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すくすくコラムVol.21
熱の判断と診察の受け方
熱は、体がウィルスや細菌と戦っている証拠です。熱を出しても免疫の学習をしているのだと思ってみてくださいね。一度も熱を出さずに大人になった人はいませんよ。でも、心配ですよね。どんな時に受診した方がいいのでしょうか。
熱の判断
1、熱の高さと病気の重さは比例しません。
赤ちゃんの様子、笑顔、体の動かし方がいつもの通りか、お乳の飲み方はどうかを見てください。
2、熱には必ず原因があります。
熱がある時は、体のどこかで問題がおこっています。下痢、おう吐、食欲がない時は、早く受診しましょう。
3、受診の際には、経過や症状を正確に伝えることが重要です。経過や症状を順序だてて話せるようにメモなどしておきましょう。
(1)熱の経過・・・何日、何時頃、何度あったか
(2)熱以外の症状・・・おう吐、下痢、咳、発疹、機嫌、食欲はどうか
38℃以上の発熱があった時の診察の受け方~月齢によって違います~
生後0~1か月:元気で飲みがよくても、とにかく早めに受診しましょう。
生後2~3か月:飲みもよく、機嫌が良ければあわてることはありませんが、24時間以内に受診しましょう。
生後4~5か月:飲みもまあまあで、機嫌もそれほど悪くなければ夜間にあわてることはなく、翌日以降の受診でも大丈夫です。まだ、あまり熱をだす月齢ではないので翌日には受診しましょう。
生後6か月以降:飲みもよく機嫌がまあまあであれば、夜間や休日にあわてて受診することはありません。翌日以降の受診でも大丈夫です。
熱が出た時の応急処置
1、解熱剤
解熱剤は、原因とは関係なく熱を下げることが目的なので、使用方法は守りましょう。原因を取り除くことを第一に考えましょう。熱性けいれんのあるお子さんは、ひきつけを予防するために、座薬が処方されることがあります。体温をひきつけが起きない程度の高さにコントロールするためです。発熱時の対応は主治医によく相談しておきましょう。
2、こまめに水分補給を
熱によって、水分が奪われます。脱水にならないように、こまめに水分補給をしてあげましょう。オシッコの色が濃くなる、オシッコの量が減るのが脱水の目安です。
3、水枕・氷のうなどで体を冷やしてあげましょう
嫌がる場合は無理して使う必要はありません。
子育てや子どもの成長などの心配なことがあれば、いつでも保健師までご相談ください。