上海府地区町づくり推進委員会の取り組み

上海府地区町づくり推進委員会が行っている『まちづくり』の取り組みについてご紹介します。

環境対策事業

環境美化活動

上海府地域は『瀬波笹川流れ粟島県立自然公園』内にあり、自然豊かな山々や日本海に囲まれています。
上海府地区町づくり推進委員会では道路脇や河川の草刈り、海岸清掃、花壇への花苗の植栽に取り組む集落に対して支援を行っており、地域内の各集落と協力して上海府地域の環境美化に取り組んでいます。

防災防犯対策事業

防災（津波避難）対策

上海府地域は山と海に囲まれ自然豊かな地域ですが、ひとたび災害が発生すると、津波や土砂崩れといった危険が想定される地域でもあります。特に平成23年3月11日に発生した東日本大震災の被害を目の当たりにし、上海府地域住民の間では津波からの避難について関心が高まっています。
このため、上海府地区町づくり推進委員会では高台へ続く通路の舗装や手すりの設置、リヤカーや救急用品など避難用具の整備を進める上海府地域内の集落に対して支援を行い、地域を挙げて防災対策を推進しています。
また、救急法講習会の開催、消防団や各集落の自主防災組織と協力しての防災訓練などを通じて地域住民の防災意識向上を図ります。

地域活動事業

ふれあい大運動会inかみかいふ

上海府地域では地域を挙げて大運動会を開催しています。この運動会の歴史は古く、旧上海府村時代の村民大運動会以来、60余年の歴史を有します。
平成14年からは上海府保育園、上海府小学校、地域住民が合同で運動会を行うようになり、名前も『ふれあい大運動会inかみかいふ』と改めました。
上海府保育園の休園や上海府小学校の閉校により、令和元年からは集落合同で開催しています。
茶碗で一升瓶に水を入れる水入れリレーやゲートボールリレーといったユニークな競技もあり、子どもから大人まで上海府地域住民が競技を通じて親睦を深めます。

上海府地区敬老会

上海府地域では敬老の日に上海府地区敬老会を開催し、これまで社会の発展に尽力されてきた方々のご苦労を労うとともにご長寿をお祝いしています。
敬老会では米寿を迎えられた皆様にお祝い状と記念品をお贈りするほか、地元住民有志による踊りや歌を鑑賞しながらの会食を通じて、参加者同士の親睦を深めています。
また、敬老会終了後には地元老人クラブ主催の高齢者スポーツ大会も行われます。

上海府地区文化祭芸能祭

上海府地域では毎年『上海府地区文化祭芸能祭』を開催しています。平成30年度の上海府小学校閉校までは小学校と合同で開催していました。この文化祭も上海府地区運動会同様長い歴史を有し、かつては産業文化祭としてその年に生産された野菜などの品評会も行われていたそうです。
文化祭芸能祭では絵画や書道、工芸など地域住民の作品ほか、保育園児や小学校児童の作品も展示されます。
また、午後からは上海府地域内のサークルや地域住民による芸能発表が行われます。毎年、歌や踊り、楽器演奏など多彩な演目が披露され、観覧に訪れた方々も大盛り上がりです。

地区の活性化事業

郷土料理・特産物の普及広報活動

上海府地域には大海（だいかい）、うどん、かすべあえ、茶飯などの郷土料理があり、以前は冠婚葬祭などの際に招待客へ提供されていました。
しかし、近年は冠婚葬祭などの行事を専門の施設などで行うようになり、これらの郷土料理が作られる機会も少なくなりました。
上海府地区町づくり推進委員会では上海府地域の食文化を後世に伝えていくため、地区食生活改善推進委員の協力のもと次世代への伝承を図ります。
また、自然豊かな環境がもたらす特産物を生かし、地域のPR活動を行います。
※右の写真は手作りうどん試食会の際の様子です。

『ふるさと上海府の歴史』の発行

上海府地区町づくり推進委員会では平成19年6月に『ふるさと上海府の歴史（通史編）』を、平成21年3月に『ふるさと上海府の歴史（資料編）』をそれぞれ発行しました。
通史編は、上海府地域に残る数々の資料をひもとき、縄文時代から中世、江戸時代そして現代に至るまでの上海府地域の歴史を1冊にまとめました。
また、資料編は上海府地域に残る貴重な資料を原文で掲載しています。
好評につき資料編の頒布は終了しましたが、引き続き通史編を有料で頒布しています。ご希望の方は事務局までお問い合わせください。