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すくすくコラムVol.28

記事ID:0046993 更新日:2020年2月21日更新 印刷ページ表示

脳をはぐくむ、家族の関わり

 脳を理解することは人間を理解することです

 人間は、人らしく生きる脳を持っています。この部分が発達することによって、動物にはない人間特有の、創造的な活動を行えるようになるのです。そして、脳が発達するためには、家族のみなさんの関わりがとても大切です。
 絵の中の番号は、脳が進化してきた順番です。赤ちゃんの脳もこの順番で育っていきます。番号を追いながら見ていきましょう。

脳を理解する

出典:子どもノート

「生きる脳」 脳幹・脊髄

 1の場所です。呼吸や食欲など生命を維持するための機能を備えています。この部分は赤ちゃんがお腹の中にいる時から機能しています。

「動物脳」

 次に発達するのは動物脳です。人間以外の動物にもある脳の部分です。本能や情動、感情をつかさどる部分です。2を見てください。1の上にあり、視床と言います。視覚・触覚・聴覚・味覚の感覚センサーを調整するセンターです。
すぐ下には視床下部と呼ばれるところがあります。この部分は生活リズムをコントロールしています。3か月頃になって働き始めます。体温調節や、お腹がすいた、おなかがいっぱいなどの調節も行っています。視床下部は、4歳まで成長していきます。
 視床下部の下には、扁桃核と呼ばれる快・不快をつかさどるところがあります。

「人らしく生きる脳」

 次に発達するのが人らしく生きる脳です。3を見てください。きく脳、みる脳が育ちます。そして、触ってみて、ふわふわやチクチクなどの4体感触覚が育ちます。いろいろなものに興味を持ち、触ってみたい、なめてみようという意欲は、体を動かし5運動のバランスも育てていきます。
 その次は、6記憶する脳が育ちます。「いない、いない、ばぁ~」を喜んだり、人見知りをするのは記憶する脳が育ってきた証拠です。
 記憶ができると7言葉の理解ができるようになります。何かを伝えたい気持ちが育つことで、8言葉を発するようになります。
 そして最後に9総合的判断という脳が育ちます。これは、幼稚園や保育園など友達と一緒に遊ぶ中で育つ部分も大きいです。友達と遊ぶには、ルールが必要になります。いつも自分の思いどおりにはならず、がまんする力もついてきます。一緒に遊びを考えたり、何かを作ることでも高度な脳は育ちます。

 すべての脳は、体験によって学習し育っていきます。生活リズムや環境を整えることで、いろいろな体験をたくさんさせてあげましょう。

子育てや子どもの成長などの心配なことがあれば、いつでも保健師までご相談ください。