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村上市熱中症対策実行プランは、令和5年5月に策定された政府の熱中症対策実行計画に基づき、熱中症対策のための庁内体制を整備し、熱中症対策の具体的な施策を定めたものです。市は、自然的社会的条件に応じた熱中症対策を推進し、熱中症から市民の生命・健康を守り、安全・安心なまちづくりを進めます。
熱中症による救急搬送人員を「年齢区分別」、「傷病程度別」、「発生場所別」で比較すると、本市の傾向として65歳以上の高齢者の自宅における熱中症の発生が多くなっており、重点をおいた対策が必要になります。
また、令和元年以降、救急搬送人員(初診時)においては、熱中症による死亡者が発生していません。今後も予防行動を促すことに努め、熱中症による死亡者を出さないよう取り組む必要があります。
令和元年 | 令和2年 | 令和3年 |
令和4年 |
令和5年 | |
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年間救急搬送人員 | 2,855 | 2,498 | 2,671 | 2,792 | 2,881 |
うち熱中症疑い搬送件数 | 91 | 54 | 56 | 42 | 69 |
割合 | 3.2% | 2.2% | 2.1% | 1.5% | 2.4% |
熱中症対策の具体的な施策を実行し、取組を通じて熱中症についての市民の理解を深め、適切な予防行動の定着を図ることにより、以下の目標の達成を目指します。
政府の実行計画に基づき、本市の現状にあった熱中症対策の具体的な施策を5項目に分け、それぞれの取組内容を定めています。
具体的な施策に記載した中でも特に進めるべきものを「重点プロジェクト」と位置付け、実行プランの目標達成に向けて取り組みます。
5月から9月を「熱中症予防強化期間」とし、熱中症の予防行動と発症した場合の対処法について、市ホームページや広報誌、SNS等で市民に広く周知を行います。
発信時季 | 主な内容 |
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5月~6月 | 暑熱順化やエアコンの早期点検等の呼びかけ |
7月 | 梅雨明けに特に熱中症のリスクが高いことを市民へ注意喚起 |
8月 | 全般的な熱中症対策を呼びかけ |
9月 | 残暑や災害時における熱中症の注意喚起 |
環境省・気象庁が発表する熱中症警戒アラート、熱中症特別警戒アラートを一早く市民に対して情報発信を行い、予防行動につがなるよう努めます。
高齢者を中心とした熱中症弱者に対し、民生委員等の見守り・声かけの中で、熱中症予防を呼びかけるリーフレット等を配布し、適切な予防行動を促します。
冷房設備を有する等の要件を満たす公共施設をクーリングシェルター(指定暑熱避難施設)として一般開放し、熱中症による健康被害発生を防止します。
また、「街中お年寄り愛所」に参加する商店や事務所など、民間事業者に協力を依頼し、高齢者が外出時に気軽に涼んで休憩が取れる「涼みどころ」を広く設置し暑熱避難場所の面的な展開を目指します。
6月1日から9月30日
各施設の開放可能時間とする
対象施設は、下の「クーリングシェルター」のポスターを掲示している公共施設で、「クーリングシェルター・涼みどころの取り組み」に一覧を掲載しています。
6月1日から9月30日
民間事業者の開放可能時間とする
対象施設は、下の「涼みどころ」のポスターを掲示している店舗・事業所です。
村上市熱中症対策実行プラン [PDFファイル/1.52MB]