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こどもの予防接種

記事ID:0057632 更新日:2024年4月1日更新 印刷ページ表示

 お母さんが赤ちゃんにプレゼントした病気に対する抵抗力(免疫)は、百日せきでは生後3か月までに、麻しん(はしか)では生後12か月までにほとんど自然に失われていきます。そのため、この時期を過ぎると、赤ちゃん自身で免疫をつくって病気を予防する必要があります。その助けとなるのが予防接種です。 


ロタウイルスワクチン

 ロタウイルスによる胃腸炎は、急激な水様性の下痢、嘔吐、発熱などを主な症状とし、感染力が強く、5歳までにほぼすべての子どもが感染するといわれています。激しい脱水などで重症化すると、まれにけいれんや腎不全、脳症を引き起こすことがあり、入院が必要となることがあります。

 ロタウイルスには2種類のワクチンがあり、どちらも経口接種(ワクチンを飲む予防接種)です。効果や安全性に差はありませんが、接種回数が異なります。2回目以降も最初に受けたワクチンと同一の種類で接種します。

ワクチン名 対象月齢 間隔・回数
ロタリックス(1価) 出生6週~24週 27日以上の間隔で2回接種
ロタテック (5価) 出生6週~32週 27日以上の間隔で3回接種

・月齢が進むと、腸の一部が腸の他の部分に入り込む腸重積症にかかりやすくなりますので、できるだけ早めの時期に接種しましょう。(初回接種は出生14週6日までに行うことが推奨されています。)

B型肝炎ワクチン

 B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染によって起こる肝臓の病気です。血液だけでなく唾液や汗、涙からも感染します。
 一過性の感染で終わる場合と、感染した状態が続いてしまう(キャリア化する)場合があります。キャリアになると慢性肝炎や肝硬変、肝がんになることがあります。年齢が小さいほど感染するとキャリアになりやすいことが知られています。
 ワクチンを接種することで、一過性の肝炎もキャリアになることも予防でき、周りの人への感染も防ぐことができます。
※母子感染予防のために健康保険を適用して接種するお子さんは、定期予防接種の対象になりません。

接種期間 標準的な接種期間 接種間隔
1歳未満 生後2か月~9か月 27日以上の間隔で2回接種。
1回目から139日以上あけて3回目を接種

小児肺炎球菌ワクチン

 肺炎球菌は、細菌による子どもの感染症の二大原因のひとつです。この菌はときに細菌性髄膜炎、菌血症、肺炎、副鼻腔炎、中耳炎といった病気を起こします。
 小児肺炎球菌ワクチンの接種回数・間隔は接種開始年齢によって異なります。

 
接種開始年齢 初回接種 追加接種 接種回数
生後2か月~7か月未満 27日間以上の間隔で3回 初回接種終了後60日間以上の間隔で1回
(標準:生後12か月~15か月)
4回
生後7か月~12か月未満 27日間以上の間隔で2回

初回接種終了後60日間以上の間隔で1回

3回
1歳以上2歳未満 60日間以上の間隔で2回 なし 2回
2歳以上5歳未満 1回 なし 1回

 

五種混合

 ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオおよびヒブ(インフルエンザ菌b型)の予防接種です。
 ジフテリアは、ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。感染は主にのどですが、鼻にも感染します。症状は、高熱、のどの痛み、せき、嘔吐などで、偽膜とよばれる膜ができて窒息死することもあります。
 百日せきは、百日せき菌の飛沫感染で起こります。普通の風邪のような症状ではじまり、顔をまっ赤にして連続的に咳き込むようになります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こす可能性があります。
 破傷風は、土の中にいる菌が傷口からヒトの体内に入ることによって感染します。菌が身体の中で増え、菌の出す毒素のために口が開かなくなり、その後けいれんを起こしたりし、死亡することもあります。
 ポリオは、「小児マヒ」と呼ばれ、症状が出る場合、風邪のような症状があり、発熱を認め、頭痛、おう吐があらわれます。約1,000~2,000人に1人の割合で手足の麻痺を起こし、その症状が進行し呼吸困難により死亡することもあります。
 ヒブ(インフルエンザ菌b型)は中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの表在性感染症の他、髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な全身感染症を起こす、乳幼児にとって問題となる病原細菌です。

  対象年齢 標準的な接種年齢 間隔・その他
1期初回 生後2か月
~7歳6か月未満
生後2か月~1歳未満 20~56日の間隔で3回接種
1期追加 初回接種終了後、
12か月~18か月未満
初回接種終了後、
12か月~18か月未満で1回接種

 2期は二種(ジフテリア、破傷風)混合ワクチンを11歳から13歳未満で1回接種します。

BCG

 結核の予防接種です。結核は結核菌によって感染する慢性伝染病で、一般に肺に起こる肺結核が知られています。日本では現在でも毎年3万人以上の結核患者が発生しています。乳幼児が結核に感染すると、粟粒結核や結核性髄膜炎などになったりして、重い後遺症を残すことがあります。

接種期間 標準的な接種期間 接種回数
生後1歳未満 生後5か月~8か月 1回

MR(麻しん風しん混合)

 麻しんは咳やくしゃみなどで飛沫感染します。伝染力がきわめて強いウイルスで、発熱、咳、鼻汁、目やに、発疹を引き起こします。また、麻しん患者の1,000人に1人程度の割合で亡くなるともいわれています。
 風しんは咳やくしゃみなどで飛沫感染します。軽い風邪の症状から始まり、発熱、発疹、首のリンパ腺が腫れるといった症状がでます。大人が感染した場合は重症になることが多い病気です。また、妊婦が感染すると障害を持った赤ちゃんが生まれる可能性が高くなります。

  対象年齢 接種回数
第1期 1歳~2歳未満 1回
第2期 小学校就学前1年間

1回

水痘(水ぼうそう)

 水痘とは、いわゆる「水ぼうそう」のことで、水痘帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。
 水痘は年間100万人程度が発症し、4,000人程度が入院、20人程度が死亡していると推定されます。
 ワクチン1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽症の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。

対象者 標準的な接種期間 接種回数
生後12月から生後36月に至るまで

1回目 生後12月から生後15月まで
2回目 1回目接種後6月から12月あける

2回

日本脳炎

 日本脳炎は感染した豚の体内で増えたウイルスを蚊が媒介して感染します。高熱、おう吐、頭痛、けいれん、意識障害などの症状を示す急性脳炎になることがあります。

  対象年齢 標準的な接種年齢 間隔・回数
第1期 生後6か月
~7歳6か月未満

1期初回:3歳
1期追加:4歳

1期初回:6日~28日までの間隔で2回接種
1期追加:1期初回終了後おおむね1年後に1回接種
第2期 9歳~13歳未満 9歳 1回

平成7年4月2日から平成19年4月1日生まれ(H7~H18年度生まれ)の20歳未満の人について

 日本脳炎の予防接種後に重い病気になった事例があったことをきっかけに、平成17年度から平成21年度まで、日本脳炎の予防接種のご案内を行いませんでした。(「積極的勧奨の差し控え」)。
 その後、新たなワクチンが開発され、現在は日本脳炎の予防接種を通常通り受けられるようになっています。 
 このため、平成7~平成18年度に生まれた方は、日本脳炎の予防接種を受ける機会を逃していることがありますので、母子健康手帳などをご確認いただき、今後、市町村からのご案内に沿って、接種を受けていただくようお願いします。

詳しくはこちら(日本脳炎ワクチン接種に関するQ&A [PDFファイル/613KB]

 

子宮頸がん予防ワクチン

 子宮頸がん予防ワクチンは、子宮頸がん全体の50%~70%の原因とされる2種類(16型・18型)のヒトパピローマウイルス(HPV)に予防効果があり、平成25年4月に小学6年生から高校1年生に相当する女子を対象に定期の予防接種となりました。
 しかし、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛等の副反応が報告され、同年6月14日から国民に適切な情報提供ができるまでの間、積極的な勧奨を差し控えていました。
 その後、国の検討部会において、子宮頸がん予防ワクチンの安全性について特段の懸念が認められないことが確認され、接種による有効性が副反応のリスクを明らかに上回ると認められたため、令和4年4月1日から積極的勧奨が再開されています。

 また、積極的勧奨を控えていた期間に接種の機会を逃した方に対しては、公平な接種機会を確保する観点から、キャッチアップ接種として令和7年3月末まで接種機会を設けております。

 
対象年齢 ワクチン名 標準的な接種年齢・間隔

小学6年生から高校1年生に相当する年齢の女子

平成9年4月2日から平成20年4月1日までに生まれた女性​

2価(サーバリックス)

4価(ガーダシル)

9価(シルガード9)※

初回:中学1年生

2回目:2価 初回接種の1か月後
4価、9価 初回接種の2か月後

3回目:初回接種の6か月後

※15歳になる日の前日までに9価ワクチン(シルガード9)で初回接種を行った場合、2回で接種を完了することができます。

 接種にあたっては、有効性と接種によるリスクについて下記リンクの厚生労働省リーフレットなどをお読みになり、理解したうえで接種してください。

詳しくはこちら(厚生労働省ホームページ)〔外部リンク〕

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/

異なるワクチンの接種間隔の見直しについて

 予防接種で使うワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。

 従来の規定では生ワクチンを接種してから次回の接種まで27日以上、不活化ワクチンを接種してから次回接種まで6日以上の間隔をあけなければならないとされていましたが、令和2年10月1日から接種間隔の一部が見直されることとなりました。

・注射生ワクチン→注射生ワクチン
 27日(4週)以上あけてから次のワクチン接種を受けてください。 ※変更なし

・上記以外のワクチンの組み合わせ
 前のワクチン接種からの間隔にかかわらず、次のワクチン接種を受けられます。

ただし、あくまでも「異なるワクチンの接種間隔」における見直しであるため、同一ワクチン(例としてヒブワクチン→ヒブワクチンなど)を複数回接種する場合の接種間隔の制限は従来どおりです。ご注意ください。
 

 具体的な接種スケジュールについてはかかりつけ医と相談し、予防接種を受けましょう

ワクチンの接種間隔の規定変更に関するお知らせ(厚生労働省ホームページ) (外部リンク)


〔参考〕生ワクチン…MR、麻しん、風しん、BCG、おたふくかぜ、水痘(水ぼうそう)、ロタウイルスなど
不活化ワクチン…B型肝炎、小児肺炎球菌、五種混合、日本脳炎、インフルエンザ、子宮頸がん予防ワクチンなど

実施医療機関

村上市個別予防接種委託医療機関一覧 [PDFファイル/100KB]

 

市外で予防接種を受ける場合

 

県内の場合

 新潟県医師会と広域的予防接種委託契約(B契約)を締結している医療機関であれば、市内と同じく無料で受けられます。B契約をしているかどうかは各医療機関にお問い合わせください。

県外の場合

 接種費用は、別表(PDF)の金額を上限とした償還払いとなります。
 接種する医療機関あてに依頼書を発行しますので、事前に申出書(PDF)を提出してください。
※県外の方が村上市内で予防接種を受ける場合については、お住まいの市区町村(住民登録をしているところ)にお問い合わせください。
別表(令和6年4月~5月) [PDFファイル/94KB]
別表(令和6年6月~) [PDFファイル/93KB]
申出書 [PDFファイル/96KB]
記入例 [PDFファイル/277KB]

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