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国指定史跡 村上城跡
国史跡村上城跡
村上城は、標高135mの臥牛山に築かれた城で、築城年代は不明ですが、16世紀前半には城が存在していたものと考えられます。戦国時代 には、小泉荘の国人領主本庄氏の本拠地として、永禄11年(1568年)の上杉謙信との籠城戦など、幾たびもの戦いが繰り広げられました。江戸時代に入ると、村上氏、堀氏、松平氏らの城主によって城の改造と城下町の建設が行われ、村上城は北越後の中心拠点として整備されました。その後も、たびたび城主が交代しますが、享保5年(1720年)以後は内藤氏が代々城主を努め、明治維新を迎えます。
現在、天守櫓・門などの城郭建造物は存在しませんが、城跡一帯には戦国時代に築かれた竪堀・虎口などの遺構と、江戸時代に築かれた石垣の遺構が混在して残り、その姿が貴重であるとして、平成5年に村上城跡は国史跡に指定されました。
村上城の整備
平成11年度から、破損がみられる臥牛山上の石垣を積み直す修復工事とそれに伴う発掘調査が開始され、平成15年から平成27年までは本丸出櫓台跡の石垣解体や積み直し工事を行いました。現在は出櫓台下の黒門跡石垣周辺の整備が進められており、平成26年度からは整備に先行する発掘調査が行われています。
村上城の縄張りと建物跡
天守跡(てんしゅあと)
埋門跡(うずめもんあと)
出櫓跡(でやぐらあと)
靱櫓跡(ゆきやぐらあと)
村上城下について
村上城下の門跡
刊行物
報告書
以下のリンク先で詳細な書誌情報をご覧いただけます。
・「史跡村上城跡石垣調査報告書1」
・「史跡村上城跡出櫓台整備報告書」