、市内においても恐らく30代から50代、30代、 40代、50代の人は、恐らく8割方の方は持っているような数字が出ています。この辺もです、政策 を進めていく、メディアを使って、インターネットを使って発信していくということになれば、私は 本来であればそのデータもつくっておかないと、今後の取り組みにも支障が出てくるのではないかな と思いますけれども、今その普及率に関しては、政策推進課長、データありますか〔質問終了時間 10分前の予告ブザーあり〕市のほうに。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 済みません、もう一度。 〇1番(小杉武仁君) スマートフォンであったりとか、パソコンであったりとか、その通信機器の 普及率、その辺が把握できているかどうかということです。 〇副議長(大滝国吉君) 政策推進課長。 〇政策推進課長(渡辺正信君) 済みません、把握しておりません。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) 私も実は、総務省のほうからデータを引っ張ったりだとか、県のほうのデー タを引っ張ったりだとかということで調べたのですけれども、政策推進課のほうには一度、大分前だ ったと思うのですけれども、お聞きしたときにはないという返答だったものです。ぜひともつくって いただきたいと思いまして、プロジェクトチームができたときに、何を根拠にその組み立てをしてい ったのかなというのが、私なんかは民間出身ですから疑問に思うのですけれども、やっぱり少しデー タというのをもとにして、どれだけユーザーの方が求めているかということを考えながら、今後も取 り組んでいっていただきたいというふうに思います。   先ほどの拡散の部分、要はシェアの部分に関しては、村上市も非常にいいものやっぱりあるわけ です、季節、季節に。例えばこれから蒲萄スキー場であったりとか、よく聞こえてくるのは、今山北 でもスノーモービルの大会が開かれたりとか、さまざまな新しい取り組みがされてきております。ぜ ひともそのツイッターで、140文字以内ですけれども、非常にスピーディーで有効的な活用ができる 媒体としてあるわけですから、ぜひとも活用して使っていただきたいなというふうに思います。   広報特別委員会で、先ほども話ありましたけれども、参議院の選挙のときに高校生にヒアリング をさせていただきました。選挙のことに関してですけれども、その情報をどこから仕入れるのだと、 高校生は。今新聞やテレビではないのです、私たちが聞いた生徒さん、全員です、全員がソーシャル ネットワークサービス、しかもこのツイッターです。これは非常にこの情報発信していく上では外せ ないツールとして、今後も使っていけば何とか広がりがどんどん、どんどん出るのではないかなと思 います。   そのツイッターを使って、今言うように例えば蒲萄スキー場であったりとか、きょうの情報を毎 日毎日、きょうは天気はこうだけれども、ちょっとリフトもスムーズに流れていますよとか、いろん な情報を流していけるわけです。例えば山北の八幡でも、交通の便もいいし、スポーツの合宿には最 高なのですよ、ぜひとも有効利用してくださいと、全然140文字以内で伝わるわけですよね。こん な情報を各担当課であったりとか、各支所でやればいいではないですか。決定権はどこにあるかとい うのは、ちょっと私のほうでは今把握できませんけれども、どうですか市長、そんな取り組み。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これからは絶対そういう世界になるし、社会になっていくわけで、もう現に なっているわけであります。先ほど普及率のお話がありましたけれども、普及率云々よりも、もう既 にそれがツールとして定着をして、主流になっているのだということなのだろうと思います。だから、 新聞のペーパーもみんなデジタルになっているというような時代でありますので、あとは現在ツイッ ターについては、バナー張っていないわけでありますけれども、実はそのあたり、ここは役所の部分 だと思うのですけれども、行政の部分だと思いますけれども、情報をしっかりと伝える、的確に伝え る、正しく伝えるといったときに、今議員ご指摘のボリュームでいけるパターンと、それではちょっ と足りない部分というのがあるのだろうと思います。   ちなみに、防災メールの部分については、大体平均して1万人ぐらいユーザーがいるわけですけ れども、これは家族とか、その中で全員が持っていなくても、1人が持っていれば発報した際にすぐ 情報が伝わるという仕組みなのだろうと思います。そういう形で、使われる皆さんが使いやすい方法、 これを選択できる仕組みをつくっていくというのが非常に大切だなというふうに思っております。   4万5,000のアクセスのうち、アクションを起こしていただける方と、あとはリスニング、要 するにサイレントで見ているだけ、聞いているだけというパターンでもいいのだと思うのです。その 中でそれがそこに拡散をしていく、広がっていくということの可能性を見出すことが重要だと思って おりますので、そんなところを幾つか視点として捉えながら、プロジェクトの中でもいろいろとその 辺の議論をした結果、やっぱり使いやすい、見やすい、情報に到達しやすいホームページにしようね ということが〔質問終了時間5分前の予告ブザーあり〕多分基本にあったのだろうと思いますので、 これからはITの技術、ソーシャルネットワークのシステムもどんどん、どんどん行く、今の検索エ ンジンもどんどん、どんどんそういう形でメニューがふえていっているというような形になっており ますので、そんなところをしっかりときちんと見きわめながら、市として有効に活用できるところを 取り入れていくということに取り組みたいと思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 小杉武仁君。 〇1番(小杉武仁君) ありがとうございます。メディアミクス、実は私もこういう言葉初めて知っ たのですけれども、これが広まってくると、市民の方サポーターですよね、本当の、村上市の。これ を何とか確立して、どんどん、どんどん市民の皆さんに協力していただきながら、この村上の情報と いうものを発信していっていただければ、非常に波及効果も出ると思います、私。ぜひとも早いうち に取り組んでいただきたいというふうに思います。   みんなやっぱり村上市のこと愛して、いつも気にしているのだと思います。市長のそのフェイス ブックも非常に見られて、好評なのですよ、私の周りでは。やっぱりその情報を得た側が、どういう 形で発信していくか、ここがやっぱり非常に問題なのです。伝言ゲームみたいにどんどん、どんどん 変わっていってしまえばちょっと問題も出てくるのでしょうけれども、市から出た情報は、間違いな くシェアで発信できるということをやっぱり念頭に置いていただいて、今後も取り組みを進めていっ ていただきたいと思います。   これで私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) 〇副議長(大滝国吉君) 以上で小杉武仁君の一般質問を終わります。   午後3時まで休憩いたします。           午後 2時47分  休 憩                                                        午後 3時00分  開 議 〇副議長(大滝国吉君) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。                                              〇副議長(大滝国吉君) 次に、8番、板垣千代子さんの一般質問を許します。   板垣千代子さん。(拍手)           〔8番 板垣千代子君登壇〕 〇8番(板垣千代子君) 公明党の板垣千代子でございます。本日最後の一般質問です。お疲れのこ とと思いますが、最後までおつき合いをお願いいたします。   それでは、議長のお許しをいただきましたので、私の一般質問をさせていただきます。私の質問 は2項目となっております。1項目め、防災士の養成について。11月22日午前5時59分ごろ、福 島県沖を震源とする地震があり、福島、茨城、栃木各県で震度5弱の揺れを観測しました。東日本大 震災後の最大の1メートル40センチを記録するなど、岩手県から東京都八丈島にわたる広い範囲で 津波を観測し、沿岸部に25万人以上に避難指示や避難勧告が出され、村上市でも震度3を観測しま した。   これからも災害に強い村上市をつくっていくためには、防災士の養成が重要であると考えますが、 市の考えを伺います。 項目2、高齢者の自動車事故について。高齢者の自動車事故が多発しています。以前にも市長に、 自動車運転免許証の自主返納をした後、病院や買い物をすることが難しい等のことを相談したことが ありましたが、今回全国的にペダルの踏み間違いで大きな事故がテレビ等で報道されています。村上 市でも多くの高齢者が車の運転をしています。これからの高齢者に対する自主返納制度の周知や、自 主返納者の支援について、村上市の対応を伺います。   以上、市長の答弁の後、再質問をさせていただきます。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。           〔市長 高橋邦芳君登壇〕 〇市長(高橋邦芳君) それでは、板垣千代子議員の2項目のご質問につきまして順次お答えをいた します。   最初に1項目め、防災士の養成について。災害に強い村上市をつくっていくためには、防災士の 養成が重要ではないかとのお尋ねについてでございますが、本市では平成26年度から毎年30名程 度の防災士を養成しており、現在91名の防災士がおいでになります。当初の計画では、各町内、集 落に1名の防災士を設置することを目標といたしておりますが、防災士1人にかかる負担の軽減等を 図る目的から、規模が大きい町内・集落におきましては、複数の防災士を設置できることといたしま した。さらに、防災士のスキルアップや情報交換を図るため、今後も研修会や講習会を実施してまい ります。   次に2項目め、高齢者の自動車事故について。高齢者に対する自主返納制度の周知や、自主返納 者への支援についての対応はとのお尋ねについてでございますが、先日の木村議員のご質問でもお答 えをいたしましたとおり、高齢者が加害者になる交通事故がふえており、大きく報道されております。 本市におきましても、近年交通事故の約半数に高齢者が関係しており、約30%は高齢者の加害事故 となっております。このことから、自動車等の運転が不安になったり、困難になったと感じる方には、 運転免許証の自主返納を呼びかけているところであります。また、高齢者の交通事故防止には、家族 など周囲の方々の理解やご協力も重要でありますことから、今後は周囲への啓発も進めてまいります。   なお、運転免許証を自主返納された高齢者に対しましての通院や買い物の支援につきましては、 それぞれの地域に合った形でのりあいタクシーやまちなか循環バスなどを運行しておりますので、ご 利用をいただきたいと考えております。   また、要介護認定を受け、体が不自由な65歳以上の高齢者に対しましては、通院等の経済的負 担の軽減を図るため、小型タクシーの基本料金相当額を外出支援サービス利用券として、年間24枚 交付をいたしているところであります。   以上であります。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ご答弁ありがとうございました。   それでは、防災士養成についてを再質問させていただきます。防災、減災に関する知識や技術を 習得し、地域や職場の防災リーダーとして活躍する防災士、東日本大震災を契機により一層自助、共 助の必要性が叫ばれる中、その役割はますます重視され、全国で11万7,560人に達しております。 これは10月31日付のものです。年齢や職業に関係なく、誰もが習得できる民間資格であることか ら、若者や女性の防災士もふえていると伺っております。   この防災士の講習につきまして、村上市でも平成26年から防災士の資格を、50人以上で資格を 取ることになれば、先生方が東京のほうから来てくださって、村上の皆様に講習をしてくださる。ま た、市のほうでこの講習の講習料を免除してくださる、出してくださるということなのですけれども、 それによって本当に多くの防災士ができております。   それで、こちらのほう、第2次村上市総合計画というところを見ますと、今までで防災士は68 名、平成27年度となっております。また、平成33年度までには200人にしたいというようなこと で書いてありますけれども、この防災士に関して、今まで平成28年度入れますと3年間ですね、講 習をされてきたと。この3年間の中で、そういうことであれば私も防災士の資格を取りたいというご 婦人の意見もありまして、何とか女性の方も講習できないかということで、総務課のほうに行ってお 聞きしましたところ、だめですというふうに、担当者に聞きましたら、それは女の人は今のところだ めですねというふうに私言われてきたのです。また、この一般質問をする少し前に電話でお聞きしま したら、いろいろ協議もされて、それも考えていく必要があるのではないかというような電話口の対 応がありました。本当にその女性の力というのは大変大きなものがありまして、もし避難した避難所 で女性の力というのはすごい発揮されるのですね。本当に防災士の講習を受けている方であれば、て きぱきとなおさら力を発揮してくださるのではないかというふうに私は考えております。   その中で、私の子供、娘なのですけれども、大学行っているときにあなたも取りなさいというふ うに話をしましたら、大学のほうから防災士のほうに電話して詳しく聞いてくださったということで、 それで学生であれば講習料は半額に免除されるのだそうです。うちの娘は半額で防災士になって、こ の村上に帰ってきたわけなのですけれども、これから防災士を養成する、本当に小さな集落であれば 高齢者の方が多くて、防災士の資格は、いや、うちではというような、ちょっと引っ込み思案なとこ ろもあると思うのですけれども、その中で中学生、高校生の学生が取れるものであれば、またそうい う違った方面でも考えていただければどうかなというふうに私勝手に思ったのですけれども、総務課 長、そのあたりはどんなふうにお考えですか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 女性お断りしたというふうに、今お話しあったわけですが、実際に女性 の防災士が受けている場合もございます。ですので、恐らく一つの集落、町内に2人ということの話 の中でそういう方がたまたまそういう回答をされたのかと思いますので、本当に申しわけなかったと 思います。   それで、今学生等の防災士の養成ということでありましたのですが、大変若い方々が地域のため に頑張っていただけるというのは非常にありがたいし、また心強いと思いますので、その辺の制度設 計等については今後検討していきたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ただいまの質問で、教育長さんにお伺いしたいと思いますけれども、学校 のほうではこの防災士に関してどのようにお考えになっていらっしゃいますか。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 防災に関しては、やはり特に中学生は地域と一体となって防災訓練とかに 参加することに大きな意義があると考えておりますし、現在平林中学校、それから朝日中学校などで は取り組んでおります。ただ、防災士の育成とか、防災士を目指すとか、そういうことについては現 時点では私の耳には入っておりませんし、ちょっと検討しておりません。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございます。前回にもこの防災士の件でお伺いしたことはある のですけれども、避難所となると学校の体育館ということが多いと思います。そのときに学校の先生 方にもこの防災士の資格を取るために勉強していただければ、いざというときに先生方は学校の中身 のことをよくご存じなので、力になっていただけるのではないかというようなことでお聞きしたこと がありますけれども、それに関してまた今回もお聞きしたいと思いますが、どういうお考えでしょう か、お願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 教育長。 〇教育長(遠藤友春君) 中越地区のほうは、中越沖地震等で本当に学校を挙げて避難所にして、教 職員も一体となってそういう仕事に携わっております。だから、中越地区からこの村上市のほうに勤 めている職員には、そのような意識はあります。ただ、どうしてもこの下越地区、村上地区、今まで そのような状況がありませんでしたので、やはり教職員の意識というものは高めてやらなければいけ ないと思います。今後検討してまいりたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございます。ぜひお考えいただきたいと、毎たびこんなことで お願いしているのですけれども、よろしくお願いいたします。   また、この防災士に関して、前にもいろいろ質問をさせていただいたことがありますけれども、 なかなか先に進めないでいるようなところもありますが、今回総務課の担当の職員のほうに電話して お聞きしたところ、村上市だけではちょっと手詰まりなところになってきていると。それで、関川村 ですとか、胎内市ですとか、そちらのほうにも呼びかけて、また1回50人以上の人数を集めて、そ れで講習をやっていきたいというようなことを話していただきました。その中で、第2次村上市の総 合計画の中で、防災士、これは平成27年度の人数なのですけれども、68人というふうに書かれてい ます。これを平成33年には200人にしたいというようなことが書いてありますけれども、これに対 してはどういう計画をされているかお聞きしたいと思いますが。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 当初は村上市だけ50人以上集めて、5年計画で全部の町内、集落に防 災士を置きたいというふうに思っておりました。ただ、やはりいろいろご都合があったりとか、その 期間にたまたま都合が悪いということもございましたので、今のところは30人平均でもって推移し ております。ただ、30人となりますと、東京の防災研修センターから先生が来ませんので、関川村 さん、それから胎内市さんがほとんどなのですが、胎内市さんのご協力で一緒に防災士の養成研修を 行っているということでございます。このまま50人を割るようであれば、なかなか開催が難しくな りますので、今後は各企業さんのご協力を得ながら、今のところはそんなことを考えながらです、ど んどん防災士を養成していきたいなというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございます。本当に一人でも多くの防災士の講習を受けていた だきたいというふうに願っております。1年目の防災士の講習のときには、胎内市の方、企業の方、 また新発田市の議員の方とか、村上市だけではなくて、さまざまな地方から出席をされて、そのとき は70人を超えた講習の人数だったと思います。本当にそういう点で、皆さん本当にその行政、また は企業の方もしっかりと防災に対してのお考えがあって、たくさんの人が来て講習を受けてくださっ たというようなことを覚えております。   私も新潟のラジオ局のほうから取材を受けまして、15分の予定だったのですけれども、30分も しゃべってしまったというようなこともありましたけれども、本当に一人でも多くの防災士の方をつ くりたいという熱意がちょっとはみ出てしまいました。それで、そのほかにもまたラジオ局のほうか ら依頼もありましたけれども、時間の都合ができませんで、それをお断りしましたけれども、新潟県 でも防災士ということに関して、本当に大きな期待をかけているのだなというふうに感じております。   また、平成33年に200名の講習を受けた人ができるような形で計画なさっております。それで、 おととしなのですけれども、防災士の講習を受け、試験を受け、防災士となられた方たちが、自主的 にもう試験に受かったからそれでいいのだろうということではだめなのだと、自分たちで、もちろん お酒を酌み交わして仲よくなるのも一つですし、そのほかにもいろいろな交流をして、こんなことが あった、こういうふうにすればいいのではないかというようなことを話し合う場をつくっているのだ というような話を受けました。本当にすばらしいことだなと思って、ありがたいということだったの ですけれども、そのことについては課長、伺っておりますか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 平成28年度現在で、防災士91名おいでになります。市長答弁にもあ りましたように、91名ございます。それは、やはり防災士になって、それで終わりというわけには なかなかいけないだろうということで、スキルアップ研修ということで、その翌年からスキルアップ 研修、それから一堂に会して情報交換をしたいではないかということの会を設けてありまして、ちな みに平成27年度は防災図、防災の図面ですね、防災の図上訓練のやり方ということを研修しました し、ことしはたまたまおととい、土曜日ですが、大船渡の津波伝承館の館長様をお呼びしまして講演 会と、その昼に避難所の運営についてを研修してございます。なお、講演会については当初120名 の申し込みで予定していたのですが、180名ぐらい、ふれあいセンターの2階の研修室いっぱいにな りましたが、大変各町内、集落の区長さんなり、役員の方々が大勢来ていただいたということで、非 常に関心を持っていただいているということでございます。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございます。皆さんの意識が本当に向上してきているというふ うに考えております。本当にこのスキルアップ研修ですか、こういうことは1年に一度だけですか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 今のところは1年に1回なのですが、目指すところは防災士のチームと いいましょうか、組織をつくり上げたいということを考えております。自主事業とかになっていけば 一番よろしいのですが、なかなか皆様お忙しい方ばかりでございますので、今のところは1年に1回 なのですが、目指すところはそういった形でどんどん、どんどん意識を高揚して、また仲間づくりと いいましょうか、防災に対する意識を向上していくということを目指しております。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございます。   それでは、消防長のほうにお聞きしたいと思いますけれども、消防署のほうでは、この防災士よ り高度なものを習得しているというようなことを聞いておりますけれども、この民間の、市民の方た ちが講習しているこの防災士に関して、どのようなところをもっと力を入れれば市民のための防災士 が成長できるのだというようなことがあれば教えていただきたいと思います。 〇副議長(大滝国吉君) 消防長。 〇消防長(長 研一君) 防災士ということで、非常に重要な方々だと私思っておるわけであります。 災害ということになれば、私どものほうの消防団の関係、自主防の皆さんの関係と、その中でタイア ップされていろいろ力を発揮していただけるものと思っておるところであります。ただ、私のほう今 ちょっと防災士の関係の部分、メンバーどなたかというのを私実際わかっておりませんので、大変申 しわけないのですけれども、そんな中でいろいろそういったときには協力させていただきたいと、そ のように考えておるところでございます。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) 毎年防災訓練というものがありますけれども、こちらのほうでぜひ防災士 の講習を受け、試験に受かったような方たちが、防災訓練のときにお話をしてくださるというような ことをぜひやってもらいたいと思っていますけれども、そのあたりはいかがでしょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 防災士の皆様方にご負担をかけるというのはなかなか忍びがたいわけで ございますので、私どものほうで出張といいましょうか、教室を、お呼びかかれば機材持って上がる という形でさせてもらっておりますし、前議員各位にも申し上げたところなのですが、防災専門員の 構築も今検討中でございますので、そうなったらなおさらです、各町内、集落に出向いていって防災 教育をお願いできたらなというふうに思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございました。本当にこの防災士ということに関して、私が一 番最初に東京に行って防災士の資格を取ってきて、それで一般質問をして、前市長がそれはいいこと だということで、1年間に50人という防災士の講習をしたほうがいいというようなことで、これま で続けてこれたわけなのですけれども、本当にまた高橋市長のほうにもご理解をいただき、いろいろ とお力添えをいただいております。その中で、防災士、先ほど私質問しましたけれども、各集落、町 内会において、1人の人が防災士の資格を得ていれば、2人、3人というわけにはいかないのだとい うようなお話もありました。また、その中で女性というようなことに関しても、ちょっと難しいとい うようなお考えもあるというようなことでしたけれども、ではそれはどれぐらいになったら女性も入 ることができるのかということについてお伺いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 先ほど市長答弁にもありましたように、大きい集落、町内等については、 1人というわけにはなかなかいかないでしょうということで、2人、3人というふうな形で養成をし てまいりたいと。それから、女性の活躍の場というのはきめ細かな、やはり男性では気づかない点も 多々ありますので、そういった意味では女性の方々の防災士の養成を考えていきたいなというふうに は思っております。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) それでは、先ほど防災士の年齢についてはどんなふうに書かれているので しょうか。 〇副議長(大滝国吉君) 総務課長。 〇総務課長(佐藤憲昭君) 済みません、年齢の幅につきましては、何歳から何歳というのは承知し ていないわけで、申しわけございません。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) では、後ほど教えていただければありがたいです。よろしくお願いいたし ます。   防災士については、一般質問で何度となく質問させていただいてきましたので、次の2項目めの 高齢者の自動車事故についてを質問をさせていただきます。   テレビ、新聞などの報道で、それこそ今ほとんどの方が車のペダルが2つ、アクセルとブレーキ の自動運転みたいな形でなっていますけれども、そのアクセルとブレーキの踏み間違いの事故が高齢 者に多いということで報道がよくされておりますけれども、その点につきまして皆様のお手元にこの ペダルが1つで、踏み間違いがないのだというような、これはインターネットですけれども、ありま した。また、各ディーラーさん、車屋さんのほうでも自動ブレーキですとか、さまざま安全走行に関 する車の運転上につきましてありますけれども、その点につきまして村上の各車屋さん、ディーラー さんのほうに行きまして、後づけはできるのかと、この自動ブレーキを後づけすることはできるのか とか、さまざま聞いてまいりました。そうしますと、どちらのディーラーさんであっても、後づけは 無理だということでした。とにかく本当に精密な機械なので、最初車をつくるときに全てを把握した ものをつくっているので、後づけは無理だと。後づけにして、もし事故があったということになりま すと大変なことになるというようなことを聞いてきました。   まして私としては、それこそ高齢者の方で運転をしているという方が軽トラックが多いのではな いかなというふうに思っておりましたので、何とか軽トラックにその自動ブレーキがつくような形に してもらえないかということで話をしてきましたけれども、それはちょっと無理と。今軽乗用車の車 であれば、いろんな安全装置はついていると。ただ、それは新車になりますから、かなりお値段が高 くなるということで、本当にこの高齢者の運転については明るい兆しがちょっと見えなかったような ところがありました。その点でも、私も60過ぎましたので、やっぱりバックするときに、運転下手 ですから、不安がありましたので、バックモニターはつけてもらっているのです。それで何とかぶつ けるようなことはないというふうに思っておりましたので、そういうものがつけられればなと思って、 村上の車屋さんのところあちこち回りましてお聞きしてきましたけれども、それもなかなか厳しいと いうようなことでした。   また、車屋さんのところでは、本当に高齢のひとり暮らし、また高齢のご夫婦だけの住まいの方 で、お父さんがこのごろよくいろんなところこすってくるのよねというようなことで、一緒には住ん でいないのですけれども、息子さんのほうから車を取り上げられたというような話も聞いてまいりま した。本当に市長のほうからもお話しありましたけれども、やはり一緒に住んでいる、いないにかか わらず、家族の一言が大きな安全につながるというようなことがたくさんあるというふうに伺ってま いりました。   その点でも、本当に免許証の自主返納をしてしまうと足がなくなってしまって、本当にどこにも 行けなくなると。いってみれば認知症になってしまうというような苦情と言えばいいですかね、ぼそ っとおっしゃるのですね。また、本当に買い物、病院に行くときには不便さを何度もおっしゃってい ました。これに関しては、市長のほうにも一度お話をさせていただいたわけですけれども、その中で 本当に福祉タクシーですとか、コミュニティバスですとか、さまざまなことを市のほうでもお考えい ただいて、やってきているわけなのですけれども、これからこの自主返納に関しても数が多くなって いくのではないかということを危惧しております。その点につきまして、市のほうでバスですとか、 タクシー券を今までより多くしてもらえないかというようなことを市長にお伺いしたいと思います。 お願いいたします。 〇副議長(大滝国吉君) 市長。 〇市長(高橋邦芳君) これからの社会を考えたときに、非常に難しいポイントだなというふうに 常々思っております。今定例会におきましても、幾つかそれに関連したご質問等いただいているわけ でありますけれども、それのみならず、いろいろな意味合いとして公共交通の役割というのが、今ま さに求められるし、クローズアップされているのだろうなということを実はひしひしと感じていると ころであります。   自動車運転の形から言えば、現在オートクルーズまでいっているわけでありますから、それと加 えて一部自動運転、要するに完全自動運転ですね、そういうところにいけば車自体がリスクを回避し ながら移動するという社会が当然来るのだろうというふうに思っております。そうなれば、今回議員 ご指摘の、要するに運転ミスによる、それこそ身体要件の変化に伴う運転ミスによるそういう事故と いうのは軽減されていくのだろうというふうに思っております。今しかしながら、我々がとり得る判 断としては、それをみずから回避するための免許証の自主返納というところをお願いをしているわけ でありますけれども、ただ少なからずこれからどんどんふえていくのかどうかということすら、私は ちょっと心配です。要するにそれがなかったときに、移動ができないという、そっちのリスクのほう が大きくて、やはり安全側よりも免許証を返納しないということの、そういう選択をされる方も多分 いるのだろうなというふうに思っております。そうすると、そのまま今の状況がさらに悪化していく というような、そういう社会環境ができ上がっていくというおそれもありますので、しっかりとその 辺のところは配慮をしながら、今後の制度設計をしていきたいというふうには思っております。   その中で、一番今可能性があるのが、やはり共助の部分で、周りがしっかりとサポートする体制 とあわせて、公共交通がしっかりと動いているところまでみずからが行く、またそこに連れていって もらう、そうするとその目的が果たせるというような、そういう環境をつくり上げていくということ が必要だというふうに思っておりますので、なかなか市域全域にそのルールを提供していくというこ とになると、非常に大きな作業にはなると思うのですけれども、それの実証も含めながら、今公共交 通の協議会でやっているところを踏まえて、少ししっかりと進めていきたいというふうに思っており ます。 〇副議長(大滝国吉君) 板垣千代子さん。 〇8番(板垣千代子君) ありがとうございます。本当に市長も頭の痛いところと思います。村上市 も3割以上の方が高齢者ということで、一つ一つ注意をしているようですけれども、やはり飛び出し てくる車もありますし、あら、あの車どうするのだろうとこちらで見ている部分も多々見受けられる というようなこともあります。その中で、本当にいろいろな車屋さん、ディーラーさんのほうでも安 全に運転をしてもらうための開発はいろいろされていますけれども、〔質問終了時間10分前の予告 ブザーあり〕では、今すぐ新しい車を買って、それを運転できるかというと、やはりそれ自体が車屋 さんも不安だというようなことも言われています。その中で、やはり自主返納した後の支援体制とい うのが市の大変な仕事になっていくのだろうというふうに思っております。その中で、それこそ介護 に携わる方にお願いするのか、周りのご近所の方にいろいろ見ていただく、危ないことをしていない かとかいうことで見ていただくというようなことでお力をいただいて、買い物のときはご近所でまと めて買ってくるような体制、またお医者さんに行くときには、それこそ民生委員の方ですとか、さま ざまご協力いただける皆様にご協力をいただいて、本当に皆さんで見守りをしていくというような形 で頑張っていくしかないのかなというふうに思っております。本当にこれでいいなんていうことは一 つもないと思いますけれども、これからも市の皆様の、それこそお知恵をいろいろかりながら、市民 の安心・安全の生活を守っていければいいなというふうに考えております。   漠然とした一般質問になったような気もしますけれども、これからまた一つ一つ皆さんのお力を 得ながら、高齢者の皆さんを守りながら、みんなでこの村上市をよくしていきたいというふうに考え ておりますので、よろしくお願いいたします。   きょうの私の一般質問は、以上で終わらせていただきますが、これからもよろしくお願いいたし ます。   以上でございます。ありがとうございました。(拍手) 〇副議長(大滝国吉君) これで板垣千代子さんの一般質問を終わります。                                              〇副議長(大滝国吉君) 本日はこれで散会いたします。   また、あすも午前10時から一般質問を行いますので、定刻までご参集ください。   きょうは大変ご苦労さまでした。           午後 3時43分  散 会