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平成28年4月1日(金曜日)午前9時30分~
村上市役所(大会議室)
平成28年度が始まり、村上市役所の一員として新たな人生をスタートする新採用の職員に、
私の思いを良寛の詩に託し、一人ひとり激励しながら手渡しました。
「うちわたす 県司(あがたつかさ)に もの申す もとの心を忘らすな ゆめ」という詩で、「地方の役人に申し上げる。もとの心を決して忘れるな」という意味です。
武士の階級との関わりを持たなかった良寛が、唯一交友のあった三条代官所郡奉行の村上藩士三宅相馬へ、三条から村上藩に帰藩するときにせん別として贈られた詩で、民衆を愛し、民衆の安泰を願い、生涯を民衆の幸せのために捧げた良寛の高い志を、一枚一枚筆で認(したた)めて書きました。
初心を忘れることなく高い志でがんばっていただきたいと願っています。